前田日明『THE OUTSIDER』の“不良格闘家”が米・ラスベガス進出へ!? 日本の総合格闘技は新たな時代へ──

 不良たちよ、ベガスを目指せ!――7月21日(土)に川崎市とどろきアリーナで行われる不良更生のための格闘技大会『THE OUTSIDER第51戦SPECIAL~10周年記念Road to Las Vegas~』に先立ち、主催のリングス・前田日明(59)が取材に応じた。今大会から始動する、世界を股にかけた壮大なプランとは――。

――「Road to Las Vegas」が実現に至った経緯を教えてください。

前田日明(以下、前田) THE OUTSIDERの10周年記念とリングス・ネットワークの再構築として、昨年から海外と連絡を取り始め、いろいろと情報を集めてきました。そうした中で、アメリカのラスベガスで開催されている格闘技イベント、Final Fight Championship(FFC)とつながりました。FFCは元K-1ヨーロッパのプロモーターとして活躍したオルサット・ゾフコ氏をオーナーとして2003年から欧州で実績を積んできた大会です。18年秋からはラスベガスのカジノホテルグループのシーザーズ・エンターテインメント(シーザーズ・パレスなどを所有)と提携し、ファイト・ドームという会場で、総合格闘技、キックボクシング、ボクシングの試合を毎週行う予定で、今後はさまざまなデジタル・デバイスを通じて全世界に配信していく注目の大会です。

――FFCとTHE OUTSIDERは今後、どう関わってくるのでしょう?

前田 まずは今回、川崎市とどろきアリーナで行われるTHE OUTSIDERでは、FFCよりオーナーのゾフコ氏と選手2名を招聘し、合同イベントを開催します。それ以降も、リングス本来の「ファイティング・ネットワーク」という名の通り、他の大会や団体とも協力関係を築いて、THE OUTSIDERの選手はもちろんのこと、他のリングの選手も含め、アメリカでプロ選手としての道を希望する者へチャンスを与えていきたい。これは日本だけに限った話ではありません。東アジア全体の選手の窓口になっていきたいと思っています。

――夢が膨らむ話ですね。

前田 アメリカの総合格闘技団体であるUFCやベラトールのチャピオンクラスのファイトマネーは、1試合で1億円以上と言われています。ところが今の日本は総合格闘技というビジネスのパイが大きくなりすぎているから、テレビの放映権料やチケットの収益があったとしても、それだけのファイトマネーを選手に支払うのは難しい。だったら発想の転換で、競合するのではなく共存し、ネットワークを広げることが一番大事なんじゃないかと思いました。そして、やがては独占的になっていくようなシステムを作り上げていきたいと考えています。

――FFCの選手のレベルは?

前田 どんなもんだろうと思って試合映像を見てみましたが、上のほうのチャンピオンクラスを除けば、ベラトールとレベルは変わらないですね。FFCはシーザーズ・エンターテインメントという大きな後ろ盾を引き込んでいるため、今後はUFCの選手の引き抜きなどにも参入するものと思われます。アメリカの第三の団体になっていくでしょうね。

――「デジタル・デバイスを通じて全世界に配信する」とのことですが、具体的にはどのように?

前田 日本はアメリカに比べて配信事業が未発達で、過去の試合や現在の試合の映像がYouTubeなどに違法アップロードされてしまう状況が続いているため、根本から業態を変えていきたい。それを全面的に推し進めているところと、資本面も含めて全面的につながりを持ちつつ展開していくことを考えています。日本でダメだったら海外でそういうものをソフトとして売っていく。今回の川崎市とどろきアリーナ大会を含め、いろんな試合映像を海外の商品として売り買いしていくことになると思います。

――ラスベガスに選手を派遣するのは、いつからでしょう?

前田 来年早々から始める予定です。日本に限らず東アジア全体の選手を派遣したい。そのために日本での選手発掘にとどまらず、韓国や中国、シンガポールなどへも選手の視察に行くつもりです。また、そういう中で、THE OUTSIDER出身の選手や、それ以外の選手たちに、とりあえずアメリカに行く前の腕試しとして、韓国のROAD FCなどとの交流戦の機会も積極的に設けていきたい。THE OUTSIDER自体、ゾフコ氏も面白い企画だと思ってくれていて、「海外で同じことをやってみないか?」という話もあるんですよ。10年やってきた中で、「この先に何があるんだ?」とよく選手に聞かれたんですけど、成功のチャンスをつかむのであれば、日本で頑張って有名になるよりも、まずアメリカのFFCに出たほうが近道だと思います。有望な選手をどんどん海外に結びつけてあげたいですね。

――川崎市とどろきアリーナでの興行は初めてですね。

前田 オリンピック前だから会場探しに苦労しましたが、そんな中、どうにか押さえられたのが、川崎市とどろきアリーナでした。こんなところに、こんなにいい場所があるのか、と驚きました。アクセスは少々大変ですけど、会場は広くてきれいで、抜群にいいですね。今回は10周年記念ということでチケットの価格をいつもより安くしましたので、ぜひとも多くの方々に会場まで足を運んでいただきたいですね。
(文=岡林敬太)

『THE OUTSIDER第51戦 ~10周年記念Road to Las Vegas~』
日時/2018年7月21日(土) 開場予定13:00 開始予定13:30
会場/川崎市とどろきアリーナ(神奈川県川崎市中原区等々力1-3)
詳細は、http://www.rings.co.jp/special/0721/index.html

【チケットプレゼント! 5組10名様】
7月21日(土)に行われる、THE OUTSIDER第51戦のチケットをペアで5組10名様にプレゼントします。
希望者は、outsider@cyzo.com宛に、「氏名」「郵便番号」「住所」「電話番号」を明記したメールをお送りください。当選者にはメールで通知をさせていただいた上、チケットを発送させていただきます。締切は、7月11日(水)です。

『瓜田純士に勝ったら10万円』衝撃の結末──! “キングオブアウトロー”のいちばん長い日

『瓜田純士に勝ったら10万円』というサイゾー協賛の格闘技イベントが4月28日、「THE OUTSIDER 実験リーグ」(主催:リングス、会場:新宿フェイス)内で開催された。4人の選手がキックルールでトーナメントを行い、勝ち上がった1人がファイナルで瓜田と戦うスペシャル企画。10年ぶりのアウトサイダー復帰を勝利で飾りたい瓜田と、10万円を手に入れたい挑戦者の激しいバトルが繰り広げられた。怒号と悲鳴、歓喜と落胆、混乱と酒乱が渦巻いた当日の模様をレポートしよう。

 午前10時30分、本日のメインイベンターである瓜田純士(38)が会場前に到着したため、さっそくインタビューを試みた。減量のためか少々ほっそりした印象はあるものの、表情は穏やかで、口も滑らかだ。

――今の気分はいかがでしょう?

瓜田純士(以下、瓜田) 一切緊張してないです。練習の裏付けがありますから。以前は格闘技の試合前は、テンパって酒を飲んじゃって、結果的に“瓜田純士メンバー”みたいになってたんですよ(笑)。でも今回は自信があるから、テンパることはない。新宿開催というのも大きいですね。地元ですから、気分的にラクです。前日も寝れたし、計量も余裕。ちょっと体重を落としすぎちゃって、今、1.5キロアンダーです。さっさと計量を終わらせて、何か食べたいですね。

――技術面での仕上がりはどうですか?

瓜田 対戦するかもしれない奴の中にサウスポーがいるってことを一昨日に知って、ちょっと泡食ったけど、今回はガードの技術も覚えたし、足も使えるようになったから、相手は俺に(打撃を)当てられないと思います。逆に、俺の前蹴りが相手の体を貫通して、臓物がドバーッと飛び散る瞬間をお見せできるかもしれません。

 会場入りした瓜田が計量に向かっている間に、トーナメントに出場する4人のチャレンジャーにもインタビューを行った。

●菊嶋海人(20歳・東京)

――『瓜田純士に勝ったら10万円』への参加動機を教えてください。

菊嶋海人(以下、菊嶋) 自分は2年前にアウトサイダーで初勝利して以来、格闘技から離れてたんですけど、そろそろやりたいなと思い始めたときに、(瓜田の対戦相手募集の)リツイートが拡散されてたんですよ。それを見て、応募しようと決意しました。

――瓜田さんの印象は?

菊嶋 瓜田さんの試合動画を見たことがあるんですけど、自分の戦い方と似てると思いました。たぶん瓜田さんも寝技とかが嫌いだと思うんですよ。自分も寝技とかは嫌いで、真っ向からぶつかっていく試合が好きなんで、きっとやりあったらいい試合になるだろうと思います。

――年齢差がかなりありますが。

菊嶋 年齢は関係ないっすよ。気持ちなんで。

――勝った場合の賞金10万円の使い道は?

菊嶋 なんも考えてないですね。自分、賞金が欲しいというより、瓜田さんと試合するのが楽しみなだけなんで。

 

●ストロングゼロおじさん(31歳・東京)

――参加動機を教えてください。

ストロングゼロおじさん(以下、ストロングゼロ) 最近、仕事が上手くいかなくて、酒ばっか飲んでてつまんねえなと思ってたところ、たまたま日刊サイゾーを読んでたら、今回のチャレンジ企画の募集記事が目に入ったんですよ。瓜田純士さんのことは前から知ってました。いろいろと熱い人じゃないですか。その人と試合をしたら自分にも熱さが伝わるかな、酒ばっか飲んでるよりもそっちのほうが有意義かな、と思って応募しました。

――ストロングゼロ(サントリーの缶酎ハイ)がお好きなんですか?

ストロングゼロ はい。1日3本は飲んでます。「本当につまんねえなぁ」と思いながら、会社帰りに飲むことが多いですね。

――格闘技経験は?

ストロングゼロ 学生時代に2、3年だけキックボクシングをやってました。そのときに試合もちょこちょこと。あとは会社帰りにダイエット目的でキックを、週に2、3回やる程度ですね。

――対戦が来まったあと、ブログとTwitterを消しましたよね。

ストロングゼロ 煽られたら嫌だな、と思いまして。僕、ビビリなんですよ。決まってから、出るのをやめようかな、思ったこともありました。インフルエンザにかかったと言ってやめようかな、でもリングスの上の人が怖い人だったらヤバいなぁとビビって、正直あんまり練習できなかった。出ようと腹を括ったのは1週間前ぐらいですが、75キロから急に落としたので、減量に失敗して……。ただ、瓜田さんと戦ってみたいという思いがあったので、来ました。

――今の気分は?

ストロングゼロ さっさと計量を終えて水を飲みたいし、早く試合を終えて酒を飲みたいです。酒を2週間も断ってますから。

●山口勇(33歳・群馬)

――参加動機を教えてください。

山口勇(以下、山口) 当初参加予定だった選手が欠場になったらしく、リングスさんから1週間前ぐらいに電話が来て、「出てくれないか?」と頼まれたんですよ。だから動機は特にない、というのが正直なところです(笑)。

――急なオファーで大変でしたね。

山口 試合があるときは73から74キロがベスト体重なんですけど、そもそも試合する予定がなかったので、オファーの段階で61キロぐらいまで落ちちゃってまして。今回の規定体重は65〜70キロ。「計量のときに65キロないとダメ」と言われたので、この1週間、無理やり食って増やしました(笑)。

――本日は最大で3試合行うことになりますが、大丈夫ですか?

山口 ワンデイトーナメントは初めての経験ですけど、まあ大丈夫じゃないでしょうか。

――山口さんはアウトサイダーでの戦績が6勝5敗1分で、ベストバウト賞の受賞歴もあるなど、格闘経験が豊富です。瓜田戦に対する意気込みをお聞かせください。

山口 俺が余裕でブッ倒して、「格闘技はそんなに甘くないよ」ということを教えてやりたいと思います。

――ところで山口さんの体には、立派な和彫りが入っていますが、過去はそちらの世界にいらしたんですか?

