『黒革の手帖』のリアル元子!? “ホームレス”からナンバー1キャバ嬢へ成り上がった女の意外な夢

 武井咲演じる原口元子が、親の残した借金返済のために銀座のホステスとしてのし上がってゆくドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)。派遣先の銀行から横領した1億8,000万円をもとに、銀座にクラブ「カルネ」をオープンした元子は、銀座のクラブの最高峰である「ルダン」を手に入れようとするが、「ルダン」はおろか、「カルネ」までも差し押さえられてしまう。先週の第7話では、「燭台」のママ・岩村叡子(真矢ミキ)にも見放され、議員秘書の安島富夫(江口洋介)を頼り、弁護士を紹介してもらうという展開だった。

 実際に、ドラマのように貧しかった家庭から、夜の世界でトップにのし上がった女性がいる。深田恭子似のリサさん(仮名・27歳)は、現在も大阪の有名キャバクラでトップを走り続けるナンバー1キャストだ。リサさんが水商売の世界に入ったのは大学生の時。学費を払うために始めたという。

「実家はそこまでひどく苦労しているわけではありませんが、親には頼れないと思い、名古屋の実家を出て、自分で学費を払っていました。当時は同棲していた彼氏がいたので、キャバクラはお金を稼ぐためだけのアルバイト感覚でした」

 大学へは行っていたものの、「卒業後は彼氏と結婚して専業主婦になるんだろう」と、漠然とした考えで生きていたと、リサさんは当時を振り返る。就活はせず、卒業が近づいてきた頃、事は起きた。

「彼氏に振られたんです。20歳そこそこの彼氏に将来を託していたつもりはなかったのですが、22歳の私にとっては絶望的でしたね。就職先もナシ、同棲していた家も追い出されて住む家もナシ、学費を払っていたので貯金もナシ。親に就職先を探してないなんて口が裂けても言えず、実家に帰ることもできませんでした」

 彼氏との別れを機に、突如ホームレスになってしまったリサさん。幸い、キャバクラのアルバイトは続けていた。

「友達の家やネットカフェを泊まり歩いて、1カ月間がむしゃらに働きました。それまでは彼氏の休みに合わせて店を休んだり、お客さんに営業もまったくしてこなかったんですが、この時、初めて水商売の仕事と向き合いました」

 もともと、社交的で人見知りしない性格のリサさん。本来、真面目だったこともあり、遅刻も欠勤もせずに働き、1カ月後、2,000円だった時給は5,000円にまで上がった。結果、部屋を借りることもできた。その後も、店での成績は順調に伸ばしたというリサさんの「売れるための秘訣」とは、何だったのだろうか?

「お客さんと一緒になって楽しむことを、一番大事にしました。私は特に気配りができるというタイプでもないし、連絡がマメというわけでもないので。店に来ていない時にメールや電話を頑張るのではなく、店に来たら必ず楽しんでもらえるようにしました。私のお客さんは割とお金持ちで、普段は高級クラブで飲んでいるような人が多いです。仕事中は部下を使って、高級クラブではチヤホヤされる、常に誰かの上にいる人たち。私はそういう人にも常に同じ立場で、友達のように接して一緒に騒いじゃいます。それが良いと言って来てくれる人が多いですね。ただ、売れている人の接客は観察していました。私にはなくて、売れている人にあるものは吸収するようにしていました」

 その後、キャバクラで初めてのバースデーイベントを行ったリサさんは、1日で300万円を売上げ、ナンバー1になった。

「ナンバー1になった時、あまり実感は湧きませんでしたが、正直複雑でした。私は、常に誰か尊敬する先輩がいて、それを追っかけるという立場が好きだったので。ナンバー1になると、抜かされないような努力をしないといけなくて、今までと努力の内容が変わってくるのも嫌でした。もちろんプライドがあるので、一度上に行ったら落ちたくないという気持ちもあります。でも、そのためにお客さんに無理させるというのは、私のスタイルではないと思いましたね」

 また、トップになったことにより、トラブルも生じてくる。

「店の子のドレスがハサミでズタズタに切られていたのを、私が犯人扱いされたり、口説いてきたお客さんに冷たくしたら、その客がほかのキャストに『リサがお前の陰口言ってる』など、私の立場を悪くするうわさを流されたりしました。その客は出禁にしたのですが、その後、ストーカーまがいなことをされました。メールを1日100通近く送ってきたり、私の自転車を見て帰ってるかを確認されたり……。結局、こういったトラブルが絶えず、店を移ることにしたんです」

 現在は比較的大手のキャバクラに移ったリサさん。移籍してほどなくナンバー1になったリサさんは、約3年たった今でも、その座をキープしている。

「前の店からお客さんをほぼ全員連れてきたので、売上は安定しています。あまり目立つと、前の店同様、トラブルになりかねないので、うまく調整しているんです。こちらの店へ移るまでの休暇期間に、お客さんのほうから裏引き(客から直で現金をもらうこと)を提案してくれたので、今も毎月数十万から100万円ほど援助してもらいながら、たまに店に来てもらってます。マンションを買ってくれるという話もたまにありますが、愛人とか枕営業とかはしたくないので断わりました。あくまでお互い楽しく飲めるのがスタンスです」

 ちなみに今までもらったプレゼントで一番高かったものは、フランク・ミュラーのカサブランカ(推定100万円)という。そんなリサさんに将来の夢を聞いてみた。

「ずっと夜の仕事を続けていきたいとか、自分の店を持ってママになりたいとかは思いません。なるべく早く上がって、昼の仕事に就きたいですね。今、税理士の資格を取るために専門学校へ通っています。やっぱりこの仕事を通して、夜の嫌な部分がいっぱい見えてしまったからかな」

 リサさんが、そう話すのには理由がある。

「今の店に入ってしばらくした時に、仲の良かった子が店を辞めたんです。その後、その子に税務署から数百万円の請求が来たと聞きました。どうやら、店側と揉めて辞めた子の給料明細を、店が税金対策のために税務署に提出していたそうです。結局、私が知り合いの税理士を紹介して、うまく収まりました。私が裏引きを始めたのはこういう理由もあるのですが、キャバ嬢にとって税金対策は切っても切れない悩みです。通常、キャバクラで働いている人は、店から10%の所得税を引かれます。そこから、キャバクラが本職の人は稼ぎをうまく確定申告して、なるべく税金を取られないようにします。しかし中には、税金に詳しくないキャバ嬢を利用し所得税を多く取って、残りを着服する悪質な店もあります。また、昼間働いている『掛け持ちキャバ嬢』に対して、面接時にマイナンバーを記載した身分証を提出させ、所得税の名目のまま法外な金額を取る店もあるそうです。そういう相談をよく受けていて、話を聞いてあげるのも好きなので、そのような悩みを聞いてあげたくて、税理士を目指そうと思いました」

 何気なくキャバクラに入り、その後、ホームレス経験をしてナンバー1になったリサさん。彼女は今、水商売について何を思うのだろうか?

「サクッと稼いで辞めるのが一番いいと思います。お客さんにお金使わせることに罪悪感を抱いて辞めていく、心がきれいな女の子も中にはいますけど、お客さんはいつか切れてゆくものです。キャバクラにはまってお金を使う人は、結局どこへ行っても使います。罪悪感は持たずに、お金をもらって夢をたくさん与えてあげましょう」
(カワノアユミ)

『黒革の手帖』のリアル元子!? “ホームレス”からナンバー1キャバ嬢へ成り上がった女の意外な夢

 武井咲演じる原口元子が、親の残した借金返済のために銀座のホステスとしてのし上がってゆくドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)。派遣先の銀行から横領した1億8,000万円をもとに、銀座にクラブ「カルネ」をオープンした元子は、銀座のクラブの最高峰である「ルダン」を手に入れようとするが、「ルダン」はおろか、「カルネ」までも差し押さえられてしまう。先週の第7話では、「燭台」のママ・岩村叡子(真矢ミキ)にも見放され、議員秘書の安島富夫(江口洋介)を頼り、弁護士を紹介してもらうという展開だった。

 実際に、ドラマのように貧しかった家庭から、夜の世界でトップにのし上がった女性がいる。深田恭子似のリサさん(仮名・27歳)は、現在も大阪の有名キャバクラでトップを走り続けるナンバー1キャストだ。リサさんが水商売の世界に入ったのは大学生の時。学費を払うために始めたという。

「実家はそこまでひどく苦労しているわけではありませんが、親には頼れないと思い、名古屋の実家を出て、自分で学費を払っていました。当時は同棲していた彼氏がいたので、キャバクラはお金を稼ぐためだけのアルバイト感覚でした」

 大学へは行っていたものの、「卒業後は彼氏と結婚して専業主婦になるんだろう」と、漠然とした考えで生きていたと、リサさんは当時を振り返る。就活はせず、卒業が近づいてきた頃、事は起きた。

「彼氏に振られたんです。20歳そこそこの彼氏に将来を託していたつもりはなかったのですが、22歳の私にとっては絶望的でしたね。就職先もナシ、同棲していた家も追い出されて住む家もナシ、学費を払っていたので貯金もナシ。親に就職先を探してないなんて口が裂けても言えず、実家に帰ることもできませんでした」

 彼氏との別れを機に、突如ホームレスになってしまったリサさん。幸い、キャバクラのアルバイトは続けていた。

「友達の家やネットカフェを泊まり歩いて、1カ月間がむしゃらに働きました。それまでは彼氏の休みに合わせて店を休んだり、お客さんに営業もまったくしてこなかったんですが、この時、初めて水商売の仕事と向き合いました」

 もともと、社交的で人見知りしない性格のリサさん。本来、真面目だったこともあり、遅刻も欠勤もせずに働き、1カ月後、2,000円だった時給は5,000円にまで上がった。結果、部屋を借りることもできた。その後も、店での成績は順調に伸ばしたというリサさんの「売れるための秘訣」とは、何だったのだろうか?

