滝沢秀明氏はSnow Man贔屓? 「タキニ問題」でスノスト、キンプリファン大荒れ……企業コンサルタントがジャニーズの戦略を斬る!

 2020年の大みそかをもって、嵐がついに活動休止を迎えた。トップグループを失ったジャニーズ事務所にとって、21年は変革の1年になるだろうが、同社副社長であり、子会社のジャニーズアイランド社長・滝沢秀明氏に対するファンの評価は、いまいち芳しくないようだ。

 滝沢氏は昨年1月、SixTONESとSnow Manを合同シングル「Imitation Rain/D.D.」で同時デビューさせた。「ライバルがいるって最高だ」というキャッチコピーのもと、「SixTONES vs Snow Man」名義で公式ライバルの関係を強調し、双方ファンのCD購入を煽る作戦を展開したのだが、これが功を奏し、CDは初週売り上げ132.8万枚(オリコン調べ、以下同)という大記録を打ち立てた。しかし、この売り方はファンの間で物議を醸し、「心が疲れた」「相手のグループを敵視してしまう」「本人たちも望んでいないのでは」といった声が、ネット上で散見されるようになった。

 また、最近では、滝沢氏のお気に入り「通称タキニ」の贔屓が目に余るという苦情も一部ジャニーズファンから相次いでいる。苦情の内容は、自身が名付け親であり、長年、舞台『滝沢歌舞伎』を作り上げてきたSnow Manに肩入れし、メディア露出をプッシュしているのではないかというもので、特にSixTONESファンや18年デビューのKing&Princeのファンが訴えているような状況。結果的に、SixTONESとSnow Manのファンの対立が激化、King&Princeファンもそこに参戦する構図が出来上がりつつある。

 このような状況は、ジャニーズ事務所への不信感につながりかねないが、滝沢氏はファンとどう向き合っていくべきなのか――今回、企業コンサルタント・大関暁夫氏に企業マネジメントの観点から話を聞いた。

■「VS売り」は戦略的にアリ、しかしふさわしくない
――滝沢氏がジャニーズアイランドの社長に就任して、2年が経過しようとしています。19年9月からはジャニーズ事務所の副社長にも就任し、20年はジャニーズJr.やSixTONES、Snow Manの売り出しに尽力してきましたが、ファンの間ではCD購入を煽る「VS売り」が物議を醸しました。

大関暁夫氏(以下、大関) 戦略としてはアリだと思います。ただ、ビジネスは“お客様あって”のものですから、消費者側の不評を買っているのであれば、やはり「ふさわしくなかった」といえるでしょうね。

―― 一方で、滝沢氏は「お気に入りのSnow Manを贔屓しているのではないか」と、他グループのファンから指摘されています。ほかにも、地上波露出が増加傾向のA.B.C-Zの河合郁人、ジャニーズJr.ユニットのHiHi Jets、IMPACTorsの佐藤新などが贔屓され、推されているようだといわれているのです。これにより、ファン界隈に不穏な空気が漂っている印象もあるのですが……。

大関 ジャニー喜多川前社長の後を受けた滝沢さんは、現場を知るトップとして、彼なりに考えた戦略を展開していると思うのですが、ファンの支持が得られない最大の原因は、“まだ実績がないから”。ジャニーさんこそ、お気に入りのグループやタレントを贔屓していたでしょうが、それで大きな実績を残していたため、ファンの人たちにも「ジャニーさんが考えていることだから、それなりの理由があるのだろう」と納得感があった。しかし、滝沢さんはまだ実績がないだけに、戦略があったとしても、「好き嫌いで仕事している」「あり得ない」と見られてしまう。これは二代目の宿命でもあり、批判が集まるのはやむを得ないと思います。

――確かにジャニーさんは、個人的な“スペオキ”を売り出しているのではといわれていました。

大関 滝沢さんが、もし「好き嫌い」だけで推していたとしても、「近い将来、彼らは必ずスターになる」と自信を持っているのなら、このまま突き進むのも一つの手でしょう。しかし、少しでも不安があるのなら、ファンの間に不協和音を起こさないよう、個人の「好き嫌い」は抑えるべきだと思います。そして、まずは何かしらの実績を作ることに注力するのが大切。実績こそが、リーダーの求心力を強める最大の武器ですから。

■SixTONESとSnow Manの「ミリオン達成」は実績にはならない

――SixTONESとSnow Manは、合同デビューシングルで初週ミリオンを達成するという偉業を成し遂げました。Snow Manは2ndシングル「KISSIN'MY LIPS/Stories」で初週売り上げ91.8万枚、SixTONESも2ndシングル「NAVIGATOR」で初週62.2万枚を売り上げていますが、これは“実績”といえないのでしょうか。

大関 SixTONESとSnow Manですが、「グループ名は知っているけれど、メンバーの顔と名前が一致しない」という人も多いと思います。そうなるとまだ実績は“ない”。今の時代、ミリオンを達成したからといって、誰もが知っている曲というわけでもありません。ジャニーズの“目に見える実績”とは、CDの売り上げよりも、メディア露出なのではないでしょうか。SMAP、そして嵐がトップスターの地位を築いたのは、多くのテレビ番組に出演し、冠番組を持って、メンバー一人ひとりの個性が視聴者に伝わるような露出の仕方を仕掛けてきたからだと思います。

 滝沢さんにとっての実績とは、売り出すグループに対し、「嵐を継ぐのは彼らだ」という世間の“納得感”を、戦略的に作っていくこと。現状、テレビで活躍していた嵐は活動休止、TOKIOも長瀬智也さんが今年3月に脱退し、これまでの形ではなくなるわけですが、「じゃあ次のグループは?」というのが見えてこない。ファンの人にとっては、「こんなにたくさんCDを買って、一生懸命応援しているのに、いまひとつ世の中的に盛り上がっていない」という状況が、ジャニーズ事務所や滝沢さんに不満を抱く大きな要因になっている気もします。

――現在、ジャニーズ事務所は藤島ジュリー景子社長と滝沢氏の2トップ体制で、それぞれが担当グループを見ているような状況です。次なるトップグループはどこか、2人が共通認識を持っているかは定かではありません。

大関 ジャニーさんというカリスマトップの後を1人で担うのは大変なので、2人が協力して、全体的な戦略をつかむことが大事。例えば近年デビューしたグループは、SixTONES、Snow Man、そしてKing&Princeですが、事務所の2トップが各グループのポジショニングを、ファンに見える形で示していくべきでしょう。具体的には、嵐の抜けた穴をどのグループが埋めるか、TOKIOの後を継がせるグループは……という戦略をしっかり見せていく。必ずしも、前のグループを踏襲する必要はありませんが、嵐やTOKIOがメディアで築いた地位をあっさり手放すのは得策ではないと感じます。

――事務所全体の戦略として、次のトップグループをどこに見据えているかがわからないから、滝沢氏が個人の感情でお気に入りのグループを贔屓していると思われるのかもしれません。

大関 次のトップグループが見えてこないのは、事務所の意思表示が弱いからだけでなく、メディア側にSixTONES、Snow Man、King&Princeの魅力が乏しいと思われているからなのかもしれません。その原因は、しっかり究明していくべき。例えば、社内的に「キンプリを推す!」とコンセンサスが取れたら、どうやって魅力的に見せるのか、メンバー一人ひとりの個性をどう立たせていくのか、戦略を立てながらメディアに売り込んでいく。そのためには、やはりジュリーさんと滝沢さんの戦略的コミュニケーションが必要ですが、もしかしたら今は、それが不足しているのではないでしょうか。かつてのジャニーズは、ジュリーさんとSMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が、各々のグループだけをマネジメントするという体制だったわけですが、今は滝沢さんと協力して戦略を練るべき時だと思います。

■滝沢副社長は、タレント管理の徹底より「ファンの声」を聞くべき

――今後、滝沢氏の課題は何になると思いますか?

大関 先ほども少し触れましたが、ファンの声を聞くことではないでしょうか。ジャニーさんは、ジャニーズの一番のファンで、それこそが彼の強みだったと思います。「自分=ファン」が喜ぶことは何かを、確信をもって進めることができるからです。滝沢さんの場合は、演じ手から転身したこともあって、いまいちファンの立場から、その気持ちをつかみきれていないのかもしれません。「VS売り」が批判されたのも、「贔屓しているのでは」と物議を醸すのも、アイドルをビジネスとして考えすぎていて、ファンの気持ちを理解していないからではないかと思うのです。滝沢さんはジャニーさんの後継者ですから、“ジャニーズの一番のファンであること”を心掛けることが、何より大切なのではないでしょうか。逆にタレントを“管理”するのはジュリーさんに任せるなど、役割分担をしたほうがいいと思います。

――滝沢氏は確かに、タレント管理に力を入れている印象があります。ジャニーズでは昨今、未成年者との飲酒同席、プライベート写真のネット流出など、トラブルを起こしたタレントに必ず相応の制裁を科すようになりましたが、これは滝沢氏の意向が強いと伝えられています。

大関 やはり滝沢さんが管理者に徹しすぎている感もあり、そこはジュリーさんに任せていいのでは。当然、タレントの素行を良くすることは大事である一方、杓子定規に管理するのではなく、ファンは何を望んでいるのかを踏まえながら、組織内の風紀が乱れない程度の素行は目をつぶるなど、柔軟な対応が必要かもしれませんね。

――ジャニー氏の死後、タレント流出が止まらない状況だけに、滝沢氏の心労も大きかろうと思います。

大関 この現状は滝沢さんだけのせいではありません。SMAP、TOKIO、V6、嵐、関ジャニ∞と、一度売れたアイドルを長く使いすぎ、新人を育てられなかったしわ寄せが今来ているのです。新しいグループを仕掛けていっても、“金のなる木”に育つまでは時間がかかる。だから今はのんびり構えていてはダメなんです。「5年くらいで、ある程度のポジションを作ろう」なんてのは通用せず、他社のグループに取って代わられてしまいます。厳しい状況は続くとは思いますが、滝沢さんの奮闘に期待したいですね。

取材協力:大関暁夫(おおぜき・あけお)
All About「組織マネジメント」(https://allabout.co.jp/gm/gp/1179/)ガイド。東北大学卒。横浜銀行入行後、支店長として数多くの企業の組織活動のアドバイザリーを務めるとともに、本部勤務時代には経営企画部門、マーケティング部門を歴任し自社の組織運営にも腕をふるった。独立後は、企業コンサルタントの傍ら上場企業役員として企業運営に携わる。

「エンリケ夫が大暴走で離婚危機」「進撃のノアが1億荒稼ぎ」「門りょう炎上」インフルエンサーキャバ嬢の5大ニュース2020

 エンリケ(小川えり)、桜井野の花、愛沢えみり、門りょう、進撃のノアなど、昨今注目を浴びるインフルエンサーキャバクラ嬢たち(元含む)。そんな彼女たちが、今年世間やネット上を騒がせたニュースを、キャバ嬢ウォッチャーが独断と偏見によりランキング形式でまとめると共に、一般のキャバ嬢がどう見たのか、見解を聞いた。

