関ジャニ∞“失速”明らかに……冠番組『ペコジャニ∞!』今春打ち切りは確定か

 年末年始といえばテレビは特番だらけだが、それもせいぜい成人の日あたりまで。テレビ欄はとっくに“通常モード”に戻っているが、関ジャニ∞の冠番組『ペコジャニ∞!』(TBS系)が、今年に入って一度も放送されておらず、このままフェイドアウトするのではないかとささやかれている。

『ペコジャニ∞!』は、昨年10月に放送がスタートした料理バラエティ番組。番組内容は、食通やグルメ芸能人たちが、自分がいちばん美味しいと思うものをプレゼンし、パネラーが食べたいと思う一品に投票するというもの。実際に料理を食べられるのは、多数決で1位になったメニューに投票した人のみというルールだ。

「この番組は、深夜帯と週末昼時間帯での二度のパイロット版の放送を経て、昨年10月に月曜22時枠でレギュラーに昇格しましたが、視聴率は初回から5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大惨敗を記録。その後、5回放送されましたが、いずれも5%前後の視聴率にとどまりました。そして12月11日を最後に、放送がすべて特番や2時間ドラマで飛んでおり、2018年はまだ一度もオンエアされていません。1月29日に、X JAPANのToshlをゲストに迎え、2時間スペシャルが放送されることが告知されましたが、そこで大きく視聴率を盛り返すのは難しいでしょう」(テレビ関係者)

 そもそも『ペコジャニ∞!』には、“パクリ疑惑”という問題もある。関ジャニ∞にとってTBS系では初となるレギュラー番組だが、番組スタート時から『どっちの料理ショー』(日本テレビ系)に内容が似すぎていることが話題になっていたのだ。実際、『ペコジャニ∞!』の制作会社は『どっちの料理ショー』と同じ「ハウフルス」だ。

「TBSは2017年のゴールデンタイムの年間視聴率が10年ぶりに民放2位となり、社内は活気づいています。そんな状況の中、『ペコジャニ∞!』の視聴率は許容範囲を超えた低さですし、パクリ疑惑で騒がれるとあっては、放送を続ける意味はありません。TBSのこの時間帯は、もともと2時間ドラマの枠でしたし、またその方向に戻るのではないでしょうか」(同)

 改編時期まではまだ2カ月以上あるが、ここまで放送が少なくては、盛り返すのは難しいだろう。

連ドラ初主演の吉岡里帆がドMヒロインに挑戦!! 視聴者のS心が沸き立つ『きみが心に棲みついた』

 吉岡里帆、1993年京都市出身。清純そうなルックスながら、大胆な水着グラビアで注目を浴び、『カルテット』『ごめん、愛してる』(ともにTBS系)などの人気ドラマやCMに出演。2017年もっともブレイクした女優に選ばれ、まさに順風満帆。京都で過ごした大学時代は小劇場系の舞台に立っていたというプロフィールも、はんなりとしたサブカル臭を漂わせ、いい感じです。でも、まだ女優としての決定打は放っていません。そんな吉岡里帆が連ドラ初主演作に選んだのが、火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。

 天堂きりん原作コミックのドラマ化『きみ棲み』で吉岡里帆が演じるのは、下着メーカーに勤めるOL・小川今日子。ルックスは充分にかわいく、仕事に対する情熱もあるけれど、どうしても自分に自信が持てずにいつもオドオドしてしまう。そのため挙動不審な言動が多く、「キョドコ」というあだ名で呼ばれ続けてきました。自分のことが好きになれないキョドコが、まったく異なる価値観を持つ2人の男性(桐谷健太、向井理)の狭間で揺れ動くという恋愛トライアングルが紡がれていくことになります。

 マンガ原作ということもあり、主人公のキョドコこと小川今日子はかなりの変わり者です。ストールはいつもねじねじと巻き上げ、中尾彬風にしています。この癖、実は大学時代に憧れていたサークルの先輩の影響。いまだに大学時代に惚れた男のことが忘れられずにいるキョドコのことを心配して、職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は合コンへと誘い出します。この合コンで出逢ったのが、マンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)でした。

 合コンの席で、キョドコのキョドコらしさが炸裂します。乾杯用の最初の一杯に思わずテキーラをロックで注文しようとするキョドコ。堀田にたしなめられ、無難なカクテルに注文を変えますが、場の空気を読むことも、人との距離のはかり方もとことん苦手なようです。さらには自己紹介の際におとなしいイメージを払拭したいあまりに、ハズしまくってしまいます。

「人見知りで、すぐテンパって、挙動不審になるので、学生時代からずっとキョドコと呼ばれました。挙動不審のキョドコで~す♪」

「元彼とかじゃないんです。うわーとなるんです。その人のせいで、変になっちゃたんです。正直誰でもいいんです。ありのままの私と恋愛してくれる人なら」

 ウケようとするあまり、素の自分を出そうとするあまり、どんどん空振りしてしまうキョドコ。まるで人間扇風機のようです。真冬に扇風機はいりません。あまりにも寒々しいキョドコを前にして、いつも本音で生きる熱い男・吉崎はイラッとしてしまいます。

「ありのままの自分を受け入れろって、傲慢。努力する気がないってことでしょ。大人なのに人見知りって宣言するなんて、周りに気をつかえってことだし。恋愛なんて無理じゃない?」

 初対面の吉崎からダメ出しされたことで、キョドコの胸はキュンとなります。根っからのM女のようです。この人なら、ダメな私を変えてくれるに違いない! 仕事が残っていることを口実に合コンを途中退席する吉崎の後を、ストーカーと化したキョドコが追い掛けます。

 いくら顔面偏差値が高い女性でも、地縛霊のように執拗にしがみつかれては男は引いてしまうものです。「私と付き合ってください」と迫るキョドコを突き飛ばし、吉崎はタクシーに乗って去っていきます。このときの吉岡里帆の尻餅の突き方が何ともいえない味わいのあるものでした。吉岡里帆のようなかわいい女の子が無様に振られるシーンに、倒錯的な喜びを感じる男性視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。

■校内ストリップシーンは今後の伏線に!?

