DA PUMP、チョコプラ、古市憲寿……2018年のバラエティ番組をにぎわせたブレークタレントは?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 2018年もあとわずか。テレビ界では『あさイチ』(NHK)でのV6井ノ原快彦・有働由美子アナの卒業、『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の相次ぐ終了から、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でのやらせ疑惑までさまざまな出来事があったが、そんなバラエティ番組を席巻した3組を紹介しよう。

 まずは古市憲寿だ。活躍し始めた当初は「社会学者」という肩書、さらにそのコメントとのギャップで拒絶反応を示していた視聴者も多く、露出も『ワイドナショー』『とくダネ!』(フジテレビ系)、他局では『ニノさん』(日本テレビ系)と限定的であった。 

 だが、今年夏頃、ネットニュースで彼のコメントに共感の声が寄せられていると報じ始られたことから風向きが一変。それまで足踏みしていたバラエティスタッフが次々とオファーし始めた。さらに、渡辺直美が「自分が思っていることをちゃんとテレビで言ってるのがすごい」と評価したり、城田優や佐藤健といった著名人とも親しく、林真理子から「人をムカつかせる天才」など、意外と愛されている人柄も人気拡大の理由に。

 主食がチョコで、寝ている間も自分で気がつかない間に起き出して食べてしまうなど、その変わった私生活にも関心が寄せられた。

 そして何より、彼の一連のコメントもたびたび報じられるうちにある種の「芸」と認識されるようになり、すっかりテレビ画面になじんだ感がある。 

 続いては、お笑いコンビ・チョコレートプラネットだ。ここまで売れっ子になったのは当然、松尾がIKKOをものまねしたことが大きい。もともとIKKOの「どんだけ~!」は番組のオイシイところを見せるオープニングVTRやCM前のフレーズ、トークのシメなど、どのタイミングで何回言っても使い減りしないフレーズであった。

 それを「見つけた」松尾の勝利であるが、さらには『キングオブコント2018』(TBS系)の1stステージで高得点を獲得し優勝が目前だったものの、ファイナルで失速。結果3位に終わるという、芸人としては「オイシイ」ネタができたのもポイントだった。

 さらに、彼らは『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)で、DA PUMPの「U.S.A」に便乗して国あるあるをテンポよく言っていく「U.S.A.ゲーム」など別角度で訴求したのもよかった。

 彼らがうまいのは、IKKOのマネをしている松尾が松尾本人としてバラエティに時折出るなど、飽きられないようにしていることだ。年末にかけては相方の長田が狂言師・和泉元彌のマネを積極的にし始め、来年につなげようという狙いも透けて見える。

 3組目はDA PUMPだ。先に述べたように「U.S.A」のヒットによって再ブレークしたわけだが、その歌の気安さとともに「いいねダンス」が“ネタ”としてバラエティで大ウケ。各番組こぞってISSAにレクチャーを求めていた。一時期バラエティ定番の「歌の振り真似」と言えば三代目 J Soul Brothers の「R.Y.U.S.E.I.」の間奏で踊る「ランニングマン」だったが、すっかり交代した印象がある。

 さらに、そのノリの良さで『ベストアーティスト2018』や『行列のできる法律相談所3時間SP』(日本テレビ系)などのオープニングアクトとして重宝されるようになった。ただ心配なのが次の曲と、他のメンバーの名前がほとんど知られていないことだ。歌で認知されたあとはグループとしての人気を定着させなければならないのだが、やはりISSA以外のキャラクターがあまり掘られていない。

 来年は、果たしてどんなタレントが人気者になるのだろうか? 楽しみにしたい。

(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと!芸能人」過去記事はこちらから◆

DA PUMPはデビュー当時から“ダサかっこいい”路線だった!? m.c.A・Tの敏腕プロデュース力

平成が終わろうとしている今、90年代に始まったJ-POPの流れがひとつの節目を迎えている。あのアーティストの楽曲はなぜ、ヒットしたのか? 音楽ライターの青木優が徹底分析!