■第5位「門りょう、コスメブランドへの“お礼”要求で炎上!」

 関西の元伝説的キャバ嬢で、現在は美容系YouTuberとしても有名な株式会社エースファクトリー副社長・門りょう。今年9月、彼女のインスタグラム投稿が、ファンの間で物議を醸した。その内容とは、コスメブランド「M・A・C」から、門が同ブランドの商品をYouTubeで紹介したことに対するお礼の手紙と、プレゼントが届いたことを報告したものだったが、そこで彼女は、自身が紹介したほかのコスメブランドにも「お礼」を要求。

 半ば冗談のようだったものの、この投稿のスクリーンショットがTwitterに出回ると、「がめつい」「あつかましい」「傲慢」と炎上。さらにTwitter上では、門を批判するユーザーと、門を擁護するファンの喧嘩腰なやりとりまでもが拡散されてしまった。

【現役キャバ嬢はこのニュースをどう見る!?】
「門りょうさんのことは嫌いではないのですが、YouTuberは少し勘違いしているところがあると思います。8月に、江頭2:50さんが、エルメスでお母さんへのプレゼントを買うという企画をYouTubeで公開したとき、ブランド名を出すのはNGと通達したエルメスサイドが炎上しましたよね。『ほかのYouTuberは、エルメスの名前を出しているのに差別だ』という声もありましたが、そもそも『宣伝になるしいいだろう』という考えから、許可を取らずに配信しているYouTuberがほとんどだと思います。ただ、YouTuber側が良かれと思って宣伝していても、ブランド側からしたら内心迷惑……と思っているのかもしれませんよね。元人気キャバ嬢で、YouTuberの門さんにも、そんな驕りを感じました」

■第4位「桜井野の花、従業員への給料未払い疑惑でバッシングの嵐」

 4月、新型コロナウイルス感染拡大により、全国に緊急事態宣言が発令される真っ只中、歌舞伎町のキャバクラ「桜花」「花音」のキャスト兼オーナー社長・桜井野の花が大炎上に見舞われた。4月5~12日まで、キャバクラの休業を実施したものの、自粛要請が続く中、翌13日から店を再開させて、朝まで営業をしていたことが発覚し、「みんな自粛してるのに」「勝手すぎる」と炎上。さらに元キャストによって「店の売上関係なく時給を払うという契約だったのに、3月の月給を計算すると、実際は時給1,276円しか支払われなかった」と、給料の未払いまで暴露され、「経営者としてあり得ない」など、猛バッシングが吹き荒れた。なお桜井は、元キャストの告発に関しては、真っ向から争う姿勢を示した

【現役キャバ嬢はこのニュースをどう見る!?】
「桜井さんはヤリ手社長だと思っていたのに、この件にはガッカリしました。今回のコロナ禍で評判が下がったのは間違いないですね。ただ、彼女は有名人なので炎上しましたが、自粛期間にこっそり店を開けたり、給料の未払いをしたりするオーナーは、ほかにもいたと思いますよ。同じく歌舞伎町のインフルエンサーで、コロナ禍に評判が上がったといえばローランド。従業員に対し、自分の関連会社で雇用することを保証しつつ、経営していたホストクラブを閉店したのですが、その決断は『さすがだな』と思いましたね。桜井さんだけでなく、歌舞伎町の経営者はローランドを見習ったほうが良いのでは……?」(同)

■第3位「エンリケ結婚も、夫がエルメルの財布をめぐって大暴走!」

 本人ではなく、夫が炎上してしまったのは、1月に結婚発表をした、元“日本一稼ぐキャバ嬢”のエンリケ(小川えり)。きっかけは、エンリケのYouTubeチャンネルで、夫がエンリケにプレゼントされた数百万円するエルメスの財布を、ラーメン店に忘れてしまったというエピソードが配信されたこと。結果的に財布は戻ってきたのだが、シミがついていたことから、夫は「なんでちゃんと保管してくれなかったんだ」とラーメン店を批判。これを受け、YouTubeのコメント欄や夫のインスタグラムに、「店に忘れたほうが悪い」「人間性に難あり」などのコメントが殺到し、炎上する事態に発展した。しかし、夫はさらに「店は施設占有者として忘れ物を綺麗に保管する義務がある」などの持論を展開し、火に油を注ぎ、結果的にエンリケがファンに対し謝罪することとなった。

 その後も夫は、インスタグラムで「ファーストクラスは神様 ビジネスクラスはお客様 エコノミーは貨物」と差別的ともいえる投稿をしたり、身分証が必要なシーシャバーに入店できなかったときには「店員もエンリケのことを知らないみたいで 例外はありませんということで入れず」「身分証必須なら予約の時に言おうよ」など、店側を責めるような投稿をしたことで、またも炎上。その後、エンリケが夫にインスタをやめるよう訴えるも、反省の色は見られなかった。新婚にして、早くも離婚危機ともいえる状況だけに、エンリケには、ファンから心配や同情の声が上がっている。

【現役キャバ嬢はこのニュースをどう見る!?】
「これはエンリケちゃん可哀想ですね。夫の炎上で、まさかの巻き込み事故を食らうなんて。今のうちに、SNSでの発言についてちゃんと話し合っておかないと、今後の仕事にも影響出てきそう。でも、確か夫ってタイ出身というウワサがありますよね。外国人と日本人のSNSの使い方って基本的に違うんですよね。日本の首相とアメリカの大統領のTwitter投稿の違いを見てもわかる通り、外国人は炎上とかあまり気にしないで発言する人が多いんです。もし本当に夫がタイ出身の場合、これはもう文化の違いなので、説得するのは難しそう。SNSをやめさせるか、夫を表に出さないかしかないと思いますね」

■第2位「天使かれん、ホストの子どもを産んだと告白し復帰へ!」

 昨年4月、歌舞伎町のキャバクラ「FOURTY FIVE(フォーティーファイブ)」で人気絶頂だったのにもかかわらず、突如退店し、表舞台から姿を消した天使かれん。その後、彼女の元太客によって、ホストの子どもを妊娠したことが暴露され、単なるうわさかと思いきや、今年本人がインスタグラムで、実際にそのホストの子どもを出産したと告白。すると、ホスト側も黙っていられないと思ったのか、自身のインスタグラムに「(天使と)付き合ってもいないし、結婚もしていないし、子供の認定もしていないし、一緒にも住んでいない」と投稿し、同棲中の別の彼女と入籍予定であることを明かしたため、「天使かれんは遊ばれていただけ?」と、ネット上に衝撃が走った。なお天使は、10月より「FOURTY FIVE」に復帰している。

【現役キャバ嬢はこのニュースをどう見る!?】
「電撃引退したときは、正直ガッカリしましたね。これからもっと稼げるようになるのに、もったいないなって。にもかかわらず、今年、出産したことを明かして、しれっと復活するなんて、ファンとしては複雑ですよね。それに、子どもの父親であるホストがいろいろ書いているようですが、2人は実際のところ、正式に結婚しているんじゃないかなって思うんです。だって彼、今も現役ホストでしょ? 自分の太客に、かれんちゃんと結婚していることがバレないように、自作自演しているとしか思えないんですよね(笑)」(同)

■第1位「進撃のノア、イチナナで1億を荒稼ぎ!」

 4月の緊急事態宣言を受けて休業を余儀なくされたキャバクラ店。そんなキャバ嬢のセーフティーネットとなったのが、動画配信で収益を得るライブ配信アプリ。有名キャバ嬢がこぞって登録する中、最も売り上げを上げたとされるのが大阪・北新地「club REIMS」で代表取締役を務める進撃のノア。進撃のノアは、4月にライブ配信アプリ「17 Live」に参戦し、秒速で1億ベイビーコインを達成(330ベイビーコイン=120円換算)。その収益を「大阪府新型コロナウイルス助け合い基金」に全額寄付を行うと表明し、ネット上で「カッコよすぎる」「本当に素晴らしい」と大絶賛された。

【現役キャバ嬢はこのニュースをどう見る!?】
「コロナ禍の今、ライブ配信アプリは、キャバ嬢の副業としてこれからも進化していくと思いますね。また、最近は北新地『クラブエース』のみゆうちゃんがライブ配信と店合わせて月収4桁万円稼ぐと話題になっています。大阪のキャバクラ界は、これからどんどん有名キャバ嬢を輩出していくのでは?」(同)

<まとめ>
 今年、話題となったキャバ嬢インフルエンサーの5大事件。インフルエンサーキャバ嬢の代表格ともいえる愛沢えみりは今年、良くも悪くもあまり話題にならなかった様子だが、これも時代の流れなのかもしれない。2021年も、SNSを通じてさまざまなニュースを発信してくれるキャバ嬢たちから目が離せない。

2020年、“健康アプリ”が大躍進! 人気の「あすけん」「カロママ」「FiNC」管理栄養士が徹底解説

 ステイホームが叫ばれ続けたこの1年、体重の増加に頭を悩ませ、ダイエットを始めた人も多いだろう。食事管理アプリやダイエットアプリへの注目も増しているようで、今年行われた「女性が選ぶ『健康管理アプリ』」という調査では、利用率で「FiNC」、利用満足度で「カロママ」、おすすめしたい健康アプリで「あすけん」が、それぞれ1位に選ばれた(ウーマンリサーチ調べ)。

 こうした健康アプリでは、自身の食事内容を記録することで、生活の改善点をアドバイスしてくれるのが特徴。その多くが「3カ月で3キロ減量」など、ダイエット効果も謳っているのだ。しかし、アプリのアドバイスを実践しているのに、思うように減量できない人も少なくないはず。

 そこで管理栄養士の猪坂みなみ氏に、人気アプリの「あすけん」「FiNC」「カロママ」の特色と、その他おすすめのアプリ、さらにはアプリを使っても減量できなかった人へのアドバイスを聞いてみた。

――健康管理アプリといわれるものに関して、今年は世間の関心が増したようです。管理栄養士として、その実感はありますか?

猪坂みなみ氏(以下、猪坂) 健康に対する関心は高まっていると感じますね。健康系アプリの「あすけん」や「カロミル」も会員数が増えたというニュースがありました。「あすけん」は今年2月から4月末のアプリのダウンロード数が54万件と急増し、「カロミル」の場合も、今年5月から半年で約20万人増えたそうです。

――10月に発表された調査によると、健康管理アプリで人気なのが「あすけん」「FiNC」「カロママ」という結果でした。それぞれに特徴と違いはありますか?

猪坂 まず「あすけん」の一番大きな特徴としては、見やすい画面で栄養価が細かくたくさんチェックできるところ。ビタミンAやE、飽和脂肪酸など、多くの栄養素の摂取がグラフで表示されます。ほかのアプリでは、エネルギーや糖質は見られても、ビタミン系までカバーされてないことが多いので、そこが「あすけん」の一番の魅力だと思います。

――栄養価をチェックするうえで、食事内容の入力が必要ですよね。

猪坂 こういうアプリのネックは、食事記録を自分で入力するか、食事の写真を撮影しなければいけない点ですよね。「あすけん」も手入力と写真記録の2つがありますが、現時点では、写真の自動判別技術は開発途中で、実証実験を行っている段階だとHPに記載されていました。そのため、現時点ではうまく判別されないこともあるようなので、手入力をメインとしている人が多いのではないでしょうか。面倒くさがりな人や、まずは気軽に食事管理したいという人は、もしかしたら継続するのがが難しいかもしれないです。

 ただ、このアプリの手入力はかなり使いやすいと思いますので、食事の栄養素を細かくチェックしたい人には、すごくぴったりなんです。私も何年も愛用しています。

――「あすけん」の食事内容のアドバイスはどういった形ですか?