 

 第1話の後半、いよいよキョドコをノーマルな恋愛ができない体質へと調教した張本人が現われます。商社と合併したことでキョドコたちの下着メーカーに新しく上司として配属されてきた星名(向井理)こそが、キョドコの調教師、いやキョドコを悩ませ続けてきた悪魔でした。大学時代いつもひとりぼっちだったキョドコに対し、「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と甘い言葉でハートをつかみ、マインドコントロールしてしまったひどい男です。大学時代、キョドコは星名という名のひとりカルト教団にハマってしまいました。キョドコは星名のことを忘れたいのに、でもずっと忘れられずにいたのです。

 星名に気に入られたいがために、大学時代のキョドコは男子学生たちが集まったサークルの部室で、すっぽんぽんのストリップを披露したことが回想シーンで明かされます。ストリップシーンはブラを外した背中しかカメラに映りませんでしたが、絶賛売り出し中の若手女優に対して、TBSは何という羞恥プレイでしょう。ちなみにこの校内ストリップのエピソードは、今後の伏線にもなりそうです。原作では星名の呪縛から逃れられないキョドコは、星名に命じられるがまま新作下着の発表会に下着モデルとして登場するシーンが用意されています。星名は校内ストリップに飽き足らず、社内ストリップを命じるのです。連ドラ初主演となった吉岡が、毎回どこまで体を張ったシーンに挑むかが『きみ棲み』の見どころになりそう。向井理の悪魔ぶりをついつい応援したくなります。

 前クールで放映された井上真央主演ドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)では、毒親の支配から逃げられない子どもたちの恐怖が描かれましたが、『きみ棲み』では元彼のマインドコントロールから抜け出せずにいるメンヘラ寄りの女性の葛藤がテーマとなりそうです。街でばったり再会した吉崎とメール&電話のやりとりをするようになって嬉々とするキョドコですが、キョドコが自分から離れていくことをデーモン星名は許しません。堀田が立ち上げた新プロジェクトのメンバーにキョドコは内定していたものの、星名の策略によってお流れとなってしまいます。

 学生時代に想いを寄せていた先輩が職場の上司としてふいに現われる、とてもマンガチックな幕開けとなった『きみ棲み』第1話。リアリティーのあるドラマではなく、やはり連ドラ初主演となった吉岡里帆の過剰なまでのハッスルぶりを楽しむべきものではないでしょうか。星名に耳元で「キョドコさん」と囁かれ目が泳ぐ仕草、お気に入りのブラジャーを胸に当てて無邪気に吉崎に見せる笑顔、先輩の堀田に喝を入れられ空元気で応える姿、部屋着姿でエロマンガの感想を熱心に書く一途な表情……。それはそれは、どれも小動物系のキュートでフォトジェニックな吉岡里帆のオンパレードです。

 気になる『きみ棲み』第1話の視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。最終回が20.8%を記録した同じ火曜ドラマ枠の大ヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)は初回が10.2%でしたから、初回としてはそう悪くない数字です。視聴率がアップすれば吉岡はますますハッスルするでしょうし、ダウンすればセクシーなサービスカットが増えるかもしれません。星名役を演じる向井理だけでなく、視聴者のS心も大いに沸き立つ週に一度の楽しみとなりそうです。
(文=長野辰次)

連ドラ初主演の吉岡里帆がドMヒロインに挑戦!! 視聴者のS心が沸き立つ『きみが心に棲みついた』

 吉岡里帆、1993年京都市出身。清純そうなルックスながら、大胆な水着グラビアで注目を浴び、『カルテット』『ごめん、愛してる』(ともにTBS系)などの人気ドラマやCMに出演。2017年もっともブレイクした女優に選ばれ、まさに順風満帆。京都で過ごした大学時代は小劇場系の舞台に立っていたというプロフィールも、はんなりとしたサブカル臭を漂わせ、いい感じです。でも、まだ女優としての決定打は放っていません。そんな吉岡里帆が連ドラ初主演作に選んだのが、火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。

 天堂きりん原作コミックのドラマ化『きみ棲み』で吉岡里帆が演じるのは、下着メーカーに勤めるOL・小川今日子。ルックスは充分にかわいく、仕事に対する情熱もあるけれど、どうしても自分に自信が持てずにいつもオドオドしてしまう。そのため挙動不審な言動が多く、「キョドコ」というあだ名で呼ばれ続けてきました。自分のことが好きになれないキョドコが、まったく異なる価値観を持つ2人の男性(桐谷健太、向井理)の狭間で揺れ動くという恋愛トライアングルが紡がれていくことになります。

 マンガ原作ということもあり、主人公のキョドコこと小川今日子はかなりの変わり者です。ストールはいつもねじねじと巻き上げ、中尾彬風にしています。この癖、実は大学時代に憧れていたサークルの先輩の影響。いまだに大学時代に惚れた男のことが忘れられずにいるキョドコのことを心配して、職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は合コンへと誘い出します。この合コンで出逢ったのが、マンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)でした。

 合コンの席で、キョドコのキョドコらしさが炸裂します。乾杯用の最初の一杯に思わずテキーラをロックで注文しようとするキョドコ。堀田にたしなめられ、無難なカクテルに注文を変えますが、場の空気を読むことも、人との距離のはかり方もとことん苦手なようです。さらには自己紹介の際におとなしいイメージを払拭したいあまりに、ハズしまくってしまいます。

「人見知りで、すぐテンパって、挙動不審になるので、学生時代からずっとキョドコと呼ばれました。挙動不審のキョドコで~す♪」

「元彼とかじゃないんです。うわーとなるんです。その人のせいで、変になっちゃたんです。正直誰でもいいんです。ありのままの私と恋愛してくれる人なら」

 ウケようとするあまり、素の自分を出そうとするあまり、どんどん空振りしてしまうキョドコ。まるで人間扇風機のようです。真冬に扇風機はいりません。あまりにも寒々しいキョドコを前にして、いつも本音で生きる熱い男・吉崎はイラッとしてしまいます。

「ありのままの自分を受け入れろって、傲慢。努力する気がないってことでしょ。大人なのに人見知りって宣言するなんて、周りに気をつかえってことだし。恋愛なんて無理じゃない?」

 初対面の吉崎からダメ出しされたことで、キョドコの胸はキュンとなります。根っからのM女のようです。この人なら、ダメな私を変えてくれるに違いない! 仕事が残っていることを口実に合コンを途中退席する吉崎の後を、ストーカーと化したキョドコが追い掛けます。

 いくら顔面偏差値が高い女性でも、地縛霊のように執拗にしがみつかれては男は引いてしまうものです。「私と付き合ってください」と迫るキョドコを突き飛ばし、吉崎はタクシーに乗って去っていきます。このときの吉岡里帆の尻餅の突き方が何ともいえない味わいのあるものでした。吉岡里帆のようなかわいい女の子が無様に振られるシーンに、倒錯的な喜びを感じる男性視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。

■校内ストリップシーンは今後の伏線に!?