 それにしてもDA PUMPの「U.S.A.」を聴かない日がない、平成最後の年の瀬である。

 TVやラジオだけでなく、彼らが出演するCMでもこの「U.S.A.」(を模した曲)が使われてるので、そりゃ毎日耳にするのも無理はない。

 

 わが家ではTVを観ててこの曲が始まろうものなら、娘はすぐさま立ち上がって踊り、関節が外れそうな勢いで脚を蹴り出す。カミさんも「昔、代々木(体育館)でライヴ観たんだよね~。でも、いつからこんなに人数増えてたの? あ、インベーダー! インベーダーゲーム!!」と毎回口走る。いちいち大騒ぎである。

 この冬は忘年会や新年会などの余興でこれを踊る人が続出していると思われるので、せいぜいケガをされないよう祈る。

 ところで、この曲について僕は、今年6月の発売当初からちょっと独特の動きがあると感じていた。その頃、たまたま見た情報番組で、ISSAがこの曲のことを「最初は♪カ~モンベイビーアメリカ、って歌詞が恥ずかしかったんですけど」とコメントしていたのだ。で、この時期すでに「ダサかっこいい」という表現がされ始めていたフシもある。

 この、一見マイナスイメージを導きそうな言い方は、DA PUMPの……もっと言えば、売り手サイドの本気度を、むしろ感じさせた。それを、メディアを通じて発信することでインパクトを残し、話題をさらおうという姿勢。今回の大ヒットは、それが見事にハマッたわけだ。

 だが、この曲について回っている「ダサかっこいい」イメージ。実は、これはDA PUMPというグループが隠し味的に携えてきた感覚ではないかと思う。いや、熱心なファンで気を悪くされた方がいたら、申し訳ない。これはあくまで、楽曲の印象の話である。彼らというグループでなく、歌のほうで。

 その前に、まず「U.S.A.」が「ダサかっこいい」と言われている理由について触れよう。この原曲がユーロビートだからだ。オリジナルは1992年にジョー・イエローというアーティストが発表したもので、DA PUMPがユーロビートを唄うのはこれが初めてだという(なお、彼らがユーロビートの歌をカバーした背景としては、昨年、同じライジングプロダクションの先輩である荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」のリバイバルヒットが大きかったようだ)。

 今回の「U.S.A.」はアレンジにEDM的な意匠をほどこして今風に仕立てているが、原曲のいかにもユーロビートな軽いノリは生かされている。「ダサかっこいい」という言い方には、それに対する照れというか、「そんなクールな曲じゃないけど、それでもこのノリ、いいでしょ?」というエクスキューズ(≒言い訳)を感じさせる。

 で、DA PUMPについてだが、彼らの音楽性を語る上では欠かせない人物がいる。m.c.A・Tこと、富樫明生だ。彼は同グループが「Feelin’ Good –It’s PARADISE- 」でデビューした1997年から現在にかけて、もう20年以上も深い関係性を保っている音楽プロデューサーである。

 僕は、DA PUMPの音楽に潜む「ダサかっこいい」感じは、この富樫に起因していると思うのだ。といっても今年、DA PUMPのことを初めて知った若い子も多い現状を思うと、富樫およびm.c.A・Tにも説明が要るだろう。

 m.c.A・Tは90年代に、まずはソロ・アーティストとしてブレークを果たしている。1993年のデビュー曲「Bomb A Head!」はスマッシュヒットを記録。ビッグヒットをしたわけではないが、何しろ記憶に残る曲だった。m.c.A・Tといえばボンバヘ! というくらいである。

 彼の音楽の特徴は、クラブサウンドを取り入れたビートの感覚と、そこにノリのいい歌とラップを乗せていること。しかも、曲自体はポップというか、ちょっと歌謡曲的ともいえるくらいの強いアクがある。そして黒いサングラスをかけた本人は、かっこいい……というのとは違う雰囲気。どことなくユーモラスでもある。ただ者でないことは明らかだ。

 m.c.A・Tはその後もヒット曲を出し、J-POPの中では売り上げなどの数字以上の印象を残していった。1995年には<超ハッピー スーパーハッピー のりのり!>という必殺フレーズが躍る「SUPER HAPPY」をリリース。また、同じ年の「ごきげんだぜっ!」も彼の代表的なヒットナンバーだ。これは3年後にDA PUMPが「ごきげんだぜっ! ~Nothing But Something~」の曲名でカバーして、本家以上にヒットさせている。

 こうして90年代半ばまでのm.c.A・T全盛期の楽曲を振り返ってみると、ハッピーとか最高とか、ごきげんとか気持ちいいとか、ミもフタもないことばかり唄っている。もっともこれは彼のキャラクターのみならず、景気が良かった時代の名残で、お気楽感のほうが多分に大きいだろう。で、m.c.A・Tはそれに見合うだけの、いわばイケイケ(死語)な音楽をクリエイトする才能だったと思う。

