”大食いYouTuber”木下ゆうかに見る、女性YouTuberのキャリア問題

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

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白武 テレビでもそうですけど、YouTubeでも恋愛と食は強いですね。カップルチャンネルだったり、料理チャンネルだったり……。食にもいろいろありますけど、大食いではやっぱり木下ゆうかさん。最初、YouTubeで大食いやって目立っていたのは木下さんしかいなかったし、めちゃくちゃ細くてかわいい女の子が何万カロリーもあるものをペロッと平らげる爽快感、というYouTubeでの大食いの見せ方を作ったと思います。

長崎 よく食べる女の子って、かわいく見えるじゃないですか? さらに木下さんは、博多弁なんですよ。男性目線でいうと、“よく食べる方言女子“は刺さる人が多いんじゃないですかね。あと、HIKAKINさんと並んで女性YouTuberの席に初めて座ったっていうのは一番デカいかもしれないですね。大食いっていう入り口にしろ、なんにしろ、女性のYouTuberもいるんだよ、っていうのを世間に認知させた。

白武 HIKAKINさんにも通じますけど、YouTube黎明期に動画を上げまくった人たちはやっぱりすごい。だって、これが職業になるとは誰も思ってなかったですから。僕も高校生くらいの時から普通にYouTubeをサイトとして使ってたけど、それが仕事になるとは思ってなかったし。ギャンブルですよね。僕らもYouTuberの先駆者になり得たけど、啓示を受けなかった。

長崎 ギャル曽根さんじゃないけど、キレイに食べるっていうのは木下さんの動画を見ていて気持ちいいところですね。『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の女王・赤阪(尊子)さんみたいに豪快さを見せるんじゃなくて、キレイにおいしく食べるっていう。一種の様式美ですよね。

白武 サムネのビジュアルショック、こんな子がこんな大量の焼きそばを食べるのか!? っていう作り方はうまいなと思います。「10000kcal」の文字と見たことないくらいでかいステーキのインパクトは、ついクリックしてしまいます。いろいろチャレンジしてますけど、韓国料理だったり、海外の料理はやっぱり人気ありますね。

長崎 YouTube全体で数カ月に1度、食ブームが来るんですよ。少し前だと、「バター1本入れてみた」系の料理動画とか、「チーズを絡めてみた」とか。

白武 ペヤングの時もあったね。新商品が出たり、テレビで紹介されたり、有名なYouTuberさんがやってたらマネして、そこからブームが一周するみたいな。YouTubeには、ネタを共有する文化があるので。

長崎 なぜ右に倣えで同じネタをやるかというと、関連に動画が上がるからなんですよね。ここに自分の動画が上がることが、新規流入のキモ。外から見ると、みんななんで同じ企画をやってるんだ? ってなると思うんですけど、バター1本の動画を見た人は関連動画に上がった似たような動画もクリックするから、回遊していくんですよ。“この人は、バターっていうお題でどういう動画を出してくるんだ?”とか。

白武 だから、YouTuberはネタパクってもいい、お互いさまですよねっていう、暗黙の了解がある。オリジネーター、フォーマットを生み出した人はすごいですけど、その人が絶対に評価されるわけではない。最初の人より、バズらせた人の勝ちですね。

長崎 もっと言うと、大食い系とかのブームになるネタって、海外の急上昇チャンネルから流れてきたりするケースもあります。UUUMとかは世界のYouTubeチャンネルの急上昇を毎日チェックしてるって聞きますけど、そういう各国の急上昇チャンネルから拾ってきたネタを、所属しているYouTuberにネタとしてオススメしてみたり。

白武 木下さんの話に戻ると、完全にアスリートですよね。5年間も毎日に近いペースで、大食い動画を上げ続けるって、やっぱりすごい。毎日やれば、それだけ接触回数が上がってファンがつきますけど、飽きられる人はすぐ飽きられちゃうっていう。

長崎 YouTuber魂を感じますよね。HIKAKINさんもいまだにほぼ毎日上げてるし、後輩たちに背中見せてる感じありますよね。“先輩がこんなに頑張ってるんだから、俺もサボれねぇ”ってなりますよね。ただ数字だけで見ると、その分、木下さんは今すごいつらい時期なんじゃないかなと思います。だって、登録者数が500万人いて1本の動画が30万前後しか回ってないってことは、470万人くらいはスルーしてるってことじゃないですか。

白武 どんどん新しくて面白いジャンルができ始めてるから、大食い以外のことも少しずつ試して、違う専門性を見つけられたらベストですね。

長崎 Vlog系企画に挑戦するってパターンもありですよね。例えば旅やキャンプに行って、そこで大食いする。その後にVlogにスライドしていくとか。大食い抜きで。

白武 HIKAKINさんだったらゲームもあるし、歌もあるし、商品紹介もあるし、猫動画もあるし、バラエティもあるし、いろんな幅、いろんな顔見せてくれるので飽きがこない。

長崎 木下さんに限らず、メイク系とかいま人気の女性YouTuberがこの先、どうなるんだろうっていう興味はありますね。男性の場合は、それこそHIKAKINさんみたいにハゲをネタにしたり、加齢に関係なくやっていけそうな気がしますが。年齢を重ねた女性YouTuberの中で正解を見つけたパイオオアニアが現れたら、またその下の世代たちも安心ですよね。

白武 人気YouTuberの引っ越しはひとつの”引き”になってるけど、例えば結婚、出産、離婚なんかのライフイベントも見せていくのか、家族化していくか。

長崎 「しばなん」さんみたいになるってこと?

白武 あるいは、キッズラインみたいにおもちゃで遊ぶ動画にシフトするとか。アメブロみたいに自分の人生を全部見せていくっていう。

長崎 アメブロ化ですね。なるほど、それはありえるかも。

(【5】へ続く)

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●しらたけ・ときお(@TOKIOCOM

▼放送作家▼1990年京都府生まれ▼「しもふりチューブ」毎日18時投稿▼担当番組:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「Aマッソのゲラニチョビ」「みんなのかが屋」▼お仕事と仲間を募集しております。お気軽にご連絡ください!【Mail】tokiocpu@gmail.com

●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

超人気YouTuberはじめしゃちょーが大企業広告に起用されるワケ

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

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白武 YouTubeって、以前は絶対に毎日アップするのが人気チャンネルの鉄則だったんですが、今はプロ化が進んで、クオリティ高くなっている分、毎日じゃなくてもファンがつくようになってきている。

長崎 面白いチャンネルがたくさんあるから、例えば3~4日更新がなくてもほかのチャンネルが補ってくれる。一部のトップクリエーターは別ですが、普通の人が毎日更新してたら、やっぱり頭おかしくなっちゃいますよね。精神衛生上、ほんとよくない。

