大谷翔平など4人のメジャーリーグ選手が参加し盛り上がってきた野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に。過去の大会は高視聴率を取っただけに、今回中継するTBSも気合を入れてキャスティングに走ったが、ある人物にフラれたという。
TBSは、「侍ジャパンシリーズ」と題した強化試合1試合を含めて、準決勝まで4試合を中継する。
「WBCの中継放…
大谷翔平など4人のメジャーリーグ選手が参加し盛り上がってきた野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に。過去の大会は高視聴率を取っただけに、今回中継するTBSも気合を入れてキャスティングに走ったが、ある人物にフラれたという。
TBSは、「侍ジャパンシリーズ」と題した強化試合1試合を含めて、準決勝まで4試合を中継する。
「WBCの中継放…
日本中が不況や値上げラッシュに喘ぐ中で先月に報じられたのが、パドレスのダルビッシュ有の超大型契約というニュース。ダルビッシュは新たに6年1億800万ドル(約140億円/金額は推定、以下同)の契約を結び、30代後半の選手との異例の長期契約に驚きの声が上がった。
スポーツ界では近年、ケタ外れの巨額契約を結ぶ例が相次いでおり、サウジアラビアのチームと契約したクリスティアーノ・ロナ…
日本の夏の風物詩といえば高校野球。22日に行われた準々決勝では、下関国際(山口)が、史上初となる3度目の春夏連覇達成かと目されていた優勝候補・大阪桐蔭を逆転勝ちで下すという番狂わせが起こり、いっそうの盛り上がりを見せている。
今年の夏の甲子園は3年ぶりに一般客を入れた形で開催され、久々に球場が満員の観衆で埋まる光景が見られている。全49校の代表校の中に、あのイチローが指導し…
日米のプロ野球で数々の金字塔を打ち立てたイチローの引退から、1カ月以上が経過した。
引退会見では「この日を迎えられたことを大変幸せに感じております。後悔などあろうはずがありません。自分なりに頑張ってきたということははっきりと言えます」と照れ笑いを浮かべ、今後について質問されると「監督は無理。人望がない。それぐらいの判断能力は備えているので。トレーニングしますよ。ゆっくりするのは苦手なので」とイチロー節を交じえてコメントしていた。
現在イチローは、シアトル・マリナーズのインストラクターとして選手の指導にあたっており、弓子夫人と愛犬・一弓とゆっくり過ごす時間はお預けとなっているようだが、今後、日本での活動についてはどう考えているのだろうか。
「あるテレビ局では、イチローをキャスティングするための担当を置き、独占インタビューを取り付けようとオファーを出していますが、断られているようです。テレビ局、出版社、新聞等の各メディアはなんとかイチローとの接点を持ち、自社のオファーを了承してもらおうと必死になっています。ダウンタウンの浜田雅功や読売ジャイアンツの前監督、高橋由伸氏と対談させようとしたり、今オフにでもと、ドラマ、バラエティー番組のキャスティング交渉したり、東京オリンピックのキャスターや解説をお願いしたり、と各社趣向を凝らし、さまざまに画策して引っ張り出そうとしていますが、どれもうまくいっていないようです」(テレビ局関係者)
日本政府はイチロー本人の意向を踏まえ、国民栄誉賞の授与を見送った。
「その一方で“古巣”『オリックスグループ』の新しいCMでは川栄李奈と共演し、4月19日から放送されています。ありとあらゆるオファーが殺到していますが、当面は自身のイメージを保つために、これまで出演してきたCM以外は断る意向のようです。これからもマリナーズとの関係は継続していくといいますから、日本で活動することは、しばらくはなさそうです」(同)
多くの人に夢や希望を与えてきたスーパースターだけに、日本のメディアにもっと多く出演してもらいたいものだが……。
「イチローをもう一度日本で見たかった」──イチローの引退を聞いた多くの野球ファンがそう思ったが、本当にその可能性はなかったのか? その答えが『NHKスペシャル』で判明した。
