モデル・新川優愛が“着やせテク”披露! 矛盾にまみれた「non・no」着回し特集の妙

 今月の「non・no」(集英社)は、専属モデル・本田翼の卒業号ということで、もちろんカバーガールは彼女です。在籍した約8年間で23回も表紙を飾ったという本田は、名実ともに「non・no」の看板モデル。デビュー当初はロングだった髪を「non・no」の企画でばっさり切り、ショートボブにイメチェンしてから、注目されて人気が急上昇したのは有名な話です。また近年では女優業も順調で多忙を極めていたため、「non・no」の1号分の登場ページを、ドラマ撮影の合間に強行スケジュールで撮り終えたという伝説があり、編集部内では「本田翼・4時間撮影」という名で語り継がれているそう……。そんな思い出エピソードたっぷりの卒業インタビューは語りたいことがありすぎたのか、文字が小さい&見開きにぎゅうぎゅう! 読むのにも一苦労でしたが、若者向け雑誌だから可能な文字サイズなんでしょうね。それでは早速、中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
◎くいしんぼう優愛の薄着の夏も(ハート) 毎日スタイルUP着回し20days
◎シンプル&簡単! #「彼女感」なまとめ髪
◎#BAEな水着とれたてNEWS in Saipan

新手の“食べても太らないマウンティング”?

 まず初めに見ていくのは「くいしんぼう優愛の薄着の夏も(ハート) 毎日スタイルUP着回し20days」です。こちらの企画、「大好評におこたえして第2弾!!」とのことですが、前回同様、スタイル抜群の専属モデル・新川優愛が“着やせテク”を披露するという矛盾が発生……。そして今回もツッコミどころ満載のくいしん坊キャラが炸裂して、着回しコーディネートがまったく頭に入ってきません!

「授業の後の回転寿司。今日も30皿完食、ごちそうさまでした(ハート) からの、ケーキ食べに行こうかな♪」「学校歩いてたら声かけられた。『ミスコン出ませんか?』え? ミスコン……みすこん……みそこんにゃく?」「たまにはオシャレもしなくちゃねってことでお買い物。のはずが、なんで私ってばたこ焼きを手に持ってるの!?」

 って! こっちが聞きたいわー!! 途中、イケメンシェフに恋に落ちるというラブ展開もあるのですが、彼のお店でも食欲は止まらず、「とりあえずステーキ!」からの「追加でオムライスとビーフシチュー」を注文する優愛。最終的には、シェフから「優愛ちゃんみたいにたくさん食べる妹が欲しいな」と、告白する前に振られていました。そりゃそうだ(そして傷心の優愛は「焼肉食べ放題」に行って帰る)! いや、しかし、この企画は一体……? 新手の“食べても太らないマウンティング”なんでしょうか。でも、まあ、頭空っぽで楽しめる読み物として面白いので、第3弾にも期待しています!

 続いて見ていくのは「シンプル&簡単! #『彼女感』なまとめ髪」です。「簡単!」という触れ込みでも、後れ毛のバランスや毛束を捻る一工夫など、実際にやってみると難しいアレンジばかりなのはお約束。髪の先まで計算し尽くされた「頑張りすぎないゆるり感」や「ちょっとの色っぽ」など、あざとさにあふれたテクニック満載です。

 ところで、今月の「non・no」は「女子力コーデ&メイクの極み」を大テーマに掲げており、こちらもその中の企画の1つ。これまでにも「女子力」や「彼女感」というワードはたびたび「non・no」に登場しましたが、いまいち実態が伴わないというか、例えば“肩出しのオフショルダーを着て彼をドキドキさせ”たり、“オムライスを食べて可愛い私を演出”したりと、どこか非現実的というか、少女漫画の世界でしか通用しないテクニックばかりが紹介されていたんです。そんな誌面を読んでいると、女友達と恋バナで盛り上がる“恋に恋している女子大生”の姿が浮かんでくるのでした。

 しかし今回の「#彼女感」は、ひと味違います。「彼部屋でゲーム」「おうちで一緒にまったりする」「彼の車の助手席に座る」「一緒に旅行の計画を立てる」「彼と近所へ買い物に行く」などなど、なんだかシチュエーションがいちいち具体的で生々しい! 恋愛に関しては奥手なイメージだったノンノ女子の意外な一面に、なんだか娘を持つ父親のような気持ちで軽くショックを受けてしまいました。まあ、表には出さないだけで、やることはやってるってことですよね。そういえば前号の恋愛企画においても、学生時代の彼氏とそのままゴールインするために堅実な恋愛を育んでいましたし。ノンノ女子のあざとさって、こういうところなんだよなー!

ノンノ女子も開放的になる水着特集!

 最後に見ていくのは「#BAEな水着とれたてNEWS in Saipan」です。「#BAE」って何だよ!?と一瞬思いましたが、何てことはない、“SNS映え”の“映え”です。今の子たちって、“インスタ映え”って言葉はもう使ってないんですよね。みんな“映え”って省略して使っているのを知っていましたか? 筆者は最近知りましたよ……。

 こちらの水着特集では「可愛く#BAEる」「色っぽく#BAEる」というテーマの元、フリル、フルーツ柄、モノトーンビキニと、はやりの“盛れる水着”が紹介されています。また、水着に合う小物使いやビーチでの写真の撮り方など「#BAEテク」も充実! そしてここでも、真面目で保守的なイメージだったノンノ女子たちがサイパンの海でハジけにハジけまくっていました。もちろんホテルも「#BAEホテル」の代名詞・ハイアットリージェンシー。勝手に、ノンノ女子は、こういうチャラチャラしたノリにはあんまり興味がないんだと思っててすみません。夏だもん、海外だもん。そりゃあ、いつも全方位に気を使い優等生で振舞っている学校から離れて、ちょっとくらいハメ外したいよね! ノンノ女子の新たな一面を見た気分でした。
(橘まり子)

あえて黒髪キープで男を落とす!? 「non・no」に見るイマドキ女子大生のしたたかな恋愛術

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、レギュラーモデルの乃木坂46・西野七瀬と欅坂46・渡邉理佐のツーショット。昨年、渡邉がノンノモデルに加入してからは、雑誌内で「坂道姉妹」と称され、2人が登場する着回し企画がたびたびに特集されています。同じ坂道グループのアイドル、そして同じ雑誌のモデルを務めるというだけあって、もともと雰囲気が似通っているのかもしれませんが、それにしたって、この2人は髪形も顔のパーツの配置も笑った時の口角の上がり方もソックリです! 2人のことをよく知らない人が見ると、本当に姉妹、いや双子なのかと思ってしまうのでは? 同じ雑誌内でキャラ被りってアリなんですかね? それでは早速、中身を見ていきましょう~! 

<トピックス>
◎5月の大学生シーン別★正解コスパコーデ!
◎アイドルって、握手会でどんなハンドクリーム使ってるの?
◎「大学ではじめて彼ができた人」がしていたこと

なぜ女子大生は似たようなファッションをするのか?

 まずチェックしていくのは「5月の大学生シーン別★正解コスパコーデ!」です。「BBQ」「ボウリング」「海へドライブ」「サークル合宿」「韓国に女子旅」など、イベント別のコーディネートが紹介され、先月号同様、先輩男女総勢50名が「OK⇔NGをジャッジ」をしてくれます。やはりファッションルールに厳しいノンノ大学。髪型ひとつとっても「(BBQで)ダウンヘアだと風で乱れるし食べる時ジャマ!」とTPOを意識するのはマスト、さらに皆が集まるイベントでは「キュッと一つに結ぶだけだと手抜きに見える」ため、SNS映えも気にしなければいけません。しかしその半面「みんなを待たせて凝りすぎヘアはマナー的にもナシ」「(合宿で)巻き髪って落ち着かない……」とのことです。目指すのは“全方位モテ”ならぬ“全方位気遣い”なのでしょうか。

 さらに気になったのは、女友達同士での「リンクコーデ」です。「韓国に女子旅」のシーンでは、「動きやすさ重視の地味子ちゃん。一緒に楽しめない」「薄すぎメイクはあとで写真を見て後悔するよ」といったポイントを押さえておかなくてはならないようで、SNS映えは大前提なのでしょう。そして「フォトジェ狙いのオシャレを満喫しよう♪」ということで、「ドレスコードはチェックで統一」し、韓国風の「グラデリップ」でメイクを合わせることが推奨されています。誌面に掲載された、ポージングをばっちりキメた3ショットは、まるで三つ子のよう。

 これまで、イマドキの女子大生たちは“安心だから”という理由で、似たようなファッションをしているのかな? と思っていました。しかし、むしろ積極的にファッションやメイクを似せ、それをSNS上にアップして楽しんでいる様子を見ると、“みんな同じ=可愛い”という価値観を持っているのではないか、とも感じました。異様に厳しいファッションチェックも、仲良しグループ内での統一感を維持しようと思えばこそ、という気もします。

