『カイジ ファイナルゲーム』実は恐ろしい? 「犯罪と嘘」にまみれた“ギャンブル依存症”の実態

 2月12日、『金曜ロードシネマクラブ』(日本テレビ系)で、“ギャンブルまんがの金字塔”といわれる『賭博黙示録カイジ』(福本伸行氏、講談社)原作の映画『カイジ ファイナルゲーム』が放送される。

 同作は、友人の保証人になって多額の借金を背負ったカイジが、命をも賭けたさまざまなギャンブルゲームに挑戦し、人生の一発逆転を狙うという作品。カイジは当初、借金返済のためにギャンブルの世界に足を踏み入れた格好だったが、どんどんその魔力に取り憑かれ、すっかりギャンブル依存症のような状態になっていく。あくまでフィクションとしては楽しめる作品ではあるものの、実際には恐ろしい人間の一面を描いているのかもしれない。

 サイゾーウーマンでは、祖父、父、夫、そして自分自身もギャンブル依存症だった公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表・田中紀子氏に、ギャンブル依存の実態について伺うインタビューを行っていた。「依存症」と聞くと、健康を害しているイメージもあるが、ギャンブル依存症の人は「体はピンピンしている」といい、「何の問題もないように見える『普通』の人たちが依存を抱えている」と田中氏。また、ほかの依存症とは異なる点もあるそうだ。

 今回、『カイジ ファイナルゲーム』の放送に際し、ギャンブル依存症とは何かを広く知ってもらうために、同記事を再掲する。
(編集部)


(初出:2020年2月23日)

ギャンブル依存症は「普通」すぎて気付かない――見えにくい「犯罪率の高さ」と「嘘まみれ」の実態

 カジノを含む統合型リゾート(IR)の設置を受け、厚生労働省はギャンブル依存症の治療を4月から公的医療保険の対象とする方針を示した。これにより、「不妊治療は適応外なのに」「花粉症を保険対象にしろ」など、ネット上は意見が紛糾している。しかし、ギャンブル依存症とはそもそもどんな病気なのだろうか? 公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表で、『祖父・父・夫がギャンブル依存症!三代目ギャン妻の物語』(高文研)の著書があり、自身も同依存症だった田中紀子氏に、「ギャンブル依存」の実態について聞いた。

そもそもどこからが依存症?

――ギャンブルや、お酒などほかの依存対象でもそうですが、そもそもどこからが「依存症」なんでしょうか?

田中紀子氏(以下、田中) 依存はガンみたいに「ガン細胞が発生しました」ではないですからね。きっぱりとしたボーダーラインがあるわけではないんです。本人の中で、なにか行動するときの優先順位のトップにギャンブルが来ているような状況や、家族や友人や同僚といった、周りの人が困っているのだったら、それはもう依存症といえるのではないでしょうか。

――家族だけでなく、友達や同僚に対しても迷惑をかけるのですか?

田中 ギャンブル依存の場合、友達や同僚からお金を借りまくってしまう人もいます。よくあるのは同僚のロッカーからモノを盗んだり。会社の印紙とか切手を盗んだりとか。経費を水増し請求したり。学生だと友達同士でトラブっちゃったりするんですよ。学生ローンなんて、あまり借りられないですから、友人からお金を借りてしまい、返済できないから顔を合わせづらく、大学にも行けなくなってしまう。そして大学も中退せざるを得なくなる。

――大学生がギャンブル依存になるんですか?

田中 大学生には多いですよ。パチンコは18歳からできますよね。競馬は20歳以上であれば大学生からできます。大学側もギャンブル依存のことには無知なため、どこの大学にも「競馬サークル」があったりしますから。大学生もタレントの出てくるCMを見て、気楽な「レジャー」感覚で足を運ぶんです。

――ギャンブル依存症の人は、国内にどのくらいいるのでしょうか。

田中 厚生労働省による2014年の調査では、ギャンブル依存の有病率は成人男性8.8%、成人女性は1.6%という数値が出ています。男性は約9人に1人。なので、依存当事者はまったく普通のサラリーマンですよ。「ギャンブル依存」と聞くと、特にギャンブルに縁のない人ほど、ホームレスのような人を想像しがちですが、そんなことはなく、何の問題もないように見える「普通」の人たちが依存を抱えて生きているんです。

――依存症はギャンブル以外にも、アルコールや薬物などもあります。ギャンブル依存ならではの特徴はなんでしょうか?

田中 もちろん、どの依存も根っこでつながっているところはあります。ただ、他者を巻き込む「被害者ありき」という意味では、ギャンブル依存はピカイチだと思います。

 例えばアルコール依存症の場合は体を壊すので、そこで治療につなげるチャンスがあります。でもギャンブル依存は健康を損なうわけではないので、体はピンピンしている。ギャンブル依存症の人間が行き詰まるのは、体ではなく「お金」です。

――そして消費者金融やカードローンに手を出していくんですね。

田中 そうなると家族に嘘をつき続けないといけないわけです。私もそうでしたが、ギャンブル依存症の夫を持つ妻は、みんな「夫に嘘をつかれたことが一番つらかった」と言いますね。私も、嘘をつく夫が二重人格に見えてしまいました。

 でもその嘘はギャンブル依存症という「病気」が言わせているんだとわかってからは、ちょっと楽になりました。愛とは関係ないんです。妻や子どもを愛しているギャンブラーもいます。結核になったら咳が出るのと一緒で、ギャンブル依存症になったら嘘をつくんです。そこを理解することで、何より当事者の家族の人たちが楽になれると思います。

――ギャンブル依存と嘘って、そんなにワンセットなんですね。

田中 ワンセットですよ! 自身の限界を超えた金を集めるためには、嘘をつくしかないですから。また嘘に加えて、先程お話しましたが、他人のモノを盗んだり、会社のモノを横領したり――となったら、これはもう「犯罪」ですよね。ギャンブル依存は他人に被害を及ぼす犯罪に非常に結びつきやすいです。また、1999年に二人の方が犠牲となった池袋通り魔殺人事件がありましたが、犯人の両親は重度のギャンブル依存で、家庭が崩壊していたとも報じられています。パチンコの駐車場で乳幼児が亡くなる事件も後を絶ちませんが、そうした子どもへの虐待や事件の背景に、ギャンブル依存が関係していることもあります。

――はた目には「普通」に見える人たちがそうだとすると、周囲は気付かないですよね。

田中 銀行マンのお父さんの退職金を、ギャンブル依存になった子どもが全部使い切ってしまい、結局、ご両親は生活保護を受けているケースがありました。昔の時代の銀行マンですから退職金も高額だったはずです。でも、生活保護を受ける状況になって、ようやく「ギャンブル依存症問題を考える会」へご相談にいらっしゃいました。

――なぜ、そこまで状況を放置してしまうのでしょうか?

田中 自分や身内の問題を誰にも言えないんです。日本に強い「自己責任論」が大きいでしょうね。それに、ギャンブル依存の啓発教育も進んでいません。うちに来る相談でも、自分の子どもや夫がギャンブル依存症だと思っていない人が結構いるんですが、根拠は「だって、うちの夫や子どもは仕事してるんですよ?」なんです。「うちの子どもは仕事をしていますから、依存症というほどではないと思うんですけれどもね。まあ、ギャンブルの借金は1000万ありますけど」、みたいな相談があったりしますよ。

――田中さんに相談される方は、ギャンブル依存の当事者の親が一番多いんですか?

田中 親と奥さんが半々ぐらいですね。「100万から500万の借金の尻拭いをして気づいた」という方が多いです。以前は、相談に来るまで時間がもっとかかっていたんです。その頃は、親が金持ちでしたから、食い尽くすまで時間があった。でも今の50代は、子どもの借金を尻拭いできるほど、お金を持ってないですからね。

ギャンブル依存者へ絶対にやってはいけないこと

――身近にギャンブル依存の人がいた場合、やってはいけない支援はありますか?

田中 お金を貸すことです。絶対に貸してはいけません。「ギャンブル依存者に金は絶対に貸さない」、これは基礎知識として共有したいですね。そもそも、会社員ならクレジットカードなどを使えば、一時しのぎの借金なんてできますよね。にもかかわらず、人にお金を借りようとするということは、カードで借金ができないほどの状況と考えられます。相当ヤバいですよね。そもそも、社会人になってから、友達に「ごめん2万貸して」って言ったことありますか?

――ないですね……。

田中 普通、ないですよね。しかし、借金の肩代わりをしちゃう人は本当に多い。「嘘をつくのがうまいから、つい貸してしまった」とみなさん言うんですが、そもそも貸さなきゃいいんです。

 身近な人からお金を無心されたら、「あなたが抱えているギャンブルの問題について、何も手助けできない。だから、自分で医療施設か相談機関かGA(ギャンブラーズ・アノニマス、匿名で話すことができる自助グループ)に相談へ行きなさい」と言ってください。相手は必死にいろんな嘘をついてきますが、お金は絶対貸してはいけません。

――適切な範囲でギャンブルを楽しめる人もいる一方で、借金まみれの依存症になってしまう人もいる。この二つは何が違うのでしょうか。

田中 ギャンブルだけでなく、アルコールや薬物を摂取すると、脳内からドーパミンと呼ばれる快楽を感じる物質が分泌されます。依存症はドーパミンの機能不全が原因で、段々と耐性ができて量が増えていき、自分ではコントロールができなくなってしまいます。

 では、なぜ適性な範囲で楽しめる人と、依存になってしまう人がいるのか? これはもう、「病気だから」としか言いようがないと思います。同じような食生活をしている家族であったとしても、脳梗塞や脳卒中になる人もいれば、ならない人もいます。うちはガン家系ではなかったんですが、母親はガンになりました。それについて、「母親は何でガンになったんでしょうか?」と言ったところで、わからないですよね。「なんで?」となったとき、その人のパーソナルな部分に原因を求めてしまうんですが、それは違うと思います。誰だって病気になんてなりたくないんですから。

 ギャンブルをはじめ、アルコールや薬物などもそうですが、それらに手を出すと「一部の人たちはドーパミンの機能が不全になる“依存”という病気になってしまう」という点を、啓発するべきだと思うんです。自分が依存症になるとわかって始める人はいませんから。

子どもは依存症になるリスクが高い

田中 とはいえ、依存の発症に関して、明らかなこともあります。依存者は「年齢が若いうちから手を出している」こと、あとは「遺伝的要素を受けやすい」ということです。趣味や気晴らしの範囲で競馬を楽しんでいたお父さんが、レジャー感覚で中学生の子どもを競馬場に連れていき、馬券を買ってやったりしたところ、子どもが一気にギャンブル「依存」までのめり込んでいき、暴力を振るうようになった。さらに親戚に金を無心したり、人が変わったようになってしまい、ものすごく後悔されていた親御さんもいました。年齢は大きな要素です。

――競馬や競艇は人気タレントを起用したCMでレジャー感覚を打ち出していますが、依存まで発展する可能性がある以上、軽い気持ちで人を誘うのは危険ですね。

田中 結局、ギャンブル依存症になる原因はただ一つ、「ギャンブルをやったから」です。ギャンブルをやらなければ、ギャンブル依存には絶対、なりません。ギャンブルをやった人の一部がギャンブル依存症になるリスクがある、ということなんです。それはあなたかもしれないし、あなたの配偶者、子ども、友人、同僚かもしれないし、誰がなるのかはまったくわからないのです。

(後編につづく)

大阪府知事・吉村洋文氏は、謝れないリーダー!? 「まるでカッコつけの子ども」上西小百合が維新もろともぶった斬る!

