「りぼん」のアイドルだった種村有菜は、なぜ“炎上少女マンガ家”になったのか?

 『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』『紳士同盟』(集英社)など、数々の少女マンガを世に送り出した漫画家・種村有菜氏。1996年に、「りぼんオリジナル」(同)でデビューして以降、「りぼん」にて、主に華やかでファンタジックな世界観に生きる、可憐でたくましいヒロインを描き続け、11年からは「マーガレット」(同)や「メロディ」(白泉社)にて、イケメン男子が活躍する学園ストーリーや、アラサーの喪女が15歳の美少女に若返ってアイドルになる“逆・変身少女”作品も描いている。

 これらの作品で、多くの少女マンガファンのハートをつかみ、人気少女マンガ家となった種村氏だが、ネット上では、かねてから“炎上少女マンガ家”として名を馳せているというのだ。

■種村有菜が起こしてきた炎上の数々

「種村さんの炎上騒動は、枚挙に暇がありません。例えば、有名なところでいうと、2010年、元アシスタントとTwitter上で大喧嘩を繰り広げたことがありました。ある元アシが、突如種村さんからTwitterをブロックされたことをきっかけに、『仕事中、ヒステリーを起こして暴言を吐かれた』『怨念めいた長文メールを送ってきた』『給料が安すぎる』『給与外の掃除までやらされた』などと暴露。これに対して種村さんは、当初無言を貫いていたものの、一部の読者に向けて、『元アシの言っていることは事実無根であり、精神状態が普通ではない』といったDMを送ったことが発覚し、さらなる大炎上に発展してしまいました。種村さんのファンの中には、『まさかこんな人だったとは』と幻滅する人が少なくなかったようです」(少女マンガウォッチャー)

 ほかにも、『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』の性描写ありの18禁同人誌を発行したことで、「思い出を汚された」「ショック」「集英社は許してるの?」とファンを騒然とさせたり、『おそ松さん』の18禁同人誌を発行予定だったものの、種村氏が公式に同作とのコラボ企画を行っている立場であることから、ネット上で「同人誌を出すのはいかがなものか?」と批判され、販売中止になるなど、同人誌界隈でも数々の炎上を起こしている。

「昨年ファンを集って開催した種村さんの聖誕祭では、会費が7,000円となかなかのお値段だったにもかかわらず、ビュッフェの料理が少なすぎて、食べられない人が続出し、『ケチすぎる』と大炎上したことも。そして最新の騒動は、『アイナナ夢女子ブロック事件』といわれるもの。種村さんは、スマートフォンアプリ『アイドリッシュセブンシリーズ』のキャラクター原案とマンガ版の作画を担当しているんですが、同作ファンの“夢女子(キャラクターと自身の恋愛関係を妄想するファン)”をTwitterで次々にブロックしていることが発覚したんです。『自身のお気に入りキャラの夢女子が許せなかったんじゃないか』といった疑惑がネット上に浮上しています」(同)

 この“夢女子”たちが、もともと“アンチ種村”だった説があるため、ネット上では「ブロックされても当然」といった声があるものの、「キャラクター原案を担当している人物が、ファンを一方的にブロックするのはひどい」「おとなげない行為」などとする声も多数飛び交っている。

 なぜ、種村氏は、これほどまでにネット上で嫌われているのだろうか。前出の少女マンガウォッチャーは、種村氏が嫌われだしたきっかけについて、次のように語る。

「種村さんは、デビュー当時からとにかく絵の華やかさに定評があり、『りぼん』では珍しかった変身少女もので読者から絶大な人気を獲得しました。同誌にとって彼女の登場は、エポックメイキングだったと思います。彼女は、褒められて伸びるタイプなのか、作品が評価されれば評価されるほど、いい意味で調子に乗って、絵がさらにうまくなっていった印象もありますね。こうして、『りぼん』のアイドル的存在になっていったわけですが、ネット上で目を付けられだしたのは、彼女が“顔出し”をしたのがきっかけだったのでは。本人が描いた可愛らしい自画像とはイメージが違ったようで、読者やネットユーザーがザワついていたのを覚えています。悲しいかな、少女マンガ家というのは、ファンから作品のキャラクターとその人物自身が同一視されがちなんです」

 また、もう1つの理由に挙げられるのが、「単行本の柱コメント」(同)だという。アンチから届いた手紙への返信を単行本の柱に載せるなど、「イタいと思う読者も少なくなかったようです」(同)。

 こうした背景から、ネットユーザーに“監視”され出した種村氏。それに拍車をかけたのが、彼女の“自己評価の高さ”だったようだ。

「種村さんは売れっ子マンガ家ですから、当然、周囲から丁重に扱われますし、信者的なファンも多くついているので、自己評価が高くなるのは言ってしまえば普通のことだと思うんです。さらに彼女は、それを作品にも反映させている節があった。誰からも愛される屈託のないヒロイン像は、彼女の自己評価の高さから生まれたといった印象もありますね。ただ、そのお姫様気質が、アンチに鼻につくのでしょう」(同)

 事実、これまで勃発した炎上騒動についても、「種村さんじゃなかったら、これほどまでに批判されていたのかな? と思ったことは何度もあります」(同)という。

「ただ、そんな余計なことをしなくてもいいのでは……と思うことはあります。種村さんは12年、『桜姫華伝』を最後に、『りぼん』を卒業。ネット上では、同人活動が原因で、『りぼん』を追放されたのではないかといったウワサが広まりましたが、本人はこれを完全否定しています。その後、種村さんは、他誌でも連載を始めたものの、同人誌で、『りぼん編集部のことを描いたのではないか』と思われるオリジナル作品の同人誌を発表し、ネット上で物議を醸すことになりました」(同)

 同作は、審査を通過した美しいお嬢様たちが集められた、森の中の大きなお城が舞台。ここでお嬢様たちは、世間から隔離されて優雅な生活を送っているものの、人気投票で最下位になった者は、城を追放される。主人公は、この人気投票でトップをキープし続けるが、ある日そんな自分に疑問を感じて、自らの意志で城を飛び出す――といったストーリーだ。

「まるで、『りぼん』を辞めさせられたのではない、自分から辞めたんだと言いたげなストーリーですよね。ネットで卒業の経緯について臆測が飛び交っていたのが許せなかったのかもしれませんが、これをマンガにする必要はあったのか。実際に、ネット上では、『自分を美化している』などと散々叩かれていました。自ら炎上を起こしにいっているようなものですよ」(同)

 種村氏の「りぼん」卒業は、当時読者にも衝撃的な出来事で、「社内でも、“売れっ子作家の種村有菜のいない『りぼん』”を不安がっていた人はいたと思います。ただ、蓋を開けてみれば、発行部数が激減したということはなかった。島田紳助が引退した時、『芸能界が変わるのでは?』と騒がれたものの、特に何も起こらなかったのと、似ているかもしれませんね」(同)。

 こうして、炎上少女マンガ家としてのゆるぎない地位を築いた種村氏。それでも、これだけ長年ネットユーザーを魅了しているのは、ある意味才能かもしれない。次に、どんな騒動を起こしてくれるのか、楽しみに待ちたい。