先月、東京で行われたMLB開幕戦シリーズ第2戦後に引退を発表したイチロー。31日放送の『Nスペ』は、過去の映像を交えてイチローの内面に迫ったが、番組のハイライトは、日本球界復帰の可能性について尋ねたシーンだった。そのインタビューは昨年オフに行われたものだったが、イチローは「僕の中で、日本に戻る場所はない」と断った上で、こう答えた。
「日本でプレーする可能性があったとするなら、神戸でしかない。神戸にそのままチームがあれば考えたと思います」
イチローが米国に渡ったのは2001年のこと。それまで所属したオリックスは神戸を本拠地とし、チーム名も「ブルーウェーブ」だったが、今や本拠地は大阪に移り、チーム名も「バファローズ」だ。イチローが主軸として活躍した95年、96年にはリーグ連覇を果たしたオリックスだが、その後優勝からは遠ざかっており、イチロー退団以降はBクラスが指定席。日本全国の球場に足を運ぶ熱烈な野球ファンの男性はいう。
「12球団で、いま最もチケットの取りやすいチームがオリックスです。数字を見ると1試合当たり2万人以上入っていて合格点のように思われますが、オリックス戦は他球団のファンに人気なんですよ。ゆっくり見られますから。交流戦の阪神戦やカープ戦などは、どっちのホームゲームかわからないぐらい相手チームのファンで埋まります」
敵チームのファンでチームが潤うという、なんとも寂しい状況のオリックス。チーム経営も、行き当たりばったりの感は否めない。フリーのスポーツライターはいう。
「オリックスは誕生して30年がたつチームですが、ファンを裏切るようなことを何度も繰り返してきました。長年使ってきた『ブレーブス』という名前を捨てて旧・阪急ファンから見離されましたし、震災後に『がんばろうKOBE』を掲げて優勝しましたが、10年たたずに『ブルーウェーブ』という名前を捨て、本拠地を大阪に移しました。そんなオリックスにとって、かけがえのない宝がイチローです。“50歳現役”を宣言していたイチローはもともと大の中日ファンで、関係者の間では、『最後は中日に入るのでは』と言われていましたが、今回の『Nスペ』で、イチローが特別な愛着を持っていたのは神戸だったことがわかりました。しかし、オリックスは自らの手で復帰プランをつぶしたということです」
“逃した魚”は大きすぎたオリックス。神戸を袖にした代償は、かくも大きかったようだ。
引退を表明した大リーグ・マリナーズのイチローをめぐり、テレビ局で争奪戦が始まっている。そんな中、芸能界の“とある大物”との関係が、業界内で注目を浴びているという。
「イチローは引退後、マリナーズのフロント入りするのではと目されています。しかし、イチローが番組に出演すれば視聴率10%超えは間違いないだけに、テレビ業界が放っておくはずがない。すでに球団や代理人の元に、テレビ局からの出演依頼が殺到しているようです」(芸能記者)
最も期待が集まっているのが、俳優業だ。2006年に放映されたドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)では犯人役を好演し、役者としてのセンスもあることを視聴者に見せつけたものだった。一部では、来年放送される長谷川博己主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』や、木村拓哉との映画共演の企画も浮上していると報じられてもいる。
「イチローが芸能活動をする場合、マネジメントをするのはホリプロになる可能性が高い」と、プロダクション関係者は続ける。
「イチローは和田アキ子と親交が深く、お互いの悩みを相談し合う間柄。和田はイチローの引退試合も観戦に行っており、試合後には事務所を通じて異例の長文コメントでねぎらっています。2人は07年にテレビ番組で初共演し、意気投合。連絡先を交換し合うと、その後はメジャー通算3,000本安打、WBC連覇など、折に触れイチローを祝福。和田がプロデュースした都内の和食店はイチローも常連でした。和田はイチローに対して『芸能活動をするのであれば、ウチで面倒を見る』と伝えているといいます」
“タレント”イチローのテレビ初出演番組は、『アッコにおまかせ!』(TBS系)で決まり!?