「お客さんと一緒になって楽しむことを、一番大事にしました。私は特に気配りができるというタイプでもないし、連絡がマメというわけでもないので。店に来ていない時にメールや電話を頑張るのではなく、店に来たら必ず楽しんでもらえるようにしました。私のお客さんは割とお金持ちで、普段は高級クラブで飲んでいるような人が多いです。仕事中は部下を使って、高級クラブではチヤホヤされる、常に誰かの上にいる人たち。私はそういう人にも常に同じ立場で、友達のように接して一緒に騒いじゃいます。それが良いと言って来てくれる人が多いですね。ただ、売れている人の接客は観察していました。私にはなくて、売れている人にあるものは吸収するようにしていました」

 その後、キャバクラで初めてのバースデーイベントを行ったリサさんは、1日で300万円を売上げ、ナンバー1になった。

「ナンバー1になった時、あまり実感は湧きませんでしたが、正直複雑でした。私は、常に誰か尊敬する先輩がいて、それを追っかけるという立場が好きだったので。ナンバー1になると、抜かされないような努力をしないといけなくて、今までと努力の内容が変わってくるのも嫌でした。もちろんプライドがあるので、一度上に行ったら落ちたくないという気持ちもあります。でも、そのためにお客さんに無理させるというのは、私のスタイルではないと思いましたね」

 また、トップになったことにより、トラブルも生じてくる。

「店の子のドレスがハサミでズタズタに切られていたのを、私が犯人扱いされたり、口説いてきたお客さんに冷たくしたら、その客がほかのキャストに『リサがお前の陰口言ってる』など、私の立場を悪くするうわさを流されたりしました。その客は出禁にしたのですが、その後、ストーカーまがいなことをされました。メールを1日100通近く送ってきたり、私の自転車を見て帰ってるかを確認されたり……。結局、こういったトラブルが絶えず、店を移ることにしたんです」

 現在は比較的大手のキャバクラに移ったリサさん。移籍してほどなくナンバー1になったリサさんは、約3年たった今でも、その座をキープしている。

「前の店からお客さんをほぼ全員連れてきたので、売上は安定しています。あまり目立つと、前の店同様、トラブルになりかねないので、うまく調整しているんです。こちらの店へ移るまでの休暇期間に、お客さんのほうから裏引き(客から直で現金をもらうこと)を提案してくれたので、今も毎月数十万から100万円ほど援助してもらいながら、たまに店に来てもらってます。マンションを買ってくれるという話もたまにありますが、愛人とか枕営業とかはしたくないので断わりました。あくまでお互い楽しく飲めるのがスタンスです」

 ちなみに今までもらったプレゼントで一番高かったものは、フランク・ミュラーのカサブランカ(推定100万円)という。そんなリサさんに将来の夢を聞いてみた。

「ずっと夜の仕事を続けていきたいとか、自分の店を持ってママになりたいとかは思いません。なるべく早く上がって、昼の仕事に就きたいですね。今、税理士の資格を取るために専門学校へ通っています。やっぱりこの仕事を通して、夜の嫌な部分がいっぱい見えてしまったからかな」

 リサさんが、そう話すのには理由がある。

「今の店に入ってしばらくした時に、仲の良かった子が店を辞めたんです。その後、その子に税務署から数百万円の請求が来たと聞きました。どうやら、店側と揉めて辞めた子の給料明細を、店が税金対策のために税務署に提出していたそうです。結局、私が知り合いの税理士を紹介して、うまく収まりました。私が裏引きを始めたのはこういう理由もあるのですが、キャバ嬢にとって税金対策は切っても切れない悩みです。通常、キャバクラで働いている人は、店から10%の所得税を引かれます。そこから、キャバクラが本職の人は稼ぎをうまく確定申告して、なるべく税金を取られないようにします。しかし中には、税金に詳しくないキャバ嬢を利用し所得税を多く取って、残りを着服する悪質な店もあります。また、昼間働いている『掛け持ちキャバ嬢』に対して、面接時にマイナンバーを記載した身分証を提出させ、所得税の名目のまま法外な金額を取る店もあるそうです。そういう相談をよく受けていて、話を聞いてあげるのも好きなので、そのような悩みを聞いてあげたくて、税理士を目指そうと思いました」

 何気なくキャバクラに入り、その後、ホームレス経験をしてナンバー1になったリサさん。彼女は今、水商売について何を思うのだろうか?

「サクッと稼いで辞めるのが一番いいと思います。お客さんにお金使わせることに罪悪感を抱いて辞めていく、心がきれいな女の子も中にはいますけど、お客さんはいつか切れてゆくものです。キャバクラにはまってお金を使う人は、結局どこへ行っても使います。罪悪感は持たずに、お金をもらって夢をたくさん与えてあげましょう」
(カワノアユミ)

【インタビュー】藤田紀子さん、若貴兄弟を育てた“母目線”で語る「いい過保護と悪い過保護」

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 人気ドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)が9月13日に最終回を迎える。超過保護環境で育てられ、21歳にもかかわらず、全て親まかせの主人公・カホコ(高畑充希)の成長と、その母・泉(黒木瞳)の関係を描くホームドラマ。娘離れできない泉は、しばしば「毒母」と批判されるが、果たして「過保護な母」=「毒母」なのだろうか。兄弟横綱・若乃花(花田虎上)と、貴乃花親方を育て上げた藤田紀子さんが、過保護と子育てについて語った。

――母親の「過保護」についてどう思われますか?

藤田紀子さん(以下、藤田) 度が過ぎた過保護は子どもの成長妨げると思います。でも、ある程度は過保護な面もないと厳しさを出すことができない。うちは、いまだに息子に「鬼だった」と言われるくらい激しく育てましたけれども(笑)、ある面、他人から見たら「過保護だ」と思われるような甘い面もありました。それも大切だと思っています。

 相撲部屋の女将として各地から入門した10代半ばのお子さんを何十人と見てきましたが、親の愛情を受けてきていない子の中には、いじめなどの問題を起こす子も少なくありません。「過保護」というと「親のいいかげんな愛情」と取られがちですが、そればかりじゃないんです。愛情があるかないか、一番感じているのは、親よりも当事者の子ども。親がものすごく厳しくても、「自分は親に愛されている」と感じている子はちゃんと成長すると思う。

――厳しさと愛情のバランスが難しいですね。

藤田 難しいですね。うちは、守らなければいけないことが何カ条かありました。ご挨拶、門限……守らなかったときは、体罰。今だと「逮捕される」と言われちゃうんですけど(笑)。例えば、来客中に「静かにしなさい」といっても、1歳半しか違わない男の子2人って、すぐ騒ぐんですね。何度注意しても聞かなければ、ビンタしたりおしりを叩いたりしていました。

 そういえば、初めて建てた一軒家では、1年に1回壁紙を替えていました。親方(故二子山親方)は投げつけて怒るものですから、大ケガはしませんけど鼻血が飛んじゃうんです。だから替えざるをえない。もちろん、親方が巡業で留守にすることが多いので、部屋の雰囲気を変えて新鮮な気持ちになってほしいという思いもあったんですが。

――一方で、「過保護だった」と思うエピソードはありますか?

藤田 光司(貴乃花光司親方)が中学、虎上が高校のとき、明大中野の相撲部に在籍していて、平日授業の後はもちろん日曜・祭日も稽古。くたびれたんでしょうね、ほかの子は電車に乗って帰るんですが、光司が電話して来るんです。「まあちゃん(虎上)が、足が痛くて歩けないから、ママ迎えに来て」って。私はどんなに忙しくても「今すぐ行くから」と車で迎えに行っていました。あとから考えて私、大甘だなと思いましたよ(笑)。

 そういう甘いところはいろいろありましたけど、子どもが自立しなかったかというと違うじゃないですか。15歳と17歳で相撲部屋に入門して、父親は親方、母親は女将、親子であって親子でない関係になりました。それから私は一切小遣いを渡していません。その前は、同級生と同じようにあげてましたが、入門したら自分たちで強くなって稼ぎなさいという方針でした。親元を離れて暮らすほかの弟子は、親御さんからの手紙の中にお金が入っているのが透けて見えるんです。親方に知られたらものすごく怒られるんですが、私は1人くらい味方がいた方がいいだろうと思って、見て見ぬふりしていました。けれど、結局そういう子たちは成長しなかった。ほしいもの、食べたいものがあれば仕送りしてもらえるのだから、伸びません。

――藤田さんは、周囲からどういった親だと思われていたと感じていますか?