 特にリンクコーデは、そのクオリティいかんによっては、一昔前のように「量産型女子大生」と揶揄されてしまう可能性もあります。量産型ではないけれど統一感があって可愛いを目指すのには、並々ならぬ努力がいりそうです。

 続いて見ていくのはこちら。ネット上でも物議を醸した、ありそうでなかった企画「アイドルって、握手会でどんなハンドクリーム使ってるの?」です。AKB48・横山由依、NMB48・白間美瑠、モーニング娘。’18・生田衣梨奈と石田亜佑美、フェアリーズ・下村実生、Juice=Juice・植村あかりと6名のアイドルが一挙登場。各人が、いまやアイドル界の常識となった、ファンとの握手会で使用しているハンドクリームを紹介するという、なんともニッチな企画です。一見、「non・no」読者とはかけ離れたアイドルオタク向けの企画のようにも思えます。現にネット上でも、よくオタクたちが「握手会で誰々がいい匂いした」などと盛り上がっていますし、「アイドルがもらって嬉しいプレゼントはハンドクリーム!」なんていう記事もありました。まあ確かに、1日に何千人と握手する彼女たちにとって、手荒れ防止の必須アイテムであることは間違いなし。使ってもらえる可能性が高いと思います!

 今月号の表紙を飾った坂道グループの2人がノンノモデルを務めているように、ファッション誌の専属モデルを務めるアイドルは増え、多くの女性ファンから支持を得ています。また、アイドルたちもこぞってSNS等で自身の使っているコスメやメイク術を紹介していて、それを参考にする女子たちが多くいるのが現状です。女優やスーパーモデルよりも身近な存在で、ファッションやメイクをマネしやすいのでしょう。

 今回のハンドクリーム特集でも、コンビニやドラッグストアで買える「ニベア」「アベンヌ」等の実用的なラインから、定番の「ロクシタン」や「ジルスチュアート」、そしてあこがれブランドの「クロエ」や「シャネル」まで、ノンノ女子たちにとっても身近で共感しやすいラインナップが紹介されていました。同企画は、“会いに行けるアイドル”ならぬ“マネしたくなるアイドル”が現役女子大生たちの心をガッツリ掴んでいる証拠なのではないでしょうか。

 最後に見ていくのは「『大学ではじめて彼ができた人』がしていたこと」です。直球なタイトル、いいですね。学生らしいフレッシュさが出ていて、まぶしい限りです。「non・no」は保守的で優等生タイプの読者が多いようで、高校時代は「好きな人がいたけど片思いで終わってしまった」「女子校で出会いがなかった」という声が大半を占めています。そのため、大学生になったら「彼氏が欲しい!」と積極的な行動に移す人が多い模様。

 「ダイエットやオシャレ」に励んだり、「カッコいい人が働いてそうな、おしゃれなカフェのバイトに応募」するなどは可愛いもの。中には「男女比が同じくらいの、大人数のサークルに入会する」「(好きな)彼の友達と仲良くなる」「彼と同じタイミングで帰れるように調整する」、そして「あえて黒髪をキープして一見チャラめの先輩を落とした」という計算高さを見せる強者もいました。さすがノンノ女子……毎度のことながら、控えめなふんわり系の見た目とは裏腹にあざといですね。

 また、彼から告白されて付き合い始めた人が全体の83%を占めており、「相手から告白されるように仕向けた」というコメントもちらほら。高校時代は奥手で通していても、大学1年生のときに知り合った人と付き合うパターンが大多数のようでした。以前にノンノ女子たちの結婚観が特集された際には、「大学時代の彼氏と26歳で結婚したい」という理想が挙げられていましたが、その理想を実現するための作戦が大学入学時から始まっているんですね。フレッシュでときめき満載な恋愛企画かと思いきや、想像以上に堅実な内容に感心した次第です。
(橘まり子)

ファッション、SNS、会話――「non・no」女子大生の新生活号がルールブック化している謎

 今月の「non・no」(集英社)は、新学期シーズンということで、1冊通して「新生活デビュー応援BOOK」と銘打たれています。「4月の好感度ワシづかみ大作戦!」「好印象いただき着回し30days」「先輩がちやほやしたくなる1女コーデ選手権」「春映え好かれ顔メイク」など、あざとさ満点の好かれテクが満載です。

 そんな中、異彩を放っていたのが、レギュラーモデルの本田翼の連載「clubばっさーへようこそ」の特別版。ネットでも話題に上っていましたが、自他共に認める坂道グループ好きの本田が欅坂46に加入!? というコラボ企画「本田翼×欅坂46」が掲載されました。同グループの渡邊理佐が同誌のレギュラーモデルであることから実現した企画だと思われますが、正直、欅坂の征服衣装を身にまとった本田の圧倒的センター感たるや。顔ちっさ!! と驚愕ですよ! 同じ衣装の本家メンバーたちが公開処刑されてしまっている感が否めません。

 本田のショートカットに透明感のある顔立ちは、どことなく本家センター・平手友梨奈を彷彿させ、現実的にメンバーに加入しても違和感がない気もしますし……平手が体調不良でダウンした時には、いつでも代理センターを務められそうな仕上がりでした。それでは早速、中身を見ていきましょう~! 

<トピックス>
◎先輩がちやほやしたくなる1女コーデ選手権
◎人見知りでも会話が続く魔法の話し方
◎SNS「春のこじらせ見え」注意報

私服ファッションにも制服並みのルールが存在する大学デビュー

 最初にチェックするのは、「先輩がちやほやしたくなる1女コーデ選手権」です。「ガイダンス初日」「授業」「新歓」「サークル初日」という大学生ワードは、アラサーである筆者の目にはチカチカしてしまいます。

 そんな大学デビュー期のシチュエーション別ファッションを、実際に上級学年の先輩たちがリアル判定してくれるこの企画。「先輩たちから好印象な1女コーデの正解って?」というキャッチから察するに、通学ファッションにも正解・不正解があるようです。

 「可愛げがある」「あざとく見えなくていい」「1女らしいフレッシュさ」と先輩たちが好評価としたのは、Gジャンや花柄ワンピなど、親近感があり、万人ウケするアイテム。また「程よいスカート丈」「カジュアルだけど女らしさもある」「派手すぎずちょうどいい」「女の子らしいのにクール」「トレンドっぽいのに抜け感があっていい」などコーディネート全体のバランスが特に重視されるようで、「場の空気が読めそうでいい子っぽい!」というコメントに、1女が求められているものが集約されているように感じました。

 一方、肩が出すぎたオフショルダーやマイクロ丈のミニスカート、甘々すぎるゆるふわコーデには「気合い入れすぎ」「動きにくそう」「手伝いとかする気がなさそう」と悪評価が下されます。さらにモノトーンやOL風のキレイめコーデには「頑張りすぎ」「1女らしくない」「可愛げがなくて話しかけられない」といったコメントが付いており、過度に個性的なアイテムやオシャレ度の高いコーディネートは、空気の読めない奴と判断されてしまうようです。

 一昔前に女性誌でよく見かけた「愛され」ではなく、「好かれ」「好感度」「ちやほや」というワードが散見される誌面からは、ノンノ女子たちがいわゆる“全方位モテ”を目指していることは明らかです。しかし、そのジャッジの厳しさに、“モテ”というポジティブな気持ちよりも、とにかく「周囲から浮きたくない! 嫌われたくない!」というプレッシャーが大きいことが伝わってきました。せっかく校則や制服に縛られた高校から卒業したというのに、なんだか窮屈で全然楽しそうじゃない大学デビューだなと思うのは筆者だけでしょうか。

 続いて見ていくのは、引き続きの新生活応援企画「人見知りでも会話が続く魔法の話し方」です。「TALK&トーク話し方教室」を主宰する野口敏さんが、「進学や就職でいろんな年齢の人との交流が広がる18歳から23歳ぐらいのノンノ世代」は「人見知りして当たり前の時期」と優しく諭し、会話をつなげるテクニックをNGフレーズつきで教えてくれます。

 例えば、通学・通勤中は、一言目に「まだまだ寒いね~」と共感を得られるお天気ネタで、相手に話しかけるのがよいそう。二言目には「私、花粉症っぽくて~」など、天気に関係する「小さな自己開示」を、そして三言目には「晴れた日には普段何してるの?」「お花見とか行くの?」と「お天気話を引っ張りずぎず、相手を主役に話題転換」することがすすめられています。つまり季節行事など、相手も気楽に答えられる踏み込みすぎない質問をするのがいいというわけです。

 間違っても「彼氏とお花見行くの?」「ここ、第一志望だった?」などと突っ込んだ質問をしたり、「私、この大学でうまくやれるかなぁ」とネガティブ発言をして相手に返答を困らせてはいけないそう。

 確かに。至極まっとう。その通り。間違ったことは1つも書いてない。正しすぎてぐうの音も出ません。こうしたシーン別のHow toが全17パターン載っており、ここに書かれたマニュアル通りの会話ができれば、“感じのいい子”と思われること必至でしょう。しかし、何ていうか、ここまで丁寧に手取り足取りレクチャーする必要ある……? 

