『バチェロレッテ』ジェントルな黄皓さん、杉ちゃんにイラッ!? 「最後の最後に……」あのシーンの感情ぶっちゃける!

 Amazon Prime Video独占配信のリアル婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』に出演のイケメン実業家の黄皓さんに、番組の本音トークを語ってもらってきましたが、今回が最終回!

 誰もが思わず笑顔になってしまったであろう、あの杉ちゃんとのシーンやスタジオトーク、現在の婚活状況などを語ってもらいました。

最後のローズセレモニー後、あの名シーン

 今回の『バチェロレッテ・ジャパン』といえば、番組本編配信後のスタジオトークで配信された、最後のローズセレモニー後(最終的にどちらも選ばれなかった)のホテルの部屋での黄さんと杉ちゃんの掛け合いも、すごく印象的でした。

「あのコントみたいなね(笑)。あの時は、もちろん負けたと思っていて、それでもリアリティショーの一部として、落ち込みながら荷造りとかしているシーンを撮っている。僕は、敗者として最後のシーンを務め上げようと思ってたんですよ。そしたらまさかの杉ちゃんが入ってきて『おめでとう』なんて言うじゃないですか」

 あの時の黄さんの表情は忘れられません(笑)。

「『コイツ最後の最後で僕を煽りに来たのか!? 普段は虫も殺せなさそうなのに、最後に僕に勝ったのをそんなふうに強気に煽ってくるんだ!?』って思いましたね。『最後、随分強気にくるな』って。僕の口調も強かったんじゃないかと思います、ジェントルな黄皓なのに(笑)」

 個人的にも一番良いシーンだったと思っています(笑)。

「アレは本当に素ですね。杉ちゃんも『わしが聞きてぇわ』って、素でしたね。2人の『わしが聞きてぇわ』状態があのシーンです(笑)。リアリティショーなのでリアルな自分は出してましたが、とはいえ特殊な環境なので、本当の素なんて出ないし、というか人間の本当の素なんて、トイレにこもってる時くらいじゃないですかね(笑)。でも、最後のアレは素なんです」

 旅を通じて、ライバルだった2人があの瞬間に盟友になった感じがしました。

「あそこで杉ちゃんと繰り広げた、『途方もなく萌子さんだよね』『そういうところが多分、僕たちは好きなんだろうな』って言い合ったのも、すごい思い出深いです。後日、スタジオ収録のとき、萌子さんの決断に他メンバーが彼女を問い詰めていましたが、それは視聴者の疑問を代弁するという彼らの役割があったから。だから、彼らは悪くない。

 でも僕と杉ちゃんは、萌子さんの決断を目の前で見てたから『余計なこと言うな。3人で決めたことなんだ』という気持ちでいました。スタジオに僕らが登場する前、カーテンの後ろで、杉ちゃんと2人で『いっちょ、助けにいきますか?』という気持ちを持ってましたね。杉ちゃんとは特別な友情関係、ライバル関係を築けました。『一番、僕らが萌子さんの理解者である』と思いこんでいる(笑)」

 そして、そのスタジオトークでは、杉ちゃんが告白しましたね。

「あの杉ちゃんの告白の時に、本当に悔しいと思っていたら、『ちょっと待った!』といけたのでしょうけど、いけなかった。男として杉ちゃんには完敗したと思っています。あの旅で萌子さんにふさわしかったのは杉ちゃんだと思います」

 萌子さんへの思いは、杉ちゃんのほうが上だったんですね(見ればわかりますが……)。

 前回、“そそられる”ことが恋愛において重要だという話がありましたが、今までも好意はあっても“そそられない人”とは恋愛には発展しなかったのでしょうか?

「1回もないですね。そそられないと付き合わないです。人に対して、悪意とか敵意なんてなかなか芽生えないし、僕、人の良いところを見つけるのが得意なんですよ。なので大体みんなに好意は抱いていますね。“そそる”というのは感情が入ってドキドキすることです」

 では、一目惚れの経験はありますか?

「はい、パッと見た瞬間にそそられることもあります。残念ながら萌子さんには屋久島でしかそそられなかったのですが、彼女はパーソナルスペースが広くて、手をつないだり、ハグするハードルが高かっただと思います。ギューって抱きしめられたりしてたら、すぐにスイッチ入ってたと思います(笑)」

 これまでの『バチェラー・ジャパン』シリーズを盛り上げてた、エロ攻撃とかも一切なかったですもんね。

「『バチェラー・ジャパン』にはオイルマッサージとかありましたね(笑)。僕、プライベートではあざといこともできるんですが、彼女に対してはそれがネガティブだと思いました。台湾の温泉デートの時も、ハグできなかったし」

 あれは「抱きしめてもいい?」と確認したことが良くなかったみたいですが(笑)。

「難しいですよね~(苦笑)」

 

 『バチェロレッテ・ジャパン』の旅は終わりましたが、現在の婚活事情はいかがでしょうか。

「はい、婚活はしてます。両親が幸せなのを見ているし、その下に産まれた僕も幸せなので、元々結婚願望が強いんです。家庭を持って子どもと幸せになりたいというビジョンは明確に持っていますね」

 なるほど、ちなみに好きなタイプはありますか?

「ポジティブな人・家族を大事にする人・ウィットに富んだ冗談が言える人・一緒に笑い合える人、ですかね」

 何年以内に結婚したいとかありますか?

「そそられてしまったら、年内でも(笑)。結婚って理性的に考えると大変なことも多いし合理的じゃないと思うけど、そんなことを無視しても、一緒にいたい・この人との子どもが欲しい、と思えるような相手なら、明日・明後日かもしれないです!」

 おぉ~! ちなみに何か具体的な婚活はしていますか?

「特にしていません。昔はマッチングアプリを使ったこともりますが、今はさすがにできないですし(笑)。なので自然な出会いに委ねています」

 婚活なんてしなくても、黄さんだったら、瞬殺で結婚できそうですが、結婚されたら寂しくなってしまいます(笑)。『バチェロレッテ・ジャパン』を大いに盛り上げてくれた黄さんなので、次回は是非『バチェラー・ジャパン』に出演していただき、もう一波乱起こして、素敵な結婚相手を見つけて欲しいと、個人的には思ってやみません。

『バチェロレッテ』黄皓さんに禁断の質問! 「萌子さんのこと、本当に好きだった?」と聞いた結果……

 Amazon Prime Video独占配信のリアル婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』で注目を集めた、実業家の黄皓さん。前回では、冷静沈着に見えた黄さんが、実は最初のパーティーで動揺していたことや、参加者の中で孤立しているように見えた背景を聞いてきましたが、今回はググッと“真髄”に迫っていきます!

「杉ちゃんの深さには鳥肌が立ちました」

 『バチェロレッテ・ジャパン』では、いろいろな名シーン・名ゼリフがありましたが、黄さんの中に残っている印象的な言葉はありますか?

「“花びら”ですね。杉ちゃん(杉田陽平)が萌子さんと行った台湾でのデートで、ランタンに書いた“愛”をテーマにした言葉です。その時、萌子さんは“生きる”と書いたのですが、杉ちゃんは“花びら”。その言葉を選ぶ杉ちゃんの深さには鳥肌が立ちました。愛という言葉の特徴を捉えて、それを“花びら”にたとえるなんて、絶対にできない表現だし感動しましたね」

 花びらは、こっちにきたと思って掴もうとすると、ふわっと行っちゃう。向こうに行ったと思ったら、ヒューッと落ちてくる。待ってて手の中に入ることもある……そんな言葉を話していました。素敵な言葉だと萌子さんも感動していましたね。

「『バチェロレッテ・ジャパン』でも、(僕のもとに)ひらひらと手の平に落ちてくると思っていた愛が、スルッと落ちていってしまったし……。視聴者の方からは『黄さんがもっと「好き好き」アピールしていたら、結果は違ったかも』といわれるのですが、杉ちゃんも言ってたように、落ちてきた花びらをギュッと掴もうとしたら、風圧で逃げてしまうし、握りしめてもグチャグチャになってしまう。萌子さんが言ってた“昔の彼氏から受けた束縛がつらかった”という話は正にそれを示していますよね」

 確かに~!!