 

 第1話の後半、いよいよキョドコをノーマルな恋愛ができない体質へと調教した張本人が現われます。商社と合併したことでキョドコたちの下着メーカーに新しく上司として配属されてきた星名(向井理)こそが、キョドコの調教師、いやキョドコを悩ませ続けてきた悪魔でした。大学時代いつもひとりぼっちだったキョドコに対し、「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と甘い言葉でハートをつかみ、マインドコントロールしてしまったひどい男です。大学時代、キョドコは星名という名のひとりカルト教団にハマってしまいました。キョドコは星名のことを忘れたいのに、でもずっと忘れられずにいたのです。

 星名に気に入られたいがために、大学時代のキョドコは男子学生たちが集まったサークルの部室で、すっぽんぽんのストリップを披露したことが回想シーンで明かされます。ストリップシーンはブラを外した背中しかカメラに映りませんでしたが、絶賛売り出し中の若手女優に対して、TBSは何という羞恥プレイでしょう。ちなみにこの校内ストリップのエピソードは、今後の伏線にもなりそうです。原作では星名の呪縛から逃れられないキョドコは、星名に命じられるがまま新作下着の発表会に下着モデルとして登場するシーンが用意されています。星名は校内ストリップに飽き足らず、社内ストリップを命じるのです。連ドラ初主演となった吉岡が、毎回どこまで体を張ったシーンに挑むかが『きみ棲み』の見どころになりそう。向井理の悪魔ぶりをついつい応援したくなります。

 前クールで放映された井上真央主演ドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)では、毒親の支配から逃げられない子どもたちの恐怖が描かれましたが、『きみ棲み』では元彼のマインドコントロールから抜け出せずにいるメンヘラ寄りの女性の葛藤がテーマとなりそうです。街でばったり再会した吉崎とメール&電話のやりとりをするようになって嬉々とするキョドコですが、キョドコが自分から離れていくことをデーモン星名は許しません。堀田が立ち上げた新プロジェクトのメンバーにキョドコは内定していたものの、星名の策略によってお流れとなってしまいます。

 学生時代に想いを寄せていた先輩が職場の上司としてふいに現われる、とてもマンガチックな幕開けとなった『きみ棲み』第1話。リアリティーのあるドラマではなく、やはり連ドラ初主演となった吉岡里帆の過剰なまでのハッスルぶりを楽しむべきものではないでしょうか。星名に耳元で「キョドコさん」と囁かれ目が泳ぐ仕草、お気に入りのブラジャーを胸に当てて無邪気に吉崎に見せる笑顔、先輩の堀田に喝を入れられ空元気で応える姿、部屋着姿でエロマンガの感想を熱心に書く一途な表情……。それはそれは、どれも小動物系のキュートでフォトジェニックな吉岡里帆のオンパレードです。

 気になる『きみ棲み』第1話の視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。最終回が20.8%を記録した同じ火曜ドラマ枠の大ヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)は初回が10.2%でしたから、初回としてはそう悪くない数字です。視聴率がアップすれば吉岡はますますハッスルするでしょうし、ダウンすればセクシーなサービスカットが増えるかもしれません。星名役を演じる向井理だけでなく、視聴者のS心も大いに沸き立つ週に一度の楽しみとなりそうです。
(文=長野辰次)

『99.9』変人・深山が“透明人間”の謎を解くも、まるで金沢市のPR動画状態?

 嵐・松本潤が変人・刑事弁護士役を演じるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)の第2話が21日に放送され、平均視聴率18.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.9%の大幅アップとなりました。

 今回、深山大翔(松本潤)が調査するのは、26年前に石川県・金沢市で起きた、そして深山自身の父親・大介(首藤康之)が容疑者として逮捕された女子高生殺人事件。第一審で有罪判決が下り、控訴の手続きの途中で大介が死去したため、そのままお蔵入りとなった事件です。

 26年前の事件のあらましは以下の通り。殺害が起こった当夜20時40分頃、車で駅前を通りかかった大介は、顔見知りの美里(織田梨沙)を見つけ、雨が降っていたこともあり家へ送っていくことに。その10分後、美里は妹へのお菓子を買うためコンビニの前で降車し、大介はそのまま帰宅。その翌朝、美里の遺体が雑木林で発見され、その傍には美里と大介の指紋だけが付着した傘が落ちていた。さらに、帰宅後のアリバイ証言が妻以外になかったため、大介は最重要容疑者になってしまったのです。

 しかし、前回のラスト、被害者の妹・鏑木美由紀(野々すみ花)から、新たな遺留品(水晶の御守り)が見つかったと連絡が入り、真犯人発見の可能性に賭けて深山は再調査をすることに決めたのでした。

 当時の捜査・裁判記録を洗い直したところ、不思議なことがわかってきます。殺害現場には傘以外、指紋や足跡、DNAなどが一切残っていなかった。事件当夜、雨が降っていたことを抜きにしても、まるで“透明人間”による犯行のようなのです。

 その一方、美由紀の証言により、事件が起こる数カ月前から美里が男性にしつこく言い寄られていたことが発覚。また、事件当夜、美里はコンビニに入らなかったこともわかり、恐らくその店内にストーカー男がいたのでは? と深山は推測。しかし、当時のコンビニ店長に問い合わせてみると、美里が大介の車から降りた時間帯に“お客”はいなかったとのことで、調査は難航してしまいます。

 そんな折、深山の上司・佐田篤弘(香川照之)が、家族を伴って金沢に到着。すると、佐田の娘・かすみ(畑芽育)が遺留品とまったく同じ御守りを持っていて、それが信州の山頂にある神社で売っている縁結びの御守りであることが判明します。

 深山たちが足を運んだ結果、その神社には確かに遺留品と同じ御守りが売られていました。そして、26年前の入山記録を調べるとそこには、美里の遺体の第一発見者だった警察官・小倉学(薬丸翔)の名前が。さらに、殺害現場に落ちていた傘には小倉の指紋も付着していたことが判明。事件当時、小倉は初動捜査の際のミスで指紋が付着したと主張したのですが、実際は美里を殺害した時に傘に触れていたのです。