選手生活にピリオドを打ったシアトル・マリナーズのイチロー。日米野球界のレジェンドが引退後に何をするのか気になるところだが、その一方で多くのメディア関係者が注目しているというのが、イチローを支え続けた妻である元TBSアナウンサー・福島弓子さんの動向だ。
「TBS退社後に結婚し、そのまま表舞台に出てくることはなかった弓子さんですが、何らかの形でメディアに登場させたいと画策する関係者は多いようです。特に“イチローを支えてきた妻”として書籍の執筆や講演活動などを依頼したいという声は聞こえてきます」(マスコミ関係者)
元アナウンサーで大物アスリートの妻といえば、元貴乃花親方と離婚した河野景子は、タレントとして芸能界で活動している。
「離婚してしまった河野さんと、イチローを支え続けた弓子さんとを比較する形で取り上げたいと考えるテレビのスタッフは多いと思いますね。もしもこの2人が、番組で共演でもしようものなら、相当話題になりますよ。まあ、弓子さんにはあんまりメリットはなさそうですけどね……」(テレビ局関係者)
また、各局報道番組における「女性キャスターバトル」への参戦も期待される。フジテレビでは4月から始まる夜の報道番組『Live News α』のキャスターに三田友梨佳アナを起用。TBS『NEWS23』では7月から元テレビ朝日の小川彩佳アナが起用されると報じられ、テレビ朝日『報道ステーション』は徳永有美アナをメインキャスターに昇格するとの情報もある。これらに加え、日本テレビ『news zero』の有働由美子アナ、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』の大江麻理子アナといった各局ツワモノぞろいのバトルが展開されようとしているのだ。
「この並びに福島弓子アナが入ってきたら、すべてをなぎ倒すくらいのインパクトがある。どの局も現在決まっているキャスターを引きずり下ろしてでも起用したいと考えるはずです」(同)
関係者たちの期待は広がるが、実際問題として弓子さんがテレビ界に戻ってくる可能性はあるのだろうか。
「イチローが現役時代は、あくまでも“イチローを支える”ということを最優先にしていた弓子さんですが、今後は自身のために使う時間も増えることは間違いない。イチローとしてもこれまで献身的に支えてきてくれた感謝の思いもあるはずだから、弓子さんのやりたいことを優先していく可能性もあると思います。そう考えると、弓子さんの意欲があるならば、キャスターとしても復帰もない話ではないと思います」(週刊誌記者)
これまで通り、イチローを支えるのか、それとも自身が主役となるのか──。福島弓子さんの次なる人生に、多くの人々が注目している。
昭和の大スター・長嶋茂雄と王貞治の現役時代を見ていない。生まれていなかったのだから仕方がないとは思いつつ、野球ファンとしてはやるせなく感じるときがある。
後年、イチローの現役時代を見たかどうかについても、きっと野球ファンの間で話題になるんだろうな……そんなことをあらためて考えさせられる、「イチロー引退」後の1週間だった。
この間、スポーツ番組やニュース番組はもちろん、情報番組もイチロー一色。引退会見から一夜明けた22日の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は、番組構成がなんと「イチロー」と「天気」の2つだけ。きっとクレームもあっただろうが、この決断には恐れ入った。
ここまで極端ではないにせよ、各局・各番組、いかにほかとは違った視点でイチローの引退(もしくはイチローの偉業)を伝えるか、知恵を絞っていてとても興味深かった。いくつかの番組をピックアップして、それぞれの腐心のさまを振り返ってみたい。
ミッツ・マングローブがMCを務める不定期放送のこの番組。もともと22日に「メジャー開幕!45歳イチロー伝説」と題して番組が組まれており、前日までの開幕戦の模様と、45歳のシーズンがどうなるかを語り尽くす50分になるはずだった。それが引退の報を受け、急きょ「現役引退!45歳イチロー伝説」とテーマを変えての生放送に。この瞬発力と臨機応変さは、さすが“皆様のNHK”だ。
