とろサーモン久保田・スーマラ武智“上沼恵美子に暴言”の深刻余波「M-1打ち切りもありえる」

 とろサーモン・久保田かずのぶとスーパーマラドーナ・武智が2日の『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)終了後に、審査員を務めた上沼恵美子に対する暴言をネット動画で配信した問題が、深刻な余波を広げている。

 新星・霜降り明星の戴冠で今年の『M-1』が幕を閉じ、日付が変わった3日未明、武智が自らのインスタライブで飲み会の様子を配信。酒に酔った様子の久保田が「酔ってるからっていうのを理由に言いますけど」と切り出し、言葉を選びながらも上沼の審査を痛烈に批判。武智が合いの手を入れるように「右のオバハンにはみんなうんざりですよ」「更年期障害かって」と続けた。飲み会には同番組に出演していた和牛・水田信二、ギャロップ・林健、かまいたち・濱家隆一も同席していた。

 関西芸能界の“大御所”として絶大な知名度と人気を誇る上沼への人格攻撃とも取れる批判動画は武智のアカウントからはすでに削除されているが、拡散はしばらく止まりそうもない。

 今回の暴言騒動について、お笑い関係者が語る。

「久保田と武智、林の3人は大阪NSC22期生の同期ですし、水田と濱家も、長く関西の劇場で同じ釜の飯を食ってきた仲間ですから、気持ちはわからないでもありません。飲み会でクダを巻くのもいいですが、ネットで配信してしまったのは、あまりにも筋が悪い。上沼さんは常々『M-1の審査員をやりたくない』『松本(人志)の依頼だから』と口にしていましたから、彼らは松本の顔に泥を塗ったことになりますよ」

 上沼は後にラジオで審査員からの引退を宣言。「むしろ(現役の漫才師として)出たい」とユーモアにしてみせたが、内心は穏やかではないだろう。

 だが、事態は上沼の引退と2人の謝罪だけで済みそうもない。

「久保田は単なる先輩芸人ではなく、昨年の王者。つまり、『M-1』を象徴する存在としての振る舞いが求められる立場です。武智も近年は『オレがいちばんM-1のこと思ってるからな!』のセリフで“M-1愛”をアピールしていましたし、3年連続準優勝の和牛と、昨年『キングオブコント2017』を獲ったかまいたちは、来年の優勝候補本命でもある。くしくも『M-1』の過去と未来を担う芸人たちが揃って映り込んでしまいました。番組全体に遺恨を残すことになりますよ」(同)

 さらに、影響はスポンサー筋にも広がりそうだ。

「昨年、今年と、番組放送後にスポンサーのSUNTORY主催で“打ち上げ”がネット配信されています。看板商品である『ストロングゼロ』を飲みながら、千鳥の2人が決勝進出メンバーに話を聞くというスタイルですが、この配信の中で久保田以外の面々がゴクゴクとストロングゼロを飲むシーンが、しきりにアピールされました。久保田らが『酒に酔って』と今回の舌禍について釈明すればするほど、SUNTORYのアルコール飲料に対するイメージが悪くなるという構図です。SUNTORYがスポンサーを降りれば、来年以降『M-1』の開催が危ぶまれる可能性も少なくありません」(同)

 松本人志の意向と、大スポンサーの去就。来年のM-1開催には、2つの不安要素が大きく横たわることになった。ちなみに配信中、水田は先輩たちの尻馬に乗ることなく終始苦笑いを浮かべ、濱家は顔を伏せている。主な発言者は久保田と武智、林という、すでにM-1出場資格のなくなった3人だった。

『M-1』“上沼枠”の後任がハードル高すぎ! “関西の女性芸人”だと候補ナシ!?

 12月3日に、ラジオ番組『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)が放送された。この日の放送ではMCの上沼恵美子が、『M-1グランプリ』の審査員から退くことを表明。ネット上ではさっそく、彼女の後釜候補について議論されているという。

 上沼はラジオ内で、「私みたいなこんな年寄りがね、あんなところでポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ。だからもう私は引退します」「審査員は引退しますけど。むしろ(演者として)出たいですね」と告白。これには共演者の面々も騒然としていた。

 彼女が最初に『M-1グランプリ』の審査員を務めたのは2007年。以降長年に渡って数々の漫才を審査しており、歯に衣着せぬ物言いが好評を博している。今年はとろサーモンの久保田かずのぶにインスタライブで批判されるなど色々あったものの、関西の重鎮として『M-1』を支えてきたのも事実。ラジオ内での“引退発言”は冗談めかした言い方だったが、本当に辞めた場合後任のハードルはかなり高そうだ。

