嵐・松本潤『99.9』視聴率アップも、タイトル詐欺なストーリー展開&堤幸彦ドラマの二番煎じな演出がスベリ気味……

 嵐・松本潤が終始ニヤニヤ顔を浮かべ、変わり者の刑事弁護士役を演じるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)の第4話が4日に放送され、平均視聴率16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.6ポイントアップとなりました。

 今回、深山大翔(松本潤)が弁護を担当することになった案件は、工場経営者の岩村直樹(ユリオカ超特Q)が、取引先のタナハシ機械製作所専務・棚橋幸次郎を殺害し、その後に自殺したという事件。被害者の兄で同製作所社長の政一郎(迫田孝也)が3億円の損害賠償請求をしてきたため、岩村の妻・梢(有森也実)が夫の無実を証明したいというのです。

 しかし、被疑者が死亡している場合は裁判が開かれないため、深山は損害賠償を巡る民事訴訟を起こし、その法廷内で岩村の無実を証明することに。早速、事件現場の調査へと向かいます。

 事件のあらましは以下の通り。事件当日18時30分頃、タナハシ機械製作所の入り口前で幸次郎と面会した岩村は、契約の打ち切りを言い渡されたためカッとなり、スパナで撲殺。その後、数百メートル離れたくらもと倉庫へ徒歩で移動し、その屋上から18時52分に飛び降り自殺したというのです。

 しかし、深山が調査したところ、岩村は18時40分に自宅で料理番組を見ていたことが判明。さらに、岩村と幸次郎は密かに新会社設立を計画していたものの、政一郎が快く思っていなかったことや、岩村の会社ではエンジンに関する莫大な富を生む特許を所有していることもわかります。

 以上のことから深山は、政一郎が、会社の経営権と特許を奪うため、2人を殺したのではないかと推測。まずは岩村の無実を証明するため、事件当日、自宅から直接くらもと倉庫に向かったという証拠を探し始めます。

 すると、くらもと倉庫へ向かう岩村の姿が映った防犯カメラの映像を発見。一方、政一郎の弁護士・森本貴(近藤芳正)は、タナハシ機械製作所からくらもと倉庫へ向かう岩村の姿を目撃したという足立靖男(ドランクドラゴン・塚地武雅)を証人として法廷へ招きます。

 しかし実は、足立は、タナハシ機械製作所の下請け会社の社長で、政一郎に丸め込まれた偽の目撃証人。事件当日、岩村がセーターを着ていたと証言するのですが、深山が用意した防犯カメラの映像では、岩村はコートを着用。矛盾点を突っつかれるとあっけなく、偽証を頼まれたことを白状してしまうのです。

 その結果、判明した事件の真相は以下の通り。事件当日、政一郎はまず、弟・幸次郎を撲殺。そして、くらもと倉庫に呼び寄せておいた岩村を屋上から突き落とした。しかしその際、自分の血が付着してしまったため、岩村のコートを回収したのです。その辺りの詳細を足立としっかり打ち合わせしていなかったため、ボロが出てしまったわけですね。

 さて、感想ですが、うーん……。日本の刑事事件における裁判有罪率“99.9”%をタイトルに用い、0.1%の可能性に賭けて無罪を証明する、というのがテーマの同ドラマですが、今シーズンはどれも名前倒れのショボい事件ばかり。その中でも特に今回は駄作に感じてしまいました。

 初回レビューから毎回指摘してますけど、そもそもの事件の捜査が甘すぎる。いくらなんでも警察の能力をナメすぎじゃないですかね。深山がちょっと調べただけで、矛盾点や見落としがボロボロと出てくる。

 今回に関しても、棚橋兄弟には経営を巡って確執があったのに、警察はなぜ察知できなかったのでしょうか。また、スパナに指紋が付着していただけで岩村が犯人と決めつけるのも、あまりに短絡的すぎやしませんかね。

 その一方、深山が用意した証拠も弱い。岩村が18時40分に自宅にいたことが、梢の証言と料理番組のメモによって立証されたことになっていましたが、スマホが普及した今日日、テレビなんてどこででも見られますし、家族のアリバイ証言は信用性が極めて低いハズです。防犯カメラの映像にしても、岩村の後ろ姿しか映っていなかったため、証拠能力がはたしてどれほどのものなのか疑問に思ってしまいました。

 そんな、捜査部分の甘さを補おうとしたのかわかりませんが、今回は無駄なシーンが多かった印象です。冒頭、斑目法律事務所のパラリーガル・明石達也(ラーメンズ・片桐仁)が晴れて弁護士になって出廷するものの、法廷内にいる人々から射殺されてしまう、という夢の中のシーンが流れたのですが、今回のストーリーにまったく関係がない。なぜこれを最初のシーンに採用したのか意味不明でした。

 さらにいってしまえば、尾崎舞子(木村文乃)の腹話術好きなキャラクターや、ちょくちょく挿入される小ネタもスベリ気味。演出を担当する木村ひさしは、堤幸彦の助監督経験があるとのことですが、堤ドラマの二番煎じといった印象が否めません。

 これまでのところ、タイトル詐欺といわれても仕方がないような内容続きですが、はたして次回はどうなるのか。あまり期待せずに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

ナポリタンはどうなるんだ?『ぶっこみジャパニーズ』だけじゃない!“日本バンザイ番組”はもう限界

 もう、“日本バンザイ番組”もネタ切れじゃないのか。年末にTBS系列で放送されたバラエティ特番『ぶっこみジャパニーズ』を機に、業界内では、そんな話題が盛んになっている。

