「薬物依存症」治療病院の実態とは? 元入院患者が語る、3カ月の“隔離生活”

 タレントの清水良太郎容疑者が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。薬物で逮捕されたタレントといえば、ASKAや清原和博などが記憶に新しいが、特にASKAが保釈後に入院していた薬物依存症治療プログラムのある病院は、大きな注目を浴びた。

 そもそも、薬物依存症治療プログラムとはどういうものなのか? 実際に大麻依存で入院していた経験を持つ男性、下村武さん(仮名・28歳)に話を聞いた。

「大麻を初めて吸ったのは23歳の時でした。夏休みで地元に帰った時に、先輩に誘われたのがきっかけです。その時は『気持ちいい』ぐらいの感覚でしたが、夏休みが終わり東京に戻ると、また吸いたいと思うようになっていました」

 以来、週末ごとに地元へ帰り、先輩や友達と一緒に大麻を吸うようになった。やがて仕事も辞め、地元に戻ってからの2年間、ほぼ毎日大麻を吸い続けたという。そんな状況に焦りを持ち始めたのは、友人の結婚式に出席したことがきっかけだった。

「結婚式に出席して、『自分はこのままでいいのだろうか』と不安になりました。その足で実家に帰り、母親に『大麻をやめられないから、病院に入りたい』と懇願しました」

 下村さんが入院したのは、静岡県にあるS病院だった。

「場所は富士山のふもとにあり、周りは森しかありません。病院は3階建てで、入院患者は2階と3階に収容されます。2階は軽度のアルコール依存症患者、3階にはさまざまな薬物や僕と同じ大麻の依存患者がいます。部屋は男性用の10人部屋が8つ、女性用の3人部屋が3つ、大浴場とトイレは共同でした。3階には鍵がかかっていて、携帯電話の持ち込みどころか、フロアから自由に出入りするのも禁止です」

 入院患者は、一番多い時で約90人いたという。

「半分ほどが生活保護を受けている方で、年齢は30~40代が多いです。最年長は70歳で、最年少の20歳の子は脱法ハーブで入院したと言っていました。女性は6人ほどいました」

では、入院中の治療プログラムは、具体的にどのようなものなのだろうか?

「病院内の生活は、主に入居者同士のディスカッションですね。話し合いをして楽になりましょう……というのが趣旨です。大麻をやっている時のやめられなかった気持ちや、やめた後はどうしたいかなど……。ほかには薬物を断ち切れた人の講演を聞いたり、薬物の勉強会です。プログラムは薬の種類関係なく、皆同じ内容でした。やめる過程でのつらさや苦しさは、僕はあまり感じなかったですね」

 病院内の生活や、食事についても聞いてみた。

「食事は食堂に集まり全員で食べます。アレルギーや持病のある患者もいますので、メニューは各自違い、また、希望があれば、薬物依存後遺症の発作を抑えるための安定剤をもらうこともできます。薬を集めて自殺を企てないように、安定剤は女性看護師が飲ませるんです。中には飲んだふりをして、舌の裏に隠し、部屋に持ち帰る人もいましたが……」

 入浴は週2回、各2時間と決まっていて、その間に患者全員で大浴場を使う。また、洗濯は自身で行うという。

「洗濯は1,000円の洗濯カードを買い、1回100円でできます。ほかには、週に1回買い物ができるんですが、これらのお金は最初入る時に預けます。院内の生活費は月2万円ほどです。買い物はタバコ、お菓子、ジュース等の嗜好品が買えるものの、購入してもいい量が決まっています。お菓子やジュースは7品まで、タバコは1カートンまで。暇だったので、タバコばかり吸っていました。あとは院内に置いてある漫画や小説を読んだり……とにかく暇でしたね。娯楽といえば、週1回1時間だけ運動場で行う運動、それからソフトボールなどスポーツ大会もあります。ほかには囲碁や将棋をしていました」

 話を聞くと楽そうに聞こえるが、厳しい面もあったそうだ。

「何かあったらすぐに男の准看護師が出てきます。彼らは全員柔道部出身のゴリゴリマッチョ系なので、問題を起こす人もいませんでした。後遺症でフラッシュバックの強い人が、夜中に騒いだ時に来るぐらいですね。また、服は基本自由ですが、スウェットの紐などは自殺防止のため禁止でした」

 下村さんの入院期間は3カ月。入院費は130万円にも上ったという。退院後の支援などはあるのだろうか?

「田代まさしやASKAも通った薬物依存更生施設『ダルク』の紹介も受けられますが、入るかどうかは自由です。病院からは、退院後は仕事をする前に療養しろと言われますけれど……。そもそも、入院患者の半分以上が生活保護受給者なので、皆、仕事の話はあまりしないです。でも、就職するのであれば、入院していたことは内密にしてくれます。実際に僕や、院内で知り合った友人も就職できていますしね」

 現在、下村さんは飲食業界の会社に、友人は自動車メーカーに勤めている。最後に今回逮捕された清水良太郎容疑者について訊ねてみた。

「清水容疑者が覚せい剤を使うに至った経緯や、家宅捜索では覚せい剤や吸引器が見つかっていないなど、さまざまな報道や臆測が飛び交っていますが、もし本当に常用していたのであれば、ぜひ入院すべきですね。同じ境遇の人たちと自分の気持ちを話すだけで、気持ちがだいぶ楽になると思いますよ」
(カワノアユミ)

『奥様は、取り扱い注意』より怖い! ママ友の “被害妄想”で「イジメの加害者」にされた主婦

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦で、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。

 10月18日放送の第3話では、菜美が、近所の主婦・理沙(小野ゆり子)に、幼稚園の保護者会を牛耳っている元女子プロレスラーの貴子(青木さやか)からイジメられているので、けんかを教えてほしいと頼まれる。

「イジメられたことはありませんが、イジメの加害者にされたことがあります」と、話すのは絵里さん(仮名・31歳)。絵里さんはママ友の被害妄想によって、イジメの加害者といううわさを流されてしまったという。

「娘が幼稚園の時に、同じマンションに住む2人のママ友がいたんです。幼稚園のバスの乗降場所も同じなので、よく子ども同士で遊ばせていました」

 ママ友の名前はKちゃんとMさん。Kちゃんは年が近く、Mさんは年上。Mさんには3人の子どもがいたため通園歴も長く、保護者の間では名が知れた存在だった。初めは同じマンション同士で仲良くしていたが、あるきっかけで3人の関係はこじれていったという。

「ある日、偶然Kちゃんとスーパーで会って、お昼だったのでそのまま一緒にランチをしたんです。年も近く、お互い一人娘ということもあり、話が弾み、急激に仲良くなりました。それからたびたび、Kちゃんと家でお茶したり、ランチをするようになったのですが、どうやらそれがMさんの逆鱗に触れてしまったみたいです」

