校庭に鳴り響くランドセルの防犯ブザー……! PTA校外委員、「新1年生の下校指導」は一大イベントだった

 2021年春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が現実のものに。さらに子どもの学校は「PTA加入率100%」!? PTAの謎ルールに直面した母がつづる「PTAには入りません、って言えない!?」、その最終回。

PTA校外委員が総出の一大イベント

 1年前の4月にPTA校外委員になり、「下校指導」係を担当することになった私にとって、最後の活動がやってきた。新1年生を対象とする「下校指導」で、入学式翌日から3日間にわたって実施される。

 私の所属する「下校指導」係も含めた校外委員全員および教員数名によって、この下校指導は行われる。係の担当者は準備、出欠取り、指示出し、片付けを行い、その他の校外委員と教員は、下校する新1年生の引率や見守りを担当する。

 ちなみに、3日間のうち、下校指導係は1人につき2日、ほかの校外委員は1人につき1日の参加となっている。数年前は全員3日間の参加が基本だったらしいが、下校後は学校併設の学童に直行する新1年生も増えたため「縮小」されたようだ。

 下校指導1日目。係である私は、午前10時頃に来校し、ほかの係メンバーとともにPTA会議室から必要な備品(旗、バインダー、出欠表、コース確認表、報告書、筆記用具など)を校庭に持ち出した。出欠取りなどで使用するパイプ椅子とテーブルは、教員側で用意してくれていたこともあり、あっという間に準備完了。

 ほかの校外委員たちもポツポツと校庭に集まってきたので、名前を確認し、担当コースごとに割り振られた色の旗を渡す。係のリーダーさんが流れを簡単に説明し、旗を持った校外委員は校庭で間隔を空けて立ち、スタンバイ。

 そうこうしているうちに新1年生が続々と校庭に出てきた。ランドセルには、下校コースの色のリボンが付いている。担任の教員たちは、自分のランドセルに付いているリボンと同じ色の旗のところに並ぶようにと声をかける。

 ほとんどの子は言われるがまま並んでいくが、ランドセルのベルトに装着された防犯ブザーが気になり、つい触ってしまう子もいるようで、ときどき校庭に警告音が鳴り響く……。

 教員がコース確認表を見ながら、各コースの児童が全員揃っているかを確認。欠席や早退、コース変更などで多少もたつきつつ、無事に確認が取れると、先頭に教員、その後ろに新1年生、最後尾に校外委員が並んで下校指導に出発した。学童に行く子たちは、学童コースの色の旗に並び、教員と学童スタッフの指示のもと、まとまって移動。教員にしろ校外委員にしろ「ものすごく熱心」というほどではないが、かといってやる気がなさそうにも見えない。

 言い表すならば、「普通」。自分のやるべきこととして任務を遂行している感じ。引率する校外委員にとっては面倒だろうが、教員に至っては業務時間中だし。

 この間、下校指導係は、児童の忘れ物やトイレの対応、引率する教員や校外委員の補佐をすると聞いていたが、そのようなことは特に起こらず、わりと暇……。むしろほかの校外委員の人たちのほうが、自分の係(ベルマーク、インクカートリッジ、古紙回収など)に加え、1日とはいえ下校指導の引率をするわけで、負担感が大きいような気さえする。

 ただし、下校指導係は全コースの校外委員と教員が戻るまで待機し、その後片付けをしなければならず、係メンバー間で「やることないね〜」と雑談して時間を潰していた。

 引率を終えて学校に戻った校外委員と教員は、下校指導係に旗の返却及び報告。ほとんど何も話さず備品を返してそそくさと引き上げる教員もいるが、わりと丁寧に説明する校外委員の人もいる。

  報告では、ランドセルに付けるリボンの色が違っていた子が数人いたようだ。学童を利用する家庭は、自宅までの下校コースと学童コース、2種類のリボンを配布されており、保護者が間違えたらしい。そもそも自宅までの下校コース自体、保護者からの自己申告によるものなので「ミス」はあり得るよな……とも思う。

 また、公園に寄り道したがる子、無断で友人宅に行こうとする子、途中で「道が違う!」と言い出す子、自宅までのルートをきちんと把握していない子、自分の名前を言えない子など、トラブルも少数ながらあったようだ。

 そういった話を聞くと、確かに新1年生の下校は危なっかしい。とはいえ、登下校って保護者の責任ではないのか、もし本当に見守りが必要ならば自治体等が予算をつけて実施するべきじゃ、といった疑問も湧いてくる。

 なお、学区が広範囲ゆえ、メンバーが戻ってくる時間にはコースごとにばらつきがあり、その差は最大で30分ほど。近距離のコースと遠距離のコースでは戻る時間が30分ほども異なり、遠いとトラブルも起こりやすいようだ。

