人気のNHK連続テレビ小説『マッサン』で、史上初の外国人ヒロインとして注目されているのが、米女優のシャーロット・ケイト・フォックスだ。ドラマで見せるキュートな仕草で、目下人気急上昇中の彼女だが、実は“裏の顔”があるという。 シャーロットは米ニューメキシコ州のサンタフェ出身で、幼少期は貧しく、テレビのない生活を送っていた。 「米国では、独立系映画やテレビドラマにちょい役で出演していた程度。『マッサン』のヒロインに外国人を募集していることを知り、今年1月下旬にオーディションで初来日した。日本語はまったく話せなかったが、センス抜群で、満場一致でヒロインに決まった」とはNHK関係者。既婚者で、毎日スカイプで夫と連絡を取っているという。 それでも4月中旬にはホームシックになり、故郷に一時帰国した。 「日本での生活に慣れていないためか、時折感情の起伏が激しくなることがあり、撮り直しを命じられると、英語で『なぜ!? 何が悪いのよ』と、まくし立てることもあったそうです」とはスポーツ紙記者。 それでも撮影現場では、日本人俳優も思わずうなる女優魂を見せつけているという。 「夫婦役ということで、自己暗示をかけて玉山鉄二さんを実の旦那と思い込んでいる。初対面でいきなり『会えてうれしいわ』とハグし、現場では仲むつまじく本当の夫婦のよう。休憩時間や移動の際も手をつないでいて、現場では『デキてるんじゃないか』とウワサが立ったほどです」(ドラマスタッフ) 分厚い台本も自分の分だけでなく、共演者の部分も丸暗記。これには大御所女優の泉ピン子も「シャーロットは本当にすごい」と、驚きの声を上げていたという。 前出ドラマスタッフは「彼女の夢はハリウッドで成功すること。その踏み台として、日本の朝ドラの仕事を選んだ。成功のためなら、なんでもしますよ」と話す。 今月5日にシャーロットが外国特派員協会で記者会見を行ったのも、自身が外国人だからということではなく、海外メディアに自分を売り込むためだったという。 「ドラマで演じる明るく純粋なキャラとは違い、そういうところもきちんと計算している。米国ではまったくの無名といっていい彼女ですが、女優としてのプライドは高く、撮り直しに声を荒らげたのも、自尊心を傷付けられたからでしょう」(前出のNHK関係者) シャーロットは朝ドラ出演について、会見で「役者としての夢をかなえるため、日本に来ました」とコメント。愛くるしい演技とは対照的に、野心家のようだ。NHK連続テレビ小説『マッサン』
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「尾野真千子を降ろせ!」NHK朝ドラ『カーネーション』で、やっぱり圧力あった?
「今さら3年前の話を蒸し返されても困るのですが、あの作品は確かにコシノさん側からの強い圧力がいろいろとあったと聞いています。物語終盤に来ての突然のヒロイン交代も、それを物語っています」(NHK関係者) 11月に秋吉久美子が主演する舞台『おかあちゃん~コシノアヤコ物語~』の製作発表で、コシノ三姉妹の長女・ヒロコさんが突如、“朝ドラ批判”を行ったことが話題になっている。 「舞台がコシノ3姉妹(ヒロコ、ジュンコ、ミチコ)を育てた母・小篠綾子さんの生涯を描いたもので、これは2011年に放送されたNHK朝ドラ『カーネーション』とテーマはまったく同じです。その区別について問われたヒロコさんが『お母ちゃんのことを全然描けてない』と、朝ドラ批判を繰り広げました」(スポーツ紙記者) この『カーネーション』は、いまや日本を代表する女優のひとりとなった尾野真千子の出世作でもあるのだが、物語終盤で突如、夏木マリにヒロインが交代したことでも話題を呼んだ作品でもあった。 「当時、NHKは『交代は前から決まっていた』と会見で説明しましたが、それならなぜ放送前に発表しなかったのか。実際、会見で尾野さんが『長い間やってきたので複雑な気持ちはありますが、私一人では成り立たない』と話したように、突然の交代であったことは明白なんです。ただ、NHKとしても本当は尾野さんで最後までやるつもりだったのですが、コシノさん側から“尾野さんを降ろせ”という強い圧力があり、泣く泣くヒロインの交代を決断したそうです。それで、小篠綾子さんと生前親交があった夏木マリさんをねじ込んだということです。局も尾野さんに対して申し訳ないということで、翌年に放送された『夫婦善哉』で主演に抜擢したそうです。そこからの活躍は、説明するまでもないですよね」(芸能事務所関係者) 尾野は、逆境をバネに這い上がったということか――。「NHKウィークリーステラ 3/2号」(NHKサービスセンター)