人気コミックエッセイ『ヤンデレ夫婦』の子どもは“妄想”!? 「実録」騙るも強まる疑惑

 アメーバブログの子育て(小学生以下)ジャンル1位で最高月間1,000万PV、pixiv&ブログ累計閲覧数1億PVを突破したキュン妻の『日刊ヤンデレ夫婦漫画』。妻を愛するがゆえにヤンデレになってしまい、高圧的、束縛、軟禁が日常と化している夫と、それを全てに受け入れるドMな嫁。奇抜な設定ながら、2人のラブラブぶりが人気を呼び、現在ではブログと同名のコミックがシリーズで2巻発行されている。さらに、夫の視線から描いた夫婦ブログ「ヤンデレ夫の嫁萌え絵日記」もファンに人気で、夫がエッセイを書き、妻のキュン妻がイラストを描いた『日刊ヤンデレ夫婦 365日愛を囁くヤンデレ夫の<キュン妻>観察日誌』(PHP研究所)も発売。

 ネット発のコミックエッセイで2巻、さらに関連本まで発売されるのは珍しく、継続した人気ぶりがうかがわれるが、実際はこの夫婦をめぐって炎上騒動が勃発している。

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』(KADOKAWA)のAmazonカスタマーレビューでは、約6割が最低評価の星1つをつけ「読む価値なし」「タイトル詐欺もいいところ」「返金してもらいたいレベル」と酷評の嵐。この中で気になるのが、「実録と言っているのに矛盾点ばかり」「これ実話なの?」「実録とかたって出版している以上まずいんじゃないですか?」などと、実録という記載に疑問を投げかける意見が多いことだ。

 確かに、ブログにも「実話です」と記載され、コミックのあとがきにも「私の実録」とあるため、まず読者は、実録コミックエッセイと受け止めるのは当然だろう。しかし、読み進めるうちに疑問が湧き、作者・キュン妻のことを調べる人が増加、実話かどうか検証するサイトまで作られている。

 「実話かどうか」論争の中で一番の話題は、本当に子どもはいるのか、という点。結婚10年目で2人の男児がいるとのことだが、キュン妻は風邪で寝込んでいるときでも1日に3回を基本にフルカラーの漫画を毎日欠かさず更新し、Twitterやブログのコメントに返信をこまめにするなど、育児をしている気配を感じられないとの指摘が上がっている。また、子どもの誕生日を間違える、誕生日のお祝いをしない、通園先が幼稚園だったり保育園だったりと一貫性がないなど、子育て中ならまず間違えないような点で矛盾が生じているため、「子どもの存在は妄想なのでは?」と疑惑が噴出しているのだ。

 長年、育児マンガブログを運営するイラストレーターも「創作かどうか抜きにしてすら、どうにも不快な気持ちになる」「育児中の人は読まない方がイイ」とTwitterで言及、さらには育児サイトに掲載されたキュン妻の記事が即日取り下げられるなど、業界内にも不穏なムードが漂っている。さらに、『日刊ヤンデレ夫婦漫画』の発売前、Twitterで「実話なんですか」と問い合わせを受けたコミックス担当の編集長がアカウントを削除し、コミック1巻の電子書籍版では「フィクション」と表記されるなど(紙の単行本には表記なし)、どうにもきな臭い疑惑は強まるばかりである。

 夫婦の人間性についても、読者は疑いの目を向けている。ツイキャスでヤンデレ夫妻がファンからの相談に答えるというコーナーに「親からDVをされている」という悩みが寄せられたが、これにキュン妻は、「専門の機関に相談すべきですが、私にはご褒美です。相談にならない」と言い切った後、「あはは」と笑い声が響く。夫もフォローすることなく、すぐ次の質問に。

 キュン妻は両親との関係がうまくいっておらず、暴力的DV、精神的DVを受けていたという過去を漫画にして掲載しており、同じような経験をした者として親身な答えを期待したであろう。Amazonレビューでも「虐待された身としては『私悲劇のヒロインなの〜でも今は愛されてて超幸せなんですう〜』からの『虐待はご褒美ですww』の流れは本当に耳を疑いました。本当に虐待受けてる人の気持ち考えたことありますか?最低です」と糾弾されている。

 ほかにも、Twitterで「ファンです」と好意的なコメントを寄せた人に対して「名誉棄損になる」など脅迫めいたDMを送るなど、ファンの気持ちを踏みにじる行動が多く、人間性に嫌悪感を抱いたアンチコメントがネット上にあふれ返っている状況だ。

 現在も「実話です」とプロフィールの冒頭に書き、日刊で複数回漫画を更新し続けているキュン妻。この記事を読み名誉棄損だというDMが来ないことを祈るばかりである。
(円城寺小春)

人気コミックエッセイ『ヤンデレ夫婦』の子どもは“妄想”!? 「実録」騙るも強まる疑惑

 アメーバブログの子育て(小学生以下)ジャンル1位で最高月間1,000万PV、pixiv&ブログ累計閲覧数1億PVを突破したキュン妻の『日刊ヤンデレ夫婦漫画』。妻を愛するがゆえにヤンデレになってしまい、高圧的、束縛、軟禁が日常と化している夫と、それを全てに受け入れるドMな嫁。奇抜な設定ながら、2人のラブラブぶりが人気を呼び、現在ではブログと同名のコミックがシリーズで2巻発行されている。さらに、夫の視線から描いた夫婦ブログ「ヤンデレ夫の嫁萌え絵日記」もファンに人気で、夫がエッセイを書き、妻のキュン妻がイラストを描いた『日刊ヤンデレ夫婦 365日愛を囁くヤンデレ夫の<キュン妻>観察日誌』(PHP研究所)も発売。

 ネット発のコミックエッセイで2巻、さらに関連本まで発売されるのは珍しく、継続した人気ぶりがうかがわれるが、実際はこの夫婦をめぐって炎上騒動が勃発している。

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』(KADOKAWA)のAmazonカスタマーレビューでは、約6割が最低評価の星1つをつけ「読む価値なし」「タイトル詐欺もいいところ」「返金してもらいたいレベル」と酷評の嵐。この中で気になるのが、「実録と言っているのに矛盾点ばかり」「これ実話なの?」「実録とかたって出版している以上まずいんじゃないですか?」などと、実録という記載に疑問を投げかける意見が多いことだ。

 確かに、ブログにも「実話です」と記載され、コミックのあとがきにも「私の実録」とあるため、まず読者は、実録コミックエッセイと受け止めるのは当然だろう。しかし、読み進めるうちに疑問が湧き、作者・キュン妻のことを調べる人が増加、実話かどうか検証するサイトまで作られている。

 「実話かどうか」論争の中で一番の話題は、本当に子どもはいるのか、という点。結婚10年目で2人の男児がいるとのことだが、キュン妻は風邪で寝込んでいるときでも1日に3回を基本にフルカラーの漫画を毎日欠かさず更新し、Twitterやブログのコメントに返信をこまめにするなど、育児をしている気配を感じられないとの指摘が上がっている。また、子どもの誕生日を間違える、誕生日のお祝いをしない、通園先が幼稚園だったり保育園だったりと一貫性がないなど、子育て中ならまず間違えないような点で矛盾が生じているため、「子どもの存在は妄想なのでは?」と疑惑が噴出しているのだ。

