『R-1』ファイナリストも苦悩……芸人たちの“バイトの辞めどき”は?

 23日深夜放送(関西地区は20日)の『おかべろ』(フジテレビ系)において『R-1ぐらんぷり2019』(同)のファイナリストメンバーが登場した。優勝を果たした霜降り明星の粗品のほか、準決勝まで勝ち残った相方のせいや、唯一無二のかつら芸の松本りんす、13年に同番組で優勝している三浦マイルドのほか、おいでやす小田、こがけんが登場した。

 番組ではアルバイトの話になり、ロンドンブーツ1号2号の田村亮から「バイトとかやってたりとかは?」と問われると、松本はいまだ水道メーターの検針バイトをしていると話した。『R-1』決勝のあとに、雨の中で仕事をしながら、マネージャーにLINEで「そろそろバイト辞めようかな」と投げかけたところ、2秒後くらいに「落ち着いてください!!!」と返信が来て、必死に止められたようだ。まだ、そういう段階にはないということなのだろう。

 さらに、こがけんも『R-1』決勝に残るまでの仕事は「月2回のノーギャラライブ」のみであり、もっぱらアルバイトが中心の暮らしだった。だが決勝進出が決まったことでバイトを辞め、優勝も逃したため「今、芸人人生で一番お金がないです」と苦労話を語り、笑いを誘っていた。

 芸人とアルバイトは、切っても切れない関係にある。バイきんぐの小峠英二は『キングオブコント2012』(TBS系)で優勝を果たしブレークするも、当日の朝まで害虫駆除のアルバイトに出かけていた。『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で、合体ネタで爪痕を残したトム・ブラウンも、フィナリストの中で唯一アルバイトをしているコンビだった。しかもバイト先が番組スポンサーであるコンビニのファミリーマートという偶然も話題になった。

 ひとまずバイトを辞め「芸人の収入1本で生活」が、売れたかどうかの、ひとつの判断基準となりそうだ。

(文=平田宏利)

『R-1』ファイナリストも苦悩……芸人たちの“バイトの辞めどき”は?

 23日深夜放送(関西地区は20日)の『おかべろ』(フジテレビ系)において『R-1ぐらんぷり2019』(同)のファイナリストメンバーが登場した。優勝を果たした霜降り明星の粗品のほか、準決勝まで勝ち残った相方のせいや、唯一無二のかつら芸の松本りんす、13年に同番組で優勝している三浦マイルドのほか、おいでやす小田、こがけんが登場した。

 番組ではアルバイトの話になり、ロンドンブーツ1号2号の田村亮から「バイトとかやってたりとかは?」と問われると、松本はいまだ水道メーターの検針バイトをしていると話した。『R-1』決勝のあとに、雨の中で仕事をしながら、マネージャーにLINEで「そろそろバイト辞めようかな」と投げかけたところ、2秒後くらいに「落ち着いてください!!!」と返信が来て、必死に止められたようだ。まだ、そういう段階にはないということなのだろう。

 さらに、こがけんも『R-1』決勝に残るまでの仕事は「月2回のノーギャラライブ」のみであり、もっぱらアルバイトが中心の暮らしだった。だが決勝進出が決まったことでバイトを辞め、優勝も逃したため「今、芸人人生で一番お金がないです」と苦労話を語り、笑いを誘っていた。

 芸人とアルバイトは、切っても切れない関係にある。バイきんぐの小峠英二は『キングオブコント2012』(TBS系)で優勝を果たしブレークするも、当日の朝まで害虫駆除のアルバイトに出かけていた。『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で、合体ネタで爪痕を残したトム・ブラウンも、フィナリストの中で唯一アルバイトをしているコンビだった。しかもバイト先が番組スポンサーであるコンビニのファミリーマートという偶然も話題になった。

 ひとまずバイトを辞め「芸人の収入1本で生活」が、売れたかどうかの、ひとつの判断基準となりそうだ。

(文=平田宏利)

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」

 3月に行われた『R-1グランプリ』(関西テレビ系)決勝で、観覧客からひときわ大きな悲鳴を引き出したのが、人力舎所属の岡野陽一だ。「鶏肉に風船をつけて飛ばす」という衝撃的なネタで話題を呼んだ岡野は、1,000万円の借金を抱えながらギャンブル好きな“クズ芸人”でもある。その独特すぎる金銭感覚とは――。

