ホストの進化する人心掌握術!? 女心を刺激する「プロフェッショナル育成セミナー」

 2005年に城咲仁が芸能界デビューし12年。先日はフジテレビの“良心”こと『ザ・ノンフィクション』で40歳の高齢ホストの苦悩が放送され話題となった。世間に広く浸透したホストという職業だが、その黎明期から業界を見続け、現在は新宿歌舞伎町のホストクラブ「愛 本店」も含め、全国で31ものホストクラブを運営するグループダンディ(以下、gd)COO・巻田隆之氏は、ホスト業界の活性化に努め、さまざまな取り組みを行っている。

■ビジネス心理学を極めたホストクラブの経営とは(新しい経営スタイル)

――巻田さんが、この業界に入ったきっかけは何だったのでしょうか?

巻田隆之氏(以下、巻田) 演劇やバンドがしたくて上京したのですが、そうすると昼間は練習や稽古で働けない。夜に働ける職業というのがきっかけで、当時から歌舞伎町の店に入りました。ホストの世界は、わかりやすかったんですよね。頑張ったら頑張った分だけ手に入るし、仲間と共にお店を発展させていくのが楽しくて。

――それから、お店を経営する側になったのですね。

巻田 お店が発展してどんどん人数が増えるにつれて、みんな独立願望を持ち始めます。そこでうちのグループは、「独立したい人は独立できる」という方法を打ち出しました。実は、昔のホスト業界では自分のところでホストをどれだけ囲えるか、ということが全てだったので、独立なんてご法度。当時にしてみればかなり前衛的でした。ただ、そうやって、自分のお店を出したいというホストは、女性を喜ばせることは得意でも、経営は素人なんです。そのためうちでは独立した後も、経営やマネージメントをコンサルティングの形で支援しております。

――会議や勉強会などは頻繁に行われているのでしょうか?

巻田 はい。経営をサポートするにあたり、さまざまな会議や、幹部の勉強会「寺子屋」というものがあります。幹部や代表などに、本を読みながらワークショップやセッションを行い、心理的作用や部下のモチベーションを上げるためのマネジメント研修を定期的に行っています。そういった研修を行うために、数年前から本格的にビジネス心理学を学び始めました。

 現役ホストの営業スタイルの多様化「オラ営」「SNS」「病み営」

――ホストになる男性には、どういった人が多いのでしょうか?

巻田  昔とだいぶ変わりましたね。私はホストになって約25年なのですが、当時は暴走族上がりの子やヤンチャな男の子が多かったんです。おかげさまで、ここ15年ほどでテレビ番組などにおいてホストが取り上げられることがずいぶん増え、おかげでかなり認知いただくようになりました。しかし、それ以前はほとんど情報もありませんでした。

――よくわからない夜の世界に身を投じるには、ヤンキー的なマインドが欠かせなかったのかもしれないですね。

巻田 今もそういった子はいますが、業界の認知度が増したために普通の男の子が増えました。「大学生が週3だけ働く」という、アルバイト感覚なスタイルといいますか。半面、ヤンキーっぽい子は「自分は勉強ができないからこれで行くしかない」という覚悟のある子が多いです。お客様にも俺についてこいと強気で行く、オラオラ営業の「オラ営」の子が多いかもしれません。

――「オラ営」以外に、ホストにはどのような営業スタイルがあるのでしょうか?

巻田 知的な会話でお客様を楽しませることを、強みにしたホストもいます。最近ではSNSを駆使する子も人気が高いですね。自分の整形のビフォアーアフターをSNSで紹介している子もいますよ。こういうタイプは面白さがウリなので、友達感覚で来るカジュアルなお客様が多いです。ほかには「病み営」があります。「病んだ営業」ですね。「つらい」「しんどい」などとSNSに投稿して、お客様からの同情をひく営業手法です。

――素人女性でもSNSに病んでることを投稿する人は結構いますが、ホストの営業スタイルでも「病み」があるんですね。

巻田 あまり健康的ではないのでお勧めできないですけどね(苦笑)。

 売れているホストと売れないホストは何が違う?

――ヤンキー風なホストもいれば、普通の大学生風情のホストもいて、ベテランの方もいる。個性勝負の仕事とはいえ、それをまとめていくのは簡単ではなさそうですが。

巻田 ホストクラブの経営は、管理者、マネージャー層の教育がとても大切です。きかんぼうなホストが多いですから(笑)。売れっ子ホストになれば、若くしてサラリーマンではとても稼げないようなお給料を手にしてしまいます。売上が上がってたくさんのお金を持ってしまったことで、「自分たち売上のおかげで給料をもらっているんだから」と、マネージャーに対しての態度が横柄になってしまう。さらに仕事柄どうしてもお酒も入ってしまいますから。

――売れっ子とそうでないホストは、どこが違うと思いますか?

巻田 いくつかありますが、そのうちの1つがゴールの有無ですね。最初から明らかにゴールを立てているタイプもいますし、最初はふわっとしていたけれど、うまくいったから徐々にゴールが見えてきたタイプもいます。ゴールがないと、カーナビで行き先をセットしないまま走るのと同じです。行き当たりばったりになってしまうんですね。

――gdでは『ホストの学校』という講座も開いていますが、そうした売れっ子教育を行っているんですか?

巻田 学校を開いたきっかけは、「なぜ同じことをしていて、大差がないように見えるA君とB君で売り上げが大きく違うのだろう?」「何千万円売る人は何をしていたんだろう?」「逆に売れていない人は何ができていなかったんだろう?」といった、素朴な疑問からでした。

 もともと人間の心に関することが好きだったので、NLPという米国の心理学、ナポレオン・ヒル・プログラム、アドラー心理学などを習得していく中で、その答えを見つけてきました。ですので、gdでは容姿があまりよくなくても、売上が0だったホストでも、教育によって売れっ子ホストに育てることができます。容姿は大きい要素ではありますが、絶対ではないですね。そうしたノウハウを、ホストの人や、また、ホストに限らず、営業の仕事などをしている方に広く知っていただきたいと思い、一般の方向けに開講したのが「ホストの学校」です。

 愛トリビア・お店で一番高いお酒は1本1500万!

 

――ところで、愛本店の創業者は一定年齢以上の人なら知っている、メディアでもおなじみだったヒゲの愛田社長でしたね。

巻田 愛本店に経営で入ることになったのは3年前からです。愛田社長が脳梗塞で倒れられ、そのあとの経営が厳しくなってしまい、経営のお手伝いさせていただくようになりました。

――ちなみに、店で一番高いお酒はおいくらでしょうか?

巻田 ブラックパール、1本1500万円になります。年に1本出るか、というくらいですね。なお、シャンパンは3万円から抜けます。これにサービス料と消費税がかかってくるのですが。

――3万円なら頑張れば手が届く夢ですね。最後に、愛本店を楽しむコツはありますか?

巻田 営業時間は午後7時から翌1時ですが、おすすめは午後9時ですね。売れっ子のホストはお客様と同伴出勤すれば遅刻になりません。9時くらいになるとそんな「売れっ子」たちが出勤してきますので華やぎますよ。

* *
 声も佇まいも穏やかで、「あなたの話、聞いてます」オーラが周囲にあふれ出ている巻田氏は、ホストというよりもカウンセラーや、“非オラ系”の経営者の放つムードによく似ていた。ホストから離れていたときは、宝石営業をしていたとのことだが、さぞや売る営業マンだっただろう。

 この記事は4回シリーズ構成になっている。2回目以降は、歌舞伎町なら知らぬ者はいない有名ホスト、氏や流星氏が登場し、女性に高額な商品をいとも簡単に買わせるトークテクニックについて語っていく予定だ。
(石徹白未亜)

クラブ「愛 本店」

赤ちゃんの“ニューボーンフォト”は危険!? 窒息死や児童ポルノのリスクを専門家が指摘

 最近ママたちの間で話題になっている「ニューボーンフォト」をご存じでしょうか? 生後約3週間までの新生児を撮影した写真のことで、赤ちゃんはまだふにゃふにゃで目をつむったままの状態ですが、頬杖をついたり、うつぶせ寝をして天使の羽飾りをつけたりして、かわいらしくポージングされた写真を残すことができます。“生まれたての一瞬を残せる!”と注目が集まり、写真館はもちろん、自宅でプロのカメラマンに撮ってもらうなど、ニューボーンフォト用の撮影プランも多く登場。しかし、このニューボーンフォト、「かわいい!」だけでは済まない危険性をはらんでいるというのです。

■うつぶせ寝は窒息の危険性がある

 子どもの事故予防に詳しい滋賀医科大学の一杉正仁教授は、次のように指摘します。

「生後しばらくの間、赤ちゃんは首が据わっておらず、寝返りをうつことができません。したがって、ニューボーンフォトのように、うつぶせ寝でポーズをさせると、場合によっては口や鼻が布団に埋もれて閉塞されてしまい、窒息する危険性があるのです。また、閉塞状態にならなくても、鼻口周辺の狭い空間に自らが吐いた二酸化炭素濃度の高い空気がたまることで十分な酸素が供給されず、呼吸しにくい状態に陥る危険性も考えられます」

 日本では、頭の形がよくなる、寝かせやすい……などの説もあり、推奨されることも多い赤ちゃんの“うつぶせ寝”。しかし、その危険性は、1990年代から海外で指摘され続けているのだとか。

