性犯罪被害に遭った後も生活は続く。被害者への経済的支援とその課題

 今月19日、名古屋市議会で性犯罪を含む犯罪の被害者や遺族に支援金を給付することを定めた「犯罪被害者等支援条例」が可決された。4月1日より施行。まだ条例の詳細は不明だが、日本経済新聞では「日常生活が困難になった被害者に一定期間、自宅に食事を配達したり、犯罪被害者の遺族が約定通りに損害賠償金を受け取れない場合に、150万円を上限に見舞金を支給したりする支援策なども盛り込んだ」と報道されている。

 また共同通信社の報道によれば、「預貯金額が200万円未満であることなど一定の条件」があり「死亡した場合は30万円、重傷を負ったり、強制性交の被害を受けたりした場合は10万円が支給される」。犯罪被害者や遺族に支援金を給付する条例は他の市区町村などでも存在するが、性犯罪の被害者も支給対象となるのは政令指定都市で初めてとのことだ。

 性犯罪の被害者は被害に遭った後PTSDなどの精神疾患を発症することもあり、心身ともにダメージを負うことが少なくない。

 警察庁が平成26年に行った過去10年間に性犯罪(未遂を含む強かん・強制わいせつ、痴漢等の条例違反)の被害に遭った人と家族・遺族を対象にした調査によると、被害に遭った本人が日常生活が行えなかったと感じた日数の平均は68.2日だった。

 また、被害後の生活上の変化についても「学校または仕事を辞めた・変えた」のが39.9%、「学校または仕事をしばらく休んだ」のが47.3%という調査結果も出ている。ここには被害者の家族も含まれている。「日常生活が行えなかった」と感じる日数は、被害者本人に比べて家族・遺族のほうが少ないことも考えると、対象を被害に遭った本人だけに絞った場合この数値はもう少し高くなるのではないだろうか。

 内閣府の平成26年度の調査によると、異性から無理やり性交された人のうち家族や親戚に相談した人の割合は5.1%だった。心身のダメージにより働けなくなり、親など経済的な支援をしてくれる人にも頼れない場合、生活に困窮してしまうこともあるだろう。被害届を出せなかった人もいるだろう。

 名古屋市では今回の条例を検討するにあたり「申請主義ではなく、支援者側から被害者へ働きかける仕組みだとよいと思う」「被害を受けたが警察に届けていない場合について、支援の対象とするか議論が必要だと思う」といった問題提起が行われていた様子が伺える(第2回「名古屋市犯罪被害者等支援条例(仮称)」検討懇談会 会議概要)。こうした意見が条例に何らかのかたちで反映されていることを期待したい。

 名古屋市の条例はあくまで条例であり法律ではない。では、国はどのような経済的支援を用意しているのだろうか。

 警視庁のHP内の『性犯罪被害にあったら!』というページには、警察における被害者支援の制度として

・犯罪被害給付制度
・犯罪被害者に対する公費支出制度

の2つがあげられている。

 犯罪被害給付制度とは、犯罪被害者の遺族や重傷病もしくは後遺症などの障害が残った被害者に国が給付金を支給する制度のことだ。犯罪被害給付制度には遺族給付金、重傷病給付金、障害給付金がの3種類がある。この中で被害により身体への障害が残らなかった性暴力の被害者本人が受け取る可能性があるのは重傷病給付金だ。

 重傷病給付金とは、犯罪の被害により重傷病を負った場合に受け取れる給付金のこと。支給対象者の条件は以下の通り。

「犯罪行為によって、重傷病(療養期間が1か月以上で、かつ、入院3日以上を要する負傷又は疾病。PTSD等の精神疾患である場合には、療養期間が1か月以上で、かつ、その症状の程度が3日以上労務に服することができない程度であることを要する。)を負った犯罪被害者本人」

 支給の可否は、申請後、都道府県の公安委員会が、診断書など医師の診断結果や聞き取りに基づいて判断する。支給が決定した場合、負傷又は疾病にかかった日から1年間における保険診療による医療費の自己負担相当額と休業損害を考慮した額を合算した額(上限額:120万円)が給付される。

 もうひとつの犯罪被害者に対する公費支出制度とは、被害者が病院で受診した際に要した診断書料や診察料等の全額または一部を、公費で支出する制度だ。

 性犯罪における公費の対象項目は以下の通り。

・診断書料(犯罪の捜査又は立証のため必要とする場合)
・診察料
・緊急避妊薬費用
・性感染症検査費用
・人工妊娠中絶費用
・カウンセリング費用

 しかし、これらの制度には課題もある。被害者が申請しなければ、支援が受けられないのだ。また、重傷病給付金は申請から実際の給付まで半年ほどかかる。名古屋市で可決された「犯罪被害者等支援条例」は、給付金を受け取るまでのつなぎのためという意味合いもあるようだ。しかし、性犯罪の被害者に支給されるのは10万円とのこと。これだけでは半年間のつなぎにはならないだろう。

 これらの問題を解決しようと、厚生労働省は「被害回復のための休暇制度」の導入を啓発していこうとしているようだ。被害回復のための休暇制度とは、被害に遭った後しばらく休養をとったり、警察や裁判にいくために取得できる有給休暇のことだ。導入の方法は、「犯罪被害者等休暇制度」として新たに専用の休暇制度を設けたり、休暇制度として新たに設けなくても、休暇を取ることが可能だということを周知するやり方などがある。

 しかし、平成28年度に同制度の導入につきアンケートを実施したところ、企業、労働者とも9割以上が、同制度を導入すべきという意見があることを知らないという状況であったとのこと。今後、普及をさせていくのはもちろんのこと、同時に、被害に遭った方は会社へ事情を説明したくないこともあると思われるので、どのような形で導入するのが被害者にとって最善であるか、最大で何日間休めるようにするのかなど議論と改善が必要だろう。

 こうした支援はまだまだ不十分なのが現状だ。また支援内容や申請の方法などが分かりやすくまとめられておらず、知識としてあまり普及していない。被害に遭い、日常生活に支障が生じている人が、制度を十分に理解し、申請書を自ら用意するといった余裕があるようには思えない。被害に遭った人への負担ができる限り少ない形で支援を受けられる体制作りが必要だ。申請しなくとも支援が受けられるなど、被害者に寄り添った支援の形にしてほしい。性犯罪に遭ってしまったときに、どこから、どんなサポートが受けられるのかについては知らない人がほとんどではないだろうか。支援を充分なものに改善していくことはもちろんだが、その知識を分かりやすい形で普及させることもまた急務である。
(もにか)

外国人男性とのセックス、9割の女子が「興味アリ」!? 6カ国の男とヤッた体験話します!

6カ国8人と付き合った「外国人専門女子」の私

1-1

 

 「外国人男性と恋愛・セックスの経験はありますか?」

――日本女性にこんな質問をしたら、おそらく90%以上の女性が「ない」と答え、そのうちの99%が、その大小こそあれ「興味あり」と答えるでしょう。

 その根拠は? 私の経験上です!

 外国人男性を恋愛の対象とする外国人専門女子、略して「外専女子」として活動し、同じ外専女子の方とたくさん交流した結果、この数字が叩き出されました。とにかくみんな興味津々なんですね。この連載ではそんな外国人とのアレやコレをむっちりご紹介していきます。

 私が付き合った外国人は約6カ国(※)、8人
(※約、というのは日本で言う「ハーフ」の方が含まれるから)

 なーんだ、少ないじゃない、と思った方もいらっしゃると思いますが、私は欧州人の均整のとれた美しい顔が好きなのと、本気の恋愛がしたかったのでかなり厳選したのです!

