日本テレビ系列で1991年から30年以上にわたり放映されている人気長寿番組『はじめてのおつかい』。不定期の放送とはいえ、日本で生まれ育ったならば誰もが一度は、生まれて初めて「おつかい」に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりを目にしたはずだ。
そしてこの3月31日からネットフリックス(Netflix)で配信が始まり、海外でも人気を博している。英語版のタイトルは「はじめのおつかい」の直…
日本テレビ系列で1991年から30年以上にわたり放映されている人気長寿番組『はじめてのおつかい』。不定期の放送とはいえ、日本で生まれ育ったならば誰もが一度は、生まれて初めて「おつかい」に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりを目にしたはずだ。
そしてこの3月31日からネットフリックス(Netflix)で配信が始まり、海外でも人気を博している。英語版のタイトルは「はじめのおつかい」の直…
4月から5月にかけて東京・帝国劇場で上演されている、KinKi Kids・堂本光一主演ミュージカル『Endless SHOCK -Eternal-』。公演関係者に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことを受け、5月18~23日の7公演が中止となったが、25日から上演再開が決定した。そんな同作に関する裏話を、キャストのSexy Zone・佐藤勝利がラジオ番組で明かしている。
『Endless SHOCK -Eternal-』は、本編『Endless SHOCK』の3年後の世界を描いたスピンオフ作品。主演の光一は演者としてだけでなく、作・構成・演出も手がけている。今回、帝国劇場公演は佐藤が主人公・コウイチのライバル役に抜てきされ、9月の福岡・博多座では、佐藤に代わりKis-My-Ft2・北山宏光がライバル役で出演する予定だ。
なお、東京公演をめぐり、光一は5月6日に自身のインスタグラムのストーリーにて「明日5/7 あるシーンの演出を変えます」と告知。実際、7日の公演では「Higher」という楽曲で、これまで同シーンに登場していなかったライバル役の佐藤も、キャストと一緒にダンスをする流れに変わっていたとか。佐藤は同日、舞台上でのあいさつにて、演出変更は“前日”に聞かされたとこぼしていたそう。
その後、佐藤がパーソナリティを務めるラジオ番組『VICTORY ROADS』(22日放送、bayfm)では、7日の公演を見に行ったというリスナーからのお便りを紹介。送り主は、「前日に知らされたにもかかわらず、あれだけ完璧なパフォーマンスができてしまう勝利くんに感動しました」と称賛した上で、「初めて演出変更について聞かされた時、勝利くんはどう思いましたか?」と問いかけた。
佐藤は「光一くんがSNSとかいろんなところで話してるので、“ネタバレ”みたいなものはもうね、気にせずに」と前置きし、「Higher」については当初、「ライバル役は踊らないというか、踊れないっていうシーンなんですね」と説明。佐藤いわく、事故に遭ったコウイチが「Higher」を踊り、ライバルが「なぜ、あんな状態のコウイチがこんな歌って踊れるんだ?」と驚く場面なのだとか。
ライバルは圧倒されてしまい、踊りには参加できない流れだったというが、佐藤によると「3年後はライバルがコウイチという存在を守るために、その曲を受け継いでるという設定がわかるように(した)。だから、後半から踊りだすっていうね」と、スピンオフ作品だからこその変更だと説明していた。
続けて、「(変更は)前日に知らされたというか、思いついた時に光一くんが『こういうふうにやりたい』って言い始めて。そしたら、早めに振りを覚えたいなと思って、僕としては。そりゃそうじゃん? 本番がいつになるかわからないけど、早めに始めとけば、スタートが早いってことは振りをできる時間が増えるっていうことを思ったから、早めにスタートしたいなと思って」と、練習を積む時間がほしいと考えていたとか。