「イギリスやオーストラリアでは、赤ちゃんをあおむけで寝かせるキャンペーンを行ったところ、乳幼児の予期せぬ死亡が減少したというデータもあります。長時間のうつぶせ寝は危険、ということを理解しておいたほうがよいでしょう。また、スタジオでできたからと、自宅でも同じようなポーズをさせることは、非常に危ないですね」

 撮影時間はあくまで数秒間なので、ニューボーンフォトすなわち危険ということではありませんが、うつぶせ寝をさせる際は十分な注意が必要です。

■子どもの写真が児童ポルノサイトで悪用される可能性も

 一方、ニューボーンフォトのみならず、そもそも子どもの写真をネットに上げること自体のリスクを指摘する声も。

「子どもの写真をネットで公開する場合、その写真を性的な目で見る人の存在を忘れてはいけません。もちろん新生児も例外ではなく、海外では自宅で託児所を開き、預かった赤ちゃんに性行為をしていたというケースがあります。日本でも2009年に、1歳の娘に性的なポーズをとらせて撮影した画像を販売したとして、主婦らが児童ポルノ禁止法違反の疑いで宮城県警に書類送検されました。また10年には、ネットで知り合った母親の1歳の娘にわいせつ行為を行ったとして、東京都内の男が実刑判決を受けた事例があります。幼い子どもを性的な目で見る人は存在するのです」

 そう語るのはメディア学者の渡辺真由子氏。最近はネットリテラシーも高まり、子どもの顔や体にスタンプを押して隠すなどの配慮をしてから公開する人も増えてきましたが、赤ちゃん時代まで気を使える人は少ないのが現状なのだそう。

「お尻丸出しの姿や上半身裸の写真でも、“まだ赤ちゃんだし、いいか”となってしまうと、公開した写真が児童ポルノサイトで悪用されたり、コレクター同士で交換されたりする可能性もあります。年齢性別に関係なく、ネットに載せる=不特定多数の人間に性的な目で見られる可能性がある、ということを常に意識してください」

 何気なくネットに公開した写真から、子どもやママ自身の個人情報が流出する可能性もあるため、名前や誕生日、撮影場所の位置情報などには注意が必要です。また、赤ちゃんや幼い子どもの写真を公開することは往々にして、本人の意思が反映されていないという問題もあると渡辺先生は言います。

「ネットに載せる際は相手に確認を取るのが最低限のマナーですが、赤ちゃんではそれもできない。写真をアップする際は、その子が大きくなったときに傷つかないか、嫌がらないかを考えましょう」

 たとえば子どものお風呂写真を載せて、その子が今は微笑んでいたとしても、大きくなったときにどう感じるかはわかりません。一度公開された写真はネットで半永久的に残ってしまい、イジメのネタにされてしまう可能性も……。こういったことが問題になり、実際に海外では子どもが親を訴えたケースも存在するそうです。

「16年にオーストリアで10代の女の子が、『自分が赤ちゃんの頃のおむつ交換の写真やトイレトレーニングの様子をネットで公開したものを削除してくれない』と、両親を相手に裁判を起こしています。日本でもこういった事例は、今後十分に起こりうるのではないでしょうか」

 自分の意思とは関係なく、知らないところで勝手に写真や個人情報を公開されている……自分の立場に置き換えてみると、その怖さが実感できるかもしれません。渡辺さんは「自分の子でも、意思のある1人の人間として扱うこと」が重要だと言います。

「赤ちゃんも子どもも大人も、みんな自分の姿を勝手に撮影されたり、公開されたりしないための権利、“肖像権”を持っています。親子という関係性においても、そのことを忘れないようにしたいですね」

 子どもの肖像権やプライバシーを守ってあげられるのも、親だからこそ。ただかわいいからと、自己満足で写真を撮って公開する前に、リスクを考えてみる必要があるかもしれません。
(藤野ゆり/清談社)

赤ちゃんの“ニューボーンフォト”は危険!? 窒息死や児童ポルノのリスクを専門家が指摘

 最近ママたちの間で話題になっている「ニューボーンフォト」をご存じでしょうか? 生後約3週間までの新生児を撮影した写真のことで、赤ちゃんはまだふにゃふにゃで目をつむったままの状態ですが、頬杖をついたり、うつぶせ寝をして天使の羽飾りをつけたりして、かわいらしくポージングされた写真を残すことができます。“生まれたての一瞬を残せる!”と注目が集まり、写真館はもちろん、自宅でプロのカメラマンに撮ってもらうなど、ニューボーンフォト用の撮影プランも多く登場。しかし、このニューボーンフォト、「かわいい!」だけでは済まない危険性をはらんでいるというのです。

■うつぶせ寝は窒息の危険性がある

 子どもの事故予防に詳しい滋賀医科大学の一杉正仁教授は、次のように指摘します。

「生後しばらくの間、赤ちゃんは首が据わっておらず、寝返りをうつことができません。したがって、ニューボーンフォトのように、うつぶせ寝でポーズをさせると、場合によっては口や鼻が布団に埋もれて閉塞されてしまい、窒息する危険性があるのです。また、閉塞状態にならなくても、鼻口周辺の狭い空間に自らが吐いた二酸化炭素濃度の高い空気がたまることで十分な酸素が供給されず、呼吸しにくい状態に陥る危険性も考えられます」

 日本では、頭の形がよくなる、寝かせやすい……などの説もあり、推奨されることも多い赤ちゃんの“うつぶせ寝”。しかし、その危険性は、1990年代から海外で指摘され続けているのだとか。

「イギリスやオーストラリアでは、赤ちゃんをあおむけで寝かせるキャンペーンを行ったところ、乳幼児の予期せぬ死亡が減少したというデータもあります。長時間のうつぶせ寝は危険、ということを理解しておいたほうがよいでしょう。また、スタジオでできたからと、自宅でも同じようなポーズをさせることは、非常に危ないですね」

 撮影時間はあくまで数秒間なので、ニューボーンフォトすなわち危険ということではありませんが、うつぶせ寝をさせる際は十分な注意が必要です。

■子どもの写真が児童ポルノサイトで悪用される可能性も

 一方、ニューボーンフォトのみならず、そもそも子どもの写真をネットに上げること自体のリスクを指摘する声も。

「子どもの写真をネットで公開する場合、その写真を性的な目で見る人の存在を忘れてはいけません。もちろん新生児も例外ではなく、海外では自宅で託児所を開き、預かった赤ちゃんに性行為をしていたというケースがあります。日本でも2009年に、1歳の娘に性的なポーズをとらせて撮影した画像を販売したとして、主婦らが児童ポルノ禁止法違反の疑いで宮城県警に書類送検されました。また10年には、ネットで知り合った母親の1歳の娘にわいせつ行為を行ったとして、東京都内の男が実刑判決を受けた事例があります。幼い子どもを性的な目で見る人は存在するのです」

 そう語るのはメディア学者の渡辺真由子氏。最近はネットリテラシーも高まり、子どもの顔や体にスタンプを押して隠すなどの配慮をしてから公開する人も増えてきましたが、赤ちゃん時代まで気を使える人は少ないのが現状なのだそう。

「お尻丸出しの姿や上半身裸の写真でも、“まだ赤ちゃんだし、いいか”となってしまうと、公開した写真が児童ポルノサイトで悪用されたり、コレクター同士で交換されたりする可能性もあります。年齢性別に関係なく、ネットに載せる=不特定多数の人間に性的な目で見られる可能性がある、ということを常に意識してください」

 何気なくネットに公開した写真から、子どもやママ自身の個人情報が流出する可能性もあるため、名前や誕生日、撮影場所の位置情報などには注意が必要です。また、赤ちゃんや幼い子どもの写真を公開することは往々にして、本人の意思が反映されていないという問題もあると渡辺先生は言います。

「ネットに載せる際は相手に確認を取るのが最低限のマナーですが、赤ちゃんではそれもできない。写真をアップする際は、その子が大きくなったときに傷つかないか、嫌がらないかを考えましょう」

 たとえば子どものお風呂写真を載せて、その子が今は微笑んでいたとしても、大きくなったときにどう感じるかはわかりません。一度公開された写真はネットで半永久的に残ってしまい、イジメのネタにされてしまう可能性も……。こういったことが問題になり、実際に海外では子どもが親を訴えたケースも存在するそうです。

「16年にオーストリアで10代の女の子が、『自分が赤ちゃんの頃のおむつ交換の写真やトイレトレーニングの様子をネットで公開したものを削除してくれない』と、両親を相手に裁判を起こしています。日本でもこういった事例は、今後十分に起こりうるのではないでしょうか」

 自分の意思とは関係なく、知らないところで勝手に写真や個人情報を公開されている……自分の立場に置き換えてみると、その怖さが実感できるかもしれません。渡辺さんは「自分の子でも、意思のある1人の人間として扱うこと」が重要だと言います。

「赤ちゃんも子どもも大人も、みんな自分の姿を勝手に撮影されたり、公開されたりしないための権利、“肖像権”を持っています。親子という関係性においても、そのことを忘れないようにしたいですね」

 子どもの肖像権やプライバシーを守ってあげられるのも、親だからこそ。ただかわいいからと、自己満足で写真を撮って公開する前に、リスクを考えてみる必要があるかもしれません。
(藤野ゆり/清談社)

「10年後も『めろんちゃん』でいたい」――ピアノで“TEPPEN”とったアイドル・山口めろんが語る今、そして未来

 今年1月12日、フジテレビ系で放送された『芸能界特技王決定戦TEPPEN』。そのピアノ部門で優勝したのは、頭にめろんを実らせた、ちょっと不思議なアイドルだった。

 彼女は何者? どんな経歴の子なの? そんな声に応えるため、彼女へのインタビュ-を行った。

――まずは『TEPPEN』優勝、おめでとうございます!