 日本で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうようになって早1年。未曾有の事態に直面した国民は、これまで以上に政治に関心を持たざるを得なくなったが、そんな中、爆発的に知名度を上げた政治家といえば、大阪府知事・吉村洋文氏ではないだろうか。

 弁護士出身で、かつて関西の大スター、故・やしきたかじんさんの顧問弁護士を務めた経験もある吉村府知事。昨年5月、緊急事態宣言が延長された際、規制の早期緩和のため、感染拡大・収束状況を判断する独自基準「大阪モデル」を打ち出すと、メディアはこれをこぞって称賛。45歳という若さ、韓流スター・ヒョンビンにそっくりといわれる甘いルックスも注目を浴び、「新しいリーダー」として大々的に持ち上げられたのだった。

 しかし、そんな吉村府知事も、決して「完全無欠のリーダー」ではなかった。同8月に突如会見を開き、新型コロナ対策にポビドンヨード入りうがい薬を推奨、「コロナに打ち勝てるのではないか」とぶち上げたところ、専門家を中心に「科学的根拠が不足」と批判され、一方でイソジンの買い占め騒動にも発展。こうした事態を前にしても、「僕にとってそれほど想定外のことは起こってない」と批判をあしらったことも物議を醸した。

 もちろん、大阪府民を中心に、熱心な支持者も大勢いる吉村府知事だが、その後も批判を受け入れないような姿勢が露呈するたびに、ネットは炎上。「新しいリーダー」ともてはやされる人物が、謝れないというのはいかがなものか? と悶々とする人が続出している。

 そこでサイゾーウーマンは、かねてからメディアやSNSで、吉村府知事に対する厳しい意見を発信している元衆議院議員で現在はタレントの上西小百合氏のもとを緊急訪問。上西氏に「謝れないリーダー」吉村府知事をズバリ斬っていただいた。

吉村府知事は「総理大臣になりたい」くらいの夢は見ている

——上西さんは吉村府知事をどのような人物であると捉えていますか?

上西小百合氏(以下、上西) マスコミが記事にしてくれるような“聞こえがいいキャッチーな話”ばかりをする人でしょうか。イソジンもそうですが、言うことが本当だったら、昨年9月には大阪で新型コロナのワクチンができるはずだったんですよ(※)! なぜ吉村さんが派手なことばかり言うのかというと、知名度を維持して国会議員に戻りたいからだと思います。

 日本維新の会の地方議員って、なぜか国会議員に対する憧れが強くて、妬みがものすごいんです。彼は地方議員から国会議員になったのもつかの間、大阪市長選挙に立候補するため、辞めざるを得なかったという経緯があるため、もう一度という気持ちがあるのでしょう。そしてゆくゆくは若いリーダー、総理大臣になりたい……正直、無理な話ですが、それくらいの夢は見ていると思いますよ。

(※)昨年4月、大阪府は、新型コロナ感染症における予防ワクチン・治療薬などの研究開発のため、大学や医療機関、大阪市などと連携・協定を締結。会見で吉村府知事は「ワクチンは9月から実用化に向かう。年内には10万〜20万単位で投与させる」と説明していた。

——野心が人一倍強いという人物像が浮かび上がってきますね。

上西 野心家ですよね。つてを頼って、弁護士から政治家になったわけですから。また、党利党略としか思えないタイミングで、コロナ禍にもかかわらず、大阪都構想の住民投票の説明会を行ったり、「Go To Eat」に合わせ、ミナミの飲食店を利用するとさらにポイントを還元するキャンペーンを実施し、人を集め倒したり……「コロナって案外、大丈夫なんだな」という風潮をつくって、吉村府知事は府民の命をどう考えているの!? と。結果的に、大阪府は死者数や重症者用の病床使用率が全国的に突出してしまいました。

——上西さんは以前から、吉村さんの「謝れない」一面を指摘してきました。

上西 不祥事を起こした時の政治家の対応って、それぞれのキャラクターによって異なるんです。王道は「雲隠れ」かもしれませんが、例えば、元大阪府知事の橋下徹さんの場合は、「オカンに怒られたから許して!」とかわい子ぶる。一方、先日、緊急事態宣言下でのふぐ会食が報じられた自民党の石破茂元幹事長は、率直に「本当にごめんなさい!」と謝っていました。そうしたほうが「世間のウケがいい」と思っているのでしょう。

 そんな中、吉村さんは、間違ったことを認めない。「誤解が生じる言い方をしてしまったが、真意はこうです」といった、物事を別の方向から見るような弁護士っぽい言い訳の仕方をしていると感じます。またイソジンの件でバッシングされたとき、“こうなることは最初からわかってた”と言っていましたが、自分をカッコ良く見せたい子どもみたいで、思わず「わかってたらいいんかい!」とツッコミたくなりますよね。

——その後、吉村府知事が、毎日放送のトイレにイソジンが設置されているのを見つけ、「MBS(毎日放送)!僕のうがい薬会見を散々批判してたけど、自社のトイレにポビドンヨードのうがい薬を置いてるやんか」とツイートしたことも話題になりました。

上西 ねちっこいですよねぇ。別にコロナ禍じゃなくたって、イソジンを置いてる会社はありますよ。それにMBSって、そこまで維新に批判的な報道をしていないんですが……何か一つでも嫌なことを言われると許せないのかな? と思ってしまいます。コロナ禍以前は、今ほどスポットが当たっていなかったというか、徹底的に批判されることもなかったので、単純にこの状況に慣れておらず、こうした反応になってしまうのかもしれませんが。

——吉村府知事が1月、コロナ新規感染者が急増した状況を「一挙にガラスの天井が突き抜けた」と述べて、炎上した件はいかがでしょう。「ガラスの天井」はそもそも「女性のキャリアアップを阻む目に見えない障壁」を意味する言葉なので、誤用としか思えないのですが、それを指摘されると、謝るどころか、Twitterで「蓮舫議員や太田議員が、吉村が『ガラスの天井』を間違って使ってる!と一生懸命だが、僕が役所内の『ガラスの天井』を打ち破る為に何をしてるのかも知らないんだろうな。その意味で使ってない(後略)」と反論しました。

上西 こういう使い方をしている時点で、「ガラスの天井」の意味はわかっていないですよね。それにツイートの中で、自民党の太田房江議員と立憲民主党の蓮舫議員の名前を出してるのが気になります。というのも維新は、元府知事である太田さんについて、「あの人のせいで大阪はひどい目に遭った」とボロカス言うことで、党の宣伝をしてきたんですよ。だから維新支持者は、太田さんを嫌う傾向がある。また保守派である維新支持者は、革新派である蓮舫さんのことも敵と見なします。吉村さんは、自分の味方が「そうだそうだ!」と盛り上がってくれることを期待して、この二人の名前を出したんだろうなぁと思ってしまいます。

——大阪府民は、「謝れないリーダー」をどう思っているのでしょう。

上西 「折れない」「強い」リーダーが好きというのは、府民性としてあると思います。ただ、謝る人が嫌いかというと、そうではなくて、先ほども触れたように、橋下さんは「オカンに叱られちゃったよ」という謝罪で、府民から「トオルちゃんかわいいわね」なんて親しまれていたんですよ。ただ、吉村府知事が橋下さんと同じことをやると、キャラにそぐわないですし、頼りないというか、アホっぽく見えてしまうかもしれませんね。

——吉村府知事が「謝れない」というのは、府民に好かれるための戦略でもあるのでしょうか。

上西 いや、単純に性格だと思いますよ(笑)。吉村府知事というか、維新が好かれているのって、府民のプライドをくすぐるのが上手だから。大阪都構想もその一つでしょう。住民投票で否決されましたが、維新は府民を「東京と肩を並べてやっていける」「もしや東京に勝てるんじゃないか?」とワクワクさせたんです。それに、維新って大阪でしか根付かなかった、いわば名物。府民は「大阪だけのもの」を守らなければという気持ちも強いんです。

——「謝れないリーダー」の危険なところはどこにあるのでしょうか?

上西 間違っていても、そのまま進んでいってしまうところです。例えば大阪府民は、「9月には実用化」と言っていた新型コロナのワクチンを信じて待っていたわけですよね。マスコミもワクチンの件について、その後どうなったのかをしっかり追っていないんですが、吉村府知事は「すみません、できませんでした」と言うべきだったんじゃないかなと思ってしまいます。

 でも、同時に「謝ったら全て許してもらえる」と思っている政治家も怖い。本来、謝罪とは、その後にどう改善されるかが大事であって、解決策や改善策がセットじゃないといけません。というか、「謝るようなことをしてはいけない」のが大事な点ではないでしょうか。吉村府知事は、謝らなければいけないポイントが多すぎる。

——謝罪の有無以前に、“そもそも”そうあるべきですよね。

上西 政治家だったら、石橋を叩いてばかりで、はっきりした政策を打ち出せないというのも問題ですが、ある程度は「人のお手本になって生きるんだ」と自分に言い聞かせ、慎重に行動をしなくちゃいけないと思います。吉村府知事はイソジン騒動にせよ、どうしてあそこまで突っ走ってしまうのか。結局のところ、府民に甘えてるんじゃないんですかね。

上西小百合(うえにし・さゆり)
1983年、大阪府生まれ。会社員を経て、第46回衆議院議員選挙に大阪7区(吹田市・摂津市)より立候補し、初当選を果たす。第47回衆議院議員選挙も同区にて2期目の当選。現在はテレビ・ラジオを中心にコメンテーター・タレントとして活躍中。

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大阪府知事・吉村洋文氏は、謝れないリーダー!? 「まるでカッコつけの子ども」上西小百合が維新もろともぶった斬る!

 日本で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうようになって早1年。未曾有の事態に直面した国民は、これまで以上に政治に関心を持たざるを得なくなったが、そんな中、爆発的に知名度を上げた政治家といえば、大阪府知事・吉村洋文氏ではないだろうか。

 弁護士出身で、かつて関西の大スター、故・やしきたかじんさんの顧問弁護士を務めた経験もある吉村府知事。昨年5月、緊急事態宣言が延長された際、規制の早期緩和のため、感染拡大・収束状況を判断する独自基準「大阪モデル」を打ち出すと、メディアはこれをこぞって称賛。45歳という若さ、韓流スター・ヒョンビンにそっくりといわれる甘いルックスも注目を浴び、「新しいリーダー」として大々的に持ち上げられたのだった。

 しかし、そんな吉村府知事も、決して「完全無欠のリーダー」ではなかった。同8月に突如会見を開き、新型コロナ対策にポビドンヨード入りうがい薬を推奨、「コロナに打ち勝てるのではないか」とぶち上げたところ、専門家を中心に「科学的根拠が不足」と批判され、一方でイソジンの買い占め騒動にも発展。こうした事態を前にしても、「僕にとってそれほど想定外のことは起こってない」と批判をあしらったことも物議を醸した。

 もちろん、大阪府民を中心に、熱心な支持者も大勢いる吉村府知事だが、その後も批判を受け入れないような姿勢が露呈するたびに、ネットは炎上。「新しいリーダー」ともてはやされる人物が、謝れないというのはいかがなものか? と悶々とする人が続出している。

 そこでサイゾーウーマンは、かねてからメディアやSNSで、吉村府知事に対する厳しい意見を発信している元衆議院議員で現在はタレントの上西小百合氏のもとを緊急訪問。上西氏に「謝れないリーダー」吉村府知事をズバリ斬っていただいた。

吉村府知事は「総理大臣になりたい」くらいの夢は見ている

——上西さんは吉村府知事をどのような人物であると捉えていますか?