 後日、絵里さんに来たのは、Mさんからの怒りのLINEだった。

「Mさんから、『この前のランチ、私は誘われてないんだけど!』と、メッセージが入っていました。一瞬、何のことかわからなかったのですが、どうやら私達が外でランチしているのを、偶然Mさんに見られたようです。Kちゃんにも同じLINEが入ってきたそうで、2人でフォローしたのですが、Mさんの怒りは収まりませんでした……」

 その後、さらなる事件が起きる。

「娘の誕生日があって、娘がKちゃんの子どもを呼んで誕生日会をやりたいと言いました。Mさんも誘おうかと思いましたが、さすがに3人の子どもがいるMさんを休日に呼ぶのは悪いかなと思い、誕生日会のことは黙っておいたのです」

 しかし、これがさらにMさんの怒りを買ってしまった。

「娘が幼稚園で、Mさんの子どもに誕生日会の話をしたようなのです。Mさんは怒り狂って、幼稚園の保護者達に『子どもを含め、仲間外れにされた!』と言い回りました。さらに、通園バス乗場でも『どうして、うちだけ仲間外れにするのよ!!』と怒鳴られて……、もう普通ではなかったですね。あっという間にマンション内にもうわさが広がりました。保護者の間では、私が首謀者となりKちゃんを巻き込み、Mさんをイジメているとまで言われて……、園の行事にも出席しづらくなりました」

 その後、マンション内でMさんに会うたびに、あからさまに顔を指され、聞こえるように陰口を言われたという。送迎バスを使うのも気まずくなった絵里さんは、卒園までの1年半、バスをやめて自転車で通わせることとなった。

「今は、なるべくMさんを避けるように生活しています。少し遠い場所のスーパーへ行き、マンションの井戸端会議にも参加しなくなりました。Kちゃんは、あの後すぐに、自分の地元へ引っ越していったんです。『親の介護』と言っていましたが、恐らくMさんのせいで居づらくなったからだと思います。私の娘は今年、小学生になりましたが、Mさんの子どもと被らないように、私立の小学校を受験させました。娘には可哀想なことをさせましたが、もう関わりたくないので……。そろそろ、娘の学校の近くへ引っ越しを考えています」

 ママ友内で、思わぬトラブルに見舞われた絵里さん。Mさんの起こした行動について、絵里さんなりの見解があるようだ。

「Mさんの行動は、長い間同じ幼稚園に子ども達を通わせ、同じコミュニティー内にずっといたせいかな、とも思います。何年も家と幼稚園とスーパーの往復で、周りは年下の保護者ばかり増えてゆく。話が合わないこともあるでしょうし、相当ストレスはたまっていたと思います。ある意味、育児ノイローゼになっていたのかもしれませんね」
(カワノアユミ)

渡辺直美、ブルゾンちえみ……安室奈美恵の“ギャルマインド”を継承する20代女性芸人たち

 

(前編はこちら)

■山口百恵の引退とは「似ていない」

――安室さんの私生活が及ぼした影響に関してもお聞きしたいです。安室さんは1997年にできちゃった結婚を発表し、翌98年に長男を出産しています。当時まだ20歳という若さでした。

浅見悦子氏(以下、浅見) 「いさぎがいい」という印象でした。ちょうどその頃、晩婚化が進みつつあった中、安室さんは“適齢期”というものに縛られず、「自分が今やりたいことをやる」と決断したように思いましたね。活動においても、結婚・出産後に、それまで売れていた曲とは路線変更して、ブラックカルチャー色が強めになっていったのも、彼女が「そうしたいからした」のではないかと感じるんです。

――今回の引退発表にも、通ずるものがあります。

浅見 引退すると聞いたとき、「そうきたか」と思って、ある意味驚かなかったです。「S Cawaii」で12年、デビュー20周年直前の安室さんにインタビューを行ったとき、「20年後も今のように歌っていたい?」と質問したところ、「マドンナのような方もいるので、それぐらいまでは頑張ってみます(笑)! みなさんにまだ見たいっていってもらえるのであればやるし、もう見たくないのであれば『じゃ!』って(笑)。未来はわからないですね」と答えていたんです。マドンナのように長く続ける先輩をかっこいいなぁと思いつつ、一方で、そこまでやらないかもしれないと感じている様子が伝わってきました。やっぱり「その時になったら考える」っていうスタンスなのかもしれませんね。安室さんの引退発表は、山口百恵さんの引退に似ているといわれていますが、私は違うなと感じていて、百恵さんは「結婚するから」という理由があった一方、安室にはそういった理由は特にないですよね。「今、引退したいと思ったから引退する」だったのではないかと思います。

――40歳になったという節目もあったような気がします。

浅見 40代はターニングポイントで、これからのことを考える時期というのは、とても共感しますね。20~30代、目の前のことをガムシャラにやってきて、やり切ったと思えた瞬間、考え方がガラッと変わったり、別のことがやりたくなることがあるんですよ。

 

――その一方で、今の若い世代には、安室さんの“適齢期”に縛られず、今やりたいことをやるといったスタンスは、あまり浸透していない気がします。

浅見 そうなんですよ。「S Cawaii」ってギャルの象徴たる雑誌で、読者もモテとかには興味がなく、結婚するにしても、できちゃった結婚が多かったんですが、最近では「婚活特集」が組まれているんです。今の20歳くらいの子は、「早く結婚して専業主婦になりたい」「ママになりたい」という願望があるみたいで、もしかしたら、彼女たちが身近にあこがれるのは“ママタレ”になったのかもしれません。ギャルとは、インディペンデントな存在で、モテからも、男からも、他人の目からも独立して、自分が好きなことをやる子だと思っていただけに、最近の「S Cawaii」読者は、ギャルではないのかなぁとも感じますね。

 安室さんの生き方は、ギャルに影響を与えたと思いますが、徐々にメディアに姿を出さなくなったことで、ギャルにとって「なれる存在」から「なれない存在」となってしまったのではないかとも思えますね。

――ギャルマインドは消えてしまったのでしょうか。

浅見 むしろ、20代の女性芸人さんに、ギャルマインドが引き継がれているような気がしますね。渡辺直美さん、ゆりやんレトリィバァさん、ブルゾンちえみさんは、自分のやりたいファッションをしていて、媚びていない感じがするし、女の子のかっこよさ、オシャレさを牽引し始めているのではないでしょうか。どんなタイプの女性から見ても、彼女たちは愛される要素を持っているし、それは安室さんもそうだったと思います。

 ただやっぱり、ギャルマインドを持った子は減っているので、この現状にさみしさを感じますが、80年に聖子さんがデビューして、90年代半ばから2000年頭にかけて、安室さんと浜崎さんが登場して……と考えると、ちょうど20年くらいの間隔で、女の子に大きな影響を与える“あこがれの女性”が現れているんです。だから、3年後の20年くらいに、また新しい女性が出て来るんじゃないかなぁと期待しています。

浅見悦子(あさみ・えつこ)
1972年生まれ。ウェブメディア「OTONA SALONE」編集長、元「S Cawaii!」編集長。「Ray」「ef」「健康」など、主婦の友社にて、幅広い世代向けの女性誌の編集に携わり、美容・健康編集者歴は20年以上となる。