 ここ数年人気を得た、外国人ゲストを招くなどして日本文化の素晴らしさを再確認する番組は、好評を博していた。その中でも、この番組は少し毛色が違っていた。海外の料理店などに、日本の「カリスマ」とされる料理人が潜入し、実際の調理などを体験、調査。そのインチキさに驚くパートが続く。その結末には、その料理店のオーナーやスタッフなどを前に、「日本から来た」と称する覆面の人物が、本場の日本スタイルを披露し、伝授する。

 最後に覆面を取ってネタばらしをするという、ヒーロー番組にも似たカタルシスを得られる展開になっていた。

 ところが、12月28日に放送された「第10回」では、番組前半の企画、南アフリカの寿司をテーマにした“ドッキリ成敗”に、非難が集中したのである。

 番組に登場した南アフリカの寿司店では、練乳をかけた寿司や、寿司の材料を用いたピザが登場。それに潜入取材中の寿司職人が、唖然とする姿に多くの時間が割かれた。

 制作者側の意図は、その寿司の奇妙さを視聴者に刷り込むところにあったようだが、ネットでは早々に視聴者からの非難が殺到する事態に。

「中国人が、水餃子が基本。ラーメンやチャーハンとセットにはしないと言ったらどうする」

「ナポリタンはどうするんだ」

「明太子スパゲッティとか、イタリアじゃありえない」

 など、味そのものや調理法が、それぞれの国でアレンジされるのは当たり前とする意見が飛び交った。

「2、3前まで、ニッポン万歳系の番組は視聴者からも好評でした。とはいえ、今さら視聴率を得られるコンテンツではありません。年末に、こんな番組をやるなんて、企画力の衰えを証明しているとしか……」(TV局関係者)

 なお、海外の口コミサイトを確認すると、番組中で最低な料理のような扱いをされた南アフリカの寿司店は、接客面等での指摘はあるものの、おおむね好評の様子。視聴者にしても、逆に一度は食べて見たいと思っている人のほうが多いのではなかろうか。
(文=是枝了以)

『アンナチュラル』が松潤ドラマ超え? 有罪率99.9%の裁判を逆転&毒をもって毒を制す展開が秀逸!

 石原さとみが法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第3話が26日に放送され、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.5ポイントダウンとなってしまいました。

 さて今回、三澄ミコト(石原さとみ)は、半年前に起こった殺人事件の裁判に、検察側の証人として出廷することになりました。その事件とは、主婦ブロガーとして活躍していた桜小路しずく(音月桂)が、自宅リビングにて刺殺体で発見されたというもの。すでに夫・要一(温水洋一)が殺害を認め、有罪は確定的なため、公判で余計なことを話さぬよう、ミコトは担当検事・烏田守(吹越満)から念を押されます。

 そして迎えた裁判。ミコトは、事前に打ち合わせ通りの証言を淡々と述べるのですが、刺殺時の状況を再現した3DCGがモニターに流れた瞬間、ある矛盾に気づきます。映像を見る限り、刺し傷痕は右利き用の包丁でしかつかないもの。しかし、凶器とされるしずくの包丁は左利き用なのです。

 ミコトが異議を唱えたことで、法廷内は騒然となります。それもそのはず、起訴されると99.9%が有罪という日本の裁判では、起訴内容にない事実が持ち込まれるのは異例のこと。そのためミコトは、烏田に目の敵にされてしまいます。

 検察側から一転、弁護側の証人を引き受けることになったミコト。聞くところによると要一は、事件発生時に精神安定剤を服用して記憶が曖昧だったものの、気の弱さから罪を認めてしまったというのです。

 迎えた次の裁判。ミコトは、右利きと左利き用の包丁による刺し傷の違いを詳細に調べ上げた実験データを用意して臨みます。しかし、検察側の証人にベテランの法医解剖医・草野(斉藤洋介)が立ったため、若くて経験の少ないミコトのデータは信用度が低いという印象をもたれてしまうことに。さらに、烏田からの“女性は感情的で、すぐに責任転嫁をする”などといった度重なる性差別発言に過敏に反応してしまったことで、“ヒステリー女”のレッテルを貼られてしまい、要一を不利な状況へと追い込むことになってしまったのです。

 このままでは終われないと、ミコトは奮起。同僚の東海林夕子(市川実日子)の助けを借り、“真の凶器”を探るための調査を開始します。そして、しずくの刺傷部を保存していたホルマリンから、ステンレス包丁と砥石の成分を検出することに成功。しかし、前回の裁判ですっかり弱気になってしまった要一は、“女性は頼りにならない”とミコトの協力を拒否して、再度、殺害を認めて情状酌量を求める方針を取ろうと決めます。

 そこでミコトは自分の代わりに、先輩の法医解剖医・中堂系(井浦新)を証人として送り込むことに。性格が悪いことで知られる中堂は、烏田の上をいく嫌味ったらしさで反対尋問を論破。結果、しずくの弟で京料理屋を営む刈谷(清水優)が、レシピ本の印税を巡る口論の末に料理包丁でしずくを刺したことが発覚し、今回は終了となりました。

“99.9%有罪が確定している事件を覆す”という設定は、同局で現在放送中の嵐・松本潤主演ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』でも扱われ、筆者はそちらのレビューも担当しているのですが、正直、真相追及のプロセスに関しては、『アンナチュラル』の方が断然おもしろいと思います。

 そもそも松潤ドラマは、「え、なんでこんな証拠不十分なのに起訴されちゃうの?」と、取っ掛かりの部分からユルい感じなのですが、石原ドラマは少なくとも素人目には、「ああ、こいつが犯人だね」と納得するほど十分に証拠が揃う不利な状況から、見事に逆転してみせるのです。