上西小百合氏(以下、上西) マスコミが記事にしてくれるような“聞こえがいいキャッチーな話”ばかりをする人でしょうか。イソジンもそうですが、言うことが本当だったら、昨年9月には大阪で新型コロナのワクチンができるはずだったんですよ(※)! なぜ吉村さんが派手なことばかり言うのかというと、知名度を維持して国会議員に戻りたいからだと思います。

 日本維新の会の地方議員って、なぜか国会議員に対する憧れが強くて、妬みがものすごいんです。彼は地方議員から国会議員になったのもつかの間、大阪市長選挙に立候補するため、辞めざるを得なかったという経緯があるため、もう一度という気持ちがあるのでしょう。そしてゆくゆくは若いリーダー、総理大臣になりたい……正直、無理な話ですが、それくらいの夢は見ていると思いますよ。

(※)昨年4月、大阪府は、新型コロナ感染症における予防ワクチン・治療薬などの研究開発のため、大学や医療機関、大阪市などと連携・協定を締結。会見で吉村府知事は「ワクチンは9月から実用化に向かう。年内には10万〜20万単位で投与させる」と説明していた。

——野心が人一倍強いという人物像が浮かび上がってきますね。

上西 野心家ですよね。つてを頼って、弁護士から政治家になったわけですから。また、党利党略としか思えないタイミングで、コロナ禍にもかかわらず、大阪都構想の住民投票の説明会を行ったり、「Go To Eat」に合わせ、ミナミの飲食店を利用するとさらにポイントを還元するキャンペーンを実施し、人を集め倒したり……「コロナって案外、大丈夫なんだな」という風潮をつくって、吉村府知事は府民の命をどう考えているの!? と。結果的に、大阪府は死者数や重症者用の病床使用率が全国的に突出してしまいました。

——上西さんは以前から、吉村さんの「謝れない」一面を指摘してきました。

上西 不祥事を起こした時の政治家の対応って、それぞれのキャラクターによって異なるんです。王道は「雲隠れ」かもしれませんが、例えば、元大阪府知事の橋下徹さんの場合は、「オカンに怒られたから許して!」とかわい子ぶる。一方、先日、緊急事態宣言下でのふぐ会食が報じられた自民党の石破茂元幹事長は、率直に「本当にごめんなさい!」と謝っていました。そうしたほうが「世間のウケがいい」と思っているのでしょう。

 そんな中、吉村さんは、間違ったことを認めない。「誤解が生じる言い方をしてしまったが、真意はこうです」といった、物事を別の方向から見るような弁護士っぽい言い訳の仕方をしていると感じます。またイソジンの件でバッシングされたとき、“こうなることは最初からわかってた”と言っていましたが、自分をカッコ良く見せたい子どもみたいで、思わず「わかってたらいいんかい!」とツッコミたくなりますよね。

——その後、吉村府知事が、毎日放送のトイレにイソジンが設置されているのを見つけ、「MBS(毎日放送)!僕のうがい薬会見を散々批判してたけど、自社のトイレにポビドンヨードのうがい薬を置いてるやんか」とツイートしたことも話題になりました。

上西 ねちっこいですよねぇ。別にコロナ禍じゃなくたって、イソジンを置いてる会社はありますよ。それにMBSって、そこまで維新に批判的な報道をしていないんですが……何か一つでも嫌なことを言われると許せないのかな? と思ってしまいます。コロナ禍以前は、今ほどスポットが当たっていなかったというか、徹底的に批判されることもなかったので、単純にこの状況に慣れておらず、こうした反応になってしまうのかもしれませんが。

——吉村府知事が1月、コロナ新規感染者が急増した状況を「一挙にガラスの天井が突き抜けた」と述べて、炎上した件はいかがでしょう。「ガラスの天井」はそもそも「女性のキャリアアップを阻む目に見えない障壁」を意味する言葉なので、誤用としか思えないのですが、それを指摘されると、謝るどころか、Twitterで「蓮舫議員や太田議員が、吉村が『ガラスの天井』を間違って使ってる!と一生懸命だが、僕が役所内の『ガラスの天井』を打ち破る為に何をしてるのかも知らないんだろうな。その意味で使ってない(後略)」と反論しました。

上西 こういう使い方をしている時点で、「ガラスの天井」の意味はわかっていないですよね。それにツイートの中で、自民党の太田房江議員と立憲民主党の蓮舫議員の名前を出してるのが気になります。というのも維新は、元府知事である太田さんについて、「あの人のせいで大阪はひどい目に遭った」とボロカス言うことで、党の宣伝をしてきたんですよ。だから維新支持者は、太田さんを嫌う傾向がある。また保守派である維新支持者は、革新派である蓮舫さんのことも敵と見なします。吉村さんは、自分の味方が「そうだそうだ!」と盛り上がってくれることを期待して、この二人の名前を出したんだろうなぁと思ってしまいます。

——大阪府民は、「謝れないリーダー」をどう思っているのでしょう。

上西 「折れない」「強い」リーダーが好きというのは、府民性としてあると思います。ただ、謝る人が嫌いかというと、そうではなくて、先ほども触れたように、橋下さんは「オカンに叱られちゃったよ」という謝罪で、府民から「トオルちゃんかわいいわね」なんて親しまれていたんですよ。ただ、吉村府知事が橋下さんと同じことをやると、キャラにそぐわないですし、頼りないというか、アホっぽく見えてしまうかもしれませんね。

——吉村府知事が「謝れない」というのは、府民に好かれるための戦略でもあるのでしょうか。

上西 いや、単純に性格だと思いますよ(笑)。吉村府知事というか、維新が好かれているのって、府民のプライドをくすぐるのが上手だから。大阪都構想もその一つでしょう。住民投票で否決されましたが、維新は府民を「東京と肩を並べてやっていける」「もしや東京に勝てるんじゃないか?」とワクワクさせたんです。それに、維新って大阪でしか根付かなかった、いわば名物。府民は「大阪だけのもの」を守らなければという気持ちも強いんです。

——「謝れないリーダー」の危険なところはどこにあるのでしょうか?

上西 間違っていても、そのまま進んでいってしまうところです。例えば大阪府民は、「9月には実用化」と言っていた新型コロナのワクチンを信じて待っていたわけですよね。マスコミもワクチンの件について、その後どうなったのかをしっかり追っていないんですが、吉村府知事は「すみません、できませんでした」と言うべきだったんじゃないかなと思ってしまいます。

 でも、同時に「謝ったら全て許してもらえる」と思っている政治家も怖い。本来、謝罪とは、その後にどう改善されるかが大事であって、解決策や改善策がセットじゃないといけません。というか、「謝るようなことをしてはいけない」のが大事な点ではないでしょうか。吉村府知事は、謝らなければいけないポイントが多すぎる。

——謝罪の有無以前に、“そもそも”そうあるべきですよね。

上西 政治家だったら、石橋を叩いてばかりで、はっきりした政策を打ち出せないというのも問題ですが、ある程度は「人のお手本になって生きるんだ」と自分に言い聞かせ、慎重に行動をしなくちゃいけないと思います。吉村府知事はイソジン騒動にせよ、どうしてあそこまで突っ走ってしまうのか。結局のところ、府民に甘えてるんじゃないんですかね。

上西小百合(うえにし・さゆり)
1983年、大阪府生まれ。会社員を経て、第46回衆議院議員選挙に大阪7区(吹田市・摂津市)より立候補し、初当選を果たす。第47回衆議院議員選挙も同区にて2期目の当選。現在はテレビ・ラジオを中心にコメンテーター・タレントとして活躍中。

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「人気芸能人Mに異性スキャンダルの懸念」「俳優Tは逮捕の危機」!? 霊視芸人・シークエンスはやともが、2021年の芸能界を大予想!

 “霊がよく見えるピン芸人”として、『ホンマでっか!?TV』や『ダウンタウンなう』(ともにフジテレビ系)、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)など人気番組に多数出演し、話題を集めているシークエンスはやとも氏。昨年12月には、自身の心霊体験を元に「死霊を怖がらずよせつけない方法」、「生き霊と上手に付き合い味方にするコツ」など、霊との向き合い方をつづった2冊目の著書『霊が教える幸せな生き方』(KADOKAWA)を発売した。

 サイゾーウーマンでは、そんな今注目の芸人・シークエンスはやとも氏にインタビューを実施。前編に引き続き、後編では、2021年の芸能界がどんな動きを見せるのか話を聞いた。

昨年ブレークしたM、異性スキャンダルが噴出!?

――2020年にはやともさんが霊視した芸能人の中で、2021年、「この人、ちょっと危ないかも……」という芸能人の方がいたら教えてください。

シークエンスはやとも氏(以下、はやとも) 昨年一気にブレークした、大手事務所所属のMさんですね。この方は、“我慢の人”だったんですよ。同世代の方たちよりも長い間“我慢”をしてきた分、今、結構有頂天というか、「やっほ~い!」という状態で。霊視をしたところ、羽目を外しすぎている感があったんですよね。めちゃくちゃ遊んでいると思いますよ(笑)。僕が「これからは気をつけないと危ないですよ」という話をしたときも、「あ~、そうっすか」みたいな感じで、すごく適当に話を聞いていたし。「もう、全然余裕っしょ!」という精神の人なので、スキャンダルには気を付けてほしいですね。

――霊視でそこまでわかってしまうんですね(笑)。

はやとも もともとの性格自体はいい人なんですよ。バラエティにも、ものすごいやる気を見せて取り組んでいるんですけど、正直、狙って面白いことができるタイプではないと感じます。周りに芸人さんがいて、イジってくれるから面白くなっている。でも本人は、自分自身がウケていると思ってしまっていて。だから、おそらくいろいろな分野で“勘違い”が生まれてしまっているはず。でも、ただただ頑張り屋さんで一生懸命な人ではあるので、みんな指摘しづらいんでしょうね……。

坂上忍もびっくり!? 俳優Tに視えた“黒い影”

はやとも あと、僕が今年霊視した芸能人の方々の中に、明らかに何か“悪いこと”をしているけど、それがまだ世に出ていない人がいたんです。それは、中堅俳優のTさん。マスコミの方々はすでに嗅ぎ付けているかもしれませんが……ひょっとしたら、逮捕されてしまう危険性もあります。

 ある番組で坂上忍さんと共演した際、「今まで視た中で一番ヤバかったの誰?」と聞かれたのでTさんの名前を出したら、坂上さんが吹き出してしまって。坂上さんは心霊とかスピリチュアル系の話は嫌いと聞いていたんですが、それから僕の話に全部乗っかってくださったんです。本番が終わった後も「あいつヤバいんだ」って漏らしていらっしゃいました(笑)。

 また、大手事務所に所属する男性歌手のNさん、Sさん、Mさん。この方たちは事務所を辞める可能性が高いです。

――一方で、2021年は「この人の年になる!」という注目の芸能人は?

はやとも バラエティ界でブームを巻き起こしている「お笑い第7世代」の中では、ぺこぱさんがダントツで活躍すると思います。

――すでに売れっ子のお二人だと思うのですが、ここからさらにブレークすると?

