J1湘南のパワハラだけじゃない! ブラジル人監督はモラハラ……Jリーグにはびこる、ハラスメント行為

 今月12日、Jリーグに激震が走った。近年のJリーグに旋風を巻き起こしている湘南ベルマーレの曺貴裁監督(50)が、選手やスタッフにパワーハラスメントを行っていた疑いがあると一部スポーツ紙に報じられたのである。

 曺監督は、債務超過が1億円もあった湘南の指揮を2012年から執り、就任初年度にJ2からJ1にチームを導いた。まさにクラブの救世主といえる。

 だが、J1に昇格したこともあり、選手たちが引き抜きに遭うと、わずか1年でJ2に戻ることに。それでも、クラブやサポーターは曺監督を支持し、J2降格にもかかわらず、続投となる。その後もJ1とJ2を行き来するエスカレータークラブではあるが、J1での資金力豊富なクラブにもひるまず走り抜くスタイルにファンは増え、今ではライザップが支援するクラブにまでなった。

 だが、パワハラがあったとなれば話は別である。湘南はJリーグによるクラブ幹部、スタッフ、選手に対するヒアリング調査に全面的に協力し、調査終了まで曺監督は指揮を自粛することもリリースした。現在もスポーツ紙やネットメディアが後追い記事を出しているが、実際にパワハラはあったのだろうか? サッカーライターに訊いた。

「現在の報道と過去の練習風景から推察すると、チーム全体に対して高圧的なパワハラがあったわけではなく、特定の個人に対してのものだったのではないか思われます。たとえば、獲得した選手のメンタルが弱く、走り切れない選手だったりした時に、必要以上に強い言葉を浴びせてしまう。膝に違和感を覚えた選手の訴えを許さず、そのまま練習させて、ケガをさせてしまったというのは最たるエピソードだと思います。あれが、主力として活躍している選手なら、スポーツドクターにケガの程度を確認させたでしょう」

 では、曺監督のようなパワハラ行為というのは、サッカー界では普通のことなのだろうか?

「ブラジル人監督には、モラハラが結構多いですよ(笑)。今の解説陣やコーチ陣は声を大にして言いたいのではないでしょうか? たとえば、全員が練習中に談笑していたとしても、その中の一選手だけをやり玉に挙げたりします。クラブでも影響力ある選手を、理由なく、急に干したりするんです。とある選手は『あの監督が来るなら移籍する』と発言したことがありましたが、その裏にはモラハラ行為があったからなんです」(同)

 どうやらサッカー界にはハラスメント行為が皆無ではないようだ。現在、選手からは曺監督をかばうようなコメントが多く出ているが、パワハラに対して肯定的なニュアンスが多いことが、それを物語っている気すらしてしまう。曺監督は辞意を固めたらしいが、辞めたら収束という問題ではない。大事なのは、どのようにパワハラ行為をなくしていくかではないだろうか。

(文=TV Journal編集部)

J1湘南・曹監督にパワハラ疑惑! バカ売れした”チームDVD”では激怒シーンに賞賛の声も

 サッカーJ1の湘南ベルマーレの曹貴裁監督にパワハラ疑惑が浮上。Jリーグきっての名将の醜聞にチームが揺れている。

 パワハラは、日本サッカー協会への匿名の通報によって発覚した。これを受けてJリーグは調査に乗り出しを決定。湘南は監督をチームの指揮から外すことを決め、代行監督を立てて今後のリーグ戦に臨む。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。

「曹監督はプロサッカー選手を経て指導者の道を歩み、湘南の監督は今年で8年目です。その間には2度のJ2降格を経験していますが、それでもクビを切られなかったことが評価の高さの現れでしょう。湘南はJ1の中でも運営費が非常に少ないチームですが、曹監督は戦力的に見劣りする選手たちを徹底的に鍛え上げ、とにかく走りまくるサッカーを実践し、昨年にはルヴァンカップを制しました」(スポーツ担当記者)

 イニエスタ、ポドルスキー、ビジャ(いずれも神戸)、F・トーレス(鳥栖)といった世界的なスターに大金をはたくチームもあるなか、財政力で見劣るチームの選手たちが必死に汗をかき、勝利をもぎ取ろうという姿勢は好感が持てる。