猪坂 栄養士のキャラクターが、栄養状態に合わせたアドバイスを伝えてくれるので、具体的にどこを改善すればいいのかがわかりやすいです。それだけでなく、誕生日には「お誕生日おめでとうございます」と言ってくれたり、その日の食事内容を「今日は70点でした。頑張りましたね」などコメントしてくれるので、モチベーションも維持できます。

【あすけん】
メリット
◎摂取した栄養素を細かくチェックできる
◎AIのキャラクターがアドバイスをくれる

デメリット
◎食事記録は手入力がメイン

――では「FiNC」の特徴はどうですか? 

猪坂 こちらはフィットネス、トレーニング系をサポートしてくれるのが魅力。有名トレーナーさんのトレーニング動画が見られたりするので、フィットネスに関心がある人はうれしいのではないでしょうか。インスタグラムのようなおしゃれな世界観の中でボディメイクを頑張りたいという、ローラを目指しているような女性にはぴったりだと思います。あとは、食事記録をしたりたくさん歩いたりするとポイントがたまり、FiNCの通販ショップで使えるので、お得にダイエットをしたい人にもおすすめです。

――食事面のアドバイスはありますか? 

猪坂 食事記録は「あすけん」と同じくらい、ビタミンやミネラルなどがチェックできるので、運動と食事を両方ケアしたい人にはよさそうです。健康のコラムや食事アドバイスの記事も読めて、「あすけん」と同様、情報提供は十分してくれますね。アプリから飛べるFiNCの通販ショップ内では、スムージーや低カロリーなレトルト食品などの購入もできます。

【FiNC】
・メリット
◎フィットネスや不調改善情報等が豊富
◎15種類の栄養素をチェックできる

・デメリット
◎情報量が多すぎると処理するのが大変という人は使いづらい

――「カロママ」はどうでしょうか?

猪坂 こちらは全体的に可愛い世界観のアプリ。「あすけん」にもAIの女性キャラクターがいますが、「カロママ」のキャラのほうが絵本的な可愛いらしさで、親しみやすい雰囲気です。特徴的なのは「1食ロカボ」コース。ロカボとは、糖質摂取量を1食20~40gに抑える食事のことです。無理のない糖質制限を試してみたい人には向いていると思います。

――食事内容のチェック項目はどれくらいありますか?

猪坂 「カロママ」では、あすけんやFiNCほど多くのビタミンやミネラルはチェックできませんが、基本的な栄養素(エネルギーや糖質、たんぱく質、脂質、食物繊維など)は一通り確認することができます。また、食事提案機能があり、ローソンの商品からおすすめを教えてくれるという面白いサービスがあります。何を食べたらいいのかわからない、提案されたほうが助かるという人には、よさそうですね。

 操作面は、LINEと同じような縦に流れる会話形式なので、気軽に使いやすい印象。キャラクターが「間食食べましたか?」「昼食食べましたか?」と質問してくるので、それに答えていくだけです。記入するたびに「偉いですね!」「ありがとうございます!」と返信をくれるので、モチベーションも上がりますね。

【カロママ】
・メリット
◎気軽に無理のない糖質制限が始められる
◎アドバイスでモチベーションが上がる

・デメリット
◎チェックできる栄養素(ビタミンやミネラル)が、あすけんやFiNCよりは少ない

――モチベーションの維持といえば、コメントやアドバイスの内容も大事ですよね。

猪坂 「カロママ」は可愛くて楽しいイメージとお伝えしましたが、「コーヒー」と入力しただけでも「登録ありがとうございます!」「カロリー、OKです!」などとコメントをくれるので、褒められて伸びるタイプと自覚する人にはいいかもしれないですね。それだけでなく、さらに詳しいアドバイスとして、良かった点や悪かった点、次回意識すべき点なども具体的に教えてくれるので、頼りになります。

 一方で、「あすけん」は、たくさんの栄養素をチェックできるからこそ、それらのバランスをしっかり整えるために、より細かくアドバイスをしてくれます。褒めるというより向上心を刺激してくる印象。「あなたは鉄分が足りないので、こういうものがおすすめですよ」といった感じですね。お菓子やお酒などの嗜好品ばかりを登録すると、やんわりと怒られてしまうことも(笑)。どこを改善すればいいのかストレートに指摘してほしい人に向いていると思います。

 1日の食事内容を100点満点で採点してくれますが、ある程度意識して食事を選んでも70点台だったり、高得点をとるのは難しい。ただ、その分より多くの栄養素のバランスを整えるための改善提案を受けることができます。

――FiNCもキャラクターがいるようですが、特徴はありますか?

猪坂 「フィンクちゃん」というスマイルマークのキャラクターがいて、食事記録の結果に応じて、カロリーや栄養素のバランス等についてアドバイスをくれます。特徴的なのは、毎日健康に関する豆知識クイズを出してくれて、正解するとポイントがもらえるという点です。会話形式なので、楽しく学ぶことができて、ポイントもGETできるなんてうれしいですよね。

おすすめは「MyFitnessPal(マイフィットネスパル)」「カロミル」

ーーこの3つのほかに、おすすめの注目アプリはありますか?

猪坂 記録が面倒な人向けだと、「MyFitnessPal(マイフィットネスパル)」。特徴としては、バーコード読み取り機能というのがあって、買った商品のバーコードを読み込むと、それが自動で記入されます。データベースが400万件以上あり、定番の食品ならほぼ確実にその商品が出てくるので便利。無料で使えます。

――コンビニや冷凍食品を食べるときは便利そうですね。

猪坂 画像判別機能が優れているのは「カロミル」というアプリ。ほかのアプリと比較して、最も精度が高いといわれています。手入力が面倒で、写真だけで管理したいなら「カロミル」がベストでしょう。食事提案機能も優れていて、自分の摂取カロリーに基づいて、朝食のメニューなどを提案してくれます。ただ、提案機能は有料プランになります。

――こうしたアプリは「3カ月で○kg減量」を謳うものが多いですが、実際3カ月使っても体重が減らないこともありますよね。成功する人と成功しない人の違いは何かあるのでしょうか?

猪坂 確かに、そうですよね。アプリを使って、自分なりに食事調整はできているはずなのに、思うような結果が出ない……という人は、個人的には、一度だけでも、アプリではなく専門家に相談するのがいいと思います。アプリでは、1日の摂取カロリーは、平均的な人の基礎代謝に合わせていると思うので、その提案の元に実践しても人によっては合わないかもしれません。食事制限に運動を加えるにしても、アプリだけだと、どれぐらいやればいいのかわからないですよね。

――管理栄養士さんに直接相談できる場所はありますか? 

猪坂 薬局で食生活改善窓口といったものを設けていることがあります。そこで相談できるのと、ほかに地域ごとの「栄養ケア・ステーション」というサービスもあります。国が推進している地域住民の栄養ケア支援・指導の拠点で、高齢者向けのイメージをお持ちの人もいるかもしれませんが、特に年齢制限はありませんので、ぜひ調べていただくとよいと思います。また、近くに管理栄養士のいる薬局や栄養ケア・ステーションがないという場合は、オンラインで栄養士からアドバイスを受けられるサービスを利用してみるのも良いでしょう。

 健康アプリは手軽に自身の食生活を把握することができます。最初の1週間、2週間だけでもいいので、ちょっと記録を頑張ってみると、自分の傾向がつかめると思います。自分の性格やライフスタイルに合ったアプリを使って、健康的な生活を目指してもらいたいですね。

猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
HP「Diet Solution Lab

2020年、“健康アプリ”が大躍進! 人気の「あすけん」「カロママ」「FiNC」管理栄養士が徹底解説

 ステイホームが叫ばれ続けたこの1年、体重の増加に頭を悩ませ、ダイエットを始めた人も多いだろう。食事管理アプリやダイエットアプリへの注目も増しているようで、今年行われた「女性が選ぶ『健康管理アプリ』」という調査では、利用率で「FiNC」、利用満足度で「カロママ」、おすすめしたい健康アプリで「あすけん」が、それぞれ1位に選ばれた(ウーマンリサーチ調べ)。

 こうした健康アプリでは、自身の食事内容を記録することで、生活の改善点をアドバイスしてくれるのが特徴。その多くが「3カ月で3キロ減量」など、ダイエット効果も謳っているのだ。しかし、アプリのアドバイスを実践しているのに、思うように減量できない人も少なくないはず。

 そこで管理栄養士の猪坂みなみ氏に、人気アプリの「あすけん」「FiNC」「カロママ」の特色と、その他おすすめのアプリ、さらにはアプリを使っても減量できなかった人へのアドバイスを聞いてみた。

――健康管理アプリといわれるものに関して、今年は世間の関心が増したようです。管理栄養士として、その実感はありますか?

猪坂みなみ氏(以下、猪坂) 健康に対する関心は高まっていると感じますね。健康系アプリの「あすけん」や「カロミル」も会員数が増えたというニュースがありました。「あすけん」は今年2月から4月末のアプリのダウンロード数が54万件と急増し、「カロミル」の場合も、今年5月から半年で約20万人増えたそうです。

――10月に発表された調査によると、健康管理アプリで人気なのが「あすけん」「FiNC」「カロママ」という結果でした。それぞれに特徴と違いはありますか?

猪坂 まず「あすけん」の一番大きな特徴としては、見やすい画面で栄養価が細かくたくさんチェックできるところ。ビタミンAやE、飽和脂肪酸など、多くの栄養素の摂取がグラフで表示されます。ほかのアプリでは、エネルギーや糖質は見られても、ビタミン系までカバーされてないことが多いので、そこが「あすけん」の一番の魅力だと思います。

――栄養価をチェックするうえで、食事内容の入力が必要ですよね。

猪坂 こういうアプリのネックは、食事記録を自分で入力するか、食事の写真を撮影しなければいけない点ですよね。「あすけん」も手入力と写真記録の2つがありますが、現時点では、写真の自動判別技術は開発途中で、実証実験を行っている段階だとHPに記載されていました。そのため、現時点ではうまく判別されないこともあるようなので、手入力をメインとしている人が多いのではないでしょうか。面倒くさがりな人や、まずは気軽に食事管理したいという人は、もしかしたら継続するのがが難しいかもしれないです。

 ただ、このアプリの手入力はかなり使いやすいと思いますので、食事の栄養素を細かくチェックしたい人には、すごくぴったりなんです。私も何年も愛用しています。

――「あすけん」の食事内容のアドバイスはどういった形ですか?