「姉妹漫才コンビ『海原千里・万里』としてデビューした上沼ですが、今となっては“西の女帝”などとも言われる大ベテラン。そのため『関西の女性芸人だとみんな恐れ多くて引き受けなさそう』などとも指摘されています。そんな中でもちらほら候補が上がっており、『“ハイヒール”のリンゴ姉さんとかどうかな?』『“宮川大助・花子”の花子さんは?』『M-1での実績がある“ハリセンボン”の春菜』『“海原”繋がりで“海原やすよ ともこ”のどっちか』といった意見が。しかしいずれも上沼と比べた場合、格落ち感が否めません」(芸能ライター)

 やはり上沼の代わりとなると人選が難しそう。しかしその一方で、“上沼枠”を撤廃するという強硬論も浮上している。

「確かに“関西の女性芸人”という縛りに捉われなければ、候補者は何人かいそうです。もともと『M-1』の審査員は“関西”に偏っている傾向があり、『関西芸人が有利』などともささやかれていました。今年はナイツ・塙宣之、サンドウィッチマン・富沢たけし、立川志らくが参加して是正されましたが、以前松本人志は『(東京の芸人に)オファーはしてるらしいんですよ』『だけどなかなかみなさん受けてくれない』と嘆いていました。今後は新しい審査員を起用した“新しいM-1”に期待したいですね」(同)

 来年の『M-1』はどのような大会になるのか。主役となる芸人たちはもちろんのこと、審査員席のメンバーにも注目だ。

『M-1グランプリ』の“真の勝者”は、霜降り明星ではなく吉岡里帆だった!?

 真の勝者は――。恒例の『M-1グランプリ2018』が2日、テレビ朝日系で生中継され、お笑いコンビ・霜降り明星が史上最年少優勝を果たした。

 審査をめぐっては、“関西テレビ界の女帝”こと上沼恵美子の不可解な採点、人気落語家・立川志らくの辛口寸評などが物議を醸しているが、番組の平均視聴率は関東地区で17.8%(ビデオリサーチ調べ、以下同)、関西地区では28.2%を記録したのだから、大成功といえるだろう。

 一方で、同番組をゆる~く見ていた視聴者の間では「優勝は吉岡里帆」との声も……。『M-1』放送中、吉岡と星野源がCMキャラクターを務める日清「どん兵衛」のCMが繰り返し流れたためだ。

 テレビウォッチャーは「CMは吉岡さん扮するキツネが、どん兵衛を食べる星野さんの前に現れるというもの。この日は複数のバージョンが放送され、愛くるしい吉岡の姿に悶絶する男性視聴者があとを絶たなかった」と話す。

 ネット上では『M-1』そっちのけで吉岡について議論する人もいたほどで「優勝は霜降り明星ではなく、吉岡里帆」という声も上がっているほどだ。

 他方で吉岡嫌いの女性からは、どん兵衛のCMが流れるたびに「早く『M-1』見せろ!」の大合唱。吉岡はCMコンセプトに倣った演技をしているだけなのに、それが「あざとい」と映ったようだ。

 スポーツ紙記者は「14回目となった今年の『M-1』視聴率は、関西では歴代5位を記録(1位は2008年大会、関西地区の35%)。吉岡さんへの反響も含めて、『M-1』効果ということなのでしょう」と話す。

『M-1』は、冬の風物詩として確固たる地位を築くことに成功したようだ。

上沼恵美子を批判したとろサーモン・久保田かずのぶ、謝罪文が「完全に煽り」!?

 12月3日にとろサーモンの久保田かずのぶがTwitterを更新。『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の審査員批判について謝罪したのだが、ネット上では「謝罪どころか煽ってるようにしか見えない」と話題になっている。

 騒動のきっかけとなったのは、大会直後に配信されたスーパーマラドーナ・武智のインスタライブ。この中で久保田は「“酔ってるから”というの理由にして言いますけど、そろそろもうやめてください」「自分の感情だけで審査せんとってください。1点で人の一生変わるんで」とクダを巻いていた。

 さらに久保田は「お前だよ! わかるだろ? 右側のな」とも発言。審査員席の向かって右側に座っていた上沼恵美子のことだと思われるが、“好き嫌い”で点数をつけることが我慢ならないという。動画内では久保田が机を足でけり上げる場面も。ただ周りの芸人仲間は彼の発言に賛同しているようで、「更年期障害かって思いますよ」といった言葉も飛び交っている。

