テレ東『バス旅』ファンの60代女性に聞く、A.B.C-Z・河合郁人の名シーン3選――太川陽介を追い詰める“頭脳”と“ガッツ”

 A.B.C-Z・河合郁人が、テレビ東京系の特番『水バラ ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅』出演をきっかけに、高齢女性の間でブレークの兆しを見せているという。

 河合は、2020年の初登場以来、すでに同特番に9回出演しており、レギュラー出演者・太川陽介の好敵手としてすっかり定着したが、60代女性・Aさんは、「同世代の『バス旅』ファンの間で、河合人気はうなぎ上り」と語る。なぜ河合は『バス旅』ファンから支持を得たのか? 今回、Aさんとそのお友達の声から、高齢女性視聴者からの人気の謎に迫る。

 河合がこれまで登場してきたのは、『バス旅』の中でも屈指の人気企画「陣取り合戦」。太川率いる「太川チーム」とゲストタレントがリーダーを務めるチームが、エリア内で1泊2日の旅をしながら、「陣地」に見立てた市町村ごとの名所・名物を相手より先に堪能し、最終的にどちらが多くの陣地を取れるかを競うゲームだ。河合は初登場時、ゲストチームの一員だったが、2回目からはリーダーに昇格、以降、太川の良きライバルとして番組に欠かせない存在となった。

『バス旅』河合郁人が引き出す、太川陽介の“マジな顔”

 前出のAさんは、河合の『バス旅』参戦について「ようやく太川をやり込める若手が登場したか」と心が躍ったと話す。

「河合は頭がいい。陣取り合戦は、いかに相手の裏をかいて陣地を取っていくかがポイントなんだけど、河合はその戦略を練るのがうまいんですよ。そのおかげで、太川の“マジな顔”が見られるようになって、番組がもっと面白くなったと思う」

 太川の“マジな顔”とは何なのか。

「焦ってイライラしてる顔っていうのかな。太川って、勝負に負けた回のオンエアは見られないくらい、負けず嫌いで勝ちにこだわるタイプ。それでチームメートへのあたりもきつかったりするんですよ。そんな太川を追い詰めて、“マジな顔”を引き出してくれる存在が河合。あの太川の顔が面白くってねえ」

 現在63歳の太川と「同学年なんですよ」と語るAさんのお友達・Bさんも、同じく『バス旅』ファンの女性だ。

「太川みたいなカーッと熱くなるタイプのおじさんとは違って、河合は穏やかな雰囲気の好青年って感じでしょう? そんな太川との対比もあって魅力的に見えるんだと思う」

 同じく『バス旅』ファンの60代女性・Cさんも「そうそうそうそう」と、前のめりでBさんの意見に同調。

「やっぱり太川がいるからこそ、河合が良く見えるんですよ。太川の『バス旅』に懸ける情熱って尋常じゃなくって、誰よりも入念に行程を調べ上げて、バスが赤信号で停車すると、真っ先に運転手さんにルートについて質問しに行ったりして……でもやっぱり60代だし、体力が追いつかないのね。河合がその点を突いて太川を出し抜く展開は見ものです」

 どうやら河合は、“ミスターバス旅”太川を脅かし、番組を盛り上げる存在として、ファンの間で人気が上昇しているようだが、Aさんは、特に高齢の女性層から支持が厚いと感じる理由を次のように語る。

「そもそも『バス旅』のファンが高齢じゃない(笑)? “同世代だから”太川を応援したいって気持ちがある一方、“同世代だから”太川の頑固さだったり、融通の利かなさもわかるから、イライラしちゃうところもあるんですよ。私が異性っていうのも関係しているのかな。河合は、私たちのようなファン層をスカッとさせてくれる存在なのかもしれない」

 では、そんな3人に『バス旅』における河合の名シーンを選んでもらった。

太川陽介が生ビール飲み干し「幸せ~」……その隙に河合チームが怒涛の10km夜間歩行(Aさん)

第6戦:新旧バス旅 頂上決戦

「初日のリードに気を大きくした太川が、宿の近くでチームメートのしずちゃん(山崎静代/南海キャンディーズ)、井上(裕介/NONSTYLE)と、生ビールで乾杯&伊賀牛の牛カツに舌鼓を打っていたのですが、その隙に河合チーム(羽田圭介、小島よしお)は暗い夜道を歩き続け、陣取りに成功。