安室奈美恵、「ファッション」「メイク」「マインド」が女の子たちに与えた価値観

 2017年9月20日、歌手の安室奈美恵が、来年9月の引退を発表した。日本を代表する歌姫の突然の引退表明は、世間に衝撃を走らせ、ネット上には、「信じられない!」「どうしてこんな突然?」「悲しすぎる」といった声が飛び交う一方、「立派な引き際に感動」「第2の人生を楽しんでほしい」といったエールも多く寄せられていた。

 安室は1995年、小室哲哉プロデュースのシングル「Body Feels EXIT」をリリースし、一躍時の人となった。10代のコギャルたちは、こぞって彼女のファッションや髪形、メイクをマネし、96年には“アムラー”が全盛に。リリースするシングルは軒並み大ヒットを飛ばしたものの、97年には、突然TRFのダンサー・SAMとのできちゃった結婚を発表する。その後、02年には離婚を経験するが、常にステージには立ち続け、近年ではその圧倒的なパフォーマンス力でファンを虜にしている。

 齢40を迎えてもなお、デビュー当時と変わらず“安室ちゃん”という愛称で親しまれる彼女は、一体ギャル、ひいては女の子にとって、どんな存在だったのだろう。「S Cawaii!」(主婦の友社)元編集長で、現在ウェブメディア「OTONA SALONE」編集長を務める浅見悦子氏に話をうかがった。

■激しく踊って歌う女性歌手を見たことがなかった

――浅見さんは、96年当時のアムラーブームをどのように見ていましたか。

浅見悦子氏(以下、浅見) 95年、コギャルブームの先駆けとなった「Cawaii!」(主婦の友社)が創刊されたんですが、当時は、コギャルたちの“お手本”となる女性が芸能界におらず、同誌には当初、読モばかりが出ていました。80年代頭だと、松田聖子さん、中森明菜さん、小泉今日子さん、80年代の終わりの方だと、南野陽子さん、斉藤由貴さん、菊池桃子さんといったアイドル歌手が女の子のあこがれだったものの、その後、アイドル氷河期が訪れ、女優のW浅野(浅野ゆう子、浅野温子)、鈴木保奈美さん、山口智子さんなんかが、人気になっていきました。アイドル歌手ではなく女優の時代になったのですが、若い女の子にとって、女優さんは遠すぎる存在なので、コギャルの“なりたい像”にはならなかったんですよね。そんな時、彗星のごとくコギャルたちの前に現れたのが、安室さんだったという印象です。

 私は安室さんの5歳年上なので、アムラーブームの頃は、もう20代で社会人2年目。普通女の人って、自分より少し上の女性にあこがれを持つものですが、初めて年下の女の子で「すごい!」「かっこいい!」と思ったのが、安室さんでした。

――安室さんのどのようなところが、かっこよかったんでしょう。

浅見 まず、93~94年頃に、いわゆる“小室サウンド”がブームになっていたという下地があったかと思います。「小室サウンドはかっこいい」という風潮の中、安室さんが登場し、しかも“踊りながら歌う”というのが、画期的でかっこよかった。それまで日本には、あんな激しく踊って歌う女性はいなかったのではないでしょうか。私たちの世代では、マドンナやジャネット・ジャクソンなど、欧米の女性でしか見たことがなかったんですよ。安室さんは、いうなれば、親近感を抱かせるアイドル性を持った“アーティスト”でした。

――確かに、楽曲も、可愛さよりかっこよさが際立ったものでした。

浅見 モテや媚びを意識していないようなところも、かっこよかったですね。若い女性で、あそこまで男性を意識しない歌手は、それまでいなかったような気もします。安室さんはスタイルが日本人離れしていて、ミニスカートがとてもよく似合いますが、それは男性に可愛く見せるためではなく、脚をきれいに見せるためのもの。ピンクふわふわなミニスカートとは真逆の、シャープ、ストレート、キラキラなミニスカートでした。そんなところが、コギャルの「あんなふうになりたい」という思いを揺さぶったのではないでしょうか。

――安室さんのヘアメイクも、コギャルに影響を及ぼしましたよね。

浅見 なんて言ったって、あの小顔ですよ(笑)! 当時、資生堂の「ロスタロット」という小顔コスメが飛ぶように売れ、雑誌の特集でも「小顔」がよく取り上げられるようになり、小顔ブームが到来しました。それは、やっぱり安室さんの影響が大きかったように思います。今では、ギャルではなくとも、女性がメイクでシェーディングすることは珍しくなくなりましたし、写真を撮るときにあごを引いたりもしますよね。「小顔になりたい」という願望を女性に植え付けたのが、安室さんでした。

――安室さんと同じく、浜崎あゆみさんも、「ギャルのカリスマ」といわれていますが、2人に違いはありますか。

浅見 安室さんは77年生まれ、浜崎さんは78年生まれと、年齢は1つしか変わらないのですが、90年代半ばのギャル第1世代のカリスマが安室さん、2000年代初頭のギャル第2世代のカリスマが浜崎さんかなと思います。安室さんは、スタイル込みの“全身”でギャルからあこがれられた一方、浜崎さんは、“顔”であこがれられた。特にあのクリッとした目のインパクトは大きかったですよ。浜崎さんの登場で、でか目ブームが起こり、各社がマスカラを次々に開発し始めましたし、今もなお「大きな目=美しい」という価値観は根付いています。二重を作るファイバーも、浜崎さんがいなかったら生まれなかったと思いますよ。

 私個人としては、安室さんはクイーン、浜崎さんはプリンセスのイメージ。クイーンは、孤高の存在で、決定権も自分にある。プリンセスは、王様なり王子様なりがいる。実際に浜崎さんは、周りから「姫」と呼ばれていますしね。

(後編に続く)

「自死の原因はひとつではない」死にたいと相談されたときにやるべきこと

 今年8月、上原多香子の元夫で自殺したET−KINGのTENNさんの遺族が、自殺の原因は上原の不倫であると取れる遺書を公開したことが話題となった。前編では、ライターの杉山春氏と精神科医の松本俊彦氏に、自死遺族や自死する人の心理状態について聞いた。後編では、自死がタブー視される理由や、もし周りで自死しようとしている人がいる場合の接し方について語ってもらった。

(前編はこちら)

■依存症や摂食障害、不登校などは、生き延びる手段となっている

松本俊彦氏(以下、松本) 遺族の聞き取り調査を行って気づいたのは、DV加害者の自殺者が、何人もいたことでした。

杉山春氏(以下、杉山) 加害者ですか!?

