いまバブル文化がウケる理由は? ディスコは「盆踊り」、ペンシルスカートは「ボディコン」

 肩パットバキバキの真っ赤なスーツとソバージュヘアという強烈なビジュアル、そして、バブルをキーワードにしたネタを繰り出す女性ピン芸人の平野ノラが大ブレークしているが、1980年代後半のバブルの頃に一世を風靡したカルチャーが、再び注目を浴びている。

■ディスコ時代は、盆踊り感覚で同じダンスを楽しんだ

 平野がブレイクした理由を「ディスコの人気再燃など、バブル文化復活の兆しが追い風になった」と分析するメディアもある。そうしたリバイバルブームの中でも大きな盛り上がりを見せているのがディスコだ。東京タワーのディスコイベントをはじめとした催しが成功しているが、その中心にいるのは40代以上の大人たち。2月に放送された『マツコ会議』(日本テレビ系)で六本木の伝説のディスコ「マハラジャ」に潜入した際も、懐かしいダンスを楽しんでいたのはアラフォー、アラフィフのバブル謳歌組だった。

 ブームから30年近くたった今、再び彼らがディスコに通う理由を、『ディスコの力』(PHP研究所)の著者で、ディスコブーム再燃の立役者のひとりであるDJ OSSHY氏はこう分析する。

「団体戦を楽しんでいるという感じでしょうか。個人戦よりも“団体金”の喜びの方が大きい、みたいな。抽象的な言い方ですが、あの頃は『ダンスフロアでの一体感に安心感を得ていた時代』であるといえます。それは、踊りであり、手拍子であり、聞きたい曲をリクエストカードに託す思いであったり、みんなで誕生日の人を一緒にお祝いするひと時であったり……。ディスコ時代は、楽曲に“振付”がある曲がたくさんありました。だから盆踊り感覚で、『この曲はこの踊り』『このサビでこの手拍子』のような“お約束”があって、みんなで同じ遊び方をした。それが楽しかったんです」

 90年代以降は個が尊重される時代になり、十人十色、多種多様なニーズに対応する店舗やDJスタイルのクラブに移行していった。OSSHY氏によると、クラブは「俺の選曲を聴け!」的な、上から目線のスタイルが主流だという。

「ディスコは、お客様が踊ってくれてナンボの評価です。だから、DJは『サービス精神』が前提で、お客さんのリクエストに応えていました。カッコ良くてとんがったクラブに行って卑屈に低姿勢で過ごすより、気持ちよくサービスしてくれるディスコの方が、居心地がいいのかもしれませんね」(同)

■若い世代は、バブルを冷静に半笑いで楽しんでいる

 ディスコの復活を歓迎しているのは大人世代だが、それはある意味、懐古ともいえる。また、たとえば最近は、太い眉毛がメイクの主流とはいえ、バブル期のような極太の眉をしている若い女性はいない。ライターでバブル時代研究家のDJGB氏は、若い世代にとってのバブルはコミュニケーションのキーワードなのだと話す。

「現在30歳以下の方々は、生まれて以降『景気がいい時代』がほとんどなかったわけで、バブル時代の現象が新鮮に映るのは当然です。加えて、当時を知る世代には“思い出補正”もあり、語られるのは楽しかったことばかり。若い世代にとっては、『バブルの頃ってホントにこうだったんですか?』という問いが、上の世代とコミュニケーションをとるきっかけとしても、便利なんだと思います」

 また、「こうした回帰ブームは、今回が初めてではない」とDJGB氏は語る。

「まさにバブル絶頂の90年には、その名も『おやじGALS』というグループが『平成スーダラ節』という曲を発売しています。原曲の『スーダラ節』の発売が61年ですから、今回のバブルブームと同じく、約30年周期です。『世代をまたいで話題にできる』のがブームですからね。ただし若い世代は、冷静に、半笑いで楽しんでいるように見えます。バブルファッションが“ウケている”のは事実ですが、決してリバイバルしているわけではないですよね。本気で平野ノラさんの『肩掛けケータイ』『太い眉毛』『肩パット』がおしゃれでカッコイイと思っている人は、まずいないですし(笑)」(DJGB氏)

■父親や母親が着ていた洋服を、娘が着ることも

 ブームは巡る。さまざまな分野で共通して言われている言葉だ。バブル期そのままの文化が復活したわけではないが、ファッション界では当時のブームを受け継いでいるアイテムもあるという。

「最も象徴的なのは、ペンシルスカートだと思います。昔はタイトスカートと言いましたけどね(笑)。ひざ丈のものが主流ですが、体のラインをあらわにするシルエットは、ボディコンの語源であるボディ・コンシャス(体を意識した)のコンセプトに沿ったものです。ボディコンを扱っているブランドもいまだにあって、通販を中心に、意外に売れているようですよ」(ファッションブランド代表)

 そのほかにも86年の映画『トップガン』で流行したフライトジャケットはデザインを今風にして、さらに、バブル絶頂期に注目されたケミカルウォッシュのジーンズも、“ダサかわいい”アイテムとして受け入れられているという。