 そして彼はヒップホップやテクノ、ハウスなどの要素をうまく取り入れているわけだが、その切り口が決してマニアックに陥ってない。非常に、というか、過剰なまでにキャッチーであり、ポップだ。ことにm.c.A・T名義では、先ほどのユーモラスですらあるルックスも相まって、下世話に近いほどの大衆性を放っている。

 そう。m.c.A・Tこそが、まさに「ダサかっこいい」アーティストだったのではと思うのである。

 ただ、この人が秀逸だったのは、自身が富樫明生というプロデューサーの立場になると、その「ダサい」と「かっこいい」の割合をうまく調合していたことだ。つまり富樫は、ことDA PUMPのプロデュースにおいては、「かっこいい」感覚を重視した。90年代にこのグループが放った代表的なヒットソングのほとんどは「かっこいい」=二の線、もしくは研ぎ澄まされたポップ路線である。

 たとえば「Rhapsody in Blue」などはギターの音色が開放感を演出しているし。

「Crazy Beats Goes On!」も躍動するビートが気持ちいい。

 ビゼーのメロディの引用と歌謡メロディが細分化されたリズムに映えるのは「Com’on! Be My Girl!」。

 コブシも回らんばかりのISSAの唄い回しが刺さる「if…」。

 いずれの曲も、当時のやや先端を行く(しかし行きすぎていない)サウンドと、富樫(m.c.A・T)独特のアクのあるメロディとが融合している。またラップが取り入れられている曲が多いのも、その頃の「かっこいい」ポイントのひとつか。DA PUMPの楽曲においては、あくまで「かっこいい」ことが重視されてはいるが、富樫はそこにベタな……そう、「ダサい」匂いを混ぜていた。これは巧妙だと思う。

 こうした一連の中でも僕が特に感心したのは「We can’t stop the music」だった。DA PUMPについてそんなに関心を持ってなかった自分だが、1999年リリースのこの歌には大いに惹かれた。とにかく、めちゃファンキーなのである。

 ソリッドなギターのリフ、腰の入った重めのビートはジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」(スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「サンキュー」をサンプリングした曲だ)すら彷彿させる。オーオーオ、というシャウトには、プリンスがライヴで好んで使っていたコール&レスポンスを思い出さずにいられない。こんなふうに曲の最初から最後までファンキーなフレーズを執拗に重ね続ける曲は、J-POPでは稀有だった。やるじゃんDA PUMP! やるじゃん富樫! と思ったものだ。

 こうして基本的にはR&B路線、時にはポップ、時にはファンキーと、サウンド面でもなかなかのものを見せていたDA PUMPだったが、それ以降、今年の復活劇に至るまでには長い苦労の時代があったようだ(これについては各所で語られているので、関心のある方はチェックしてほしい)。

 『NHK紅白歌合戦』には16年ぶりの出場になるらしく、ISSA以外のメンバーは初出場。何しろグループの人数も最初の4人から、3人→9人→8人→現在の7人と、変遷をたどっている。そりゃあ「いつの間に7人に?」と思う向きがいるのも当たり前だ。すまないことに、僕もそうだったけど(もう7年もこの編成らしいのだが)。

 で、DA PUMPひさびさの大ヒットがカバー曲ってことは、富樫はどうなったの? と思わずにはいられないのだが、ご安心を。「U.S.A.」はDA PUMPにとってなんと3年8カ月ぶりにCDで発売されたシングルだったのだが(今の時代、シングルをフィジカルで出すこと自体が激減している)、このカップリングに「Take it Easy」というm.c.A・T作の楽曲がちゃんと入っているのだ。

 そして、これもどこかのTV番組で観たのだが、メンバーたちは今でも富樫を師と仰いでいるという話をしていたものだ。

 ともあれ、今年のDA PUMPの活躍は、成功のあとに苦労があって、それがここに来てまた脚光を浴びたというドラマがある。だから「U.S.A.」のヒットに格別なものを感じる人も多いだろう。4人時代の彼らを記憶している大人世代ならば、特に。そしてそのそばには、歌の中に「ダサかっこいい」感覚をずっと忍ばせてきたm.c.A・Tこと富樫の存在があったのは、間違いないと思う。

 かく言う僕も「U.S.A.」を聴くたびに右手で「いいねダンス」のポーズ。やってます。

●あおき・ゆう。
1966年、島根県生まれ。男。
94年、持ち込みをきっかけに音楽ジャーナリスト/ ライター業を開始。
洋邦のロック/ポップスを中心に執筆。
現在は雑誌『音楽と人』『テレビブロス』『コンフィデンス』『 ビートルズ・ストーリー』『昭和40年男』、
音楽情報サイト「リアルサウンド」「DI:GA online」等に寄稿。
阪神タイガース、ゲッターロボ、白バラコーヒー、ロミーナ、 出前一丁を愛し続ける。
妻子あり。
Twitterアカウントは、@you_aoki
 

DA PUMP・ISSA、古傷を押して多忙の年末年始! 満身創痍で『紅白』は大丈夫?

