昨年12月、ジョージ・クルーニーが、親しい友人14人に「感謝の気持ちを込めて」現金100万ドル(約1億900万円)ずつプレゼントしていたことが話題になった。2013年9月27日、無名時代に住む場所のなかった彼を家に泊めてくれたり、世話を焼いてくれた友人たちを「夕食を食べに来てくれ」と自宅に招待し、100万ドルの札束が入ったスーツケースをそれぞれにプレゼント。もらった張本人である14人のうちの1人で、長年の親友&ビジネスパートナーのランド・ガーバーが米MSNBCの番組で明かし、世間を驚かせた。
ジョージはこの14人と友人グループ「ザ・ボーイズ」を結成していた。長い付き合いのメンバーだが、なかには現在金銭的にギリギリな者もおり、ジョージは「自分が大変だった時期によくしてくれた恩返し」として現金プレゼントをしたのだ。税金に関する手続きも済まされていたので、14人は100万ドル全額を住宅ローン返済や子どもたちの教育費に使えたと伝えられている。
俳優だけでなく、プロデューサーや実業家としても成功しているジョージの資産は5億ドル(約545億円)に上るといわれている。妻で人権弁護士のアマル・アラムディンの資産も1,000万ドル(約10億9,000万円)は下らず、金銭面ではまったく困っていない。彼のように「自分は恵まれているから、近くにいる人を助けたい」と思うセレブはほかにもおり、ときおり美談として伝えられる。
今回はそんな、ナイスで太っ腹なハリウッドのセレブたちをご紹介しよう。
■友人の住宅ローン全額払うアデル
2016年5月に9,000万ポンド(約133億円)でソニーとレコーディング契約を結び、「音楽ビジネス史上最高額のディール」だと報じられたアデル。昨年10月には、中東の大富豪から「100万ポンド(約1億5,000万円)支払うからプライベートな場でパフォーマンスしてほしい」と依頼されるも、「ガーデニングで忙しいから無理」と断ったと伝えられ、「さすが総資産1億8,500万ドル(約205億円)の歌姫」だと話題になった。
そんなアデルは、18歳で彼女を出産しシングルマザーとして苦労しながら育ててくれた母親ペニーを大事にしており、13年に60万ポンド(約9,300万円)するノッテングヒルの家をプレゼントした。毎年の旅行や、新車をプレゼントしていると伝えられている。夫や息子にもきちんと資産を残せるよう手続きもし、16年には「家族でゆっくり過ごせるように」と、ジェニファー・ローレンスやジェニファー・アニストンら有名セレブたちが住むビバリーヒルズの高級ゲート・コミュニティ内の豪邸を950万ドル(約10億5,000万円)で購入。しかし、実際に住んでいるのは、イングランドの田舎町イースト・グリンステッドにある、18世紀に建てられた400万ポンド(約6億円)の邸宅で、家族とプライスレスな時間を過ごすためには金に糸目をつけないとも報じられている。
アデルは親しい友人のためにも惜しみなく金を使うタイプで、友人が旅行に行くと聞くと、その費用を持つ。英大手芸能誌「Heat」によると、仲の良い友達20人がスペインのイビサ島に1週間滞在した際には、200万ポンド(約3億1,000万円)のヴィラで過ごすようにと手配・支払いをした。学生時代からの友人で芸術家ローラ・ドックリルがボーイフレンドとエーゲ海のサントリーニ島に旅行した際には、豪華なプライベートヨットをチャーターしてあげた。
それ以外にも、友人の住宅ローンを全額支払ったほか、昔からの友人と飲みグデングデンに酔っ払った勢いで、友人に6万ポンド(約930万円)の車をポンと購入してあげて驚かせるなど、大盤振る舞いしているアデルだが、それも友人たちのことが大好きで、喜ばせたいから。今後も「太っ腹アデル」の話が聞けそうだ。