 長年、育児マンガブログを運営するイラストレーターも「創作かどうか抜きにしてすら、どうにも不快な気持ちになる」「育児中の人は読まない方がイイ」とTwitterで言及、さらには育児サイトに掲載されたキュン妻の記事が即日取り下げられるなど、業界内にも不穏なムードが漂っている。さらに、『日刊ヤンデレ夫婦漫画』の発売前、Twitterで「実話なんですか」と問い合わせを受けたコミックス担当の編集長がアカウントを削除し、コミック1巻の電子書籍版では「フィクション」と表記されるなど(紙の単行本には表記なし)、どうにもきな臭い疑惑は強まるばかりである。

 夫婦の人間性についても、読者は疑いの目を向けている。ツイキャスでヤンデレ夫妻がファンからの相談に答えるというコーナーに「親からDVをされている」という悩みが寄せられたが、これにキュン妻は、「専門の機関に相談すべきですが、私にはご褒美です。相談にならない」と言い切った後、「あはは」と笑い声が響く。夫もフォローすることなく、すぐ次の質問に。

 キュン妻は両親との関係がうまくいっておらず、暴力的DV、精神的DVを受けていたという過去を漫画にして掲載しており、同じような経験をした者として親身な答えを期待したであろう。Amazonレビューでも「虐待された身としては『私悲劇のヒロインなの〜でも今は愛されてて超幸せなんですう〜』からの『虐待はご褒美ですww』の流れは本当に耳を疑いました。本当に虐待受けてる人の気持ち考えたことありますか?最低です」と糾弾されている。

 ほかにも、Twitterで「ファンです」と好意的なコメントを寄せた人に対して「名誉棄損になる」など脅迫めいたDMを送るなど、ファンの気持ちを踏みにじる行動が多く、人間性に嫌悪感を抱いたアンチコメントがネット上にあふれ返っている状況だ。

 現在も「実話です」とプロフィールの冒頭に書き、日刊で複数回漫画を更新し続けているキュン妻。この記事を読み名誉棄損だというDMが来ないことを祈るばかりである。
(円城寺小春)

「神のお告げと言い張って……」神職者がゾッとした、“暴走”するスピリチュアル参拝者

 お正月には神社で初詣をし、一年の願い事。大みそかには、お寺へ参って除夜の鐘をついて願い事。子どもが生まれれば初宮参りで無事の成長を祈り、11月には七五三参り。夏や秋の祭りには山車が出て、子どもたちが総出で引く。最近では6月の夏越の祓に、大きな茅の輪をくぐって健康祈願をする人も少なくない。このように、日本人の生活には寺社の存在が寄り添っている。

 二礼・二拍手・一礼の作法を守り、普通に参拝している分には問題はないが、時には信仰が深すぎるあまり(?)暴走する参拝客もいるという。匿名を条件に、神職の面々がこれまでに遭遇した「ゾッとした参拝客」を教えてくれた。

 ゾッとした参拝者1:御利益のため……桜の下で大暴れ

 「きちんと手水で手と口を清め、深々と二礼・二拍手・一礼でお参りしてくださったのですが……」と、戸惑ったように話すのは、室町時代の天皇が祀られた、格式ある神宮の神職だ。

 目撃したその一行は、いかにも信仰深い様子で神妙にお参りをしていたそうだが、花吹雪を舞い散らす桜の下で立ち止まったという。そのうちの1人が、「舞い散る桜の花びらをキャッチしたら、運気が上がるんだって」と言うと、競うように花びらを捕まえようと跳び始めたそうだ。近年、花見の際も、桜の樹の下にビニールシートを敷くと桜が痛むとして、禁止される事例が増えてきた。桜は根が痛むと枯れてしまう、繊細な植物なのだ。ましてや根の上で跳びはねれば、大きなダメージとなるのは想像に難くないだろう。

「それだけならば、まだ見逃せるのですが……。これは、さすがに注意させていただきました」

 風が止まり、花びらが散らなくなると、「それっ!」と一行は幹を揺らし始めたそうだ。神職さんが注意すると、ハッと我に返り、謝罪したというが、たとえ桜の花びらをキャッチして運気が上がっても、せっかくきれいに咲いている桜を散らしてしまっては、神様とて「あの者たちの願いを叶かなえてやろう」とは思わないだろう。

 ゾッとした参拝者2:「神様からのお告げ」と言い張り奇行

「ヘタをしたらご神木が枯れてしまうかもしれませんし、しばらく境内がお酒臭くて困りました」

 こう語るのは、平安京や平城京よりずっと昔に王朝があったのではないか、といわれるほど歴史ある地域に鎮座する古社の神職だ。

 日本の神道には、経典もなければ、教祖もおらず、さしたる戒律もない。現在は神社庁によって作法が統一され、参拝する際は「二礼・二拍手・一礼」などと決められているが、江戸時代ごろまでは神社によってバラバラ。現在でも、例えば出雲大社(島根県)では、二礼・四拍手・一礼が正式な作法だ。ほかにも宇佐神宮(大分県)など、四拍手を正式とする神社がある。こうして人によって神や教義に違いがあるため、「私の信仰こそが正しい」という参拝者が登場しやすいのだという。

 ある日、崇敬者の1人が日本酒の一升瓶を持ち込み、神前に供えるのかと思いきやご神木に掛け始めたときは、神職さんも驚いたそうだ。

「『何をされているんですか?』と尋ねたところ、『夢で神のお告げがあり、神木にお酒を供えろと言われた』と、真面目な表情で答えられたのです」

 むろん、悪気はなく、神のお告げに従っただけなのだろう。確かに、松の木の根元に酒粕を埋めると良いともいうが、樹木の種類によっては、アルコールでダメージを受けかねない。夢に神様が現れて、頼み事をされれば、なんとかしてかなえたいと思うのは無理もない。しかし、それが単なる夢である可能性も忘れてはならないだろう。ご神託を受けたと感じた場合は、境内を毎日清め管理している神職に、一言相談するようにしよう。

 ゾッとした参拝者3:絶対的タブー“禁足地”をSNSにアップ

 最もよく見かけるのが、「禁足地」に関するタブー破りだという。

「ある神社紹介サイトに、堂々と禁足地内の写真が掲載されていたのには、目を疑いました」

 日本最古ともいわれる神社の神職は、首を振りながら嘆き教えてくれた。日本人は、古くから自然そのものを神とみて、信仰してきた。大神神社(奈良県)は三輪山をご神体としているし、宗像大社(福岡県)は絶海の孤島、熊野那智大社(和歌山県)は滝が信仰の対象だ。だからこそ、神の宿る地を「禁足地」として、立ち入りが厳しく制限されていることも多い。