――まずは今年の『R-1ぐらんぷり』決勝進出、おめでとうございます。敗者復活から勝ち上がって、見事「鶏肉を空に返す」ネタを披露されました。非常におもしろかったのですが、会場では悲鳴も、かなり上がっていましたね。

岡野 そうですね……あのー、本当に変な話なんですけど、うっかりチンコ出ちゃったのかと思いました。急に悲鳴が上がったので「あれ!?」って。でも、仕方ないですよね。冷静に考えたら、ちょっと気持ち悪いですもん。分析すると、ガチもんだと思われたんだと思います。お客さんは僕のことを当然知らないわけだから、ガチっぽい服を着たおじさんが敗者復活から来て、急に生の鶏肉を飛ばしたら、そりゃ悲鳴ですよ。いろいろ言われてますけど、それでいいと思いますし。

――あのネタは、『マイナビラフターナイト』(TBSラジオ)の昨年のチャンピオン大会でも披露されていました。ラジオで聞いたとき、「おもしろいけど、このネタは一体なんだ?」と思ったのを覚えています。

岡野 ラジオで聞くと、自分でも意味がわかんないですね。ただただ鶏肉飛ばしてるだけですから。2年くらい前にコンビを解散してピンになったときに作った、最初のネタのひとつなんですよ。1回だけライブでやったんですけど、そのときはセリフなしで音楽だけでやった気がします。『ラフターナイト』チャンピオン大会に出させてもらったのに、とにかくネタがなくて、「やばいやばい」って、そのネタを掘り起こしてきてセリフを入れて。大会当日の朝に完成しました。

――そんなギリギリに。

岡野 「鶏肉飛ばそう」と思って、とにかく風船と鶏肉を買って。飛ばす仕組みが自分でもいまいちわからなかったから、入り時間から本番までずっとその調整をしてました。とにかく飛びさえすれば時間がもつだろう、と。『ラフターナイト』では運良くウケましたけど、正直ネタにはなってなかったです。そこから『R-1』ではボケを足したり、いろいろ変更しています。

――そもそも、なぜ鶏肉を飛ばそうと思ったんですか?

岡野 飛ばすというか、「空に返してあげる」です。かわいそうだからですよ。そうに決まってるじゃないですか(笑)。

――でも、ニワトリって飛ばないですよね?

岡野 いや、もともとは屋根くらいの高さは飛べたんですよ。人間が家畜として飼ってから飛ぶ機能を失ったっていうのが、調べたら出てきたんです。最初はそれもネタに入れてたんですけど、「俺が言っても説得力ないし野暮だな」と思ってやめました。人間を敵に回しちゃいますし。

――なるほど、そのあたりは背景があるんですね。ちなみにいま、ネタの数はいくつくらいあるんですか?

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」の画像2

岡野 「鶏肉」入れて4つですかねぇ。パチンコのネタと、「大阪のおばちゃん」っていうネタがあります。あ、3つですね。あとは、ちょっとだけ面白くないネタが何本かあります。ピンのネタが難しいんですよね。なかなかつくれないんですよ。

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」の画像3

――去年はライブやネタ番組で「小学生にパチンコを教えるおじさん」のネタをよく観た覚えがあります。

岡野 よく知ってますね。もう自分でできるんじゃないですか?(笑)

――いえ、できないです(笑)。以前、『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)に出演されたとき、「ネタを作ろうと思って3万のホテルにカンヅメしたのに、何もしないで寝た」という話をしていましたよね。あれはすごい衝撃でした。

岡野 やっぱり家はできないんですよ。寝ちゃうし、テレビもあるし。それでマンガ喫茶に行ってみたんですけど、マンガ読んじゃうんですよね。「じゃあ」ってことでファミレスに行っても、家の近くだと「家でやったほうが浮かぶんじゃないか」とか理由つけて帰っちゃうんです。それでたまに遠くの、八王子のファミレスとか行ってみるんですけど、でもねぇ、やっぱり帰っちゃんですよ、タクシーで。

――タクシーで!

