『インハンド』まるで『あしたのジョー』最終回? 山下智久&清原翔、変人対決からまさかの感動物語へ

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第6話が17日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、内閣官房サイエンス・メディカル対策室のアドバイザーとなった紐倉哲(山下)は、国民栄誉賞の授与が検討される日本陸上界のエース・野桐俊(清原翔)のドーピング疑惑について調査するよう依頼されます。

 紐倉は助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、野桐の練習場を訪れる訪問。レース前後に雄叫びを上げたり、謎のダンスをすることから“陸上界の異端児”と呼ばれる野桐ですが、紐倉はその行動のひとつひとつがリラックスしたりクールダウンするための理に適ったルーティンであることや、極端に習慣にこだわる強迫性障害の持ち主であることを見抜きます。

 血液採取などをした結果、野桐にドーピングの疑いはありませんでした。しかし紐倉は、野桐のルーティンが2年前に微妙に変化したことに気づき、その頃に何らかの異変があったのではないかと疑い、調査を開始します。

 その結果、貧血の治療のために通うクリニックで、遺伝子を操作することによって肉体改造するドーピングを行っていることを突き止めます。さらにこのドーピングの副作用によって、悪性リンパ腫を患っていることも発覚。試合前後のルーティンはすべて、リンパ節をかばっていたものだったのです。

 野桐のカラダはすでにボロボロ状態。しかも、次のレースが「最後」になると宣言したため、死を予感しているのだと気づいた紐倉は、そのレース直前に会いに行きます。しかし、最高のタイムを出すために悲壮な覚悟で競技に臨む野桐を止めることはできず、そのまま送り出すことに。

 その後、野桐はレース中に倒れ、意識不明の重篤状態で病院へと搬送。紐倉は野桐の健闘を称え、ドーピングはあくまで走りを探求するための手段にすぎなかったのだと語ったところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回はフィリピン沖の島を舞台に、元助手・入谷廻(松下優也)との過去の友情物語と右手を失った秘話が描かれましたが、今回は一転してドーピングがテーマでした。箸休め的な回で、トーンダウンしてしまうのではないかと予想しましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 紐倉と野桐は自他ともに認める天才で我が強く、他人から口を揃えて変人と呼ばれる性格。そんなわけで初対面の時はピリついた雰囲気になりましたが、探究心の強さや粘り強い性格が共通することがわかると、次第に心を通わせるようになりました。これは、紐倉とは真逆で陽気な性格だった入谷とは異なるカタチの友情、携わる分野こそ違えど戦友と呼べるような関係性でした。

 そんな紐倉も、最後のレース直前に一応は引き留めるんですね。このシーンが、名作ボクシング漫画『あしたのジョー』のクライマックスを思い起こさせました。決戦を前に死を覚悟して控え室で待つ矢吹丈を翻意させようと、ヒロインの白木葉子が訪れるシーン。2011年に公開された映画版で山下が主演を務めていましたから、オマージュの意味が込められていたんですかね。

 それはさておき、紐倉は葉子とは違い、野桐がレースに命を懸けていることを悟ると、あっさり意見を引っこめただけでなく、背中を押すようにして送り出したのでした。これは恐らく、自分が同じ立場になったらそう望むだろうと感じたからなのでしょう。もしかしたら、入谷がエボラウィルスから島民を守るため、自分の命を捨てでも研究に邁進した時の姿が脳裏にチラついたのかもしれません。

 結果、野桐は倒れて危篤状態になってしまったのですが、そのニュースを見て紐倉が湿った様子を見せなかったのも良かったですね。それは冷たいからではなく、探究心を満たすまでとことん闘い、真っ白な灰になった野桐を心の底から健闘してのものだったのでしょう。

 箸休めどころかまさかの感動を呼ぶ回になりました。綾野剛にどこか似た雰囲気の清原の演技も良かったです。スタイル抜群のためトップアスリートという役柄にも説得力があり、他人を寄せ付けない影のあるキャラが天才性と変態性をうまく引き出していました。

 今回のテーマであるドーピングについては、紐倉と野桐の会話の中で、物理的(高所でのトレーニングなど)と科学的(薬物や遺伝子ドーピング)は時に同じ効果をもたらし、その善悪はどうやって決めるのかと疑問を提示する場面がありました。しかし、その答えを強引に導き出すのではなく、己の理想を追求する行為自体を称えることに帰結した点が紐倉らしいといいますか、このドラマらしくて良かったと思います。

 次回は、難病に苦しむ牧野巴(菜々緒)の娘・美香(吉澤梨里花)を救うべく紐倉が奔走するとのことで、またもや感動必至の回となりそうです。
(文=大場鴨乃)