猪坂 栄養士のキャラクターが、栄養状態に合わせたアドバイスを伝えてくれるので、具体的にどこを改善すればいいのかがわかりやすいです。それだけでなく、誕生日には「お誕生日おめでとうございます」と言ってくれたり、その日の食事内容を「今日は70点でした。頑張りましたね」などコメントしてくれるので、モチベーションも維持できます。

【あすけん】
メリット
◎摂取した栄養素を細かくチェックできる
◎AIのキャラクターがアドバイスをくれる

デメリット
◎食事記録は手入力がメイン

――では「FiNC」の特徴はどうですか? 

猪坂 こちらはフィットネス、トレーニング系をサポートしてくれるのが魅力。有名トレーナーさんのトレーニング動画が見られたりするので、フィットネスに関心がある人はうれしいのではないでしょうか。インスタグラムのようなおしゃれな世界観の中でボディメイクを頑張りたいという、ローラを目指しているような女性にはぴったりだと思います。あとは、食事記録をしたりたくさん歩いたりするとポイントがたまり、FiNCの通販ショップで使えるので、お得にダイエットをしたい人にもおすすめです。

――食事面のアドバイスはありますか? 

猪坂 食事記録は「あすけん」と同じくらい、ビタミンやミネラルなどがチェックできるので、運動と食事を両方ケアしたい人にはよさそうです。健康のコラムや食事アドバイスの記事も読めて、「あすけん」と同様、情報提供は十分してくれますね。アプリから飛べるFiNCの通販ショップ内では、スムージーや低カロリーなレトルト食品などの購入もできます。

【FiNC】
・メリット
◎フィットネスや不調改善情報等が豊富
◎15種類の栄養素をチェックできる

・デメリット
◎情報量が多すぎると処理するのが大変という人は使いづらい

――「カロママ」はどうでしょうか?

猪坂 こちらは全体的に可愛い世界観のアプリ。「あすけん」にもAIの女性キャラクターがいますが、「カロママ」のキャラのほうが絵本的な可愛いらしさで、親しみやすい雰囲気です。特徴的なのは「1食ロカボ」コース。ロカボとは、糖質摂取量を1食20~40gに抑える食事のことです。無理のない糖質制限を試してみたい人には向いていると思います。

――食事内容のチェック項目はどれくらいありますか?

猪坂 「カロママ」では、あすけんやFiNCほど多くのビタミンやミネラルはチェックできませんが、基本的な栄養素(エネルギーや糖質、たんぱく質、脂質、食物繊維など)は一通り確認することができます。また、食事提案機能があり、ローソンの商品からおすすめを教えてくれるという面白いサービスがあります。何を食べたらいいのかわからない、提案されたほうが助かるという人には、よさそうですね。

 操作面は、LINEと同じような縦に流れる会話形式なので、気軽に使いやすい印象。キャラクターが「間食食べましたか?」「昼食食べましたか?」と質問してくるので、それに答えていくだけです。記入するたびに「偉いですね!」「ありがとうございます!」と返信をくれるので、モチベーションも上がりますね。

【カロママ】
・メリット
◎気軽に無理のない糖質制限が始められる
◎アドバイスでモチベーションが上がる

・デメリット
◎チェックできる栄養素(ビタミンやミネラル)が、あすけんやFiNCよりは少ない

――モチベーションの維持といえば、コメントやアドバイスの内容も大事ですよね。

猪坂 「カロママ」は可愛くて楽しいイメージとお伝えしましたが、「コーヒー」と入力しただけでも「登録ありがとうございます!」「カロリー、OKです!」などとコメントをくれるので、褒められて伸びるタイプと自覚する人にはいいかもしれないですね。それだけでなく、さらに詳しいアドバイスとして、良かった点や悪かった点、次回意識すべき点なども具体的に教えてくれるので、頼りになります。

 一方で、「あすけん」は、たくさんの栄養素をチェックできるからこそ、それらのバランスをしっかり整えるために、より細かくアドバイスをしてくれます。褒めるというより向上心を刺激してくる印象。「あなたは鉄分が足りないので、こういうものがおすすめですよ」といった感じですね。お菓子やお酒などの嗜好品ばかりを登録すると、やんわりと怒られてしまうことも(笑)。どこを改善すればいいのかストレートに指摘してほしい人に向いていると思います。

 1日の食事内容を100点満点で採点してくれますが、ある程度意識して食事を選んでも70点台だったり、高得点をとるのは難しい。ただ、その分より多くの栄養素のバランスを整えるための改善提案を受けることができます。

――FiNCもキャラクターがいるようですが、特徴はありますか?

猪坂 「フィンクちゃん」というスマイルマークのキャラクターがいて、食事記録の結果に応じて、カロリーや栄養素のバランス等についてアドバイスをくれます。特徴的なのは、毎日健康に関する豆知識クイズを出してくれて、正解するとポイントがもらえるという点です。会話形式なので、楽しく学ぶことができて、ポイントもGETできるなんてうれしいですよね。

おすすめは「MyFitnessPal(マイフィットネスパル)」「カロミル」

ーーこの3つのほかに、おすすめの注目アプリはありますか?

猪坂 記録が面倒な人向けだと、「MyFitnessPal(マイフィットネスパル)」。特徴としては、バーコード読み取り機能というのがあって、買った商品のバーコードを読み込むと、それが自動で記入されます。データベースが400万件以上あり、定番の食品ならほぼ確実にその商品が出てくるので便利。無料で使えます。

――コンビニや冷凍食品を食べるときは便利そうですね。

猪坂 画像判別機能が優れているのは「カロミル」というアプリ。ほかのアプリと比較して、最も精度が高いといわれています。手入力が面倒で、写真だけで管理したいなら「カロミル」がベストでしょう。食事提案機能も優れていて、自分の摂取カロリーに基づいて、朝食のメニューなどを提案してくれます。ただ、提案機能は有料プランになります。

――こうしたアプリは「3カ月で○kg減量」を謳うものが多いですが、実際3カ月使っても体重が減らないこともありますよね。成功する人と成功しない人の違いは何かあるのでしょうか?

猪坂 確かに、そうですよね。アプリを使って、自分なりに食事調整はできているはずなのに、思うような結果が出ない……という人は、個人的には、一度だけでも、アプリではなく専門家に相談するのがいいと思います。アプリでは、1日の摂取カロリーは、平均的な人の基礎代謝に合わせていると思うので、その提案の元に実践しても人によっては合わないかもしれません。食事制限に運動を加えるにしても、アプリだけだと、どれぐらいやればいいのかわからないですよね。

――管理栄養士さんに直接相談できる場所はありますか? 

猪坂 薬局で食生活改善窓口といったものを設けていることがあります。そこで相談できるのと、ほかに地域ごとの「栄養ケア・ステーション」というサービスもあります。国が推進している地域住民の栄養ケア支援・指導の拠点で、高齢者向けのイメージをお持ちの人もいるかもしれませんが、特に年齢制限はありませんので、ぜひ調べていただくとよいと思います。また、近くに管理栄養士のいる薬局や栄養ケア・ステーションがないという場合は、オンラインで栄養士からアドバイスを受けられるサービスを利用してみるのも良いでしょう。

 健康アプリは手軽に自身の食生活を把握することができます。最初の1週間、2週間だけでもいいので、ちょっと記録を頑張ってみると、自分の傾向がつかめると思います。自分の性格やライフスタイルに合ったアプリを使って、健康的な生活を目指してもらいたいですね。

猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
HP「Diet Solution Lab

2021年、マニアが選ぶ「狙い目のレア福袋」は? 抽選販売が増加……争奪戦に勝利する“コツ”を伝授!

 「初売り」の目玉商品として、大手百貨店からスーパーまでが趣向を凝らした企画を展開し、毎年大きな賑わいをみせている福袋。

 しかし、長年福袋の取材を続け、ホームページ「福袋研究会」を運営するライターの恩田ひさとし氏いわく、百貨店業界は今年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や店舗の臨時休業によって大打撃を受けている状況だけに、各百貨店が毎年秋に行う福袋の「お披露目会」には、例年ほどの活気はなかったそうだ。

 そんな中でも、特に安全に配慮しながら工夫を凝らした商品を展開するのが、福袋販売発祥の店である「松屋銀座」と「東武百貨店 池袋本店」、「西武池袋本店」だという。そこで、サイゾーウーマンでは恩田氏に、この3つの百貨店が販売する“おすすめの福袋”や、“福袋争奪戦を勝ち抜くコツ”についてお聞きした。

コロナ禍の影響で、販売形式がガラッと様変わり!?

 恩田氏によると、各百貨店は今年、新型コロナ感染防止対策として、店頭に集まる客を分散させようと、福袋の「販売形式」を工夫しているそう。

「毎年、各百貨店は12月26日に初売りのチラシを配布するのですが、今年は26日から福袋を販売するところもあります。松屋銀座は、12月26日と1月2日の初売りに、だいたい半々ずつの割合で発売するんです。これまで先着順で販売していた人気商品は抽選券を配布して“抽選 ”を行うなど、例年にない動きを見せています」

 その一方で、ネット販売に舵を切ったのが、東武百貨店 池袋本店と西武池袋本店だ。

「東武百貨店は、例年店頭販売が9割で、ネット販売は1割ほどでしたが、2021年は事前のネット販売・店頭予約福袋を7割に増やしました 。同じく西武池袋本店も、ネット販売にシフトし、販売数を4割から6割まで引き上げています。そのため、これまで以上にネットでさまざまな商品を購入できるようになりますよ」

 ネット販売に注力する百貨店が多いという2021年の福袋。その中で、恩田氏が特におすすめする3つの福袋を紹介していきたい。

■松屋銀座「リタズダイアリー 招福袋」(税込み1万1,000円)
*販売方法:店頭にて抽選、1月2日午前11時~12時に店頭にて抽選券配布。販売個数:限定70袋、総額:約10万円相当

「リタズダイアリー」は、“リタ”という架空の女性のクローゼットをイメージした、松屋オリジナルのレディースセレクトショップ。大人のフェミニンを追求した、話題性の高いジャパニーズブランドを中心に扱っており、このお店の福袋は松屋銀座を代表するアイテムだとか。恩田氏は、「婦人服をよく買う人であれば、“日本で一番いい福袋”という認識を持っているはず」と絶賛する。

「例年であれば、開店1分ほどで完売してしまうほど人気が高い福袋です。始発で行っても買えない場合があるため、なかなかおすすめしにくい福袋なんですが、今回は混雑を避ける目的で“抽選形式”で販売されるので、運次第で手に入れることができるんです。“普段なかなか買えない福袋が手に入る絶好のチャンス”という意味でも、この商品を一番におすすめしたいです」

 なお、抽選券は、1月2日午前11時~12時の間に店頭にて配布され、午後1時から松屋銀座8階のイベントスクエア、またはウェブサイトで当選発表が行われるそう。抽選券の配布時間に到着していれば誰でも購入のチャンスを得られるため、朝イチでお店に向かい、寒い中長時間待機列に並ぶ必要がないのは、購入者にとってはありがたい計らいだろう。

■東武百貨店 池袋本店「旬のフルーツのサブスク福袋」(税込み2万210円)
*販売形式:ホームページまたは地下1階 8番地 応募ボックスにて抽選、販売個数:5点、総額:約6万4,800円相当