秀逸だったのはゲストの顔ぶれ。元メジャーリーガーと並んで、マナカナの三倉茉奈&イチローモノマネの第一人者・ニッチロー’がいたこと。初めから「引退特番」を作ろうとしたのならば呼ばれなかったであろうこの2人がいたことで、番組にいい緩急が生まれていた。
三倉茉奈といえば、子役時代にCMで共演して以来、イチローとは懇意の間柄。「実は初恋の人だったんじゃないの?」とミッツから問われて、「あ、それはないです」と即答したのは素晴らしかった。
緩急の「緩」を務めたのが茉奈&ニッチロー’なら、「急」を担ったのがMLB解説でおなじみのAKI猪瀬だ。「MVPを獲得した2007年MLBオールスターでのランニングホームランにイチローの技術が集約されている」として、次のコメントを残していた。
「イチロー選手のすごさって、小さなことを積んでいく継続力。イチロー選手の数々のギネス記録の中で、唯一、継続的ではないカテゴリーがこの1本。刹那的な輝き。非常に、イチロー選手の中でユニーク。唯一無二の1本です」
今回の引退発表後、数え切れないほどこのランニングホームランの映像を見たが、この視点を投げかけていたのはAKI猪瀬だけだったと思う。
また、いつもアスリートに寄り添うミッツのまとめ方も素晴らしかった。
「最後の打席。空気を読めよ、という方も多いですけど、あれがセーフになっていたら、よりイチローさんの引退を受け入れられなかったと思う。まだ全然できるじゃん、と。あれくらいわかりやすい、ピリオド的なシーンを見ないと、納得できなかったと思う」
「アスリートという言葉だって、平成の時代になってから使われた言葉。野球界でアスリートという言葉が似合う選手なんていなかった。(中略)新しい時代の価値観を先導したのもイチローさんの功績だと思う」
緊急生放送とあって、情報の間違いなどNHKらしからぬミスも出てミッツが声を荒らげる場面もあったが、それもご愛嬌。実に見応えのある50分だった。
23日と24日、それぞれ違った視点でイチロー振り返り企画を展開した『Going!』。23日の放送で印象的だったのは「イチローの強肩ぶり」についてのインサート映像だった。
元同僚にして元メジャーリーガー、長谷川滋利と田口壮がイチローの守備のすごさについて語っていくのだが、その際に流れた映像は、まずはオリックス時代の強肩ぶり。その後、コーナー後半では18日に行われた、マリナーズ対巨人のエキシビションマッチでの遠投映像を何度も何度も(それこそ10回近く)流していた。
番組側の狙いとしては、「45歳でもまだ肩は衰えていない」と伝えたかったはず。なのに、その直前まで20代前半のイチローの姿を映していたがために、結果的にはイチローの衰えが露呈してしまった。あれは意図的だったのか、たまたまだったのか……。
ちなみに、他局で「イチローの強肩ぶり」を示す際、当然のようにメジャー1年目の開幕直後、代名詞となった「レーザービーム」送球を流すのがお約束。だが、日テレでこの映像が流れることはない。
これは、巨人戦を重視する日テレゆえ、長年にわたってMLBとの映像契約を結んでいないからだ(それゆえ、大谷翔平の活躍ぶりを伝える際も、写真を使った紙芝居形式がほとんどだ)。そんな日テレだが、今回、中継を担当したMLB日本開幕シリーズだけは別。むしろ、試合中の映像に関しては日テレ独占素材なのだ。普段、MLBに熱心でない局がイチロー引退の基幹局的な位置付けとなったのは、なんとも不思議な構図だった。
一方、24日の『Going!』では、「秘蔵映像で振り返るイチロー」と題して、オリックス時代のイチローのオフショットを中心に展開。これまた、メジャ―映像が使えない日テレだからこその逆転の発想だ。
