20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩003-11】イライラする「ベッドルーム」を配置換え!(Eさん・32歳)
ひきつづき、第3回目のクライアント・東京都世田谷区の2DKに住むEさん(32歳)のお部屋です。
前回は「キッチン」のビフォーアフターを動画で紹介しました。今回から、「ベッドルーム」に入ります。
ドアを開けて、部屋全体の乱れをチェックしてみましょう!
部屋全体が暗いのは、モノが多いためです。モノの影が重さを作り出します。ベッドルームは、レンタル家具店のコーディネーターがデザインしたそうです。部屋の中央に、セミダブルベッドが配置されています。アメリカンスタイルでかっこいいけれど、6畳ではちょっと窮屈そう……。実際、「狭くて、時々イライラしてしまいます」とEさん。
イライラの原因は「家具のレイアウト」?
間取図で確認してみましょう。
Eさんの行動をイメージして、赤い線で「動線」を引きました。
朝の行動をイメージしてみましょう。(4)のクローゼットで着替えて、(3)のラックからストッキングを出します。(2)の化粧台へ移動してメイクをして、(3)で香水やアクセサリーをつけます。……行ったり来たりで、朝からイライラしそうですね。
整理収納の目的は「生活を楽にすること」です。
今回は、モノを減らしてから家具の配置を見直します!
ベッドルームのドアから、(1)〜(2)側を写した写真です。身支度をするにも、部屋中をグルグル歩きまわるEさんの姿が想像できます。
ベッドと化粧台のスペースは、ギリギリ座れる程度です。体をよけないと、引き出しを開けることもできません。本をとるにも、骨が折れそうな姿勢が必要です。
(2)の化粧台を、近くで見てみました
ここで、フルメイクをするそうです。引き出しが開けにくいため、メイク道具は置きっぱなしになっているようです。
(3)の全体を、見てみましょう
(3)の側は、スチールラックとミニ冷蔵庫がありました。その周りに、下着、書類、アクセサリー、香水、ヘアケア用品などがまとまりなく置かれていました。
(3)のスチールラックを、近くで見てみました
スチールラックの上には、下着の山が置いてあります。引き出しの位置が高いので、出し入れするのも面倒なので放り投げているんだとか。
(4)の全体を、見てみましょう
(4)側は、リビングのクローゼットと同じ状態でした。開かずの扉となったクローゼット前には、ドアハンガーに掛けられた洋服が山盛り。ポジティブにみれば、よく着る服はこれだけです!
(4)のベッド脇を、近くで見てみました
ベッド脇には、書類や衣替えの服が層となっていました。ときどき、足の指先をぶつけて悲しくなるそうです。こんな時は、指の痛みより心が痛くなりますよね。
通り道を防ぐモノの山は、リビングやキッチンの作業とともに無くなりました。モノを劇的に減らしたことで、家具の配置を見直す余裕も生まれます。
すべて、80cm以上の動作空間を確保しました。
クローゼット前で着替えをする。化粧台の上で座ってメイクをする。本棚の上で、携帯の充電をする……など、生活しやすい空間を確保するには、これくらいのスペースを設けると、断然動きやすくなります。
片付けは、「モノを捨てる」「快適な収納にする」だけではありません。「動線の見直し」も、生活を楽にするためには重要です!
次回は、畳みたくない女子必見! 洋服迷子も卒業できる「極楽クローゼット」収納術です。
――「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」は毎週月曜更新です。次回をお楽しみに!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
<Instagramはこちらから>
●連載「煩悩部屋」バックナンバーはこちら
●Eさんのお部屋・バックナンバーはこちら
<リビング編>
【3-001】“多すぎる欲望”に埋もれた30女の汚部屋
【3-002】「捨てられない!」で溢れた30女リビング
【3-003】封印されし「ミニクローゼット」を断捨離
【3-004】ネットワークビジネスの「不良在庫」を断捨離!
<キッチン編>
【3-005】「腐ったザクロ」と「モノ」に溢れる汚キッチンを清掃!
【3-006】“無料”と“流行”に汚染された30女の汚台所
【3-007】30女キッチンの「吊り戸棚」を800円で整理
【3-008】レシートまみれの「キッチンカウンター」
【3-009】ゴミに埋まる「キッチンテーブル塚」
【3-010】動画で見る「汚DK」ビフォーアフター!
<片付けに悩む[30代・ひとり暮らしの女性]を大募集>
自分のお部屋を片付けたい、都内近郊在住の30代女性を募集。収納ライターのito makiさんが、30代女性・ひとり暮らしの「煩悩部屋」を一掃いたします。URL先の応募要項をご一読の上、ふるってご応募ください!

