<p> 「誰かにあてがわれたものって、愛おしい? 世間から差し出されたことって、面白い?『みんなが右に行くなら、左に行こうかな』」――。1982年に創刊され、2003年の休刊後もなお、“元オリーブ少女”たちに熱狂的に支持され続ける伝説のファッション・カルチャー誌「Olive」が、この春、「GINZA」の特別付録「おとなのオリーブ」として1号限りの復活を果たした。マガジンハウス創立70周年を記念した初の試みだ。独自の感性で服や日常を彩る“クリエイティブなDNA”を約20年にわたり読者たちに植え付けてきた同誌。「もし2015年にOliveがあったなら」をテーマに、一時代を築き上げたクリエイターたちが再集結した奇跡の復活号は、大反響とともにほぼ完売し、新たな伝説となった。</p>
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「Olive」は彼方へ――ロリ服東大生・大石蘭、少年装・嵯峨景子が体現する、「擬態としてのファッション」
左から、嵯峨景子氏、大石蘭氏、高橋律子氏
1月18日、原宿VACANTで開催された『少女文化研究のリアリティ~100年変わらないもの、刻々と変化するもの』。この日は、金沢21世紀美術館キュレーターで同美術館で雑誌「Olive」(マガジンハウス)の展覧会も開いた40代の高橋律子さん、由里葉名義でNEW ATLANTISというアクセサリーブランドを手がける30代の文化史研究者・嵯峨景子さん、そして今春幻冬舎より『妄想娘、東大をめざす』を刊行する20代のライターの大石蘭さんの東大卒女子三世代が公開鼎談を展開した。
トーク自体は、それぞれの「少女文化」に対するスタンスが違い、スイングしなかったのだが、それが文化系女子の世代による感性の変容を浮き彫りにしていて、逆に面白かったので今回はそれについて記すことにする。
オリーブ世代と90年代生まれが受容する、「Olive」の女子カルチャーの“あり方”
登壇した高橋律子さん(左)、小林エリカさん
「ピクニックに行ったら紙コップを帽子にしてみよう!」と、アイディア帽子を被ったり、「私だけのうれしい手作りトランクス」と題してトランクスにレースをつけてみたり、手描きのTシャツを着た読者が「さすが高レベル!」とたたえられ、ファッションスナップでプリンセスに選ばれたり。1980~90年代に少女たちを魅了した雑誌「オリーブ」(マガジンハウス)には、個性的なファッションの数々が、独特のガーリーな世界観でラッピングされたページが満載だった。独自の感性で着こなすことを良しとする「オリーブ」のDNAは、読者の想像力とクリエイティビティを鮮烈に刺激し、やがて多くの「オリーブ少女」が生まれた。
金沢21世紀美術館キュレーターであり、昨年「オリーブ」の魅力を振り返る『Olive 1982-2003 雑誌「オリーブ」のクリエイティビティ』展を企画した高橋律子さんも、その1人。「私の感性はオリーブでできている」と語る元オリーブ少女だ。その高橋さんによる講演『ガールズカルチャーの「読むこと」「描くこと」「語ること」~「美術趣味」の時代、「オリーブ」、そして今~』が、VACANT課外授業として渋谷パルコで行われた。
女子カルチャーの新局面? ギャル系・カワイイ系でもない1990Xとは
<p> 1990年代生まれの女の子と、1990年代のガーリーカルチャーを共演させた“ジェネレーションギャップ氷解マガジン”「1990X」(プレビジョン)が、発売以降話題を呼んでいる。表紙には、SKE48・松井玲奈(91年生まれ)が、当時カルチャーシーンに強い影響力を持っていたソニックユースのロックTに身を包み登場。ほかにも、ポニーテール写真集で人気の佐野ひなこ(94年生まれ)がヒステリックグラマーを初めて着てみたり、「H」(ロッキング・オン)や「Olive」(マガジンハウス)など、90年代に一世を風靡したカルチャー雑誌をまるでアナログレコードのように収集する女子大生・鵜川カナ(91年生まれ)が、そのコレクションをガイドするなど……! もしや、ガールズカルチャーは、新しい局地へと突入したのか? 果たして90年代生まれの女子の実像とは?</p>