白武 僕がやってる霜降り明星の「しもふりチューブ」は、一日にバーッと何本も撮って一気に編集するからまだ大丈夫ですけど、個人でやってる人はしんどいですよね。毎日更新しないといけないという強迫観念になってしまうと怖い。それで、HIKAKINさんとかたまに「更新頻度を下げよう」みたいなキャンペーンをやってて、すごくいいことだなと思います。

長崎 ただ、息を吸うように動画を編集して上げる人がいるのも事実で。一昨年ぐらいの「U-FES.」(UUUM のクリエイターが全員集まってやるイベント)終了後、みんなが打ち上げに行く中、最後まで現場に残ってたのは、はじめしゃちょーさんーだって聞きました。その日、「U-FES.」で撮った動画をその場でブワーって編集して、終わるまで打ち上げに行かなかったそうです。ストイックというか、もうそんなこと当然なんだと思います。

白武 僕もはじめしゃちょーさんとは一度、テレビの番組を一緒に作ったことがあって、その時にいろいろお話しさせてもらったんですけど、編集大好き人間なんですよ。出るのも楽しいけど、編集がめちゃくちゃ大好き。「睡眠時間を削ってでもやりたい」って言ってました。だから、性に合ってるんじゃないかな。イチローにとって素振りが努力だと思わないように、好きなものだったらとことん頑張れるというか。

長崎 はじめしゃちょーさんはHIKAKINさんと双璧をなす、YouTube界のトップスター。誰もが一度は心の中でやってみたいと思っている”悪ふざけ”をコツコツ毎日上げていて、「メントスで槍を作ってコーラにブッさす」や「スライムで風呂作ってみた」はその代表的な企画。見出しになるキャッチ―な一行をいまだに出せてるのがすごい。

白武 最近で言ったら「チクチクの栗を三十分間振り続けたらどうなるの?」「めちゃくちゃ風が強い中でスポーツするとどうなるの?」とか。サムネのビジュアルだけ見ても気になるし、一行聞いても気になるものを、ネタ切れせずにアイデア出し続けている。動画自体もカット割りが巧みで、視聴者を飽きさせない編集技術で魅了してくれる。はじめしゃちょーが発明した編集って、たくさんあると思います。

長崎 まれに風刺っぽいこともやるんですけど、「コメント欄のケンカを実写化してみた」っていうのがあって。アンチコメント書いてる人を擬人化して並べて、教育テレビみたいな感じで。そこそこの登録者数のYouTuberがやってたら「何言ってんの、コイツ?」ってなるけど、はじめしゃちょーさんだからこそ伝えられる、YouTubeにおけるマナーとかメッセージがある。

白武 視聴者からの質問にバーッと答えて面白く編集する、っていうフォーマットを編み出したのも、はじめしゃちょーさんじゃないですかね。質問に答えるだけだったらそれまでもあったんですけど、はじめしゃちょーさんが開発したフォーマット――質問で振ってすぐそれを実行して落とす――この構成をマネしてる人は多いですね。

長崎 たぶん撮りながら、めちゃくちゃ編集点を作ってると思います。ここで一回落として切って、ってやってる人の撮り方だと思います。撮影しながら編集している超人です。

白武 サブチャンネルの「はじめしゃちょーの畑」も人気で、「サイレント鬼ごっこ」とか、グループならではのゲームとかも生み出しています。

長崎 わちゃわちゃ感あふれる日常を映し出したホームビデオみたいな感じで、これまで個人で活動してきたはじめしゃちょーっぽくない一面を見られるのがいい。

白武 最近は、大企業のCMにも起用されてますね。メルカリの友達招待キャンペーンや、コカ・コーラ社のTEAM Coca-Cola アンバサダーにも選ばれて、好感度は抜群。もう悪いことできないですね(笑)。

長崎 いまや、芸能人とYouTuberの立場って完全に逆転してて、企業側にとってエンゲージが見えてるのは魅力的。例えば佐藤健さんって言わずと知れた人気俳優だけど、広告効果がどのくらいあるか、ぶっちゃけわかんないじゃないですか? でも、はじめしゃちょーさんなり、HIKAKINさんなりは、ファンが何人いて、どういう層に受けているのか、すべて数字が見えているから、データを前提にした上で起用できる。

白武 だから、ごまかしが利かないんですよ。人気タレントがSNSを始めて、思ったより数字が伸びないことがありますけど、そう簡単に100万人は突破できない。すべてが可視化されている。

長崎 今までテレビとかでぼかされてたものが、YouTube上では明確化されて数字として出てるんで、広告主としても安心感がありますよね。「視聴率○%です」って言われても、それを実際何人見ているのか、わからないじゃないですか?

白武 成績、点数が貼り出されてるみたいなもんなんで、ウソつけないんですよね。

長崎 チャンネル登録者数やフォロワー数は、タレントの戦闘力になってきているのかもしれません。

(【4】へ続く)

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▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

ビックダディ元妻・美奈子、離婚を示唆する「重大発表」の肩透かしに怒号の嵐

 ビッグダディこと林下清志氏の元妻でタレントの美奈子が10月23日、自身のブログに投稿した内容により、ネット上が荒れている。

「今週10月25日に私たち美奈子ファミリーより重大な発表をさせて頂きます」「色々悩みましたが…家族みんなで話し合って決めた事です。詳しくは当日、午前中に当ブログにてお知らせ致します」という意味深な投稿にネット民からは、「家族仲悪そうだったし、また離婚かな?」「芸能界引退じゃない?」など、さまざまな憶測が飛び交った。

「“重大発表”などと視聴者をギリギリまで引っ張ったあげく、当日発表されたのは『家族みんなでYouTubeチャンネルを開設することにした』という、拍子抜けするものでした。これを見たネットユーザーたちからは、『どこが重大発表?』『離婚報告かと思った』『離婚を匂わせる告知する意味あるの?』と、怒り心頭のコメントが寄せられています。最近では、坂口杏里や梅宮アンナなど、テレビから消えたタレントがYouTuberデビューする例は多くありますが、大物ユーチューバーと比べると、大成功とまでは言えないのが現実。最初からネット民の批判を買ってしまっては、新規のファン獲得は難しいのでは」(スポーツ紙記者)

 元SMAPのメンバー・草なぎ剛など、有名芸能人でも再生回数に苦戦しているという狭き門である人気YouTuberへの道。果たして、美奈子ファミリーは生き残れるのだろうか。

HIKAKINはまだまだ伸びる!? テレビ出演、5G到来で最強YouTuberに!