山口 ご想像にお任せします(笑)。今はなんでもない普通のおじさんですよ。

 

●QUMON(37歳・京都)

――どういう経緯で、今回の企画を知りましたか?

QUMON 格闘技仲間と飲んでる最中、Twitterかなんかで知って、ノリで応募しただけですわ。ゴッドハンド奥井くんとか鷹亜希くんが「行っとけよ〜」言うから、「ほな、やっとこか〜。どついとくか〜」てなノリですわ。

――応募書類を拝見したら、「東の不良を殴ってみたい」と書いてありました。

QUMON ブン殴りたいね。ほんで目立ちたい。瓜田を殴ったら目立つでしょ?

――瓜田さんのことを、よくご存知で?

QUMON ニュースとかでね。有名っちゃ有名ですやん? 男らしいイメージあるさかい。アウトサイダーにも出てはった気がするし。試合の映像はなんも見てへんけど。

――QUMONさんの格闘技歴は?

QUMON ダイエットの一環で始めて、2年半程度。今日の試合で10試合目ですわ。本来はグラップラーで、タックルで上とってパウンドしたりキメたりが好き。優越感に浸れるやん? キックルールは今回が初めてやけど、ボコボコにブン殴って、一生消えへん傷痕を残してやりたい。そういうの、めっちゃ楽しいやん。

――QUMONさんは、元アウトローなのでしょうか?

QUMON ただの、ちょけ野郎ですわ。京都でちょけて友達増やして、「あははは〜!」言うてるだけの男ですわ。10万ゲットしたら、地元でパーティーさせてもらいますわ。「ひゃっは〜!」言うてね。

 と、ご機嫌だったQUMONだが、その1時間後には、こう怒鳴り散らしながら会場内を練り歩いていた。

「ストロングゼロおじさんが、バックレたってホンマか!? なんや、あのボケッ! しばいたろか!」

 記者が運営に確認したところ、「ストロングゼロおじさんはバックレたわけではなく、体重が1.5キロオーバーで失格になった」とのこと。しかし、これを聞いて、QUMONの怒りがさらに増幅。

「1.5キロぐらい、今からでも絞れるやろ! ストロングゼロおじさん、どこにおんねん!」

 ストロングゼロおじさんが失格となった場合、トーナメントの逆ブロックの菊嶋が不戦勝となるため、QUMONが怒るのも無理からぬところだが、「ストロングゼロおじさん」という単語が随所で飛び交うため、どこか滑稽さも漂う騒動となった。

 一方、その頃、選手控え室では、これから対戦するかもしれない瓜田と山口が同部屋で鉢合わせになるハプニングが発生。「おまえがサウスポーの奴か?」と瓜田が山口に話しかけ、一瞬、緊張が走ったが、「頼むから今日はオーソドックススタイル(右構え)で戦ってくれよ」と瓜田が冗談交じりの注文を出し、山口が苦笑しながら「できるだけそうします」と切り返すと、場の空気が和んだ。

 ここに長居すると戦闘意欲が削がれると判断したのだろうか。以後、瓜田陣営は控え室にはほとんど立ち寄らなくなり、廊下やエレベーター前などでウォーミングアップを開始。

 練習の合間を縫って、瓜田のセコンド2名にも話を聞いた。いずれも瓜田が9カ月前から所属する「リバーサルジム東京スタンドアウト」のインストラクターで、パンクラスなどで活躍中のプロファイターである。

●セコンド・瀧澤謙太(23歳)

――瓜田さんが入門したときの印象は?

瀧澤謙太(以下、瀧澤) おっかなそうな人が来たな、と。でも僕はアウトサイダーで瓜田さんを見てましたし、瓜田さんもAbemaTVの格闘家ドキュメンタリー『ONE DAY』で僕を見たことがあったらしく、お互い顔を知ってる状態で初対面の挨拶をしました。お話しした印象としては、見た目はいかついけど、すごく礼儀正しい人だなと思いました。

――この9カ月間で、瓜田さんはどの程度成長したのでしょうか?

瀧澤 最初は戦い方がケンカファイトだったけど、今は技術もついてきて、格闘家になりつつありますね。特に右の蹴りが上手くなりました。

――試合に向け、どのようなトレーニングを積み重ねてきたのでしょう?

瀧澤 入門してからしばらくはマススパー(打撃を当てない軽いスパーリング)が中心だったんですけど、最近は試合に向けて、雑でもいいから殴り合いのペースを高めるというか、もともと得意だったケンカファイトに磨きをかける方向で技術を上げてきた感じです。

――瓜田さんは38歳ですが、体力面はどうでしょう?

瀧澤 体力はめっちゃありますし、根性もありますね。僕の練習は結構キツいんですけど、絶対に毎週、来ますから。

 

●セコンド・猿飛流(さとる・28歳)

――どこのジムに行っても門前払いされていた瓜田さんが、「リバーサルジム東京スタンドアウト」に入門できたのは、猿飛流さんの口利きがあったからだと伺いました。

猿飛流 僕、ドン・キホーテの新宿店で働いてるんですが、1年ぐらい前に、瓜田さんがお客さんとして来たんですよ。「あ、瓜田さんだ」と思ってお声がけしたのがきっかけで交流が始まりまして。瓜田さんが「ジムに入りたい」と言うので、ジムの代表に相談してみたら快諾してくれて、ウチに所属してもらうことになりました。

――入門してからの9カ月間で、瓜田さんは何が大きく変わりましたか?

猿飛流 打撃のキレが全然違いますね。最初は手打ちだったけど、今はコンビネーションも打てるし、特に蹴りが上手くなりました。あと、リーチがあるので、きれいな伸びのあるパンチも打てるようになった。瀧澤も僕も、スパーで一瞬もらっちゃうことがあるぐらいです。だから今日の試合が楽しみですね。

――ズバリ、本日の勝算は?

猿飛流 毎日のように頑張ってきたし、プロともスパーできるレベルになったので、期待できると思います。あとは、相手のレベルにもよりますね。

 というわけで、敵のレベルを探るべく、瓜田陣営はトーナメントの視察に向かったのだが、先述の事情により、第1試合は菊嶋海人のみがリングに上がった。

【瓜田純士に勝ったら10万円予選・第1試合】

◯ 菊嶋海人 VS ストロングゼロおじさん ×
ストロングゼロが計量オーバーで失格。菊嶋が準決勝に進出。

 大会のオープニングマッチでもある予選の第1試合が不戦勝となり、会場からは苦笑とため息が漏れた。勝ち名乗りを受けた菊嶋も複雑な表情。

【瓜田純士に勝ったら10万円予選・第2試合】

◯ 山口勇 VS QUMON ×
1ラウンド43秒、KO勝利。山口が準決勝に進出。

 予選の第2試合は開始早々、激しい打撃の応酬。QUMONが山口をロープ際に追い込む場面もあった。だが、そこから持ち直した山口のパンチの連打を食らったQUMONが、前のめりに倒れて試合終了。

 この試合結果を受け、瓜田陣営はさっそく山口の戦力分析を開始した。

 瀧澤が「間がないし、組み立てもなかった。冷静に戦えば勝てる相手」と分析すれば、猿飛流は「蹴りはさほど怖くない。パンチも大振りだが、ストレートの勢いが結構あるので要注意」などと瓜田に助言した。

 

【瓜田純士に勝ったら10万円準決勝】

◯ 山口勇 VS 菊嶋海人 ×
1ラウンド33秒、KO勝ち。山口が瓜田への挑戦権を獲得。

 準決勝も開始早々から、ほぼノーガードのどつき合いとなった。菊嶋の圧力に一度は押されかけた山口だったが、途中から体勢を持ち直してパンチを当て続け、あっという間のKO勝利。

 この結果を受け、瓜田はこう語った。

「アユムジェット2代目みたいな風貌のQUMONはヒラメ筋がすごいし、なんとなくやりづらい相手だと思ってたんですよ。あと、背格好の近い相手とはあまり練習できなかったから、菊嶋も嫌だと思ってた。だから山口に決まってラッキーかも。2日前に山口がサウスポーだということを知り、以来、ずっとサウスポーのことばっかり考えてて、『ソイツと当たることになるんじゃないか』という予感がしてたから、心の準備はできてるんですよ」

 

【瓜田純士に勝ったら10万円決勝】

 

 午後4時10分。いよいよ瓜田純士の出番である。ジムの先輩から「やることは全部やった。あとは勝つだけ」と背中を押された瓜田は、「勝たなかったら何も手に入らない」と自分に言い聞かせるようにつぶやいてから、フードをかぶって花道へ。入場曲はTHE STREET BEATSの「十代の衝動」だ。

 試合開始直前、山口とリング上で向き合った瓜田は、ゴリゴリと額を押し付けながら超至近距離でガンを飛ばす。山口も負けじと前傾姿勢になるが、レフェリーが割って入って、両者コーナーへ。

 ゴングと同時にリング中央に飛び出した両者。まずは山口が右ミドルで牽制したのち、伸びのある左ストレートを瓜田の顔面にクリーンヒットさせる。この日3試合目となる山口は、連勝で勢いづいているのか、疲れを感じさせない猛ラッシュで追い込みにかかるが、瓜田はフットワークを使って、リング中央にいったん逃れる。

 ローキックを織り交ぜつつ、フックとアッパーをブン回して追撃する山口。再びロープ際に追い込まれた瓜田は、足を止めて打ち合いに応じる。瓜田の右ストレートがクリーンヒットし、客席が沸く場面も。

 だが、圧力に勝る山口の左ストレート、左アッパー、左ローが立て続けにヒット。瓜田はファイティングポーズを崩さないが、ローキックを食らい続けたダメージで足が止まり、左ストレートで大きく吹っ飛び、コーナーに追い詰められる。瓜田は右ストレート、右前蹴りなどで反撃するも、ガス欠であとが続かない。

 そして開始2分、パンチの連打を浴びた瓜田が防戦一方になったところで、一度目のスタンディングダウンを取られる。再開後も山口の猛攻は止まらず、コーナーで膝蹴りの連打が決まったところでレフェリーがストップ。試合終了となった。

 

◯ 山口勇 VS 瓜田純士 ×
1ラウンド2分35秒、山口勇のTKO勝ち。

 

 試合終了のゴングが鳴り響く中、コーナーにしゃがみ込み、茫然自失の瓜田。運営にコメントを促されたが、「惨めになるだけだから」と断り、退場した。

 なお、ここでもう一つの“退場劇”も勃発していた。優勝した山口への賞金授与が行われていたリングに、1人のスーツ姿の男性が乱入を試み、セキュリティーに引きずり降ろされ、会場外へとつまみ出されたのだ。よく見るとその男性は、泥酔状態のストロングゼロおじさんだった。

 ストロングゼロおじさんが密かに観戦していたと思われる座席の下には、ストロングゼロの空き缶がいくつも転がっていた。彼の強さは未知数のままだが、ストロングゼロはそこそこ強いお酒であることが証明された一幕だった。

 控え室に戻った瓜田は、「あの相手、体力もあったし、気合いも入ってましたね」と完敗を認めつつ、悔しさをにじませた。

「試合と練習とでは、全然違うっすね。何度か『いける』と思った瞬間もあったけど、ローが効いたのか足が重くて、どんどん動けなくなっちゃって……。ごめんなさい、と方々に謝りたい。勝たなきゃ意味ないっすよ」

 

 そして大会終了後、瓜田は大会主催者の前田日明(59)の元へ挨拶に行った。

前田 相手はブンブンに振り回してたね。

瓜田 結構面食らっちゃって。ディフェンスも練習してたつもりなんですけど……。

前田 でもちゃんとガードして余分なパンチをもらわなかったし、何年ぶりかってことを考えたら二重丸だよ。ただね、ミットとかサンドバッグの打ち込みの練習量が足りなかったね。反撃しても、手打ちのパンチだと威力がないじゃない。