 全てのコースの報告が完了すると、下校指導係メンバーで備品の片付け。これもあっという間に済んで解散。所要時間は、2時間強といったところ。

 翌日の下校指導2日目も同じような流れで、トラブル報告件数は前日より少なく、下校指導係はやはり暇を持て余し気味だった。

 これにて、1年にわたった私のPTA委員としての活動は終了。今年度は、一般のPTA会員だ。加入した覚えないけど。

 そして保護者懇談会での教員の説明によれば、今年度もPTA会費は学校徴収金と一緒に引き落とし……。連載は終了するが、PTA非加入・退会の権利行使するしないの選択権の問題も含め、まだまだPTAについて気がかりなことは多い。今後も、PTA委員として動向をウォッチングするつもりだ。

「PTAに積極的な保護者」がいる理由、ベルマーク作業が人気の背景――PTA委員を1年やって見えたもの

 2021年春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が現実のものに。さらに子どもの学校は「PTA加入率100%」!? PTAの謎ルールに直面した母がつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

PTA活動を振り返って

 新年度を迎えた。我が子の小学校入学と同時にPTAへ自動加入し、くじ引きの結果、まさかのPTA「委員」になって、かれこれ1年。そんなわけで、年度始めは「下校指導」の活動がまだ残っているが、この1年間で私が体験した「PTA」がどのようなものであったかを振り返りたい。

「PTAに積極的な保護者」のトリック

 そもそもPTAは、任意加入のボランティア団体。入学説明会で受けたPTAの説明でも「PTA加入はあくまでも任意」と前置きがあった。しかし「加入届」があるわけではなく、子どもの入学と同時に「加入した」と見なされる。結果、校内の保護者の加入率は100%。会則にも入退会についての記載はない。「加入しない」ためには、自ら行動を起こすしかない感じだ。

 そういった状況で、「任期1年・子ども1人につき在学中1回(任期1年)」という委員活動が課せられるため、早めに済ませようと委員に「立候補」する保護者は多い。結果、表面上は「積極的にPTA活動をしている保護者が多い」という建前が成立してしまうような格好だ。

 「子どもの人数にかかわらず1家庭につき1回(任期2年)」である役員は、他者推薦なのか立候補なのか不明だが、候補者は数人いる。これも、“積極的な保護者像”に結びつくだろう。

学校側のPTAへの依存体質

 学校側も「保護者は基本的にPTAに加入しているもの」という前提で学校運営を進めている様子だった。月300円のPTA会費も、教材費等と一緒に引き落とされる。

 また、来校時に保護者が着用する「入校カード」やホルダー、学校から保護者に連絡が届くメール配信のシステム登録料など「どう考えても全員に与えるべきもの」にかかる費用をPTAが負担している。

強制的な雰囲気はないが「やる意味」が不明な活動

 一方で、PTA「委員」の活動に関しては、「絶対にやってください!」と強制的な雰囲気ではないように感じた。

 私が所属した「校外委員」に関していえば、係やリーダー決めで一悶着(?)はあったものの、コロナの影響で地域のお祭りが中止になったため、校外委員が揃って行うパトロールは実施されないなど、活動自体が減った。毎月2回ほど地域を巡回する平日夕方のパトロールも「都合がつかない時はできなくてもしょうがない」というスタンスに近かった。

 係としては「下校指導」を担当したが、お便り作成などの細々した作業はリーダーさんが一括で行ってくれた。これまでPTA活動だけのために学校に足を運んだのは、校外委員の引き継ぎ、下校指導係の顔合わせ、入学説明会のお手伝いの3回で、所要時間はそれぞれ1〜3時間くらい。間もなく始まる下校指導を入れると1年間で4回だ。

 仕事や体調不良でこれらを欠席する人もいたが、LINEで連絡を取るなどして、特に支障は生じなかった。平日夕方のパトロールは在宅勤務の合間に対応でき、その報告もメールでOK。

 総合的に見て、委員としては結構楽なほうだったのだろうと思う。もちろんあくまで私の場合だ。リーダーになったり、在宅勤務が不可能だった場合は、負担感はもっと大きかったと思われる。

 とはいえ、活動内容そのものに対して「やる意味あるの?」と感じることは少なくなかった。例えば、夕方のパトロールや自転車カゴにつけるパトロールプレートに、どれだけの防犯効果があるのか甚だ疑問だ。

 ちなみに、「労力の割に大した金額にならない」とネットニュースでたびたび話題になる「ベルマーク」の係は、うちの小学校では希望者が多いらしい。単純作業で活動時間に融通が利くからだろうか……? 

