「女目線」を求めることが「男目線」、『ハタラクオトメ』が浮き彫りにした現実とは?

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『ハタラクオトメ』(桂望実、幻冬
舎)

 ビジネスの世界でもてはやされる「女目線」。「女目線のサービス」「女目線の経営」「女目線の家電」、果ては「女目線のヘルシースイーツ」など、「いやそれもともと女性の領域だったよね?」というものまで女目線で見なきゃいけない世の中。はっきり言って、少しも新鮮じゃありません。女性が自発的にやるのならともかく、男性にやらされているだけだったりすると、しらけるの一言。そもそも「女をウリにする」ということが、もはや「男目線」なんだけどなあ......。そんな「女目線」ビズに奮闘する女性たちを描いた小説『ハタラクオトメ』(桂望実・著)。

読めば読むほど味が出る!? 擬人化された食卓ドタバタコミック『田中さんちの白米ちゃん』

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『田中さんちの白米ちゃん』(竹書
房)

 "トイレにはキレイな女神様がいる"と歌った曲が去年から今年にかけて大流行したのは、おそらく日本人の魂に刷り込まれた言葉だからだと思う。トイレにも、その辺に落ちている石ころにだって神様が宿っているという古き良き日本人の感性が多くの人の心に届いたのだろう。"トイレに女神様"説は聞いたことがないけれど、"米粒の一つ一つに神様が宿っている"説はおなじみの話じゃないだろうか。親にそんなこと言われたな、とふと思い出させてくれるのが、食卓擬人化コメディーマンガ『田中さんちの白米ちゃん』だ。

取次が委託配本拒否! 原発問題の根幹に迫る『東電・原発おっかけマップ』

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『東電・原発おっかけマップ』
(鹿砦社)

 日々、テレビや新聞から流れている「ベクレル」「シーベルト」という言葉。感覚がすっかり麻痺しているが、本来ならそれらの言葉が耳馴染みになってしまっていること自体が異常なこと。「3.11」直後の情報が錯綜していたころに比べればメディアも落ち着いたが、東電や政府から情報が「後出し」されたり、政府や大手メディアの出す「情報」の信憑性が疑われ続けている。なぜ、こんなことが起こっているかといえば、それは原子力発電(以下、原発)自体が巨大な利権になっているからだ。では、原発はいつから利権になったのか。その謎を解く本が『東電・原発おっかけマップ』(鹿砦社)である。

かわいいだけの犬映画はもう飽きた!? わずらわしくて、迷惑で……でもやっぱり愛しい我が飼い犬!

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『犬のおまわりさん オフィシャル
フォトブック』(竹書房)

 犬はかわいい。大きな瞳、フリフリとゆれるしっぽ、じゃれるしぐさ。犬を怖いという人はいても、そのかわいさはなかなか否定できない。ワタシも子どもの頃、犬を飼いたいと親にせがんだことはあるけれど、「世話する人がいない」「エサ代だけでバカにならない」「そもそもマンションだから無理」とあっけなく却下され、犬を飼っている友人をうらやんだものだ。だけど、実際に犬を飼うのはそう簡単にはいかない。ただかわいいという簡単な気持ちだけでは続かない。『犬のおまわりさん』はやんわりとそんな現実をつきつける。

あるときは美しすぎるナース、あるときはロリータ界の神!? 青木美沙子の"カワイイ"革命に世界が注目!!

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『青木美沙子のカワイイ革命』
(竹書房)

 "カワイイ"はなんて便利な言葉なんだろうか。本音と建前が複雑に交わる女の世界にとって、容姿だろうが、持ち物だろうが、とりあえず「カワイイ」と言っておけば間違いない。"カワイイ"という単語は日本独特のものらしく、英語圏の人にとっては理解しにくい言葉らしい。以前、シンガポールの大学教授が「"カワイイ"とは何か?」を研究テーマにしていると言っていた。"cute"や"pretty"では表現できない"カワイイ"。日本の女のコはどんな時やモノに"カワイイ"と感じるのかを調査していたのだ。

泣ける犬映画はもう飽きた!? 小日向文世×"笑う犬"激突ハートフルコメディー

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『その後の犬飼さんちの犬』(竹書房)

 『星守る犬』『ロック~わんこの島~』など、ここ最近"泣ける"犬映画が続けて公開されている。犬を飼っている友人と見に行ったところ、用意していたハンカチを握りしめ、ボロボロ泣いていた。犬どころか金魚すら飼ったことのない筆者は涙がうるっとくることもない。そんな自分がものすごく冷徹な人間に感じられ、いたたまれない気持ちになった。

自宅でバーゲンを先取り! 「BRANDS for FRIENDS」でオトクなお買いもの

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買い物も楽しいけど、疲れちゃうよね Pho
to by Adam Tinworth from flickr

 梅雨時期は不安定な天気で、なかなか買い物にでかけようという気すら起きませんよね。さらには「もうちょっとでバーゲンだから、買わずに待っていよう」なんて悠長なことを考えているものの、実際のバーゲン初日は平日で、働いている人にとっては出遅れ感が強いもの。お目当ての商品がなくなったことを知らされたときの、あの切なさといったら......。

初代は刺殺され、四代目は男色家! スキャンダルで見る"團十郎十二代"

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『悲劇の名門 團十郎十二代』(文
藝春秋)

「死ぬかと思いました」

 昨年11月、歌舞伎役者・市川海老蔵が西麻布の飲食店で伊藤リオン被告に暴行を受けた事件は、まだまだ記憶に新しいことだろう。左目を真っ赤にさせて、しかられた小犬のような表情でうなだれる海老蔵の会見を見たとき、こっけいに思うと同時に、その柔らかく、はっきりとした語り口に感心したものだ。

元刑事が秋田児童連続殺人事件の"真実"に迫った、『飛松五男の熱血事件簿』

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『飛松五男の熱血事件簿』(鹿砦社)

 ボサボサの髪の毛を一つに結び、うつろな目でボソボソと話し始める――。

 2006年に発生した秋田児童連続殺人事件で、当時連日のようにテレビに映された畠山鈴香被告を見た時、すべてのものを拒否するかのような彼女のたたずまいに、背筋がうすら寒くなった人は少なからずいたのではないだろうか。

結末は怖くて描けなかった!? 本当は恐ろしい『赤ずきん』の衝撃の結末とは!?

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小説版『赤ずきん』(竹書房)

 大抵のおとぎ話は、主人公が幸せになってストーリーが終わる。シンデレラが結婚後、実家の継母たちとどうやって付き合っていくのかだとか、ヘンゼルとグレーテルは両親に捨てられたことがトラウマになっていないのかなどは描かれない。私たちは、主人公たちはずっと幸せに暮らしているのだと信じてしまう。