ジーンズで有名な米国アパレルメーカーであるリーバイス。そんなリーバイスは今月の21日にニューヨーク証券取引所に上場し、上場初日の終値が33%上昇するなど注目を集めているが、同社のCEOであるチップ・バーの発言にも同じく注目が集まっているという。
バーは21日に出演したCNNの番組の中で、リーバイスの業績について、ネット通販や女性向けの商品が他社に比べると少ないと分析。今後は中国についても進出拡大に力を入れたいという考えを示すなど、今後の展開について語った。くわえて、ジーンズの愛好家に対し、取扱いについてもアドバイス。巷で囁かれているジーンズを冷凍することで、洗わなくても殺菌効果や脱臭効果があるとする通説について、「あれは馬鹿げた迷信」「効果はない」と否定したほか、品質保持のためには洗濯機にも入れるべきではないという考えを表明。自身が2014年にカンファレンスに出席した際に洗っていないと言及していたジーンズについて、「10年ものになるが、一度も洗っていない」と告白した上で、「ジーンズ愛好家なら、ジーンズを洗濯機に決して入れるべきでないことに同意してくれるだろう」と、ジーンズは洗うべきではないという事を強調した。
この件について、ネット上では「マジで汚い」「ホームレスみたいな臭さだろうな」「元々作業着のくせに何を拘ってんだ?」と、衛生面から難を示す声が圧倒的多数となっている。中には「洗わないと脂酸化したり雑菌湧いたりしてボロボロなるよ」と、洗わないことで逆に劣化が進むという声や、「洗わない代わりに履いたままシャワー浴びてるんだろ」と冗談めかして分析する声なども挙がっている。
「いや、流石にまったく洗わないで放置しろってことではないでしょう(笑)。バー氏も以前、ジーンズの汚れ落としについて、歯ブラシやスポンジに洗剤を少しだけ使って部分洗いする方法などを提案しています。他にも、洗濯機ではなく水で手洗いをすることで、色落ちが軽減できることなどが知られていますね。乾かす際にも、乾燥機を使うのではなく、裏返して陰干しをするなどの方法が有効だとされています。まあ実際、他のものと一緒に洗うと色落ちもさることながら、他の服に色移りする場合もあるので、そうしたケアをするべきだという文脈では間違ってはいないかもしれません」(ファッション系ライター)
とはいえ、今回のバーの発言については損をする部分が多かったのではないかという説もあるようだ。
「今回、中国への展開に力を入れると語っていたバー氏ですが、こうした発言で、新たな市場となる中国の人々に対しリーバイスのジーンズは敷居の高いものだというイメージを植え付けることになってしまう部分はあるんじゃないでしょうか。それよりも、洗濯しても全然問題ないジーンズを開発するとか、もっとカジュアルにジーンズを使えるような方向でアピールをしていった方がウケると思いますね。もちろん、こだわったジーンズも欲しい人はいっぱいいるでしょうから、カジュアルなだけではダメだとも思いますが」(同)
ジーンズメーカーのCEOゆえの拘りは、一般的には受け入れられなかったということか。今後のリーバイスが、こうした独自の拘りを理由として苦境に陥るような事態にならないことを切に願うばかりである。
