堺雅人『半沢直樹』トップ独走、玉木宏&高橋一生『竜の道』は9.1%でワースト入り! ドラマ初回視聴率ランク

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、放送が遅れていた4月期ドラマ(民放、午後8~10時台)が、田中圭主演作『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレビ東京系、初回放送日未定)を除いて、ようやく初回を迎えた。予定通り4月に始まり、すでに最終回がオンエアーされた作品もあるが、あらためて春ドラマの初回視聴率を振り返っていきたい。

 堂々のトップを飾ったのは、7月19日に第1話が放送された堺雅人主演の『半沢直樹』(TBS系)で、世帯平均視聴率は22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。2013年放送の前作は、最終回で驚異の42.2%を叩き出し、7年ぶりの新シリーズも好発進となった。主人公・半沢直樹を演じる堺のほかに、上戸彩、香川照之、及川光博、片岡愛之助らが前作より続投し、今作で古田新太、市川猿之助、賀来賢人、尾上松也、今田美桜といった豪華キャストが仲間入りした。

 放送後、視聴者は「相変わらず『半沢直樹』は面白い」と盛り上がっていたほか、香川、片岡、市川、尾上という歌舞伎俳優陣が出演していることもあってか、「スーツを着た歌舞伎を見てるみたい」「歌舞伎俳優たちの顔芸がたまらない」と演技面も話題になっている。ひとまず、前作の初回19.4%を上回ったが、このまま高数字をキープできるだろうか。

 2位は、木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。約2カ月遅れで始まった第1話は17.0%を獲得し、18年に放送された前シーズンの初回15.7%超えを達成した。2~5話までは14%台とやや停滞するも、7月23日放送の6話で16.3%をマーク。同作は新型コロナの影響で撮影中断を余儀なくされたため、通常より少ない全7話で幕を閉じることに。30日放送の7話は、歌舞伎俳優・市川海老蔵がゲスト出演するが、前作の最終話17.3%の記録を更新できるだろうか。

 3位は、初回14.2%だったドラマ3作が同着。一足早く4月8日にスタートしたV6・井ノ原快彦主演『特捜9 season3』(同)に続いて、篠原涼子主演『ハケンの品格』(日本テレビ系、初回6月17日)と、多部未華子主演『私の家政夫ナギサさん』(TBS系、初回7月7日)の3作品だ。

 『特捜9』は初回以降も12~15%の2ケタを維持し、7月22日放送の最終回は今期自己最高の15.2%でフィニッシュ。『ハケンの品格』は2話にして11.9%にダウンしたものの、5話で13.1%に復調し、7月22日放送の6話は12.1%にとどまった。7月開始の『私の家政夫ナギサさん』は2話以降、12.8%、12.7%、12.4%で推移しており、微減しながらも12%台を保っている。

 なお、『特捜9』『ハケンの品格』は『半沢直樹』『BG』と同じく続編モノ。ほかにも、今クールは内藤剛志主演『警視庁・捜査一課長2020』(テレビ朝日系)や織田裕二主演『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)が同じく続編シリーズとなっている。

 下位3作品は『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)『行列の女神~らーめん才遊記~』(テレビ東京系)。中村倫也主演『美食探偵 明智五郎』は10.0%と2ケタの滑り出しとなるも、今期は比較的に高視聴率が並んだためワースト入りとなった。

 ワースト2位は、7月28日に始まった玉木宏主演『竜の道』で初回2時間スペシャルが9.1%。玉木と同世代の俳優・高橋一生との初共演作で、復讐に燃える双子の兄弟・竜一(玉木)と竜二(高橋)が、家族を奪った大企業に立ち向かっていくサスペンスとなっている。当初は4月14日スタートだったが、3カ月以上遅れての登場となり、その間は竹野内豊主演『素敵な選TAXI』(同、14年放送)の再放送と、吉川晃司主演の5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』がつないだ。ちなみに、『探偵・由利麟太郎』の初回は9.6%で、『竜の道』より好成績を残している。

 4月期の最下位は、鈴木京香主演『行列の女神』で、初回は5.1%。放送枠は18年4月に新設され、“働く人たち”がテーマの作品を送り出してきた「ドラマBiz」(月曜午後10時台)。しかし、同枠が視聴者に定着せず、ランキングでは初回視聴率・全話視聴率ともワースト3位以内が常連となっている。今作をもって同枠は撤廃され、後番組はバラエティを週替わりで放送する予定とのこと。

 なお、いまだ初回放送日時が明らかになっていない田中圭主演作『らせんの迷宮』だが、田中は『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)に出演中であり、9月開始予定の『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)ではHey!Say!JUMP・山田涼介とタッグを組むなど、多忙スケジュールが予想される。果たして、『らせんの迷宮』は無事に始まり、最終回までたどり着けるのか、今後の動向に注目が集まる。

【2020年春ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『半沢直樹』(TBS系・日曜午後9時、初回は7月19日) 22.0%
2位『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系・木曜午後9時、初回は6月18日) 17.0%
3位『特捜9 season3』(テレビ朝日系・水曜午後9時、初回は4月8日)14.2%
3位『ハケンの品格』(日本テレビ系・水曜午後10時、初回は6月17日) 14.2%
3位『私の家政夫ナギサさん』(TBS系・火曜午後10時、初回は7月7日) 14.2%
6位『警視庁・捜査一課長2020』(テレビ朝日系・木曜午後8時、初回は4月9日)13.3%
7位『MIU404』(TBS系・金曜午後10時、初回は6月26日) 13.1%
8位『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系・土曜午後10時、初回は6月27日) 11.2%
9位『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系・月曜午後9時、初回は4月13日) 11.1%
10位『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系・木曜午後10時、初回は7月16日) 10.2%
11位『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系・日曜午後10時30分、初回は4月12日) 10.0%
12位『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系・火曜午後9時、初回は7月28日) 9.1%
13位『行列の女神~らーめん才遊記~』(テレビ東京系・月曜午後10時、初回は4月20日) 5.1%