 秀逸だったのは、数々の小さな障壁を専門的な知識で乗り越えていく展開。たとえば今回、真の凶器を特定するためにまず、被害者の骨に残った成分を検出するのですが、うまくいかず。じゃあ、心臓の血を調べる? しかし、血液には鉄が含まれているため、鉄やステンレス製品の特定はできない。そこでミコトは、刺傷部を保存しているホルマリン液を調べることを思い立つも、今度はステンレスに含まれないケイ素が検出されたため、なんじゃこりゃ? となる。

 結果的に、ケイ素は砥石の成分だとわかり、真犯人の特定につながったのですが、小さな謎が次から次へと出てくるため、見ていて飽きない。また、吹越が差別意識の強い嫌味な役を見事に演じ切っていただけに、中堂が“毒をもって毒を制す”ラストには爽快感がありました。

 欲をいってしまえば、ミコトに烏田を叩きのめして欲しかった。その方が、特に女性視聴者にとってはカタルシスになったのではないでしょうか。しかし、まあ、ミコトにはこの先、いくらでも見せ場はあることでしょう。

 次回はバイク事故の調査ということで、どのような活躍を見せてくれるのか。放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『アンナチュラル』が松潤ドラマ超え? 有罪率99.9%の裁判を逆転&毒をもって毒を制す展開が秀逸!

 石原さとみが法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第3話が26日に放送され、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.5ポイントダウンとなってしまいました。

 さて今回、三澄ミコト(石原さとみ)は、半年前に起こった殺人事件の裁判に、検察側の証人として出廷することになりました。その事件とは、主婦ブロガーとして活躍していた桜小路しずく(音月桂)が、自宅リビングにて刺殺体で発見されたというもの。すでに夫・要一(温水洋一)が殺害を認め、有罪は確定的なため、公判で余計なことを話さぬよう、ミコトは担当検事・烏田守(吹越満)から念を押されます。

 そして迎えた裁判。ミコトは、事前に打ち合わせ通りの証言を淡々と述べるのですが、刺殺時の状況を再現した3DCGがモニターに流れた瞬間、ある矛盾に気づきます。映像を見る限り、刺し傷痕は右利き用の包丁でしかつかないもの。しかし、凶器とされるしずくの包丁は左利き用なのです。

 ミコトが異議を唱えたことで、法廷内は騒然となります。それもそのはず、起訴されると99.9%が有罪という日本の裁判では、起訴内容にない事実が持ち込まれるのは異例のこと。そのためミコトは、烏田に目の敵にされてしまいます。

 検察側から一転、弁護側の証人を引き受けることになったミコト。聞くところによると要一は、事件発生時に精神安定剤を服用して記憶が曖昧だったものの、気の弱さから罪を認めてしまったというのです。

 迎えた次の裁判。ミコトは、右利きと左利き用の包丁による刺し傷の違いを詳細に調べ上げた実験データを用意して臨みます。しかし、検察側の証人にベテランの法医解剖医・草野(斉藤洋介)が立ったため、若くて経験の少ないミコトのデータは信用度が低いという印象をもたれてしまうことに。さらに、烏田からの“女性は感情的で、すぐに責任転嫁をする”などといった度重なる性差別発言に過敏に反応してしまったことで、“ヒステリー女”のレッテルを貼られてしまい、要一を不利な状況へと追い込むことになってしまったのです。

 このままでは終われないと、ミコトは奮起。同僚の東海林夕子(市川実日子)の助けを借り、“真の凶器”を探るための調査を開始します。そして、しずくの刺傷部を保存していたホルマリンから、ステンレス包丁と砥石の成分を検出することに成功。しかし、前回の裁判ですっかり弱気になってしまった要一は、“女性は頼りにならない”とミコトの協力を拒否して、再度、殺害を認めて情状酌量を求める方針を取ろうと決めます。

 そこでミコトは自分の代わりに、先輩の法医解剖医・中堂系(井浦新)を証人として送り込むことに。性格が悪いことで知られる中堂は、烏田の上をいく嫌味ったらしさで反対尋問を論破。結果、しずくの弟で京料理屋を営む刈谷(清水優)が、レシピ本の印税を巡る口論の末に料理包丁でしずくを刺したことが発覚し、今回は終了となりました。

“99.9%有罪が確定している事件を覆す”という設定は、同局で現在放送中の嵐・松本潤主演ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』でも扱われ、筆者はそちらのレビューも担当しているのですが、正直、真相追及のプロセスに関しては、『アンナチュラル』の方が断然おもしろいと思います。

 そもそも松潤ドラマは、「え、なんでこんな証拠不十分なのに起訴されちゃうの?」と、取っ掛かりの部分からユルい感じなのですが、石原ドラマは少なくとも素人目には、「ああ、こいつが犯人だね」と納得するほど十分に証拠が揃う不利な状況から、見事に逆転してみせるのです。

 秀逸だったのは、数々の小さな障壁を専門的な知識で乗り越えていく展開。たとえば今回、真の凶器を特定するためにまず、被害者の骨に残った成分を検出するのですが、うまくいかず。じゃあ、心臓の血を調べる? しかし、血液には鉄が含まれているため、鉄やステンレス製品の特定はできない。そこでミコトは、刺傷部を保存しているホルマリン液を調べることを思い立つも、今度はステンレスに含まれないケイ素が検出されたため、なんじゃこりゃ? となる。