キアヌは、03年に「自分にとって最後まで心配いらないのは金だ。今後数世紀暮らせるほどの大金を稼いだからね」と語っている。大金持ちでも、使用人をたくさん抱えた豪邸に住み、高級車に乗ってプラベートジェットで飛び回る暮らしをしていたらすぐに底をつくが、彼はずっと生活スタイルを変えない。服装は質素、地下鉄にも普通に乗り、なんなら荷物の多い女性には席を譲るし、飛行機に乗るときもクラスにはこだわらない。先日、ある男性が空港のチェックインカウンターで荷物の重量オーバーで超過料金を請求されて困っていたところ、後ろに並んでいたキアヌが「じゃ、自分が」と代わりに支払い。機内でも男性との記念撮影に、にこやかに応じた。その写真がフェイスブックに投稿されたのだが、ネット民たちは「キアヌが乗ってるの、エコノミーにしか見えないんだけど!?」と驚愕。ファンは「彼らしい」と大喜びした。
最近では、映画『エクスポーズ 暗黒の迷宮』(16)の打ち上げパーティーに出席する際、主演なのに、みんなと一緒に入場待ちの列に20分も並んで会場入りしたエピソードもある。「おごらず、偉ぶらず、フレンドリー」だと評判だ。7年前、米大型掲示板Redditで、小道具デザイナーのアシスタントとして、映画撮影現場の「下っ端の下っ端」として働いていた男性が、『チェーン・リアクション』(96)撮影中に「キアヌが数週間にわたって、我々下っ端のスタッフたちに朝食と昼食を振る舞ってくれた。普通に会話もしてくれるし、困っている人を車で送ってくれた。その後も長い間、自分は下っ端として働いたけど、そんなことをしてくれたのはキアヌだけだ」と告白。『マトリックス』(99)のセットを組み立てる仕事をしていた友人を持つ人も、「友人が金銭的に困っていると人づてに聞いたキアヌが、『クリスマスだからボーナスだよ』って2万ドル(約218万円)を手渡してくれたと感謝していた」と明かし、「キアヌの悪い噂は本当に聞かない」とネットは盛り上がった。
『マトリックス』では、続編を撮影したオーストラリアのスタントマンチームに感謝したキアヌは、一人ひとりに6,000ポンド(約93万円)するハーレーダビッドソンのバイクをプレゼント。それだけでなく、映画の衣装や特殊効果部門で働く人たちで分けてほしいと、自分のギャラのうち5,000万ポンド(約77億円)を提供した。
最愛の妹が白血病だったことから病院に大金を寄付したり、そんなポンポンと大盤振る舞いしていたら資金が底をつくのではと心配してしまうが、キアヌの場合は心配無用。彼は『マトリックス』シリーズに出演する際、出演料のほかに興行収益の15%を得る契約を結び、少なくとも2億6,000万ドル(約283億円)稼いだと見られている。映画の関連商品であるゲームやDVDの収益も含まれるため、今も大金が流れ込んでいると伝えられているのだ。
ホームレスと親しげに話をしたり、一人で公園のベンチに座り、孤独にサンドイッチを食べるなど、ハリウッドを代表する“セレブらしくないセレブ”のキアヌだが、総資産はなんと3億6,000万ドル(約393億円)。今後も撮影現場のスタッフたちにも大盤振る舞いしてくれることだろう。
■大親友の家族旅行をおごり同行するオプラ・ウィンフィリー
オプラは、先日開催されたゴールデン・グローブ賞で功労賞に輝き、「セクハラ、性差別、人種差別撲滅のために戦おう!」と呼びかける感動的な受賞スピーチを行い、「2020年の大統領選にぜひ出馬してほしい!」と全米を沸かせている。
国民的トーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』でカリスマ的人気を得た彼女は、実業家としても大成功を収め、総資産は29億ドル(約3,162億円)。積極的にチャリティーに寄付したり、慈善活動行ったりして社会に還元している。才女で億万長者でも気取らない。ほとんどのアメリカ人は、彼女の意見に耳を傾け、受け入れ、絶大なる信頼を寄せている。08年にオバマ大統領が黒人初の大統領になれたのも、強い影響力を持つオプラが応援したおかげだと言われているほどだ。