「花びらだと思って愛を探せば、真実の愛を見つけられるかもと思いました」

 それにしても、杉ちゃんの言葉が一番印象的だったとは。

「後は、台湾の温泉デートで萌子さんに『黄さんと話しながら、自分の人生を肯定できる気がした』と言われたことですね」

 萌子さんが感極まって泣いてしまって、感動的でしたね。

「本質的には僕と彼女って似てる部分があると思っていて。萌子さんって、両親含めいろんな人に認めてもらうために努力を重ねたけど、心ない嫉妬や批判に遭ってきた人だと思うんです。それで僕を見た時に“自分以外にもそんな人がいるんだ”と思ってくれて、僕が“それでも自分が好き”と言ったことに共感してくれたんだと思います」

 心が通じ合ったんですね。

「本当に、あの瞬間から萌子さんと気持ちが通じてきました。それまでは、ほとんどコミュニケーションを取っていなかったし、僕からしたら『スタイルの良いキレイな方』、萌子さんからすると『ただの自信満々なヤツ』だったと思います(笑)」

 ところで、番組を見ていた人なら、誰しも疑問に思うであろう黄さんの本心。心が通じ合っても、それは親友でもビジネスパートナーでもあること。そもそも、本当に萌子さんのことを好きになっていたのでしょうか?

「どう思います?」(少し意地悪そうに)

 好きになっていたとしたら、最後の屋久島デートで黄さんが涙した時かと思いました!

「正解です。好意は持っていたのですが、感情的に燃え上がるような恋心が芽生えたのは、最後の屋久島からなんです。それまでも、品も知性もあって素敵な人だと頭では理解していましたが、グッとそそられるモノはなかったんですよね」

 好意はあるものの、「好き」ではなかったんですね。たしかに、どのシーンでもいつも黄さんは冷静でした。

「でも、台湾の温泉デートで『僕の理解者になってくれる』という安心感が生まれていました。その後の職場デートでは、萌子さんが、僕のローズセレモニーでの立ち振舞いについて感謝の言葉をくれたんです。それがめちゃくちゃ言い当てられた内容だったので、自分をしっかり見てくれていることを感じて、愛おしい気持ちになりましたね」

 そしてその後、黄さんのご両親とのご対面がありました。

「両親が萌子さんをすごく気に入ってくれたんですよ。“あんなに素敵な人にはもう出会えないから、本気で頑張れ”と。僕にとって両親は僕の全てなので、その両親がこんな奥様をもらったら喜んでくれるというのは、僕の選択・気持ちに大きな影響を与えるんですね。さらにあの日、萌子さんと一緒に餃子を食べて、家にいる萌子さんを体感して、居心地が良かったです」

 でもまだ、そそられてはいなかった?

「そうですね。そそられ始めたのは、僕が屋久島デートで泣いた時。あの時、彼女が本気で向き合ってくれて、ハグしてくれてぬくもりを感じたことが大きかったです。ハグした時に、匂いや体温を感じるとドキドキするじゃないですか? このとき、初めて萌子さんに触れたので、すごいそそられましたね」

 感情をあらわにして泣く黄さんは印象的でした。

「あの日の翌日、萌子さんは杉ちゃんとデートだったのですが、その日は1日中、萌子さんのことを考えてて、あぁ好きになったんだ……ということを感じてました」

 最後の最後で好きになるという、切ないエピソード……! でも、その翌日は最後のローズセレモニー。彼女に高まった感情を伝えることはできないまま、最終日になったわけですね。

「時すでに遅しですね。あの最後のローズセレモニーの時、気づいていらっしゃるかわかりませんが、僕、やけに言葉が短くて。『2カ月ここまで連れてきてくれてありがとう』みたいな、突然、中国人の片言のようになってしまいました。本当に萌子さんを好きになっていたから、『これで終わりだな……』と頭の中が真っ白だったんです。これは、参加した人にしかわからないのかもしれませんが、『選ぶ』『選ばれる』というのすごい決断なんです。世間様に責任が生じるから、めちゃくちゃ怖いことなんですね。だから、振られるにしても、選ばれるにしても、あの場では何も考えられなかったですね。だから、片言になってしまったんです(笑)」

 もう少し早く好きになっていたら、違う結末が待っていたかもしれません。なんて言ったら「タラレバはありません!」と萌子さんに言われてしまいそうですが……。

 次回は最終回、ローズセレモニー後の杉ちゃんとのシーンやスタジオトーク、現在の婚活状況について話を聞きました!

『バチェロレッテ』大人気の黄皓さんに直撃!! 「モジモジしている杉ちゃんと僕が選ばれたワケ」

 Amazon Prime Video独占配信のリアル婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』。最終話が配信されて、『バチェ』レスに陥っている方も多いかと思います。

 今回は奪い合う側が17人の男性だったこともあり、自分の「推し」を見つけて応援した方もいるのでは!? 中でも、いつも自信満ち溢れた強気な発言、さらに鍛え抜かれたボディに芸能人顔負けの甘いマスクと、人気が高かったのは、黄皓さんではないでしょうか。今回はそんな黄さんに、番組では明かされなかった本音トークを語ってもらいました!

「人生で“モテない”という経験をしたことがないんです(笑)」

 イケメン実業家で、歴代の『バチェラー』と並んでも遜色ない黄さんですが、そもそも『バチェロレッテ・ジャパン』参加のきっかけとは?

「僕、元々『バチェラー・ジャパン』の大ファンで初代の久保(裕丈)さんの頃から見ていたんです。そんな時に、知り合いから男女逆バージョンの『バチェロレッテ・ジャパン』が制作されると聞きました。興味はありましたが、2カ月もの間仕事を休むことのリスクや、表舞台に立ったこともないので、悩んでいました」

 番組のファンだったんですね。次は『バチェラー』として出ていただきたいです!

「(笑)。共通の知人を介して知り合い、友人になった2代目バチェラーの小柳津林太郎さんや初代の久保さんからも“人生でなかなかできない良い経験になる”と聞き、『バチェロレッテ・ジャパン』にチャレンジしてみようと決意しました」

 いつも自信満々の印象の黄さんですが、やはり最初から、最後の2人に残る自信はあったのでしょうか?

「人生で“モテない”という経験をしたことがないので(笑)、自分をちゃんと出せれば、(バチェロレッテ・福田萌子さんも)ちゃんと見てくれるだろうという自信はありましたね」

 さすが黄さん! 登場シーンでレッドカーペットを男性陣の中で最初に歩いたのも黄さんですし、何かと目立っていましたよね。

「いやでも、あの時は僕が一番最初に登場しましたが、その後、続々と来る男性陣がみんな背も高いし、顔もイケメンだし、個性的だし、“この人に何かで負けてしまうのかな?”とか考えてしまって、動揺してました。一番最初だったから、ほかの16人を見ながら焦ったり、感情の起伏が激しかったです」

 意外です。焦っているようには見えませんでした。

「特に萩原章太の登場には焦りましたね。色黒で長身のサーファーだし、客観的に萌子さんと一番マッチするように見えました。ほかにも瀬戸口(弘樹)君や榿澤(涼太)君とかもカッコいいなぁ~と思っていましたね」

 驚きです! 黄さんでも、全国から集結した個性的な精鋭たちを前にすると不安な気持ちにもなるんですね~。

「ただ、パーティーで男性陣とコミュニケーションをとっている内に、『ここで落とされることはないな』と徐々に自信はついていきましたね」

 まだバチェロレッテからローズをもらったわけでもないのに、最初のパーティーで杉ちゃんへ「行かないと後悔するよ」と言えたのは、その自信のあらわれだったのですね。

 参加男性陣との語らいを避けたり、集団行動に加わらない姿勢や、ライバルに対するストレートな物言いから、参加者の中で孤立しているように見えました。

「2カ月以上の長い旅を、番組では一部しか流せないので、嫌な印象を持つ人がいても仕方ないと思っています。でも、あれは恋愛リアリティショーですからね。そういう発言をすることが“ショー”として面白いと思っていましたし、かと言って演じていたわけではないです。思ったことをハッキリ言っていただけです。その発言に責任も取れると思っていましたので」

 実業家の黄さんらしい考え方ですね。

「17人の個性ある男性陣の中で、萌子さんに知ってもらわないといけないから、協調性を重んじるのは得策じゃないと思いました。良い意味でも悪い意味でも飛び抜けていないと知ってもらえないから“出る杭”になろう、と。皆でワイワイしない僕、傍らでモジモジしている杉ちゃんが、最終的に選ばれたのはそういうことだと思っています」

 なるほど、なんだか納得しました。

「僕は自分の立ち位置を認識する能力、いわゆる自己分析に長けているので、萌子さんの立場になって考え、戦略的に彼女の選びやすいポジションに立つことを考えていましたね」

 全ての言葉・行動は、彼女に選ばれることを考えた上だったのですね。

 そんな戦略的な黄さんですが、『バチェロレッテ・ジャパン』の旅を通して、感情が大きく揺さぶられるシーンもあったようです。次回では、印象的だった言葉や場面、さらに禁断(!?)のあの質問にも答えてもらいました!