※7月29日時点で初回放送日が未定の田中圭主演『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレビ東京系)は、ランキング対象外とする。

山下智久、新曲初日売り上げ5万枚! ドラマ『THE HEAD』“世界タイアップ”も前作下回る

 山下智久のニューシングル「Nights Cold」が、7月14日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得。売り上げは5万106枚で、昨年6月発売の前作「CHANGE」の初日売り上げ枚数をわずかに下回った。

 新曲は、6月12日より配信が始まったHuluオリジナルドラマ『THE HEAD』のエンディングテーマに起用されている。同ドラマは山下もメインキャストとして出演し、全編英語かつオール海外ロケという過酷な現場に通訳やマネジャーもつけずに一人で参加。物語は、南極を舞台にした極限心理サバイバル・スリラーで、世界30の国と地域で同日公開されている。日本版公式サイトでは、「物語を観て疑わしいと思う人物の ”あやしい”ボタンを押してTweetで投票しよう」という視聴者投票の企画が実施されており、7月15日時点では主要キャスト11人のうち山下演じるアキ・コバヤシに断トツで票が集まっていた。

「山下は物語のキーパーソンになるそうで、それだけにエンディング曲『Nights Cold』への気合も十分なのでしょう。自身が手掛けた歌詞も作品の世界観を大切にしたとか。シングル発売にあたって、『僕自身、初めての世界タイアップという事で、本当にありがたく思っています。このタイアップのお話を聞いた時は、思わず涙してしまいそうなほど感激しました』『一人でも多く、世界中の人に聞いてもらえると嬉しいです』とコメントしており、思い入れのある1曲に仕上がったようです」(ジャニーズに詳しい記者)

 販売形態は初回生産限定盤A・B、通常盤の計3種類で、初回盤AのDVDは、ドキュメント映像「Breathe With Me In Iceland」が入っているほか、初回盤BのDVDには「Nights Cold」のミュージックビデオを収録。通常盤初回仕様では、山下が監督を務めたミュージックビデオを視聴できるシリアルコード付きチラシが封入されている。

「前作の『CHANGE』は、山下主演で昨年4月期に放送されたドラマ『インハンド』(TBS系)のオープニングテーマで、発売初日は5万1,441枚を売り上げていました。このリリース時は、CD封入のシリアルコードを使い、指定期間内に応募する『山下智久「CHANGE」スペシャルプレミアイベント』キャンペーンを実施していたため、ファンが早々に購入した結果、初日5,1万枚も売れたのだとみられます。ちなみに、山下にとって約5年半ぶりのシングルだった昨年2月発売の『Reason/Never Lose』は、初日3万7,251枚で3位に初登場。週間ランキングではSTU48の『風を待つ』(27万6,316枚)がトップに輝き、『Reason/Never Lose』は6万5,156枚で2位に終わっていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな山下といえば、昨年5月16日にジャニーズ事務所のタレントで初となる公式インスタグラムを開設。フォロワー数は510万人を突破し、これは日本の男性タレントの中で1位とも伝えられている(7月15日時点)。

「いまこそ安定した人気で活躍する山下ですが、2015年4月期の主演ドラマ『アルジャーノンに花束を』(同)は平均視聴率が8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケするなど、一時は伸び悩んでいた印象です。その前年の14年6月には、元KAT-TUN・赤西仁、元関ジャニ∞・錦戸亮と路上を歩いていた際、一般人と口論の末にトラブルに発展。“六本木スマホ窃盗事件”として報じられ、騒ぎになりました。しかし、18年には主演映画『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』が驚異的な大ヒットを飛ばし、19年リリースのシングルも初日5万枚台と、ソロアーティストとしては大健闘。インスタ解禁によって、ジャニーズファン以外のインスタユーザーなどからの注目度も上がっていますし、“スマホ窃盗”のダークなイメージもすっかり払拭できたのでは」(同)

 前作の「CHANGE」はオリコン週間ランキングで8.4万枚を記録したが、今作はこれを超え、初週で2ケタに届くだろうか?

 

宇垣美里がテレビから消えたワケ……田中みな実との「元TBSフリー女子アナ対決」に完敗の“厳しい現況”

 TBSを退社し、現在オスカー所属のフリーアナウンサーとして活動する宇垣美里が、美容脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の新CMに出演することが発表された。独立から1年1カ月、当初は、同じくTBSの局アナからフリーに転身した田中みな実と「どちらが芸能界で成功を収めるか」と比較する報道が続いていたが、初写真集が大ヒットし、女優業も活発な田中に比べ、現在の宇垣は「テレビで見かけなくなっている」(芸能ライター)という。古巣からは「宇垣が田中に負けることは、独立時点でわかっていた」(TBS関係者)という声まで聞こえてくる。