山口めろん(以下、めろん) ありがとうございマスクメロ-ン!

――優勝したときはどんな気持ちでしたか?

めろん 実は、収録の時はあまり実感がなかったんです。放送後にみんなから連絡が来て、「あ、獲ったんだ」と実感が湧いてきて、すごく嬉しくなりました。今もまだその嬉しさが続いているような状態ですね。

 これからは「追われる側」になりますが、今まで、あまりそっちの立場になったことがないんです。いつも、「這い上がって、這い上がって……」という感じだったんで。大学時代もポンコツでした。音楽学科を専攻していたんですけど、上手い人だけが選ばれるコンサートにも選ばれたことなかったし(笑)。

――ピアノを始めたきっかけは?

めろん 親が習わせてくれたことですね。物心ついた時にはもう習っていました。

――『TEPPEN』出演時のエピソ-ドを教えてください。

めろん 収録日の前日がリハ-サルだったんですけど、終わって最寄り駅まで帰ったら、お財布と家の鍵とICカ-ド、全部事務所の人に預けたままだったことに気付いて。「やばい!」って思って電話しようとしたら、携帯の充電が残り1%だったんですよ。「終わった……」と思いましたね。近所にお世話になっているレストランがあるので、そこで電話を借りて事務所と連絡を取れました。

――それは大変でしたね。では、当日のコンディションは万全ではなかった?

めろん そうですね。でも、逆にそれがあったから「どうにでもなれ」「もう失うものはない! 頑張るしかない!」って気持ちにもなって、いい方向にいけたような気もします。

――みんながライバルなわけですが、現場の雰囲気はどうでしたか?

めろん ライバルだからといって、バチバチするということはなくて、どちらかというと「自分との闘い」といった感じですね。みなさん「いかに練習通りに弾けるか」というような、いい緊張感がありました。

 決勝で戦ったこまつさんは「よきライバルだから」って言ってくれたりしています。出演者はみんな音楽が好きだから、そういう意味では“仲間意識”みたいなものがありますね。

――ご家族や地元の方からの反応もあったんじゃないですか?

めろん いかに私が忙しく毎日頑張っていたとしても、テレビに出て、メディアで発信して地元まで届けないと「あれ? まだアイドルやってるの?」と思われちゃうんです。だから、今回ゴ-ルデンタイムの全国放送で、いろんな人に見てもらえて、「めろんちゃん、ちゃんと頑張ってるんだ」って分かってもらえたのが本当によかったです。地元の兵庫・豊岡でも、市の掲示板で宣伝してくれたりとかしてくれて。今は本当に応援してくれています。

■「とにかく表現するのが好き!」

 

――アイドルになったきっかけは?

めろん 「芸能人になりたい」という気持ちは全くなくて。「いろんなものを見たい」っていう漠然とした気持ちで大学進学のために上京して、音楽関係の仕事に就ければいいなと思っていたんです。それが、大学のミスコンに出場したのをきっかけにお仕事をいただくようになって。それから、芸能界にも興味持ち始めて、オ-ディションを受けに行ったりしました。そうして事務所に入った流れでアイドルユニット「怪傑!トロピカル丸」を組むことになったんです。

 それまでは、あんまりアイドルに興味はなくて、“歌って踊る”っていうのもやったことがなかったし、想像できない世界でしたね。初めて社長に握手会に連れて行かれた時、自分の未知の世界だったので、「本当に今後この世界でやっていけるのか?」っていう不安がありました。

 メンバ-が集められてレッスンをして、レコ-ディングをして、CDが出てそれがお客さんの手に渡った時にようやく「アイドルをやってる!」っていう実感を持てたんです。それで、CDの初盤2000枚が売切れた時に、感動したんですよ。「私たちでもこんなにお客さんに喜んでもらえることができるんだ!」って。そこからみんなで一致団結するようになりました。それが、結成から半年ぐらいですかね。それから3年間ぐらいは本気でアイドルをやりました。

――その後、ユニットは解散するわけですが、その時は「もっとやりたい」という気持ちだったんでしょうか?

めろん そうですね。3年目でちょうど視野を広げていこうかなと思っていたところで、他のメンバ-も「女優になりたい」とか「グラビアでやっていきたい」とかそれぞれ目標が育っていて。「辞めたい」ということではなく、そろそろ次のステ-ジには進みたいと思っていました。

 卒業してからも「ユニット時代より下降したよね」って言われたくなくて。それ以上に「頑張ってる」ってどうしても認められたかった。なので、「ユニット時代よりは成長しよう」って頑張りました。

――その気持ちが今でもアイドルを続けているモチベ-ションなんでしょうか?

めろん そうですね。「あの頃の方がよかった」とはどうしても言われたくないし、「絶対今の方がいいよ」って言われたい。それもあったので、解散から半年間フリ-でいた時に、「何か形に残したいという気持ちで本を書きました。

――『アイドルだって人間だもん!』(創芸社)ですね。文章を書くのはもともとお好きなんですか?

めろん 結構創作意欲が強いんです。本を出したのは初めてで、それまであまり文章も書いていなかったんですけど、集中すると一気に書けました。朝から夜中の3時ぐらいまでパソコンに向かっていましたね。

――最初から出版の企画があって書いていたわけではないんですか?

めろん そうではなく、私が書いたものを60社ぐらいに持ち込んで、ようやく出版できた感じです!

――創作意欲の「原点」は何なんでしょう?

めろん やっぱり、やっていて「楽しい」っていう気持ちですね。書籍として形になるのが楽しいし、自分の作品を生み出すのが好きだし。それって、音楽とか芸術全てに通じるものかなって思います。とにかく表現するのが好きなんです!

――影響を受けた人がいるんでしょうか?

めろん 例えば、ピアノでショパンの曲を弾いていると、その曲を作ったときのショパンの心情とかが、曲を通して伝わってくるんです。そういうふうに、時間とか場所とかを超えて、何かを与える人になりたいと思ったのがきっかけなので、私が影響を受けたのは、昔から弾いている曲を作った音楽家たちなのかなと思います。

――ファンの方は、どんなタイプが多いですか?

めろん ユニット時代から応援してくれている方が多いですね。私のファンは、一回応援してくれると、離れていく人があまりいないんですよ! 特に、嫌いになって離れたりとかはないです。直接会いに来る頻度は減ったにしても、ずっとテレビで応援してくれていますね。あとは、『TEPPEN』とかテレビに出るようになってからは年齢層が広がって、ファミリ-とかお子さんも増えてきました。

 お仕事でショッピングモ-ルに行ったときには、「うわ~、めろんちゃん!」ってお子さんが声をかけてくれたりします。あと、娘さんを連れたお母さんが「この子、めろんちゃんを見てピアノを始めたのよ」って言ってくれたりとかして嬉しいですね。

――ファンはどんな存在ですか?

めろん 一言で表すと「友達」ですね。変に「テレビに出ている人」とは思われたくないです。見つけたらいつでも声をかけて欲しい!

■目指すは「チャップリン」みたいな“エンタ-テイナ-”

 

――メディア出演以外に、どんな活動をされていますか?

めろん 『めろんカンタ-ビレ』というイベントを定期的に開催しています。グランドピアノが置いてあるアットホ-ムなレストランで、ファンの方に集まってもらって、ご飯を食べたり飲み物を飲んだりしながら、私のピアノとト-クを聞いてもらうといった内容です。クイズなどの企画もあったりして、私がやりたいことを詰め込んだ空間という感じですね。もうひとつは『アイドルクッキング』。こちらは少人数で、私が作った手料理をみなさんに食べていただきながら、濃厚な時間を過ごしていただくという企画です。

――以前、原宿で「めろんちゃんシ-ル」を配る布教活動をしていましたが、あれは今でもやっているんですか?

めろん 今でも、時間がある時はやろうと思っていて、シ-ルはいつも持ち歩いているんですよ。最初は職務質問とかされて大変だったんですけど(笑)。ゆくゆくは原宿の都市伝説になりたいんです。「あ、めろんちゃんだ。本当にいた-!」みたいな。

――Twitterでは、絵文字をたくさん使ったり、「間違い探し」をやったりと、“めろんちゃんらしさ”が溢れていますが、SNSで発信する上で何か意識していることはありますか?