佐藤としては、光一から話があったその日の夜に振り付けを覚えようとしたものの、まさか翌日に披露することになるとは思っていなかったという。
実際、振り付けを覚えるまでに「30分」かかったと明かし、まだ完全に踊れる状態ではなかったというが、それを見ていた光一は「もういけるだろ」「いけんじゃん!」と、本番での披露に前向きだったとか。
佐藤は「僕が“早めにただ振りを入れたい”っていう姿勢が、たぶん“明日からやる”っていう意気込みに映ったんだろうね」と、自身の行動が光一に誤解されたのではないかと話していた。
さらに佐藤は、この時点で、光一がインスタグラムに「(演出を)変更します」と投稿していたことに驚いたようで、
「俺、(明日からダンスに参加したいとは)言ってないんだよ。言ってないんだけど。(インスタグラムに)書いてたから、『ああ、やるんだ』って思って。場当たりの時にまずやって。また(光一が)聞いてきて。インスタで書いてるのに、『いけるの?』って聞いてきて。『いやいや、やりますよ』って言うじゃん? そしたら、最後のあいさつで『勝利が明日からやりたいって言って』って言うから……」
と、本心をポロリ。とはいえ、光一の言葉で火をつけられたのか、佐藤は「僕もこう言いながら、内心は“やってやろう”じゃないですけど。そんなね、気持ちにもなってたのかなと思います」と、振り返ったのだった。
ちなみに、同作については、3月7日放送のラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)でも、光一がキャスティングのウラ話を展開。佐藤の出演をめぐっては「二転三転あった」「俺的には、役には合ってないけど、何かそこで面白い反応が生まれるといいなと思って」と、当初はライバル役のキャスティングに、佐藤の名前は挙がってなかったとぶっちゃけていた。
上演決定時だけでなく、公演開始後もドタバタ続きに見える『Endless SHOCK -Eternal-』。ひとまず、5月31日に東京公演の千秋楽が無事に終えられることを願いたい。
5月23日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)には、占いほぼ初体験という山田涼介と本郷奏多が登場した。
今回は、生年月日や手相など様々な要素を取り入れた天星術を扱う人気占い師の星ひとみが相手だ。
まず2人の手相をみながら始まったのだが、山田のターンでは「つまんないね。なんもないね。恋愛やばい!グチャグチャ。女運が悪い」とジャニーズを前にも…
俳優の杏が自身のYouTubeチャンネル「杏/anne TOKYO」で、沖縄歌特集として愛犬の次郎くんと寄り添いながら弾き語りをする動画を立て続けに公開しています。
杏は5月19日に、夏川りみの「涙そうそう」のカバー動画をアップ。初めは杏に寄り添っていた次郎くんでしたが、気になることがあったのか途中でフレームアウト。翌20日にはTHE BOOMの「島唄」をカバーし、こちらは終始、次郎くんと一緒でした。
続いて、21日には島崎藤村・大中寅二の「椰子の実」を熱唱。サムネイル画像は次郎くんも一緒でしたが、映像には登場せず。そして、22日はBEGINの「恋しくて」を弾き語り。こちらは、次郎くんと一緒でした。
杏に寄り添う次郎くんに対して、「じろう君はギターの響きが落ち着くようでピッタリと寄り添っていますね」「杏さんの歌を聴きながら、わたしもじろう君も癒されてる」「隣でワンちゃんもうっとり」といったコメントが寄せられています。
2015年7月26日放送のラジオ番組『杏のAnytime Andante』(ニッポン放送)で杏が明かしたところによると……
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4月にスタートした内村光良のゴールデン帯の新バラエティー番組『あしたの内村!!』(毎週月曜20時~、フジテレビ系)の評判が芳しくない。初回放送から視聴率が5%台と、前途多難なスタートだったが、3回目で視聴率は4%台にダウン。放送開始わずか1カ月で危険水域まで落ち込んでいる。