藤田 周りからは冷たい親だと思われたでしょうね。でも、師匠の息子というのは、ほかの弟子よりも世間の目が厳しい。時にはいじめられて、私がつらくなって自分の部屋で涙したこともありましたよ。だけど、私が甘くすると、きっとこの子たちはダメになると思ったんです。息子たちも、私と親方が、本当は鬼ではなかったことを知っている。だから耐えられたんだと思う。よく「過保護かしら」と心配する親御さんがいるけれど、「過保護でいいのよ、小さいうちは。その方が大人になったらちゃんと自立するわよ」とアドバイスしています。

――小さいうちだけでなく、大人になっても子どもに仕事を紹介するなど甘い芸能人親子もいますね。

藤田 芸能人は「親の七光」ができる。でもスポーツはできない。私も息子たちに苦労させたくないと思い、子どもの頃、「パパの名前で芸能界に入ったら?」と勧めたことがあったんです(笑)。光司が小学生のとき、ドラマ『あばれはっちゃく』の台本が自宅に届いて「出演しないか」と声をかけていただいたことがあって。「出たら出たら」と言ったんですが、「ママ、いいかげんにしてください」と断られちゃった。子どもながらに「親の関係で来た仕事で甘えない」という気持ちがあったみたいですね(笑)。

――子どもが親から離れて自立するということは、親が子どもから自立していくということでもあります。子離れはスムーズにできましたか?

藤田 本当は子離れしたくないですよ、母親は。でも、父親がものすごく怒っているときに、母親はグッとこらえて口出しをしないようにして、徐々に子離れ。そのあとに私が甘くしたり、父親の役目と母親の役目をうまく使い分けていました。

 よかったことは、当時、2人が在籍していた相撲部は、ご父兄が全国の応援に一緒に行かなければならなかったんです。子どもたちが思春期で親から離れる時期に、ベタベタはしませんが、付かず離れず全国一緒に旅して、目の前で息子たちの試合を見ることができました。それがとてもうれしかったの。だから、入門のときはあきらめがつきました。本当は入門させたくなかったという気持ちもあったけれど、あの時期つきっきりで一緒にいられたからもう我慢しなきゃ、と。私と同じ体験する人は世の中少ないでしょうけどね。

――最近、気になる芸能人親子はいますか?

藤田 とても言いづらいですけれど(笑)。番組で有名人の子どもたちと共演したことがありますが、トークを聞いてると、やはりみなさん大甘で豊かな生活をしてきたことがよくわかります。だからって、ちゃんとご挨拶もできますし、逆に二世でないタレントさんでも、まったく挨拶できない子もいます。1人だけ不思議なのは、Mattさん(桑田真澄の息子)。ほしいものを買ってもらって美容のために月何十万円も使って……とても不思議。お父さんはスポーツの選手でいろいろと苦労しているはずですし、以前投資のことで叩かれたこともあるんですよね。それなのに……と思うけれど、売れるためのキャラ作りかもしれない。面白いからつい見てしまいます。

――藤田さんは、貴乃花親方とは疎遠であることを明かしていますが。

藤田 ええ、でも毎日いつも心配。気にかけています。父の月命日にいつもお墓参りに行くんですが、必ず虎上の家族と光司の家族の健康を父にお願いしていますよ。だけど親の心子知らずでしょうか、あるいは状況のせいか……。虎上は今のお嫁さんになってすごく交流があるんです。私の誕生日に食事会を開いてくれたり、年に何回か旅行したり。前の奥さんときは一切そういうことはありませんでした。そういう雰囲気にもならない。このことはこれまで言葉に出したことはないんですが。当時は息子が現役だったせいかもしれません。タイミングもありますね。

 光司も、お兄ちゃんや相撲部屋経験者の私が陰で支えてあげられると、もう少し楽になれるんじゃないでしょうか……。子どもは平等ですけど、やはり下の子は、なおさら可愛いというところがいまだにあって。虎上に「ママは光司ばっかり」と言われるから、テレビで光司の話は絶対にしないようにしているんです(笑)。子どもっていくつになっても親の愛情を受けたがるんですね。笑っちゃいますね(笑)。

――最近、貴乃花親方の息子さんで、靴職人の花田優一さんがメディアに出ていますが、お孫さんを見て貴乃花親方の子育てはいかがですか。

藤田 トーク番組を見て、私、おかしくてしょうがないんですよ(笑)。光司は、私が離婚したあと何年間かはたまに遊びに来てくれたり、電話してくれたりしていたんですが、実はそのとき「僕は自分の子どもは女将さんのように厳しく育てません」って言ったことがあるんです。それなのに、優ちゃんがテレビで「お父さんはものすごく厳しかった」と言っていて。私が光司を叱ったことと同じことで叱っているんです。知り合いにも「あの厳しいしつけは全部女将さん譲りですね」と言われました。

 親子って不思議ですね。優ちゃんに会ったら、「あなたのお父さん、私と同じことをしてるね」って言いたい(笑)。優一くんは私が名付け親。お父さんとお母さんの厳しさと愛情があってこそ、あのように好青年に育ったのだと思うとうれしいし、お母さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。「過保護」という言葉は受け取り方次第。愛情深いか、過保護か。どこに線引きするか難しいけれど、それは親の責任です。
(安楽由紀子)

藤田紀子(ふじた・のりこ)
1967年女優デビュー。70年に初代貴ノ花と結婚。その翌年に、長男の花田虎上、72年には次男・光司を出産。藤島部屋のおかみとして、親方と共に弟子たちの育成に尽力した。現在、タレントとして、子育て論から時事の話題まで、説得力のあるトークで人気を博している。
公式ブログ

ブルゾンちえみ、「24時間マラソン」のダメージ“回復不可能”……医師が“バスト崩れ”を警告!

 『24時間テレビ』(日本テレビ系)で90キロマラソンを完走したブルゾンちえみ。しかし放送中、ネットは走る振動で上下に激しく揺さぶられるバストを危惧する声であふれていた。バストが縦横無尽に揺れることで下垂(かすい・バストが垂れること)は免れられないからだ。

「あの様子だと、バストを支えるコラーゲンである“クーパー靭帯”がかなりダメージを受けてしまったのではないでしょうか」

 そう分析するのは品川スキンクリニックの秦真治院長。これまで約29年間、バストの悩みを抱える女性の施術に携わってきたプロフェッショナルだ。

「きっとバストの揺れを最小限に抑える、固定タイプのブラジャーをしていなかったのではないかと推測しています。マラソン当日は暑かったので、汗をかいても肌がかぶれない、なるべくライトなつけ心地の下着を、ブルゾンさんは選ばれたのでしょう。しかし、あれではバスト崩れを引き起こしかねません」

■バストの大小は無関係。誰にとっても真摯なバスト崩れ問題

「ブルゾンちえみほど、私のバストは大きくないから」といって油断は禁物。下垂の原因は、何もバストの重さに限らないのだ。

「クーパー靭帯の強度や太さも下垂の原因になります。バストが大きくて乳房の重さがあっても、クーパー靭帯にしっかりとコシがあれば、下垂はそれほど心配しなくていいでしょう。しかし仮にAカップ・Bカップでも、クーパー靭帯が弱ければバストはティアドロップ(滴)型に垂れます」

 クーパー靭帯の強度や太さは“コラーゲンの量”による弾力性に左右される。しかし、コラーゲンの量は人によって生まれつき異なり、鶏肉やゼリー類などのコラーゲンを含む食品で補うことは、ほぼ不可能なのだとか。そこで、コラーゲンの量をセルフチェックする簡単な方法を教えてもらった。

「頬を指で軽くつまんでみたとき、肌にハリ感があってあまり伸びない人は、コラーゲンが多いので靭帯も比較的強いはず。一方、つまんだ肌がビョ〜ンと伸びる方は、残念ながらコラーゲンが少なく、靭帯も皮膚も伸びやすいはずです」

 これまでの話から、クーパー靭帯を伸縮自在なゴムのように想像するかもしれない。しかしゴムと違って、クーパー靭帯は一度伸びてしまえば、もう元には戻らない。つまり、ブルゾンのバストも垂れてしまったら、リカバーは不可能なのだ。

 そこで肝心なのは、クーパー靭帯を伸ばさずにバストの現状の形をキープすること。

「大切なのは、ジャストサイズのブラジャーを身につけることです。カップが大きいブラジャーにすると、中でゆさゆさと揺れる。また谷間をつくる寄せるタイプだと、バスト外側の靭帯を強引に引っ張ってしまいます。しかし、そういったブラジャーが向いているシーンもあるはずですので、就寝時はスポーツブラを選ぶなど、シーンに合わせて使い分けするのがいいでしょう」

 また単純にバストを固定すればいいわけでもないという。強くバストを圧迫すると内部の血流が滞り、バストの皮膚表面のコラーゲンの減少を引き起こす。その結果、皮膚そのものが伸びやすくなってしまう。

「たとえば授乳後にバストが垂れるのは、乳房を吸われることでバストの皮膚が伸びてしまうからです。皮膚が伸びてしまうのは、皮膚表面のコラーゲンが減ってハリを失うということと同じです。また授乳を経験する前にクーパー靭帯が弛緩気味だと、授乳開始に伴ってさらに皮膚も伸びるので、下垂のみならず、乳首の向きなども下向きに変形しやすくなります。言うまでもなく、授乳は幸せなことだというのが大前提ですが」

 もう一つ、下垂対策に有効なのは筋トレ。しかし、運動嫌いの方もご安心いただきたい。秦院長がおすすめするトレーニングは、ただ無心で“拝む”だけだ。

「胸の前で両方の手のひらを合わせて、胸あたりにグッと力を入れるだけ。これによってクーパー靭帯を支える大胸筋が育ち、下垂対策には打ってつけです。できれば3分キープ×3回を1セット、朝・昼・夜と行うのが理想です」

 また頭皮と顔にも言えることだが、人間の皮膚表面はひと続きである。バストが垂れれば、ほかの部位にも悪影響が及ぶことはあるのだろうか?