 しかも、そこから次の陣地を見越したうえで、宿に向けて歩きだし、その距離は合計で10kmほどだったとか。この日は日中もかなり歩いていたのに……河合の『太川を驚かせたい』という静かな闘志が伝わってきましたね。ガッツがありますよ。それにしても、『(河合チームに)陣、取られましたよ』という通知が来た時の太川の顔といったらなかったわぁ(笑)。生ビールを飲み干し、『幸せ~』と漏らしていたのに、一瞬で“マジな顔”になっていましたから」

河合郁人の頭脳派な一面がキラリ! 太川陽介も「やるんだよアイツ」(Bさん)

第8戦:爽快!初夏の青森でバトル

「午後8時以降はバス・タクシー移動&陣取りNGの中、河合チームは午後7時半前のタイミングで、陣取りを目指してタクシーに乗車。1万円以内というルールを気にしつつ、残り15分のところで下車して猛ダッシュ、見事陣取りに成功したんです。移動中には、別の陣地の情報までゲットしていて、河合は頭脳派で、しかもフットワークが軽いなぁとうなりました。

 リードしていた太川も、さすがに『一番恐れていたことをされた』とあぜん。でも、『ほらね、やるんだよアイツ(河合)』『とてもうまい作戦、いつものパターン』とも漏らしていて……河合の実力を認めざるを得ないって感じで、いいシーンでしたね」

河合郁人に“リトル太川”の兆し、箕輪はるかに説教されたが……(Cさん)

第7戦:松戸市~旭市

「実は河合って、ちょっと太川化しているなぁと思うところがあったんです。ゴール方面に向かうバスの出発が迫る中、寿司屋からバス停に単独ダッシュする河合は、勝ちたいという気持ちが先立って、もう周りが全然見えてないって感じで、チームメートのはるか(箕輪はるか/ハリセンボン)を置き去りにしていました。はるかに『なんかもう……1人でやってる感じですね』とあきれられていて、私も『あらあらリトル太川ね』なんて心配したものです。

 でもその後、はるかに直接『3人で陣取り合戦してるんで、そこ(周り)は見てほしいなって思いました』と説教されると、『リーダーとして反省しています』と素直に謝罪していて、いい子だなぁって思いました。太川は “自分の意見が絶対”みたいなところがあって、以前、同じチームの安藤美姫の提案を否定しまくり、一触即発になったことも(第3戦)。河合には、ああなってほしくないですね」

 3人は口をそろえて「次のミスターバス旅は河合で決まり」という。『バス旅』の高齢女性ファンの熱烈な支持を受け、今後河合がさらに番組で存在感を発揮してくれることを期待したい。

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イオン「トップバリュ」も値上がり――スーパーはもう安くない! 今、専門家は食品をどこで買う?

 物価の高騰に歯止めがかからない昨今、特に食品は多くの品目が値上がりしており、各家庭の食卓に大きな影響を与えていることだろう。これまで「安い」の代名詞だったスーパーのプライベートブランドまでもが、続々と値上げを発表しているとあって、我々は“節約の常識”を見直す必要がありそうだ。

 そこで今回、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)などの著書を持つ消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏に、物価高騰の今、スーパーやドラッグストアといった「売り場」が以前とどう変化したのかをインタビュー。どこで何を買うと安くなるのか、食費を抑える意外な“節約の極意”も教えてもらった。

イオン「トップバリュ」にも影響? プライベートブランドの値上がり事情

――食品を中心に値上がりが続く今、スーパーの商品も価格が変化しているように感じます。現在の「売り場」は、どのような状況なのでしょうか?

