『インハンド』山下智久、1番かっこいいパターンのギャップでキャラ確立に一歩前進 濱田岳の卓越したコミカル演技が冴える

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.8ポイントダウンとなってしまいました。

 寄生虫学者・紐倉哲(山下)の助手として働くことになった高家春馬(濱田岳)は、その人使いの荒さに辟易。マダニの研究をするも実用的なものとは思えず、モチベーションも上がりません。

 そんな折、ハートランドウィルスに感染したとみられる女性が入院したとの情報が紐倉のもとへ。このウィルスは本来、日本にはいないシカダニを媒介に感染するため、紐倉はその感染ルートに興味を示します。

 感染した女性のマンションを訪ねると、出てきたのは9歳の息子・渉(込江大牙)。母親と2人暮らしのため、今は上階に住む柔道のコーチに面倒を見てもらっているとのこと。部屋の中を物色した紐倉は、渉が犬と一緒に映る写真を発見します。

 その犬は、別居する渉の父・相原光一の飼い犬で、相原は仕事でアメリカと日本を何度も行き来しているため、感染元はここにあるのではないかと紐倉は睨みます。

 そんな中、渉の母親が死亡し、さらに7人のハートランドウィルス感染者が発生。サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)の協力を得て共通点を探ったところ、全員が御殿場で開催されたアジリティ(犬の障害物競走)に参加し、その中には相原も含まれることがわかります。

 また、感染者のカラダにシカダニに噛まれた痕がないため、自身は発症せずに周囲の人間に接触感染させてしまう、スーパースプレッダーと呼ばれる特異体質の持ち主がいるのではないかと、紐倉は推測します。

 その最も疑わしい人物である相原のマンションを訪ねたところ、リビングの床に倒れて死体となった状態で発見。手にはアジリティの参加券が握られ、御殿場に行く前に死んだことや、渉が以前から母親には内緒でこっそり会いに来ていたことが発覚します。

 さらに、渉の面倒を見ている柔道のコーチも感染したことで、渉がスーパースプレッダーであることが確定。すぐさま隔離されるのですが、その理由を伝えるべきかどうか、牧野は判断に迷います。

 その姿を見かねた紐倉は、絶対に伝えるべきだと主張。しかしそれは、両親の死を招いた細菌の感染主であることを伝えることにもなるため、あまりにも無慈悲だと高家は激昂し、2人は仲違いしてしまうのでした。

 しかし結局、渉はテレビのニュースを通じて事実を知ってしまい、罪の意識に苛まれて病院から逃走。捜索にあたった牧野と高家は、渉が紐倉の研究所にいることを突き止めます。

 2人が研究所に到着すると、マスコミから“生物兵器”呼ばわりされたことを嘆き悲しむ渉は、再び逃げ出そうとしてしまいます。そんな渉に対し、紐倉が訥々と語り始めたのは、右手を失った経緯。飼い犬が傷口を舐めたことで細菌が感染し、切断するハメになってしまったものの、悪いのは病原体であると話し、ハートランドウィルスの抗体をつくる手掛かりが秘められた渉は今後、人類の救世主になりうるのだから、「生きてくれ」と説得するのでした。

 実は右手を失った経緯は渉のためについたウソだったのですが、紐倉にも優しい心があることを知った高家は、再び助手として働くことを決意。研究所を訪れたところ、義手を外して汗まみれになりながら苦しむ紐倉の姿を発見し呆然……というところで今回は終了となりました。

 前回同様、山下のセリフは聴き取りづらい部分があったのですが、冷淡かと思いきや実は誰よりも相手のことを深く考えている、“悪者、実は良い人”という1番かっこいいパターンのギャップを見せ、キャラ確立に一歩前進した印象でした。美しい顔立ち、渉を説得した時の優しい眼差しで、多くの女性視聴者のハートを撃ち抜いたことでしょう。渉がはしゃいでいたように、ロボット風の義手がヒーロー的な見方をされれば、子どもからの人気もゲットとなるかもしれません。

 その山下に代名詞のドSキャラを奪われ、前回はなんとも中途半端な立ち位置に感じられた菜々緒ですが、今回は保守的な上司のケツを叩き、正義のために奔走して存在感を発揮。見た目はクールながら中身は熱血、という新たなキャラを徐々に作り上げている感じがしました。

 ただ、この2人が活きるのは、卓越した演技力をもつ濱田の存在があってこそ。コミカルな演技はもちろんのこと、渉に対して隔離の説明をするかしないかで紐倉と揉めた時の感情的な演技は秀逸でした。この場面では、紐倉の冷たい発言の裏に何か意図するところがあるのだろうと予想しつつも、視聴者の感情は高家の方へと揺れたことでしょう。渉に真実を教えないことが優しさなのだと。そんな高家の存在によって、紐倉のギャップの振れ幅が何倍にも大きくなる効果が生まれたのだと思います。

 3人が絡むシーンが多くなったことで、前回よりも確実に見応えがアップしました。今後、隠蔽体質の厚労省にどす黒いキャラが登場することで、牧野との敵対関係が生まれ、さらに紐倉と高家が巻き込まれてと、面白い展開になっていくのではないかという予感も。人気シリーズになることを期待しつつ、次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

福山雅治主演『集団左遷!!』好発進も離脱者続出の可能性……ビジネスドラマじゃなくコメディだった!?

