法社会学者に聞く、TOKIO山口達也の“犯罪分析”

 女子高校生に無理やりキスをするなどしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検されたことが発覚した、ジャニーズ事務所のアイドルグループTOKIOのベース担当、山口達也(46)。2018年4月25日にNHKが第一報を報じ、翌26日には東京・紀尾井町のホテルニューオータニにて山口達也自身による謝罪会見が開かれたこの事件、5月1日には東京地方検察庁が同日付けで不起訴処分にしたことが報じられ、翌2日には山口達也本人を除くTOKIOのメンバー城島茂(47)、国分太一(43)、松岡昌宏(41)、長瀬智也(39)ら4人のよる会見が開催、TOKIO内で山口達也による“辞表”が提出されたことが明らかにされた。

 さらに4日後の5月6日、ジャニーズ事務所社長であるジャニー喜多川(86)とTOKIOリーダーの城島茂との協議の結果として、ジャニーズ事務所からの山口達也の契約解除が正式に発表されるにいたる。これは、起訴猶予で不起訴処分とはいえ、被害者である女子高校生に対する行為を山口達也本人が基本的には全面的に認めており、その点に関しては事実関係に疑義の入る余地がないことの重大性を鑑みてのことなのであろう。

 紅白歌合戦出場経験もある大人気グループのメンバー不祥事とあって、どうしても芸能側の視点から語られがちなこの事件。しかし、「強制わいせつ容疑」ということの重大性を考えてみれば、まずは犯罪としてどう見るべきかを丁寧に読み解いておくべきではなかろうか。

 そこで、法社会学者で日本における犯罪実態や警察の動向にも詳しい、桐蔭横浜大学法学部教授の河合幹雄氏に話を聞いた。専門家から見ると、この事件から言えることとはどのようなことなのだろうか?

「犯罪類型的には、“酩酊者による醜態”の典型例というのが、報道に接した際の第一印象でした。アルコール依存者ないしそれに類する者による犯罪の、よく見られる古典的なケースといってもよいと思います。山口達也氏は有名タレント。正常な判断力をもってバレないように気を使ったのだとすれば、わざわざ自分ひとりしかいない自宅に、しかも女性2人を呼ぶという時点でかなり愚かな判断なわけです。ところが、あれほどの立場がありながら彼はそうしてしまった。その点だけをとっても、まったく計画性のない行動であっただろうことは想像に難くない。女癖が悪いとか性行為目的の犯罪とかいうよりも、とにかく“酔っての醜態”という印象が突出している。私はそのように感じました。

 その後の成り行きを見る限りすでにかなり重い社会的制裁を受けていますし、被害者の女子高校生側とは和解済み、被害者側からの被害届も取り下げられるとのことですから、検察側が起訴猶予としたのはきわめて妥当な判断といえるでしょうね」

 しかし、NHKによる第一報の時点では被害者側とは和解が成立していたにもかかわらず、警視庁は4月中旬の時点ですでに書類送検していたとされる。こうした経緯に対して、昨年2017年7月の刑法改正により、強制わいせつ罪を含む性犯罪が非親告罪となった(起訴に当たって被害者による告訴が必要ではなくなった)ことが影響しているのではないかーーあるいは実際には報道による「キスをした」以上のひどい行為があったからこそ送検されたのではないかーーといった憶測もネット上では散見されるが、この点についてはどうなのだろうか?

「非親告罪化は、検察が起訴するかどうかに当たって告訴が必要とされなくなったのであって、警察が送検するかどうかにはあまり関係ありませんから、非親告罪可の影響という見方はちょっと違うでしょうね。また強制わいせつの内実は非常に幅が広く、強姦とほぼ同義の行為から、服の上から相手の身体に触れたといったものまで含まれるので、『強制わいせつ』という情報だけでは、山口達也氏が実際にどんな行為に及んだのかまではわかりません。

 それよりも、『相手が未成年であったこと』こそを、警察は重く見たのではないでしょうか。そもそも、未成年に対してキス行為におよぶというのは、強制わいせつかどうか以前に、相手の同意があろうがなかろうが青少年健全育成条例(東京都の場合は「青少年の健全な育成に関する条例」)によって一発アウトなわけです。昨今の“JKビジネス”問題などを見てもわかる通り、同条例による未成年事案を警察は非常に重く見ていますから、今回のケースでもその点を重視されて送検にまでいたったのだと考えるほうが自然ではないかと思いますね」

NHKサイドの責任も問われるべき?

5月2日の記者会見にて質問に答えるTOKIOメンバーの4人(写真左より長瀬智也、国分太一、城島茂、松岡昌宏)。
 山口達也と被害者の女子高校生が出会ったのは、NHK Eテレの教養バラエティ番組『Rの法則』であったとされている。一般人であれば、出会い系アプリを駆使するなどしない限り、50歳を目前にした大人と高校生とが接点を持つことなどなかなか難しいだろう。しかし芸能活動をしていれば、むしろ未成年の側が好意を持って近づいてきさえする場面も多いと思われる。なればこそ、成人タレントの側には強い自制心が必要とされるということであろか。