松崎のり子氏(以下、松崎) 大手スーパーの場合、「お店がメーカーの値上げを食い止めている」という状況にあります。メーカーの希望通りに値上げしてしまうと、お客さんの買い控えにつながり、お店側は売り上げが立たないため、メーカー側が小売価格を上げても、店頭価格は据え置きにしているというわけです。

 私がスーパーの方にお話を聞いた時は、昨今の値上げラッシュに合わせて、「よく売れるものは値上げをして、そんなに売れてないものは値段を据え置きする動きがあるようだ」と言っていました。そうやって、お店側は価格のバランスを取っているのかもしれません。

 なので、いま売り場では、以前からほかの商品より少し高めで売られていたもののほうが、実はあまり値上がりしていないという現象が起こっているようです。とはいえ、今まで手頃に買えていたものが値上がりしているのも確かなので、消費者にとって苦しいことには変わりがないともいえます。

――「手頃な商品が値上がりしている」となると、大手スーパーなどのプライベートブランド(以下、PB)にも影響が出てくるのでしょうか?

松崎 例えば、大手スーパーのイオングループは、まだそこまでPB「トップバリュ」の値上げをしていません。しかし、メーカーから仕入れているナショナルブランド(以下、NB)商品の価格と差が開いてしまうと、PBばかりが売れてしまい、NBが売れなくなってしまう。それもそれで、お店側としては困ってしまいますよね。

 トップバリュは、今のところマヨネーズ、カップ麺、ティッシュペーパーの3品目だけ値上げを発表していますが、NBと価格の差が開きすぎないように、今後は値上げをして調整する可能性もあるかと思います。また、PBの材料も当然価格が上がっているので、どこまでお店側が踏ん張れるかというのは、これから注視しなくてはいけないポイントではないでしょうか。

――「値上げ」と言っても、スーパーによって価格には大きな違いが出てきそうですね。

松崎 そうですね。そんな中で狙い目なのは、農家さんと直接取引をしているとか、お魚に強いといった“特徴”があるスーパー。特有の仕入れ先を確保している地場スーパーのほうが、大手スーパーよりも値上げの影響を受けにくいと思われます。

 特に生鮮食品は、大手スーパーよりも街の八百屋さんやお魚屋さん、地域密着型の小さなスーパーのほうが安いことも。店員さんがちょっとおまけしてくれる、なんてこともあるかもしれないので、近所にそういったお店があるなら、足を運んでみるのをおすすめします。

――スーパー以外に、「100円ショップ」「ドラッグストア」でも安く食品が買えますが、それぞれこの値上がりでどんな変化があったのか教えてください。まず「100円ショップ」から。

松崎 100円ショップでは、値段は変えずに内容量を減らす“ステルス値上げ”が起こっています。最近、100円ショップでも200円や300円の商品が売られていますが、食品は基本的に、一律100円を崩したくないようで、量を減らさざるを得ないわけです。

――100円ショップで食品を買うのは避けたほうがよいということでしょうか?

松崎 いいえ、そんなことはありません。例えば、スーパーと100円ショップで同じ商品が売られている場合、以前はスーパーのほうが安いケースが多かったんですが、今は値上げにより、そうとは言い切れなくなりました。場合によっては「100円ショップで食品を買っても悪くない状況」だといえるでしょう。

――100円ショップでお買い得な食品はなんですか?

松崎 1人暮らしの方は、調味料が便利だと思います。スーパーでファミリーサイズのものを買っても、使いきれなくて困る……なんて時に、100円ショップで小さいサイズの商品を買うという選択は、結構アリじゃないでしょうか。

 また、お菓子類は種類が豊富なうえに、スーパーの商品と内容料や価格に大きな差がないことが多いです。また、ペットボトル飲料なんかも、最近2本で100円の商品が売っていることもあり、結構お得に買える可能性がありますよ。

――続いて、「ドラッグストア」の変化について教えてください。

松崎 ドラッグストアはもともと、スーパーに比べて加工食品が安いです。具体的には、ハムやソーセージ、麺類、魚のすり身を使った製品などは、スーパーより安く買える可能性があります。あと、ドラッグストアでもPB食品を作っているお店がいくつかあって、まだまだ破格の安さをキープしていることも珍しくないです。

 ドラッグストアは食品で儲ける必要がないので、お客さんを呼び込む“おまけ”的な商品だといえます。また、スーパーのように満遍なく食品をラインナップする必要もないので、冷凍食品など、在庫の管理コストが少ないものだけ揃えておけばいい。こうした理由から、値上げが続出している今も、スーパーに比べて安く売られているものが結構残っていますね。

 「まずドラックストアに行ってから、スーパーに足を運ぶ」という順番で買い物をすると、比較的安くお買い物ができますので、豆知識として覚えておくといいかもしれません。

――食品が特に安い、おすすめのドラッグストアはありますか?

