まさに「栗田艦隊」の史実を再現!? 『艦これ』公式アカウントが凍結、その時提督たちは……?

 まさか、大規模作戦の最中に!! 大規模イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」真っ最中の『艦隊これくしょん-艦これ-』の公式Twitterアカウントが凍結される事態に、混乱が広がっている。

 あたかも、史実のレイテ沖海戦における栗田艦隊謎の反転のごとき異常事態。何があったのかと多くのメディアはTwitter社に問い合わせているが、明確な答えは明らかになっていない。

 それどころが、艦これ公式アカウントに続いて、KADOKAWA GAMESのTwitterアカウントまでもが凍結されており、騒ぎは拡大している。

 現在、大本営……もとい運営サイドの発表によれば、アカウント凍結の原因は、虚偽通告が原因とされている。

 公式コミュニティには、「『艦これ』最新情報をお伝えする『艦これ』開発/運営公式ツイッター【@KanColle_STAFF】同アイコンの画像を自身が描いたものだという偽名等の第三者からTwitter社に連続の虚偽通告があり、同社よりDMCA著作権侵害ということで、同アカウントを本日運用できない状態になりました」とある。

 DMCAとは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称。これは、アメリカの法律で、デジタルコンテンツでの著作権侵害を防ぐためのもの。

 本来は、自分の作品の著作権侵害を防ぐためのものだが、悪用される事例はいくつも発生しているという。不都合な記事を書かれた本人が、記事を閲覧できなくするために虚偽の著作権侵害を申し立てる事例や、嫌がらせ目的の申請が受理されて、Googleの検索から排除された騒動も起こっている。

 第二次世界大戦をモチーフとしているはずが、近未来的なサイバー戦争っぽい事態に遭遇してしまった『艦これ』。当の運営をはじめKADOKAWA GAMESの間では、どんな騒ぎになっているのか。

 当然、公式にコメントなど出している場合ではない状況。そこで、幾人かの“中の人”に、こっそりと聞いてみると……。

「いや~、わかんないです。何も話せませんよ」

 何も話せないという言葉の意味は2つ。状況がわからないのか、箝口令が敷かれているのか。どうも、前者のほうの様子。

「Twitterアカウントは凍結されていますが、ゲームは平常通りです。それに、公式コミュニティで報告は随時行っていますので……」(関係者)

 実際、イベント中ということもありユーザーにとっては、凍結騒ぎも心配だが、攻略のほうが最優先の様子。

「こんなタイミングで栗田艦隊みたいに通信途絶しなくても……。なんか、史実とリンクしたみたいで、やる気が出てますよ」(ある提督)

 この間、日本法人内のクレーム対応担当の社員に、跪かせて謝罪させている疑惑が浮上したり、何かと信頼度が低下しているTwitter社。ひとまず、提督の戦意が高揚しているなら幸いだ。
(文=特別取材班)

まさに「栗田艦隊」の史実を再現!? 『艦これ』公式アカウントが凍結、その時提督たちは……?

 まさか、大規模作戦の最中に!! 大規模イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」真っ最中の『艦隊これくしょん-艦これ-』の公式Twitterアカウントが凍結される事態に、混乱が広がっている。

 あたかも、史実のレイテ沖海戦における栗田艦隊謎の反転のごとき異常事態。何があったのかと多くのメディアはTwitter社に問い合わせているが、明確な答えは明らかになっていない。

 それどころが、艦これ公式アカウントに続いて、KADOKAWA GAMESのTwitterアカウントまでもが凍結されており、騒ぎは拡大している。

 現在、大本営……もとい運営サイドの発表によれば、アカウント凍結の原因は、虚偽通告が原因とされている。

 公式コミュニティには、「『艦これ』最新情報をお伝えする『艦これ』開発/運営公式ツイッター【@KanColle_STAFF】同アイコンの画像を自身が描いたものだという偽名等の第三者からTwitter社に連続の虚偽通告があり、同社よりDMCA著作権侵害ということで、同アカウントを本日運用できない状態になりました」とある。