 また、コンビニ店長に改めて確認したところ、事件当夜、店内にお客はいなかったものの、巡回していた小倉はいたことが発覚。つまり、“透明人間”は警察官という職業と、検察側が不利な証言を揉み消したことにより作り出されたものだったのです。

 以上の調査結果を、深山は26年前の担当検事・大友修一(奥田瑛二)に突き付け、大友は責任をとるカタチで辞職。父親の汚名をそそいだところで終了となりました。

 さて、感想ですが、前回同様に今回も、容疑者逮捕に至った経緯がお粗末すぎる印象が否めませんでした。殺害現場にあったのは傘に付着した指紋だけ。アリバイについては妻の証言しかなかったため効力が弱かったとのことですが、普通に暮らしていたら大概そんなものでしょう。逆にアリバイがある方が怪しいですよ。

 また、犯人が警察というパターンは、古くはトマス・バークによる短編推理小説『オッターモール氏の手』や、日本人作家でいえば貫井徳郎氏による傑作小説『慟哭』(東京創元社)など、ミステリー界では割と多いパターンなので新鮮味は感じられませんでした。

 それと、もう1つ気になったのは、深山が26年前の事件を再調査した動機。新たに見つかった遺留品は父親や被害者の物ではないと断定していましたが、なぜそんなことが言い切れるのか。家族が持っている物を、何から何まですべて把握している人っているものなんですかね。

 そんな疑問点があったためイマイチ真相究明のくだりに引き込まれず、やたらと街並みや自然の美しさが映し出されたため、金沢市のPR動画を見ているような錯覚に陥る瞬間がしばしばありました。

 ただ、調査の時は意見が食い違うものの、おやじギャグが飛び出した瞬間にだけ親友のように仲が良くなる深山と佐田の関係性や、個性派揃いの脇役陣の演技は、前シーズン以上に見ていて面白い。タイトルが厳かなため難事件を期待してしまいますが、謎解きとコミカルな小ネタとのバランスという観点でいえば、人気ドラマシリーズ『トリック』や『時効警察』(共にテレビ朝日系)などに通じるような良さがあると思うので、この先の高視聴率も期待できるのではないでしょうか。
(文=大羽鴨乃)

『99.9』変人・深山が“透明人間”の謎を解くも、まるで金沢市のPR動画状態?

 嵐・松本潤が変人・刑事弁護士役を演じるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)の第2話が21日に放送され、平均視聴率18.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.9%の大幅アップとなりました。

 今回、深山大翔(松本潤)が調査するのは、26年前に石川県・金沢市で起きた、そして深山自身の父親・大介(首藤康之)が容疑者として逮捕された女子高生殺人事件。第一審で有罪判決が下り、控訴の手続きの途中で大介が死去したため、そのままお蔵入りとなった事件です。

 26年前の事件のあらましは以下の通り。殺害が起こった当夜20時40分頃、車で駅前を通りかかった大介は、顔見知りの美里(織田梨沙)を見つけ、雨が降っていたこともあり家へ送っていくことに。その10分後、美里は妹へのお菓子を買うためコンビニの前で降車し、大介はそのまま帰宅。その翌朝、美里の遺体が雑木林で発見され、その傍には美里と大介の指紋だけが付着した傘が落ちていた。さらに、帰宅後のアリバイ証言が妻以外になかったため、大介は最重要容疑者になってしまったのです。

 しかし、前回のラスト、被害者の妹・鏑木美由紀(野々すみ花)から、新たな遺留品(水晶の御守り)が見つかったと連絡が入り、真犯人発見の可能性に賭けて深山は再調査をすることに決めたのでした。

 当時の捜査・裁判記録を洗い直したところ、不思議なことがわかってきます。殺害現場には傘以外、指紋や足跡、DNAなどが一切残っていなかった。事件当夜、雨が降っていたことを抜きにしても、まるで“透明人間”による犯行のようなのです。

 その一方、美由紀の証言により、事件が起こる数カ月前から美里が男性にしつこく言い寄られていたことが発覚。また、事件当夜、美里はコンビニに入らなかったこともわかり、恐らくその店内にストーカー男がいたのでは? と深山は推測。しかし、当時のコンビニ店長に問い合わせてみると、美里が大介の車から降りた時間帯に“お客”はいなかったとのことで、調査は難航してしまいます。

 そんな折、深山の上司・佐田篤弘(香川照之)が、家族を伴って金沢に到着。すると、佐田の娘・かすみ(畑芽育)が遺留品とまったく同じ御守りを持っていて、それが信州の山頂にある神社で売っている縁結びの御守りであることが判明します。

 深山たちが足を運んだ結果、その神社には確かに遺留品と同じ御守りが売られていました。そして、26年前の入山記録を調べるとそこには、美里の遺体の第一発見者だった警察官・小倉学(薬丸翔)の名前が。さらに、殺害現場に落ちていた傘には小倉の指紋も付着していたことが判明。事件当時、小倉は初動捜査の際のミスで指紋が付着したと主張したのですが、実際は美里を殺害した時に傘に触れていたのです。

 また、コンビニ店長に改めて確認したところ、事件当夜、店内にお客はいなかったものの、巡回していた小倉はいたことが発覚。つまり、“透明人間”は警察官という職業と、検察側が不利な証言を揉み消したことにより作り出されたものだったのです。

 以上の調査結果を、深山は26年前の担当検事・大友修一(奥田瑛二)に突き付け、大友は責任をとるカタチで辞職。父親の汚名をそそいだところで終了となりました。

 さて、感想ですが、前回同様に今回も、容疑者逮捕に至った経緯がお粗末すぎる印象が否めませんでした。殺害現場にあったのは傘に付着した指紋だけ。アリバイについては妻の証言しかなかったため効力が弱かったとのことですが、普通に暮らしていたら大概そんなものでしょう。逆にアリバイがある方が怪しいですよ。

 また、犯人が警察というパターンは、古くはトマス・バークによる短編推理小説『オッターモール氏の手』や、日本人作家でいえば貫井徳郎氏による傑作小説『慟哭』(東京創元社)など、ミステリー界では割と多いパターンなので新鮮味は感じられませんでした。

 それと、もう1つ気になったのは、深山が26年前の事件を再調査した動機。新たに見つかった遺留品は父親や被害者の物ではないと断定していましたが、なぜそんなことが言い切れるのか。家族が持っている物を、何から何まですべて把握している人っているものなんですかね。