 まあ、実質強制加入で、「委員は子ども1人につき1回」がルールのPTAで、委員をやる保護者の立場からすれば、金額とか活動の意味とか、どうでもいいことなのかもしれない。どうせタダ働きなんだし。

 PTAに疑問を抱いたり、実際に困っているという人におすすめしたい本がある。8年にわたりPTAを取材してきた大塚玲子氏による『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版、2021年11月刊行)だ。

 本書では、PTAが忌み嫌われる最大要因ともいえる役員・委員決めや非会員家庭の子ども差別など、PTAの問題点を指摘。本来、入退会は自由で「任意加入」であるはずのPTAの仕組みを説明し、自動加入や会費引き落とし、個人情報の取り扱いなども拾い上げ、日本中に散らばっているであろう、PTAの「理不尽」をわかりやすくあぶり出している。

 さらには、PTAを「改革」する時の実践方法やポイント、実際に会長や役員になって会則変更などの改革を成功させたケースも紹介されている。

 しかし何よりも画期的なのは、会長でも役員でも委員でもない一般会員、あるいはPTA非加入家庭が、PTAに自分の疑問や意見を伝える方法をレクチャーしている点だ。会長や何らかの役職に就き、率先してに導こうという熱意がなくとも、疑問や意見は表明してもいい。

 そして、「退会したってかまわない」「退会は、いつでも可能」ともハッキリ書かれ、退会する時の手順も指南されている。

 この春、我が子の通う学校のPTAに不安があったり、早くも「理不尽さ」を感じている人にとっては、実用的で、お守りになるような1冊だ。

「PTAについて書かれたネットニュースは見ないでください」入学説明会、PTA会長から出た驚きの“お願い”

2021年春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が現実のものに。さらに子どもの学校は「PTA加入率100%」!? PTAの謎ルールに直面した母がつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼

来年度のPTA委員募集のアンケート用紙が配布された。「子ども1人につき委員を1回」と定められたルールは、まるで“子育て罰”のようだ。

新1年生の個人情報の扱われ方に驚き

 来年度の新入生(現・年長児)の保護者を対象とした入学説明会は、2月上旬、平日の午前中に、小学校の体育館で決行された。1月から新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るい、小学校では教職員や児童に陽性者が出て学級閉鎖になることもあったし、近隣の保育園でも休園が相次いでいた。

 そのため、入学説明を「動画」や「書類を渡すだけ」で済ませた学校もあったと聞くが、我が子が通う小学校は「対面」での説明会にこだわったようだ。

 入学説明会では、新1年生の保護者に下校コースごとで色分けしたリボンを渡す。私が受け持つPTA校外委員の下校指導係は、リボン渡しの「手伝い」として、説明会開始の約1時間前に体育館に集合することに。

 すでに到着して準備を始めているPTA本部役員の指示を受けて、保護者に渡す入学関連書類のセッティングなどを行った。

 驚いたのが新1年生の個人情報の扱い方だ。すでに受付テーブルには、町名ごとに新1年生の氏名・住所・下校コースを記載した名簿が設置されているのだが、その場にはPTA役員と委員(=保護者)しかおらず、学校職員の姿はない。

 校内に悪人がいないこと前提? いくらなんでも扱いが雑すぎないか? 学校側は、新1年生の個人情報をPTAに渡してしまっているのだろうか……という懸念も頭をよぎる。

 受付時間になると、教員が新1年生の保護者の検温および受付を担当。下校指導係メンバーは、必要な色のリボンを教員に渡したり、受付テーブルの書類が少なくなったら補充したりと、まさに「お手伝い」だ。書類の不足、リボンの色が違う、などのうっかりミスの防止くらいには役立ったかもしれない。

 保護者の受付が一段落し、下校指導係はそろそろ解散だろうか……と思いつつ、特に指示がないので、しばらく入学説明会をウォッチすることに。校長の挨拶が終わると、PTA会長によるPTA活動についての説明が始まった。

 新1年生の保護者たちの前に登壇した現PTA会長は、開口一番に「まず申し上げておきたいのは、PTA(加入)は強制されるものではないということです」とキッパリ。が、「本当にありがたいことに、〇〇小では、100%加入されています」と続けたので、ガックリせざるを得なかった。そもそも入学時に加入の意思確認を取っていないのに、「加入率100%」と言われても……。

 PTA会長は、近年は共働き家庭が多くなっていることに触れ、その上で、「来年度、ここにいる皆さん(=新1年生の保護者)がPTA活動のために有給を取る必要はないですよ」と断言。

 あの、えっと、今私はまさに有給を取ってこの場所に立っているのですが?