 DMCAとは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称。これは、アメリカの法律で、デジタルコンテンツでの著作権侵害を防ぐためのもの。

 本来は、自分の作品の著作権侵害を防ぐためのものだが、悪用される事例はいくつも発生しているという。不都合な記事を書かれた本人が、記事を閲覧できなくするために虚偽の著作権侵害を申し立てる事例や、嫌がらせ目的の申請が受理されて、Googleの検索から排除された騒動も起こっている。

 第二次世界大戦をモチーフとしているはずが、近未来的なサイバー戦争っぽい事態に遭遇してしまった『艦これ』。当の運営をはじめKADOKAWA GAMESの間では、どんな騒ぎになっているのか。

 当然、公式にコメントなど出している場合ではない状況。そこで、幾人かの“中の人”に、こっそりと聞いてみると……。

「いや~、わかんないです。何も話せませんよ」

 何も話せないという言葉の意味は2つ。状況がわからないのか、箝口令が敷かれているのか。どうも、前者のほうの様子。

「Twitterアカウントは凍結されていますが、ゲームは平常通りです。それに、公式コミュニティで報告は随時行っていますので……」(関係者)

 実際、イベント中ということもありユーザーにとっては、凍結騒ぎも心配だが、攻略のほうが最優先の様子。

「こんなタイミングで栗田艦隊みたいに通信途絶しなくても……。なんか、史実とリンクしたみたいで、やる気が出てますよ」(ある提督)

 この間、日本法人内のクレーム対応担当の社員に、跪かせて謝罪させている疑惑が浮上したり、何かと信頼度が低下しているTwitter社。ひとまず、提督の戦意が高揚しているなら幸いだ。
(文=特別取材班)

撮影場所への理解が足りなかったのか……「房総のむら」コスプレ“撮影禁止”に博物館側も苦慮

 コスプレ撮影の名所がマナー違反の多発で、受け入れ中止を余儀なくされてしまった。千葉県にある、博物館「千葉県立房総のむら」での出来事だ。

 ここは、江戸時代などの街並みを再現して展示する野外博物館で、千葉県民にとっては小学校の遠足の定番スポットとして知られている。それと同時に多くのコスプレイヤーにとっては「対応も親切な撮影スポット」として利用されてきた。

 そんな博物館が、コスプレイヤーの受け入れを中止した理由は、利用者のマナー違反。これまで「房総のむら」では、撮影の申し込みがあった場合、利用者と服装などを打ち合わせた上で許可してきた。

 ところが、実際の利用の際に申し込み時とは違う行為に及ぶ事例が多発していたのだという。

「うちは時代背景を重視した博物館なのですが、申し込みの時には和装だったのが、実際には洋装だったり……」

 そう話すのは「房総のむら」の担当者。時代背景が合わないだけならまだしも、過度に肌を露出させた衣装などの例も「統計は取っていないが、目立つようになってきた」のだという。さまざまなマナー違反が中止に至る理由だったようだが、来館者に街並みなど江戸時代の風景を体験してもらう博物館のコンセプトが崩れてしまうことが、もっとも問題になったようである。

 刀などの長物を用いた撮影や、撮影のために展示物を移動する行為も、マナー違反であると共に、博物館のコンセプトを理解した上で利用しているのか疑念を感じさせるものとなったようだ。

「撮影の際には、コスプレイヤーもカメラマンも、よりよい写真を撮ろうと思いテンションが上がってモラルを失いがち。鉄オタが撮影のために線路沿いの立木を勝手に切ってしまうのと一緒です。他人事だと思わずに気をつけなくては……」(コスプレカメラマン)

 これまで、理解ある撮影地だった「房総のむら」のコスプレ撮影禁止は、多くの利用者にショックを与えているが、それは「房総のむら」も同様だ。

「多くの方は、ちゃんとマナーを守って利用していただいているので、本当に申し訳ないと思っています。再開するかどうかは、これから検討する予定です」(前述担当者)

 なお、公式サイトでも記されているが、コスプレは禁止とするものも、時代背景に即した通常の和装での入館は従来通りとのこと。撮影云々とは別に、和装で見学して江戸時代の気分を味わってみるのもよいかも。
(文=昼間たかし)