 今クールのドラマの中で最も注目度が高いといってもいい、福山雅治主演『集団左遷!!』(TBS系)が21日に放送開始。初回視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、まずまずの好発進だった。

 ほかの民放連ドラの初回では、V6・井ノ原快彦主演『特捜9 season2』、天海祐希主演『緊急取調室 THIRD SEASON』(共にテレビ朝日系)の15.2%には及ばなかったが、3位でのスタートとなった。

 同じTBS日曜劇場枠の昨年以降の初回でみると、嵐・松本潤主演『99.9―刑事専門弁護士― SEASON II』の15.1%、阿部寛主演『下町ロケット』シーズン2の13.9%は下回ったものの、嵐・二宮和也主演『ブラックペアン』の13.7%は上回った。

 福山が連ドラの主演を務めるのは、2016年4月期の『ラヴソング』(フジテレビ系)以来、3年ぶり。同ドラマは平均8.5%と大爆死し、福山にとっては消し去りたい“黒歴史”となってしまった。その後に主演した映画『SCOOP!』(2016)も振るわなかっただけに、まさに背水の陣。それがわかっているだけに、福山は同局の情報番組、バラエティ番組に出まくって必死の番宣に精を出した。初回視聴率だけで見ると、その成果が出た格好だ。

 だが、数字的には及第点だったが、問題はドラマの内容で、第2話以降、離脱者が続出しそうな気配になっているのだ。

 ネット上では、「福山をあんなにドタバタにする必要はない。無理にコメディっぽくしなくてよかった」「ストーリーが安すぎて、福山の顔芸が痛すぎる。期待していただけに残念」「銀行の支店長の役柄にしては軽すぎ。重さがなさすぎ」「日曜劇場の枠は、もう少し落ち着いた感じのドラマの方がいい」「ドタバタしすぎていて疲れる。次回以降は見ないと思う」「もっと重厚なドラマを期待していたけど、コメディタッチでガッカリ」「この役は福山には合わない。違和感ありすぎ」「福山の役者としての幅を広げようとした企画なのだろうが、一般視聴者はクールでかっこいい福山を見たいのであって、それが見られないなら、ほかの役者でいい」「演出が稚拙すぎ。福山があんなに走り回る必要がある? 楽しみにしてたので残念」などと酷評の嵐。「よかった」という視聴者は、少数だったようだ。

 同ドラマは大手メガバンク・三友銀行に勤める主人公・片岡洋(福山)が、廃店が決まっている蒲田支店の支店長への昇任人事を受ける。会社からは「がんばらなくていい」といわれるも、部下たちのがんばりを目の当たりして、会社に反発し、「がんばる」ことを決断。ノルマを達成すべく、巨大組織の理不尽に立ち向かうストーリーだ。

「舞台が銀行ということで、多くの視聴者は、同枠で大ヒットした『半沢直樹』チックなビジネスドラマを期待していたことでしょう。ところが、フタを開けてみれば、コメディタッチで、福山は三枚目風の役柄になっていました。TBS日曜劇場の固定視聴者は、硬派の作品を好みます。だからこそ、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの池井戸潤氏のビジネスドラマが好評を得てきたのです。『集団左遷!!』は池井戸氏の作品ではありませんが、多くの視聴者はそのようなノリを期待していたはずも、始まってみたらコメディ路線では、そりゃガッカリしますよ。今後、離脱していく人は増えていくんじゃないかと思います」(テレビ誌関係者)

 初回は好発進した『集団左遷!!』だが、この先は不安がいっぱい。気がついたら1ケタ台に転落していた、ということにならなければいいのだが……。

(文=田中七男)

福山雅治主演『集団左遷!!』好発進も離脱者続出の可能性……ビジネスドラマじゃなくコメディだった!?

 今クールのドラマの中で最も注目度が高いといってもいい、福山雅治主演『集団左遷!!』(TBS系)が21日に放送開始。初回視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、まずまずの好発進だった。

 ほかの民放連ドラの初回では、V6・井ノ原快彦主演『特捜9 season2』、天海祐希主演『緊急取調室 THIRD SEASON』(共にテレビ朝日系)の15.2%には及ばなかったが、3位でのスタートとなった。

 同じTBS日曜劇場枠の昨年以降の初回でみると、嵐・松本潤主演『99.9―刑事専門弁護士― SEASON II』の15.1%、阿部寛主演『下町ロケット』シーズン2の13.9%は下回ったものの、嵐・二宮和也主演『ブラックペアン』の13.7%は上回った。