『あまちゃん』ブームだからこそ振り返りたい、金字塔ドラマ『おしん』の意外すぎたリアル
初回視聴率は7年ぶりに20%超えを記録し、ロケ地の岩手県久慈市はドラマ効果で観光客が急増と、数字も評判も上々のNHK朝ドラ『あまちゃん』。 東北の朝ドラヒロインというと、これまでも女性初の新聞記者を描いた『はね駒』(1986年)や、シングルマザーを描いた『私の青空』(00年)のほか、古くは『繭子ひとり』(71年)、『雲のじゅうたん』(76年)などさまざまなタイプがいたが、そんな中でも忘れてはいけない「最強ヒロイン」がいる。 朝ドラ史上最高視聴率を誇り、世界60カ国以上で放送され、世界中にブームを巻き起こした『おしん』(83年)だ。 現在、BSプレミアムで1年をかけて放送中だが、あらためて見てみると、記憶と異なっている点がかなり多いことに驚かされる。 以下に、『おしん』の意外性を取り上げてみたい。 ■「おしんのしんは、辛抱のしん」→実は辛抱しない女! 苦しい時代を生き、ひたすら辛抱した女性のイメージが強いが、意外と辛抱しない。夫に歯向かうし、姑にも口答えするし、自分が納得できないことは絶対に受け入れない。意外なほど「NOと言える女」。というか、「NOばかり言う女」にも見える。 ■実は、かなり進歩的な女 自立心が強く、死んだ姉の夢であった髪結いの見習いとなるため上京。その後、天才的な才能を開花。仕事のことを考え始めると、周りの人の気持ちなどそっちのけになってしまうほど没頭する仕事人間で、進歩的な考え方の持ち主。 ■デキる女。だからこそ、夫はツラい ぼんぼん育ちの夫はビジネスセンスがいまいちで、おしんの仕事ばかりがうまくいく。しかも、自分で稼いだお金を、そっと夫の商店の資金繰りに充て「こんなご時世だもの。私とあなた、げんじいの3人でこうして揃ってご飯を食べられるだけで幸せよ。また良い時代になったら、思いきり贅沢させてもらうわ」などと言う。しかも、日々充実しているからこその、イキイキとした表情で言ってのける。ここまでされると、夫はかえって惨めな気持ちになりそうだ。 ■男たちは、みんな味方になっていく 最初は「小作人の娘」ということで、おしんを嫁として疎ましく思っていた夫のお目付け役「げんじい」は、すぐに一番の味方になる。また、おしんをいじめる姑とは対照的に最初から好意的な態度を示す舅、途中から肩を持ち始める義兄など、男性はみんなおしんに魅せられ、味方になっていく。ある意味、魔性の女? ■「現代」が記憶よりも頻繁に登場する 貧しい暮らしを経て、後に金持ちで幸せになった「現在」を最初から見せることで、安心して見られる構成になっていたが、これが、記憶していたよりも頻繁に登場している。ちなみに現代編は、普通の橋田壽賀子ドラマを見ているよう。 ■濃い方言がてんこ盛り 『あまちゃん』では序盤に、海女さんたちの言葉を「字幕」で見せる“遊び”を盛り込んでいたが、『おしん』には当然字幕もなく、解説もないままに、ビックリするほど濃厚な方言がてんこ盛り。しかもテンポもかなり早く、ときどき聞き取れないほどだが、「いびり」のニュアンスは表情や語気から伝わるせいか、なんの違和感もなく見ていたようだ。 このほかにも、今見てみると、『おしん』のスゴさを痛感する点は多数。対比してみると、『あまちゃん』がかなり保守的に見えるほどだ。『あまちゃん』にハマっている人たちは、まったく似ても似つかないもう一人の東北ヒロインを、あらためて見てみるのも面白いかも。『おしん』(NHKオンライン)
不快なのに目が離せない――異色の朝ドラ『純と愛』があぶり出す人間のさが

NHK『純と愛』
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。
とにかく不快。イライラする。今期の朝ドラ『純と愛』(NHK総合テレビ)はそんな作品だ。
ヒロインの純(夏菜)は、死んだ“おじい”のホテルのように「お客さんを笑顔に変える魔法の国」にしたいと老舗ホテルに就職。そこでは、英語はもちろん敬語さえ使えず、「こんなの私がやりたいサービスじゃない!」などと悪態をつきながら、社会人としての基本も、職業意識も、自分の仕事も放り出してルールも無視。やることなすことすべてがトラブルを招き、挙げ句「おじい、私が悪いの!?」などと心の声で叫ぶ始末。テレビを見ながら何度「そうだよ、お前が悪いよ!」と言い返しそうになったことか。