岡野 それでいろいろ考えた結果、ホテルしかない、と。3万円の、東京タワーが見えて夜景が綺麗なホテルに泊まりました。

――ビジネスホテルじゃないんですね。

岡野 1万円以下だと、僕は絶対帰っちゃうんですよ。だって八王子からタクシーで帰っちゃうんですから。なので3万円も負荷をかけたら絶対つくるだろうと思ったんです。でもねぇ……ダメですね。3万円のホテルは、ベッドが違うんですよ。だから寝ちゃったな~。自分に甘いんでしょうね。

――以前にテレビ番組で話していた、「朝起きられないから、目覚ましがわりで起床時刻に寿司の出前が届くように頼んでおく」というのも印象に残っています。借金がある人とは思えないお金の使い方だな、と。

岡野 借金があるので、お金がすごく好きだと思われてるんですけど、逆なんです。お金は嫌いというか、どうでもいい。だからお金で済むことはお金で済ませたい。出前もそうですね。だって、どうしても起きられないんだから、仕方ない。それと出前はケータイ払いにしてるので、その日は一銭も払わないでいいし。

――月末の自分が払う、と。

岡野 エグいですよ。ケータイ代、4~5万円いきますもん。最悪ですよ。だからダメだとは思ってるんですけどねぇ、あとのことを考えられないんですよね。

――「お金で済むことは、お金で済ませたい」というのは合理的な考え方だと思います。でもそれって、お金持ってる人が言えることだと思いますが……。

岡野 そっか、たしかにそうですね(笑)。

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」の画像4

――結局いま借金は総額1,000万円なんですか?

岡野 うーん、人に聞かれたらそう答えてるんですけど、リアルに言うと1,500万円くらいあってもおかしくないです。私が管理している状態じゃないというか、総額を把握している人はこの世にいないので。お金の揉め事が嫌なので、向こうの言い値で返すと決めてるんです。でも1,000万円は確実にありますね。

――ツイッターを見ていると、最近“三重の大口”のご友人に一括返済されたそうですね。

岡野 そうなんです。「好きな人ができて結婚したい」ということだったので、返しました。返したときは、お互いちょっと悲しかったです。友人がちょうど三重から東京に来ていたので、品川で受け渡しをしたんですけど、「これで終わっちゃうんだね」って、恋人たちの別れみたいになりました。10年くらい借りてましたから、10年付き合った人と別れるときと同じ気持ちだったと思うんですよ。お互い、なぜか恥ずかしくて目を見られない、みたいな。でも返せてよかったです。これで返せなかったら本当にヤバい人になっていた。そこをギリギリ守っているっていう自負があるから、借りられる。

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」の画像5

――その返済費用はどうやって捻出したんですか?

岡野 新たに三鷹の大口の友人から借り換えをしました。そのおかげで、毎週木曜の人権が失われました。

――人権が……?

岡野 無利子・無担保で貸していただいた代償に、木曜日を差し出してるんです。おかげで私は1週間が6日になりました。

――あれ、でも今日は木曜日ですよね? 大丈夫なんですか?

岡野 仕事が入ったので、明日に振替になりました。今日は人権があります(笑)。

――人権って振替が効くんですね……。なんというか、お金との付き合い方が非常に独特ですよね。「クズ芸人」といわれることも多いですが、謎の清々しさを感じます。以前に『空気階段の踊り場』で言っていた「借金100万円くらいのヤツがいちばんたちが悪い」という理論もおもしろかったです。

岡野 あぁ、“ランカー”の話ですね。「俺は100万借金がある。30万なんて借金じゃないよ」みたいなヤツを見ると、許せないんですよ。借金があることを誇りに思ってる。僕もそう見えちゃうのかもしれないですけど、それはダメですよ。そもそも、100万くらいは余裕で回るんです。(小声で)300万くらいから、怖いですよ。単純に、返せなくなりますから。

――経験に裏打ちされた感覚ですね。もはや300万円どころではないですし。

岡野 僕は人に恵まれていて、友人からしか借りていないので1,000万円まで来ました。本当に良い債権者様に出会いましたね。最近、ツイッターで知らない人から「僕も借金があって苦しいです」みたいなDMが来たんです。少しやりとりをしていたら、「もしよろしかったら、岡野さんの債権者を紹介してくれないか」と言われて、それは怒りました。「お前の債権者様じゃないぞ」って。やっぱり信頼関係が大事ですから。債権者様も貸してうれしい……貸してうれしいってことはないですけど、何かのメリットを返せないと。「こいつに貸しててよかったな」と思われるのがベストです。