『インハンド』まるで『あしたのジョー』最終回? 山下智久&清原翔、変人対決からまさかの感動物語へ

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第6話が17日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、内閣官房サイエンス・メディカル対策室のアドバイザーとなった紐倉哲(山下)は、国民栄誉賞の授与が検討される日本陸上界のエース・野桐俊(清原翔)のドーピング疑惑について調査するよう依頼されます。

 紐倉は助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、野桐の練習場を訪れる訪問。レース前後に雄叫びを上げたり、謎のダンスをすることから“陸上界の異端児”と呼ばれる野桐ですが、紐倉はその行動のひとつひとつがリラックスしたりクールダウンするための理に適ったルーティンであることや、極端に習慣にこだわる強迫性障害の持ち主であることを見抜きます。

 血液採取などをした結果、野桐にドーピングの疑いはありませんでした。しかし紐倉は、野桐のルーティンが2年前に微妙に変化したことに気づき、その頃に何らかの異変があったのではないかと疑い、調査を開始します。

 その結果、貧血の治療のために通うクリニックで、遺伝子を操作することによって肉体改造するドーピングを行っていることを突き止めます。さらにこのドーピングの副作用によって、悪性リンパ腫を患っていることも発覚。試合前後のルーティンはすべて、リンパ節をかばっていたものだったのです。

 野桐のカラダはすでにボロボロ状態。しかも、次のレースが「最後」になると宣言したため、死を予感しているのだと気づいた紐倉は、そのレース直前に会いに行きます。しかし、最高のタイムを出すために悲壮な覚悟で競技に臨む野桐を止めることはできず、そのまま送り出すことに。

 その後、野桐はレース中に倒れ、意識不明の重篤状態で病院へと搬送。紐倉は野桐の健闘を称え、ドーピングはあくまで走りを探求するための手段にすぎなかったのだと語ったところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回はフィリピン沖の島を舞台に、元助手・入谷廻(松下優也)との過去の友情物語と右手を失った秘話が描かれましたが、今回は一転してドーピングがテーマでした。箸休め的な回で、トーンダウンしてしまうのではないかと予想しましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 紐倉と野桐は自他ともに認める天才で我が強く、他人から口を揃えて変人と呼ばれる性格。そんなわけで初対面の時はピリついた雰囲気になりましたが、探究心の強さや粘り強い性格が共通することがわかると、次第に心を通わせるようになりました。これは、紐倉とは真逆で陽気な性格だった入谷とは異なるカタチの友情、携わる分野こそ違えど戦友と呼べるような関係性でした。

 そんな紐倉も、最後のレース直前に一応は引き留めるんですね。このシーンが、名作ボクシング漫画『あしたのジョー』のクライマックスを思い起こさせました。決戦を前に死を覚悟して控え室で待つ矢吹丈を翻意させようと、ヒロインの白木葉子が訪れるシーン。2011年に公開された映画版で山下が主演を務めていましたから、オマージュの意味が込められていたんですかね。

 それはさておき、紐倉は葉子とは違い、野桐がレースに命を懸けていることを悟ると、あっさり意見を引っこめただけでなく、背中を押すようにして送り出したのでした。これは恐らく、自分が同じ立場になったらそう望むだろうと感じたからなのでしょう。もしかしたら、入谷がエボラウィルスから島民を守るため、自分の命を捨てでも研究に邁進した時の姿が脳裏にチラついたのかもしれません。

 結果、野桐は倒れて危篤状態になってしまったのですが、そのニュースを見て紐倉が湿った様子を見せなかったのも良かったですね。それは冷たいからではなく、探究心を満たすまでとことん闘い、真っ白な灰になった野桐を心の底から健闘してのものだったのでしょう。

 箸休めどころかまさかの感動を呼ぶ回になりました。綾野剛にどこか似た雰囲気の清原の演技も良かったです。スタイル抜群のためトップアスリートという役柄にも説得力があり、他人を寄せ付けない影のあるキャラが天才性と変態性をうまく引き出していました。

 今回のテーマであるドーピングについては、紐倉と野桐の会話の中で、物理的(高所でのトレーニングなど)と科学的(薬物や遺伝子ドーピング)は時に同じ効果をもたらし、その善悪はどうやって決めるのかと疑問を提示する場面がありました。しかし、その答えを強引に導き出すのではなく、己の理想を追求する行為自体を称えることに帰結した点が紐倉らしいといいますか、このドラマらしくて良かったと思います。