 福山が連ドラの主演を務めるのは、2016年4月期の『ラヴソング』(フジテレビ系)以来、3年ぶり。同ドラマは平均8.5%と大爆死し、福山にとっては消し去りたい“黒歴史”となってしまった。その後に主演した映画『SCOOP!』(2016)も振るわなかっただけに、まさに背水の陣。それがわかっているだけに、福山は同局の情報番組、バラエティ番組に出まくって必死の番宣に精を出した。初回視聴率だけで見ると、その成果が出た格好だ。

 だが、数字的には及第点だったが、問題はドラマの内容で、第2話以降、離脱者が続出しそうな気配になっているのだ。

 ネット上では、「福山をあんなにドタバタにする必要はない。無理にコメディっぽくしなくてよかった」「ストーリーが安すぎて、福山の顔芸が痛すぎる。期待していただけに残念」「銀行の支店長の役柄にしては軽すぎ。重さがなさすぎ」「日曜劇場の枠は、もう少し落ち着いた感じのドラマの方がいい」「ドタバタしすぎていて疲れる。次回以降は見ないと思う」「もっと重厚なドラマを期待していたけど、コメディタッチでガッカリ」「この役は福山には合わない。違和感ありすぎ」「福山の役者としての幅を広げようとした企画なのだろうが、一般視聴者はクールでかっこいい福山を見たいのであって、それが見られないなら、ほかの役者でいい」「演出が稚拙すぎ。福山があんなに走り回る必要がある? 楽しみにしてたので残念」などと酷評の嵐。「よかった」という視聴者は、少数だったようだ。

 同ドラマは大手メガバンク・三友銀行に勤める主人公・片岡洋(福山)が、廃店が決まっている蒲田支店の支店長への昇任人事を受ける。会社からは「がんばらなくていい」といわれるも、部下たちのがんばりを目の当たりして、会社に反発し、「がんばる」ことを決断。ノルマを達成すべく、巨大組織の理不尽に立ち向かうストーリーだ。

「舞台が銀行ということで、多くの視聴者は、同枠で大ヒットした『半沢直樹』チックなビジネスドラマを期待していたことでしょう。ところが、フタを開けてみれば、コメディタッチで、福山は三枚目風の役柄になっていました。TBS日曜劇場の固定視聴者は、硬派の作品を好みます。だからこそ、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの池井戸潤氏のビジネスドラマが好評を得てきたのです。『集団左遷!!』は池井戸氏の作品ではありませんが、多くの視聴者はそのようなノリを期待していたはずも、始まってみたらコメディ路線では、そりゃガッカリしますよ。今後、離脱していく人は増えていくんじゃないかと思います」(テレビ誌関係者)

 初回は好発進した『集団左遷!!』だが、この先は不安がいっぱい。気がついたら1ケタ台に転落していた、ということにならなければいいのだが……。

(文=田中七男)

福山雅治は“爆死案件”を逆転させられるか!? 主演俳優からリストラされる危機『集団左遷!!』第1話

 福山雅治にとっては、『ラヴソング』(フジテレビ系)以来となる3年ぶりの主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。『ラヴソング』が大コケした福山にとっては、正念場となる連ドラです。銀行員たちがリストラの危機に立ち上がるという企業ものですが、視聴率的に厳しいと福山自身が人気俳優というポジションからリストラされかねません。しかも、原作小説『集団左遷』は1994年に柴田恭兵主演作として東映で映画化されていますが、興行的に大爆死した作品です。はっきり言って、不安要素の多い案件です。いろんな意味でハラハラしてしまいますね。85分拡大スペシャルとなった第1話を振り返ってみましょう。

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』で幕末のヒーロー、フジテレビ系の人気ドラマ『ガリレオ』では天才物理学者を演じてきた福山ですが、今回は平凡なサラリーマン役だそうです。主人公・片岡(福山)は大手の三友銀行に勤めていますが、エリートコースというわけではありません。そこそこ頑張ってきて、50歳を目前にしてようやく支店長への昇格が決まりました。一国一城の主になれたうれしさを隠せない片岡でした。

 しかし、この昇格人事にはトラップが仕掛けられていました。三友銀行は地方銀行を吸収合併することでメガバンク化したものの、リーマンショック以降は業績が悪化する一方。思い切った支店の統廃合と社員の大幅なリストラを進めることが決まっていたのです。片岡をはじめ選ばれた12人の新支店長たちは、廃店候補の支店に配属されるのです。これでは全然うれしくありません。

 

いかにもな悪役上司、三上博史の登場!