瓜田 手足が鉛みたいに重くなっちゃって……。いやぁ、格好悪い。

前田 思ってたよりも、ちゃんと試合になってたよ。習い事はね、悔しい思いをしたほうが強くなるんだよ。よかったよ。こんなところでチャッチャッと勝ってさ、調子に乗っても格好悪いだけじゃん? 体だって前と比べるとちゃんとできてるしさ。まだまだいけるよ。

瓜田 もっと本気で取り組もうと思います。

前田 昔、徳川家康は、三方原で武田軍に敗退してさ、馬上でクソを漏らしながら帰ってきたあとに何をしたかというと、絵師を呼んで、自分の一番惨めな姿を絵に描いてくれって頼んだんだよ。彼は終生、ここぞってときにその絵を見て、悔しさを思い出した。今日の試合は、そういう試合だよ。お前にとって。まだ生まれ変われるよ。そのためにはこれからの1日1日が大切になってくる。頑張れよ。期待してるよ。

瓜田 頑張ります。機会をいただいて、ありがとうございました。

 前田にパンパンと背中を叩かれ、激励された瓜田。「俺はこのままじゃ終わりません。必ず強くなって帰ってきます」と言い残し、会場を去った。“路上なら瓜田”改め“リングなら瓜田”となるべく、元アウトローの挑戦は続く――。

(取材・文=岡林敬太/撮影=尾藤能暢)

※瓜田純士の人生相談「No problem」
https://kinngofoutlow.jimdo.com

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
http://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

“超攻撃的格闘兄弟”朝倉未来・朝倉海が語る「アウトサイダー出身」という矜持

 イケイケのファイトスタイルで人気を集める総合格闘家の「朝倉兄弟」が、その真価を問われる戦いに臨む。まずは『THE OUTSIDER(以下、アウトサイダー)』を卒業したばかりの兄・朝倉未来(25)が4月28日(土)、後楽園ホールにて開催される『DEEP83 IMPACT』で、豊富なプロ経験を持つCORO(29)と対戦。続けざまに弟・朝倉海(24)も5月6日(日)、マリンメッセ福岡にて行われる『RIZIN.10』で、“アンゴラの暴走王”ことマネル・ケイプ(24)と拳を交える。ゴールデンウィークの幕開けとフィナーレを飾る注目の2戦。出陣を目前に控えた兄弟に話を聞いた。

――まずはお兄さん、アウトサイダー卒業おめでとうございます。

朝倉未来(以下、未来) ああ、どうも(ニコリともせず)。

――アウトサイダーでのやり残しはないですか?

未来 ないですね。最後(3月11日)にやる予定だった試合が、俺のケガが原因で流れてしまったのは残念だし、相手にも申し訳ないことをしたと思っていますけど、実力的にはもう、アウトサイダーには敵がいない状態だったので。

――アウトサイダーの前田日明代表から、はなむけの言葉はありましたか?

未来 「他の団体に出るにしても、変な使われ方をするなよ」と言われました。1週間前のオファーとかは断れ、ってことだと思います。

――現在、ヒザのケガは完治しましたか?

未来 はい、大丈夫です。

――格闘技に専念するために、昨夏、弟さんと共に愛知の豊橋から上京したそうですが、東京での生活には慣れましたか?

未来 仕事(所属ジムでのトレーナー業務)か練習しかしていないし、行動範囲も出稽古先と職場と家の往復に限られているから、東京に慣れたわけじゃないけど、この生活には慣れました。愛知時代は1日2時間しか練習できなかったけど、今は職場でも練習をできるので、格闘技漬けの毎日ですね。こっちは練習相手が多いし、トッププロの選手たちから技術を学べる機会も多いので、成長度が全然違います。打撃、寝技、レスリング、体力、そのすべてが上京してから格段に向上しました。

――次戦『DEEP83 IMPACT』への出場が決まる過程を、Twitter上でほぼリアルタイムで見ていたのですが、ああいうオファーの形も現代的で面白いですね。未来選手が「アウトサイダーを卒業した。早く実力を試したい。オファーがあれば最速で闘う」とツイートした直後に、DEEPの佐伯繁代表が「オファーをしたいです」とリプライ。CORO選手が続けざまに「俺とやろうよ!」とリプライし、トントン拍子で話がまとまったという。

未来 そういうのも、いいんじゃないですかね。簡単に試合を決められるのを見ていれば、他の選手の参戦意欲も高まるし、ファンも盛り上がりますから。

――『DEEP』の佐伯代表とは、それ以前に面識はあったのですか?

未来 いや、ないです。でも『DEEP』じゃないにしても、どこからか必ずオファーは来るだろうと思っていました。アウトサイダーは良くも悪くも知名度があるので、そこで俺がベルトを2つ獲ったということは、格闘技をやっている人ならだいたい知っているでしょうから。イロモノ扱いされているのか実力を買われているのかは正直どっちでもよくて、与えられた場で、きっちり勝ち続ければいいと思っています。

――CORO選手との面識は?

未来 ないです。でも最速でオファーしてくれたので、こっちも即答でOKしました。相手は誰でもよかったので。

――「1Rで終わります」とTwitterで宣言しましたが、その根拠は?

未来 決定力があるのが俺の持ち味ですし、試合が決まってから対戦相手の試合動画を見て、「行けるな」と客観的に思ったから、そう書いたまでです。

――CORO選手は『パンクラス』で20試合以上戦ってきた経験豊富なファイターですが、怖さは感じませんか?

未来 過去の戦績は、全然関係ないと思っています。今の俺には負ける要素がない。それだけのことです。

――相変わらず強気ですね。では、ここからは弟さんにお話をお伺いします。昨年末の『RIZIN』デビュー戦で見事、才賀紀左衛門選手を派手なTKOで下しましたが、その試合を振り返ってみて思うことは?

朝倉海(以下、海) 勝てたことはよかったし、KOシーンもまあ気持ちよかったんですけど、力を出しきれなかった部分もありました。緊張感は全然なかったけど、倒そう倒そうという気持ちが強すぎて、大振りになっちゃったのが反省点ですね。最後も、もっとコンパクトに行ければ、一番よかったんですけどね。

――セコンドにいたお兄さんは、弟さんの戦いぶりをみてどう思いましたか?

未来 動きが悪いな、力んでいるな、本来ならここまで手こずる相手じゃないのにな、と思いました。あと、弟も俺もこっちに来て一番成長したのはレスリング力で特にテイクダウンディフェンスなんですが、試合の展開上、それを見せられなかったな、とも思いました。紀左衛門選手みたいなストライカーじゃなく、グラップラーとぶつかれば、俺らの成長ぶりが一番よくわかると思います。

――海選手は、初体験の『RIZIN』の舞台をどう感じましたか?

 会場も大きいしお客さんの反応もいいから、テンションが上がりましたね。一発パンチが当たっただけで客席が盛り上がっているのが試合をしながらわかったので、やりながら楽しくなっちゃいました。

――試合後の周囲の反響は?

 地上波で放送されたし、あれだけ派手にKOしたので、翌日街を歩いたらいろんな人から声をかけられるのかと思っていたんですが、そこまでの反響はなかったですね(笑)。俺の求めているところにはまだ達していないな、もっと勝ちを重ねて知名度を上げないとな、と思いました。でも、嬉しいこともあったんですよ。

――それは何でしょう?

 俺、AK-69さんというアーティストが高校時代から好きで、「Forever Young」という曲を入場曲として使わせてもらっているんですけど、年末の『RIZIN』をAK-69さんが見てくださって、SNSで試合のことを書いてくれて、ご飯にも連れていってもらえたんですよ。すごく優しくて話も面白い方で、最高に幸せな時間を過ごすことができました。

――連勝してさらに幸せになってもらいたところですが、次戦の相手は、暴れん坊のマネル・ケイプ選手。海選手の敗戦を予想する声も多いです。

 俺が負けると思っている連中を驚かせてやるのが、今から楽しみです。ケイプは今、『RIZIN』で一番注目されている外国人ですし、トーナメントで実力も証明されている選手なので、俺にとってはビッグチャンスです。ここで勝てば、一気に名前を売ることができますから。

――ケイプ選手は記者会見の段階から絡みついてきそうですが、大丈夫ですか?(笑)

 ああいうイケイケの奴はアウトサイダーで慣れっこだし、煽れば煽るほど試合が面白くなるからいいんですけど、「調子に乗りすぎだな」とも思いますので、試合でブン殴って黙らせてやります。俺はバチバチに殴り合うのが大好きなので、ああいうタイプとは絶対に噛み合う。ケンカするつもりでブッ倒してやりますよ。

――外国人との試合経験は?

 韓国や中国の選手とはありますけど、黒人の選手と試合をするのは初めてですね。でもパワーや身体能力に関しても、俺は全然負けていません。今回、自分のベスト体重よりちょっと重たい階級でやるので、まずは体づくりから始めました。パワーも付け足し、試合映像も研究して、兄貴からもいろいろ分析してもらって戦略を立てているので大丈夫です。

――お兄さんの分析を、言える範囲で教えてください。

未来 ケイプは打撃を見る目はいいけど、攻撃面はあまり優れていないんじゃないかな。あと、寝技になったら、上からの攻撃が有効そう。その2つを突けば、いいんじゃないかと思います。

――わかりました。ところで、元ヤンキーで、人に愛想を振りまくのが苦手そうなお兄さんが現在、トレーナーとして接客業をやっていることが信じられないのですが(笑)。

未来 昔の俺を知る人からは「最近、優しくなったね」と言われますよ。接客業を始めたおかげで、ちょっとは丸くなったのかも。「優しくなっちゃって大丈夫?」と格闘技の面で心配されることもあるけど、本質的には何も変わっていないので、接客中と試合中とでメリハリをつければいいと思っています。

――弟さんの東京での生活ぶりは前回のインタビューでお聞きしたので割愛しますが、お兄さんの東京生活はいかがでしょう?

未来 豊橋にいるときは海とか星とかが好きでよく見にいっていたんですけど、東京ではそれができないことと、車社会じゃないことに、最初はちょっと戸惑いました。最近は月曜から土曜まで働きながらみっちり練習をして、日曜は疲れが溜まっているので、本を読んだりDVDを見たりしながら過ごしています。こっちに来て全然遊んでいないですけど、別に遊びに来ているわけじゃないので不満はないです。あと、東京に来て驚いたのは、「ヤンキー率の低さ」ですね。豊橋では街角でケンカを売られたりすることがたまにあったんですが、こっちに来てからは全然そういうことがないですから。

――東京は格闘家のレベルが高いとおっしゃっていましたが、女性のレベルはいかがでしょう?

未来 全然、見ていないですね。あまり興味がないので。

――失礼しました。弟さんはいかがでしょう?

 きれいな人が多いですね(笑)。

――おふたりはキャラクターこそ違いますが、「攻撃的なファイトスタイル」は共通しています。それぞれの闘争心の源は何なのでしょう?