のぶみの絵本は賛否両論! ほかにもある「子どもに読ませたくない」と物議醸した人気絵本

 絵本作家・のぶみが作詞した楽曲「あたし おかあさんだから」が大炎上している。『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)の元“うたのお兄さん”横山だいすけが、Huluで配信中の『だい!だい!だいすけおにいさん!!』で同曲を披露したところ、「母親に自己犠牲を強いる歌詞内容」などと、実際に子育てをするお母さんたちを中心に批判の渦となったのだ。

 のぶみは「これは、元々ママおつかれさまの応援歌なんだ」とSNSで釈明したものの、炎上騒ぎは鎮火せず、ついには歌唱を担当した横山まで、ブログで「理由はどうあっても結果的に応援してくれているみなさんを傷つけてしまったり辛い思いをさせてしまいました」と謝罪する事態になった。

 のぶみは本業の絵本作家としても、これまでに賛否両論を巻き起こしている。例えば『ママがおばけになっちゃった!』(講談社)は、「ママは くるまに ぶつかって、おばけに なりました。」という、交通事故死しておばけになった母親とその息子を描いた異色の作品。のぶみは同作の狙いについて、「ママがいなくなることを子どもに疑似体験させることで、母親を大切にしなきゃいけないと気づく」といった旨を語っており、読者からは「涙が出ました」「死別というテーマだが明るくて笑いもある」といった好意的な声が上がる一方、「実際に親を亡くした子どもにはつらすぎる内容」「母の死を軽く捉えている」「子どものトラウマになる」と反発の声が噴出していたのだ。

 また『ママのスマホになりたい』(WAVE出版)も賛否両論だ。スマホに夢中になって、自分のことを見てくれないママに、息子がモヤモヤを抱くという内容で、「目が覚めた」「もっと子どものことを気にかけようと思った」などの好意的な感想が多い中、「この絵本に、パパが出てこないことが気になった。育児は全部ママの仕事?」「まったく子ども向きではない」「言いたいことはわかる。が、ちょっとスマホを見て息抜きするくらいはさせてほしいというのが本音」といった苦言も少なくなかった。

 「わが子にいい影響を与えたい」という思いから、絵本の吟味には厳しくなる親も多いだけに、内容に思わず疑問を呈してしまうのは当然なのかもしれない。のぶみ作品以外にも、これまでネット上で賛否両論を巻き起こした絵本はいくつかある。

 「こんなにも物議を醸した絵本はいまだかつてなかったのでは?」といわれているのが、マーカス・フィスターの『にじいろのさかな』(講談社)。主人公は、美しいうろこを持つ「にじうお」と呼ばれる魚で、ほかの魚から「1枚うろこを分けてほしい」とせがまれている。しかし、にじうおが天狗になってそれを拒否していると、どんどん仲間はずれにされ、ついにはひとりぼっちに。物知りのたこに相談をしたところ、「ほかの魚にうろこを分けてあげなさい」といわれ、その通りにすると、美しいうろこはなくしてしまったものの、離れていった魚たちとは仲良しになれた……といった内容である。

 「子どもに分け合う大切さを伝える」といったテーマが読み取れるが、一部読者からは「もらえないから仲間はずれにする、もらえたから仲良くするってどうなの?」「自己犠牲を払わなければ、仲間になれないっていう内容にしか思えない」「本当に大事なものはしっかり守ってほしいと思うし、納得できない」など、厳しい意見も多いのだ。

 また、みゆきりかとなかやみわの『ばすくん』(小学館)は、「あまりにも救いようがない」として、一部読者から反発を食らっている。同作は、長い間、町中で働き続けてきた「ばすくん」が主人公。しかし、次々と新しいバスが登場し、一番の古株になると、ある日山奥のバス会社に売られてしまう。さらに故障した後は、森の中に捨てられるのだが、最終的には動物たちの住処になる……という内容だ。