 報道では、曹監督の態度が原因で複数の選手が練習に出て来られなくなったり、負けた試合の後に激しい言葉を浴びせられたりと、パワハラの一端が明かされており、これは非難されてしかるべきだが、そういったパワハラと表裏一体の熱い指導が、ついこの間まで賞賛の対象だったのも事実だ。フリーのスポーツライターはいう。

「湘南について今年、話題になったのがチームDVDです。湘南は毎年『イヤーDVD』を発売していますが、その2018年版のDVD『NONSTOP FOOTBALLの真実 第5章 -2018覚悟-』にはローカールームの映像が収められており、激しい口論の様子も収録されていて、一時は品切れになるなど、異例の大ヒットとなりました。その中には曹監督が激怒するシーンも含まれており、そうなると“熱意なのかパワハラなのか”の線引きがいよいよ難しくなります。

 プロ野球界では、広島カープの緒方孝市監督が選手を平手打ちしたことが問題になりましたが、こちらは厳重注意処分で終わりました。他のチームの監督も大なり小なり似たようなことをしているわけで、あまり細かく突っつくと“パンドラの箱”を開けることになりますよ」(スポーツライター)

 これが中学や高校の部活動なら問答無用でアウトだが、今回のケースは、サッカーに人生を賭けたプロの話。イエローカードなのかレッドカードなのか、Jリーグは難しい判断を迫られることになりそうだ。

16億円はお買い得!? メルカリ「鹿島アントラーズ買収」の舞台裏

 メルカリがサッカーJ1チームの鹿島アントラーズを買収した。なぜ、シーズン途中のタイミングで買収をしたのか、時系列で探ってみた。

 まず、メルカリは鹿島買収をリリースする5日前、2019年6月期の個別業績で約104億円の特別損失を計上すると発表している。これは、グローバル企業へと変貌を遂げるために進出した米子会社の株式価値が著しく下落したためだ。

 日本ではヤフオク!に代わり、あっという間に個人と個人(C to C)の取引市場を席巻したメルカリだが、米国には古くからガレージセールやフリーマーケット文化が根付いている。もちろん、ヤフオク!やメルカリのようなネット取引もあるが、受け渡しは手渡しで、かつ地域内での売買が多い。メルカリの得意とする広範囲でのマッチングを利用するユーザーは 、オークション形式であるeBayを好んでいる。

 そういった背景もあり、米国では思ったような成長曲線を描けず、株価が下がってしまった。そこに、2月に日本でサービスを開始したメルペイの広告宣伝費もかさんでくる。結果、18年の上場時の高い評価がウソのように、現在は黄色信号が点滅する企業とされてしまっていた。そんな中でリリースしたのが、鹿島の買収だ。

 しかし、メルカリは鹿島の買収によって、現在の負のスパイラルから抜け出せるのだろうか?

「今回、日本製鉄が鹿島を手放したのは、企業間取引(B to B)を主とする企業に、プロスポーツは不要だからでしょう。B to Bであれば、広告で企業価値を高める必要もありませんから。ゆえに、鹿島は日本製鉄におんぶに抱っこだったわけではない。ヴィッセル神戸のように、親会社から多くの広告宣伝費をもらっていないのに、昨季は4億円の利益を出した。そんなチームを16億円で買えたのですから、メルカリからすればお買い得すぎです。さらに、メルカリのシステムとスポーツは整合性もある。おそらく鹿島と連携して、スタジアムでの支払いをメルペイにしたり、メルカリのシステムを使ってオフィシャルグッズの販売を展開するのではないでしょうか」(サッカーライター)

  では、メルカリの鹿島買収は、Win-Winの関係になるのだろうか?