「U.S.A.」の大ヒットで再ブレークを果たしたDA PUMP。年末の音楽番組やバラエティー番組にも多数出演しているが、ボーカルでリーダーのISSAに対して、心配の声が聞こえてくる。

「12月5日に放送された『FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系)ではヒットメドレーだけでなく、氣志團とのコラボもありましたが、ISSAさんの脚の調子がとにかく悪そうでした。ダンス中はそこまで違和感はなかったんですが、脚を引きずって歩く姿は、ちょっと心配になりました」(音楽業関係者)

 ISSAは2008年に右大腿骨を骨折。二度とステージに上がれないかもしれないと言われるほどの大ケガだったが、過酷なリハビリを経て、奇跡的にダンスができるまで回復した。しかし、いまなお完全な状態ではなく、歩行の際に足がガニ股になるなどの後遺症が残っている。

「ここ数年、DA PUMPの活動ペースはそこまで忙しいものではなかったのですが、今年『U.S.A.』のヒットで活動は一変。毎日のように収録やイベントがある生活になりました。特に、この年末年始は例年の何十倍もの仕事をこなしています。リハビリで踊れるようになったとはいえ、ISSAさんにとっては、少なからず負担になっているのかもしれません。これでせっかく16年ぶりに出場することとなった『NHK紅白歌合戦』で最高のパフォーマンスができなくなってしまったら、あまりにももったいない。周囲には、ISSAさんに対して、頑張りすぎないでほしいと願っている人もいるのでは」(同)

 ちなみにDA PUMPは、来年3月と4月に、福島県、大阪府、兵庫県、和歌山県の4カ所でライブを開催する。

「大ブームになったのだから、普通であれば全国ツアーが組まれるところですが、なぜか4カ所でのライブにとどまっていることから、ファンも残念がっています。でも、全国ツアーとなると、体力的にもかなりきついものになるわけで、今のISSAさんにとっては少々厳しいのかもしれません。年齢的にもう40歳ですし、仕方ない部分もあるのでしょう。とはいえ、ファンにとっても、ISSAさんがここで無理してステージに立てなくなるということが最悪の事態であって、多少セーブしながらの活動には理解を示していると思います」(同)

 今年を代表するアーティストとなったDA PUMPが『紅白』で最高のパフォーマンスを見せられなくなったら、それこそ由々しき事態。そうならないように、無理のない範囲での活動が望まれるが……。

DA PUMP以外が受賞したら買収疑惑? “カバー曲問題”で混迷を極める『日本レコード大賞』戦線

 年末恒例の『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)。例年はほぼ番狂わせもなく、事前に報じられた有力候補がそのまま受賞することが多いが、今年については混迷を極めているという。

 今年の日本レコード大賞の候補となる優秀作品賞に選ばれたのは、欅坂46「アンビバレント」、三山ひろし「いごっそ魂」、TWICE「Wake Me Up」、SEKAI NO OWARI「サザンカ」、氷川きよし「勝負の花道」、乃木坂46「シンクロニシティ」、AKB48「Teacher Teacher」、三浦大知「Be Myself」、西野カナ「Bedtime Story」、そしてDA PUMP「U.S.A.」の10曲だ。レコード会社関係者はこう話す。

「ノミネート発表前に話題になっていたのは、DA PUMPの『U.S.A.』。レコ大では『カバー曲は対象とならない』というルールがあるといわれていて、『U.S.A.』はダメかと思われていたのですが、フタを開けてみたら優秀作品賞に入っていた。『U.S.A.』は社会現象的にヒットした久々の曲だし、大賞も『U.S.A.』に決まりだろうという空気になっていましたね。ところが、ここにきて『カバー曲はノミネートまでならいいが、大賞はあげられない』と主張する関係者が出てきているようで、雲行きが怪しくなってきたんですよ」

 もしも「U.S.A.」が「カバー曲だから」という理由で大賞を逃した場合、いったい誰が大賞を取るのだろうか?