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

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白武 YouTubeの世界で触れざるを得ない、トップの座に座り続けているのがHIKAKINさん。誰よりも早くYouTubeを始めたってところが、本当にすごいですね。顔が面白くて、子どもでもわかる面白さを提供している。どんどん自分をYouTubeに最適化して、YouTube芸を開発しています。

長崎 この前も言ったけど、HIKAKINさんって本当に“顔”がすごい。ドラえもんみたいに子どもが見入っちゃう引力がある。顔の形が、子どもが安心して笑える黄金比なんじゃないかな? 誰か調べてみてほしい(笑)。老けても面白くなりそうだし、HIKAKINさんも自分の動画で言ってたけど、ちょっと髪の毛が薄くなってきてるんですよ。顔が面白くてハゲてるって、もうYouTube界の志村けんさんになるしかない(笑)。

白武 もともとはスーパーで働きながらYouTubeにボイパ動画を上げていたんですが、『スーパーマリオブラザーズ』のテーマソングが世界中で大ヒット。この動画がきっかけで、エアロスミスさんのライブにも出演しています。最近はテレビにもよく出演されますが、2年前ぐらいはYouTuberがテレビに出ると、「結局、テレビに行くのかよ」っていうネガティブな反応があった。それをHIKAKINさんが少しずつ打ち破って「HIKAKINすげー、『Mステ』出たよ」までになっていった。本当に謙虚で、テレビ1年生というスタンスで出ているから、芸能人からも視聴者からも好かれている印象です。

長崎 本当すごいですよね。テレビ番組に出演すれば、最初は絶対、ヤリが降ってくるわけじゃないですか。「YouTuberって楽して金稼げるんでしょ?」「金持ってるんでしょ?」って。だけど、「いえいえ、そんなことないですよ」って血まみれになりながら笑顔で返している。第一人者の宿命を背負って、覚悟を持ってテレビに出演されていたように思います。

白武 HIKAKINさんは用途別にチャンネルを複数運営していて、メインの「Hikakin TV」のほか、ヒューマンビートボックス動画「HIKAKIN」、ゲーム実況の動画「Hikakin Games」、ブログチャンネル「Hikakin Blog」の主に4つ。合計登録者数は1,300万人超と、前人未到レベル。HIKAKINさんの強みでいうと、住んでる家をどんどんグレードアップさせていって、「YouTuber=成功者」というイメージを定着させていったところですかね。現在進行形でYouTubeドリームを見せてくれている。

長崎 YouTubeで「24時間密着企画」を始めたのも、HIKAKINさんが最初かもしれないですね。自分でカメラ持って、1日のスケジュールを見せる動画。今は結構みんなポピュラーにやってるんですけど、当時謎に包まれていたYouTuberっていう職業の裏側が見られて、大人気企画になりましたね。先日もまた24時間企画をやってらしたんですが、「今日はね、オフなんですよ。割とプライベートな時間が多いかもしれないです」って、画面にタイムスケジュール出るんですけど、3時間しか休みがないんです(笑)。ラーメン食って、銀座で買い物する以外の時間、全部仕事していて。この人の中で、これがオフなんだなって。すげえなって。ドリームを見せつつ、ちゃんと尊敬できる一面も見えていました。

白武 HIKAKINさんの『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)は感動しましたね。プロフェッショナルとは「継続した人、かつその中でチャンスをつかんだ人。継続してるとチャンスが来るんで、その中で努力しているとチャンスをつかめる。継続です」って。毎日6時間くらいかけて編集をしていると。信じられないスピードで、ずっとマラソンをしている。

長崎 「ブンブンハローYouTube」っていう動画の初めにお決まりのあいさつを入れたり、最後に「チャンネル登録よろしくお願いします」って扉を付け始めたのも、HIKAKINさんじゃないかな? あらゆる面で、YouTubeのパイオニアなんです。

白武 再生回数とチャンネル登録者数で、HIKAKINさん、はじめしゃちょーさんを超えるいわゆるYouTuberさんは、もう出てこないんじゃないでしょうか。アイドルグループとか米津玄師さんとか、アーティストだったらあるかもしれないけど。バラエティーYouTuberの席はもう本当に埋まっているんで、よっぽどじゃないと、登録者数100万人も本当に難しい。

長崎 HIKAKINさんって、バラエティーYouTuberとして面白さが全然落ちてないし、テレビ進出もして、まだまだこれからもいくんじゃないかな。8月からは「ヒカキンアニメも始めて、400万回超再生されてる。そもそもYouTube自体が成熟したメディアじゃないですからね。「今さらYouTuberか」みたいな話たまに聞きますが、まだまだこれからですよ。

白武 5Gになったら、また様相がガラッと変わると思います。YouTubeもオリジナルの番組を作り始めたり 、はじめしゃちょーさんのようにドラマを作ったり。例えば、アメリカではすでにありますが、YouTubeチャンネルで紹介した商品を直接そのまま買えるシステムなんかも、近いうちに日本でも実現するかもしれない。まだまだ伸びるメディアだと思います。

長崎 YouTube自体の格が上がれば、自然とHIKAKINさんの評価も上がるというか。ドラマや、映画など、いろんなものがYouTubeに参入してきていて、先日は嵐さんがYouTubeチャンネルを開設。MVを公開し、チャンネル登録者数が1日で87万人突破して話題になりました。これから本当に外からもどんどん参入してくると思いますが、HIKAKINさんが常に先頭を走り続ける存在であることは、今後も変わりないと思います。

(【3】へ続く)

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HIKAKINはまだまだ伸びる!? テレビ出演、5G到来で最強YouTuberに!

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白武 YouTubeの世界で触れざるを得ない、トップの座に座り続けているのがHIKAKINさん。誰よりも早くYouTubeを始めたってところが、本当にすごいですね。顔が面白くて、子どもでもわかる面白さを提供している。どんどん自分をYouTubeに最適化して、YouTube芸を開発しています。

長崎 この前も言ったけど、HIKAKINさんって本当に“顔”がすごい。ドラえもんみたいに子どもが見入っちゃう引力がある。顔の形が、子どもが安心して笑える黄金比なんじゃないかな? 誰か調べてみてほしい(笑)。老けても面白くなりそうだし、HIKAKINさんも自分の動画で言ってたけど、ちょっと髪の毛が薄くなってきてるんですよ。顔が面白くてハゲてるって、もうYouTube界の志村けんさんになるしかない(笑)。

