嵐・松本潤『99.9』最終話、シリーズ最高視聴率獲得も「ショボい事件&プロレス愛」の押しつけにウンザリ!

 嵐・松本潤が主演を務めるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)も今回で最終回。平均視聴率21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、シリーズ通して最高の数字を叩き出しました。

 今回の依頼主は、久世亮平(Hey! Say! JUMP・中島裕翔)。その依頼内容は、8年前に母・直美(竹内都子)を殺した後、当時経営していた蕎麦屋に放火した罪で死刑判決を受けた父・貴弘(小林隆)の再審請求をしてほしいというもの。亮平いわく、「両親は仲が良く、父が母を殺すわけがない」とのことなのです。

 その8年前の事件のあらましは以下の通り。久世夫婦は、蕎麦屋の厨房内で口論を起こし、カッとなった貴弘が外出。そして、21時30分頃にガソリンスタンドで灯油を購入後、店へ戻ったら火災が発生していたというわけなのです。

 直美の後頭部には鈍器で殴られたような痕があり、ガソリンスタンドのレジ・データには灯油15リットル分の購入記録が残っていた。しかし、車から発見されたポリタンクには5リットル分の灯油しか入っていなかったため、貴弘は不利な状況へと追い込まれてしまったのでした。

 けれど、深山大翔(松本潤)が再調査した結果、防犯カメラの映像が示す時刻に8分のズレがあることが発覚。そして、正確な時刻とレジ・データを照らし合せたところ、貴弘は確かに5リットル分の灯油しか購入していなかったことが判明するのです。

 しかし、この証拠を突きつけても、裁判所は再審請求を却下。それもそのはずです。再審を認めるということは、死刑判決の非を認めるということ。最高裁で結審した判決を覆すことはほぼ不可能に近いのです。

 深山は諦めることなく、再び事件を洗い直します。すると、裁判では古紙類置き場への放火が火災原因とされたものの、ちょうど同じ時間、厨房内に置いてあった天カスも自然発火していたことが判明。このことから深山は、直美はなにかの拍子に転倒して頭を打ち、気を失っている間に天カスが燃えて一酸化炭素中毒で死んだのではないか、と推測します。

 では、誰が古紙類に放火を? ということで、事件当時、蕎麦屋と一体になっていたアパートの住人に事情聴取をすることに。その結果、厨房の隣室に住んでいた教師の海老沢晋(成河)が最初に厨房のボヤに気づき、騒動のせいで自分の罪(生徒たちの体操服を窃盗)が警察に発覚してしまうことを恐れたため、古紙類に放火したことが判明。再審請求は通り、貴弘の無罪が確定したところで終了となりました。

 さて、2時間スペシャルで放送された最終回。今シーズンはどの回も扱う事件がショボく、深山の調査に関してはご都合主義だらけの展開という、高視聴率に反比例して内容的には低レベルなものだらけでした。せめて最後ぐらいはビシッと、と期待していたのですが、やはり肩透かしをくらってしまいました。

 今回、最も気になったのは、海老沢を追い詰めていった流れ。ボヤに気づき自室を飛び出した海老沢が、古紙類置き場にあった雑誌の表紙を覚えていたことに対して、深山は違和感を抱き、当時の状況を再現したんですね。

 で、実際に火をつけた結果、雑誌はすぐに燃えてしまったため、事件当時も表紙を確認できたハズが“絶対に”ないと、海老沢を脅すような口調で迫ったのですが、必ずしも絶対とは言い切れないんじゃないですかね。

 たとえば、その雑誌だけたまたま灯油がかかっていなかったとしたら? あるいは、海老沢が見た時はすでに燃えてしまっていたとしても、その直前に通りかかった時に見た記憶とごっちゃになってしまった可能性だってありますよね。

 また、海老沢が放火した動機もイマイチ納得がいかない。ボヤ騒動で警察が立ち入り捜査に来たら、盗んだ体操服が発見されてしまうから、とのことですが、どこかに隠すなり捨てるなりすれば良かったのでは? 放火の方がよっぽど罪が重いのに、そんなことしますかね。

 なんだかんだで深山は無罪を勝ち取ったわけですが、結局、直美の後頭部のケガの原因は明かされず。転倒して頭を打ち、その間に天カスが燃えて一酸化炭素中毒になったというのは、あくまでも深山の推測にすぎない。転倒したことを証明する証拠はなにも提示されなかったのです。

 不完全燃焼で終わったのは、例のごとく無駄な小ネタやオヤジギャグがこれでもかと盛り込まれたからでしょう。実質、1時間でもこと足りる物語を間延びさせたにすぎません。

 特に今シーズンを通じてウンザリさせられたのは、執拗に挿入されたプロレスネタ。これは、前シーズンのヒロイン・立花彩乃(榮倉奈々)がプロレス好きという設定がウケたため、今回も引き継がれたのでしょう。しかし、前回はただ単に、肉食系のイメージが薄い榮倉が“プ女子”を演じる、というギャップがウケただけだと思うんですよね。

 それが、何を勘違いしたのか、プロレスネタ自体がウケたと受け止めた制作陣は、毎回のようにストーリーに関係のないプロレスラーをゲストに呼び、見せ場をつくる始末。プロレス愛を押しつけるヒマがあるのなら、深山が司法の闇に立ち向かう姿をもっと描いてほしかった。冤罪問題について、もっとガッツリ取り組んでほしかった。というのが、全体を通しての感想です。

 とはいえ、視聴率は良かったですから、恐らく続編が制作されるのでしょうね。次シーズンでは悪ふざけが増長しないことを願うばかりです。
(文=大羽鴨乃)

『99.9』嵐・松本潤の「オヤジギャグ」を、デーブ・スペクターが辛口ジャッジ!

 今クール、絶好調なドラマ『99.9―刑事専門弁護士 SEASON Ⅱ―』(TBS系)。大ヒットを飛ばした1stシーズンに続き、2シーズン目の今作も、主演の嵐・松本潤をはじめ、香川照之など、人気の顔ぶれが勢ぞろい。視聴率も上々で、今期ドラマの中ではトップを独走状態だ。

 そんな無敵のドラマだが、ネット上で賛否両論を呼んでいるのが「ダジャレ」。松本演じる深山大翔が、劇中で頻繁にダジャレを披露していることが話題を呼び、「くせになる」「ジワる」といった好評の声もあれば、「うざくて集中できない」「オヤジギャグ、必要?」との嫌悪感もお茶の間から聞こえてくるのだ。

 果たして、このダジャレは面白いのか? 放送するほどの価値はあるのか? そこで、日本が誇るダジャレ名人のデーブ・スペクター氏に、『99.9』に登場したダジャレについて評価してもらった。

 「ダジャレだったら、野口五郎か僕だからね~」と、うそぶきながら登場したデーブ氏に、まずは、1~7話までのダジャレ(次ページにリンク)に目を通した上で総評をうかがおう。

<総評>70~80点!