はやとも そうですね。というのも、どの時代も長続く活躍する人ってスロースターターなんですよ。一気に売れると仕事が増える半面、本人たちがキャパオーバーになってしまい、本来の力を出し切れずに、テレビを見た人に「あれ? もっと面白かったよな?」と思われがち。でもぺこぱさんは、本人たちのペースに合わせて仕事が入ってきている印象なので、ずっと最良の状態を保ちながら、まだまだコンビを知らない方たちからも支持を集めることができるんじゃないかと。

 特に、ツッコミの松陰寺(太勇)さんは、本当に優しい心の持ち主で向上心があり、人からも好かれているのに、心の一番深い根っこの部分がマイナス思考なんです。たくさんの人に実力を認められて、あれだけテレビに出ているのに、「俺たち、今のままでいいのだろうか?」と常に思い続けることは、「慢心しない」ことにつながります。実際、勢いに乗っているし、その波に乗り続けられる精神力を持つ人でもありますから。逆にいうと、EXIT・兼近(大樹)さんみたいに、気を使わずになんでもはっきり口にし、「別にテレビなんか出ていたいわけじゃない」という吹っ切れ方をしている人も強いんですけどね(笑)。

一方、芸人はブレークしづらい傾向に

――21年も引き続き、ぺこぱさんに注目ですね。

はやとも でも、もっと広いくくりでいうと、22年いっぱいまでは、芸人は誰も売れない気がします。僕は新型コロナの“なんとなくの終わり”は、22年の末だと思っているんです。“終わる”というのも、元の生活に戻るのではなくて、ウイルスがある中で生活することに「慣れる」というだけですが。

――ウイルスが流行する前の日本には戻らない、と。

はやとも そうですね。「お笑い」ってやっぱり、“不謹慎”につながる要素が少なからずあるはずなんですよ。時事ネタを面白おかしくイジったり、ちょっと毒を吐いてみたりとか。だって、松陰寺さんのあの「〇〇でもいいだろう」という肯定するツッコミだって、手前に毒がないと成り立っていないわけですから。そう考えると、世間的にみんなが圧迫されているというか、「苦しい、苦しい」って状態の時に、わざわざ不謹慎なネタを聞きたくないという人って結構いると思うんです。受け入れる余裕ができて、笑いで心が救われるようになるまでには、僕はあと2年かかるのではないかと考えているので、芸人は誰も売れない可能性があるかもしれません。

――では最後に、サイゾーウーマン読者に、霊とうまく向き合うためのアドバイスをお願いいたします。

はやとも 読者にはジャニーズファンの方が多いとお聞きしました。先日、YouTubeでジャニーズファンの先輩とコラボしたんですが、コロナ禍の影響でライブが全て配信になって、会える機会がなくなったのに、ファンを辞めていないんですよね。あらためて、応援の精神ってすごいなと感じました。苦労してチケットを取って、スケジュールを調整して、グッズを買って……そういう努力が、ライブで好きなアイドルに会えることで報われる。ファンサービスをされたら、それまでの苦労なんて全部吹き飛んじゃいますよね。でも、これからはそういう直接的な見返りというか、喜びを感じづらい時代になるし、自分が頑張った分の成果を他人に求めてしまうと、すごいしんどくなってくると思うんです。だから、自分で自分を満足させることが大事になってくる。そんな時に、少しだけ霊のこと考えてみてもいいんじゃないかなと思っていて。

――それはなぜでしょうか?

はやとも 霊は、たいていの人にとって“見えない存在”じゃないですか。だから僕がどんなに霊についての話をしても、見えない人にとってはやっぱり“妄想”でしかない。ただ、妄想でもいいので、例えば、亡くなった家族のことを思い浮かべながら「今この状況だったらあの人なら何言うかな?」「あの人だったら自分のことをどうやって見るかな?」と考えてみると、自分の身の周りのことや、やりたいことが見えてきて、第三者の視点から自分を理解できるようになると思うんです。そうやって、自分で自分を満足させる方法を探っていくわけです。亡くなった人たちも、自分を思い出してもらえますから、嫌な気持ちになることはないはずですし。ある意味ウィンウィンな関係ですね。

 僕の2冊目の著書『霊が教える幸せな生き方』では、そういった“霊といかにうまく付き合っていくか”について語っています。この本をきっかけに、霊の力を借りながら、自分で自分を喜ばせる方法を見つけていただけるとうれしいです。

シークエンスはやとも
1991年7月8日生まれ、東京都出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。NSC東京20期生。“霊がよく見えるピン芸人”として、『ホンマでっか!?TV』や『ダウンタウンなう』などのテレビ番組で数々の有名芸能人たちを霊視して話題に。16年12月より「女性自身」にてコラム『ポップな心霊論』を連載中。著書に『ヤバい生き霊』(光文社)、『霊が教える幸せな生き方』(KADOKAWA)

公式Twitter :@HayaTaka78
公式インスタグラム:@takahayatomo
公式YouTubeチャンネル:「シークエンスはやともチャンネル〜1人で見えるもん。〜」

花田優一、父・貴乃花光司の“家庭内暴力”を告発も「尊敬している」——藤田紀子さんが“花田家”の素顔を語る

 貴乃花光司(本名・花田光司)と元フジテレビアナウンサー・河野景子(2018年に離婚)の長男で、「靴職人」として活動する花田優一のロングインタビューが、2月2日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)に掲載された。かねてより“不仲”だとウワサされる父親・貴乃花について、過去に行っていた家庭内暴力などを告発し、ネット上で話題になっている。

 2017年8月に芸能事務所とマネジメント契約を結び、“二世タレント”として注目を集めた優一。しかし、翌18年11月、「フライデー」(講談社)が同年9月に契約解除されていたとスクープし、その理由は貴乃花であったとと報じるマスコミも。同年12月発売の「女性自身」(光文社)は、優一が「本業の靴作りをおろそかにし、所属事務所にも迷惑をかけ続けた」ため、貴乃花から事務所に解雇を申し出たと伝えていた。

 事務所を離れた後も優一はメディア出演を続けたものの、靴を注文した客から「商品が届かない」とクレームが相次ぐトラブルなどが発覚し、批判が続出。数々の騒動を巻き起こしてきた優一だけに、「週女」のインタビューに対しても、ネット上では「どこまで本当の話なのかわからない」「親の過去や悪口を公にするなんて、息子もひどい」などと、厳しい意見も多い。「家庭の話は他人にはわからないけど、やっぱり息子は変なヤツなんだろうな」との声も見受けられるが、優一は一体、どんな人物なのだろうか?

 サイゾーウーマンでは、優一が一般女性と結婚を発表した17年、貴乃花の母親であり、優一の祖母にあたるタレント・藤田紀子さんにインタビューを行い、“花田家”の人々について話を聞いていた。その後、18年には離婚を発表しているが、紀子さんから語られた優一の知られざる素顔を振り返るべく、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2017年11月1日)

藤田紀子さん、孫・花田優一さん結婚を祝福!! 「若いうちに結婚することに私は大賛成!」

fujitanorikosan

 10月30日、貴乃花親方の長男である靴職人の花田優一さんが、パーソナリティーを務める『花田優一First Step』(TBSラジオ)で、一般人女性と結婚したことを発表した。優一さんは現在22歳、今年から本業の靴職人に加えてタレント活動を本格化させ、多忙な日々を送っている。そんな中での突然の発表に、世間は大いに驚いたが、貴乃花親方の母であり、優一さんの祖母にあたるタレントの藤田紀子さんも、その1人だったようだ。

「私は家にいられるときは、いつも優ちゃんのラジオを聞くようにしているものですから、そこで結婚を知りました。一番に感じたことは、『うちはみんな結婚が早いなぁ』ということ(笑)。あの子のおじいちゃんに当たる親方(故二子山親方)は、20歳で私と結婚しましたし、お父さんである光司(貴乃花親方)も、23歳で結婚しています。最近は結婚する年齢が遅くなっているので、優ちゃんは早い方だと思います。親や自分の身内の結婚が早いと、きっとそれが自然なんですよね」

 藤田さんは、「若いうちに結婚することはいいことだ」と太鼓判を押す。

「親方と私は、最初に小さいマンションに住み始めて、三軒目にして一軒家を建てたんですけど、親方はずっと『強くなって、絶対に家を建てるんだ』と言っていました。若くして結婚したからこそ、早いうちに目標を立てることができ、その実現のために頑張れたのではないでしょうか。優ちゃんも小さい頃から、そういった感覚を持っていたと思います。だから私は、若いうちの結婚に大賛成。光司は、20歳の頃に婚約をして、破棄になってしまいましたが、当時報道で、私が結婚に反対したなんていわれたことがあるんです。でもこれはまったくのデマ! 私は親方が20歳で結婚したこともあり、『早く落ち着くのはいいことだ』と、光司の婚約がうれしくてうれしくて、一番協力的だったんですよ。私は大歓迎でした(笑)」

 優一さんの結婚に、祖父、父の生き方を受け継いでいるように感じたという藤田さん。最近、優一さんはバラエティ番組などで、貴乃花親方の“厳しい父ぶり”を話す機会もあるが、「とは言いつつ、優ちゃんはお父さんのことを尊敬していると思います。もしかしたら、『お父さんのように、自分も早くに結婚したい』という夢がかなったのかもしれませんね」と微笑む。

 優一さんは今年8月、芸能事務所と契約を結んだことを発表。あくまで靴職人に軸を置きながら、タレント活動をしているが、藤田さんは優一さんの活躍をどのように感じているのだろうか。

「優ちゃんは、靴職人という本業はあるものの、現在おかげさまで、テレビやラジオに出させていただいています。彼自身で言っている通り、職人としては、まだまだこれから力をつけていく身。その前に、彼は恵まれた環境で、職人さんの道とはまた別の体験と勉強をしているんです。それは、今後職人としても生きるのではないかと思います。最近では、彼に対する“妬み”とでも言いますか、悪口を言われることもあるらしく、今回の結婚発表に関しても『どうしてアイドルでもないのに、結婚を隠していたんだ』といった声があったようです。私は、きっとすぐに言えない事情があったんだと思っていますが、優ちゃんには、『あなたは、妬まれるだけのいい人生を送っているのよ』と言いたいですね。それに親の七光りといっても、その子に本当に何もなかったら注目されないと、私は思いますよ」

 そんな、まさに脚光を浴びる中での結婚発表となった優一さん。藤田さんは、当時“角界のプリンス”と呼ばれた二子山親方と結婚した身として、奥さんに対しても、ある期待を寄せているようだ。

「テレビなどに出させていただく環境にいると、やはり浮かれたり、テングになったりということがなきにしもあらずなんです。親がどんなに厳しく育ててもね。だけど、このタイミングで結婚したことによって、奥さんから一番に注意をしてもらえるのではないかと思います。他人からおだてられても、奥さんが『うちの夫、ちょっと調子に乗ってるな?』とビシッと締めてくれるのではないでしょうか」

 また、「優一さんへ結婚のアドバイスを」と尋ねると、藤田さんは「離婚した私がアドバイスなんてできるかしら(笑)」と少し困りつつも、「でも私は、31年頑張りましたからね」と、あらためて“結婚”の大先輩として、「全て奥さんに頼るのでなく、奥さんを労わる気持ちを持ち続けることが、生涯結婚生活を続ける秘訣ではないでしょうか。あのお父さんの息子だから、優ちゃんも、頑固なところがあるかもしれないし、それは仕事にはとても大切なことだけれど、奥さんの話にも耳を傾けてね」とアドバイス。ただその一方で、貴乃花親方から「妹を大切にしなさい」と言われ育った優一さんだけに、「女性に優しく接することができる子かもしれませんね」と期待しているそうだ。