 そんな疑問点があったためイマイチ真相究明のくだりに引き込まれず、やたらと街並みや自然の美しさが映し出されたため、金沢市のPR動画を見ているような錯覚に陥る瞬間がしばしばありました。

 ただ、調査の時は意見が食い違うものの、おやじギャグが飛び出した瞬間にだけ親友のように仲が良くなる深山と佐田の関係性や、個性派揃いの脇役陣の演技は、前シーズン以上に見ていて面白い。タイトルが厳かなため難事件を期待してしまいますが、謎解きとコミカルな小ネタとのバランスという観点でいえば、人気ドラマシリーズ『トリック』や『時効警察』(共にテレビ朝日系)などに通じるような良さがあると思うので、この先の高視聴率も期待できるのではないでしょうか。
(文=大羽鴨乃)

NHK『まんぷく』窮地、高畑裕太の近影、迎え舌ジャニタレ、TBSにお茶屋が抗議、綾菜が激太り……週末芸能ニュース雑話

■“迎え舌ジャニタレ”多すぎ問題

デスクT 元モーニング娘。の吉澤ひとみが、インスタグラムで香取慎吾と「新しい地図」しかフォローしてないの怖いんだけど。

記者H 知りませんよ。ファンなんじゃないですか? それより、元SMAPといえば、15日放送の『帰れま10&Qさま!!合体3時間SP 人気回転寿司チェーン店で帰れま10!』(テレビ朝日系)に木村拓哉が出演。食べ方が汚いと話題になっています。

デスクT そんなに汚かった? 俺的には、「無添くら寿司」の寿司キャップ「鮮度くん」から寿司が取れずにレーンと一緒にキムタクが流れていったり、「オニオンサーモン」を食べて「これは“普通の寿司屋”でも出すべき」ってセレブコメントしてたことにグッと来たよ。娘たちも回転寿司とか行かないんだろうなあ……。

記者H 我々からしたら、「くら寿司」が“普通の寿司屋”ですからね。木村は、「くら寿司」のメニューから人気ベスト10を当てる企画に挑戦。舌を出して寿司を受ける“迎え舌”や、テーブルに肘を付いて食べる姿が見られ、視聴者から「マナー悪すぎ」「不快」との指摘が相次ぎました。

デスクT キムタクの迎え舌は昔から指摘されてるけど、全く直す気配がないよね。俺は、インディアンジュエリー好きの木村らしくて、ワイルドでいいと思うよ。

記者H ジャニーズには、なぜか迎え舌をするタレントが多く、元SMAP・中居正広、嵐・相葉雅紀、同・大野智、KAT-TUN・亀梨和也、NEWS・手越祐也、関ジャニ∞・横山裕、同・大倉忠義なんかも迎え舌を指摘されています。ジャニヲタは「セクシー」と喜んでるみたいですが……。

デスクT 好きなジャニタレの乳首は見られても、なかなか舌は見られないからね。でも、18日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、斉藤工がキムタクのことを「本当に優しい方」「本当に、煎じて垢を飲みたいぐらい」ってベタ褒めしてたよ! 俺も、キムタクの垢、飲みた~い。

記者H 僕は嫌です。

■TBSにお茶屋が抗議

デスクT ねえねえ、18日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)見た? 加藤茶の嫁・綾菜が、かなり太ってたよね! 顎肉から目が離せなかったよ!

記者H どうでもいいですよ。茶といえば、16日放送の加藤浩次司会のバラエティ番組『この差って何ですか?』(TBS系)に、お茶屋さんが怒っています。

デスクT 『この差って何ですか?』って、前にも「まぶたを持ち上げる筋肉が1本だと一重になり、途中で2本に分かれていると二重になる」って紹介したとき、高須クリニックの高須克弥先生からTwitterで「でたらめ言ってる」「一重も二重も筋肉の数はおなじ」ってツッコまれてたよね!

記者H 今回は、お祝い返しに贈ってはいけない物として“緑茶”を紹介。マナー講師が登場し、「葬式を連想してしまって、縁起があまりよくありません」と解説しました。

デスクT ふんふん。それでそれで?

記者H しかし、これに三重県四日市市の老舗茶屋「お茶の川村園」の社長がTwitterで反論。「結納茶や嫁茶といった風習があったりもしますので、マナー違反と断定的に言われるとびっくり」「営業妨害といいますか、最近お祝い返しでお茶をご利用いただいたお客様もいらっしゃいますし(他店様でも同様かと)、そのお客様の心中を察しつつ、おい全国ネットでなにわけわからんことゆうとんねん、ってなりました」などと綴り、TBS宛てに意見を伝えるとしています。

デスクT またTBSが訂正・謝罪する流れかな? TBSってここ最近、ヤラセ騒動やら捏造取材やらで、謝ってばかりだよね。

記者H 今回はヤラセではないものの、TBSは『ビビット』の“ヤラセ取材”がBPO(放送倫理・番組向上機構)案件になって以降、この手の騒ぎにはシビアになっていると言われていますから、大ごとにはしたくないでしょうね。

デスクT テレビ作るのって、たいへ~ん。

■高畑裕太の近影がワイルド!

デスクT ねえねえ、発売中の「フライデー」(講談社)がスクープした高畑裕太の近影見た? 口ひげ生やして、改造バイクにまたがって、かっこよかったねえ。俺もこれくらいワイルドに生きたいよ。

記者H 勝手にどうぞ。裕太は現在、高畑淳子が建てた渋谷区の2億円豪邸に住んでいるようです。

デスクT とりあえず元気そうでよかったですね! それより、今年のジャニーズ事務所のお中元&お歳暮が業界内で不評なんだって?