未来 俺はもともと刺激中毒な部分があるんですよ。スリルを感じないと人生に面白みを感じないので、定期的に合法的な試合で刺激を感じることが俺の生きがいになっています。おまけにお金までもらえるわけですから、格闘家は天職だと思っています。

 俺の場合は、愛知から大勢応援に来てくれる友達に勝った姿を見せたい、というのがモチベーションになっています。あとは、アウトサイダー出身ってことでナメられることも多いので、それを見返してやりたいというのも大きな原動力ですね。

――格闘家としてのポリシーを教えてください。

未来 俺は現実主義者なので、神頼みとかは一切しません。実現させるために必要なことを、現実的に考えてやるだけ。あとは「お客さんを楽しませる試合をする」ということをプロとして常々考えています。

 「お客さんを楽しませる」というのは兄貴と同意見ですね。あと俺が大事にしているのは、「言ったことは絶対に実現させる」ということでしょうか。アウトサイダー時代に「チャンピンになる」と言って実現させて、「アウトサイダーから『RIZIN』に出る」と言って、周囲の協力を得ながらではありますが、『RIZIN』にとたどりつくことができた。今まで言ったことをほぼすべて実現させてきたので、これからも有言実行でいきたいですね。

――最後に次戦への抱負と、ファンへの呼びかけをお願いします。

未来 次の『DEEP』の試合は、日本のプロ選手と戦う初めての機会です。俺の実力を証明できる舞台なので楽しみにしてほしいのと、これから兄弟揃ってどんどん活躍していくので注目してほしいです。俺も将来的には『RIZIN』に出たいと思っています。兄弟で出れば興行的にも盛り上がるでしょうから。

 『RIZIN』は日本の大会なので、やっぱり日本人が勝って盛り上げなきゃいけないと思っています。絶対に俺が勝つし、派手なKOをするので、できれば会場まで応援に来てほしいですね。
(取材・文=岡林敬太)

朝倉未来の出場大会
【名称】DEEP83 IMPACT
【日時】2018年4月28日(土) 17:30開場/18:00開始
【会場】後楽園ホール
【チケット】
VIP席:16,000円(残りわずか)
SRS席:10,000円(SOLD OUT)
A席:8,000円
B席:6,500円(SOLD OUT)
【チケットに関するお問い合わせ】
株式会社IACEトラベル チケットデスク
TEL:03-6892-7080(営業時間:平日9:30~18:00)
E-Mail:houjin3@iace.co.jp

朝倉海の出場大会
【名称】RIZIN.10
【日時】2018年5月6日(日)13:30開場/14:30開始
【会場】マリンメッセ福岡
【チケット】
VIP席:100,000円(特典付)
SRS席:20,000円
S席:10,000円
A席:6,000円
朝倉海の応援シート(10,000円・特典付)購入は下記をクリック
http://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1811884&rlsCd=003
【チケットに関するお問い合わせ】
キョードー西日本 TEL:092-714-0159

瓜田純士、渋谷の路上で『THE OUTSIDER』参戦への思いを激白「それは運命(さだめ)──」

 28日に東京・新宿FACEで開催される格闘技大会『THE OUTSIDER』に参戦する“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士。10年ぶりとなるリング復帰への思いを、渋谷の路上で激白する動画が公開された。

 瓜田いわく「路上なら瓜田」ということわざがあると語る通り、やはり、この漢には路上が似合う。自らを「レジェンドから生まれたLEGEND」と定義し、猥雑な渋谷の路地裏を「ディズニーランド」と呼ぶ顔面刺青男。

 動画中盤では、“クロアチアのヴァトレニ”の異名を取るエディ・シカティック選手を相手にデモンストレーションを披露。圧倒的な力量差を見せつけてノックアウトして見せた。

「なぜ闘うのか」

 その問いに、迷わず「運命(さだめ)」と応じた瓜田。1週間後、歌舞伎町のド真ん中で、新たな伝説が幕を開ける──。

【数量限定、おトクな「瓜田応援チケット」を販売!】

瓜田純士が出場する『THE OUTSIDER 実験リーグ』を盛り上げるべく、日刊サイゾーでは、お得な「瓜田応援チケット」を発売中。以下の方法でチケットを購入すれば、瓜田純士のサイン入りの「THE OUTSIDER特製Tシャツ」(定価4,500円)が漏れなく無料特典として付いてくる。コイツを会場で身にまとい、瓜田に熱い声援を送ろう!

応援チケット希望者は、outsider@cyzo.com宛に、「氏名」「郵便番号」「住所」「電話番号」「チケット枚数」「Tシャツのサイズ(S、M、Lより選択)」を明記したメールをお送りください。宅急便の代金引換サービス(手数料はお客様負担)にて、チケットとTシャツをお送りします。

●料金=全席自由席6,000円(ワンドリンク付)
●ご希望のサイズのTシャツに瓜田選手自身がサインを入れてくれます
●発送は、主催者であるリングス事務局が行います
●代金引換のため、枚数分のチケット料金は宅急便の配達員にお支払ください
●数量限定のため、予定数に達し次第、販売終了となります

【大会名】THE OUTSIDER 実験リーグ
【会場】新宿フェイス
【開催日時】2018年4月28日(土)13:00開場 14:00試合開始予定
※大会概要、選手募集、チケット情報などの詳細についてはリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認ください。
※イープラスでもチケット発売中 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002256947P0030001

※瓜田純士の人生相談「No problem」
https://kinngofoutlow.jimdo.com

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
http://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

瓜田純士、渋谷の路上で『THE OUTSIDER』参戦への思いを激白「それは運命(さだめ)──」

 28日に東京・新宿FACEで開催される格闘技大会『THE OUTSIDER』に参戦する“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士。10年ぶりとなるリング復帰への思いを、渋谷の路上で激白する動画が公開された。

 瓜田いわく「路上なら瓜田」ということわざがあると語る通り、やはり、この漢には路上が似合う。自らを「レジェンドから生まれたLEGEND」と定義し、猥雑な渋谷の路地裏を「ディズニーランド」と呼ぶ顔面刺青男。

 動画中盤では、“クロアチアのヴァトレニ”の異名を取るエディ・シカティック選手を相手にデモンストレーションを披露。圧倒的な力量差を見せつけてノックアウトして見せた。

「なぜ闘うのか」

 その問いに、迷わず「運命(さだめ)」と応じた瓜田。1週間後、歌舞伎町のド真ん中で、新たな伝説が幕を開ける──。

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●料金=全席自由席6,000円(ワンドリンク付)
●ご希望のサイズのTシャツに瓜田選手自身がサインを入れてくれます
●発送は、主催者であるリングス事務局が行います
●代金引換のため、枚数分のチケット料金は宅急便の配達員にお支払ください
●数量限定のため、予定数に達し次第、販売終了となります

【大会名】THE OUTSIDER 実験リーグ
【会場】新宿フェイス
【開催日時】2018年4月28日(土)13:00開場 14:00試合開始予定
※大会概要、選手募集、チケット情報などの詳細についてはリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認ください。
※イープラスでもチケット発売中 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002256947P0030001

※瓜田純士の人生相談「No problem」
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前田日明×瓜田純士、和解の瞬間──“格闘王”と“キング・オブ・アウトロー”断絶の真相を明かす

 かつてはいがみ合っていた時期もあるが、10年ぶりに再会し、すっかり打ち解けた前田日明と瓜田純士(【対談前編】はこちらから)。そもそも瓜田はなぜ、アウトサイダーを追放になったのか? 前田が当時を振り返る。

前田 もうね、ワケわかんないんだよコイツ(呆れ顔で)。今考えると笑っちゃうんだけど、「凶器を持って入ったらダメですよ」ってことで金属探知機を導入して安心してたらさ、背中に木刀を入れて、通り抜けちゃうんだよ。金属探知機を。

瓜田 木は引っかからないんですよ、探知機に。

前田 なんか歩き方が変だなと思って調べたら、木刀が入っててさ。あとは、裏の控え室の横にドアがあって、そこから全然知らない人を入れちゃったりとかさ。もっと感心したのが、関係者のパスあるじゃん? あれをコイツ、偽造したんだよ。

瓜田 アハハハハ!

前田 「瓜田さんがパスを持ってますよ。パスを出しましたか?」ってセキュリティーのみんなが聞いてくるから、「いや、出してないよ。取り上げて持ってこい」と言って、見てみたら、カラーコピーしてるんだよ。すごいよ、やることが。

瓜田 ローソンでカラーコピーしました(笑)。

「瓜田には影響力があるから、みんなが真似をすると困る」。そう判断した前田は、瓜田をアウトサイダーから追放することに決めたという。それに不満を抱いた瓜田が、自身のブログなどを通じて、前田を激しく攻撃し続けた時期もあった。

 その頃のブログの一部を以下に引用しよう。

「前田さん。イベント終了してからでもいいんで一度誰も見ていない路上で俺とやんないすか? 目潰し、金的、なんでもいいです。(中略)俺は前田さんと街中か駐車場とかでストリートファイトしたいです。もし見ていたら考えておいてください」

「お前なんかが万が一歌舞伎町入って偉そうに葉巻くわえてたら囲まれて死ぬぜ、マジで。(中略)街でバッタリ逢って俺に負け犬の独り言かましてきても、レベルが違うから相手にしないか、いきなり時間場所関係なしに襲いかかるかどっちかだぜ。 なぁ格闘王。 愚かだな」

 こうした脅迫じみたブログを書いたかと思えば、今度は一転、日刊サイゾーの記事を通じて「アウトサイダーに復帰したい」というラブコールを前田に送ってみたりと、当時の瓜田は情緒不安定気味な言葉をあちこちにばら撒いていた。それらこれらのメッセージは、果たして前田の耳に届いていたのだろうか?

前田 届いてたよ。ムラがあったんだよね、あの頃の瓜田ってね。すごい神経質に周りを気にしながら妙に気を利かせてくるときと、「なんなんだ、おまえはよ!」みたいな感じにオラオラでくるときのギャップがあって、よくわからなかったんだよ。どっちが正気で、どっちがイカレてるのかがわからないし、その変わる瞬間もわからなくて。1人で対するときと、誰か第三者の目があるときとで違うのかなと思ったら、そうでもないし。よく考えたら最初に応募があった頃に、強いうつ病の薬を飲んでて副作用がどうのこうの言ってたから、それのせいなのかなと思って。ということは、ちょっと……。

瓜田 ちょっとヤベえ奴だな、と(笑)。

前田 薬が切れるまではしばらく様子を見たほうがいいな、と。何よりも心配したのは、当時の瓜田はアウトサイダーに出せるような体じゃなかったんですよ。だんだん(出場選手の)レベルも上がってきたから、それもあって危ないな、と。

瓜田 競技として成立しないですもんね。

前田 できるできないの話じゃなく、瓜田は行っちゃうんで。「オラ~ッ!」と。だから危ないじゃないですか。

 それから10年の断絶が続くことになるのだが、両者はその間、お互いのことを気にかけていたようだ。

前田 そのあといろいろね、噂は聞くんですよ。腹切ったとか、刺されたとか。彼に近い筋の子が何人かいたんで、そこから噂を聞いて、大丈夫かな? と気にはしてたんですよ。

瓜田 僕の耳にも人づてに結構、「ずっと前田さんが心配してる」という声は届いてたんです。でもクソガキだから、ちゃんと会って直接言われないと信じられない部分があって。俺、構ってちゃんなんですよ、子どものときからずっと。

前田 試そうとするんですよね。昔、本で読んだことがあるんだけど、戦後の浮浪児とかも、大人を試そうとしたらしい。どこまでやっても自分を受け入れてくれるのか、と。瓜田といろいろあってしばらくして、それを思い出してね。あのとき俺、試されてたのかな、と。

瓜田 あるとき俺、どこかで読んだ前田さんの記事で、「自分はみんなの父親のような役目なんだ。みんなが頼ってくれるから、俺もその思いに応えていかなきゃならない」みたいな一文を見たときに、「やっとそういう人と出会えた」と勝手に片思いしちゃって、なんでもかんでも試そうとしちゃったのかも。そのときはそうは思ってないんですけど、一歩引いて自分のしたことを思い出してみると、試してるんですよ。別におまえ、親子じゃねえよ! 他人じゃねえか! って話なんですけど(笑)。

前田 人間ってね、男同士でも男と女でも親子でも、みんな試し合って、お互いの存在確認をしてるんですよね。多かれ少なかれ。

瓜田 ヤクザをやってるときも、擬似親子だったり擬似兄弟だったりの居心地みたいなものに、すごく憧れたんですよ。大事にされると思い込んでたんです。家族以上の鋼鉄の絆みたいな、契りみたいなもの。そういうところに生きがいを見出して、初めて自分の存在をわかってもらえるんじゃないかと期待したら、1年かそこらでだんだん嫌な部分が見えてきちゃって。それ以来、本当の擬似親子だったり擬似兄弟だったりを探しまくって迷走する時期があって。でも結果的に、「最後は個だな」と思いました(笑)。結局、戦うのは自分でしかない。何を求めたって、そいつらは何もしてくれないって、だんだんわかってきて。そういうふうに今は考えられるようになれました。

