「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!
■今週の相談者>>>C・Yさん(40歳)埼玉県在住
「猫トイレがあるから? 掃除が面倒で出し入れしにくい!」
前回に引き続き、夫婦2人と猫2匹、賃貸の戸建て(2LDK)に住むCさんのお悩みです。階段上の納戸(半間のクローゼット)の片付け方の相談でしたが、扉の前にある猫のトイレにも悩んでいました。
人間用のトイレを猫専用にしています。奥の納戸が取り出しづらく、掃除をするにも大変です。猫砂や尿の飛び散りを防ぐため、段ボールガードも欠かせません。人気のドーム型の猫トイレだと、匂いがこもって衛生的ではありませんでした。いろいろ苦戦した結果、今の状態に落ち着いています。あらためて猫のトイレを買わなくても、解決できますか?
【伊藤まきの回答】
一瞬で動かせる「キャスター付きボックス」にまとめましょう!
「納戸のモノを出し入れしやすくしたい」というお悩みを、埼玉県在住のC・Yさんから受け取りましたが、問題は「猫のトイレ」に潜んでいました。この細々と「直置きしたモノ」こそ、“負のループ”を作る“種”となります。
Cさんには、たくさんの質問メールに協力してもらいました。片付けや掃除が苦手な人には、仕組みを作る前に「不満に思うこと、苦手なこと」を考えてもらうと「維持できる片付け」に繋がります。
表向きは猫のトイレですが、一般的には「1回で動かせないモノ」として考えます。この床に直置きしたモノがきっかけで、「掃除をするのが面倒くさい」となり「片付けができない」という気持ちを膨らませていきます。
片付けや掃除が苦手な人ほど、「やりたくないコト」を考えて!
片付けや掃除に悩む人ほど、自分の「やりたくないコト」に向き合って欲しいと思います。ココがわからないと、新しい家や収納家具を買ってもずーっと解決できません。とにかく「やりたくないコト」を一番に考えると、答えが見えてきます。
まず「掃除が苦手」なら、「モノを直置きしない」という家ルールを作ること。苦手なコトを「達成したい」と目標にするより、「やりたくない」を明確にするほうが近道だったりします。
例えば、段ボールの置き場がないので部屋の片隅に置きました。キャスター付きなら1回で動かして次の動作に入れますが、床に直置きしていたら、3回も動かす必要があります。
――人はモノを必要とするとき、心が急いでいます。
作業の回数が多いと目で予測できるほど、「やる気」を失います。これがきっかけで、作業を後回しにする→掃除をする気にならない→片付けする気にならない→家を大切にする気にならないと負のループに陥ります。

Cさん宅より、小さなトイレで再現してみました。
筆者宅の小さなトイレで、「猫のトイレ」をワンアクションでどかす収納を再現してみました。キャスター付きの収納ケースに、Cさん宅と同じ100均のボックスを2つ入れています。
ついでに、猫砂の飛び散りもガードできて丸洗いもOKなので衛生面もバッチリです!
もちろん生活の中には、空気清浄機やヒーターのように床に直置きせざるを得ないモノがあります。でもこの時、1回で動かすように考えるとその後が大きく変わります。
モノを1回で動かせる「100均のキャスターグッズ」

後付けできる100均グッズも豊富!
ここ数年の片付けブームのおかげで、「モノを直置きしない」ためのグッズが簡単に手に入るようになりました。
例えば、キャスターです。重たい飲料用の段ボールも、セリアキャスター付きプランダー台(100円)に乗せれば、1回で動かせます。キッチンの作業動線を邪魔するゴミ箱も、セリアのDIYキャスター(2P/100円)を両面テープで付けることができます。このブームは加速中で、無印良品やニトリでもキャスター付き収納グッズが豊富に揃います。
また、食卓テーブル、椅子、冷蔵庫、洗濯機などの重たい家具や家電もキャスター付きの商品や補助グッズが注目です。女性の力でも簡単に動かせるので、面倒な気持ちも軽くできます。

このルールは、小物も同じです。片付かない家ほど、小物の直置きが目立ちます。日々の雑用を増やさないように、モノを直置きにしないルールを意識してみましょう。
わかりやすい例が、キッチンの作業台の上です。調味料や洗剤などでスペースが奪われるため、水アカや油汚れが溜まります。また、調理をするにもモノをどかしてからなので、時間ロスが生じます。これらも「モノを直置きしない」というルールに沿えば、ムダが減ります。
直置きを避ける収納法は、4つあります。
[1] 収納家具の中に収める
[2] 空中に浮かす
[3] キャスター付き台に置く
[4] BOXやトレーの中など、範囲を決める
「モノを直置きしないようにする」と決めたら4つの方法で工夫してみましょう。これまで10回かけてどかしていたモノが、1回で済みます。重たいモノも、キャスターで軽々と動きます。この違いが、毎日の重労働(家事)をずっと楽にしてくれます。
【まとめ】
Cさん、猫のトイレを1回でどかす収納法はいかがでしたか? 納戸の片付けが億劫になるのは、その前にある「大きな面倒」がわかっていたからです。フラット(床や天板の上)な場所に、モノを直置きしないこと。これだけで、面倒な気持ちが軽くなります。
――「お片付けSOS相談」は次回、4月1日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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