 “人の老い”について考えさせられるテーマで、感動したという人がいる半面、ばすくんが周囲のバスや人々から辛らつな態度を取られる点が「しんどい」と感じる人も多く、「動物の住処になることが幸せなのか? バスの本懐を遂げさせてあげた方がいい」と懐疑する人も。はたまた「これは不法投棄ですよね?」との指摘も出ている。親心としては、やはり犯罪行為につながるような内容の絵本を、子どもに読ませるのは心苦しいのかもしれない。

 古くからある定番の絵本の内容が近年“改変”されたことにより、ネット上で議論が勃発した例も。『三匹のこぶた』は、『グリム童話』に収録された『狼と七匹の子山羊』に端を発した作品とされ、絵本としても広く子どもたちに親しまれている作品だが、かつて「3兄弟のうち長男と次男は狼に食べられてしまい、三男はその狼を釜茹でして食べる」だったオチが、近年「子豚は全員生き残って狼だけが死ぬ」または「子豚も狼も生き残る」と、改変されているのだ。

 子ども向けに、残虐性を排除した内容に進化していったと推測でき、より多くの子どもに読まれるようになった面もあるだろうが、「この物語にこめられた教訓まで変わってしまうのでは?」「結末をマイルドにしたらインパクトが薄れる」などと異議を唱える人もいる。このような“改変”は、ほかの作品でも行われており、今後も議論は続いていきそうだ。

 くだんののぶみは、2月8日にTwitterを更新し、「本当にご迷惑おかけしました 歌詞に不快な気持ちを感じた人 改めて深くお詫びします もっと見る人の気持ちを考えて制作するべきでした 本当にもう一度書き直したい気持ちでいっぱいです」と心情を吐露した。さまざまな考えを持つ親に対し、今後のぶみは、どういった作品を世に出していくのだろうか。

最大45%減の予測も……2020年5月コミケ開催で、同人印刷会社の経営危機は不可避に!

 昨年末に発表された、2020年東京五輪による東京ビッグサイト使用制限に対する同人誌即売会側の対応。

 現在、明らかにされている情報では、コミックマーケット準備会を中心に企業・主催者の協同によって『DOUJIN JAPAN 2020(仮)・コミックマーケット98』が2020年のゴールデンウィーク期間中に開催されることが決まっている。

 告知文では、極めて前向きな姿勢が示されているが、現状決まっているのは協同で同人誌即売会を開催することだけ。即売会関係者は「まだ、運営方法や内容はまったく決まっていない」と話す。

 もはや、東京五輪の前後を含めた期間の東京ビッグサイトの使用制限が不可避な中で、苦肉の策として決まったこのイベント。それでも、開催規模の縮小により関連産業への打撃は避けることができない。

 中でも苦境に陥ることが避けられないのは、同人印刷会社である。

 一昨年、筆者の取材に「全国の同人誌印刷業の売上は年間150億円=約2年間で300億円。60億円~90億円の売上の減少がありえる」と話していた同人印刷の老舗・緑陽社の武川優氏に改めて訊ねたところ、次のような予測を示された。

1:楽観的にみて、マイナス22%

スペース数で単純に減少額を算出。ただし、赤ブー(赤ブーブー通信社)が土曜開催などを積極的に取り組んだ場合を想定

2:悲観的にみて、マイナス36%

上記1にプラスして、値引き合戦が開始され、全社の売上が長期間下がることを想定

3:もっと悲観的にみて、マイナス45%

サークルが発行部数を絞ると想定。スペースが20%減った場合に、発行部数自体を10%や20%絞ることなど……スペースの減少以上にサークルの気分が消沈すると場合を想定

 もしも、3のような状況になってしまった場合、経営危機に陥る同人印刷会社が出る可能性は否めない。また、起こり得るだろう値引き合戦で、業界全体が損をする可能性も十分にある。さらに、近年進んでいる同人誌の電子書籍での販売が加速し、同人誌即売会そのものが勢いを失う可能性も予測される。