 田中は、昨年12月に発売した初写真集『Sincerely yours...』(宝島社)が、累計発行部数60万部という驚異的な記録を樹立。昨年10月期の『モトカレマニア』(フジテレビ系)や、現在放送中の『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)など、連ドラ出演も続いており、いまやアナウンサーの枠を超えた活動が目立っている。

「2月から『花王 ニベア』のCMに出演中の田中は、『ナショナルクライアントを抱える』という文句なしの超人気タレントに成長しました。一方の宇垣アナは、テレビ露出がほとんどなく、オフィシャルサイトの更新も、コロナ禍以前のイベント出演で止まっている。脱毛サロンのCMにしても、名前が知られている企業ではあるものの、一流タレントが率先してやりたがる仕事かと言われると微妙なところです。ただ、契約金は高額とされており、稼げてはいるのでしょう」(広告代理店スタッフ)

 確かに宇垣アナは独立後、目に見えてテレビ出演がなくなっているが、その原因は「TBSを激怒させたから」(前出関係者)といわれている。

「もともと社内で問題児扱いだったことに加えて、業界ではタブーとなる『独立直後に他局の番組に出演した』ことが、局上層部の怒りを買ってしまった。しかもその番組で、宇垣は事もあろうに『TBSの悪口』を口にしたのです」(同)

 TBS内で問題視されたのは、昨年7月放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)での宇垣の発言。人気コーナー「本音でハシゴ酒」に登場した宇垣は、かねてから一部で報じられていた「プロデューサーに激怒してコーヒーをぶちまけた事件」について言及し、「ぶちまけたのではなく、捨てた」と釈明。加えて「その出来事が外に出てる時点で『民度が知れるわ』みたいな感じ」と言ってのけたのだった。この発言には、TBSだけでなく他局の関係者も「ドン引きしてしまい、宇垣の起用を控える方針を取るようになったそう」(同)という。

 最近では、所属事務所であるオスカーから、米倉涼子ら人気タレントが続々退社しているため、ネット上では宇垣の今後を不安視する向きもある。

「オスカーの大量離脱の原因である“お家騒動”は、宇垣が移籍した昨年4月時点で、すでに業界内では明るみになっていたこと。そのため、このお家騒動による本人の活動への悪影響は特にないはずですが、それでも世間から『大丈夫なのか』と見られてしまうのは、やはり『独立後の活動がパッとしない』と思われているからでは」(同)

 こうして、現在のレギュラー仕事はTBS時代から続くラジオ出演と、雑誌のコラム連載のみとなった宇垣。1年前に描いた青写真は、果たしてどれだけ実現しているのだろうか?

テレビ界、ソーシャルディスタンスで4つの波紋――恋愛ドラマも「濃厚接触シーン廃止」?

 オーバーシュート(感染爆発)、ロックダウン(都市封鎖)、クラスター(集団感染)と新たなカタカナ語が飛び交っている昨今。その中で最も注目を集めているのはソーシャル・ディスタンス、社会的距離という言葉だろう。周知の通り、新型コロナウイルス感染予防のために他者と一定の距離を保つことで、2メートルとされている。だが、この2メートルは「最低限の距離」とする識者もいる。

 2メートルという距離は意識してみると意外に遠い。テレビ業界では、この距離をめぐって波紋が広がっているようだ。まず第一に、バラエティ番組で「無観客」が相次いでいる。『VS嵐』(フジテレビ系)『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)といった、観覧者のリアクションなどが場の雰囲気を作り上げていた番組でも無観客収録が始まった。さらに、4月16日放送の『ダウンタウンDX』(同)でも番組開始27年にして初の無観客収録が行われた。

 観覧客だけではない。2つ目の変化には、出演者への対応が挙げられる。

「各ワイドショー・情報番組は、司会や主要メンバー以外のテレワーク(在宅)出演が主流に。しかし、司会から振られないと発言しないコメンテーターや、発言が司会と同時になってしまうケースもある。このままこの状況が続けば、存在事態が『不要』と判断されて、そのままフェードアウトしてしまう人も出てきそうです」(テレビ業界関係者)

 もちろん単純にテレワークをするのではなく、いろいろ工夫や改善が見られる番組もある。

「『王様のブランチ』(TBS系)は、スタジオに同時に入るタレントの人数を2人に制限し、進行に合わせて順々に入れ替えるという手法を取り始めました。さらに18日放送のオンエアでは、なんと同番組の一般視聴者もリモートで生出演。タレントと一緒にVTRをワイプごしで見るという画期的な試みを取り入れてましたが、『斬新』という声の一方、『素人なんか見たくない』と不満がるユーザーもいるようです。また『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、もともとひな壇だったのが、おそらく上の出演者からの飛沫感染を防ぐためなのか、スタジオ出演者は同じ高さの椅子に座るようになりました」(芸能ライター)

 この『サンデー・ジャポン』のように、「ひな壇」を活用しているトークバラエティはどうなるのだろうか? 3つ目の問題は、こうした「ひな壇」番組だ。160人規模のタレントがひな壇に大集合し、クイズなどに挑戦する期首期末の人気番組『オールスター感謝祭』(TBS系)。こちらは今回の事態を受けて中止となったが、番組側はあくまで「延期」としている。

「トークが熱くなるあまり、ツバを飛ばすことで知られる明石家さんまの番組は気になりますね。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)のような集団によるトークも、かなり距離を取らざるを得なくなるのかもしれません。もちろん『行列のできる法律相談所』(同)や『アメトーーク!』(テレビ朝日系)なども、それなりの距離をあけなければならないでしょう」(放送作家)