 例えば、宗像大社(福岡県)がある沖之島は禁足地であり、女性の立ち入りは一切禁じられている。男性も、お祭りのときなどに許可を得た少人数のみが上陸可能だ。大神神社(奈良県)の三輪山は、社務所で受付を済ませ、登拝料を支払えば立ち入りが可能だが、入山口にある鳥居をくぐれば、写真撮影は一切禁止。

 また、ご神体山で見たことは一切口にしてはならないとする神社もある。例えば、湯殿山神社(山形県)のご神体は、湯殿山にある温泉の湧き出る赤茶けた巨石だとされており、それは「お言わず様」とも呼ばれている。その地で見たことは人に語ってはいけないとされ、ましてや写真に収めるのは、絶対的なタブーだ。

 しかし、「湯殿山 御神体」で画像検索してみると、ご神体らしき赤茶けた画像がたくさんヒットする。

「見つけ次第削除をお願いしているそうですが、ブログなどで誰でも発信できるこの時代にあっては、イタチゴッコできりがないんです」(同)

 日本の神々の大らかさを考えたとき、神の宿る場所を撮影したとて「仕方ない」と笑って済ませていただけるかもしれないが、やはり、タブーを守らない参拝者の願い事を積極的にかなえてやろうとは思わないのではないだろうか。

 こうしてトンチンカンな参拝者の事例を見てみると、神社だけでなく、一般社会においてもマナー違反と言えるものもあるだろう。手水をしっかり使ったり、二礼・二拍手・一礼を守ったりするだけでなく、一般的なマナーを守るようにしたいものだ。

米・LGBT夫婦の妊娠出産インタビュー、「家族の意味するもの」をめぐり大反響

 LGBTとはL(レズ)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)の頭文字をとった言葉で、そんな彼らを表す通称。世界中のLGBTによる熱心な活動により、ここ日本でも認知度が高まり、理解も増えてきたのではないでしょうか。2015年(平成27年)の10月には、渋谷区で日本初となる同性婚を承諾することが決定(同性パートナーシップ証明の交付)し、芸能界でも、一之瀬文香と杉森茜さんが同性婚を約2年ほど前に公表し、残念ながらこの5月に破局してしまったことは、記憶に新しい出来事です。LGBTの活動でみると、レインボーパレードと呼ばれるLGBTのイベントも東京だけでなく全国各地で開催され、世間の関心もここ数年で高まっています。しかし、LGBTについての先進国といえる欧米諸国、特に米国の理解や関心度はやはりすごい。

 米国で大きな反響を呼んでいるブログがあります。それはLGBTの“夫婦”が実子を授かったという記事。妊娠・出産に至るまでの経緯をFacebookに公開した彼らは、世界中で注目されました。そんな彼らのインタビュー記事が、アメリカの人気ニュースブログサイト「BUZZ FEED」に掲載されています。

What To Expect When You’re A Trans Dad Expecting

 オレゴン州ポートランド在住のトリスタン・リーズさん(34歳のLGBT男性)とその夫のビフ・チャプローさん。2人は2010年に共通の友人の主催するトランスジェンダーコミュニティで出会いました。彼らには養子2人(ビフさんの実の姪と甥)と実子、計3人の子どもがおり、子どもたちからは、トリスタンさんは「Daddy」、ビフさんは「Dada」と呼ばれています。

 トリスタンさんが妊娠9カ月の頃(臨月)、「BUZZ FEED」は彼らの自宅に訪問し、この経験をネットで公開した理由、LGBTで親になることとは、そして、彼らのようなLGBTの家族に待ち受けている未来とは何かを、インタビューしています。今回は、トリスタンが語った大変興味深い内容を、抄訳、一部を再構成してみなさんにお伝えします。

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 養子を引き取り、妊娠を決意するまで――「自分の遺伝子がそんなに特別か?」

 同棲してから3カ月後、1本の電話があったんだ。ビフの姉の子どもたちが、「引き取り手がいなければ養護施設に行くことになる」って。それで、「僕たちが引き取れるのか?」って聞いたんです。それから1年が過ぎ、再度電話がきて、僕たちが子どもを引き取らないなら、ビフの姉は子どもを取り戻すことができなくなると、はっきり伝えられました。そうなると、僕らは、おそらく子どもたちにもう二度と会えないことになる。だから、答えはハッキリしてました。「もちろん、僕たちが引き取ろう」って。

 これは、僕たちが結婚すること以上に、大きなことでした。それはつまり、18年以上一緒にいようという決意でもあったから。僕たちは毎年、子どもたちを引き取ったその日を「家族の日」として祝ってます。その日は、子どもたちが僕たちに質問できる日の1つ。彼らは、毎年違う質問をしてきて、その内容で僕たちは子どもたちが成長していることを確認してるんだ。子どもたちも理解してるんだって。

 それでも僕たちの生活や、父親としてのアイデンティティに子どもは悩まされている。こう疑問に思った瞬間があります。「この決断を元に戻すことはできないか?」って。きっと僕は父親ではなく面白い叔父さんになるべきだって。

 僕がトランスジェンダーになった時、決して結婚したくなかったし、生理も嫌だった。家、車すら欲しくなかった。僕はいつも、恋にも何にも縛られない自由な身でいたかったんだ。家族を持つことを、自分自身諦めていると思ってたし、オプションとしても考えていなかった。実子が持てるなんて夢にも見たことはなかった。まず始めにそんなことは不可能だと思っていたし、2つ目に、そんなことができる強い人間になるには時間がかかったんだ。

 以前は、妹の出産をからかっていたんだ。どうして子どもが欲しいの? 自分の遺伝子がそんなに特別か? って。でも今の僕をみてよ。子どもたちは僕の遺伝子じゃないけど、すごくスペシャルだ。ビフの遺伝子だから。

 ビフに出会ってから、「もし僕らが子どもを持てたら? 僕がそうさせてあげられたら?」という考えを持つようになりました。でもこの、「子どもを持つ」という考えは本当に疲れるもので、しばらく寝かせて、よく考え、そして調べました。ある日、僕はビフに言ったんだ。「僕が妊娠して出産したらどう思う?」って。当初、彼は「そんな最低なこと言うな」って言ってくれた。彼は、僕の個人的な安全を心配していました。

 結論を出すのには時間がかかった。数カ月後にビフは僕のところにやってきて、しばらく自分探しをしていたと、打ち明けてきたんだ。それで、もしこれが大事な何かならやりたい、と言ってくれました。

 公開した意図、ネットやLGBTからの反響――「それはすごく素晴らしかった」

 僕たちのこの経験を公にネットで公開することは、意図的な決定でした。僕たちが目指すのは、今日の僕たちの文化における、トランスジェンダーの活躍とトランスジェンダーへの理解です。僕たちのこの経験を語ることが、何かの進展になるのか? トランスジェンダーの意味を広げるチャンスがあるのか? それとも、これはあまりにも挑発的で、人々をトランスジェンダーへの理解から遠ざけるのか? みんなは僕たちの話を受け入れる準備はできているのか? ――そして僕たちは、ここで何か良いことをするチャンスがあると思った。公開したのは、僕らがトランスジェンダーとしての次のステップへ進む準備が整ったからです。