松本 これもなかなか悩ましい問題で、遺族はDVの被害者でもあります。そして、そのような遺族の中には、加害者が自殺する以前には、DV被害の苦痛を紛らわせ、一時的に心の痛みを止めようとして、アルコールや薬物の乱用、摂食障害やリストカットといった対処行動でなんとか生き延びようとしていた方もいました。見かけは困った行動ですが、短期的には自分を救ってくれる行動であった可能性があります。

杉山 生き延びる手段となっていると。

松本 はい。それから、若者の自殺者の中には、中学時代の不登校経験者がとても多かったんです。しかし、意外だったのは、そうした子どものほとんどが学校に復帰していたことです。一方、僕らが精神科で出会う不登校の子たちは、学校に行かないまま卒業してしまう子が多く、その子たちは生きています。

 もしかすると不登校は自分の身を守るための戦略であり、学校に戻った子たちが亡くなっているというのは、本質的な問題が何も解決しないまま、無理やり学校に行ってしまったためではないかと。そういうデータを集めていくと、大人から見ると逸脱的な行動に、別の意味が見えてきます。つまり、「困った子は、実は、困っている子かもしれない」という理解が進むと、もう少し優しい社会になっていくのではないかと思います。

杉山 若い人には、苦しい理由がやっぱりあるわけですよね。古い世代、高度経済成長期に社会に出ていった若者たちには、椅子がたくさんあった。当時の人たちに取材をしたことがありますが、実はそんなに努力しなくても、社会人になれたように見えました。

 ところが今は、若い人たちが社会に出て行くのにも、ものすごい競争をしながら、やっとひとつの椅子を確保できたと思ったらブラックだった、という例もあります。社会が長期で下り坂になっている社会のあり方と、若い人たちが抱えるつらさは、リンクしているような気がするんですよね。

――自殺する方はSOSを発していたと思うのですが、周りの方は気づかないものなのでしょうか?

松本 僕が大学病院に勤務していた頃、精神科にローテートしていた研修医のひとりが自殺するという悲しい事件がありました。遺族からは、「大学病院で精神科医がこんなにもたくさんいるのに、なぜ気づかないのか!」と強く非難されました。でも、正直なところ、当時、私を含めて上級医の誰ひとりとして気づかなかったのです。

 自殺という現象は、事前に危機を察知するのがとても難しい。しかし、後になってみると「そういえば……」と気づくことがいろいろあります。だからこそ、せめて後になって気づいたことをみんなで共有して、未来の自殺予防に少しでも生かせたらと思っています。

杉山 児童虐待や不登校児の取材を始めたとき、その視点で集団を見ると「あっ、あの子もしかして……」って見えるんですけど、逆にそういう視点を持っていないと全然気づかない。今回、自死について本を書いてみても、そういう専門的な視点から見てみると「あれっ?」と思う人でも、別の方面からはとても元気な人に見えたりするんですよね。

 だから、少し課題を抱えている人たちを尊重すると、「自分も苦しいのに、あの人にだけ優しくするな、許せない」と思ってしまう人がいるのかもしれません。

松本 そういう人に嫉妬したりネット上で激しく叩いたりする人って、やはり自分も苦しんでいる人が多いと思うんですよね。生活保護バッシングをするのは、だいたい低所得の層だったりするじゃないですか。だから、排除の不安におびえている人たちが、一生懸命、他人を排除しているという。世の中は椅子取りゲームで、誰かを蹴落とさないと自分の場所ができないと信じている人が多いのかもしれません。実際は、そんなことはないと思うのですが。

――生活保護バッシングもそうですが、倫理的に良くないとされること、例えば芸能人の不倫についても、異常なくらいバッシングされますよね。

杉山 「正しさ」というのは危険な思想なのではないかと、この本を書きながら思いました。「これが正しい」という規範がすごく強くなってくると、人を切り刻む幅が狭くなってくる気がして。

 自死者のご遺族にお話を聞くと、混乱期には、社会では許されない殺意や激しい怒りなどの感情をお感じになっていることがわかりました。でも、「そういう感情がちょっとでも表に見えたら、世間に抹消される」という恐怖心も持たれるようで、「そんなことを思ってはいけません」とか「あなたがちゃんとしなきゃいけません」などと、疲れているときに、他人から善悪の判断で言われると、すごくつらいみたいです。

松本 善悪で語らないというのは、自死遺族の支援だけでなく、自殺しようか悩んで苦しんでいる人にも、そのまま当てはまります。彼らは、自殺に関して善悪の価値判断で言う援助者(医師などの専門家に限らず周囲で支えてくれる人)に遭遇すると、何も言えなくなってしまうので、援助自体から離れていってしまう。むしろ自殺予防に必要なのは、安心して「死にたい」と言える場所です。それを言われて「いや、死んではいけない」と答えるのではなく「そっかぁ」と言ってくれる人が必要ということもあります。

 もちろん、法律の問題があるのかもしれないけど、もうちょっといろんな価値観が認められる社会にしていかないと、自殺予防もご遺族の心の回復も、うまくいかない気がするんですよね。

杉山 「死にたい」と言われたら、私たちはドキドキしちゃいますもんね。「この人、もしかして自殺を考えている?」と思ったとき、なかなか聞けないですよね……。

松本 僕自身も駆け出しの頃は、聞けないことがありました。でも、聞きそびれたために自殺されてしまったこともあります。もし、そのときに聞いて相手が「実は……」と言ってくれたら、本人が抱えている困難は解決できなくても、次の外来に生きてやって来た可能性があると思うんです。解決困難なしんどい状況にある中、「あなたはよく頑張って戦っているね」と承認し、その戦いざまを見届ける、いわば「証人」の役割を買って出てくれる人の存在は、決して無意味ではないと思っています。

杉山 もしかすると、そのような承認する相手は医師でなくてもいいかもしれません。

杉山 もし、身の回りの人から「死にたい」と言われたら、私たちは具体的にどうすればいいんでしょうか?

松本 道徳観や倫理観や先入観などを押し付けて、いかに自殺がいけないことかを説教したり、論破したりすることはやめてほしいです。それから「生きてりゃ、いいことがあるよ!」といった根拠のない安易な励ましも、よくないです。

 絶対にしてほしいのは、「死にたい」と言ってくれた人に感謝すること。自殺の直前になると、言わなくなるんですよね。だから「死にたい」と言っているうちは、まだ止められる可能性があって、援助しようとしている人が敵に見えている場合もあるんです。それをあえて言ってくれたのは「この人なら大丈夫」ということで、ありがたい話です。

 もうひとつは、「死にたい」という気持ちの背景にある問題を聞くことです。なぜ死にたいのかを知ること。そうすると「お金もないし、お先真っ暗だし、大切な人が去っていったし」と、複数の問題が出てきます。それを全部解決することはできないにしても、少しだけマシにすることはできると思います。聞き出した問題に関して、それを少しでも軽くするのに自分にできることは何なのか、自分にはできないかもしれないけど、どこにつなぐと少し楽になるのかを考えて、しっかり橋渡しをすることが大事です。

杉山 取材をしてみて思ったのは、自死が起きる背景には、いくつもの要素があることです。その中のどれかが和らげば、また違う人生を歩めるかもしれません。
(姫野ケイ)