 結果的に、ケイ素は砥石の成分だとわかり、真犯人の特定につながったのですが、小さな謎が次から次へと出てくるため、見ていて飽きない。また、吹越が差別意識の強い嫌味な役を見事に演じ切っていただけに、中堂が“毒をもって毒を制す”ラストには爽快感がありました。

 欲をいってしまえば、ミコトに烏田を叩きのめして欲しかった。その方が、特に女性視聴者にとってはカタルシスになったのではないでしょうか。しかし、まあ、ミコトにはこの先、いくらでも見せ場はあることでしょう。

 次回はバイク事故の調査ということで、どのような活躍を見せてくれるのか。放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

吉岡里帆、下着姿披露も報われず……『きみが心に棲みついた』自己ワースト視聴率を記録で窮地に

 深夜帯なら、いざ知らず。コンプライアンスが厳しい時代に、プライム帯のドラマで、こんなシーンを放送してもいいのだろうか?

 若手女優・吉岡里帆が連ドラ初主演を務める『きみが心に棲みついた』(TBS系/火曜午後10時~)の第3話が1月30日にオンエアされ、吉岡が下着姿を披露するも、視聴率は8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまり。初回は9.4%、第2話は8.5%で、第3話は自己ワーストを記録。主役の体を張った演技も、報われなかった。

 同ドラマは、自己評価が極めて低いがため、他人の前で挙動不審になってしまう“キョドコ”こと小川今日子(吉岡)が、2人の対照的な魅力をもつ男性の前で揺れ動くサマを描いた作品だ。

 下着メーカーの材料課に勤務する今日子は、合コンで出会った出版社の漫画編集者・吉崎幸次郎(桐谷健太)に恋心を抱く。そんな折、学生時代に、どうしようもないほど強く惹かれ、精神的に支配されていた星名漣(向井理)が企画室長として、今日子の会社に出向になり、再会する。星名との関係は終わったはずだが、どうしても過去の記憶が蘇って気になってしまう。第3話では、新作下着の発表会で、星名から袋を渡され、暗にランウェイ出演を強要される。星名の気を引きたいばかりに、今日子は外国人モデルが歩いた後に、ランジェリー姿になって、衆目環視の中、歩いてしまう。

 このシーンが放送されることは、第2話終了後の予告で流されていたため、話題を振りまいていたが、視聴率にはまるでつながらなかった。

「まだ女優としては売れていなかった時代に、吉岡はグラドルとして活動していたので、その“豊乳”ぶりは有名な話。今回のシーンで、生唾をのんだ男性視聴者も少なくなかったでしょう。役とはいえ、下着姿にトライした吉岡の“プロ意識”は大いに評価されます。ですが、それがラブシーンや自分から脱いだわけではなく、星名からのハラスメントで脱いだとなると、後味の悪さが残りました。ましてや、まだ子どももテレビを見ているプライム帯ですから、こういったシーンを流したことには批判的な意見も出てきそうですね」(テレビ誌関係者)

 結果的に、吉岡が下着姿まで披露したのに、視聴率を上げられなかった同ドラマ。ハラスメントまがいの展開が今後も続くことが予想されるだけに、2ケタ台突破は難しい課題となりそうだ。
(文=田中七男)

Mっ子・キョドコとデーモン星名は共依存の関係!! 向井理の闇演技がハマりすぎな『きみ棲み』第2話

 キョドコを見ていると、イラッとしてしまう。いや、気になって、ついつい観てしまう。視聴者の意見がまっぷたつに分かれているのが、吉岡里帆の連ドラ初主演作『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。始まったばかりのドラマながら賛否両論なのは、キョドコを演じる吉岡里帆本人の「あざとい感じがする」「でも、かわいいから許せる」という相反する評価と被るものがあるようです。恋に仕事に空回りを続けるキョドコこと小川今日子の運命はいかに? 『きみ棲み』第2話を振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 下着メーカーに勤めるOL・小川今日子(吉岡里帆)は自分に自信が持てず、いつも挙動不審な言動をしてしまうため、学生時代から「キョドコ」と呼ばれ続けてきました。そんなキョドコですが、肌に直接触れる下着の素材に関してはこだわりがあり、誰よりも豊富な知識を持っています。職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は、キョドコの秘めた情熱の理解者です。堀田に励まされながら、キョドコは新しいブランドのための企画案をメンズから抜擢されたデザイナーの八木(鈴木紗理奈)にせっせと提出しては、罵倒される日々でした。

 第1話の合コンで出会ったマンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)が取材のために来社することを堀田から教えられ、顔を輝かせるキョドコ。取材当日、自分が取材されるわけでもないのに、キョドコはミニスカにハイヒールと思いっきりフェミニンなファッションで出社します。ところが、人の良いキョドコは先輩や上司から頼まれた雑用を断ることができず、来社した吉崎にせっかくのファッションを見せることができません。子どもの頃からの自分の要領の悪さを呪うキョドコでした。

 堀田から「吉崎さん、さっき帰ったよ」と告げられて落ち込むキョドコでしたが、諦めきれずに社外へ飛び出すと、ケバブ屋台で小腹を満たそうとしている吉崎の姿が。嬉しさのあまり駆け出したキョドコは慣れないヒールのため、気持ち悪い音を立てて足首を捻ってしまいます。「どんくさいなぁ。会社にこんなヒールを履いてくるなよ」と説教する吉崎におんぶされ、うれし恥ずかし状態のキョドコ。本人はまったくの無自覚ですが、職場の同性たちがこの光景を見たら、すっごくあざとい女に映るんじゃないでしょうか。