 名前に“優(しい)”という漢字を持つ優一さん。その名付け親は藤田さんだ。姓名学の本を買い、字画などを必死に調べてつけたという「優一」の名前は、「貴乃花親方がちょうど優勝したタイミングだったので“優”という字を。また貴乃花親方にとって初めての子どもだったことから“一”いう字をつけました」とのこと。名付け親としての責任を感じていた藤田さんは、優一さんの結婚について、「順調に育ってくれているんだなぁと思い、ホッとした」面もあったようだ。

 そんな藤田さんに、「ひ孫さんの誕生もあるかもしれませんね」と話を振ると、「そうなるのかな? と思いました」とうれしそうに語る。

「お兄ちゃん(花田虎上)のところの一番上の子も、今22歳なんです。それで、一番下の孫が3歳。2人の息子から、なんと9人の孫ができました。みんなで集まってお食事でもできたら、とてもにぎやかだろうなと思いますね。今、光司とは疎遠になっているだけに、“相手が望まないことを無理やりにはしない”とは思いますが、どうでしょうかね? ただ本当に、こうして家族が増えていくのは、とてもうれしいことですよ」

 終始、喜びにあふれた声でインタビューに応じてくれた藤田さん。優一さんに、“おばあちゃんからのエール”が届くことを祈りたい。

藤田紀子(ふじた・のりこ)
1967年女優デビュー。70年に初代貴ノ花と結婚。その翌年に、長男の花田虎上、72年には次男・光司を出産。藤島部屋のおかみとして、親方と共に弟子たちの育成に尽力した。現在、タレントとして、子育て論から時事の話題まで、説得力のあるトークで人気を博している。
公式ブログ

花田優一、父・貴乃花光司の“家庭内暴力”を告発も「尊敬している」——藤田紀子さんが“花田家”の素顔を語る

 貴乃花光司(本名・花田光司)と元フジテレビアナウンサー・河野景子(2018年に離婚)の長男で、「靴職人」として活動する花田優一のロングインタビューが、2月2日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)に掲載された。かねてより“不仲”だとウワサされる父親・貴乃花について、過去に行っていた家庭内暴力などを告発し、ネット上で話題になっている。

 2017年8月に芸能事務所とマネジメント契約を結び、“二世タレント”として注目を集めた優一。しかし、翌18年11月、「フライデー」(講談社)が同年9月に契約解除されていたとスクープし、その理由は貴乃花であったとと報じるマスコミも。同年12月発売の「女性自身」(光文社)は、優一が「本業の靴作りをおろそかにし、所属事務所にも迷惑をかけ続けた」ため、貴乃花から事務所に解雇を申し出たと伝えていた。

 事務所を離れた後も優一はメディア出演を続けたものの、靴を注文した客から「商品が届かない」とクレームが相次ぐトラブルなどが発覚し、批判が続出。数々の騒動を巻き起こしてきた優一だけに、「週女」のインタビューに対しても、ネット上では「どこまで本当の話なのかわからない」「親の過去や悪口を公にするなんて、息子もひどい」などと、厳しい意見も多い。「家庭の話は他人にはわからないけど、やっぱり息子は変なヤツなんだろうな」との声も見受けられるが、優一は一体、どんな人物なのだろうか?

 サイゾーウーマンでは、優一が一般女性と結婚を発表した17年、貴乃花の母親であり、優一の祖母にあたるタレント・藤田紀子さんにインタビューを行い、“花田家”の人々について話を聞いていた。その後、18年には離婚を発表しているが、紀子さんから語られた優一の知られざる素顔を振り返るべく、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2017年11月1日)

藤田紀子さん、孫・花田優一さん結婚を祝福!! 「若いうちに結婚することに私は大賛成!」

fujitanorikosan

 10月30日、貴乃花親方の長男である靴職人の花田優一さんが、パーソナリティーを務める『花田優一First Step』(TBSラジオ)で、一般人女性と結婚したことを発表した。優一さんは現在22歳、今年から本業の靴職人に加えてタレント活動を本格化させ、多忙な日々を送っている。そんな中での突然の発表に、世間は大いに驚いたが、貴乃花親方の母であり、優一さんの祖母にあたるタレントの藤田紀子さんも、その1人だったようだ。

「私は家にいられるときは、いつも優ちゃんのラジオを聞くようにしているものですから、そこで結婚を知りました。一番に感じたことは、『うちはみんな結婚が早いなぁ』ということ(笑)。あの子のおじいちゃんに当たる親方(故二子山親方)は、20歳で私と結婚しましたし、お父さんである光司(貴乃花親方)も、23歳で結婚しています。最近は結婚する年齢が遅くなっているので、優ちゃんは早い方だと思います。親や自分の身内の結婚が早いと、きっとそれが自然なんですよね」

 藤田さんは、「若いうちに結婚することはいいことだ」と太鼓判を押す。

「親方と私は、最初に小さいマンションに住み始めて、三軒目にして一軒家を建てたんですけど、親方はずっと『強くなって、絶対に家を建てるんだ』と言っていました。若くして結婚したからこそ、早いうちに目標を立てることができ、その実現のために頑張れたのではないでしょうか。優ちゃんも小さい頃から、そういった感覚を持っていたと思います。だから私は、若いうちの結婚に大賛成。光司は、20歳の頃に婚約をして、破棄になってしまいましたが、当時報道で、私が結婚に反対したなんていわれたことがあるんです。でもこれはまったくのデマ! 私は親方が20歳で結婚したこともあり、『早く落ち着くのはいいことだ』と、光司の婚約がうれしくてうれしくて、一番協力的だったんですよ。私は大歓迎でした(笑)」

 優一さんの結婚に、祖父、父の生き方を受け継いでいるように感じたという藤田さん。最近、優一さんはバラエティ番組などで、貴乃花親方の“厳しい父ぶり”を話す機会もあるが、「とは言いつつ、優ちゃんはお父さんのことを尊敬していると思います。もしかしたら、『お父さんのように、自分も早くに結婚したい』という夢がかなったのかもしれませんね」と微笑む。

 優一さんは今年8月、芸能事務所と契約を結んだことを発表。あくまで靴職人に軸を置きながら、タレント活動をしているが、藤田さんは優一さんの活躍をどのように感じているのだろうか。

「優ちゃんは、靴職人という本業はあるものの、現在おかげさまで、テレビやラジオに出させていただいています。彼自身で言っている通り、職人としては、まだまだこれから力をつけていく身。その前に、彼は恵まれた環境で、職人さんの道とはまた別の体験と勉強をしているんです。それは、今後職人としても生きるのではないかと思います。最近では、彼に対する“妬み”とでも言いますか、悪口を言われることもあるらしく、今回の結婚発表に関しても『どうしてアイドルでもないのに、結婚を隠していたんだ』といった声があったようです。私は、きっとすぐに言えない事情があったんだと思っていますが、優ちゃんには、『あなたは、妬まれるだけのいい人生を送っているのよ』と言いたいですね。それに親の七光りといっても、その子に本当に何もなかったら注目されないと、私は思いますよ」

 そんな、まさに脚光を浴びる中での結婚発表となった優一さん。藤田さんは、当時“角界のプリンス”と呼ばれた二子山親方と結婚した身として、奥さんに対しても、ある期待を寄せているようだ。

「テレビなどに出させていただく環境にいると、やはり浮かれたり、テングになったりということがなきにしもあらずなんです。親がどんなに厳しく育ててもね。だけど、このタイミングで結婚したことによって、奥さんから一番に注意をしてもらえるのではないかと思います。他人からおだてられても、奥さんが『うちの夫、ちょっと調子に乗ってるな?』とビシッと締めてくれるのではないでしょうか」

 また、「優一さんへ結婚のアドバイスを」と尋ねると、藤田さんは「離婚した私がアドバイスなんてできるかしら(笑)」と少し困りつつも、「でも私は、31年頑張りましたからね」と、あらためて“結婚”の大先輩として、「全て奥さんに頼るのでなく、奥さんを労わる気持ちを持ち続けることが、生涯結婚生活を続ける秘訣ではないでしょうか。あのお父さんの息子だから、優ちゃんも、頑固なところがあるかもしれないし、それは仕事にはとても大切なことだけれど、奥さんの話にも耳を傾けてね」とアドバイス。ただその一方で、貴乃花親方から「妹を大切にしなさい」と言われ育った優一さんだけに、「女性に優しく接することができる子かもしれませんね」と期待しているそうだ。

 名前に“優(しい)”という漢字を持つ優一さん。その名付け親は藤田さんだ。姓名学の本を買い、字画などを必死に調べてつけたという「優一」の名前は、「貴乃花親方がちょうど優勝したタイミングだったので“優”という字を。また貴乃花親方にとって初めての子どもだったことから“一”いう字をつけました」とのこと。名付け親としての責任を感じていた藤田さんは、優一さんの結婚について、「順調に育ってくれているんだなぁと思い、ホッとした」面もあったようだ。

 そんな藤田さんに、「ひ孫さんの誕生もあるかもしれませんね」と話を振ると、「そうなるのかな? と思いました」とうれしそうに語る。

「お兄ちゃん(花田虎上)のところの一番上の子も、今22歳なんです。それで、一番下の孫が3歳。2人の息子から、なんと9人の孫ができました。みんなで集まってお食事でもできたら、とてもにぎやかだろうなと思いますね。今、光司とは疎遠になっているだけに、“相手が望まないことを無理やりにはしない”とは思いますが、どうでしょうかね? ただ本当に、こうして家族が増えていくのは、とてもうれしいことですよ」

 終始、喜びにあふれた声でインタビューに応じてくれた藤田さん。優一さんに、“おばあちゃんからのエール”が届くことを祈りたい。

藤田紀子(ふじた・のりこ)
1967年女優デビュー。70年に初代貴ノ花と結婚。その翌年に、長男の花田虎上、72年には次男・光司を出産。藤島部屋のおかみとして、親方と共に弟子たちの育成に尽力した。現在、タレントとして、子育て論から時事の話題まで、説得力のあるトークで人気を博している。
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コロナ禍で利用者急増の“就活アプリ”、「出会い目的」を避けるのは難しい? 採用コンサルタントが警鐘

 1月13日、就活中の女子大生に睡眠薬を飲ませて乱暴したとして、30代の男が逮捕された。報道によると、昨年10月、「OB訪問アプリ」を使って女子大生と知り合った男は、彼女を自宅に連れ込んでわいせつな行為をしたとして、準強制性交の疑いで逮捕。なお、男は同容疑でこれまでに二度逮捕されており、同様の手口で別の女性2人にも被害を与えていたという。

 コロナ禍の今、就活の形は大きく変化。「オンライン面接」を行う企業が増えただけでなく、SNSや「就活アプリ」を活用して情報収集する就活生も急増している。「OB訪問アプリ」もその一つだが、これを悪用した事件が起きているのも事実であり、ネット上では「わけのわからないアプリを使うのは危ない」「やっぱり、ネット上で就活するのは無理なんじゃないか」といった書き込みも見受けられる。

 また、昨年12月には「社長と晩ごはん」という就活マッチングアプリが、ネット上で物議を醸したことも。会社の社長と学生が会食できることをうたっており、「まるで“パパ活”みたい」「セクハラを助長するのでは?」などと疑問の声が噴出。「このアプリに登録してる会社は受けないようにする」といった意見もあるほど、批判的に見られていたようだ。

 こうした「就活アプリ」を安全に利用するためには、一体どうしたらよいのだろうか。『就活女子のための 就活迷宮から抜け出すトビラ』(TAC出版)などの著書がある就活キャリアアドバイザー・採用コンサルタントの井上真里氏に話を聞いた。

就職してからの働き方を見据え、アプリの利用は「冷静に考えて」

――わいせつ事件が報じられたこともあり、「就活アプリ」を警戒する声も出ています。そもそも、こうしたアプリを使うことにメリットはあるのでしょうか?