 もっとシビアな点数がつけられると思いきや、意外と高い採点結果に。その評価ポイントは?

「すごくくだらないオヤジギャグだけじゃなく、難しいものも入ってるね。ドラマでオヤジギャグをやるのは、ハードルが高いんですよ。真面目な視聴者もいるし、スポンサーもついてるから、問題にならないように作る。企業名は使えない、個人名や芸能人の名前を使うのもリスクがある。ストリーミングやDVD化して残ることを考えると、時事ネタはできない。下ネタもマズい。だから、もっとやりたくても“縛り”があると思うんですよ。このくらいのダジャレでも、頑張ってると思いますよ。でも、ネタならもっとあると思うけどね~」

 ドラマがディスク化され、後世まで残ることを考えると「今はよくても、古くなるダジャレ」は使えない。ダジャレに使ったタレントが事件などを起こしたら、面倒なことになる……など、さまざまに考慮すると、「間違いありま千と千尋の神隠し」(4話)が固有名詞を使えるギリギリなラインだとか。

 また、『99.9』におけるダジャレは、デーブ氏のダジャレと大きく異なる点があるという。

「ドラマは、なんでも言っていいワケじゃないですね。ワゴンの上に置いてある小物を手にとって、思いついたダジャレをいうパターンと同じね。アクションやストーリーに関連して、セットの中でやるから、限られてしまう。それと、僕がやってるダジャレは、皮肉と風刺。ドラマはそういう風刺はできないよね」

 というわけで、ここからはデーブ氏に「これは唸った!」ダジャレと「これはヒドい」ダジャレを選出してもらおう。

【これは唸った!】
・きゅうり走り出してトマトったでしょ(急に走り出して戸惑ったでしょ)
→きゅうりとトマトを持ちながら

「これはいいですよ。よくできてる。若干わかりにくいけど、オブジェを持ってればわかる。文字がなければ伝わらないダジャレも多いけど、ドラマだと文字ナシでやらなきゃいけない。口頭だけだから、江東区だけの放送ならいいけど全国だからね~」

・めしあが、サクリスティ(アガサ・クリスティ)
→料理を出しながら

「これは非常にわかりにくいから、点数あげたい。ドラマを見てる人で、アガサ・クリスティを知ってる人もそんなにいないでしょ。これを入れたってことは、ハードルを上げてる。ドラマを作る中で何度も会議がある、これが落ちなかった、放送した心意気に点数あげる」

【そこそこ】
・いただき松本零士

「僕の『おはようございますだおかだ』『おはようご財務省』と同じで、言葉を途中から変えていくパターンですね。僕も、こういうのはシリーズで100個くらいあるよ」

・こんな動画撮るなんて、どうがしてるな
→犯行現場の映像を見ながら

「これは自分もやった。悪くないね」

・パクチ光秀(明智光秀)
→パクチー料理の弁当屋にて

「これは難しいダジャレだね。ドラマのシチュエーションを使ってるから伝わった」

【これはヒドい!】
・電話をかけても誰もでんわ

「これは……やらない方がよかったね。このダジャレで、ドラマはだいぶ損したよ! ダジャレでドラマがすべったらシャレにならない。僕は電話のダジャレはやらないよ。ありすぎてるからね~」

最後に、デーブ氏はダジャレについて、こんなことを語ってくれた。

「同じダジャレを何度も言うのは一番つらいですよ。言う人もつらいんです。そういう意味で、リハで何度も言ってることを考えると、『99.9』は偉い。だんだんしらじらしくなるじゃないですか。ダジャレを聞いた人は、『自分だったらこう言う』と、Twitterに載せたりして盛り上がるでしょ?だから、当たり前すぎるのはやりたくなくなるんですね。僕も『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)でダジャレをやってるけど、凝りたくなっちゃう。ダジャレはきりがないから、どこまでこだわるか、時間をかけるかですね」

【1話】
・いただきマングース

・お金はおっかねー

・脂肪がしぼーめー
→おなか周りを見ながら

・映像のピントがアメえぞ(ピントがあめえぞ)
→飴を持ちながら

・写真を撮る時は身長(しんちょう)にね
→写真を撮る時に

【2話】
・透明人間、と、うめいインゲン(透明人間とうめえインゲン)
→インゲン豆を持ちながら

・きゅうり走り出してトマトったでしょ(急に走り出して戸惑ったでしょ)

・めしあが、サクリスティ(アガサ・クリスティ)

・うん、この味!(うんこの味)
→うまいか? と聞かれて

・いただきマツコ・デラックス

【3話】
・いただき松任谷由実

・写真がボケてなくてフォット(ホッと)したよ

・写真を撮るときはしゃしん(初心)忘れるべからず
→モアイがデザインされた写真立てを持ちながら

・君とはやっぱり合いそうモアイ(合いそうもない)
→上の発言を受けて

【4話】
・いただきマゼラン海峡

・絶対に間違いありま千と千尋の神隠し
→法廷での証言時

【5話】
・いただきますだおかだ

・ちょっと、カンバン(勘弁)してよ~
→看板を見ながら

【6話】
・こんな動画撮るなんて、どうがしてるな

・いただきマスカレード、庄野真代

・パクチ小五郎(明智小五郎) 対 怪人二重弁当(怪人二十面相)
・パクチ光秀(明智光秀)
→パクチーのお弁当屋にて

【7話】
・今、クスリとしたよねえ?
→薬袋を持ちながら

・心がスーツ(スーッ)としたでしょう
→スーツを持ちながら

・電話をかけても誰もでんわ

・何を隠そう、眼鏡には目がねえ
→眼鏡を持ちながら

・いただき漫☆画太郎

・いただき松本零士

『99.9』嵐・松本潤の「オヤジギャグ」を、デーブ・スペクターが辛口ジャッジ!