白武 もともとはスーパーで働きながらYouTubeにボイパ動画を上げていたんですが、『スーパーマリオブラザーズ』のテーマソングが世界中で大ヒット。この動画がきっかけで、エアロスミスさんのライブにも出演しています。最近はテレビにもよく出演されますが、2年前ぐらいはYouTuberがテレビに出ると、「結局、テレビに行くのかよ」っていうネガティブな反応があった。それをHIKAKINさんが少しずつ打ち破って「HIKAKINすげー、『Mステ』出たよ」までになっていった。本当に謙虚で、テレビ1年生というスタンスで出ているから、芸能人からも視聴者からも好かれている印象です。

長崎 本当すごいですよね。テレビ番組に出演すれば、最初は絶対、ヤリが降ってくるわけじゃないですか。「YouTuberって楽して金稼げるんでしょ?」「金持ってるんでしょ?」って。だけど、「いえいえ、そんなことないですよ」って血まみれになりながら笑顔で返している。第一人者の宿命を背負って、覚悟を持ってテレビに出演されていたように思います。

白武 HIKAKINさんは用途別にチャンネルを複数運営していて、メインの「Hikakin TV」のほか、ヒューマンビートボックス動画「HIKAKIN」、ゲーム実況の動画「Hikakin Games」、ブログチャンネル「Hikakin Blog」の主に4つ。合計登録者数は1,300万人超と、前人未到レベル。HIKAKINさんの強みでいうと、住んでる家をどんどんグレードアップさせていって、「YouTuber=成功者」というイメージを定着させていったところですかね。現在進行形でYouTubeドリームを見せてくれている。

長崎 YouTubeで「24時間密着企画」を始めたのも、HIKAKINさんが最初かもしれないですね。自分でカメラ持って、1日のスケジュールを見せる動画。今は結構みんなポピュラーにやってるんですけど、当時謎に包まれていたYouTuberっていう職業の裏側が見られて、大人気企画になりましたね。先日もまた24時間企画をやってらしたんですが、「今日はね、オフなんですよ。割とプライベートな時間が多いかもしれないです」って、画面にタイムスケジュール出るんですけど、3時間しか休みがないんです(笑)。ラーメン食って、銀座で買い物する以外の時間、全部仕事していて。この人の中で、これがオフなんだなって。すげえなって。ドリームを見せつつ、ちゃんと尊敬できる一面も見えていました。

白武 HIKAKINさんの『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)は感動しましたね。プロフェッショナルとは「継続した人、かつその中でチャンスをつかんだ人。継続してるとチャンスが来るんで、その中で努力しているとチャンスをつかめる。継続です」って。毎日6時間くらいかけて編集をしていると。信じられないスピードで、ずっとマラソンをしている。

長崎 「ブンブンハローYouTube」っていう動画の初めにお決まりのあいさつを入れたり、最後に「チャンネル登録よろしくお願いします」って扉を付け始めたのも、HIKAKINさんじゃないかな? あらゆる面で、YouTubeのパイオニアなんです。

白武 再生回数とチャンネル登録者数で、HIKAKINさん、はじめしゃちょーさんを超えるいわゆるYouTuberさんは、もう出てこないんじゃないでしょうか。アイドルグループとか米津玄師さんとか、アーティストだったらあるかもしれないけど。バラエティーYouTuberの席はもう本当に埋まっているんで、よっぽどじゃないと、登録者数100万人も本当に難しい。

長崎 HIKAKINさんって、バラエティーYouTuberとして面白さが全然落ちてないし、テレビ進出もして、まだまだこれからもいくんじゃないかな。8月からは「ヒカキンアニメも始めて、400万回超再生されてる。そもそもYouTube自体が成熟したメディアじゃないですからね。「今さらYouTuberか」みたいな話たまに聞きますが、まだまだこれからですよ。

白武 5Gになったら、また様相がガラッと変わると思います。YouTubeもオリジナルの番組を作り始めたり 、はじめしゃちょーさんのようにドラマを作ったり。例えば、アメリカではすでにありますが、YouTubeチャンネルで紹介した商品を直接そのまま買えるシステムなんかも、近いうちに日本でも実現するかもしれない。まだまだ伸びるメディアだと思います。

長崎 YouTube自体の格が上がれば、自然とHIKAKINさんの評価も上がるというか。ドラマや、映画など、いろんなものがYouTubeに参入してきていて、先日は嵐さんがYouTubeチャンネルを開設。MVを公開し、チャンネル登録者数が1日で87万人突破して話題になりました。これから本当に外からもどんどん参入してくると思いますが、HIKAKINさんが常に先頭を走り続ける存在であることは、今後も変わりないと思います。

(【3】へ続く)

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▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

ラファエル&ヒカル、金持ちYouTuberの共通点と違い

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

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長崎 ここ最近のYouTubeの話題といえば、嵐、のん、N国・立花氏などいろいろありますけど、オリラジの中田さんとラファエルさんのコラボ動画は面白かったですね。YouTubeやテレビの未来について話をしているんですが、2人とも割り切ったビジネス思考の持ち主で、そういった観点からトークが展開されている。中田さんはテレビとYouTube、両方の裏側をしってう、それを踏まえた上で「俺はこうなると思う」っていうメディアの未来の話をしていて。今って、テレビなのかYouTubeなのかって揺れてる時代だからこそ、間にいる人の意見って、すごく気になる。僕らのこの対談もそうですけどね(笑)。もちろん、中田さんたちに比べたら僕らは弱小作家なので全然大したことないんですが。

白武 ラファエルさんって、夜の仕事をしている女性やAV女優にインタビューして「いくら稼いでる?」とか、「男性関係どうなってる?」といった、AVの一歩手前みたいな動画だったり、怪しいお金事情に切り込むような動画を上げていたんですけど、今年1月、YouTubeのコミュニティガイド違反を理由にアカウントが停止され、動画が全部消えてしましました。そこからサブチャンをメインにして、ドッキリ系のネタにシフトされました。「ラファエルのランボルギーニ勝手に色変えてみた【ドッキリ】【Raphael】」「高級寿司屋で時価の商品頼んだら会計が100万だったドッキリ」とか。

長崎 もともと、ヒカルさんと共にマネー系企画のパイオニアでもありますね。「100万円渡して●●してみる」という企画だったり、「YouTuberといえばお金を持っている」というイメージをこの2人が広めたところがある気がします。刺激的なお金芸。

白武 ほかのYouTuberさんは踏み入らない、怪しいけどついつい見ちゃう、人の好奇心を刺激するネタを作るのがうまい。架空請求業者を撃退してみたり、法律のグレーゾーンに切り込んでみたり、1億円時計を購入してみたり。

長崎 Googleって、広告主に対して適しているかどうかって評価をするんですが、グレーな企画をしている分、攻めた企画を連発していた頃は、この2人はすこぶる評価悪かったんじゃないかな(笑)。だけど、動画の途中に差し込んでいる広告の量はハンパないし、それをスキップさせない編集の仕方しているから、Googleの収益評価が下がっていても収益に関係ない。何より、面白くてついつい見てしまうから再生回数が軒並み多い!