 4つ目の問題はドラマ撮影だ。現在、ほぼ全てのドラマ撮影が一時中断しているテレビ界だが、ここで価値観の変換を求められるというのが「ラブストーリー」だという。

「恋愛ドラマはキスやハグ、時にはベッドシーンなど、濃厚接触のオンパレードです。これからの時代は、もしかしたら手を握るというシーンすらも非難されるかもしれない。そういう意味では1月クールにオンエアされ、ヒットした火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)こそ、人類最後の濃厚接触ドラマとして刻まれてしまう可能性もあります」(同)

 これはもちろん極端な推測だが、今後はラブシーンでは革新的な撮影手法が必要になってくるか、出演者に対し「陰性」の証明書提出を義務化するなどして撮影に臨まないと、非難が降り注ぐのではないだろうか。

 しかし、こうしたバラエティやドラマの制作姿勢に関し、前出のテレビ業界関係者は、こう警告する。

「コロナ禍の中、番組を作る上での非難を全て聞き入れていたら、テレビ局で放送するプログラムが何もなくなり、本当に首を絞めることになりかねない。『じゃあ再放送すればいいのではないか』という声もあるが、過去の名作ドラマも総集編や傑作選を流しているだけでは、実際に制作したことにはならないので、ギャラが入ってこないのです。もちろん、その危機的状況は観光業・飲食業も同様ではありますが」(同・関係者)

 このように、コロナ禍の中、なくなる危険があるのはテレビの世界だけではない。映画、舞台、ミュージカル、ライブ、格闘技の試合、屋内のスポーツ大会も同様だ。気づいたときにはもう、映画館やコンサートホールは永遠に使われない廃墟になっているのかもしれない。
(村上春虎)

『ケンミンSHOW』爆笑問題・田中『A-Studio』Kis-My-Ft2・藤ヶ谷、新MC投入にテレビ関係者の本音

 この4月、2つの番組に異変が起きた。まずは 『カミングアウトバラエティ!!秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)。番組を勇退したみのもんたに代わって爆笑問題・田中裕二が司会となり、続投する久本雅美とタッグを組むことに。さらには笑福亭鶴瓶が司会を務める『A-studio』(TBS系)にKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔が加入し、“ダブルメイン”体制に。いずれも、押しも押されもせぬ立派な長寿番組。ここにきて、番組に変化をつけた背景とは?

 『ケンミンSHOW』は、4月9日のオンエアから『ディスカバリー・エンターテインメント 秘密のケンミンSHOW極』に、また『A-Studio』は4月3日から『A-Studio+』にそれぞれ改題している。

「番組内容もリニューアルを図りました。『ケンミンSHOW』は、生まれも育ちも生粋の東京人である田中に向け、過去のオンエア回から選んだご当地情報をクイズにして出題する『ケンミン検定』が発進。また『A-Studio+』は、鶴瓶と藤ヶ谷が、それぞれ別の角度からゲストを掘り下げる『取材合戦』を展開しています」(芸能ライター)

 MCだけでなく内容もテコ入れした形だが、なぜリニューアルが必要だったのか? そこには番組の“諸事情”があるようだ。

「『ケンミン』の場合はグルメのほか、生活習慣の違いや方言など、とにかく日本のご当地事情をやり尽くしてしまい、明らかなネタ切れに陥っている。そこで、他県のことをよく知らない田中が、番組を学び直すというコーナーを設けることで、“尺埋め”しようとしたのでしょう」(放送作家)

 さらに『A-Studio』もマンネリに陥っているようだ。そもそもこの番組は、鶴瓶が“ゲストゆかり”の人に会いに行くことが、ポイントだという。

「ゲストへ事前アンケートを行ってから内容を作るトーク番組が多いのに対し、『ゲストが手ぶらで来れる』ことを狙ったのが『A-Studio』です。事前アンケートの代わりに、鶴瓶がゆかりの人から話を引き出す点が人気でしたが、結局、鶴瓶の『報告会』にしかならず、それが飽きられたせいか視聴率も低迷。ただ、このコンセプトは鶴瓶にとって肝煎りのもの。それゆえ、その根本は崩さないように、取材を“バトル”形式にしてパワーアップさせたのだと思います」(同・関係者)

 だがそんなリニューアルを“諸手を挙げて”歓迎とはいかないのが、続投となる久本であり、鶴瓶本人だというのだ。

「久本は、田中の力量にも不安を感じているはずです。田中は特にアドリブに強いわけでもなく、自ら笑いの空気を作れません。相方である太田光という猛獣をうまく支えているように見えますが、結局、彼の“口撃”にやり込められることもしばしば。また時事ネタを扱うニュースバラエティ番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)を担当しているものの、トレンドに疎い。ちなみに田中が『ケンミン』リニューアル1発目のオンエアで、『俺、この番組10年続けるよ』と意気込んだとき、隣にいた久本は何もリアクションしていませんでした。それが何よりの証拠でしょう」
(同)

 一方、鶴瓶の場合は、なんといっても「ダブル司会」としていきなり現れた藤ヶ谷に脅威を感じていることだろう。リニューアル一発目は星野源がゲストだったが、その意外なほどのトークスキルもさることながら、藤ヶ谷サイドにつく取材スタッフの下支えにも「なんでこんだけ力が入っているんだ!」と嫉妬。そもそもオープニングは、藤ヶ谷によるゲストの楽屋訪問から始まるだけに、自分のポジションに危機感を覚えるのは当然だろう。