「バブル期に青春時代を過ごした父親や母親が着ていた洋服を、現代風のコーディネイトにアレンジして、娘が着ることも増えているようです。2015年には、おニャン子クラブが衣装として使い、80~90年代に一世を風靡した、水兵のロゴがトレードマークのブランド『セーラーズ』が復活し、タレントの千秋さんが着たのがきっかけで、順番待ちになるほどの人気です。形を変えながらも、バブル文化は受け継がれているといえると思います」(同)

 バブルを懐かしむ世代と面白がる世代、楽しみ方は年齢によって異なるとはいえ、日本が元気だった時代を象徴する当時の文化、アイテムは、世代を超えて人を惹きつけるパワーを持っているようだ。
(Kazuhiko Inose)

取材協力:
ライター・バブル時代研究家DJGB Twitter Facebook
DJ OSSHY 公式HP

いまバブル文化がウケる理由は? ディスコは「盆踊り」、ペンシルスカートは「ボディコン」

 肩パットバキバキの真っ赤なスーツとソバージュヘアという強烈なビジュアル、そして、バブルをキーワードにしたネタを繰り出す女性ピン芸人の平野ノラが大ブレークしているが、1980年代後半のバブルの頃に一世を風靡したカルチャーが、再び注目を浴びている。

■ディスコ時代は、盆踊り感覚で同じダンスを楽しんだ

 平野がブレイクした理由を「ディスコの人気再燃など、バブル文化復活の兆しが追い風になった」と分析するメディアもある。そうしたリバイバルブームの中でも大きな盛り上がりを見せているのがディスコだ。東京タワーのディスコイベントをはじめとした催しが成功しているが、その中心にいるのは40代以上の大人たち。2月に放送された『マツコ会議』(日本テレビ系)で六本木の伝説のディスコ「マハラジャ」に潜入した際も、懐かしいダンスを楽しんでいたのはアラフォー、アラフィフのバブル謳歌組だった。

 ブームから30年近くたった今、再び彼らがディスコに通う理由を、『ディスコの力』(PHP研究所)の著者で、ディスコブーム再燃の立役者のひとりであるDJ OSSHY氏はこう分析する。

「団体戦を楽しんでいるという感じでしょうか。個人戦よりも“団体金”の喜びの方が大きい、みたいな。抽象的な言い方ですが、あの頃は『ダンスフロアでの一体感に安心感を得ていた時代』であるといえます。それは、踊りであり、手拍子であり、聞きたい曲をリクエストカードに託す思いであったり、みんなで誕生日の人を一緒にお祝いするひと時であったり……。ディスコ時代は、楽曲に“振付”がある曲がたくさんありました。だから盆踊り感覚で、『この曲はこの踊り』『このサビでこの手拍子』のような“お約束”があって、みんなで同じ遊び方をした。それが楽しかったんです」

 90年代以降は個が尊重される時代になり、十人十色、多種多様なニーズに対応する店舗やDJスタイルのクラブに移行していった。OSSHY氏によると、クラブは「俺の選曲を聴け!」的な、上から目線のスタイルが主流だという。

「ディスコは、お客様が踊ってくれてナンボの評価です。だから、DJは『サービス精神』が前提で、お客さんのリクエストに応えていました。カッコ良くてとんがったクラブに行って卑屈に低姿勢で過ごすより、気持ちよくサービスしてくれるディスコの方が、居心地がいいのかもしれませんね」(同)

■若い世代は、バブルを冷静に半笑いで楽しんでいる

 ディスコの復活を歓迎しているのは大人世代だが、それはある意味、懐古ともいえる。また、たとえば最近は、太い眉毛がメイクの主流とはいえ、バブル期のような極太の眉をしている若い女性はいない。ライターでバブル時代研究家のDJGB氏は、若い世代にとってのバブルはコミュニケーションのキーワードなのだと話す。

「現在30歳以下の方々は、生まれて以降『景気がいい時代』がほとんどなかったわけで、バブル時代の現象が新鮮に映るのは当然です。加えて、当時を知る世代には“思い出補正”もあり、語られるのは楽しかったことばかり。若い世代にとっては、『バブルの頃ってホントにこうだったんですか?』という問いが、上の世代とコミュニケーションをとるきっかけとしても、便利なんだと思います」

 また、「こうした回帰ブームは、今回が初めてではない」とDJGB氏は語る。

「まさにバブル絶頂の90年には、その名も『おやじGALS』というグループが『平成スーダラ節』という曲を発売しています。原曲の『スーダラ節』の発売が61年ですから、今回のバブルブームと同じく、約30年周期です。『世代をまたいで話題にできる』のがブームですからね。ただし若い世代は、冷静に、半笑いで楽しんでいるように見えます。バブルファッションが“ウケている”のは事実ですが、決してリバイバルしているわけではないですよね。本気で平野ノラさんの『肩掛けケータイ』『太い眉毛』『肩パット』がおしゃれでカッコイイと思っている人は、まずいないですし(笑)」(DJGB氏)