白武 ラファエルさんといえばお面がトレードマークですが、下世話なことをやってるけど表情が見えない、っていうのもいいですね。謎のマスクマンの顔を知りたいし、一発でビジュアルを覚えてしまう。一時期、お面つけたりメイクしたり、ラファエルさんのパチモンが大量発生してましたね(笑)。

長崎 見た目の老いを感じさせないという点でいうと一生、方向性を変えずにYouTuberできそうですよね。

長崎 一方、ヒカルさんは、ラファエルさんと攻めてるラインは似ていますけど、”社会の闇に切り込んでいる”感じがある。一番再生回数が多い動画でいうと、「当たりはなかった?祭りくじで悪事を働く 一部始終をban覚悟で完全公開します」っていうやつ。

白武 これは本当、YouTube界の歴史に残る名作。テレビマンたちも「この人すごい!」ってもれなく動画をチェックしてました。2年前なんで、テレビマンたちも「YouTuberってどんなもんじゃい」って感じだったんですけど、この動画には衝撃受けてましたね。

長崎 要は、祭りのくじを全部引いて、本当に当たりが出るかどうか検証するってやつなんですけど、テキ屋に単身で突っ込んでいくのはめちゃくちゃすごいですよね。YouTuberならではの芸ですよ。テレビだったら100%「やめろ!」って言われるじゃないですか、上の人に。コンプラ的なことや、揉め事を考慮して。

白武 覚悟がすごい。思いついても絶対にできないですね。あと、しゃべりがとてもうまくて、テンポがよくて聞きやすい。情報の伝達能力が高いので、そういう面でもYouTube向きですね。

長崎 ヒカルさんはこれ系のネタ、めちゃくちゃやってますね。「当たりはなんだ?1回3000円の闇ガチャ売り切れにして気になる中身を調査してみた」「ヤフオクで怪しすぎる10万の高額オリパを発見!全て落札して中身を査定してみた」とか。この芸って、無名YouTuberが売れたくて必死になってやりそうなことじゃないですか。だけど、少し前にもやってましたね。「お菓子とコーラだけで9万円請求?ぼったくりバーに潜入調査したら闇深すぎたから会話全て公開します」ってやつ。レコーダーを胸ポケットに入れて、バーに入っていって、店員との会話を録音して。

白武 すごい生々しかったね。

長崎 ラファエルさんとの違いでいうと、好奇心で企画をやってるのがラファエルさんだとしたら、ヒカルさんは割とダークヒーローというか。実は裏で誰かを救っている感がある。テキ屋しかり、ぼったくりバーしかり。危険を顧みず捨て身で突っ込む姿に、カリスマ性を感じてしまう。

白武 「祭りくじ」のあと、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんを抜いてトップYouTuberになるかってくらい勢いがあったけど、2017年の夏に“VALU騒動”(編註:個人が疑似株式を発行できるサービスVALUで、自身の株券の価値をつり上げ、YouTube史上でもかつてないほど大炎上した)が起きました。2カ月の休養を経て、ラファエルさんやシバターさんと”炎上軍”を結成してコラボ動画を上げたり、“金持ちYouTuber“というブランディングを確立して、見事に返り咲いた。そういうストーリーも、ファンに支持される一因なのかもしれない。

長崎 ヒカルさんって兵庫県の姫路出身なんですけど、地元を大切にしてる一面もある。地元のカードショップ「遊楽舎」のおっちゃんとのやりとりを見せたシリーズとか、大金はたいておばあちゃんの家をリノベーションしてあげるとか。実はあったかいんやで~っていう一面がある。

白武 「遊戯王」カードネタとか子どもにも刺さるネタもあったりするんで、そこのバランスもいいよね。懐かしいあのレアカードがいくらで売れるのか、ついつい見てしまいます。

長崎 HIKAKINさんが表でYouTube界を盛り上げるスーパーヒーローだとしたら、ヒカルさんは裏で社会やYouTubeを救う「ダークヒーロー」ですね。

(【2】に続く)

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▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

ラファエル&ヒカル、金持ちYouTuberの共通点と違い

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

<「超YouTube学」バックナンバーはこちらから>

長崎 ここ最近のYouTubeの話題といえば、嵐、のん、N国・立花氏などいろいろありますけど、オリラジの中田さんとラファエルさんのコラボ動画は面白かったですね。YouTubeやテレビの未来について話をしているんですが、2人とも割り切ったビジネス思考の持ち主で、そういった観点からトークが展開されている。中田さんはテレビとYouTube、両方の裏側をしってう、それを踏まえた上で「俺はこうなると思う」っていうメディアの未来の話をしていて。今って、テレビなのかYouTubeなのかって揺れてる時代だからこそ、間にいる人の意見って、すごく気になる。僕らのこの対談もそうですけどね(笑)。もちろん、中田さんたちに比べたら僕らは弱小作家なので全然大したことないんですが。

白武 ラファエルさんって、夜の仕事をしている女性やAV女優にインタビューして「いくら稼いでる?」とか、「男性関係どうなってる?」といった、AVの一歩手前みたいな動画だったり、怪しいお金事情に切り込むような動画を上げていたんですけど、今年1月、YouTubeのコミュニティガイド違反を理由にアカウントが停止され、動画が全部消えてしましました。そこからサブチャンをメインにして、ドッキリ系のネタにシフトされました。「ラファエルのランボルギーニ勝手に色変えてみた【ドッキリ】【Raphael】」「高級寿司屋で時価の商品頼んだら会計が100万だったドッキリ」とか。

長崎 もともと、ヒカルさんと共にマネー系企画のパイオニアでもありますね。「100万円渡して●●してみる」という企画だったり、「YouTuberといえばお金を持っている」というイメージをこの2人が広めたところがある気がします。刺激的なお金芸。

白武 ほかのYouTuberさんは踏み入らない、怪しいけどついつい見ちゃう、人の好奇心を刺激するネタを作るのがうまい。架空請求業者を撃退してみたり、法律のグレーゾーンに切り込んでみたり、1億円時計を購入してみたり。

長崎 Googleって、広告主に対して適しているかどうかって評価をするんですが、グレーな企画をしている分、攻めた企画を連発していた頃は、この2人はすこぶる評価悪かったんじゃないかな(笑)。だけど、動画の途中に差し込んでいる広告の量はハンパないし、それをスキップさせない編集の仕方しているから、Googleの収益評価が下がっていても収益に関係ない。何より、面白くてついつい見てしまうから再生回数が軒並み多い!