「グループの人気や売り上げから考えると、乃木坂46の2年連続大賞が有力だといわれている。あるいは、勢いがあるということで、その姉妹グループである欅坂46という声も上がっています」(同)

 しかし、国民的大ヒット曲の『U.S.A.』を差し置いてレコード大賞を受賞することはデメリットのほうが多いといった声も聞こえてくる。

「今年、幅広い年齢層の人々に最も聴かれた曲は、間違いなく『U.S.A.』ですよ。その『U.S.A.』がノミネートされているのに大賞を獲らないとなると、“おかしいのではないか?”などといった意見が出てくることは間違いない。仮に乃木坂46が大賞を獲ったら、“買収したのではないか”などという穿った見方をされてしまう可能性もある。正直、乃木坂は昨年レコ大を獲っているし、わざわざリスクを負って今年獲る必要はないわけで、ヘンな疑惑を持たれないためにも“獲らないほうが得策だ”という声が多いのは事実です」(メディア関係者)

 では、一体誰がレコ大を受賞すべきなのだろうか?

「やはりせっかくノミネートされたのだから、DA PUMPがそのまま獲るのがベストな形。もしカバー曲だからダメだというのであれば、ポップス系はいろいろと角が立つので、氷川きよしあたりが無難でしょう。正直、例年であれば、誰もが知るようなヒット曲自体ないので、誰がレコ大を取っても問題なかったんですがね……。今年は『U.S.A.』というヒット曲が生まれてしまったばかりに、関係者も頭を悩ませています」(前出・レコード会社関係者)

 例年になく審査が難しそうな、今年のレコード大賞。その結果は12月30日に発表される。

『今日から俺は!!』初の視聴率2ケタ&「視聴熱」週間1位獲得 人気の秘密はDA PUMPと共通?

 25日、賀来賢人主演ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第7話が放送され、放送開始から初の2ケタ台となる平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。さらに、WEBサイト「ザテレビジョン」の集計による、SNSなどの視聴者動向を元にした“視聴熱”ランキングのウィークリー部門(11月19~25日)において初の1位を獲得し、注目度が高まっている。

「“今日俺”という愛称が浸透しつつある同ドラマは、1980年代の千葉を舞台にした同名のヤンキーギャグ漫画が原作です。初回から平均視聴率9.8%、視聴熱のデイリーランキングで3位と健闘し、回を重ねるごとに注目度はアップしていました。第7話に関しては、原作で1位2位を争うほど人気のエピソードのため、初の視聴率2ケタを予想する声は多かったのですが、期待通りの結果にプラスして、安藤サクラがヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』を抑えての視聴熱週間1位も獲得したため、『これはシリーズ化確定では?』『映画化も希望する』などと、ファンは盛り上がりを見せているようです」(芸能関係者)

 今クール、日本テレビ系列のドラマで最も期待されていたのは、恐らく2016年にヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主演・新垣結衣×脚本家・野木亜紀子コンビによる『獣になれない私たち』だっただろう。しかし、同作品の7話終了時点での全話平均視聴率は8.8%。それに対して『今日俺』は9.4%と上回っている。識者の間では、この予想外(?)の健闘ぶりと、今年再ブレークを果たしたDA PUMPとの共通点を指摘する声も上がっている。

「29枚目のシングル『U.S.A.』(SONIC GROOVE)のヒットによって年末のNHK紅白歌合戦の出場を決めるなど、再ブレークを果たしたDA PUMPですが、その背景には、歌詞や振り付けの微妙なセンスと、メンバーのパフォーマンス・スキルの高さが絶妙なバランスでマッチした“ダサカッコ良さ”がありました。『今日俺』に関しても、賀来が演じる主人公・三橋貴志の金髪パーマをはじめ、ビジュアル的にはB級テイストながらも、脚本&演出を務める福田雄一氏に鍛え上げられた実力派揃い、という点が好結果に繋がっているのではないでしょうか」(同)

 原作コミックの単行本は全38巻あり、今月24日発売のコミック誌「サンデーS(スーパー)」(小学館)において特別編の連載がスタートするなど、エピソードには事欠かない『今日俺』。少女コミックの映像化が乱発する業界の流れを変えるようなキラーコンテンツとなるか、注目が集まる。

DA PUMP、祝・再ブレーク! 過去に通過した屈辱の「抱き合わせ商法」

 年末の『NHK紅白歌合戦』の出場者が14日に発表され、DA PUMPの16年ぶりの出場が決まった。今年6月に発売されたシングル「U.S.A.」(SONIC GROOVE)のYouTubeの再生回数が1億回を超え、レコード大賞獲得もウワサされるDA PUMP。見事な復活劇は大きな話題となったが、デビュー時にも業界に伝説を残している。