■父親や母親が着ていた洋服を、娘が着ることも

 ブームは巡る。さまざまな分野で共通して言われている言葉だ。バブル期そのままの文化が復活したわけではないが、ファッション界では当時のブームを受け継いでいるアイテムもあるという。

「最も象徴的なのは、ペンシルスカートだと思います。昔はタイトスカートと言いましたけどね(笑)。ひざ丈のものが主流ですが、体のラインをあらわにするシルエットは、ボディコンの語源であるボディ・コンシャス(体を意識した)のコンセプトに沿ったものです。ボディコンを扱っているブランドもいまだにあって、通販を中心に、意外に売れているようですよ」(ファッションブランド代表)

 そのほかにも86年の映画『トップガン』で流行したフライトジャケットはデザインを今風にして、さらに、バブル絶頂期に注目されたケミカルウォッシュのジーンズも、“ダサかわいい”アイテムとして受け入れられているという。

「バブル期に青春時代を過ごした父親や母親が着ていた洋服を、現代風のコーディネイトにアレンジして、娘が着ることも増えているようです。2015年には、おニャン子クラブが衣装として使い、80~90年代に一世を風靡した、水兵のロゴがトレードマークのブランド『セーラーズ』が復活し、タレントの千秋さんが着たのがきっかけで、順番待ちになるほどの人気です。形を変えながらも、バブル文化は受け継がれているといえると思います」(同)

 バブルを懐かしむ世代と面白がる世代、楽しみ方は年齢によって異なるとはいえ、日本が元気だった時代を象徴する当時の文化、アイテムは、世代を超えて人を惹きつけるパワーを持っているようだ。
(Kazuhiko Inose)

取材協力:
ライター・バブル時代研究家DJGB Twitter Facebook
DJ OSSHY 公式HP

世界で深刻化するネット依存 専門医が指摘する、対策を阻むゲーム会社の存在

 アルコール、ギャンブル、ドラッグ依存よりも明らかに数は多いであろう、ネット依存。自分はネット依存だと認めない人もいるだろうが、食事中もスマホが手放せない、SNSの自分の投稿への反響が気になり何度もチェックしてしまう、休日がネットを見ているうちに終わる、嫌いな人のSNSや荒れている発言小町をあえて見に行ってしまうなどの経験に、身に覚えがあるのではないだろうか。

 ネット依存治療の先駆的存在である久里浜医療センターでは、2012年から世界各国の医師、研究者を招いたインターネット依存国際ワークショップを開催しており、第5回が11月20日に開催された。そこで感じたのは「ネット」の問題だけでなく、意外に「家族」の問題だった。

■アルコール依存やドラッグ依存と比べ、歴史の浅い「ネット依存」とその対策

 インターネットは普及して20年程度の新しいツールであり、スマートフォンに至ってはわずかここ10年間に、爆発的に普及した。よってネット依存対策についても、アルコールなど他の依存対策に比べ、後手に回っているという。これは日本に限らず世界各国でも同じで、そもそも、世界的に統一された診断基準や対応法がないのも課題だ。

 また、アルコールなど他の依存とネット依存の大きな違いは、未成年者の依存が深刻ということだ。私自身も、自分でもまずいと思うくらいネットにはまっていたのはフリーランスになりたての、ほぼ仕事がない時期だった。「金はないが時間だけはある」状態は危険だと身にしみている。しかし、「金はないが時間だけはある、だがやりたいことは特にない」という学生は、とても多いだろう。そんな大勢にとってネットは、通信費以外は金もかからず、家から一歩も出ずにできる、とても手ごろなレジャーだ。

 そう思うとネットは罪深いが、「ネット=悪いもの」ととらえすぎないことも大切だという意見は、複数の医師から出ていた。ネットがなければメールすらできないし、通信環境がなければ仕事にならない人も、今はとても多い。よって、アルコール依存の治療でとられる「断酒(酒を一切断つ)」のネット版「断ネット」を実現するのは現代社会に暮らす人にとってはほぼ不可能であり、「断ネット」でなく「節ネット」なのだが、「節制」は「一切禁止」よりも、ある意味難しい。

■「こうすれば絶対このキャラが出る」なら、ガチャの魅力はなくなる

 シンポジウム前半ではハンガリー、韓国、インドネシアから来日した医師らによる、自国のネット依存の状況や、ネット依存の最新研究についての報告があった。

 ハンガリーで依存症治療に取り組む、Zsolt Demetrovics医師は、オンラインゲーム依存について講演を行った。ユーザーにゲームを続けさせるポイント(逆に言えば、依存させるためのポイント)として「予想外の報酬」があるとZsolt医師。出るか出ないかわからない「ガチャ」など、まさにこの例だろう。現に、ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』で、きわめて低確率で出現するキャラクターを出すために68万円課金した様子を動画サイトに流したユーザーがいて物議を醸した。しかし、このレアキャラクターがもし「これだけのことをすれば絶対出る」といったものであるならば、68万円課金した人は魅力を感じなかったかもしれない。「ものすごくがんばったら絶対出る」ではだめで「ものすごくがんばったところで、出ないかもしれない」から燃えるのだろう。パチンコと同じだ。

 さらにZsolt医師は、「どれだけ(の時間)ゲームをするか」を決めることだけでなく、「なぜゲームをするか」を突き止めることも大切だと話す。一般的に依存の問題は「1日に○時間もゲームをしてしまった!」といったように時間で語られがちだが、依存の背景にあるのは、子どもの場合は親のネグレクトや、抑うつやストレス、孤独感などが起因になっているケースもある。

■依存対策の先進国である韓国も、ゲーム会社の圧力に屈する?