 この動画はたちまち拡散され、世間からは批判の声が。そして久保田は今回、自身のTwitterに「この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます」との謝罪文を投稿した。

「しっかりと謝罪しているように見えますが、ネット上では『ガチガチの定型文で笑った』『“さま”ってつける必要ある?“上沼恵美子さん”でよくない?』といった声が。また動画内では上沼恵美子の名前は出していなかったため、『謝罪と見せかけて名指ししてるじゃん』『結局自分からバラすのかよ』などとも指摘されています。色々とツッコミ所がある謝罪文ですが、久保田の上沼批判は一部の間で賛同されているのも事実。そのため彼自身、あまり事態を重く受け止めていないのかもしれません」(芸能ライター)

 同日には武智も「昨日の僕の醜態について、上沼恵美子さん、M-1に携わる方々、すべての方々にお詫びしたいです。申し訳ございませんでした」とTwitterで謝罪。一夜明けて冷静になったのかもしれないが、実際に上沼の評価基準には疑問の声も少なくない。

「今回の『M-1』でミキとギャロップは両者とも自虐漫才を披露したのですが、上沼はミキに“98点”という高得点をつけています。しかしギャロップは89点で、『自虐はウケない』と酷評。上沼は以前からミキの大ファンであることを自称していたこともあり、視聴者からは大ブーイングが飛び交っていました」(同)

 久保田としては若手芸人やお笑いファンの気持ちを代弁したのかもしれないが、相手は“女帝”とも称される上沼。例のインスタライブに登場した芸人たちの今後が心配だ。

『M-1』優勝・霜降り明星 ゴリ押ししていた吉本はひと安心、テレビ界では「マジメさ」に不安も

 12月2日に放送された『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で、よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属の霜降り明星が優勝した。霜降り明星といえば、ここ数年よしもとが強くプッシュしていたコンビだ。

「養成所出身ではなくオーディションに合格して、吉本の劇場に出始めたコンビ。最初はツッコミの粗品がピン芸人といて活動していて、19歳の時にMBSの年末恒例のお笑い番組『オールザッツ漫才』で優勝し、よしもと内でも一目置かれる存在となりました。その後、ボケのせいやとコンビを結成し、かつてのナインティナインやキングコングなどのように、プッシュされるようになったわけです」(お笑い関係者)

 霜降り明星としては、「お笑い8年周期」に基づいて次世代スターを発掘する『新しい波24』(フジテレビ系)に出演。同番組の出演者から選抜されたメンバーによる同じ趣旨の番組『AI-TV』(同)にも名を連ねていた。

「まさに、ナイナイやキングコングのようなイメージで、若くして売れていくことを約束されたコンビという印象。ただ、仲間内や業界内では、よしもとのプッシュが露骨すぎるということで反感を買っていた部分もあります」(同)

『R-1ぐらんぷり2018』(同)では、粗品がピン芸人として決勝に進出。さらに、せいやも敗者復活から決勝戦に勝ち上がった。

「もちろんネタでも評価されていた2人ですが、コンビ揃って『R-1』の決勝進出という展開は、さすがにヤラセっぽすぎるという指摘も多かった。実際、決勝戦では2人とも結果を出せなくて、“やっぱりゴリ押しだな”というイメージがついたのも事実です」(同)

 しかし、今回の『M-1』では見事コンビで優勝を飾ることとなった。

「ゴリ押しのイメージの中で、ついに実力を発揮したという感じでしょうか。本人たちの喜びはもちろんですが、それ以上にこれまでプッシュし続けてきたよしもとのほうがひと安心といったところでしょう」(同)

 今後、霜降り明星はスターダムに一気に駆け上がっていくのだろうか。ある放送作家はこう本音を漏らす。

「ネタは面白いし、センスもある。粗品の方は大喜利もできるし、将来は有望だと思います。ただ、2人ともマジメすぎて、人間的な面白さがあまりないという業界評です。優勝後の記者会見もほとんどボケなしでしたしね」

 つまり、「優等生」だということが、霜降り明星のウイークポイントなのだ。

「せいやは『人志松本のすべらない話』(同)でMVSを獲ったこともありますが、エピソードトークは若手にありがちな“事前に話をつくってきましたよ”感が強すぎて、興ざめしてしまう。なんというか、まだまだ教科書通りな部分が多いんですよ。泥水をすすってきた芸人が醸し出す、狂った魅力みたいなものはほとんと感じられず、そういったところをどうやって埋めていくかが課題だと思います」(同)