めろん あれ本当に素なんですよね。やりたくてやってるだけなんで。結構周りから「あのツイ-ト一周回って怖いよ」って言われることもあるんですが(笑)。普段からこんな感じのテンションなので、それを文章でも伝えたいなって思ってます。

 今どきのアイドルさんって、結構何でもTwitterに書いちゃうじゃないですか。「辛いことあった」とか「病んだ」とか。それに親近感が湧くっていうのも、わからなくはないんです。でも、私はやっぱりみんなに「楽しさ」とか「元気」を届けたいので。辛いことがあったとしても、「でも楽しい~!」みたいな気持ちで発信しています。読む人に心配もかけたくないですし。まぁ、たまに食生活が偏りすぎてファンのみなさんに心配をかけちゃうことはありますけど(笑)。

――メロンの名産地である茨城県八千代町の観光大使としても活動されていますが、これから新たに挑戦したいことはありますか?

めろん まだ自分のやったことがないジャンルに足を踏み入れてみたいです。例えば、政治やニュ-スを勉強して、今までの自分とギャップがあるようなこともしてみたい。ワイドショ-に出たりとか。「こう見えて、実はいろいろできるんだぞ」っていうところをアピールしたいです。

 あと、これまでに出した本を元にして、いろいろなメディアにも展開できればと思っています。普通のアイドルさんがやらないようなことをやって、質を高めていきたいですね。

――10年後はどんなことをしていると思いますか?

めろん 10年後も20年後も『めろんちゃん』でいたいです! ディズニーとか、アンパンマンのようないつまで経っても変わらない“キャラクタ-”みたいな感じで。だから、自分を曲げずに、ずっとこのままでいきたいです。

 みなさんが辛い時や悲しい時も、「めろんちゃんを見たら元気が出る」と言ってもらえるような存在になりたくて頑張っていますので、もしも辛い時があったらどういう形でもいいので、私を頼って欲しいです! いろいろな形でみなさんを元気づけられるような存在になりたいです。

――「めろんちゃんに憧れてアイドルになりました」っていう子が出てくるかもしれないですもんね。

めろん そうなりたいです! あとは、「チャップリン」みたいな“エンタ-テイナ-”になるのが目標です!

 一見、そのルックスや言動から、イロモノ的な見方をされてしまいがちな彼女だが、信念として持っているのは「みんなを元気にしたい」という正統派の気持ちだということが伝わってきた。

 近頃、アイドルの卒業やグループ解散などが続いている。もし悲しんでいる人がいたら、一度めろんちゃんに会いに行ってみてはどうだろう。絶対、幸せを分けてくれるだろう。
(取材・文=プレヤード)

●山口めろん(やまぐち・めろん)
兵庫県豊岡市出身。「怪傑!トロピカル丸」などのアイドルユニットで活動後ソロに。得意のピアノを活かし、『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』に2016年から参戦。3度目の出場で見事優勝を果たす。『Emotional Beat 姫ラジ』(レインボ-タウンFM)、『えりぬきアイドルがその場で調べるニュ-スの結論(略して)バラ売り』(Kawaiian TV)レギュラ-出演中。

ブログ『山口めろんのめろんの気持ち』
https://ameblo.jp/memememelonchan/

Twitter:@memememelonchan

 

■山口めろん著『アイドルだって人間だもん~元アイドル・めろんちゃんの告白~』(創芸社)絶賛発売中!

小指を骨折、下着姿でベランダに……『きみが心に棲みついた』より壮絶な束縛とDV被害

 吉岡里帆主演の連続ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)。吉岡演じる今日子が合コンで出会った吉崎(桐谷健太)に惹かれながらも、大学時代に好きでひどく傷つけられた先輩・星名(向井理)と再会し、DVに遭いながらも翻弄される……というストーリーだ。「胸クソ悪いドラマ」とも評されているが、現実で、ドラマよりも壮絶なDV被害に遭った人がいる。

 話してくれたのは、友人がDV被害に遭っていて連絡が取れない状態にあるというAさん。その友人とはAさんと同じ風俗店の同僚だった理央さん(仮名)だ。

「理央は店長と付き合っていました。周りから見たらどう考えても色恋管理(スタッフがキャストに惚れさせてコントロールすること)とわかっていたのに、理央は本気だったようです。店長はバツイチで女癖も悪く、店のキャストの間での評判はよくありませんでした。そんな店長から、理央は日常的にDVを受けていたそうです」

 初めは、その日の指名が少ないなど理由をつけられてDVを受けていたが、やがて店長は理央さんに金を貢がせるようになっていったという。

「理央が出勤できなくなったら、店長も困るんでしょう。DVは、体に傷痕の残らないようにしていました。髪の毛をつかんだり、着ている服を破いて脅すなどされていたようです。理央はそんな目に遭いながらも、どんどん店長に依存していき、店長を束縛するようになっていました。店長がほかのキャストと飲みに行ったり、必要以上に連絡を取るのも嫌だと言うようになりましたね」

 店長のDVと理央さんの束縛、そんな日々が続く中、ついにAさんの恐れていたことが起きてしまう。

「理央がついにキレて、店長につかみかかったそうです。当然、男の力に勝てるわけもなく、理央は体中アザだらけになるほど殴られました。さらに店長の部屋でもあるマンションの2階から、突き落とされそうになったそうです。小指を骨折して体中傷だらけになった理央は、店に出勤することもできないと、私に相談してきたんです。私は理央に、警察へ被害届を出すよう説得しました」

 Aさんの言う通り、理央さんは警察に被害届を出そうとした。だが、店長はある行動に出た。

「店長は理央に『慰謝料を払うから、被害届は出さないでほしい』と言ったんです。さらに『仕事も辞めていい。けがの責任を取って結婚するから、一緒に住もう』と。理央の元に店長の母親もやってきて、頭を下げられたそうです」

 店長の言葉を信じ、理央さんは被害届を出すこともやめて退店した。Aさんは続ける。

「理央が辞めて自由になった店長は、店の女の子相手に浮気を繰り返すようになりました。私の元には理央から、店長が浮気しているんじゃないか? と、毎日のように電話がかかってきました。私は理央がまた店長とけんかをしてDVを受けるんじゃないかと思って、知らないフリをしていました」

 Aさんは隠していたが、ついに理央さんは店長の浮気の証拠をつかんでしまう。

「理央が店長の携帯を見て、浮気が発覚したそうです。問い詰めると、店長は逆ギレして理央を殴ったそうです。その時に携帯を壊されたみたいで、それ以来、理央と連絡が取れなくなりました。店を辞めさせたのも親に紹介したのも、すべては理央を見張って、警察に被害届を出させないようにするためだったのです」

 現在、理央さんの状況を知るには、店で店長に話を聞くしか方法がないという。

「今でも2人は別れておらず、日常的にDVは行われているようです。この前、店長が『けんかしたから、下着のままベランダに出してやった』と、笑いながら店のキャストに話しているのを聞きました。ほかにも『実は店の〇〇と付き合っている』などと理央に言って、精神的にも追い詰めているようです。理央は実家から家出同然で飛び出してきたので、両親とも連絡を取ってないと思います。もしかしたら、店長は理央に私との接触を避けさせているのかもしれません。私も、なんとかしてあげたい気持ちはあるんですが……」

 Aさんは、そう言って言葉を詰まらせた。DV被害に遭っている女性を一時的に避難させるDVシェルターも、本人が相談センターに行かない限り、入居は難しいという。特に理央さんのように洗脳されているかもしれないケースだとなおさらだ。現実のDV被害は、ドラマよりも深刻なものなのかもしれない。
(カワノアユミ)

男たち女たちはなぜ競うのか? カンパニー松尾がキャノンボール、アイドル、テレクラ、AVを語る【後編】

(前編はこちらから)

──半ば監禁された状態の合宿生活の中で、アイドルたちもおかしくなっていったようですね。後半はガラリと雰囲気が変わり、「横浜ステージ」と称して本来の何でもありな『キャノンボール』スタイルになっていく。これは事前に予定していたもの?

松尾 そうです。これは事前のルール会議で、ビーパップみのるが「アイドルと6日間闘ったら疲弊するから、最後に自分たち本来の闘いを用意しましょう」と話したことから生まれたものです。最終ステージは従来の『テレクラキャノンボール』を踏襲したものを設定し、それを楽しみに僕らは合宿を乗り切ったんです(笑)。内容が内容だけに、渡辺淳之介さんにも高根プロデューサーにも事前に伝え、製作費もその部分に関しては「ハマジム」から持ち出しているんです。楽しみにしていたパートでしたが、まぁ予想を上回ることが次々と起こりました。

──予想外のハプニングが起きることが『キャノンボール』の醍醐味ですね。『BiSキャノンボール』でファーストサマーウイカが松尾さんに激怒するシーンがすごく印象に残っています。ウイカの怒った顔がとても美しかった!

松尾 僕はウイカを怒らせようと思って、撮っていたわけじゃないんです。「ウイカとハメ撮りしたいなぁ」と思っていたところ、ああいう予想外の展開になってしまった(笑)。ウイカは僕に怒っていたわけではなく、解散ライブ前夜にビーバップみのるがテンテンコに仕掛け、一睡もさせなかったことをライブ後に知って怒っていたんです。自分のことではなく、BiSのことを思って彼女は怒っていたんです。

──その結果、アイドルが本気になった表情、しかも美しい素顔をカメラに収めることに成功したわけですね。

松尾 先日、『BiSキャノンボール』のオーディオコメンタリー上映があって、僕もプー・ルイと一緒に参加したんですが、プー・ルイはあのシーンを観ながら爆笑していましたね。BiSってトラブルを乗り越えることで成長してきたアイドルグループだったから、プー・ルイにしてみれば「蚊に刺されたとも思っていない」程度のことだったそうです。

──BiSのリーダーであるプー・ルイとは『BiSキャノンボール』に始まり、新生BiSオーディションを追った『劇場版BiS誕生の詩』(17)、そして『アイドルキャノンボール』と一緒だったわけですが、プー・ルイはプー・ルイのまま変わらない?