 ネット依存対策の先進国である韓国からは、Jung Seok Choi医師、Keun-Ho Joe医師が講演を行った。韓国ではネット依存傾向のある子どもを対象にした宿泊型プログラムがあり、すでに500人以上が参加しているという。低所得家庭の子も加われるよう参加費用も抑えているという。さらに小学校4年、中学1年、高校1年の生徒に対し、各学校でネット依存に対するスクリーニングテストを受けさせるなど、国を挙げた取り組みが行われている。

 しかし、子どもの夜間のネット利用を禁止する法律はあったものの抵抗が強く、13年には「保護者が子どものネット利用時間を設定する」と大幅に緩和されてしまっている。さらに政府の通知も徹底していなかったため、この対策はほぼ行われていない状態だという。国会にネット依存管理法案も提出された

ネット依存対策を阻むのはゲーム会社 世界の専門医が治療の難しさを指摘

が、ゲーム会社からの反対が強く否決されている。ネットやゲームが国家的に見過ごせない経済規模になっていることが依存対策への取り組みをさらに難しくさせており、これは日本も同様だろう。

 インドネシアからはKristiana Siste医師が来日。日本と違い、若年層が多く、年齢別の人口構成比がきれいなピラミッド形になる若者の国インドネシアは、それゆえに若年層のネット依存が深刻な社会問題になっている。オンラインゲームを長時間やり続けていた若者が、直後に自殺するという事件も起きている。その若者がなぜ自殺したかはわからないが、ゲームに限らず、休日をネットばかりしていてあっという間に一日が過ぎ、たまらなく自分が嫌になる感覚は、私にも身に覚えがある。「こんなことをしているのは嫌だ」と“わかっていてもやめられない”のが依存の怖さだ。

■本人にネット依存の意識がないケースも

 この「インターネット依存国際ワークショップ」の初回が行われた12年は、日本にはネット依存対策を行う医療機関がなかったという。しかし、現在は約30まで増加した。

 シンポジウム後半では、国内で治療を行う希望ヶ丘病院(熊本)杉本啓介医師、岡山県精神科医療センター牧野和紀医師、大阪市立大学片上素久医師、久里浜医療センター中山秀紀医師による治療実態の報告があった。どの医療機関でも、10代の患者が一番多いという。

 子どものネット依存の場合、思春期は本人への成長が目覚ましい時期でもあり、また進学など環境ががらりと変わることもあるため、自然に治ってしまうケースもあるという。しかし「(思春期は)待つには、あまりに貴重な時期」と牧野医師。ただ、そのような治療現場の真摯な姿勢が患者である子どもに伝わりにくいのが、ネット依存治療の難しさだろう。

 依存外来に来院する子どもは本人の意思ではなく、親に「なんとかしてほしい」と連れてこられるケースが多い。反抗期でもある当人にしてみれば、面白くない状況だろう。インフルエンザやけがなら本人も治さねばと思うが、ネット依存は本人に「これはやばい」という意識が、そもそもないケースすらある。また、他人からネット依存だと言われたら、逆ギレし、受け入れられないケースもあるだろう(逆ギレするということは、思い当たるところがあるからだろうが)。これは依存治療ならではの難しさだ。

 「治療者としては、(子どもが)ネットに居場所を求める気持ちを理解してやらないといけない。治療者は中立であるべき。親の意向を子どもに伝えてはいけない。本人と家族の間の、ゆがみの調整役である」と片上医師も話す。

■「父親は家庭に無関心、母親は過干渉」が子どもの依存を加速させる?