白武 ラファエルさんといえばお面がトレードマークですが、下世話なことをやってるけど表情が見えない、っていうのもいいですね。謎のマスクマンの顔を知りたいし、一発でビジュアルを覚えてしまう。一時期、お面つけたりメイクしたり、ラファエルさんのパチモンが大量発生してましたね(笑)。

長崎 見た目の老いを感じさせないという点でいうと一生、方向性を変えずにYouTuberできそうですよね。

長崎 一方、ヒカルさんは、ラファエルさんと攻めてるラインは似ていますけど、”社会の闇に切り込んでいる”感じがある。一番再生回数が多い動画でいうと、「当たりはなかった?祭りくじで悪事を働く 一部始終をban覚悟で完全公開します」っていうやつ。

白武 これは本当、YouTube界の歴史に残る名作。テレビマンたちも「この人すごい!」ってもれなく動画をチェックしてました。2年前なんで、テレビマンたちも「YouTuberってどんなもんじゃい」って感じだったんですけど、この動画には衝撃受けてましたね。

長崎 要は、祭りのくじを全部引いて、本当に当たりが出るかどうか検証するってやつなんですけど、テキ屋に単身で突っ込んでいくのはめちゃくちゃすごいですよね。YouTuberならではの芸ですよ。テレビだったら100%「やめろ!」って言われるじゃないですか、上の人に。コンプラ的なことや、揉め事を考慮して。

白武 覚悟がすごい。思いついても絶対にできないですね。あと、しゃべりがとてもうまくて、テンポがよくて聞きやすい。情報の伝達能力が高いので、そういう面でもYouTube向きですね。

長崎 ヒカルさんはこれ系のネタ、めちゃくちゃやってますね。「当たりはなんだ?1回3000円の闇ガチャ売り切れにして気になる中身を調査してみた」「ヤフオクで怪しすぎる10万の高額オリパを発見!全て落札して中身を査定してみた」とか。この芸って、無名YouTuberが売れたくて必死になってやりそうなことじゃないですか。だけど、少し前にもやってましたね。「お菓子とコーラだけで9万円請求?ぼったくりバーに潜入調査したら闇深すぎたから会話全て公開します」ってやつ。レコーダーを胸ポケットに入れて、バーに入っていって、店員との会話を録音して。

白武 すごい生々しかったね。

長崎 ラファエルさんとの違いでいうと、好奇心で企画をやってるのがラファエルさんだとしたら、ヒカルさんは割とダークヒーローというか。実は裏で誰かを救っている感がある。テキ屋しかり、ぼったくりバーしかり。危険を顧みず捨て身で突っ込む姿に、カリスマ性を感じてしまう。

白武 「祭りくじ」のあと、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんを抜いてトップYouTuberになるかってくらい勢いがあったけど、2017年の夏に“VALU騒動”(編註:個人が疑似株式を発行できるサービスVALUで、自身の株券の価値をつり上げ、YouTube史上でもかつてないほど大炎上した)が起きました。2カ月の休養を経て、ラファエルさんやシバターさんと”炎上軍”を結成してコラボ動画を上げたり、“金持ちYouTuber“というブランディングを確立して、見事に返り咲いた。そういうストーリーも、ファンに支持される一因なのかもしれない。

長崎 ヒカルさんって兵庫県の姫路出身なんですけど、地元を大切にしてる一面もある。地元のカードショップ「遊楽舎」のおっちゃんとのやりとりを見せたシリーズとか、大金はたいておばあちゃんの家をリノベーションしてあげるとか。実はあったかいんやで~っていう一面がある。

白武 「遊戯王」カードネタとか子どもにも刺さるネタもあったりするんで、そこのバランスもいいよね。懐かしいあのレアカードがいくらで売れるのか、ついつい見てしまいます。

長崎 HIKAKINさんが表でYouTube界を盛り上げるスーパーヒーローだとしたら、ヒカルさんは裏で社会やYouTubeを救う「ダークヒーロー」ですね。

(【2】に続く)

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●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

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坂口杏里、炎上系YouTuberと「電撃結婚発表」もネット上では話題にならず大惨事に

 元タレント・坂口杏里が10月19日、自身のYouTubeチャンネルにまたしてもトンデモ動画を投稿した。なんと、かねてから親交のあった炎上系YouTuber・シバターとの電撃結婚を発表したのだ。

 動画の中では、婚姻届に必要事項を記入後、二人で役所へ提出しに行く様子を公開していた。

 しかし、本来ならば人生の門出でおめでたいはずの結婚という話題も、ネット上では全く話題とならず、数多く存在したアンチすらスルーの”大惨事”に。この状況について、芸能ライターが呆れ顔でこう語る。

「坂口の動向を面白がって見ていたネットウォッチャーたちも、今回ばかりは『こんなやらせに騙されると思うか?付き合いきれない』と思うのも無理はありません。実は先日、坂口がホストとのトラブルで逮捕された際、本名がバレてしまっています。しかし、今回婚姻届に記入したのは芸名である“坂口杏里”で、これでは役所の書類が通るはずがありません。これまでも、ホストとのトラブルや風俗店デビューなど、数々の話題を提供していた坂口ですが、最近ではわざと炎上させるように仕向ける動きが多く、あざとさが目に付いていた。もはや唯一の理解者だった”アンチ”からも飽きられつつあるのかもしれません」

 炎上の燃料投下のための投稿だったようだが、今回は大幅にズッコケてしまったようだ。

ジャニーズ事務所、バーチャルアイドル不発で今度はYouTuberタレントを育成へ

 今年7月にジャニー喜多川社長が死去したことを受け、9月末に新役員人事を発表したジャニーズ事務所だが、今年2月に発表したバーチャルアイドルプロジェクトがまったく話題になっていない。

 ジャニーズは今年2月、ライブ配信サービス「SHOWROOM」とタッグを組んだ「Johnny’s×SHOWROOM バーチャルジャニーズプロジェクト」を発表。

 オリジナルのバーチャルキャラクターによる動画生配信を行うものだが、アイドルを目指すバーチャルキャラクター・海堂飛鳥と苺谷星空が動画を生配信し、アイドルとしてのスキルを学び、海堂のキャラクターボイスを関西ジャニーズJr.内のユニット「なにわ男子」の藤原丈一郎、苺谷を同じくなにわ男子の大橋和也がつとめているのだが……。