 トランスジェンダーになるということは、自分の体が嫌いだったり、与えられた性で生まれてこなければよかったのに、と思ったり、望む性別になりたかったとの思いがあるとされがちです。でも、それは、トランスジェンダーの全ての人にとっての事実ではない。僕らは僕らであることに満足している。でも、これだって、誰かにとっては事実だけど、全ての人にとっての事実ではない。

 僕らに対して、「生まれてくる子どもの性別を決めるのは、やめるべき」だと言う人もいる。彼は男だ、この子は少年だ、とか伝統的な男性的な名前をつけたりするのは、どれもいいことではない、と。僕たちは、統計的に男の子と識別される子どもが産まれます。トランスジェンダーであることは、まだ稀なケースだから、この子はそうでないかもしれない。だとすれば、中性的に育てることは、僕らが性別を与えることより、子どもにとって不満の種になる可能性があるんです。

 僕はこういったコメントをネットでもらうこともあります。「私はあなたをジャッジしない、けれど子どもを『人と違うことで非難される世界』に連れて行ってはならない」。とてもショックでした。抑制されてきた僕らが、それを言われたんですから。どうやって僕が子どもをそんな世界に連れていくと?

 それからこんなコメントもあります。「トランスジェンダーたちが自分たちの課題をアピールしようとしているだけだ」。そしてひどいものだと「お前は変な奴にみえるよ、 赤ちゃんが死ぬことを願ってるよ」「お前はガンの糞だな」。こういう感じのを毎日書かれるんだ。

 トランスジェンダーのコミュニティからは、「あなたたちが私たちのことをもっと厄介にしている。人々を混乱させている」などと言われると思ってたけど、それは違った。LGBTの人々から圧倒的に聞く声は、「男であること、トランスジェンダーであること、家族になることの意味を大きくしてくれてありがとう」。

 出産前の数週間は本当に大変で、僕は世間から隠れていたい気持ちだったから、注目を浴びるようなことはしたくなかった。でも、僕たちはプライド(ゲイプライド)のために出かけ、「トランスマーチ」と「プライドフェスティバル」に行きました。それはすごく素晴らしかった。LGBTの人々の多くが、僕たちのところに来て僕らのことをネットで読んだよ、と声をかけてくれて、公開したことに感謝してくれたんです。コーヒーを飲みに行けば、バリスタが僕に「Facebookで見たよ」と言ってくれる。

 トランスジェンダーの家族として――「違うことは平気なんだ、とだけは伝えています」

 僕はDaddy、ビフはDadaと子どもたちから呼ばれるけど、「Dad」と子どもが呼ぶこともあるんだ。子どもたちが食べ物のことを聞くときに「Dad」と言ったら、それはビフのこと。「お父さん アイスキャンディー食べていい?」これもビフ。「お父さん、サッカーボールを蹴って?」 これは僕だ。これは僕がすることだから。

ビフ(パートナー):子どもたちは、何が起こっているのかを十分に認識しています。僕たちはいつも、トランスジェンダーの親や、そういう家族を持つことの意味について彼らに話します。ネガティブな側面をたくさん共有しているわけではありませんが、みんなが「違う」と思ったことでも、「違うことは平気なんだ」ということだけは伝えています。「違うということが間違いではない」と。彼らは理解し賛成してくれています。

トリスタン:赤ちゃんを持つトランスジェンダーの男性は、たしかに世間的に少数だと思います。でも、今後も確実にそういう人は現れるし、そもそも過去にもあったことだから、僕らが「最初のカップル」というには程遠いよ。もっとたくさんの人たちに、支援してくれたみんなのおかげで僕が手に入れられたような“場所”を見つけてほしい。

 そうゆう場所を取り巻くネガティブな侮辱も減ることを願ってる。もうみんなが「じゃあ、お前は本当の男じゃないんだな」なんて言わないことを。

(抄訳・構成/藤子留美加)

『子宮の中の人たち』作者・EMI、ニコ生“過激配信者”の過去と幼児虐待疑惑で大荒れ

 妊娠をきっかけに、子宮を擬人化した漫画をTwitterやブログに『子宮の中の人たち』と投稿したところ、「おもしろい!」と話題になり月間1000万PVを達成。『子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが』(KADOKAWA/エンターブレイン)というタイトルで書籍化され、Amazonやネット書店に予約が殺到し、発売前に重版が決まるなど大きな話題となった。

 これだけなら、よくあるネットが生み出した新しいシンデレラ・ストーリーだったが、現在、この本のAmazonレビューには星1つの最低評価が並んでいる。出版は2016年5月だが、それから現在に至るまで「お金をドブに捨ててしまった気分です」「買ったことを後悔してます」といった購入を後悔する声や、「作者の人間性を疑う」「こんな最低な母親初めて」といった作者の人格批判まで出るほど荒れている。原因は作者であるEMIの驚くべき実態にあった。

 EMIを知るには、先ほどのAmazonレビューに大きなヒントがある。「迷惑ネット配信で有名な方の作品」「インターネットで物乞いや迷惑配信をしていた作者の改心作」という声が多数書き込まれ、それらキーワードで調べれば、簡単に彼女の本性を知ることができる。彼女は、2009年からニコ生で活動を開始した、有名な“顔出し配信者”であった。

 配信内容は、急にイスを投げる、パソコンや壁を壊すなどの破壊行動や、ビキニでダンスを踊ったりバストを露出させたりという過激なもので、“界隈”では人気を博した。その過激行動ゆえ、隣人に通報されて自宅に警察が来たこともある。

 14万回も再生されている動画「ニコニコ生放送 えみ パソコン・壁 を壊す配信」にはEMIの狂気があふれている。上はビキニトップ、下は白いミニスカートという露出度の高い格好で、冒頭からごみ箱を振り回し、壁に大きな穴をあけ、パソコンや机にも物をぶつけるなど、暴れまくったあと「ちょっと楽しかった」と発言。タバコで一服後、急に大声で歌い始め、トップスを取り払い、手ブラでヘッドバンキング。最後は破壊した壁の穴を映して、“武器の破壊力が弱かった”という感想で終わる。

 再生が多い人気の動画のタイトルを並べてみても、「ニコニコ生放送 えみ 警察に通報されて自宅に来ちゃった配信」(120万再生)、「えみ ニコニコ生放送で、オッパイ出して50万円ゲット!!」(75万再生)、「ニコ生 ト〇レ放送」(69万再生)と彼女の人間性を疑うには十分なラインナップである。人気者になった彼女は、視聴者に差し入れや、生活費を送れと要求するようになる。

 妊娠、出産を経験しても人間性に変化はないようで、彼女はツイキャスやFC2ライブで配信を行っており、そこでは「本が売れたから印税は整形代にした」「配信しながら片手間で描いてる」といった読者をなめた発言や、「赤ちゃんはペットと一緒」と言ったり、「沐浴の仕方がわかっていなく溺れさせる」 「風邪を引いているのに病院に連れて行かない」といった行動が幼児虐待ではという声も出ている。