 今クール、絶好調なドラマ『99.9―刑事専門弁護士 SEASON Ⅱ―』(TBS系)。大ヒットを飛ばした1stシーズンに続き、2シーズン目の今作も、主演の嵐・松本潤をはじめ、香川照之など、人気の顔ぶれが勢ぞろい。視聴率も上々で、今期ドラマの中ではトップを独走状態だ。

 そんな無敵のドラマだが、ネット上で賛否両論を呼んでいるのが「ダジャレ」。松本演じる深山大翔が、劇中で頻繁にダジャレを披露していることが話題を呼び、「くせになる」「ジワる」といった好評の声もあれば、「うざくて集中できない」「オヤジギャグ、必要?」との嫌悪感もお茶の間から聞こえてくるのだ。

 果たして、このダジャレは面白いのか? 放送するほどの価値はあるのか? そこで、日本が誇るダジャレ名人のデーブ・スペクター氏に、『99.9』に登場したダジャレについて評価してもらった。

 「ダジャレだったら、野口五郎か僕だからね~」と、うそぶきながら登場したデーブ氏に、まずは、1~7話までのダジャレ(次ページにリンク)に目を通した上で総評をうかがおう。

<総評>70~80点!

 もっとシビアな点数がつけられると思いきや、意外と高い採点結果に。その評価ポイントは?

「すごくくだらないオヤジギャグだけじゃなく、難しいものも入ってるね。ドラマでオヤジギャグをやるのは、ハードルが高いんですよ。真面目な視聴者もいるし、スポンサーもついてるから、問題にならないように作る。企業名は使えない、個人名や芸能人の名前を使うのもリスクがある。ストリーミングやDVD化して残ることを考えると、時事ネタはできない。下ネタもマズい。だから、もっとやりたくても“縛り”があると思うんですよ。このくらいのダジャレでも、頑張ってると思いますよ。でも、ネタならもっとあると思うけどね~」

 ドラマがディスク化され、後世まで残ることを考えると「今はよくても、古くなるダジャレ」は使えない。ダジャレに使ったタレントが事件などを起こしたら、面倒なことになる……など、さまざまに考慮すると、「間違いありま千と千尋の神隠し」(4話)が固有名詞を使えるギリギリなラインだとか。

 また、『99.9』におけるダジャレは、デーブ氏のダジャレと大きく異なる点があるという。

「ドラマは、なんでも言っていいワケじゃないですね。ワゴンの上に置いてある小物を手にとって、思いついたダジャレをいうパターンと同じね。アクションやストーリーに関連して、セットの中でやるから、限られてしまう。それと、僕がやってるダジャレは、皮肉と風刺。ドラマはそういう風刺はできないよね」

 というわけで、ここからはデーブ氏に「これは唸った!」ダジャレと「これはヒドい」ダジャレを選出してもらおう。

【これは唸った!】
・きゅうり走り出してトマトったでしょ(急に走り出して戸惑ったでしょ)
→きゅうりとトマトを持ちながら

「これはいいですよ。よくできてる。若干わかりにくいけど、オブジェを持ってればわかる。文字がなければ伝わらないダジャレも多いけど、ドラマだと文字ナシでやらなきゃいけない。口頭だけだから、江東区だけの放送ならいいけど全国だからね~」

・めしあが、サクリスティ(アガサ・クリスティ)
→料理を出しながら

「これは非常にわかりにくいから、点数あげたい。ドラマを見てる人で、アガサ・クリスティを知ってる人もそんなにいないでしょ。これを入れたってことは、ハードルを上げてる。ドラマを作る中で何度も会議がある、これが落ちなかった、放送した心意気に点数あげる」

【そこそこ】
・いただき松本零士

「僕の『おはようございますだおかだ』『おはようご財務省』と同じで、言葉を途中から変えていくパターンですね。僕も、こういうのはシリーズで100個くらいあるよ」

・こんな動画撮るなんて、どうがしてるな
→犯行現場の映像を見ながら

「これは自分もやった。悪くないね」

・パクチ光秀(明智光秀)
→パクチー料理の弁当屋にて

「これは難しいダジャレだね。ドラマのシチュエーションを使ってるから伝わった」

【これはヒドい!】
・電話をかけても誰もでんわ

「これは……やらない方がよかったね。このダジャレで、ドラマはだいぶ損したよ! ダジャレでドラマがすべったらシャレにならない。僕は電話のダジャレはやらないよ。ありすぎてるからね~」

最後に、デーブ氏はダジャレについて、こんなことを語ってくれた。

「同じダジャレを何度も言うのは一番つらいですよ。言う人もつらいんです。そういう意味で、リハで何度も言ってることを考えると、『99.9』は偉い。だんだんしらじらしくなるじゃないですか。ダジャレを聞いた人は、『自分だったらこう言う』と、Twitterに載せたりして盛り上がるでしょ?だから、当たり前すぎるのはやりたくなくなるんですね。僕も『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)でダジャレをやってるけど、凝りたくなっちゃう。ダジャレはきりがないから、どこまでこだわるか、時間をかけるかですね」

【1話】
・いただきマングース

・お金はおっかねー

・脂肪がしぼーめー
→おなか周りを見ながら

・映像のピントがアメえぞ(ピントがあめえぞ)
→飴を持ちながら

・写真を撮る時は身長(しんちょう)にね
→写真を撮る時に

【2話】
・透明人間、と、うめいインゲン(透明人間とうめえインゲン)
→インゲン豆を持ちながら

・きゅうり走り出してトマトったでしょ(急に走り出して戸惑ったでしょ)

・めしあが、サクリスティ(アガサ・クリスティ)

・うん、この味!(うんこの味)
→うまいか? と聞かれて

・いただきマツコ・デラックス

【3話】
・いただき松任谷由実

・写真がボケてなくてフォット(ホッと)したよ

・写真を撮るときはしゃしん(初心)忘れるべからず
→モアイがデザインされた写真立てを持ちながら

・君とはやっぱり合いそうモアイ(合いそうもない)
→上の発言を受けて

【4話】
・いただきマゼラン海峡

・絶対に間違いありま千と千尋の神隠し
→法廷での証言時

【5話】
・いただきますだおかだ

・ちょっと、カンバン(勘弁)してよ~
→看板を見ながら

【6話】
・こんな動画撮るなんて、どうがしてるな

・いただきマスカレード、庄野真代

・パクチ小五郎(明智小五郎) 対 怪人二重弁当(怪人二十面相)
・パクチ光秀(明智光秀)
→パクチーのお弁当屋にて

【7話】
・今、クスリとしたよねえ?
→薬袋を持ちながら

・心がスーツ(スーッ)としたでしょう
→スーツを持ちながら

・電話をかけても誰もでんわ

・何を隠そう、眼鏡には目がねえ
→眼鏡を持ちながら

・いただき漫☆画太郎

・いただき松本零士

オラオラ系・中堂の純愛に感動! TBS『アンナチュラル』驚愕のどんでん返しで、最終回が待ちきれない!!