 一歩間違えるとうざいだけのキャラになるギリ寸前でコメディとして成立させる演技パターンとしては、『あまちゃん』(NHK総合)に主演した能年玲奈(現:のん)が先例として挙げられますが、『あまちゃん』は1日15分という短い時間だから許容できた世界でした。これが1話50分間となると、けっこうしんどいものがあります。かつて不倫ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)で、裕木奈江の演技があまりにもリアルすぎたため、劇中の役を演じただけの裕木奈江が女性誌によってバッシングされるという異常事態が起きた悲劇が脳裏をかすめます。吉岡里帆とキョドコの一心同体化が進むにつれ、ちょっと心配になってきます。

 第2話ではキョドコが自分に自信が持てず、大学時代のサークルの先輩・星名(向井理)に依存するようになった経緯が描かれました。子どもの頃からおっとりしていたキョドコは、母親(中島ひろ子)から「もたもたしていると嫌われるよ」と急かされるばかりで、温かい愛情を感じることができませんでした。いつもマイペースなため、学校でも浮いてしまい、友達がずっとできないまま。大学に入ったキョドコに「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と初めて優しい言葉を掛けたのが星名でした。新興宗教の勧誘のように親切な笑顔で星名はキョドコに近づき、オルグしてしまったのです。

 洗脳後のキョドコは、すっかり星名にオモチャ扱いされ、暴力的支配に耐える日々でした。大学を卒業し、星名の影響下から抜け出そうと努めたキョドコですが、職場の上司として現われた星名に資料室で抱きすくめられ、再び彼の術中へと堕ちていくのです。

■吉岡里帆 vs. 石橋杏奈の演技バトルがかなりリアルな件

 クールかつイケメンで、仕事もできる星名のダークサイドに気づいているのは、今のところはキョドコと、吉崎と一緒に星名を取材した漫画家のスズキ(ムロツヨシ)だけです。「あの笑顔には絶対裏がある」と初対面ながら鋭く見抜きます。ドロドロ展開となっていく『きみ棲み』の世界で、コメディリリーフ役も担うムロツヨシは実にたのもしい存在です。

 漫画家のスズキが裏の顔を見抜いたように、第2話から星名という悪魔的キャラクターの複雑な内面が明かされていきます。大学時代の同級生がバーテンをやっているバーへ星名は立ち寄りますが、星名の派手な女性関係を羨んだバーテンが「俺も鼻をイジればモテるかな」と軽口を叩くと、星名はそれまで見せたことのない怒気をはらんだ表情に変わるのでした。少年時代の星名は父親のDVに苦しみ続けたという暗い過去を持ち、顔を整形することで別人となり、過去を封印したのでした。キョドコ以上に深い闇を抱えています。キョドコを自分の支配下に置くことに喜びを感じる星名ですが、実は星名もキョドコに依存していることが分かります。キョドコと星名は“共依存”の関係だったのです。

 共依存というディープな関係にある星名とキョドコの間に割って入ろうとするのが、キョドコと同じ材料課にいる飯田(石橋杏奈)でした。携帯電話で親戚の叔父さんとうっかり方言で話しているところを星名に聞かれ、「方言をかわいく話す女性に僕は興味がある」と囁かれ、たちまち星名に夢中になってしまいます。女性が気にしているコンプレックスをうまく褒めることが、どうやらモテ男になるための秘訣のようです。

 星名の歓迎会では、星名の横にぴったり寄り添い、すっかり恋人気分の飯田でした。キョドコがテーブルの下を覗くと、飯田と星名はしっかり手を繋いでいるではありませんか。星名から卒業するつもりでいたキョドコですが、星名を失いたくないという気持ちが溢れ出てしまい、自分ではもうコントロールができなくなってしまうのでした。野生の熊は一度手に入れた獲物は、絶対に手放さないと言われています。今のキョドコは野生の熊と化した危険な状態です。

 さて、飯田役の石橋杏奈ですが、吉岡里帆と同年齢の若手女優ながら、廣木隆一監督の『きみの友達』(08)、山下敦弘監督の『マイ・バック・ページ』(11)、若松孝二監督の遺作『千年の愉楽』(13)など映画を中心に着実にキャリアを積んできた実力派です。コントバラエティー『LIFE! 人生に捧げるコント』(NHK総合)にも一時期レギュラー出演し、コメディ対応も可。正当派の美人顔に加え、演技力も安定しており、吉岡里帆にとってはリアルにライバル的な存在です。吉岡は「どん兵衛」のCM、石橋は『LIFE!』で星野源と共演したという接点もあります。吉岡vs.石橋のバチバチの演技バトルによって、泥沼恋愛劇がこれから本格化していきそうです。

 吉岡がセーラー服姿を披露し、ラストではずぶ濡れになりながら星名と飯田が乗るタクシーを追い掛ける熱演ぶりを見せた『きみ棲み』第2話ですが、視聴率は初回の9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から8.5%にダウン。まぁ、これは製作サイドも想定内だったのではないでしょうか。第3話の予告では、原作にあったキョドコが下着モデルとなってランウェイ・ウォーキングする様子が流れました。早くもキラーカットの投入です。吉岡里帆の下着姿に期待している男性視聴者は多いことでしょう。吉岡ランジェリー効果で視聴率をアップさせることができるのか、第3話に注目です。
(文=長野辰次)

嵐・松本潤の“おやじギャグ”が多すぎて邪魔!『99.9』高視聴率維持も……

 嵐・松本潤が、おやじギャグ大好きな変人・刑事弁護士役を演じるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)の第3話が28日に放送され、平均視聴率16.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.8ポイントダウンとなってしまいました。