 芦田愛菜主演ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)以来、久々の地上波ドラマへの出演となる三上博史が、いかにもエキセントリックそうな悪役キャラクターとして登場します。12人の支店長たちを集め、人事担当の横山常務(三上)が訓示を垂れるのですが、とんでもない内容でした。

横山常務「みなさんは、頑張らなくてけっこうです。支店長として余計なことはしないでください」

 スムーズに廃店へと事が済めば、支店に勤める行員たちはクビを切られても、支店長だけは三友銀行に残れるようにするというのです。頑張らないように頑張れと、矛盾した励ましの言葉で12人の支店長たちを送り出す横山常務でした。

 恐る恐る、蒲田支店へ着任した片岡ですが、着任のあいさつをする間もなく、若手行員の平(井之脇海)の融資相手が5000万円を持って夜逃げするという騒ぎが勃発。この事件、片岡が相手の行動を先読みすることで、見事に解決してみせます。『ガリレオ』の湯川ばりの推理力を発揮する片岡でした。「頑張らなくていい」と言われていたのに、ついつい頑張ってしまい、逆に落ち込んでしまう片岡。頑張れと言われればやる気が失せ、頑張るなと言われれば張り切ってしまう。人間は不思議な生き物です。

 

本店への帰り道を失った支店長はどうなる?

 初回のクライマックスは、横山常務に片岡支店長がタンカを切るシーンでした。蒲田支店の若手行員・滝川(神木隆之介)が取引先である零細企業に対して親身に尽くしている姿に感化され、片岡は思わず反逆宣言をしてしまいます。

片岡「私に頑張らせてください! もし、ノルマが達成できれば、廃店にはしないでください!!」

 土下座しながら直訴する片岡ですが、上下関係が絶対である銀行で、しかも上層部がすでに決定している事項に逆らうわけですから、もう本店に戻っても居場所はありません。しかも、その達成ノルマは半年内で100億円です。売り上げが悪いことから廃店が確定している支店が、いくら努力しても稼げる数字ではありません。人のいい片岡支店長とのほほんとした蒲田支店の人々は、この無理難題をクリアすることができるのでしょうか。

『コンフィデンスマンJP』のあの人が……!!

 原作は『集団左遷』に加え、同じく江波戸哲夫が書いた『銀行支店長』の内容も盛り込んであります。ノルマが達成できなければ全員リストラという設定は『集団左遷』で、メガバンク化で合併した側とされた側との銀行支店内の見えない軋轢というモチーフは『銀行支店長』からのものです。どちらもかなり重たい内容ですが、今回の『集団左遷!!』は初回を見た限りでは、福山のコミカルな演技が目立ちます。ライト感覚のサラリーマンドラマを、TBSは目指しているようです。

 日曜劇場の企業ドラマでおなじみの香川照之が片岡支店長よりも貫禄のある旧地方銀行系の副支店長・真山を演じていますが、『半沢直樹』(TBS系)のときのように顔面クローズアップをやたらと多用しない点は、クドくなくていいなと思いました。でも、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の詐欺師役でプチブレイクした小手伸也を、本店の検査次長・鮫島役に起用したのはどうでしょうか。小手がマジメに演じれば演じるほど、ダー子(長澤まさみ)に頼まれて銀行に潜入した詐欺師に思えてきてしまいます。他局のドラマだから、ダー子が現われるわけはないのですが……。

 さて、気になる初回の視聴率は? 13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という、思いがけず高い数字でした。前クールに放映された『グッド・ワイフ』が初回10.0%、シリーズ平均9.7%だったので、かなりの好スタートだと言えそうです。TBSの伝統枠「日曜劇場」というブランド力に、視聴者からの初回ご祝儀という上乗せもあるかと思います。

 ちなみに同じく金融業界を舞台にした池井戸潤原作ドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、平均28.7%、最高視聴率となった最終回は42.2%という信じられない数字を残しています。片岡支店長は絶対に不可能な100億円というノルマに挑むことになりますが、福山も『集団左遷!!』を『半沢直樹』の牙城に迫る奇蹟のドラマへと変えることができるのでしょうか。2話以降も、なるべく頑張らずに追い掛けたいと思います。
(文=長野辰次)

福山雅治は“爆死案件”を逆転させられるか!? 主演俳優からリストラされる危機『集団左遷!!』第1話

 福山雅治にとっては、『ラヴソング』(フジテレビ系)以来となる3年ぶりの主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。『ラヴソング』が大コケした福山にとっては、正念場となる連ドラです。銀行員たちがリストラの危機に立ち上がるという企業ものですが、視聴率的に厳しいと福山自身が人気俳優というポジションからリストラされかねません。しかも、原作小説『集団左遷』は1994年に柴田恭兵主演作として東映で映画化されていますが、興行的に大爆死した作品です。はっきり言って、不安要素の多い案件です。いろんな意味でハラハラしてしまいますね。85分拡大スペシャルとなった第1話を振り返ってみましょう。

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』で幕末のヒーロー、フジテレビ系の人気ドラマ『ガリレオ』では天才物理学者を演じてきた福山ですが、今回は平凡なサラリーマン役だそうです。主人公・片岡(福山)は大手の三友銀行に勤めていますが、エリートコースというわけではありません。そこそこ頑張ってきて、50歳を目前にしてようやく支店長への昇格が決まりました。一国一城の主になれたうれしさを隠せない片岡でした。

 しかし、この昇格人事にはトラップが仕掛けられていました。三友銀行は地方銀行を吸収合併することでメガバンク化したものの、リーマンショック以降は業績が悪化する一方。思い切った支店の統廃合と社員の大幅なリストラを進めることが決まっていたのです。片岡をはじめ選ばれた12人の新支店長たちは、廃店候補の支店に配属されるのです。これでは全然うれしくありません。

 

いかにもな悪役上司、三上博史の登場!