井上真里氏(以下、井上) リアルイベントが減っている今、知り合うきっかけがない業界や遠方の人ともマッチングできるので、便利なサービスだと思います。企業側からすると、自分たちの会社を知ってもらう目的や、純粋に学生を支援したい気持ちで登録されている方もいらっしゃるでしょう。

 ただ、学生側が無料で利用できるものである以上、就活生向けサービスの営業目的の利用や、 犯罪沙汰はあってはならないのですが、とはいえ、出会いを目的としたユーザーを100%避けるのは難しいといえます。

――「社長と晩ごはん」のように、いきなり社長と会うとなると、どうしても学生側の立場が弱くなってしまいそうです。「断りたくても断れない」といった状況も想定できますが……。

井上 「自分が受け入れられないことを、無理をしてのみ込まなくてはいけない」といった関係が生じるならば、就職してからもそんな働き方を求められると思います。冷静に考えて、自分を大切にしながらアプリを利用してほしいですね。

――「就活アプリ」を安全に利用するために、注意するべきことを教えてください。

井上 OB訪問をする際は、アプリに寄せられたほかの学生のレビューなどを参考に、先輩を選びましょう。接点を持つときは、オンラインや人目がある公共の空間が最適。食事の席でもし飲酒を勧められても遠慮するなど、安全な環境で話ができるようにしてください。

 相手とのやりとり中に「おかしいな?」と感じたら、「こちらからお願いしておいて申し訳ないですが、お話しさせていただく場所の変更は難しいでしょうか?」など、 自分から安心な方法を提案しましょう。

 就活アプリ以外に社会人と会うには、サークルやゼミ、研究室、学校のキャリア支援室、アルバイト先、家族などいろんな方法があります。普段から情報を探していれば、アプリを使わずに先輩や企業と知り合うチャンスも見つかるはず。自分の興味や関心を自ら発信しておくのもおすすめですよ。

『君と世界が終わる日に』は、『ウォーキング・デッド』の劣化コピーに? ゾンビ映画ウォッチャーが「しょぼい理由」を考察

 “日本の地上波ゴールデン初のゾンビドラマ”と銘打たれた連続ドラマ『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系、以下『キミセカ』)が、1月17日にスタートした。

 同ドラマの主人公は、自動車整備工・間宮響(竹内涼真)。研修医である恋人・小笠原来美(中条あやみ)にプロポーズしようと決意した日、響はトンネル崩壊事故に遭ってしまう。数日後、なんとか脱出することに成功したが、そこには、ゾンビのような化け物に占領されて、人けのなくなった街が広がっていた。響は来美を捜す中で、ほかの生存者たちと合流し、生き延びるためにゾンビと戦うことになる……というストーリーだ。

 日本の連続ドラマでは珍しいゾンビモノだけに、さぞ視聴者も熱狂しているかと思いきや、第1話終了後の評判は残念ながらいまいち。というのも、世界的大ヒットの米ドラマ『ウォーキング・デッド』シリーズ(2010年〜)や、韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16年)と比較され、「しょぼい」「迫力がない」と物議を醸してしまったのだ。

 『キミセカ』のゾンビが、「しょぼい」といわれてしまう理由とは? また作品としての評価は? 今回、『ゾンビ映画大事典』(洋泉社)の著者であるゾンビ映画ウォッチャー・伊東美和さんに第1話を見ていただき、率直な意見をお聞きした。
(※取材日は1月22日)

感染症イメージのゾンビメイクは「頑張っている」

 『ウォーキング・デッド』でゾンビブームが巻き起こって早10年。幅広い層にゾンビ作品が親しまれるようになったものの、日本の地上波ゴールデン・プライム帯のドラマに、ゾンビが堂々と登場するのは異例といえるだろう。『キミセカ』は、伊東さんのお眼鏡にかなったのだろうか。

「昨今、テレビで残酷描写が放送されなくなっている中、本作は地上波ドラマの割に、ギリギリのラインを攻めているのではないかと感じました。例えば、整備工場で、響の同僚の体を鉄の棒が貫くというシーンは、現在のドラマではまずやらないのではないでしょうか。また、高校時代に弓道部に所属していた響は、弓矢でゾンビと戦い、具体的に“頭部に弓が刺さっている”描写もありましたが、これもなかなか見ないですよね」

 加えて伊東氏は、一部視聴者の間で「迫力がない」と不評を買っていたゾンビのメイクにも、「頑張っていると思います」と見解を述べる。

「確かに、予算のかかった作品のゾンビと比べると安っぽく見えるでしょうが、低予算だと顔や体を白く塗るだけで終わってしまうケースもある中、ちゃんとゾンビっぽい汚れたメイクをしているなと思いました。メイクの特徴としては、死者が蘇ったというより、感染症のイメージで作られている点で、映画『28日後...』(02年)の系譜でしょう。また、ゾンビ発生直後という設定なので、腐敗したメイクではないというのも特徴。『ウォーキング・デッド』は、ゾンビになってからの“時間経過”を冷静に考えて作られているので、古いゾンビに関しては、腐乱したり、ミイラみたいなメイクが施されているのですが、それとは異なりますね」

 視聴者評とは反対に、意外や意外、ゾンビ映画ウォッチャーには高評価……と思いきや、伊東氏は、「ゾンビモノとして面白いかと聞かれると話は別」ときっぱり述べた。

 伊東氏がまず気になったのは、非日常的な設定を重ねているところ。“ゾンビ発生”に“トンネル崩落事故”と、非日常的な展開が続いたことで、「シラけてしまった」という。

「非日常的な描写はゾンビだけに抑えて、ほかはリアルに作っていくというのがゾンビモノのセオリー。なので、ちょっとヘタな感じがしてしまうんです。あの崩落事故が何かの伏線になっていて、今後回収してくれればいいのですが、もし響が、『混乱した街の状態を知らない』という設定のためだけにあのシーンを作ったのなら、強引すぎると思います」

 また、ゾンビが登場する終末モノは、「人間に代わってゾンビが街を闊歩しているなど、“現代社会の崩壊”が描かれるところに面白さがある」というが、『キミセカ』には、ゾンビ発生後のパニックに陥った街の状況の描写がないと、伊東氏は指摘する。

「ゾンビがたくさんいるというカットがないんです。夜になると活動するというゾンビの設定の影響だと思うのですが、第1話後半では、舞台が夜の学校となり、廊下や体育館など、狭い場所にわーっとゾンビがいる描写があった一方、日中の街中を引きのカットで……というのはなかった。また、例えば、食べられた死体があちこちに転がっているとか、そういう日中の描写もありませんでした。だから、『世界が変わった』という感じが、あまりしてこないんですよね」

 加えて、第1話にあった、響が合流した生存者たちに手料理を振る舞うという団欒シーンには、「世間で何が起こっているかわからない状況で、ちょっとのんきすぎやしないか? と思ってしまいました」と伊東氏は目を光らせる。

 このように「世界が混乱に陥っている」というシーンがないことが、視聴者に「しょぼい」と感じさせた要因ではないかと伊東氏。なおSNSでは、「ゾンビが日本人だから迫力がない」など、特殊メイク以前の話として、ゾンビ役のビジュアル面の問題を指摘する声も目立ったが……。

「今から50年以上前に作られた映画『ナイト・オブ・ザ・ リビング・デッド』(1968年)は、残酷描写は強烈でしたが、メイクに関しては、ただ白塗りしてるだけで、手の込んだものではなかった。それでもちゃんと怖くて、面白ものができるのですから、ビジュアルがしょぼいというのは、関係なくはないにしても、重要ではないと思います。やはり物語の作り込みが影響してるのではないでしょうか」

 地上波ゴールデン・プライム帯初のゾンビドラマながら、容赦なく厳しい意見が飛び交う『キミセカ』だが、伊東氏は、いまゾンビモノを作る難しさを指摘する。

「響がトンネルから脱出したところ、街にゾンビがはびこっているという展開は、主人公が昏睡状態から目覚めたら、世界がひどい状況になっているという設定の『ウォーキング・デッド』や『28日後…』に似ています。また、ゾンビが救急車を囲んだり、壁越しにゾンビの手がわーっと出てくるシーンなどは、もうほかの作品で何度も見てますよね。こうしたネタが出尽くした状況で、どんな新しさを加えるかというのは、なかなか難しいと思います」

 ゾンビモノは、下火だった90年代を経て、2000年代に映画『バイオハザード』のヒットで盛り上がりを見せ、10年代には、王道といえる『ウォーキング・デッド』のブレークにより、一大ブームとなった。その過程においても、ゾンビモノの“新しい要素”が着目されてきたという。

「2000年代には『走るゾンビ』が注目を浴び、“アクション映画的な要素のある新しいゾンビモノ”として人気を集めました。近年、割と多いのは、ゾンビが恋愛したり、周囲から差別されて心を痛めるなど、『ゾンビにも感情や意識がある』という新しさを取り入れた作品です。そんな状況に加え、『ウォーキング・デッド』という究極のゾンビドラマを、あれだけのスケールで作られた後とあって、その劣化コピーみたいな作品を作ってもどうしようもない。せっかく日本の地上波ドラマでやるんですから、『キミセカ』も、何か一つでも新しい要素を入れられるといいのではないでしょうか」

 ゾンビの設定に新しさを加えるだけでなく、例えば『新感染』では、アクションシーンの演出に工夫が凝らされていたという伊東氏。電車内や駅のホームなど、常に“直線”でゾンビに追いかけられるという演出が、“スリル”を生んだと指摘する。

「一方で、オーソドックスな設定でも、生存者側の対ゾンビ作戦の描き方を凝るのも手です。優れたゾンビモノって、例えば『ゾンビを一カ所に集めて、別の方向から逃げる』とか『ショッピングモールの入り口にトラックをたくさん並べて、ゾンビの侵入を阻止する』とか、対ゾンビ作戦をリアルに描くという特徴がある。そこを凝ることが、面白さにつながるんです」

 現在放送中の『キミセカ』は「Season1」で、3月からはHuluで「Season2」が配信予定とのこと。今後の展開次第で、いまいちな視聴者評が覆り、のちに語り継がれるゾンビドラマになれるのか……展開を見守りたい。

伊東美和(いとう・よしかず)
ゾンビ映画ウォッチャー。著書に『ゾンビ映画大事典』、共著書に『ゾンビ論』(共に洋泉社)などがある。

坂口杏里、妊娠に中絶、薬物疑惑も……新宿・歌舞伎町から足を洗い、“負のスパイラル”から脱するには?