 以前、ネット依存に取り組む団体「angels-eyes」の遠藤美季氏に取材をした際に、子どものネット依存は、日常的な親の過干渉も原因のひとつになることがあると話があった。シンポジウム当日の会場でも、子ども(大学生)のネット依存をなんとかしたいという保護者からの声があったが、大学生ならもう放っておくか、突き放せばいいのに……と、思わず子ども側に同情してしまった。

 シンポジウム内でも、父親が子どものネット依存問題に対し非協力的で、母親だけがあれこれ心配しているケースは、(対策が)うまくいきにくいと話があった。父親が生活費を稼ぐ以外の家庭人としての役割を果たさず、母親が心配しすぎて空回りしている家庭は、とても多そうだ。母親の子どもに対する「あなたのことを心配している」という思いは問題をかえってややこしくする場合があり、それを肝心の母親自身はまったく気づいていないのが「母の愛」の罪深いところだ。

 もちろんゲーム会社の過剰な射幸心をあおるような仕組みは問題だが、コンテンツやネットだけが悪いのではない。何を考えたくなくて、ネットに逃げているのか? 自分のネット利用は自分の人生を食いつぶしていないか? 自分のネット利用は自分を幸せにするために使われておらず、むしろ自分を苦しめていないか? 子どもも大人も、ネットを使う人は一度、パソコンやスマホから離れて、じっくりと考えてみてほしい。

石徹白未亜(いとしろ・みあ)
ライター。専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)。
いとしろ堂

人気ブランドの下請け業者は奴隷!? 109系の代表「C」凋落の真相

 有名百貨店の大丸などを経営するJフロントリテイリング子会社の通販会社「JFRオンライン」が、下請け業者に在庫品の衣類約3億3,300万円分を不当に返品したことに対し、公正取引委員会は11月11日、下請法違反(不当な理由による返品など)に基づき再発防止を勧告した。

 業界を知らない者からすれば、3億円もの返品は震え上がるような行為だが、ファッション業界、特に流行の移り変わりが激しい女性服や通販業界からすれば、金額の総額は別として返品などは珍しいことではないという。

■返品された商品が韓国の東大門市場で販売されている

「洋服には旬があり、適切な販売時期を逃せば “ゴミ”になります。定められた納期から大幅に遅れると値引きを受けますし、ひどい場合は売上保障(上代=定価での買い取り)になります。私たちはJFRさんとは直接取引はありませんでしたが、知り合いの会社はけっこう締め上げられていたみたいですよ」(メーカー社員)

 JFRなど通販サイトの場合、クライアント側(この場合JFR)が企画した製品を製造業者に縫製させる形態ではなく、ブランドや企画会社が持ち寄った製品をコンペにかけて販売する「持ち寄り型」が多い。サイトに掲載しても売れなかった場合、商品を製造した会社は出入り禁止になったり、低品質、納期遅れなどの理由がつけられ値引きを受けたりすることも珍しくない。

「納期遅れで値引きを受けても納品できればまだいい。痛いのはやはり返品や売上保障です。納期が遅れてしまったこちらが悪いんですが、担当者から『〇日までに入れろ』と言われて、海外で作った製品を税関まで取りに行き、社員総出で徹夜で検品して物流センターに納品することもよくあります。そこまでしたのに値引きをされる場合もあるので、ストレスは半端じゃありませんよ。それでも、クライアント側も利益を出すために必死だから、悔しいけど納得できる部分はありますが、JFRさんの3億の返品はさすがにやりすぎ。恐らく、向こうも経費削減を上から言われていて、“死に在庫”の処分のために理由をこじつけて返品したのでしょうね」(同)

 返品を受けたメーカーは処分に困り、採算を度外視した捨て値でブローカーに売ることもある。韓国の東大門市場などでは、某ブランドの製品に生地もデザインもそっくりなのに、韓国のブランドタグがついた商品を見かけることがあるが、これらはコピーではなく、返品された製品が流れ着いたものなのかもしれない。

■企画だけ取って他メーカーに同じものを作らせる横暴

 しかし、通販サイトなどネットを使う商売の場合、SNSなどでこうしたパワハラ行為を告発されるとサイトの存続にも関わるため、まだおとなしい方だという。もっとパワハラがひどいのは、店頭で商品を販売するブランドだ。

「私が取引していたのは109系の代表的ブランドCでしたが、あそこはトレンドに合わせて下請けメーカーが企画した商品を精査し、それを店頭に並べる『持ち寄り型』の商売を採用していたため、ひとつのヒットアイテムやイメージにこだわるブランドがバタバタ潰れていく中、売り上げを維持してきました。店頭に並べてもらえれば売れるし追加発注も来るから、こっちも必死で担当者のご機嫌を取っていました。でもね、そんなことをしていると、担当者が勘違いをするんですよ」(元メーカー勤務H氏)

 H氏はアラフォー、当時の担当はまだ20代の女性だったという。あだ名やタメ口で話すのはまだ許せた。しかし、言動は次第にエスカレートしていったという。

「こっちがリサーチして作ったものを『ダサい』と言うだけで、こうすればいいというアドバイスや意見もなしに突っ返されることもしょっちゅうありました。でも、若い子のそうした直感はバカにできないから、腹は立つけど、まだいいんです。

 一番許せなかったのは、向こうが気に入ったこちらの製品の原価が高いと、他メーカーに同じものを作らせて、『〇〇の方が同じものを安く作れる』と言われて企画だけ取られたり、利益が出ないくらい単価を下げられたりしたこと。その他にも『このサンプルを今日見たいから、(工場がある)大阪まで取りに行って』なんてアゴでこき使われたり、どう考えても素材の手配、縫製、納品まで2カ月近くかかる製品をひと月で納品しろと言われ、必死で駆けずりまわって1週間遅れで納品したら『納期遅れだ』と言われ、値引きされたりしたこともありました。結局、相手の横暴さに疲れて担当を外れたんです」(H氏)