『バチェロレッテ』大人気の黄皓さんに直撃!! 「モジモジしている杉ちゃんと僕が選ばれたワケ」

 Amazon Prime Video独占配信のリアル婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』。最終話が配信されて、『バチェ』レスに陥っている方も多いかと思います。

 今回は奪い合う側が17人の男性だったこともあり、自分の「推し」を見つけて応援した方もいるのでは!? 中でも、いつも自信満ち溢れた強気な発言、さらに鍛え抜かれたボディに芸能人顔負けの甘いマスクと、人気が高かったのは、黄皓さんではないでしょうか。今回はそんな黄さんに、番組では明かされなかった本音トークを語ってもらいました!

「人生で“モテない”という経験をしたことがないんです(笑)」

 イケメン実業家で、歴代の『バチェラー』と並んでも遜色ない黄さんですが、そもそも『バチェロレッテ・ジャパン』参加のきっかけとは?

「僕、元々『バチェラー・ジャパン』の大ファンで初代の久保(裕丈)さんの頃から見ていたんです。そんな時に、知り合いから男女逆バージョンの『バチェロレッテ・ジャパン』が制作されると聞きました。興味はありましたが、2カ月もの間仕事を休むことのリスクや、表舞台に立ったこともないので、悩んでいました」

 番組のファンだったんですね。次は『バチェラー』として出ていただきたいです!

「(笑)。共通の知人を介して知り合い、友人になった2代目バチェラーの小柳津林太郎さんや初代の久保さんからも“人生でなかなかできない良い経験になる”と聞き、『バチェロレッテ・ジャパン』にチャレンジしてみようと決意しました」

 いつも自信満々の印象の黄さんですが、やはり最初から、最後の2人に残る自信はあったのでしょうか?

「人生で“モテない”という経験をしたことがないので(笑)、自分をちゃんと出せれば、(バチェロレッテ・福田萌子さんも)ちゃんと見てくれるだろうという自信はありましたね」

 さすが黄さん! 登場シーンでレッドカーペットを男性陣の中で最初に歩いたのも黄さんですし、何かと目立っていましたよね。

「いやでも、あの時は僕が一番最初に登場しましたが、その後、続々と来る男性陣がみんな背も高いし、顔もイケメンだし、個性的だし、“この人に何かで負けてしまうのかな?”とか考えてしまって、動揺してました。一番最初だったから、ほかの16人を見ながら焦ったり、感情の起伏が激しかったです」

 意外です。焦っているようには見えませんでした。

「特に萩原章太の登場には焦りましたね。色黒で長身のサーファーだし、客観的に萌子さんと一番マッチするように見えました。ほかにも瀬戸口(弘樹)君や榿澤(涼太)君とかもカッコいいなぁ~と思っていましたね」

 驚きです! 黄さんでも、全国から集結した個性的な精鋭たちを前にすると不安な気持ちにもなるんですね~。

「ただ、パーティーで男性陣とコミュニケーションをとっている内に、『ここで落とされることはないな』と徐々に自信はついていきましたね」

 まだバチェロレッテからローズをもらったわけでもないのに、最初のパーティーで杉ちゃんへ「行かないと後悔するよ」と言えたのは、その自信のあらわれだったのですね。

 参加男性陣との語らいを避けたり、集団行動に加わらない姿勢や、ライバルに対するストレートな物言いから、参加者の中で孤立しているように見えました。

「2カ月以上の長い旅を、番組では一部しか流せないので、嫌な印象を持つ人がいても仕方ないと思っています。でも、あれは恋愛リアリティショーですからね。そういう発言をすることが“ショー”として面白いと思っていましたし、かと言って演じていたわけではないです。思ったことをハッキリ言っていただけです。その発言に責任も取れると思っていましたので」

 実業家の黄さんらしい考え方ですね。

「17人の個性ある男性陣の中で、萌子さんに知ってもらわないといけないから、協調性を重んじるのは得策じゃないと思いました。良い意味でも悪い意味でも飛び抜けていないと知ってもらえないから“出る杭”になろう、と。皆でワイワイしない僕、傍らでモジモジしている杉ちゃんが、最終的に選ばれたのはそういうことだと思っています」

 なるほど、なんだか納得しました。

「僕は自分の立ち位置を認識する能力、いわゆる自己分析に長けているので、萌子さんの立場になって考え、戦略的に彼女の選びやすいポジションに立つことを考えていましたね」

 全ての言葉・行動は、彼女に選ばれることを考えた上だったのですね。

 そんな戦略的な黄さんですが、『バチェロレッテ・ジャパン』の旅を通して、感情が大きく揺さぶられるシーンもあったようです。次回では、印象的だった言葉や場面、さらに禁断(!?)のあの質問にも答えてもらいました!

冬の乾燥、アルコール消毒から“手”を守りたい! 皮膚科医が教える「ひどい手荒れ」「ひび割れ」ケアの豆知識

 乾燥によって、“手荒れ”を起こしやすいこの季節。今年はさらにコロナ禍で、アルコール消毒を行う機会が増えているが、手が荒れているからといって消毒をしないわけにはいかず、しかし、荒れた手にアルコールがしみる……といった、負の連鎖に陥っている人も少なくないのでは。手荒れをしやすい人にとっては、例年以上に“地獄”ともいえる今、手を守るためには、一体どうしたらいいのだろうか? 「皮フ科かわさきかおりクリニック」の川崎加織院長に話を聞いた

――そもそも、なぜ手は荒れやすいのですか?

川崎加織院長(以下、川崎) 手は顔にあるような「脂線」という、脂を出す線がありません。足の裏も脂線は存在しませんが、手は乾いた空気に触れることが多く、水分が蒸発しやすいため、特に乾燥してしまうんです。

 また、今年は「アルコール消毒で手が荒れやすくなった」と感じる人が多いと思います。その理由は、皮膚の表面の「角質層」に「角質細胞間脂質」という、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ成分があるのですが、アルコールはこれを溶かしてしまうんです。そのため、肌を防御するバリア機能も落ちてしまって皮膚の表面がスカスカになり、手が乾燥してしまいます。その結果、手に炎症を起こし、かゆみが出たり、赤くなったりと、“手荒れ”の状態になるんです。すでに手湿疹になっている状態でアルコール消毒をすると、刺激にもなり、悪化の原因にもなりますね。

――手が荒れている場合は、アルコール消毒をしないほうがいいのでしょうか?

川崎 新型コロナウイルス感染予防を含め、アルコール消毒には意味がありますから、手が荒れるからといて、避けるのはよくないですね。しっかりと手洗いできればいいのですが、無菌状態にすることは、普通の方法では難しいと思われます。

――では、アルコール消毒をしつつ、手荒れを防ぐ方法はありますか?

川崎 一番有効なのは“保湿”ですね。保湿のために、ハンドクリームやワセリンなどが市販されていますが、「何を塗るか」は手荒れの状態によります。手荒れしやすい方の場合は、香りの強いハンドクリームなどは避け、シンプルで刺激の少ないものを選びましょう。また、クリームやローションタイプの保湿剤は、傷口にしみてしまうことがあるので、手荒れがひどい場合は軟膏タイプのものをおすすめします。べたつき感はありますが、刺激が少なくしみにくいです。

 一方で、どんな症状であっても、重要なのは「塗る回数」。保湿力の高いものを、小まめに塗ることが大切です。

――その他、この時期に注意するべき手荒れの原因、対策や予防法があれば教えてください。

川崎 アルコール消毒だけでなく、手を洗う頻度も高くなっていると思いますが、その場合も保湿が大切。手を洗ったあとは濡れたままにせず、しっかりと拭いてから保湿剤を塗りましょう。また、手が完全にひび割れている場合は、市販のハンドクリームではなかなか治せないので、皮膚科に行ってほしいですね。

 ちなみに豆知識ですが、ひび割れた時には、ばんそうこうを張るよりも、医療用の紙テープでケアしたほうがいいです。ばんそうこうは水に濡れるとビショビショになり、菌が繁殖しやすい状態を作ってしまいますが、紙テープだと水分をしっかり拭き取れるので、傷口を清潔に保ちやすいですよ。

■川崎加織(かわさき・かおり)
皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。兵庫医科大学病院初期研修医、 皮膚科入局からキャリアをスタートし、明和病院、 西宮わたなべ前浜クリニック院長などを経て、 現クリニックを開院。皮膚科専門医として、女性医師として、母として、 患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

『踊る大捜査線』青島俊作のモデルになった元刑事が選ぶ、刑事ドラマベスト3/ワースト3

 毎クール必ず一作品は放送されるほどの王道ジャンル「刑事ドラマ」。これまで数多くの刑事ドラマが放送されてきたが、本職の刑事(デカ)は、果たしてどう見ているのだろうか?