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 昨年12月、レイプによって妊娠したと説明し、つわりがあることも明かしていた坂口杏里が、1月24日、インスタグラムで「お腹の子、中絶したよ」と告白した。ネット上では、坂口の心身を気遣う声が聞かれた一方、あらためて、波瀾万丈すぎる彼女の人生が注目を浴びた。

 有名女優・坂口良子さんの娘として、2008年に芸能界デビューした坂口。一時期は売れっ子二世タレントとして活躍していたが、13年に良子さんが亡くなると徐々に問題行動が目につくように。ホストクラブ通いで多額の借金をつくり、16年にはAVデビュー。その後、風俗店に勤務するようになった一方、ホストクラブ勤務の知人とトラブルを起こし、2度も逮捕された(いずれも不起訴)。その後、YouTuberに転身し、最近は新宿・歌舞伎町のバーで働いていたが、そこで監禁され、レイプ被害に遭って妊娠・中絶したとのこと。薬物使用疑惑まで浮上する中、現在は、バーとセクキャバでの仕事を並行して行っているようだ。

 そんな坂口にネット上では、「歌舞伎町から足を洗ったほうがいい」という声が散見される。坂口はインスタグラムで、夜の街で出会った人への感謝や、いかに信頼しているかという思いをつづっているのだが、人生が好転しているように見えないだけに、ネットユーザーからは「そんなすぐ人に心を開かないほうがいい」「信じていい人なのかちゃんと見極めるべき」と再三指摘されているのだ。

 一方で、以前から「行政に相談に乗ってもらえないの?」「家族に連絡してほしい」「ちゃんとした支援を受けてほしい」との意見も聞かれていたものの、坂口が行政や家族を頼っている様子も、何らかの支援を受けている様子も見受けられない。しかし、その「ちゃんと支援」とは、果たして何なのだろうか……。

 サイゾーウーマンでは過去に、新宿・歌舞伎町で、家庭内暴力、DV、虐待、ひきこもり、ストーカー、金銭トラブルなど……さまざまな悩みを抱える人たちの問題解決に奔走してきた「公益社団法人日本駆け込み寺」の設立者で、「よろず相談研究所」所長・玄秀盛さんに取材を行っていた。

 「だいたいな、支援をしたこともない人間が、『支援』『支援』という言葉だけを口にしてるような気もする」と語る玄さんの真意とは? 坂口が再び注目されている今、同記事を再掲する。


(初出2019年9月15日)

坂口杏里に必要な「支援」とは? ホストで借金、逮捕、自殺未遂……歌舞伎町の駆け込み寺に聞く

 8月27日、元タレント・坂口杏里さんが、ホストクラブ勤務の知人男性とトラブルを起こし、住居侵入の疑いで逮捕(不起訴)された。なお彼女は2017年にも、同じ男性への恐喝未遂容疑で逮捕(不起訴)されている。

 坂口さんといえば、有名女優・坂口良子さんの娘として広く知られる存在だ。6月に放送されたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション ワケあって…坂口杏里』(フジテレビ系)によると、坂口さんは08年に芸能界デビューし、一時期は2世タレントとしてバラエティー番組に引っ張りだこだったが、13年に良子さんが亡くなってから、その寂しさを紛らわすように、ホストクラブにハマッていったという。気づけば多額の借金を抱えることになり、16年にはAVデビュー、そして、風俗嬢に転身。同番組では、自殺未遂をしていたことも明かされていた。

 しかし坂口さんは、そんな崖っぷちの状況から抜け出すため、昨年末、芸能界復帰を目指すと宣言していたわけだが、ここに来て2度目の逮捕――。芸能界復帰の夢は泡と消えそうな中、今度はYouTubeに「坂口杏里チャンネル」を開設し、良子さんの遺産や義理の父であるプロゴルファーの尾崎健夫氏について話す動画をアップしている状況だ。

 そんな坂口さんを、ネットの住民たちはどう見ているのか。絵に描いたような“転落人生”だと好奇の視線を向ける者、「もっと反省すべき」と厳しい言葉を投げかける者、はたまた、天国の良子さんを哀れむ者などさまざまだが、中には「支援を受けた方がいい」「誰か周りに頼れる人はいないの?」と声をかける者もいる。はたから見ていても、どこか心もとない彼女を心配しているのだろうが、その「支援」とは何か、誰もがわからない状況なのではないか。そこで今回、新宿・歌舞伎町で、家庭内暴力、DV、虐待、ひきこもり、ストーカー、金銭トラブルなど……さまざまな悩みを抱える人たちの問題解決に奔走してきた「公益社団法人日本駆け込み寺」の設立者で、「よろず相談研究所」所長・玄秀盛さんに取材を行い、坂口さんに多額の借金を背負わせたホストクラブの構造、彼女が抱える問題の正体、そして彼女が立ち直るために必要なことについて、見解を聞いた。

――坂口さんは、ホストクラブにハマッて、1300万円(18年6月時点)もの借金を抱えているそうです。

玄秀盛さん(以下、玄) そういう女の子は、杏里さん以外にもたくさんいるよ。そもそもホストクラブの構造自体が問題。ホストの最低保証給って、日給2,000円くらい。これは今から約40年前に「愛‐本店‐」の愛田武元社長が決めたもので、あとは歩合制で給料が決まるんやけど、歌舞伎町のホストって「カネと女が手に入る」と思って上京してきた地方出身者ばっかりやから、「日給2,000円」という現実は厳しいものがある。しかも「マンションの六畳一間に5人暮らし」「食事はカップラーメン」みたいな生活を目の当たりにする。そうすると、ホストは客に――しかもまだ20歳そこそこの子に、一晩30~50万円なんて大金を使わせようとしだすというわけや。

――女性客は危機感を持たないものなのでしょうか。

 女の子はマインドコントロールされてんねん。ホストは、アルコール慣れしてない20歳そこそこの子に酒を飲ませて、会話を盛り上げ、甘い言葉をささやく……俺から言わしたら、そんなん「悪魔のささやき」やけど、愛情と優しさに飢えてる子やったら、ハマっちゃうよ。しかもホストってイケメンやろ。でも、ホストは「値踏み」もしてる、「この子はどれくらい稼げるか」っていう。

――つまり、キャバクラや風俗で働かせて、いかに自分にお金を貢がせるか……ということですか?

 そうそう。歌舞伎町にはホストクラブが約200店舗あって、仮に1店舗10人在籍してるとして、約2,000人のホストがいる計算やけど、「何も持っていない女の子から、いかにカネをむしり取るか」を考えてる“ハイエナ”みたいな奴が多いのは確か。もちろん真面目に働いてるホストもいるけど、そういう奴は目立たんねん。キャバや風俗で稼がせるにしても、最初は性的サービスのないものから始めさせて、徐々に慣れさせていく。エグいけど、ホストが女の子に5年間の「AVを含む」モデル契約をさせるという話もあった。「AVを含む」ことに気づいた女の子が「聞いてなかった」と言っても、「キャンセル料30万円だよ」と迫り、断れなくする。逆にホストが保証人になって、「いいよ、ここは俺が払うよ」と言って、女の子側に借金を作ることもある。「彼が払ってくれたんだ」とほだされた女の子は、さらにホストにカネを使うようになり、そうしてできた借金を返すため、「彼のためならいいか」といって、風俗で働きだす。そしてまたホストにカネを使う。ホストクラブは、こういう負のスパイラルで成り立っているのが多い。

――テレビで放送されるホストのドキュメンタリー番組などでは、見えない一面ですね。

 最近は、ホストの数が増えて、客の奪い合いになり、どんどんあくどくなってる印象もある。あと、地方の若い女の子が「HOST‐TV.COM」(ホストクラブ動画・ホスト求人・密着・PV・バラエティ番組を毎日更新するサイト)を見て、歌舞伎町にやって来て、ホストクラブの負のスパイラルにハマッてしまうことも増えてるよ。客引き禁止条例ができてから、ネットで集客するようになってるんやな。俺はそういう風潮をよくないと思っていて、ホストやホストクラブのオーナー、「HOST‐TV」社長に「勉強会をしませんか?」と声をかけてます。勉強会を開こうと思ってる話は、新宿区や新宿警察署の関係者に話をしているよ。

――坂口さんも、ホストクラブの負のスパイラルにハマッているのかもしれません。

 完璧にハマッてる。杏里さんは愛情が欲しいんやと思う。だから昔の男を追いかける。一度付き合った男とは、たとえ別れても距離が縮みやすいから。でも、そのホストの男に「こいつからはもうカネ取られへん」と思われてたら、厄介者扱いや。警察を呼ばれたのも、そういう事情があったのかなと思う。

――坂口さんは、昨年末に風俗を辞めて芸能界復帰を目指すと宣言しましたが、現状、辞められていません。

 辞められない理由は簡単やんか、孤独だからや。寂しいと、つい元カレのホストに電話して、飲みに行ったりして借金を作る、で、カラダで払う。その繰り返し。「女友達と遊べばいいのに」という人がいるかもしれんけど、女友達からは「『カネ貸して』と言ってくる厄介な子」だと思われて敬遠されるねん。男は別や。言い方は悪いけど、たとえカネはなくても「セックスはできる」と思って、ある程度は付き合ってくれるからな。

 こうやって、孤独によってどんどん落ちていく。その姿をマスコミが報じると、「悪名は無名に勝る」で、また杏里さんに人が群がる、もてはやす。本人もその気になって、ネオン街での脚光を求めてホストに出かけ、借金を作り、カラダで払う……という連鎖もあると思う。シャブ中と一緒や。なんでシャブ打つか知ってるか? スーパーマンになりたいんや。自分じゃない自分になるためにシャブを打つ。

――坂口さんも同様に、脚光を浴びることで、「自分じゃない自分になりたい」のかもしれませんね。彼女がこうした負の連鎖を断ち切るためには、まず借金を完済するのが重要なのでしょうか。

 うち(日本駆け込み寺)経由で、ホストへの350万円の借金を踏み倒して飛んだ子もおるよ。弁護士を入れて、借金の処理をしたことだって何度でもある。俺も債務保証で2回自己破産してるしな。お金の問題を処理するのは実は意外と簡単で、それより「男への依存」をどうするかが問題やねん。男に「褒められたい」「優しくされたい」「チヤホヤされたい」――シャブに依存するのと同じように、「男」に依存しているのを、どう断ち切るか。たとえ借金がなくなっても、心の問題が解決してなかったら、また借金するだけや。

 じゃあ断ち切るためにどうするのかというと、「私はここまで落ちた」ということを受け止め、過去を見つめて、生き直しをせなあかん。そうしたら立ち直れると思うけど、何よりも本人が「立ち直りたい」という意志を持つことが大切。シャブ中やったら実刑食らって、刑務所にいる間に目を覚ますこともできるけど、杏里さんの場合は実刑の対象ではないからな。

――例えば坂口さんが自らの意志で、日本駆け込み寺にやって来たら、玄さんは具体的に何をしますか?