杉山春(すぎやま・はる)
1958年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。雑誌編集者を経てルポライターに。著書に『満州女塾』(新潮社)、『ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか』(小学館 第11回小学館ノンフィクション大賞)、『ルポ 虐待』(ちくま新書)、『自死は、向き合える 遺族を支える、社会で防ぐ』(岩波ブックレット970)など。

松本俊彦(まつもと・としひこ)
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長。1993年佐賀医科大学医学部卒業後、国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科などを経て、2015年より現職。日本アルコール・アディクション医学会理事、日本精神科救急学会理事、日本社会精神医学会理事。『自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント』(講談社)など著書多数。

身近な者の自死に「怒り」を抱くときーー遺族の心情をどう受け止めるか【杉山春×松本俊彦対談】

 2014年に自殺した上原多香子の元夫、ET−KINGのTENNさん。当時、上原には多くの人から同情の言葉が寄せられた。しかし、今年8月にTENNさんの遺族が遺書を公開し、自殺の原因は上原の不倫と読み取れる内容が明らかになると、一転して上原への批判が飛び交う事態になった。なぜ、遺族は遺書を公開したのだろうか? 今回は、『自死は、向き合える 遺族を支える、社会で防ぐ』(岩波ブックレット970)を上梓したライターの杉山春氏と、自殺や依存症などに詳しい精神科医の松本俊彦氏に、自死遺族や自死をする人の思いに迫る。

■自死遺族は、プロセスを踏んで、ようやく事実と向き合える

――TENNさんの遺書が週刊誌に掲載されました。遺書を公開することによって、遺族の傷が癒えるとは思えないのですが、これはどういった心境から公開したのだと思われますか?

杉山春氏(以下、杉山) 上原さんの件をそこまで深く調べたわけではないので、詳しいことは言えませんが、おっしゃる通り、遺書を公開することで遺族の傷が癒えることはないでしょう。これは、「怒り」を表したのだと思います。でも、そういう形で表された怒りは、暴力と同じで、適切に止めないとエスカレートしていきます。私は息子さんを自死で亡くされたご遺族を取材しましたが、その方は息子さんを亡くされた後のある時期、「息子の嫁を殺したい」という殺意があったとおっしゃっていました。

 遺族の方たちを取材して知ったことは、身近な者の自死を体験したとき、残された者は、社会的に許される感情も、許されない感情も、本当にあらゆる感情を抱え込むということです。怒りの向こうに、深い悲しみや自責感を伴っています。それらを周囲が適切に受け止めないと、さらに怒りは暴走していくと思います。

――遺族が怒りの感情を持ってしまうことを防ぐ方法はあるのでしょうか?

松本俊彦氏(以下、松本) それは難しいですよね。怒りは例えば、自殺した人の治療を直前まで担当していた精神科主治医や、お子さんの場合には通っていた学校に向けられることもある。でもその一方で、医師や学校といった外部に怒りを向けることをせず、自らの内側に罪悪感を抱え、自分を責めさいなむ親御さんもいます。自殺に限らず、例えばがんの宣告を受けるようなショッキングな事実を受け入れるときって、心の中でいろんな動きがありますよね。それと同じように、自死遺族もプロセスを踏んで、ようやく等身大の「悲しみ」と向き合うことができるのではないかと思います。そこをもっと周りの方は知る必要があると思います。

 もっとも、外部への怒りを訴訟という形で表現するにしても、それはそれでストレスもお金もかかります。僕自身も訴訟のための意見書を書いたことがありますが、その裁判はなんとも凄惨でした。「学校じゃなくて、ご家庭に問題があったのではないでしょうか?」と言ってくる学校側に対し、遺族側は「教員なら、○○をする必要があった!」というふうに反撃する。お互い傷ついている者同士なのに、なぜこんなにやり合ってしまうのかと……。

杉山 私は、「心理学的剖検」というものがもう少し社会に認知され、成熟していくと、もう少し和らぐのではないかなという気がしています。心理学的剖検とは、自死遺族の方から、故人がどのような段階を追って自死に至ったのかを詳細に聞き取る、という作業を、たくさんの事例で積み重ね、自死の特徴やパターンを分析していく手法です。そうやって自死に関する知識を蓄積していくことによって、「どちらが悪い」と判断するのではなく、その人がどう苦しんでいたかを明らかにして、自死を防いでいこうとする意思を社会全体として持ちやすくなるのではないかと思います。でも、これはきれいごとでしょうか?

松本 いや、きれいごとではなく、その可能性はあると思います。ただ、その際、情報源が遺族だけだと、遺族に寄り添うことはできるけど、情報の中立性、客観的に偏りが出ることもあります。極端な例を挙げれば、遺族が虐待していた事実があった場合、そうした情報は収集できない可能性が高いと思います。また、他人から分析されるということへの抵抗感を持つ方もいるはずです。僕らも、心理学的剖検を始めた当初は、ご遺族の方から「自分たちの心理を専門家に分析されているようで嫌だ」というご意見もいただきました。やはり分析って、冷たく感じるものですよね。上から目線だと思われてしまうことだってある。だから、そうならないためにはどうしたらいいのか、考えなければなりません。

 ――杉山さんの著書には、自殺する方は、ギリギリまで自殺をするかどうか迷っているとありました。それでも死を選んでしまうんですよね。

松本 死にたい気持ちは確実にあると思うんです。でも、一方で反対の気持ちもあるから苦しい。

杉山 人にとって、葛藤状態が一番苦しいのだと思います。どちらかに決めてしまえば、それはそれでやり方がわかりますが、自死はそういう苦しさの極端なものです。本にも書きましたけれど、ある人は朝に遺書を用意して、その後シャンプーが切れかかっているのに気づいて買いに行ったものの、結局は自殺を決行しています。

松本 別の患者さんだと、自殺する前に、かかりつけの病院に行って糖尿病の薬をもらってきた方もいました。今日死ぬ人に、糖尿病の薬なんていらないですよね。

杉山 やっぱり人間は「生きたい」という本能が強く、身を守る装置がたくさんあるのだと松本先生の著書から学びました。

松本 追い詰められた状態のとき、そこに道具や情報などが偶然あったりすることで、一押しが来るという気もするんですよね。

杉山 飛び降りるときも、体を前へ倒すか後ろへ倒すかだけの行動です。たまたま倒せば逝ってしまうし、後ろに倒せばそのまま生きるという、本当に物理的な状況の中で生きる場合もあるという。

松本 そうですね。以前、8階から飛び降りて奇跡的に一命を取り留めた患者さんがいました。8階から飛び降りると死亡率は96%ほどなので、「死ぬ気はなかった」と言わせない状況です。でも、その方は「飛び降りた瞬間に後悔した」と言っていました。

 それから、巨大橋梁から飛び降り自殺した人たちの、飛び降りる瞬間を録画した動画を見たことがあるのですが、みんな直前まで携帯電話を眺めているんです。もし、そこに着信やメールがあったりしたら、飛び降りるのをやめるかもしれません。