これだけの大金持ちだと、孤独に陥ったり人間不信になりそうだが、彼女の場合は大丈夫。40年来の大親友がいるからだ。テレビ番組司会者でジャーナリストの、ガイル・キングという女性だ。2人は社会に出て間もない1976年、ボルティモアのテレビ局で同僚として知り合った。オプラは夕方6時のニュースアンカー、ガイルはプロダクション・アシスタントとして働いており、2人はすぐに意気投合、無二の親友になった。オプラがシカゴ行きを決意した時、誰もが「黒人女性のトーク番組なんて誰も見ない」とバカにしたが、ガイルだけは「絶対に成功する」と応援し続けてくれたと、オプラは明かしている。
オプラのプライベートなパパラッチ写真には、高確率でガイルが写っている。高級リゾートでのバケーションにも同行し、1泊1万ドル(約109万円)するホテルのスイートに一緒に滞在。プライベート・ジェット機にも一緒に乗り、高級レストランにも一緒に行く。もちろん支払いはオプラで、世間は「レズビアン関係にあるのでは?」ともうわさするように。このうわさは根強く、今でもささやかれているが、ガイルは「もし私たちがレズかバイだとしたら、絶対に言うわよ。言わないわけないじゃない」と笑い飛ばしている。
ガイルはバツイチで2人の子持ちである。子どものゴッドマザーはもちろんオプラ。オプラ自身には子どもがいないため、彼女が亡くなったときにはガイルの子どもたちに多額の遺産が渡るのではないかとうわさする者がいる。子どもたちは年齢が11カ月しか離れておらず、ガイルがパニックになりながら子育てに奮闘していた時期、オプラから「最高のプレゼントをもらった」という。なんと、住み込みのナニーを雇い、彼女の家で働くように手配してくれたのだ。このような「プレゼント」を、オプラはガイルに与え続けているのである。
ガイルの60歳の誕生日には、彼女と彼女の姉妹家族全員にハワイ旅行をプレゼントしている。オプラも同行し、オプラの支払いで全員が豪華バケーションを楽しみ、ガイルの誕生日をお祝いした。ガイルには湯水のような金を使うオプラなので、「ガイルはジャックポットに当たったんだ」とやっかむ者もいるが、これを聞いたオプラは「私は彼女のためだったら、なんでもする。彼女も私のためだったら、なんでもしてくれる。お互い敬意を持って付き合っている、最高の関係なのよ」と激怒。「今の自分がいるのは、無名時代からずっと信じて応援してくれたガイルのおかげだ」と断言し、「これからも彼女のためならなんでもする」と宣言した。ちなみに昨年のガイルの誕生日には、彼女が大好きな料理をたくさんそろえたバースデーディナーを用意していた。
もしオプラが20年の大統領選に出馬したら、ガイルは必ずそばでサポートするだろう。彼女の存在は必ず話題になるはずなので、今のうちから要チェックだ。
ジェニファーといえば、国民的オーディション番組『アメリカン・アイドル』がきっかけで歌手デビューし、迫力あふれる歌唱力が買われて『ドリームガールズ』(06)のキャストに抜擢された華々しい経歴が知られている。アカデミー賞助演女優賞など数多くの賞を獲得し、いまや名実ともに大スターとなった。
しかし、08年には最愛の母親や兄、甥を、姉の元夫に射殺される悲劇に見舞われるなど、壮絶な経験もしてきた。その後、1児をもうけるも、昨年末に破局したレスラー、デビッド・オタンガとのゴタゴタが続いており、心休まらぬ生活を送っている。
そんなジェニファーの心を支えているのが、小学生時代からの大親友でアシスタントのウォルター・ウィリアムだ。高校卒業後、「あなたをスターにする」とマネージャー役を買って出てくれた男性で、無名だった彼女をなじみのゲイクラブのタレントショーに出られるよう手配するなど大奮闘してくれた恩人だ。ウォルターは09年に米芸能誌「EW」のインタビューで「どんなに有名になっても、ジェニファーは変わらない。小学校の頃のスイートな少女だった彼女と、何ひとつ変わらない」と、べた褒め。ジェニファーも米ゲイカルチャー誌「Advocate」で「ウォルターは親友以上の存在」と認めており、09年には「ウォルターのおかげで歌手になれた。彼が励ましてくれたおかげで、ここまで来られた」と感謝の言葉を述べていた。