 現在は大阪を拠点に活動している霜降り明星だが、『M-1』優勝で東京での仕事が増えていくことは間違いない。

「本人たちは東京進出を希望しているようですね。確かにできるだけ早く東京に出てきたほうがいいでしょう。東京のバラエティーでは、番組内の空気をつかめないとなかなか入っていけるものではないし、さらにはほかの芸人たちからイジられる部分をいち早く見つけてもらう必要もある。大阪にいると“ネタが面白い芸人”で終わってしまう可能性もありますからね。せっかくの逸材だし、若いんだから、東京でもまれて全国区の芸人になってほしいと思います」(同)

 史上最年少で『M-1』王者となった霜降り明星。実力は証明されたが、本格的にブレークするには、もう少し時間がかかるかも?

立川志らく『M-1』審査員は大丈夫? 師匠・立川談志が残した“伝説”とは……

 12月2日放送の『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の審査員が発表となった。従来の上沼恵美子、松本人志、オール巨人、中川家・礼二に加え、落語家の立川志らく、ナイツ・塙宣之、サンドウィッチマン・富澤たけしが加わる。注目を集めているのは、立川志らくだ。このところワイドショーを中心に各テレビ番組に出演し、新たな毒舌系タレントとして注目を集めている。何より2011年に75歳で亡くなった立川談志を師匠に持つ。

 談志は、02年の第2回大会に審査員として出場し、さまざまな伝説を残している。

「立川談志の『M-1グランプリ2002』のエピソードといえば、スピードワゴンに歴代最低点となる50点をつけた点でしょう。理由は『下ネタ嫌いなんです』なるものでしたが、ネタを見る限り、女性の生理に関してわずかに言及しただけであり、かなり厳しい評価といえます」(放送作家)

 さらに、おなじみの「なんでだろう♪」ネタを披露したテツandトモには、「お前らここへ出てくるような奴じゃない、もういいよ」といった厳しいフレーズも吐いている。

「ただ、このあとに『俺、ホメてんだぜ。わかってるよな?』とフォローの言葉も入れています。ギターの小道具を使うテツトモに対し『これは漫才なのか?』といった疑問符がついたのは確かです。当時は『M-1』の草創期でスタイルが固まりきっていなかった時代でもあり、それを象徴するエピソードですね。談志は『お前らは十分な実力があるのだから、別の場所でがんばれ』とテツトモにエールを送ったようですね」(同)

 さらに談志は基本的に「70点」と「80点」、どちらかの点数しかつけなかった。こうした気難しさもあってか、談志はこの回しか『M-1』審査員を務めていない。それだけに、弟子の志らくがどのような振る舞いを見せるのかは気になるところだ。
(文=平田宏利)

『M-1』決勝進出者に透けて見える「霜降り明星」ゴリ押しと、敗者復活は「ミキ」の出来レース感

 12月2日にテレビ朝日系で放送される『M-1グランプリ2018』の決勝進出者が発表された。4年連続決勝進出の和牛とスーパーマラドーナのほか、かまいたち、ジャルジャル、ゆにばーすの3組は2年連続、さらにギャロップ、霜降り明星、トム・ブラウン、見取り図の4組が初の決勝進出となった。この9組に敗者復活1組を加えた10組で、決勝戦が行われる。

 半数以上が昨年と同じメンツとなった『M-1』決勝戦。カギを握るのは、霜降り明星だと話すのは、とある放送作家だ。

「吉本はここ最近、霜降り明星を強くプッシュしているのですが、知名度こそ上がってはきているものの、世間的に“面白いコンビ”という印象は残せていない。そんな中での今回の『M-1』決勝進出ということで、吉本的にも霜降り明星を大々的に売り出すチャンスだと考えているはずです。少なからずバックアップもあるだろうから、そこそこ良い結果を出すのではないでしょうか」

 その吉本が、霜降り明星とともにプッシュし続けているのが、昨年決勝戦に残ったものの、今年は決勝進出とならなかった兄弟コンビ・ミキだ。

「今の敗者復活戦は視聴者投票で決まるので、面白さよりも人気が結果を左右するシステムとなっている。そういう意味では、人気がダントツのミキは敗者復活大本命です。関係者の間では“どうせミキなんだから、ネタをやる必要もない。出来レースだ”なんて言われているくらい。吉本としては、ミキはプッシュしなくても敗者復活で上がってくると踏んで、その1枠をほかのコンビに与えたという形なのかもしれません」(同)