同番組のコンセプトは「“もしもの時にどうすれば良いのか?”を完全シミュレーションしながら、他人の人生…
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
やはり日本マスコミはおかしい。山口県阿武町の誤送金問題。誤送金された男性が逮捕されたが、連日マスコミ、特にテレビでは、この問題が大きく取り上げられている。そこまでして騒ぐか? もっと重要な問題があるのでは? うんざり。
第602回(5/19〜5/24発売号より)
1位「黒島結菜 ラーメン、ウイスキー、保護犬を教えてくれた東京の“ニーニー”裏切りの転落姿」(「週刊女性」6月7日号)
2位「浅田真央 『密着姉舞とギャンブル』姉妹の袋小路」(「女性セブン」6月2日号)
3位「清野菜名 木村佳乃が注入した『ママ女優の気魂』」(「女性自身」6月7日号)
この記事とタイトルには思わず笑ってしまった。現在放送中のNHK朝ドラ『ちむどんどん』。そのヒロイン女優・黒島結菜のこれまでの経歴や人柄に関する記事なのだが、そこでなぜか大きくクローズアップされているのが、あの東出昌大だ。
記事では冒頭、黒島のデビューのきっかけや沖縄から上京して大学を中退したことなどが記され、黒島の東京生活を支えたのが杏だったことも紹介される。2016年に公開された映画『オケ老人!』で共演したことがきっかけで、黒島は杏を“東京の姉”と慕うようになった。そして、その関係は現在でも続いているという。
と、ここまでは記事全体の4分の1程度の分量だ。黒島と杏とのほほえましいエピソードも書かれている。ここまではいい。しかし、問題はこの後。杏の夫だった東出が登場し、その後の話題はずーーっと東出。しかも、ディスられまくりの内容なのだ。
黒島にとって杏が“東京の姉”なら、当時家族ぐるみで付き合いのあった元夫の東出は“東京のニーニー(兄)”だったのだとか。そして黒島と東出のエピソードがつづられていく。いわく、黒島にウイスキーの味を教えたのは東出、保護犬を飼うよう勧めたのも東出、お気に入りのラーメン店を教えたのも東出。しかし、そんな“東京のニーニー”は不倫がきっかけで転落したと、改めてその“転落”の経緯も紹介もされる。そのトーンはもちろん、ケチョンッケチョン。
そして、現在の東出の姿も「週刊女性」はキャッチしていた。5月14日、群馬県前橋市で行われた朗読劇に出演した東出だが、記事には劇場から出てきた東出の写真を掲載、劇での東出評価が低かったことを指摘するだけでなく、東出が一人乗ってきた車についても、こうディスった。
「駐車場に止めていた実家の国産車に乗り込むも、車の側面には大きな擦り傷やへこみ。前方部分はガムテープで補修するなど、見るからにボロボロ」
もちろん、「週女」がこうして東出をクローズアップして、改めてバッシングしたのは、朝ドラと黒島の話題性にあやかってのことなのは明らかだろう。なにしろ、ドラマの中の“ニーニー”(竜星涼演じる賢秀)もかなりダメ人間として描かれているから。
「朝ドラでは主人公の兄も、詐欺にひっかかり家族の借金を増やし、東京では妹のお金も借りて姿を消して……大事な人の気持ちを裏切り続ける姿は、どこか重なりますよね」(記事内スポーツ紙記者のコメント)
実際、ドラマ中の“ニーニー”は“ダメニーニー”とネットでも大きな話題になったが、そんなドラマのダメニーニーと“東京のニーニー”東出を重ねて、東出批判を繰り広げちゃうとは――。「週女」のすごいこじつけだが、しかしこのこじつけ、嫌いではない。しかも、だ。これだけ東出にスポットを当てて、大批判を展開しながら、記事タイトルには東出の名前は一切なし。こうなるともう「週女」の意地悪さに笑うしかない。
事務所から追放されて以降、さらにバッシングにさらされ続ける東出だが、一方で、こじつけだろうがバッシングだろうが、マスコミに取り上げられ続けていること自体はすごいことだと思う。妙な存在感や愛嬌がある。