 次回は、難病に苦しむ牧野巴(菜々緒)の娘・美香(吉澤梨里花)を救うべく紐倉が奔走するとのことで、またもや感動必至の回となりそうです。
(文=大場鴨乃)

TBS『水ダウ』藤井健太郎は、時代の寵児? フジ・日テレに勝利も懸念される「危ない死角」

 水曜ドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)が振るわない。4月10日放送の初回こそ10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下、同)と2ケタに乗せたものの、その後は9.3%(17日)、9.3%(24日)、8.4%(5月8日)と低迷。その裏番組で互角の勝負を繰り広げているのが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だ。4月10日は 8.0%、以降は7.9%(24日)、9.4%(5月8日)という推移をたどっている(4月17日、5月1日は休止) 。

「番組コンセプトを見ると、『人は誰しも自分だけが信じる“説”をもっているはず。そこに確かな裏付けや科学的根拠がなかろうと、個人が妄信的に信じ込む“説”を芸能人・有名人たちが独自の目線と切り口でプレゼン』となっています。そのため、一時期は『~説』という括りにこだわりすぎた企画を乱発し、視聴者が遠ざかっていました。現在は『説』に縛られることなく、芸人の生態を観察する番組にシフトして好調を維持しています」(芸能ライター)

 4月10日は人気企画「早弁先生」が復活。デヴィ夫人、日本ボクシング連盟前会長・ 山根明、具志堅用高の3人が教師として教壇に立つ中、その目を盗んでシュークリームや手巻き寿司、スイカ、さらにはチーズダッカルビをホットプレートで焼いて完食することを芸人たちが目指した。また5月8日は「新元号を当てるまで脱出できない生活」に芸歴14年目のコンビ・ななまがりが挑戦。苦難の末、5日目に令和を当てて脱出した。

 番組の作り手として知られるのは、総合演出を務める藤井健太郎氏。コンプライアンスに縛られ、硬直化が進むテレビ界の中で「時代の寵児」と業界内でもてはやされている。

「この番組で特徴的なのが、M1層(20~34歳の男性)、M2層(35歳~49歳男性)に受け入れられていること。20代のテレビ離れが進む中、M1層がついているのは奇跡といえるでしょう。総合視聴率としてはそれほどでもないのですが、物を買ってくれる若い購買層、いわゆる『コアターゲット』に支持されているのは強い」(同)

 近年の好調ぶりを受けて、フジテレビは2017年、『水ダウ』の常連出演者だったバカリズム、劇団ひとり、ハライチ・澤部佑、メイプル超合金・カズレーザーを実質引き抜いて、まったく同じ時間帯に『良かれと思って!』を始めたが、わずか1年で撤退。続く『梅沢富美男のズバッと聞きます!』も当初でこそ勢いがあったが、もはや息切れ状態だ。

日テレも、同時間帯で1月クールに『家売るオンナの逆襲』を放送したものの、平均11.5%と予想外の苦戦を強いられた。もはら、水曜夜10時で安定した人気と数字を稼げるのは『水ダウ』のみといえる状況だが、その担い手である藤井氏に、死角はないのだろうか。

「藤井氏の立ち位置は、テレビ朝日で『ロンドンハーツ』『アメトーーク!』の2本を手掛けている加地倫三氏に似通っているものがあります。2人ともエッジの利いた番組を作っているのですが、ただ2本ともヒットさせている加地氏に対し、藤井氏のレギュラーは現在『水ダウ』のみ。以前、『クイズ☆タレント名鑑』もゴールデンで担当しましたが、2年で終了しています。つまり、ヒットクリエイターはまず1本当てることも大事ですが、2本目を成功させてこそとも言われています。真価が問われるのは実はこれからなのではないでしょうか」(業界関係者)

 実際的に、藤井氏は『水ダウ』に関しては編集はもちろんナレーション原稿書きから音楽の選曲まで担っている。2本目の成功のためにも、次を急がず、この番組だけに集中してほしいところだが……。
(村上春虎)

TBS『水ダウ』藤井健太郎は、時代の寵児? フジ・日テレに勝利も懸念される「危ない死角」

 水曜ドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)が振るわない。4月10日放送の初回こそ10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下、同)と2ケタに乗せたものの、その後は9.3%(17日)、9.3%(24日)、8.4%(5月8日)と低迷。その裏番組で互角の勝負を繰り広げているのが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だ。4月10日は 8.0%、以降は7.9%(24日)、9.4%(5月8日)という推移をたどっている(4月17日、5月1日は休止) 。