収納グッズを購入するときに、こうした「4段チェスト」を選択する方が多いのですが、筆者はあまりおすすめしていません。購入したときは問題なかったとしても、引っ越した時、次の置き場所に困るケースが多く見られるからです。一人暮らしなら、セパレートタイプの収納グッズを選んだほうが身軽で簡単です。
Cさんの、本を山積みにしてしまう癖を防止するために「大切なモノ=ポスター」を置きました。しかも、客人に見られたくないタイトルの目隠しにもなります。筆者的には、大好きなキャラに見られている感が、キレイを維持する効果を発揮するかもと期待! ポスターの収納に使用したのは、IKEAのフィスクボーのフレーム(999円/税込)です。
使いにくかったPCデスクは、衣類が置かれていたキッチンへと移動しました。4段チェストに詰め込んでいた文房具も、厳選された使いやすいモノだけを選んでデスク上に置きました。これなら、ワンアクションで取り出すことができます。
Cさんのように、日々の掃除が面倒なタイプは「モノを床置しない」ようにします。ケーブル類などは、ファイルボックス(100円/税抜)にまとめて「片手で持ち上げられるモノ」にすると、掃除の負担も軽くなります。


また、ベッド周りに散乱していた「保存用コミック」を、すべてベッド下へ収納しました。無印良品の脚付マットレスに、木製脚(床下26cmタイプ)を追加して、高さを出しました。こちらは、友人から譲ってもらったので0円になります。
グレーのバスマットは、IKEAのアルムティエルン 40×60cm 799円(税込)。2枚で合計1,598円(税込)です。
テーブル周りに散らかっていた美容アイテムも、ダイソーの収納ボックスを2個用意して、コンパクトにまとめました。テーブルの白にあわせて、半透明のシンプルな色味で統一しています。2個で200円(税抜)。
殺風景だったベッド周りの壁には、ダイソーのA4フォトフレームを3つ飾りました。

Cさんのチェストの中は、一見整っていないように見えて、ルールがありました。しかも「1年着なかった洋服は処分」というマイルールも持っているそう。
隣のベッドルームの部屋の奥を見ると、凹になっているのがわかると思います。ここにクローゼットハンガー、白いラック、ブラウンのチェストを置けるのではないでしょうか。


クローゼットコーナーが完成したのち、カゴの中で型崩れをしてしまいそうな帽子たちも救出しました。ニンジャピンという、クロスへの穴が目立たないピンで止めています。
これまで、生活用品を無造作に放り込んでいた白いラックは「バッグ置き場」へと変わりました。

ビフォーの窓際には、気の向くままに置かれたモノが散らばっています。カラーボックス、デスク、プラスチックチェスト、本棚と、高さが異なる家具が多く、圧迫感もありました。窓を家具で遮っているのもよくありません。
座ったとき、視線の先に「抜け」があると、広さを感じられます。また「高さ」と「面」を揃えればスッキリ度もアップします。ここでは、ニトリのカラーボックス1,102 円(税抜)を追加で購入しました。ニトリのカラーボックスは棚板を追加できるので、暮らし方が変わっても融通が利くのでオススメです。



テレビ前のテーブルで食事をとり、テレビ裏からお気に入りのミラーを取り出してメイクをするというCさん。
洋服を置く空間がないため、キッチン脇がCさんにとっての「クローゼット」のようです。小さな押入れはひとつあるものの、通気性が悪く臭いがこびりついているため、趣味のグッズを保管するためだけの場所になっています。
増えるばかりの漫画やグッズが、ベッドやソファにまで侵食し、動線をいっそう狭めています。前彼と買いに行ったというブラウンのソファが、強い存在感を放っているような?
漫画を描くのが趣味というCさんですが、そのためのPCデスクは、本棚からあふれた本で埋もれています。左下の白いテーブルや、本と「シルバニアファミリーの家」に埋もれた衣装ケースを移動しないと、作業スペースが足りません。衣装ケースには、漫画を描く文具類やイベントのグッズが詰まっているそう。
友人と家族に心配されて、プラスチック製のタンスを数カ月前に購入したばかり。洋服は断捨離済みで、上に散らかる衣類はフリマ出品用だとか。
趣味のイベントが重なると出費が増えるため、なるべく自炊をしたいものの、動線が定まらず、清潔さを保てていないようです。シンク下の排水口まわりの湿気が気になるので、食材を保管するスペースも確保したいところ。







![a1[2]](https://i0.wp.com/www.cyzowoman.com/wp-content/uploads/2018/06/a12.jpg?w=584)




ダークブラウンの家具を選ぶ理由に「暗い色なら汚れが目立たないと思って……」とAさん。



「テーブル周り」と「テレビ周り」の、アフター写真です。