「もちろんそうです。今回の事件ではひとえに、問題行動におよんでしまった山口達也氏の側に責任が帰せられることは間違いない。ただ、彼と女子高校生とを出会わせる場を結果として提供してしまったNHKの責任も、多少なりとも問われてよいのではないでしょうか。番組の性格上、未成年の出演が必要とされることも多々あるでしょう。となれば、未成年が犯罪に巻き込まれることを避けるためにも、成人タレントと未成年出演者とが連絡を取り合えないような環境作りへの配慮など、テレビ番組の制作において今後はより強く意識されてしかるべきだと思いますね」

 実際、『Rの法則』は現在、放送休止となっている。犯罪抑止という観点からも、そしてタレントとタレントを愛するファンのためにも、ひとり山口達也のせいにして終わらせていい事件ではないのかもしれない。

(構成/wezzy編集部)

30女の“汚キッチン”に宿るは、雑念と虫の気配……心の余裕のなさは、水場に現れていた!?

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30 代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

 【煩悩001-2】視界にはモノだらけ! 収納を持て余す”雑念キッチン”(Aさん・35歳)

 
 前回に引き続き、第1回目のクライアント・東京都23区内の2Kに住むAさん(35歳)のキッチンを片付けていきます。過去のトレンドやお買い得アイテムのストックなど、一人暮らしには多すぎる量の“モノ”に囚われた、Aさんの「煩悩」を払っていきましょう。

VOL.1はこちら:流行遅れのルクエ、芽の出たイモ……「モノに支配された」30代女子キッチンの現実


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 VOL.2では、キッチンの「戸棚と引き出し」の片付け方を紹介したいと思います。
 
 Aさんのキッチンまわりには、モノが溢れています。意識してほしいのは「テーブルや作業台の上に、モノを置かないこと」。視界に入るモノが減るほど、心に「余裕」が生まれます。お寺やホテルへ行くと、心が洗われる気持ちになるのは「余白」によるものです。

 上下に収納戸棚がたくさんあるにもかかわらず、使いこなしていないAさん。どうやって収納したらいいのか、以下より解説します。

実はとても便利! 「上・戸棚」を活かす収納法とは?

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 キッチンに転がる色やモノは、戸棚の中へ収めましょう。Aさんの「上・戸棚」のビフォーを見ると、空間が残っています。

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 使っていないモノを処分して(VOL.1を参照)、上の段に「使用頻度の低いモノ」を置きます。下の段には、100円のファイルボックスを9つ(合計900円/税抜)置きました。

 これでAさんの多すぎる食品ストックも、在庫管理ができます。ちなみに、収納棚いっぱいにモノを詰めようとしないでください。収納棚に入りきれないモノは、処分するルールも必要です。

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 床上やシンク付近に散乱していたアルコール類や調味料、調理器具類を、足元の戸棚にすべて収めました。

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 Aさん宅でもともと使用されていた収納グッズを流用して、100円のワイヤーネット2枚とファイルボックス3点(合計500円/税抜)を追加。空間を区切ることで、これまで入らなかったモノもすべて収まります。

100円のワイヤーネットと突っ張り棒で、「空間を区切る」方法

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 100円のワイヤーネットを、テーブルなどの硬い板に置いて力を入れて曲げるだけで、L字型になります。曲げた2つのワイヤーネット(合計200円/税抜)を結束バンドで固定すれば、写真右側にみえる「コの字ラック」の完成です。

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 ガスコンロ下の収納にも、折り曲げたワイヤーネットでフライパンの定位置を作りました。不安定な鍋蓋も、2本の突っ張り棒を使って置く場所を用意。(合計300円/税抜)

 
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 ビフォー写真の手前に、ゴキブリの糞のようなモノが見えます。掃除するのが怖いですよね……。清潔感をキープするためにも、100円のアルミシートを敷いてください。アルミには、ゴキブリの忌避効果があります。調味料による汚れの心配もなくなり、掃除の量も激減します。だって、汚れてもアルミシート(合計300円/税抜)を変えるだけですから!

掘り出すように探していた、「引き出し収納」のイライラを解消

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 ビフォーでは、モノを探しながら出すので、ストレスや手間が増え、もとに戻す作業も面倒になります。アフターのように、調理器具やカトラリーの定位置を決めれば、スッキリ整います。シンプルなカタチの、セリアのキッチントレーなら仕切り付きなので、サイズ調整も簡単です。カトラリートレーは一体型よりも、組み合わせ型のほうが応用も利くのでおすすめです。(合計300円/税抜)

 

 キッチンの戸棚に、モノを収めるだけでこんなにスッキリします。定期的な掃除が苦手な方は、アルミシートを敷くだけで手間が減ります。在庫管理が苦手な方は、見える収納ボックスで一目瞭然にしましょう。調理時間の動作をスムーズにしたい方は、モノの定位置を決めましょう。すべては、100円ショップの商品だけで叶います。VOL.2の戸棚まわりに使用した合計金額は、2,500円(税抜)です。

→次回
【VOL.3】キッチンのビフォーアフター(シンク周り編)

(毎週月曜更新・次回は5月14日予定)

<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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『ポプテピピック』“声優のムダ遣い”じゃなかった!? “毎話交代”でも低コストのウラ事情