記者H 発売中の「週刊女性」(主婦と生活社)によれば、ジャニーズ事務所が昨年のお中元とお歳暮として関係者に配った“切手シート”が、「使えない」と不評なんだとか。切手シートには、ジャニタレが最近リリースしたCDのジャケットがあしらわれており、当然、非売品です。

デスクT ヘタに使えないし、確かに困るよね。

記者H 以前は“白いバスタオル”だったものの、嵐がお年玉付郵便はがきのCMキャラクターを務めているからか、昨年から変更。記事によれば、「100部程度しか作っていない」とか。

デスクT 過去には「ヤフオク!」にも出品されてるね! 昨年のお中元で配られた切手シートとはがきのセットは、1万6,000円で落札されてるよ。あ、見て見て、出品者は落札後にID消して逃げてる。逃げ足、速~。

■本田翼&大谷亮平ドラマにパクリ疑惑

記者H 本田翼や大谷亮平が出演するネットドラマ『チェイス 第1章』(Amazonプライム・ビデオ)に対し、ついに大手出版社・新潮社が配信中止の申し入れをしました。

デスクT 配信が始まった先月から、ルポルタージュ『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮社)に酷似してるって話題だったよね。

記者H 新潮社は18日、公式サイト上で「弊社および弊社より刊行している『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』の著者・清水潔氏は、本ドラマを配信するアマゾンジャパン合同会社、製作会社のJokerFilms株式会社に対し、2018年1月17日付書面にて本ドラマ配信の即時中止を申し入れました」と発表。『殺人犯はそこにいる』の映像化については、数多くのオファーがあるものの、「事件の被害者であるご遺族の感情に配慮し、弊社および清水氏は慎重を期して検討を進めております」とし、改めて同書と『チェイス』が無関係であることを強調しました。

デスクT 『チェイス』の脚本って、映画『海猿』シリーズやNHK大河ドラマ『龍馬伝』などのヒットメーカー・福田靖氏が担当してるんだね。10月スタートのNHK連続テレビ小説『まんぷく』もこの人みたいだけど、大丈夫なの?

記者H どうでしょう? 19日現在、まだ『チェイス』は配信されていますが……。なんにせよ、出演者はとばっちりですね。

デスクT Amazonは外資だから、強気で来るかもね。

記者H 今後の展開に注目しましょう。

『アンナチュラル』石原さとみが小綺麗で“7K”にリアリティーないものの、孤独を背負うキャラクターが魅力的!

 石原さとみが法解剖医を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第1話が12日に放送され、平均視聴率12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好調なスタートとなりました。

 ドラマの舞台は、変死体の死因を究明する不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)、通称UDIラボ。年間約400体の法医解剖を行う同研究所には現在、三澄ミコト(石原さとみ)と中堂系(井浦新)がそれぞれ筆頭医を務める2チームが存在します。

 そのUDIにある日、中年夫婦が訪れます。息子・高野島渡(野村修一)が突然死したものの、警察は事件性がないと判断。解剖も行われないまま死因は虚血性心疾患(心不全)と断定されたのですが、生前の高野島は至って健康体だったため、疑問を抱いているというのです。

 担当を任されたミコトが早速解剖を行ってみたところ、心臓に異変は見つからず。その代わり、急性腎不全の症状を発見。毒殺の可能性を疑うのですが、体内から毒物は検出されません。しかし、新種の毒物が用いられた可能性もある。というわけで、ミコトは臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、記録員の久部六郎(窪田正孝)を伴い、高野島の身辺調査を開始します。

 高野島の勤務先を訪れたミコトたち3人は、高野島が亡くなった翌日、同僚の敷島由果も突然死したことを知ります。しかも、高野島と由果には交際のウワサがあった。そのことを知った久部は、高野島の婚約者・馬場路子(山口紗弥加)が嫉妬に狂って毒を盛ったのではないかと疑います。路子はフィアンセの死に淡々としていて、おまけに職業は劇薬毒物製品の開発者と怪しさ満点。久部は単独で刑事ばりの調査を開始します。

 結論からいってしまえば、これは久部と視聴者を騙すミスリード。路子は純然たるシロで、高野島と由果の間にも実際には男女の関係はなかったのです。しかし、久部が入手したお菓子から、高野島がここ最近、サウジアラビアへ出張したことをミコトは知り、そこから死因がMERS(中東呼吸器症候群)であったことを発見。その結果、死に至る病原菌を持ち込んだことが世間に知れ渡り、高野島と遺族はまるで犯罪者のように批判の矢面に立たされてしまうのです。

 図らずも、死者に汚名を着せてしまったことで落ち込むミコト。しかし、突然死する数日前に高野島と性交渉に及んだという路子はMERSに感染していないため、感染源は別の場所にあると気づきます。そして、高野島が帰国後、健康診断のため訪れた東央病院が怪しいと睨み、調査開始。すると、同病院ではここ1カ月、患者の死亡率が急激に上がっていることが発覚します。

 そんな折、東央病院で死亡した患者の告別式が行われるという情報が伝わり、ミコトは火葬場へと直行し、遺族の許可を得て遺体を解剖します。すると案の定、MERS感染の症状が見つかり、さらには東央病院がMERSの簡易検査キットを購入していたことも発覚。高野島の名誉を挽回し、東央病院の隠蔽工作を暴いたところで終了となりました。

 さて、ここからは感想。石原さとみが主演、さらに脚本を務めるのが、2016年に新垣結衣主演で大ヒットしたラブコメディ・ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)を担当した野木亜紀子とあって、放送前から注目度が高かった今回のドラマ。序盤は野木脚本らしい軽いコメディタッチで描かれ、不自然死究明研究所という特殊な舞台を視聴者がすんなり受け入れられる展開となったのですが、遺体解剖を中堂とどちらが担当するかじゃんけんで決めようとするなど、ミコトの言動が不謹慎にも思えました。

 また、冒頭シーンでは、UDIが7K(危険・汚い・きつい・規則が厳しい・休暇がとれない・化粧がのらない・結婚できない)の最悪な職場環境であることが強調されるのですが、石原が小綺麗にメイクして登場するため、少なくとも“汚い”と“化粧がのらない”は微塵も感じられません。

 しかし、シーンが進むにつれ、ミコトの印象は徐々に変わりました。死者に対する軽はずみにも思える言動は、そうしていなければ自我を保てないからなのではないかと。日常的に遺体と接するミコトにとって、一般人が抱く“死=厳粛”といった概念はなく、それは寄り添うようにしてあるもの。生死は相反するものではなく隣り合い、そしてミコトは生よりもむしろ、死の方へと半身を置いている。それは特殊な仕事によるものだけでなく、今回のラストに明らかになった、幼少時の一家無理心中の経験も背景にあるのでしょう。

 家族を失ったトラウマのためフィアンセとも真に心を通わすことができず、“結婚できない”孤独感を石原が上手く表現しているのも印象的でした。ただキュートなだけではない、これまでとは違った魅力が発揮され、次回からの展開も楽しみです。
(文=大羽鴨乃)

『アンナチュラル』石原さとみが小綺麗で“7K”にリアリティーないものの、孤独を背負うキャラクターが魅力的!