「神戸のように、サッカーに素人のオーナーが現場に口を出さなければ、問題ないと思いますよ(笑)。あとは、鹿島の独特の2つの文化をどうするかがキーでしょう。ひとつは、何がなんでも勝つ、というチームの文化。相手へのリスペクトやフェアプレーよりも勝利。プロビンチャ(地方都市のクラブ)ならではの、いい意味で閉鎖的な雰囲気に、都会の風を入れないことはポイントでしょう。もうひとつが、ゴール裏のコアサポーターです。Jリーグで最も先鋭化されている鹿島サポーターが、新規顧客獲得時にネックになる恐れはあると思います」(同)

 メルカリが物言わぬ株主として振る舞い、一方でスタジアムではITを駆使し、かつプロスポーツのスタンダードを取り入れた快適な空間を作り上げれば、今回の買収は間違いなくWin-Winになるだろう。

 それよりも今回の件で一番驚いたのは、Jリーグで最も多くのタイトルを獲得しているチームの価値が、たったの16億円だったということ。茨城、しかも特急電車も止まらない立地ゆえの金額ということか……。

(文=TV Jorunal編集部)

大学サッカーの重鎮が告発! 「Jリーグはブラック企業」の真意とは?

「11人の群れ」というサイトに掲載された流通経済大学サッカー部・中野雄二監督のインタビューが、指導者界隈で「よくぞ言った」と話題になっている。

 中野監督といえば、数多くのタイトルを流経大にもたらし、浦和レッズの宇賀神友弥や、若くして日本代表にも選出された川崎フロンターレの守田英正など、多くのJリーガーも輩出している。

 そんな中野監督が、「Jリーグはブラック企業だ」とバッサリと切り捨てているのだ。特に警鐘を鳴らしているのは、Jリーグの拡大路線について(https://www.j-football-e.net/2019/07/22/nakano-yuji-4/)。

 実はJ3がスタートした当時、筆者は「相次ぐ“元Jリーガー”逮捕に見る、大卒“低年俸”選手『3年以内に放出』の現実」(参照記事)と題し、「今まではプロになれる枠は限られていたが、チーム数が増えることで簡単にJリーガーになれてしまう。JFAやJリーグが何か手を打たないと、大変なことになる」と言及していたのだが、中野監督も同様の声を上げている。

 中野監督いわく、J3があることで、大学生もJリーガーというブランドに夢を見てJ3チームに入る。今季ブレイクした大分トリニータの藤本憲明のように、J3からJ1に上がり、活躍できる選手も、1000人に1人はいるからだ。

 しかし、それは10年に1人いるかいないかの可能性だし、大分はもともとJ1を経験しているというバックボーンもある。地域クラブからスタートしたJ2やJ3チームにとって、J1は夢のまた夢。たとえば、茨城県にはJ1強豪の鹿島アントラーズとJ2の水戸ホーリーホックという2つのクラブがあるが、地域にも行政にも「水戸をJ1に」などという気概はない。茨城全体の人口や経済力から致し方ない部分もある。

 そういった実情を大学生は見てみないふりをし、月給10万円でも契約してしまう。プロの金額とはとてもいえないし、生活できるはずもない。そして、月給10万円の価値しか見いだされていない選手だから、すぐにクビを切られてしまう。

 であるならば、就職して社会人としてサッカーを続けるほうが収入も安定する。中野監督自身も「サッカーに関わりたくて教員になった」と語っているように、本来は収入面も考慮してチームと契約するのが、社会に出るということでもある。

 だが、そういった厳しい言葉よりも、Jリーグが用意したJ3という甘い言葉に選手たちは惑わされてしまう。だからこそ、中野監督は「Jリーグはブラック企業だ」と日本サッカー協会の田嶋幸三会長に訴えたのだろう。

 この状況を、Jリーグ側はどのように思っているのだろうか? サッカー関係者に訊くと「なんとも思ってないでしょうね。だって、これって、J3の創設が決まった時から言われていることですよ」と苦笑い。やはり、Jリーグはブラック企業のようだ。

(文=TV Journal編集部)

セレ女「チャント動画」批判から見えた、時代遅れのJリーグ”ゴール裏文化”

 

 Jリーグファンの間で、とある動画がバズッた。

 それは、セレッソ大阪のユニホームを着た女性4人組が、ブルーノ・メンデスのチャント(応援歌)を楽しそうに歌っている動画だ。9日15時現在で100万回以上も再生され、中毒者が続出。Yahoo!トップニュースにほとんど取り上げられることのないJリーグにとって最高のコンテンツとなったわけだが、一部のコアサポーターからは批判的なコメントが集まっている。