「2人のユニット名は『あすかな』。公式チャンネルの登録者数は8万5,000人。今月8日に初ののオリジナル曲『弱虫たちの世界征服』のミュージックビデオが同プロジェクトのYouTube公式チャンネルで公開されたが、公開4日ほどでの再生回数は50万回ほどと伸び悩んでしまった。やはりジャニーズはリアルなアイドルじゃないとファンが食い付かないようです」(アイドル誌記者)

 ジャニーズといえば、昨年3月、ジャーズJr.たちの動画を日替わりで投稿するYouTube公式チャンネルを昨年3月に開設。来年CDデビューが決まったSnow Manも参加しているものの、現在までの登録者数は75万5,000人。今月9日に公式チャンネルを開設した嵐は131万人を突破し、あっというまに抜き去られてしまった。

「Jr.たちの配信はそろそろネタ切れ感が漂い、登録者数がまったく伸びていません。そこで、ジャニーズは適性のあるJr.をYouTuberとして育成しようとしているようです。今や人気YouTubeの影響力は絶大。グループのメンバーでデビューするより売れっ子になるかもしれません」(スポーツ紙記者)

 ジャニーズも時代の流れには逆らえなかったようだ。

ガーリィレコードチャンネル、YouTubeで人気の「気配斬り」はよしもと本社のゴミ捨て場から生まれた!?

 テレビ的にはほぼ無名の芸人4人が、YouTubeで人気を博している。9月中旬時点でチャンネル登録者数は60万人超。11月には日本青年館ホールでの単独イベントも控えている。

「ガーリィレコードチャンネル」のメンバーは、お笑いコンビ・ガーリィレコードの高井佳佑、フェニックス、そして同期芸人の秋山太郎と雨野宮将明の4人からなる。藤原竜也やMr.Children桜井和寿のモノマネ、アニメやゲームをネタにした動画などで注目されるようになり、現在は4人が食事をとったり、ウレタン棒を振って遊んでいるゲーム「気配斬り」など、ただ遊んでいるように見える、無邪気な「ホームビデオ」感のある動画が中心だ。高橋一生や松坂桃李らがファンを公言しており、先日は『しゃべくり007』や『嵐にしやがれ』(共に日テレ系)にも出演を果たした。

「第7世代」芸人が話題になる昨今だが、ライブシーンから賞レースを勝ち上がり、テレビで脚光を浴びるといった、従来のパターンとはまったく別の方法で知名度を獲得しているガーリィレコードチャンネルは、どのような発想の元で作られているのだろうか?

***

――YouTubeチャンネル登録者数60万人突破、おめでとうございます(9月中旬取材時)。失礼ながら、それまで無名だった芸人さん のチャンネルが、短期間でこんな数字を出したというのは異例のケースだと思います。

フェニックス 去年の7月21日から、毎日動画を投稿し始めたんです。その前から、Twitterに上げていた動画(「対マスターハンド戦にて  全く意味のないフォックス下スマッシュ」)が無断転載されていたので、その対策として、ちょこちょこ自分たちで動画を上げてはいたんですが、本格的に始めたのはその頃ですね。

――YouTuberの世界では、子どもたちの夏休みが、1年で最もバズりやすい期間だといわれています。そこを意識して、自分たちの知名度を戦略的に上げようという意図があったのでしょうか?

フェニックス そうですね。「夏休みは(数字が)伸びる」と聞いていたので。でも、そこまで戦略的なことは考えていなくて、「ひとりでも多くの人に知ってもらえたら」くらいの気持ちでした。

太郎  もともとは、雨野宮がガーリィレコードの2人を誘って始めたんです。当初は雨野宮は裏方というか、作家的なポジションで、動画には出てなかったんですけど。俺が合流するようになったのは、フェニックスとルームシェアを始めたことがきっかけでしたね。それで、俺も暇だったので、動画に参加することになったんです(※現在、フェニックスと太郎は、友人2名と一軒家を借りてルームシェア中。「ガーリィレコードチャンネルハウス」と呼ばれ、主な撮影場所になっている。なお、今年6月には、高井と雨野宮もルームシェアを開始)。

――雨野宮さんは、どうして2人とYouTubeを始めようと考えたのでしょうか?

雨野宮 僕はもともと極楽とんぼさんが大好きで、お2人がAbemaTVで番組(『極楽とんぼKAKERUTV』)を始めたことをきっかけにして、ネット番組やYouTube動画をいろいろ見るようになったんです。そうするうちに、「YouTubeに芸人が出ていったら、絶対人気が出るのに」と思うようになりました。そんな頃、ガーリィレコードのモノマネ動画がTwitterでバズっているのを見て、「これはあるぞ……ガーリィレコード、YouTubeワンチャンあるぞ……」とひらめいたんです(笑)。

フェニックス 「YouTubeは稼げるぞ……」と、甘いささやきが……。

雨野宮 「思ってる以上に稼げるぞ……」「テレビも変わっていくぞ……」

高井 ずっと耳元でささやかれ続けました(笑)。

雨野宮 YouTubeって、(登録者数を)ゼロから100にする段階が大変で、そこから先は軌道に乗れば自然と伸びていくだろうと思っていたんです。ガーリィレコードのモノマネなら、その “100”になるという確信があったので、「YouTubeチャンネルをやらせてくれ」と頼んだんです。

――そこからガーリィレコードチャンネルがスタートしたと。当初から、今のような編集なしの「ホームビデオ」ノリだったんでしょうか?

フェニックス 最初はモノマネ動画ばかり上げてました。でも、そればかりだとネタ切れになると気づき、ご飯食べるだけだったり、単に遊んでいるだけの動画を上げるようになりました。

雨野宮 毎日毎日、「今日は何をしよう?」と話してて、まんま夏休みのノリでしたね。

太郎 本当に友達の家に遊びに行くノリで、「何も決まってないけど、とりあえず集まろう!」みたいな(笑)。

雨野宮 何も起きなくて、「夕焼けを見た!」くらいの日もあるよね。

高井 あの部屋で、ただ何をするでもなく寝っ転がってて、夕方になって窓から日が入ってくると、なんだかエモいというか、すごくノスタルジックになるんですよね。

フェニックス あの部屋の雰囲気も相まってな。

――最初からガチガチに戦略を詰めて、ほかと差別化した動画を作ったというよりは、結果的にこうなったんですね。

高井 遊んでいるうちに、今の動画のベースが出来上がったのかな。

雨野宮 「動画の編集をしないのが、ほかと違ってカッコいい」と言われるけど、「やらない」じゃなくて「できない」だけなんです!