 「悪ノリがひどい」と言われつつも好意的にとられ、Twitterで世界トレンド入りするなど話題になったテレビアニメ『ポプテピピック』。

 メインの声優が毎話交代。しかもA・Bパートで違うことも大きな話題となり「声優代使いすぎだろ」と揶揄されていた同アニメ。しかし、本当に出演料は高かったのだろうか。

「深夜アニメ1話あたりの制作費は、どんなに高くても2000万円。そのうち、声優のギャラを含む音響制作費は100万円程度です。『ポプテピピック』も、その枠からはみ出しているわけではありません」(制作会社社員)

 「声優代使いすぎだろ」といわれながらも、声優のギャラは決して高くはないという証言。

 大御所クラスの声優が多数出演しているにもかかわらず、「声優代」を抑えることができるのは、なぜなのか。

 それは、声優は協同組合日本俳優連合(日俳連)が定めた「ランク」によって出演料が決まるからだ。

 このランクは「ジュニア」といわれる新人養成期間にはじまり、実績に応じてアップしていくわけだが、基本デビュー3年間の「ジュニア」は、1本あたり1万5000円。以降、「ランク16」で1万6000円、「ランク17」で1万7000円とアップしていく。ランクが上がれば、出演料もアップする。

 2014年に声優の金田朋子がフジテレビ系の『ジャネーノ!?』に出演した際に、自身のギャラを「ジュニア」時代の倍、すなわち、3万円程度とぶっちゃけて話題となった。これでも出演料は高いほうで、ランクが最高値になっても、1本あたりのギャラは4万5000円。その後は「ノーランク」として、言い値にすることができるが、このランクあたりの安さのせいで、大御所の野沢雅子でも、1本あたりのギャラは15万円程度だという。

 つまり『ポプテピピック』は、話題になるほど声優の無駄遣いをした割に、それほど制作費はかかっていないというわけだ。

 そんな中で、おいしい思いをしたのは、先行上映会など、関連するイベント出演をこなした声優たち。

「イベント出演のギャラは、アニメ本編とは別です。上坂すみれクラスだとイベントでは100万円くらいはもらえるんじゃないでしょうか。もっとも、事務所との交渉次第。つまり、言い値の世界なので詳細は謎ですけど……」(前同)

 2期も期待される『ポプテピピック』。野沢雅子の登場を待望する声もあったりするが、果たしてどうなるだろうか。
(文=隅田歌子)

『ポプテピピック』“声優のムダ遣い”じゃなかった!? “毎話交代”でも低コストのウラ事情

 「悪ノリがひどい」と言われつつも好意的にとられ、Twitterで世界トレンド入りするなど話題になったテレビアニメ『ポプテピピック』。

 メインの声優が毎話交代。しかもA・Bパートで違うことも大きな話題となり「声優代使いすぎだろ」と揶揄されていた同アニメ。しかし、本当に出演料は高かったのだろうか。

「深夜アニメ1話あたりの制作費は、どんなに高くても2000万円。そのうち、声優のギャラを含む音響制作費は100万円程度です。『ポプテピピック』も、その枠からはみ出しているわけではありません」(制作会社社員)

 「声優代使いすぎだろ」といわれながらも、声優のギャラは決して高くはないという証言。

 大御所クラスの声優が多数出演しているにもかかわらず、「声優代」を抑えることができるのは、なぜなのか。

 それは、声優は協同組合日本俳優連合(日俳連)が定めた「ランク」によって出演料が決まるからだ。

 このランクは「ジュニア」といわれる新人養成期間にはじまり、実績に応じてアップしていくわけだが、基本デビュー3年間の「ジュニア」は、1本あたり1万5000円。以降、「ランク16」で1万6000円、「ランク17」で1万7000円とアップしていく。ランクが上がれば、出演料もアップする。

 2014年に声優の金田朋子がフジテレビ系の『ジャネーノ!?』に出演した際に、自身のギャラを「ジュニア」時代の倍、すなわち、3万円程度とぶっちゃけて話題となった。これでも出演料は高いほうで、ランクが最高値になっても、1本あたりのギャラは4万5000円。その後は「ノーランク」として、言い値にすることができるが、このランクあたりの安さのせいで、大御所の野沢雅子でも、1本あたりのギャラは15万円程度だという。

 つまり『ポプテピピック』は、話題になるほど声優の無駄遣いをした割に、それほど制作費はかかっていないというわけだ。

 そんな中で、おいしい思いをしたのは、先行上映会など、関連するイベント出演をこなした声優たち。

「イベント出演のギャラは、アニメ本編とは別です。上坂すみれクラスだとイベントでは100万円くらいはもらえるんじゃないでしょうか。もっとも、事務所との交渉次第。つまり、言い値の世界なので詳細は謎ですけど……」(前同)

 2期も期待される『ポプテピピック』。野沢雅子の登場を待望する声もあったりするが、果たしてどうなるだろうか。
(文=隅田歌子)

誰もさわれない少女たちの関係性――『百合展2018』の世界とその魅力

 私には、昔から不思議な願望がある。それは、「自分が女の子になって、可愛い女の子を好きになってみたい」というものだ。

 男女の恋愛とは違う、男同士とも違う、何か柔らかで温かい、そんな関係性に、叶うことのない憧れを感じるのだ。

 そんな、女の子同士の淡い思いを描いた、いわゆる“百合”の世界について、先日ちょっとしたニュースが流れた。3月17日から池袋マルイで開催が予定されていた『百合展』が、急遽中止となったのだ。