 今回、大学卒業後に会社勤務を経て、警視庁に入庁後、刑事畑さらには公安畑も渡り歩いた異色の作家・ 北芝健氏に、刑事の間で高い人気を誇る刑事ドラマと残念ながら不人気だった刑事ドラマについてお話を聞いた。

(前編はこちら)

『相棒』杉下右京は現代の刑事ドラマを象徴するキャラクター

――昭和から現代にかけて、登場する刑事のキャラクターに変化はありますか? 

北芝健氏(以下、北芝) 前編でも触れましたが、“捜査マシーン”のような刑事が登場する作品が減り、刑事の人間としての厚みや陰影、アクの強さを前面に出していく作品が増えてきました。象徴的な作品としては、2000年から始まった『相棒』(テレビ朝日系)ですかね。主人公の杉下右京(水谷豊)は警視庁のキャリア出身ですが、全国およそ29万人の警官がいて、キャリア組は600人しかおらず、彼らが現場で捜査するなんてあり得ないこと。高級事務官僚ですから、人事に口を出したりはしますけどね。キャリア組は、地方を15~6回転勤するうちに、年季奉公が明ける……つまり定年になるのが現実なんです。

 しかし、『相棒』の右京は自ら現場に足を運び、その頭脳で事件を解決に導きます。つまり設定自体にリアリティはないのですが、一方で、体を張るのは相棒・亀山薫(寺脇康文)に任せる描写は、なるべく現実に寄せようという狙いがうかがえますし、何よりヒットの最大の理由は、右京の“変わり者”なキャラクター造形と推理力でしょう。

 ただ、そんな右京も、過去のさまざまなヒット作品からインスパイアされて生まれたキャラだと思います。代表的なのが、巧妙なトリックと軽妙洒脱な演出が話題を呼んだ作品『古畑任三郎』(フジテレビ系、1994→06年)ですね。主人公の古畑任三郎(田村正和)は、まだ警部でもない、やっとこさ警部補という階級ながら、頭は抜群に切れる風変わりな性格。それに輪をかけて変な味を出していたのが、巡査の今泉慎太郎(西村雅彦)でした。『古畑任三郎』の一風変わった登場人物たちは、右京のキャラクター造形にも影響を与えたのではないでしょうか。

――言われてみると90年代後半から、強烈な個性の刑事がドラマに登場するようになったと思います。

北芝 ただ単純に強烈なキャラクターが出てるだけでもダメなんです。例えば、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBS系、10→13年)は、IQ201という捜査官・当麻紗綾(戸田恵梨香)とその相棒・瀬文焚流(加瀬亮)が、特殊能力を用いた犯罪を捜査するという内容でしたが、「IQ201」という設定が生かしきれていなかったですね。

 あとは警察庁キャリアの大澤絵里子(天海祐希)が主役の『BOSS』(フジテレビ系、09→11年)。大澤を絶対的な存在にするために、キャリア出身という設定にしていましたが、現実ではキャリアは現場で捜査しないし、殴り合いも、張り込みも、カーチェイスもしないわけですから。明らかな設定ミスですね。

――ただ、昭和時代の刑事ドラマとは別のものを作りたいという制作側の思いは伝わってきますね。

北芝 かつての『太陽にほえろ!』(日本テレビ系、1972~86年)や『西部警察』(テレビ朝日系、79~84年)のように、集団で駆けずり回ってドンパチやるというような内容じゃ、もう視聴者にはウケないと制作サイドが感じているんでしょう。唯一、集団描写が優れていて、90年代にヒットした作品といえば、『踊る大捜査線』(フジテレビ系、97→12年)ですかね。余談ですが、実は主人公・青島俊作(織田裕二)のモデルは私なんです(笑)。

――え!? そうなんですか!

北芝 ドラマの中に「本店」「支店」、「キャリア」「ノンキャリ」などの用語が出てきましたが、『踊る大捜査線』が放送される前、フジテレビの映画関係者に、私がそういった話をしたことがあったんです。そして青島は大卒サラリーマンから警察官になったという設定で、米軍払い下げのコートがトレートマークですが、これは私と同じ経歴ですし、また私も新米刑事時代は同じコートを着て捜査してました。

――まさか、あの青島刑事のモデルが北芝さんだったとは……。

北芝 しかし『踊る大捜査線』は、昭和の刑事ドラマを踏襲するような作りだけに、当時としては例外的ヒットだったといえるのではないですかね。

――今後、刑事ドラマはどうなっていくと思いますか?

北芝 もはや現在は、フィクションの世界といってもインチキが通用しない。ムードだけでは刑事ドラマが作れない時代が来たと、昨今の作品を見ていると痛感しますね。現実の日本では、スパイ、テロ、麻薬絡みの事件を含め、国際犯罪が勃発しています。日本を舞台に、国際犯罪を扱ったドラマを制作することは不可能ではないですが、よりリアリティの高いストーリーが求められるわけです。そんな時、公安部外事課を主人公にしたドラマが、生まれるのではないかと感じます。

 昭和から平成にかけて、刑事ドラマの主役は捜査一課でした。しかし、公安部外事課にも逮捕権があり、拳銃も持てるし、犯人と殴り合うこともあります。彼らを主役にしても、説得力のあるストーリーができるんじゃないかと、制作サイドがわかってきたと思うんです。

 現実でも公安部外事課の刑事は強いんですよ。物怖じしない、実力行使も辞さない。半年にわたって警察学校で厳しい教育を受ける中で、優秀な成績を収めた彼らだからできるんですね。

――最後に、あらためて北芝さんの「刑事ドラマのベスト3」と「ワースト3」をまとめてもらえますか?

北芝 ベスト3は『古畑任三郎』『相棒』『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』(シーズン3と4)ですね。

 『古畑任三郎』のような色男の刑事って、現実にも結構いるんですよ。『相棒』の良いところは、実際は捜査をしないキャリアが主役でも、相棒の存在を生かしたストーリー展開で、リアリティを生もうとしているところですかね。『絶対零度』は、主人公に公安出身者を据えたことで、これからの刑事ドラマのエポックメーキングになり得る作品だと評価します。

 一方で、ワースト3ですが……『SPEC』『BOSS』『太陽にほえろ!』です。

 『SPEC』と『BOSS』は設定自体に難あり。『SPEC』当麻の「IQ201」という設定には、刑事仲間も反感を持ってましたね(笑)。『BOSS』は『相棒』とは違い、大澤のキャリアとしての扱いや描写に無理がありました。面白いけど、刑事たちがバカにしたのが『太陽にほえろ!』です。「あんなのないよ」と(笑)。エピソードにリアリティがありませんでした。刑事が死にすぎだし、腹を撃たれて立ち上がって「なんじゃこりゃ!」なんて言わないですよ。腹撃たれて、動脈が切断されたらしゃべれません。どんなに頑張っても4秒で倒れます。細かいところですが、しっかり考証してほしかったですね。

北芝健(きたしば・けん)
早稲田大学卒業後、商社に勤務するも一念発起して警視庁入庁し、交番勤務の後、私服刑事となる。一方で鑑識技能検定にもパスし、警視庁の語学課程で優等賞をもらい、公安警察に転属したが、巡査部長昇任試験を拒否し、巡査のまま退職。ロス市警の捜査に協力したことから、アジア特別捜査隊と懇意になり、犯罪捜査をネイティブの英語で伝える語学力を身につける。現在は現場捜査の経験を生かし、複数の学校の講師として犯罪学を教える。プロファイリングの第一人者としてテレビのコメンテーターなどで活躍。『警視庁 強行犯捜査官』(さくら舎)、『迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング』(双葉社)など著書多数。

『踊る大捜査線』青島俊作のモデルになった元刑事が選ぶ、刑事ドラマベスト3/ワースト3

 毎クール必ず一作品は放送されるほどの王道ジャンル「刑事ドラマ」。これまで数多くの刑事ドラマが放送されてきたが、本職の刑事(デカ)は、果たしてどう見ているのだろうか?