 私の「外国人男性好き」が始まったのは小学生の時。テレビCMで見たBon JoviのJon Bon Joviが私の生まれて初めてのアイドルになったのでした。ジャニーズなどの日本人アイドルには目もくれず、外タレまっしぐら! 同級生は光GENJIの推しメンバーの切り抜きを下敷きに入れている中、私は胸毛ボーボーの外タレの切り抜きを入れてうっとりしているという、明らかにイってる子どもでした。

 将来、外国に渡り外国人と結婚するためにいかなる努力も惜しまず、小学生のうちから英語の塾に通い、高校を卒業する頃には日常会話には困らないほどに……。

 しかし、その頃には外国人男子への情熱より美術に対する情熱が勝ってしまい、急激に進路変更して美術系大学に進学。そして普通に日本人男子と恋愛し、結婚、離婚、そして事実婚をして幸せに暮らしていました。

 

1-2_700

 

 事実婚が破綻した時、それまで気づかなかった彼の異常なまでの、何だかもう笑っちゃうようなマザコンぶりにゲンナリして、日本人男子はもうコリゴリ! 精神的にも経済的にも自立している外国人男性ステキ! と思うようになりました。

 私の知っている限りでは、ヨーロッパは自立の国。フランスでは、赤ちゃんが生まれると同時にその子の部屋が与えられます。日本人のように「川の字になって寝る」ということをしませんし、一部の日本人男性のように、いい歳して実家暮らしなんてことはほぼないのです。

 それともうひとつ。彼と仲が良かった頃、何気なく言われた“ある事”が心にひっかかっていたのです。まだまだ外に出て、漫画やいろいろなことを勉強したいという私の希望を話すと「僕の奥さんなんだから」「僕の母が良い思いしないから」と否定された事。

 私にはその考えが全く理解できず、向上心をへし折られ、結婚するということは相手と相手の家の奴隷のようなものになるってことなのか!? と、絶望に似た気持ちが芽生え……。海外では結婚していても単身語学留学などで外国に渡ったり、個人の自由が尊重されると耳にしたことのある私は、日本で結婚って無理かも、と思い始めたのでした。

 それからほどなくして彼から一方的に内縁関係を解消され、彼と彼の両親(いわゆる毒親)からひどい仕打ちを受け、私は完全に彼が、日本人男性が怖くなり、そして悲しい思いを早く忘れたくて「自立している外国人男子」と求めるようになり、外専女子デビュー! となりました。

 そんな時、たった1人、私の理想の条件を軽く超えている外国人男性が私のすぐ近くにいたのです。運命の相手はすぐそこにいたのでした!

 次回、全貌が明らかに!!

 

(隔週火曜日・次回は4月10日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。


 

外国人男性とのセックス、9割の女子が「興味アリ」!? 6カ国の男とヤッた体験話します!

6カ国8人と付き合った「外国人専門女子」の私

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(※約、というのは日本で言う「ハーフ」の方が含まれるから)

 なーんだ、少ないじゃない、と思った方もいらっしゃると思いますが、私は欧州人の均整のとれた美しい顔が好きなのと、本気の恋愛がしたかったのでかなり厳選したのです!

 私の「外国人男性好き」が始まったのは小学生の時。テレビCMで見たBon JoviのJon Bon Joviが私の生まれて初めてのアイドルになったのでした。ジャニーズなどの日本人アイドルには目もくれず、外タレまっしぐら! 同級生は光GENJIの推しメンバーの切り抜きを下敷きに入れている中、私は胸毛ボーボーの外タレの切り抜きを入れてうっとりしているという、明らかにイってる子どもでした。

 将来、外国に渡り外国人と結婚するためにいかなる努力も惜しまず、小学生のうちから英語の塾に通い、高校を卒業する頃には日常会話には困らないほどに……。

 しかし、その頃には外国人男子への情熱より美術に対する情熱が勝ってしまい、急激に進路変更して美術系大学に進学。そして普通に日本人男子と恋愛し、結婚、離婚、そして事実婚をして幸せに暮らしていました。

 

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 事実婚が破綻した時、それまで気づかなかった彼の異常なまでの、何だかもう笑っちゃうようなマザコンぶりにゲンナリして、日本人男子はもうコリゴリ! 精神的にも経済的にも自立している外国人男性ステキ! と思うようになりました。

 私の知っている限りでは、ヨーロッパは自立の国。フランスでは、赤ちゃんが生まれると同時にその子の部屋が与えられます。日本人のように「川の字になって寝る」ということをしませんし、一部の日本人男性のように、いい歳して実家暮らしなんてことはほぼないのです。

 それともうひとつ。彼と仲が良かった頃、何気なく言われた“ある事”が心にひっかかっていたのです。まだまだ外に出て、漫画やいろいろなことを勉強したいという私の希望を話すと「僕の奥さんなんだから」「僕の母が良い思いしないから」と否定された事。

 私にはその考えが全く理解できず、向上心をへし折られ、結婚するということは相手と相手の家の奴隷のようなものになるってことなのか!? と、絶望に似た気持ちが芽生え……。海外では結婚していても単身語学留学などで外国に渡ったり、個人の自由が尊重されると耳にしたことのある私は、日本で結婚って無理かも、と思い始めたのでした。

 それからほどなくして彼から一方的に内縁関係を解消され、彼と彼の両親(いわゆる毒親)からひどい仕打ちを受け、私は完全に彼が、日本人男性が怖くなり、そして悲しい思いを早く忘れたくて「自立している外国人男子」と求めるようになり、外専女子デビュー! となりました。

 そんな時、たった1人、私の理想の条件を軽く超えている外国人男性が私のすぐ近くにいたのです。運命の相手はすぐそこにいたのでした!

 次回、全貌が明らかに!!

 

(隔週火曜日・次回は4月10日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。


 

『HUNTER×HUNTER』冨樫義博の“欅坂46愛”が止まらない! 従来読者も「休載よりは……」と納得顔

 あの“ジャンプ作家”が、人気アイドルグループと“勝手にコラボ”を展開し始めた!?

「週刊少年ジャンプ」(集英社)連載中の冨樫義博氏による人気漫画『HUNTER×HUNTER』が、欅坂46ファンから熱い視線を浴びている。同作は1998年に連載がスタート、ジャンプでは『ONE PIECE』に続く2番目の長期連載で、単行本の累計発行部数は7,000万部と、元より老若男女にファンが多いが、いったいどういうことなのか? 芸能ライターが解説する。

「冨樫氏が欅坂46にどハマリするあまり、ここにきて作中が“欅坂ネタ祭り”となっているんです。冨樫氏の欅坂愛はアイドルファンの間では有名で、今年1月の武道館ライブには祝花を送っています。昨年あたりから作品内に欅坂ネタをブッコミ始め、人気メンバーの平手友梨奈にそっくりなおかっぱ頭の女性が『サイレントマジョリティー』なる能力を発動し、平手ファンを歓喜させました」

 それが、ここにきて、さらにエスカレートしているという。前出の芸能ライターが続ける。

「登場人物の能力名に欅坂のアルバム曲『猫の名前(ネコノナマエ)』を使用。さらには殺し屋が自己紹介で『けやき坂46(ひらがなけやき)』のお約束ポーズをとったり、船内のエリアを表すのに『SRCL-9041』『SRCL-9488』と欅坂46のCDの商品番号を使うという細かいネタまで入れてきている。『ジャンプ』の巻末コメントには最新シングル『ガラスを割れ!』を購入したことを報告しており、『帰路のワクワク感は異常』と完全に心を奪われてしまっている様子がうかがえます」

 このまま次週以降も欅坂ネタが続きそうなテンションとあって、ファンは目を皿にしてネタ探しをすることになりそうだ。しかし、あからさまな作品内の公私混同だけに『HUNTER×HUNTER』ファンは、どう感じているのだろうか?

「戸惑いの声もありますが、おおむね歓迎されているようです。というのも、『HUNTER×HUNTER』は、とにかく休載が多いことで知られています。しかし、欅坂にハマっているうちは連載が続くことが予想され、ファンも“それならよし”としているようですね。一方で、現在の展開は暗く難解で評判が悪い。欅坂のイメージを引きずっているからではないかといぶかる読者もいるだけに、逆流して欅坂批判に向かわなければいいのですが……」(サブカル誌ライター)

 冨樫氏にしては連載再開してから長続きしている『HUNTER×HUNTER』。主人公・ゴンはすっかり姿を見せていないが、欅坂に没頭するあまり、登場させるのを忘れてしまっていないか?