「上腹部のたるみにもつながります。バストが下垂するとアンダーバストの位置自体も下がります。そうすると上腹部やデコルテを含むバスト周辺が、重力にしたがって下へとたるんでいきます。一度下垂が起これば、悪循環に陥る一方です」

 恐ろしき事実に震えているのは、ブルゾンちえみだけではなかろう。「誰に見せるのか」と開き直れども、バストとは一生の付き合い。ここはひとつ、“合掌トレ”から手を打ちますか。
(門上奈央)

秦真治(はた・しんじ)
品川スキンクリニック品川本院の院長。バストアップをはじめ、痩身やアンチエイジングケアなど多岐にわたる施術を行う。品川スキンクリニックおよび品川美容外科は、北は北海道、南は沖縄と日本各地に点在しており施術メニューも多種多様。
品川スキンクリニック

ブルゾンちえみ、「24時間マラソン」のダメージ“回復不可能”……医師が“バスト崩れ”を警告!

 『24時間テレビ』(日本テレビ系)で90キロマラソンを完走したブルゾンちえみ。しかし放送中、ネットは走る振動で上下に激しく揺さぶられるバストを危惧する声であふれていた。バストが縦横無尽に揺れることで下垂(かすい・バストが垂れること)は免れられないからだ。

「あの様子だと、バストを支えるコラーゲンである“クーパー靭帯”がかなりダメージを受けてしまったのではないでしょうか」

 そう分析するのは品川スキンクリニックの秦真治院長。これまで約29年間、バストの悩みを抱える女性の施術に携わってきたプロフェッショナルだ。

「きっとバストの揺れを最小限に抑える、固定タイプのブラジャーをしていなかったのではないかと推測しています。マラソン当日は暑かったので、汗をかいても肌がかぶれない、なるべくライトなつけ心地の下着を、ブルゾンさんは選ばれたのでしょう。しかし、あれではバスト崩れを引き起こしかねません」

■バストの大小は無関係。誰にとっても真摯なバスト崩れ問題

「ブルゾンちえみほど、私のバストは大きくないから」といって油断は禁物。下垂の原因は、何もバストの重さに限らないのだ。

「クーパー靭帯の強度や太さも下垂の原因になります。バストが大きくて乳房の重さがあっても、クーパー靭帯にしっかりとコシがあれば、下垂はそれほど心配しなくていいでしょう。しかし仮にAカップ・Bカップでも、クーパー靭帯が弱ければバストはティアドロップ(滴)型に垂れます」

 クーパー靭帯の強度や太さは“コラーゲンの量”による弾力性に左右される。しかし、コラーゲンの量は人によって生まれつき異なり、鶏肉やゼリー類などのコラーゲンを含む食品で補うことは、ほぼ不可能なのだとか。そこで、コラーゲンの量をセルフチェックする簡単な方法を教えてもらった。

「頬を指で軽くつまんでみたとき、肌にハリ感があってあまり伸びない人は、コラーゲンが多いので靭帯も比較的強いはず。一方、つまんだ肌がビョ〜ンと伸びる方は、残念ながらコラーゲンが少なく、靭帯も皮膚も伸びやすいはずです」

 これまでの話から、クーパー靭帯を伸縮自在なゴムのように想像するかもしれない。しかしゴムと違って、クーパー靭帯は一度伸びてしまえば、もう元には戻らない。つまり、ブルゾンのバストも垂れてしまったら、リカバーは不可能なのだ。

 そこで肝心なのは、クーパー靭帯を伸ばさずにバストの現状の形をキープすること。

「大切なのは、ジャストサイズのブラジャーを身につけることです。カップが大きいブラジャーにすると、中でゆさゆさと揺れる。また谷間をつくる寄せるタイプだと、バスト外側の靭帯を強引に引っ張ってしまいます。しかし、そういったブラジャーが向いているシーンもあるはずですので、就寝時はスポーツブラを選ぶなど、シーンに合わせて使い分けするのがいいでしょう」

 また単純にバストを固定すればいいわけでもないという。強くバストを圧迫すると内部の血流が滞り、バストの皮膚表面のコラーゲンの減少を引き起こす。その結果、皮膚そのものが伸びやすくなってしまう。

「たとえば授乳後にバストが垂れるのは、乳房を吸われることでバストの皮膚が伸びてしまうからです。皮膚が伸びてしまうのは、皮膚表面のコラーゲンが減ってハリを失うということと同じです。また授乳を経験する前にクーパー靭帯が弛緩気味だと、授乳開始に伴ってさらに皮膚も伸びるので、下垂のみならず、乳首の向きなども下向きに変形しやすくなります。言うまでもなく、授乳は幸せなことだというのが大前提ですが」

 もう一つ、下垂対策に有効なのは筋トレ。しかし、運動嫌いの方もご安心いただきたい。秦院長がおすすめするトレーニングは、ただ無心で“拝む”だけだ。

「胸の前で両方の手のひらを合わせて、胸あたりにグッと力を入れるだけ。これによってクーパー靭帯を支える大胸筋が育ち、下垂対策には打ってつけです。できれば3分キープ×3回を1セット、朝・昼・夜と行うのが理想です」

 また頭皮と顔にも言えることだが、人間の皮膚表面はひと続きである。バストが垂れれば、ほかの部位にも悪影響が及ぶことはあるのだろうか?

「上腹部のたるみにもつながります。バストが下垂するとアンダーバストの位置自体も下がります。そうすると上腹部やデコルテを含むバスト周辺が、重力にしたがって下へとたるんでいきます。一度下垂が起これば、悪循環に陥る一方です」

 恐ろしき事実に震えているのは、ブルゾンちえみだけではなかろう。「誰に見せるのか」と開き直れども、バストとは一生の付き合い。ここはひとつ、“合掌トレ”から手を打ちますか。
(門上奈央)

秦真治(はた・しんじ)
品川スキンクリニック品川本院の院長。バストアップをはじめ、痩身やアンチエイジングケアなど多岐にわたる施術を行う。品川スキンクリニックおよび品川美容外科は、北は北海道、南は沖縄と日本各地に点在しており施術メニューも多種多様。
品川スキンクリニック

リアル『黒革の手帖』人生! 風呂なし住宅から、月300本指名のホステスが見た水商売とお金

 武井咲演じる原口元子が、親の残した借金返済のために銀座のホステスとしてのし上がってゆくドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)。派遣先の銀行から横領した1億8,000万円をもとに、銀座にクラブ「カルネ」をオープンした元子は、銀座のクラブの最高峰である『ルダン』を手に入れようとする。先週の第6話では、オーナーの長谷川庄治(伊東四朗)と約束した期日に契約金の残金を支払えなかったことで、『ルダン』を手に入れることはおろか、『カルネ』までも差し押さえられてしまうという展開だった。

 実際に、ドラマのように貧しかった家庭から、トップホステスにのし上がった女性がいる。木村亜美さん(35歳)だ。現在は水商売をはじめとするサービス業専門のフリーコンサルタントとして活躍する彼女だが、以前は北海道で月間最高300本の指名本数を取るナンバー1ホステスだった。亜美さんが水商売の世界に飛び込んだのは、幼い頃から見てきた家庭の事情にあったと話す。

■市営住宅の風呂なし2LDKに家族5人暮らし

「父は建築業を営んでいましたが、消費税の引き上げ以降、仕事が激減しました。函館の市営住宅の2LDKに家族5人暮らしでした。ボロボロの住宅にお風呂はなく、冬は母が石油代を節約していたため、家の中に入る隙間風で、吐く息が白いほど寒かったです。幼い頃、体が強くなかった私は、何度も風邪や肺炎にかかっていました」

 初めて働いたのは、18歳の時にスカウトされた函館の高級クラブだった。

「函館の歓楽街の規模は小さいですが、3店あるクラブは全国の富裕層のお客様には有名でした。中でも私がスカウトされたクラブは、VIPな方や著名人もたくさん来店されてたんです。ホステスにも入店条件があり、店が決めた基準体重であること、身長160cm以上、黒髪、上品さがあることなどの、条件を満たしている人しか入店できません。そこに在籍していたと言うだけで、他店でも優遇されるほどでした」

 両親のために、亜美さんは水商売で成り上がろうと決めた。だが、初めの時給は驚くものだったそう。

「時給は1,300円。理由は、未経験の三流ホステスだからです。入店すると、まず1週間の研修があり、ホステスとしての立ち振る舞いを徹底的に叩き込まれます。頭上に数冊の本を乗せて落とさないように歩く練習や、手の位置を覚えさせられました。後ろ姿から指先まで、常に美しくいるためです。次に教わったのは店のマニュアルで、内容は非公開なので詳しくは言えませんが、分厚いマニュアル本を何度も読まされました。こうした研修を終えて、入店から1週間後に初めて客席に着くことができます。二流、一流になると時給は上がっていくのですが、接待を任される一流ホステスになると、信じられないほど高額な時給がもらえます。私が在籍していた時は、10年勤務しているお姉さんは時給5万円以上だったそうです」

 初めての高級クラブは、見たことのないほど煌びやかな世界だったという。

「6〜7桁のお会計は当たり前、100万円の束を出してチップをばら撒くお客様も珍しくありません。お客様からは『ホステスが遠慮することは失礼』『ワガママは聞いてもらうべき、自分のお金を使うのは失礼』と教わりました。お客様は、『これ、こないだ欲しいって言ってたでしょ』『一流のお店に入ったなら、それなりのものを着なきゃね』と、ブランド物のバッグや服など、欲しいものは何でも買ってもらえたんです」