 芦田愛菜主演ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)以来、久々の地上波ドラマへの出演となる三上博史が、いかにもエキセントリックそうな悪役キャラクターとして登場します。12人の支店長たちを集め、人事担当の横山常務(三上)が訓示を垂れるのですが、とんでもない内容でした。

横山常務「みなさんは、頑張らなくてけっこうです。支店長として余計なことはしないでください」

 スムーズに廃店へと事が済めば、支店に勤める行員たちはクビを切られても、支店長だけは三友銀行に残れるようにするというのです。頑張らないように頑張れと、矛盾した励ましの言葉で12人の支店長たちを送り出す横山常務でした。

 恐る恐る、蒲田支店へ着任した片岡ですが、着任のあいさつをする間もなく、若手行員の平(井之脇海)の融資相手が5000万円を持って夜逃げするという騒ぎが勃発。この事件、片岡が相手の行動を先読みすることで、見事に解決してみせます。『ガリレオ』の湯川ばりの推理力を発揮する片岡でした。「頑張らなくていい」と言われていたのに、ついつい頑張ってしまい、逆に落ち込んでしまう片岡。頑張れと言われればやる気が失せ、頑張るなと言われれば張り切ってしまう。人間は不思議な生き物です。

 

本店への帰り道を失った支店長はどうなる?

 初回のクライマックスは、横山常務に片岡支店長がタンカを切るシーンでした。蒲田支店の若手行員・滝川(神木隆之介)が取引先である零細企業に対して親身に尽くしている姿に感化され、片岡は思わず反逆宣言をしてしまいます。

片岡「私に頑張らせてください! もし、ノルマが達成できれば、廃店にはしないでください!!」

 土下座しながら直訴する片岡ですが、上下関係が絶対である銀行で、しかも上層部がすでに決定している事項に逆らうわけですから、もう本店に戻っても居場所はありません。しかも、その達成ノルマは半年内で100億円です。売り上げが悪いことから廃店が確定している支店が、いくら努力しても稼げる数字ではありません。人のいい片岡支店長とのほほんとした蒲田支店の人々は、この無理難題をクリアすることができるのでしょうか。

『コンフィデンスマンJP』のあの人が……!!

 原作は『集団左遷』に加え、同じく江波戸哲夫が書いた『銀行支店長』の内容も盛り込んであります。ノルマが達成できなければ全員リストラという設定は『集団左遷』で、メガバンク化で合併した側とされた側との銀行支店内の見えない軋轢というモチーフは『銀行支店長』からのものです。どちらもかなり重たい内容ですが、今回の『集団左遷!!』は初回を見た限りでは、福山のコミカルな演技が目立ちます。ライト感覚のサラリーマンドラマを、TBSは目指しているようです。

 日曜劇場の企業ドラマでおなじみの香川照之が片岡支店長よりも貫禄のある旧地方銀行系の副支店長・真山を演じていますが、『半沢直樹』(TBS系)のときのように顔面クローズアップをやたらと多用しない点は、クドくなくていいなと思いました。でも、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の詐欺師役でプチブレイクした小手伸也を、本店の検査次長・鮫島役に起用したのはどうでしょうか。小手がマジメに演じれば演じるほど、ダー子(長澤まさみ)に頼まれて銀行に潜入した詐欺師に思えてきてしまいます。他局のドラマだから、ダー子が現われるわけはないのですが……。

 さて、気になる初回の視聴率は? 13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という、思いがけず高い数字でした。前クールに放映された『グッド・ワイフ』が初回10.0%、シリーズ平均9.7%だったので、かなりの好スタートだと言えそうです。TBSの伝統枠「日曜劇場」というブランド力に、視聴者からの初回ご祝儀という上乗せもあるかと思います。

 ちなみに同じく金融業界を舞台にした池井戸潤原作ドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、平均28.7%、最高視聴率となった最終回は42.2%という信じられない数字を残しています。片岡支店長は絶対に不可能な100億円というノルマに挑むことになりますが、福山も『集団左遷!!』を『半沢直樹』の牙城に迫る奇蹟のドラマへと変えることができるのでしょうか。2話以降も、なるべく頑張らずに追い掛けたいと思います。
(文=長野辰次)

TOKIO・国分太一『ビビット』打ち切りで、日テレ『鉄腕DASH!!』は大迷惑!?