 ましてや、「non・no」の主な読者層は、保守的で優等生度の高い女子大生。そういう子たちほど「私って人見知りで会話がヘタだな」と悩んでいて、この企画も真面目に読んで実践しようと思うかもしれませんが、おそらくその悩みは杞憂で、きっと普段から周囲に気を配り、感じのいい会話ができている(しようと努力している)のではないかと想像します。ファッション同様、会話においても正解を求めてしまうノンノ女子たち。ここにおいても「他人から嫌われたくない」「周囲から浮かずにうまくやっていきたい」という気持ちの過剰さを感じずにはいられませんでした。

お互いを監視し合うSNS世代

 最後に見ていくのは「SNS『春のこじらせ見え』注意報」です。「好かれファッション」に「会話テクニック」と、どうしてここまで「周囲から浮かない」「他人に嫌われない」ことに尽力しているのかと思っていましたが、この企画で合点がいきました。そう、「non・no」世代は、物心ついた頃からSNSが存在する生活を送ってきているんですよね。

 なお「要注意ポスト」として挙げられているのは、「昔の盛れてる自撮り」「加工済みのすっぴん」「彼氏の存在をほのめかす」「タグの連発」で、そこには「投稿を見た友達に心の中でツッコまれているかも――!?」とキャッチが添えられています。

 こういった投稿をしないように気をつけるワケは、自分が他人の投稿をチェックするとき、同じようなポイントが目につくからなのではないでしょうか。SNS上で常日頃からお互いにお互いを監視し合っているわけですから、先に挙げたファッション企画でのジャッジが異様に細かく厳しかったのも、当然の流れなのかもしれません。そんなノンノ女子たちに「他人は、そんなにあなたのことなんて気にしていないよ」というありがちなアドバイスは響かないでしょうが、そんな若さゆえの“こじらせ”が、身に覚えもある筆者でした。
(橘まり子)

合コンでの「笑顔」の作り方をレクチャー!? 「non・no」女子大生が恐れる“あざとさ”

 「non・no」(集英社)4月号の付録は、レギュラーモデルで乃木坂46のメンバーである西野七瀬が編み出したオリジナルキャラクター「どいやさん」のカレンダー&クリップです。西野が高校1年生の頃に描いた教科書への落書きから生まれたという「どいやさん」は、ギョロっとした目玉のある頭部(?)から2本の足が生えている、なんとも“キモカワ”なキャラクター。クリアファイルやキーホルダーなどが、乃木坂46のファンクラブグッズとして商品化されており、ぬいぐるみがUFOキャッチャーとして登場すると即完売なんだそう! 今回のカレンダー&クリップも、「non・no」読者である女子大生より、おそらく乃木坂ファンの方に需要がありそう? 売り上げの何割かに貢献していそうな予感です。それでは、早速中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
・好かれ女子の春服まとめ
・憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと
・なりたい脚は「自分に合ったストッキング」で叶える!

好かれ女子の地道な努力?

 最初にチェックするのは、メインファッション特集「好かれ女子の春服まとめ」です。「カジュアル派 翼&きれいめ派 優愛の好かれっぱなし着回し30days」「新1女菜々花の話しかけたくなるコーデ着回し30Days」「はじめまして、を成功させる!“第一印象”最高(ハート)ビューティ」と、春の新生活に向けて、「思わず話しかけたくなる」ような「浮かずに盛れる」アイテムが目白押しとのこと。

 「みんな仲良く」がモットーである優等生なノンノ女子たちにとって、ファッションとは自分を表現するものというより、周囲とのコミュニケーションツールという意味合いが強いのかもしれません。「ウエストポーチを斜め掛けして“話しかけやすい雰囲気”を盛る!」「甘めラベンダーとレースで優しいオーラをまとって」「白×イエローの配色が、さわやかなイメージを後押し」「小物で今っぽアクセント。居心地のいい女子的な♪」などなど、そこかしこに好かれるための地道な努力……が散りばめられています。また、「好感度を上げたいシーンで『甘すぎ』『透けすぎ』はキケン!!」ということで、「イタくないピンク」「エロくないブラック」が紹介されていたのも、“女に嫌われないファッション”という絶妙な切り口だと思った次第です。

 そして最後には「好かれ女子の最強ツールは『笑顔』と『声』!」というキャッチコピーの元、「親しみやすそう!と思わせる好印象笑顔」「話しやすい!と思わせる感情豊かな声」、はたまた「好みの彼の気を引く声」や「合コンであざとく見えない笑顔」の作り方を専門家がレクチャーしてくれていました。これらの企画からは、周囲から「あざとい」と思われることを恐怖するノンノ女子の姿が目に浮かびましたが、ここまで計算しつくしてるって、それこそあざといのでは? しかし、こういった努力のうえに、“表面上は平和でみんな仲良し”な「non・no」ワールドが成り立っているのだとしたら、ノンノ女子、なかなか侮れませんね。

 続いて見ていくのは、社会人1年目の「non・no」OGに、大学時代を振り返ってもらおうというインタビュー企画「憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと」です。生命保険会社、化粧品メーカー、マスコミ、大手IT企業など、ノンノ女子に人気の企業に勤める社会人1女たちの先陣を切りトップバッターで登場するのは、「ノンノ読者憧れ1女代表」であるフジテレビアナウンサーの久慈曉子です。

 現在は『めざましテレビ』を担当し、「クジパン」の愛称で親しまれる彼女ですが、実は青山学院大学時代に同誌の専属モデルを務めていたんです。同じく「non・no」モデルの出身のアナウンサーには、日本テレビの岩本乃蒼がいるなど、現在ではミスキャンパスだけでなく、女子大生モデル出身というのも、女子アナへの登竜門となっているのかもしれません。

 肝心のインタビューの中身はというと、学生時代に取り組んでいた新聞記事のスクラップブックの紹介、現在の「3時起き、20時就寝」の規則正しい生活や、オフィスファッション&メイク披露など、至って真面目で優等生な内容。「自分は何が好きか、何が得意か」を知るためにも「“広く浅く”でもいいので様々なジャンルに足を踏み入れてみて」などと、当たり障りのないアドバイスをしています。

 見開き2ページを使ってのインタビューだったものの、知りたいのはそういうことじゃないんだけどな~と肩透かしを食らった気分です。社会人1年目だった昨年、看板番組『クジパン』が3カ月で打ち切りになり、「オーラがない」とネットで叩かれるといった出来事にも見舞われましたが、それには一切触れず。キラキラ輝く憧れOGという表面的なイメージを崩さない作りにモヤモヤが残りました。しかしまぁ、決して自らの闇は見せないところは、さすが「non・no」OGといったところでしょうか。

アラサーの心を揺るがすストッキング特集

 最後に、筆者が今月最も気になった特集「なりたい脚は『自分に合ったストッキング』で叶える!」を紹介します! ここ数年、若い女子たちの間で、“私服でも生脚ではなくストッキングを履くのがマナー”というのがブームとなっている影響からか、ストッキングの種類や機能も格段に広がったように思います。

 しかし一方で、色のバリエーションや素材が豊富になりすぎて、一体どれを選べばいいのか、売り場で迷いすぎてしまう……ということが、筆者自身にもあったんです。実際に試着できないのも問題ですよね。今回の特集では、色の選び方はもちろん、スーツ、スニーカーなどTPO別、「脚を細く見せたい」「涼しくムレにくい」などお悩み別などに、おすすめブランドのストッキングを紹介してくれています。また、伝染しにくいストッキングの履き方や正しい洗濯方法なんかも教えてくれています。正直、アラサーの筆者は毎号「non・no」を読んでも、ファッションもメイクも、何ひとつ参考になる記事がなかったのですが、このストッキング特集は大いに参考になりました! ありがとう、「non・no」編集部!