松尾 やっぱり、BiSといえば、プー・ルイなんですよ。彼女が始めたアイドルユニットだし、他のメンバーはいろいろ変わっていく中、BiSの精神性はプー・ルイそのもの。BiSにカメラを向けていても、どうしてもプー・ルイのことを見てしまいますね。

■テレクラはかつて大人の社交場だった

 

──『アイドルキャノンボール』の最終ステージの舞台は横浜へ。まだ、横浜にはテレクラがあるんですか?

松尾 あります。一軒だけですが。けっこー電話はつながって、5分で出会えました。結局、ツイッターで募集して、連絡してくれた女性を撮ったわけですが、テレクラ内でツイッターを使いました。意味はありませんが(笑)。

──テレクラで出会った女性たちとのハメ撮りAV『私を女優にしてください』などの人気シリーズを手掛けた松尾監督の、テレクラに対するこだわりが感じられます。

松尾 やっぱり、テレクラ愛はありますし、出逢いのツールとして、辛うじてまだ機能していますね。かつてはテレクラはひとつの文化、大人の社交場だったんです。地方のテレクラは本当に面白かった。お客さん同士が集まって、みんなで伝説自慢するんです。「あの女はやめたほうがいい」とか情報交換もしていました。今はお店だけが残って、テレクラ文化は消えてしまいましたね。テレクラの代わりに、みんなSNSを活用しています。テレクラ以上に出会い系は盛り上がっていますね。

──そして、いよいよ最終審査発表。大号泣する監督もいれば、「えっ、どうしてそこまでやるの?」と驚きの行動に出る監督もいる。映像監督としての“業”が一線を越えさせてしまうんでしょうか?

松尾 そういうことでしょうね。やっぱり『キャノンボール』って、男同士の意地の張り合いなんですよ。誰が優勝したかはここでは伏せますが、彼は審査員として参加していた渡辺淳之介さんも巻き込んでしまいますからね。自分の持っている映像監督としての資質をいかんなく発揮してみせた。ここまでやってしまったら、次回の『キャノンボール』はどうなってしまうんだという恐怖がありますね(笑)。

■カンパニー松尾に影響を与えた監督とは?

 

──2016年に行なわれた新生BiSのオーディション合宿に密着取材した『BiS誕生の詩』を松尾監督は撮り、同じ合宿に同行していたエリザベス宮地監督は『WHO KiLLED IDOL SiS消滅』(17)として撮り上げた。同じ題材を扱いながらも監督が違えば、違った作品として完成する。2人の作品を見比べると、松尾さんのほうがやはり女の子をかわいく撮っているというか、エロく感じさせます。

松尾 やっぱり監督が違えば、編集も違ってくるし、カットの選び方も変わってきます。僕は女の子がかわいいい表情をしているカットを探すのが大好きなんです。監督なんだから、当たり前と言えば当たり前なんですけどね。なるべく、女の子のいい表情を使うようにしています。AV監督もいろいろで、バクシーシ山下は女の子のかわいい映像は撮れないし、撮らなくていい監督でしょう(笑)。その点、僕はポップなAVをつくり続けてきたこともあって、女の子がかわいく映っているイメージシーンもよく挿入してきたんです。

──カンパニー松尾=ハメ撮り、で語られがちですが、カンパニー松尾監督作品は編集や選曲もいい。

松尾 そういう部分で、ごまかしているんですよ(笑)。

──テレビドラマ&劇場版『モテキ』をヒットさせた大根仁監督は、「カンパニー松尾の影響を受けた」と公言しています。逆にカンパニー松尾さんが影響を受けた映画監督を教えてください。

松尾 大根さんは今は違うと思いますけど、『モテキ』の頃はそんなふうに言ってくれて、うれしかったですね。僕が影響を受けた映画監督……。申し訳ないけど、映画はほとんど観てこなかったんです。スピルバーグは一本も観てないし、コッポラもほぼ観ていません。映画監督じゃなくて撮影監督ですが、挙げるとすればクリストファー・ドイルでしょうね。手持ちカメラを使う、広角レンズを愛用するなど、AV監督に通じるものを感じさせます。もちろん、ドイルが撮った映像は比べようがないくらい芸術的ですよ。ドイルは自分でも監督するようになりましたが、僕はウォン・カーウァイ監督とコンビを組んでいた『欲望の翼』(90)や『ブエノスアイレス』(97)の頃がいちばん好きですね。

──松尾さんが「ハマジム」を立ち上げて15年。AV業界の現状は?

松尾 会社経営は年々厳しくなっています。2000年代は1本出すと2000本~2500本は売れていたのが、今は700本程度になっています。売り上げは三分の一に下がってしまっています。全盛期と比べると四分の一です。配信のほうで何とかカバーしていますが、それでも収益は半分程度。多分、AV業界はどこもそんな感じだと思います。収益が半分に減ったら、普通なら会社が潰れるところでしょうが、うちは小さい会社なので何とかやっています。大きな会社は薄利多売でやっていくか、規模を縮小するかしかないでしょうね。劇場版が当たったことで、「ハマジム」としても助かりましたが、単館系での公開なので、すごい収益というわけではありません。AVの可能性を広げるという目的もあって劇場版をやっていますが、うちは本来AVメーカーなので、AVで生き残りたいというのが本音なんです。

──最近のハリウッドでは、セクハラが大きな問題となっていますが……。

松尾 AV業界に限らず、セクハラ、パワハラは、どこの業界でも起きうると思います。AVではセクハラっぽく撮っているだけで、実際にセクハラ、パワハラしていれば、AV業界内で問題になって、干されることになりますね。AVの撮影に限ってですが、「いや」「やめてください」はOKなんです。その先を撮るのがAVですから。中には「殺して!」なんて言う女性もいますよ(笑)。なので、本当にNGな場合は「ストップ!」と言うようにしてもらっています。

──カンパニー松尾はAV監督としても、まだまだ現役であり続ける?

松尾 僕も50歳を過ぎてしんどくはなってきましたが、まだ月1~2本ペースで新作を撮っています。いろんな女性と出会うので、仕事に飽きることはないんです。女性とSEXしてお金がもらえるなんて、幸せなこと。今後も頑張るつもりです(笑)。

──劇場版を楽しんだ人は、カンパニー松尾監督のAV作品も観てほしいなと思います。

松尾 そうですね。『キャノンボール』をきっかけに、AVも観てもらえるとうれしいです。「ハマジム」にアクセスすれば、配信もしていますので。また僕に限らず、『キャノンボール』に参加している監督たちの本業のほうの作品も、ぜひ観てほしいなと思いますね。
(取材・文=長野辰次/撮影=尾藤能暢)

『劇場版アイドルキャノンボール2017』
監督/カンパニー松尾
出演/BiS、BiSH、GANG PARADE、WACKオーディション参加者、渡辺淳之介、高根順次、平澤大輔、今田哲史、カンパニー松尾、バグシーシ山下、アキヒト、梁井一、嵐山みちる、岩淵弘樹、エリザベス宮地
配給/日活 2月3日より渋谷HUMAXシネマほか全国順次公開中 R15+
(C)2017 WACK INC. / SPACE SHOWER NETWORKS INC.
http://idol-cannon.jp

●カンパニー松尾
1965年愛知県春日井市出身。テレビ番組の製作会社勤務を経て、AV制作会社で働くようになり、87年に安達かおる率いるV&Rプランンングに入社。88年に『あぶない放課後2』で監督デビュー。全国のテレクラを回った『私を女優にして下さい』や『燃えよテレクラ』は人気シリーズとなる。95年にV&Rプランニングを退社し、フリーのAV監督に。2003年にAVメーカー「HMJM(ハマジム)」を立ち上げ、現在に至る。レース形式でAV監督たちが目的地までのスピードとナンパした女性とのエッチ体験を競い合う『テレクラキャノンボール』は97年からスタート。『テレクラキャノンボール2009 賞品はまり子Gカップ』はその年の「AVグランプリ」にてプレス賞を受賞。『テレクラキャノンボール2013 賞品は神谷まゆと新山かえで』は2014年に劇場公開され、大反響を呼んだ。その他、劇場公開された監督作に『劇場版BiSキャノンボール』(15)、『劇場版BiS誕生の詩』(17)がある。
http://www.hamajim.com/home.php

“炎上絵本作家”のぶみが総長だった「池袋連合」って実在したの? 瓜田純士に聞いてみた!

 人気絵本作家・のぶみ氏(39)が作詞した「あたし、おかあさんだから」をめぐる騒動(記事参照)が収まらない。当初は歌詞の内容に関する炎上だったが、そこから延焼する形で真偽を取りざたされているのが、のぶみ氏の「池袋連合という暴走族を束ねる総長だった」とのプロフィールだ。果たして池袋連合という暴走族は実在したのか? この手の疑問は、あの男に聞くのが一番だ。のぶみ氏の1つ年下で、都内の有名不良だった“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)に緊急電話取材!