 いずれにしても、番組のリニューアル後は数年で打ち切られてしまうことが業界の通例となっているだけに、この2番組の動向に注視していきたい。
(村上春虎)

竹内涼真『テセウス』1位で天海祐希惨敗、『10の秘密』『アライブ』ワースト入り! 1月期ドラマ視聴率ランク

 1月期の連続ドラマ(民放、午後8~10時台)がそれぞれ最終回を迎え、竹内涼真主演の『テセウスの船』(TBS系)が全話平均視聴率13.3%でトップに輝いた。2位には、同じくTBSで放送された上白石萌音主演『恋はつづくよどこまでも』が11.6%でランクイン。初回視聴率の順位では4位と6位スタートだった2作品が、最終的に上位に食い込む結果となった。

 首位の『テセウスの船』は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で連載されていたミステリー漫画をドラマ化した作品。平成元年に警察官の父親(鈴木亮平)が起こした連続殺人事件を解明するため、主人公・田村心(竹内)が奔走する「泣ける本格ミステリー」だ。あるきっかけから事件当時にタイムスリップした心が、父の冤罪を証明できるかどうか、話数を重ねるほどに視聴者の関心は高まっていった。また、原作者の東元俊哉氏が「原作と犯人が違う」と発表したことから、ネット上で「黒幕は誰なのか」と、推理合戦が盛り上がったことも視聴率上昇の一因だろう。

 初回は11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、視聴率ランキングでは4位にランクイン。1~5話までは11%台だったものの、6話で13.2%を記録した後は14~15%台をキープ。最終回は、シリーズ作の『科捜研の女』『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)を除く今期ドラマの中で最高の19.6%をマークし、全10話の平均は13.3%で、堂々の1位を獲得した。

 2位は、上白石と佐藤健が初共演した『恋はつづくよどこまでも』で、全10話の平均は11.6%。こちらは、円城寺マキ氏による同名コミックス(小学館)が原作のドラマ。医者の天堂浬(佐藤)に一目惚れした主人公・佐倉七瀬(上白石)が彼を追いかけて看護師になり、 5年越しに再会。新人ナースの七瀬が“ドS医師”の天堂に思いを伝え続ける姿を描いた「医療×愛×冒険」の物語だ。

 初回は9.9%と、1ケタで幕を切ったが、佐藤演じる天堂のドS・ツンデレぶりや、“胸キュン”な展開が反響を呼び、10%台が増加。7話で自己最高の11.9%を獲り、8話が12.1%、9話は14.7%と記録を更新し続けた。そして最終回は15.4%で有終の美を飾り、視聴者の間では「恋つづロス」「続編作ってほしい」という声も上がったほど。話題性で言えば今期ナンバーワンの作品となった。

 ベスト3位に滑り込んだのは、天海祐希主演の医療ドラマ『トップナイフ』(日本テレビ系)。初回は13.0%の高視聴率で、ランキングトップに君臨するも、徐々に10.6%(4話)、9.1%(5話)と下降していき、6~10話にかけては10~11%台を行き来した。1ケタは1回のみでなんとか持ち堪えたが、最終回も11.6%と初回超えはできず、全話平均11.3%でフィニッシュ。

 女優主演の医療ドラマという共通点から、当初は米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)と比較する声もあったが、視聴率だけ見れば『トップナイフ』が完敗だろう。

 続いては、視聴率に恵まれなかった下位3作品をご紹介。ワースト3位と2位はいずれもフジテレビ系のドラマで、松下奈緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』と、向井理主演『10の秘密』だった。『アライブ』は初回8.4%で始まり、初回視聴率ランクでもワースト2位。その後も5~8%と1ケタにとどまり、全11話の平均は7.0%に終わった。

 一方、『10の秘密』は後藤法子氏によるオリジナル脚本で、娘を誘拐された白河圭太(向井)が秘密を抱えた登場人物たちに翻弄される“ミステリー考察系”ドラマ。昨年春にヒットした『あなたの番です』(日本テレビ系)のように、ネット上で黒幕予想が飛び交うかと思いきや、「『10の秘密』はいつになったら面白くなるの?」「主人公の詰めが甘くて、とにかくツッコミどころ満載」「本当につまらないドラマ。好きな役者は出てるけど、ストーリーや演出がダメ」といったシビアな感想が相次いでいた。

 さらに第7話の最後には、ドラマがフィクションにもかかわらず、第2話・第3話の工事現場として使用されたマンションの名称が「実在するマンションブランドの名称と酷似しておりました」として、謝罪のメッセージを流すという制作上のアクシデントも。視聴率は、初回8.9%でワースト3位以内に入っていなかったが、『アライブ』と同じく全10話は2ケタに届かないまま終了。平均は6.9%だった。

 そして、今期の最下位は、小泉孝太郎が主演を務めた『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)で、全7話の平均は6.7%。こちらは、18年4月に誕生した「ドラマBiz」(月曜午後10時台)で放送され、初回の8.1%は、同枠の歴代最高視聴率を獲得。「ドラマBiz」の作品は、初回・平均それぞれの視聴率ランクでワースト3位以内が定番となっているが、今回の平均6.7%は、仲村トオル主演『ラストチャンス 再生請負人』(18年7月期)の平均4.9%を上回り、トップに躍り出た。惜しくも1月期の中で最下位になってしまったとはいえ、視聴率の獲れないテレ東の「ドラマBiz」においては、大健闘と言えるだろう。