 すでに、コミケなど大規模即売会の時期に併せて、紙での販売と、ほぼ同時に電子版を発行する同人サークルも増えている情勢。これは、同人文化そのものの危機ともいえる。

 これまで記事に記してきた通り、東京ビッグサイトの使用制限は、同人誌即売会に限らない多様な産業の問題。いまだ「東館の全面使用」を求めるさまざまな動きは模索されているが、見通しは決して明るくはない。

 昨年末、この問題に詳しい木曽崇氏と共に集会を持った大田区のおぎの稔区議は語る。

「木曽さんの発言にもありましたが、メディアセンターが東京ビッグサイトに置かれる以上、周辺の警備も強化され大規模イベントなど行えません。東館の全面使用は困難なのではないでしょうか。首都圏各地の会場を確保し、うまく配分していくことも考えなくてはならないでしょう」

 同人誌即売会に限っていえば、東京五輪は、まったくの邪魔者。これによって、勢いを失っていくことも避けられないだろう。

 でも、筆者は考える。例え勢いを失おうとも、同人誌即売会が消え去ることはない。熱い魂が続く限りは、どんなに小さくなろうとも文化は続く。1980年、コミケと袂を分かち生まれた同人誌即売会「まんが ギャラリー&マーケット(MGM)」は、その規模を公民館の一室程度にまで縮小しながらも、いまだ続いている……今、同人文化の担い手たちにできることは何か?
(文=昼間たかし)

最大45%減の予測も……2020年5月コミケ開催で、同人印刷会社の経営危機は不可避に!

 昨年末に発表された、2020年東京五輪による東京ビッグサイト使用制限に対する同人誌即売会側の対応。

 現在、明らかにされている情報では、コミックマーケット準備会を中心に企業・主催者の協同によって『DOUJIN JAPAN 2020(仮)・コミックマーケット98』が2020年のゴールデンウィーク期間中に開催されることが決まっている。

 告知文では、極めて前向きな姿勢が示されているが、現状決まっているのは協同で同人誌即売会を開催することだけ。即売会関係者は「まだ、運営方法や内容はまったく決まっていない」と話す。

 もはや、東京五輪の前後を含めた期間の東京ビッグサイトの使用制限が不可避な中で、苦肉の策として決まったこのイベント。それでも、開催規模の縮小により関連産業への打撃は避けることができない。

 中でも苦境に陥ることが避けられないのは、同人印刷会社である。

 一昨年、筆者の取材に「全国の同人誌印刷業の売上は年間150億円=約2年間で300億円。60億円~90億円の売上の減少がありえる」と話していた同人印刷の老舗・緑陽社の武川優氏に改めて訊ねたところ、次のような予測を示された。

1:楽観的にみて、マイナス22%

スペース数で単純に減少額を算出。ただし、赤ブー(赤ブーブー通信社)が土曜開催などを積極的に取り組んだ場合を想定

2:悲観的にみて、マイナス36%

上記1にプラスして、値引き合戦が開始され、全社の売上が長期間下がることを想定

3:もっと悲観的にみて、マイナス45%

サークルが発行部数を絞ると想定。スペースが20%減った場合に、発行部数自体を10%や20%絞ることなど……スペースの減少以上にサークルの気分が消沈すると場合を想定

 もしも、3のような状況になってしまった場合、経営危機に陥る同人印刷会社が出る可能性は否めない。また、起こり得るだろう値引き合戦で、業界全体が損をする可能性も十分にある。さらに、近年進んでいる同人誌の電子書籍での販売が加速し、同人誌即売会そのものが勢いを失う可能性も予測される。

 すでに、コミケなど大規模即売会の時期に併せて、紙での販売と、ほぼ同時に電子版を発行する同人サークルも増えている情勢。これは、同人文化そのものの危機ともいえる。

 これまで記事に記してきた通り、東京ビッグサイトの使用制限は、同人誌即売会に限らない多様な産業の問題。いまだ「東館の全面使用」を求めるさまざまな動きは模索されているが、見通しは決して明るくはない。

 昨年末、この問題に詳しい木曽崇氏と共に集会を持った大田区のおぎの稔区議は語る。

「木曽さんの発言にもありましたが、メディアセンターが東京ビッグサイトに置かれる以上、周辺の警備も強化され大規模イベントなど行えません。東館の全面使用は困難なのではないでしょうか。首都圏各地の会場を確保し、うまく配分していくことも考えなくてはならないでしょう」