――世間では「借金があること自体が気を滅入らせる」とも聞くんですが、岡野さんはそんなことはなさそうですね。

岡野 そうですね。冷静に考えたら、マジでキツいんですよ、たぶん。ちゃんと向き合っちゃダメなことって、人生であると思います。変な話、僕は借金してるのが自分じゃないと思ってる感覚があるんですよね。「こいつ、めっちゃ借金あるな」って自分のことを思ってるというか。お堅い方からは怒られると思いますけど、いちばん優しくしないといけないのは自分じゃないですか。だから僕は自分へのケアを怠りません。家にいるときまで畳の上で膝抱えて「借金どうしよう」って思ってると、そういう人間になっちゃうんですよ。だから僕は家では“借金がない生活”をしてます。間接照明つけて、ソファでデカいテレビを観てますから。玄関のドアを一歩出たら借金がありますよ? でも家にいるときは、ない。そうすることでバランスをとってます。もちろん、お借りしてることは申し訳ないと思ってますけど。

――『R-1』で優勝していたら、賞金を返済に当てる予定はあったんですか?

岡野 タバコ1,000カートン買うと決めてました。500万円だと全額返せないんですよ。返済の優先順位を付けないといけなくなっちゃうから、それを避けたくて。タバコ1,000カートンなら、みんなが平等にちょっと嫌な思いをするだけですから(笑)。

――いつか完済できるといいですね。

岡野 返したらいろいろやりたいこともありますからね。まずは犬を飼いたいです。

――どんな犬を?

岡野 ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーにしましょうかねぇ。

(構成=斎藤岬/写真=鈴木渉)

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」の画像6

■岡野陽一(おかの・よういち)
1981年、福井県生まれ。2008年から16年まで、コンビ「巨匠」で活動。『キングオブコント』2014・2015決勝進出。現在、Abema TV『矢口真里の火曜TheNIGHT』にレギュラー出演中。
https://twitter.com/kyoshouokano

松本人志『R-1』客批判の裏にあった『4時ですよ~だ』時代のトラウマとは?

 10日に行われた『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)の演出が物議をかもしている。生放送で行われた決勝戦では、観客の笑いや、さらに悲鳴などが強調されていたのだ。これにダウンタウンの松本人志が「R-1の客。。。」と意味深ツイートを行い話題となっている。詳細は語られていないものの、『R-1』の観客と演出を暗に批判する内容であると見られる。松本の発言には大阪時代のあるトラウマが影響していると見る声もある。

「ダウンタウンは東京進出前は関西でアイドル的な人気を誇っていました。特に平日夕方の生放送である『4時ですよ~だ』(毎日放送)では、女子中高生たちが番組を見たいがために自宅に帰るため、放課後の路上から10代女子が消えたといわれるほどの社会現象となりました。放送期間は1987年4月から89年9月までのわずか2年半、さらにダウンタウンは89年3月までの2年間以降は不定期出演となりましたが、伝説の番組といわれています」(放送作家)

 ただ、松本にとってこの番組に対してあまり良い思い出はないようだ。

「とにかく、キャーキャーといわれるだけで『誰もネタを聞いていない』ことに激しい不満を持ったようですね。東京進出後の松本が作り込んだコント番組ともいえる『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)や、静かな笑いを追求する『一人ごっつ』(同)を立ち上げていったのは、そうしたトラウマがあったがゆえかもしれません。『4時ですよ~だ』と同系統の公開生放送番組である『笑っていいとも!』(同)の観客に対しても『声援がありすぎて横の人間の声も聞こえなかった』と述べています」(同)

『R-1』は『M-1』以上に場の空気に結果が左右されるともいえる。芸人の気持ちがわかるからこそ松本としては苦言を呈したかったのかもしれない。

(文=平田宏利)

霜降り明星・粗品『R-1』優勝も、「ピン芸人潰し」「粗品を売り出したいだけ」とブーイングの嵐!