 一方、今年の予選で最も会場を沸かせていたのは、昨年決勝戦に進出した東京吉本所属のマヂカルラブリーだったという。

「準決勝まではマヂカルラブリーが事実上の1位で、決勝進出は間違いないと言われていました。だから、決勝進出者の中にマヂカルラブリーがいなかったことは不思議です。そして、そのため異常に大阪色が強い決勝戦となってしまっているし、なんともバランスが悪いものとなっています」(お笑い事務所関係者)

 そんな中、唯一の非吉本芸人として決勝に上がったのがケイダッシュステージ所属のトム・ブラウンだ。

「トム・ブラウンは、キャラの濃い漫才をするコンビで、メイプル超合金が初めて決勝に上がったときのようなインパクトが期待されています。ただ、予選ではほかにもウケていたキャラ系のコンビはたくさんいたので、“どうしてトム・ブラウンなの?”という異論も聞こえてきますね」(同)

 結局、優勝候補の本命は、どのコンビなのだろうか?

「やはり2年連続準優勝の和牛が強いという声が多いのですが、すでにピークを過ぎたとの見方もあります。爆発力が強いコンビこそいませんが、実力勝負といった意味では、キングオブコントでも優勝している、かまいたちあたりが確実に力を発揮しそうとの予想も多いです」(同)

 実力者が勝つのか、それとも決勝初進出の新興勢力が勝つのか。運命は12月2日に決まる。

『M-1』決勝進出者に透けて見える「霜降り明星」ゴリ押しと、敗者復活は「ミキ」の出来レース感

 12月2日にテレビ朝日系で放送される『M-1グランプリ2018』の決勝進出者が発表された。4年連続決勝進出の和牛とスーパーマラドーナのほか、かまいたち、ジャルジャル、ゆにばーすの3組は2年連続、さらにギャロップ、霜降り明星、トム・ブラウン、見取り図の4組が初の決勝進出となった。この9組に敗者復活1組を加えた10組で、決勝戦が行われる。

 半数以上が昨年と同じメンツとなった『M-1』決勝戦。カギを握るのは、霜降り明星だと話すのは、とある放送作家だ。

「吉本はここ最近、霜降り明星を強くプッシュしているのですが、知名度こそ上がってはきているものの、世間的に“面白いコンビ”という印象は残せていない。そんな中での今回の『M-1』決勝進出ということで、吉本的にも霜降り明星を大々的に売り出すチャンスだと考えているはずです。少なからずバックアップもあるだろうから、そこそこ良い結果を出すのではないでしょうか」

 その吉本が、霜降り明星とともにプッシュし続けているのが、昨年決勝戦に残ったものの、今年は決勝進出とならなかった兄弟コンビ・ミキだ。

「今の敗者復活戦は視聴者投票で決まるので、面白さよりも人気が結果を左右するシステムとなっている。そういう意味では、人気がダントツのミキは敗者復活大本命です。関係者の間では“どうせミキなんだから、ネタをやる必要もない。出来レースだ”なんて言われているくらい。吉本としては、ミキはプッシュしなくても敗者復活で上がってくると踏んで、その1枠をほかのコンビに与えたという形なのかもしれません」(同)

 一方、今年の予選で最も会場を沸かせていたのは、昨年決勝戦に進出した東京吉本所属のマヂカルラブリーだったという。

「準決勝まではマヂカルラブリーが事実上の1位で、決勝進出は間違いないと言われていました。だから、決勝進出者の中にマヂカルラブリーがいなかったことは不思議です。そして、そのため異常に大阪色が強い決勝戦となってしまっているし、なんともバランスが悪いものとなっています」(お笑い事務所関係者)

 そんな中、唯一の非吉本芸人として決勝に上がったのがケイダッシュステージ所属のトム・ブラウンだ。

「トム・ブラウンは、キャラの濃い漫才をするコンビで、メイプル超合金が初めて決勝に上がったときのようなインパクトが期待されています。ただ、予選ではほかにもウケていたキャラ系のコンビはたくさんいたので、“どうしてトム・ブラウンなの?”という異論も聞こえてきますね」(同)

 結局、優勝候補の本命は、どのコンビなのだろうか?