松崎 「ドラックコスモス(コスモス薬局)」は、もはやスーパーじゃないかと思うほど、食品に力を入れています。プライベートブランド「ON365(オン・サン・ロク・ゴ)」などを展開しており、商品がとても充実しているんです。

 都心でもよく見かけるようなお店だと、「ツルハドラッグ」もおすすめ。プライベートブランド「くらしリズム」が展開されているほか、NB商品もスーパーより2割くらい安く買えることもあります。

 神奈川県、特に横浜市を中心に展開されている「Fit Care DEPOT(フィットケア・デポ)」も食品の品揃えが充実していて、しかも安い。こういった、地域密着型のドラッグストアも狙い目だといえるでしょう。

――ほかにも、節約に役立つ「売り場情報」があれば教えてください。

松崎 「ボックスストア」と呼ばれる形態のスーパーは、食品がとても安いです。段ボールから商品を出さずに、そのまま店頭に積んでいるようなお店のことを指しますが、関西を中心に展開している「サンディ」がまさにこのスタイル。メジャーなところだと、「Big-A(ビッグ・エー)」もボックスストアに近いです。商品を大量に仕入れる一方、陳列には手間をほとんどかけないので、人件費が安く済み、商品の値段も下げられるのだと思います。

 あと、道の駅などに併設された農産品直売所は、生産者が値付けをしているので安く買えることが多い。「道の駅」というと、高速道路の途中に立ち寄る場所というイメージもあるかもしれませんが、ちょっと郊外に出ると、意外と普通の道路にも直売所があって、そこで日常的に買い物をする人も結構いるようです。中間業者を入れない直売所は普通のスーパーよりは安く買えるので、活用してみてください。

――実店舗以外に、通販でおすすめのサイトはありますか?

松崎 私は、東京ガスがスポンサーを務めるECサイト「junijuni(ジュニジュニ)」や、「Otameshi(オタメシ)」を利用しています。どちらもフードロス削減を目的にしており、賞味期限が近づいていたり、パッケージが古くなっていたりする訳あり商品を安く売っているサイトです。

 ただし、結構大量に買う必要が出てくるので、私はコーヒーなど毎日消費するようなもの、かつ、そこまで賞味期限を気にしなくてもいいものをよく買っています。ちなみに、賞味期限が近づいているといっても、1年以上持つ商品も多いですし、サイトには賞味期限が必ず書いてあるので、安心して購入できると思います。

――最後に、値上がりが続く今、食費を抑える“節約の極意”を教えてください。

松崎 「買い物に行く前に、自宅の冷蔵庫・冷凍庫を確認すること」です。ストックがまだあるのに、安いからといって冷蔵庫や冷凍庫がパンパンになるほど食材を買ってしまうと、食べきるのが大変ですし、ムダになる可能性が高い。まずは食材を“使い切る”ことが、節約には一番大事だと思います。値上がりが続いている中で、「安売り」という言葉は魅力的に響きますが、あまり踊らされないでほしいですね。

 それに、食品が値上がりしているなら尚更、フードロスを出すのはもったいないじゃないですか。値上げになっているものを買って、結局捨てしまうとなれば、2倍もったいない。安いからといって大量に買わないことが、結果的には食費を減らせるんじゃないかと思います。

松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト。「レタスクラブ」(KADOKAWA)「ESSE」(扶桑社)など生活情報誌の編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い癖にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。主な著書に『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)など。

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スタントパフォーマー・伊澤彩織、憧れる対戦相手は早乙女太一!「いつかぜひ刀を交えさせていただきたい」