 ピン芸人ナンバーワン決定戦『R-1ぐらんぷり』の決勝が3月10日に開催され、セルライトスパ・大須賀健剛(34)、だーりんず・松本りんす(41)、そして霜降り明星・粗品(26)がファイナルステージに進出。ファイナルでは大須賀と粗品が同点だったが、規定により、粗品が優勝。粗品は昨年の『M-1グランプリ』に続いて連覇を達成し、ひとり芸においても高い実力を備えていることを示した。

 だが、粗品をはじめ、ファイナルに進出した芸人が全員コンビ芸人であったことに納得のいかないお笑いファンも多く、ネット上では「ピン芸人のための大会が、ピン芸人潰しになった」や「露骨に粗品を売り出したいだけの大会」など不満の声も多く上がっている。

「『R-1』はもともと、“ピン芸人ナンバーワンを決める”ということが開催趣旨であり、暗黙のルールでもあります。日頃スポットが当たりにくい、若手のピン芸人が名を売る絶好の機会でもあるので。過去には博多華丸・大吉の華丸やチュートリアルの徳井義実なども優勝・上位に食い込んでいたこともありましたが、コンビ芸人には『M-1』などほかに活躍できる場が多くありますからね。本来であれば、出場は控えたほうがいいかとは思います」(お笑いライター)

 特に批判が集中している霜降り明星は、上記のように『M-1』で優勝、東京進出も決まっている全国区の漫才コンビ。今さら『R-1』に出場しなくてもいいように思えるが……。

「相方のせいやとコンビを組む前にピン芸人として活動していた粗品は『ピン芸人には敬意を払っています』と言うように、ひとり芸にこだわりを持っているのは確かです。まあ、敬意があるのであれば、せめて新ネタ盛りだくさんで見たかったですけどね」(同)

 すでに売れっ子だけにやっかみの声も多いということだろうか。とはいえ、史上初の『M-1』と『R-1』の連覇を達成した粗品の実力は確かなもの。さらなるブレイクを期待したい。

有吉弘行が『R-1ぐらんぷり』にチクリ「優勝しても売れない……」

 10日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、同時間帯に放送中だった『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)について語られた。

 有吉は「『R-1』って独特だよね。優勝しても売れねぇしさ。マジで華丸さんだけだろ売れてるの。やまもとまさみなんか見やしねぇよ」と話した。

 博多華丸は2006年の第4回大会で「児玉清のあいうえお作文」ネタで優勝している。当時は、博多華丸・大吉として福岡から東京へ進出直後であり知名度向上に大いに役立った。やまもとまさみは14年の第12回大会の優勝者であるが、自他ともに認める「フリートークが苦手」のウイークポイントが克服できずテレビから消えてしまった。確かに有吉のいう通り『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)に比べて優勝してもいまいち知名度が上がらない。

 さらに有吉は『R-1』の会場の雰囲気について「誰が面白いとか、前評判あんまり関係ないよな。その日の客の空気がどういうものかによる。むちゃくちゃ玄人で男ばかりだったら三浦マイルドが優勝するんだろうけど。女の子ばかりだったら三浦マイルドとかルシファーとか無理だろ」と話した。

 ただ、三浦マイルドは13年の第11回大会で優勝している。『R-1』は『M-1』に比べてその場の空気が大きく影響しそうだ。会場の観客の反応や審査方法などについては、ネットでも賛否両論が巻き起こっている。

 続けて有吉は番組自体の知名度がまだまだ低いため、『R-1』の優勝者は知名度がある方がいいとし「テレビ関係者は優勝者を紹介するのに三浦マイルドじゃイヤって思ってるんじゃない?」と話し「吉本の社員も『霜降り頑張れ』って思っていて『三浦マイルド、わかってるな?』と思ってるのでは」と話し、笑いを誘っていた。

 このトークが展開された時点で優勝者は決定していなかったが、図らずも、霜降り明星・粗品の優勝を予言するトークとなってしまった。有吉も指摘する通り『R-1』には、あらゆる意味でも変革が求められているのかもしれない。
(文=平田宏利)

伊集院光『R-1』で、松本りんすが優勝してほしかった理由を語る「ぜひ共演を」

 11日深夜放送の『伊集院光深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)において伊集院が、前日に行われた『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)を話題にし、松本りんすを応援していたと明かし、エピソードを交え、その理由を話した。また、「理由を聞いたら審査員は誰もが投票したと思う」とも述べていた。