 一方で年功序列の世界や、給料システムに窮屈さを感じるようになったという。給料は指名本数や売り上げではなく、時給のみ。その時給も勤務年数のみでしか上がらなかった。あくまで両親のために働きたかったと話す亜美さんは、20歳の時にラウンジへ移籍した。

「クラブで学んだことも含め、自分がどこまでできるのか挑戦したい気持ちもありました。クラブの経験があり時給は優遇されましたが、それがほかのキャストの気に障り、初日からいじめられたんです。陰口を叩かれたり、トイレに呼び出されて『生意気だ』と殴られました。腹は立ちましたが、やり返しません。1カ月後に私がそのキャストの売り上げを抜き、彼女が謝ることになると思ったからです」

 亜美さんは1カ月後、彼女の売り上げを見事に抜き、店のママが亜美さんの味方に付いた。そして、思惑通り、殴ったキャストは急に亜美さんに媚び出したという。「ママが厳しかったおかげで根性がついた」と亜美さんは話す。

「ママは厳しい人でした。入店した頃から営業前の準備を任されてましたが、時々遅刻してたのがバレて、階段から蹴り落されたこともあります(笑)」

 その後、函館初の指名制キャバクラに移り、亜美さんはナンバー1になった。月の指名本数は300本、売り上げは300万円以上。ナンバー1になった秘訣とは何だったのだろうか。

「クラブやラウンジは『店が抱えるお客様』でしたが、キャバクラは新規のお客様がメインなので、一から関係を築いていかなければなりません。時間がかかる作業なので、営業時間外も無駄にしません。昼間、お客様と会社の社食をご一緒したり、差し入れのお弁当を作ったりしました。時には自腹を切ってサプライズをしたり、誕生日プレゼントは奮発しました。手間と時間を惜しまず、常に男性を立てる女性に徹するのがコツです」

 その頃、実家の状況は急変していた。

「祖母が亡くなり、その医療費で両親の借金は膨れ上がっていました。実家の荷物は差し押さえられ、当時の私のお給料だけではどうすることもできない状況になっていたんです。姉もキャバクラで働いていたのですが、『もっと稼ぐにためは北海道を出るしかない』と、私と姉はほかの土地への出稼ぎを決めました」

 全国の求人を探し、亜美さんたちは時給5,000円の静岡のキャバクラへ出向いた。札幌・ススキノや東京も考えたが、家賃や生活費を抑えることを優先したという。姉と店の寮に入り、せんべい布団の部屋に寝泊まりしながら出勤した。入店1カ月でナンバー1になり、月給は7桁に上った。

「姉と合わせて月100万円を実家に送り、差し押さえは免れました。ちょうどその頃、知り合いから『スナックを始めるからママをやらないか?』と誘われたのをきっかけに、経営側にまわることになったんです。数年前に一度閉店したその店はボロボロで、オーナーはオープン準備から経営まで私に丸投げしてきました。集客や宣伝に使える資金はないと言われた私は『廃墟のようなこのお店をどうしたら良いか』『売り上げが出なければ、自分のお給与も出ない』と考えたんです。コンセプトと集客方法、回転率を固め、オープンから二週間で黒字化に成功し、表に立つことよりも経営(裏側の作業)の仕事に興味を持ち始めました」

 しかし、亜美さんはほどなくしてママを辞めることとなる。

「いくら売り上げても、オーナーはすべて愛人に使ってしまったんです。金庫に入れている釣り銭用の小銭もすべて持っていってしまい、私は営業中に何度も両替に行くことになり、それが営業に支障を来すようになりました。オーナーには、何度注意しても聞いてもらえませんでしたし、愛人もオーナーに貢いでほしいあまりに、店にわざわざ来て『今日何組くるの?』『どのくらい売り上げありそう?』など、大声で話すようになったのです。お給料はそれなりにもらえていましたが、オーナーと愛人の態度に嫌気が差したのです」

 この時の経営の経験を生かしたいと思った亜美さんは、その後、現在のビジネスを立ち上げた。

「黒字化するまでのアイデアや、女性に指導して効果があったことなどをブログにしたら反響があったので、それをきっかけに、独学で経営の勉強をしました。実家に送りながらもわずかに残っていた200万円の貯金をすべて立ち上げに使いました。事業内容は主に店舗と個人キャスト向けのコンサルティングです。同時に、現役の頃に『店でお客様との会話に困ってしまう』というホステスの悩みをヒントに、トークスキルを指導してレベルを上げるチャットレディ・プロダクションを立ち上げました」

 現在の収入は現役の頃と同じくらいと話す亜美さんの「成り上がり人生」は続いていく。苦労した両親の背中を見て育ち、月間300本の指名を取るナンバー1ホステスになった亜美さん。彼女は今、お金と水商売について何を思うのだろうか?

「お金は追うほど逃げていくもの、いわゆる色恋営業、枕営業では、お金を手にすることはたやすいですが、一度、寝てしまったらお客様はそれで満足してしまいます。客との体の関係から抜け出せなくなり、精神を病んでしまうホステスもたくさんいます。この世界で『成り上がる人間』とは、逆境にくじけずに悔しさをバネにできる人。高く目標を持ち、そこに努力して向かえる人。メンタルが弱くても、自分自身で立て直せる人だと思います。水商売は、落ちてしまえば抜け出せない地獄、登り詰めれば成功への入り口になる夢のあるお仕事だと思います」
(カワノアユミ)

リアル『黒革の手帖』人生! 風呂なし住宅から、月300本指名のホステスが見た水商売とお金

 武井咲演じる原口元子が、親の残した借金返済のために銀座のホステスとしてのし上がってゆくドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)。派遣先の銀行から横領した1億8,000万円をもとに、銀座にクラブ「カルネ」をオープンした元子は、銀座のクラブの最高峰である『ルダン』を手に入れようとする。先週の第6話では、オーナーの長谷川庄治(伊東四朗)と約束した期日に契約金の残金を支払えなかったことで、『ルダン』を手に入れることはおろか、『カルネ』までも差し押さえられてしまうという展開だった。

 実際に、ドラマのように貧しかった家庭から、トップホステスにのし上がった女性がいる。木村亜美さん(35歳)だ。現在は水商売をはじめとするサービス業専門のフリーコンサルタントとして活躍する彼女だが、以前は北海道で月間最高300本の指名本数を取るナンバー1ホステスだった。亜美さんが水商売の世界に飛び込んだのは、幼い頃から見てきた家庭の事情にあったと話す。

■市営住宅の風呂なし2LDKに家族5人暮らし

「父は建築業を営んでいましたが、消費税の引き上げ以降、仕事が激減しました。函館の市営住宅の2LDKに家族5人暮らしでした。ボロボロの住宅にお風呂はなく、冬は母が石油代を節約していたため、家の中に入る隙間風で、吐く息が白いほど寒かったです。幼い頃、体が強くなかった私は、何度も風邪や肺炎にかかっていました」

 初めて働いたのは、18歳の時にスカウトされた函館の高級クラブだった。

「函館の歓楽街の規模は小さいですが、3店あるクラブは全国の富裕層のお客様には有名でした。中でも私がスカウトされたクラブは、VIPな方や著名人もたくさん来店されてたんです。ホステスにも入店条件があり、店が決めた基準体重であること、身長160cm以上、黒髪、上品さがあることなどの、条件を満たしている人しか入店できません。そこに在籍していたと言うだけで、他店でも優遇されるほどでした」

 両親のために、亜美さんは水商売で成り上がろうと決めた。だが、初めの時給は驚くものだったそう。

「時給は1,300円。理由は、未経験の三流ホステスだからです。入店すると、まず1週間の研修があり、ホステスとしての立ち振る舞いを徹底的に叩き込まれます。頭上に数冊の本を乗せて落とさないように歩く練習や、手の位置を覚えさせられました。後ろ姿から指先まで、常に美しくいるためです。次に教わったのは店のマニュアルで、内容は非公開なので詳しくは言えませんが、分厚いマニュアル本を何度も読まされました。こうした研修を終えて、入店から1週間後に初めて客席に着くことができます。二流、一流になると時給は上がっていくのですが、接待を任される一流ホステスになると、信じられないほど高額な時給がもらえます。私が在籍していた時は、10年勤務しているお姉さんは時給5万円以上だったそうです」

 初めての高級クラブは、見たことのないほど煌びやかな世界だったという。

「6〜7桁のお会計は当たり前、100万円の束を出してチップをばら撒くお客様も珍しくありません。お客様からは『ホステスが遠慮することは失礼』『ワガママは聞いてもらうべき、自分のお金を使うのは失礼』と教わりました。お客様は、『これ、こないだ欲しいって言ってたでしょ』『一流のお店に入ったなら、それなりのものを着なきゃね』と、ブランド物のバッグや服など、欲しいものは何でも買ってもらえたんです」

 一方で年功序列の世界や、給料システムに窮屈さを感じるようになったという。給料は指名本数や売り上げではなく、時給のみ。その時給も勤務年数のみでしか上がらなかった。あくまで両親のために働きたかったと話す亜美さんは、20歳の時にラウンジへ移籍した。

「クラブで学んだことも含め、自分がどこまでできるのか挑戦したい気持ちもありました。クラブの経験があり時給は優遇されましたが、それがほかのキャストの気に障り、初日からいじめられたんです。陰口を叩かれたり、トイレに呼び出されて『生意気だ』と殴られました。腹は立ちましたが、やり返しません。1カ月後に私がそのキャストの売り上げを抜き、彼女が謝ることになると思ったからです」

