「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!
■今週の相談者>>>M・Kさん(34歳) 東京都在住
「納戸の中を“予算0円”でうまく収納したい」
[お悩みの全体写真]

1DKのマンションに、3人(夫婦、子ども3歳、犬1匹)暮らしです。問題の場所は、玄関脇の納戸(上段と下段)です。上段には、ペットカート、工具類、レイングッズ、防災グッズ、季節外の靴を押し込んでいます。これでも、使わないモノは処分済みで必要なモノだけです。
下段は、フリマで売る予定のモノです。ここが空いたら、ペットカートと防災グッズを置きます。1番の悩みは、「収納グッズにお金をかけられない」ことです。我が家は転勤族なので、かさばるモノを買わないようにしています。
というか、夫がお金を出してくれません。前の家で揃えた100均の箱も、引っ越しのときに大量処分してしまいました。扉をあけるたびに、ゴチャゴチャなのでため息ばかりです。スッキリ片付いて見えるには、どうすればよいですか?
【伊藤まきの回答】
「無料のペットボトルの段ボール箱が、万能でオシャレに見えます!」
「収納グッズにお金をかけられない」というお悩みを、東京都在住のM・Kさんから受け取りました。問題を簡潔にまとめると、「予算0円で、スッキリした見栄えにしたい」という内容です。
このお悩み、大歓迎です!
いつもお片付けに悩む家へ訪問するときは、「引っ越しをする予定はありますか?」と聞いています。また、小さな子どもがいる家も同じです。この先、“成長と選択”を繰り返す予定のある家では「一時的な収納のためにお金を使わない」は、絶対ルールです。
———例えば?
押入れ用の収納グッズを、2万円かけて買い揃えました。数年後、夢のマイホームへ引っ越すこととなりました。新しい家には、押入れがありません。この場合、押入れの奥行き(74cm)にあわせた収納グッズはどうなるでしょうか? 手放すにしても、時間とお金がかかります。
収納がうまく入らないと悩む家ほど、前の家で使っていた収納グッズが邪魔をしています。美しい収納は、空間のサイズに合わせてお金をかけているだけ。場所が変われば、融通が利かないワンパターンのモノです。
では「お金をかけないスッキリ収納」はどうすれば、叶うの?
「ペットボトルの段ボール」なら「無料」でスッキリ!
用意したのは、スーパーなどでもらえる「ペットボトル(2L)の段ボール」です。
家を片付けようと思ったら、Mさんのように「買わないこと」からはじめましょう。筆者自身も、「ペットボトル(2L)の段ボール」をヘビロテしています。散らかるモノをグループ別に仕分けしたり、収納庫のサイズをシュミレーションしたりできるので何かと重宝しています。
次に、段ボール箱で納戸がスッキリする「3つ理由」を具体的に解説します。
【1】サイズが同じだと、視界がスッキリする
雑誌やSNSの「スッキリした美しい収納」は、同じサイズ、カラー、デザインの収納箱を揃えています。要は、面と高さを合わせれば美しく見えます。ですから、段ボール箱が最適なのです。
[2] 市販の収納ボックスとほぼ同じ!

メーカーによって、サイズが数ミリ単位で異なるものの、ほぼ同じサイズで揃えることができます。2Lの段ボールは、高さをフル活用できるタテ型収納箱になります。半分にカットすると、人気ショップの収納箱のハーフサイズに似たサイズです。
[3] 色やデザインをカスタムできる!
ペットボトルを入れる段ボールなので、強度も抜群です。段ボールを使って、子ども用の家具や遊具を作るママもいますよね。あとは、好みの色を塗ったり、クラフトテープを貼ったり、包装紙で包むこともできます。同じ色とデザインに揃えて、楽しみましょう!
段ボールをリメイクしたら、スッキリしました! ゴチャゴチャの原因は、色・文字・柄・凹凸の反乱です。お金をかけなくても、大丈夫ですよね!
あとは、中に入れたモノを必ず明記することを忘れずに! 文字だらけの見栄えが気になるなら、「ナンバリング収納」がオススメです。表面に通し番号を貼り、中のモノを単語カードに記します。
【重要ミニポイント】
収納庫の中のストック類は、「見える化」していないと、必ず忘れます。レジ袋に入れた家のほとんどが、中のモノを忘れています。透明のポリ袋に入れ替えると、この先の時短に繋がります。
最後に、本題のMさんの納戸(上段)に戻ります。
試しに、2Lの段ボールを納戸(上段)の1番下へ入れてみてください。空間の高さをフル活用できる段ボール箱になると思います。2段目、3段目は、半分に切ったサイズがぴったりでしょう。無印良品のカゴは、見える収納(リビングなど)に使ってください。
【まとめ】
Mさん、「予算0円でスッキリ収納」は解決できそうですか? 今ほど100円ショップや収納グッズがない時代は、「空き箱、空き缶、牛乳パック、段ボール」を使って、収納の工夫を楽しんでいました。当然、収納オタクだった私も、「空き箱」からスタートしています。何度も自分の手で作ることで、便利な収納がわかるようになります。
――「お片付けSOS相談」は次回、2月11日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
<Instagramはこちらから>
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収納ボックスの、大きな取っ手が邪魔です。戸棚がきちんと閉まらず、化粧瓶も倒れます。黄色の袋は、出し入れをするたびに崩れるのでストレスを感じます。どうにかしたいと思いながらも、排水口が邪魔で何から手をつけるべきか悩みます。





[捨て方] 存在すら忘れていたなら、感謝の気持ちを込めて紙袋へ入れ、処分します。どうしても気になる方は、最寄りの人形供養を調べてみてください。もう一度愛したいという人は、お洗濯してあげて!
[捨て方] モノを「使わなかった理由」をよく考えて、処分しましょう。その後の「モノの買い方」を改めることで、未来のもったいない(消費や物欲)が減ります。

[捨て方] 保管しているだけなら、新年から普段使いに下ろしましょう。1年以上放置しているなら、今後も使うことはありません。写真を撮って手放します。
[捨て方] 試しに黒のボールペンを集めてください。紙に書いて、書きにくいとストレスを感じたら処分。ポジティブな感情を持つモノを、適量だけ残します。
[捨て方] すでに、デザインも流行遅れで色褪せています。いさぎよく断捨離を! 捨てる覚悟が身につくので、他のアイテムも捨てやすくなります。
[捨て方] 定数や枠を決めて、それよりあふれたモノを処分します。ホテルの備品や無料のモノは、今後持ち帰らないポリシーを!
[捨て方]「思い出ボックス」という箱※に入れて、期限を設定して、保管します。期限が来た時、再度向き合って判断しましょう。いつしか、簡単に手放せる時が来ます。
玄関は、上記の「3つのルール」を心がけたい「パワースポット」です。
残すモノを本棚へ収納するとき、上記の「3つのポイント」を意識すると、自分が無意識に行ってしまう「モノを増やす癖」を制限できます。
1つめのポイントは「ざっくりBOX」です。こちらは、IKEAのALGOTワイヤーバスケット(500円/税込)を3つ用意しました。中には、靴の空き箱を使って「モノの住所」を作りました。毎日使う下着やタオルを収納しています。
2つめのポイントは「吊るす収納」です。服を畳みたくない人は、吊り下げることを1番に考えましょう。
クローゼットの下段は、かがむ姿勢で出し入れするのでモノグサになりがちです。上段は「よく着る服」を用意して、下段には「使用頻度の低い服」を収納しました。