 DA PUMPは、安室奈美恵、SPEED、MAXらを生んだ沖縄アクターズスクール出身のグループ。デビュー当時のメンバー4人は全員沖縄出身で、1997年にデビューし、翌98年から5年連続で『紅白』に出場したが、デビュー直後の強引なプロモーションは、関係者の間では有名だったという。当時、大手出版社で児童雑誌の編集をしていた男性が振り返る。

「DA PUMPがデビューした97年、私は“学年誌”と呼ばれる児童向け雑誌の編集部にいました。当時はモーニング娘。がデビューする直前で、小中学生の間でSPEEDが圧倒的な人気を誇っていた時期。学年誌には芸能コーナーがあり、飛ぶ鳥を落とす勢いのSPEEDにオファーを出したところ、先方の返事は『DA PUMPも一緒に使うならOK』というものでした。SPEEDとDA PUMPは、いずれも所属事務所がライジングなので、いわゆるバーターというやつです。SPEEDはメンバーが若く(当時10代前半)、なかなか取材の時間が取れないので、編集者の間では『SPEEDで10ページ取りたかったら、DA PUMP用に2ページは空けておけ』などと言われていました」

 いわゆる“抱き合わせ商法”で売り出されたDA PUMP。彼ら自身も、デビューシングルが20万枚ほど売れ、十分に一本立ちできるレベルではあったが、SPEEDの売り上げはさらに1ケタ上をいっており、翌年になってもバーターは続いたという。キー局の番組制作関係者が振り返る。

「98年の夏、SPEED・島袋寛子が主演した映画『アンドロメディア』が制作され、公開直前にゴールデンタイムでスペシャル番組をやりました。当時はメンバー4人が出演するだけで、ある程度の視聴率が見込めただけに、スタジオトークと数曲のライブ、さらに公開が夏休み直前だったので、『SPEEDメンバーの夏休み』というような企画を行い、映画のメイキングシーンなども盛り込む予定でした。しかし、同作にはDA PUMPのメンバーも出演しており、事務所側の希望は『DA PUMPも出せ』というもの。結局、DA PUMPは『トーク+1曲』という形で落ち着きました」

 そんな両グループだが、片やDA PUMPは16年ぶりに紅白出場。SPEEDは再結成するも、活動はフェードアウト状態だが、再始動した際には、今度はSPEEDがDA PUMPのバーターになる“下克上”も夢ではなさそうだ。

レコ大最有力候補はDA PUMP「U.S.A.」で決まり? “カバーNGルール”無視は「英断」

 12月30日にTBS系で生放送される『第60回 輝く!日本レコード大賞』の各賞が発表され、大賞候補となる優秀作品賞を、欅坂46、三山ひろし、TWICE、SEKAI NO OWARI、氷川きよし、乃木坂46、AKB48、三浦大知、西野カナ、DA PUMPが受賞した。

「単純に多くの人に親しまれたという意味では、DA PUMPの『U.S.A.』がレコ大最有力でしょう」(音楽関係者)

 しかし、売り上げからすれば、欅坂46や乃木坂46も十分に大賞の可能性があるという。

「今年は『U.S.A.』が社会現象的ブームとなったせいで、多少かすんでいますが、欅坂46の『アンビバレント』と乃木坂46の『シンクロニシティ』は、ともにミリオン超えをしていますし、それぞれの人気の高さから考えても、例年であれば大賞最有力といったところ。坂道シリーズの運営サイドとしては“乃木坂46と欅坂46の一騎打ち”という展開を期待していたのかもしれませんが、まさかのDA PUMPの登場で、少々厳しい状況となってしまいました」(同)

 また、DA PUMPが所属するライジングプロダクションは、レコード大賞との関係性が強いことでも知られる。

「特に最優秀新人賞については、ライジングの所属アーティストが受賞することが多かったのは事実。ここ10年でもライジングからはフェアリーズ、新里宏太、西内まりやの3組が最優秀新人賞を獲得している。しかし、大賞の方は当時ライジング所属だった安室奈美恵が1996年と97年に2年連続で受賞していますが、それ以降はなし。つまり、ライジングとしては、大賞受賞は念願なんです。今年のDA PUMPを逃したら、またいつ獲得できるがわからないということで、できることはすべてやって万全を期すでしょう」(同)

 しかし、「U.S.A.」は、レコ大の対象外なのではないかとの声もあった。たしかに、過去には外国曲のカバーという理由から、西城秀樹の「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」がノミネートされなかったことがある。