 Amazonレビューを見ると、本を買ったのは、同じ妊婦であり妊娠に不安を感じ、同じような状態だったEMIのコミックエッセイを参考にしようとした人が多いようだ。そんなシンパシーを感じた作者が、実はこんな過激な過去を持ち合わせ、赤ちゃんをまるっきり可愛がっていない現状に「裏切られた」と感じ、否定的なコメントを書き込む購読者が増えたのだろう。

 子育て系の掲示板でも「アンチEMI」のスレッドが立ち、活発にコメントが書き込まれ、Twitterでは「妊娠出産漫画『子宮の中の人たち』の著者・EMI氏とその夫・竜人氏 彼らのこれまでの発言や行動についてはたびたび話題になっていますが、あなたは著者夫妻を支持しますか。また、著作やブログを今後参考にしたいと思いますか」というアンケートが8月4日に実施され、95%が「支持しない、参考にしない」と回答している。

 現在、EMIはツイキャスの更新もなく、Twitterも6月6日で更新がストップ。ブログに日常の様を淡々と更新しているのみだ。この騒動に関して反論してくるのであろうか。それとも静観を決め込むのであろうか。
(円城寺小春)

『子宮の中の人たち』作者・EMI、ニコ生“過激配信者”の過去と幼児虐待疑惑で大荒れ

 妊娠をきっかけに、子宮を擬人化した漫画をTwitterやブログに『子宮の中の人たち』と投稿したところ、「おもしろい!」と話題になり月間1000万PVを達成。『子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが』(KADOKAWA/エンターブレイン)というタイトルで書籍化され、Amazonやネット書店に予約が殺到し、発売前に重版が決まるなど大きな話題となった。

 これだけなら、よくあるネットが生み出した新しいシンデレラ・ストーリーだったが、現在、この本のAmazonレビューには星1つの最低評価が並んでいる。出版は2016年5月だが、それから現在に至るまで「お金をドブに捨ててしまった気分です」「買ったことを後悔してます」といった購入を後悔する声や、「作者の人間性を疑う」「こんな最低な母親初めて」といった作者の人格批判まで出るほど荒れている。原因は作者であるEMIの驚くべき実態にあった。

 EMIを知るには、先ほどのAmazonレビューに大きなヒントがある。「迷惑ネット配信で有名な方の作品」「インターネットで物乞いや迷惑配信をしていた作者の改心作」という声が多数書き込まれ、それらキーワードで調べれば、簡単に彼女の本性を知ることができる。彼女は、2009年からニコ生で活動を開始した、有名な“顔出し配信者”であった。

 配信内容は、急にイスを投げる、パソコンや壁を壊すなどの破壊行動や、ビキニでダンスを踊ったりバストを露出させたりという過激なもので、“界隈”では人気を博した。その過激行動ゆえ、隣人に通報されて自宅に警察が来たこともある。

 14万回も再生されている動画「ニコニコ生放送 えみ パソコン・壁 を壊す配信」にはEMIの狂気があふれている。上はビキニトップ、下は白いミニスカートという露出度の高い格好で、冒頭からごみ箱を振り回し、壁に大きな穴をあけ、パソコンや机にも物をぶつけるなど、暴れまくったあと「ちょっと楽しかった」と発言。タバコで一服後、急に大声で歌い始め、トップスを取り払い、手ブラでヘッドバンキング。最後は破壊した壁の穴を映して、“武器の破壊力が弱かった”という感想で終わる。

 再生が多い人気の動画のタイトルを並べてみても、「ニコニコ生放送 えみ 警察に通報されて自宅に来ちゃった配信」(120万再生)、「えみ ニコニコ生放送で、オッパイ出して50万円ゲット!!」(75万再生)、「ニコ生 ト〇レ放送」(69万再生)と彼女の人間性を疑うには十分なラインナップである。人気者になった彼女は、視聴者に差し入れや、生活費を送れと要求するようになる。

 妊娠、出産を経験しても人間性に変化はないようで、彼女はツイキャスやFC2ライブで配信を行っており、そこでは「本が売れたから印税は整形代にした」「配信しながら片手間で描いてる」といった読者をなめた発言や、「赤ちゃんはペットと一緒」と言ったり、「沐浴の仕方がわかっていなく溺れさせる」 「風邪を引いているのに病院に連れて行かない」といった行動が幼児虐待ではという声も出ている。

 Amazonレビューを見ると、本を買ったのは、同じ妊婦であり妊娠に不安を感じ、同じような状態だったEMIのコミックエッセイを参考にしようとした人が多いようだ。そんなシンパシーを感じた作者が、実はこんな過激な過去を持ち合わせ、赤ちゃんをまるっきり可愛がっていない現状に「裏切られた」と感じ、否定的なコメントを書き込む購読者が増えたのだろう。

 子育て系の掲示板でも「アンチEMI」のスレッドが立ち、活発にコメントが書き込まれ、Twitterでは「妊娠出産漫画『子宮の中の人たち』の著者・EMI氏とその夫・竜人氏 彼らのこれまでの発言や行動についてはたびたび話題になっていますが、あなたは著者夫妻を支持しますか。また、著作やブログを今後参考にしたいと思いますか」というアンケートが8月4日に実施され、95%が「支持しない、参考にしない」と回答している。

 現在、EMIはツイキャスの更新もなく、Twitterも6月6日で更新がストップ。ブログに日常の様を淡々と更新しているのみだ。この騒動に関して反論してくるのであろうか。それとも静観を決め込むのであろうか。
(円城寺小春)

月9『コード・ブルー』はリアル? “現役救急医”が語るドラマより厳しい現場

 7月17日から始まる、山下智久主演の月9ドラマ『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)は、7年ぶりに続編が制作される救急医療を題材とした人気医療ドラマ。新シーズンの放送開始に合わせて、現役の救命救急医である中島侑子さんに、現実にはありえないドラマの演出や、沖縄で救急ヘリに乗った経験について綴ってもらった。

■『コード・ブルー』の影響を受けて救命救急医に

 職業を聞かれて「救命救急医」と答えると、「コード・ブルーみたいな感じ?」「救急に新垣結衣ちゃんみたいな女医さんいるの?」とよく聞かれる。

 『コード・ブルー』のファーストシーズンが放映された2008年は、ちょうど私が研修医の頃。医師になりたてだった私にとって、ドラマに出てくる医師たちは、「少し先輩」にあたる設定だった。彼らの一喜一憂や気持ちの機微に「うんうん」と強く共感したり、すごいスピードで成長する彼らに憧れを感じるとともに、自分と比較して一種の焦りを覚えたりもした。

 毎回、胸が熱くなるストーリーやドラマチックな展開にワクワクし、時には涙しながら見た。そして翌日は、研修医部屋(研修医だけの待機室のようなもの)で「昨日見た?」と同僚とのドラマ談義に花を咲かせたりもした。

 あれから約10年。まさか自分が救急医の道に進もうとは、あの頃は想像もつかなかったが、15年4月から12月まで沖縄で働いていた時は、彼らのように救急ヘリにも従事していた。ドラマでは災害時の出動の様子がよく描かれているが、私も国際緊急援助隊の医療チーム(海外で災害が起き、被災国から派遣の要請があった時に派遣される救急医療を行う日本のチーム)に登録し、災害時に備えて研修を受けている。