『百合展』は、ヴィレッジヴァンガードが主催して、2016年から毎年開催されているもので、女の子同士の愛情や友情、思慕の気持ちなどをテーマにした漫画・写真作品を展示している。

 今回、マルイでの開催が中止となった理由について、公式では「参加作家さま全員での展示および物販販売が難しくなった」としているが、多くの人が目にすることになる百貨店という場での開催に、デリケートな問題があったのかもしれない。

 とはいえ、大阪、福岡では予定通り開催され、中止となった東京も、ライトボックス青山に場所を変えて実施することとなった。その初日にあたる4月28日、実際に会場を訪れたので、まずはその様子をレポートしたい。

 お昼過ぎに会場に着くと、ツタの絡まったおしゃれな建物が迎えてくれる。ニュースになったことで興味を持った人もいるのか、中に入るとなかなかの賑わいだ。

 正直、客層が予想できなかったのだが、男性、女性、カップルなど多様な人が思い思いに作品を鑑賞している。比較的若い男性が多かったのが意外な気がする。

 ちなみに、入場は無料、展示品の撮影も可能ということで、ここでの収益よりは、“百合”の世界を知ってもらうこと、その偏見を取り除くことを目的としていると思われる。

 展示は、百合作品の原画やイラストが中心となっている。あいうえお順で、雨隠ギドの『終電にはかえします』、伊藤ハチ『月が綺麗ですね』などが並び、早くも百合の世界にいざなってくれる。

 作品で際立っていたのは、百合好き以外にも評価の高い、志村貴子の『青い花』。水彩で描かれたような淡いタッチが、少女の心情を表しているかのようだ。

 写真家、SAKUnoTORIDORIのコーナーでは、女の子同士の写真に加え、そこで使用している小物や衣装も展示。ひとつの世界が構築されていた。

 そして、ひときわ刺激的だったのは、ゆりあによる『ふともも写真』。女の子2人の写真ではあるが、顔は一切写さず、ひたすらそのふとももを撮っている。なるほど、このような視点もあったのかと感心させられる。

 階段を上り、2階に上がると、そこは関連グッズの即売場となっている。原作本や写真集、今回のために制作されたグッズなどが所狭しと並び、それらを買い求める人が行列を作っていた。当初、コミケのような、いわゆる“マニア”が集まるようなイメージを持っていたのだが、ここでの人だかりを見ても、本当にごく普通の人が訪れていることが分かる。

 今回は開催場所が変更となったわけだが、ライトボックス青山はスタジオとしても使われているところであり、その雰囲気がかえって功を奏したように思われる。

 こうしてひととおり眺めてみれば、一口に“百合”と言っても、その深さ(淡い想いであったり、フィジカルな関係であったり)や、表現方法が多様であることがわかる。そして何より、会場内を支配している、世界観に圧倒される。

 そこに描かれているのは想像の世界かもしれない。しかし、モデルとなった少女たちは確かに存在し、今もこの世界に息づいている。そして、それを見てみたいと感じる人が多く来ている事実。一体、この世界の何が私たちを惹きつけるのだろうか?

 実際に“百合”と明言していなくとも、アイドル界において、そのようなことをテーマにした作品は多くある。

 中原俊監督による『櫻の園』(1990年)や、市川実日子、小西真奈美が主演した『blue』(1996年)など、女の子同士の微妙な関係を描いた名作映画は多いし、AKB48の「禁じられた2人」という人気楽曲も、女の子同士の恋愛がテーマだ。

 また、今やアイドルグループが出演する番組で、「どのメンバーがどのメンバーを好きか」などの企画は定番で、見ていて実に微笑ましい気持ちにさせられる。

 そんな、我々が感じている「百合の魅力」について考えてみたい。

 まず、男性から見た場合、その相手が嫉妬の対象にはならないということがある。

 女性アイドルが、誰か男性を好きと言ったり、交際が報じられたりすると、男性ファンは多かれ少なかれ嫉妬心を感じるものだ。この気持はなかなかにつらい。当然、人気に影響が出たり、ファンを辞めたりということもあるだろう。

 しかし、相手が女性ということであれば、自分とは違う次元でのことのように感じられる。それどころか、何か安心感のようなものさえ感じるのだ。

 そして、自分とは違う性を持った人たちの関係であるから、自分が決して経験できない世界、想像することしかできない世界のため、“より純粋で神聖なもの”というイメージを作りあげてしまうのだ。

 最後に、“百合”という言葉が持つ幅の広さが挙げられる。それが表すのは、愛情であり、友情であり、姉であり妹でもある。よく言われる「友だち以上恋人未満」などという言葉では表現しきれない、微妙で多様な関係性がそこには含まれる。男性であれ女性であれ、かつて自分が感じた、何物とも言い表し難い感情を、そこに投影することができるのだ。そんな、懐の深さのようなものが私たちの胸を打つのだろう。

 最初に書いた私の願望というのは、これらの要因によって形作られているような気がする。私は男性なので実感することはできないが、もしかするとBL(ボーイズラブ)を好きになる女性の感覚にも通じるかもしれない。