『HUNTER×HUNTER』冨樫義博の“欅坂46愛”が止まらない! 従来読者も「休載よりは……」と納得顔

 あの“ジャンプ作家”が、人気アイドルグループと“勝手にコラボ”を展開し始めた!?

「週刊少年ジャンプ」(集英社)連載中の冨樫義博氏による人気漫画『HUNTER×HUNTER』が、欅坂46ファンから熱い視線を浴びている。同作は1998年に連載がスタート、ジャンプでは『ONE PIECE』に続く2番目の長期連載で、単行本の累計発行部数は7,000万部と、元より老若男女にファンが多いが、いったいどういうことなのか? 芸能ライターが解説する。

「冨樫氏が欅坂46にどハマリするあまり、ここにきて作中が“欅坂ネタ祭り”となっているんです。冨樫氏の欅坂愛はアイドルファンの間では有名で、今年1月の武道館ライブには祝花を送っています。昨年あたりから作品内に欅坂ネタをブッコミ始め、人気メンバーの平手友梨奈にそっくりなおかっぱ頭の女性が『サイレントマジョリティー』なる能力を発動し、平手ファンを歓喜させました」

 それが、ここにきて、さらにエスカレートしているという。前出の芸能ライターが続ける。

「登場人物の能力名に欅坂のアルバム曲『猫の名前(ネコノナマエ)』を使用。さらには殺し屋が自己紹介で『けやき坂46(ひらがなけやき)』のお約束ポーズをとったり、船内のエリアを表すのに『SRCL-9041』『SRCL-9488』と欅坂46のCDの商品番号を使うという細かいネタまで入れてきている。『ジャンプ』の巻末コメントには最新シングル『ガラスを割れ!』を購入したことを報告しており、『帰路のワクワク感は異常』と完全に心を奪われてしまっている様子がうかがえます」

 このまま次週以降も欅坂ネタが続きそうなテンションとあって、ファンは目を皿にしてネタ探しをすることになりそうだ。しかし、あからさまな作品内の公私混同だけに『HUNTER×HUNTER』ファンは、どう感じているのだろうか?

「戸惑いの声もありますが、おおむね歓迎されているようです。というのも、『HUNTER×HUNTER』は、とにかく休載が多いことで知られています。しかし、欅坂にハマっているうちは連載が続くことが予想され、ファンも“それならよし”としているようですね。一方で、現在の展開は暗く難解で評判が悪い。欅坂のイメージを引きずっているからではないかといぶかる読者もいるだけに、逆流して欅坂批判に向かわなければいいのですが……」(サブカル誌ライター)

 冨樫氏にしては連載再開してから長続きしている『HUNTER×HUNTER』。主人公・ゴンはすっかり姿を見せていないが、欅坂に没頭するあまり、登場させるのを忘れてしまっていないか?

川上奈々美がファッションヘルスのカリスマ嬢を直撃!「わたしたち似てるかも」

 2012年にデビューして今年デビュー7年目。現在は恵比寿☆マスカッツのメンバーとしても活躍するAV女優の川上奈々美ちゃん。AV業界やアイドルとしての活動のほかにも、年に一度、浅草ロック座でストリップのショーを行うなど、さまざまなジャンルで存在感を発揮しているが、今回はそんな奈々美ちゃんに「異なる職種同士の同世代の女性対談」なる企画をお願いしてみました。

 対談のお相手は全国各地の優良風俗店の求人のみに厳選した風俗求人『みっけ』(https://work-mikke.jp/)を通じて風俗業界に飛び込み、茨城県のファッションヘルス「土浦ハッピーマットパラダイス」で働くカリスマ嬢のまりなちゃん。業界は違えど、きっと共鳴しあえる点もあるはずと、今の仕事を選んだ理由や、仕事をしていて楽しい事、苦労話や悩みなどを告白しつつ、お互いの仕事の共通点を探してもらいました。

──まりなさんはファッションヘルスの業界でキャリア6年目とか。そもそもヘルス業界に入ろうと思ったきっかけは何だったんですか?

まりな 最初は興味本位だったんです。もともとチョコレートショップで、ずっと働いていたんですけど、風俗で働いていた友達と久しぶりに会って話をした時に、「あんたに向いているよ」って誘われたのが飛び込んだきっかけです。

川上 向いているって、何を見て判断したんでしょう

まりな もともと根っからスケベだったので。それを踏まえて誘ってくれたんだと思います。わたしも聞いてすぐに興味がわいて、まずは体験入店から始めてみようかなって。

川上 体験入店というのがあるんですね。

まりな はい。1日やってみて「これはやばい」って。「これは極めたい!」って(笑)。根が肉食系だったので、すぐにハマってしまったんです(笑)。

川上 肉食系なんですね。そこはわたしも一緒(笑)。

──具体的にはどういう部分を「極めたい」と思ったんですか?

まりな わたしがいるお店は、女の子がひたすら男の子を攻めるマットのお店なんです。相手に奉仕をするわけですけど、それをやっていて自分でも楽しいなって。達成感もすごく大きくて。頑張れば頑張るほど認めてもらえるし、ちやほやしてもらえるし。お客さんにどうしてあげたらもっと喜んでもらえるのかなって興味も湧いて。

──達成感というのは、相手が射精をした瞬間に感じるんですか?

まりな そうです。してやったぜって。相手が射精するたびに向上心が湧くんです。快感ですよ(笑)。

──さすがプロですね(笑)。

川上 同じお店の女の子同士で、テクニックを教え合ったりはするんですか?

まりな 長く勤めている子から「あたしは、こんなことしているよ」って教えてもらうことはあります。でも、珍しいです。同じお店で働く女の子との接点って、意外とないので。

川上 なるほど。

──川上さんも女優同士、テクニックを交換し合ったりすることはあるんですか?

川上 女優同士はないですね。スタッフさんと男優さんにテクニックを教えてもらって磨いていく感じです。逆に、わたしから男優さんに教えることもありますよ。

──風俗だと時間ごとにコースが区切られていて、テクニックの向上の結果、男性が早くイカされてしまって、時間が余っちゃうみたいなことにはならないんですか?

まりな そこはちゃんと考えているんです。女の子が攻めるお店なので、お客さんもMっ気のある人が多いんです。だからイキそうになったところを焦らしたりすると、逆に喜ばれるんです。最後の最後まで焦らす。早い時間でイッたからといって、別にサービスが終わりというわけでもないし。そういう時は、その後も2回戦ですよ(笑)。もう出ないからっていう人には、時間一杯までいちゃいちゃしてあげたり。お客さんの心を、決められた時間の中で満たしてあげるのが、わたしの役目なんです。

川上 すごい!

──体験入店で「これは極めたい」と思ったということですけど、いきなりお店の現場に出て、マットプレイで相手を先導していくことってできるものなんですか?

まりな いきなりは無理です。

──素人から飛び込むと、お客さんと初めて向かい合って、どうしていいかわからないですよね?

まりな 最初はすごく苦労しました。今もまだ完璧じゃないんですけど、それなりに形になっていくには3年くらいかかりました。できなくて、悔しくて泣いたこともいっぱいありますよ。でも本質はわたしもMなので、泣けば泣くほど「やってやる」って気になったりして、頑張れましたけど。

川上 そこもすごくわかるな~。わたしも本質はドMです(笑)。

──結果的に、ファッションヘルスで働いてみてよかったですか?

まりな よかったです。

川上 何年くらい勤めると、ベテランとして扱われるようになるんですか?

まりな 6年やると、それなりにベテラン扱いです。技術とかも、ほかのお客さんから褒められることが多くなりますし、お客さんから「今までの風俗はなんだったんだろう」って感心されるようにもなりました。自分では、まだまだだと思っているんですけど、技とか接客の部分で褒められることは多くなりました。

川上 長い人だと何年目の人がいるんですか?

まりな うちのお店だと、オープンして10年以上。働いている人の中には、オープンからいる人もいます。

──奉仕の精神が生きてかどうかわかりませんが、まりなさんはボランティア活動にも取り組まれているんですよね?