次も衝撃的な記事だ。浅田舞と浅田真央の姉妹。一時は犬猿の仲だった2人だが、現在はとっても仲良く、しかも一緒に暮らし始めているという。姉妹仲良しのほほえましい姿だと思うが、しかし記事では「自由すぎる姉」と「一途すぎる妹」だからこそ、“奔放な姉”に妹・真央が影響されないかと心配する。大きなお世話だ。その後、衝撃の事実が明かされる。それが舞のパチスロ通いだ。
いや、パチスロがダメなわけではない。しかし記事を読むと、舞はパチスロに相当“ハマって”いるのではと危惧されるのだ。ニュースサイト「NEWSポストセブン」には、パチンコ店での舞の姿など数多くの写真とともに、雑誌よりも詳述しているので、そちらも参照したい。
「セブン」がパチンコ店に向かう舞を目撃したのは5月5日のことだったという。ゴールデンウイーク真っ只中だ。しかもこの日は、ゾロ目の日。1年でいちばん当たりが出やすい日なのだとか。そんな日にパチスロに向かった舞。そして居合わせた客のこんなコメントが。
「ボタンの押し方やコインの入れ方など仕草や手付きにはスロッター特有のクセがにじみ出ますから、舞さんもかなりやり慣れてることはひと目でわかりました」
「打ち手としてはスマートな印象でした」
「パチンコは、真央さんが仕事などに出かけている合間に興じているようですが、朝から夕方まで食事や休憩もほどほどに6時間も打ち続けているとなると、もはや単なる暇つぶしというレベルではなさそうですね」
依存症が心配だ。
とっても上手な事務所移籍。そう感心させられたのが女優・清野菜名の移籍劇だ。5月14日、清野はそれまでの所属事務所ステッカーからトップコートに移籍すると公表した。
清野といえば夫はジャニーズの生田斗真。3月には第一子が生まれている。そんな清野だが以前から家族ぐるみで交流のあるのが木村佳乃だという。もちろんその夫はジャニーズの“長男”東山紀之である。夫・生田の大先輩でもあり仲良し関係だ。そんな時、清野と妊娠中の仕事をめぐり所属事務所ステッカーと距離ができた。そのため木村も所属するトップコートへ移籍することを決意――。
ジャニーズとトップコートという大手芸能事務所が控え、夫やその人脈も錚々たる面子が揃う。すごいぞ、清野。その移籍を邪魔するものはなかったのだろう。アクションだけでなく、人脈も最強。素敵すぎ。
元雨上がり決死隊の宮迫博之が23日、YouTubeチャンネルに「芸能界一、無神経な男が牛宮城に凸してきました」と題した動画を公開。自身が経営する焼き肉店「牛宮城」に30年来の旧友である千原兄弟・千原せいじが来店し、対談の中で伝説の「テレ東出禁」事件に言及する場面があった。
宮迫にとって、せいじは「駆け出し時代に最初に仲良くなった芸人」というほど昔からの仲。せいじがサプライズ…
今週の注目記事・第1位「細田博之議長 女性記者に深夜に『今から家に来ないか』」(『週刊文春』5/26号)
同・第2位「秋篠宮VS.小室圭さん 断絶は隠し録音で生まれた」(『週刊文春』5/26号…
――ドラマにはいつも時代と生きる“俳優”がいる。『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『テレビドラマクロニクル1990→2020』(PLANETS)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、“俳優”にスポットを当てて90年代の名作ドラマをレビューする。
1997年に放送された刑事ドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系、以下『踊る』)は、織田裕二演じる、脱サラして警察官になった主人公・青島俊作が、お台場の湾岸署に配属される場面から始まる。
署に到着すると殺人事件が起こり、青島は現場へ向かう。しかし、捜査を仕切っているのは本庁のエリート刑事たちで、所轄の青島は雑用ばかり任され、自由に捜査をさせてもらえない――といった展開が繰り広げられる。
同作は、ケレン味のある映像や音楽の使い方、細かい設定や小ネタが無数に散りばめられていて、何度も見返したくなる情報量の多さが特徴だ。これは、90年代にテレビ東京系ほかで放送された『新世紀エヴァンゲリオン』などのロボットアニメの魅力を積極的に取り入れたものとなっていた。