前田 難しいよね。人間と人間が繋がるってのは。

瓜田 難しいっす。時間が必要でした僕は。すいませんでした。

前田 大丈夫だよ。

 大丈夫。そう言って前田は、とびきり優しい表情を見せた。そして、瓜田にこう発破をかけた。

前田 38なんだから、しっかり家族を作ってさ、なんとかやらんと。40代、50代、60代はあっという間だけど、まだまだなんでもできるよ。おまえには文筆の才能があるから。ブログとかで俺の悪口とか、俺をおちょくった文章とかを書いてた時期があったんだけど、それを読んでてさ、「コイツ!」と思うんだけど、面白いんだよね(笑)。なんかね。

瓜田 小学校のときとかって、好きな先生とか好きな女の子とかにちょっかい出したり、嫌われることをやっちゃうじゃないですか。俺、それなんですよ。気を引くためにいろんなことをしちゃう。好きな女の子のピアニカを吹いたのがバレて、入ってきた教頭先生にハイキックを入れたこともありますよ(笑)。

 その話を受け、前田も負けじと強烈なエピソードを披露する。

前田 俺昔、高校のとき、大阪の阿倍野にあるドイツ料理屋でバイトしてたら、隣に近鉄百貨店があって、その屋上で桜田淳子の新曲の発表会があったんだよ。で、昼の休みのときに、俺のいたドイツ料理屋に桜田淳子がメシを食いにきたんだよ。そのあとね、彼女が使ったお皿とスプーンとコップ、命をかけた取り合いになったから(笑)。

瓜田 アッハッハッハ!

前田 ほんで俺、スプーンを奪い取ってさ、ベロ~ンとやって。「桜田淳子が使ったスプーンを俺は舐めたぞ!」と10年ぐらい自慢したね(笑)。「桜田淳子は他人じゃないぞ」とか言って。

 この情報が文鮮明先生の耳に入らないことを祈ろう。さて、4月28日の『THE OUTSIDER 実験リーグ』に出場する瓜田に対し、前田が望むことはあるのか?

前田 いやぁ、どうなのかね。どういう練習をしてどれくらいのレベルなのかがわからないんで、なんとも。みな戦々恐々、こういう感じ(おっかなびっくり覗く感じ)だよ。どうなんだろう? みたいな。きのう埼玉の食事会でいろんな選手と話したけど、「瓜田とやりたい」って奴もいれば、「大丈夫ですか?」って心配する奴もいたよ。

瓜田 みんなから簡単に倒せるって思われてそうだけど、まあ、そうはさせないってぐらいの練習はしてますから。自信はあります。

 瓜田の更生を確信したのか、前田はここで大きくうなずいてみせた。そして、さっきから気になっていたことを確かめさせてくれとばかりに、対談部屋の隅っこにいた女性を見やってから、こう切り出した。

前田 で、彼女が奥さんなの?

瓜田 はい。僕の人格をすべて形成していただきました(笑)。

前田 もう2人きりだとデレデレに溶けちゃってるんじゃないの?

瓜田 デレデレです(笑)。

前田 なんだかんだで、瓜田ってモテるよね?

瓜田 マジですか? 自分でもわかってるんですけど。

前田 自分でもわかってる?

瓜田 冗談です、冗談。

前田 刺青ガンガン入ってて、初対面で近寄っただけで普通は女の子がキャーみたいな感じじゃん。で、そのキャーから始まって、距離を詰めてくんだから、すごいよね。

瓜田 俺の中のヒット・アンド・アウェイなんですよ。距離を取りつつ、ババンとね。これ(刺青)は、後悔してるんですよ。あまりそのときのことを覚えてないというか、アルコール依存だった時期もあったし、グッとこう自分の中で握る手綱みたいなのがなかったから、フラフラしちゃって。いろんなものが弱かったんで。

前田 (感心したような表情になり)瓜田おまえ、しゃべることが全部、物語になってないか? おまえ、生まれながらの小説家だよ。しゃべる言葉、しゃべる言葉、10秒ごとに物語として繋がってるみたいな。全部物語だよ。たいしたもんだよ(笑)。

瓜田 本当ですか? そうなんですよ。とにかく当時はブレまくってて、どこかに闇があったと思うんですよね。たとえば刑務所とか精神病院に行ったときも、「なんで周りはわかってくれないんだ。俺はこんなにまともなのに」って主張してたけど、まともな奴がそんなところに行くわけないじゃないですか(笑)。明らかに周りから見て変だったと思う。自分ではそれを自覚したくなかったけど。

前田 多重人格はなかったの?

瓜田 それはないです。常に自分の人格で生きてたんですけど、自分を信じきれなかったというか。今は多少なりとも、自分に自信があるから、小さなことでも解決できたり、嫌なことも嫌と言えるようになりましたけど、当時は自信がなかったから、ただ突っ張ればいいという一番いけない方向に行っちゃっててまして。最近やっと、それがなくなってきました。奥さんのおかげですけど。

前田 瓜田どうしちゃったの? 奥さん、変な注射打たなかった? 大丈夫? 寝てる間に大事なとこ、取っちゃったんじゃないの? なんでこんなにいい子になっちゃったの?

瓜田 フフッ。

前田 まあワケのわからない回り道もしたけど、おまえには絶対に才能があるよ。

瓜田 知ってます(笑)。

前田 過去に文学の世界でもいっぱいいたんだよ、おまえみたいのが。そいつらが時間を使ってああでもないこうでもないと、いろいろ残してるんだよ。おまえもそのうち、自分の中で何かが弾けて、何か書きたいとか作りたいってなるよ。おまえ、真剣に文学の世界で勝負したほうがいいよ。

瓜田 勝負してみます。

前田 あとはさ、ちょっと寝てるとこ無理矢理またがってさ、子どもを作ったらいいよ(笑)。

瓜田 アハハハ。計画はしてるんですけどね。まあもう1回ぐらい、筆で成功しそうな段階に入ったら……。

前田 じゃなくて、違うんだよ! 逆なんだよ、おまえ。子どもができたら、その子を大人にしなきゃいけないんだよ。命がけで。ほんだらね、いろんな回路が上向いてくるんだよ。逆だって、瓜田!

瓜田 本当にそうかもわからないですね。

前田 試合も頑張ってね。期待してるよ。

 獲得形質は遺伝するという学説を信じるのであれば、より強い遺伝子を残すためにも、今度の試合には勝っておきたいところだ。そんな瓜田をサポートするべく、日刊サイゾーでは、お得な「瓜田応援チケット」を発売中。以下のフォームから『THE OUTSIDER 実験リーグ』のチケットを購入すれば、瓜田のサイン入りの「THE OUTSIDER特製Tシャツ」が漏れなくオマケとして付いてくる。コイツを会場で身にまとい、瓜田に熱い声援を送ろう!
(取材・文=岡林敬太)

【数量限定、おトクな「瓜田応援チケット」を販売!】

瓜田純士が出場する『THE OUTSIDER 実験リーグ』を盛り上げるべく、日刊サイゾーでは、お得な「瓜田応援チケット」を発売中。以下の方法でチケットを購入すれば、瓜田純士のサイン入りの「THE OUTSIDER特製Tシャツ」(定価4,500円)が漏れなく無料特典として付いてくる。コイツを会場で身にまとい、瓜田に熱い声援を送ろう!

応援チケット希望者は、outsider@cyzo.com宛に、「氏名」「郵便番号」「住所」「電話番号」「チケット枚数」「Tシャツのサイズ(S、M、Lより選択)」を明記したメールをお送りください。宅急便の代金引換サービス(手数料はお客様負担)にて、チケットとTシャツをお送りします。

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【会場】新宿フェイス
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前田日明×瓜田純士、和解の瞬間──“キング・オブ・アウトロー”が大放言「前田さん、滑舌が……」

 前田日明(59)と瓜田純士(38)が、10年ぶりの和解を果たした。前田主催の格闘技大会『THE OUTSIDER』に出場していた瓜田が、会場で問題行動を起こして、追放処分を食らったのが2008年。以来、両者は絶縁状態になっていたが、来たる4月28日(土)、新宿フェイスで行われる『THE OUTSIDER 実験リーグ』に、瓜田が電撃参戦することが決まったのだ。大会に先立ち、10年ぶりに再会したふたりが、思いの丈をぶつけ合う!

 ゴールデンウィークの初日に開催される『THE OUTSIDER(以下アウトサイダー)実験リーグ』にて復帰戦を行うことが決まった瓜田が、「大会前に筋を通しておきたいことがある」と申し出た。

「リングスの運営から急に電話でオファーがあって、試合に出ることになった。それはうれしいことだけど、まだ前田さんと直接お話ししたわけじゃないので、できれば大会の前にお会いして、かつての不義理を謝罪しておきたいんですよ」

 その思いを汲んでセッティングされた対談の舞台。前田が待ち構える渋谷のリングス本社前にたどりついた瓜田は、「やっぱ緊張するなぁ。いきなり怒られたらどうしよう」と言って、深呼吸してから、意を決したようにビルの中へと入っていった。

 * * *

瓜田 ごぶさたしてます!

前田 おおおお、なんか大きくなったな、体が。10キロぐらい太ったんじゃないの?

瓜田 その節はご迷惑をおかけしました。若気の至りでした。またチャンスを与えていただき、ありが……

前田 (遮るように)何歳になったの?

瓜田 今、38です。

前田 まあ、座んなよ。刺されたとかなんとか聞いてたからさ。どうしてんのかな? って心配してたんだよ。

瓜田 (話を逸らすように)格好いいライターですね。まだ葉巻吸ってるんですか?

前田 葉巻もやってるし、パイプもやってるよ。

瓜田 金正恩も言われてたじゃないですか。

前田 何が?

瓜田 指導者である以上、タバコはダメですよ。昨日かなんか、ニュースでやってましたよ。前田さんもお子さんがいるんだったら、そろそろ健康を考えたほうがいいですよ。それでこそ真の男ですよ。

前田 ありがと、ありがと、ありがとね。(話を逸らすように)結婚したんだって?

瓜田 しました。4回目です。

前田 もう38やったら、そろそろ子どもを作ったほうがいいよ。子どもができたらさらに変わるよ、いろんなことが。

瓜田 まあ、そうなんですけどね。欲しいんですけどね。

 と、互いの様子を探る軽いジャブの応酬があったのち、瓜田がいきなり、前田の急所をかすめるような“ストレートパンチ”を放った。

瓜田 前田さん、滑舌が良くなってますね(笑)。

前田 ハハハハ。

瓜田 前、『水曜日のダウンダウン』(TBS系)でお見かけしたときは、全然何言ってるのかわからかったですよ。

前田 確かに自分でもなんかね、口回んないときがあったんだよ。

瓜田 今は大丈夫ですね。

前田 と思うんだけどね、ハッハッハッ。

瓜田 (前田の体を見つめながら)思ったより、すっきりしてますね。もっと太ってるイメージでした。

前田 (瓜田の体を見つめ返して)体、本当に変わったね。前はガリガリでさ。正直アウトサイダーに出してもさ、マッチメイクするのにすごい気を使ったよ。

瓜田 俺も思ってました。なんでこんな中にいるんだろう? と。気持ちだけで生きちゃってましたから。

前田 俺もあのとき、よくあの頃の瓜田を出したなと。

瓜田 バクチに近かったと思うんです。言ってましたもんね、「おまえ、体だけは作っとけ。殺すわけにいかないし」と。その意味すらも当時の俺はわかってなかったんですよ。

前田 体、だいぶ健康になったの?