■負のスパイラルに陥り売り上げが減少

 その後、H氏の後任になった人物も心身を患って退社。誰もが担当につくのを嫌がるようになり、H氏の会社はCとの取引はやめたが、同じ理由で取引をやめた会社は少なくないという。

「Cのように売れているブランドには次々と業者がすり寄りますが、みんな横暴さに辟易として離れていきます。そうしていい製品を作る一線級のメーカーが離れると、次はそれより劣るメーカーと取引を始める、同じ理由でメーカーが離れる、今度はさらにレベルが下のメーカーと取引する……そんな負のスパイラルに陥るんです。そんな状況でいい製品なんてできるわけがない。2014年頃から売り上げが落ちているようですが、『やっぱりな』と思います。最盛期を築いた会長が社長に復帰してテコ入れするようですが、社員が今でもあのままだったら持ち直せるわけありません。商品を見直すより、社員教育をやり直した方がいいでしょうね」(同)

 アパレルに限らず、新入社員の多くは入社した際、「勘違いはするな」と教えられる。その理由は、下請け業者が丁寧に接してくれるのは会社の看板があるからで、その社員個人の力ではないからだ。

 H氏が言うように、ブランドの強化、売り上げ向上にばかり注力するのではなく、下請け業者とウィンウィンの関係を築ける、社員の人間力アップに目を向けた方がよさそうだ。

(KAZU)

アメアパ撤退、アバクロは大丈夫? GAPがいつもセールをしている理由は?

 ファストファッション、洋服に興味がない人の間でもすっかり定着した感のある言葉だが、この言葉が生まれたのは、ちょうど16年前の2000年。日本発の「UNIQLO」、日本に定着していた「GAP」をはじめ、「American Apparel(アメアパ)」「H&M」「Forever21」「Abercrombie & Fitch(アバクロ)」、そしてGAP系列の「OLD NAVY」「Banana Republic(バナリパ)」が参入し、“プチプラ”(プチプライス)ブームが起こる。さらに、ファストファッションを着こなすおねえタレントがブレイクするなど、一時代を築いたのだが……。

■薄利多売のビジネスモデルが崩壊

 16年現在、そのブームは急速に収束しつつある。5月にGAPが「OLD NAVY」の日本からの撤退、「バナリパ」の大規模閉店を発表。さらに、11月には「アメアパ」が全面撤退を発表し、商品はECサイトでも買えなくなってしまった。

 アメリカでビジネスコンサルタントとして活躍する清水ひろゆき氏は、「OLD NAVY」に関し、「一定の客数(パイ)が取れず、薄利多売のビジネスモデルが崩壊してしまった」と自身のメルマガ『顧客を喜ばせる世界の成功企業最新戦略紹介』で綴っている。また、ファストファッションの業績不振は日本に限ったことではなく、一見好調なように見える「H&M」「Forever21」も、アメリカの経済紙は、「ファストファッション自体が、すでにピークを過ぎた」と辛らつに報じている。

 しかし、一部のアパレル関係者は、ファストファッションの衰退を「当然のこと」だと受け止めているという。

「確かに『H&M』が参入したとき、一部の古参アパレルの間では、安い価格帯の商品を展開しようかという案も出ていたようです。でも、それをすると、昔から自社の製品を買ってくれていた顧客を裏切ることにもなります。だから、ほとんどのブランドはぐっと我慢して、ファストファッションより高くても、質のいい商品を作り続けてきました。『ファストファッションの売り上げが、それほどでもない』という話は10年頃から出ていて、ここにきて撤退を始めましたが『やっぱりね』というのが、多くの国内アパレル関係者の印象だと思います」(ファッション誌ライター)

 また、店頭でファストファッションと自社ブランド製品を見比べてきた某ショップの販売員の女性は、違った意味で「売れるわけがない」と思っていたという。

「商品はもちろん、ショップで大切なのは、店の見た目です。商品を保管するバックヤードは、すごいことになっているときもありますが(笑)。でも、ファストファッションのお店は、品出しが間に合わず、店内に段ボールが出ていることがありました。すぐに隠していましたが、帰ろうとして外に出て、その店の窓を見たら、カーテンの後ろに段ボールが山積みにされていました。表通りからも丸見えなんですよ!? こんな店が長続きするわけないと思っていました」

■サイズが外国人向けだったため、売れなかった

 日本で海外発のファストファッションが売れなかったもうひとつの理由は、サイズが外国人向けだったため。特にそれが顕著だったのは「アバクロ」で、日本人が着ても、「アバクロ」自慢のイケメン店員のようにカッコよくならず、日本市場に参入した09年がピークで、売り上げは下降の一途。鳴り物入りでオープンした福岡店は、CEOのマイケル・ジェフリーズが「福岡に進出すべきではなかった」と語るほどの惨敗を喫し、1年で閉店した。