――ちょっとお尋ねしたいことがあり、お電話しました。

瓜田 なんでしょう?

――「池袋連合」という暴走族をご存知ですか?

瓜田 聞いたことないですね。いつの時代の話ですか?

――瓜田さんが16歳か17歳の頃だと思われます。

瓜田 ってことは1990年代後半、俺がちょうど稼業入りした頃ですね。

――はい。「池袋連合」は、瓜田さんの1つ年上の「のぶみ」という方がリーダーで、彼が18歳になる直前まで、中池袋公園を根城に160~200人の勢力を誇っていたそうです。

瓜田 初耳ですね。俺の記憶が正しければ、池袋界隈の暴走族だと、古くは「群龍會」「龍神會」あたりが有名です。あと、これは暴走族じゃなくてチーマーだけど、俺の3つ4つ上くらいの世代だと、「変態倶楽部」っていうチームが90年代後半に幅を利かせてましたね。で、そのあと彗星の如く現れたのが「全日本TC連盟」という暴走族です。

――聞いたことがあります。

瓜田 「全日本TC連盟」は昔からある有名な暴走族で、しばらく休眠状態だったんですが、俺の1つ上の世代が、90年代後半に短期間だけ復活させたんですよ。その中には「巣鴨麗心愚(とげぬき麗心愚)」とかいう、なかなかボキャブラリーセンスのあるチームもあって、池袋、巣鴨、大塚あたりでよく走ってました。

――そのほか、90年代の池袋界隈で有名だった暴走族は?

瓜田 「ワード」ってのもいたし、「豊島連合」ってのもいました。あとこれは暴走族じゃないけど、「Florence13」っていう赤ギャングもいましたね。石田衣良原作のクドカンのドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のモデルになったとウワサのカラーギャングです。そんなところでしょうか、池袋と聞いて、俺がパッと思い出せる不良グループは。

――つまり、「豊島連合」は存在したけど、「池袋連合」は存在しないんですね?

瓜田 いや、そうとも言い切れません。というのも俺は当時、都内の第一線で不良をやってたつもりだけど、自分が一番だと思って周りが見えない状態だったから、もしかしたら俺が勉強不足で知らないだけで、そういう活動を行ってる奴らが、どこかに実在したのかもしれない。だから、俺が見た世界だけで「ない」と言い切るのは失礼かな。

――なるほど。

瓜田 ただ、仮にそういう奴らがいたとしたなら、当然、俺の存在は知ってたはずだし、俺の目の前に現れて挑発したりケンカを売ってきたりは、まずありえないことです。そういう接触がなかったら知らないわけで。あったら当然、知ってますから。それが答えです。で、その“池袋連合のなんちゃら”ってのが、どうしたんですか?

――この人なんですが(と言って、のぶみ氏の騒動を報じる記事をメール送信)。

瓜田 届きました。

――この顔に見覚えは?

瓜田 いや、まったく。(記事を読みながら)ふ~ん、絵本作家なんだ。すごいな、『情熱大陸』(TBS系)にも出てるんだ。この人が今、叩かれてるんですか?

――そうなんですよ。

瓜田 そいつの過去がなんであれ、ほじくり返すのは野暮ってもんでしょ。大切なのは、過去よりも今だから。子ども相手に本を作るなんて、素晴らしいことじゃないですか。こいつに限らず、昔ワルかった奴ら全員について思うことだけど、そいつが改心や更生をしたんなら、そこだけを見てあげたいし、見てほしいと思いますね。俺は自分も更生中の身だから、特にそう思いますよ。

――「池袋連合」がウソだとしても許容できますか?

瓜田 暴走族じゃなくて妄想族だったとしても、そういう妄想力があるからこそ、子ども向けの作品をたくさん作れるのかもしれないじゃないですか。絵本だかなんだか知らないけど、見栄晴みたいな顔して頑張って作ってるんだから、成功してるんだったらそれはすごいことだし、応援してあげたいと思いますよ。

――添付した歌詞が今、世の中の多くのママを怒らせているのですが。

瓜田 今ざっと読んだけど、そいつにとってのお母さんがこう、ってことを歌詞にしただけでしょ。そんなの十人十色。「何が正しいお母さんか」なんてことに、正解はないわけで。これを不特定多数が見たり聞いたりするところに投げ込んじゃったからたくさん反感を買ったみたいだけど、寄ってたかって叩くようなことでもないでしょ。個人的にはどうでもいい問題というか、まったく興味ないですね。

 * * *

 不良の世界の話だけに、ムキになって糾弾するかと思いきや、意外と優しい瓜田であった。さすが“キング・オブ・アウトロー”!
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
http://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

※瓜田純士公式ブログ
http://junshiurita.com

※瓜田純士&麗子Instagram
https://www.instagram.com/junshi.reiko/

“炎上絵本作家”のぶみが総長だった「池袋連合」って実在したの? 瓜田純士に聞いてみた!

 人気絵本作家・のぶみ氏(39)が作詞した「あたし、おかあさんだから」をめぐる騒動(記事参照)が収まらない。当初は歌詞の内容に関する炎上だったが、そこから延焼する形で真偽を取りざたされているのが、のぶみ氏の「池袋連合という暴走族を束ねる総長だった」とのプロフィールだ。果たして池袋連合という暴走族は実在したのか? この手の疑問は、あの男に聞くのが一番だ。のぶみ氏の1つ年下で、都内の有名不良だった“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)に緊急電話取材!

――ちょっとお尋ねしたいことがあり、お電話しました。

瓜田 なんでしょう?

――「池袋連合」という暴走族をご存知ですか?

瓜田 聞いたことないですね。いつの時代の話ですか?

――瓜田さんが16歳か17歳の頃だと思われます。

瓜田 ってことは1990年代後半、俺がちょうど稼業入りした頃ですね。

――はい。「池袋連合」は、瓜田さんの1つ年上の「のぶみ」という方がリーダーで、彼が18歳になる直前まで、中池袋公園を根城に160~200人の勢力を誇っていたそうです。

瓜田 初耳ですね。俺の記憶が正しければ、池袋界隈の暴走族だと、古くは「群龍會」「龍神會」あたりが有名です。あと、これは暴走族じゃなくてチーマーだけど、俺の3つ4つ上くらいの世代だと、「変態倶楽部」っていうチームが90年代後半に幅を利かせてましたね。で、そのあと彗星の如く現れたのが「全日本TC連盟」という暴走族です。

――聞いたことがあります。

瓜田 「全日本TC連盟」は昔からある有名な暴走族で、しばらく休眠状態だったんですが、俺の1つ上の世代が、90年代後半に短期間だけ復活させたんですよ。その中には「巣鴨麗心愚(とげぬき麗心愚)」とかいう、なかなかボキャブラリーセンスのあるチームもあって、池袋、巣鴨、大塚あたりでよく走ってました。

――そのほか、90年代の池袋界隈で有名だった暴走族は?

瓜田 「ワード」ってのもいたし、「豊島連合」ってのもいました。あとこれは暴走族じゃないけど、「Florence13」っていう赤ギャングもいましたね。石田衣良原作のクドカンのドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のモデルになったとウワサのカラーギャングです。そんなところでしょうか、池袋と聞いて、俺がパッと思い出せる不良グループは。

――つまり、「豊島連合」は存在したけど、「池袋連合」は存在しないんですね?

瓜田 いや、そうとも言い切れません。というのも俺は当時、都内の第一線で不良をやってたつもりだけど、自分が一番だと思って周りが見えない状態だったから、もしかしたら俺が勉強不足で知らないだけで、そういう活動を行ってる奴らが、どこかに実在したのかもしれない。だから、俺が見た世界だけで「ない」と言い切るのは失礼かな。

――なるほど。

瓜田 ただ、仮にそういう奴らがいたとしたなら、当然、俺の存在は知ってたはずだし、俺の目の前に現れて挑発したりケンカを売ってきたりは、まずありえないことです。そういう接触がなかったら知らないわけで。あったら当然、知ってますから。それが答えです。で、その“池袋連合のなんちゃら”ってのが、どうしたんですか?

――この人なんですが(と言って、のぶみ氏の騒動を報じる記事をメール送信)。

瓜田 届きました。

――この顔に見覚えは?

瓜田 いや、まったく。(記事を読みながら)ふ~ん、絵本作家なんだ。すごいな、『情熱大陸』(TBS系)にも出てるんだ。この人が今、叩かれてるんですか?

――そうなんですよ。

瓜田 そいつの過去がなんであれ、ほじくり返すのは野暮ってもんでしょ。大切なのは、過去よりも今だから。子ども相手に本を作るなんて、素晴らしいことじゃないですか。こいつに限らず、昔ワルかった奴ら全員について思うことだけど、そいつが改心や更生をしたんなら、そこだけを見てあげたいし、見てほしいと思いますね。俺は自分も更生中の身だから、特にそう思いますよ。

――「池袋連合」がウソだとしても許容できますか?