 そして一番気になった商品がこちら、「パンティ部レスストッキング」! キラキラと可愛いものだけで埋め尽くされていた「non・no」ワールドに、突如として現れた違和感ありまくりの写真に衝撃を受けました。ガーターベルト型で股の部分に穴が空いている構造となっていて、ストッキングの上に下着を履くことで着脱の必要なくトイレで用を足せるというヒット商品らしいのですが……見た目が! やばい!! これ、急なお泊まりデートとかあったら、100年の恋も冷める案件ですね。毛糸のパンツ(古い)よりヤバイです。でも、なんか逆に、違ったプレイ用に使えるのかも……? まあ、ストッキングはともかくとして、こんな風に、可愛いだけじゃないノンノ女子の裏側を見せてくれた方が、むしろ個人的には親しみがわいて、話しかけたくなるのにな~と思いました。
(橘まり子)

合コンでの「笑顔」の作り方をレクチャー!? 「non・no」女子大生が恐れる“あざとさ”

 「non・no」(集英社)4月号の付録は、レギュラーモデルで乃木坂46のメンバーである西野七瀬が編み出したオリジナルキャラクター「どいやさん」のカレンダー&クリップです。西野が高校1年生の頃に描いた教科書への落書きから生まれたという「どいやさん」は、ギョロっとした目玉のある頭部(?)から2本の足が生えている、なんとも“キモカワ”なキャラクター。クリアファイルやキーホルダーなどが、乃木坂46のファンクラブグッズとして商品化されており、ぬいぐるみがUFOキャッチャーとして登場すると即完売なんだそう! 今回のカレンダー&クリップも、「non・no」読者である女子大生より、おそらく乃木坂ファンの方に需要がありそう? 売り上げの何割かに貢献していそうな予感です。それでは、早速中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
・好かれ女子の春服まとめ
・憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと
・なりたい脚は「自分に合ったストッキング」で叶える!

好かれ女子の地道な努力?

 最初にチェックするのは、メインファッション特集「好かれ女子の春服まとめ」です。「カジュアル派 翼&きれいめ派 優愛の好かれっぱなし着回し30days」「新1女菜々花の話しかけたくなるコーデ着回し30Days」「はじめまして、を成功させる!“第一印象”最高(ハート)ビューティ」と、春の新生活に向けて、「思わず話しかけたくなる」ような「浮かずに盛れる」アイテムが目白押しとのこと。

 「みんな仲良く」がモットーである優等生なノンノ女子たちにとって、ファッションとは自分を表現するものというより、周囲とのコミュニケーションツールという意味合いが強いのかもしれません。「ウエストポーチを斜め掛けして“話しかけやすい雰囲気”を盛る!」「甘めラベンダーとレースで優しいオーラをまとって」「白×イエローの配色が、さわやかなイメージを後押し」「小物で今っぽアクセント。居心地のいい女子的な♪」などなど、そこかしこに好かれるための地道な努力……が散りばめられています。また、「好感度を上げたいシーンで『甘すぎ』『透けすぎ』はキケン!!」ということで、「イタくないピンク」「エロくないブラック」が紹介されていたのも、“女に嫌われないファッション”という絶妙な切り口だと思った次第です。

 そして最後には「好かれ女子の最強ツールは『笑顔』と『声』!」というキャッチコピーの元、「親しみやすそう!と思わせる好印象笑顔」「話しやすい!と思わせる感情豊かな声」、はたまた「好みの彼の気を引く声」や「合コンであざとく見えない笑顔」の作り方を専門家がレクチャーしてくれていました。これらの企画からは、周囲から「あざとい」と思われることを恐怖するノンノ女子の姿が目に浮かびましたが、ここまで計算しつくしてるって、それこそあざといのでは? しかし、こういった努力のうえに、“表面上は平和でみんな仲良し”な「non・no」ワールドが成り立っているのだとしたら、ノンノ女子、なかなか侮れませんね。

 続いて見ていくのは、社会人1年目の「non・no」OGに、大学時代を振り返ってもらおうというインタビュー企画「憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと」です。生命保険会社、化粧品メーカー、マスコミ、大手IT企業など、ノンノ女子に人気の企業に勤める社会人1女たちの先陣を切りトップバッターで登場するのは、「ノンノ読者憧れ1女代表」であるフジテレビアナウンサーの久慈曉子です。

 現在は『めざましテレビ』を担当し、「クジパン」の愛称で親しまれる彼女ですが、実は青山学院大学時代に同誌の専属モデルを務めていたんです。同じく「non・no」モデルの出身のアナウンサーには、日本テレビの岩本乃蒼がいるなど、現在ではミスキャンパスだけでなく、女子大生モデル出身というのも、女子アナへの登竜門となっているのかもしれません。

 肝心のインタビューの中身はというと、学生時代に取り組んでいた新聞記事のスクラップブックの紹介、現在の「3時起き、20時就寝」の規則正しい生活や、オフィスファッション&メイク披露など、至って真面目で優等生な内容。「自分は何が好きか、何が得意か」を知るためにも「“広く浅く”でもいいので様々なジャンルに足を踏み入れてみて」などと、当たり障りのないアドバイスをしています。

 見開き2ページを使ってのインタビューだったものの、知りたいのはそういうことじゃないんだけどな~と肩透かしを食らった気分です。社会人1年目だった昨年、看板番組『クジパン』が3カ月で打ち切りになり、「オーラがない」とネットで叩かれるといった出来事にも見舞われましたが、それには一切触れず。キラキラ輝く憧れOGという表面的なイメージを崩さない作りにモヤモヤが残りました。しかしまぁ、決して自らの闇は見せないところは、さすが「non・no」OGといったところでしょうか。

アラサーの心を揺るがすストッキング特集

 最後に、筆者が今月最も気になった特集「なりたい脚は『自分に合ったストッキング』で叶える!」を紹介します! ここ数年、若い女子たちの間で、“私服でも生脚ではなくストッキングを履くのがマナー”というのがブームとなっている影響からか、ストッキングの種類や機能も格段に広がったように思います。

 しかし一方で、色のバリエーションや素材が豊富になりすぎて、一体どれを選べばいいのか、売り場で迷いすぎてしまう……ということが、筆者自身にもあったんです。実際に試着できないのも問題ですよね。今回の特集では、色の選び方はもちろん、スーツ、スニーカーなどTPO別、「脚を細く見せたい」「涼しくムレにくい」などお悩み別などに、おすすめブランドのストッキングを紹介してくれています。また、伝染しにくいストッキングの履き方や正しい洗濯方法なんかも教えてくれています。正直、アラサーの筆者は毎号「non・no」を読んでも、ファッションもメイクも、何ひとつ参考になる記事がなかったのですが、このストッキング特集は大いに参考になりました! ありがとう、「non・no」編集部!

 そして一番気になった商品がこちら、「パンティ部レスストッキング」! キラキラと可愛いものだけで埋め尽くされていた「non・no」ワールドに、突如として現れた違和感ありまくりの写真に衝撃を受けました。ガーターベルト型で股の部分に穴が空いている構造となっていて、ストッキングの上に下着を履くことで着脱の必要なくトイレで用を足せるというヒット商品らしいのですが……見た目が! やばい!! これ、急なお泊まりデートとかあったら、100年の恋も冷める案件ですね。毛糸のパンツ(古い)よりヤバイです。でも、なんか逆に、違ったプレイ用に使えるのかも……? まあ、ストッキングはともかくとして、こんな風に、可愛いだけじゃないノンノ女子の裏側を見せてくれた方が、むしろ個人的には親しみがわいて、話しかけたくなるのにな~と思いました。
(橘まり子)

「non・no」が考える“男子の妄想”は少女漫画すぎ!? リアルから遠ざかる女子大生の恋愛観

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、専属モデルの本田翼と、「MEN'S NON‐NO」(同)出身の坂口健太郎。現在公開中の映画『今夜、ロマンス劇場で』の共演に合わせて「ノンノ史上初の男女ペア表紙」ということで、たっぷり巻頭インタビューも組まれています。1歳違いで、蟹座のO型、東京生まれという共通点を持ち、お互いを「グッチ」「翼ちゃん」と呼び合う仲の2人。ぴったり寄り添うラブラブな雰囲気のカットも満載でしたが、「お兄ちゃんと妹みたい」というキャッチでまとめられています。編集部の「女を敵に回さないように!」という配慮が隅々まで行き届いているインタビューでした。それでは早速中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
・着るだけで女子力3割増しの「美化されトップス」
・くいしんぼう優愛の寒~い2月こそスタイルUP命(ハート)着回し15days
・チョコ好き女子のための(ハート)チョコレートBOOK

■「女子力」はファンタジーとして楽しむ!
 最初にチェックするのは「着るだけで女子力3割増しの『美化されトップス』」です。まず思ったのは、「女子力」ってまだ使われている言葉なの? ということ。特にイマドキの女子大生たちの間で頻出しているような言葉なのでしょうか。ちょっと古いような気もするのですが……。

 紹介されているアイテムは「男子が勝手に『こんな女の子なんだろうな(ハート)』」と妄想しちゃいそうな、女子度の高いトップス」というものの、春らしいキレイ色の「ブライトカラー」や可愛らしさや清楚さを意識した「花柄」に「レース」、華奢に見える「袖リボン」「袖フレア」、背中をチラ見せして色っぽさを出す「バックコンシャス」など、特に目新しいものはありません。