まりな はい。

川上 なんですかボランティアって。

まりな 海外でのボランティア募集で、先日、タンザニアに行ったんです。そこで浜辺のゴミ拾いをしたり、マングローブの植樹を手伝ったり。

川上 すごいですね。

──なんでまた、そういう活動を始めようと思ったんですか?

まりな ちょっと人生に行き詰まっていた時期があったんです。プライベートで、いろいろあって。わたしって、なんのために生きているんだろうって思っている時に、何かびっくりするようなことしてみたいなって思ったんです。

──思い切って、アフリカに行ってみようと。

まりな もともと一人旅が好きだったんですけど、自分が行くところって治安がいいところばかり。行き先を変えて、治安が悪いところに身を投げ出してみたら、少しは生きる意味も見つかるかなって。人生のターニングポイントになるかもって。いろいろ調べて、タンザニアでの社会貢献に参加することにしたんです。

川上 さっきからお話を聞いていると、すごくいい人。話を聞いているだけで伝わってきます。でもそういう性格だと、悪い人に騙されたりしないですか?

まりな たまにあります(笑)。

川上 やっぱり。ダメ男キラーになっていたりとか?

まりな 鋭いです! 今は学習してセンサーが働くようになりましたけど。女癖の悪い人に当たってしまったりということが、たまにあります。でも貢いだりはしないですけど。

川上 ダメ男君も甘えちゃいますよ。こんな優しい感じの人だったら。

まりな 包容力だけは、自分でも海だと思っています(笑)。

川上 ちなみに、わたしもダメ男キラーなんです。貢いだりしましたよ。しっかりしているつもりだけど、プライベートは甘えたいし、結構ズボラだったりするから、自然とヤバいのが集まってくるみたいで(笑)。ヤンキー系もオタク系もきたりします。かわいいなって思って付き合ったら「騙された!」って。

──ダメ男君に構いたくなる性格ということなんですかね?

川上 そういうヤバい人たちほど表面的な優しさがあって、優しくされたら好きになっちゃうじゃないですか。それでいつもコロッと(笑)。

まりな わたしも惚れっぽいので気持ちわかります(笑)。

──まりなさんは、お客さんに本気で惚れたりなんてことはあるんですか?

まりな 何回かありましたね。回を重ねて、その人の生き方とか話し方、考えとかに触れていくと、好きになることも稀に出てくるんです。

──奈々美ちゃんのほうは、何がきっかけでAV業界に入ったんですか?

川上 スカウトです。渋谷のスクランブル交差点だったんですけど、最初はモデルとか、タレントとか違うことでスカウトされて……。でも、わたしもまりなさんと同じ。セックスが大好きだったから、AVだとその後わかっても、抵抗はなかったです。

──入ってみてよかったですか?

川上 天職かもって。最初の3年くらいは辞めたいなと思うこともありましたよ。でも、なんかここまで来たら逆に面白いなって。入ったきっかけは決してお金ではなかったです。表現をすることは、もともと好きだし。AVは表現じゃないっていう人もいるんですけど、わたしは表現だと思ってやっているので。

──女優としてのプロ意識は、どんなところに出るんでしょう?

川上 撮影の現場で、いかにリアルなセックスができるかを大切にしています。なるべく嘘をつきたくないんです。だからドラマもののようなシナリオのあるものであっても、リアルなセックスを心がけて、いつもやっています。

──デビューして苦労した点はどんなところですか?

川上 まわりはボン、キュッ、ボンのナイスバディばかり。きれいな、かわいい子がいっぱいいて、アイドル性の強い子もたくさん。葵つかさちゃんとか小島みなみちゃんとか、本当に魅力的な女の子ばかりで、わたしはそういうのはないから、どうやって前に出たらいいだろうって。最初は元気キャラでやっていました。本当はめちゃくちゃネクラで人見知りなのに(笑)。

──元気キャラは本当の自分じゃない?

川上 自分自身が強く反映されているのは、デビュー作だけ。後は川上奈々美という女優を、ずっと演じています。自分を隠しているんです。なりたい自分を、ずっと演じている感じです。

──デビュー作には、奈々美ちゃん自身がすごく反映されている?

川上 自分で見たんですよ。そしたら何にもしゃべらない、すごく挙動不審な嫌な自分がいて、それが素なんですけど。でも、わたしには前からなりたい自分像があって、元気で天真爛漫というキャラクター。明るくて誰とでも話せて、みたいな。それを2作品目から頑張ってやっていきましたね。AV女優の子はみんなそうだと思いますよ。自己プロデュースの力がないと、やっていけないと思うんです。

まりな わたしの業界でも全く一緒です。同じです。わたしも周囲の中で、そういうことをすごく考えてやっています。

──奈々美ちゃんは最初の3年はしんどかったって言いましたけど、その後はなんで楽しくなったんでしょう?

川上 すごく神経質で人見知りがあって、表には出ないけど、体もしんどかった。エッチは好きだけどカメラは回っているし、シチュエーションもめまぐるしく変わるしで、それが原因で自分の中でセックスが楽しめなくなっていたんです。下半身が痛くなったり。鉄マンと弱マンがあるんですけど、わたし弱マンだなって。でも、弱マンの原因は、ほとんどメンタル。この環境、嫌だなって思っていたら、あそこも自然と小さくなって、入れると痛いって感じるようになっていたんです。その後、弱マンはメンタルの持ちようで変わるって気付いて改善していって、今は克服しました。現場が一番楽しいです。表現だ、作品撮りだって思いだしてから、弱マンも治ってしまいました。

──男優さんとの相性もあるんじゃないですか?

川上 わたしは相手の中身を見てしまうからか、正直、好き嫌いはめちゃくちゃありますよ。顔とか体型ではなく、押しの強いタイプの人は、ちょっと苦手とか。わたしの作品なのに「これこうして、こうしようよ」とか言われると、「ちょっと……。わたしの作品なのに」って。自信がない人の方が逆に好きです。男優さんであっても、撮影のその瞬間は、きちんと愛のあるセックスをしたいんです。そのためには、ちゃんと相手と向き合わないといけない。でも向き合ってくれない人も多いんです。それを向き合わせるまでに時間がかかったりするし、最終的に向き合わないまま終わってしまって「はあ……」なんてこともあります。楽しいセックスをしてくれる人が好きです。

──まりなさんも、お客さんで合わない人って、やっぱりいますか?

まりな いますね。川上さんと同じで、ぐいぐいこられると、「とりあえずわたしに任せてよ」って。任せてくれないと、わたしも技ができないんですよ。強がっている人とかも困ります。女の子に負けたくない、みたいな人。

川上 いますよね。見栄とか張る人!「俺、わかっているから」みたいな人。嘘つかないでよって思うんです。気持ちよくなりたいっていう、自分のそのまんまの気持ちをぶつけてくれたらいいのにって。自分の皮を剥いでこっちに来てって。

まりな (笑)。

──まりなさんは、月に何人くらいのお客さんと接するんですか?

まりな 朝から夕方までしか働かないんですけど、月にだいたい70人から80人。そのうちリピーターの方がだいたい40から50くらい。1日で5~6人の人を接客するイメージです。

──そんなにたくさんの人を相手にすると、体を壊したりしないですか?

まりな わたしはあんまりないです。流れが決まっているので。今は目をつぶっても、できるようになりました。睡眠不足のときは、たまにお客さんの上で動きながら眠っているときもあります(笑)。

──座頭市みたいですね(笑)。

まりな 目を閉じても、手が勝手に動いている。

──男性の性器を見るだけでこの人はイキにくいとか、イキやすいとかわかったりもするんですか?

まりな だいたいわかります。イキにくい人とか特に。最初、体を洗ってあげるんですけど、お客さんのリアクションや、あそこの形でわかるんです。もちろん男の人の側からすると、女の子とのフィーリングが合うか合わないかでイキやすさも変わってくるとは思いますけど。

──AVの世界ではどうですか。男優さんがイキやすいとかイキにくいとかあるんですか?

川上 もちろん、ありますよ。

──イカないと女優さんも責任感じたりするんですか?