「番組コンセプトを見ると、『人は誰しも自分だけが信じる“説”をもっているはず。そこに確かな裏付けや科学的根拠がなかろうと、個人が妄信的に信じ込む“説”を芸能人・有名人たちが独自の目線と切り口でプレゼン』となっています。そのため、一時期は『~説』という括りにこだわりすぎた企画を乱発し、視聴者が遠ざかっていました。現在は『説』に縛られることなく、芸人の生態を観察する番組にシフトして好調を維持しています」(芸能ライター)

 4月10日は人気企画「早弁先生」が復活。デヴィ夫人、日本ボクシング連盟前会長・ 山根明、具志堅用高の3人が教師として教壇に立つ中、その目を盗んでシュークリームや手巻き寿司、スイカ、さらにはチーズダッカルビをホットプレートで焼いて完食することを芸人たちが目指した。また5月8日は「新元号を当てるまで脱出できない生活」に芸歴14年目のコンビ・ななまがりが挑戦。苦難の末、5日目に令和を当てて脱出した。

 番組の作り手として知られるのは、総合演出を務める藤井健太郎氏。コンプライアンスに縛られ、硬直化が進むテレビ界の中で「時代の寵児」と業界内でもてはやされている。

「この番組で特徴的なのが、M1層(20~34歳の男性)、M2層(35歳~49歳男性)に受け入れられていること。20代のテレビ離れが進む中、M1層がついているのは奇跡といえるでしょう。総合視聴率としてはそれほどでもないのですが、物を買ってくれる若い購買層、いわゆる『コアターゲット』に支持されているのは強い」(同)

 近年の好調ぶりを受けて、フジテレビは2017年、『水ダウ』の常連出演者だったバカリズム、劇団ひとり、ハライチ・澤部佑、メイプル超合金・カズレーザーを実質引き抜いて、まったく同じ時間帯に『良かれと思って!』を始めたが、わずか1年で撤退。続く『梅沢富美男のズバッと聞きます!』も当初でこそ勢いがあったが、もはや息切れ状態だ。

日テレも、同時間帯で1月クールに『家売るオンナの逆襲』を放送したものの、平均11.5%と予想外の苦戦を強いられた。もはら、水曜夜10時で安定した人気と数字を稼げるのは『水ダウ』のみといえる状況だが、その担い手である藤井氏に、死角はないのだろうか。

「藤井氏の立ち位置は、テレビ朝日で『ロンドンハーツ』『アメトーーク!』の2本を手掛けている加地倫三氏に似通っているものがあります。2人ともエッジの利いた番組を作っているのですが、ただ2本ともヒットさせている加地氏に対し、藤井氏のレギュラーは現在『水ダウ』のみ。以前、『クイズ☆タレント名鑑』もゴールデンで担当しましたが、2年で終了しています。つまり、ヒットクリエイターはまず1本当てることも大事ですが、2本目を成功させてこそとも言われています。真価が問われるのは実はこれからなのではないでしょうか」(業界関係者)

 実際的に、藤井氏は『水ダウ』に関しては編集はもちろんナレーション原稿書きから音楽の選曲まで担っている。2本目の成功のためにも、次を急がず、この番組だけに集中してほしいところだが……。
(村上春虎)

福山雅治支店長の無能ぶりはいつまで続く!? 脚本のズボラ化が止まらない『集団左遷!!』第5話

 スーツ姿の福山雅治が“いだてん”のように走りまくるサラリーマンもの『集団左遷!!』(TBS系)。福山演じる銀行マンは毎回のように詐欺師に狙われます。どうも騙されやすいカモ体質のようです。こんなに事件ばかり起きる銀行にお金を託す預金者たちは心配で堪りません。折り返しとなる第5話を振り返ってみたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 三友銀行の蒲田支店は半期で100億円のノルマを達成できないと即廃店、支店員たちはリストラとなってしまいます。ところが第4話で蒲田支店が「集団左遷」の窮地に立っていることを経済誌がスクープ記事にしたことから、逆に心優しいお客さまが預金を預けに殺到します。片岡支店長(福山雅治)のがんばりによってこの記事が掲載されたわけではなく、まったくの超ラッキーパンチです。蒲田支店のノルマはどんどん減っていきますが、金融ドラマがこんな棚からぼたもち的な展開でいいんでしょうか。

 片岡支店長とは岩盤浴仲間の三嶋社長(赤井英和)が自社ビルを持ちたいと20億円の融資を頼んできました。これが成立すればノルマの残りはわずか5億円です。活気づく蒲田支店ですが、そうは問屋が卸しません。大規模なリストラ計画を進める横山常務(三上博史)から左遷をほのめかされた本部の宿利部長(酒向芳)が、容赦なく蒲田支店を潰しに掛かります。宿利部長は支店統括担当なので、蒲田支店の情報はすべて把握済みです。宿利部長から後押しされた羽田支店が、契約寸前だった蒲田支店の案件を次々と横からさらっていくのでした。