 しかし、この特集、見どころはほかにあるんです! そう、各アイテムに添えられた妄想ポエム! 「テラス席でオムライス食べているクラスメイト。普段おとなしいのに、でっかいスプーンで頬張る姿がギャップありすぎて見てたら目が合った。卵みたいな黄色のニットのせいなのか、柔らかい空気が忘れられない」「普段は髪を下ろしている同僚が無造作に髪を結んだら、さりげなく背中が見えていることに気づいてドキッとした」「『バレンタインの練習してたら作りすぎちゃったから』って手渡しでクッキーをもらった。萌え袖になった手元が可愛すぎて義理とか本命とかどうでもよくなった」……。

 設定が少女漫画すぎてツッコミどころしかないのですが、萌え袖って! 死語では!? 「男子が勝手に妄想してくれそう」という触れ込みですが、これは“リアルな男子”の妄想ではなく、“恋に恋する少女漫画脳の女子が想像する男子”がするであろう妄想、ってところでしょうか。「女子力」という言葉は、この世に生まれて10年以上たっているそうですが、もはやファンタジーの域に入ったのかもしれませんね。

 続いて専属モデル新川優愛による着回しストーリー「くいしんぼう優愛の寒~い2月こそスタイルUP命(ハート)着回し15days」を見ていきましょう。「スタイル抜群でみんなの憧れだけど、実はかなりの食いしん坊」の優愛は、着やせが得意という設定。ゆるブルゾンにピタッとミニスカを合わせて華奢見せしたり、Vネックで小顔に見せたりと、ありとあらゆる着やせテクを披露してくれます。が! もともと小顔で8等身モデルの新川なので、着やせテクの効果がイマイチよくわかりません。せめて読者モデルを投入して、「Before/After」を見せてほしいものです。

 さらに、「来週からテスト! 授業に集中、集中、しゅう……シューマイ食べたい!」「バイトはパン屋さん。余ったパンをもらえるんだ♪ 今日もフランスパン3本ありがとうございます!」「学食で大盛りカレー注文したら、あのカレが近くに! あわわわ、ドキドキして2杯しか食べられなかったよ(涙)」「女に磨きをかけねば。恋愛映画を見てきたよ。でも、あの女優さんが食べてたパスタおいそうだったな~」など、これでもかというほどに食いしん坊キャラを押し出してくるので、コーディネートよりもそちらの方が気になってしまい、一体全体、何の企画なのかよくわからなくなりました。

 以前も指摘しましたが、「non・no」では、専属モデルに変なあだ名を付けたり(本田翼=ばっさー、など)、彼女たちのオタクっぽい趣味を紹介したりと、モデルたちの親しみやすい一面をたびたび読者に見せています。男子ウケではなく女子ウケを狙うことで、ノンノモデルを身近に感じてもらい、読者である女子大生たちの共感を集めているようなのです。ただ、明らかに美人なモデルたちが過剰に自虐に走ったり、媚びを売るのも、それはそれでわざとらしいというか、嫌味な感じがしてしまうんですよね。それでもやっぱり、ノンノ女子の世界では、“みんな同じ”“みんな仲良し”という価値観が一番大事なのでしょうか。

■バレンタインは単なる“インスタ映え”イベント!
 最後に見ていくのは「チョコ好き女子のための(ハート)チョコレートBOOK」です。やはり2月といえばバレンタイン! しかし、「フォトジェなチョコがいっぱい!」「味はもちろん見た目もカワイイ、『いいね!』がもらえる女子による女子のためのチョコレシピ★」というキャッチからもわかるように、ノンノ女子たちにとってのバレンタインは、意中の男子に告白するor彼氏にあげる、という恋のイベントではなく、単に“インスタ映え”するイベントの1つなのでしょう。

 確かに今月号のどこにも「片想いの彼に告白テクニック」とか「愛されモテファッション(ハート)」などといった企画は見当たりません。あったのは、「バレンタインは『絆買い』が絶対楽しいー!」というバレンタインジャンボの広告記事のみです。また「チョコ好き女子のための」と銘打っている割には、紹介されているチョコは「ピエール マルコリーニ」や「カカオサンパカ」といった百貨店の催事売り場ならどこでも手に入るようなベタなチョコばかり。今年から、前売り入場券が必要となったチョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ』でしか手に入らない限定チョコレートを紹介するほどの気概は見られません。まあ、“チョコ好き”ではあるが“チョコオタク”ではないってことでしょうか。

 しかし、しまいにはインスタ映えを意識しすぎるあまり「フルーツサンド」「サクサクミルフィーユパイ」「りんご煮ワッフルバー」など、ただ見た目が華やかな手作りスイーツレシピが紹介されているのは驚きです。もはやチョコレート関係ないじゃん! とりあえず、みんなでワイワイ仲良くスイーツを作って、その様子をストーリーにアップして、出来上がりをインスタに載せて、楽しいイベントになればいいのかな、と理解しました。

 ちまたではゴディバが義理チョコ廃止を訴えたり、バレンタインプロポーズを狙った32万円のダイヤモンド入りハンバーガーが物議を醸していますが、ひたすら平和な「non・no」の世界もそれはそれでいいのかもな~と思う筆者でした。
(橘まり子)

夫選びを妥協しても「26~27歳で結婚」すべし? 「non・no」結婚特集がモヤモヤする理由

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は嵐! 毎号メンバーが2人ずつ登場する巻頭連載「2/嵐(アラシブンノニ)」が10周年を迎えるということで、12ページの拡大スペシャルだそうです。女子大生にもやっぱり人気なんですね、嵐。今月号には、映画『未成年だけどコドモじゃない』の宣伝として、同じくジャニーズアイドルのSexy Zone・中島健人とHay!Say!JUMP・知念侑李の対談企画も掲載されています。やはり保守的なノンノ女子は、オラオラ系のEXILE派よりも王子様系のジャニーズ派なのでしょうか? それでは、早速、中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
◎盛れる! 細見え! 寒くない! 真冬の優勝コーデ
◎non・noカワイイ選抜のアガる「冬イベ」勝負服SNAP
◎26~27歳で結婚した先輩が20歳の時にしていたこと

■唐突な「優勝」ワードが気になる

 まずは、今月号のメインファッション特集は「盛れる! 細見え! 寒くない! 真冬の優勝コーデ」を見ていきましょう。「誰より可愛くおしゃれになって、『優勝!』って言われちゃお(ハート)」と言っているのですが……はて? 「優勝」とは? この「優勝」っていうワード、どっから出てきた? いくら考えてみても、赤裸々なセックス体験談をつづるTwitterアカウント「暇な女子大生(@bored_jd)」による隠語「優勝=セックス」しか思い浮かびませんでした。

 年末には、この「暇な女子大生」の体験談を元にしたテレビドラマも放送されましたが、すでにブームも下火になりつつありますし、それをいまさら? というか、そもそも保守的で貞操観念が高いノンノ女子たちに限って、「優勝=セックス」の隠語を使う? あと考えられるとしたら、これから始まる平昌オリンピックにかけたとか……いや、それは無理やりすぎないか。

 結局、誌面を隈なく探してもヒントは得られず、何事もなかったかのように「真冬のモテ盛り(ハート)コーデ」や「XYIシルエットで毎日スタイルUP着回し30days」といった企画が繰り広げられていました。ついでに言うと、どのコーディネートが優勝したのかもわからずじまい。どなたか、女子大生の流行に詳しい方がいましたら、ご教授願います。

■石原さとみを意識できる自意識

 次にチェックするのは「non・noカワイイ選抜のアガる『冬イベ』勝負服SNAP」です。前号で「2期生」のメンバーも発表された「non・non」の読者モデルである「カワイイ選抜」。今回は、その中の「おしゃれ選抜」10名が、「年末女子会」「クリスマスデート」「同窓会」「夜遊び」といった「冬イベ」におけるコーディネートで対決しています。

 スタイリストやファッションライター、またデートコーデは男性審査員も参加して本気ジャッジ。順位もついて、前号に引き続きアイドルの総選挙並みの誌上バトルが繰り広げられていました。「バッグはちゃんとしたものを選びたい派なので、今日はバーバリーにしました」とブランドアピールする者がいれば、「ザラが好きで、今日もアウター、トップス、スカート全てザラで購入」と、“こう見えて実は全身ファストファッションなんです”アピールする者あり。「足元はパンプスではなくショートブーツを合わせて、脚を出してもちゃんと女子ウケするようなカジュアルさを出しました」と言いつつ、スタイル抜群の脚を惜しげなく披露する者がいれば、「ワントーンでまとめたコーデが好き。白の場合は着ぶくれしないように、縦のラインを意識しています」と言いながら、だからと言ってさすがにその白ニットは太っていたら着られないですよね? という突っ込み待ちな者あり。