 今回、大学卒業後に会社勤務を経て、警視庁に入庁後、刑事畑さらには公安畑も渡り歩いた異色の作家・ 北芝健氏に、刑事の間で高い人気を誇る刑事ドラマと残念ながら不人気だった刑事ドラマについてお話を聞いた。

(前編はこちら)

『相棒』杉下右京は現代の刑事ドラマを象徴するキャラクター

――昭和から現代にかけて、登場する刑事のキャラクターに変化はありますか? 

北芝健氏(以下、北芝) 前編でも触れましたが、“捜査マシーン”のような刑事が登場する作品が減り、刑事の人間としての厚みや陰影、アクの強さを前面に出していく作品が増えてきました。象徴的な作品としては、2000年から始まった『相棒』(テレビ朝日系)ですかね。主人公の杉下右京(水谷豊)は警視庁のキャリア出身ですが、全国およそ29万人の警官がいて、キャリア組は600人しかおらず、彼らが現場で捜査するなんてあり得ないこと。高級事務官僚ですから、人事に口を出したりはしますけどね。キャリア組は、地方を15~6回転勤するうちに、年季奉公が明ける……つまり定年になるのが現実なんです。

 しかし、『相棒』の右京は自ら現場に足を運び、その頭脳で事件を解決に導きます。つまり設定自体にリアリティはないのですが、一方で、体を張るのは相棒・亀山薫(寺脇康文)に任せる描写は、なるべく現実に寄せようという狙いがうかがえますし、何よりヒットの最大の理由は、右京の“変わり者”なキャラクター造形と推理力でしょう。

 ただ、そんな右京も、過去のさまざまなヒット作品からインスパイアされて生まれたキャラだと思います。代表的なのが、巧妙なトリックと軽妙洒脱な演出が話題を呼んだ作品『古畑任三郎』(フジテレビ系、1994→06年)ですね。主人公の古畑任三郎(田村正和)は、まだ警部でもない、やっとこさ警部補という階級ながら、頭は抜群に切れる風変わりな性格。それに輪をかけて変な味を出していたのが、巡査の今泉慎太郎(西村雅彦)でした。『古畑任三郎』の一風変わった登場人物たちは、右京のキャラクター造形にも影響を与えたのではないでしょうか。

――言われてみると90年代後半から、強烈な個性の刑事がドラマに登場するようになったと思います。

北芝 ただ単純に強烈なキャラクターが出てるだけでもダメなんです。例えば、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBS系、10→13年)は、IQ201という捜査官・当麻紗綾(戸田恵梨香)とその相棒・瀬文焚流(加瀬亮)が、特殊能力を用いた犯罪を捜査するという内容でしたが、「IQ201」という設定が生かしきれていなかったですね。

 あとは警察庁キャリアの大澤絵里子(天海祐希)が主役の『BOSS』(フジテレビ系、09→11年)。大澤を絶対的な存在にするために、キャリア出身という設定にしていましたが、現実ではキャリアは現場で捜査しないし、殴り合いも、張り込みも、カーチェイスもしないわけですから。明らかな設定ミスですね。

――ただ、昭和時代の刑事ドラマとは別のものを作りたいという制作側の思いは伝わってきますね。

北芝 かつての『太陽にほえろ!』(日本テレビ系、1972~86年)や『西部警察』(テレビ朝日系、79~84年)のように、集団で駆けずり回ってドンパチやるというような内容じゃ、もう視聴者にはウケないと制作サイドが感じているんでしょう。唯一、集団描写が優れていて、90年代にヒットした作品といえば、『踊る大捜査線』(フジテレビ系、97→12年)ですかね。余談ですが、実は主人公・青島俊作(織田裕二)のモデルは私なんです(笑)。

――え!? そうなんですか!

北芝 ドラマの中に「本店」「支店」、「キャリア」「ノンキャリ」などの用語が出てきましたが、『踊る大捜査線』が放送される前、フジテレビの映画関係者に、私がそういった話をしたことがあったんです。そして青島は大卒サラリーマンから警察官になったという設定で、米軍払い下げのコートがトレートマークですが、これは私と同じ経歴ですし、また私も新米刑事時代は同じコートを着て捜査してました。

――まさか、あの青島刑事のモデルが北芝さんだったとは……。

北芝 しかし『踊る大捜査線』は、昭和の刑事ドラマを踏襲するような作りだけに、当時としては例外的ヒットだったといえるのではないですかね。

――今後、刑事ドラマはどうなっていくと思いますか?

北芝 もはや現在は、フィクションの世界といってもインチキが通用しない。ムードだけでは刑事ドラマが作れない時代が来たと、昨今の作品を見ていると痛感しますね。現実の日本では、スパイ、テロ、麻薬絡みの事件を含め、国際犯罪が勃発しています。日本を舞台に、国際犯罪を扱ったドラマを制作することは不可能ではないですが、よりリアリティの高いストーリーが求められるわけです。そんな時、公安部外事課を主人公にしたドラマが、生まれるのではないかと感じます。

 昭和から平成にかけて、刑事ドラマの主役は捜査一課でした。しかし、公安部外事課にも逮捕権があり、拳銃も持てるし、犯人と殴り合うこともあります。彼らを主役にしても、説得力のあるストーリーができるんじゃないかと、制作サイドがわかってきたと思うんです。

 現実でも公安部外事課の刑事は強いんですよ。物怖じしない、実力行使も辞さない。半年にわたって警察学校で厳しい教育を受ける中で、優秀な成績を収めた彼らだからできるんですね。

――最後に、あらためて北芝さんの「刑事ドラマのベスト3」と「ワースト3」をまとめてもらえますか?

北芝 ベスト3は『古畑任三郎』『相棒』『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』(シーズン3と4)ですね。

 『古畑任三郎』のような色男の刑事って、現実にも結構いるんですよ。『相棒』の良いところは、実際は捜査をしないキャリアが主役でも、相棒の存在を生かしたストーリー展開で、リアリティを生もうとしているところですかね。『絶対零度』は、主人公に公安出身者を据えたことで、これからの刑事ドラマのエポックメーキングになり得る作品だと評価します。

 一方で、ワースト3ですが……『SPEC』『BOSS』『太陽にほえろ!』です。

 『SPEC』と『BOSS』は設定自体に難あり。『SPEC』当麻の「IQ201」という設定には、刑事仲間も反感を持ってましたね(笑)。『BOSS』は『相棒』とは違い、大澤のキャリアとしての扱いや描写に無理がありました。面白いけど、刑事たちがバカにしたのが『太陽にほえろ!』です。「あんなのないよ」と(笑)。エピソードにリアリティがありませんでした。刑事が死にすぎだし、腹を撃たれて立ち上がって「なんじゃこりゃ!」なんて言わないですよ。腹撃たれて、動脈が切断されたらしゃべれません。どんなに頑張っても4秒で倒れます。細かいところですが、しっかり考証してほしかったですね。

北芝健(きたしば・けん)
早稲田大学卒業後、商社に勤務するも一念発起して警視庁入庁し、交番勤務の後、私服刑事となる。一方で鑑識技能検定にもパスし、警視庁の語学課程で優等賞をもらい、公安警察に転属したが、巡査部長昇任試験を拒否し、巡査のまま退職。ロス市警の捜査に協力したことから、アジア特別捜査隊と懇意になり、犯罪捜査をネイティブの英語で伝える語学力を身につける。現在は現場捜査の経験を生かし、複数の学校の講師として犯罪学を教える。プロファイリングの第一人者としてテレビのコメンテーターなどで活躍。『警視庁 強行犯捜査官』(さくら舎)、『迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング』(双葉社)など著書多数。

元公安が語る、刑事ドラマのウラ側! 『絶対零度』の井沢範人に警察関係者がびっくりしたワケ

 長年、ドラマ界の一大ジャンルとして人気を集める「刑事ドラマ」。昨今、刑事ドラマは視聴率を得やすいとされ、作品が量産されている状況だが、果たして、本職の刑事(デカ)の目にはどう映るのか? 

 今回、大学卒業後に会社勤務を経て、警視庁に入庁後、刑事畑さらには公安畑も渡り歩いた異色の作家・北芝健氏に、昭和から現代にかけての刑事ドラマの変遷を刑事目線で語ってもらった。

『太陽にほえろ!』『西部警察』昭和の刑事ドラマはあり得ないシーンばかり!

