人気恋愛ハウツーブログ「ハッピーエンドを前提として」(https://www.zentei-happy-end.com/)のウイさん(37歳独身男)が、『テラスハウス』の新シリーズをウォッチ! 今回は第13話と第14話を振り返ります(※ネタバレあり)。
#13 ケニーと莉咲子のヒーロー&ヒロインごっこ
僕たちの『テラスハウス』、13話目です。長く続いたミュージシャン・ケニーのどっちつかずの恋愛が、ようやく終わりを迎えようとしています。ついに、フィットネストレーナー ・莉咲子に「気になるとかじゃなくなっている。とっても魅力的に感じている」という少々ふわっとした告白をします。女子の悩みに対し、「そうだよね」というふわっとした受け答えばかりしていたケニーらしい告白です。しかし、莉咲子は「すごく大切な人だなって思うけど、本当にたくさんたくさん(お互いのことを)知らないと、私は付き合うっていう確信に至らない」とハッキリしない態度。これ、視聴者は予想していた展開だったと思うんですよね。でも、当のケニーはちょっと想定外だった様子。今まで見せたことのない不安な顔を しています。
後日、以前から約束していた海デートに出かける2人。愛車で待ち合わせ場所にやってきたケニーですが、なんと、まさかのスクールバス! おしゃれではあるけど、助手席はなく、後部座席に座らされた莉咲子は少し話しづらそうだし、ケニーの運転はやたら中央車線に寄っているし、これが正解かどうかわかりません。海ではSUP(サーフボードの上に立ち、一本のパドルで左右を交互に漕いで水面を進むウォータースポーツ)をする予定でしたが、あいにくこの日は台風が通過したばかりで荒れまくっており、仕方なく断念。車内でまったりしていると、ケニーは唐突にテラス卒業を宣言。あらためて「莉咲子にとって必要な男なのか考えてほしい」と伝えますが、「そこまでの気持ちではない」と正式に振られてしまいます。
このレビューではケニーのことを散々悪く書いてきましたが、できればハッピーなエンディングを迎えてほしかった。見たくないんですよね、30代の男が21歳の女子にフラれる姿なんて。どっちつかずでいつまでもハッキリしないケニーでしたが、どんな形であれ、「なんだかんだいっても雰囲気イケメン大勝利」というかっこいい姿で去ってほしかった……。
しかし翌朝、莉咲子がよくわからないことを言いだします。リビングで翔平に「ケニーさんのこと好きなんだよ。もうわかんない」「わかんないの、全部」と泣きだすのです。まあまあハッキリ振っておきながらの「わかんない」発言。わかんないのは視聴者です。おそらく全視聴者が頭から「?」マーク出したと思います。
そして、ここから最高の「ヒーロー&ヒロインごっこ」スタートです。ケニーがテラハメンバーを招待した自身のバンドのワンマンライブで、莉咲子を想って書いたという曲を披露するのです。「テラスハウスで一緒に住んでいる、0か100で頑張りすぎちゃう人に向けて作った応援歌です」といい、「どこへでも、どんな時も駆けつけてそばにいたいよ」などと歌います。観客席、オーディエンスの中央で涙する莉咲子……。これはいった! 逆転ホームランでしょう!!
これでヒロインモードに本格的なスイッチが入った莉咲子。ライブの打ち上げの焼き肉店では「好きだったよ 、好きだよ、わかんない。なんで出て行っちゃうの? 行かないでほしい」と泣きだします。ちょっと昭和感ありましたね。これで勝利を確信したケニーはその夜、莉咲子を呼び出し、「もう一度考えてほしい」と追い打ちをかけます。完全に莉咲子の気持ちは覆っているように見えます。しかしその後、ケニーは無理やり莉咲子にキスを迫りますが、拒まれてしまいます。「いやいや、早いよ。そんな軽い女じゃないよ」というスタンスだったのか、急にガバッときたのでビックリしただけなのか……。とはいえ、次回には答えが出るはずです。長かったケニーをめぐる恋愛、今度こそフィナーレでしょう。
もはやケニーと莉咲子のためのテラハになっていますが、焼き肉店でケニーへの想いを莉咲子が語っている最中、翔平がボソッと「ミノが焼けました」と言ったのが、今回の個人的なハイライトでした。翔平、序盤に「兼任を認めないようなやつはみんな死ぬからよくない?」発言で完全に嫌いになりましたが、見れば見るほど(特にYouTubeで公開されている未公開シーンがおすすめ)好きになってしまいます。
ちなみに、スタジオにはNBAの八村塁選手がスペシャルゲストとして登場。ほかのオファーを全部断って『テラハ』の収録に来たというだけあって、かなりのテラハ通のようですが、めちゃくちゃ声がいいんですよね。低くて落ち着く。ラジオやってくれたら寝る前に絶対に聴きます!
14話目、アルバイトの流佳は「マーベル(俳優?)になりたい 」という夢に向かって全然動いていないことを、女優・春花に理詰めされます。先週は、想いを寄せるイラストレーター・香織にも問い詰められていました。序盤ではあんなに「かわいいかわいい」と言われていたのに……。最近、誰も流佳の味方しないな、かわいそうだなって思ってたんですけど、春花との会話を聞いてたらようやく理解できました。こんなやつと一緒に住んでたら、そりゃあイラつきますね。
「絵を描きたい」と、香織と一緒に「絵 具」(紙やペン)を買いに行ったのに、その後、進展なし。「俳優になってマーベルに出たい」と言えば、みんなアドバイスするも、まったく動こうとしない。ずっと寝てるし、何か言われるとすぐに反論するし。「マーベルに出たかったら英語の勉強しないとダメだよ」と言われれば、「Pleaseっていう英語『待て』っていう意味でしょ?」とか言っています。一緒に住んでいる人たちからしたら、これはかわいいの範疇なんかとっくに超えてるんでしょうね。
そして、ケニーと莉咲子です。ケニーの卒業パーティーの後、莉咲子はケニーと一緒にテラハを出ることを伝えます。でも、これは付き合うのではなく、「もっとケニーのこと知るために出て行く」という選択です。振ってもいないけど、付き合って出て行くわけでもない。「0か100でしか物事を決めれない」と言っていた莉咲子が、40~60くらいの気持ちで出て行くのです。ちょっとふわっとした結論でした。でも、もういいんです。どっちでも。十分楽しませてもらったし、これ以上引っ張るよりよかったと思います。
さて、ここからはおまけみたいなもんですが、13話で食事デートに出かけた、女優・春花と童貞ウクレレ奏者・悠介(テラハ・ハワイ編に出演)。悠介はテラハメンバーではありませんが、ちょいちょいモブキャラとして登場します。初めて会ったときから春花に好意を抱いているようで、それに感づいた春花は悠介をもてあそびます。「動物みたいな人が好き」「(悠介は)トドっぽいよね」「一緒にいて楽な人がいい」などなど。でも、絶対に男性としては見ていません。悠介は間違いなく、あっさり振られるだろうなと思っていたら、やはり14話で「人間としては好きだけど、異性としては見ていない」と振られました。思っていたよりも早い展開でしたね。
ケニーと莉咲子が去り、おまけのようにウクレレの恋も終わりました。ようやく待ちに待った新メンバー。ちょこっと映ってましたけど、ギャルとイタリア人の漫画家でしたね。どんな展開になるのか楽しみです。
ウイさんの初の著書『ハッピーエンドを前提として』(KADOKAWA)が好評発売中。彼氏がいてもいなくても、結婚しててもしてなくても、女も男も、みんなで読みたい恋愛指南書です。