「LGBT」という言葉が生まれ、性の多様さへの認知が進む現代。今回展示されていたような百合の世界も、ひとつの文化として取り上げられるようになるかもしれない。

 甘くて切なくて、キラキラと輝いている関係性。作品を通して、そんなものを感じてみてはいかがだろうか。
(文=プレヤード)

■『百合展2018』東京開催
ライトボックス青山で、5/4まで開催(11:00~20:00 最終日は~16:00)

 

自尊心や自己愛の強い女子はバカにしていい? 午後の紅茶Twitterで嘲笑系広告が炎上

 キリンビバレッジが4月26日にTwitter公式アカウントでツイートした内容「#午後ティー女子」に批判が相次ぎ、同アカウントは5月1日にTwitter上で謝罪文を投稿した。

 元の投稿は現在は削除されているが、炎上したツイートは以下の通りで、「午後の紅茶」のペットボトルを持つ女性のイラストが4パターン添付されていた。

『4月は出会いの季節!ですが、みなさん新生活には慣れましたか!?
みなさんの周りにいそうな #午後ティー女子 を イラストレーターのつぼゆりさん 
(@tsuboyuri_)に、描いてもらっちゃいました! 確かに、私の周りにもいる…かも!?
#いると思ったらRT #私だと思ったらFav #午後の紅茶』

 イラストレーターのつぼゆり氏によって描かれた4パターンの女性は、「モデル気取り自尊心高め女子」「ロリもどき自己愛沼女子」「仕切りたがり空回り女子」「ともだち依存系女子」といったタイトルからもわかるように、明らかに“イタい女性”を想定して描かれており、ひとりひとりの詳しい特徴にも“イタい女性”として揶揄し嘲笑するニュアンスが濃かった。

 キリンビバレッジは「#いると思ったらRT」「#私だと思ったらFav」とも書いているが、消費者が「あるある!」「ウケる~」と共感して拡散すると本気で考えていたのだろうか? 女性ユーザーを想定して自虐的に「#私だと思ったらFav」を付けたり、他の女性を馬鹿にして笑ったりすることを推奨したキャンペーンが“炎上”するのは妥当である。好意的に拡散されていくと想定していたのだとしたら、消費者そのものをだいぶ馬鹿にしていたのかもしれない。

 キリンビバレッジは2016年にも富士フィルムとのコラボ商品「キリン アスタリフト ウォーター」のセールスプロモーションでも物議を醸していた。2017年5月で販売は終了しているが、同商品はアラサー女性向けの美容成分配合ドリンクで、Webサイトには東村アキコの人気漫画『東京タラレバ娘』のタラの白子とレバ刺しのキャラクターが登場して「女が年を重ねるにつれて知っておいた方がいいことをわざわざ教えてやろうっていう超・超・親切企画タラ」「先延ばしにすればするほどあとで自分が後悔するだけレバ」と毒舌含みで不安を煽るPRを展開。Twitterでもハッシュタグキャンペーン「#隠れタラレバ娘をあぶりだせ」を実施した。

 女性への脅しが露骨なのが「キリン アスタリフト ウォーター」のセールスプロモーションならば、今回の「#午後ティー女子」はまた違った傾向だった。多かれ少なかれ男女問わず“イタい”ところなど誰もが持ち合わせているだろうが、他人の粗を指さして「プークスクス」と嘲笑する行為を積極的に肯定している点で、今回のPRのやり方は幼稚だったと思う。午後の紅茶という商品は今回イラストで表現されたような多くの若い女性たちにとって身近な飲み物であるはずだが、貶されているのにその商品をわざわざ買いたくなるものだろうか。

 特に気になるのは、「自尊心の高さ」や「自己愛」が嘲笑の対象とされていることである。自信を持ち、自己を大切にできるのは何も悪いことではない。「空回り女子」「ともだち依存系女子」もそこに書かれている特徴は、周囲に気を遣いすぎてしまう不器用な性格に見える。それらの特徴を若い女性が持っていると嘲笑される、ということに、問題の根深さがある。自分のことを好きで、可愛いものが好きで、人に嫌われたくなくて、友達と仲良くしたくて、良い奴だと思われたくて、何が悪いのだろう? 何がバカにされるようなことなのだろうか。

 キリンビバレッジは5月1日にTwitterで『この度、キリンビバレッジ公式アカウントにおける午後の紅茶の投稿について、お客様にご不快な思いをおかけし大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。多くのお客様からのご意見を受け投稿を削除いたしました。今回いただいたご意見を真摯に受け止め、今後の活動に活かして参ります。』と謝罪しているが、4月26日のツイートにどんな意図があったかの説明はない。「#午後ティー女子」のどんなところが、なぜ、どのように“不快な思い”につながったのか、キリンビバレッジ社内で協議されるのだろうか。根本にあるのは「人を馬鹿にして笑いをとろうとしない」といういたって基本的なことだと思う。

『コンフィデンスマンJP』長澤まさみのコメディエンヌぶりがついに開花! 体当たりギャグ炸裂で爆笑が止まらない

 今回は『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系・毎週月曜21時放送)に主演する長澤まさみさんについて。『プロポーズ大作戦』(2007年)『ラスト・フレンズ』(2008年ともにフジテレビ系)の頃はビジュアルそのまんま、綺麗で真面目な役が多かった長澤さん。巨乳のナイスバディを隠して演じていたような気がするのです。それが映画『モテキ』(2011年)で主演の森山未來に胸を掴まれ、濃厚なキスシーンをしたあたりから確実に変異。一皮剥けたというと失礼かもしれませんが、バーン! と思い切った演技が目立つ女優さんになったのです。どちらの彼女も好きですけど、見応えを問われば圧倒的に後者。