 

視聴者の感情を弄ぶ、胸クソ展開

 羽田支店の金利は1.4%と、蒲田支店の1.8%より低いので、当然みんな羽田支店へと乗り換えます。しかし、三嶋社長だけは片岡支店長との信頼関係を優先し、宿利部長と羽田支店の担当者を追い返してしまうのです。何とも男気溢れる三嶋社長です。さすが、浪速のロッキー! ところが、片岡支店長は三嶋社長に20億円の小切手を渡したところで、ふいに背筋に悪寒を感じるのでした。

 人間関係を尊重する三嶋社長の温かい人柄で視聴者を感激させておきながら、いきなり三嶋社長は小切手を手に海外へドロンしてしまいます。第5話は三嶋社長への高額融資を蒲田支店で進めると高金利になることを心配する真山副支店長(香川照之)の顧客への思いやりと、片岡支店長がそれに同意して融資を諦める過程が大きな見せ場となっていただけに、「はぁ?」と言いたくなるような強引展開です。三嶋社長をさんざん善人として描いておきながら、伏線まったくなしで実は詐欺野郎でした……というオチはすっごく胸クソ悪いです。

 三嶋社長は蒲田支店に試練を与えるためだけに存在する、制作サイドのご都合主義の産物となっています。三友銀行から20億円を騙しとるのなら、蒲田支店にこだわらず、猫なで声に擦り寄ってきた宿利部長&羽田支店を騙せばよかったのではないでしょうか。三嶋社長がなぜ蒲田支店を標的にしたのか、次週きっちりと説明されることを待ちましょう。しかし、第4話では地面師集団にもう少しで騙されそうになるなど、片岡支店長は相変わらず脇が甘いです。こんなズボラー銀行員がトップなら、蒲田支店の廃店は致し方ないのではないでしょうか。

 福山雅治の顔芸にはずいぶん慣れたものの、銀行支店長としてのズボラーぶりが目に余ります。当然ながら脚本もズボズボです。ここ数話で出番が増えてきた蒲田支店の女性行員・藤枝(橋本真実)ですが、マンションに不審者が現われたと悲鳴を上げます。若手行員の滝川(神木隆之介)は「本部の嫌がらせでは?」と訝しむのですが、滝川たちが捕獲した不審者の正体は藤枝の元カレ(浅香航大)だった……という衝撃的につまらないネタでした。脚本家は何を伝えたかったのでしょうか。ただ第5話の尺を埋めているかのような意味のないエピソードです。

 司法サスペンス『検察側の罪人』(18年)で主演の木村拓哉や二宮和也の存在感を上回った舞台出身の演技派・酒向芳、現在公開中のコンゲームコメディ『コンフィデンスマンJP ロマンス編』で凄腕詐欺師を演じている小手伸也など面白いコマを持っていながら、どうもうまく生かし切れていません。神木隆之介もこのままではまったくの無駄遣い状態です。

「平均視聴率10%を守れなかったら、脚本家もディレクターも全員リストラ!」とリアル“集団左遷”をTBSが打ち出せば、少しはスタッフもヤル気を見せるのではないでしょうか。働き方改革が叫ばれていますが、「日曜劇場」においてはズボラな脚本をそのままOKすることが改革なら、とても残念に思います。

 

善と悪を演じ分ける三上博史の性格俳優ぶり

 慎重派だった真山副支店長も第5話ではすっかりズボラーとなり、唯一まっとうに映るのは敵キャラである横山常務役の三上博史だけです。三上がしっかりと嫌われ役を演じていることで、『集団左遷!!』は辛うじてドラマとしての体裁を保っているといえそうです。三上は池井戸潤原作『下町ロケット』のWOWOW版では佃社長役を好演しており、今回は真逆なキャラをケレン味たっぷりに演じてみせています。三上の性格俳優ぶりが再評価されれば、このズボラードラマの存在意義もあるかもしれません。「がんばらなくていいんです」と言っていた三上が、結果的にはいちばんこのドラマに貢献しています。

 リストラの危機にある蒲田支店、本部から優遇される羽田支店、同じ三友銀行の支店同士でのローテンションな争いが描かれた第5話でした。WOWOW版『下町ロケット』に主演した三上博史だけでなく、池井戸ブームを決定づけた高視聴率ドラマ『半沢直樹』(TBE系)で堺雅人を助太刀した赤井英和も、池井戸ドラマではない『集団左遷!!』では悪者扱いです。もしかすると、7月から鳴りもの入りでスタートする池井戸潤の書き下ろし新作ドラマ『ノーサイド(仮)』への当てこすりかな。同じTBSのドラマチーム同士でもバトルが生じているのかな。ついついそんなことを勘ぐってしまいます。まっ、ドラマが純粋に面白ければ、こんなことは考えずに済むのですが。