 同人誌即売会に限っていえば、東京五輪は、まったくの邪魔者。これによって、勢いを失っていくことも避けられないだろう。

 でも、筆者は考える。例え勢いを失おうとも、同人誌即売会が消え去ることはない。熱い魂が続く限りは、どんなに小さくなろうとも文化は続く。1980年、コミケと袂を分かち生まれた同人誌即売会「まんが ギャラリー&マーケット(MGM)」は、その規模を公民館の一室程度にまで縮小しながらも、いまだ続いている……今、同人文化の担い手たちにできることは何か?
(文=昼間たかし)

実務経験ゼロでも自信たっぷり……事例はいつも大洗!? 「聖地巡礼」に群がる“アヤシげ”な人々

 ホント、こんな人が増えたな。いや、前からか……?

 先日、あるアニメ・マンガ関係の会合で「観光振興」などの仕事をしているという人物と名刺交換をする機会があった。どうやら、先方は筆者の名前を知っていたそうで「お名前は存じてます」と言う。

 そう言われれば、こちらの返事は当然「どちらの作品を読んでいただいていますか?」となる。すると、その人物は、こう返答した。

「いや、Twitterで『また昼間か』とか……」

 別に腹も立たず、冷静にその人物の名刺に目をやった。肩書には、ある学会に所属していることと、ある関西の町の観光物産協会の会員であることが記されていた。

 その町のことが嫌いになりかけた。とはいえ、正直な言葉を返して、場を荒らすのもよくない。なので、こんな質問をしてみた。

「最近、盛り上がっていたり、面白い取り組みをしている地域はどこですか?」

 すると、こう言われた。

「それは、大洗ですよ。大洗は盛り上がってますよ」

 思わずあぜんとしてしまった。そんなことは誰でも知っているし、多くの人が言及していることである。

 これまで、地方都市でいきなり「うちでも、アニメやマンガで町おこしを」「地域を舞台にしたゲームをつくります」「コスプレイヤーを集めてイベントをやります」といった人が現れては、何も実現できないままに消えていった事例を数多く聞いていた。

 きっと、この人物もその類いに違いはなかった。

 何よりも、いきなり町に悪印象を与える人を抱えているこの観光物産協会も、大変なんだろうな……と思った。

 特段、聖地巡礼は専門ではないが、あちこちの地方都市の取材を重ねている筆者。大洗をはじめとする成功例が注目されるゆえだろうか? 次々と現れる“アヤシげ”というべきか、どうしようもない人に出会うこともある。一昨年に報じた『東方Project』の聖地に出没していた「私は天照大神と話ができる」という人物(その後、現在まで姿を見ていない)ほど、ぶっ飛んだ例には出くわさないが(参照先「おたぽる」)、「なんだかな」と首をかしげさせられる人は尽きない。

 昨年、首都圏の行政機関でアニメ・マンガの地域振興に携わる知人が、ある記事に登場していた。たまたま顔を合わせた時に、その記事に触れたら顔をしかめられた。

「いやね、記事を書いたあの人……地方のコンサルとか名乗ってるけど、アニメ・マンガも含めて実務経験もないのに、さも自分には実績があるかのように話すんですよ。宣伝にもなるから、取材は断らないようにしていますけどねえ……」

 聖地巡礼に携わる大半の人が、素朴な気持ちで地域を盛り上げようとしているのは、まごうことない事実である。

 だからこそ、アヤシげなヤツらは、浮かび上がって見えるということか。
(文=昼間たかし)

実務経験ゼロでも自信たっぷり……事例はいつも大洗!? 「聖地巡礼」に群がる“アヤシげ”な人々

 ホント、こんな人が増えたな。いや、前からか……?