川上 しますよ。デビュー当時は特に気にしました。わたしが原因かなって。撮影の時に、「勃ち待ち」という時間があるんですよ。男優さんが勃起するのを待つ時間なんですけど、そういう時は乳首を舐めてあげたりとかキスしてあげたりとか、しごいてあげたりとか、全面的に協力しますよ。

──男優さんをイカせるコツは何ですか?

川上 わたしの場合は心理戦です(笑)。相手の気持ちを鷲掴みにするとか。計算高い女みたいに思わないでくださいよ(笑)。だから撮影の時は、あいさつする時からもう心理戦が始まっているんです。それが結構楽しかったりするんです。

まりな 面白いですね。

川上 お互い業界は違えど、なんだか似ている部分、たくさんありますね(笑)。カメラが回っているか回っていないかくらいの違いかな。本当に近いですよ。

──共鳴しあえたところで最後に、お2人の今後の展望を聞かせてください

まりな この仕事が好きだから、もっといっぱいお客さんに楽しんでもらいたいし、もっとびっくりさせてあげたいです。

川上 わたしもびっくりさせたいです。ここまで来たら、わたしの方も隠すものはないし。これからは、大きいこと言うと、AV女優さんなのに異業種で活躍できるような存在になりたい。お芝居の場で活躍するとか。ドラマや映画に出ようが、AVも出るみたいな。もっと広いフィールドで活躍して、みんなをびっくりさせたいんです。
(取材・文=名鹿祥史)

■まりな
ファッションヘルス『土浦ハッピーマットパラダイス』
お店の公式ホームページ(https://www.happy-matto.com/

■女の子の高収入求人サイト『みっけ』
公式ホームページ(https://work-mikke.jp/
『みっけ』が運営するウェブマガジン(https://work-mikke.jp/mikke_story/

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川上奈々美がファッションヘルスのカリスマ嬢を直撃!「わたしたち似てるかも」

 2012年にデビューして今年デビュー7年目。現在は恵比寿☆マスカッツのメンバーとしても活躍するAV女優の川上奈々美ちゃん。AV業界やアイドルとしての活動のほかにも、年に一度、浅草ロック座でストリップのショーを行うなど、さまざまなジャンルで存在感を発揮しているが、今回はそんな奈々美ちゃんに「異なる職種同士の同世代の女性対談」なる企画をお願いしてみました。

 対談のお相手は全国各地の優良風俗店の求人のみに厳選した風俗求人『みっけ』(https://work-mikke.jp/)を通じて風俗業界に飛び込み、茨城県のファッションヘルス「土浦ハッピーマットパラダイス」で働くカリスマ嬢のまりなちゃん。業界は違えど、きっと共鳴しあえる点もあるはずと、今の仕事を選んだ理由や、仕事をしていて楽しい事、苦労話や悩みなどを告白しつつ、お互いの仕事の共通点を探してもらいました。

──まりなさんはファッションヘルスの業界でキャリア6年目とか。そもそもヘルス業界に入ろうと思ったきっかけは何だったんですか?

まりな 最初は興味本位だったんです。もともとチョコレートショップで、ずっと働いていたんですけど、風俗で働いていた友達と久しぶりに会って話をした時に、「あんたに向いているよ」って誘われたのが飛び込んだきっかけです。

川上 向いているって、何を見て判断したんでしょう

まりな もともと根っからスケベだったので。それを踏まえて誘ってくれたんだと思います。わたしも聞いてすぐに興味がわいて、まずは体験入店から始めてみようかなって。

川上 体験入店というのがあるんですね。

まりな はい。1日やってみて「これはやばい」って。「これは極めたい!」って(笑)。根が肉食系だったので、すぐにハマってしまったんです(笑)。

川上 肉食系なんですね。そこはわたしも一緒(笑)。

──具体的にはどういう部分を「極めたい」と思ったんですか?

まりな わたしがいるお店は、女の子がひたすら男の子を攻めるマットのお店なんです。相手に奉仕をするわけですけど、それをやっていて自分でも楽しいなって。達成感もすごく大きくて。頑張れば頑張るほど認めてもらえるし、ちやほやしてもらえるし。お客さんにどうしてあげたらもっと喜んでもらえるのかなって興味も湧いて。

──達成感というのは、相手が射精をした瞬間に感じるんですか?

まりな そうです。してやったぜって。相手が射精するたびに向上心が湧くんです。快感ですよ(笑)。

──さすがプロですね(笑)。

川上 同じお店の女の子同士で、テクニックを教え合ったりはするんですか?

まりな 長く勤めている子から「あたしは、こんなことしているよ」って教えてもらうことはあります。でも、珍しいです。同じお店で働く女の子との接点って、意外とないので。

川上 なるほど。

──川上さんも女優同士、テクニックを交換し合ったりすることはあるんですか?

川上 女優同士はないですね。スタッフさんと男優さんにテクニックを教えてもらって磨いていく感じです。逆に、わたしから男優さんに教えることもありますよ。

──風俗だと時間ごとにコースが区切られていて、テクニックの向上の結果、男性が早くイカされてしまって、時間が余っちゃうみたいなことにはならないんですか?

まりな そこはちゃんと考えているんです。女の子が攻めるお店なので、お客さんもMっ気のある人が多いんです。だからイキそうになったところを焦らしたりすると、逆に喜ばれるんです。最後の最後まで焦らす。早い時間でイッたからといって、別にサービスが終わりというわけでもないし。そういう時は、その後も2回戦ですよ(笑)。もう出ないからっていう人には、時間一杯までいちゃいちゃしてあげたり。お客さんの心を、決められた時間の中で満たしてあげるのが、わたしの役目なんです。

川上 すごい!

──体験入店で「これは極めたい」と思ったということですけど、いきなりお店の現場に出て、マットプレイで相手を先導していくことってできるものなんですか?

まりな いきなりは無理です。

──素人から飛び込むと、お客さんと初めて向かい合って、どうしていいかわからないですよね?

まりな 最初はすごく苦労しました。今もまだ完璧じゃないんですけど、それなりに形になっていくには3年くらいかかりました。できなくて、悔しくて泣いたこともいっぱいありますよ。でも本質はわたしもMなので、泣けば泣くほど「やってやる」って気になったりして、頑張れましたけど。

川上 そこもすごくわかるな~。わたしも本質はドMです(笑)。

──結果的に、ファッションヘルスで働いてみてよかったですか?

まりな よかったです。

川上 何年くらい勤めると、ベテランとして扱われるようになるんですか?

まりな 6年やると、それなりにベテラン扱いです。技術とかも、ほかのお客さんから褒められることが多くなりますし、お客さんから「今までの風俗はなんだったんだろう」って感心されるようにもなりました。自分では、まだまだだと思っているんですけど、技とか接客の部分で褒められることは多くなりました。

川上 長い人だと何年目の人がいるんですか?

まりな うちのお店だと、オープンして10年以上。働いている人の中には、オープンからいる人もいます。

──奉仕の精神が生きてかどうかわかりませんが、まりなさんはボランティア活動にも取り組まれているんですよね?

まりな はい。

川上 なんですかボランティアって。

まりな 海外でのボランティア募集で、先日、タンザニアに行ったんです。そこで浜辺のゴミ拾いをしたり、マングローブの植樹を手伝ったり。

川上 すごいですね。

──なんでまた、そういう活動を始めようと思ったんですか?

まりな ちょっと人生に行き詰まっていた時期があったんです。プライベートで、いろいろあって。わたしって、なんのために生きているんだろうって思っている時に、何かびっくりするようなことしてみたいなって思ったんです。

──思い切って、アフリカに行ってみようと。

まりな もともと一人旅が好きだったんですけど、自分が行くところって治安がいいところばかり。行き先を変えて、治安が悪いところに身を投げ出してみたら、少しは生きる意味も見つかるかなって。人生のターニングポイントになるかもって。いろいろ調べて、タンザニアでの社会貢献に参加することにしたんです。

川上 さっきからお話を聞いていると、すごくいい人。話を聞いているだけで伝わってきます。でもそういう性格だと、悪い人に騙されたりしないですか?

まりな たまにあります(笑)。

川上 やっぱり。ダメ男キラーになっていたりとか?