 普通の生活を教えます。例えば「月収20万円」で暮らすとしたら、どんな生活になるのかを考えさせる。お金の価値をわからせる。月収20万円だと手取りはもう少し下がるけど、そこからいくら食費に割くか、1回の昼食代は何円に抑えなあかんか、と。まぁ昼食はなか卯で食べなあかんな。そういう生活を、まずは1年続けてみる。そういう姿を隠さずに、世間に見せることも大事や。まぁでも、月収20万円も得られるスキルが杏里さんにあるかどうか。昼間働いて、20万稼ぐというのは大変なことだと思うよ。それと並行して、依存から脱するため、メンタルクリニックに通うことを勧めるね。

――お金の話で言うと、『ザ・ノンフィクション ワケあって…坂口杏里』で、坂口さんがブランド品を身に着けていたことから、ネット上では「それを売って少しでも借金返済に充てるべき」といった声が出ていました。

 売れへん売れへん。売っても二束三文や。みんな単純に「売れば?」と言うけど、売ったらまた新しいものを買うことになるんやから、あるもんは使ったらええねん。それよりも、自分で生き直すと決意して、「平凡な生活」というものを積み重ねていくこと、それから同性でも異性でも友達を作ることの方が大事。その友達ってのは、「悪さをしない」奴やで。シャブかて、本人が「やめよう」と思っても、周りの奴らが誘いにくんねん。そういう奴らと縁を切って、「無償」の友達を作らんとあかん。

――ホストは、お金を介する「有償」の関係ですもんね。

 そうやで。杏里さんが本人の意志で直接ここに来て、「今後こうしたい」という話を聞かせてくれれば、もっと具体的なメニューを提案できると思う。ただ、杏里さんはいま、貴重な経験をしてるんやから、それを生かさなあかんと思うわ。まず自分を救って立ち直る、そしたら、同じように苦しんでる女の子を救うこともできる。俺、シャブ中だった奴に、シャブ中の奴の相談に乗るように言うことがあるんやけど、そうすることで「二度とシャブをやらない」と、自分に言い聞かせることにもつながるからな。

 ちなみにやけど、日本のダンス&ボーカルグループのAの親父も、悪い仲間と縁を切るために、うちの社員として3年半働いて、ボランティアの勉強をしてたんや。彼は杏里さんと逆バージョンの「息子の七光り」。周りからちやほやされて、勘違いしてるところもあったよ。でも、そんな彼も今では自立しました。

――坂口さんの現状を見て、「実の兄や義理の父親が支援すべき」という世間の声も根強いのですがいかがでしょう。

 傍観者はみんなそう言うよ。でも俺は違うと思う。そもそも家族は、「更生」を経験したことないやろ? 自転車に乗ったことのない奴に、むりやり乗れ乗れって言ったって、うまくいくはずがないやん。杏里さんも家族に対しては甘えが出るだろうし、「あの時こうしてくれなかったから、私の人生はめちゃくちゃになった」なんて、過去のことを言い出すと思うよ。杏里さんの更生には、絶対に第三者の「他人」が必要や。

 だいたいな、支援をしたこともない人間が、「支援」「支援」という言葉だけを口にしてるような気もする。何を根拠に「支援」なんですか? というのを聞きたいね。「弁護士に相談を」という人もおるやろうけど、お金の問題が片付いたとして、心の問題は? 「行政に相談を」って、じゃあ具体的にどこに? 俺は歌舞伎町で17年間、老若男女5万人の相談に乗ってきた。加害者でも被害者でも、救いを求めてるなら、話を聞くよ。加害者が二度と過ちを繰り返さないように、被害者が立ち直れるように。目の前のたった一人の人を助けるという思いでやってきた。杏里さんと似たような状況の女の子もたくさんいた。もし杏里さんがここに来てくれたら、1000通りでも1万通りでも更生のメニューを提案するよ。

玄秀盛(げん・ひでもり)
1956年、在日韓国人として大阪市西成区に生まれる。両親の離婚などによって、複雑な家庭環境で育ち、「4人の母」「4人の父」のもとを転々とする。2000年、自身が白血病をおこす可能性のあるウイルスの感染者であることを知り、ボランティアに目覚め、02年「NPO法人日本ソーシャル・マイノリティ協会」(通称・新宿歌舞伎町駆け込み寺)を立ち上げる。11年、NPOとしての活動を停止し、「一般社団法人日本駆け込み寺」を設立、その代表に就任。12年、内閣府より公益社団法人の認可を受け駆け込み寺を公益化し「公益社団法人日本駆け込み寺」に。今年5月、NHKで放送されたドキュメンタリー『信じる男 信じられた男~新宿歌舞伎町駆け込み寺~』は大きな反響を呼んだ。
日本駆け込み寺公式サイト
よろず相談研究所公式サイト

上白石萌音主演『ボス恋』視聴率2ケタキープ! 「雑誌作り楽しそう」の声も「編集長からビンタ」「陰口は日常茶飯事」な“リアル”とは

 上白石萌音が主演を務める連続ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)が、1月12日にスタート。第1話の平均視聴率は11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、その後も第2話が11.3%、第3話が11.0%と好調をキープしている。

 同作は、ひょんなことからファッション雑誌の編集部で働くことになった平凡な主人公・鈴木奈未(上白石)が、仕事や恋に悪戦苦闘しながら成長していく姿を描いた、お仕事&ラブコメディ。奈未の上司である鬼編集長・宝来麗子 (菜々緒) や、その弟でカメラマンの潤之介(Kis-My-Ft2・玉森裕太)といった個性的なキャラクターも登場している。

 放送開始当初は、アン・ハサウェイ主演の映画『プラダを着た悪魔』(2006年)と「似ている」と指摘されたり、主演の上白石に「華がない」などと苦言が飛んだものの、放送中はSNS上を中心に“実況”が盛り上がり、「#ボス恋」などのハッシュタグがTwitterのトレンド上位を占めることも珍しくない。奈未と潤之介の急接近に「キュンキュンする!」といった声が多い中、「雑誌作りの仕事って楽しそう。すごく興味深い!」「編集者のお仕事が知れて勉強になる」など、“雑誌編集”という職業に関心を寄せる視聴者もいるようだ。

 しかし作中では、編集長の麗子が突然記事の差し替えを言い渡したり、編集部員が団結せず仕事が進まなかったりと、決して「楽しそう」な場面ばかりが描かれているわけではない。サイゾーウーマンでは、2009年に女性編集者3人の座談会を行い、出版社の職場環境について語ってもらっていた。

 現在は、働き方も個人の価値観も大きく変化しており、あくまで09年当時の話ではあるが、ドラマとは違う“リアルな声”をお届けするため、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2009年11月8日)

"神の声"が休刊を進める!? 女性編集者が語る、出版社事情

 締切前は家に帰れないのが当たり前、休日出勤でプライベートもなし......。そんな過酷な労働に苦しめられる編集者という職業。編集部によっては、陰湿なイジメがはびこっているところもあるのだとか。それでも就活生の憧れの職業に名を連ねている"編集者"。おいしいことばかりじゃない仕事の実情を、現役編集者の方々に語っていただきました。「これって"ブラック会社"なのでは!?」という職場環境もチラホラ。この現実、とくとご覧あれ!

<座談会参加者>
A:地方新聞社勤務ののち、出版社に転職。現在女性ファッション誌4年目。
B:女性ファッション誌、週刊誌を経て、現在は生活情報誌に携わる。業界歴6年目。
C:中堅出版社の芸能誌の編集者から、フリーライターに。主に芸能人インタビューを担当。業界歴4年目。

女性誌の編集部はもはや『大奥』!?

――今日は編集部のリアルな実態を遠慮なくぶちまけていただこうかと。特に女性誌の現場は映画『プラダを着た悪魔』のように恐ろしいという話をよく聞きますが?

C「私は女性誌での話ではないですが、昔、打ち合わせで無意識に肘をついていただけで、編集長にビンタされたことがありますね。でも女性誌の方が恐ろしい話は結構聞くかも」

A「そうですね、私が前にいた20代前半向けファッション誌Dには、中学生女子のグループのような派閥がありましたね。だから異動してきたばかりだと苦労するんです。例えば、とあるグループの人が『今週の日曜日うちでBBQやるから来る人?』ってみんなでワイワイしているときに、異動してきたばかりの人が『私も行ってもいいですか?』と言った瞬間、全員サッといなくなる、とか」

B・C「えーーー! 恐っ!」

A「他にも、編集長がいじわるで、夏休みを3日とるだけでも新人はイヤミを言われたり。ギャル雑誌E編集部では、いじわるな副編集長に服のタグ見られて、『こんなブランドの服着てるの? ダサッ!』って言われたり、ロケで海に突き落とされたりしてた人もいましたね。基本的に新人や、異動してきたばかりの人がいじめの対象。どこも編集部に女性が多いからか、排他的なんですよね」

B「でも確かに女性誌はある意味"大奥"的な感じですよね。男絡みの喧嘩も頻繁。『あいつはすぐカメラマンとかとヤる』なんて陰口を叩き合うのも日常茶飯事ですね」

――皆さん、壮絶な職場体験をお持ちのようで......。辞めない限り、移動は難しいんでしょうか?

B「基本的に、自分の意思通りに移動できた人なんていないよね?」

A「いないですよ。前の会社なんて、編集部から他の部署に異動になること自体、"恥"って言われていたよ」

C「移動に関しては、社で一番売れている雑誌の編集部の意見が通るみたい。私が書いている雑誌の編集部の隣りの編集部なんて、売れてるから人員は厚いんだけど、一人ひとりの仕事が少ないから、編集とは思えないぐらいに帰りが早いし」

B「そうそう。うちも一番売れている雑誌の編集部が、ほかの編集部員を取り込みたいときは、幹部社員の"神の声"が総務を通じて社内に流れる(笑)。だから優秀な編集者が、好調な雑誌に集まっちゃうんだよね。そりゃ、低調な雑誌は休刊しちゃうな、って肌で感じる」

――確かに、最近は終わりの見えない不況で、出版社側も休刊を決めたり、経費を削減したり、と手を打っているようですが?

A「でも、今までが異常なくらい、経費を使ってたからね。マンガのヒット作を連発しているS社なんて、全然仕事もまだしてない新人作家を、海外旅行につれていってたらしいよ。打ち合わせの食事代も、1回5万円でも全然通ってみたいだし」

C「すごい! 私が関わってる編集部なんて、『打ち合わせの際は一人に付き、コーヒー一杯まで』というお達しまで来ているというのに」

B「残業代が制限されても、仕事が残っているから、サービス残業になるじゃないですか。だから編集部と、広告部とかほかの部署との"時給"の格差が激しくて、社内に不穏な空気が流れているかも(笑)」

――編集部内のイジメ、不況のための経費削減など会社についてのお話も面白かったですが、実際に女性編集者の恋愛・結婚事情というプライベートは?

C「私が書いている雑誌の編集部は10人くらいいるけど誰も結婚してないですね」

A「うちもそれに近いですね。結婚してたとしても、違う出版社の人とか、編集とライターの関係とか、同じ業界内がほとんど。私なんて、この間、編集長に告られて......」

B・C「えーー!!」

A「配属されたばかりの頃に、ハイブランド企画とか妙においしい仕事ばかり振られるなと思ってたら......。何度か食事に誘われても適当にあしらってたら、編集長が『俺、編集長なんだけど。お前部下だろ? 自分の立場わかってんの?』とか権力振りかざしてきて。しかも、隣の部署の女編集長が昔、その編集長と付き合ってたらしくて、嫉妬して私にキツく当たってくるんだよね。部署違うのにわざわざ私にイヤミ言いにくるの」

C「やりづらすぎる」

A「就職したばかりの頃、『女が編集をやるんだったら、学生時代から付き合ってる人がいたら絶対逃すな、そこで別れたらもう後がないよ』って忠告されましたもん」

B「それ私も言われた。残念ながら別れた後に......。もう今はできる気がしないよ」

C「そうそう。気になる人がいても、デートの約束を守れない。急な取材が多くて、ドタキャンばかり」

B「休日を色んな人と会うことに使いたいから、ひとりの人だけに投資できない。じっくり付き合う時間もないから、もうセフレでいいやって思ってしまったりね」

A「それにこの仕事って、"だめんず"にしか会えなくないですか?」

B「確かに! 女の子に同じメールを一斉送信してる人とか。芸能人との繋がりがあったり、情報持ってたりで、男性編集者は女の子を騙せちゃうんですよね。女性編集者は何の得にもならないけど(笑)」