 もはや、石原さとみの代表作といっても過言ではないドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第9話が9日に放送され、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.1ポイントアップとなりました。

 前回、雑居ビルの火災により10名が焼死。今回は、そのビルの隣の空き家から、トランクスーツに詰め込まれた女性の死体が発見されるシーンからのスタートとなりました。

 遺体はすぐさま不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)へ運び込まれ、三澄ミコト(石原さとみ)が検死にあたったところ、遺体の口内に“赤い金魚”が見つかります。

 この“赤い金魚”とは、UDIラボの法医解剖医・中堂系(井浦新)が名付けたもの。中堂は8年前、何者かによって恋人・糀谷夕希子(橋本真実)を殺され、その遺体の口の中に魚のような形をした腫瘍を発見。以来、犯人を捜す手がかりとして、同じ症状がある遺体を見つけては解剖し続けているのです。

 そんな中堂の遺恨を晴らすべく、ミコトは全力で検死にあたります。その結果、遺体の胃の中から毒性の強いボツリヌス菌を採取。さらに、“赤い金魚”は、口の中に魚の模様がついたカラーボールを押し込まれたのが原因であることも判明します。

 そんな折、UDIラボの所長・神倉保夫(松重豊)は、ラボ内の機密情報が週刊誌に漏れていることを察知。内通者がいるのではないかと疑い始めます。

 その裏切り者・久部六郎(窪田正孝)は、フリージャーナリストの宍戸理一(北村有起哉)から、犯人は死因の頭文字がABC順になるように犯行を繰り返していること、女性遺体の死因の頭文字は“F”であることを示唆されます。さらに、なぜかピンクのカバが描かれた絵を手渡されるのでした。

 一方、女性の遺体が発見された空き家を再訪したミコトは、アリが数匹死んでいるのを発見。UDIラボに持ち帰り調べてみたところ、それらのアリからは蟻酸(ぎさん)が検出されます。蟻酸は英語で「Formic acid」ということで、頭文字がFのワードが飛び出したため、六郎は動揺。宍戸が犯人なのではないかと疑い始めるのですが、宍戸には鉄壁のアリバイがあるのです。

 また、蟻酸には毒性があるものの、死に至るには相当な量が必要。さらに、現場で発見されたアリは蟻酸を体内に有していない種であることが判明します。ではなぜ、蟻酸が検出された? ということになり、ミコトと中堂が小難しい化学方程式を駆使した結果、死因はホルマリン(Formalin)注入によるものだということがわかります。

 ホルマリンには腐敗を遅らせる効果があるため、宍戸のアリバイは無効に。やはり宍戸が犯人なのではないかと疑い、六郎は慌てて電話をするのですが、そこへ中堂が姿を現し、六郎が手にしているカバの絵を見て激しく動揺。その絵は、殺された恋人が描いたものだったのです。

 六郎から電話を取り上げた中堂は、その絵をどこで手に入れたのか詰問。すると宍戸は、前回の雑居ビル火災の唯一の生存者・高瀬文人(尾上寛之)が持っていたのだと告白します。

 ちょうどその頃、高瀬は血まみれになった姿で「殺されそうなので保護してもらいたい」と警察署へ出頭。今回はここで終了となりました。

 さて、感想。前回は、事件発生直後、火災の原因をつくったと疑われた前科者の町田三郎(一ノ瀬ワタル)が、実はその死の直前まで雑居ビル内に取り残された人々を救おうと必死になっていたという事実が発覚し、感動的な結末を迎えました。

 その前回のダイジェストが今回の冒頭に流れ、「なぜわざわざ?」と不思議に思ったのですが、唯一の生存者だった高瀬が連続殺人犯(まだ確定ではありませんが)という皮肉を強調するためだったようですね。雑居ビル火災と連続殺人に繋がりはないと油断していただけに、2話にまたがってのどんでん返しに衝撃を受けました。

 また、死因を究明していくプロセスも相変わらず秀逸。それでいて、個々のキャラクターもしっかり描けている。特に今回、中堂にスポットライトが当てられたのですが、普段は傍若無人なオラオラ系なのに実は恋人を想い続ける純粋な男、という役柄を井浦新が見事に演じていました。

 素晴らしいのは脚本や役者の芝居だけでなく、演出面でも同じことがいえます。中堂と夕希子の回想シーンでは、米津玄師が歌う主題歌「Lemon」が挿入されたのですが、恋人を失ってからの中堂の苦悩を見事に表現したような歌詞に心を揺さぶられました。

 初回から外れがないですし、どの回も1時間ドラマとは思えないほど濃密。今クールNo.1といっても過言ではないかもしれません。少なくとも、同局放送で視聴率トップをひた走る嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』よりよっぽど面白い。視聴率は必ずしも作品の優劣を示すバロメーターではない。そのことを証明する作品だと思います。

 そんな『アンナチュラル』も次回でラスト。次の展開がものすごく気になるだけに、放送が待ちきれません。
(文=大羽鴨乃)

TOKIO・国分太一のTBS『ビビット』今秋打ち切り!? 番組女性スタッフが嘆く「国分女子会」も消滅へ

 TBS情報番組『ビビット』の女性スタッフが顔を曇らせている。聞けば「秋にも番組が終わるかもしれない」というのだ。

「テレビの仕事に番組終了は付き物ですから、それ自体はいいんですが『女子会』がなくなってしまうことが寂しくて……」

 彼女の言う女子会というのは、番組の女性スタッフを中心とした飲み会のことらしく、その主催者は、なんと司会の国分太一なのだという。

「国分さんはスタッフにとても気配りができる方で、定期的に女性スタッフだけを集めた慰労会があったんです。番組が終わったら、それがなくなりますよね……」

 現時点で番組の終了は決まったことではない。しかし、一部週刊誌では「ビビットは今年上半期にも打ち切りの方向で調整を進めています」というTBS幹部の話を伝えている。理由は「視聴率の低迷」と国分自身が「やりたくない」と言い出したことにあるという記事だった。

 女性スタッフによると「記事は上半期で終わるって書いてありましたが、番組は4月と10月の改編が基本。上半期なら4月ということになりますけど、それはないです。私が聞いているのは、終わるのであれば10月だという話で、昨年の10月改編のときに『あと1年かも』と聞いていたので」という。

 ビビットは裏番組の『スッキリ』(日本テレビ系)、『モーニングショー』(テレビ朝日系)、『とくダネ!』(フジテレビ系)に押されて視聴率が低迷しており、打ち切りは想定内の事態だが、気になるのは国分が「やりたくない」と言い出したという話。

