「Olive」は彼方へ――ロリ服東大生・大石蘭、少年装・嵯峨景子が体現する、「擬態としてのファッション」

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左から、嵯峨景子氏、大石蘭氏、高橋律子氏

 1月18日、原宿VACANTで開催された『少女文化研究のリアリティ~100年変わらないもの、刻々と変化するもの』。この日は、金沢21世紀美術館キュレーターで同美術館で雑誌「Olive」(マガジンハウス)の展覧会も開いた40代の高橋律子さん、由里葉名義でNEW ATLANTISというアクセサリーブランドを手がける30代の文化史研究者・嵯峨景子さん、そして今春幻冬舎より『妄想娘、東大をめざす』を刊行する20代のライターの大石蘭さんの東大卒女子三世代が公開鼎談を展開した。

 トーク自体は、それぞれの「少女文化」に対するスタンスが違い、スイングしなかったのだが、それが文化系女子の世代による感性の変容を浮き彫りにしていて、逆に面白かったので今回はそれについて記すことにする。

女子カルチャーの新局面? ギャル系・カワイイ系でもない1990Xとは

<p> 1990年代生まれの女の子と、1990年代のガーリーカルチャーを共演させた“ジェネレーションギャップ氷解マガジン”「1990X」(プレビジョン)が、発売以降話題を呼んでいる。表紙には、SKE48・松井玲奈(91年生まれ)が、当時カルチャーシーンに強い影響力を持っていたソニックユースのロックTに身を包み登場。ほかにも、ポニーテール写真集で人気の佐野ひなこ(94年生まれ)がヒステリックグラマーを初めて着てみたり、「H」(ロッキング・オン)や「Olive」(マガジンハウス)など、90年代に一世を風靡したカルチャー雑誌をまるでアナログレコードのように収集する女子大生・鵜川カナ(91年生まれ)が、そのコレクションをガイドするなど……! もしや、ガールズカルチャーは、新しい局地へと突入したのか? 果たして90年代生まれの女子の実像とは?</p>