――そんな遊びの延長線から生まれた「深夜のテンションシリーズ」も好評ですが、中でも「気配斬り」動画は大人気ですね。一体どのような経緯で誕生したんでしょうか?

フェニックス それこそ遊びの中で生まれたというか、みんなで、よしもとの東京本社の中庭で走り回ってるときに……。

雨野宮 それもおかしいんですけどね。まず「本社で走り回る」って、なんなんだ(笑)。

フェニックス で、中庭のゴミ捨て場に、2本のウレタン棒が落ちていたんです。男としては、棒を見つけたら振らざるを得ないじゃないですか。そしたら、すごく気持ちのいい音がしたんですね。

高井 みんなで気に入って、通りすがりの社員さんに「これもらっていいですか?」「いいですよ、ゴミだし」みたいな感じでもらってきました。

雨野宮 もともと「気配玉」というゲームをやっていて、棒を使って「斬り」にしたら、もっと面白いんじゃないかと思って始めたのがきっかけですね。

――そんな経緯で生まれた「気配斬り」ですが、大変バズッた結果、皆さんも『しゃべくり007』や、『嵐にしやがれ』などの地上波テレビ番組に出演したりと、話題を呼んでいます。

高井 ゴールデン番組に、あのゴミが!

雨野宮 かっこいいタレントさんが、あのゴミを持って!

フェニックス あのゴミがきっかけで、『24時間テレビ』だぜ!

高井 でも、本当にありがたいですよね。

――何がチャンスになるか、本当にわかりませんね。そしてさまざまなYouTuberたちも、こぞって「気配斬り」動画を上げています。

高井 TikTokでも「#気配斬り」みたいなのが、めちゃめちゃありますよ。だいたいルールを間違えているんですけど。

――ガーリィレコードチャンネルの動画では、お互い一度しか振ってはいけないルールでやっているのに、当たるまで何度も振り続けている動画を見たことがありますね。

雨野宮 僕らの感覚としては、一度きりが面白いと思ったけれど、振り回しているのが面白いと感じる人もいるかもしれない。それは着眼点の違いですよね。広まってくれるなら全然アリです。

――とはいえ、元ネタに言及しない人もいるじゃないですか。

太郎 まいっちゃいますよね~~~!(※太郎の持ちギャグ)

――ちなみに、これを読んでいる方の中にも、「気配斬り」に挑戦してみたい人もいると思うんです。やるときの注意点を教えて下さい。

フェニックス まず、何もない6畳間がないと……。

――そこからですか。

高井 硬い棒では絶対やらないこと。ぜひウレタン棒を手に入れてほしいですね。

太郎 腕を大きく振ると相手の体や周囲の物に当たってけがをする可能性があるので、なるべく自分の体の近くで小さめに振ってください。安全面が大事ですね。

フェニックス それに、やってる様子を見る人や撮影する人がいないと、何も面白くないですよ。

雨野宮 「気配斬り」って、人柄が出ると思うんですよ。何も気にせず行くタイプなのか、周りに気を使うタイプなのかとか。だから、恋人同士が同棲を始める前なんかには、一度「気配斬り」をしてほしい。「ねえ、アタシと気配斬りしよ?」って。

フェニックス アレをやると、仲良くなるもんね。新入社員同士とかでもやってほしいですね。

――気配斬りで、わかることがあると(笑)。そして、カジサックさんや中田敦彦さんといった、これまでテレビで活躍していたよしもとの先輩芸人が、YouTubeの世界に進出しています。これは脅威に感じますか?

雨野宮 僕たち、全員27歳で同い年なんです。みんなで「観てたテレビが全部終わっちゃったな」って話をよくしていて。『みなおか』『めちゃイケ』『はねトび』(フジテレビ系)、全部終わってしまった。でも、そこで活躍されていた人で、今YouTubeの世界に来られている人もいるじゃないですか。あの頃、僕たちが好きだった人たちと共演する夢がかなうというか。

フェニックス 正直、上の人たちがYouTubeをやってくれればくれるほど、ウチらもやりやすくなるし。

高井 今後もYouTubeに参入する芸人は増えてほしいですね。

――逆に皆さんは、劇場で評価を高めて賞レースを勝ち上がり、テレビでブレイクという芸人の売れ方の王道を目指したことはあったのでしょうか?

フェニックス ウチらは、コンビを組んで8年目なんですけど、もう1年目の終わりくらいから、漫才で賞レースを目指すのは無理だからやめました。

――早くないですか?

高井 早めにあきらめました! 上京したばかりの頃は、しゃべくり漫才をしたいと思ってました 。

フェニックス 「無理」ってなりましたね。それに、無限大ホールに出ている同期も先輩も、めちゃくちゃ面白いんですよ。同期は、ラフレクラン、空気階段ですし。

高井 正攻法じゃ勝てないから、僕らの強みを生かそうと思ったんです。

フェニックス 何かのジャンルで一番だったら食えるという目算があって、僕らは2人ともアニメやマンガが大好きだから、秋葉原で一番になろうと思ったんです。オタク文化は強いし、この国では絶対なくならないと確信して、2年目から『DEATH NOTE』ネタをやり始めました。

――一般的に、登録者数が数十万人を超えたYouTuberは、着ている服や住んでいる部屋が豪華になっていき、端的にいえば羽振りがよくなってくるじゃないですか。ガーリィレコードチャンネルは、収入に関しては、ぶっちゃけどうなんでしょうか?

高井 まあまあ、そこはよしもとさんですよね(笑)。

太郎 でも、カジサックさんが割合を変えてくれたりして、僕らも変わってきてはいます。

――それはよかったです。今後の野望はありますか? たとえば、ほかのYouTuberのような豪華な部屋に住みたいとか……。

フェニックス その欲は、あんまりないですね~。

高井 だったら、もっとおいしいものを食べたい。

――では、今後はどうなっていきたいですか?

雨野宮 結婚して子どもをつくって……。

太郎 幸せになりたいのが一番ですかね!

高井 息子とサイクリングしたいですね。そして海沿いに家を……。

――ちょっと地に足が着きすぎているので、もう少し芸人としての大きな目標もお願いします!

フェニックス 大きな目標、そうっすね。まあ、このYouTubeをきっかけに、いろんなことができたらなぁって思います。

(取材=藤谷千明/構成=斎藤岬/撮影=尾藤能暢)

 

●ガーリィレコードチャンネル

写真左から、雨野宮将明、フェニックス(ガーリィレコード)、高井佳佑(同)、秋山太郎。東京NSC17期の同期4人組。「本物の米津玄師」としてガチャピンちゃんねるにも登場している。

https://www.youtube.com/channel/UC6VjNLslXbb6Stl0I2MkQWA