 4月期の「ドラマBiz」は、鈴木京香主演の『行列の女神~らーめん才遊記~』が待機。女優主演の過去作『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(真木よう子主演、平均4.5%)と、『ハル ~総合商社の女~』(中谷美紀主演、平均4.2%)はいずれも平均4%台と伸び悩んでいたが、次作は今クールの良い流れに乗ってほしいものだ。

 4月期のTBSは、2013年に堺雅人主演で大ヒットした『半沢直樹』の続編や、絶好調だった『恋つづ』の枠(火曜午後10時台)に多部未華子主演『私の家政夫ナギサさん』が控えるほか、金曜午後10時台は綾野剛と星野源がタッグを組む『MIU404』が放送される。フジテレビは、月9ドラマが織田裕二主演『SUITS/スーツ2』で、ほかにも玉木宏主演『竜の道 二つの顔の復讐者』(火曜午後9時台)、石原さとみ主演『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(木曜午後10時台)というラインアップだ。

 『半沢直樹』『SUITS/スーツ2』のほかにも続編ドラマが待機中で、木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)と、13年ぶりとなる篠原涼子主演『ハケンの品格』(日本テレビ系)もあり、視聴率の行方に注目が集まりそうだ。また、ベテラン勢が多い中で、若手ジャニーズのSexy Zone・中島健人とKing&Prince・平野紫耀がダブル主演を務める『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)で、2人はどれだけ力を発揮できるのか、まずは初回放送に期待が高まる。

【2020年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】

1位『テセウスの船』(TBS系・日曜午後9時)全10話/13.3%
2位『恋はつづくよどこまでも』(TBS系・火曜午後10時)全10話/11.6%
3位『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/11.3%
4位『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系・月曜午後9時)全11話/9.9%
5位『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/9.8%
6位『知らなくていいコト』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/9.5%
7位『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系・金曜午後10時)全10話/8.9%
8位『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系・日曜午後10時30分)全10話/8.1%
9位『駐在刑事 Season2』(テレビ東京系・金曜午後8時)全7話/7.4%
10位『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系・木曜午後10時)全11話/7.0%
11位『10の秘密』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/6.9%
12位『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系・月曜午後10時)全7話/6.7%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。19年4月より通年放送された『科捜研の女』と、同10月から2クール連続放送だった『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)はランキング対象外とする。

 

『グッとラック!』“独占報道”も視聴率振るわず……立川志らくを“切れない”TBSの次なる打開策は?

 情報番組『グッとラック!』(TBS系)でMCを務める落語家・立川志らく。3月5日の生放送冒頭で、同日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が“志らくの妻と弟子の不倫関係”を報じた件について自らコメントしたが、業界関係者は「番組の危機的状況が強調されただけ」と指摘する。

「『文春』は、志らくの妻で元アイドルの酒井莉加が、志らくの弟子と不倫関係にあると写真付きでスクープ。同誌記者は2月、酒井と弟子が車の中でキスやそれ以上の“行為”を繰り広げる現場も目撃したといいます。一方、2019年9月から『グッとラック!』の司会に起用されている志らくは、番組で『私は妻を信じております』とコメント。実は、志らくの所属事務所・ワタナベエンターテインメントがテレビ局などに“報道自粛”を要請しており、今回の『文春』報道をきちんと扱えた番組は『グッとラック!』くらいだったため、局側は報道を独占することで“視聴率アップ”につながるのではと期待していたとみられます」(スポーツ紙記者)

 というのも、『グッとラック!』は初回から平均視聴率2.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とつまずき、以降も常に“視聴率不振”が取り沙汰されていた。

「今年に入ってからもその数字は壊滅的で、1月はほぼ2%台を推移。それが3月に入ってやっと、2日が3.4%、3日が3.0%、4日3.1%……と、ごく微増ながら持ち直していました。その流れで、5日は志らくの“独占コメント”を扱えたとあって注目が集まっていたのですが。結果は3.2%と、このところの通常回と変わらない低視聴率を記録しました。そもそも今回の報道は妻の不倫疑惑であって、志らく本人のスキャンダルではありません。取り扱いを禁止された他局にとっても『無理して扱うほどではない』というくらいのネタだった。『グッとラック!』の“独占報道”といえど、視聴率に反映するほどの効果はなかったようですね」(テレビ局関係者)

“身内スキャンダル”でも状況を変えられないことが浮き彫りになった『グッとラック!』だが、番組MCの志らくに責任を取らせることも難しいようだ。

「番組の視聴率が振るわないと、“打ち切り”の前に“テコ入れ”が行われ、司会者をチェンジするケースもあります。しかし、志らくは現在『グッとラック!』の司会をこなした後、続けて同局の『ひるおび!』にもコメンテーターとして出演しているため、簡単に“肩たたき”されるような立場ではないんです。そうなると、ほかの方法でテコ入れしないといけませんし、早ければ4月には何らかのリニューアルがあるのでは?」(同)

 TBSは、何か勝機を見いだせるのか――。

『恋つづ』好調のウラに佐藤健の“ドS”キャラ! 「共演者キラー」と関係者から恐れられていた過去

 上白石萌音が主演を務めるドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)が今夜、第8話を迎える。2月25日に放送された第7話は平均視聴率11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で自己最高を記録したが、「業界関係者の間でも、同作ヒットの立役者・佐藤健に注目が集まっている」(芸能ライター)という。

