巨大アイドル帝国・ジャニーズ事務所に所属するJr.たちは、デビューを目指して日夜鍛錬を続けている。しかし、彼らを応援するファンは常に不安と背中合わせ。「この子は売れる? 次の現場はどこ? もしかして退所!?」――そんなスリルと楽しく共存できるよう、将来有望な銘柄を「Jr.証券取引所」がご案内。
【オッサン風トークで存在感、ふてぶてしさも◎】
猪狩蒼弥(いがり・そうや)
2016年夏から秋にかけて、値幅上昇率トップクラスだったのが、本銘柄である。
本銘柄が一躍突き抜けたのは7月と8月に、六本木の「EXシアター六本木」で行われたジャニーズJr.公演「サマステ ジャニーズキング」。この公演は、Mr.KINGをはじめ、SixTONES、SnowManなど人気ユニットが数多く出演し、華麗なパフォーマンスを繰り広げたが、その中で、主に“トーク”面で大きな存在感を見せつけたのが本銘柄だった。
この銘柄はユニット・HiHi Jetsの一員であり、「サマステ」の舞台で自分たちの曲振りを行うときの、どこかおとなびた、というよりはオジサンくさい、ふてぶてしい物言いが話題を集めた。
ある日は、「我々まだまだ未熟ではございますが、HiHiコール、お願いします」。またある日には、「お客様にこのような態度は大変失礼かと思いますが、HiHiコール、お願いします」。さらに、「本日はお日柄もよく、HiHiコールをするには絶好の天気だと思います」。
完全にオッサンである。おそるべき中学2年生。
さらに、時には「天は人の上に人をつくらず」など名言・格言を挟み込んだり、「青い空の下、黄色い声援を赤裸々に聞かせてください」といったポエジーな言動があったりもする。当然、先輩たちとの絡みの中でもそのふてぶてしさを発揮し、新たな「愛され」キャラとしてにわかに注目を集めた。
それはどこか、現SixTONESの高地優吾が、『スクール革命!』(日本テレビ系)に出始めたときに自由な発言を連発し、「高地先生」と呼ばれた雰囲気にも少し似る。“わがまま系”とはまた違うが、ジャニーさんが好きそうな“自由系”の1つである。
登場するたび、何か新たな爪痕を残してくれるのではないか、そんなことをつい期待してしまう注目銘柄である。
(買いポイント)
★HiHi Jetsの最大のウリである、ローラースケートでのパフォーマンス。本銘柄は、その中でも主軸となる高いスキルを誇る。ドッシリした下半身から繰り出されるスピード感は、軽やかなスピンなどで魅せる井上端稀と好対照に映る。
★本銘柄の父親は、かつてブームを巻き起こした、ローラースケートを用いた格闘技的スポーツ「ローラーゲーム」における人気チーム・東京ボンバーズのキャプテン。もともとジャニーさんはローラースケートが大好きであり、親譲りでその才能を有し、自由なキャラでもある本銘柄は、ある種どストライク。そこが強みか。
★今後、HiHi Jetsが現在とは違う形になっていく可能性はもちろん十分ある。その際に本銘柄はどうなるか? センターキャラではなく、ほかに競合銘柄の少ない「癒やしのオッサン枠」のため、意外とデビューグループの一角を飾っている可能性は少なくない。現在、株価そのものはほかの超人気銘柄よりは低め。だからこそ、今後の伸びに期待しての早めの保有はアリだろう。
(売りポイント)
☆大きな武器である「奔放なトーク」を披露する場所が、現時点でわずかなところが難点か。『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)では、8月にようやくステージ上でトークを披露できたものの、まだ紹介程度。「サマステ」などでの本領は発揮できていない。テレビを中心としたメディア展開は、これからの課題か。
☆また、そのトークはどこまで自覚をもって行われているのかという点も、これからの値動きに大きな影響を及ぼす可能性がある。計算ならば、それをますます磨いていけばいい。ルックス担当ではない自虐トークもできる。ただ、これが「無自覚天然」であった場合、ある時点で奔放なトークを封印してしまう可能性もある。
☆現在の最大の武器であるローラーも、どこかでジャニーさんが飽きてしまうという懸念がある。しかし、光GENJI、Kis‐My‐Ft2と先輩からつながるパフォーマンス、さらに東京オリンピックの追加種目として「ローラースポーツ」が決定しただけに、熱が収まることはないと踏めるだろう。
☆ノーローラーのときに、ダンスや歌、アクロバットなど、トーク以外でどのぐらい魅せることができるか? この先、どうルックスが変化していくのか? 値幅も、そこにかかっている。
【この銘柄の特色】
【類似銘柄】
高橋優斗、羽生田挙武、高地優吾、Kis-My-Ft2・北山宏光、V6・井ノ原快彦
(取材・文/Jr.証券取引所)