 TOKIO・国分太一がメインキャスターを務めるTBS系の朝の情報番組『ビビット』の9月打ち切り説が、まことしやかに流れている。

 14日付の「日刊ゲンダイDIGITAL」によると、同局は『ビビット』の代わりに、10月から、落語家・立川志らくが司会を務める新番組がスタートし、国分には深夜枠に別の番組を用意するというのだ。

 同局では、2014年春から、国分がMCに起用された情報番組『いっぷく!』を放送開始したが、低視聴率のため、わずか1年で番組は終了。リニューアルを敢行し、15年春から、国分と女優・真矢ミキが司会を務める『白熱ライブ ビビット』(現『ビビット』)をスタートさせた。

 しかし、視聴率は同時間帯でオンエアされている、NHK総合『あさイチ』、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』、フジテレビ系『情報プレゼンター とくダネ!』、日本テレビ系『スッキリ』の後塵を拝するどころか、背中すら見えない状況で、3%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をウロウロ。

 17年4月からは、TBS系『Nスタ』のMCをクビになった堀尾正明アナウンサーを、“ニュース雑学おじさん”として投入し、てこ入れを図ったが、視聴率は一向に上向かず。同局では、ジャニーズへの忖度で、なかなか番組を終了させることができなかったが、『いっぷく!』時代から5年半の月日をへて、ついに『ビビット』打ち切りの断を下したのだという。

 もし、『ビビット』が本当に終了した場合、国分はTOKIOの番組である日テレ系『ザ!鉄腕!DASH!!』への出演機会が増えるとみられるが、同番組的に、この事態はどのような影響を与えるのだろうか?

「『DASH!!』は山口達也が脱退して以降、人手不足に陥り、リーダーで、いちばん仕事量が少ない城島茂が孤軍奮闘している状況です。2番目に出演回数が多いのが長瀬智也で、帯番組を持っている国分と、俳優業で多忙な松岡昌宏の出番は少ないのです。しかし、国分は帯番組がなくなると、暇になりますので、『DASH!!』への出演が大幅に増えるでしょう。ただ、国分が出たところで、あまり役に立ちませんし、数字が上がるとは思えません。日テレとしては、支払わなければならない出演料がかえって増えるだけ。従って、『ビビット』が打ち切られると、『DASH!!』的には、ある意味迷惑といえるかもしれませんね」(テレビ関係者)

 TBSにとって、国分の『ビビット』での出演料は1本100万円ともいわれ、低視聴率を考慮するとかなりの負担になっている。いい加減“決断”を下す必要に迫られたということか……。
(文=田中七男)

『インハンド』山下智久、阿部寛を意識するも失敗? ボソボソしゃべりでセリフが8割聴き取れず……

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第1話が12日に放送され、平均視聴率11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好調な滑り出しとなりました。

 医師の高家春馬(濱田岳)が勤務する病院では、心臓発作で突然死する患者が続出。日本では例の少ない感染症・シャーガス病だと疑った高家は、科学機関や医療機関で起きる問題に対処するサイエンス・メディカル対策室に匿名で告発書を送ります。

 その調査にあたることになった牧野巴(菜々緒)は、専門家の意見を求めるため寄生虫学者・紐倉哲(山下)のもとを訪ねることに。しかし、巨大な植物園を改造した自宅兼研究室に引きこもり、自由気ままに研究をする紐倉は、調査に非協力的で興味を示しません。

 困り果てた牧野ですが、紐倉が禁止されたサルを輸入しようとしてパスポートを没収されていることに目をつけ、再発行を交換条件に調査に協力させることに成功。高家が勤務する病院へと足を運びます。

 白衣を持参した紐倉は、牧野が制止するのもお構いなしに医局へ潜入し、高家と接触。心筋梗塞で亡くなった患者たち全員、瞼が腫れあがるロマーナ・サインの症状がでていたことを知り、シャーガス病だと断定します。

 このシャーガス病は、サシガメという虫を媒介にクルーズトリパノソーマという寄生虫が感染することで発症し、その症状が出るのは数時間から10数年まで個人差があります。日本で自然発生することは考え難いのですが、今回の患者の1人・桶矢登が社長を務めるオケヤ食品が10年前に発売した、『チチクチオイル』という美容液がもとで7名が感染死した事件が起こっていたことが発覚。その遺族による復讐なのでは? と推理した紐倉は、高家とともに調査を開始します。

 そして2人は、『チチクチオイル』を使ったことで肌が荒れてイジメを受け、それを苦に自殺した娘をもつ江里口新(風間杜夫)のもとへ。娘の死を今も嘆く江里口に高家は同情する一方、紐倉はというと、庭先でサトウキビを温室栽培していることに気づき疑問を抱きます。

 そんな中、高家が突如として懲戒解雇される事件が発生。『チチクチオイル』は特定保健用食品で、その認可にあたった厚生労働省の倉井雄一(相島一之)と、高家が勤務する病院の院長・黒野秀之(正名僕蔵)がズブズブの関係だったため、口封じのためにクビにされてしまったのです。

 しかし、その倉井は江里口に拉致され、クルーズトリパノソーマが入った液体を突きつけられて、『チチクチオイル』に関する落ち度をカメラの前で認めるよう脅されてしまいます。