 そしてPTA会長は、「皆さんにお願いしたいことは、『月300円の会費』『お子さん1人につき委員1回』」だと説明。そして、「PTAについて書かれたネットニュースは見ないでください。学校によってPTAは全然違いますから」とも…… 。

 ちなみに、新1年生の保護者が「来年度、PTA活動のために有給を取る必要がない」のは、来年度のPTA委員は、在校児童(現1〜5年生)の保護者から決めてしまうからだ。その点についてはPTA会長も、「1年生の時にやりたいと思っていた方には申し訳ないのですが」と断っていた。

 PTA会長の話が終了すると、程なくして下校指導係は解散。拘束時間は、1時間半弱といったところだ。

 奇しくも2年続けてPTA会長の説明を聞くことになったわけだが、PTAは「あくまでも任意」「強制されるものではない」との前提は提示されるが、「その先」については触れられることがない。

 PTA委員の時間的・経済的・心的負担がどのくらいになるのか、「PTAには入りません」と非加入を選んだらどうなるか、子どもの在学中はいつでも加入・退会できるのか、などの説明がないのは残念だ。

もはや子育て罰!? PTA委員を“やらなかった人”に課せられる、「ものすごく露骨」な作業

昨春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が現実のものに。さらに子どもの学校は「PTA加入率100%」!? PTAの謎ルールに直面した母がつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼緊急事態宣言下でも実施された、PTA校外委員による夕方のパトロール。来年度のPTA本部役員選出のアンケートでは、適任者を「推薦」する欄もあった……。

校外委員、夕方パトロールの厄介さ

 2022年を迎え、私のPTA委員活動も残り2カ月たらずとなった。下校指導担当なので、4月上旬まで活動があるとみられる。前回から少し間が空いてしまったが、今回は主に10月〜12月にあったPTAの動きについて振り返ってみたい。

 まず、コロナ禍により、夏に続いて秋も地域のお祭りは中止。本来は、お祭り当日に校外委員が全員集合して「祭礼パトロール」が行われていたというが、必要なかった。

 一方で、平日夕方のパトロールは変わらず継続。といっても、11月あたりになると午後5時台でも外は暗くなってきており、遊んでいる子もほとんど見ない。月1〜2回、いつも同じルートを周っているだけなので、ほとんど「パトロールやりました」の既成事実作りのためにやってるような感じで、防犯効果はあまりなさそうだけど……。

 コロナ禍で在宅勤務が増えた私にとって、このパトロールはものすごく大きな負担ではないものの、雨で中止になると肩の荷が下りる。いや、はっきり言ってうれしい。

 しかし、学区内でも土日に別の公園へ行くと、暗くなっても遊んでいる子がいるので、自分のパトロール担当の場所・公園が「子どもに人気の場所」じゃないんだろうな……とも思う。かといって、人気の場所に行ったところで、できることなんてたかが知れているし、しかし絶対に「何もない」とも言い切れないところがまた厄介だ。

毎年、委員に立候補しても「なれない」?

 夏の終わりにPTA本部から来年度本部役員選出のアンケート用紙が配布されたが、12月には、来年度の「委員」募集のアンケートが配布された。

 それによると、これまでは4月に実施していた「委員決め」を早め、今年度中に行うという。3月に委員希望者向け説明会を開き、その場で委員メンバーも決めるそうだ。スケジュールを繰り上げた背景には、「毎年立候補しても、クラス単位で人数が決まっているからなりたくてもなれない」という声があったとのこと。

 確かに、4月のクラス懇談会の委員決めでは、我が子のクラスは多くの親が委員に「立候補」していた。しかし、1〜3年生のうちはクラス内で委員になれる人数が決まっていて、全員の希望がかなうことはない。そこで、クラス単位での人数縛りをやめて、希望者全員を集めて決めようというのだ。

 まあ、低学年の保護者に立候補が多いのは、積極的に委員をやりたいのではなく、「どうせやらなきゃいけないなら、早めに済ませたい」親が多いからだと思われるのだが。

 どのようにして委員決めが行われるのかは記載がないが、募集人数を超えた場合は「新5年生優先」。だって、「委員は各家庭、お子様1人につき5年生までに1回」のルールだから。「お子様が3人いらっしゃる方は3回」とも明記されてあり、「子育て罰かよ!」と突っ込みたくなる。

 もし卒業まで委員をしない場合は、ベルマーク作業やカーテンクリーニング等を個別にお願いする場合もある、とも……。いやー、ものすごく露骨だ。ここまでPTA会員の義務を提示するからには、入学時に加入届を提出するシステムを整えるべきではないのか。そもそも「任意」なんだよね? と何度目かの疑問が湧いてくる。

 12月には、私が担当する校外委員の下校指導係でも少しばかり動きがあった。「下校指導」は来年度4月に新1年生を対象に行うのだが、リーダーさんから連絡が来た。

 2月の入学説明会で新1年生の保護者に下校コース別のリボンを配布するので、当日は手伝いをしてほしいとのことだ。ちなみにリボンは、リーダーさんご夫妻が粛々と発注しカットしてくれているようで、感謝しかない。

 2月の入学説明会といえば、PTA会長も登場し「PTAはあくまでも任意です」が「本校では100%加入しています」と説明があったことを思い出す。あの時は、まさか翌年の入学説明会の手伝いをするとは想像していなかった。そんな入学説明会は、次回お伝えしたい。

やっぱりPTAは全然公平じゃない! 「特典」や「お得な情報」は隠される?