 近年増えてきているという、定額料金を支払うことで、一定期間のサービスが受けられる「サブスクリプション」(以下、サブスク)。これをうまく利用した例」として恩田氏が挙げたのが、1924年創業の果物専門店・フルーツショップ青木が販売するこの福袋。天使音マスクメロン、あまおう、淡雪、横須賀みかんなど、フルーツマイスターが厳選する5,400円(税込)相当の旬のフルーツを、12カ月間、毎月味わうことができるという。

「総額6万4,800円相当のフルーツを、約4万5,000円分安く購入できます。こういった目玉の福袋は、ドンと6万円分の商品を一気に販売するケースが多いんですが、この福袋は、毎月15日以降の希望日に、店頭または配送で受け取るというシステムのため、食べきれずに腐らせてしまう心配もありません。1年間という長いスパンで楽しめる、お得な福袋です」

■西武池袋本店「お得なペアお食事福袋」2,000円コース、5,000円コース
*販売形式:8階(北B2)レストランご案内横の応募ボックスにて 抽選、販売個数:西武池袋本店にある24のレストランで各10組 、計240組分

 さらに、恩田氏が「今年ならでは」と注目するのが、西武池袋本店が販売する食事券の福袋。2,000円と5,000円の2種類のコースがあり、チケット1枚で2名分の食事ができるという。

「こういった金券タイプの福袋は、例年、2万5,000円や5万円など、もう少し金額が高く設定されているんです。抽選販売の割には地味な福袋のように感じるかもしれませんが、2,000円コースだったら1人1,000円、5,000円コースだったら1人2,500円と、半分の値段で食事ができるわけですから、西武池袋本店の福袋の中では一押しですね。レア商品が含まれることが多い抽選系の福袋はお得感を感じられる一方で、販売数が少ないケースがほとんど。240組という抽選にしては異例の数を用意しているこの福袋は、(応募数にもよりますが)当選確率が高い可能性があります」

 ネット販売が多いだけに、例年よりも多くの人が“福袋争奪戦”に参加することも予想される21年の福袋だが、戦いを勝ち抜くコツはあるのだろうか?

「ポイントは、“抽選形式の場合は、とりあえず応募してみる”こと。そして、外れた場合も、“売り場をすぐに離れない”ことです。当選した人全員が商品を引き換えにくるわけではありませんから」

 恩田氏は2016年の暮れ、「プランタン銀座」が閉店セールを行った際、取材に訪れたそうだが、整理券をもらうのに徹夜して列に並ばなければいけないほど人気の福袋でも、商品を受け取りに来ない人が何人かいたとのこと。「店の担当スタッフも『なぜ引き取りに来ないのかわからない……』と困惑していました」と振り返る。

「引き換え時間になっても取りに来ない人がいた場合、再抽選になったり、先着順で販売される可能性もありますから、抽選に漏れても諦めないでください。特に販売個数の多い食品系の福袋は、引き換え時間を過ぎたあたりに店舗に行ってみると、“残り物には福がある”ということわざがあるように、意外な掘り出し物に出会えるかもしれませんよ」

 さらに恩田氏は、抽選販売について、「開店するまでずっと同じ場所で待機していなければならなかった先着販売とは違い、その場を離れてほかの売り場の列に並ぶことが可能になるかもしれない」とも語る。

「早朝から列に並ぶという人は、目当ての福袋を購入できるチャンスが例年より広がる場合もあると思います。こまめに情報を収集しながらとにかく現場に足を運んでいろんな売り場を回れば、気になっていたけどいつもは買えなかった福袋がゲットできるでしょう」

 恩田氏のアドバイスを参考に、2021年ならではの“福”を手に入れてみてはいかがだろうか。

恩田ひさとし(おんだ・ひさとし)
フリーライター。ホームページ「福袋研究会」管理人。上智大学外国語学部卒業。予備校講師、出版社の編集者を経て執筆業に。教育、スポーツ、メディア、ITなど、幅広い分野で執筆活動を展開中。

2021年、マニアが選ぶ「狙い目のレア福袋」は? 抽選販売が増加……争奪戦に勝利する“コツ”を伝授!

 「初売り」の目玉商品として、大手百貨店からスーパーまでが趣向を凝らした企画を展開し、毎年大きな賑わいをみせている福袋。

 しかし、長年福袋の取材を続け、ホームページ「福袋研究会」を運営するライターの恩田ひさとし氏いわく、百貨店業界は今年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や店舗の臨時休業によって大打撃を受けている状況だけに、各百貨店が毎年秋に行う福袋の「お披露目会」には、例年ほどの活気はなかったそうだ。

 そんな中でも、特に安全に配慮しながら工夫を凝らした商品を展開するのが、福袋販売発祥の店である「松屋銀座」と「東武百貨店 池袋本店」、「西武池袋本店」だという。そこで、サイゾーウーマンでは恩田氏に、この3つの百貨店が販売する“おすすめの福袋”や、“福袋争奪戦を勝ち抜くコツ”についてお聞きした。

コロナ禍の影響で、販売形式がガラッと様変わり!?

 恩田氏によると、各百貨店は今年、新型コロナ感染防止対策として、店頭に集まる客を分散させようと、福袋の「販売形式」を工夫しているそう。

「毎年、各百貨店は12月26日に初売りのチラシを配布するのですが、今年は26日から福袋を販売するところもあります。松屋銀座は、12月26日と1月2日の初売りに、だいたい半々ずつの割合で発売するんです。これまで先着順で販売していた人気商品は抽選券を配布して“抽選 ”を行うなど、例年にない動きを見せています」

 その一方で、ネット販売に舵を切ったのが、東武百貨店 池袋本店と西武池袋本店だ。

「東武百貨店は、例年店頭販売が9割で、ネット販売は1割ほどでしたが、2021年は事前のネット販売・店頭予約福袋を7割に増やしました 。同じく西武池袋本店も、ネット販売にシフトし、販売数を4割から6割まで引き上げています。そのため、これまで以上にネットでさまざまな商品を購入できるようになりますよ」

 ネット販売に注力する百貨店が多いという2021年の福袋。その中で、恩田氏が特におすすめする3つの福袋を紹介していきたい。

■松屋銀座「リタズダイアリー 招福袋」(税込み1万1,000円)
*販売方法:店頭にて抽選、1月2日午前11時~12時に店頭にて抽選券配布。販売個数:限定70袋、総額:約10万円相当

「リタズダイアリー」は、“リタ”という架空の女性のクローゼットをイメージした、松屋オリジナルのレディースセレクトショップ。大人のフェミニンを追求した、話題性の高いジャパニーズブランドを中心に扱っており、このお店の福袋は松屋銀座を代表するアイテムだとか。恩田氏は、「婦人服をよく買う人であれば、“日本で一番いい福袋”という認識を持っているはず」と絶賛する。

「例年であれば、開店1分ほどで完売してしまうほど人気が高い福袋です。始発で行っても買えない場合があるため、なかなかおすすめしにくい福袋なんですが、今回は混雑を避ける目的で“抽選形式”で販売されるので、運次第で手に入れることができるんです。“普段なかなか買えない福袋が手に入る絶好のチャンス”という意味でも、この商品を一番におすすめしたいです」

 なお、抽選券は、1月2日午前11時~12時の間に店頭にて配布され、午後1時から松屋銀座8階のイベントスクエア、またはウェブサイトで当選発表が行われるそう。抽選券の配布時間に到着していれば誰でも購入のチャンスを得られるため、朝イチでお店に向かい、寒い中長時間待機列に並ぶ必要がないのは、購入者にとってはありがたい計らいだろう。

■東武百貨店 池袋本店「旬のフルーツのサブスク福袋」(税込み2万210円)
*販売形式:ホームページまたは地下1階 8番地 応募ボックスにて抽選、販売個数:5点、総額:約6万4,800円相当

 近年増えてきているという、定額料金を支払うことで、一定期間のサービスが受けられる「サブスクリプション」(以下、サブスク)。これをうまく利用した例」として恩田氏が挙げたのが、1924年創業の果物専門店・フルーツショップ青木が販売するこの福袋。天使音マスクメロン、あまおう、淡雪、横須賀みかんなど、フルーツマイスターが厳選する5,400円(税込)相当の旬のフルーツを、12カ月間、毎月味わうことができるという。

「総額6万4,800円相当のフルーツを、約4万5,000円分安く購入できます。こういった目玉の福袋は、ドンと6万円分の商品を一気に販売するケースが多いんですが、この福袋は、毎月15日以降の希望日に、店頭または配送で受け取るというシステムのため、食べきれずに腐らせてしまう心配もありません。1年間という長いスパンで楽しめる、お得な福袋です」

■西武池袋本店「お得なペアお食事福袋」2,000円コース、5,000円コース
*販売形式:8階(北B2)レストランご案内横の応募ボックスにて 抽選、販売個数:西武池袋本店にある24のレストランで各10組 、計240組分

 さらに、恩田氏が「今年ならでは」と注目するのが、西武池袋本店が販売する食事券の福袋。2,000円と5,000円の2種類のコースがあり、チケット1枚で2名分の食事ができるという。

「こういった金券タイプの福袋は、例年、2万5,000円や5万円など、もう少し金額が高く設定されているんです。抽選販売の割には地味な福袋のように感じるかもしれませんが、2,000円コースだったら1人1,000円、5,000円コースだったら1人2,500円と、半分の値段で食事ができるわけですから、西武池袋本店の福袋の中では一押しですね。レア商品が含まれることが多い抽選系の福袋はお得感を感じられる一方で、販売数が少ないケースがほとんど。240組という抽選にしては異例の数を用意しているこの福袋は、(応募数にもよりますが)当選確率が高い可能性があります」

 ネット販売が多いだけに、例年よりも多くの人が“福袋争奪戦”に参加することも予想される21年の福袋だが、戦いを勝ち抜くコツはあるのだろうか?