まりな 鋭いです! 今は学習してセンサーが働くようになりましたけど。女癖の悪い人に当たってしまったりということが、たまにあります。でも貢いだりはしないですけど。

川上 ダメ男君も甘えちゃいますよ。こんな優しい感じの人だったら。

まりな 包容力だけは、自分でも海だと思っています(笑)。

川上 ちなみに、わたしもダメ男キラーなんです。貢いだりしましたよ。しっかりしているつもりだけど、プライベートは甘えたいし、結構ズボラだったりするから、自然とヤバいのが集まってくるみたいで(笑)。ヤンキー系もオタク系もきたりします。かわいいなって思って付き合ったら「騙された!」って。

──ダメ男君に構いたくなる性格ということなんですかね?

川上 そういうヤバい人たちほど表面的な優しさがあって、優しくされたら好きになっちゃうじゃないですか。それでいつもコロッと(笑)。

まりな わたしも惚れっぽいので気持ちわかります(笑)。

──まりなさんは、お客さんに本気で惚れたりなんてことはあるんですか?

まりな 何回かありましたね。回を重ねて、その人の生き方とか話し方、考えとかに触れていくと、好きになることも稀に出てくるんです。

──奈々美ちゃんのほうは、何がきっかけでAV業界に入ったんですか?

川上 スカウトです。渋谷のスクランブル交差点だったんですけど、最初はモデルとか、タレントとか違うことでスカウトされて……。でも、わたしもまりなさんと同じ。セックスが大好きだったから、AVだとその後わかっても、抵抗はなかったです。

──入ってみてよかったですか?

川上 天職かもって。最初の3年くらいは辞めたいなと思うこともありましたよ。でも、なんかここまで来たら逆に面白いなって。入ったきっかけは決してお金ではなかったです。表現をすることは、もともと好きだし。AVは表現じゃないっていう人もいるんですけど、わたしは表現だと思ってやっているので。

──女優としてのプロ意識は、どんなところに出るんでしょう?

川上 撮影の現場で、いかにリアルなセックスができるかを大切にしています。なるべく嘘をつきたくないんです。だからドラマもののようなシナリオのあるものであっても、リアルなセックスを心がけて、いつもやっています。

──デビューして苦労した点はどんなところですか?

川上 まわりはボン、キュッ、ボンのナイスバディばかり。きれいな、かわいい子がいっぱいいて、アイドル性の強い子もたくさん。葵つかさちゃんとか小島みなみちゃんとか、本当に魅力的な女の子ばかりで、わたしはそういうのはないから、どうやって前に出たらいいだろうって。最初は元気キャラでやっていました。本当はめちゃくちゃネクラで人見知りなのに(笑)。

──元気キャラは本当の自分じゃない?

川上 自分自身が強く反映されているのは、デビュー作だけ。後は川上奈々美という女優を、ずっと演じています。自分を隠しているんです。なりたい自分を、ずっと演じている感じです。

──デビュー作には、奈々美ちゃん自身がすごく反映されている?

川上 自分で見たんですよ。そしたら何にもしゃべらない、すごく挙動不審な嫌な自分がいて、それが素なんですけど。でも、わたしには前からなりたい自分像があって、元気で天真爛漫というキャラクター。明るくて誰とでも話せて、みたいな。それを2作品目から頑張ってやっていきましたね。AV女優の子はみんなそうだと思いますよ。自己プロデュースの力がないと、やっていけないと思うんです。

まりな わたしの業界でも全く一緒です。同じです。わたしも周囲の中で、そういうことをすごく考えてやっています。

──奈々美ちゃんは最初の3年はしんどかったって言いましたけど、その後はなんで楽しくなったんでしょう?

川上 すごく神経質で人見知りがあって、表には出ないけど、体もしんどかった。エッチは好きだけどカメラは回っているし、シチュエーションもめまぐるしく変わるしで、それが原因で自分の中でセックスが楽しめなくなっていたんです。下半身が痛くなったり。鉄マンと弱マンがあるんですけど、わたし弱マンだなって。でも、弱マンの原因は、ほとんどメンタル。この環境、嫌だなって思っていたら、あそこも自然と小さくなって、入れると痛いって感じるようになっていたんです。その後、弱マンはメンタルの持ちようで変わるって気付いて改善していって、今は克服しました。現場が一番楽しいです。表現だ、作品撮りだって思いだしてから、弱マンも治ってしまいました。

──男優さんとの相性もあるんじゃないですか?

川上 わたしは相手の中身を見てしまうからか、正直、好き嫌いはめちゃくちゃありますよ。顔とか体型ではなく、押しの強いタイプの人は、ちょっと苦手とか。わたしの作品なのに「これこうして、こうしようよ」とか言われると、「ちょっと……。わたしの作品なのに」って。自信がない人の方が逆に好きです。男優さんであっても、撮影のその瞬間は、きちんと愛のあるセックスをしたいんです。そのためには、ちゃんと相手と向き合わないといけない。でも向き合ってくれない人も多いんです。それを向き合わせるまでに時間がかかったりするし、最終的に向き合わないまま終わってしまって「はあ……」なんてこともあります。楽しいセックスをしてくれる人が好きです。

──まりなさんも、お客さんで合わない人って、やっぱりいますか?

まりな いますね。川上さんと同じで、ぐいぐいこられると、「とりあえずわたしに任せてよ」って。任せてくれないと、わたしも技ができないんですよ。強がっている人とかも困ります。女の子に負けたくない、みたいな人。

川上 いますよね。見栄とか張る人!「俺、わかっているから」みたいな人。嘘つかないでよって思うんです。気持ちよくなりたいっていう、自分のそのまんまの気持ちをぶつけてくれたらいいのにって。自分の皮を剥いでこっちに来てって。

まりな (笑)。

──まりなさんは、月に何人くらいのお客さんと接するんですか?

まりな 朝から夕方までしか働かないんですけど、月にだいたい70人から80人。そのうちリピーターの方がだいたい40から50くらい。1日で5~6人の人を接客するイメージです。

──そんなにたくさんの人を相手にすると、体を壊したりしないですか?

まりな わたしはあんまりないです。流れが決まっているので。今は目をつぶっても、できるようになりました。睡眠不足のときは、たまにお客さんの上で動きながら眠っているときもあります(笑)。

──座頭市みたいですね(笑)。

まりな 目を閉じても、手が勝手に動いている。

──男性の性器を見るだけでこの人はイキにくいとか、イキやすいとかわかったりもするんですか?

まりな だいたいわかります。イキにくい人とか特に。最初、体を洗ってあげるんですけど、お客さんのリアクションや、あそこの形でわかるんです。もちろん男の人の側からすると、女の子とのフィーリングが合うか合わないかでイキやすさも変わってくるとは思いますけど。

──AVの世界ではどうですか。男優さんがイキやすいとかイキにくいとかあるんですか?

川上 もちろん、ありますよ。

──イカないと女優さんも責任感じたりするんですか?

川上 しますよ。デビュー当時は特に気にしました。わたしが原因かなって。撮影の時に、「勃ち待ち」という時間があるんですよ。男優さんが勃起するのを待つ時間なんですけど、そういう時は乳首を舐めてあげたりとかキスしてあげたりとか、しごいてあげたりとか、全面的に協力しますよ。

──男優さんをイカせるコツは何ですか?