「戦場であるゴール裏で自撮りしながら応援するなんてけしからん」というストレートなものから、「セレッソは緩くていいね。ウチではありえないし、やめてね」といった皮肉めいたものまである。

 なぜこのようなコメントが噴出したのか? サッカーライターに訊いた。

「日本サッカー界ではよく『Jリーグは最初の10年で選手がプロ化し、次の10年で指導者がプロ化した。次の10年で必要なのはフロントのプロ化だ』といわれるが、日本のサポーターも変わらなければいけない部分があると思います。今のJリーグのゴール裏サポーターの応援は、Jリーグが開幕した1993年から2000年ごろにかけて作られたスタイルです。若くて血気盛んな一部のグループが応援をリードし、試合中に飛んで跳ねて歌い続ける海外のスタイルが踏襲されている。でも、お手本にしていた海外も変わりつつあります。たとえばプレミアリーグは、サポーターが先鋭化し、フーリガン化したことで、サポーターへの監視を強めました。結果、ゴール裏はコアサポーターのものではなくなりました。しかし、くだんの動画へのコメントにあるように、 日本の先鋭化したサポーターたちは、今の場を失いたくないし、変えたくないのでしょう」

 プレミアリーグはフーリガン対策として、90年代に立見席を廃止し、前席指定席の椅子席へ変更。それと共にチケット価格も上げ、結果的にガラの悪い労働者階級はスタジアムから去り、スタジアムの雰囲気は一変した。ゴール裏は皆のものになった。

 そして、現在はハイライトシーンで総立ちし、たまに歌うスタイルに変わり、戦場ではなく、夢の劇場と呼ばれるようになった。呼応するようにファミリー層も増え、さらに接待でも使われるスタジアムになり、収容率99.9%の世界でも最も観客が多いリーグの一つに成長した。

 一方のJリーグだが、2015年にサポーターの差別問題が連発した時(参照記事)から、ゴール裏は何も変わっていないように思われる。くだんの動画との対比で、別のクラブのゴール裏の動画がアップされたが、相手選手に対し、「死ねよ、おい」といった罵詈雑言が飛んでいた。それを「熱いゴール裏だからこそ」と思っているサポーターがいるから恐ろしい。

 ゴール裏を“戦場”とする先鋭化された選民意識を持つサポーターが減らない限り、Jリーグがプレミアリーグのように成長することはない。そう思う半面、セレッソ大阪のゴール裏に未来も感じた。

(文=TV Journal編集部)

セレ女「チャント動画」批判から見えた、時代遅れのJリーグ”ゴール裏文化”

 

 Jリーグファンの間で、とある動画がバズッた。

 それは、セレッソ大阪のユニホームを着た女性4人組が、ブルーノ・メンデスのチャント(応援歌)を楽しそうに歌っている動画だ。9日15時現在で100万回以上も再生され、中毒者が続出。Yahoo!トップニュースにほとんど取り上げられることのないJリーグにとって最高のコンテンツとなったわけだが、一部のコアサポーターからは批判的なコメントが集まっている。

「戦場であるゴール裏で自撮りしながら応援するなんてけしからん」というストレートなものから、「セレッソは緩くていいね。ウチではありえないし、やめてね」といった皮肉めいたものまである。

 なぜこのようなコメントが噴出したのか? サッカーライターに訊いた。

「日本サッカー界ではよく『Jリーグは最初の10年で選手がプロ化し、次の10年で指導者がプロ化した。次の10年で必要なのはフロントのプロ化だ』といわれるが、日本のサポーターも変わらなければいけない部分があると思います。今のJリーグのゴール裏サポーターの応援は、Jリーグが開幕した1993年から2000年ごろにかけて作られたスタイルです。若くて血気盛んな一部のグループが応援をリードし、試合中に飛んで跳ねて歌い続ける海外のスタイルが踏襲されている。でも、お手本にしていた海外も変わりつつあります。たとえばプレミアリーグは、サポーターが先鋭化し、フーリガン化したことで、サポーターへの監視を強めました。結果、ゴール裏はコアサポーターのものではなくなりました。しかし、くだんの動画へのコメントにあるように、 日本の先鋭化したサポーターたちは、今の場を失いたくないし、変えたくないのでしょう」