 その理由は、昨年1月に放送したホームレス特集が「ヤラセ」だったことに国分が激怒したというもの。この問題は多摩川の河川敷に住むホームレスが、狂犬病の予防接種を受けさせずに犬を多頭飼いしてる迷惑行為などを取り上げたところ、ホームレスを「人の皮を被った化け物」などと表現し、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会でも「表現は不適切で放送倫理違反は明らか」とされたものだ。

 出演したホームレス男性には、番組側が事前に接触して演出をお願いしていた疑惑もあり、およそニュースも扱う情報番組とは到底思えないものだった。国分に良識があれば「こんな番組やってられるか、辞める!」と言い出してもおかしくはないだろう。

 ただ、前出の女性は「スタッフのためだけに飲み会を開くほどの彼が、そのミスを理由に辞めるとは思えない」という。

「反省会で、そこは『ちゃんとやろうよ』という意見でまとまって、前向きな“出直し”を促していましたし、問題を起こした担当スタッフはもともと番組内でも『ダメな奴』として見下されてた人なので、国分さんがそれだけで全体を放り投げるとは思えないんですよ」

 そこで浮上するのが、国分が秋から予定する新番組のウワサだ。

「いまTBSが用意している新番組プランと、他局からのオファーと2つあって、どっちになるか決まっていないとかいうウワサですが、自局だと同じ局内での引き抜きみたいに思われるので、誰かがビビット自体の失敗のせいにしたがっているのではないでしょうか」

 いずれにせよ、視聴率が苦戦している番組から自ら抜けようと画策しているのであれば、泥舟からの逃亡というようにも見えてしまうが……。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

ゲスマニアたちが歓喜した向井理の外道っぷり!! 吉岡里帆が泥棒猫扱いされる『きみ棲み』第8話

 いやんいやんも好きのうちと言いますが、吉岡里帆演じるキョドコのあまりの挙動不審ぶりが気になって、ついつい火曜の夜10時になるとTBSにチャンネル設定してしまう自分がいます。吉岡里帆&TBSの思うツボ状態ですね。そんな『きみが心に棲みついた』(TBS系)も、最終回まで残すところ2話のみとなりました。ロストヴァージンを果たしたキョドコがどうなったのか、第8話をプレイバックしてみましょう。

 漫画誌編集者・吉崎(桐谷健太)の手によって、10年間にわたって貞操帯として機能してきたネジネジストールをついに解除された小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコでした。勤務先の下着メーカーではデザイナーの八木(鈴木紗理奈)と堀田(瀬戸朝香)を中心にした新ブランドの第1弾ランジェリーの発表会が開かれ、大盛況。処女を捧げた吉崎からは、バレンタインのお返しにネックレスをプレゼントされました。恋に仕事に、キョドコは絶好調です。

 ところが、好事魔多しです。これまでの暗かった28年間の人生をストールと一緒に脱ぎ捨てたキョドコは全身から幸せオーラを発散させていたのですが、そのことで墓穴を掘ってしまいます。せっかく新ブランドチームの素材担当としての責任を担っていたものの、人気タレントの山藤アイカ(石田ニコル)とのコラボ企画のスタッフへと異動を命じられてしまうのです。キョドコが調子に乗っているのが面白くない、ゲス上司・星名(向井理)の陰謀でした。

 せっかく軌道に乗り始めた新ブランドのチームから離れたくないキョドコは、タクシーに乗ろうとしていた星名を見つけ、強引に同乗します。まさに飛んで火に入る夏の虫とは、このことです。「吉崎と別れるなら、上と掛け合ってもいい」「あいつじゃ、物足りないと思うようになる」とタクシーの後部シートで星名に迫られた挙げ句、吉崎からプレゼントされたばかりのネックレスを引きちぎられてしまいます。

 キョドコはなぜ懲りもせず、星名と2人きりになるシチュエーションを自分から作ってしまうのでしょうか。まったく学習しようとしないキョドコの行動には空いた口が塞がりません。人間は同じ過ちを何度も繰り返す生き物であるという、典型的なサンプルだとしか言いようがありません。

 星名からの「最後に1日、俺と付き合えよ。それで全部終わりにしよう」という提案にまんまと応じるキョドコでした。もちろん、交際相手である吉崎には内緒です。会社の休日、大学時代に通ったボロボロの定食屋を店先で冷やかした後、ハンバーガーをテイクアウトして、野球場へと向かう星名とキョドコ。懐かしい風景に、キョドコは星名を慕っていた大学生の頃にしばしタイムスリップするのでした。ガラガラの客席、キョドコの膝枕で昼寝する星名の無邪気な寝顔には、いつものサディストぶりは微塵も感じられません。キョドコが気を許した瞬間を狙って、星名はキョドコの唇を奪うのでした。キョドコの唇からは、きっと食べたばかりのハンバーガーの肉汁の味がしたことでしょう。

■「何もしないから」は「何かすると思う」の隠語

 

 胸騒ぎの球場を後にした星名は、キョドコを連れて立ち呑み屋へと入っていきます。コップ酒をあおりながら、星名は自分の秘密をキョドコにだけ打ち明けるのでした。星名の母親(岡江久美子)は不倫相手だった星名の実の父親を殺害し、刑務所暮らしを送っていました。大学時代、星名がひとりぼっちで泣いている姿を見て、キョドコは「私、星名さんのために生きます」と誓ったことがあります。星名が泣いていたのは、刑務所にいた母親が自殺未遂騒ぎを起こしたことが原因でした。キョドコはずっと自分は星名に支配されてきたと思い込んでいたのですが、本当は星名がキョドコに依存していたのでした。そのことに、キョドコは初めて気づきます。

 自分を洗脳し、ずっと苦しめ続けてきた星名ですが、大学時代の一時期とはいえ、子どもの頃から孤独だったキョドコに生きる希望を与えてくれた存在だったことは確かです。肉体関係こそなかったものの、キョドコが心の底から好きになった初めての男性でした。酔った星名をこのままひとりで帰すのが心配になったキョドコは、ほいほいと星名のマンションまで付いて行くのでした。何度も繰り返しますが、キョドコには学習能力がまるでありません。

 大学時代から星名は女遊びが派手でしたが、なぜかキョドコにだけは手を出しませんでした。そんな星名から「上がれよ、コーヒー淹れるから。何もしねえよ」と言われ、キョドコは部屋へと入っていきます。ちなみに「何もしない」という誘い言葉は、「多分、何かすると思うよ」の隠語です。キョドコも28歳の社会人なので、さすがにそのことは分かっていたはずです。案の定、部屋に入ったキョドコはソファーで星名に押し倒されるのでした。