 さて、気になる視聴率は? 第1話13.8%、第2話8.9%、第3話10.1%、第4話は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でしたが、第5話は9.0%という数字でした。まぁ、視聴率ダウンは当然でしょうが、これから視聴率を二ケタに戻すための秘策を何か持っているのでしょうか。TBSの番組ホームページを覗くと、第5話で起きた大トラブルの顛末が第6話のあらすじであっさりと明かされています。番宣もかなりのズボラーです。奇しくも片岡支店長は蒲田支店のことを「泥舟」と自嘲気味に呼びました。ここまできたら、泥舟ドラマの成り行きを見届けたいと思います。

(文=長野辰次)

『集団左遷』福山雅治も絶賛した“クールなメガネ美女”の意外な正体って!?

 福山雅治主演のドラマ『集団左遷!!』(TBS系)の苦戦が続いている。初回こそ13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、好スタートを切ったものの、10連休の影響もあってか2話で数字が急落。その後も上昇の兆しが見えない。テレビ情報誌の記者が言う。

「TBSの日曜劇場は『-JIN-』『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など、ヒット作を量産してきたTBSの看板の枠です。新時代最初の作品ということで、福山雅治、香川照之、市村正親、神木隆之介、三上博史など、豪華ラインナップで勝負してきましたが、コメディタッチな展開はリアリティが薄く、それが数字に現れています。福山は前作の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)が大コケしましたから、是が非でも数字が欲しかったところでしょうが……」(テレビ情報誌記者)

 そんな中、出番は決して多くないもののジワジワと話題になっているのが、蒲田支店の窓口係を務める「藤枝薫」だ。藤枝は制服姿にメガネがトレードマークで、冷静沈着に仕事をこなすクール美女。彼女はいったい何者なのか? ベテランの芸能ライターが語る。

「藤枝薫を演じているのは女優の橋本真実です。現在35歳の橋本の芸歴は長く、もともとはエイベックスが仕掛けた深夜のアイドル発掘番組に出演し、そこから選ばれた5人で『MISSION』というアイドルグループでデビューしました。その番組の出世頭は、後に朝ドラでヒロインになる国仲涼子ですが、当時は橋本の方が人気がありましたね。ただMISSIONはブレイクできず、橋本はグループを途中で脱退して女優になりました。

 女優として顔と名前が一致する人はまだまだ少ないでしょうが、橋本は大ヒットしたドラマ『JIN-仁-』や、カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した『万引き家族』(2018)にも出演しています。『集団左遷』のイベントでも、福山雅治が『髪を束ねた姿がセクシーだった』と絶賛するシーンもありましたし、事務所も田中麗奈や中条あやみのいるテンカラットですから、一気に人気が出てくる可能性は十分あるでしょう」(芸能ライター)

 5話以降の巻き返しのカギを握るのは、クールなメガネ美女かも!?

綾瀬はるかにとって『いだてん』は『ぎぼむす』の番宣だった?

 5月12日に放送されたNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第18話の視聴率が8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。16話で大河史上最低の7.1%を記録したが、ワースト更新は免れたかっこうだ。

「18話は綾瀬はるか演じる主人公の妻が妊娠するなど、明るい内容だったことも視聴率にはプラスに働いたと思われます。同ドラマでは、綾瀬が肌見せするサービスカットもちょいちょい盛り込まれているのですが、起爆剤にまではいたっていない。2016~18年の主演ドラマ『精霊の守り人』も視聴率4~6%と爆死して終了しており、NHKからは『低視聴率女優』という評価をされてしまうかもしれません」(テレビ誌ライター)

 爆死ドラマに出演すれば女優価値も暴落してしまいそうだが、綾瀬にはその心配はまったくないという。

「5月14日発売の『フラッシュ』(光文社)が、昨年放送され最終回では視聴率19.2%を記録した『義母と娘のブルース』(TBS系)の続編が決定していると報じています。放送は秋で単発ドラマとなるようですが、再び大きな注目を集めることは確実。しかも、『いだてん』の第2部には『ぎぼむす』で綾瀬の娘役を好演した上白石萌歌が日本女性で初めて金メダルを獲った競泳選手・前畑秀子役で出演することが発表されています。視聴者は否が応にも『ぎぼむす』を連想するでしょうから、いい番宣になるのでは(笑)」(同)