 『真・事故物件/本当に怖い住民たち』に続く、サイゾーによるホラー映画プロジェクト第2弾『オカムロさん』が、10月14日に公開初日を迎える。

 同作は、江戸時代から言い伝えられている“「オカムロ」という名を聞いたり話したりすると必ず首を狩られる”という都市伝説をモチーフにしたバイオレンス・バトルホラー。短編作『全身犯罪者』で『カナザワ映画祭2021』の観客賞を受賞した期待の新人監督・松野友喜人氏が監督・脚本・出演を担当し、ABEMAの大人気恋愛リアリティーショー『恋とオオカミには騙されない』への出演で人気急上昇中の女優・吉田伶香さんが初主演を務める。

 映画の公開を記念し、今回は、吉田さん演じるヒロイン・すずに関わる重要な役を担う女優・伊澤彩織さんにインタビュー。昨年話題となった映画『ベイビーわるきゅーれ』にて圧巻のアクションを魅せた日本屈指の現役スタントパフォーマーでもある伊澤さんに、今作への出演を決めた心境や作品に関する思い、私生活などについて語っていただいた。

監督から「役を足した」と直々にオファーを受け出演へ

――ホラー作品は苦手だそうですが、今作の撮影現場の空気はいかがでしたか?

伊澤彩織氏(以下、伊澤) ホラー映画は苦手で、1人で見れないです……。アクション部の一員としてホラー作品でスタントをした経験は何回かあるんですけど、「こんなに和やかな雰囲気の中、怖いものを撮ってるんだ」という印象がありました。それに、ホラーのほうが思いっきりアクションやスタントができるなと思うので、作品を作るぶんにはいくら怖くても楽しめそうです。

――今作への出演経緯を教えてください。

伊澤 松野監督は、在学時期は被っていないものの、実は同じ日本大学芸術学部映像学科出身で、同じゼミの後輩なんですよ。去年の『カナザワ映画祭』で初めてお会いしたときに「卒業制作を見てください」って『全身犯罪者』の視聴URLを渡されたんです。いざ見てみたら、物語の構成や編集技術、松野さんの演技にも驚がくして、一気にファンになっちゃいました。「いつか松野さんの監督する作品に出たい」ってすごく思っていたし、ぜひこれからも監督や役者として映画業界で活躍してほしいです。

 今回は、アクション監督の三元雅芸さんから「主役のオーディションがあるから来ないか」と誘ってもらって受けたんですが、落ちました。その後、松野さんが私のために新しく役を作ってくれて、「役を足したから出演しませんか」と直々にオファーをいただいたんです。光栄だなと思い、「ぜひお願いします」と返事をしました。

――今回、アクションシーンで気をつけたことはありますか?

伊澤 スタントで参加するときも役者として参加するときも、「アクションシーンが“どういう役割を持つのか”」を必ず考えるようにしています。そこに答えが見つからないと、ちょっとモヤモヤしちゃうんですよね。「戦う理由はなんだろう」とか「そのアクションシーンによって誰が成長して、誰の心情が変化するのか」みたいな部分が整理できないと、アクションをしても感情と動きが分裂してしまう。そしてそれが最終的に画に現れると思ってるんです。

――ストーリーを理解せずにアクションをしても、リアルに見えないと。

伊澤 そうですね。実際、アクションで参加する作品では、脚本をもらえずに撮影現場に行ってアクションだけこなす、ということが時々あるんです。簡単に状況を知って、戦う相手を演じたり、スタントをするのでも十分成り立つんですけど、でも、演じる人物がどういう気持ちでいるのかわからないという状況でアクションをすると、薄っぺらくなってしまう。物語のないアクションシーンが苦手で、どれだけいい動きができたとしても、恰好のいい“運動会”にはしたくないんです。

 今回の作品ではアクションシーンが3つあるんですが、それぞれに心情の変化と役割があったので、気持ちから作っていくことができました。主人公・すずへの気持ちが自然と湧いてくる感覚は、撮影していて楽しかったですね。アクション部として参加していたら、そうした感情の変化はきっと生まれなかったでしょうから。

――伊澤さんは引き締まったボディをお持ちですが、体形維持のために心がけていることはありますか?