 そして今回演じているのは完全に“コメディエンヌとしての長澤まさみ”。見る側を笑いの渦に巻き込む、喜劇女優と化しているのです。美女のギャグほど無敵なものはありません。天晴れ。

“正体不明の美女・ダー子(長澤まさみ)、気が弱くクソ真面目なボクちゃん(東出昌弘)、ベテランのリチャード(小日向文世)の3人は、信用詐欺師、つまりターゲットの周囲を取り囲んで詐欺を働くコンフィデンスマン集団だ。弱者を救うべく、狙った金持ちから大金をGET。さて、次に彼らに騙されるのは誰だ?”

 ドラマは一話完結のコメディストーリー。ゴッドファーザー、リゾート王、美術商と、弱者を利用して一儲けを狙う金持ちたちから見事に現金を奪います。見どころは、まずありえないシチュエーションで行われる騙し方法。そして、その中心人物はダー子こと長澤さん。彼女は毎回、ターゲットを騙すべく完璧な変装をかましてきます。

 例えば第3話。美術商にもてあそばれた女子美大生の仇を取るために3人は動きます。ボクちゃんは田舎の古美術商、リチャードはど田舎のオッさんに扮する中、期待のダー子はボリュームパーマヘアの中国成金美術商に変装!

 たどたどしい日本語に必要以上に派手なコーディネート。これが『ナオミとカナコ』(フジテレビ系・2016年)で高畑淳子さんが演じた、食料品店経営者の中国人・李朱美社長とそっくりなのです。60代という高畑さんの年齢があってこそ成り立っていたパンチのある役だと信じ込んでいましたが、まさか30歳の長澤まさみが仕掛けてくるとは思いもよらず。しかも完全にハマっているではありませんか。

 他にもスチュワーデス、極妻、冴えない就活女子大生とダー子のコスプレは留まることを知りません。加えてどんな格好をしていても無性にサマになるのはもちろんのこと、長澤さんがむちゃくちゃ楽しそうな上に演技が面白い。こんなに腹の底から笑える彼女は見たことがない。大げさな表現ではなく、またひとり天才を見たような気がします。

『コンフィデンスマンJP』公式サイトより
 大人たちの壮大ないたずら=詐欺を仕掛けるのは脚本家の古沢良太さん。彼といえば『相棒シリーズ』(テレビ朝日系・2005年)『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系・2015年)などヒット作品を手がける脚本家。中でも私は『リーガル・ハイ』(フジテレビ系・2012年)の大ファンです。古沢さんのコメディは、面白さだけではなく視聴後の爽快感がたまりません。三ツ矢サイダーも敵わないでしょう……。

『リーガル・ハイ』で主演の堺雅人さん演じる敏腕弁護士の古美門研介が「長澤まさみの色気を持ってこーい!!」と叫ぶシーンがあったことを思い出します。ひょっとしてあれは、古沢さんによる時空を超えた壮大な伏線だったのでしょうか。ついそんな想像をしてしまうのもまたご一興。

 と、独特の笑いとリズム感で、視聴者をひたすらニヤニヤさせてくれる本作品。この春はフジテレビの番組改編が大きく行われましたが、月9がひさびさに毎週待ち遠しい。

『コンフィデンスマンJP』長澤まさみのコメディエンヌぶりがついに開花! 体当たりギャグ炸裂で爆笑が止まらない

 今回は『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系・毎週月曜21時放送)に主演する長澤まさみさんについて。『プロポーズ大作戦』(2007年)『ラスト・フレンズ』(2008年ともにフジテレビ系)の頃はビジュアルそのまんま、綺麗で真面目な役が多かった長澤さん。巨乳のナイスバディを隠して演じていたような気がするのです。それが映画『モテキ』(2011年)で主演の森山未來に胸を掴まれ、濃厚なキスシーンをしたあたりから確実に変異。一皮剥けたというと失礼かもしれませんが、バーン! と思い切った演技が目立つ女優さんになったのです。どちらの彼女も好きですけど、見応えを問われば圧倒的に後者。

 そして今回演じているのは完全に“コメディエンヌとしての長澤まさみ”。見る側を笑いの渦に巻き込む、喜劇女優と化しているのです。美女のギャグほど無敵なものはありません。天晴れ。

“正体不明の美女・ダー子(長澤まさみ)、気が弱くクソ真面目なボクちゃん(東出昌弘)、ベテランのリチャード(小日向文世)の3人は、信用詐欺師、つまりターゲットの周囲を取り囲んで詐欺を働くコンフィデンスマン集団だ。弱者を救うべく、狙った金持ちから大金をGET。さて、次に彼らに騙されるのは誰だ?”