 いやー、バチバチですね。っていうか、みんな素人なのに、こんなに強気なコメント書けてすごいなと思いました。「ドラマ『校閲ガール』の石原さとみさんを意識してみました」って! あのドラマで着てたファッションは、さすがの石原さとみでもなんか珍妙だったような!? やはり自ら「カワイイ」選抜に応募できるだけのことはあります。今後も「カワイイ選抜」メンバーの動向に期待しています。

 最後に見ていくのは「26~27歳で結婚した先輩が20歳の時にしていたこと」。タイトルからしてアラサー婚活女子に喧嘩売る気満々ですが、何を隠そうノンノ女子たちの理想の結婚年齢は「26.1歳」! 「2~3年つき合って26歳で結婚が理想」と以前より恋愛企画のアンケート等で公言していました。

 今回の調査では、現在「彼アリ」と答えた読者は53.5%と半数をやや上回る結果に。そのうち約3人に1人が、学校やサークル、バイト先等の身近な出会いから彼氏を見つけており、「出会いがない!」「周りにいい男がいない!」といった巷のタラレバ女子会でよく聞くような悩みとは無縁のようで、羨ましい限りです。また、彼アリ読者のうち8割以上が「現在の彼と結婚したい」と答えており、もしかしてまだ学生だから結婚に夢見がちで、頭がお花畑状態なのかも? と思い、「結婚相手に求める条件」も「ずっと恋人同士のような関係でいられる」「記念日を大切にしてくれる」なのかな……と思いきや、実際には「居心地のよさ」「一般常識がある」「金銭感覚が合う」「自分への愛情」「仕事への理解」など、現実的でまっとうな回答が上位にランクインしました。

 さらに今回は、「26~30歳で未婚の人」にも同様のアンケートを実施するという鬼畜ぶりを見せる編集部。「20歳の頃に考えていた結婚相手の条件は?」という質問には、「居心地のよさ」「一般常識がある」といった現役ノンノ女子と共通する回答とともに「ルックスがいい」「高収入」といった条件がランクインしているのが特徴です。また「結婚願望はなかった」という回答も見受けられました。しかし「今、結婚相手に求める条件は?」と問われると、「性格」「金銭感覚」「食事の好み」など、一緒に暮らす上での現実的な回答が上位を占め、8割以上が「結婚へのプレッシャーを感じる」と答えています。

 一方、「26~27歳で結婚した人」にもアンケートを実施しているのですが、「夫は、理想のタイプ?」という質問になんと約6割の人が「NO」と答えているんです。そして「収入や貯蓄額」「ルックス」「ファッションセンス」を妥協した、という意見が多く挙がっていました。さらに「結婚を決めたきっかけは?」という質問には、「居心地のよさ」「交際期間の長さ」とともに、「26~27歳で結婚するのが理想だったから」という本末転倒な回答がランクインしていることに驚愕!! 要するに、これらの結果を総合すると、高望みをすると理想年齢での結婚は難しいから妥協しろ、と言いたいのでしょうか? 現実的と言えば現実的ですが、なんだか20歳前後のノンノ女子たちに対して、必要以上に「結婚できないかもしれない」という恐怖心を煽っているようにしか思えません。

 また「26~27歳で結婚した人」たちの具体的な「結婚までの道のり」エピソードも紹介されているのですが、話はプロポーズや結婚式までで、まるでおとぎ話のように「めでたしめでたし(ハート)」で終わっています。ノンノ女子、とりあえず結婚できればそれでいいのか? 26歳で理想通りに結婚したとして、その先の人生まだまだ長いよ!? たぶんあと3倍くらいある!! 現実的なのか夢見がちなのかよくわからない結果にモヤモヤだけが残りました。
(橘まり子)

「non・no」セックス企画はエロくない!?  女子大生の悩みに寄り添う“真っ当さ”

 今月の「non・no」(集英社)1月号ファッション特集は「12月は可愛げを盛る(ハート)」ということで、「ふわもこニット」「萌え袖」「パステルカラー」「ミニスカート」「背中あき」と、“モテコーデ”が満載。いや、可愛いんですよ……本当に可愛いくて眼福なんです! ただファッション誌というより、なんかもう“可愛い女の子たちをただひたすらに眺めることができる雑誌”という感じでして。正直これらのアイテムって、「若くて可愛い」が前提のアイテムですし、そもそも特集テーマが「可愛げを盛る(ハート)」ですからね! 「可愛げ」があるのは前提で特集組まれてますから!! ノンノ女子、前からうっすら気づいてはいましたが、自分のこと、そこそこ可愛いと思っていますよね。それでは、早速中身を見ていきましょう~。

<トピックス>
◎今、いちばん気になる女の子。新木優子を全部見せ(ハート)
◎non・noカワイイ選抜2期生はこの5人!
◎誰にも聞けなかった! 実は困ってる「Hのコミュニケーション」

■変なあだ名の裏に潜む女子の世界のルール

 今月の 「non・no」の表紙は、月9『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)に出演するなど、今年は女優としての活動の幅を広げた新木優子。今月号では「今、いちばん気になる女の子。新木優子を全部見せ(ハート)」ということで、大特集されているのですが、気になったのは彼女の雑誌内でのあだ名が「ゆんぴょ」ということ。甘くて可愛いらしい雰囲気のノンノモデルが多い中、涼しげな目元が印象的な美人タイプの新木は、スタイルも抜群で男性からの支持も高く、決して「ゆんぴょ」なんてふざけたあだ名で気軽に呼べるようなタイプではないように感じます。

 しかしフリマで見つけたアイテムも活用する私服コーデ、プチプラコスメを使ったセルフメイク、日常で見つけた面白いものや食べた物の自撮り写真などなど、本特集で公開されたプライベートな部分は、同世代のノンノ女子が身近に感じるような内容ばかり。確かに親しみを込めて「ゆんぴょ可愛い~!」と呼びたくなってしまいます。

 同様のことは、同じく専属ノンノモデルである本田翼にもいえます。男性ファンからは「天使」とまで評されるほどのルックスを誇る彼女ですが、雑誌内でのあだ名は「ばっさー」。なんというか、面白枠のあだ名ですよね!? さらに連載エッセイやインタビューでの一人称は「本田」で、ゲームや漫画好きでオタクな一面をアピールするなど、決して美人売り一辺倒というわけではありません。また今号では、映画『鋼の錬金術師』で共演したHay!Say!JUMP・山田涼介との対談が掲載されているのですが、山田は「オレも中身を知るまでは“モデル様”だと思ってたよ。でも知れば知るほど、異性として見られなくなって(笑)」「異性としては見られないけど、友達としては最高にいいヤツ」と語っています。

 これらを見ていくと、本田が「non・no」内では、女子ウケを狙ったキャラに設定されていることは間違いありません。新木も本田も単にモデルという仕事に徹するならば、プライベートの情報を公開する必要もありませんし、変なあだ名をつけられる必要もないはず。しかし、それでは「みんなと同じ」「みんな仲良く」がモットーの保守的な女子大生であるノンノ女子たちの共感は得られず、男ウケだけを狙った女として反感を買ってしまう恐れがあるのでしょう。何気ないあだ名の裏に女の園における微妙なポジション取り戦略が見え隠れするなんて、「non・no」、意外と闇深い雑誌……しかし、Hay! Say! JUMPファンのノンノ女子は、「まあ、ばっさーなら大丈夫でしょ!」「山田に色目使うはずない」などと流してくれるものなのでしょうか。気になるところです。

 続いて気になったのは「non・noカワイイ選抜2期生はこの5人!」です。「non・noカワイイ選抜」とは、誌面や同誌webで活動する読者モデルのことなのですが、まずネーミングがすごい。オーディションに応募する時点で、「カワイイ」って自分で申告しちゃってますからね。まあ、もちろん、自分のことを可愛いと思っていないことには応募できないでしょうが、なかなかのメンタルをお持ちだと思います。

 また「選抜」「2期生」という言葉からは、アイドルグループを連想するものの、現に「non・no」の専属モデルには、乃木坂46の西野七瀬や欅坂46の渡邉理佐がいます。ノンノ読者である現役女子大生にとっては「選抜」に残るための勝ち抜きオーディションという形式は、身近で、興味を惹かれるものだったのかもしれません。

 グランプリに輝いた藤本万梨乃さんは、なんと東京大学医学部在籍! まさに才色兼備です。そのほかにも、審査員特別賞に選ばれたメンバーの中には、東京医科大学、東京理科大学と高学歴なメンバーがいました。その一方で、「青山学院女子短期大学」(来年2019年度より学生募集の停止が決定)という華やかなイメージを前面に押し出してくるメンバーも。「カワイイ選抜」といいながら、ルックスだけでなく、大学名で勝負しようとしている感があります。

 「non・no」は同じく女子大生雑誌である「JJ」(光文社)と違って、あまり大学名にこだわっていないと思っていたため、プロフィールに大学名が記載されていたことは意外でした。しかし、その中に1名、「私立女子大」としか記載していないメンバーも。彼女がどういった意図で大学名を伏せたのかはわかりませんが、アイドルの選抜争いさながら、誌上で“大学名マウンティング”が繰り広げられていたのは間違いありません。

■セックスそのものに抵抗感あり?