「今期は各局で“医療ドラマ”が放送されており、当初、医療現場を舞台にしたラブコメディーである『恋つづ』は苦戦が予想されていました。実際、初回平均視聴率は9.9%で1ケタ発進となりましたが、第2~4話は3週連続で10%超え。その大きな理由として、佐藤演じる医師・天堂浬の“ドSキャラ”が女性視聴者にウケていることが挙げられます」(同)

 病院で「魔王」と呼ばれる天堂は、主人公の新人看護師・佐倉七瀬(上白石)を翻弄する“イケメン医師”だが、ネット上では「佐藤にこの役がどハマりしてる」「ツンデレな佐藤が最高!」などと話題に。第5話は放送日が祝日だった影響か、9.6%まで落としたが、第6話で10.9%と巻き返し、第7話で初の11%台となる数字をマークした。

「『恋つづ』はストーリーよりも、佐藤本人とその役柄が人気を博している状況。佐藤といえば、最近こそスキャンダルも出ていませんが、2012年には『週刊文春』(文藝春秋)が元AKB48・前田敦子との合コン、14年にも佐藤主催の合コンをスクープしました。しかも後者では、佐藤が参加者の俳優・三浦翔平に目配せし、相手の女性に『ブース、帰れ!』とコールさせたという、ひどい内容でした」(週刊誌記者)

 世間的にはこれらのイメージが強かったであろう佐藤だが、業界からは“プレイボーイ”として恐れられていたとか。

「一時期は“共演者キラー”として名を馳せており、一部プロダクションは、佐藤との共演にはかなり警戒していたほどです。『恋つづ』の佐藤はハマり役として好評なだけに、本人サイドもスキャンダルが報じられないよう、気をつけているかもしれませんが……。かつての佐藤を知る芸能記者などは、『恋つづ』の舞台裏で何か起こる可能性があると予想する人も少なくありません」(芸能プロ関係者)

 番組最高視聴率を更新することはできるのだろうか。『恋つづ』の評価と、佐藤の動向に注目していきたい。

『恋はつづくよどこまでも』初回9.9%、ヒロイン・上白石萌音に「イライラする」「華がない」の声

 上白石萌音が主演を務めるドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の初回が1月14日に放送され、平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。ネット上では「相手役の佐藤健がかっこいい」との感想とともに、「主演は別の人がよかった」「健が主演だと思ってた」などの声も上がっている。

「同ドラマは、円城寺マキ氏の同名漫画(小学館)が原作で、上白石がヒロインの新人看護師・佐倉七瀬、佐倉が一目ぼれした憧れのドクター・天堂浬を佐藤が演じています。学生時代に偶然出会った天堂に一目ぼれし、看護師を目指した佐倉が5年越しに天堂と再会するも、思い描いていた人物とは真逆の“超ドS”だと判明。病院では『魔王』と呼ばれる天堂と、恋に仕事に邁進する佐倉とのラブストーリーになっています」(芸能ライター)

 しかし、上白石が主演を務めることについて、「ヒロインは別のキャストがよかった」「上白石は親しみやすいけど華がないんだよね」「いつまでも垢抜けないな~」との声が見受けられる。

「新人看護師の同期役には、子役時代から活躍している吉川愛や、『3年A組-今から皆さんは人質です―』(日本テレビ系)で話題になった堀田真由などがおり、ネット上では『ヒロインは吉川がよかったのでは?』『堀田や吉川の方が華がある』などと言われているんです。また、謎の美女として香里奈も出演していることから『香里奈がヒロインっていうのも見たかったな』などの声も上がっていましたね」(同)

 肝心の内容については、「ツッコミどころが多い。いくらコメディでもありえない」「ヒロインの新人看護師が医者との恋愛しか考えてなくて、イライラする」という否定的なものから、「コメディだから、深く考えないで見られて良い」などと肯定的なものまでさまざまだ。

「女性視聴者は、佐藤のドSっぷりにハマってしまった人が多かった様子。『かっこよすぎて、キュンキュンした』『健を見るためだけに、このドラマを見ると決めた』という声が多数見受けられました」(同)

 医療ドラマが乱立している1月クールの中では、“ラブコメディ”として展開する『恋はつづくよどこまでも』。これからのストーリーで、上白石は批判を吹き飛ばせるのだろうか。

木村『グランメゾン』12.7%で2位、ワースト入り『モトカレマニア』4.4%! 10月期ドラマ視聴率ランク

 テレビ朝日系で通年放送されている『科捜研の女』や、2クール連続の『相棒 season18』を除き、10月期の連続ドラマ(民放、午後8~10時台)が最終回を迎えた。平均視聴率で堂々の1位に輝いたのは、米倉涼子主演の人気シリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(同)。全10話の平均視聴率は18.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、秋ドラマだけでなく2019年の連ドラの中でも首位の高記録をマークした。

 12年に第1シリーズが始まった『ドクターX』。今回で第6シリーズとなり、米倉や内田有紀、遠藤憲一、岸部一徳といったお馴染みのメンバーに加えて、市村正親、ユースケ・サンタマリア、武田真治、清水ミチコ、オリエンタルラジオ・藤森慎吾、戸塚純貴、今田美桜らが仲間入りした。初回で20.3%と高視聴率を記録するも、以降は10%台で遷移。シーズン内の最高が20.3%、最低は5話の15.9%だった。