「やはり2年連続準優勝の和牛が強いという声が多いのですが、すでにピークを過ぎたとの見方もあります。爆発力が強いコンビこそいませんが、実力勝負といった意味では、キングオブコントでも優勝している、かまいたちあたりが確実に力を発揮しそうとの予想も多いです」(同)

 実力者が勝つのか、それとも決勝初進出の新興勢力が勝つのか。運命は12月2日に決まる。

『M-1グランプリ』決勝進出のトム・ブラウンは上沼枠? ナイナイ・岡村隆史が語る

 15日深夜放送の『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の決勝進出コンビについて語られた。岡村は各コンビについて寸評を加えたが、トム・ブラウンについては「上沼さん枠ではないか?」と語った。

 岡村のいう「上沼さん枠」は、審査員の上沼恵美子になんらかのからみを見せるコンビを指すものだろう。

「上沼恵美子は2007年の『M-1グランプリ』に初の女性審査員として登場し、3年連続で登場します。また、復活翌年の16年からも連続して登場しています。16年は、どつき漫才のカミナリに対し81点と低い得点をつけ話題となりました。17年はシュールなネタを繰り広げるマヂカルラブリーに対し、司会の今田耕司からコメントを求められると『ごめん、聞かないで』と突き放すようなリアクションで笑いを誘っていましたね。こちらのコンビも83点と低い数字でした」(芸能ライター)

 昨年の『M-1』において、上沼は「ネットは見ないが、カミナリへの評価がネットで話題になっているようですね」といった内容を話した。だが岡村は「上沼さんはネットを見ていると思う」と語っていた。岡村は、トム・ブラウンは「マヂカルラブリーの再現になるのか。それかドハマリするか。どかんと跳ねる可能性もある」と期待を寄せた。

 トム・ブラウンの事務所はオードリーやはなわ、原口あきまさらが所属するケイダッシュステージであり、決勝進出者9組中、唯一の非吉本コンビであるだけに、ダークホース的な活躍も期待される。彼らは爪痕を残すことになるのか。期待して待ちたい。
(文=平田宏利)

『M-1』準優勝コンビ・和牛の憂鬱……「ネタが評価されている」弊害も?

 優勝したコンビよりも、準優勝のコンビのほうが売れる──。近年、お笑い賞レースではそんなジンクスがあるが、昨年12月の『M-1グランプリ2017』については、優勝したとろサーモンも準優勝の和牛も、ともに順調といえそうだ。

「とろサーモンについては、平場のフリートークももともとうまいので、トーク系のバラエティー番組のスタッフも安心してブッキングしています。一方の和牛ですが、トークのほうはまだまだといった印象。それよりも、視聴者からの“ネタが見たい”という声が多いんです。だから、トーク系のバラエティー番組でも、ひな壇でブッキングするのではなく、特別ゲストみたいな感じでネタだけを披露してもらうというパターンがありますね」(バラエティー番組関係者)

 2月11日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では、ゲストの北村匠海が好きなお笑いコンビとして和牛が登場。北村と3人で和牛のネタを披露したが、和牛の2人はひな壇に座ることなく、フリートークもほとんどなかった。

「現状では“和牛はネタ”というイメージが強く、制作サイドもネタを期待してブッキングしています。本人たちもネタに対するこだわりが強く、ネタを期待されて番組に呼ばれるのはうれしいと感じているようですね」(同)

 しかし、ネタの評価が高い芸人は、トーク系バラエティー番組には呼びにくくなるというジレンマもある。バラエティー番組を手がける放送作家はこう話す。

「芸人さんがバラエティー番組に出る時は、基本的に“イジられてナンボ”ということになるんですが、“ネタが評価されている”というイメージで出てくると、途端にイジりにくくなる。たとえば、話題のミュージシャンが出てきて1曲披露するなんていうパターンがありますが、それと同じような感じになってしまうんです。漫才師にとってネタを評価されることは歓迎されるべきなんですが、テレビで活躍する芸人になるには足かせになってしまうケースもあるということです」

 むしろ和牛はこれからが勝負ということとなりそうだが、いわゆる“東京の平場”で和牛が活躍できる可能性はあるのだろうか。

「ボケの水田信二は元料理人というキャリアがあり、すでに関西では“料理芸人”としての立場を確立しつつあります。また、水田が先輩後輩問わず異常に神経質な性格を披露していることもあり、エピソードには事欠きません。一方で、ツッコミの川西賢志郎もトーク技術については折り紙付きですし、関西の若手の中では今、ミキ・亜生とともに女性人気が爆発している。本人たちは今年年末の『M-1』優勝こそが第一目標でしょうが、その前に全国的なブレークを迎える可能性も、決して小さくないと思いますよ」(関西在住のお笑い専門誌ライター)

 賞レースでは結果を出しても、バラエティー番組ではまったく見かけない芸人は少なくない。和牛の明日はどっちだ!?