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くも謎ルールに面食らった母が、PTA活動の不可解な仕組みや事件をつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼

PTA自動加入、委員になり3カ月経過

 コロナ禍が収束しないまま7月を迎え、夏休みが近づいている。任期1年であるPTAの校外委員の活動も、4分の1はクリアしたことになるが、まだまだ先は長い(しかも下校指導担当なので、来年4月上旬も活動があるはず……)。

 校外委員は例年、地域の夏祭りでパトロールを行っているが、今年も新型コロナの影響で夏祭りは中止。平日夕方のパトロールも、夏休み期間中はやらなくてよいし、来年度入学する新1年生(つまり現在年長児の子どもたち)に対して行う下校指導も動き出すにはまだ早いため、一番平和な時期なのかもしれない。

というわけで、子どもの小学校入学と同時に自動的にPTA加入させられ、校外委員になり、PTAの内情に少しばかり触れることとなったこの3カ月の間で、気になった点をいくつか挙げてみたい。

事前の話と違うルールに戸惑う

 たとえば、PTAの「委員」や「役員」を選出する時のルール。我が子が通う小学校のPTAでは、子ども1人につき1回は「委員」か「役員」を引き受けることになっている。それぞれの任期は委員が1年、役員は2年だ。
 
 事前に全員に知らされていること、入会してからわかったことを整理してみた。

【事前に全員に知らされていること】
・委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回
・6年は卒業対策委員のみ
・役員をやりたい人は、自ら本部に連絡

【知らされていないこと】
・役員は、子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア
・運動会などの行事では役員席があり、我が子の時は前方で見られる

 知らされていることのうち、気になったのは「委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回」。5年生までに“役”を消化することを余儀なくされるため、5年生の4月の保護者懇談会では、担任の先生が名簿を見ながら、欠席者も含め「まだ委員(や役員)をやっていない人」をピックアップし、何かしらの委員に選出されるという、えげつないことが行われるという。先生たち、PTAが任意加入だと知らないのかな……。

 次に気になった点は「6年は卒業対策委員のみ」。いわゆる「卒対」を数名選出するのみで、そのほかの委員活動はしなくてよいらしい。6年生が委員活動から外れる理由は、中学受験などで忙しくなるとして委員を嫌がる親が多いためだという。

 実際、今年度のPTA委員も4・5年生の親が多い。また1~3年生は、各クラスで選出する委員の人数が決まっているのに対して、4・5年生だとクラスにより人数にばらつきがある。5年1組は1人だけ、5年2組は10人とか。1~3年で人数を絞る理由は何だろう。

任期2年の役員をやれば、「あとは全部免除」

 事前に知らされていないが、重要なことがある。それが、「役員は、在籍する子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア」という点だ。

「役員」の任期は委員よりも1年長い2年だが、委員が「子ども1人につき1回」であるのに対して、役員は「1家庭につき1回」でよいという。一度役員になれば、その後は子どもが何人いても、委員も役員もやらなくてよい。

 たとえば、子どもが3人いる家庭なら、委員だと合計で3年(任期1年×3回)やることになるが、役員だったら2年(任期2年×2回)で済む。

 また、見逃せないのは「運動会などの行事では役員席がある」ことだ。実際に運動会で役員専用テントが設けられていたように、役員は優先的に前列で参観できるという「特典」的なものがある。行事当日は受付だの警備だので動き回るという労働条件付きだが、自分の子の時には確実に前列に行ける。ゆえに、「あえて」役員に立候補する保護者も一定数いるとのことだ。

 が、どういうわけか、役員にまつわるこれらのある意味「お得な情報」は、事前資料に明記されていない。つまり情報戦? 有利不利が発生? PTAはやっぱり全然公平じゃない。

 ちなみに、PTA会議室には、パソコン、印刷機、シュレッターといった機材のほか、冷蔵庫が常備され、小さい子を連れてくる役員や委員もいるからか、絵本も数種類置かれている。

 役員の人たちは、PTA会議室で作業をすることも多いそうで、「ほとんど毎日、役員の誰かが会議室に来ている」とのこと。学校で過ごす子どもの様子がチラッと見えることもあったりするという。学校側から見れば、「ほとんど毎日、保護者の誰かが学校に滞在している」ことにもなる。

 確かに、PTA会議室にいた「役員」の人たち(全員女性)は、作業をしつつ、校庭で子どもたちが運動会で披露するソーラン節の練習をしている様子を窓から眺め、雑談を交わしていた。なんだか、10代の頃の放課後の教室や部室を思い出す。うん、こういうのって確かに楽しいよね。時間に余裕があって、そこに嫌な相手がいない限りは。不覚にもノスタルジーのようなものを感じてしまった。