 松本りんすはハゲ芸人として知られ、伊集院光からプレゼントされたアデランスのかつらを期間限定で着用していた。このかつらは定期的なメンテナンスが必要であり、その費用も伊集院が負担していた。さらに、別のテレビ番組の企画では植毛にチャレンジするも、まったく効果が現れず「学会で発表するレベル」として写真まで撮られてしまったようだ。現在はハリウッドザコシショウに出世払いで買ってもらった高価なかつらを着用している。まさに、ハゲ芸人の代表格といえる。

 伊集院はもし松本が優勝したら翌日朝の生放送のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(同)にゲスト出演してもらおうと考えていたという。ただ先方のマネジャーに確認したところ「『R-1』はフジテレビの番組なので、優勝者は翌日のフジの番組に出ずっぱりとなるので難しい」と伝えられていた。結果的に松本は決勝戦へ進むものの3位になったため、伊集院の番組への出演はかなった。

 ただ伊集院は「そのまま優勝して、是非『とくダネ!』に出てほしかった。この話を知れば審査員はみんな松本に票を入れたと思う」と話した。

 誰がどうみても地毛ではないと“その”疑惑が取り沙汰される『とくダネ!』のメインキャスター・小倉智昭。ともすれば朝の生放送番組で思わぬ火花が散った可能性もある。今年度は実現しなかったものの、松本りんすには、ぜひとも優勝して『とくダネ!』での“共演”が見たいものだ。
(文=平田宏利)

霜降り明星・粗品、史上初『M-1』『R-1』2冠を達成したプリンスの“裏の顔”って!?

“ひとり芸日本一”を決める『R-1ぐらんぷり2019』が10日、東京・フジテレビで行われ、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が優勝した。賞金500万円と、副賞としてフジ系列で放送される冠番組を獲得。

 粗品にとっては昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)制覇に続き、史上初の2冠を達成した。

 粗品は「お笑いを始めるきっかけになったのが『R-1』。高校生の時にアマチュアで出させてもらって、準決勝まで行って『お笑い、向いてるんちゃうかな』と思った。優勝できてうれしい」とコメント。その勢いは誰にも止めることができないが、テレビカメラの回っていない“素”の粗品はというと……。

「物静かで、ストイック。相方のせいやは社交性がありますが、粗品の方は時折、近寄りがたいオーラを出していますね」(テレビ関係者)

 雑誌やテレビのインタビューでは質問に対し、眉間にしわを寄せ、1分間以上も沈思黙考することもあるという。前出関係者が続ける。

「それで面白い答えが返ってくればいいんですけど、普通だったりする(笑)。一気に売れてしまったために、ちょっとしたことでブームが去るのではとビクついているんでしょうね」

 昨年の『M-1』では優勝者よりも、その後の打ち上げで泥酔し、審査員の上沼恵美子に暴言を吐いた、とろサーモン・久保田かずのぶと、スーパーマラドーナ・武智が話題をかっさらった。週刊誌記者によれば「粗品さんに『M-1』暴言騒動の話は完全NGです。吉本興業の上層部から『絶対に答えるな!』と、きつく言われているのでしょうね。そのことに関して聞かれると、露骨に嫌な顔をするそうです」という。芸人ならば、笑ってネタにするくらいの方がいいように思うが……。

 この春から東京進出も決まった霜降り明星の2人。このまま成功を収めることができるか!?

霜降り明星・粗品が『R-1』制覇で激プッシュの吉本は安堵! ライバル不在で一気に天下取りも?

 ピン芸人日本一を決定する『R-1ぐらんぷり2019』の決勝戦が3月10日にフジテレビ系で放送され、漫才コンビ・霜降り明星の粗品が優勝した。昨年末の『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)に続いての優勝で、『M-1』と『R-1』の2冠は史上初となる。

「もともと粗品は、ピン芸人としてよしもとクリエイティブ・エージェンシーに入ってきていて、2012年に19歳でMBSの深夜番組『オールザッツ漫才』の若手トーナメントで優勝しています。当初から、『M-1』よりも『R-1』で先に結果を出すのではないかとも言われていたので、むしろ今回の優勝は遅かったくらいです」(お笑い関係者)

 粗品の『R-1』制覇でとにかくホッとしているのは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの上層部か。