 これは自分の本でも引用したのですが、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジから飛び降りようとした人を、警察が無理やり身柄を確保して強制的に帰宅させ、その人たちの5〜7年後を調査したという記録があります。それによると、その後その人たちは92%が生存しています。残り8%が亡くなっているというのは問題ではあるのですが、92%の人が生きているのは、逆になぜなんだ? と思うんです。

 もしかすると、ものすごく追い詰められていても、一晩寝たら、考えや風向きが変わることもあるかもしれない。だからといって、その人の苦しみを、我々が体験している苦しみの延長上で理解しようとすると、ドツボにハマってしまいます。我々が時折、自殺のリスクが高い人たちを怒らせてしまうのは、「いや、そうはいってもさ」とか「私もそんなことはあったけど……」と、自分のこととして語ってしまうからです。勝手に早わかりしてはいけないということです。
(姫野ケイ)

(後編へつづく)

『奥様は、取り扱い注意』よりヤバい現実! 夫に“風俗バイト”がバレて町を去ったセレブ主婦

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦で、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第2話では、菜美が、着物教室で色気のある主婦・夏希(高岡早紀)に出会う。夏希にはAVに出演していた過去があり、それを何者かによって町中にバラされ、町から追い出されそうになるのを菜美が助けようとする、という展開だ。

 ドラマのように、夫に風俗バイトがバレてしまった主婦の一美さん(仮名・30歳)が、自身の経験を打ち明ける。一美さんが、風俗で働いたのは結婚してからだという。

「共働きで、お互い忙しい身ではあったんですが、早く子どもがほしくて頑張っていました。しかし、私が妊娠しづらいことがわかり、セックスレスになっていったんです。私は専門学校の時の資格を生かし、自宅でマツエクサロンを開業していましたが、夫は飲食業界勤務。昼に出て、夜遅くに帰ってくる夫との生活に、徐々にすれ違いが生じるようになり……」

 自宅サロンは週に3回ほど、主婦友やその紹介客を相手に営業していた。しかし、客足は増えず売り上げは伸び悩んでいたという。

「客足が見込めるかと思い、無理して高級住宅地に住んだのが失敗でした。周りの主婦友は一軒家や高級分譲マンションなのに、うちは賃貸マンション。夫の稼ぎでは、家賃と生活費を払うだけで手一杯で、私のお小遣いまでは回りません。主婦友やお客さんと付き合いで行くランチや習い事は、サロンの売り上げだけでは厳しくて……。そんな時、たまたまネットで見つけたのがチャットレディの求人でした」

 それは、自宅でできるアダルト専門のチャットレディの仕事だった。

「自宅で高額なアルバイトができると知って興味を持ちました。外でパートなんかしたら、主婦友たちに私がエセセレブということがバレてしまう……在宅ワークなら、夫にも内緒で働けると思いました」

 一美さんはすぐにチャットレディに登録した。仕事内容は、始めにチャットで会話をし、相手が気に入ったらマイクとwebカメラで動画を配信するというもの。ライブチャットには不特定多数の客が覗ける「パーティーチャット」と1人の客のみに配信する「2ショットチャット」がある。身元バレを恐れた一美さんは、2ショットのみで顔出しはNG、脱ぎとアダルトグッズの使用はOKにしたという。

「脱ぐことに抵抗はありませんでした。サロンの仕事上、体形には気を使っていますし、夫に見てもらえないのなら誰かに見てほしい気持ちもありました。夫は仕事後に飲みに行くと朝まで帰ってこないので、一晩中チャットにのめり込んだ日もありました」

 チャットで得た収入は1日2万円ほど。思わぬ高額収入により、一美さんの生活は急に派手なものとなった。しかし、思わぬところから副業はバレてしまったという。

「収入が増えて買い物が派手になり、ブランド物が増えていきました。そんな時、専門学生の友人と会うことに。明らかに変わった私の身なりを見て、彼女は私に『自宅サロンのノウハウ』を聞いてきました。もちろん、そんなこと答えられるわけはなく……、つい副業のことを言ってしまったんです。友達は学生時代にキャバクラのアルバイトをしていたので、『言っても引かれないだろう』と、どこか信用していたんですが、それが失敗でした」

 その後、専門時代の友人を中心にウワサはあっという間に広まってしまう。そして、ついに夫にも知られることに……。

「夫がどこから聞いたのかはわかりませんが、チャットに使っていたマイク、パソコンの履歴のスクリーンショットを目の前に突き付けられました。履歴から私を探したようで、チャットルームのスクリーンショットまで出されたら、さすがに言い訳できなくて……。認めざるをえませんでした」

 風俗に勤めている女性が身元バレするのは、実は一美さんのように自ら言ってしまう人が一番多いという。「友人よりも、言ってしまった自分を責めました」と一美さんは言う。一美さんは、その後どうなってしまったのだろうか?

「夫には『俺の稼ぎが少なくてごめん』と、なぜか謝られました。私のせいなのにと、やるせない気持になりましたね。その後、住んでいた町を離れ、身の丈に合った家賃のマンションに引っ越しました。夫とは以前よりも会話が増えた気がします。友人を失って、夫にもつらい思いをさせてしまい、後悔していますが、あのまま高級住宅街にいたら、いつかは身を滅ぼしていたと思います。今は自宅サロンは閉め、マツエクサロンでアルバイトをしています。またいつか、サロンをオープンしたい気持ちはありますが、次は無理せずやりたいですね」
(カワノアユミ)

『奥様は、取り扱い注意』よりヤバい現実! 夫に“風俗バイト”がバレて町を去ったセレブ主婦

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦で、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第2話では、菜美が、着物教室で色気のある主婦・夏希(高岡早紀)に出会う。夏希にはAVに出演していた過去があり、それを何者かによって町中にバラされ、町から追い出されそうになるのを菜美が助けようとする、という展開だ。

 ドラマのように、夫に風俗バイトがバレてしまった主婦の一美さん(仮名・30歳)が、自身の経験を打ち明ける。一美さんが、風俗で働いたのは結婚してからだという。

「共働きで、お互い忙しい身ではあったんですが、早く子どもがほしくて頑張っていました。しかし、私が妊娠しづらいことがわかり、セックスレスになっていったんです。私は専門学校の時の資格を生かし、自宅でマツエクサロンを開業していましたが、夫は飲食業界勤務。昼に出て、夜遅くに帰ってくる夫との生活に、徐々にすれ違いが生じるようになり……」

 自宅サロンは週に3回ほど、主婦友やその紹介客を相手に営業していた。しかし、客足は増えず売り上げは伸び悩んでいたという。

「客足が見込めるかと思い、無理して高級住宅地に住んだのが失敗でした。周りの主婦友は一軒家や高級分譲マンションなのに、うちは賃貸マンション。夫の稼ぎでは、家賃と生活費を払うだけで手一杯で、私のお小遣いまでは回りません。主婦友やお客さんと付き合いで行くランチや習い事は、サロンの売り上げだけでは厳しくて……。そんな時、たまたまネットで見つけたのがチャットレディの求人でした」