瓜田 暴走族じゃなくて妄想族だったとしても、そういう妄想力があるからこそ、子ども向けの作品をたくさん作れるのかもしれないじゃないですか。絵本だかなんだか知らないけど、見栄晴みたいな顔して頑張って作ってるんだから、成功してるんだったらそれはすごいことだし、応援してあげたいと思いますよ。

――添付した歌詞が今、世の中の多くのママを怒らせているのですが。

瓜田 今ざっと読んだけど、そいつにとってのお母さんがこう、ってことを歌詞にしただけでしょ。そんなの十人十色。「何が正しいお母さんか」なんてことに、正解はないわけで。これを不特定多数が見たり聞いたりするところに投げ込んじゃったからたくさん反感を買ったみたいだけど、寄ってたかって叩くようなことでもないでしょ。個人的にはどうでもいい問題というか、まったく興味ないですね。

 * * *

 不良の世界の話だけに、ムキになって糾弾するかと思いきや、意外と優しい瓜田であった。さすが“キング・オブ・アウトロー”!
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
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「皇族との結婚を舐めすぎ」眞子さま、小室圭さんとの“結婚延期”を皇室ウォッチャーが解説

 2月6日、宮内庁が秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚が、2020年に延期される見通しになったことを発表。その理由について、眞子さまは「充分な準備を行う時間的余裕がないことを認識するようになりました」と、宮内庁を通じて表明したものの、この前代未聞の事態に、日本国民は大いに困惑している。

 昨年9月の婚約内定会見で、小室さんは眞子さまを「月」、眞子さまは小室さんを「太陽」に喩えられるなど、息の合った仲睦まじい様子を見せていた2人に、何が起こったのか。今回、皇室ウォッチャーX氏に、“結婚延期”発表をどう見たか、話を聞いた。

――眞子さまと小室さんの結婚延期の一報を聞いたときは、とても驚きました。

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 小室さんのお母さんが、元婚約者との間に400万円の借金トラブルを抱えていたという週刊誌報道がありました。皇族に関する費用は、全て国家予算、つまり国民の税金によって賄われている事情もあり、やはり金銭絡みのスキャンダルは絶対にNG。そういった問題を抱える家に嫁ぐというのは、見過ごせないと考えたのではないでしょうか。私は、あの報道があった時に、「宮内庁から何か発表があるかもしれない」とは思っていましたね。

――小室さん、またその家族に関しては金銭問題のほかにもさまざまな報道がありましたが、それらも結婚延期に少なからず影響を及ぼしたのでしょうか。

X 小室さんは現在パラリーガルで、年収200~300万円程度だけに経済的不安があると盛んに言われていました。また、小室さんのお父さん、お祖父さんが自殺しており、また、お母さんが新興宗教にハマッているとも報じられましたが、正直言って、それらが“結婚延期”につながったとは考えられません。ご家族の自殺に関しては小室さん自身には関係がないことですし、日本では信教の自由が認められています。やはり、“金銭トラブル”によって、延期になったと思います。ただ、私自身は小室さんに対して、以前からあまりいい感情は持っていませんでした。

――と、言いますと?

X 婚約内定報道があった翌日、小室さんが勤める弁護士事務所の前で、ちょっとした会見が行われていました。その様子をテレビで見たときに、彼の妙に堂々としたしゃべり方が気になったんです。「皇族と結婚するのに、なぜこんな自信に満ちた態度なのか?」「図太すぎるし、調子に乗っている」と感じました。婚約内定会見の際もそうです。皇族との結婚という重みをちゃんと受け止めていれば、汗をかいたり、早口になったりして当然なのに、そういった様子は見られませんでしたね。彼は、皇族と結婚する重大さをわかっていないのではないかと思ってしまいます。

――なぜ宮内庁は、事前に小室さん自身やご家族のことを調査しなかったのだろうと、疑問が募るのですが……。

X 世間では、NHKが婚約内定のスクープを報じたことにより、十分な調査ができなかったのではと指摘されていますが、それはどうなんでしょう。宮内庁の調査といっても、本人たちにお話をお聞きするだけでしょうし、小室さん側が借金トラブルなどの話を黙っていたら、宮内庁も把握しきれないと思います。

 05年に清子さまとご結婚された黒田慶樹さんは、初等科から学習院で、秋篠宮さまのご学友でもありました。さらに親戚筋には旧華族の人物もおり、ご職業も東京都職員と、宮内庁としては安心できる人物だったのでは。そんな黒田さんに比べると、やはり小室さんには不安要素が多かったとは思われます。

――眞子さまと小室さんは、大学でお知り合いになられただけに、皇室関係者も、眞子さま自身も、あまり詳しく人物像を把握しきれてなかった面もあるのでは?

X まさに「恋は盲目」でしょう。眞子さまは、学生時代、あまり男子と活発に交流されるタイプではなかったと聞きます。それで突然、男性から「結婚しよう」といわれ、ときめいてしまったというのは、なきにしもあらず。小室さんに対して「この人を逃したら」と思ったのかもしれませんね。ただ、そもそも大学生の身分で、皇族にプロポーズするという点からしても、小室さんには疑問を抱かざるを得ません。そんな奴がいるのか、と。普通、恐れ多いと感じると思うのですが……。

――眞子さまはもちろんのこと、秋篠宮さまや紀子さまも大きなショックを受けられていると思うのですが。

X それは間違いありません。特に秋篠宮さまは、眞子さまをとても可愛がられていらっしゃるそうで、昨年8月には、お二人だけでハンガリー旅行に行かれるほど、とても仲がよい父娘なんです。それだけに、小室さんには怒りを覚えても当然だと思います。また、小室さんは、眞子さまだけでなく、“秋篠宮家”の顔に泥を塗ったことになるのです。来年、皇太子待遇となる秋篠宮さまにとっては赤っ恥でしかありません。

――世間では、「このまま婚約解消になるのではないか」などともいわれています。

X あると思います。即婚約解消にならなかったのは、タイミング的に、「週刊誌報道がきっかけで」と世間に受け止められるのを避けるためでしょう。これから2年で一体どうなるのか……これは個人の意見ですが、小室家の借金トラブルは、お母さんの問題であって、小室さん自身の問題ではありません。もちろん、胡散臭いな……という前提はありつつも、例えば借金を全部返済し、小室さんが経済的に安定した職業に就くなどしたら、結婚というのもあると思います。ただ、前代未聞の結婚延期という事態となり、さまざまな重圧がのしかかる中、小室さんに眞子さまと結婚するだけの度量があるのか。この2年で、小室さんの方から辞退することも十分あり得ると思いますよ。

男たち女たちはなぜ競うのか? カンパニー松尾がキャノンボール、アイドル、テレクラ、AVを語る【前編】

 AV作品ながら映画館で上映された『劇場版テレクラキャノンボール2013』(14)は記録的な大ヒット、続く人気アイドルグループ・BiSの解散ライブに密着取材した『劇場版BiSキャノンボール2014』(15)はテアトル新宿で上映され、スマッシュヒットとなった。“ハメ撮り”AVの巨匠として知られていたカンパニー松尾は、今や映画シーンでも注目を浴びる存在となっている。そんなカンパニー松尾の最新劇場公開作となるのが、2月3日より公開が始まった『劇場版アイドルキャノンボール2017』。BiS、BiSH、GANG PAREDEというアイドルグループの新メンバーを選抜するオーディション合宿に、カンパニー松尾ら超個性派の映像監督たちが同行。それぞれのアプローチ方法で、独自の映像表現を競い合うというエンターテイメント型ドキュメンタリーとなっている。日刊サイゾー初登場となるカンパニー松尾が、映像監督の“業”が炸裂する『キャノンボール』スタイルについて、プー・ルイをはじめとするアイドルについて、消えつつあるテレクラ文化について、そしてAV業界の現状について語った。

──『テレクラキャノンボール』『BiSキャノンボール』が劇場公開され、大反響を呼びました。カンパニー松尾監督は、どのように受け止めているんでしょうか?

カンパニー松尾(以下、松尾) うれしいですよ。うれしいから、続けているんです。それまでAVでそれなりにやってきたつもりではいましたが、下水道をひたすら走っているような感覚というか、狭くぬるい場所にずっと留まっていた感じだったのが、映画館で大きな反響をもらえて、すごく新鮮だったんです。それまでのAVって“抜く”ためのものだったわけですが、そうじゃないAVを僕は撮り続けて、そのAVのまま劇場公開され、僕がAVの可能性を広げたいと思ってやってきた部分に対して、ちゃんと反応してもらえた。これは、うれしかったですね。映画監督が3~5年がかりで映画を撮る気持ちが分かった気がしました。AVってモニター越しに1人で観てもらうものだったのが、劇場では観客の数だけ笑いが倍増し、驚きの声も大きくなる。『テレクラキャノンボール』を初めて劇場公開したときの興奮が忘れられず、続けているんだと思いますね。

──満席札止めになるほどヒットした『BiSキャノンボール』ですが、人気アイドルの解散ライブ前夜のホテルをAV監督たちが密着取材するという内容は、ファンの間で賛否両論が起きたわけですが……。

松尾 普通に考えれば、大事な解散ライブの前夜にホテルに押し入って、何やってくれたんだってことですよね。しかも、ビーバップみのるはメンバーの1人を朝まで寝かせなかった。でも、BiSってアイドルらしくない破天荒さが売りで人気を得たグループだったわけです。公開当時、濃いファンは「なんでハメ撮り監督と一緒にいるのにSEXしないんだ」と怒った。自分が推しているアイドルが壊れていく様を応援しているコアなファンもいたんです。アイドルにハメ撮りを迫るなんてと怒るファンもいれば、なぜハメなかった怒るファンもいた。両方から怒られてしまった(笑)。

──それでもまた、BiSのマネージャー・渡辺淳之介&スペースシャワーTVの高根順次プロデューサーから、新メンバーオーディション合宿の撮影取材のオファーが届いた。松尾さん以上に面白いドキュメンタリーを撮れる人がいないということですよね?