 プレミアリーグはフーリガン対策として、90年代に立見席を廃止し、前席指定席の椅子席へ変更。それと共にチケット価格も上げ、結果的にガラの悪い労働者階級はスタジアムから去り、スタジアムの雰囲気は一変した。ゴール裏は皆のものになった。

 そして、現在はハイライトシーンで総立ちし、たまに歌うスタイルに変わり、戦場ではなく、夢の劇場と呼ばれるようになった。呼応するようにファミリー層も増え、さらに接待でも使われるスタジアムになり、収容率99.9%の世界でも最も観客が多いリーグの一つに成長した。

 一方のJリーグだが、2015年にサポーターの差別問題が連発した時(参照記事)から、ゴール裏は何も変わっていないように思われる。くだんの動画との対比で、別のクラブのゴール裏の動画がアップされたが、相手選手に対し、「死ねよ、おい」といった罵詈雑言が飛んでいた。それを「熱いゴール裏だからこそ」と思っているサポーターがいるから恐ろしい。

 ゴール裏を“戦場”とする先鋭化された選民意識を持つサポーターが減らない限り、Jリーグがプレミアリーグのように成長することはない。そう思う半面、セレッソ大阪のゴール裏に未来も感じた。

(文=TV Journal編集部)

新監督就任のヴィッセル神戸、「三木谷会長介入なし」宣言は逆にヤバい⁉

 ヴィッセル神戸が輝きを取り戻している。ビジャ、イニエスタ、ポドルスキのVIPトリオをうまくコントロールしたリージョ監督の元、順調に今シーズンのスタートを切った神戸だが、サンペールを獲得(参照記事)したあたりから雲行きが怪しくなる。そして4月中旬、リージョ監督はまさかの辞任。バトンを受け継いだ吉田孝行監督はリーグ戦7連敗を喫し、さらにVIPトリオを生かすこともできず、チームは低迷してしまう。

 結果、吉田監督は事実上の解任となり、今月8日にはドイツ人のトルステン・フィンク監督が就任することが発表された。

 そのフィンク新監督だが、早くもチームにフィットしている。綿密なデータで相手のストロングポイントを消し、高い位置からのプレッシングで試合をコントロール。さらに、イニエスタ出場時には、イニエスタにボールを集めてポゼッションも高める。吉田監督指揮下では崩壊していた攻守のバランスが整えられた。

 そんなフィンク監督率いる神戸の未来は明るいように思えるが、サッカーライターたちは「神戸はヤバい」と口をそろえる。

「吉田前監督は解任前、『三木谷さんは現場に介入していない』と記者会見で公言していましたが、三木谷さんが介入していないのであれば、逆に神戸はヤバすぎます。なぜならば、吉田監督就任時、三浦淳寛スポーツダイレクター(SD)は『2019シーズン終了まで吉田体制を続ける』と明言している。そんな吉田監督を、三浦SDが6月の段階であっさりとクビにして、新監督を据えているのは異常です」

 SDはチーム強化の総責任者という立場で、サッカーの専門家でありながら、数字を見ることもできなければならず、チームを短期中期長期的視点でビジョンを描く。そのため、監督を含めたチーム部門すべてに関する人事権が与えられることが多い。

 実際、三浦SDは取締役にも名を連ねている。そんな三浦SDが「シーズン終了まで吉田体制で」と明言したにもかかわらず、あっさり解任となると、組織として崩壊していると言わざるを得ない。だからこそ、「三木谷さんが介入していたほうがまだマシ」となるわけだ。

「アツさん(三浦SD)は現役時、とても熱い人で、後輩たちから慕われていた。そのアツさんが、吉田さんにあんな仕打ちをするなんて……。アツさんが変わったのか、三木谷さんのプレッシャーがすごいのか。いずれにしろ、こんなアツさん見たくなかった」(サッカー関係者)

 神戸が抱える闇は、まだまだ深そうだ。

(文=TV Journal編集部)