「ここ数年、よしもとは霜降り明星を相当プッシュしていました。しかも、これまでの若手芸人であればアイドル的な人気先行の“ゴリ押し”という形が多かったのですが、霜降り明星の場合は、とにかく“実力派”として売り出そうとしていた。そのためには、有名賞レースで結果を出すことが必要であって、よしもとの霜降りプッシュが賞レースに影響を与えているなどと囁かれたこともあったんです。でも、『M-1』と『R-1』とでしっかり結果を出したことで、プッシュは無駄にならずに良かったと、よしもと幹部も胸をなで下ろしているでしょう」(同)

 今回の『R-1ぐらんぷり』決勝戦の内容そのものはどうだったのか。ある放送作家はこう話す。

「このところのお笑い賞レースの場合、決勝戦に進出した中でも、3分の1から半分くらいは、スベってしまうことも多いんですが、今回の『R-1』はほぼ全組がウケていましたね。みんなが笑いをしっかり取れている状態での審査だったので、多少難しいところもあったはずです。ただ、ほぼ全組がウケていた分、粗品も含めて、突出して目立った芸人がいなかったのも事実ですね」

 賞レースでは優勝者よりも準優勝者のほうが売れるという法則もあるが、今回は当てはまりそうにないという。

「良くも悪くもインパクトを残した芸人がいなかったということで、すぐにバラエティー番組でハネそうな芸人はいませんね。そうなると、結局注目が集まるのは優勝した粗品ということになる。これは完全に霜降り明星に有利な風が吹いていますから、今年は彼らが一気にスターダムを駆け上がるかもしれません」(同)

 お笑い界に久々に現れた期待の星・霜降り明星。粗品の『R-1』優勝で、天下を取る準備は万端に整ったようだ。

松本人志「R-1の客。。。」『R-1ぐらんぷり2019』観覧客のリアクションに批判の声

 3月10日に『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)が放送された。今回は霜降り明星の粗品が優勝し、昨年行われた『M-1グランプリ2018』と合わせて“2冠”を達成。しかし視聴者の間では、今回の大会について「観客がうるさすぎる」と苦言を呈する人が続出している。

 この日番組に集結したファイナリストは、チョコレートプラネット・松尾駿やこがけん、河邑ミクなど12名の芸人。A~Cグループまでの4人ずつに分かれ、トーナメント形式の1回戦が行われた。トップバッターを務めたのは松尾で、鉄板ネタとしているIKKOのモノマネを披露。見事会場の空気を温め、MCの宮迫博之も「勢いがつきましたね」と笑みをこぼしている。

 ファイナルステージに進む頃には、会場のボルテージがマックスに。決勝で粗品は、自分で描いた絵にツッコミを入れるフリップ芸で勝負。緩急のあるネタを披露して、会場の爆笑を誘った。

「“ピン”としての粗品の実力はすでに広く知られており、アマチュア時代に『オールザッツ漫才』(MBS)の企画で優勝した経験も。今回のネタも優勝にふさわしいクオリティーで、『完成度が随一だった』『やっぱり粗品さんのセンスはすごい』『久しぶりに素直に祝福できる優勝者』と納得の声が寄せられています。しかし問題視されたのはスタジオの観覧客で、『関係ないところで笑うな』『審査員のコメントにも“うんうん”ってリアクションするのはやり過ぎ』『客の奇声が気になって逆に冷めちゃう』との苦情が。お笑い番組で“笑い声を盛る”という話はよく耳にしますが、それにしても不自然さが際立ってしまったようです」(芸能ライター)

『R-1』の“笑い声”については、芸能人もTwitterで苦言を呈するレベル。昨年の『M-1』で話題になった“審査員批判”ならぬ、“観覧客批判”が巻き起こっている。

「きゃりーぱみゅぱみゅは自身のTwitterで、『お笑い番組で悲鳴ださないでほしいなあ』とコメント。確かに今回は笑い声だけでなく、不穏なネタが披露されると『キャー』という悲鳴も数多く上がっていました。ピン芸人のキートンは『やっぱり、賞レースでのテレビ観覧客の過剰な反応は邪魔ですな。おもしろい時に笑うだけでいい。全員おもしろいネタをやったんだからさ』とツイート。そして『M-1グランプリ』の審査員としてお馴染みの松本人志も、『R-1の客。。。』と意味深なつぶやきをしていました」(同)

 観覧客のオーバーリアクションで、賞レースとしては致命的な“嘘くささ”が出てしまった今年の『R-1』。ファイナリストたちのネタは間違いなく面白かっただけに残念でならない。