 これが大学時代、いや数週前までのキョドコだったら、星名に抵抗することなく、そのまま受け入れていたことでしょう。でも、今のキョドコには吉崎という交際相手がいます。さすがに吉崎を裏切ることはできず、ギリギリのところで星名を拒絶するキョドコでした。ずっとキョドコにとってのご主人さまだった星名ですが、いつの間にかキョドコにお預けを喰らわせられる立場に逆転していたのです。「冗談だよ」と軽口を叩くのが、今の星名には精一杯でした。でも、キョドコとこの日SEXしていたら、星名はきっと行為中に大号泣していたことでしょう。

 キョドコにSEXを拒まれ、さらには「もう、星名さんとは分かりあえる日はこないと思います」と最終通告までされてしまいます。母親からも手紙で「もう私とは関わらないでください」と告げられていた星名には、誰も依存できる相手がいません。広くて、おしゃれなマンションでひとりぼっちになった星名は、「ハハハ、ハハ……。死にてぇ……」とつぶやくことしかできませんでした。

 星名のマンションを出たキョドコには、待ち人がいました。吉崎ではなく、職場の同僚である飯田(石橋杏奈)です。用済みとなって星名に棄てられた飯田は、星名のストーカーと化し、キョドコがマンションから出てくるのをじっと待っていたのです。「弱いふりして、他人の男に手を出して、どこまで卑怯な女なの!?」と見た目はお嬢さんっぽい飯田は髪を振り乱し、ハンドバッグでキョドコをバンバン叩きまくるのでした。どうも、“マゾヒスト”キョドコはいろんな業を呼び込んでしまう体質のようです。「絶対、地獄に突き落としてやる~ッ!!」という飯田の叫び声が、夜の街に響き渡る『きみ棲み』第8話のラストでした。

 さらに第8話のエンディングでは、編集部でお仕事していた吉崎のところに、郵送で映像データが届けられます。キョドコの校内ストリップに続く、衝撃映像第2弾です。映像データを吉崎が会社のパソコンで再生すると、そこには星名と連れ立ってマンションへと消えていくキョドコの姿が。交際疑惑が発覚した芸能人は、よく「部屋で一緒にゲームしていた」「演技論について語り合っていた」みたいな言い訳をしますが、キョドコは吉崎にどう説明するのでしょうか?

 デーモン星名こと向井理が、女心を弄ぶサディストぶりと母犬とはぐれた子犬のような心細そうな表情との二面性を存分に見せつけた第8話。次週予告を見ると、星名のパワハラ&セクハラが社内でようやく問題になるようです。第1話の視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をピークに、数字的にはなだらかに下降し、第7話では6.5%まで下がってしまいましたが、第8話は7.9%と初めて盛り返しを見せました。世の中にはイケメンの外道っぷりを、さらにはその破滅する姿までをたっぷり楽しみたいというゲスマニアがかなり多いと思われます。残り2話、向井理がゲス野郎の断末魔をどう見せてくれるのか楽しみで仕方ありません。
(文=長野辰次)

嵐・松本潤、『99.9』でシリアス演技で魅力発揮も、ストーリーには意外性なし……

 嵐・松本潤がマイペースな弁護士役で主演を務めるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)の第8話が11日に放送され、視聴率18.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回より0.6ポイントアップとなりました。

 今回、深山大翔(松本潤)が弁護を担当することになったのは、ニシカワメッキ社長の西川五郎(おかやまはじめ)。西川は、選挙を控える藤堂正彦(佐野史郎)に羊羹を贈呈したのですが、それを食べた藤堂とその妻・京子(森口瑤子)、第一秘書の上杉、後援会長の金子源助(原金太郎)の4人のうち、上杉が死に、京子が意識不明の重体となってしまったのです。

 羊羹からはセトシンという毒物が検出され、西川が会社で個人保管しているセトシンとまったく同じ組成であることが発覚。羊羹の包みには毒薬の注入痕も残っており、西川の有罪はほぼ間違いなしの状態なのです。

 しかし、個人で鑑定を行っている沢渡清志郎(白井晃)が高精度の解析機器を用いて調べたところ、2つのセトシンは別物であることが判明。また、今回の事件で用いられたセトシンが、2年前に島根県にある平塚冶金工業で起きた殺人事件で用いられたものとまったく同じ組成であることもわかります。

 さらに、その平塚冶金工業の社長と藤堂が異母兄弟であることが判明。そして、上杉が藤堂の不倫スキャンダルを告発する動きをしていたという情報をキャッチしたため、深山は藤堂が毒殺犯なのではないかと疑います。

 しかし、藤堂が真犯人となると、2つの疑問が生じます。その1つは、いつ毒を注入したのか。もう1つは、どうやって上杉を狙い殺すことができたのか、という点。というのも、羊羹は4等分され、4人が無作為で選んで食べたからです。

 1つ目の疑問については、意識を取り戻した京子が、事件直前に自宅で同じ羊羹を見たことを思い出したため解決。つまり、藤堂はあらかじめセトシンを注入した羊羹を用意しておいて、切り分ける直前にすり替えたというわけです。

 そして迎えた裁判。京子の証言に検察側は明らかに動揺し、深山は勝訴を確信します。しかし、ここで裁判長・川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)が、自宅に置いてあったという羊羹のラベルの色や柄などについて京子を質問攻め。京子がたじたじとなってしまったため証言の信頼性が失われ、結果的に西川の有罪が確定してしまうのです。

 川上の汚いやり口に憤った深山は、すぐさま控訴。そして、事件の捜査記録を洗い直した結果、あることに気がつきます。

 選挙事務所を訪れた深山は、藤堂、京子、金子の3人に事件時の再現を依頼。そして、切り分けた羊羹を食べる段になったところで、事件後に事務所から出されたゴミの中から見つけてきたという爪楊枝入れを取り出し、そこから1本1本、藤堂たちに爪楊枝を手渡していきます。

 実は事件時に用意された爪楊枝入れは、致死量のセトシンと死なない程度のセトシンを付着させたもの、何も付着していない爪楊枝とが、3つに仕切られ入れられていたのです。

 そしてもちろん、深山が用意したのは別の爪楊枝入れ。このトラップに引っかかり、毒死を恐れて羊羹を口にしなかった藤堂は、犯行を自白します。また、無差別殺人に見せかけるため、京子も共犯だったことが発覚。西川の無罪が確定し、一件落着となりました。