――北芝さんは、世代的に昭和の名作刑事ドラマも見てきていると思いますが、現代の刑事ドラマとは、随分印象が違うと感じられるのではないでしょうか?

北芝健氏(以下、北芝) そうですね。昭和から令和にかけて、刑事ドラマの傾向や演出がすごく変わりました。制作現場のリアリティ志向が強くなり、同時に視聴者も目が肥えてきたんですね。

 かつては、『太陽にほえろ!』(日本テレビ系、1972~86年)のように、捜査一係の面々が、麻薬、殺し、組織的な密輸やテロ事件まで取り扱ったり、以降も『西部警察』(テレビ朝日系、79~84年)のような、やたらとガラの悪い刑事がショットガンを撃ったり、カーチェイスやドンパチをやるリアリティのない刑事ドラマの時代がずっと続いていました。お茶の間もそういったストーリーにドキドキして、毎週見ていたわけですから、当時はそれで良かったんです。ところが刑事視点で当時のドラマを見ていると、やはり現実とかなり違う細かな描写が目につきましたね。

――例えばどんなシーンですか?

北芝 古い刑事ドラマの取り調べのシーンというと、刑事が容疑者に「カツ丼食うか?」と声をかけたり、「お前がやったんだろ!」と机のライトを顔にあてる……みたいなものを思い出されるでしょうが、それらは全部あり得ないシーン。最近はそんな描写のある刑事ドラマはなくなりましたが、平成に入って間もない頃は、まだそういった昭和の刑事ドラマ的風景がドラマの演出として残っていました。

 ちなみに、私が考証・指導で入った刑事ドラマの多くは、取り調べのシーンで、机に瀬戸物のコーヒーカップやボールペンが置いてあった。実際にそんなものが置いてあったら、容疑者は瀬戸物のコーヒーカップを割って武器にしたり、ボールペンで刑事の首を刺したりしかねませんよ。

――北芝さんは、それを撮影現場で「実際はこうです」と指導されていた、と。

北芝 ところがすんなり受け入れてもらえないんですね……。演出家に忖度して、アシスタントがありったけの小道具を用意し、「どれかは演出に沿うだろう」と机に揃えたりするわけです(苦笑)。

 それに、私が「それ違いますよ」と言うと、演出家が怒っちゃう。力を持った主演俳優さんが説得して、やっと演出家が折れる。そんな光景が平成に入っても10年くらいありました。いま皆さんが見ている刑事ドラマでは、取り調べ室のデスクの上に何も置いていないはずです。

――確かに見ないですね。どうして当時は、そんなあり得ないシーンがあったんでしょうか?

北芝 東映ヤクザ映画が全盛だった頃の演出の名残なんですね。刑事がヤクザの顔をライトで照らすというシーンがあったり、ヤクザがそのライトをひったくって殴ったりとか、東映ヤクザ映画時代の遺物なんですよ。

 アメリカのドラマ現場では、例えばロサンゼルスで制作しているとLAPD(ロサンゼルス市警)が全面監修するなど、リアリティ志向の演出を徹底しているんです。ですから、ドラマを見るだけでアメリカの犯罪捜査事情がわかる。ところが日本では、そもそもプロが考証・指導で現場に参加することが珍しかったんです。

 むしろ芸能プロダクションの背後にいるヤクザが、自分が捕まった時の話を基に、「ああだ、こうだ」とアドバイスしている。ある現場で、プロダクションが用意したヤクザの考証・指導と、我々警察OBの考証・指導が鉢合わせしたことがあった。さすがにその時はヤクザが黙って後ろで見てましたよ(笑)。

――まぁ、捕まえる本職に聞けないなら、捕まる本職に聞こうと思うのは理解できないこともないですが(笑)。

北芝 コンプライアンス的にヤクザが現場に入れなくなり、警察OBたちのプロの目線による考証・指導が入るようになった結果、昨今、刑事ドラマのクオリティは高くなっていきました。2012年と13年に放送された泉ピン子さん主演の『落としの鬼 刑事 澤千夏』(テレビ東京系・BSジャパン)シリーズは私がかなり細かく監修して、リアルな刑事ドラマになりましたね。

 あと最近の刑事ドラマの特徴としては、「花形部署」といわれる捜査一課ではなく、別の部署が主役となることが増えた。その部署はずばり、公安です。

――確かに公安関係のエピソードや公安出身のキャラクターが出てくる刑事ドラマが増えてきましたね。

北芝 『絶対零度』シリーズ(フジテレビ系、10→20年)のシーズン3と4『~未然犯罪潜入捜査~』(18、20年)の主人公・井沢範人(沢村一樹)は、特殊な案件を取り扱う元公安エリートの刑事。彼のセリフに「元公安ですから」というものがあったのですが、見ていた警察関係者がびっくりしていました。

――どうして驚くのでしょうか?

北芝
 公安が出ていること自体にびっくりしたんです。というのも、ある種、刑事ドラマで公安は“タブーな存在”だったんですよ。例えば以前であれば、刑事が事件の捜査をしていく中、壁にぶつかり、問題を掘り下げていくと、公安の担当する事件にぶち当たって手を引く……という作品が多かった。現実でも、一般の刑事が事件を捜査する中、公安部外事課の担当するテロや国際スパイの事件と関連していることがわかり、それ以上、手が出せなくなるということは、今の時代でもあることなんです。

 ところがドラマでは、興味本位でやすやすとその垣根を越えて、公安出身の刑事に「元公安ですから」なんてセリフまでしゃべらせる。警察関係者は、刑事ドラマに幅の広がりを感じ、「そんな時代が来たのか」と驚いたわけです。このように、昭和時代の“とにかく走る”“銃をぶっ放す”など、ある意味“捜査マシーン”のようなキャラが登場するドラマより、舞台設定にリアリティがあったり、特色があるドラマが、世間に求められる時代になったんだなと思いましたね。

北芝健(きたしば・けん)
早稲田大学卒業後、商社に勤務するも一念発起して警視庁入庁し、交番勤務の後、私服刑事となる。一方で鑑識技能検定にもパスし、警視庁の語学課程で優等賞をもらい、公安警察に転属したが、巡査部長昇任試験を拒否し、巡査のまま退職。ロス市警の捜査に協力したことから、アジア特別捜査隊と懇意になり、犯罪捜査をネイティブの英語で伝える語学力を身につける。現在は現場捜査の経験を生かし、複数の学校の講師として犯罪学を教える。プロファイリングの第一人者としてテレビのコメンテーターなどで活躍。『警視庁 強行犯捜査官』(さくら舎)、『迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング』(双葉社)など著書多数。

(後編につづく)

『ものまね王座決定戦』のウラ側で“帝王・コロッケ”は今……かつて語っていた「悪意はない」デフォルメの神髄

 12月4日、フジテレビの人気特番『日本一のものまね王者が今夜決定!ものまね王座決定戦 年に一度の鉄板ネタガチンコバトルスペシャル』が4時間スペシャルとして放送される。

 今回は、田原俊彦の娘・田原可南子がものまねに初挑戦するほか、人気YouTuber・虹色侍のずま、ボーカルグループ・aoiroの松浦航大も参加。一方、ミラクルひかるやダブルネーム、ノブ&フッキー、そして栗田貫一といった確固たる地位を確立したベテランものまねタレントも磨きをかけた芸を披露するそうだ。ものまねファンにとっては夢のような4時間になることは間違いない。

 一方で、ものまねの帝王といえばコロッケだが、実はスタッフと揉めたことが原因で『ものまね王座決定戦』を1992年に降板。コロナ禍の現在、営業を自粛している自身プロデュースのエンターテインメントライブレストラン「CROKET MIMIC TOKYO」のステージから、定期的にライブ配信を行っているという。

 コロッケのデフォルメを利かせまくった唯一無二のビジュアルものまねは、幅広い年齢層の人に愛されているが、サイゾーウーマンでは過去、ご本人にその神髄を聞くインタビューをしていた。「ご本人をとことんデフォルメさせて悪意ギリギリのラインを突く」というインタビュアーのものまね評に、「悪意はないんですよ(笑)」とツッコんでいたコロッケは、自身の芸をどう捉えているのか。『ものまね王座決定戦』放送により、「コロッケを見たい!」という気持ちが高まっている視聴者のため、今回記事を再掲する。
(編集部)