 私のこれらの選択は、少なからず『コード・ブルー』の影響を受けているようにも思う。「どんな状況下でも何かができる」彼らを見て「かっこいい!」と思ったからだ。

■共感したエピソード

一方で、「医療系のドラマを見てて『これないわー!』と思うことある?」という質問をされるのも日常茶飯事。正直に言うと……ある。研修医の頃は、ドラマを見ても「これはある、これはない」と言えるほどの現場経験がなかったが、今はドラマを見ながら、時々ツッコミを入れたりしている。

 例えば、爆発の危険があるトンネルの中で医療行為を続けるシーン。実際の災害現場では、現場の安全が確認されてから医療スタッフが中に入るはずだし、途中で安全が脅かされれば、一旦撤退するはずだ。ドラマ的には“感動的なシーン”なのだと思うけれど、1人の命を救うために複数人の命が消えるなんてことは、現実にはあってはならないことなのだ。

 そうは言っても、『コード・ブルー』は共感ポイントが多いドラマだった。例えば災害時のトリアージ問題。

 災害時など、たくさんの傷病者が同時に出た場合、傷病者の緊急度や重症度に応じて治療優先順位を決める。その時に使うのがトリアージタグで、通常、傷病者の右手首に巻きつける。赤色は最優先で病院に搬送する群、黄色はその次、緑色は軽症、黒色は死亡しているか救命不能と判断される群。

 医療スタッフも機材も限られる災害時は、できる限り多くの命を救うために、このトリアージがとても重要な意味を持つ。だが、実際目の前で「黒タグ」をつけられた人は見捨てられたように感じるだろうし、つけた側も見捨てたような気持ちになるかもしれない。『コード・ブルー』でもそのような場面が描かれていて、私はどちらの気持ちにも共感した。だが、もし同じような場面に遭遇したら、医者として、感情に流されずにきちんと判断しないといけないな……と改めて覚悟を決めた。

 また、「救急に新垣結衣ちゃんみたいな女医さんいるの?」という質問の答えは、「何ともいえない」だ。救急医の中で女医はかなり少ない。というのも、やはり「大変そう」というイメージが前面に出ているからだと思う。実際私が「救急医になる」と周囲の友人たちに告げた時も、「なんであえてそんな茨の道を選ぶの?」とか「本当に自分に厳しいね」と言われた。

 実際働いてみて、確かに「大変」な面はあるが、それ以上にやりがいがあり面白い。救急は1次、2次、3次と種類が分かれており、数字が大きいほど重症度が増す。3次救急(最重症)しか来ない病院もあれば、逆に3次救急は来ない病院もある。私は、東京のど真ん中の大学病院、沖縄の大学病院、沖縄北部の救急ヘリ、長野の病院と勤務経験があるが、「救急」とひとことで言っても地域や病院によって全然違う。1分1秒を争うような現場もあれば、病院まで歩いてきたお爺さんやお婆さんと談笑しながら診察することもある。

 全ての機器が揃った大病院での診察と、持っていける機器やスタッフが限られる救急ヘリでの医療も全く違う。ヘリの要請があってから現場に向かう時、患者さんの年齢も性別もわからないこともあれば、「浜辺に子どもが倒れている」という情報しかなかったこともある。ヘリに乗りこみ、息を飲むような美しい沖縄の海を眺めながら、あらゆる可能性を考え、対応をシュミレーションする。

 崖から落ちた外国人観光客の救出を、医療スタッフと救急隊と米軍海兵隊とみんなで力を合わせて行ったこともある。そうなると、医療スキルだけではなく、コミュニケーション能力、語学力、瞬発力、非日常的な空間の中で取り乱さない冷静さなど、さまざまなことが求められてくる。

 『コード・ブルー』サードシーズンには果たして、どんなドラマが待ち受けているのだろうか。私も楽しみにしている。

中島侑子(なかじま・ゆうこ)
救命救急医。旅行医学会認定医。1982年、東京生まれ。2007年3月、山口大学医学部医学科を卒業し、同年4月より東京都内で研修医として勤務。09年4月、研修医修了後、世界一周旅行に出発。12年8月の帰国後、全国の学校やホール等で講演会、写真展を多数開催。観光庁の依頼で「若旅プロジェクト」DVD作成にも従事。13年10月から東京の大学病院で救命救急医として勤務。15年4月からは沖縄で救命救急医として働きながら、日本初のNPO運営による救急ヘリに従事。16年1月からは長野の病院で救急立ち上げに従事。また、旅行医学会認定医として、原稿の執筆、海外赴任や旅行のためのアドバイスも行う。ブログ

家族の物を勝手に捨てる、その是非は? コレクター、ミニマリスト、弁護士の見解

 7月1日に放送された土曜スペシャル『今日で捨てましょう!』(テレビ東京系)のあるシーンが、物議を醸している。その内容とは、「父親の所有する手付かずのプラモデル『ガンプラ』を捨ててほしい」という母娘と、「捨てたくない」という父親をめぐるもの。父親は「いつか作る機会が来ると思う」と懇願したが、娘は「4つ捨てる」と主張。父親は「なんでこんなに責められなきゃいけない」と不満を漏らしていたが、 最終的には1つ捨てることでまとまった。

 番組では最終的に父親の同意を得ていたが、もし家族のものを無断で捨てた場合、罪に当たる可能性はあるのだろうか? また、物を捨てられない人の心理とは? まずは前者について、アディーレ法律事務所の小堀信賢弁護士に聞いた。

「家族の持ち物を勝手に捨てることは、器物損壊罪(刑法261条)に該当します。仮に、妻が夫から預かっていた物を夫に無断で捨てた場合も同様です。所有物を捨てられた家族が、その物を占有(保管)していないときでも、捨てられて回収不可能になったのであれば、所有権が害され『損壊した』といえることになるでしょう。 これらの刑罰としては、3年以下の懲役、30万円以下の罰金、1,000円以上1万円未満の科料、いずれかに処される可能性があります。器物損壊罪は、被害者の告訴がなければ公訴を提起できない親告罪ですので、被害者が告訴しなければ、刑事裁判にはなりません。また、事実上、警察による捜査が行われることもないでしょう。ただし、民法上の損害賠償責任については、また別の話で、被害者が、告訴まではしないが賠償は請求するとして民事裁判を起こした場合、賠償を命じる判決が行われる可能性があります」

 では、番組に出てきた父親のように、物を集めて捨てられない人は、どのような心理なのだろうか? 『ぼくらの60~70年代宝箱』『ぼくらの60~70年代熱中記』(共にいそっぷ社)の著者で、昭和の漫画・玩具コレクターである黒沢哲哉氏は次のように語る。

