激しいアクロバットやミュージックビデオを見ているようなストーリー性のあるパフォーマンスなど、優れた演出が高く評価されている歌手P!NKのコンサート。一方的なパフォーマンスではなく、曲の合間に前列のファンにサインをしてあげたり、ファンが掲げるボードをきちんと読んで話しかけたり、積極的にファンと交流している。
昨年、オーストラリアのブリスベンで行われたコンサートでは、「先月、最愛の母を亡くしたのでハグしてください」というボードを掲げていた14歳の少女を発見。ステージを降りて彼女のもとに駆け寄り、ハグとキスをして励ました。
ファンを大事にするP!NKのコンサートは人気で、米エンタメ誌「Variety」も、そのクオリティの高さに太鼓判を押している。
現地時間6月25日、英リバプールのサッカースタジアム・アンフィールドで開催された彼女のコンサートで、かつてなかったハプニングが起こった。コンサートの真っ最中に、会場にいたファンが産気づいて、出産してしまったのだ。
地元紙「Liverpool Echo」によると、出産したのは当日が妊娠36週5日だったデニス・ジョーンズさん。1曲目の「Get The Party Started」が始まる直前に陣痛が始まってしまった。
会場で待機していた2人の医師が、何千人もの観客をかき分けながらメインスタンドにいたデニスの元にたどり着いた時は、一刻を争う状況だったとのこと。医師たちは「病院に搬送する余裕はない」と判断し、スタジアムの応急処置室に運んだ。直後、ベッド以外のまともな設備がない中で、デニスはスルッと赤ん坊を出産。P!NKがステージに登場してから、わずか4分後のことだった。デニス自身はとても落ち着いており、医師たちが驚くほど安産で、母子ともに健康だそうだ。
2,849gの元気な女の子を出産したデニスは、この日、姪や友人たちとコンサートに来ていた。姪のクロエは、「アンフィールドで赤ん坊を取り上げました。もう、びっくり」というツイートをした医師の1人に、その後搬送された病院のベッドで赤ん坊を抱っこしているデニスの写真を添えて「ありがとうございました」と感謝のメッセージを添えている。
もともと赤ん坊の名前はドリー・ルイーズと決めていたそうだが、P!NKのコンサート会場で誕生したことからドリー・ピンクに変更。デニスには5歳の長男、3歳の次男、1歳の長女がおり、ドリー・ピンクは第4子にあたる。今回のお産が、正産期と呼ばれる妊娠37週より早いタイミングだったものの、トラブルなく進んだのは、経産婦だからという側面もあるのだろう。しかしネット上のファンたちは「P!NKの『Get The Party Started』を聴いて、“パーティーに出遅れちゃ大変!”と大慌てで出てきたのでは?」「P!NKの歌声を聴くと超安産になる!」と大盛り上がりしている。
P!NK自身も、この報道を見て大喜び。インスタグラムに今回の報道記事の画像を投稿し、「ドリー・ピンクは、パーティーを早く始めたかったんだよね」という一言にハートなどの絵文字を添え、祝福した。
またひとつつ伝説が生まれた、P!NKのコンサート。昨年3月に始まった『Beautiful Trauma World Tour』は秋まで続く予定で、「また何か素敵なハプニングが起きそう!」とファンは大きな期待を寄せている。