 今回、深山大翔(松本潤)が弁護するのは、ロック歌手のジョーカー茅ヶ崎(宇崎竜童)。茅ヶ崎は、違法賭博をネタにジャーナリストの安田尚樹(伊藤高史)から脅迫されていたのですが、その安田が殺害された当日、安田の住むマンションから出てくるところをフリーライターの石川敦子(安達祐実)が目撃したと証言。さらに後日、自室のベッドで寝ていた敦子が何者かに襲われ、凶器とされるモアイ像の写真立てから茅ケ崎の指紋が検出されたため、こちらの事件でも犯行を疑われてしまっているのです。

 弁護依頼を受け、深山が真っ先に疑ったのは、敦子の目撃証言。事件当日、敦子は、安田のマンションから少し離れたカフェでお茶をしていたとのことですが、雨がどしゃ降り状態だったため、本当に茅ケ崎の顔が見えたのか疑問に思ったのです。

 敦子が幸いにも命をとりとめたため、茅ケ崎を目撃した時と同じどしゃ降りの日を選んでカフェへ連れて行き、マンションから出てくる人物の顔を特定できるか再現実験することに。すると敦子は、まったく見分けることができず、挙句の果てには、事件当日よりも雨が強くてわからないと言い訳してウヤムヤにしてしまいます。

 しかし、ここで深山はあるトラップを仕掛けていました。事前の様子から敦子の弱視を疑っていたため、あらかじめ、マンションのエントランス近くにある幼稚園の看板を貼り替えていたのです。再現実験を終えた後の雑談中、さりげなく看板を見るよう敦子に促すと、敦子はそれまでの記憶を頼りに幼稚園の名前を答えた。つまり、敦子の目は悪く、茅ケ崎の目撃証言もでたらめだったのです。

 さらに、知り合いの週刊誌記者の情報によって、敦子の婚約者・村野正義(永岡卓也)も安田に弱みを握られ、脅迫されていたことが発覚。また、敦子とお揃いのモアイ像の写真立てを持っていることも判明します。

 その写真立ての裏に、村野と敦子はそれぞれ“相思相愛”という文字を書いていたのですが、敦子はシャレっ気を出し、“相思相も愛”と書いていた。その写真立てがなぜか村野の家にあったことを深山から知らされた敦子は、村野が裏切って自分を殺そうとしたのだと覚り、茅ケ崎の目撃証言は村野をかばうための嘘だったことを認めます。

 その後、明らかになった事件のあらましは以下の通り。安田殺害の罪を茅ケ崎になすりつけようと画策した村野は、写真立てのアクリル部分だけを取り出し、サインを貰うフリをして茅ケ崎の指紋を付着させた。そして、アクリルを戻した写真立てで敦子の寝込みを襲うことで、自分に不利な証言者を茅ケ崎が殺そうとしたように見せかけたのです。

 以上のことが発覚し、茅ケ崎の無実が証明されたところで終了となったのですが、今回はこれまでで最も駄作に感じてしまいました。初回レビューから指摘していますが、犯人逮捕に至る証拠が弱い。被害者の安田は、さまざまな有名人を脅迫していたわけですから、疑わしい人間は山ほどいたハズ。それが、どしゃ降りという状況下での敦子の目撃証言だけで起訴されてしまうのは、いかがなものでしょう。

 また、敦子の婚約者・村野も安田から強請られていたことを、警察はなぜ掴めずにいたのでしょうか? 週刊誌の記者の方が調査能力は上ということなのですかね。

 真相追及のプロセスに関しても、見応えはありませんでした。指紋トリックなんて使い古されたネタですし、そもそも指紋が取り外しできる部分に残っていたのなら、警察は別の犯人を疑ってもいいのではないでしょうか。26日に同局で放送された、石原さとみが法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』でも、“99.9%有罪”とされる殺人事件をひっくり返す展開となりましたが、こちらの方がよっぽど、被告人の不利な状況づくりや、それを覆す調査の流れが秀逸でした。

 では、松潤ドラマの魅力は何か。というと、深山をはじめ登場人物がみなキャラ立ちし、息の合った掛け合いがおもしろいところにあると思うのですが、今回はあまりにも深山のおやじギャグが多すぎて正直うんざり。ストーリーの“淀み”になってしまっている印象を受けました。

 それと、筆者はそれほど苦痛に感じないのですが、カット割りが多すぎるため“酔う”という指摘も、ネット上では飛び交っているみたいですね。

いずれにしても、次回こそは迷走から抜け出し、高視聴率に見合うようなクオリティーの高い作品が放送されることを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

吉岡里帆『きみ棲み』次回“脱ぐ脱ぐ詐欺”なら批判殺到は必至! 女優生命終了の危機も……

 女優としての覚悟が試されそうだ。

 吉岡里帆の主演ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第2話が23日に放送されたが、番組の最後に流れた予告映像が話題を呼んでいる。

「第3話では、吉岡が大勢の観客がいる下着発表会のモデルになるよう命じられます。これは原作でも有名な場面だったため、放送前からファンの間で注目されていました。放送後、ネット上では『ちゃんと脱ぐんだろうな!』『どこまで露出するのか確認したい』『次週だけは必ず観る』などと、期待する声が続出しています」(芸能記者)

 第1話では向井理演じるドS男の命令で、吉岡が好きでもない男に無理やり抱かれたり、学生たちの前で何も服を着ていない状態になるなどのお色気シーンが盛り込まれ、視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタート。しかし、お色気シーンがなかった第2話では8.5%と下降。再浮上するか、このままズルズル下がっていくか、第3話は勝負回とも言える。