川上 わたしの場合は心理戦です(笑)。相手の気持ちを鷲掴みにするとか。計算高い女みたいに思わないでくださいよ(笑)。だから撮影の時は、あいさつする時からもう心理戦が始まっているんです。それが結構楽しかったりするんです。

まりな 面白いですね。

川上 お互い業界は違えど、なんだか似ている部分、たくさんありますね(笑)。カメラが回っているか回っていないかくらいの違いかな。本当に近いですよ。

──共鳴しあえたところで最後に、お2人の今後の展望を聞かせてください

まりな この仕事が好きだから、もっといっぱいお客さんに楽しんでもらいたいし、もっとびっくりさせてあげたいです。

川上 わたしもびっくりさせたいです。ここまで来たら、わたしの方も隠すものはないし。これからは、大きいこと言うと、AV女優さんなのに異業種で活躍できるような存在になりたい。お芝居の場で活躍するとか。ドラマや映画に出ようが、AVも出るみたいな。もっと広いフィールドで活躍して、みんなをびっくりさせたいんです。
(取材・文=名鹿祥史)

■まりな
ファッションヘルス『土浦ハッピーマットパラダイス』
お店の公式ホームページ(https://www.happy-matto.com/

■女の子の高収入求人サイト『みっけ』
公式ホームページ(https://work-mikke.jp/
『みっけ』が運営するウェブマガジン(https://work-mikke.jp/mikke_story/

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「マンガの人たち」の信用は地に堕ちている──青少年健全育成基本法案の本当の問題点

「表現の自由を守ろう」と立ち上がるオタク……マンガ・アニメファンたちは、気づいているのだろうか。自分たちは、もはや信用されない存在だということを。自民党が今国会への提出を予定しているとされる「青少年健全育成基本法案(青健法案)」をめぐる問題……。連呼される「表現の自由」が何かを今一度考えると「不都合な真実」が見えてくる。

 

■表現を規制する新たな「魔法の手」

 

 自民党内の青少年健全育成推進調査会で青健法案について話し合われたのは、今年2月のことだ。機関紙『自由民主』の二月二十日号では「青少年健全育成基本法案の今国会成立を 青少年健全育成推進調査会」として、その概要が解説されている。これによれば、青健法案は青少年の健全育成のための理念と国や自治体・保護者の責務、健全育成のための「努力義務」を事業者に課すとされている。

 条文は、2014年に自民党が国会に提出したものの時間切れで廃案となった「子ども・若者育成支援推進法案」が、多くの変更を経て復活したものである。

 この法案がホットな話題になっている理由は「子ども・若者育成支援推進法案」よりも「青少年の健全育成」を目的に「表現の自由」を侵害する恐れがあるとされるからだ。

 現在、明らかになっている法案では「十八歳未満の青少年に対しては、良好な社会環境の整備が図られるよう配慮されなければならない」という一文が存在している。これが、マンガやアニメ、ゲーム、インターネットコンテンツなど、あらゆるものを取り締まることのできる「魔法の手」になるのではないかと恐れられているのである。

 つまり、各都道府県の条例によって行われていた「有害情報」の規制を、国のレベルまで引き上げで実施しようとする目論見だとみられているのである。

 

■焦っているのは、わずかなオタクだけ

 

 ただ「ホットな話題」とは記したものの、そう考えている人は、まだわずかである。「オタクの味方」を自認する前参議院議員の山田太郎は、自身の運営するニコ生でこの問題に言及。同様に「オタクの味方」であることを拠り所にしたい自民党所属の国会議員も、会議に出席し「表現の自由」を守るために発言していることを、盛んにアピールしている。

 そうした情報を得て「表現の自由」を守るための活動に熱心な一部のオタクたちが、ネットを用いて、盛んに法案の問題点の周知を図っているというのが現状である。まだ法律の内容も、実際に国会に提出されるかも曖昧であり、世間に広く危機感が生まれるには至っていない。ネットで「青健法案」というキーワードを検索すると、センセーショナルな言葉で危機感を煽る記述が多く見つかる。言葉が刺激的であればあるほどに、危機を何かに利用したいという別の隠れた意図が見えてくる。

 だから、である。長らく国家や権力による言論/表現の自由への抑圧と抗してきた出版業界の反応は、極めて冷静だ。

「この法案は、自民党の春先の恒例行事になっている」

 実情を尋ね歩く中で、ある出版業界の重鎮からは、そんな言葉を聞いた。2014年には、一度は提出されたものの時間切れで廃案。以降も、自民党内では、この季節になると青少年の健全育成の理念を記した法律案の議論を繰り返してきた。けれども14年以降は、提出にも至っていない。その大きな理由とされるのが、連立与党を組む公明党が難色を示していることにある。

「メディア規制三法の時にも、公明党には慎重論が強かった。その方針は現在も変わっていない。14年にも時間切れで廃案に至ったのは、公明党の同意を得られなかったことが大きい」

 メディア規制三法とは、00年代初頭に国会への提出が進められた「個人情報保護法案」「人権擁護法案」「青少年有害社会環境対策基本法案」の総称だ。このうち、「青少年有害社会環境対策基本法案」は「青健法案」よりも苛烈で、業界ごとに「青少年有害社会環境対策センター」設置を義務付ける構想までもが盛り込まれていた。

 だが、言論/表現の自由が抑圧されることへの危惧から、反対の声も激化。03年に「個人情報保護法」が成立したものの、残り2案は断念されるに至った。かつては、国家権力に弾圧された歴史も持つ創価学会を支持母体とする公明党では、いまだ言論/表現の自由に絡む問題では、慎重論も根強い。それが、自民党が内部で議論しても提出までは至らない枷となっているという見方もあるのだ。さらに「青健法案」の必要性を疑問視する声は、政府与党内にも強いとされる。

「すでに各都道府県は条例で、青少年の健全育成について定めている。改めて、国で法律をつくる必要性は、どこにもない」

 東京都の青少年健全育成条例も制定から、50年を超えている。その成立までの歴史を見ると、国による青少年に有害とされる本や雑誌、映画などを規制する法律案が断念される一方で、各都道府県で条例がつくられていった経緯がある。

 過去に国が断念し、都道府県が条例で補完した経緯があるにもかかわらず、いま早急に新たな法律をつくる必要性。それがあるとすれば……2020年の東京オリンピックに向けた環境浄化の一貫。それだけで「青健法案」が猛スピードで成立する可能性だけは、否定できない。

■誰にも信用されないオタクたち

 

 10年。「非実在青少年」というインパクトのある言葉が投じられた東京都の「青少年健全育成条例」の改定をめぐる問題は、世論を動かして巨大な運動となった。あの時、一度は改定を断念するまで追い込んだ運動の始まりは「表現の自由」の視点から、危機を抱いたわずかなオタクの人々であった。それから、8年あまりが経ち、オタクが政治の世界でも重きを置かれる勢力であると考える者も多い。とりわけ16年の参院選で「オタクの味方」として出馬した山田太郎が、落選したとはいえ、29万票を超える票を得たことのインパクトは大きかった。

 けれども、もはや「非実在青少年」の騒動の時のようなオタクの社会運動は成立し得ない。ターニングポイントは、14年の「児童ポルノ法」改定をめぐる問題にあった。1999年の成立以来「児童ポルノ法」は、幾度も論争の火種になってきた。主要な問題点は2つ。単純所持、つまり児童ポルノを所持することそのものに罰則を与えるか否か。そして、マンガやアニメなど創作物を含めるか否かである。

 14年まで「表現の自由」に興味を惹かれるオタクにとって「児童ポルノ法」は主要な問題であった。そこでは、マンガやアニメを禁止される児童ポルノに含めることへの反対と共に、冤罪や権力の暴走を生みかねない単純所持への反対も唱えられていた。けれども14年、国会での改定に向けた議論の中で創作物は除外されることが確実になると、空気は変わった。マンガやアニメが規制されないという安堵の声に、単純所持の禁止が決められたことへの危惧は打ち消されていった。

 この時期、言論/表現の自由の立場から、運動を続けていた出版関係者からは、幾度も呆れた感想を聞かされた。

「マンガの人は、さあ……」

 それまで、戦列を共にしながら自分たちの間近に迫った危険が回避されると、途端にフェードアウトしたオタクたちの姿は、いまだに記憶されている。

 

■守りたい「表現」は、何か

 

 それから、すでに5年あまりが過ぎているが、オタクの信用は地に堕ちたままだ。口には出さないまでも、事情に通じた人は腹の中で嘲笑っている。

 それも当たり前のことだろう。

 今、「表現の自由」に関心を持つオタクたちにとって、社会運動に参加する手段といえば、選挙。投票し、味方になってくれそうな候補者の事務所を手伝うことに重きが置かれている。そして、オタクであることを自称したり、マンガやアニメに理解があるような台詞を吐く政治家に向けては、無批判に賛美が繰り返される。