 ドラマは一話完結のコメディストーリー。ゴッドファーザー、リゾート王、美術商と、弱者を利用して一儲けを狙う金持ちたちから見事に現金を奪います。見どころは、まずありえないシチュエーションで行われる騙し方法。そして、その中心人物はダー子こと長澤さん。彼女は毎回、ターゲットを騙すべく完璧な変装をかましてきます。

 例えば第3話。美術商にもてあそばれた女子美大生の仇を取るために3人は動きます。ボクちゃんは田舎の古美術商、リチャードはど田舎のオッさんに扮する中、期待のダー子はボリュームパーマヘアの中国成金美術商に変装!

 たどたどしい日本語に必要以上に派手なコーディネート。これが『ナオミとカナコ』(フジテレビ系・2016年)で高畑淳子さんが演じた、食料品店経営者の中国人・李朱美社長とそっくりなのです。60代という高畑さんの年齢があってこそ成り立っていたパンチのある役だと信じ込んでいましたが、まさか30歳の長澤まさみが仕掛けてくるとは思いもよらず。しかも完全にハマっているではありませんか。

 他にもスチュワーデス、極妻、冴えない就活女子大生とダー子のコスプレは留まることを知りません。加えてどんな格好をしていても無性にサマになるのはもちろんのこと、長澤さんがむちゃくちゃ楽しそうな上に演技が面白い。こんなに腹の底から笑える彼女は見たことがない。大げさな表現ではなく、またひとり天才を見たような気がします。

『コンフィデンスマンJP』公式サイトより
 大人たちの壮大ないたずら=詐欺を仕掛けるのは脚本家の古沢良太さん。彼といえば『相棒シリーズ』(テレビ朝日系・2005年)『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系・2015年)などヒット作品を手がける脚本家。中でも私は『リーガル・ハイ』(フジテレビ系・2012年)の大ファンです。古沢さんのコメディは、面白さだけではなく視聴後の爽快感がたまりません。三ツ矢サイダーも敵わないでしょう……。

『リーガル・ハイ』で主演の堺雅人さん演じる敏腕弁護士の古美門研介が「長澤まさみの色気を持ってこーい!!」と叫ぶシーンがあったことを思い出します。ひょっとしてあれは、古沢さんによる時空を超えた壮大な伏線だったのでしょうか。ついそんな想像をしてしまうのもまたご一興。

 と、独特の笑いとリズム感で、視聴者をひたすらニヤニヤさせてくれる本作品。この春はフジテレビの番組改編が大きく行われましたが、月9がひさびさに毎週待ち遠しい。

流行遅れのルクエ、芽の出たイモ……「モノに支配された」30代女子キッチンの現実

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30 代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された"汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う”悟り部屋”に変えていきます!

 【煩悩001】ルクエ、鉄スキ……かつての流行が”ゴミ化”した部屋(Aさん・35歳)


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  第1回目のクライアントは、東京都23区内に住むAさん(35歳)。一人暮らし・独身、仕事はWeb編集。2K・68000円の賃貸アパートにお住まいです。最初に取り掛かるのは、昭和のようにカラフルなキッチン。この先、キッチンを(A:戸棚編/B:シンク周り編/C: カウンター編)の3記事に分けて、片付け方を案内していきます。

 ◎部屋に関する悩み・願望
買ったモノが捨てられない。必要なモノと不要なモノの区別がつかない。自分ではキレイにしているはずなのに、部屋がなんだか雑然としている。収納スペースがなく、食器がよく割れるので、もっと効率的な配置にしたい。キッチン兼洗面所なので、動線を楽にしたい。

 ◎苦手なこと
掃除全般。肌荒れするため、洗剤を使った掃除が苦手。ワイパーや掃除機をかける程度で、拭き掃除をしたことがない。そもそも掃除の仕方がよくわからない。

 Aさんの悩みや希望を確認した後は、整理収納におけるファーストステップ「モノと向き合う作業」から入ります。 

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 この「モノの量」と向き合うことで、いろいろな問題点が浮き出てきます。まずは、じっくりと検証しながら「本当に必要なモノか?」を確認しましょう。

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 Aさんは、お菓子、プロテイン、アルコール、調味料などを置く場所がないという理由でアチコチに「とりあえず置き」をしていました。また、ストックがないと不安になるとのことで「お買い得品」の大量購入が目立ちます。トレンドにも敏感で、スチーム調理器、鉄スキなど話題になった調理器具もそろえています。

「5つ購入すれば、お買い得!」

「コレを使えば、料理が楽になる!」

「週末は、グランピングがオシャレ!」

 商品のキャッチコピーの魅力に飛びついた結果「使っていないモノ」ばかりが増え、管理できていない状態です。これでは、いくら頑張っても「永遠に片付けられない」のは当然です。だって、モノが多すぎますから……。

グループに分けて、本当に「必要なモノか?」を考える

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 食器類、調理器具とグループ別に分けます。次に、適正量を考えます。はじめに、使用頻度別(①毎日使う/②2〜3日に1回使う/③週1回使う/④月1回使う/⑤年 1 回使う/⑥年 1 回も使わない/⑦思い出のあるモノ)に考えます。特に、⑦のようなモノは、作業を停止する力を持つので処分を検討する必要がないモノです。ただし、1年後に見直してその気持ちが薄れるか見直しをしてください。他のモノ(使っていない、気に入らない、不完全なカタチ、壊れている)は、処分しましょう。

 処分したゴミからは異臭が……。ガスコンロ下には、食品カスとカビがびっしり! カビやホコリをエサにする虫が、うじゃうじゃ育っていました。また、掃除用具には、ホコリがこびりついています。掃除が苦手な人ほど死角や裏側を視界にいれないようにするため、このような惨状になりがちです。公共のトイレでも、汚れが目立つ場所は人が寄り付かないように……。放置しておくと、淀んだ空間を作ることにつながるので定期的な掃除を心掛けましょう!