また、湾岸署を舞台に複数のエピソードが同時に進行していき、その様子を同時に追いかけていくカメラワークは、海外ドラマ『ER緊急救命室』の影響が強くうかがえた。
その結果、『踊る』は実写とアニメの魅力を兼ね備えたドラマとしても人気作になったといえるが、一番の肝は「正義のヒーロー」ではなく、組織のしがらみの中で翻弄される公務員として警察官を描いたことにあるだろう。
劇場映画第1作『踊る大捜査線THE MOVIE』(98年)に登場した青島の台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」に象徴される、会議室(本庁)と現場(所轄)の対立こそが、本作が描こうとしたテーマなのだ。
もともと、コンピューター会社の営業マンだった青島は、会社組織にうんざりして警察官になった。しかし、正義感が強く被害者救済を第一に考える青島のやり方は、規律を第一にする警察組織とは相性が悪く、いつも衝突してしまう。
劇中では、本庁は「本店」、所轄署は「支店」と呼ばれる。本店から来た警察官僚にゴマをする署長たちの姿を見て、青島は“サラリーマンみたいだ”と失望するが、皮肉なことに、サラリーマン時代に培った営業力こそが、青島にとって最大の武器となっていく。
そんな青島を演じた織田は、87年に公開された映画『湘南爆走族』で俳優デビュー。その後、『十九歳』(89年、NHK)や『予備校ブギ』(90年、TBS系)といった若者向け青春ドラマに出演する。思春期のいら立ちを抱える不良に見えるが、人懐っこい愛嬌もある青年という二枚目半のキャラクターが受けて、主演作が増えていった。
そして、91年に主演を務めた恋愛ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)が大ヒットし、織田は俳優として本格的にブレーク。本作で演じた永尾完治は、ヒロインの赤名リカ(鈴木保奈美)に翻弄される優柔不断な青年で、等身大の普通の若者を演じられることも織田の魅力だった。
その後は、医療ドラマ『振り返れば奴がいる』(93年、同)の傲慢な天才医師・司馬江太郎や、リーガルドラマ『正義は勝つ』(95年、同)で勝つためなら手段を選ばない弁護士・高岡淳平といったダーティーヒーローを演じる。一方、コメディドラマ『お金がない!』(94年、同)では、借金を返済して兄弟を守るために外資系保険会社で働く青年・萩原健太郎を好演。
シリアスもコメディもこなし、二枚目半の普通の好青年も演じられるというのが、デビュー時から続く織田の魅力だが、『踊る』の青島には、これまで演じてきた全てのキャラクターの要素が込められていた。
織田の魅力を語る上で欠かせないのは、『踊る』の第6話だ。
麻薬密売の捜査をする過程で青島は、父親を殺害された過去を持つ柏木雪乃(水野美紀)と再会する。事件のショックで一時、口が聞けなくなった雪乃を青島は懸命にケアしていたが、ロサンゼルス留学時代の雪乃の元恋人・岩瀬修(布川敏和)が麻薬の売人だったため、彼女も関係者だと疑われて、任意同行させられる。取り調べで雪乃は、麻薬の売買とは無関係だと主張するが、警視庁から来た刑事たちに連れていかれそうになってしまう。
そこで青島の表情は豹変し「柏木雪乃!」「やっぱ、お前、そういう女だったんだ」「ヤク中なんだろ、お前」といったひどい言葉を投げつける。怒った雪乃は青島をビンタ。気まずい沈黙が流れた後、青島は笑って「みなさん、見ましたね?」「職務質問中に暴行を受けました。公務執行妨害で君を逮捕する」と言って、雪乃を逮捕したのだ。
青島が先に雪乃を逮捕してしまえば、起訴するまでの48時間は湾岸署で勾留でき、本庁が手を出すことはできない。その後、青島は48時間以内に岩瀬を逮捕しようと奔走するのだが、ルールに縛られていた青島がルールを逆手に取り、自分にとっての正義を貫こうとした『踊る』随一の名場面である。
また、突然、雪乃を罵倒する青島の表情の変化は実に見事で、シリアスとコメディを同時にこなす織田にしかできない芝居だった。