 それは、自宅でできるアダルト専門のチャットレディの仕事だった。

「自宅で高額なアルバイトができると知って興味を持ちました。外でパートなんかしたら、主婦友たちに私がエセセレブということがバレてしまう……在宅ワークなら、夫にも内緒で働けると思いました」

 一美さんはすぐにチャットレディに登録した。仕事内容は、始めにチャットで会話をし、相手が気に入ったらマイクとwebカメラで動画を配信するというもの。ライブチャットには不特定多数の客が覗ける「パーティーチャット」と1人の客のみに配信する「2ショットチャット」がある。身元バレを恐れた一美さんは、2ショットのみで顔出しはNG、脱ぎとアダルトグッズの使用はOKにしたという。

「脱ぐことに抵抗はありませんでした。サロンの仕事上、体形には気を使っていますし、夫に見てもらえないのなら誰かに見てほしい気持ちもありました。夫は仕事後に飲みに行くと朝まで帰ってこないので、一晩中チャットにのめり込んだ日もありました」

 チャットで得た収入は1日2万円ほど。思わぬ高額収入により、一美さんの生活は急に派手なものとなった。しかし、思わぬところから副業はバレてしまったという。

「収入が増えて買い物が派手になり、ブランド物が増えていきました。そんな時、専門学生の友人と会うことに。明らかに変わった私の身なりを見て、彼女は私に『自宅サロンのノウハウ』を聞いてきました。もちろん、そんなこと答えられるわけはなく……、つい副業のことを言ってしまったんです。友達は学生時代にキャバクラのアルバイトをしていたので、『言っても引かれないだろう』と、どこか信用していたんですが、それが失敗でした」

 その後、専門時代の友人を中心にウワサはあっという間に広まってしまう。そして、ついに夫にも知られることに……。

「夫がどこから聞いたのかはわかりませんが、チャットに使っていたマイク、パソコンの履歴のスクリーンショットを目の前に突き付けられました。履歴から私を探したようで、チャットルームのスクリーンショットまで出されたら、さすがに言い訳できなくて……。認めざるをえませんでした」

 風俗に勤めている女性が身元バレするのは、実は一美さんのように自ら言ってしまう人が一番多いという。「友人よりも、言ってしまった自分を責めました」と一美さんは言う。一美さんは、その後どうなってしまったのだろうか?

「夫には『俺の稼ぎが少なくてごめん』と、なぜか謝られました。私のせいなのにと、やるせない気持になりましたね。その後、住んでいた町を離れ、身の丈に合った家賃のマンションに引っ越しました。夫とは以前よりも会話が増えた気がします。友人を失って、夫にもつらい思いをさせてしまい、後悔していますが、あのまま高級住宅街にいたら、いつかは身を滅ぼしていたと思います。今は自宅サロンは閉め、マツエクサロンでアルバイトをしています。またいつか、サロンをオープンしたい気持ちはありますが、次は無理せずやりたいですね」
(カワノアユミ)

『奥様は、取り扱い注意』より厳しいDVの現実! 「支配しようとする夫」に苦しんだ主婦の告白

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦。そんな菜美が、新婚生活のために引っ越してきたセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第1話は、3人と料理教室で出会った水上知花(倉科カナ)が、夫からDVを受けていることを知って助ける、という展開だった。

 ドラマのように夫のDVに悩まされた主婦、裕子さん(仮名・34歳)が、自身の経験を話してくれた。現在は、2人の子どもと暮らすシングルマザーだ。

「社会人1年目の時、先輩に連れていってもらったバーで夫に声を掛けられました。初めの印象はハキハキしていて仕事ができそうなタイプ。その日は連絡先を交換して別れましたが、翌日から毎日連絡が来るようになったのです」

 第一印象は良かったが、毎日来る連絡にだんだん嫌気が差し、裕子さんは徐々に夫を遠ざけるようになった。しかし、その後、思いもよらないきっかけで交際に発展する。

「連絡を無視してしばらくした頃、夫から『母親がくも膜下出血で倒れた』というメールが来ました。『頼むから、今日だけはそばにいてほしい』とひどく落ちこむ様子に、同情してしまいました。そこから会う回数がズルズルと増えてゆき、交際することになりました」

 後に「この時の同情が失敗だった」と裕子さんは思ったという。それは夫の「人を支配したい」性格が原因だった。

「夫は誰に対しても『自分のほうが立場が上』でありたい性格でした。会社の中でもリーダー格で、社内で問題が起きたらすぐに間に入って解決したがる、とにかく口がうまい人でした。交際中、私は常に見下されていました。『お前はラクなOLでいいよな』『俺は会社を背負う人間だから、お前みたいなしょうもない仕事とは違う』など、嫌味を言われることはしょっちゅう。腹を立てて言い返しても、私が次に言うことを見透かして、必ず言い負かしてきます。口げんかで勝てたことは一度もありません」

 夫の性格にうんざりし、別れを告げようとした時、裕子さんの妊娠が発覚した。

「妊娠も、私を逃げられなくするための夫の計算だったと思います。夫は私を自分の支配下に置こうと、入籍後はさまざまな制約を課してきました。外出時は必ず連絡を入れる、友人との交流禁止、SNS禁止、美容院やマッサージでは女性の美容師やセラピストを指名すること、夫の前以外でのスカートの着用は禁止など……。反抗すると、今度は暴力を振るうようになりました。おなかには子どもがいるので、もし流産でもしたら、私に逃げられると思ったんでしょう。平手打ちや髪の毛を引っ張るなど、おなかは避けて体に痕が残らない方法でDVが始まりました」

 肉体的にも精神的にも、裕子さんは追い詰められていった。さらに裕子さんを家に置いておくために、夫の束縛はエスカレートしてゆく。

「1人目の子育てが落ち着くと、2人目、3人目……と、次々に子どもを作らされました。しまいには、くも膜下出血で倒れた義母の面倒まで命じられ、私の自由は一切奪われました。それでも離婚しなかったのは、夫が子煩悩だったからです。夫は、子どもの前では良い父親を演じていましたから。子どもたちも父親のことが大好きでしたので、他人から見れば裕福で幸せな家族にしか見えなかったと思います」

 しかし、ついに裕子さんに離婚を決意させる事件が起きた。

「夫の浮気が発覚したんです。夫は『遊びだ』と言い張りましたが、問い詰めると逆切れされて、暴言を吐かれました。『誰がお前を食わせてやってると思ってるんだ』『ロクに働いたこともないお前に、子どもの面倒が見られるのか』と……。私は社会人になってすぐ結婚したので、離婚したら子どもたちを育てていけません。夫は、それをわかって言ってきました。それでも夫の女遊びは止まらず、ついに限界が来た私は、別居を申し出たのです」