 さて、感想ですが、事件発生直後、警察はなぜ爪楊枝の行方を捜査しなかったのか、という疑問はありましたが、これまでを振り返ればミステリー的な要素については一番マシな回だったといえるのではないでしょうか。少なくとも、まず謎を提示し、いくつかのステップに分けて謎解きをするという体裁は今シーズンで一番整っていたと思います。

 とはいえ、日本の刑事事件における裁判有罪率“99.9”%をタイトルに用い、0.1%の可能性に賭けて無罪を証明する、という大風呂敷を広げてしまっていることを考慮すれば、期待外れの出来。京子が被害者に見せかけて実は共犯者という展開はありきたりですし、食べ物ではなく爪楊枝に毒を付着させるトリックも意外性はない。どれもミステリー小説やドラマでは手垢のついたものばかりです。

 そもそも、今シーズンで扱っている事件はどれも中途半端。有罪率が99.9%になってしまうのは、被疑者が絶対的不利な状況に追い込まれてしまっているからなのか、裁判所と検察のズブズブの関係による作為的なものなのか。つまりは、難解な謎解きをメインに描きたいのか、司法機関VS深山の構図を描きたいのか、テーマがはっきりしないのです。

 個人的には、深山VS川上のシーンをもっと見たい。今回、川上が京子に対して質問攻めをした結果、敗訴が決定した瞬間の深山のシリアスな表情がとても印象的でした。深山自身、実の父親が殺人の冤罪で逮捕された過去があるため、理不尽な判決への怒りや悔しさ、自分自身の不甲斐なさ、無力感などが入り混じった感情を、松本潤が顔の表情だけでうまく表現していたと思います。

 最終回となる次週、死刑囚の再審請求を巡り、深山と川上が再び対峙。しかも2時間スペシャルということで、おやじギャグの連発や笑えない小ネタなどの無駄シーンを極力カットして、正面切っての濃厚な対決を期待したいです。
(文=大羽鴨乃)

「たまたま生きてる私たち……」大杉漣の急死に立ち会った松重豊が演じる所長のセリフが感動的『アンナチュラル』

 石原さとみが法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第8話が2日に放送され、平均視聴率10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.2ポイントアップとなりました。

 ある日、雑居ビルで火災が発生。10体もの焼死体が不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)へと運ばれてきます。遺体はいずれも丸焦げ状態で身元不明。三澄ミコト(石原さとみ)は、これまでの経験上、「他殺体が紛れ込んでいる可能性がある」と考え、慎重に解剖を進めていきます。

 すると案の定、1体だけ後頭部に殴られたような痕、腰にロープで縛られたような痕があるのを発見。その遺体の身元が、前科者の町田三郎(一ノ瀬ワタル)であることが判明したことや、火災事故の唯一の生存者・高瀬(尾上寛之)の背中に横一文字にロープで縛られた痕があることから、殺人事件の可能性が浮上します。

 三郎の遺体に直面した父・雅次(木場勝己)は、三郎のせいで火災が発生し、関係のない人々を巻き添えにしたのだと決めつけ、息子を罵倒。その姿を目の当たりにしたUDIラボのアルバイト・久部六郎(窪田正孝)は、医者一族の中で落ちこぼれ扱いされている自身と三郎との姿が重なり、死者の尊厳を取り戻すために事件の真相追求を決意します。

 奇しくも、生存者・高瀬が入院しているのは、父・俊哉(伊武雅刀)が勤める病院。三郎は、“医者以外、人間じゃない”という極端な偏見を抱く父親に冷遇され、肩身の狭い想いをしつつ高瀬の意識が戻るのを待ちます。

 一方、三郎の遺体に残ったロープ痕の究明に取り掛かっていたミコトは、それが“子豚搬送”という消防士が被害者を救助する際に用いる縛り方であることを突き止めます。さらに、火災の原因は、ビル内のスナックで映画上映していたプロジェクターの発火によるものだったということが発覚。そして、後頭部の殴打痕については、スナックのドアを開けた瞬間、強烈な爆風に吹き飛ばされ、階段の手すりに頭を打ち付けたことによるものだということも判明するのです。

 また、意識を回復した高瀬からは、前科のために両親に顔向けできず故郷へ帰れなかった三郎が、雑居ビル内のテナントの店員や常連客を家族のように想っていたという証言を得ます。以上のことから殺人事件の可能性は消え、火災発生時、三郎は一酸化炭素中毒で倒れている人々を救助しようとしていたのではないか、という仮説が浮上します。

 その仮説を俊哉に伝えたところ、消防士である俊哉自身が昔、三郎に子豚搬送のロープの縛り方を教えたことを告白。ミコトや六郎の活躍によって、死者の尊厳と親子の絆を回復することに成功したところで一件落着となったのでした。

 今回のサブタイトルは“遥かなる我が家”ということですが、これは若い頃の度重なる親不孝の結果、故郷へと足が遠のいてしまった三郎についてだけでなく、六郎にも当てはまるワードだと感じました。

 というのも六郎は、医者のエリート家系に生まれ育ったものの3流の医大にしか進めず、現在は休学中。そのため父親からは、「敷居をまたぐな」と、勘当同然の扱いを受けてしまっている。実家は東京にあり、地方出身の三郎とは違って物理的には“遥かなる”ではありませんが、精神的にはまったく同じ境遇といえるのです。

 そして、実家以外で家族同然の存在を見つけたという点も同じ。六郎にとってのそれは、UDIラボのメンバーたちなのです。今回、終盤で父親に冷たい言葉を浴びせられた後、UDIラボに戻りミコトたちの姿を見た瞬間、涙ぐむ場面があったのですが、事件を通じて自身の“我が家”がどこかを実感したのでしょう。窪田正孝の演技の上手さと、米津玄師が歌う主題歌「Lemon」との相乗効果で、とても感動的なシーンに仕上がっていました。

 感動的といえば、UDIラボ所長・神倉保夫(松重豊)も今回はグッとくる見せ場がありました。長年連れ添った妻の急死を受け入れられず、遺骨の受け取りを拒むヤシキ清(ミッキー・カーチス)という老人に対して、「たまたま生きている私たちは、死を忌まわしいものにしてはいけない」と説得するシーンがあったのですが、いつもはおとぼけ演技をしているだけにギャップがあり、胸に迫るものがありました。

 また、松重は先月21日、俳優・大杉漣が急性心不全で他界した際、その場に居合わせたとのことで、その事実を重ね合わせるとそのセリフにはさらに重みが増しました。ドラマの撮影は大杉さんが急死する以前におこなわれたのでしょうが、なんだか関連付けずにはいられない印象的なシーンでした。

 そんな六郎や神倉ら脇役陣を引き立たせているのが、主役・石原さとみの抑えた演技ではないでしょうか。残すところあと2話となってしまいましたが、同ドラマは人気シリーズ化し、石原にとって代表作になる予感がします。
(文=大羽鴨乃)

熾烈極める「日8」戦争! TBS『坂上&指原のつぶれない店』は短命濃厚!? テレ東『池の水ぜんぶ抜く』は脅威!