「愛」と書いて「いとし」と読む純の恋人(風間俊介)は「人の本性が見える」という朝ドラらしからぬ特殊能力を持ち、自分の価値観を曲げない純に「そのままでいてください」と言ってしまう。いやいやいや、純はそのままじゃダメだ! 「おじい、それでもこのドラマを見続けているのは、なぜ!?」と、純ばりに心の声で叫ばずにはいられない。
脚本を担当する遊川和彦は、『女王の教室』や『家政婦のミタ』(ともに日本テレビ系)など次々と異色の“問題”作を世に送り出してきた。いずれも人間の醜さを過剰ともいえる密度であぶり出し、視聴者に「不快」感を味わわせつつも、その「目が離せなさ」加減で視聴者の興味を引いた。
今回もその構造は同じだ。しかし『女王の教室』では、阿久津真矢(天海祐希)、『家政婦のミタ』では三田灯(松嶋菜々子)といった超人的なキャラクターが柱となることで痛快さがあって見やすかったが、今回は超人的な能力を与えられた愛が弱々しいため、痛快さが乏しくイライラしてしまうのだ。何より苛立つのは、分かりやすい悪役は出てこない代わりに、出てくる全員がことごとく“悪”なのだ。
純の父(武田鉄矢)は継ぎたくもない経営難のホテルを継ぎ、なんとか利益第一でホテルを守っている。それを純から「おじいのホテルを返して!」などと言われ、「おまえといるだけで不快」「生まれてこないほうがよかった」と言い返してしまう始末。母(森下愛子)は家族を守るためにそんな夫をかばい、純の味方にはなろうとしない。弟(渡部秀)は「俺の相手は世界だ!」などとうそぶき家出するも、結局家に戻ってきたり出て行ったりを繰り返すマザコンニート。兄(速水もこみち)はフィリピン人ハーフのキャバ嬢(高橋メアリージュン)に手を出し妊娠させてしまう。それを父が手切れ金で別れさせ、新たにホテルに資金を援助してくれるという金持ちと結婚させようとさえするのだ。
純の勤めるオオサキプラザホテルもヒドい。純の先輩でイケメンのコンシェルジュ(城田優)は、純を口説くも失敗するとその高いプライドからしつこく言いよるペッラペッラぶり。純の同期(黒木華)はそのイケメンに一目惚れし、純を逆恨み。上司たち(矢島健一、や乃えいじ)は仕事もできない上、責任回避の自己保身ばかり。そして社長(舘ひろし)はいつもヘラヘラしチャラくて頼りない。そのホテルを乗っ取ろうとしている外資カイザーグループの弁護士を務めるのが、純の天敵であり愛の母(若村麻由美)である。
ほとんどの登場人物たちが目の前の現状をよしとし、それにしがみついて必死に守ろうとする。しかも、その守ろうとする現状よりも何よりも自分が大切だから、その守り方までいびつで見苦しい。そして例外なく全員が「自分のせいじゃない、他人のせいだ」と思っている。
それは何かに似ている。そう、現実そのものだ。
先ほど「出てくる全員がことごとく“悪”」と書いたが、それは正確ではないかもしれない。全員がごく普通の、それゆえに根深い醜さと弱さを抱えているのだ。
社長は純や愛、そしてこのドラマのほぼ唯一の良心ともいえる桐野(吉田羊)に背中を押され、ようやくやる気になり、彼らの作り上げたホテル再建プランを持ってカイザーグループと対決する。
「この経営案で、死ぬ気で結果を出してみせます。だから、1年でも2年でもいいから私に任せてくれませんか? 私は本気です。生まれて初めて本気になったかもしれない。情けない話ですが、先代からオオサキを受け継いで何年もたつのに、いま心から思うんです。このホテルを経営したい! 優秀な部下たちと一緒に、世界一のホテルにしたい! って」
しかしその熱弁も「討論する必要もない」と一蹴され、今まで必死にオオサキを支えてきた総支配人(志賀廣太郎)からは緊急動議が出され、社長を解任されてしまう。このドラマでの数少ない愛されキャラである社長の失脚は、今まで何もしてこなかったのに土壇場でやる気を出しても、事態が好転するほど現実は甘くないことを容赦なく痛烈に描き出した。
ありふれた醜さと弱さを丸出しにする登場人物の右往左往は、見たくない現実を否応なくあぶり出す。だが、その不快さは、自虐的な快感と表裏一体だ。『純と愛』の目をそらしたくなるリアリティは、一方でその目を釘付けにしてしまう力を持っているのだ。
(文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)
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