 PTA委員になって3カ月。活動内容や仕組みには気になることもかなりあるが、PTA活動を「大変だけど楽しい」「意義がある」「やってよかった」と感じている人もいるのかもしれない。残りの9カ月で私のPTAを見る目は変わっていくのだろうか。

「PTAには入りません」って言えない!? パトロール中、我が子は「学童」「留守番」の本末転倒

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くも謎ルールに面食らった母が、PTA活動の不可解な仕組みや事件をつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼
我が子が入学した小学校のPTAは、現時点では実質、強制加入。「校外委員会」では、毎月交代で、平日夕方に地域を回る「パトロール」を行うという。そしていよいよ、初めてのパトロールをやる日が訪れた………。

パトロール中、我が子は「学童」「留守番」の本末転倒

 校外委員としてパトロールを行う日がやってきた。パトロール中に着用することになっている蛍光ベストをバッグに入れ、一緒に回る委員・Aさんと待ち合わせ。パトロールは30分ほどの予定で、LINEで連絡を取った際に、「家の近所を見て回ればいいですよね」と、昨年の報告書を参考に、大体のルートを決めていた。

 ちなみにパトロールをしている時間帯、Aさんのお子さんは家で留守番、私の子どもは学童にいる。我が家は日頃から学童を利用しているから構わないが、もし、留守番が不安だからパトロール中だけ学童を利用ということになれば、ここでも手間暇や出費が発生するだろう。留守番中に不慮の事故が起こるリスクもゼロではなく、そう考えると、小学生の子を持つ親が夕方にパトロールをするという発想自体、ズレているというか、本末転倒な気がする。

 Aさんと合流した時点で蛍光ベストを着用し、いざパトロールへ! 見る人が見れば、小学校のPTA委員がパトロールをしているとわかるだろうから、パトロール中はなるべく真面目に立ち振る舞ったほうが無難かもしれない。

 が、子どもの姿は、ほとんどない。17時台で外は明るく、過ごしやすい気候だが、比較的通行量の多い道路でも、自転車やキックボードに乗った子を2人見かける程度。Aさんとも「子どもいないですねぇ」と話す。

 神社や用水付近にも子どもはおらず、不審な人物も見当たらない。終盤に回った小さな公園でようやく、小学生の子が3人ほど遊具に興じていたが、外はまだ明るく、危険な行動をしているわけでもなかったので、Aさんと声をかける必要はないだろうと判断。というのも、パトロールでの子どもへの「声かけ」については、役員や前年度委員によって説明が微妙に食い違っており、遊んでいる子どもがいたら「早めに帰るんだよ」「気をつけてね」などと帰宅を促してほしいという人もいれば、危険な状況でない限りはそこまでしなくていいという人もいて、結構曖昧。なので、実際にパトロールを行う委員の裁量に任されているようだ。

 20分足らずでパトロールは終了。ファミリー世帯が多く住む地域とはいえ、放課後になると子どもがそこら中にいるっていうわけではないようだ。帰宅後は、メールでパトロール報告。報告内容も簡素でよく、すぐに終わった。

 無論、たった1回のパトロールで学区内全域を回れるはずもなく、大勢の子どもが集まる場所もあるだろう。子どもを狙う不審者がいないとも限らないし、あるいは、貧困や虐待などで「困っている子ども」と遭遇することがないとも限らない。そう考えると、意義がないと言い切ることもできない。しかし、強制加入のPTAで「やらされる」パトロールとなると、委員のモチベーションなど、たかが知れているような……。

 ところで先日、PTAが大いに活躍する場があった。それは、小学校の運動会。先月くらいからメディアやSNSでは、コロナ禍における運動会の在り方について話題になっていたが、我が子が通う小学校では土曜の午前中、内容を縮小する形で開催された。

 密を避けるため参観は各家庭1名に限定とし、運動会当日は受付で「参観カード」で提示するのだが、この受付業務や会場パトロール等を担っていたのが、PTA本部役員およびおやじの会メンバーの人たち。入り口で保護者を誘導し、2列に並ぶよう呼びかけ、参観カードをチェック……。各家庭1名とはいえ、大規模校なので参観する保護者もかなりの人数になるため、学校側としては大助かりであろう。

 開会式が始まってからも、あちこち動き回る役員やおやじの会メンバーの姿を随所で見かけた。そういえば、学校から配布された運動会のお知らせプリントも、校長とPTA会長の連名になっており、当日はPTAとおやじの会の方々に手伝いをお願いしているから、指示されたことには従っていただきたい旨が記されてあった。

 もうこの運動会自体、PTA、というかPTA本部役員の協力がないと成り立たないというか、学校側も「PTAの協力ありき」で企画しているらしい。ちなみに、そういった手伝いをする代わりなのかはわからないが、運動会会場には、PTA現役員や旧役員専用の席がテント付きで用意されていた……。

「PTAのパトロールって、これでいいの?」って言えない!? 市外局番ナシの連絡先、サボりOKの見回り活動の意味

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くも謎ルールに面食らった母が、PTA活動の不可解な仕組みや事件をつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼
我が子が入学した小学校のPTAは、現時点では実質、強制加入。「校外委員」の引継会では、手作業の多さ、係や役職決めにおける不可解な「公平」性に直面した。そして今回、「下校指導」係の会議に参加してみると……!?