 先日、あるアニメ・マンガ関係の会合で「観光振興」などの仕事をしているという人物と名刺交換をする機会があった。どうやら、先方は筆者の名前を知っていたそうで「お名前は存じてます」と言う。

 そう言われれば、こちらの返事は当然「どちらの作品を読んでいただいていますか?」となる。すると、その人物は、こう返答した。

「いや、Twitterで『また昼間か』とか……」

 別に腹も立たず、冷静にその人物の名刺に目をやった。肩書には、ある学会に所属していることと、ある関西の町の観光物産協会の会員であることが記されていた。

 その町のことが嫌いになりかけた。とはいえ、正直な言葉を返して、場を荒らすのもよくない。なので、こんな質問をしてみた。

「最近、盛り上がっていたり、面白い取り組みをしている地域はどこですか?」

 すると、こう言われた。

「それは、大洗ですよ。大洗は盛り上がってますよ」

 思わずあぜんとしてしまった。そんなことは誰でも知っているし、多くの人が言及していることである。

 これまで、地方都市でいきなり「うちでも、アニメやマンガで町おこしを」「地域を舞台にしたゲームをつくります」「コスプレイヤーを集めてイベントをやります」といった人が現れては、何も実現できないままに消えていった事例を数多く聞いていた。

 きっと、この人物もその類いに違いはなかった。

 何よりも、いきなり町に悪印象を与える人を抱えているこの観光物産協会も、大変なんだろうな……と思った。

 特段、聖地巡礼は専門ではないが、あちこちの地方都市の取材を重ねている筆者。大洗をはじめとする成功例が注目されるゆえだろうか? 次々と現れる“アヤシげ”というべきか、どうしようもない人に出会うこともある。一昨年に報じた『東方Project』の聖地に出没していた「私は天照大神と話ができる」という人物(その後、現在まで姿を見ていない)ほど、ぶっ飛んだ例には出くわさないが(参照先「おたぽる」)、「なんだかな」と首をかしげさせられる人は尽きない。

 昨年、首都圏の行政機関でアニメ・マンガの地域振興に携わる知人が、ある記事に登場していた。たまたま顔を合わせた時に、その記事に触れたら顔をしかめられた。

「いやね、記事を書いたあの人……地方のコンサルとか名乗ってるけど、アニメ・マンガも含めて実務経験もないのに、さも自分には実績があるかのように話すんですよ。宣伝にもなるから、取材は断らないようにしていますけどねえ……」

 聖地巡礼に携わる大半の人が、素朴な気持ちで地域を盛り上げようとしているのは、まごうことない事実である。

 だからこそ、アヤシげなヤツらは、浮かび上がって見えるということか。
(文=昼間たかし)

驚愕の88%割引き! 乗っているだけなら1万円!! 「天草エアライン」は企画運賃をやり遂げることはできるか

 これは、心を決めて搭乗するしかないな。日本一小さい航空会社として知られている天草エアラインが、1日全便連続搭乗「乗るだけ運賃」なる企画を3月11日までの期間限定で開催している。

 これは、2016年に導入された新機種ATR42-600「みぞか号」の就航2周年を記念して実施されているもの。天草エアラインが保有している旅客機は、この1機のみ。これのみで、ほぼ連日「天草→福岡→天草→熊本→大阪(伊丹)→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草」のルートを飛行している。今回の企画は、このルートでひたすら飛行機に乗り続けたいという人を対象にしたもの。

 1日の間に天草を起点に、連続6便または、最長で8便を乗り続けた場合には、運賃が総額1万円となる。通常の普通運賃は天草→熊本間で7,800円の設定。すなわち、ざっくり概算でおおよそ88%ディスカウントという驚愕の運賃設定なのだ。

 ただし、この運賃を利用する場合には厳しい条件が。もしも、途中で連続搭乗をやめた場合には搭乗済み区間の普通運賃を支払わなくてはならない決まりになっており、その旨、誓約書へのサインが必須。

 つまり、リタイアすれば運賃は自分持ちという罰ゲームつきのチャレンジングな設定になっているのである。

 かなり体力勝負になりそうな企画。問題は、乗り心地である。このATR42-600はフランスとイタリアの合弁で開発されたプロペラ機。その乗り心地はいかほどのものか。

「かわいいを狙ったデザインは好みもあるでしょうが、足元はとにかく広い。普段LCCなんかに乗っていると驚きます。特徴的なのは、最前列にある座席でしょう。なぜか対面シートになっているんですよね……」(飛行機マニア)