新監督就任のヴィッセル神戸、「三木谷会長介入なし」宣言は逆にヤバい⁉

 ヴィッセル神戸が輝きを取り戻している。ビジャ、イニエスタ、ポドルスキのVIPトリオをうまくコントロールしたリージョ監督の元、順調に今シーズンのスタートを切った神戸だが、サンペールを獲得(参照記事)したあたりから雲行きが怪しくなる。そして4月中旬、リージョ監督はまさかの辞任。バトンを受け継いだ吉田孝行監督はリーグ戦7連敗を喫し、さらにVIPトリオを生かすこともできず、チームは低迷してしまう。

 結果、吉田監督は事実上の解任となり、今月8日にはドイツ人のトルステン・フィンク監督が就任することが発表された。

 そのフィンク新監督だが、早くもチームにフィットしている。綿密なデータで相手のストロングポイントを消し、高い位置からのプレッシングで試合をコントロール。さらに、イニエスタ出場時には、イニエスタにボールを集めてポゼッションも高める。吉田監督指揮下では崩壊していた攻守のバランスが整えられた。

 そんなフィンク監督率いる神戸の未来は明るいように思えるが、サッカーライターたちは「神戸はヤバい」と口をそろえる。

「吉田前監督は解任前、『三木谷さんは現場に介入していない』と記者会見で公言していましたが、三木谷さんが介入していないのであれば、逆に神戸はヤバすぎます。なぜならば、吉田監督就任時、三浦淳寛スポーツダイレクター(SD)は『2019シーズン終了まで吉田体制を続ける』と明言している。そんな吉田監督を、三浦SDが6月の段階であっさりとクビにして、新監督を据えているのは異常です」

 SDはチーム強化の総責任者という立場で、サッカーの専門家でありながら、数字を見ることもできなければならず、チームを短期中期長期的視点でビジョンを描く。そのため、監督を含めたチーム部門すべてに関する人事権が与えられることが多い。

 実際、三浦SDは取締役にも名を連ねている。そんな三浦SDが「シーズン終了まで吉田体制で」と明言したにもかかわらず、あっさり解任となると、組織として崩壊していると言わざるを得ない。だからこそ、「三木谷さんが介入していたほうがまだマシ」となるわけだ。

「アツさん(三浦SD)は現役時、とても熱い人で、後輩たちから慕われていた。そのアツさんが、吉田さんにあんな仕打ちをするなんて……。アツさんが変わったのか、三木谷さんのプレッシャーがすごいのか。いずれにしろ、こんなアツさん見たくなかった」(サッカー関係者)

 神戸が抱える闇は、まだまだ深そうだ。

(文=TV Journal編集部)

ヴィッセル神戸よりも末期? ”金満クラブ”浦和レッズの病巣とは?

 5月28日、浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督が解任された。鹿島アントラーズを率いた際にはリーグ3連覇、YBCルヴァンカップや天皇杯などタイトルを6度も獲得し、名将と評されたオリヴェイラ監督が、である。

 2018年に浦和の監督就任後も、1年もかからずに天皇杯優勝をもたらすなど結果を残したが、なぜ解任されてしまったのか?

 今季の浦和はACL(アジア・チャンピオンズリーグ)こそラウンド16に進出しているものの、リーグ戦は4連敗を喫し、14節終了時点で5勝3分6敗の10位に。浦和経営陣は、リーグ戦での成績を重く見て電撃解任したと声明を発表したが、実際のところはどうなのだろうか?

「一番の理由は、オリヴェイラ監督のスピリットと浦和というクラブの色が合わなかったことが挙げられます。オリヴェイラ監督は外部に敵を作り、内側をまとめます。鹿島時代がその最たる例で、審判やリーグ批判を繰り返し、ある試合後には通訳が涙ながらに『なぜ鹿島に不利な判定ばかりするんだ』と叫んだこともありました。その監督の熱に、『俺たちも頑張ろう』と選手たちが結束していく。ですが、鹿島でその手法を散々使っているため、浦和で同様のパフォーマンスをしても、『あぁ、こういうパターンなんだ』で終わってしまう。オリヴェイラ監督は求心力を高め、フィジカルサッカーで勝利を重ねるタイプですから、その掌握がうまくいかないと結果が出ない。それを見切ったのではないでしょうか」

 首都圏から離れた鹿島とは違い、浦和は東京のベッドタウンでもある。都内に住む選手たちも多く、鹿島と浦和では、生活からして色が違う。これが地方のクラブならば、鹿島の二番煎じでもうまくいったかもしれない。さらにいえば、監督と選手のマッチングの問題もある。