 夫は反対したが、それを押し切り、子どもを連れて実家に戻った。ところが、別居中も、夫からの嫌がらせは続いた。

DVinterview2

「1日に何十回も電話してきたり、近所の住民に私や子どもの悪口を、後輩を使って吹き込ませたり、自分の手を汚さず嫌がらせをしてきました。初めは耐えていましたが、ある日、車の窓ガラスが割られていたんです。私はさらなる報復が嫌だったので、公にしたくなかったのですが、友人の口添えで警察に通報することになりました。窓ガラスを割られたことで警察は事件として動いてくれましたが、私たちは夫との接触を避けるために、DV被害者を一時的に避難させる民間シェルターへの入居を勧められました。悪いことをしていないのに、なぜ私たちが逃げなければならないのだろう……と思いましたね」

 裕子さんと子どもたちは、6畳ほどのシェルターに1カ月ほど暮らした。警察沙汰になったことで嫌がらせはなくなり、その後、離婚が成立した。現在はパート勤めの傍ら、DV防止相談員になるための勉強をしているという。仕事と子育てに奮闘する日々だが、ひとつ気がかりなことがあるそうだ。

「次女だけが『パパと暮らしたい』と言いました。私も3人の子ども全員を引き取る金銭的余裕がなかったので、泣く泣く親権を譲りました。警察からは『子どもから情報が漏れて、また嫌がらせをされる恐れがあるので、引き取られた子どもと連絡を取らないでください』と言われました。今すぐにでなくても、もう少し大きくなってから会うことはできると、諭されました。DV問題が解決しても、今まで通りの生活はできず、泣き寝入りしなければならないこともあります。現実は、ドラマのように簡単にはいきませんね」
(カワノアユミ)

『奥様は、取り扱い注意』より厳しいDVの現実! 「支配しようとする夫」に苦しんだ主婦の告白

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦。そんな菜美が、新婚生活のために引っ越してきたセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第1話は、3人と料理教室で出会った水上知花(倉科カナ)が、夫からDVを受けていることを知って助ける、という展開だった。

 ドラマのように夫のDVに悩まされた主婦、裕子さん(仮名・34歳)が、自身の経験を話してくれた。現在は、2人の子どもと暮らすシングルマザーだ。

「社会人1年目の時、先輩に連れていってもらったバーで夫に声を掛けられました。初めの印象はハキハキしていて仕事ができそうなタイプ。その日は連絡先を交換して別れましたが、翌日から毎日連絡が来るようになったのです」

 第一印象は良かったが、毎日来る連絡にだんだん嫌気が差し、裕子さんは徐々に夫を遠ざけるようになった。しかし、その後、思いもよらないきっかけで交際に発展する。

「連絡を無視してしばらくした頃、夫から『母親がくも膜下出血で倒れた』というメールが来ました。『頼むから、今日だけはそばにいてほしい』とひどく落ちこむ様子に、同情してしまいました。そこから会う回数がズルズルと増えてゆき、交際することになりました」

 後に「この時の同情が失敗だった」と裕子さんは思ったという。それは夫の「人を支配したい」性格が原因だった。

「夫は誰に対しても『自分のほうが立場が上』でありたい性格でした。会社の中でもリーダー格で、社内で問題が起きたらすぐに間に入って解決したがる、とにかく口がうまい人でした。交際中、私は常に見下されていました。『お前はラクなOLでいいよな』『俺は会社を背負う人間だから、お前みたいなしょうもない仕事とは違う』など、嫌味を言われることはしょっちゅう。腹を立てて言い返しても、私が次に言うことを見透かして、必ず言い負かしてきます。口げんかで勝てたことは一度もありません」

 夫の性格にうんざりし、別れを告げようとした時、裕子さんの妊娠が発覚した。

「妊娠も、私を逃げられなくするための夫の計算だったと思います。夫は私を自分の支配下に置こうと、入籍後はさまざまな制約を課してきました。外出時は必ず連絡を入れる、友人との交流禁止、SNS禁止、美容院やマッサージでは女性の美容師やセラピストを指名すること、夫の前以外でのスカートの着用は禁止など……。反抗すると、今度は暴力を振るうようになりました。おなかには子どもがいるので、もし流産でもしたら、私に逃げられると思ったんでしょう。平手打ちや髪の毛を引っ張るなど、おなかは避けて体に痕が残らない方法でDVが始まりました」

 肉体的にも精神的にも、裕子さんは追い詰められていった。さらに裕子さんを家に置いておくために、夫の束縛はエスカレートしてゆく。

「1人目の子育てが落ち着くと、2人目、3人目……と、次々に子どもを作らされました。しまいには、くも膜下出血で倒れた義母の面倒まで命じられ、私の自由は一切奪われました。それでも離婚しなかったのは、夫が子煩悩だったからです。夫は、子どもの前では良い父親を演じていましたから。子どもたちも父親のことが大好きでしたので、他人から見れば裕福で幸せな家族にしか見えなかったと思います」

 しかし、ついに裕子さんに離婚を決意させる事件が起きた。

「夫の浮気が発覚したんです。夫は『遊びだ』と言い張りましたが、問い詰めると逆切れされて、暴言を吐かれました。『誰がお前を食わせてやってると思ってるんだ』『ロクに働いたこともないお前に、子どもの面倒が見られるのか』と……。私は社会人になってすぐ結婚したので、離婚したら子どもたちを育てていけません。夫は、それをわかって言ってきました。それでも夫の女遊びは止まらず、ついに限界が来た私は、別居を申し出たのです」

 夫は反対したが、それを押し切り、子どもを連れて実家に戻った。ところが、別居中も、夫からの嫌がらせは続いた。

DVinterview2

「1日に何十回も電話してきたり、近所の住民に私や子どもの悪口を、後輩を使って吹き込ませたり、自分の手を汚さず嫌がらせをしてきました。初めは耐えていましたが、ある日、車の窓ガラスが割られていたんです。私はさらなる報復が嫌だったので、公にしたくなかったのですが、友人の口添えで警察に通報することになりました。窓ガラスを割られたことで警察は事件として動いてくれましたが、私たちは夫との接触を避けるために、DV被害者を一時的に避難させる民間シェルターへの入居を勧められました。悪いことをしていないのに、なぜ私たちが逃げなければならないのだろう……と思いましたね」

 裕子さんと子どもたちは、6畳ほどのシェルターに1カ月ほど暮らした。警察沙汰になったことで嫌がらせはなくなり、その後、離婚が成立した。現在はパート勤めの傍ら、DV防止相談員になるための勉強をしているという。仕事と子育てに奮闘する日々だが、ひとつ気がかりなことがあるそうだ。

「次女だけが『パパと暮らしたい』と言いました。私も3人の子ども全員を引き取る金銭的余裕がなかったので、泣く泣く親権を譲りました。警察からは『子どもから情報が漏れて、また嫌がらせをされる恐れがあるので、引き取られた子どもと連絡を取らないでください』と言われました。今すぐにでなくても、もう少し大きくなってから会うことはできると、諭されました。DV問題が解決しても、今まで通りの生活はできず、泣き寝入りしなければならないこともあります。現実は、ドラマのように簡単にはいきませんね」
(カワノアユミ)