続く第7話。岩瀬とつながりのある女性の職場を知った青島は、営業マンの振りをしてその女性に会いに行く。偽名と嘘の商談目的を理由にしてスルスルと社内に入り、社員から女性の素行を聞き出していくさまは実に軽妙で、刑事というよりは詐欺師のようだであった。この6~7話で、青島のキャラクターは完成したといえるだろう。
違法スレスレの捜査を飄々と行う一方で、事件の被害者に優しく寄り添う親しみやすさがあり、自分なりの正義を貫こうとする青島は、正義のヒーローでなくても、新しい時代のヒーローだったのだ。
また、『踊る』はアニメやインターネットといった、当時はまだ社会の偏見が強かったオタク的なものを、当たり前の文化として受け止めている姿も印象的だ。当時視聴していて、自分と地続きの世界を生きている青年が、テレビの中にいると感じられた。この地続き感があったからこそ、『踊る』と織田は多くの視聴者に受け入れられたのだろう。
現在、織田は54歳。近年はエリート弁護士を演じた『SUITS/スーツ』(2018年&20年、フジテレビ系)や、銀行の頭取を演じた『監査役 野崎修平』(20年、WOWOW)といった社会的立場の高いシリアスな役が続いており、青島のような親しみやすいキャラクターを演じる機会はなくなっている。昔と同じものを求めるつもりはないが、今の織田だからこそできる新しい庶民派ヒーローを、いつか演じてほしいものである。
(成馬零一)
伝説的ロッカーのミック・ジャガー(78)が、世界的人気を誇るポップ歌手ハリー・スタイルズ(28)について「自分のほうが段違いに中性的だった」と断言。若かりし頃の自身に似ていると言われることに関して言及したものだが、批判とも嫉妬とも取れる発言だとネット上で話題になっている。
現地時間5月21日「サンデー・タイムズ」に掲載されたインタビュー記事で、ミックはワン・ダイレクション時代から「若い頃のミック・ジャガーにそっくり!」「ストーンズの伝記映画が製作されるならミック役を演じてほしい!」と言われ続けているハリーについて、「ハリーのことは好きだよ。彼とは気が置けない関係なんだ」と前置きした上で、「というか、自分のほうが彼よりも濃いアイメイクをしてたけど。勘弁してほしいよ、僕のほうが段違いにアンドロジナス(中性的)だったのにさ」と言い放った。
そして、「彼には僕のような歌声がないし、ステージで僕のような動きをするわけでもない。表面的に若い頃の僕に似ているというだけなんだよね。まぁ、それは別にいいんだよ。彼にはどうすることもできないことなんだから」と正直な気持ちを明かした。
アメリカのブルースに強い影響を受けたローリング・ストーンズのフロントマンであるミックは、シャウトするような力強い歌声と腰をくねらせた独特なダンスムーブで有名。ロック全盛期の70年代には、化粧をして中性的な魅力を放っていた。
ルックスや雰囲気だけでなく、イギリス出身、カリスマ的な存在感、性別を超えて人々を魅了する色気など、ミックと共通点が多いポップミュージシャンのハリーは、ソロ活動を始めてから、ジェンダーレスファッションを好むように。
セクシュアリティとは関係なく、単純に「好き」という理由からワンピースやドレスなどレディース服を着用する姿勢は「中性的というより革命的だ」と、高く評価されている。
ハリーはミックのことを「尊敬する大先輩」だと、たびたび発言。2017年にゲスト司会者を務めた『サタデー・ナイト・ライブ』のコントでミックを演じた際には、「そっくり」だと世間を沸かせた。ミックも以前、ハリーのことを「素晴らしい若者」だとコメントしていたと伝えられていたが、今回のインタビューは、アーティストとして進化し続けている50歳年下のハリーに嫉妬しているようなディスっぽい発言だとネット上で話題になっている。
5月20日にサードアルバム『ハリーズ・ハウス』発売記念公演をニューヨークで行い、2万人の観客の前で新曲を披露したハリー。ミックのほうも結成60周年ツアーを控えており、またエネルギッシュなステージを楽しめるとファンを大喜びさせている。
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