松尾 いや、そんなことはないと思います。僕より面白いものを撮れる人はいっぱいいるでしょう。でも、どうしてでしょうね? 渡辺さんも、高根さんも、そしてBiSたちも、他の人たちがやらないような面白いことをやりたい人たちなんです、きっと。今はいろいろとコンプライアンスとかがうるさい時代だけど、僕個人はコンプライアンスとかには囚われない人間なんです。もちろん、人間としてのコンプライアンスはありますよ。でも、映像を撮る、ドキュメンタリーをつくるという前提のある限りでは、モラルに縛られていてはつまんないと思うんです。多分、そこを期待されているんでしょうね。

──いわば、撮る側も撮らせる側も“共犯関係”にあるわけですね。

松尾 そういうことだと思います。特に渡辺さんとの関係はそうでしょうね。彼は自分のプロダクションに所属するアイドルたちは決して脱がないと信じているわけです。信じているから、ハメ撮り監督である僕らにアイドルを差し出すことができる。言ってみれば、渡辺さんは最高のM嬢たちを僕らに差し出してくれているんです。やれるものなら、やってみろと(笑)。

──劇場に足を運ぶ観客たちもまた共犯関係となる。

松尾 そうですね。1人で観るより、大勢で観たほうが『キャノンボール』は断然面白いですしね。

■非AV監督が『キャノンボール』に新しい波を起こす!?

 

──今回の『アイドルキャノンボール』に参加した監督たちですが、『テレクラキャノンボール2013』からずいぶん顔ぶれが変わってきました。

松尾 変わりました。『テレクラキャノンボール2013』は僕やバクシーシ山下ら50代の監督、そして40代の中堅監督、30代の若手監督たちの世代間抗争も見どころになっていました。40代のビーバップみのる、タートル今田は『BiSキャノンボール』でも活躍しましたが、今回は2人とも人生いろいろありまして出場していません。その代わりに参戦したのが『遭難フリーター』(09)という社会派ドキュメンタリーで監督デビューした岩淵弘樹、普段はアーティストのプロモーションビデオを撮っているエリザベス宮地という若手の非AV監督たちなんです。今回は『テレクラキャノンボール』ではなく『アイドルキャノンボール』ということもあり、監督の幅も広げています。パンツを脱ぐ脱がないに関係なく闘うことができる新ルールになっています。

──『遭難フリーター』は秋葉原殺傷事件後に派遣社員の苛酷さが社会問題になっていたこともあって、日刊サイゾーでも取り上げました。岩淵監督はその後、松尾さんのいる「ハマジム」の社員になっていたんですね?

松尾 岩淵は派遣社員、介護関係の仕事を経て、2014年ごろかな、「ハマジム」に社員として入ってもらい、ネット配信の業務を担当してもらいました。ネット配信の数字が残念ながら目標値に達しなかったので1年間の契約で終わりましたが、岩淵は非常に仕事ができ、酒癖は悪いけれどとても熱いものを持っている男です。もう1人のエリザベス宮地は社員経験することなく、ずっとフリーの映像監督としてやってきた男。『BiSキャノンボール』ではサポートカメラマンとして入ってもらいました。宮地は中2病より、もっとすごい小6病をこじらせ続けているような男です。会社経験がないこともあって、小中学生の感覚をそのまま持っているわけです。『キャノンボール』は人選が重要ですが、この2人は『キャノンボール』のことをよく理解しているし、心根の部分ではとても健全な人間なんです。それに『キャノンボール』って、例えばSEX自慢のAV男優を参加させても面白くないんです。男優ってカメラをスタートさせ、カットの声を掛けるまでは積極的に動きますが、『キャノンボール』は「スタート」の声を掛ける前から、そしてカットを掛けた後も撮り続けないとダメなんです。AV監督を経験していない岩淵と宮地ですが、彼らにはそれができる。彼らがパンツを脱ぐのか脱がないのかも含めて、今回の『アイドルキャノンボール』の見どころになっていると思います。

──『テレクラキャノンボール2013』で活躍した若手AV監督の嵐山みちるは『BiSキャノンボール』に続いての参戦ですが、わずか数年見ないうちに、頬が痩け、眼光をギラつかせた別人のような外見になっていることにも驚きました。AV業界のハードさを感じさせます。

松尾 今、AV業界は薄利多売の時代になっていて、嵐山みちるは月8本ペースでAVを撮っているんです。月8本ペースは異常です。人間が壊れるペースですよ。普通は半年か1年しか保たないはずですが、彼はもう2年間もそのペースで撮り続けています。アイドルのようなルックスだったのに、忙しすぎて愛嬌がなくなってしまっている。そういった時間の流れも感じてもらえると面白いかなと(笑)。

■アイドル病棟と化した6日間の合宿生活

 

──もはや人間ならざるAV監督や社会派ドキュメンタリーから流れてきた監督たちがカメラで追うのは、彼らとは真逆な清純さを売りにしたアイドルやアイドル候補生たち!

松尾 水と油の関係です。相容れない素材でドレッシングを作ろうっていうんだから、まぁ分裂しますよね(笑)。

──一見、清純で健気そうに見えるアイドルたちですが、彼女たちもまた競い合う。勝利者チームは敗者チームの持ち曲を奪うことができるというルールによって、グループ間で激しい抗争が勃発し、思いがけず大きな問題に発展していく。一度自分が手に入れたものは絶対に他人に渡したくないという、女の“業”を感じさせました。

松尾 アイドルたちの競争意識を煽るために導入された新ルールでしたが、合宿所内が曲奪い合い合戦に向かってしまい、そのことに僕は戸惑ってしまった。でも、そんな予想外の展開のお陰で、もう一本映画が公開されることになったので、結果的には良かったかなと。

──6日間のオーディション合宿はどうでしたか?

松尾 つらかった(苦笑)。近くにコンビニがないような一般の合宿所だったんですが、食事がね。箸が進まない上に、量がハンパなく多い。それを毎朝8時、昼12時、夕方6時と毎日決まった時間に同じメニューを、みんなで食べるという……。刑務所とは言わないけど、軍隊のような生活でした。人間ね、食生活が満たされていないと脳の働きも低下して、闘う気力も湧いてこないんですよ。

──アイドルのオーディション合宿というよりは、隔離病棟のように見えました。

松尾 ほんとそう。合宿所を抜け出して、コンビニまで行って帰ってきた人は、すごく生き生きして戻ってくるんですよ。一度でも外の空気を吸うと、「合宿所には戻りたくない」とみんな思ってしまう。僕も1~2度、コンビニへ行きましたが、セブンイレブンで呑んだコーヒーがすごく美味しかった。合宿所に戻るのがイヤになりましたね。食事のシーンを盛り上げるために激辛のデスソースを用意したんですが、あれもつらかった。カレー好きな僕が食べても、死ぬかと思いましたよ。アイドルたちはがんがんデスソースの入った食事を平らげていましたけど、真似しないほうがいい。彼女たち、最初は嫌っていたのに、途中から進んでデスソースを手にするようになりましたからね。プー・ルイも「あの合宿はおかしかった」と話しています。

(インタビュー後編へ続く/取材・文=長野辰次/撮影=尾藤能暢)

『劇場版アイドルキャノンボール2017』
監督/カンパニー松尾
出演/BiS、BiSH、GANG PARADE、WACKオーディション参加者、渡辺淳之介、高根順次、平澤大輔、今田哲史、カンパニー松尾、バグシーシ山下、アキヒト、梁井一、嵐山みちる、岩淵弘樹、エリザベス宮地
配給/日活 2月3日より渋谷HUMAXシネマほか全国順次公開中
C)2017 WACK INC. / SPACE SHOWER NETWORKS INC.
http://idol-cannon.jp

●カンパニー松尾
1965年愛知県春日井市出身。テレビ番組の製作会社勤務を経て、AV制作会社で働くようになり、87年に安達かおる率いるV&Rプランンングに入社。88年に『あぶない放課後2』で監督デビュー。全国のテレクラを回った『私を女優にして下さい』や『燃えよテレクラ』は人気シリーズとなる。95年にV&Rプランニングを退社し、フリーのAV監督に。2003年にAVメーカー「HMJM(ハマジム)」を立ち上げ、現在に至る。レース形式でAV監督たちが目的地までのスピードとナンパした女性とのエッチ体験を競い合う『テレクラキャノンボール』は97年からスタート。『テレクラキャノンボール2009 賞品はまり子Gカップ』はその年の「AVグランプリ」にてプレス賞を受賞。『テレクラキャノンボール2013 賞品は神谷まゆと新山かえで』は2014年に劇場公開され、大反響を呼んだ。その他、劇場公開された監督作に『劇場版BiSキャノンボール』(15)、『劇場版BiS誕生の詩』(17)がある。
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