伊澤 食べるとすぐ太っちゃう体質なので、一番気をつけているのは食事です。減量中であれば、1日1,500キロカロリー以内に抑えて毎日80グラムのタンパク質をとるなど、計算をしながら食事しています。

 体を温めるために、サウナや岩盤浴にもよく行きますね。今年の夏は、家の中でサウナスーツを着て過ごすことが多かったんですけど、一気に代謝が上がりました。最近は寒くなってあまり汗をかかなくなってきましたが、保湿力が高いので、末端冷え性が和らいでいます。意外と部屋着にオススメかも。

 あと一番やってほしいのは柔軟かな。特に股関節と肩甲骨の柔軟。大人になると体を自分でほぐす機会って減ってくるけど、動かさないとどんどん体が固くなる。体はつながっているので、一箇所悪くなると、すぐにほかの部分にも影響が出ます。温めて、ほぐして、体の緊張を解くのが大事です。

――体づくりにストイックな伊澤さんですが、気分転換方法は?

伊澤 友達と遊ぶことが一番気晴らしになるので、遠出したりとかサウナに行ったりとか、結構外に遊びに行きます。あとは、ピアノを弾くことかな。3歳から始めて、16年間やってたんですよ。寝る前に少し弾くと落ち着きます。

――クラシックバレエも習っていたそうですね。

伊澤 3歳から11歳ぐらいまでやっていました。思い返すと、クラシックバレエで培ったことが、自分の中に強く根づいているように思います。バレエって結構競争社会で、発表会でセンターに立てなくても、センターの人が来れないときに「代役いつでもできます! 振り覚えてます!」ってアピールすると、リハーサルで真ん中に立たせてもらえたんです。だから私は、いろんな人の動きを覚えてまねしていましたね。ボーイズクラスの子の動きまで見て「私、踊れます!」みたいな(笑)。“人のまねをして動く”ということを自然とやっていました。

 スタントも、人の動きをまねすることが主な仕事なんです。役者さんの歩き方を観察して「ちょっとかかとを引きずってる」とか「ちょっと後ろ重心だな」って分析したりするし。自分がアクションをしていないときでも、現場で先輩たちの動きを見て「あ、そこでリズムを変えるんだ」と無意識に勉強できているのは、幼少期のバレエ経験が生きているからだと思います。

目指す先は、早乙女太一! 「いつか刀を交えさせていただきたい

――憧れの存在はいますか?

伊澤 殺陣をいつか一緒にやらせてもらいたいなって思っているのは、早乙女太一さんです! よくYouTubeとか早乙女さんが出演されている「劇団☆新感線」の公演を拝見してまして。いつか刀を交えさせていただきたいと思ってます。

 狂乱的で力強いアクションができる一方、優雅でしなやかな動きもできるというところに、色気をすごく感じます。細部の動きにまでこだわっている方だと思いますので、ずっと見ていられるなあと……。今回の『オカムロさん』で私も刀を扱っているんですが、いつか早乙女さんのような刀捌きができるようになりたいです。

――最後に、作品の見どころを教えてください!

伊澤 警官役として出演している松野監督の演技は、ぜひ見てほしいです(笑)。あとは吉田さんのアクションシーンですね。吉田さんはアクションが初めてで、練習する時間はきっとそんなになかったかと思うんです。結構深夜まで撮影していて、体もしんどかったはずなんですが、現場ではずっとニコニコしてて、本当に天使みたいな感じで。でも撮影になるとしっかり切り替えて、すごくいい表情をしていました。

 あと、私は“スプラッター系”のホラーは大丈夫なタイプなので、『オカムロさん』は1人で見ることができました! 出血量はかなり多い映画だけど、後半は結構ポップで意外な方向にどんどん展開していくので、楽しいホラー映画になったと思います。ぜひ映画館で見てほしいです!

(文=木森さえ)

伊澤彩織
1994年2月16日生まれ。スタントパフォーマーとして映画『るろうに剣心 最終章』(2021年)『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(同)などに参加し、女優としては『ある用務員』(同)『ベイビーわるきゅーれ』(同)に出演。『ベイビーわるきゅーれ』では、『第 31 回日本映画批評家大賞』で新人女優賞を受賞。続編の制作も決定している。

映画『オカムロさん』
監督・脚本/松野友喜人
原案/原昌和
出演/吉田伶香、バーンズ勇気、伊澤彩織、六平直政、松野友喜人ほか
配給/エクストリーム R-15 10月14日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
(C)2022 REMOW
https://okamurosan.com/

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