 4月に発表された『第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ』の主演女優賞に輝いた綾瀬は、「何ということでしょう」「そのソリューションは……」など、放送から半年以上たっている『ぎぼむす』のセリフで場を盛り上げていたが、心はすでに続編に向かっているのかもしれない。

はあちゅうの「タクシー事件」で思い起こされる“あの女子アナ”との一触即発バトル

 作家でブロガーのはあちゅうが絶賛炎上中だ。

 発端は5月13日のTwitterにてツイートした内容。彼女がタクシーに乗った際、運転手はネット決済の方法がわからなかったようで「タダでいいよって言われたから、今日会った人たちにお裾分けしようと思って持ち歩いてた小夏を渡した。小夏で支払ってしまった…。いい人…。優しい世界…。」と、現金ではなくミカンで支払ったことを告白した。

「すると、ネット上では『現金がないならコンビニで金下ろせ』『タクシー会社控えて後で支払いに行くとか、支払い方法はいろいろあるだろ』と批判が続出。彼女は『嫌なコメントがたくさん来たので消しました』『やはりTwitterはおかしな世界…』と煽ったことでさらに炎上が拡大しています」(芸能記者)

 そんなはあちゅうといえば、過去に『ゴロウ・デラックス』(TBS系)に出演した際、同じくタクシーにまつわる話で外山恵理アナと一触即発のバトルを演じたこともあった。

「番組で、はあちゅうはデート後の男子のアフターケアがなっていない場合、『もう二度と会いたくない! 帰りのタクシー代も出なかったわ!』などと女子会で俎上に載せられると力説。すると、外山アナが『タクシー代をいただけるものだと思っているほうもおかしい』と反論し、緊張感あふれるトークが展開されました」(テレビ誌ライター)

 さらに、アラサー女子を困らせる思わせぶりな手つなぎ男子について語るくだりでは、険悪さが増幅。

はあちゅう「手だけ握られて、何なの? ってこっちは思ってる」
外山アナ「『なんなの?』って聞いてみれば?」
はあちゅう「それができたら苦労しないですよ」
外山アナ「舐められてんのよ、女の子が」

 と、一気に凍り付ついたような空気に。

「最後には、共感が薄かった外山アナに対してはあちゅうが『次回は外山さん用のを考えてきます』と煽ると、外山アナは彼女のおなかを指して、『このへんでいろいろ考えてそう』と言って、彼女の“腹黒さ”を揶揄。これにはMCの稲垣吾郎もあたふたするばかりでした」(同)

 外山アナが今回の「小夏事件」についてどう思っているのか聞いてみたいものだ。

はあちゅうの「タクシー事件」で思い起こされる“あの女子アナ”との一触即発バトル

 作家でブロガーのはあちゅうが絶賛炎上中だ。

 発端は5月13日のTwitterにてツイートした内容。彼女がタクシーに乗った際、運転手はネット決済の方法がわからなかったようで「タダでいいよって言われたから、今日会った人たちにお裾分けしようと思って持ち歩いてた小夏を渡した。小夏で支払ってしまった…。いい人…。優しい世界…。」と、現金ではなくミカンで支払ったことを告白した。

「すると、ネット上では『現金がないならコンビニで金下ろせ』『タクシー会社控えて後で支払いに行くとか、支払い方法はいろいろあるだろ』と批判が続出。彼女は『嫌なコメントがたくさん来たので消しました』『やはりTwitterはおかしな世界…』と煽ったことでさらに炎上が拡大しています」(芸能記者)

 そんなはあちゅうといえば、過去に『ゴロウ・デラックス』(TBS系)に出演した際、同じくタクシーにまつわる話で外山恵理アナと一触即発のバトルを演じたこともあった。

「番組で、はあちゅうはデート後の男子のアフターケアがなっていない場合、『もう二度と会いたくない! 帰りのタクシー代も出なかったわ!』などと女子会で俎上に載せられると力説。すると、外山アナが『タクシー代をいただけるものだと思っているほうもおかしい』と反論し、緊張感あふれるトークが展開されました」(テレビ誌ライター)

 さらに、アラサー女子を困らせる思わせぶりな手つなぎ男子について語るくだりでは、険悪さが増幅。

はあちゅう「手だけ握られて、何なの? ってこっちは思ってる」
外山アナ「『なんなの?』って聞いてみれば?」
はあちゅう「それができたら苦労しないですよ」
外山アナ「舐められてんのよ、女の子が」

 と、一気に凍り付ついたような空気に。

「最後には、共感が薄かった外山アナに対してはあちゅうが『次回は外山さん用のを考えてきます』と煽ると、外山アナは彼女のおなかを指して、『このへんでいろいろ考えてそう』と言って、彼女の“腹黒さ”を揶揄。これにはMCの稲垣吾郎もあたふたするばかりでした」(同)

 外山アナが今回の「小夏事件」についてどう思っているのか聞いてみたいものだ。

TBSの“次期エース候補”山本里菜アナ、ベンツ男性との同棲報道でイメージダウン必至!?