その中で秀逸だったのは、94年、日本人初のシーズン200本安打を達成した際の単独インタビューで「今の気持ち」について質問した際、イチローが「おなかが減ってご飯を食べたいです」とコメントしていたこと。
ご存じの通り、「おなか減ってきた……」は、今回の引退会見を切り上げる際にイチローが発した言葉。見事に20歳のイチローと45歳のイチローがリンクしたのだ。過去の膨大な素材からこの言葉を見つけた瞬間の担当ディレクターの喜んだ姿がまじまじと浮かぶ。資料探し、お疲れさまでした。
24日深夜放送の『S☆1』は、「ありがとうイチローSP! 未来に残すべきイチローの野球とは?」と題して、イチローの過去の言葉から、その偉業を振り返る企画だった。
ここ数年、民放でイチローに最も密着していたのは、TBS系スポーツ番組。その“独占インタビュー”は『NEWS 23』や『S☆1』におけるキラーコンテンツだった。
今回の『S☆1』は、その貴重な資産をしっかり生かした好企画であり、「現役最後の会見、すべての言葉が、名言だった」という始まりのナレーションから期待を抱かせるものに。中でも感慨深かったのは、次の言葉だ。
「野球界の中で、間違った言い伝えが存在している。野球はパワーだ、みたいな。明らかに僕は間違っていると思うし、何によってパワーが生まれるのかが大事であって、パワーが先に来てはいけない(中略)そこの部分では、退化しているんです、野球界は」
今回の引退会見においてもイチローが言及した話題であり、若干、消化不良だったところをしっかりと補ってくれる良編集だった。
この1週間、主にラジオ番組において、タレントや芸能人がイチローに言及する機会は多かった。
たとえば、
「『何かおかしなこと言ってますか?』って、『ずーっとおかしいですよ』って言いたかった」「なんか女子アナが質問したら、『アナウンサーみたいなこと聞かないでよ』って、お前のカミさんはアナウンサーだろ!」
といった感じで、引退会見での一言一句に突っ込んでいたのがTBSラジオ『JUNK爆笑問題カーボーイ』における太田光。隣には芸能界随一の野球好き、田中裕二が座っていたわけだが、その田中を抑えて太田がイチローについてしゃべりたくてしょうがない、となっていたところに、イチローの「ジャンルを超えたスター感」が表出していた。
一方、「イチローは我々の原点です」と語ったのは『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(同)でのナイツの2人。というのも、ナイツの鉄板ネタ「ヤホーで調べてきました」の最初のネタがイチローだったというのだ。
「日本で一番有名な人を言い間違えよう、ということで、最初がイチロー。そのあとがSMAPかな」と、ネタ作りの原点を明かしてくれた。その二大スターが表舞台から姿を消してしまったという事実が、あらためて「平成の終わり」を感じさせてくれた。
***
といった感じで、この1週間におけるイチロー企画を振り返ってみたが、これでも筆者が遭遇できた一部分にしかすぎず、もっともっと多くの番組で、そして芸能人がイチローを話題にしていたのは明らかだ。
今後も、真打ちとも言いたくなる『NHKスペシャル イチロー 最後の闘い』が31日に放送される予定。イチロー引退狂騒曲は、平成の終わりを越え、次の元号に変わった後も続いていくのではないだろうか? くりぃむしちゅー・上田晋也がそんな状況を的確に表現していたので最後に記したい。
「この20数年間、イチローさんに憧れて野球を始めた人がどれだけ多いか。そしてまた、その中からプロ野球に入り、メジャーに行き、と、歴史がずっと続いていく気がします」
(文=オグマナオト)
日本だけでなく、アメリカにも衝撃が走ったメジャーリーグ、マリナーズのイチロー選手の現役引退会見。歴史的な場面に立ち会ったメディア関係者が「ドタバタ劇」の舞台裏を明かす。
メディア関係者に一報が入ったのは、午後7時過ぎのこと。事前に気づいたメディアは、そこまでいなかったという。
