リアリティーを捨て感情を獲得した、『ちくたくぼんぼん』のファンタジー性

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『ちくたくぼんぼん』(集英社)


――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
勝田文『ちくたくぼんぼん』1~2巻
集英社/440円

男はもう女を救わない、少女マンガとして夢を与えることを放棄した『こころ』

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『こころ』(ももち麗子、講談社)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてきぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史に燦然と輝く「迷」作を、紐解いていきます。

 少女マンガというのはもともと、少女たちに夢や希望を与えるために作られた。だからお姫様の話だったり、立身出世してアイドルになったり(女の立身出世というのは、この手のものになるってことである)金持ちと結婚したりという話が多いのだ。

 もちろん今でもその傾向は強く残っており、少女マンガの基本は、愛と成長とたまーに金、である。しかしマンガ文化が発展するに従い、少女にもはや夢を与えない作品が登場するようになった。ももち麗子の描く作品はその筆頭である。

パンツで××したり、●●で街中歩いたり……伝説のマンガ『げっちゅー』

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『げっちゅー』1巻(小学館)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてきぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史に燦然と輝く「迷」作を、紐解いていきます。

 少女マンガを読んでいる読者の9割は、なんの特技もない平凡な女子のはずだ。そして平凡な女子に与えられる出会いというのは、通常、平凡な男子である。お顔も頭も普通の女子なら、お顔も頭も普通の男子があてがわれるのだ。

胡散臭さ、わざとらしさが命! 今こそ知っておきたい新・通販スター列伝

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3人の中で唯一HPを持っているべガス味岡

 皆さんは通販番組にどんなイメージをお持ちだろうか。胡散臭い? 安っぽい? わざとらしい? 現在ではほとんどのキー局が独自の通販番組を展開し、「マルシェ」だの「マーメイド」だのオシャレなネーミングでそのイメージを覆そうと躍起になっている。しかし、私は言いたい。通販番組とは、野暮ったさと違和感が結晶した究極の芸能であると。

 古めかしいスーツを着て、甲高い声で商品を説明し、佐世保の小さなカメラ屋を一流企業に押し上げたジャパネットたかた。「全国をネットする快適ライフのパートナー」というキャッチフレーズも、読むほどに違和感がこみ上げてくるが、TVッ子の脳には深く深く刻み込まれている。通販界の東の正横綱が高田社長なら、西は間違いなくトーカ堂・北社長。無いはずのハンカチで汗をぬぐう、いわゆる「北のエアー汗ふき」や、値段を言う際に異常に恐縮する「じゅうきゅうまん......はっせんえぇぇぇん」など、商品よりも社長が気になって仕方ない北マニアを続出させている。ちなみに北社長のキャッチコピーは「感動配達人」である。

デコトラ、ビーバップ、パンチパーマ……女性が読むべきアウトロー企画!

 新年、初日の出とともに枕元でかすかに聞こえてくる、『ゴットファーザー』のテーマソング。爆音、テールランプ、そして漢字いっぱいの旗(誤字多め)。久しぶりに帰省したと思ったら、地元に残るグリーンヘアー(もしくは紫)のヤンキーや暴走族の残党に、「だから地元って嫌なんだよ!」と悪態をつきつつ、彼らに憧れていた思春期の自分を思い出しませんか?

 折しも、昨年の後半は市川海老蔵と元暴走族のイザコザのおかげで、六本木界隈、ひいては芸能界とアウトローの繋がりがクローズアップされたりと、なにかとアウトローが熱い注目を浴びています。おどろおどろしいフォントとエロ記事のせいで、女性にはにわかに遠い存在となっているアウトロー雑誌。そうは言っても玉石混交のごとく、女性こそぜひ見てほしい記事があることも、忘れちゃあいけません! というわけで、今回はサイゾーウーマンが2010年のアウトロー雑誌から、女性向けの記事をご紹介! 『男の勲章』なんてぬるい曲じゃなくて、『バージンブルー』でもかけて聞いてくれ~! なめ猫の下敷きと、ぶっとい眉毛の頃の工藤静香のポスターもお忘れなく☆

自己愛、自意識にまみれた独りよがり女を描く『HER』

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『HER』(祥伝社)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
ヤマシタトモコ『HER』 全1巻
祥伝社/680円

 あれは7月だったでしょうか、本書を私は発売日に購入しました。そして読みました。「ふーん」と思い、本棚に差し込んで、そのままでした。あれから5カ月。それがまさか『このマンガがすごい!2011』(宝島社)のオンナ編第1位とは!

『罪に濡れたふたり』の"罪"は近親相姦ではなく、●●としか思えないっ!

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『罪に濡れたふたり』1巻(小学館)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてきぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史に燦然と輝く「迷」作を、紐解いていきます。

 この作品は、近親相姦という壮大なテーマを持っているように見えるけれど、実は単にサカった尻軽女が運の悪い恋愛をする話である。

シュール過ぎて、会場が一つに! 謎の「離婚式ソング」ライブに潜入

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熱唱するヘチマ流星群

 別々の人力車に乗り、モルタルの一軒家にて、離婚理由を白日の下に晒し、二人で想い出の指輪を叩き割る......以前取材でお邪魔した「離婚式」は、言葉にするに余りあるシュールな空間だった。その後「離婚式」は、TVや雑誌などに大々的に取り上げられ、現在予約待ちの状況だそう。メジャーになりつつある離婚式はまた、新たな需要を生んでいる。離婚式で演奏するにふさわしい曲、離婚式ソングである。かつて「てんとう虫のサンバ」に囃したてられ新郎新婦がキスをしたように、二人が想い出を清算する為のテーマソングも必要なのではないか。別れの物悲しさや恨み節だけではない、新しい「わかれうた」が完成したとの連絡を受け、お披露目パーティーに急遽潜入した。

変人がメイ作を作る? 『ガラスの仮面』のキャラクターを見直してみよう

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『ガラスの仮面』第1巻/白泉社

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてきぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史に燦然と輝く「迷」作を、紐解いていきます。

 『ガラスの仮面』はすごい話だ。確かに日本マンガ界における名作だ。主人公である北島マヤと姫川亜弓がただただ、「紅天女」という役を得るためだけにしのぎを削るスポ根マンガ。多くの人がその魅力を真面目に分析しちゃうような大作だ。もちろん所々にある(というより全体的にまぶされた)ツッコミ待ちポイントに魅力を感じる人もいるだろうが、それよりもなによりも、主要キャラクターがとんでもない変わり者だという所が、非現実的な世界観を作り上げている。なので、今回はキャラクターを軸に、『ガラスの仮面』の魅力に迫ってみたい。

現代と江戸のシャッフル? ギャップから笑いを生み出す『ちょっと江戸まで』

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『ちょっと江戸まで』1巻/白泉社

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
津田雅美『ちょっと江戸まで』1~4巻(以下続刊)
白泉社/各420円

 少女マンガは時として受験勉強に役立ちます。『日出処の天子』(山岸凉子、白泉社)を読んで飛鳥時代を学び、『あさきゆめみし』(大和和紀、講談社)で源氏物語を学び、『ベルサイユのばら』(池田理代子、集英社)でフランス革命を学び、『エロイカより愛をこめて』(青池保子、秋田書店)で東西冷戦を学び......嗚呼、きりがありません。そうして私は受験勉強を乗り切りました。