「もし、番組のように家族から『捨ててほしい』と頼まれたら、家族の言い分を聞き入れて、すっぱりと捨てるか、たとえ家族が断絶しても断固として断るかの二択しか私は考えません。番組のように1個だけ捨てるというのは、コレクターの気持ちが傷つき、家族関係はぎくしゃくし、家はまったく片付かないという最悪の判断です。番組では、プレミアが付かないガンプラと言われていましたが、市場価値がないからこそ散逸しやすく、二度と集まらない物なのです。コレクターにとってコレクションとは、金銭的価値の確認ではなく情熱の報酬なのです」

 黒沢氏によると、コレクターになりやすい人には6つの特徴があるという。

「たとえば、『コンビニでお菓子を買ったらオマケがついてきて、何となく毎日買っているうちに集まってしまった』などコレクターじゃなくてもよくあることですよね 。始まりはコレクターも一般人も同じなのですが、コレクターになりやすい人には共通点があるんです。(1)探究心が旺盛(2)リストマニア(3)時刻表や京都の街並みなど整然とした状態を好む(4)本棚の本などは番号順に並んでいないと気が済まない(5)電車の座席は端から詰めて座る(6)部屋がゴミ屋敷(本人的には理論的に分類されている)。こうした気質を持った人が、自分だけのコレクションアイテムを見つけて集め出したときが、コレクション地獄への第一歩なのです」

 また、『3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法』(KADOKAWA)の著者で、ミニマリストの尾崎友吏子氏は「家族の思い出の品を勝手に捨てたりするのはあまり良い判断とは思いません」と話す。

「私は、家族の持ち物に関しては基本的に干渉しないことにしていますので、 家族がコレクションしている物を捨てさせるのは、基本的に賛成しかねます」

 ではもし、家族に荷物を捨ててほしいと思った場合、よい方法はあるのだろうか?

「たとえ家族とはいえ、人を変えるというのは難しいと思います。もし、できるとすれば、自分自身がシンプルな暮らしをして、そのメリットが家族に伝わった場合でしょうね。家族は、もっとも小さい社会の単位だと考えます。お互いの領域を干渉し過ぎない、お互いに敬意を払うなど、社会の中では当たり前のルールを、馴れ合いの家庭の中ではつい忘れてしまいがちになりますが、それを少し意識するだけでも、お互いがもっと気持ちよく過ごせるのではないでしょうか」

 「物を減らしたい人」と「捨てられない人」が同じ家に住んでいると、このようなトラブルも起こり得る。居住空間を共有する家族だからこそ、お互い気を使うべきではないだろうか。
(カワノアユミ)

家族の物を勝手に捨てる、その是非は? コレクター、ミニマリスト、弁護士の見解

 7月1日に放送された土曜スペシャル『今日で捨てましょう!』(テレビ東京系)のあるシーンが、物議を醸している。その内容とは、「父親の所有する手付かずのプラモデル『ガンプラ』を捨ててほしい」という母娘と、「捨てたくない」という父親をめぐるもの。父親は「いつか作る機会が来ると思う」と懇願したが、娘は「4つ捨てる」と主張。父親は「なんでこんなに責められなきゃいけない」と不満を漏らしていたが、 最終的には1つ捨てることでまとまった。

 番組では最終的に父親の同意を得ていたが、もし家族のものを無断で捨てた場合、罪に当たる可能性はあるのだろうか? また、物を捨てられない人の心理とは? まずは前者について、アディーレ法律事務所の小堀信賢弁護士に聞いた。

「家族の持ち物を勝手に捨てることは、器物損壊罪(刑法261条)に該当します。仮に、妻が夫から預かっていた物を夫に無断で捨てた場合も同様です。所有物を捨てられた家族が、その物を占有(保管)していないときでも、捨てられて回収不可能になったのであれば、所有権が害され『損壊した』といえることになるでしょう。 これらの刑罰としては、3年以下の懲役、30万円以下の罰金、1,000円以上1万円未満の科料、いずれかに処される可能性があります。器物損壊罪は、被害者の告訴がなければ公訴を提起できない親告罪ですので、被害者が告訴しなければ、刑事裁判にはなりません。また、事実上、警察による捜査が行われることもないでしょう。ただし、民法上の損害賠償責任については、また別の話で、被害者が、告訴まではしないが賠償は請求するとして民事裁判を起こした場合、賠償を命じる判決が行われる可能性があります」

 では、番組に出てきた父親のように、物を集めて捨てられない人は、どのような心理なのだろうか? 『ぼくらの60~70年代宝箱』『ぼくらの60~70年代熱中記』(共にいそっぷ社)の著者で、昭和の漫画・玩具コレクターである黒沢哲哉氏は次のように語る。

「もし、番組のように家族から『捨ててほしい』と頼まれたら、家族の言い分を聞き入れて、すっぱりと捨てるか、たとえ家族が断絶しても断固として断るかの二択しか私は考えません。番組のように1個だけ捨てるというのは、コレクターの気持ちが傷つき、家族関係はぎくしゃくし、家はまったく片付かないという最悪の判断です。番組では、プレミアが付かないガンプラと言われていましたが、市場価値がないからこそ散逸しやすく、二度と集まらない物なのです。コレクターにとってコレクションとは、金銭的価値の確認ではなく情熱の報酬なのです」

 黒沢氏によると、コレクターになりやすい人には6つの特徴があるという。

「たとえば、『コンビニでお菓子を買ったらオマケがついてきて、何となく毎日買っているうちに集まってしまった』などコレクターじゃなくてもよくあることですよね 。始まりはコレクターも一般人も同じなのですが、コレクターになりやすい人には共通点があるんです。(1)探究心が旺盛(2)リストマニア(3)時刻表や京都の街並みなど整然とした状態を好む(4)本棚の本などは番号順に並んでいないと気が済まない(5)電車の座席は端から詰めて座る(6)部屋がゴミ屋敷(本人的には理論的に分類されている)。こうした気質を持った人が、自分だけのコレクションアイテムを見つけて集め出したときが、コレクション地獄への第一歩なのです」

 また、『3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法』(KADOKAWA)の著者で、ミニマリストの尾崎友吏子氏は「家族の思い出の品を勝手に捨てたりするのはあまり良い判断とは思いません」と話す。

「私は、家族の持ち物に関しては基本的に干渉しないことにしていますので、 家族がコレクションしている物を捨てさせるのは、基本的に賛成しかねます」

 ではもし、家族に荷物を捨ててほしいと思った場合、よい方法はあるのだろうか?

「たとえ家族とはいえ、人を変えるというのは難しいと思います。もし、できるとすれば、自分自身がシンプルな暮らしをして、そのメリットが家族に伝わった場合でしょうね。家族は、もっとも小さい社会の単位だと考えます。お互いの領域を干渉し過ぎない、お互いに敬意を払うなど、社会の中では当たり前のルールを、馴れ合いの家庭の中ではつい忘れてしまいがちになりますが、それを少し意識するだけでも、お互いがもっと気持ちよく過ごせるのではないでしょうか」

 「物を減らしたい人」と「捨てられない人」が同じ家に住んでいると、このようなトラブルも起こり得る。居住空間を共有する家族だからこそ、お互い気を使うべきではないだろうか。
(カワノアユミ)