 最後に、「誰にも聞けなかった! 実は困ってる『Hのコミュニケーション』」を見ていきましょう。真面目なノンノ女子だけに、性の話題はタブーな感じがしていたので、興味津々で中身をチェック。しかし「Hをしたくない時、どうすれば断れる?」「Hが恥ずかしくて、楽しいと思ったことがない」「Hが“痛い”と感じることが多い」「Hが好きじゃない私。彼を本当に好きではないということでしょうか」などなど、わりと切実な上に、やはりセックスそのものに抵抗感を覚えているお悩みが多いのが印象的でした。

 それに伴い回答も、「自分で納得せず、彼のキモチを知るのが第一歩」「周りに合わせず、自分たちらしい形でいい」など回答者に寄り添った真摯なものに。AV女優・佐倉まなでさえ、「痛さに関しては、誰にでもあることで少数派じゃないから安心して。摩擦の痛みを軽減するにはローションが効果的です」と淡々とアドバイスしています。

 読んでいても、エロい気持ちが湧いてこない特集でしたが、「男はそういうものだから受け入れよう」「こうした方が男は喜ぶ!」といったような女性側に我慢を強いる方向に若いノンノ女子たちを誘導したり、「もっと開放的になって!」と過剰に性を謳歌するように勧めるよりも、よっぽど真っ当な企画だなあ、と思いました。
(橘まり子)

「恋愛あるある企画」が好評? 「non・no」女子の“カテゴライズされたい”願望の正体

 今月の「non・no」(集英社)のメイン特集は「今っぽ&モテ&コスパ最高の神着回し空前絶後の200連発!」と盛りに盛りまくっています。「『写真を撮る日』の盛れる冬コーデ」「会う人・コーデ別・時短別 秋コスメで盛る(ハート) #MOTD!(メイクアップ オブ ザ デイ)」といった“盛り企画”が目白押し! しかし中身を読み進めていくと、「女っぽ着回し30days」「モテ着回し15days×2」「ヒロイン姉妹着回し15days×2」で繰り広げられるキャンパスデイズは、「ゼミ」「バイト」「インターン」「サークル」と毎回代わり映えしないルーティーンな日々。それ先月号でも見たわ! そんな日常を送っているからこそ、ノンノ女子たちには“盛り企画”が響くのかもしれません。インスタ映えを意識したり、「TPPO(タイム パーソン プレイス オケージョン)」に合わせてオシャレやメイクを変えるくらいしていかないと、本当にただの“個性のない保守的女子大生”になってしまう……ということでしょうか。

<トピックス>
◎20歳の記念に手に入れたいスペシャルなもの
◎男子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある
◎キャリアウーマンも20歳だった!

■ほのぼのノンノ女子のルーツは仲良し家族にあり?

 まずは「non・no」の対象読者ど真ん中に向けた企画「20歳の記念に手に入れたい スペシャルなもの」を見ていきましょう。「成人を迎えるタイミングで、一生大切にできる特別なアイテムを手に入れて。素敵な大人になるための第一歩を踏み出そう」というコピーの元、ノンノモデルとカワイイ選抜(ノンノの読者モデル。それにしてもすごいネーミングですね)が20歳の記念に手に入れた物を紹介していく企画です。「手に入れた」なんていうから、自分でアルバイトして買ったものの話かと思い、ノンノ女子も意外と野心があるんだなぁと感心しかけましたが、何てことはない、プレゼントを「もらった」話を披露してるだけの企画です。だったら最初から「20歳の記念にもらったプレゼント(ハート)」とかいうタイトルにしてほしいです。

 TASAKIのパールネックレス、ティファニーのオープンハート、フルラのバッグ、ダニエル・ウェリントンの時計、カルティエのリング……あこがれの正統派ブランドのジュエリーや小物を、家族からプレゼントまたは母親から譲り受けた、というエピソードはよくある話ですし、この企画自体には、特に自慢の意図もないと思います。一般人には手の届かないレベルの超高級ブランドやプライベートジェットをプレゼントされたとかいうわけでもありませんしね。「20歳の記念にブランド物を家族にプレゼントしてもらう」という感覚は、読者にとっても当たり前のことなのかもしれません。

 レギュラーモデルである本田翼や乃木坂46・西野七瀬が、自身の連載エッセイで家族とのエピソードをよく紹介していることからも、ノンノ女子は家族仲が良く、ある程度育ちの良いお嬢さんという印象を受けます。「保守的で平和主義」なノンノ女子像にもつながる気がします。もうね、ノンノを1冊読み通した時の毒気のなさたるや! ほのぼのしていて、癒やし効果すら感じるほどですよ!

 お次は「男子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある」を見ていきましょう。皆さん、覚えていますでしょうか。実はこの企画、10月号に掲載されていた「女子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある」の男子編なんです! 「大反響の声」に応えて、「男子400人も徹底リサーチ!」ということで期待が高まります。

 まずは「共学育ち」と「男子校育ち」のイメージがまとめられています。共学育ちのファッションはシンプル系で、黒髪でやや長めのヘアスタイル。男女問わず関わり合いがあるためコミュ力が高く、女子に対しても幻想は少なく現実主義。友情から恋愛に発展するパターンが多いとされています。一方、男子校育ちはというと、ブランドバッグやアクセサリーを身に着け、茶髪の短髪にアメカジファッション。基本イツメンとしかつるまず、女子に幻想を抱いているため、見た目で人を好きになりがち。カッコよさや筋肉を褒められるとうれしい、とされています。「男子校出身者ってちょっとガキっぽいよねー!」と男子校育ちをややバカにしている感は否めません。女子編に引き続き偏見が強い!

 しかし興味深かったのは、続く「LOVEデータ比較」です。「今現在彼女はいる?」との質問にYESと答えたのは、共学男子は49%なのに対し、男子校男子は61%と、男子校男子の方が彼女アリ率が高いという結果に。また「恋愛の悩みは?」という質問に、男子校男子は「女子と話が続かない」「デートで緊張する」「告白のタイミングがわからない」といった、まさに恋愛真っ最中の回答をするのに対し、共学育ちは「大学に入って出会いが減った」「ピンとくる人が見つからない」「無理めな人を好きになってしまう」とクールな回答。

 男子心理の解説役として登場した恋バナ収集ユニット・桃山商事の清田代表は「女子に幻想を抱いていない分、女子への評価もどんどんシビアに」「ライバルが多い環境で育ったため、自分のレベルを客観視できている。無理めな人を好きになると、挑戦するより諦めてしまう人が多いかも」と分析しています。女子校女子の方が恋愛に消極的とされた女子編とは逆の結果に意外性を感じつつ、今回も「あるある」が並べられただけの「VS」企画にオチは特にありませんでした。

 にもかかわらず、なぜこの企画シリーズはノンノ女子の大反響を呼んだのでしょうか。「○○女子」「○○男子」などと他人にラベル付けし、カテゴライズする行為は、イメージを決めつけて視野を狭くしたり、時には無益な分断を生むことさえあります。しかし一方で、自分に、例えば「女子大生」といったラベルや肩書がつくことで、自身の立ち位置を理解できたように思い、安心するという側面もあります。

 冒頭でも指摘したように、代わり映えのないルーティーンの日常を送るっているように思えるノンノ女子。皆が似たようなファッションを身にまとい、平和主義者で仲良くつるんでいる彼女たちにとって、本気の「VS」にならない程度のラベル付け遊びは、適度な刺激と自分の立ち位置を確かめる安心感を得るのにうってつけなのかもしれません。

 最後に「キャリアウーマンも20歳だった!」を見ていきましょう。こちらのキャリアウーマン企画、アラサーからアラフォーまで「現在キラキラ働いている6人の女性」に、キャリアの変遷や学生時代についてのインタビューをしています。資生堂のブランドマネージャーにメルカリの執行役員、社長が2人と、確かにキラキラしたメンバーたちの紆余曲折な経歴に圧倒されてしまいます。

 そんな、キャリアウーマンどころかスーパーウーマンとしか思えない6人が語る「20歳の頃の悩み」はというと、「やりたいことがわからない」「将来の自分のことなんて想像がつかない」「何も考えてない! 強いて言うなら東京23区に住みたい(笑)」など漠然としたものばかりだったようで、何がキッカケで自立した仕事人になったのかが気になります。

 印象的だったのは、元アナウンサーで現在は話し方教室を経営している野村絵理奈さんの「海外留学で話していておもしろくないと言われちゃった」というエピソード。「自分を表現できない」という20歳の時のコンプレックスが今の仕事の原点になったそうで、「20歳の頃の経験や興味って人生の大きな存在になるもの。とにかくなんでも挑戦してみてください!」とノンノ女子たちにエールを送っています。