「吉岡といえば、かつてはグラビアで面積の小さいビキニを着用し、推定Eカップの豊満なバストを揺らしファンを拡大、人気女優に上り詰めました。しかし昨年、WEBサイトのインタビューで当時はグラビア仕事を嫌々こなしていたことを告白し、大炎上。それを気にしてか、最近登場した『文春オンライン』のインタビューでは一転、『やってよかった仕事だと、胸を張って言えます』と、グラビア批判を撤回しています。この言葉は、今回のドラマで『脱ぐ』フラグだった可能性もあり、もしそうなら、第3話では惜しげもなく下着姿をさらしてくれるはずです。しかし、もし『出し惜しみ』や『脱ぐ脱ぐ詐欺』だった場合は、さらなる大バッシングを受けることは確実。視聴率急落も避けられないばかりか、下手すると打ち切り水域にまで落ち込むことも予想されます」(テレビ誌ライター)

 原作ファンからは、吉岡が主人公を演じきれていないという不満の声があがっているという。早くも見どころは露出のみとなっている吉岡。果たして、封印した伝説のボディを解禁するのか。主演女優としての正念場となりそうだ。

『アンナチュラル』地獄を味わったミコトの複雑なキャラクターと、自殺事件を見事に覆す展開が魅力的!

 石原さとみが、暗い過去をもつ法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントアップとなりました。

 さて今回、三澄ミコト(石原さとみ)率いる不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)、通称UDIラボの面々は、警察の依頼により、4人の男女が練炭自殺した現場へと赴くことになりました。

 4人の遺体の肌はすべて、一酸化炭素中毒死の症状であるサーモンピンク色に変色。また、死者は自殺サイトを通じて知り合ったこともわかったため、刑事の毛利忠治(大倉孝二)は自殺に間違いなしと断定します。

 しかし、解剖の結果、若い女性だけが“凍死”だったことが判明。さらに、手首には縛られたような痣、髪の毛には塩粒が付着し、胃の中からは豚や牛とは異なる性質の肉と、「ユキオトコノイ…タスケテ花…」とダイイングメッセージらしきものが書かれたメモ紙が検出されます。

 凍死の場合も一酸化炭素中毒死と同じく、肌がピンク色に変色する。ミコトは、何者かが女性の遺体を自殺現場に紛れ込ませたのだと推測し、真犯人の手がかりを掴むための独自調査を開始します。

 一方、ダイイングメッセージから“花”と思われた女性の名前は、本名はわからないものの通称“ミケ”であることが判明。普段から自殺願望をほのめかしていたこともわかり、毛利は自殺の線で事件を片付けようとします。

 そんな警察のやる気のなさを尻目に、ミコトは部下の久部六郎(窪田正孝)を伴い温泉地へ。その土地の湧き水の塩分濃度が海水よりも2倍も濃く、鹿の肉が名産ということで、ミケが殺されたのはその場所だったのではないかと推測したのです。

 調査の結果、やはりミケはその温泉地で殺されたらしいことがわかるものの、凍死の謎は解けません。調査が行き詰まるかと思えたその時、ミコトはある民家の庭先に冷凍トラックを発見。さらに、車内からは結束バンドと、ダイイングメッセージの途切れた箇所が書かれたメモ紙が見つかり、ミケが本当は、「ユキオトコノイエ タスケテ花イル」というメッセージを残そうとしていたことが発覚します。

 一方、毛利の調査により、ミケの殺害には自殺サイトで“ユキ”と名乗るネットオカマ・大沼悟(栄信)が関わったことが判明。つまりミケは、ユキが男であること、さらに松倉花(松村沙友理)という女性と一緒に監禁されていることを、自らが死んだ後も警察に伝わるようメッセージを残したのでした。

 事件解決かと思いきや、ミコトと久部は大沼によって冷凍庫内に閉じ込められてしまい、さらにトラックごと貯水池に落とされ、絶体絶命のピンチを迎えます。窮地から脱するべく、ミコトはUDIラボの先輩・中堂系(井浦新)に電話。水質簡易キットによって調べた池水の成分を伝え、場所の特定を任せます。そして、中堂が貯水池の場所を正確に特定したことで、ミコトと久部は九死に一生を得ることに。大沼は逮捕され、監禁されていた花は無事に保護。一件落着となりました。

 さて、感想。前回のラスト、ミコトが一家心中でただ1人生き残った過去があることを久部が突き止めました。そして今回の序盤では、その心中事件発生時、ミコトだけが家族とは別室で寝ていたことが判明しました。これに対して久部は、母親がミコトだけ生き長らえさせようとしたのではないかと推測。筆者はその謎をシーズン終盤まで引っ張るのではないかと予想したのですが、今回あっさりミコトの口から明かされました。

 ミコトは母親から睡眠薬を渡されたものの苦くて口に合わず、こっそり吐き出していたんですね。そして、家族が眠るリビングではなく自室に移動して寝た。そのため助かった。しかし、救助があと30分ほども遅れていたら死んでいた。しかもどうやら、室内に一酸化炭素が充満する途中で目覚めたものの、体の自由が利かず自力では逃げ出せない“地獄”を味わったらしい。

 死の縁を覗くような経験をしたからこそ、生の尊さを知り、人間の生命力の強さを信じる。ミコトのそんな死生観は、冷凍庫に閉じ込められ、池水が浸水するという絶体絶命の状況下での「人間は意外とシブとい」という言葉や、弱気になる久部を励ましつつ、脱出を絶対に諦めない姿勢にあらわれていました。それが、同僚の東海林夕子(市川実日子)との普段のコミカルなやり取りとはギャップになり、前回よりもさらに複雑かつ魅力的なキャラになったように思います。

 また、事件の真相究明の部分に関しても、ともすれば自殺事件で片づけられてしまった状況を見事に覆した流れは、前回以上に見応えがありました。多少のツッコミどころ(中堂はどうやって貯水池を特定できたのか? など)はありますが、会話のテンポの良さや主要キャスト陣が皆、キャラ立ちしていることなどを含め、これからますます面白い展開が期待できそうです。
(文=大羽鴨乃)

『アンナチュラル』地獄を味わったミコトの複雑なキャラクターと、自殺事件を見事に覆す展開が魅力的!