「日本に参入するまで、アパレル関係者の中で『アバクロ』は海外出張や社員旅行の際のいいお土産だったんです。でも、現地ではよく見えるけど、持って帰ると、たいしたことないと思ってしまう。そして何より高い! Tシャツも他のファストファッションが1,000~2000円で買えるのに、アバクロは4,000円以上しますからね。それに、海外で店に入ったときは、店中にあふれる香水の匂い、大音量のBGM、イケメン店員もお上りさん気分でカッコよく見えるけど、日本だとうざいだけ。お客さんが『買いづらい』と思うのは当然でしょう。最近は演出を控えめにしたようですが、どこまで続きますかね」(某ブランドデザイナー)

 アパレル関係者の間では「(撤退まで)いいとこ1年か、もって2年かな?」というのが「アバクロ」に対する評価だ。

 老舗の海外発の「GAP」は毎日のようにセールを行い、売り上げ低下を防いでいるようだが、アパレル関係者からすると、延命措置のように見えるという。

「値段を下げられるということは、それだけ原価が低いということです。『GAP』の商品は原産国表示を見るとバングラデシュなどの東南アジアや中東の直営工場で安く作っているんでしょうね。それに、すべて直営店というのも強い。ブランドが直営店以外のお店に商品を卸す場合、日本だと上代(商品価格)の半分ほどで販売するため、利益率はそれほど高くありません。でも直営店の場合、原価を割りさえしなければ、70%オフにしても利益は出ますからね」(某ブランドスタッフ)

 しかし、商品を生産している開発途上国の工場における劣悪な作業環境が問題になり、「安い服を作るために苦しい思いをしている人がいるのが悲しい」と、倫理的な観点から「GAP」などファストファッションの購入を避ける人が増えていると、アメリカの男性誌「エスクァイア」は報じている。

 そうした批判が出てくるのも、日本でいう「安かろう悪かろう」な商品が、長らく続く不況で目が厳しくなった消費者に、見切りをつけられたからなのかもしれない。果たして、数年後に、日本でどれだけのファストファッションが残っているのだろうか?

2017年売れるファッションは喪服? 流行の陰にある「団塊世代」というキーワード

 衣料品通販サイト・ZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥデイが千葉マリンスタジアムの命名権を取得し、12月から「ZOZOマリンスタジアム」に変更することが決定した。それだけ聞くとアパレル業界は絶好調のように見えるが、アパレル小売業界に詳しい人々は「今は業界全体で経営が最悪な時期」と口を揃える。

「2015年頃はメンズブランドの経営状態が逼迫していましたが、16年はミセスブランドも苦しいですね。最近、同じショップで買い物をする親子をよく見ませんか? 年齢によるブランドのすみ分けがなくなっているから、いい商品を扱っていない、もしくは売れ筋を見極められなかったブランドはどんどん淘汰されているんです」(ブランドスタッフ)

  多くのブランドのオフィスが軒を連ねていた東京・千駄ヶ谷も、売り上げ不振で次々と撤退して寂しい状況になっているという。そんな中、16年のトレンドキーワードとしてファッション業界が挙げていたのが「オケージョン」だ。

 「ここでいうオケージョンとは冠婚葬祭などの特別な行事、儀式というシチュエーションを指しています。要は結婚式用のドレスや、喪服などのフォーマルウェアですね。楽天市場で『オケージョン』とか『パーティードレス』で検索してみてください。どれだけ多くのブランドが参入しているかわかりますよ」(ファッション誌ライター)

 そうした動きは今年から始まったわけではなく、14年には大人の男のカジュアル&スポーツウェアを発信していた『junhashimoto(ジュンハシモト)』がフォーマルウェアに参入、さらに、15年1月には通販カタログの『ディノス』がフォーマルウェアに特化したカタログを発行している。

  各メーカーも15年初め頃から積極的にオケージョンに参入し、洋服が売れないと嘆かれている中、ネットショッピングを中心に売れ行きは好調だという。しかし、すでに17年には供給過多で飽和状態による売り上げ低下も予想されている。そんな中、目端の利くブランドが注目しているのがブラックフォーマル、喪服だ。そして、喪服が売れるという根拠に「団塊世代」というキーワードがある。

「団塊世代とは第一次ベビーブームといわれた1947年(昭和22年)から49年(昭和24年)に生まれた人たちを指します。広義ではその後数年の間に生まれた世代も含まれますね。経済効果が数10億円といわれるファッションブームには、必ずといっていいほど団塊世代が絡んでいるんです。まず、彼らが青春時代を迎えた60年代にはヒッピー、アイビー、その後70年代にさしかかる頃にはモッズ、ロッカーズ、ロカビリーなんかもありましたね。

 彼らが社会人になる頃にはメンズ・ビギなどトラッドがブームでした。今でも60年代、70年代はファッションのお手本になっています。そうしたスタイルは海外発信ではありますが、日本でそれを確立したのは団塊世代の人たちです」(デザイナー)