(初出:2016年2月6日)

ものまね帝王・コロッケに直撃!! 「悪意はないんですよ(笑)」と語るデフォルメの神髄

 声マネが主流だったものまね業界に「ビジュアルものまね」という新しい風を吹き込み、デフォルメの限りを尽くしたオリジナリティあふれる芸風で現在もものまね界をけん引し続けるコロッケ。そんなコロッケがプロデュースした総工費5億円(!)のエンターテインメントライブレストラン「CROKET MIMIC TOKYO」が今月27日にオープン。どのマスコミよりも真っ先に取材申請を行った、ものまね大好きサイゾーウーマンが、ものまね界の帝王に直撃! エンターテインメントの極意を訊いた。

――開店おめでとうございます。とても豪華な店内で驚きました。

コロッケ 内装はテレビのバラエティ番組を意識して作りました。テレビの公開番組を見るような気持ちで来てほしくて。ゆくゆくはものまね芸人の養成所のような役割も担ってくれたらと思っています。

――プレオープンのショーを拝見いたしましたが、もう何も考えずに「これ楽し~!」と、脳から何かがどわっと沸いてくるような感覚は、テレビではなかなか味わえないですね。

コロッケ すごく単純な言い方をすると、昔はみんなで楽しめるエンターテインメントがあったんですね。それが今は個別に楽しむものばかりになっている。それは悪いことではないんですが、個々で楽しんだものを共有できない寂しさがあるんですよ。それは僕が考えているエンターテインメントとは違っていて、どうしてこうなってしまったんだろうと。

――エンターテインメントが、細かく分類されすぎてしまっているのかもしれません。

コロッケ そう。だから僕が一番気にしているのが自分のものまねが「家族で楽しめる」ものになっているかどうか。ご本人を知らなくても楽しめるか、です。そういう意味ではお店でしか楽しめないもの、生だから目の前で見るから興奮するもの、このCROKET MIMIC TOKYOでは特にそれにこだわっています。

――テレビは意識されていますか?

コロッケ 僕ね、これからのテレビは、携帯と一緒で「何かを探すもの」になるんじゃないかと思ってるんです。テレビは面白い人を紹介してくれるんだけど、その人の全てを見せてくれるわけではない。実際にその人の芸に触れたかったら、舞台に行かなきゃいけない……というような流れですね。テレビは、その人の資料的な存在になるんじゃないでしょうか。

――テレビがエンターテインメントの入り口で、より深く知りたい人はライブに足を運ぶと。

コロッケ 今回CROKET MIMIC TOKYOに予約を入れていただいている方が、「自分の両親が初めて東京に旅行に行きます。今まで行きたい場所がなかったんですけど、このショーを親孝行としてプレゼントしたい」とおっしゃってまして。この話を聞いたときに、あぁ自分たちはこういうものを作っていかないとエンターテインメントは成り立たないんだなって思ったんですね。コロッケが関わっているから年齢関係なく楽しめると理解していただいて、実際「あ、これ知ってる」「知らないけど面白い」って見てほしい。

――ポールダンスも生で初めて見ました。すごい迫力でした。

コロッケ 今日出演した子は世界一になった女性で、あのアクロバットができるのは日本ではあの子たちだけです。ダンスもかなり練習して、バーレスクっぽい雰囲気を出したり。ものまね芸人ももっとがんばんないと、負けるよって言ってます(笑)。

――外には、コロッケさんがものまねされた方々からのお花がズラッと並んでいました。ご本人をとことんデフォルメさせて悪意ギリギリのラインを突くのに、ご本人からも愛されるって素敵です。そのデフォルメのさじ加減は、どう調整されてますか?

コロッケ あの……悪意はないんですよ(笑)。好きだからこそ見えてくるものってあると思うんです。僕の場合は、その人を見ていると、頭の中で別の生き物に変わっていく。ものまねには、その方が実際にやりそうでやらないことと、「これはやるな」と確信できるものがあるんですけど、僕がものまねをすると「本人はやってないけど、やってるな」という、見ている方も妄想の世界に入ってしまう(笑)。

 これね、ご本人を知っている人たちは妄想として見てもらえるからいいんですけど、問題はご本人を知らない世代ですね。ご本人を知る前に僕を見てしまい、実際にご本人を見たときに「あ、(コロッケみたいなこと)やらないんだ」と(笑)。わけのわからないことに。

――時空が歪んでしまう(笑)。それだけものまねの威力はすごいんだと思います。

コロッケ そう、だからね、僕の一番のエンターテインメントは30年、50年たっても、その人を知らない世代がほとんどになっても、それでも楽しめるもの。そして一緒に見に行った人同士で、その夜盛り上がるのではなく、1週間後、1年後、5年後、10年後に「あのときさ、行ったよね?」「あぁ面白かったよね」って話に花を咲かせられるものです。これが僕の究極の落としどころなんですよ。

――一瞬にしてそのときに戻るような。

コロッケ 「誰が出てたっけ?」「私、ポールダンスしか覚えてない!」とか、そういうのもあるじゃないですか(笑)。そこで何を見たか、それがどうだったか、ということより、行ったことでそこが思い出の場所になり、そこから会話が生まれる。それがエンターテインメントじゃないでしょうか。僕のコンサートでは、昔おじいちゃんやおばあちゃんに連れられてきたお孫さんが、大きくなって「今度は私がおばあちゃんを連れてきました」って戻ってきてくれることがすごく多いんです。

――受け継がれるコロッケ魂……。

コロッケ そういう話を聞くと、なんてありがたいんだろうと。もっともっと自分なりにご本人には迷惑をかけながら(笑)、やらせていただければ。若い子たちにもわかるものまねもないといけないので、いま僕のコンサートではオープニングが三代目J Soul Brothers、BIGBANG、EXILE、そこから70年代、80年代……と続いていくメドレー。、ものまねをするためには常にいろいろな世代の音楽を聞かなきゃいけないし、その中でピンとくるものは必ずある。そしてそのものまねが刺さる世代も必ずいる。子どもたちには「ようかい体操第一」とか、『アナと雪の女王』を誰かのモノマネでやるとか、『ジュラシック・パーク』の動き、あとはやっぱりロボットの動きはみんな好きですね。

――ロボットのおもしろさは永遠です。

コロッケ ものまねは1人でコソコソやっているよりは、ここみたいなみんなで芸を共有できる場所でやった方がいい。そこから世界を目指すくらいの気持ちを持っている子がなんでいないんだろうと、僕の中では忸怩たる思いがあります。

――コロッケさんが若いものまね芸人さんを見て思うことはなんですか?

コロッケ う~ん。うまいと思ってる人ほど自分に浸りますよね。あれは見ている方が迷惑でしょ。あなたは、ご本人じゃないんだから。

――なんとなく、2~3人頭に浮かびました(笑)。

コロッケ 今日もステージをちょっと見てて、後で注意しなきゃいけないなって子が何人かいるんですけど(笑)。「お前誰だよ?」って。

――常に客観的であれということですか?

コロッケ だって、ものまねさせて“いただいてる”わけで、そこで浸っちゃダメなんですよ。今日は徳永英明ものまねの子がいましたけど、あの子がただ出ていって徳永英明の歌を自分に浸って歌っても、お客さんは「ん?」なんです。でも演出で「顔は似てないけど、声はそっくりです」と付け加えれば、「おお」と納得して聞ける。

――確かに、「徳永の歌はうまいけど、だから何?」って思っちゃいますね。

コロッケ ものまねで一番怖いのはそれで、見ている人の中で突然「反抗期」が始まるんです。芸人が最も気をつけなきゃいけないのはそれ。お客さんを「反抗期」にさせちゃいけない。僕がいつも言うのは、「相手が一番、自分が二番」という気持ちでやれということです。この店では、出演者だけでなく、スタッフにもそう話しています。自分が一番だと「なんでこれがわからないんだよ」となりますが、相手が一番だと思うと、相手にわかるように説明しようとします。それだけで、会話から何から変わってきますよ。誰かを喜ばせたいという気持ちがなければ、それはもうエンターテインメントではないんです。

山下智久、英語力と俳優としての実力は? 英語発音指導士(R)と映画評論家に「ハリウッドで成功できるか」を問う!