瓜田 はい。酒もタバコもやんないし。

前田 前はなんか、うつ病の薬とかを飲んで副作用がどうのこうの言ってたけど。

瓜田 今は風邪薬も飲まないです。全部、嫁さんに管理されてて。ちょっとしたケガでも具合悪くても病院に行かせてくれないし、果物とか野菜で治せと言われるんで。

前田 本当に雰囲気、変わったね。

瓜田 恥ずかしいです。照れ臭いというか。俺何回か前田さんに、どっかで会わないかな、って思ってたんですよ。ばったり会ったら「覚えてますか? 瓜田純士です」と挨拶したかった。10年かかったけど、こうやってご挨拶できるだけでもうれしいですよ。

前田 よかったよ。でも、大丈夫かよ? 今回、「瓜田に勝ったら10万円」って企画をやるんだけど、大丈夫?

 対談部屋のホワイトボードには、「瓜田に勝ったら10万円」に出場するチャレンジャー4人の写真が貼り出されていた。この4人が28日の序盤と中盤にトーナメントを行い、勝ち上がった1人が、当日のメインイベントで瓜田と戦うというシステムだ。

前田 (トーナメント出場者が)今日、決まったんだよ。

瓜田 (募集開始から数日で枠が埋まったという話を聞き)それだけナメられてるってことじゃないですか(笑)。「ちょっと連休初日に、こいつで小遣い稼ぐか」ぐらいにしか思われてないんですよ。

前田 いや(笑)、そうじゃない奴もいるよ。一番左の奴なんてさ、いろいろ(自己PR文を)ワーッと書いてきたけどさ。「瓜田みたいに自由に生きてる奴と手を合わせることによって自分を変えたい」みたいな。

瓜田 勝手にしろって話ですよ(笑)。

前田 ハハハ。

瓜田 おまえの人生に俺を巻き込むな、っていう。てめえでなんとかしろって話ですけど。

 そのまま格闘技の話に突入するかと思いきや、前田が突然、話題を変えた。瓜田の「作家としての可能性」を論じ始めたのだ。

前田 相変わらず書いてるの? 真剣に文才あるからさ。もっといろんな文体とかを吸収するために、もっともっといろいろ読んでさ。あんなのデータ勝負だよ。

瓜田 いかに知ってるか、ですよね。情報量が頭にある奴のほうが、面白いこと書いてますからね。

前田 文章の書き方にもいろいろなパターンあってさ。もうパターンも出尽くしてるんだけど、瓜田はまだまだオリジナルの文だったりを生み出せるような何かを持ってるよ。だから真剣にさ、芥川賞でも狙ったら?

瓜田 直木賞がいいですね。芥川賞って、ちょっと難しいんですよ。純文学って。「あいつは箸を持って弁当を食べた」までに、何ページも使う書き方をするんですよ。そういうのはちょっと……。

前田 そんなのが鬱陶しかったら、そういう(自分のオリジナルの)書き方を通せばいいじゃん。通して芥川賞を取ったらええやんけ。

瓜田 だから物書きの中の……

前田 (瓜田の声には耳を貸さず)人と違うことをさ!

瓜田 アッハッハ!

前田 人と違うことを、いいと思ってる奴が取れるんだよ。

瓜田 相変わらず噛み合わないな、と思って。前田さんとしゃべると(笑)。

前田 噛み合ってない? あ、本当?

瓜田 物書きの中のサザンみたいなのがいいですよ。サザンの歌詞ってオリジナリティーがあって、よくわかんないんだけど、なんとなく言いたいことはわかる、みたいな感じがあるじゃないですか。そういうのを書けたらいいなって。

前田 オリジナルが大事だね。人間ってさ、若いときは「人と違うじゃないか」というのが悩みなんだけど、年を取ると「人と同じだ」というのが悩みになってくるんだよ。おまえはいつまでもオリジナルだからいいよ。

瓜田 オリジナルでいたいですよ。

前田 今、どういうこと書いてるの?

瓜田 こないだ電子書籍を出したんですけど。今、ちゃんとした小説を書きたくて。でも難しいんですよ。

前田 どんな小説? もうガッチガチの文学に入るような?

瓜田 ノワール小説です。犯罪だったり、悪かったり、東京だったり、刑事だったり、暴走族だったり。そんな経験しかないから、そんなのしか出てこないんですよ(笑)。でもそういうのを書かせたら俺は自分が一番だと思ってるんで。細部のディティールだったり、ビビってる瞬間の心情だったり、「行ってやるぞ」っていうカマシの掛け合いだったり。そういう雰囲気みたいなものは、目で見たものを書いたほうがリアルですから。

前田 いい本、書いてくれよ。今、いろんなものが薄っぺらいから。個人的に思うのは、日本の演劇関係の脚本は、全部ダメだね。アメリカのほうが日本の脚本家の百倍すごい。

瓜田 日本の場合、放送の倫理とかをかいくぐるための内容だと思うんですよ。スポンサーに見せても大丈夫なような、安パイに走りがちというか。

前田 ネットでいろいろ書いて、海外の人の目につくようにしたらどう?

瓜田 英語、わかんないです(笑)。

前田 周りにいる奴に変換させればいいじゃない。

瓜田 中国とかには興味があるんですけどね。中国の不良だったりアウトロー的に生きてる奴らってのは、日本の数年前を追ってきてるようなところあると思うんです。

前田 ああいう連中ってのはね、ただのアウトローじゃなくて、昔の伝統的な秘密結社と混じったようなのがいるんだよ。金も持ってるし、なんでもできる、みたいなさ。

瓜田 今の時代、仁義ってものが欠けてるんで、それを広めていきたいですね。前田さんに義理を欠いてた俺が言うな、って話ですが(笑)。

前田 でもかえって中国とか韓国のそういう文化的な秘密結社絡みの組織っていうのは、割とそういうのを厳格に「ちょっとそれやりすぎだろ」っていうぐらいやってるところもあるみたいよ。

瓜田 あの、これ、サイゾー系の『トカナ』の取材みたいですね(笑)。思いっきり都市伝説みたいな。

前田 俺、そういうのに興味があるんだよ。あ、ロシアにもあるよ。ロシア正教絡みのね、とんでもないマフィアっぽいのが……(以下、世界の地下組織、中国の権力闘争、そして日本の政治などについて、立て板に水で語り出す)。

瓜田 前田さん、国会議員になったらどうですか? 向いてますよ(笑)。

 話はどんどん脱線していったが、長年の確執などなかったかのように、すっかり打ち解けたふたり。次回お届けする【対談後編】では、瓜田追放騒動の真相、絶縁中の両者の本音、前田と国民的アイドルのディープキス疑惑など、衝撃の秘話が続々と明かされるので、お楽しみに!
(取材・文=岡林敬太)

【数量限定、「瓜田応援チケット」チケットを販売!】

瓜田純士が出場する『THE OUTSIDER 実験リーグ』を盛り上げるべく、日刊サイゾーでは、お得な「瓜田応援チケット」を発売中。以下の方法でチケットを購入すれば、瓜田純士のサイン入りの「THE OUTSIDER特製Tシャツ」(定価4,500円)が漏れなく特典として付いてくる。コイツを会場で身にまとい、瓜田に熱い声援を送ろう!

応援チケット希望者は、outsider@cyzo.com宛に、「氏名」「郵便番号」「住所」「電話番号」「チケット枚数」「Tシャツのサイズ(S、M、Lより選択)」を明記したメールをお送りください。宅急便の代金引換サービス(手数料はお客様負担)にて、チケットとTシャツをお送りします。

●料金=全席自由席6,000円(ワンドリンク付)
●ご希望のサイズのTシャツに瓜田選手自身がサインを入れてくれます
●発送は、主催者であるリングス事務局が行います
●代金引換のため、枚数分のチケット料金は宅急便の配達員にお支払ください
●数量限定のため、予定数に達し次第、販売終了となります

【大会名】THE OUTSIDER 実験リーグ
【会場】新宿フェイス
【開催日時】2018年4月28日(土)13:00開場 14:00試合開始予定
※大会概要、選手募集、チケット情報などの詳細についてはリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認ください。
※イープラスでもチケット発売中 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002256947P0030001

※瓜田純士の人生相談「No problem」
https://kinngofoutlow.jimdo.com

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
http://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

「瓜田純士に勝ったら10万円」対戦相手大募集! “キング・オブ・アウトロー”が『THE OUTSIDER』に帰ってきた!!

 ビッグニュースが飛び込んできた! “キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)が4月28日(土)、新宿フェイスで行われるリングス・前田日明(59)主催の『THE OUTSIDER実験リーグ(以下アウトサイダー)』のリングで、格闘家として復帰することが決まったのだ。しかも、ただの一選手としての参加ではない。「瓜田純士に勝ったら10万円」というスペシャル企画を設け、挑戦者を公募して復帰戦を行うのだという。素行不良が原因で主催者を怒らせ、アウトサイダーを追放されてから約10年。なぜ瓜田は突然、このリングに舞い戻ることになったのか? 都内のジムでトレーニングを終えたばかりの本人を直撃した。

――つい先ほど、日刊サイゾーの編集長から「瓜田純士がアウトサイダーに復帰する」という情報を聞いて驚いたのですが、それは本当のことですか?

瓜田 ええ、本当です。先月中旬にリングスの運営から「4月28日開催の大会に出ませんか?」というオファーがあり、迷わず「出る」と即答しました。

――2008年3月開催のアウトサイダー第1回大会と、同年7月の第2回大会に出場した瓜田さんですが、会場における素行不良が原因で、リングスの運営から追放処分を食らいましたよね。

瓜田 会場に金属バットを持ち込んだりして、セキュリティーや運営の人間と揉めに揉めてしまい、出禁になってしまったんですよ。

――2012年に日刊サイゾーの記事を通じて前田さんに「復帰させてほしい」というラブコールを送ったこともありましたが、想いは届かず、以後、瓜田さんの口から「アウトサイダー」の言葉が出ることもなくなったので、この“恋”は完全に終わったものかと思っていました。

瓜田 俺もそう思っていました。でも心のどこかで「またいつか出られたらいいな」とずっと思っていたのも事実で、アウトサイダー10周年、追放されてから丸10年という節目にこういうサプライズが起きたというのは、俺にとって神展開以外の何物でもない。生きていて本当によかったと思いましたし、一度失った信頼を取り戻すには10年もの歳月がかかるんだなとも思いました。

――今回、どういう経緯で追放処分が解かれたのでしょう?

瓜田 俺もまだ前田さんとは直接お話しをしていないので、そのへんの事情はよくわからないんですよ。以下は推測ですが、ディファ有明がなくなって、次回大会は新宿フェイスでやるらしいので、「新宿といえば瓜田」「そういえば瓜田はいま何をやっているんだ?」という話の流れになり、俺が昔と比べてまともになっていることが前田さんにも伝わって、ゴーサインが出たんじゃないでしょうか。

――確かに、まともになりましたよね。

瓜田 アウトサイダーの旗揚げ当初の俺って、刑務所や精神病院から出てきてまだ間もなかったし、敵も多かったから、荒んでいたんですよ。他の選手とは精神状態も明らかにズレていて、いろんな問題を起こしてしまいました。

――しかし、その凶暴さゆえに話題を呼んだのは確かで、追放処分を食らったことを悲しむファンもいました。

瓜田 いまにして思えば、他の選手みたいに、アウトサイダーをきっかけとしてストイックに格闘技にのめり込んで、前田さんに可愛がられながら雑誌に出たり、選手同士の飲み会や集まりに参加したり、健康的に体を作ったりしながらファンを増やしていけば、きっとスター街道まっしぐらで、得るものばかりの人生だったと思うんですよ。ところが、当時の俺の脳みそは、そういう境地にたどり着くイメージがまったく湧かなかった。すべてがガキのまんまで、破滅的でしたから。真面目に格闘技をやるという選択肢は、その頃は全然なかったんですよ。

――アウトサイダーを追放されたあと、「ノートレーニングの瓜田」を自称し、まったく練習をしないまま他の地下格闘技に出続けていた時期もありましたよね。『益荒男』(2011年11月)に出たときなんかは、リングの上でウイスキーを飲んでいたから驚きました。

瓜田 あれが本当の酔拳ですから(笑)。

――周りの選手たちがドン引きしている光景が印象的でした。

瓜田 「あいつふざけてんな」と思いつつ、誰も文句を言ってこなかった。要するに、俺とは関わりたくなかったんでしょう(笑)。だけど中途半端に目立ってはいたから、そこでもし真面目に体でも作っていたら、陽の当たる場所に行けたかもしれないのに、当時はしがらみも多くてそれができなかったんですよ。

――しがらみとは?