「ポイントは、“抽選形式の場合は、とりあえず応募してみる”こと。そして、外れた場合も、“売り場をすぐに離れない”ことです。当選した人全員が商品を引き換えにくるわけではありませんから」

 恩田氏は2016年の暮れ、「プランタン銀座」が閉店セールを行った際、取材に訪れたそうだが、整理券をもらうのに徹夜して列に並ばなければいけないほど人気の福袋でも、商品を受け取りに来ない人が何人かいたとのこと。「店の担当スタッフも『なぜ引き取りに来ないのかわからない……』と困惑していました」と振り返る。

「引き換え時間になっても取りに来ない人がいた場合、再抽選になったり、先着順で販売される可能性もありますから、抽選に漏れても諦めないでください。特に販売個数の多い食品系の福袋は、引き換え時間を過ぎたあたりに店舗に行ってみると、“残り物には福がある”ということわざがあるように、意外な掘り出し物に出会えるかもしれませんよ」

 さらに恩田氏は、抽選販売について、「開店するまでずっと同じ場所で待機していなければならなかった先着販売とは違い、その場を離れてほかの売り場の列に並ぶことが可能になるかもしれない」とも語る。

「早朝から列に並ぶという人は、目当ての福袋を購入できるチャンスが例年より広がる場合もあると思います。こまめに情報を収集しながらとにかく現場に足を運んでいろんな売り場を回れば、気になっていたけどいつもは買えなかった福袋がゲットできるでしょう」

 恩田氏のアドバイスを参考に、2021年ならではの“福”を手に入れてみてはいかがだろうか。

恩田ひさとし(おんだ・ひさとし)
フリーライター。ホームページ「福袋研究会」管理人。上智大学外国語学部卒業。予備校講師、出版社の編集者を経て執筆業に。教育、スポーツ、メディア、ITなど、幅広い分野で執筆活動を展開中。

Kis-My-Ft2出演『快感インストール』最終回直前――「ジェンダー観の遅れ」で大炎上した背景を探る

 Kis-My-Ft2・北山宏光が原案、二階堂高嗣が主演を務めるオリジナルドラマ『快感インストール』(動画配信サービス・dTVにて配信)が、12月25日に最終回を迎える。「女性の胸に触れると、その女性の“快感シーン”を自分にインストールできる特殊能力」を持つ主人公・タカ(二階堂)の恋愛模様を描くストーリーだが、予告編が公開された11月27日頃から、ネット上では「発想が気持ち悪い」などと批判の声が噴出。12月3日に第1話が先行配信されると、「北山くんが原案とか信じたくないぐらいショック」という感想が上がる一方で、「地上波の深夜帯ドラマでもいけるぐらい面白い」などと評価する声もあり、ファンの間で賛否が分かれることとなった。

 そんな中、Twitterではネットユーザーによって「#快感インストールの配信中止を求めます」というハッシュタグが作られ、作品の問題点を指摘したり、「Kis-My-Ft2やジャニーズにジェンダー観を学んでほしい」といった声が寄せられている。こうした動きはジャニーズファン以外のネットユーザーにも知れ渡り、同時にジャニーズタレントが犯したさまざまな“前科”が掘り起こされることに。

 例えば、今年4月にKAT-TUN・亀梨和也が『嵐にしやがれ2時間SP』(日本テレビ系)に出演した際、幼少期に「スカートめくり界の“エース”」と呼ばれていたことを告白。特に悪びれることもなく、むしろ武勇伝のように語っていた亀梨に対し、ネット上では「性犯罪を自慢するとかドン引き」「こういう話をテレビで普通にするから、セクハラや女性蔑視がなくならない」などと怒りの声が続出し、大炎上を招くことに。こうした例を引き合いに出し、「あんなに炎上したのに、今度はキスマイが同じようなことやってるの?」「ジャニーズは何も学んでない」などと、呆れた反応も見受けられた。

 一体なぜ、ジャニーズタレントはこのような問題を繰り返してしまうのだろうか。サイゾーウーマンは昨年、帝京大学文学部社会学科助教(2019年当時)の田島悠来氏に「ジャニーズの遅れたジェンダー観」についてインタビューを行っていた。『快感インストール』の最終回を迎える前に、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2019年10月19日)

ジャニーズのジェンダー観は、なぜ「遅れている」のか? アイドルたちの言動が映し出すモノ

 「ジャニーズ事務所は、アイドルにジェンダー教育をしてほしい」――ここ最近、Twitter上を中心に、そんなジャニーズファンの声が散見されているのをご存じだろうか。大きなきっかけとなったのは、6月27日に放送されたラジオ番組『ジャニーズWEST桐山照史と中間淳太のレコメン!』(文化放送)内で、桐山と中間が、「女性蔑視」と取れる発言をしたことだった。

 同番組には、リスナーから寄せられた、気になる言動をする周囲の男子や女子を紹介する『オテンキのりPresents! バカ男とタワ女』というコーナーがあるのだが、のりが「すぐに『女性だから私は不利』とかいう割に、得意なものが一つもない女子」という例を挙げると、中間は「これはでも多いよなあ!」、一方の桐山も「『女性差別をなくそう』とかね」と反応。中間は加えて「それ(女性差別)さあ、だったら映画館のレディースデーなくせって思うしさ。学校の体力測定とかも、男子と同じ条件でやれって思わへん? なんか都合がいいわ」と口にし、さらに、「可愛い子はええで」と続けたのだ。同放送には「女性差別問題をまったくわかっていない」「レディースデーをなくせとか、的外れすぎる」「しかも『可愛い子はいい』って、容姿差別まで……」と怒りと失望の声が噴出し、「ジェンダー教育を!」との声が高まったのである。

 その一方で、ネット上のファンの反応を見ていると、今回の件に限らず、アイドルたちのジェンダー観に、「モヤモヤしたことがある」と語る者は少なくない。“男らしさ”“女らしさ”といった「ジェンダー・ステレオタイプ」を感じたり、女性を過度に性的な視点で捉える言動などがそれにあたり、「ジャニーズアイドルのジェンダー観は遅れている」と、ズバリ指摘する人も。なぜジャニーズのジェンダー観は時代に取り残されているのか――今回、『「アイドル」のメディア史 『明星』とヤングの70年代』(森話社)の著者である帝京大学文学部社会学科助教の田島悠来氏に話をお聞きした。

アイドルが「デートプランを考える」企画に違和感

――普段、「ジャニーズアイドルのジェンダー観は遅れている」と実感されることはありますか。

田島悠来氏(以下、田島) アイドル誌を読んでいると、「基本的に違和感を覚える」レベルでありますね。「このアイドルが」「この発言が」というより、全体的に違和感がある。それは、企画の構造自体にも見て取れます。女性ファンからのリクエストを基に、ジャニーズアイドルがデートプランを考える企画がよくありますが、それ自体「男性がリードし、女性がそれに付き従う」を前提としているように思うのです。そしてアイドルも、「俺について来い」といったデートプランを語る……。そういう企画はジェンダー的には好ましいと思わないのですが、ファンには人気ですよね。

――「恋愛観や好みの女性像」を聞く企画にも、アイドル自身のジェンダー観がにじみ出やすいですよね。結果として、ステレオタイプな女性らしさを押し付けてしまうケースも散見されます。

田島 そうですね。そもそもこの質問自体が、セクシャルハラスメントではないかと思うのですが。最近では、海外のアスリートに対し、記者が「好みのタイプ」を聞いて回答を拒否され、ネット上で記者が批判されるといった例がありますよね。ただアイドルは、疑似恋愛の対象として、「お仕事」で回答している。ここに、ジャニーズアイドルのジェンダー観が「遅れている」と言われる原因があると感じています。

――具体的にどういったことでしょうか。

田島 ジャニーズのアイドルは、小中学生から事務所に入所するケースも少なくなく、彼らは“表向き”には「小さな頃から仕事が忙しく、一般の人たちがするような恋愛を経験することが難しい」といったイメージが存在。また「恋愛をしてはいけない」といった不文律もありますよね。

 するとアイドルは、メディアで発言する際、マスボリュームで「理想的」と思われるであろうジェンダー観を表出させる傾向にあるのではないかなと思うのです。各々、別のジェンダー観を持っていたとしても、それを前面に出した発言をすると、ファンに「もしかして恋愛経験があるのかな?」と思われてしまう可能性もあります。あくまでファンタジーとして、「世間的にはこれが理想だよね」というジェンダー観を基にした発言に留めているところがあるのでは……と。逆に言うと、日本のジェンダー観が、保守的なステレオタイプに甘んじている傾向があるのではないでしょうか。

――モヤモヤするファンがいる一方で、日本のジェンダー観が前時代的である実情があるのですね。ジャニーズアイドルが、女性にとっての理想の男性像を体現する存在とした場合、その「理想像」は時代ごとに変化しているのでしょうか。

田島 全体として、何か大きく変わったのかと聞かれると、私は「そんなことはない」と感じています。ずっと「自分をリードして、守ってくれる男性」が理想とされている気がしますね。女性にとっての「理想の男性像」は、女性が置かれている社会的状況と密接に結びついていると思うのですが、男女平等が叫ばれ、80年代頃から女性の社会進出を後押しする政策や法律が生まれたものの、2019年現在、果たして「うまくいっているか」と聞かれると、楽観視はできません。そのことを女性側は敏感に感じ取り、「男性と同じように働こうと頑張ったが、結局、格差はなくならない」と、どこか諦めるムードが漂っているのではないでしょうか。そんなとき、ジャニーズを「ファンタジー」と考えると、女性側は保守的な男性を求めるのではないか、もっと言うと、求めざるを得ない状況がつくられているのではないかと思うのです。

 研究の一環として、女性ユーザーが集うあるオンラインの匿名掲示板をよく見るのですが、あの場では「専業主婦になって、旦那さんがそれに見合うだけ稼いできてくれる」ことが良しとされる価値観があり、ユーザー同士がマウントを取り合っている。現実的に考えると、また話は別でしょうが、“理想”としては、「自分をリードして、守ってくれる男性」が好まれる傾向がずっと変わらない。いや、変えようとしたけど、変えられなかったというのが正しいかもしれません。

――働く女性は増加している半面、働くことに疲れ、守ってくれる男性を求める傾向に進んでいる可能性もありそうです。

田島 女性に対して「男性側に合わせること」を求めるのが一般的になっている点にも、疑問を抱きますね。「男並みに働くこと」を求められた女性が疲弊しているのであれば、「女性側に合わせる」という発想はないものか、と。中間さんが体力測定に関して「(女子も)男子と同じ条件でやれ」と言っていた件も、そうした日本の古いジェンダー観の一面を見た気がしました。

――ジャニーズアイドルの言動には、今の日本のジェンダー観が映し出されていることがわかります。

田島 あと気になるのは、ジャニーズファンが、どういう視点でアイドルを応援しているのかについてで、当然、人によって違うと思うのですが、ファンの年齢によっては、いわゆる「バーチャルおかん」……母親的な視点で、アイドルを息子のよう応援している人もいるのではないでしょうか。お母さんって、基本的に息子に甘いと思うんですよ(笑)。だから、アイドルが女性に違和感を抱かせる発言をしても、「うちの子がすみませんね」「そんなところも、かわいい」と受け止めてしまうこともあるのではないかな、と。それは気がかりな部分ではあります。

(後編につづく)

田島悠来(たじま・ゆうき)
1985年、佐賀県唐津市生まれ。帝京大学文学部社会学科 助教。同志社大学社会学部卒。2014年、同大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(メディア学)。14年より、同志社大学創造経済研究センター特別研究員(PD)を経て、2018年4月より現職。著書に『「アイドル」のメディア史 『明星』とヤングの70年代』(森話社)がある。

「住みたい街ランキング」上位のカラクリが明らかに!? 「本当に住みやすい街」3つのポイントをプロが伝授

 大手物件情報サイトが毎年のように発表している「住みたい街ランキング」。最近は、「コロナ禍で『住みたい街』が激変した」といったニュースを多数の媒体が取り上げるほど、世間の注目度は高い。しかし、「住みたい」というのはあくまで“理想”の話で、「住みやすい街」と異なるのではないだろうか?

 実際、同ランキングで度々上位に入っている「横浜」について、ネットユーザーの間では「治安が悪い」「駅周辺しか住む場所がない」といった不満も聞かれる。そこで今回は、「本当に住みやすい街大賞」の審査員長を務めている住宅評論家の櫻井幸雄氏に、「住みたい街」と「住みやすい街」の違いや、「本当に住みやすい街」の探し方を教えていただいた。

「住みたい街ランキング」は「実際には住めない街」ばかり!?