「オリヴェイラ監督が結果を出した時の鹿島は、勝利至上主義の選手が多かった。一方で今の浦和に在籍する選手たちは、現在コンサドーレ札幌を指揮し、攻撃サッカーで旋風を巻き起こしているミハイロ・ペトロヴィッチ監督の申し子が多い。彼らは、サッカーそのものに楽しみを求めている。審判や相手選手に敬意を払い、美しいサッカーを見せる半面、勝負弱さがある。そんな選手たちとオリヴェイラのサッカーが合うはずがない。ペトロヴィッチの戦術から、オリヴェイラの戦術にかじを切ったフロントが、一番の問題です」(同)

 ヴィッセル神戸のように、オーナーである三木谷浩史会長の独裁に問題があるのならば、ある意味で病巣ははっきりしている。

 だが、浦和の場合、経営陣はサラリーマンばかりで、数年後にはほとんどがクラブを去る。にもかかわらず、クラブ創設以来、同じ問題を抱え続けている。途中、サッカー界からGMを引っ張ってきて任せても、数年後にはスクラップされる。ビルドされることなく、積み上がらなかった石の残骸が浦和には散らばっている。今回でいえば、オリヴェイラ監督を就任させるならば、選手を総入れ替えするくらいの決断をフロントは行うべきだった。

 そういった背景を見ると、神戸よりも浦和のほうが末期に思える。金満な2つのクラブが惨憺たる状況というのは、なんとも皮肉なものである。

(文=TV Journal編集部)

“世紀の大誤審”で垣間見えたJリーグの根深い問題「審判員はファミリーじゃない?」

 先週末に行われたJ1リーグ第12節の浦和レッズ×湘南ベルマーレ戦で、世紀の大誤審が起きてしまった。

 31分、湘南の杉岡大暉が放ったシュートが右ポストに当たり、左のサイドネットを揺らす。そこまで際どいゴール判定ではなく、浦和側もゴールを認めたそぶりを見せていたが、審判団はノーゴールとしてプレーを続行させてしまった。

 当然、湘南側は猛抗議したが、判定は覆らず。なぜ、審判団はノーゴールとしてしまったのか? サッカーライターに訊いた。

「ゴールの判定を見極めるのは、テクノロジーが導入されていないJリーグでは副審の仕事になります。このシーンでいえば、オフサイドラインを見ていた副審がゴールラインを正しく判定できていなかったのが最初の問題です。さらに、サイドネットに入ったシュートが、ポストに当たったかのような勢いでピッチに戻ってきてしまった。これを見た審判団は『サイドネットに入ったボールならば、ああいった軌道にはならない』と予測し、ノーゴールとしてしまったのだと思います」

 そんな大誤審に対し、試合後、他のJクラブの選手たちも一斉に不満を爆発させている。中でも、たびたび審判批判をしてきた鹿島アントラーズの三竿健斗(参照記事)は「笑いをこらえきれないくらいひどすぎる。。。」とツイートし、それに呼応するように審判団に対する罵詈雑言がネットにあふれている状況だ。

「こういった選手の姿勢こそ、大誤審以上に問題だと思います。たとえば、過去にJリーグでありえないミスをした選手もいます。その選手を、他のチームの選手が試合後に笑ったでしょうか? 選手と同様、審判も試合に人生を懸けています。今回も当然そうなりますが、誤審をした審判は試合から外されます。審判の報酬は試合ごとの出場給なので、試合のアポイントがなければ、収入はなくなる。今回の大誤審で明らかにになったのは、審判を同じサッカーファミリーだと思っていない選手が多く存在するという悲しい現実です」(同)

 審判は、たとえ誤審だったとしても、見えなかった事象に対し、選手やスタジアムの反応では判定を変えられない。だが、その場にいる選手は誤審がわかっているからこそ、エキサイトする。それはサッカーの一部といえるだろう。しかし、当事者以外が、しかも嘲笑するような発言をするのはスポーツマン精神としていかがなものか。

 大誤審よりも根深い問題が浮き彫りになってしまった。

(文=TV Journal編集部)