 石原さとみが法解剖医を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第1話が12日に放送され、平均視聴率12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好調なスタートとなりました。

 ドラマの舞台は、変死体の死因を究明する不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)、通称UDIラボ。年間約400体の法医解剖を行う同研究所には現在、三澄ミコト(石原さとみ)と中堂系(井浦新)がそれぞれ筆頭医を務める2チームが存在します。

 そのUDIにある日、中年夫婦が訪れます。息子・高野島渡(野村修一)が突然死したものの、警察は事件性がないと判断。解剖も行われないまま死因は虚血性心疾患(心不全)と断定されたのですが、生前の高野島は至って健康体だったため、疑問を抱いているというのです。

 担当を任されたミコトが早速解剖を行ってみたところ、心臓に異変は見つからず。その代わり、急性腎不全の症状を発見。毒殺の可能性を疑うのですが、体内から毒物は検出されません。しかし、新種の毒物が用いられた可能性もある。というわけで、ミコトは臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、記録員の久部六郎(窪田正孝)を伴い、高野島の身辺調査を開始します。

 高野島の勤務先を訪れたミコトたち3人は、高野島が亡くなった翌日、同僚の敷島由果も突然死したことを知ります。しかも、高野島と由果には交際のウワサがあった。そのことを知った久部は、高野島の婚約者・馬場路子(山口紗弥加)が嫉妬に狂って毒を盛ったのではないかと疑います。路子はフィアンセの死に淡々としていて、おまけに職業は劇薬毒物製品の開発者と怪しさ満点。久部は単独で刑事ばりの調査を開始します。

 結論からいってしまえば、これは久部と視聴者を騙すミスリード。路子は純然たるシロで、高野島と由果の間にも実際には男女の関係はなかったのです。しかし、久部が入手したお菓子から、高野島がここ最近、サウジアラビアへ出張したことをミコトは知り、そこから死因がMERS(中東呼吸器症候群)であったことを発見。その結果、死に至る病原菌を持ち込んだことが世間に知れ渡り、高野島と遺族はまるで犯罪者のように批判の矢面に立たされてしまうのです。

 図らずも、死者に汚名を着せてしまったことで落ち込むミコト。しかし、突然死する数日前に高野島と性交渉に及んだという路子はMERSに感染していないため、感染源は別の場所にあると気づきます。そして、高野島が帰国後、健康診断のため訪れた東央病院が怪しいと睨み、調査開始。すると、同病院ではここ1カ月、患者の死亡率が急激に上がっていることが発覚します。

 そんな折、東央病院で死亡した患者の告別式が行われるという情報が伝わり、ミコトは火葬場へと直行し、遺族の許可を得て遺体を解剖します。すると案の定、MERS感染の症状が見つかり、さらには東央病院がMERSの簡易検査キットを購入していたことも発覚。高野島の名誉を挽回し、東央病院の隠蔽工作を暴いたところで終了となりました。

 さて、ここからは感想。石原さとみが主演、さらに脚本を務めるのが、2016年に新垣結衣主演で大ヒットしたラブコメディ・ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)を担当した野木亜紀子とあって、放送前から注目度が高かった今回のドラマ。序盤は野木脚本らしい軽いコメディタッチで描かれ、不自然死究明研究所という特殊な舞台を視聴者がすんなり受け入れられる展開となったのですが、遺体解剖を中堂とどちらが担当するかじゃんけんで決めようとするなど、ミコトの言動が不謹慎にも思えました。

 また、冒頭シーンでは、UDIが7K(危険・汚い・きつい・規則が厳しい・休暇がとれない・化粧がのらない・結婚できない)の最悪な職場環境であることが強調されるのですが、石原が小綺麗にメイクして登場するため、少なくとも“汚い”と“化粧がのらない”は微塵も感じられません。

 しかし、シーンが進むにつれ、ミコトの印象は徐々に変わりました。死者に対する軽はずみにも思える言動は、そうしていなければ自我を保てないからなのではないかと。日常的に遺体と接するミコトにとって、一般人が抱く“死=厳粛”といった概念はなく、それは寄り添うようにしてあるもの。生死は相反するものではなく隣り合い、そしてミコトは生よりもむしろ、死の方へと半身を置いている。それは特殊な仕事によるものだけでなく、今回のラストに明らかになった、幼少時の一家無理心中の経験も背景にあるのでしょう。

 家族を失ったトラウマのためフィアンセとも真に心を通わすことができず、“結婚できない”孤独感を石原が上手く表現しているのも印象的でした。ただキュートなだけではない、これまでとは違った魅力が発揮され、次回からの展開も楽しみです。
(文=大羽鴨乃)

TBS『サンジャポ』、新アシスタントに新人アナ起用! 狙いは“脱ブラック企業”イメージ!?

 爆笑問題が司会を務める、日曜朝の人気情報番組『サンデージャポン』(TBS系)の7代目アシスタントに、昨年4月に入社したばかりのルーキー・山本里菜アナが大抜擢され、7日から出演している。新人アナの起用は、4代目の青木裕子アナ(現フリー)以来、2人目となる。

 同番組のアシスタントは、同局看板アナの吉田明世アナが3年3カ月にわたって務めていたが、第1子妊娠のため、昨年12月24日の放送回で卒業。新アシスタントが誰になるのか注目を集めていたが、まだ知名度の乏しい山本アナが起用されるに至った。

 山本アナは青山学院大学文学部英米文学科在学中に、「ミス青山コンテスト2014」に出場し、ファイナリストに選ばれている。また、フリーの女子アナが数多く所属する芸能事務所「セントフォース」の若手部門「スプラウト」に所属し、学生キャスターとして、『BSフジNEWS』、テレビ朝日系『グッド!モーニング』を担当。15年にはNHKドラマ『美女と男子』に、お天気キャスター役で出演したこともあり、“即戦力”として入社した。

 半年間の研修を経て、昨年10月より、『はやドキ!』(金曜)、『あさチャン!』(月~水曜)に出演しているが、いずれも早朝番組とあって、現状、視聴者のなじみは薄い。

 では、人気番組のアシスタントに、なぜ無名の新人アナが抜擢を受けるに至ったのだろうか?