 そこへ、江里口がサシガメを育てていると睨んだ紐倉が姿を現し、復讐のためとはいえ見事に整った設備を褒めた上で、倉井たちではなく「シャーガス病を憎むべき」と説得。江里口がこれを受け入れたことで一件落着となり、高家が紐倉の助手として働くことが決定したところで今回は終了となりました。

 山下がドSの変人役を演じるということで注目を集めた今作ですが、恐らく誰もが思ったことでしょう。「山P、もうちょっとハキハキ喋ってよ」と。セリフをボソボソと喋るのは今に始まったことではないですが、今回は変態感を出そうとしているのか、いつにも増して何を言ってるのか不明。イヤフォンを装着しても半分ぐらいしか理解できず、専門用語に至っては聴取不可能。菜々緒と濱田が騒々しいため音量を下げると、山下のセリフは2割ぐらいしか聴こえなくなり、話を追うのに非常に骨を折りました。

 キャラクターに関しても、『ガリレオ』(フジテレビ系)の湯川学(福山雅治)や、『TRICK』(テレビ朝日系)の上田次郎(阿部寛)といった人気ドラマシリーズの変人キャラを継ぎ接ぎにしただけといった印象しか受けませんでした。特に、低く抑えた声や“天才”と自称するあたりは上田のキャラを手本にしているように感じましたが、山下の場合はどこかに照れやカッコつけがあって、阿部のようなユーモアが滲み出てはこないんですよね。やたらアップの画面が多く、美しい顔をただ眺めるだけで良いというファンにとっては最高のドラマなんでしょうけど。

 また、「天才、天才」と自画自賛する割に、それを際立たせるシーンは特になく、ストーリーに関しても一般的ではない感染病を題材にして奇を衒っただけ。娘の復讐をするためにわざわざ引っ越しをして寄生虫を育てるための設備を整えてと、やたらに悠長な江里口の行動も疑問でした。その挙句、どこぞの馬の骨ともわからない、自分の息子でもおかしくないほど年齢差のある紐倉に説得されて号泣という流れは、いくらなんでも無理があったように思えます。

 逆に良かった点は、視聴者の気分を害さないよう、寄生虫についての説明をアニメーションにする配慮や、紐倉に振り回される高家役の濱田のコミカルな演技、ぐらいですかね。菜々緒に関しては、お得意の悪女役ではないものの気は強い、という何だか中途半端な立ち位置。とりあえずまだ初回なので、次回に期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『人生最高レストラン』に香取慎吾が出演!? 民放テレビ番組への出演が叶った理由とは?

 4月27日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)に、元SMAP・香取慎吾の出演が決定。久々の民放テレビ番組出演に、ファンからは歓喜の声が上がっている。

 同番組は、ゲストが「人生で最高においしかったものの“お話”」を披露するグルメ・トークバラエティ。チュートリアルの徳井義実とTBSアナウンサー・宇賀神メグがMCを務め、さまざまなトークを引き出していく。

 そんな同番組で香取は、“洋食”や“出前メニュー”、“日本一のお米”などを紹介。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の人気コーナー「BISTRO SMAP」の裏話や、デビュー当時の秘話、草なぎ剛に関する衝撃事実なども明かされるという。また、“闇を抱えている”と噂のプライベートにも言及。ファンにとっては必見の放送になりそうだ。

「香取はいわゆる“退所組”の1人ですが、未だにジャニーズ事務所への忖度があるのか地上波の番組への出演が極端に少なくなっていました。しかし今回TBSの番組に出演できるとあって、ファンからは『うれしすぎる! とうとうテレビに出れるようになったんだ!』『番組スタッフや関係者には感謝しかない』『慎吾ちゃんがテレビに戻ってきた!』『絶対に録画して何回も見る』と喜びの声が。香取の出演が発表されるやいなや、Twitter上では『#人生最高レストラン』がトレンド入りを果たすなど、影響力の強さを物語っています」(芸能ライター)

『人生最高レストラン』といえば、今年3月に“残留組”の木村拓哉も出演していた番組。そのため「木村くんが座ってた椅子に慎吾ちゃんが座るんだ!」と感慨深い人も多いようだが、いったいなぜ香取は地上波の番組に出演できたのだろうか?

「やはり“スポンサー”の影響が大きいと思われます。同番組は放送開始当初から、大手企業『サントリー』の一社提供で続いてきました。『サントリー』といえば、解散後も“元SMAP”メンバーを起用してきた企業。ノンアルコールテイスト飲料『オールフリー』のCMには香取と稲垣吾郎が、『伊右衛門』のCMには草なぎが出演しています。また『金麦』のCMには木村を抜擢しており、残留組・退所組の隔てなく起用している印象。そんな『サントリー』がバックについている番組なら、業界の“圧力”もさほど及ばないのではないでしょうか」(同)

 今更確認するまでもないが、民放のテレビ番組は資金を提供するスポンサーがあって成り立つもの。味方についてくれる大企業を探すことは、“5人”が揃うための大事な鍵になりそうだ。

『人生最高レストラン』に香取慎吾が出演!? 民放テレビ番組への出演が叶った理由とは?

