2月号の「ar」(主婦と生活社)は、お肌特集号。「まいやん」こと乃木坂46・白石麻衣のお顔のアップが表紙を飾っています。そんな「まいやんのこだわり」として紹介されているメイク道具は、白石自身がCMキャラクターを務めている「マキアージュ」のリップとマスカラとアイシャドウ。ほかのメーカーのものを紹介できないことなど百も承知ではありますが、何と言うか、「私たちが見せられているのは、マキアージュにお金をもらっているまいやんなのだ」という事実を、ひしひしと感じさせるページになっています。冒頭からそのような現実を実感させられた今月号の中身、早速見ていきましょう!
<トピックス>
◎お肌にいいことリスト100
◎コスパ服で華の女になる!
◎B‐1グランプリ
プラ容器は美肌の敵なのか!?
「お肌特集号」の目玉企画は、読モやインスタグラマー、スタイリスト、スキンケアクリニック院長、形成美容外科医などの総勢17名の“肌賢者”から美肌術を集めた「お肌にいいことリスト100」です。100項目のうち7割は、それぞれのお気に入りスキンケアアイテムの紹介で埋まっていますが、それ以外の小ネタが興味深いです。
「“瞑想”などで心を“今”に向けること」と説明される「マインドフルネス」で肌の酸化・糖化ストレスの減少を狙うという医師、お風呂でのマインドフルネス「マインド風呂ネス」で自己肯定力向上を目指すインストラクター、さらには発汗を促すために「半身浴をしながらビニール傘をさします」という個性的なインスタグラマーも。
一番不思議だったのは、ある読モの「あまりプラスチックを摂取しないよう意識しているのでホットの場合はプラ容器ではなく、あれば必ずマグカップで注文する」との心がけです。えっ、プラ容器のプラスチックって、溶けるんですか!? 環境に配慮してプラ容器を避けるのではなくて……? せっかく医療従事者も「肌賢者17人」に入れているのだから、そのへん詳しく教えてほしかったです。
ほかには「テレビを観て笑ったり泣いたり(ハート)」「気にしすぎない!」という、すぐ真似できそうな美肌術も。プラ容器を避ける読モには、ぜひ「気にしすぎない!」のアドバイスを実践してみてほしいものです。
いつもは一般人はまず着る機会のないようなコーデばかり紹介しがちな「ar」ですが、今月号では、珍しく日常に目を向けたコスパ服特集が。その名も「コスパ服で華の女になる!」。服だけでなく、合わせるメイクもプチプラ化粧品だけで施すという、同誌らしからぬ実用的な企画になっていました。冒頭のコーデはコートが5,990円(アズールバイマウジー)、ワンピースが4,536円(ベルシュカ)、バッグが3,173円(同)と、絶妙なプチプラ具合です。
そして「ar」が、ほかの雑誌の似た特集と一線を画しているのは、プチプラの殿堂「ユニクロ」「ジーユー」に頼っていないところ。この企画で提案されている全28コーデ中、使われていたユニクロ製品はニット1着だけ。ジーユーはコート、スカート、パンプスの合計3点だけでした。「コスパ服=ユニクロとジーユー」「コスパ服=人と被る」……という意識を変えてくれそうな企画でした。
イケメン扱いのシャンプーハットこいで
最後に見ていくのは、男性お笑い芸人をイケメンっぽく撮った「B‐1グランプリ」。「ar」が男性美容師でよくやる企画の、芸人バージョンです。
人選に味があり、若者人気の高い「EXIT」兼近大樹はまだわかるのですが、読者からしたらオジサンの部類であろう「シャンプーハット」こいで、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「イマイチ印象に残らない芸人」代表だった「相席スタート」山添寛などが登場。こいではウインクしていたり、山添はバーでグラス片手に思案顔していたりと、イケメンふうにキメています。モノマネ芸人「JP」に至っては、言われないとわからない「長瀬智也ものまね」で誌面を飾っているのです。
男性美容師バージョンでもそうですが、それぞれに添えられるキャッチフレーズも読ませます。兼近は「日常が楽しくないって思ったら かねちだけ見とけ(ハート)」、山添は「今日は強いお酒、飲もっか。」、こいでは「好きになられて困るんなら 僕に近づいたらあかんよ(ハート)」……。男性美容師バージョンのときにはない、「かっこよく撮ってもらってよかったね」という親心のような気持ちが湧いてくると同時に、こいでの浮き具合には、編集部に熱心なこいでファンがいるのだろうか、とも想像してしまいました。
「お肌特集号」といながらも、ほかにも鍋企画「アノ人の鍋」、サウナ企画「サウナー女子のすすめ」、田中圭インタビュー「ご一緒に田中圭はいかがですか?」など、盛りだくさんだった今月号。一体何の雑誌を読んでいるのかわからなくなるほどネタが豊富で、表紙のまいやんが薄れるほど、おなかいっぱいになりました。