PTAお手製の自転車用「パトロールプレート」にかかる手間暇

 私が1年務めることになった校外委員の「下校指導係」。その会議が行われる平日午前中、小学校のPTA会議室に出向いた。下校指導係の活動は、保護者が任意で自転車に付ける「パトロールプレート」の作成や配布、あとは校外委員全員が行う毎月の「パトロール」、そして来年度の新1年生への下校指導といったところ。

 我が子が通う小学校のPTAは、「本部役員」こそ父親も数人名を連ねているが、「委員」は母親が圧倒的多数。しかし、下校指導係のリーダーは夫婦でPTA活動をやっていくスタンスだといい、「プレートの作成作業はなるべくこちらでやりますが、量が多い時は集まってやれたらいいと思います」と、極力、夫婦で業務を進めてくれるとのこと。

 自転車用「パトロールプレート」は、ただ作ればいいってものではない。まず、全家庭にアンケートを実施し、希望者(プレートを付ける意思のある人)数のプレートを作成して配布するのだが、アンケートはリーダー側が一括して進める。希望者が多く、プレートを大量に作る必要が出たときだけ、「メンバー全員でやりましょう」と、とてもありがたい提案だ。

 アンケートなどPTAから発行するお便りは、USBにひな型が保存されているので作成自体は容易だが、その後のチェック工程が煩雑だ。まずメンバー全員で内容を確認し、校外委員長→担当役員→担当教員→教頭→校長のチェックをもらう。印刷部数も、全児童数だったり、家庭数だったり、時と場合によって違うため、結構ややこしい。ほぼ初対面のメンバーで交代してやるより、リーダー側で一括してやったほうが、確かに効率的な気もする。

 肝心の「パトロールプレート」の内容は、「○○小学校PTA パトロール中 小学校・警察の電話番号」が印刷された画用紙にラミネート加工を施したもの。これを自転車に付けることで、子どもがどこの小学校に在籍しているのかわかってしまい、逆に危険な気もするのだが……? しかも、電話番号の市外局番はなぜか省略。スマホの前にガラケーが普及して20年以上たち、東京23区(03)や大阪(06)ならまだしも、地域によっては地元育ちでなければ、市外局番がすぐに出てこない人もいるような?

 では、校外委員全員参加の「パトロール」とは、一体どんなことをするのだろうか? パトロールは、夕方に行うものと地域のお祭りで行うものがあるが、コロナで夏祭りはすでに中止が決定している。

 夕方のパトロールは、月1~2回、蛍光ベストを着用した委員2~3人が平日の夕方に30分ほど、子どもが集まりそうな場所を見て回り、遊んでいる子どもに気をつけて帰るよう声をかけ、もし不審者がいれば警察に連絡するなどの対応を取るという。パトロール後は、代表者がメールで報告。以前は紙で報告していて、メールでOKになったのはごく最近だという。

 パトロールを実施する週は、係ごとに指定されているが、都合がつかなければ土日の夕方でもいいし、子連れでもいいし、天候や体調が悪い時はやらなくてもいい。なるべく地域を満遍なく回るのが理想だが、大変なら、近所で済ませてもいいという。

 ただし本部としては「私は何回やったのにあの人は……」ということにならないよう、できない理由があれば連絡してほしく、「無断で休むことだけはしないように」とのこと。安全上2人以上で回ることになっており、一緒に回る相手の都合が悪くなった場合などは、役員が一緒に回ることもできるという。こうした厳密なルールが共有される一方で、下校指導係のリーダーは、「まあ場合によっては、行っちゃったことにして報告しちゃってもいいし」とこっそり話す。

 しかしながら、蛍光ベストを着用しただけの一般市民のパトロールにどれだけの効果があるのだろうか。テレワークの人もいるとはいえ、子育て中でもある校外委員が毎月わざわざ予定を空けて、やるようなこと? 昨年はコロナ禍でPTA始動が遅く、パトロールの開始も大幅に遅れたというが、それで地域の治安が悪くなったという実感はない。

 それに、「行ったことにして報告」する人もいるならば、それこそ意味はどこにあるのだろうか。あるいは、パトロールを行えば、その必要性が見えてくるのか? 実際にパトロールを行い、確かめてみるしかない。

「公平に」って、誰基準!? 「言ったもん勝ち」でひと悶着、PTAのフワッとした“民主主義”って……

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くもPTAの謎ルールに面食らった母がつづる、「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼
我が子が入学した小学校のPTAは、現時点では実質、強制加入。年度初めの懇談会では、保護者は「PTAに加入しているもの」として話が進行した。「PTA委員」決めも行われ、くじ引きの結果、私は「校外委員」をやることに。引継会で待ち受けていたのは……!?