「事実上、“TBSのエース”といえる吉田アナの後任ですから、責任は重大です。ただ、人気者であるばかりに、吉田アナは“週6勤務”を強いられ、妊娠後、2度も『サンジャポ』生放送中に倒れて退席してしまいました。これにより、ネット上で、『過酷労働を強いるTBSはブラック企業』とバッシングを受けたのです。同局は、吉田アナに『TBSはブラック企業でもなんでもない。アナウンサーの体を一番に思ってくれる会社』と言わせて、火消しに躍起になりました。そんな背景もあって、注目が集まっていた『サンジャポ』新アシスタントには、あえて多忙ではない新人アナを起用したのでは?」(女子アナ事情通)

 近年、ルックス重視で女子アナを採用してきた同局には、「ミスキャンパス同志社2011」グランプリの宇垣美里アナ(14年入社)、「ミスキャンパス慶応2013」グランプリの宇内梨沙アナ(15年入社)、「ミス青山コンテスト2014」準ミスの日比麻音子アナ(16年入社)、「ミス実践コンテスト2013」グランプリで、「2016ミス・インターナショナル日本代表選出大会」グランプリの山形純菜アナ(17年入社)ら、ミスコンでタイトルを獲得した若手女子アナが多数在籍している。

 そんな中、ミスコンで大きな実績こそないものの、学生キャスターとしての経験がある山本アナは、新人ながら、しっかりしたアナウンス能力が評価されたようだ。入社時には、どうしても、元ミス・インターナショナルの山形アナばかりが脚光を浴びる格好となった。だが、今回の『サンジャポ』アシスタント就任は、山本アナにとって、同期の先を行く絶好のチャンス到来だといえそうだ。
(文=田中七男)

『99.9 -刑事専門弁護士-』松本潤が相変わらずの変人キャラ立ちも、タイトルでハードル上げすぎ!

 嵐・松本潤が、アクの強い弁護士役で主演を務めるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)の第2期が14日に放送開始。平均視聴率15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、好スタートを切りました。

 物語の舞台は、前シーズンと同じく斑目法律事務所法務部刑事専門ルーム。そこで働く主人公・深山大翔(松本潤)のもとに、殺人容疑で勾留中の鈴木二郎(半海一晃)の無罪を証明してほしいという依頼が舞い込みます。鈴木の娘・加代(谷村美月)が、親友で元裁判官の尾崎舞子(木村文乃)を伴って来訪したのですが、その舞子は深山の調査に同行したいと言い出します。

 深山と2人きりになった舞子は、鈴木の有罪は確定的で、罪を認めさせて情状酌量により刑期を軽くする方が得策であること、という本音を打ち明けます。しかし、深山は聞く耳もたず。まっさらな視点から事件を精査し始めるのです。

 その事件のあらましは以下の通り。ある朝、貸金業を営む沢村和輝(ボブ鈴木)の死体が、事務所内で発見された。死亡推定時刻は、前日の20時30分頃。そして、鈴木が容疑者とされる理由は、殺害があった当日、沢村から借りた1,000万円を返済するため事務所を訪れたから。しかし、鈴木の証言では、事務所に向かったのは21時過ぎで、到着したのは21時30分頃。呼び鈴を鳴らしても誰も応じなかったため、そのまま帰ったとのこと。つまり、沢村は別の誰かに殺されたということになります。

 一方、鈴木が経営する会社・鈴木テックスの社員・阿部充(長塚圭史)によれば、鈴木がその日、会社を発ったのは20時頃。阿部はちょうどその時間、会社内で取引先へ電話し、その音声記録が残っているため、確かな記憶だというのです。

 また、沢村のもとへ向かう途中、鈴木は同じく鈴木テックスの社員・伊藤亜紀(新妻聖子)に遭遇。その際、伊藤に頼まれ、ゆるキャラの置物の前で写真を撮ってあげたのですが、その背景に写り込んだ柱時計が20時10分を示しているため、鈴木のアリバイは不完全なものに。さらに、借金返済が500万円までしか用意できていなかったことも重なり、疑惑が強まってしまったのでした。

 しかし、独自の視点で事件を見つめ直した深山は、伊藤が写る写真のアングルがおかしいことを発見。身長160cmの鈴木が撮影したにしては、カメラの位置が高すぎることに気づいたのです。さらに、阿部が取引先に電話した際の録音テープに、雑音が紛れ込んでいることに注目。調べていくと、その雑音は、伊藤が写真を撮った場所のすぐ近くにある噴水の音であることがわかります。しかも、そのスポットでは20時から5分間しか水は噴かない。つまり、20時過ぎに会社にいたという阿部の証言は嘘だったのです。

 また、深山は、伊藤のSNS投稿に阿部の姿が頻繁に写り込んでいることも発見。以上のことから、恋人同士である阿部(身長180cm)と伊藤が結託し、鈴木を殺人犯に陥れるアリバイ工作を行っていたことを指摘。これを両人が認めたため、晴れて鈴木の無罪が証明されたのでした。

 さて、感想。タイトルにある“99.9”という数字は、日本の刑事事件における裁判有罪率99.9%を示し、同ドラマは残りの0.1%の無罪の可能性を追求する深山の活躍を描いているのですが、その割に扱う事件がショボく、タイトルでハードルを上げすぎなのでは? というのが前シーズンの印象でした。

 その“難事件”ぶりは、今シーズンもしっかり踏襲。序盤で舞子が、鈴木の有罪確定をやたらと主張するのですが、指紋の付いた凶器が見つかったわけでもなく、犯行時間にその姿が防犯カメラに映っているわけでもない。これで犯人扱いされてしまうのであれば、世の中、殺人犯や冤罪だらけになってしまうのではないでしょうか。真相究明に関しても、カメラのアングルの位置だの噴水の音だの、イマイチ決定打に欠けるような気がしました。

 その反対に前回から変わった点でいえば、ヒロインが立花彩乃(榮倉奈々)から舞子に代わったことが挙げられるのですが、プ女子(熱狂的なプロレスマニア)という設定で人気を獲得した彩乃に対して、舞子は今のところ“おしゃべり”だけが特徴で、まだまだキャラが弱い。陽気なキャラクターで華を添えていた彩乃に比べ、どこか陰があるところも気になるところ。この先、舞子のキャラが上手く掘り下げられるかどうかが、前シーズンの視聴率を超すかどうかのキーポイントの1つになりそうです。

 その一方、終始薄ら笑いを浮かべ、マイペースを貫く深山は、相変わらず変人キャラが立っている。上司役の佐田篤弘(香川照之)との掛け合いもテンポよく、見ていて楽しい。それだけに今後、扱う事件と真相究明がさらにブラッシュアップされていくことを期待したいです。
(文=大羽鴨乃)99.9刑事専門弁護士II