 4月27日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)に、元SMAP・香取慎吾の出演が決定。久々の民放テレビ番組出演に、ファンからは歓喜の声が上がっている。

 同番組は、ゲストが「人生で最高においしかったものの“お話”」を披露するグルメ・トークバラエティ。チュートリアルの徳井義実とTBSアナウンサー・宇賀神メグがMCを務め、さまざまなトークを引き出していく。

 そんな同番組で香取は、“洋食”や“出前メニュー”、“日本一のお米”などを紹介。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の人気コーナー「BISTRO SMAP」の裏話や、デビュー当時の秘話、草なぎ剛に関する衝撃事実なども明かされるという。また、“闇を抱えている”と噂のプライベートにも言及。ファンにとっては必見の放送になりそうだ。

「香取はいわゆる“退所組”の1人ですが、未だにジャニーズ事務所への忖度があるのか地上波の番組への出演が極端に少なくなっていました。しかし今回TBSの番組に出演できるとあって、ファンからは『うれしすぎる! とうとうテレビに出れるようになったんだ!』『番組スタッフや関係者には感謝しかない』『慎吾ちゃんがテレビに戻ってきた!』『絶対に録画して何回も見る』と喜びの声が。香取の出演が発表されるやいなや、Twitter上では『#人生最高レストラン』がトレンド入りを果たすなど、影響力の強さを物語っています」(芸能ライター)

『人生最高レストラン』といえば、今年3月に“残留組”の木村拓哉も出演していた番組。そのため「木村くんが座ってた椅子に慎吾ちゃんが座るんだ!」と感慨深い人も多いようだが、いったいなぜ香取は地上波の番組に出演できたのだろうか?

「やはり“スポンサー”の影響が大きいと思われます。同番組は放送開始当初から、大手企業『サントリー』の一社提供で続いてきました。『サントリー』といえば、解散後も“元SMAP”メンバーを起用してきた企業。ノンアルコールテイスト飲料『オールフリー』のCMには香取と稲垣吾郎が、『伊右衛門』のCMには草なぎが出演しています。また『金麦』のCMには木村を抜擢しており、残留組・退所組の隔てなく起用している印象。そんな『サントリー』がバックについている番組なら、業界の“圧力”もさほど及ばないのではないでしょうか」(同)

 今更確認するまでもないが、民放のテレビ番組は資金を提供するスポンサーがあって成り立つもの。味方についてくれる大企業を探すことは、“5人”が揃うための大事な鍵になりそうだ。

TBS新番組『メイドインジャパン!』盛大なパクり&ステマにあぜん……

 ここ数年、テレビ業界では日本礼賛番組が大ブームだが、TBSでまた新たな日本礼賛番組『メイドインジャパン!』(月曜21時~)が15日にスタート。仁義なき“日本礼賛バトル”は終わる気配がない。

『メイドインジャパン!』は、「日本で暮らす外国人が、日本で良いと思った日本製品や文化を持って故郷に帰る」という番組だ。放送時間は月曜21時台だが、TBSがその時間帯にバラエティを展開するのは開局以来初めてのこと。司会の南海キャンデーズ・山里亮太もさぞかし気合が入っているだろうが、テレビ情報誌の記者はこう語る。

「『メイドインジャパン!』は、これまで特番が10回放送されていて、1月の放送では視聴率が15%近くに達しており、TBSが満を持してレギュラー化した期待の番組。ただし月曜日は、テレビ東京で『YOUは何しに日本へ?』『世界!ニッポン行きたい人応援団』『世界ナゼそこに?日本人』の3番組が連続して放送されているうえ、BSテレ東でも『ワタシが日本に住む理由』が放送されており、すでに日本礼賛番組でおなかいっぱいの状態です。“よりによって、なぜその時間帯?”というのが率直な感想です」

 あえてライバル番組にぶつけるというのもひとつの手だが、初回を見る限り、そのしたたかさは相当なもののようだ。キー局の関係者は語る。

「レギュラー化の初回放送には、見事なまでにいろいろな番組のおいしい要素が盛り込まれていて、感心しました。番組の基本コンセプトは、テレ東で放送されていた『ヒャッキン!~世界で100円グッズ使ってみると?』とそっくりですし、幼い娘が祖父母のもとを訪ねる流れは、『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)、日本とフランスのワイン飲み比べするやりとりは『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)、外国に日本庭園を作るコーナーは『大改造!!劇的ビフォーアフター』(同)と『和風総本家』(テレビ東京系)、外国人が三味線に挑戦するくだりは『YOUは何しに日本へ?』(同)など、他局で見たようなシーンがふんだんに出てきます。また、外国人が故郷に持ち帰った品は、ハズキルーペ、たこ焼き器、炊飯ジャー、缶詰などでしたが、特にハズキルーペあたりは、ステマを疑われても仕方ないでしょうね」

 他の文化を上手に取り入れるあたりが、まさに“メイドインジャパン”だったのかもしれない。