 TBSにとっては、なんとも頭の痛い事態になってしまった。同局が“次期エース候補”として育てていた山本里菜(以下、里菜)アナに、好ましくない熱愛スキャンダルが噴出したのだ。

 14日発売の写真週刊誌「FLASH」(光文社)によれば、4月下旬のある日、里菜アナは交際男性の都内のマンションから、赤いベンツのオープンカーの助手席にドヤ顔で乗って、彼氏と共に出発。栃木県内のアウトレットモールに到着し、手をつなぎっぱなしでショッピングを楽しんで、自宅に戻ったとされる。その後、里菜アナが、このマンションから帰宅した様子はなく、同誌では、同棲状態にあると報じている。

 お相手の男性は、里菜アナより、2学年上で、都内の有名私大出身の外資系金融機関に勤めるサラリーマンと特定されている。年齢的には彼氏も、かなり若いが、この男性が勤務する会社は、結果次第では若手でも年収が数千万円にも上るそうで、彼もベンツに乗れるほど稼いでいるのだろう。

 里菜アナは青山学院大学文学部在学時には、「ミス青山コンテスト2014」でファイナリストに残り、大手芸能事務所セント・フォースの若手部門スプラウトに所属し、タレント活動も行っていた。17年に入社すると、同10月から、『あさチャン!』に出演。18年1月より、1年目にして、『サンデージャポン』の7代目アシスタントに大抜擢された。同4月からは、人気バラエティ番組『爆報!THE フライデー』のアシスタントに起用されるなど、局側の期待の高さが伺える。

「『サンジャポ』のここ数年の歴代アシスタントは竹内香苗アナ、青木裕子アナ、田中みな実アナ、吉田明世アナといった、そうそうたるメンバーで、みんなこの番組をきっかけにエース級の女子アナに成長しており、いわば“出世コース”です。当然TBSは1年目ながら、将来有望な里菜アナを、その路線に乗せたかったはずなんです。ところが、いきなりの熱愛スキャンダルで交際どころか、同棲報道。しかも、お相手はベンツのオープンカーを乗り回すリッチマンとあっては、異性、同性問わず、かなり世のやっかみを買ってしまって、イメージダウンは免れないでしょう。里菜アナは『彼氏はいない』と言い張っていましたから、特に男性ファンはショックなはず。彼氏が乗っている車が、一般的な国産車なら、それほどダメージはなかったと思いますが、さすがにベンツの助手席でドヤ顔では、視聴者の庶民感覚とは大きなズレが出てしまいます。こうなってしまうと、TBSはせっかく“次期エース候補”として推したのに、それも難しくなったのではないでしょうか?」(女子アナウオッチャー)

 そうなってくると、同局は里菜アナに代わる、新たな“次期エース候補”をつくらざるを得なくなるが、そこで浮上してくるのが、6月3日から、『NEWS23』のサブキャスターに抜擢を受ける山本恵里伽(以下、恵里伽)アナだ。

 恵里伽アナは、里菜アナより、1年先輩で入社4年目。熊本県出身、明治大学文学部卒で、ハーフっぽいエキゾチックなルックスの持ち主。1年目から、『Nスタ』『はやドキ!』に出演。昨年10月からは、『ひるおび!』内のニュースも担当しており、主に報道路線を歩んできた。
「『NEWS23』では、2016年春のリニューアルに併せて、若手の皆川玲奈アナ、宇内梨沙アナを登用しましたが、視聴率が悪いため、二人ともブレークはできませんでした。その点、今度のリニューアルでは、テレビ朝日を退社したばかりの小川彩佳アナがメインキャスターに就任するとあって、話題性は抜群。恵里伽アナは、そのいいタイミングで起用されるのですから、否が応でも彼女にも注目が集まります。そのチャンスを生かすことができれば、恵里伽アナが“次期エース候補”に浮上してくるのは間違いないでしょう」(同)

 エース級の立場だった吉田アナがフリーに転向したことで、エース女子アナが不在のTBS。里菜アナが脱落するとなると、早々に、別の若手の台頭が望まれるところだ。
(文=田中七男)