――「本当に住みやすい街大賞」関東版を見ると、2018年版は南阿佐ヶ谷(東京都杉並区)、19年版は赤羽(東京都北区)、そして20年、21年版は川口(埼玉県)が第1位という結果でした。第10位までを見ても、「住みたい街ランキング」の常連である吉祥寺や自由が丘の名前はなく、どちらかといえばマイナーな街が多い印象です。

櫻井幸雄氏(以下、櫻井) 「住みたい街ランキング」には、吉祥寺や自由が丘など知名度は高いものの、家賃などの関係で「実際には住めない街」が上位になる傾向があります。まさに「住みたいけど住めない理想の街」が選ばれやすいというわけです。

 対する「本当に住みやすい街大賞」は、“実際に家を買って住んでいる人が多い街”が候補になります。というのも、長期固定金利住宅ローン「フラット35」の利用者が多かった場所を抽出し、住み心地や将来性を加味して、審査員がベスト10を決めているんです。そのため、住み心地のよさだけでなく、金銭面から見ても「住むことが可能な街」が選ばれやすく、よりリアルなランキングになります。

――住宅情報サイトが発表しているさまざまな「住みたい街ランキング」は、住居を決める際の参考になるのでしょうか?

櫻井 「住みたい街ランキング」は、いわば“人気投票”のような位置付けでしょう。「住みたい街ランキング」の多くは“住宅のプロ”ではなく、住宅情報サイトを利用する“一般の人”の投票で決まりますが、ほとんどの人は、自分が住んだことのない街について、詳しくありませんよね。情報が少ない中で「住みたい街ランキング」を実施すれば、どうしたって「あの街に住んだら楽しそう」という憧れで決めることになり、「遊びに行ったことのある街」や「買い物に行ったことのある街」に票が集まる仕組みになっているんです。

 そういう意味で、「住みたい街ランキング」は、引っ越し先を探す時に参考にできるものではないでしょう。実際、吉祥寺駅の徒歩圏内で新築物件はめったに出ないし、自由が丘はマンション建設の際、地域住民の反対に遭いやすく、物件が少ない。また、横浜もよくランクインしますが、横浜駅周辺は業務優先地域なので、商業ビルやオフィスビルは建設できても、住宅用のマンションは建てられません。いくつもある「住みたい街ランキング」の中には、みなとみらいエリアなども含め、横浜駅から半径1.5~2km内という広範囲を「横浜」と見なしているケースもあるようですが、こうした事情はなかなか周知されないのが現状です。

――「本当に住みやすい街大賞」では、審査基準に“教育・文化環境”が含まれています。ファミリー世帯向けの「住みやすい街」を紹介しているということでしょうか?

櫻井 はい、そうです。というのも、住宅ローン「フラット35」は、ファミリー世帯向けの住宅が組みやすいタイプのローンで、ワンルームには適用されないという事情があります。また、新しく開発されるエリアではまず、ファミリー世帯が進んで購入したがる「土地が安く、ゆったりした広さのマンションや一戸建て」が最初に建設されていくことも、理由の一つです。

 ファミリー世帯は、利便性よりも部屋の広さを重視する傾向があり、「たとえ駅周辺に店が少なくても、週末にまとめ買いをすればいい」と考えます。一方で、単身者や子どもを持たない世帯は、利便性重視の傾向が強い。利便性を高めるためには、まずファミリー世帯を街に定着させて、商業施設や飲食店を増やす必要があるわけです。

 そうすると必然的に、“誰にとっても住みやすい街”ができていきますが、当然、住宅の値段は上がります。逆にいえば、価格が上がる前に家を買えるのが、ファミリー世帯なんですよね。そういった背景を考えたうえで、「本当に住みやすい街大賞」では、今後開発が進んでいくであろう地域を先取りするため、ファミリー世帯の需要を加味しています。

――「誰にとっても住みやすい街」は、具体的にどんなポイントを見て探せばよいのでしょうか?

櫻井 「誰にとっても」となると、やはり一番重要なのは「購入価格」ですね。「住んでいて心地よい」と感じる基準は人それぞれですが、価格は客観的で厳然たる事実なので、まずは自身の懐事情を考える必要があるでしょう。

 次に大切なのは、「通勤・通学の利便性」。コロナ禍で普及が進んだといわれるテレワークも、実際には期間限定的な側面がありますし、いざという時のことを考えると、通勤や通学に便利な場所のほうが、やはり安心感があるものです。ちなみに、北海道のあるマンションでは今年4月から9月にかけて、首都圏から200組もの購入希望者が資料請求をしたそうですが、 実際に家を買ったのは2組だけだったとか。コロナ禍の影響を受けて地方に移住する人はかなり少なく、今後も「住みやすい街」の基準は大きく変わらないでしょう。

 最後のポイントは「地縁」です。今住んでいる場所から近い、以前住んでいた街、親戚が住んでいるなど、その場所に対する“なじみ度”のようなものです。多くの人は、縁もゆかりもない場所よりも、自分にとってある程度慣れ親しんだ場所に住みたいと思いますし、それが「住みやすさ」にもつながっていきます。

――「購入価格」の話が出ましたが、単身者の場合「賃貸」に住んでいる人も多いと思われます。櫻井さんは17年に『買って得する都心の1LDK 借りるのは「負け組」』(毎日新聞出版)を出していますが、一人暮らしでも「購入」したほうがいいのでしょうか?

櫻井 私は単身者にも、分譲マンションの購入をおすすめしています。一人暮らしだと「1LDK」という選択肢が一般的だと思いますが、将来的に賃貸に出すことが容易な点が、購入する際の最大のメリットだといえます。というのも、1LDKは比較的高い家賃でも借り手が見つかりやすいため、購入後に結婚するなどして自分が住まなくなっても、賃貸に出せば家賃収入が得られる。また、高齢者施設に入ることになった場合でも、家賃を施設の利用料に充てられるでしょう。そう考えると、1LDKは購入後、“お荷物”になる心配がありません。

 1LDKを買う時に理想的な場所は、駅から徒歩3分以内で、近所に午後11時ごろまで開いているスーパーがあるところ。もっとも、単身者向け1LDKの分譲マンションというのは、駅から近い場所に立地されていることが多いので、難しい条件ではないはずです。

――ちなみに、1LDKマンションは今、どこの街が狙い目ですか?

櫻井 「本当に住みやすい街大賞」にランクインしている街の周辺は、リーズナブルな価格帯の物件が多いです。たとえば、私が「ネクスト吉祥寺」と呼んでいる赤羽は、駅から近くて利便性が高い物件でも、価格が抑えられる傾向にあります。しかし、最近価格が上昇気味なので、購入を考えている人は、注視しておいたほうがいいかもしれません。また、東西線の南行徳駅(千葉県市川市)も、マンションがリーズナブルな価格で販売されている上に、カウンターの飲食店も多い街なので、単身者が過ごしやすくておすすめです。

 とはいえ、「住みやすい街」を決められるのは、自分しかいません。かつては「治安が悪い」と言われていたような街も、最近は整備されて、雰囲気が変わったなんてこともあります。どんな街にも良いところと悪いところがあるものなので、最終的には「自分にとって住みやすい街かどうか」を見極めてほしいと思います。

櫻井幸雄(さくらい・ゆきお)
1954年生まれ。年間200件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく、近畿圏、中部圏、福岡、札幌など全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞で連載コラムを持ち、Yahoo!個人でもコラムを連載。テレビ出演も多い。近著は『買って得する都心の1LDK 借りるのは「負け組」』(毎日新聞出版)。

テレ東『鉄道沿線歩き旅9』、舞台は“岩手・三陸鉄道沿い”! 「あまちゃんヤクザ」なる裏の存在に迫る

テレビ東京の人気番組『土曜スペシャル 鉄道沿線歩き旅9 めざせ100km!岩手・三陸鉄道沿いを歩く』が12月19日に放送される。

 岩手の三陸鉄道といえば、2013年に社会現象を巻き起こした朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台。2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道だが、今年3月までに全線が復旧しており、同番組では、福澤朗、足立梨花、ロッチ・中岡創一が、本州最東端・岩手船越駅をスタートし、2泊3日で約100km先の久慈駅を目指し“ひたすら歩く”のだという。

 コロナ禍の影響で、ステイホームが叫ばれる中、「テレビを通して旅行気分を味わいたい」と思い、同番組を心待ちにしている視聴者も少なくないはず。そんな人のために、三陸を“別の角度”から味わうことのできる記事をご紹介したい。それは、『あまちゃん』ブーム真っ只中、サイゾーウーマンに掲載された「あまちゃんヤクザ」に関するルポルタージュだ。

 「あまちゃんヤクザ」とは、東北アワビの密漁をシノギにするヤクザのことを指す。なんと1回潜るだけで、数百万を荒稼ぎでき、「シャブ以上においしいシノギ」との声もあるという。三陸の絶景や温泉、絶品の海の幸が次々と紹介されるであろう『鉄道沿線歩き旅9』だが、その裏の部分も知りたいという人に向けて、あらためてこの記事を掲載する。
(編集部)

(初出:2013年6月13日)

あまちゃんヤクザが語る、1回潜って何百万円の「東北アワビ密漁」の実態

「もうね、なんだかんだで30年以上、この『商売』一筋で生きてますよ……」

 宮城県・石巻の海岸線を見つめながら静かに語る男性(53)の目尻には、日に焼けた深いシワが刻まれていた。まるで宮大工や花火職人など、日本が誇る伝統技術を受け継いできたプロフェッショナルのセリフのようだが、何を隠そう、彼は密漁ヤクザ(あまちゃんヤクザ)である。

 ターゲットは主に「アワビ」。ウニや岩ガキも狙われやすいが、アワビは特に高値で売買され、養殖場ではなく天然の海で生育されていることから、密漁にはうってつけの「獲物」だという。まして、三陸ブランドのお墨付きだ。

「ここらへんのヤクザのシノギとしちゃ、『密漁』は当たり前。1回潜って何十万、何百万になることだってあるんだから、俺らとしちゃ手堅い商売なんですよ。天然の海の幸を穫って何が悪いんだ、って話でしょ」

 三陸ヤクザの中には漁業経験者も多く、実際のアワビ漁に使われる「道具」もすべて揃っているという。

「たいしたもんじゃないけどね。夜中にプレジャーボートで沖に出て、スキューバダイビングの格好して潜って、岩からひっぺがしてくるだけ。たまに水上警備艇に追っかけられるから、ボートのエンジン改造すんのにカネ使うくらいだよ。速えんだな、これがまた」

 そんなことを語る彼らの表情は清々しい。そこに罪悪感らしきものが見られないのは、やはり「天然の海の幸」という大前提があるからなのだろうか。

「そりゃ『悪い』ってのはわかってるよ。警察も甘かねぇから、海でいくら逃げ切っても陸に着いたところでパクッとやられることもある。だけど、シャブみてぇにカラダに悪いもの売ってるわけじゃなし、アワビを安く仕入れられて助かってる飲食店だって、たくさんあるんだから」