 亜美さんは1カ月後、彼女の売り上げを見事に抜き、店のママが亜美さんの味方に付いた。そして、思惑通り、殴ったキャストは急に亜美さんに媚び出したという。「ママが厳しかったおかげで根性がついた」と亜美さんは話す。

「ママは厳しい人でした。入店した頃から営業前の準備を任されてましたが、時々遅刻してたのがバレて、階段から蹴り落されたこともあります(笑)」

 その後、函館初の指名制キャバクラに移り、亜美さんはナンバー1になった。月の指名本数は300本、売り上げは300万円以上。ナンバー1になった秘訣とは何だったのだろうか。

「クラブやラウンジは『店が抱えるお客様』でしたが、キャバクラは新規のお客様がメインなので、一から関係を築いていかなければなりません。時間がかかる作業なので、営業時間外も無駄にしません。昼間、お客様と会社の社食をご一緒したり、差し入れのお弁当を作ったりしました。時には自腹を切ってサプライズをしたり、誕生日プレゼントは奮発しました。手間と時間を惜しまず、常に男性を立てる女性に徹するのがコツです」

 その頃、実家の状況は急変していた。

「祖母が亡くなり、その医療費で両親の借金は膨れ上がっていました。実家の荷物は差し押さえられ、当時の私のお給料だけではどうすることもできない状況になっていたんです。姉もキャバクラで働いていたのですが、『もっと稼ぐにためは北海道を出るしかない』と、私と姉はほかの土地への出稼ぎを決めました」

 全国の求人を探し、亜美さんたちは時給5,000円の静岡のキャバクラへ出向いた。札幌・ススキノや東京も考えたが、家賃や生活費を抑えることを優先したという。姉と店の寮に入り、せんべい布団の部屋に寝泊まりしながら出勤した。入店1カ月でナンバー1になり、月給は7桁に上った。

「姉と合わせて月100万円を実家に送り、差し押さえは免れました。ちょうどその頃、知り合いから『スナックを始めるからママをやらないか?』と誘われたのをきっかけに、経営側にまわることになったんです。数年前に一度閉店したその店はボロボロで、オーナーはオープン準備から経営まで私に丸投げしてきました。集客や宣伝に使える資金はないと言われた私は『廃墟のようなこのお店をどうしたら良いか』『売り上げが出なければ、自分のお給与も出ない』と考えたんです。コンセプトと集客方法、回転率を固め、オープンから二週間で黒字化に成功し、表に立つことよりも経営(裏側の作業)の仕事に興味を持ち始めました」

 しかし、亜美さんはほどなくしてママを辞めることとなる。

「いくら売り上げても、オーナーはすべて愛人に使ってしまったんです。金庫に入れている釣り銭用の小銭もすべて持っていってしまい、私は営業中に何度も両替に行くことになり、それが営業に支障を来すようになりました。オーナーには、何度注意しても聞いてもらえませんでしたし、愛人もオーナーに貢いでほしいあまりに、店にわざわざ来て『今日何組くるの?』『どのくらい売り上げありそう?』など、大声で話すようになったのです。お給料はそれなりにもらえていましたが、オーナーと愛人の態度に嫌気が差したのです」

 この時の経営の経験を生かしたいと思った亜美さんは、その後、現在のビジネスを立ち上げた。

「黒字化するまでのアイデアや、女性に指導して効果があったことなどをブログにしたら反響があったので、それをきっかけに、独学で経営の勉強をしました。実家に送りながらもわずかに残っていた200万円の貯金をすべて立ち上げに使いました。事業内容は主に店舗と個人キャスト向けのコンサルティングです。同時に、現役の頃に『店でお客様との会話に困ってしまう』というホステスの悩みをヒントに、トークスキルを指導してレベルを上げるチャットレディ・プロダクションを立ち上げました」

 現在の収入は現役の頃と同じくらいと話す亜美さんの「成り上がり人生」は続いていく。苦労した両親の背中を見て育ち、月間300本の指名を取るナンバー1ホステスになった亜美さん。彼女は今、お金と水商売について何を思うのだろうか?

「お金は追うほど逃げていくもの、いわゆる色恋営業、枕営業では、お金を手にすることはたやすいですが、一度、寝てしまったらお客様はそれで満足してしまいます。客との体の関係から抜け出せなくなり、精神を病んでしまうホステスもたくさんいます。この世界で『成り上がる人間』とは、逆境にくじけずに悔しさをバネにできる人。高く目標を持ち、そこに努力して向かえる人。メンタルが弱くても、自分自身で立て直せる人だと思います。水商売は、落ちてしまえば抜け出せない地獄、登り詰めれば成功への入り口になる夢のあるお仕事だと思います」
(カワノアユミ)

梅沢富美男や坂上忍が怒る理由ーー泌尿器科医が語る「オジサン」とホルモンの関係

 女性が男性を罵倒する――自身の秘書(現在は退職)を罵りまくるパワハラ音声で一躍“時の人”となった衆議院議員の豊田真由子氏だが、このニュースがこれだけ注目されたのは、豊田氏が女性だからではないだろうか? これが男性、特に年配の男性であれば、ひどいと思いこそすれ、「意外」と感じる人は少ないだろう。

 メディアでは、「怒れるオジサン」が目立っている。ここでいうオジサンとは単に年齢を重ねた男性ではなく、なぜかいつも不機嫌で、狭量かつ尊大、人の意見に耳を貸さず、総じて怒りっぽい男性を指す。

 かつては中尾彬がその代表格だったが、いまなら梅沢富美男といったところか。今年7月に『あさイチ』(NHK)に出演した際は、「怒る役割を求められているから、そう演じている」といった内容の発言があったが、演技だったとしても、いつも何かしら怒っているオジサン像に、私たちは特に違和感を抱かない。そこにセクハラ、パワハラ、ヘイト、セカンドレイプ的な発言があっても、どこかで「まあ、オジサンだから」と思ってしまうこともある。司会を務める『バイキング』(フジテレビ系)での暴言がたびたび取り上げられる坂上忍も現在50歳、十分オジサンだろう。

 芸能界だけでなく、政治家、SNS、ニュースサイトのコメント欄、そして職場や家族など身近なところ……オジサンは至るところに出没するが、年を取ったら人間が円くなるというのは、ウソなのだろうか……?

■“オジサン”化の原因は、男性ホルモンの減少!?

「もちろん年を取るごとに度量が大きく、穏やかになる男性も多いのですが、確かにだんだん気難しくなる男性も少なくないですね。これは泌尿器科的観点から男性ホルモンであるテストステロンに注目してみると、ある程度の答えが出ます」

 そう話してくれたのは、泌尿器科の永井敦医師。6月に『男性機能の「真実」』(ブックマン社)を上梓した、男性機能と男性ホルモンのエキスパートだ。

「『男性更年期』という言葉を聞いたことがありますか? 私たちは“加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群”といいますが、早い人で40代、平均50歳前後から徐々に男性ホルモンの一種、テストステロンが減少するために起きるものです。筋力低下、骨粗しょう症、認知機能低下、メタボリック症候群、そして性機能障害など健康状態を悪化させるだけでなく、元気がなくなる、仕事への意欲が低下する、涙もろくなる、どん底にいる感じがする……などといった影響が出ます。人によっては、イライラして当たり散らしたり、些細なことにすぐ腹を立てたり、逆に神経質になって、いつもソワソワしてしまったり、といった症状が出ることもあります。日本人男性の600万人が、このLOH症候群に悩んでいるともいわれています」

 永井医師は、前近代の中国で後宮に仕えていた宦官(かんがん)を例に挙げる。彼らは宮廷の女性らと常に接するため、間違いが起きないよう、あらかじめ精巣を摘出されていた。

「そうするとテストステロンが分泌されないので性欲は感じないし、見た目も多少女性っぽくなるのですが、出世欲や権力欲がどんどん加速して、最後にはその影響で王朝が滅ぶに至ったこともあるそうです。テストステロン値は一般的に闘争心や野心との関連が深いといわれますが、これがないことで、かえって逆に権力にしがみつくようになり、相手を蹴落とし、傲慢になる者もいたのかもしれません」

 女性の更年期では、女性ホルモンの分泌量が急激に減少するのと比べて、男性のテストステロン減少のスピードは緩やか。本人も更年期のせいだとは気づかないままいつも怒っているとなると、しんどいのではないか。もちろん、それによってとばっちりを受ける周囲にとっても困りものだが……。

「実は私自身は、LOH症候群で気難しくなるタイプの男性に、あんまりお目にかかったことがないんですよ。このタイプは家庭で妻から無視されがちなので、その症状に自分も周囲も気づかずじまいで、なかなか泌尿器科医で診てもらうことにならないようです」

 生きづらくなっている男性ほど治療につながらないとは皮肉な話だが、実際に泌尿器科では、LOH症候群の男性にどんな治療を行うのだろう?

「主に、男性ホルモン補充療法ですね。活力を補給する手段として、私たちは非常に重視しています。それから、勃起障害の治療薬を使うことも……」

 勃起障害の薬と、オジサンの怒りっぽさに関係が!?