 石原さとみが、暗い過去をもつ法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントアップとなりました。

 さて今回、三澄ミコト(石原さとみ)率いる不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)、通称UDIラボの面々は、警察の依頼により、4人の男女が練炭自殺した現場へと赴くことになりました。

 4人の遺体の肌はすべて、一酸化炭素中毒死の症状であるサーモンピンク色に変色。また、死者は自殺サイトを通じて知り合ったこともわかったため、刑事の毛利忠治(大倉孝二)は自殺に間違いなしと断定します。

 しかし、解剖の結果、若い女性だけが“凍死”だったことが判明。さらに、手首には縛られたような痣、髪の毛には塩粒が付着し、胃の中からは豚や牛とは異なる性質の肉と、「ユキオトコノイ…タスケテ花…」とダイイングメッセージらしきものが書かれたメモ紙が検出されます。

 凍死の場合も一酸化炭素中毒死と同じく、肌がピンク色に変色する。ミコトは、何者かが女性の遺体を自殺現場に紛れ込ませたのだと推測し、真犯人の手がかりを掴むための独自調査を開始します。

 一方、ダイイングメッセージから“花”と思われた女性の名前は、本名はわからないものの通称“ミケ”であることが判明。普段から自殺願望をほのめかしていたこともわかり、毛利は自殺の線で事件を片付けようとします。

 そんな警察のやる気のなさを尻目に、ミコトは部下の久部六郎(窪田正孝)を伴い温泉地へ。その土地の湧き水の塩分濃度が海水よりも2倍も濃く、鹿の肉が名産ということで、ミケが殺されたのはその場所だったのではないかと推測したのです。

 調査の結果、やはりミケはその温泉地で殺されたらしいことがわかるものの、凍死の謎は解けません。調査が行き詰まるかと思えたその時、ミコトはある民家の庭先に冷凍トラックを発見。さらに、車内からは結束バンドと、ダイイングメッセージの途切れた箇所が書かれたメモ紙が見つかり、ミケが本当は、「ユキオトコノイエ タスケテ花イル」というメッセージを残そうとしていたことが発覚します。

 一方、毛利の調査により、ミケの殺害には自殺サイトで“ユキ”と名乗るネットオカマ・大沼悟(栄信)が関わったことが判明。つまりミケは、ユキが男であること、さらに松倉花(松村沙友理)という女性と一緒に監禁されていることを、自らが死んだ後も警察に伝わるようメッセージを残したのでした。

 事件解決かと思いきや、ミコトと久部は大沼によって冷凍庫内に閉じ込められてしまい、さらにトラックごと貯水池に落とされ、絶体絶命のピンチを迎えます。窮地から脱するべく、ミコトはUDIラボの先輩・中堂系(井浦新)に電話。水質簡易キットによって調べた池水の成分を伝え、場所の特定を任せます。そして、中堂が貯水池の場所を正確に特定したことで、ミコトと久部は九死に一生を得ることに。大沼は逮捕され、監禁されていた花は無事に保護。一件落着となりました。

 さて、感想。前回のラスト、ミコトが一家心中でただ1人生き残った過去があることを久部が突き止めました。そして今回の序盤では、その心中事件発生時、ミコトだけが家族とは別室で寝ていたことが判明しました。これに対して久部は、母親がミコトだけ生き長らえさせようとしたのではないかと推測。筆者はその謎をシーズン終盤まで引っ張るのではないかと予想したのですが、今回あっさりミコトの口から明かされました。

 ミコトは母親から睡眠薬を渡されたものの苦くて口に合わず、こっそり吐き出していたんですね。そして、家族が眠るリビングではなく自室に移動して寝た。そのため助かった。しかし、救助があと30分ほども遅れていたら死んでいた。しかもどうやら、室内に一酸化炭素が充満する途中で目覚めたものの、体の自由が利かず自力では逃げ出せない“地獄”を味わったらしい。

 死の縁を覗くような経験をしたからこそ、生の尊さを知り、人間の生命力の強さを信じる。ミコトのそんな死生観は、冷凍庫に閉じ込められ、池水が浸水するという絶体絶命の状況下での「人間は意外とシブとい」という言葉や、弱気になる久部を励ましつつ、脱出を絶対に諦めない姿勢にあらわれていました。それが、同僚の東海林夕子(市川実日子)との普段のコミカルなやり取りとはギャップになり、前回よりもさらに複雑かつ魅力的なキャラになったように思います。

 また、事件の真相究明の部分に関しても、ともすれば自殺事件で片づけられてしまった状況を見事に覆した流れは、前回以上に見応えがありました。多少のツッコミどころ(中堂はどうやって貯水池を特定できたのか? など)はありますが、会話のテンポの良さや主要キャスト陣が皆、キャラ立ちしていることなどを含め、これからますます面白い展開が期待できそうです。
(文=大羽鴨乃)