瓜田 東京の不良のパワーバランスみたいなのがあって、歌舞伎町でヤクザをやっていた時代のケツを拭き切れていなかった俺は、組を抜けたあともいろんな場面に駆り出されたりなんだりと、厄介なしがらみを多く残していたんですよ。本当はバックレたかったけど、顔が中途半端に売れちゃっていたもんだから、どこかに逃げて真面目に出直すことも難しかった。俺にはやっぱり反社が合っているのかな……とか、いろいろ葛藤する中で、つまらないケンカを拾ってみたり、タトゥーを増やしてみたり、酒に溺れてみたりと、本当に長いこと迷走し続けていました。

――当時は人間関係のトラブルも多かったですよね。

瓜田 仲良くなりかけた人に対し、変に噛みついたり、襟首をつかむようなマネをしたりという習性がありましたからね。あれもいま思えば全部、相手の信頼を見たかったんですよ。リングスの前田さんに何度か噛みついたのも、そういう動機でした。

――人間不信だったんでしょうか?

瓜田 結局、実の父親からの愛情が一切なかったんで、他人との関係に、親子のような絆を求めてしまっていたんですね。5回10回噛みついても、本当の親子だったら見捨てずに向き合ってくれる。でも俺が癇癪を起こして噛みついた相手は、たいていギブアップする。「あいつ、面倒だからイヤだ」と。ってことはおまえ、俺の面倒なんてハナから見れねえんじゃねえかと思っちゃう。少しでも人生を預けてみようかなと思う相手には、変にケンカを売ったりして、こいつは信頼できる人間かどうかを試していたところがありました。相手からすれば、迷惑な話ですけどね(笑)。そうやって多くの人間関係を壊し続けて、孤立無援になりかけていた頃にいまの嫁と知り合って、彼女から愛情をたくさん注いでもらって、俺はようやく真人間に戻ることができた。いまひと通り、人間関係だったり生き方だったりが落ち着いたんですよ。いま俺を襲ってくる奴はいないし、俺が「あの野郎!」って思う奴もいない。人として本当に落ち着いてきています。

――そんな折、今回のオファーが舞い込んだわけですね。

瓜田 実はオファーが来る前から、よく頭の中でこんなことを考えていたんですよ。もしアウトサイダーの立ち上げ当初にいまみたいな自分だったら、追い出されるようなマネもしなかったし、真面目にそこにいることもできたのにな、とか。いまだったら前田さんに頭を下げることもできるのにな、とか。やはりそれだけアウトサイダーは魅力的な場所でしたから。アウトサイダーに戻れなくでもいいから、眩しく輝いているアウトサイダー時代のライバルたちに、「俺も頑張っているぜ!」と、どこかで主張できる場所はないだろうか、と模索し続けるここ数年でした。

――その思いをこれまで口外しなかったのは、なぜですか?

瓜田 なんでかというと、自分が一番やりたいことだから。やっぱ男だから、戦う世界にいたいじゃないですか。でもそこに身を置けない自分が悔しくて、あえてアウトサイダーの話題は避けていたんですよ。

――なるほど。

瓜田 だけど、自分の人生の中でいい行いを重ねて、徳を積んでいく中で、何か夫婦の健康とか利益以外で、旦那の俺だけのワガガマが一つ叶うなら、「アウトサイダーに戻りたい」と迷わず答えられるぐらい、実は心の奥底でずっとカムバックを願っていたんですよ。2年前から体を鍛え始めたり、8ヶ月前から格闘技のジムに通い始めたりしたのも、「いつかそういう日が来たときのために」と無意識に準備していたのかもしれません。そこへ今回の話が舞い込んだわけだから、そりゃもう飛びつくに決まっていますよね。

――いま編集部に電話で確認したところ、当日の瓜田さんの試合は、「瓜田純士に勝ったら10万円」というスペシャルマッチになるそうです。10万円の賞金はサイゾー社が用意。瓜田さんの対戦相手はこれからリングスのサイトで募集し、書類選考で残った4人が当日、3分1ラウンドのトーナメントを行い、勝ち上がった1人が瓜田さんへの挑戦権を得る、というシステムになりそうです。

瓜田 面白そうですね! でも俺が勝った場合、賞金はどうなるんですか?

――瓜田さんのものです。

瓜田 10万円。多いのか少ないのか微妙な額だけど、俺を倒したい奴らは奮って応募してほしいですね。もちろん、返り討ちにしてやりますけど。

――体重は65~70キロを予定。試合はストライキング戦(キックボクシングルール)で、瓜田さんの試合は3分2ラウンドを予定。「判定勝ち」でも、勝ちは勝ちだそうです。

瓜田 まあ、判定はないんじゃないでしょうか。いまの俺は自分史上最強ですから、相手をリングに沈めてやりますよ。

――最後に、今回の試合に向けた抱負を語ってください。

瓜田 過去の俺は、いろんなところに不義理を働きつつ、鍛えもせずに酔っ払った状態で、真面目にやっている奴らを冷やかすみたいな戦いをしてきました。それはそれで話題になってよかったんですけど、その生き方を俺自身がもう大嫌いになっているんですよ。当時の写真は見たくもないです。情けないから。でも今度のアウトサイダーでは、昔の俺とは180度違う、本当に強い瓜田純士を見せるつもりです。これは、対戦相手をブッ倒す戦いであると同時に、過去の自分を葬り去る戦いでもある。いままで俺の試合はネットとかでさんざんバカにされてきたけど、もう誰にもバカにさせないです。それぐらい変わったと思っていますんで、新生・瓜田純士をぜひ見に来てください。

 * * *

 ゴールデンウィークの初日を飾るゴールデンマッチ。試合会場は、新宿フェイス。まさに“新宿の顔”である瓜田の復活劇を見逃すな!
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)

【サイゾー presents『瓜田に勝ったら10万円!』選手募集】

瓜田選手に闘いを挑みたいという猛者は、以下のエントリーページより、「応募大会」欄から「瓜田チャレンジ」を選択し、必要事項を埋めてください。

エントリーはこちらから!

●応募資格
年齢:
16~35歳まで。プロでの試合経験が3試合以上の方は出場できません。
ただし、主催者が定めるドクターチェック、さらに戦績などを考慮した上で、大会実行委員長、レフェリーの判断のもと、36歳以上でも出場が認められる場合があります。詳しくはリングス事務局までご連絡ください。
(03-3461-6698 月~金 11:00~17:00)

体重制限:65-70キロ
ルール:ストライキング戦(キックボクシングルール)。以下のページを参照してください。
http://www.rings.co.jp/archives/28658

試合当日、最大3試合を戦う可能性あり
(1、2試合目は3分1ラウンド、瓜田選手戦のみ3分2ラウンド。ただし、詳細が変更される可能性があります)

【大会名】THE OUTSIDER 実験リーグ
【会場】新宿フェイス
【開催日時】2018年4月28日(土)13:00開場 14:00試合開始予定
※大会概要、選手募集、チケット情報などの詳細についてはリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認ください。

イープラスでもチケット発売中
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002256947P0030001

※瓜田純士の人生相談「No problem」
https://kinngofoutlow.jimdo.com

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
http://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

 

「瓜田純士に勝ったら10万円」対戦相手大募集! “キング・オブ・アウトロー”が『THE OUTSIDER』に帰ってきた!!

 ビッグニュースが飛び込んできた! “キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)が4月28日(土)、新宿フェイスで行われるリングス・前田日明(59)主催の『THE OUTSIDER実験リーグ(以下アウトサイダー)』のリングで、格闘家として復帰することが決まったのだ。しかも、ただの一選手としての参加ではない。「瓜田純士に勝ったら10万円」というスペシャル企画を設け、挑戦者を公募して復帰戦を行うのだという。素行不良が原因で主催者を怒らせ、アウトサイダーを追放されてから約10年。なぜ瓜田は突然、このリングに舞い戻ることになったのか? 都内のジムでトレーニングを終えたばかりの本人を直撃した。

――つい先ほど、日刊サイゾーの編集長から「瓜田純士がアウトサイダーに復帰する」という情報を聞いて驚いたのですが、それは本当のことですか?

瓜田 ええ、本当です。先月中旬にリングスの運営から「4月28日開催の大会に出ませんか?」というオファーがあり、迷わず「出る」と即答しました。

――2008年3月開催のアウトサイダー第1回大会と、同年7月の第2回大会に出場した瓜田さんですが、会場における素行不良が原因で、リングスの運営から追放処分を食らいましたよね。

瓜田 会場に金属バットを持ち込んだりして、セキュリティーや運営の人間と揉めに揉めてしまい、出禁になってしまったんですよ。

――2012年に日刊サイゾーの記事を通じて前田さんに「復帰させてほしい」というラブコールを送ったこともありましたが、想いは届かず、以後、瓜田さんの口から「アウトサイダー」の言葉が出ることもなくなったので、この“恋”は完全に終わったものかと思っていました。

瓜田 俺もそう思っていました。でも心のどこかで「またいつか出られたらいいな」とずっと思っていたのも事実で、アウトサイダー10周年、追放されてから丸10年という節目にこういうサプライズが起きたというのは、俺にとって神展開以外の何物でもない。生きていて本当によかったと思いましたし、一度失った信頼を取り戻すには10年もの歳月がかかるんだなとも思いました。

――今回、どういう経緯で追放処分が解かれたのでしょう?

瓜田 俺もまだ前田さんとは直接お話しをしていないので、そのへんの事情はよくわからないんですよ。以下は推測ですが、ディファ有明がなくなって、次回大会は新宿フェイスでやるらしいので、「新宿といえば瓜田」「そういえば瓜田はいま何をやっているんだ?」という話の流れになり、俺が昔と比べてまともになっていることが前田さんにも伝わって、ゴーサインが出たんじゃないでしょうか。

――確かに、まともになりましたよね。

瓜田 アウトサイダーの旗揚げ当初の俺って、刑務所や精神病院から出てきてまだ間もなかったし、敵も多かったから、荒んでいたんですよ。他の選手とは精神状態も明らかにズレていて、いろんな問題を起こしてしまいました。

――しかし、その凶暴さゆえに話題を呼んだのは確かで、追放処分を食らったことを悲しむファンもいました。

瓜田 いまにして思えば、他の選手みたいに、アウトサイダーをきっかけとしてストイックに格闘技にのめり込んで、前田さんに可愛がられながら雑誌に出たり、選手同士の飲み会や集まりに参加したり、健康的に体を作ったりしながらファンを増やしていけば、きっとスター街道まっしぐらで、得るものばかりの人生だったと思うんですよ。ところが、当時の俺の脳みそは、そういう境地にたどり着くイメージがまったく湧かなかった。すべてがガキのまんまで、破滅的でしたから。真面目に格闘技をやるという選択肢は、その頃は全然なかったんですよ。

――アウトサイダーを追放されたあと、「ノートレーニングの瓜田」を自称し、まったく練習をしないまま他の地下格闘技に出続けていた時期もありましたよね。『益荒男』(2011年11月)に出たときなんかは、リングの上でウイスキーを飲んでいたから驚きました。

瓜田 あれが本当の酔拳ですから(笑)。

――周りの選手たちがドン引きしている光景が印象的でした。

瓜田 「あいつふざけてんな」と思いつつ、誰も文句を言ってこなかった。要するに、俺とは関わりたくなかったんでしょう(笑)。だけど中途半端に目立ってはいたから、そこでもし真面目に体でも作っていたら、陽の当たる場所に行けたかもしれないのに、当時はしがらみも多くてそれができなかったんですよ。

――しがらみとは?