 事実、東北の飲食店や民宿旅館には、禁漁期(3~10月末)にもかかわらず、アワビ料理を客寄せのウリにしているところもある。だが、地元の飲食店に売り込むのは「素人」の手口であり、せいぜい小遣い稼ぎにしかならないという。彼らのような組織的な密漁ヤクザは、東北にとどまらず、関東や関西の仲卸業者へ委託販売し、大枚を稼いでいる。

「東北のアワビ密漁は『シャブ以上』に美味しいシノギですよ」

 そう、彼らは「業」として密漁にカラダを張っているのだ。もはや密漁アワビは被災地東北の「資源」として流通しているといっても過言ではない。

 だが、たまったもんではないのは、漁協や漁師である。彼らは高額な漁業権を支払い、所有する水域に稚貝を放流してアワビを育てている。その費用に年間数千万円もかかっているのだ。県レベルの放流経費は数十億円にも上るという。また、養殖場を荒らすわけではないので、窃盗罪は適用されない。多くのケースでは、県漁業調整規則違反によって、初犯なら罰金、再犯でも1年前後の懲役刑で済まされているという。

 「シャブみてぇにカラダに悪いものではない」――と男性は言ったが、さらに付け加えるなら、シャブみてぇに重い罪にすら問われないのである。

 宮城県密漁防止対策本部の発表によれば、「年間の被害額は20億円に上ることもある」といわれ、それはヤクザの資金源としても確認されている。震災後、津波によって漁協のインフラ整備が破壊され、密漁対策監視機能がストップしたことで、密漁者が特に増えた時期があったといわれている。

 深夜、真っ黒なダイバースーツに身を包んだ密漁者たちは、酸素ボンベと水中ライトを手に、漆黒の海へと潜り込む。アワビもまた夜行性のため、彼らを歓迎するかのようにうようよとなまめかしく海の底で蠢いている。
(ヒロチカ)

「緊急避妊薬の薬局販売」“否定派”の背景にあるもの―― 産婦人科医師の間でも意見が分かれる理由とは?

 10月8日、内閣府による会合で、緊急避妊薬を医師の処方箋なしで、薬局で販売可能とするよう検討されることが報じられた。それに対して、日本産婦人科医会の木下勝之会長は、性教育が不十分であることや女性の知識不足を指摘し、避妊に必要なのは本来1錠だが何錠も買う可能性があり得るとして、反対意見を表明。また、この問題をめぐっては、今年7月、同医会の前田津紀夫副会長が「安易な使用を心配」と発言し、物議を醸していた。

 こうした否定的な考え方は産婦人科医の間で広く共有されているのだろうか? 緊急避妊薬が薬局で購入可能となることを目指す「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト(緊急避妊薬を薬局でプロジェクト)」共同代表で産婦人科専門医の遠見才希子(えんみ・さきこ)さんに話を聞いた。

性の知識不足は女性だけの問題ではない

 まず、遠見さんは「女性の知識不足」を理由にすることについて疑問を呈する。

「性教育が十分に行われず、知識が不足してしまうのは、若い世代の責任ではなく大人世代の責任です。日本社会が長年、性のことをタブー視してきて、学校教育の中でも十分教えられる機会が担保されていない状況があるので、性の知識不足は年齢性別問わず言えるかもしれないことなんです」

 遠見さんは、医学生の頃から全国の中学・高校で講演を行うなど、性教育に取り組んできた。だからこそ、性教育だけを頼りに、望まない妊娠を防ごうとすることには矛盾が生じると指摘する。

「知識があっても受け皿が整っていないという事態も起こっています。私が性教育を行う中で出会った若い女性が、緊急避妊薬について知っていたけれど、価格が高く(約6,000円〜2万円程度)、産婦人科への受診のハードルが高かったため、手に入れられずに中絶することになったケースもあります。知識があっても、利用可能な制度がなければ、どうにもなりません。性教育と緊急避妊薬を確実に手に入れられる制度は、女性の体を守るための両輪なのです」

緊急避妊薬の繰り返し使用の背景にある問題

 また、緊急避妊薬が「安易」に使用されるという懸念についても異議を唱える。

「医療従事者は、目の前にいる人の、ほんの一部しか見られません。受診時の患者の態度から『安易に使用している』『知識がない』などのジャッジメントはできないはずです」

 地方の総合病院で働いていた時代に、緊急避妊薬を処方したこともあったが、「安易」とはかけ離れた状況だったそうだ。

「『よくぞたどり着いてくれました、手に入れにくいシステムでごめんなさい』という気持ちになりました。その患者さんは、3時間かけて病院まで来て、また3時間待って、ごく簡単な問診を受けて薬を受け取れることがわかった瞬間、安堵の表情になりました。情報の少ない中、必死に検索してたどり着いてくれたのだと思います」

 遠見さんは、緊急避妊薬を何度も使用するようなケースについては、安全性を強調したうえで、その背後にある問題や社会システムについて考えるべきだという。

「緊急避妊薬は、万が一のときに1回飲む薬ですが、繰り返し使用しても健康被害が出ないというエビデンスのある安全性の高い薬です。もし、女性が緊急避妊薬を繰り返し使うことになったとすれば、その背景にはいろんな状況が考えられますよね。性暴力の被害に繰り返し遭ったという人もいるかもしれないし、ほかの避妊方法にアクセスできなかったという理由も考えられます。低用量ピルなどほかの避妊方法を試したくても、日本の場合、高額で手に入りづらく、海外では利用可能な避妊注射や避妊インプラント、避妊パッチといった選択肢がありません」

 つまり、緊急避妊薬の繰り返し使用を女性の自己責任とせず、さまざまな避妊方法を安価に利用できるよう社会システムを変えたり、背景にある女性の貧困や虐待の問題を捉えて解決していく必要があるという。

 さらに、本来必要な量以上に買うのではないかという声に対しては、世界との意識のずれを指摘する。

「WHO(世界保健機関)は1回分だけでなく、事前に多めに受け取って、手元に持っておくことを推奨しています。なぜなら、性行為後、少しでも早く服用したほうが効果は高いからです」

 10月26日、遠見さんは木下会長と会談。受診という選択肢があっても、特に地方では、病院が遠いなどの理由から、すぐにたどり着けない女性もいることを伝えたという。

「緊急避妊薬の薬局販売と同時に、病院での診療体制の強化も要望しているのですが、長時間待たされた、内診をされたなど、受診時の対応で困ったことがあるという当事者の声をお伝えしたところ、『“処方にあたって内診は不要”“早く飲むことが効果的”など緊急避妊薬の適切な取り扱いについての周知を、今後、一緒に考えていきましょう』といった前向きな話もできました」

 では、どうして日本産婦人科医会の会長や副会長は「処方箋なしの緊急避妊薬の薬局販売」に否定的なのだろうか? 同医会は、産婦人科医療の推進や母子の生命健康の保護、女性の健康の保持・増進に取り組む団体。各都道府県の産婦人科医会を束ねる全国的な組織で、遠見さんも加入している。

 遠見さんは緊急避妊薬の薬局販売に否定的な意見について、単に個々人の意見の相違によるものなのではなく、医療従事者にとどまらない、社会全体のSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ、性と生殖に関する健康と権利)への認識の乏しさが根底にあるという。

 SRHRは1994年に開催された国際人口開発会議(ICPD/カイロ会議)から広く使われるようになった概念で、「子どもを産むか産まないか、産むならいつ産むか、何人産むかを自分自身で決められること」を含む。

 医学部で学ぶ中で「SRHRを尊重すべき」といった趣旨の講義はほぼなかったという遠見さんは、「病院での研修中や実際に医師として働いている時に『SRHRが中心に置かれているわけではない』と感じました」と語る。

「医療従事者、そして一般の人もSRHRが人権であり、緊急避妊薬を手に入れられることは正当な権利であると学ぶ機会がない。私は医学生の頃から主に中高生を対象に性教育を行っていましたが、自分で関心を持たなければ、十分に学ぶことができない。たとえば性教育を行う人も、SRHRの視点がなければ『上から目線の押し付け』になってしまいます。また医療従事者は『女性を管理下に置いて指導』してしまうかもしれません。説教や指導ではなく、必要なのは同じ目線に立った情報提供です」

 遠見さんは緊急避妊薬の薬局販売に否定的な意見をただ批判するのではなく、社会全体のSRHRへの理解を深めるための前向きな機会としたいと考えている。

 政府が検討を始めるという緊急避妊薬の薬局販売は、「薬剤師が十分な説明の上で、対面で服用させること」が条件となっている。現行の産婦人科医による診察(オンラインも含め)に比べると土日も対応可能で診察料もかからず、手に入れやすいように思える。しかし、遠見さんはそれで十分だとは考えていない。

「対面で服用させる理由が、『早く飲んだほうが効果が高いので、それをサポートするため』というのであれば理解できます。しかし、今、面前内服が求められている理由は『転売等により組織的な犯罪に使用されるのではないか』という、女性を信用しない考えに基づくものなのです」

 転売や悪用してはならないのは緊急避妊薬以外の薬も同様であり、緊急避妊薬の場合だけ面前での服用を求めるのは筋が通らない。また、女性を信じない姿勢も、世界の潮流に反している。

 緊急避妊薬の市販化が2017年の厚生労働省での検討会で否決されたのを受けて、「緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」のメンバーは、18年からオンラインでの署名集めを開始した。

「今年の7月22日に6万7,000筆の、そして新政権が発足後の10月27日には10万7,000筆の署名を厚労省に提出しています。7月の面談では性教育や薬剤師の研修などの土台が前提だと言われました。しかし、10月にはWHOの勧告についても触れられ『(女性の)当事者の心境や背景に配慮した議論を進めていきたい』という発言を聞くことができました」

 さらに、活動を続ける中では、SRHRへの性別・年齢問わない関心の高まりを感じているともいう。

「多くの人が声を上げ、メディアでも取り上げられるようになりました。SNSで当事者が発信できる時代になった。みなさんと一緒に変えていけたら」

 最後に、緊急避妊薬の薬局販売が実現した後は、どのような課題に取り組んでいきたいかを聞いた。

「長年、女性の健康や権利が、ないがしろにされてきたと考えざるを得ない状況だと思っています。自分の体について自分で決められる権利、特に、産まない権利や避妊の選択肢についての情報はとても少なく、隠されてきたとも感じています。緊急避妊薬の薬局販売の実現をSRHRの問題を解決するひとつの突破口にして、日本でまだ認可されていない避妊の選択肢の充実や、薬剤での安全な中絶などの議論を進めていきたいと思います」

 緊急避妊薬の薬局販売は、あくまでスタート。性と生殖に関する健康と権利の保障の実現を目指す取り組みは、まだまだ続く。

緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト

(谷町邦子)

遠見才希子(えんみ・さきこ)
産婦人科専門医。聖マリアンナ医科大学医学部医学科在学中から、全国700校以上の中学・高校で、性教育の講演を行う。大学卒業後は亀田総合病院、湘南藤沢徳洲会病院などに勤務。現在は筑波大学大学院ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学分野博士課程で、性暴力や人工妊娠中絶について研究している。