 激戦区の「日曜午後8時」が、今春から、さらに激しい視聴率獲得合戦が繰り広げられそうな気配となった。

 同時間帯は、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』が常時20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークし、大きくリード。それを、NHK大河ドラマが追走している。両番組共に、高い数字を記録しており、ほかの民放4局は苦しい戦いを強いられている。

 テレビ朝日は、昨年11月から、伝説のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』を、27年ぶりにレギュラーで復活させて話題を呼んだ。同番組は2ケタを超える回もあり、裏の強さを考えれば、健闘している。ところが、放送自体が月1回程度しかないため、オンエアがない週は苦戦を免れない状況だ。

 そんな中、TBSは現在、同時間帯で放送されている『ピラミッド・ダービー』を3月で終了させ、4月から新番組『坂上&指原のつぶれない店』をスタートさせる。同番組は昨年6月と10月に特番で放送されており、今回レギュラーに昇格する。同番組は、「街で見かける“つぶれそうなのにつぶれない店”は、なぜつぶれないのか?」をテーマに、そのミステリーを解き、おカネのこと、世の中のからくりを学ぶ“銭ゲバ”バラエティー。

 同局にとって、同枠は、2009年3月で終了した『どうぶつ奇想天外!』以降、ヒットした番組がなく、これで9度目の改編だという。MCは坂上忍とHKT48・指原莉乃で、それなりに注目を集めそうだが、『イッテQ』を裏に回して、どこまで対抗できるかとなると甚だ疑問で、この番組もまた、“短命”に終わってしまう可能性もありそうだ。

 一方、独自路線で、激戦区に一矢を報おうとしているのがテレビ東京だ。同局は、『日曜ビッグ』をオンエアしているが、4月から『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』を月1回のレギュラー番組とすることを明らかにした。

 同番組は、ロンドンブーツ1号2号・田村淳、ココリコ・田中直樹がMCを務め、池の水を全部抜いて、迷惑外来生物の駆除、巨大岩石の撤去、お宝探しなどをする企画で、昨年1月に第1弾が放送された。当初、視聴率は1ケタ台だったが、第4弾(同9月)で11.8%を記録。第5弾(同11月)も12.8%と高視聴率をマーク。今年1月2日にオンエアされた第6弾のお正月3時間スペシャルは、13.5%まで跳ね上がった。この数字がどれだけすごいかというと、同時間帯に放送された正月特番では、NHK総合『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 初夢スペシャル』の11.3%、日本テレビ系『新春しゃべくり007超超超豪華な4時間半』の10.0%を上回り、堂々の2位だったのだ。

 まさに人気急上昇中の同番組は、3月11日に、池松壮亮をゲストに招いて、第7弾をオンエアする。4月から月1レギュラー番組となることで、『イッテQ』、大河にとって、“脅威”となるのは必至。『池の水ぜんぶ抜く』が放送される週は、さらに熾烈な「日8」戦争が展開されることになりそうだ。
(文=田中七男)

熾烈極める「日8」戦争! TBS『坂上&指原のつぶれない店』は短命濃厚!? テレ東『池の水ぜんぶ抜く』は脅威!

 激戦区の「日曜午後8時」が、今春から、さらに激しい視聴率獲得合戦が繰り広げられそうな気配となった。

 同時間帯は、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』が常時20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークし、大きくリード。それを、NHK大河ドラマが追走している。両番組共に、高い数字を記録しており、ほかの民放4局は苦しい戦いを強いられている。

 テレビ朝日は、昨年11月から、伝説のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』を、27年ぶりにレギュラーで復活させて話題を呼んだ。同番組は2ケタを超える回もあり、裏の強さを考えれば、健闘している。ところが、放送自体が月1回程度しかないため、オンエアがない週は苦戦を免れない状況だ。

 そんな中、TBSは現在、同時間帯で放送されている『ピラミッド・ダービー』を3月で終了させ、4月から新番組『坂上&指原のつぶれない店』をスタートさせる。同番組は昨年6月と10月に特番で放送されており、今回レギュラーに昇格する。同番組は、「街で見かける“つぶれそうなのにつぶれない店”は、なぜつぶれないのか?」をテーマに、そのミステリーを解き、おカネのこと、世の中のからくりを学ぶ“銭ゲバ”バラエティー。

 同局にとって、同枠は、2009年3月で終了した『どうぶつ奇想天外!』以降、ヒットした番組がなく、これで9度目の改編だという。MCは坂上忍とHKT48・指原莉乃で、それなりに注目を集めそうだが、『イッテQ』を裏に回して、どこまで対抗できるかとなると甚だ疑問で、この番組もまた、“短命”に終わってしまう可能性もありそうだ。

 一方、独自路線で、激戦区に一矢を報おうとしているのがテレビ東京だ。同局は、『日曜ビッグ』をオンエアしているが、4月から『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』を月1回のレギュラー番組とすることを明らかにした。

 同番組は、ロンドンブーツ1号2号・田村淳、ココリコ・田中直樹がMCを務め、池の水を全部抜いて、迷惑外来生物の駆除、巨大岩石の撤去、お宝探しなどをする企画で、昨年1月に第1弾が放送された。当初、視聴率は1ケタ台だったが、第4弾(同9月)で11.8%を記録。第5弾(同11月)も12.8%と高視聴率をマーク。今年1月2日にオンエアされた第6弾のお正月3時間スペシャルは、13.5%まで跳ね上がった。この数字がどれだけすごいかというと、同時間帯に放送された正月特番では、NHK総合『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 初夢スペシャル』の11.3%、日本テレビ系『新春しゃべくり007超超超豪華な4時間半』の10.0%を上回り、堂々の2位だったのだ。

 まさに人気急上昇中の同番組は、3月11日に、池松壮亮をゲストに招いて、第7弾をオンエアする。4月から月1レギュラー番組となることで、『イッテQ』、大河にとって、“脅威”となるのは必至。『池の水ぜんぶ抜く』が放送される週は、さらに熾烈な「日8」戦争が展開されることになりそうだ。
(文=田中七男)