「ええ、ありますよ。LOH症候群の症状として性機能障害が出ることがありますが、治療や生活習慣の改善によって、勃起・射精が復活すれば、それだけで男性としての自信が回復します。その自信が脳を活性化させ、テストステロンを増やすホルモンを放出させ、結果的にテストステロン値が高まるという、いい循環を生みます」

■挿入だけに頼らず、触れ合い、語り合うことも大事

 では、そうしたオジサンと女性との関係はどうだろう? 永井医師は、著書の中で「カップルで長生きしよう」と提唱し、そのためには熟年になってもセックスを楽しむことが大事として、「セックスを楽しむ10カ条」を挙げている。

・言葉を大切にする
・ゼリーを使う
・アダルトグッズを使う
・五感を駆使する
・時にはホテルを使う
・ED治療薬を使う
・下半身にいいサプリを飲む
・週2を維持する
・挿入にこだわらない
・手や口すべてを使って愛撫する

 男女ともに、若いころと違って体が思うようにいかない部分は、薬やサプリ、アダルトグッズやゼリーをうまく取り入れれば補える。男性機能の回復も大事だがそれでも勃たなくなる日はいつかくる、女性も次第に「物理的に受け入れにくく」なる。そのためにも「挿入にこだわらない」「手や口すべてを使って愛撫する」セックスを楽しめるようになっておきたい。

「性機能に卒業はありませんし、これを高めることはアンチエイジングにもつながります。でも一方で、挿入だけに頼らず、触れ合い、語り合うことも大事にしていかなければならないのが熟年期です。寝室を別にするのは危険。セックスしなくてもいいから、お互いの肌に触れてほしいですね。朝起きたときお尻をなでたり、台所ですれ違うとき胸にタッチしたり……と日常の中でこまめに触れ合うカップルは、すてきなシニアライフを過ごせるでしょう」

 触れ合いも語り合いも、男性のテストステロンが下がるに任せ、怒りっぽく狭量になってはかなわないだろう。それ以前に、ひとつ屋根の下で暮らすのも苦痛になるかもしれない。日本人の健康寿命は伸びている。長いシニアライフをパートナーと、ときにセックスもしながら過ごすためには、パートナーにLOH症候群の兆候が見られたら、女性の側からも治療を勧めてほしい。

「まずは病院に来ていただき、焦らず、怒らず、落ち込まずに治療を続ければ、穏やかで朗らかなシニアライフを夫婦ふたりで送れますよ」

 そう語る永井医師自身が、理想的なシニアライフを体現しているような男性だ。もちろん気難しいオジサンが多い裏には、ジェンダーギャップなど社会的要因もあるだろう。しかし医学的に解決できる問題も多いのであれば、まずはLOH症候群であることを認識し、治療につなげていくほうがオジサンにとっても、その周囲にとっても幸せなのである。
(三浦ゆえ)

『24時間テレビ』の「感動ポルノ」を障害者はどう見るのか?――バニラ・エア騒動の木島英登氏に聞く

 8月26~27日に放送される『24時間テレビ 愛は世界を救う』(日本テレビ系)。今年も障害者や難病患者などのチャレンジ企画が行われるが、近年、同番組における障害者への演出に対し「感動ポルノ(健常者に勇気や希望を与えるための道具)ではないか?」という声も寄せられている。昨年放送された裏番組『バリバラ』(NHK Eテレ)では「検証!『障害者×感動』の方程式」がテーマに掲げられ、本家を「感動ポルノ」と皮肉に扱った内容が大きな話題を呼んだ。はたして『24時間テレビ』は「感動ポルノ」なのだろうか? 6月にバニラ・エア搭乗拒否騒動で話題になった「バリアフリー研究所」代表の木島英登氏に、同番組の障害者の取り上げ方について聞いた。

■“募金する人が正しい”とされる、押しつけ感のある雰囲気が好きでない

ーーご自身も過去のけがで下半身不随になり、車いすで生活する障害者のおひとりですが、『24時間テレビ』はご覧になりますか?

木島英登氏(以下、木島) 自分が障害を持つ前から、『24時間テレビ』は見ていません。もともと、ファンタジーよりリアリティーが好きなので、『24時間テレビ』のように作られた演出で涙を誘うものよりも、リアリティーあるドキュメンタリー番組のほうが好きですね。

ーー『24時間テレビ』のような番組を放送することについて、どう思いますか?

木島 見る人がいるから番組が放送されていると思うんですが、個人的には「皆、なぜ見るのかな?」という思いです。私も、たまたまテレビをつけたら『24時間テレビ』が放送されていて、見たことはあるのですが、どうも心地悪いというか……リアリティーがないんですよね。私が、怪我で車いすの生活になったのは高校3年生のときでした。当時は「もしかしたら、『アルプスの少女ハイジ』のクララのように、奇跡が起きて歩けるようになるんじゃないか」と考えたこともありましたが、そんな奇跡は絶対にありえない。リハビリすれば歩けるようになる病気もあるんでしょうけれど、私のように脊髄損傷で下半身不随になった場合、歩くことは絶対に不可能なんです。

 『24時間テレビ』も視聴者からしたら、「かわいそうな人が頑張るストーリー」がわかりやすいから、受けているのかもしれませんね。事実、視聴率も高いから放送しているんでしょうけど、個人的には残念という思いはあります。また、募金もあまり好きではないです。アフリカやアジアで、募金がひどい使われ方をしているのをたくさん見ています。募金しても政治家が半分持っていったりとか、寄付した洋服が流れ流れて露店で売られているとか、使われ方を末端まで管理するのが難しいんですね。とはいえ、寄付自体を全否定しているわけではなく、“募金する人が正しい”とされる、押しつけ感のある雰囲気があまり好きではないです。

ーー近年ますます批判が高まっているにもかかわらず、番組を毎年放送することをどう思いますか?

木島 批判が高まっているといっても、テレビを見ている人たちは、批判されていることすら知らないかもしれません。確かにネット上では批判されているかもしれませんが、今の世の中、テレビを見ているほとんどが高齢の方ばかりで、ネットを見る人たちはテレビを見ていないのでは、と思います。また、『24時間テレビ』に限らず、ネットの評価って基本批判が多いじゃないですか。良い評価ってあまり書かれないので、一概に批判が高まっているとも言い切れません。ただ、障害当事者の中では、あまり評判がよくない印象はあります。

ーーなぜ評判がよくないのですか?

木島 毎年放送される内容は、チャリティーがメインですよね。障害者運動は、世界的にチャリティー(慈善事業)からオポチュニティー(機会平等)へという流れなのに、いつまでもチャリティーをやっているのは時代遅れなのでは、とも感じます。たとえば電車の障害者割引制度とか、そういう割引があるから、(特別扱いされて)障害者の機会平等が進まない。完全な交通バリアフリーが達成されない。もっと障害者に対して普通に接して、社会参画を促せばいいのに、と思います。とはいえ『24時間テレビ』も、障害のある出演者が番組に出ることによって、やりたいことに挑戦できるというメリットはあります。番組だから特別に許可が下りたり、金銭面や人的な周りのサポートがついたりするからです。ただ単純に、やりたいことに挑戦しているだけなのかもしれないのに、取り上げ方が感動ストーリーになるのは、さすがに出演者もわかっていることでしょう。お涙頂戴の番組と感じますが、年に一度ですし、別にいいのではないでしょうか。ちなみに、私のところへ出演依頼が来たことはありません(笑)。

ーー「感動ポルノ」と言われるものについて、どう考えていますか?

木島 うまく翻訳した、よく言ってくれた、という気持ちです。個人的には感動を煽る番組や映画は好きじゃありません。その感動ものに、障害者が使われるのは、しょうがないのかもしれません。だからといって止められるものでもないので、もっとほかの取り上げ方が増えたらいいなとは思います。最近は、パラリンピックの選手がメディアに出ることが増えましたが、重度な障害を持っていながら企業で働いている人や、結婚して家庭を守っている人、お金もうけで成功した人、さまざまな形で社会参画している人など、スポーツ以外の活動についても取り上げてほしいと思います。就労という部分が、生活の基盤として、最も大切な部分ですから。

ーー『24時間テレビ』の裏番組『バリバラ』は、ご覧になりますか?

木島 見ることもありますが、録画してまでは見ていません。先ほどお話しした「障害者の感動以外の取り上げ方」は、『バリバラ』やEテレが、多少なりともその役割を果たしています。ただ、やはりプラスの良いところばかりが放送されることが多いので、現実的なマイナス部分、社会の闇の部分も放送してほしいと思います。マイナス面をテレビで放送しても面白くないのかもしれませんが、実際は悲惨だったり苦労する話、差別を受けたりする場面もたくさんあるので、そういう部分も取り上げて、社会が変わるキッカケ、考えるキッカケを作ってほしいですね。

ーー木島さんといえば、6月に格安航空会社「バニラ・エア」の旅客機への搭乗を拒否され、自力でタラップをよじ登って乗り込んだという、一連の騒動が印象に残っていますが、また同じようなことが起きたそうですね。

木島 このインタビューの直前に、中国の大連に1週間ほど出張していました。関西空港で、行きの飛行機に危うく乗れなくなりそうになりました。「(車椅子利用者であると)48時間前までに事前連絡を行わなかった」のが理由です。利用したのはエアチャイナ(中国国際航空)でしたが、過去に4~5回は搭乗したことがあり、いずれも事前連絡はしなくてもスムーズに乗れていたので、驚きました。翌日の便に変更してほしいと頼みました。バニラ・エアの件があったばかりなのに、「また問題提起しないといけないのか、再炎上してしまうかな」と考えていると、出発25分前くらいに「手伝いは不要です」という文書に署名することで、どうにか乗ることができました。内部でも結構、揉めていたみたいですね。

ーーバニラ・エアの騒動では、事前連絡をしていなかったことへの批判が多かったですね。

木島 そうなんです。飛行機に乗れなくなりそうな現実を目の当たりにして、「私自身も考えを改めなきゃいけないのか」と自問しました。どうして私が事前連絡をしないかというと、大したことを頼まないからです。機内の通路を通る、小さな車いすを用意してもらうのみ。それがなければ、這って乗ります。車いすもバッテリーなどなく、8キロぐらいの軽いもの。中国国際航空から、「復路の便には、機内用車いすを積むよう手配した」と連絡をいただきましたが、実際には積まれてませんでした。小さな車いすひとつ積むことだけに事前連絡が必要というのは、よく理解できません。病人を運ぶのにも使えるから、ほかの航空会社のように標準で積み込んでおいてほしいと思います。

ーー木島さんは、なぜ事前連絡をしないことにこだわるのでしょうか?