「なんとなくざわついたと思ったら、LINEのニュース速報で知りました(笑)。ただ、中継していた日本テレビは当初、何も報じないし、広報事務局も『事実関係を確認しています』の一点張り。結局、在京テレビ局が中心となり『会見を開け!』と迫ったので、最終的には隣接するホテルの宴会場で会見が行われましたが、それこそ放っておいたらあの場はなかったと思う」(在京テレビ局関係者)
だが、会見案内も後手に回り、結局開場したのは試合終了から15分が経過した午後11時過ぎ。「そこまでずっと、宴会場の入り口前に立って待つしかなかった。モニターもないので、延長戦に入った試合の結果は携帯の『1球速報』を見るしかなかった」と、あまりにお粗末な状況だったという。
会見が始まったのは午後11時56分。そこから午前1時20分まで約85分もの間、イチローが取材に応じた形だったが、「新聞各社は最終の締め切りが迫っており、『まだ始まらないのか』といら立っている人も多かったですね」(同)。
中盤以降にはイチローに質問した記者が、本人が回答中にもかかわらずパソコンを打つ姿に、イチローが「聞いてますか?」とツッコミを入れる事態に。さらに「同じ質問がかぶったシーンがいくつかありましたが、正直言って、疲労と眠気で意識がもうろうとしていたディレクターや記者も多かった。バレないように、後ろの方で寝ていた人もいましたし」(同)。
それでも、歴史に残る名言を連発したのだから、さすがイチローといったところか。
日米が大騒ぎになったイチローの引退発表。唐突な幕切れは野球ファンを大いに驚かせたが、それを報じるマスコミの間では珍騒動が起きていた。
所属するマリナーズが開幕戦を日本で行うことで、もとより注目を集めていた2019年のイチロー。結果はご存知の通り、日本で野球人生を終えることになったが、困惑したのはマスコミだ。大手新聞社では「イチローを何と呼ぶか?」という会議が真剣に行われた。新聞関係者のYさんが語る。
「マスコミの通例では、現役選手は呼び捨てですが、引退して肩書がなくなると“一般人”という扱いになり、『さん』か『氏』が付くようになります。例えば、『松井秀喜氏』『中田英寿さん』といった具合です。イチローの場合、そのルールを当てはめれば『イチローさん』ですが、『イチロー』はいわば芸名です。イチローが引退後もイチローという名前を使うのか分からないので、マスコミ関係者は一斉に頭を悩ませたのです」(Yさん)
会議で候補に上がったのは、
「元イチロー選手」
「イチロー・元選手」
「鈴木一郎さん」
「イチローこと鈴木一郎さん」
「イチロー外野手」
「イチロー・元外野手」
などだったそう。結局「イチロー外野手」が採用されたそうだが、呼称問題では、しばしば失笑を禁じ得ないような呼び名が出てくるという。フリーのジャーナリストが語る。
「マスコミのおかしな呼び名が話題になったきっかけは、SMAPの稲垣吾郎が道路交通法違反などの容疑で逮捕された際、マスコミが一斉に『稲垣メンバー』と報じたことです。それ以降、『島田紳助司会者』『布袋寅泰ギタリスト』『山口達也メンバー』など、聞き慣れない呼称が度々登場して失笑を買いました。呼称が長すぎるパターンもあります。『長嶋茂雄・巨人終身名誉監督』ぐらいなら許容範囲でしょうが、『日本サッカー協会元会長で日本バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザーの川淵三郎氏』『日韓W杯でサッカー日本代表を率いたトルシエ監督の通訳を務めたフローラン・ダバディ氏』あたりになると、もう訳が分かりません。メディア側は良かれと思ってやっているのですが、そろそろ転換期に差し掛かっているような気もします」(フリージャーナリスト)
イチローならきっと、「私が決めることではありません」と答えるに違いないが、本人に決めてもらうのが一番確実なのかもしれない。
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