あらゆるものを手作りさせる「名もなき労働」多すぎ

 校外委員会の引継会は、とある平日の午前中、小学校の特別教室で開かれた。出席している校外委員およびPTA本部役員の大多数が母親で、父親はごく少数。欠席する場合は、委任状を提出する。

 最初に本部役員が、PTA活動のあらましや校外委員会の活動内容を説明。校内の入り方から始まって、報告書だの印刷物だの留意事項もあれこれと多いが、PTAが「手作り」しているモノもまた、多い。「外注」しているのは広報紙の印刷ぐらいだ。

 たとえば、入学と同時に保護者全員に配られる「入校カード」およびそのホルダー。学校側からも、行事や学童のお迎えの時は必ず着用するよう言われているが、用意しているのはPTA。ちなみに、色画用紙をカットして作成された校外委員用の「IDカード」もある。

 そのほか、1年生がランドセルに付ける下校コース別のリボンの発注・カット作業、自転車用のパトロールプレートの印刷・ラミネート加工、学区内の危険箇所をまとめたマップの作成などもPTAが担っているわけだが、いずれも手作業が多い。もちろんボランティア団体だから無償。名もなき家事ならぬ、名もなき労働。ちなみにこれら作業のうち、事前資料に書かれていたのはごく一部だけ。多すぎて書ききれないのかもしれないが……。

 パトロールプレートあたりは「やりたい人勝手にどうぞ」の部類だが、入校カードやリボンなど、学校側も「当然あるもの」とみなし、なければ支障が生じそうなものまで、「任意」であるはずのPTAが負担すること自体、ナンセンスな気もする。

 ちなみに、引継ぎ資料はQRコード搭載でGoogleスライドでも閲覧可能だが、これも委員や役員の善意やボランティア精神(?)で成り立っているといえるだろう。

係決めでひと悶着!! 「言ったもん勝ちに思える」のママの一言

 また引継ぎ会では、校外委員会の委員長・副委員長(計2名)選出、および係決めも実施。PTA本部側は、委員長・副委員長は5年生の保護者が望ましいと言い、また、係は本部側によって各学年1~2つほど割り当てられ、あとは学年の中で分担するだけと、一応「お膳立て」はされているらしい。

 1年生の親には、下校指導を取りまとめる係と、インクカートリッジを回収する係がある。その場に立ち会った本部役員は「くじで公平に決めたいですが、希望があれば言ってください。皆さんの承諾を得られたら、優先させていただいても。活動に参加できず『あの人全然来ないじゃん』となるよりは」と進言。

 すると、ママ友同士なのか、「私たち、インクカートリッジをやりたいです」という人が3人。しかしこれに不快感を覚えたのか、「言ったもん勝ちに思えてしまうんですけど」と言う人も現れた。いざ話し合いらしきものが始まると、どうやら「言ったもん勝ち」と疑問を呈した人も、インクカートリッジ回収がやりたい様子だ。

 結局、回収係を希望した人は希望通りに担当に就き、特に希望のない人・欠席した人は下校指導係になった。よって、私は下校指導係に。

 ちなみに、委員長・副委員長は立候補がなく、本部役員が「コロナで例年よりも負担は軽い」「時間の融通は利きやすい」と説明していたが、皆一様に沈黙。出席している5年生の保護者から1名決めてほしいと促されると、じゃんけんで決めることに。もう1名は、本部がくじ引きをして欠席者の中から決めるという。来ていない人からの選出はあまりしたくないらしいが。

 さらに、係のリーダーも決めてほしいという。係決めでは「公平に」と言っていた本部側だが、リーダーに関しては「できれば、今いる人の中から……」とほのめかす。委任状をもらっているんだし、今日休んだ人がリーダーやればいいじゃん、となることもあるそうだが、引き継ぎがスムーズにいかないのは困るから、出席者から決めたいようだ。

 すると、面倒くさい空気になりそうなことを察してか、「じゃあやりますよ、来て損した感じだけど……」という人がいて、リーダーはすぐに決まった。

 それにしても、こういった決め方では、出席者に良心的な人がいればリーダーを引き受けてくれるだろうが、一方で「欠席裁判」の展開も起こり得るわけで、となると、「来て損する」か「休んで損する」かは、出席者の顔ぶれ次第……? 

 であれば、仕事があり平日の引継ぎ会に出席できず、委任状を出すしかない人にとっては「公平」とは言えないだろう。

 懇談会の委員決めでも感じたが、PTAにおける「公平」の基準はどうやら曖昧かつご都合主義のようだ。