5年前のラー油、ジャガイモから芽……1万円以上の食品ロス

ほこり_3632_600
 処分した食品ストックの山です。推定金額は、10,000円分ほど! 5年前の賞味期限切れのラー油をはじめ、使わない調味料や加工食品が目立ちます。芽の出たジャガイモからは、小さな虫も発見。まさに、カオス! Aさん自身も「この空気を毎日吸っていたの!?」と、ショックを隠せない様子……。

 次回は、この煩悩にまみれたキッチンを、片付けやすくて清潔感のある”悟りキッチン”に変えていきましょう!

→次回
【VOL.2】キッチンのビフォーアフター(戸棚編)

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(毎週月曜更新・次回は5月7日予定)

<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
Instagramはこちらから

流行遅れのルクエ、芽の出たイモ……「モノに支配された」30代女子キッチンの現実

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30 代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された"汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う”悟り部屋”に変えていきます!

 【煩悩001】ルクエ、鉄スキ……かつての流行が”ゴミ化”した部屋(Aさん・35歳)


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  第1回目のクライアントは、東京都23区内に住むAさん(35歳)。一人暮らし・独身、仕事はWeb編集。2K・68000円の賃貸アパートにお住まいです。最初に取り掛かるのは、昭和のようにカラフルなキッチン。この先、キッチンを(A:戸棚編/B:シンク周り編/C: カウンター編)の3記事に分けて、片付け方を案内していきます。

 ◎部屋に関する悩み・願望
買ったモノが捨てられない。必要なモノと不要なモノの区別がつかない。自分ではキレイにしているはずなのに、部屋がなんだか雑然としている。収納スペースがなく、食器がよく割れるので、もっと効率的な配置にしたい。キッチン兼洗面所なので、動線を楽にしたい。

 ◎苦手なこと
掃除全般。肌荒れするため、洗剤を使った掃除が苦手。ワイパーや掃除機をかける程度で、拭き掃除をしたことがない。そもそも掃除の仕方がよくわからない。

 Aさんの悩みや希望を確認した後は、整理収納におけるファーストステップ「モノと向き合う作業」から入ります。 

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 この「モノの量」と向き合うことで、いろいろな問題点が浮き出てきます。まずは、じっくりと検証しながら「本当に必要なモノか?」を確認しましょう。

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 Aさんは、お菓子、プロテイン、アルコール、調味料などを置く場所がないという理由でアチコチに「とりあえず置き」をしていました。また、ストックがないと不安になるとのことで「お買い得品」の大量購入が目立ちます。トレンドにも敏感で、スチーム調理器、鉄スキなど話題になった調理器具もそろえています。

「5つ購入すれば、お買い得!」

「コレを使えば、料理が楽になる!」

「週末は、グランピングがオシャレ!」

 商品のキャッチコピーの魅力に飛びついた結果「使っていないモノ」ばかりが増え、管理できていない状態です。これでは、いくら頑張っても「永遠に片付けられない」のは当然です。だって、モノが多すぎますから……。

グループに分けて、本当に「必要なモノか?」を考える

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 食器類、調理器具とグループ別に分けます。次に、適正量を考えます。はじめに、使用頻度別(①毎日使う/②2〜3日に1回使う/③週1回使う/④月1回使う/⑤年 1 回使う/⑥年 1 回も使わない/⑦思い出のあるモノ)に考えます。特に、⑦のようなモノは、作業を停止する力を持つので処分を検討する必要がないモノです。ただし、1年後に見直してその気持ちが薄れるか見直しをしてください。他のモノ(使っていない、気に入らない、不完全なカタチ、壊れている)は、処分しましょう。

 処分したゴミからは異臭が……。ガスコンロ下には、食品カスとカビがびっしり! カビやホコリをエサにする虫が、うじゃうじゃ育っていました。また、掃除用具には、ホコリがこびりついています。掃除が苦手な人ほど死角や裏側を視界にいれないようにするため、このような惨状になりがちです。公共のトイレでも、汚れが目立つ場所は人が寄り付かないように……。放置しておくと、淀んだ空間を作ることにつながるので定期的な掃除を心掛けましょう!

5年前のラー油、ジャガイモから芽……1万円以上の食品ロス

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 処分した食品ストックの山です。推定金額は、10,000円分ほど! 5年前の賞味期限切れのラー油をはじめ、使わない調味料や加工食品が目立ちます。芽の出たジャガイモからは、小さな虫も発見。まさに、カオス! Aさん自身も「この空気を毎日吸っていたの!?」と、ショックを隠せない様子……。

 次回は、この煩悩にまみれたキッチンを、片付けやすくて清潔感のある”悟りキッチン”に変えていきましょう!

→次回
【VOL.2】キッチンのビフォーアフター(戸棚編)

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(毎週月曜更新・次回は5月7日予定)

<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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