 機内ではジュースやお菓子の提供もあったり、サービスは満点。とはいえ、1日を飛んだり降りたりで過ごせるかはやや不安。そこで、予約を受けつけている天草エアラインに、ホントにリタイヤすると正規運賃になるか聞いてみたが、やっぱり答えはイエス。

「すでに埋まってきている日もありますので……」

 と、早めの予約を促された。

 期間中、天草空港までは福岡や大阪からもチャレンジャーに向けた割引運賃を提供。ちょうど、JRでは3月1日から青春18きっぷの利用期間に入るので、天草までは普通列車のみで向かうという、これまたチャレンジャーなことも可能といえば可能だ。

 もし、挑戦に成功したら改めて報告したい。
(文=昼間たかし)

*追記
残念なことに、天草エアラインの1月29日付新着情報によると、この「乗るだけ運賃」は完売したとのこと。次なるキャンペーン企画に期待したい。

再び脚光を浴びるラジカセからBCLラジオまで……なぜ、人は“デカいもの”に憧れるのか

 人は、やっぱり大きいものに憧れるんだな。

 すでに、CDも要らない。それどころか、音楽はダウンロードの時代も通り過ぎてストリーミングへと移行しようとしている。そうした中で、カセットテープとラジカセが改めて脚光を浴びているのだ。

 CDに取って代わられたはずのアナログレコードは、いまだ音楽マニアの間では需要がある。

 レコードの味わいは、アナログならではの微妙な雑音である。過去のレコードをCDで復刻する時にも、あえて雑音が存在感を発揮するように音質を調整することも行われている。それと同様に、カセットテープもアナログならではのデジタルとは違う味わいのある音質。そして、曲をスキップせずに順番に聞かなくてはならない特性も人気になっているのだという。

 そうした風潮と共にラジカセ本体が脚光を浴びるのは、ごくごく自然なこと。昨年は、Bluetooth対応のラジカセがネットで話題にもなった。単に、時代に対応した最新の機種かと思いきや、ブランドがSANSUIだったのも注目された理由だった。

 SANSUIは、かつての高級オーディオメーカー・山水電気のブランド名。同社の破産後、別会社がブランドを所有しているが、そうした経緯や懐かしさが話題となっているのだ。

 スマートフォンの普及により、かつては、カバンの中にウォークマンを入れていたものだが、その手間もいらなくなった。すべてがコンパクトに済む中で、かえって場所を取るラジカセが人気を集めているのは興味深い。

 広く普及していた製品だけあり、ネットオークションを見ると多くのラジカセが出品されている。安いものは数千円台からあるが、状態のよいものになると、途端にゼロが増える。ダブルデッキですらないものでも……である。

 同様に、実用性の点では疑問だらけなのに、デッカいほうがウケているのが短波ラジオである。かつてのソニーの名機種、スカイセンサー・シリーズなどは、中古でもキズなどがなく新品同様のものであれば常に数万円が当たり前。1970年代、日本では短波で放送される海外の放送を受信するBCLという趣味がブームになった。

 それも今は昔の話。ネットの普及と共に短波放送局の数も激減した。何より、ラジオも小型で高性能になった。対して、ブームの頃に発売されたラジオはデカい。おまけに周波数のチューニングはアナログダイヤルである。

「それがいい……。ダイヤルを慎重に回して、ベストな感度を得るのが楽しい。とりわけ、短波放送は日によって電波の状態が変わったりするのでベストな周波数を見つけるワクワク感がある」(50代になって復帰したマニア談)

 実用性などどうでもいい。デカいゆえに満たされる所有欲。アナログならではの、自分の手でなにかとカスタマイズができる柔軟性と湧き上がる探究心。それらは普遍のものなのだろうか。確かに、多くの日本人は、どれだけ時代遅れであったとしても戦艦大和が好きだ。
(文=昼間たかし)