「とはいえ、安室奈美恵の『TRY ME~私を信じて~』など、カバー曲なのにノミネートされた曲は過去にもあって、必ずしも明文化されたルールではないということでしょう。それに、当時の安室も今のDA PUMPと同じライジング所属。レコ大との関係性から、何かしらの力学が働いた可能性もある。でも、正直、今年最大のヒット曲は『U.S.A.』なんだから、“カバー対象外”などという、あってないようなルールに縛られるのもナンセンス。今回『U.S.A.』がノミネートされたのは、音楽業界的にも素晴らしいジャッジだったと思います。まさに、英断ですね」(同)

 16年ぶりの『NHK紅白歌合戦』出場を決めたDA PUMP。年末も大活躍となりそうだ。

中居正広の前でISSAがサプライズ演出! その裏で「SMAP」はNGワードだった……

 SMAPファンが歓喜したあの場面に、意外な裏話があった――。

 14日に放送されたTBS系の大型歌番組『音楽の日』で、DA PUMPが、司会で元SMAPの中居正広を前に「世界に一つだけの花」の振り付けを披露した。

 DA PUMPは“ダサかっこいい”がテーマの新曲「U.S.A.」を披露。曲の終盤に「世界に一つだけの花」の振り付けを踊りながら、ISSAが口パクのパフォーマンスを行った。

 これに中居は「いかしたことやりますね。ありがとうございました」と感激。ともに司会を務めた安住紳一郎アナウンサーも「ISSAさんが中居さんのことチラチラ見ながらやってましたね」と続けた。

 ネット上もSMAPファンから「DA PUMPありがとう」「最高でした」など感謝の声が殺到。だが、その裏で番組内では「SMAP」の4文字はNGワードに指定されていたという。現役番組ディレクターの話。

「この番組だけではないのですが、SMAPの元メンバーのいる前で『SMAP』というワードは原則NG。中居さん自ら振る分にはOKですが、他者がSMAP時代の話題を振ってはいけないことになっているんです。暗黙の了解というやつですか。これはテレビ各局同じだと思いますよ」

 だから、ISSAも決して「世界に――」の歌詞を発声しなかったし、「SMAP」の4文字も出さなかったのだ。

 前出ディレクターによると「誰かが言い出したわけでもなく、芸能界に携わる者全員がジャニーズ事務所に忖度しているんです。グループ解散の原因はメンバーの内紛以前に、メリー喜多川副社長の週刊誌でのSMAP批判がすべてですからね。その辺りを察して『触れない方がいい』という風になっているんです」という。

 当の中居はSMAPネタはウエルカムなようだが、周囲はそうはいかない。ファンにとっては歯がゆい状況が今後も続きそうだ。

DA PUMP再ブレークがSMAPファンやV6ファンにも波及? 無邪気な“おじさん力”が功を奏す

 3年8カ月ぶりにリリースしたシングル「U.S.A.」が“ダサかっこいい”と再ブレーク中のDA PUMP。7月14日に放送されたTBS系音楽番組『音楽の日2018』に出演した際には、番組MCの中居正広の前で「U.S.A.」を披露。曲の終盤では、SMAPの「世界に一つだけの花」のダンスを取り入れ、さらにISSAはその歌詞を口ずさむという一幕もあった。

「ネット上ではSMAPのファンたちがDA PUMPのパフォーマンスに感謝の言葉をかける展開となりました。解散以降、SMAPファンは“おじさんアイドル”がワチャワチャしながら楽しそうに活動している姿に飢えているということもあって、再ブレークしたDA PUMPを見て楽しくなってきたのかもしれませんね」(女性週刊誌記者)

 現在のDA PUMPでオリジナルメンバーはISSA(39)1人。ほかの6人は2008年に加入したメンバーだ。平均年齢は35歳、なかなかの“おじさんグループ”である。

「ISSA以外のメンバーにとっては、ここまで忙しくなったのも、おそらくDA PUMPに加入して初めてのことでしょう。そんな状況がうれしいのか、SNSではテレビ局での様子を投稿したり、ファンが描いたイラストに歓喜したりと、無邪気に楽しんでいるんですよ。おじさんたちがそうやってはしゃいでいる姿に萌えている女性ファンも多いようです」(同)