瓜田 東京の不良のパワーバランスみたいなのがあって、歌舞伎町でヤクザをやっていた時代のケツを拭き切れていなかった俺は、組を抜けたあともいろんな場面に駆り出されたりなんだりと、厄介なしがらみを多く残していたんですよ。本当はバックレたかったけど、顔が中途半端に売れちゃっていたもんだから、どこかに逃げて真面目に出直すことも難しかった。俺にはやっぱり反社が合っているのかな……とか、いろいろ葛藤する中で、つまらないケンカを拾ってみたり、タトゥーを増やしてみたり、酒に溺れてみたりと、本当に長いこと迷走し続けていました。

――当時は人間関係のトラブルも多かったですよね。

瓜田 仲良くなりかけた人に対し、変に噛みついたり、襟首をつかむようなマネをしたりという習性がありましたからね。あれもいま思えば全部、相手の信頼を見たかったんですよ。リングスの前田さんに何度か噛みついたのも、そういう動機でした。

――人間不信だったんでしょうか?

瓜田 結局、実の父親からの愛情が一切なかったんで、他人との関係に、親子のような絆を求めてしまっていたんですね。5回10回噛みついても、本当の親子だったら見捨てずに向き合ってくれる。でも俺が癇癪を起こして噛みついた相手は、たいていギブアップする。「あいつ、面倒だからイヤだ」と。ってことはおまえ、俺の面倒なんてハナから見れねえんじゃねえかと思っちゃう。少しでも人生を預けてみようかなと思う相手には、変にケンカを売ったりして、こいつは信頼できる人間かどうかを試していたところがありました。相手からすれば、迷惑な話ですけどね(笑)。そうやって多くの人間関係を壊し続けて、孤立無援になりかけていた頃にいまの嫁と知り合って、彼女から愛情をたくさん注いでもらって、俺はようやく真人間に戻ることができた。いまひと通り、人間関係だったり生き方だったりが落ち着いたんですよ。いま俺を襲ってくる奴はいないし、俺が「あの野郎!」って思う奴もいない。人として本当に落ち着いてきています。

――そんな折、今回のオファーが舞い込んだわけですね。

瓜田 実はオファーが来る前から、よく頭の中でこんなことを考えていたんですよ。もしアウトサイダーの立ち上げ当初にいまみたいな自分だったら、追い出されるようなマネもしなかったし、真面目にそこにいることもできたのにな、とか。いまだったら前田さんに頭を下げることもできるのにな、とか。やはりそれだけアウトサイダーは魅力的な場所でしたから。アウトサイダーに戻れなくでもいいから、眩しく輝いているアウトサイダー時代のライバルたちに、「俺も頑張っているぜ!」と、どこかで主張できる場所はないだろうか、と模索し続けるここ数年でした。

――その思いをこれまで口外しなかったのは、なぜですか?

瓜田 なんでかというと、自分が一番やりたいことだから。やっぱ男だから、戦う世界にいたいじゃないですか。でもそこに身を置けない自分が悔しくて、あえてアウトサイダーの話題は避けていたんですよ。

――なるほど。

瓜田 だけど、自分の人生の中でいい行いを重ねて、徳を積んでいく中で、何か夫婦の健康とか利益以外で、旦那の俺だけのワガガマが一つ叶うなら、「アウトサイダーに戻りたい」と迷わず答えられるぐらい、実は心の奥底でずっとカムバックを願っていたんですよ。2年前から体を鍛え始めたり、8ヶ月前から格闘技のジムに通い始めたりしたのも、「いつかそういう日が来たときのために」と無意識に準備していたのかもしれません。そこへ今回の話が舞い込んだわけだから、そりゃもう飛びつくに決まっていますよね。

――いま編集部に電話で確認したところ、当日の瓜田さんの試合は、「瓜田純士に勝ったら10万円」というスペシャルマッチになるそうです。10万円の賞金はサイゾー社が用意。瓜田さんの対戦相手はこれからリングスのサイトで募集し、書類選考で残った4人が当日、3分1ラウンドのトーナメントを行い、勝ち上がった1人が瓜田さんへの挑戦権を得る、というシステムになりそうです。

瓜田 面白そうですね! でも俺が勝った場合、賞金はどうなるんですか?

――瓜田さんのものです。

瓜田 10万円。多いのか少ないのか微妙な額だけど、俺を倒したい奴らは奮って応募してほしいですね。もちろん、返り討ちにしてやりますけど。

――体重は65~70キロを予定。試合はストライキング戦(キックボクシングルール)で、瓜田さんの試合は3分2ラウンドを予定。「判定勝ち」でも、勝ちは勝ちだそうです。

瓜田 まあ、判定はないんじゃないでしょうか。いまの俺は自分史上最強ですから、相手をリングに沈めてやりますよ。

――最後に、今回の試合に向けた抱負を語ってください。

瓜田 過去の俺は、いろんなところに不義理を働きつつ、鍛えもせずに酔っ払った状態で、真面目にやっている奴らを冷やかすみたいな戦いをしてきました。それはそれで話題になってよかったんですけど、その生き方を俺自身がもう大嫌いになっているんですよ。当時の写真は見たくもないです。情けないから。でも今度のアウトサイダーでは、昔の俺とは180度違う、本当に強い瓜田純士を見せるつもりです。これは、対戦相手をブッ倒す戦いであると同時に、過去の自分を葬り去る戦いでもある。いままで俺の試合はネットとかでさんざんバカにされてきたけど、もう誰にもバカにさせないです。それぐらい変わったと思っていますんで、新生・瓜田純士をぜひ見に来てください。

 * * *

 ゴールデンウィークの初日を飾るゴールデンマッチ。試合会場は、新宿フェイス。まさに“新宿の顔”である瓜田の復活劇を見逃すな!
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)

【サイゾー presents『瓜田に勝ったら10万円!』選手募集】

瓜田選手に闘いを挑みたいという猛者は、以下のエントリーページより、「応募大会」欄から「瓜田チャレンジ」を選択し、必要事項を埋めてください。

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●応募資格
年齢:
16~35歳まで。プロでの試合経験が3試合以上の方は出場できません。
ただし、主催者が定めるドクターチェック、さらに戦績などを考慮した上で、大会実行委員長、レフェリーの判断のもと、36歳以上でも出場が認められる場合があります。詳しくはリングス事務局までご連絡ください。
(03-3461-6698 月~金 11:00~17:00)

体重制限:65-70キロ
ルール:ストライキング戦(キックボクシングルール)。以下のページを参照してください。
http://www.rings.co.jp/archives/28658

試合当日、最大3試合を戦う可能性あり
(1、2試合目は3分1ラウンド、瓜田選手戦のみ3分2ラウンド。ただし、詳細が変更される可能性があります)

【大会名】THE OUTSIDER 実験リーグ
【会場】新宿フェイス
【開催日時】2018年4月28日(土)13:00開場 14:00試合開始予定
※大会概要、選手募集、チケット情報などの詳細についてはリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認ください。

イープラスでもチケット発売中
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002256947P0030001

※瓜田純士の人生相談「No problem」
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前田日明が『THE OUTSIDER』10周年に感慨 自身のリング復帰は否定「めちゃくちゃになっちゃうよ」

 格闘王・前田日明が、現代版「あしたのジョー」を探すため2008年に立ち上げた日本最大級のアマチュア総合格闘技イベント『THE OUTSIDER』が10周年を迎え、24日、都内で記念イベントを開催した。イベントでは所属選手の本音に迫ったドキュメンタリー映画『タイトロープ』の上映と、前田日明・水道橋博士によるトークショーも行われ、前田はこの10年の活動を振り返って、「大変だったけど、10年やってきてよかった」と感慨深げ。この日は自身の59歳の誕生日でもあったが、リング復帰について問われると苦笑い。「復帰はない。俺のプロレスは、やっちゃいけないプロレスばかり。今それを60代のヤツらにやってもね。めちゃくちゃになっちゃうよ」と、きっぱりと否定した。

 世の不良青年らに、格闘技を通じて更正の道を与えることをコンセプトに立ち上げられた『THE OUTSIDER』。映画『タイトロープ』では、そんな不良上がりの青年たちが格闘技を通じて自分たちの居場所を再確認し、新たな目標に向かって邁進する姿がドラマティックに映し出される。トークショーには、記念すべき『THE OUTSIDER 第1戦』にも出場、弁護士と格闘技の2つの世界を生きる堀鉄平や、“キングオブアウトサイダー”の異名を持つ啓之輔、ryoら出場選手も登壇。

 前田は「今の不良たちは、自分たちの世代とは違う。裕福な今の日本で、何をちゃらちゃらグレているのかなと思っていたけど、話してみると、自分たちの世代とはまた違う悲しさを持っていて、傷ついて行き詰っている子ばかり」と、大会に集る不良たちの素顔を紹介。

「その子たちを見ていると、目つきとか後ろ姿とか立ち姿に、その子の今の生きている状況がすごく出ている。彼らの背中を見ていると、自分と重なるときもあってね、彼らのために何かできないかなって思った」と本大会の開催の経緯も説明。そういう青年たちをリングに上げた結果「本当にどうしようもないヤツは一人もいなかった。破滅型のヤツもいるかと思ったけど、まだ出会ったことがない。その後、いろんな選手が伸びていったり輝いていったりして、(大変だったけど)そういう風景を見れるからこそ、ここまで続けてこれた」としみじみ。

 選手らとのコミュニケーションにも力を入れているといい、「結構、言いたいこと言っているよ。ふん! って、どっかに行っちゃうやつもいるけど、彼らも時間が経てば、少しずつ心を開いてくれる」と前田。「そもそも彼らの更正目的でやっている大会。(他の団体のような)シノギ目的でやっている大会とは違う。これからも継続してやっていきたい」と述べると、大会の方向性についても「選手が自分たちの1年後をどうするか、3年後をどうするか、5年後をどうするか、そういうことを、きちんと考えられる大会であり続けたいと思っています」と熱っぽくスピーチした。

 登壇した選手たちも、前田には感謝しきりの表情。啓之輔は「自分はアウトサイダーに出会ってなければ格闘技とも出会っていなかっただろうし、どんな人生になっていただろうって思うんです」と述べると、前田について「毎回むちゃくちゃなことを言われますが、いろいろ人生を教えてもらっています」と感慨深げ。「アウトサイダーと出会わなかった人生は想像もつかないです。出場するようになって、いろんな人に名前を知ってもらえるようになった。今は自分でジムを2件、経営するようになりました」と参加後の人生の変化を紹介。

 弁護士という、格闘家としては異色の本業を持つ堀も「僕も人生が変わりました」と述べ、「普段自分の仕事で接している人と全然違う人たちと触れ合え、狭い世界から脱することができた。自分の世界が変わった」と笑顔。

 Ryoも「今まで見ていた世界が変わった」と同調し、「周りの反響もすごかった。僕に自信をつけさせてくれた。前田さんからは、学ぶことがたくさん。LINEを一緒にさせてもらって練習法とかを忙しい中、アドバイスしてくれたりして、感謝しています。ふとしたときに人生論も教えてくれたりして、自分もそういうふうに生きていきたいと思うようになりました」と話していた。

『THE OUTSIDER』は今後、2月25日に福岡・宗像ユリックスで第49戦、3月11日に東京・ディファ有明で第50戦が予定されている。
(取材・文=名鹿祥史)

■THE OUTSIDER(FIGHTING NETWORK RINGS公式サイト)
http://www.rings.co.jp/