 20歳そこそこの女子大生の話がつまらないなんて当たり前のようにも思えますが、ノンノ女子たちのように、家族に愛され、同質な友人たちに囲まれて過ごしていれば、自分のつまらなさと向き合う必要はないでしょうし、面と向かって指摘されることもないでしょう。もちろん自分を「盛る」ことでささやかな個性を演出するという方法もいいのですが、時には素の自分のままでキャンパスの外の世界へ冒険してみるのも悪くないかも……?
(橘まり子)

「私たちはモテて当然」の恋愛強者ぶりを発揮する、「non・no」女子大生に募るモヤモヤ

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、「100%可愛いって言われる秋服」「『絶対欲しい』秋服全リスト」「コスパ最強☆花柄ワンピ」「“本命彼女”になれる顔」など、見出しの語気が強すぎ! 「100%」「絶対」「最強」「本命」という言葉でダメ押しのように“安心”を保証しなければ、イマドキのノンノ女子たちは雑誌すら買ってくれないということ? 彼女たちが何か底知れない不安を抱いているのかと勘繰ってしまいます。早速、中身をチェックしていきましょう~。

<トピックス>
◎カジュアル派下級生・ 理佐の後期はコスパ服で好感度急上昇着回し20days
◎内定取り立て女子のリアルデータまとめ
◎図解! モテるストーリー モテないストーリー

■恋愛なんて「女子会」のネタ?

 はじめに恒例の着回し企画を見ていきましょう。レギュラーモデルである欅坂46の渡邉理佐と、乃木坂46の西野七瀬が、それぞれ1女と3女を演じたキャンパスストーリーになっています。

 まず「カジュアル派下級生・ 理佐の後期はコスパ服で好感度急上昇着回し20days」を見ていきましょう。「そろそろ恋のチャンスもGETしたい1女の後期」は、「男女両モテ」を意識したファッションを目指すとのこと。授業はもちろん、カフェバイト、ダンスサークルと、大忙しの中、理佐の周りには、感じ悪く突っかかってくる“バイト先のアイツ”や“担当のイケメン美容師さん”など気になるメンズがちらほら登場します。しかし恋をしたいと言うわりには「いつメン」と休日ショッピングや映画、カラオケを楽しみ、「やっぱ女同士って楽しー!」と歌い叫ぶ……それが理佐の日常のようです。

 しかしそんなある日、「バイト先のアイツから『明日会いたい』ってLINE」が。そもそもアイツとは、バイト先で話すだけの関係で、好いた惚れたのエピソードは一度も出てこないのですが、理佐は一人大盛り上がり。しかし、待ち合わせ場所に向かうと、「これオレの彼女! ダンスやっててお前と気が合うと思って!」と恋人を紹介されるという謎のオチが待っています。もちろんこれをネタに女子会で大盛り上がりするのですが、なんと突然、担当のイケメン美容師さんから電話がかかってきて告白されてしまうんです。「今度こそLOVEチャンス!?」と浮かれる理佐。通学途中に見つけた「恋はいつだって、坂道」という看板に励まされてめでたしめでたし――。

 次に、「甘め好き上級生・七瀬の後期は大人めシフト成功(はぁと)着回し20days」を見ていきましょう。七瀬は、OB訪問や広告代理店でのインターンなど、就職活動の準備に余念がありません。「担当の方がイケメンでラッキー(はぁと)」と初日からテンションの上がる七瀬は、少しでも大人っぽく見られたいと、パンツスタイルの“落ち着きコーデ”を意識しているそう。先輩に資料を届けたり、キャッチコピー会議に参加させてもらったり、「忙しい! でも、楽しい!」日々を送る中、七瀬の出したキャッチコピーの案が採用!! 「お祝いに今度ごはん行かない?」と先輩に誘われ、女友達とも恋バナで盛り上がります。

 っていうか、インターンで来てる女子大生を口説いていいのか? とツッコミかけた筆者でしたが、先輩はその後、突然の渡米! そこでやっぱり、女子会の出番です。七瀬は「誰か慰めて~!」と緊急招集をかけますが、ここでまた急展開が起こり、サークルの後輩男子から突然告白されちゃいます!!  「さすがに断ったけど、自信取り戻せた(笑)」と若干上から目線な七瀬は、出社途中、自分が考えた「恋はいつだって、坂道」の看板を見つけ励まされる――と、2つの物語が交差して終わります。

 結局オチが坂道グループの宣伝かよって感じだったのですが、これまでの着回しストーリー同様、恋愛よりも友情やサークル(または就活)重視のストーリー。これまで、ノンノ女子が奥手だから、こういったストーリー展開なのかなと思っていましたが、今回はちょっと違う印象を受けました。ノンノ女子たちは、モテて当然! 自分からわざわざアプローチしなくても、オシャレして可愛くしていれば勝手に男性側から告白される! この男を逃してもほかにも彼氏候補なんていくらでもいる! と、恋愛強者の考えを持っているのかもしれません。だからこそ、失恋しても告白されても、女子会で盛り上がって終了。恋愛なんて女子会で盛り上がるネタの1つ程度に思っているようにも感じられます。

 女子大生という若さに加え、お互いの恋を応援し慰め合い、時には一緒になって「あの男ないわー」などとネタにしてくれる女友達に囲まれていれば、自分たちが恋愛相手を選べる立場にいると思ってしまうのも当然なのかもしれません。『東京タラレバ娘』(講談社)予備軍じゃん! と、穿った見方もできます。今は周りのみんなも女子大生という同じ立場で、同じような服を着て、同じような生活を送っているので、女子会でも共通の話題で盛り上がれるでしょう。しかし、この先、みんなが同じペースで、同じ道を歩けるものではありません。そうなった時、「みんなと同じで安心」という感覚にしがみついているのは、なかなかきついかもよ……と老婆心ながら申したくなりました。

 そんなノンノ女子たちにとって、人生の分かれ目となりそうなのが、就職活動。続いて「内定取りたて女子のリアルデータ」を見ていきましょう。就職状況がいい時代のせいか、就職氷河期のような「内定が取れない……」といった悲壮感は漂っていません。ほとんどが、大学3年の3月から就活を始め、8割近くがインターンも経験しているとのことで、ノンノ女子は真面目な子が多いのでしょう。

 そんな中で気になったのが、「内定4女×就活3女の就活ガチトーク」。就活中の人間関係について、4女が、「一つ下の彼氏がいたんですけど、話がどんどんかみ合わなくなって、最後は音信普通で別れました」「自分にとって本当に必要な人が誰か分かった感じです(笑)」と上から目線で語っており、ほかのメンバーも「就活の時期って追い込まれているから、どういう性格かって、人の本質も分かる」「人と比べがちになるけど、それをどう乗り越えるかの試練の時期でもあると思う」「人生も人間関係も精査される」と頷いているんです。「みんなと同じで安心」という価値観を持つ女子大生たちは、就活を通して、「人と比べる」ことを知り、これまでの人間関係に疑問を抱き始める……そんなステップを踏んでいることに気づかされました。

■インスタから垣間見られるノンノ女子の闇

 最後に「図解! モテるストーリー モテないストーリー」を見ていきましょう。「ストーリー」とはインスタグラムの「24時間で消えてしまう動画投稿機能」のこと。「みんなと同じ」が大事な女子大生コミュニティでは、インスタの使い方にも細心の注意が必要なようです。「インスタは基本的に楽しいことをシェアしたい場所」のためネガティヴ投稿はNG。また、「知らんがな」と思ってしまうような「自撮り」や「内輪の飲み会」など、見る人がどうでもいいと思ってしまうネタもNG。歓迎されるのは癒やし系の「可愛いペット」、また「美味しいお店の情報」「料理の作り方」などは参考になるのでOKだそうです。また「コーディネートの全身写真」や「彼氏の姿」、そして「誕生日」「旅行」などのイベント投稿については、「ストーリーで一瞬見るくらいが自慢っぽくなくて好感度が高い」という意見がありました。

 アラサー以上の世代が、あこがれられたいという気持ちから、リア充自慢や持ち物自慢に走り、時には一般人ですら炎上騒動を起こしてしまうのとは違って、子どもの頃からスマホのあったSNSネイティヴ世代にとって、インスタはコミュニケーションの場なのでしょう。社会人になったら、ますます投稿ルールが増えそうで、気が重くなったのは筆者だけでしょうか。

 一方で、長文ポエムには「ツイッターへどうぞ」という声も。表面的にはみんな仲良く盛り上がり、平和なコミュニティを築いているようなノンノ女子たちですが、思いのほか深い闇を抱えているのかもしれません。
(橘まり子)