「私、オタクでぇす」
「うひょひょ~こちら側の人間だ~」
「応援するぅ!」
「投票しゅる!」

 いや、どこの誰ともわからない、他人の批判をしている場合ではない。

 2007年、私は永山薫との共著で『2007-2008 マンガ論争勃発』(マイクロマガジン社)を書いた。この時に、テーマにしたのは、とりあえずさまざまな立場の人の話を聞くことであった。この手法も、今となっては、極めて未熟で幼稚なものである。自身の意志や立場性を隠匿し、中立性を装いながら、話してみたところで聞けるのは、薄っぺらい表面的な話だけである。

 なぜ、自分は……この人に話を聞いてみたいと思ったのだろうか。なぜ、この人は……このような意見や思想を持つに至ったのだろうか。目の前に座った相手をおだてて、気持ちよさそうにしゃべった音を、レコーダーに記録する。それを、聞き直しながら文字起こしすれば、記事は手軽に出来上がる。それは、確かに人の言葉のように見えるかもしれないが、なにも中身はない。

 何か「表現の自由」の危機が起こるたび、幾人かのライターは「オタクの味方」を自称する政治家をネタに、ちょうちん記事を書き連ねる。マンガ家も、そのほかさまざまな関連のオタクたちはネットでリアルで「こちら側」の政治家へ、お追従を並べ立てる。そんな風景には、表現などどこにもない。

 言論/表現の自由という言葉を記すのは簡単だ。でも、自分が守るべきはなんなのだろうか。
(文=昼間たかし)

「界隈が潰れる」は過剰反応……? FF15同人誌が警察沙汰に至った“腐女子の地獄絵図”

「FF15同人誌で公式スクショ使って炎上して警察沙汰」。こんな扇情的な言葉で綴られた騒動に、注目した人は少なくないはず。

 騒動の発端は、2月25日に東京ビッグサイトで開催されたスクエニオンリー同人誌即売会『TWINKLE MIRAGE 8』で頒布を予定していた女性同人作家の同人誌だ。

 この女性同人作家がpixivなどで公開していた頒布予定の同人誌に『ファイナルファンタジー15』のゲーム内のスクリーンショットが使用されていたことから「著作権法に触れるのではないか」と同人誌界隈の人々からTwitterなどを通じて問題点が指摘された。

 紆余曲折を経て、作家本人は画像を削除。即売会参加も自粛すると宣言。ところが、作家本人のTwitterでの発言が「問題点を理解していない」などとして騒動は拡大。さらに、即売会に当人が参加していたことに、なぜか憤り警察に通報する人も現れる地獄絵図となったのである。

 一連の騒動について、主催者の赤ブーブー通信社は「2/25開催時に発生した事案について」として文書を発表。これによれば、件の同人作家は「ルールに抵触する頒布物は存在せず、ルールに抵触しない過去発行の頒布物によるサークル参加であることを確認」したとし、警察に通報した人物に対して「場合によっては、主催者及び関係各所への偽計業務妨害ともなりかねません」として「行政機関へ本件連絡元の特定のため、開示請求の手続きを進めている」ことを記した。これに対して、通報した本人を称するTwitterアカウントが立ち上がり、謝罪の言葉を述べるも、ほどなくアカウントは削除された。

 騒動が地獄絵図となった理由には、FF15同人誌界隈ならではの事情もある様子。発端となった同人作家に対しては「界隈が潰れる」「同人は隠れてやるもの」などという批判も数多く寄せられていた。

「そもそもが、グレーな同人誌ですが、女性の場合には特に“関係者以外には見せてはいけない”と過剰に隠れたがるもの。その意識は、半ば信仰にも近いんです」

 ただ、実際に同人誌が隠れてやっているものかは、大いに疑問。そもそも赤ブーブー通信社のサイトなどでは、誰でも見える状態で、『TWINKLE MIRAGE 8』を告知。とても、隠しているようには見えない。

 それどころか、この騒動の最中に当のFF15の公式アカウントが「よい週末を」と意味深なツイートもしている。

 結局のところ、同人誌というものは限りなくグレー。公式、すなわち権利者のお目こぼしによって成り立っているもの。権利者としても、目に余るものでなければ法的措置は取らないのが実情だ。

 過去、二次創作同人誌が事件となった事例はいくつかある。作者が逮捕されたポケモン同人誌事件は背後に巨大な海賊版制作組織があるのではないかという誤認から生じたもの。一般メディアでも報じられたドラえもん最終回同人誌事件は、あまりに話題になりすぎて小学館も動かざるを得なくなったもの。

 すなわち、ここぞとばかりに同人作家に怒りをぶつけた人は、過敏な少数派。なにせ、90年代あたりまで同人誌では平気で公式画像を利用したりしているものが、当たり前にあったことを記憶している人も多い。

 結局、これもTwitterの闇なのか……?

「界隈が潰れる」は過剰反応……? FF15同人誌が警察沙汰に至った“腐女子の地獄絵図”

「FF15同人誌で公式スクショ使って炎上して警察沙汰」。こんな扇情的な言葉で綴られた騒動に、注目した人は少なくないはず。

 騒動の発端は、2月25日に東京ビッグサイトで開催されたスクエニオンリー同人誌即売会『TWINKLE MIRAGE 8』で頒布を予定していた女性同人作家の同人誌だ。

 この女性同人作家がpixivなどで公開していた頒布予定の同人誌に『ファイナルファンタジー15』のゲーム内のスクリーンショットが使用されていたことから「著作権法に触れるのではないか」と同人誌界隈の人々からTwitterなどを通じて問題点が指摘された。

 紆余曲折を経て、作家本人は画像を削除。即売会参加も自粛すると宣言。ところが、作家本人のTwitterでの発言が「問題点を理解していない」などとして騒動は拡大。さらに、即売会に当人が参加していたことに、なぜか憤り警察に通報する人も現れる地獄絵図となったのである。

 一連の騒動について、主催者の赤ブーブー通信社は「2/25開催時に発生した事案について」として文書を発表。これによれば、件の同人作家は「ルールに抵触する頒布物は存在せず、ルールに抵触しない過去発行の頒布物によるサークル参加であることを確認」したとし、警察に通報した人物に対して「場合によっては、主催者及び関係各所への偽計業務妨害ともなりかねません」として「行政機関へ本件連絡元の特定のため、開示請求の手続きを進めている」ことを記した。これに対して、通報した本人を称するTwitterアカウントが立ち上がり、謝罪の言葉を述べるも、ほどなくアカウントは削除された。

 騒動が地獄絵図となった理由には、FF15同人誌界隈ならではの事情もある様子。発端となった同人作家に対しては「界隈が潰れる」「同人は隠れてやるもの」などという批判も数多く寄せられていた。

「そもそもが、グレーな同人誌ですが、女性の場合には特に“関係者以外には見せてはいけない”と過剰に隠れたがるもの。その意識は、半ば信仰にも近いんです」

 ただ、実際に同人誌が隠れてやっているものかは、大いに疑問。そもそも赤ブーブー通信社のサイトなどでは、誰でも見える状態で、『TWINKLE MIRAGE 8』を告知。とても、隠しているようには見えない。

 それどころか、この騒動の最中に当のFF15の公式アカウントが「よい週末を」と意味深なツイートもしている。

 結局のところ、同人誌というものは限りなくグレー。公式、すなわち権利者のお目こぼしによって成り立っているもの。権利者としても、目に余るものでなければ法的措置は取らないのが実情だ。

 過去、二次創作同人誌が事件となった事例はいくつかある。作者が逮捕されたポケモン同人誌事件は背後に巨大な海賊版制作組織があるのではないかという誤認から生じたもの。一般メディアでも報じられたドラえもん最終回同人誌事件は、あまりに話題になりすぎて小学館も動かざるを得なくなったもの。

 すなわち、ここぞとばかりに同人作家に怒りをぶつけた人は、過敏な少数派。なにせ、90年代あたりまで同人誌では平気で公式画像を利用したりしているものが、当たり前にあったことを記憶している人も多い。

 結局、これもTwitterの闇なのか……?