 11月10日、山下智久が先月31日をもってジャニーズ事務所が退所していたと発表され、ネット上に衝撃が走った。以前から、ウィル・スミスが代表を務める芸能事務所「Overbrook Entertainment」と契約を交わすなど、海外志向が強かった山下は、今回海外作品に参加するため、契約満了前に退所したいと希望し、それを事務所が受け入れ、双方合意の上で契約終了になったという。

 未成年との飲酒同席問題によって活動自粛中だっただけに、この電撃退所は一部で物議を醸したが、すでにアクションコメディー映画『マン・フロム・トロント(原題)/Man From Toronto』の撮影に参加するなど、山下自身は前を向いている様子。今後も海外を中心に活動を展開していくとみられるが、そこで気になるのは彼の“英語力”と“役者としての実力”だ。

 日欧共同製作のHuluオリジナルドラマ『THE HEAD』で全編英語セリフを披露したり、主演映画『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(2018年)では、興行収入が約93億円、同年の邦画No.1を記録するなど、経験と実績は十分の山下だが、果たして彼はハリウッドでも戦えるのか――。

 今回、英検1級、TOEIC(R)980点、TOEICリスニング・セクション30回連続満点の最年少「英語発音指導士(R)」の大学生・加藤博人氏に“英語力”を、一方、著書に『映画評論・入門!観る、読む、書く』(洋泉社)、共著に『映画「東京オリンピック」1964』(復刊ドットコム)などがある映画評論家のモルモット吉田氏に“役者としての実力や適性”をお聞きした。

 長年、英語学習に取り組み、2014〜15年には『大人のKISS英語』(フジテレビ系)という英会話バラエティ番組を担当し、この頃からすでに「海外進出」を視野に入れていたという山下。同番組では、映画『マレフィセント』のPRで来日したハリウッドスター、アンジェリーナジョリーに、山下が英語でインタビューをする機会もあった。「英語発音指導士(R)」の加藤氏いわく、当時の山下の語学力は「ちょっと英語がうまい芸能人」レベルだったという。

「発音自体については、『L』と『R』の発音、複数形と単数形の発音の違いなど、細かいミスが見られました。しかしそれ以上に気になったのが、英語をしゃベるときの山下さんが、ちょっと恥ずかしそうというか、自信がなさそうだった点。声が小さく、こもりがちで、自分を表に出せていないと感じました」

 しかし、今年配信になった『THE HEAD』の本編や関連インタビューを見ると、以前より自分を出せるようになり、「発音自体にも成長が感じられた」と加藤氏。

「14年の頃は、単語と単語の間に間隔が空きすぎているというか、ミスをしないように慎重にしゃべってる印象で、たどたどしく聞こえていましたが、20年は、ナチュラルなしゃべり方に。共演者とも円滑にコミュニケーションを取れていましたね。また一概には言えないものの、14年当時は簡単な単語をつなげて話している印象だったものの、20年には、表現の幅も広がったように思えました」

 そんな成長を遂げた山下のイメージは、「ちょっと英語がうまい芸能人」から「いろんなドラマで活躍しているアジア人俳優」へ進化したそうだ。

「もともと山下さんは14年当時から、英語の発音がうまくなる“素質”を持っていたように思います。というのも、言語にはそれぞれ適した声質というものがあり、山下さんは日本語と英語の声質の使い分けができる方だと感じたんです」

 しかし、山下の英語がネイティブレベルかといえば、それは違うようだ。11月11日放送の『とくダネ!』(同)で、デーブスペクターが、山下の英語について「丁寧は丁寧」とした上で、「向こうに住むようになったら、あっという間に自然に聞こえてくると思う」と、改善の余地があることを匂わせていたが……。

「海外作品におけるアジア人俳優は、発音を崩しているほうがアジア人らしく、味があると評価されるのです。実際に、『THE HEAD』製作総指揮ラン・テレム氏も、山下に『僕が君に変えてほしくないのは英語の話し方だね』と伝えていました。本人はもっと努力して英語力を向上させたいようで、それはそれで良いことだと思うのですが、スクリーンの外ではネイティブのような流暢な発音の英語を、スクリーンの中では演じるアジア人キャラに合わせた発音の英語に変えるなど、切り替えができると一番良いのではないでしょうか」

 また加藤氏いわく、海外作品では、日本人役をフィリピン系アメリカ人が、中国人役を韓国人が演じるといったことが珍しくないとのこと。

「日本人、韓国人、中国人など、国によって、しゃべる英語のアクセントが異なります。中国に至っては、本土と香港でも違いますね。なので、山下さんが今後海外作品に出演するにあたって、さまざまなアクセントがあることを知り、どんな役が来ても柔軟に対応できるアクセントを身につけることが、海外で成功する鍵でしょう。もちろん、各作品にアクセント指導が入るとは思いますが、事前に意識してみてもいいのでは。このようなアクセントの違いを極めれば、『あの中国人役、日本人が演じていたの!?』と観客に驚きを与えられる俳優になれると思いますよ」

 では一方で、山下の俳優としての実力についてはどうだろう。映画評論家・モルモット吉田氏は、まず山下を「言わずもがなスター性がある。画面に出てくると引き立つ力を持っているタイプ」と評価する。

「初期の主演映画『映画 クロサギ』(08年)や『あしたのジョー』(11年)はクールな役柄でしたが、やはり“マスク(顔)”ありきの俳優というイメージが強かった印象です。しかし、10年代後半、『劇場版 コード・ブルー』前後あたりから、加齢によるところもあると思いますが、非常に演技に幅が出てきたと感じるようになりました」

 ただ、ジャニーズ事務所所属ということもあってか、これまでは大衆的なエンタメ作品の主演が続いており、また役柄も限られてきた。そんな中、中国映画『サイバー・ミッション』(19)で山下は、これまでのイメージを覆す、脇役である悪役・モリタケシ役を演じている。

「例えば山下さんは、ドラマ『金田一耕助VS明智小五郎』(フジテレビ系、13年)で、主人公・金田一耕助役を務めていましたが、周りに合わそうとはせず、マイペースに演技をしている印象でした。ただ、彼はスター俳優ですから、周りが彼に合わせていけば問題ないと感じたんです。しかし『サイバー・ミッション』では、脇役なので周囲に合わせる必要があり、かつ悪役という、これまでのイメージにない一面を見ることもできた。彼のようなスター性のある人は、脇に回ったとき逆に引き立つと思いましたし、もっといろんなパターンの芝居を見てみたいですね」

 海外作品で初めて、山下がどういった俳優かがわかったという吉田氏は、「山下さんがいま、ジャニーズを辞めて海外に行くという選択は非常に納得できます。海外作品のほうが、多彩な役を演じるられると思うので」と述べる。ただ、山下はこれまでテレビドラマが中心で、映画の出演本数は少なく、海外での知名度はほぼないという懸念もある。

「確かに、渡辺謙や真田広之のように、日本でキャリアを積み、ある程度年齢重ねてから海外に行くのとは違います。海外では、主演映画での興行的な成功は評価されるにしても、日本のテレビドラマでのキャリアはさほど見られません。しかし、キャリア的にほぼまっさらだからこそ、脇役にハマるともいえる。特に最近のハリウッド作品では、さまざまな人種の俳優を意図的に起用するようになっていますしね。『サイバー・ミッション』で演じたような悪役、冷徹な役をぜひ見てみたいです」

 また吉田氏は、山下の海外進出と同時に、日本国内での活躍も期待しているという。

「山下さんは今後、渡辺さんや真田さんのように、日本と海外を行き来するような形になるのではないかと思います。稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんはジャニーズを退所後、これまで出演しなかったような小規模ながら質の高い映画に挑戦していますが、山下さんもそういった作品から声がかかるのではないでしょうか。例えば、実年齢に沿った子持ちの役なんてのも見られるかもしれませんよ」

 そんな順風満帆そうに見える山下の今後だが、不安な点はないのだろうか。吉田氏は、「ポテンシャルはあるとは思いつつ、これまであまり映画に出演しておらず、かつ軽めの役が多かったので、年齢を重ねた時に芝居に重みが出るのか」と指摘する。

「ただ、ジャニーズのタレントは、子どもの頃から演技の仕事をしているので、発声や動きなど演技的な面において、モデル上がりの俳優よりずっと質が高い。山下さんは35歳ですが、この年齢で、あそこまで演技の基礎ができている人はなかなかいませんよ」

 日本で数々の“大ヒット”を経験した山下だが、40代に向かう中、さらに多彩で質の高い作品に出たいという思いを抱いたのかもしれない。今後、果たしていい作品に巡り会えるか、日本から見守っていきたい。