 そういった無邪気な“おじさん力”が功を奏したのか、SMAPファンにもその魅力が届きそうなDA PUMP。さらにはV6のファンにも波及しているという。

「V6の三宅健が、有料会員向けブログで『U.S.A.』に言及したんですよ。それについてDA PUMPのTOMOがツイッターで『うれしーw』と反応したら、一部のV6ファンもDA PUMPに食いつくようになったんです。世代的にもV6とDA PUMPはそう遠くもないし、ファンの年齢層も近いだろうから、もともと両方が好きだったという人も多いのでしょうが、DA PUMP人気がジャニーズのファンに波及しているのは、面白い現象ですね」(同)

 そもそもDA PUMPといえば、デビューからの数年間はジャニーズ事務所のタレントにとって強力なライバルであり、なかなか共演することができなかった。その裏にはジャニーズ事務所サイドからテレビ局への圧力があったといわれており、ジャニーズ事務所の息がかかった番組にはDA PUMPは出演できないとされていた。そんな背景を考慮すればこそ、今回のISSAと中居の共演や、三宅健のDA PUMPへの言及を感慨深く捉えるファンが多いのもうなずける。

「解散騒動と稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の退社に関して、ジャニーズ事務所に対して不信感を抱いているSMAPファンは特に多い。SMAPがジャニーズ事務所にメチャクチャにされたのと同様に、ジャニーズ事務所によって干されていたとされるDA PUMPに対しても、ある種のシンパシーにも似た感情を抱いているのでしょうね」(同)

 SMAPの解散騒動の際には、ファンたちが「世界に一つだけの花」のCDを大量に購入し、チャート上位に食い込ませるという場面もあった。それと同様に、今回の『音楽の日』でのDA PUMPのパフォーマンスを受けて、一部のSMAPファンが「U.S.A.」の購入に動いているともいわれている。DA PUMPが、ここにきてジャニーズグループのファンたちに支えられようとしているのは、なんとも皮肉な話だ。

ジャニーズ枠“削減”必至の『紅白』 TOKIOの代わりはDA PUMP? サザンのバーターでD・フジオカ出演の可能性も

 2018年も半分が過ぎ、そろそろ気になってくるのが、年末の『NHK紅白歌合戦』だ。元TOKIOの山口達也がNHKの番組で共演した女子高生に無理やりキスをするなどした事件もあり、今年はジャニーズ枠の削減がささやかれている。

「山口の騒動によってNHKとジャニーズの蜜月関係が完全に崩れたわけではないが、昨年まで24年連続で出場していたTOKIOが不出場となるのは確実。この1枠に別のジャニーズグループが出場するということは、さすがに難しいというのが業界内での見方です。さらに昨年初出場したHey! Say! JUMPは岡本圭人が留学、関ジャニ∞も渋谷すばるが脱退ということで、この2枠も流動的。昨年は5枠あったジャニーズ枠ですが、今年は4枠、もしくは3枠まで減少する可能性があるでしょう」(音楽業界関係者)

 気になるのが、削られたジャニーズ枠に、どの男性アーティストが食い込んでくるかだ。

「有力視されているのが、『U.S.A.』で再ブレーク中のDA PUMP。話題性もあり、お祭り感も強いので、紅白にはもってこいでしょう。あとは、NHKのワールドカップ中継のテーマソングを担当したSuchmos。NHKへの貢献度が高く、さらにサッカー日本代表選手が審査員を務める可能性も高いので、こちらもかなり有力です」(週刊誌記者)

 そして、意外なところでは、ディーン・フジオカの初出場を有力視する声も多い。

「音楽番組にも多数出演しており、音楽活動に積極的であることは知られていますが、大きなヒット曲がないのがネック。ただ、ほかの大物アーティストとの“バーター”という形で出場する可能性はあると思います」(同)

 ディーンが所属する芸能事務所アミューズには、NHKがぜひとも紅白に出場させたいサザンオールスターズがいる。

「サザンは今年がデビュー40周年なんですよ。紅白には2014年にサプライズゲストとして出演していますが、正式な出場は1983年が最後。NHKとしては35年ぶりの出場という話題性も欲しいし、サザンの出場はまさに念願なのです。サザン出場の確約を得るための説得材料として、NHKがアミューズに対してディーンの出場枠を差し出す可能性もあるでしょう」(前出・週刊誌記者)

“周年”ということでは、B’zは今年がデビュー30周年。毎年のようにNHKは紅白出場をオファーしているというが、断られ続けている。

「昨年の大みそかはナゴヤドームでコンサートを開催していましたが、今年はどうなるかまだわからない。B’zの場合、ファンも紅白出場を願っているわけではないので、初出場の可能性は低いとは思いますが、ゼロではないという状況です」(音楽業界関係者)

 いずれにしろ、昨年までとは多少は異なる風景の『紅白』になりそうだ。