 10月期・年間でもトップに君臨した『ドクターX』だが、ドラマ自体の人気度は低下傾向にある。単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)の数字で見ていくと、第2~5シリーズは平均20%台をキープしていたものの、今期は過去最低の平均18.9%(第1シリーズ)をも下回り、自己ワーストを更新してしまった。

 ベスト2位は、木村拓哉主演の『グランメゾン東京』(TBS系)で、全11話の平均は12.7%。こちらは、ある事件をきっかけに失墜したフランス料理の天才シェフ・尾花夏樹(木村)が、仲間とともにミシュランの三ツ星獲得を目指して立ち向かう姿を描いた“大人の青春”ストーリー。鈴木京香、沢村一樹、及川光博、尾上菊之助、Kis-My-Ft2・玉森裕太ら豪華キャストの共演も話題を呼び、初回は12.4%でスタートした。

 最終回の放送後は「めちゃくちゃ最高のドラマだった」「毎週笑えて泣けて、心を動かしてくれるドラマだった。絶対に続編を作ってほしい」「日本中がキムタクに惚れ直すドラマだった」と絶賛の声が続出。8話で自己ワーストの11.0%を獲るも、最終回は16.4%の最高記録で有終の美を飾った。

 ベスト3位に入った高畑充希主演の『同期のサクラ』(日本テレビ系)は、平均10.9%でフィニッシュ。17年7月期の『過保護のカホコ』制作チームが集結し、主演の高畑と脚本家・遊川和彦が再タッグを組んだ作品。初回は8.1%で、ランキングも13位中8位という中途半端な結果だったが、この後は9~12%台と徐々に2ケタが増え、最終回は自己最高の13.7%で幕を閉じた。

 10月期の下位3作品は、初回視聴率ランキングと同じ順位と顔ぶれが並んだ。ワースト3位は、名取裕子&麻生祐未がバディを組む痛快サスペンスエンターテインメント『特命刑事カクホの女2』(テレビ東京系)で、全7話の平均は5.1%だった。放送時間帯は金曜午後8時台で、7月期は小泉孝太郎主演の『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ SEASON4』が6.5%(全8話)で終わったが、今回はこれよりダウン。4話は3.8%という深夜ドラマ並みの数字を記録しており、次シーズンを制作するとなれば、リスク覚悟の戦いになるのかもしれない。

 ワースト2位は、新木優子&高良健吾がW主演を務めた『モトカレマニア』(フジテレビ系)。初回は5.6%で始まり、全9話の平均は4.4%で終了。15年にEXILE・AKIRA主演で放送された『HEAT』(フジ系)の6話でマークした歴史的な低記録・2.8%には届かなかったものの、4話で自己ワーストの3.0%を獲ってしまうなど、放送中から打ち切りがささやかれるように。以降も4%台が続き、最終回も上昇することなく、4.2%で大敗を喫した。

 ワースト1位になったのは、初回4.5%スタートだった中谷美紀主演『ハル ~総合商社の女~』。放送枠は、毎クール最下位が定番になりつつあるテレビ東京の「ドラマBiz」(月曜午後10時台)の作品で、全8話は全て3~4%台。平均は4.2%で、反町隆史主演の7月期『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』の平均3.8%はわずかに上回った。20年の1月期は、同局の『警視庁ゼロ係』でも主人公を演じる小泉主演の『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』が始まるが、果たしてこちらはヒット作になるだろうか?

 20年1月期のフジ系では、月9枠で18年に放送された『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』の続編が控え、前回の平均10.6%を超えられるかが見もの。一方で、向井理主演の本格サスペンスドラマ『10の秘密』、松下奈緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』の可能性は未知数であり、ひとまず初回視聴率に注目が集まる。

 TBSは、日曜劇場枠が竹内涼真主演『テセウスの船』で、上白石萌音×佐藤健によるラブコメディ『恋はつづくよどこまでも』や、伊藤英明が僧侶でありながら救命救急医でもある異色の役柄を務める『病室で念仏を唱えないでください』と、バラエティに富んだラインアップ。吉高由里子が週刊誌記者の主人公を演じる『知らなくていいコト』、天海祐希主演『トップナイフ―天才脳外科医の条件―』(ともに日本テレビ系)も、視聴率ランキングの上位候補作だろう。初回放送を心待ちにしたい。

【2019年秋ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】
1位『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全10話/18.4%
2位『グランメゾン東京』(TBS系・日曜午後9時)全11話/12.7%
3位『同期のサクラ』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/10.9%
4位『シャーロック』(フジテレビ系・月曜午後9時)全11話/9.8%
5位『まだ結婚できない男』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/9.3%
6位『俺の話は長い』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/8.5%
7位『G線上のあなたと私』(TBS系・火曜午後10時)全10話/7.7%
8位『4分間のマリーゴールド』(TBS系・金曜午後10時)全10話/7.4%
9位『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系・日曜午後10時30分)全10話/6.9%
10位『特命刑事カクホの女2』(テレビ東京系・金曜午後8時)全7話/5.1%
11位『モトカレマニア』(フジテレビ系・木曜午後10時)全9話/4.4%
12位『ハル ~総合商社の女~』(テレビ東京系・月曜午後10時)全8話/4.2%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。19年4月より通年放送中の『科捜研の女』と、10月から2クール連続で放送する『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)はランキング対象外とする。