そんなウォルターに、ジェニファーは13年のクリスマス、とっておきの贈り物をした。なんと邸宅をプレゼントしたのだ。
ジェニファーは13年末、インスタグラムに「クリスマスに自分の家が購入されていることを知った、私のアシスタント、ウォルターのリアクション!」とキャプションをつけた動画を投稿。ジェニファーが手渡した書類を見て、自分のために家を買ってくれたと知ったウォルターが叫び声を上げ、ジェニファーに飛びついて抱きしめる様子が映されており、「プライスレスなリアクション」だと大きな話題になった。ジェニファーとウォルターは、よく肩を抱き合いながら街中を歩いている。長身のジェニファーと背の低いウォルターは、なんともミスマッチ。しかし、2人からは誰にも邪魔されない強い友情の絆が感じられると、世間から羨ましがられている。
■「ニコラス、俺が払ってやる」ジョニー・デップの優しさ
ジョニーの俳優としてのキャリアの始まりには、ニコラス・ケイジが深く関わっている。ミュージシャンとしての成功を目指してロサンゼルスに来たものの、バンドは解散、金がなく困っていた頃、当時のジョニーの妻を通して2人は友人になった。すでに役者として順調なスタートを切っていたニコラスは、ジョニーとボードゲームの「モノポリー」をしている時に「こいつは役者としていける」と確信したそうで、自分の芸能事務所を紹介するなど猛プッシュ。そのおかげでジョニーは『エルム街の悪夢』(84)で役者デビューし、その後、人気テレビドラマの主役から銀幕俳優へとトントン拍子に出世していった。
ジョニーとニコラスはそれ以来、ずっと良好な関係を保ってきた。互いに家庭を持ち、子育てや恋愛に忙しくて頻繁に交流をしていたわけではないが、互いにリスペクトし合ってきた。特にジョニーは、今の何不自由ない生活があるのはニコラスのおかげだと恩を感じていると伝えられている。
それゆえジョニーは、09年、ニコラスが「米当局から未納となっていた2年分の税金と延滞利子、罰金で、合計660万ドル(約7億,250万円)の支払いを命じられている」「銀行から差し押さえられていた豪邸が競売にかけられている」と報じられた時、居ても立ってもいられなくなった。英大手紙「デイリー・エクスプレス」はジョニーが、ニコラスに電話をかけ「自分に任せてくれ。払っとくから。心配いらないからな」と安心させたと報じた。
金欠になったのは「15軒の豪邸、9台のロールスロイスを含む22台の高級車、高級ジュエリー、芸術品、ヨット、島などを買いまくっていたから」だと元マネージャーに暴露されたニコラスは、その後、邸宅や車などを手放して、自己破産を回避した。ファンの間では「ジョニーの申し出が心の支えになり、頑張れたのだろう」という声が上がり、7億円もの額を「自分が払っとくから」とさらりと言えるジョニーは友人思いの太っ腹な男だと話題になった。
あまり良いうわさを聞かないジョニーだが、このほかにも、極寒の中で『パイレーツ・オブ・カリビアン』の撮影を行った際、寒さを防ぐ防水加工のジャケット1着80ポンド(約1万2,000円)を、スタッフ500人全員分購入したと報じられ「なんて気前が良いんだ」と話題になった。
今はジョニー自身が金銭的に大変な状態にある。資産を管理してきた会社の詐欺行為などにより金がなくなったとして、裁判を起こしているのだ。ファンは「きっとニコラスからアドバイスを受けているはず」「『今度は自分が助ける』とニコラスがオファーしてるかも」と2人の友情を信じている。