 時が流れて団塊世代の人々も親に。そして、第二次ベビーブーム(71~74年)が訪れ、その世代がファッションに敏感な年代になったときに起きたのが109ブームだ。

 「109ブーム、いわゆるギャル系ファッションの流行は95年頃にピークを迎えますが、その中心にいたのは第二次ベビーブームで生まれた、いわゆる『団塊ジュニア』です。ギャル服だけでなく、この頃はファッション産業の最盛期で、次々と新しいブランド、雑誌が生まれました。大人気だった『浅ヤン』(テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』92年4月~96年3月)なんかはまさにそのブームに乗った番組でしたよね。そして、団塊ジュニアも親になり、入学式や冠婚葬祭でフォーマルウェアを着る機会も増えてきます。我々はオケージョンの売り上げが好調な理由はそこだと思っています」(前出ブランドスタッフ)

 しかし、それ以外のアイテムの売り上げは下降の一途をたどっている。売り上げに差が出る理由は、簡単に言ってしまえば洋服を買う絶対数の違いだ。厚生労働省の調査によれば、出生数のグラフは第一次ベビーブームを起点にすると右肩下がりのいびつなW字を描いており、ピークの第一次ベーブームでは約270万人、次に上がる第二次ベビーブームでは約200万人、しかし、それ以降は下がりっぱなしで、100万人を下回る日も近いとされている。

 子どもができれば、ほかにお金がかかるようになり、団塊ジュニアの人々も洋服に使う金額は減る。そして、1年ごとに子どもの数も減っているのだから、洋服全体の需要が減るのは必然といえるだろう。

 では、なぜ今後はオーケージョンの中でも喪服だけが引き続き売れると予想されているのだろうか?

「団塊世代の人たちはすでに仕事をリタイアし、70代にさしかかり、亡くなる人も出てきます。その子どもである団塊ジュニアにあたる30代後半~40代の中には、これを機に喪服をそろえようという人もいるでしょう。店に行くよりネットショッピングで探す方が早いから、楽天、ZOZOTOWNなどの通販サイトで商品を販売しているブランドは、こぞって参入していく可能性は高いです。しかも、人気のあるブランドが普段使いもできるデザイン性の高いものを発売すれば、もっと需要は高まるでしょう」(同上)

 そうした流れを受けてか、楽天市場などで礼服をレンタルするビジネスを展開する企業も好調だという。しかし、「人が亡くなることで売り上げを伸ばすなんて」と、眉をひそめるファッション関係者が多いのも事実。できることなら、こうした局所的なブームではなく、ファッション業界全体が盛り上がるトレンドが押し寄せてほしいものだが……。

東村アキコ『ヒモザイル』休載! 関係者が語る、少女漫画家が炎上に弱い理由

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「モーニングtwo」(講談社)2015年10月号

 「モーニング・ツー」(講談社)で連載していた東村アキコ氏の“実録ヒモ養成漫画”『ヒモザイル』が休載になった。1話、2話をネットで公開したところ、ネット上で批判が高まる“炎上状態”になり、東村氏から編集部に「休載」を申し出たという。東村氏は「嫌な気持ちになった方には本当に申し訳ない」などとコメントし、「お休みさせていただきながら、今後について考えたい」としている。

 この休載を聞いて、「えー! 続きを楽しみにしていたのに!」と嘆く東村ファンも多いだろう。人気作品には批判も出て当然だが、どうして、今回は休載という事態になってしまったのか。出版関係者に話を聞いてみた。

“鉄道好き”の女子が目指す終着駅は2つ……!? 「女子鉄ナイト!」に潜入

<p> オタク男子の代表的なカルチャーである鉄道が、女子にも共感できる趣味として「鉄子」なる呼称が普及してから久しい。最近では、SKE48の松井玲奈がテレビ番組でも“鉄道LOVE”アピールをし、オタク男子を喜ばせ続けている。そんな中、1月31日、ニフティが運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」にて「女子鉄ナイト!~女鉄道ひとり旅、さよならブルートレイン&女の鉄道の楽しみ方教えます!」が開催された。たまごっち漫画『GOGO!たまたま たまごっち』(小学館)の漫画家ヤスコーン☆(杉木ヤスコ)氏の他、デイリーポータルZ等で活動する作家の乙幡啓子氏、元慶應義塾大学鉄道研究会代表の蜂谷あす美氏が登壇した。</p>

『オーファン・ブラック』とリンクして考えた、大森靖子――擬態としての“スマートビッチ”

<p> 1997年のメレディス・ブルックスのヒット曲「ビッチ」。「自分はときに売女で恋人で子供で、ときに母親にもなり聖女になる。局面ごとに変わる自分を恥じてはいない」という、女性の多様性の肯定が歌われるリフが印象だったこの曲は、昨年から日本でも見られるようになった遺伝子操作をテーマにした海外ドラマ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』の重要なシーンで使われて、ものすごく新しい意味を持って聞こえた。</p>