木島 「事前連絡がないことを理由に、歩けない人の搭乗を拒否すること」は、私は差別だと考えます。そもそも外国で飛行機に乗るときなど、言葉が通じないので、事前連絡が無理なことがあります。飛行機がキャンセルや災害で飛ばなくなって、急に違う便に乗り換えることもあります。世界の主要な航空会社の中には、医療機器や分解が必要な電動車いす以外のときは、事前連絡が必要ないと明言しているところもあります。24年間ずっと、事前連絡なしに飛行機に乗ってきましたが、考え方を改めないといけないのか、一度、国土交通省に問い合わせてみようと思っています。ところで、出張で訪れた中国はバリアフリーが遅れていましたが、急速に改善の兆しが見られ、中国新幹線も車いす利用者がネット予約で簡単に乗れるようになっていました。いまだに電話で長々と手続きをさせられた上で、車いす席を事前予約しないといけない、日本の新幹線より優れていましたね。
(カワノアユミ)

元大リーガーと交際も……「愛人は3人」シングルマザーの“男と金”事情【「職業:愛人」の女たち】

 愛人、と聞いてあなたはどんなイメージを持つだろうか? 金のために男に体を提供する恥ずべき存在? それとも、女の武器を駆使して男から大金を巻き上げるスゴい女? 最近、何かと話題の「愛人」。その実態はいかなるものなのだろうか? どんな手腕で男を籠絡するのか?相手を好きになってしまうことは?男が本気になってしまったら――?

 なんだか気になる愛人という「職業」について、愛人本人たちに赤裸々に語ってもらう当連載。第1回は、シングルマザーにしてベテラン「愛人」美穂さん(仮名)に、男の見つけ方から、お金の引き出し方まで、愛人業の裏話を聞いた。

 愛人は3人、月に10~20万円もらう

 美穂さん(38歳)は2人の子どもがいるシングルマザー。普段は知人のスナックで週1~2回働くほか、風俗にも週2~3回出勤している。ここでの稼ぎは合わせて月30~40万円程度。生活を支えるベースにはなるものの、実は“愛人”の副業の方が「オイシイ」のだと美穂さんは言う。

 これまでに元大リーガーや投資家などとも付き合い、そういったセレブな人たちからは、1年間に数百万円単位で貢いでもらったという。

――収入的にはどっちの方が多いんですか?

「月による……って感じかな。少し前まで愛人が3人同時にいたんです。その時は、スナックも風俗も出勤を減らしていたから、両方で月20万円程度でした。でも、愛人からはそれぞれ、月に10~20万円もらっていたので、月の収入を合わせると70万円くらいになってましたね。今は1人に減っちゃったから、風俗とスナックで30万円程度で、愛人からは月15~20万。子どもが中学生と高校生で何かとお金がかかるから生活費でほぼ消えますね」

 稼いだ収入がほぼ生活費で消えるのは、子どもの塾代が多くかかるため。なのに、美穂さんは、プラチナに小さなダイヤモンドがついたネックレスと指輪をして、バッグや財布はブランド物、髪の毛はキレイにセットされている。つまり、見た目は「結構、お金かかっているよね」と同じ女性ならわかる格好だ。実際、月に一度は美容室に行き、エステも週に一度は行くという。

「エステや美容室で見た目を保つのは投資です。『かわいそうなシングルマザー』売りの私ですが、男の人って、結局、生活苦がにじみ出ているみすぼらしい女性なんて見向きもしないんですよ。ただ、派手なセレブ風にするのは禁物で、ナチュラルメイクに黒髪が基本。でも、これって肌や髪などベースがキレイじゃないとダメじゃない? 清貧ってやつですか? 目指すはそこです」

 ちなみに持ち物のブランドやジュエリーは、もちろん交際相手からのプレゼントである。だが、これは単なる「男を喜ばせるアイテム」で、別れたら即売るのだそうだ。

「プレゼントを身につけていると、それだけで男性って喜びますから」

 そして、特徴的なのがワンピースだ。正直いって、センスがいいとは言えず、どちらかというと「いい歳してそれ?」と言いたくなるようなモノ。白地に花柄、スカート丈は膝上だ。聞けばレストローズで買ったという。

「男性が好きなファッションと、女性が『ステキ』『まねしたい』って思うファッションって別物。基本的に、色は白、ピンク、水色。それから、花柄、フリル、パール、リボン、レース、フワフワニットなどいかにも女性らしいモチーフが鉄板。ブランド的には、ジルスチュアートやストロベリーフィールズ、スナイデルとか。洋服は高くなくていいんです」

 これが勝負服なのだそうだ。

「一緒にレストランに行った時、道を歩く時、エスコートしたくなるような女性になることが大事。男性って何歳になってもヒーロー願望があり、女性に対してはお姫様でいてもらいたいものなんですよ」

 美穂さんが、男性を見つける場所は、主に働いている風俗店。いわば“裏っぴき”をしているのだ。

「これは、と思った男性にだけ声をかけます」

 どこでそれを見破るかというと、なんと待ち合わせ直後なのである。美穂さんが働く風俗店は、「待ち合わせ型」。ホテルや自宅に行くのではなく、男性と待ち合わせ場所で落ち合った後に一緒にホテルへ向かう。その道すがら、「後で喉乾いちゃうから飲み物買っていこう。ホテルの飲むと高いからね」と自販機もしくはコンビニに寄る。その際に、飲み物をおごってくれるかどうかが、最初のチェックポイントになる。

「100円の飲み物を買ってくれない男性は、10万円のバッグを買ってくれることは、まずありません。でも、100円の飲み物を買ってくれる男性は、100万円出す可能性があるんです。もちろん、稼いでいる金額や家族構成などによって使えるお金も違うので、どれくらい出すかは、この時点ではわかりませんが……」

 100円の飲み物を買ったら最後、1万円、10万円、100万円とエスカレートしていくのだから恐ろしい話である。そしてチェックポイント2つ目は「既婚者かどうか」である。

「既婚者で家庭を壊したくない人。これが一番の狙い目です」

 愛人という存在を求めるのは、自分に守りたい家庭がある既婚者。大切だけれど、それだけでは満足できない。だから、安全に、継続的に「恋愛」できる相手がほしい。そんな男たちの身勝手な心理を利用する、それが愛人なのである。

 「私を助けて」ちゃんと言葉に出すことでお金をもらえる

 美穂さんの場合、愛人交際は1回につき3万円以上もらえる人を1つのラインとしている。

「お店では本番もデートもできないので、食事をしてエッチをして、どれくらいだったら納得して払ってくれるかな? って考えた時、私程度なら3万円くらいかなと。これなら警戒しないでしょ」

 3万円が目安のため、そこまでお金持ちではない人とも交際をする。男性が稼いでいる額や貯金にはそれほどこだわらず、「自分がいくらもらえるか」これが一番大事なことだという。実際、これまでには年収500万円弱だと思われるIT系のサラリーマンとも交際をしている。

「結婚するわけじゃないから、相手がどれくらい稼いでいるかなんて関係ないじゃない?」

 さて、ここからが愛人テクニックの本番だ。普通に交際していると「お金をもらう」ことなんてまずない。一体どうしたらお金がもらえるのか? ここが謎なところだろう。それは、「口に出して『欲しい』」と言うことだと美穂さんは話す。

――どんなふうにおねだりするんですか? まさか「お金ちょうだい」っていうわけじゃないですよね。

「これはあくまでも私の場合なんですが、シングルマザー売りなので『細腕で頑張ってまーす。でも、今月、体調崩しちゃったからちょっとキツくて』みたいな感じでうまーく匂わしたり、『あなたと付き合ってから電話代が増えちゃった』みたいに言って、『電話代出してあげるよ』と言えるように誘導したり。これで1~3万円くらいは大体みんな出してくれる。あくまでも明るく健気にして、守ってあげたい、役に立ちたいと思わせるのがテクですね」

 だが、これだとせいぜい1~3万円だ。風俗で働いた方が割りがよさそうではないか。

「これ以上は、もう少し付き合った後に引っ張ります。人にもよるけど、付き合って1~3カ月くらいが勝負かな。『私は結局、奥さんにはなれないから……。あなたの気持ちを見せてほしいの』『結婚って1つの保証の形よね。奥さんには家とか残るものがあるけれど、私はあなたを失ったら、何も残らないわ』というように、金で誠意を示せって暗に伝えるの。ここの段階になると、男性の方も私のことを好きになって恋愛的にも盛り上がっているから、“できる限りのこと”をしてくれますね」

 恋愛感情もセックスも金銭に変換していく。この徹底したドライさと貪欲さがあってこそ、愛人の「オイシサ」を享受できるようである。
(協力:オフィスキング)