13体の“等身大ドール”と一緒に生活!? 神出鬼没の謎のサークル「日本ドール公団」を直撃!

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 おたくカルチャーが広がったことによって、アニメキャラのフィギュアや食玩などをコレクションするという趣味は、わりと一般の人たちにまで広がっている。ひと昔前だったら、部屋に美少女フィギュアが飾ってあったら即キモオタ認定されていたことだろうけど、最近じゃもうちょっと風当たりも優しくなっているんじゃないだろうか。  ……がしかし、そんなヌル~くなってしまったフィギュア界に一石を投じるべく(?)、ハードコアな活動を繰り広げているフィギュア好きたちがいる。それが「日本ドール公団」! 彼らが愛でているのは、ただのフィギュアや人形ではない。なんと、等身大のドールたちなのだ。  先日、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のテレフォンショッキングで、リリー・フランキーがリアルなラブドールを持ってきて話題となっていたが、あのラブドールのように実用(エロに)目的ですらなく、ただただ鑑賞して愛でるためだけに一体数十万円もする、しかも保管しておくだけでメチャクチャかさばるであろう等身大ドールを所有しているとはマニアの鑑!
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 しかも「日本ドール公団」のメンバーたちは、等身大ドールを部屋に置いて愛でるだけにとどまらず、海へ、山へ、街へと繰り出して等身大ドールの撮影会まで行っているという。……外に連れてってるの? ドールを!? うーん、彼らこそまさに日本の、いや世界のフィギュア好きたちの最極北にいるといえるだろう(?)。  それにしても、いったい「日本ドール公団」とはどんな集団なのだろうか? そして等身大ドールと一緒に暮らすって、どんな気持ちなのか!? 「日本ドール公団」のメンバーであり、13体もの等身大ドールを所有しているという「ぴすけす」さんにメール取材を敢行した。 ――初めて等身大ドールをお迎え(編註:ドール用語でドールを買うこと)したきっかけは? 「もともとアニメ好きで、好きなキャラクターのフィギュアを集めたりもしていたんですが、そのキャラが1/6(27センチ)のキャラドールとして発売されて、それを購入したことがきっかけでこの世界にハマッてしまいましたね。それで、1/6ドールから等身大へとエスカレートしてしまった次第であります」
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――これだけたくさんのドールを集めるためには一財産つぎ込んだんじゃないかと思いますが、正直、後悔してたりは……。 「少し調子に乗りすぎたなとは思いますが、後悔はしていない!(キリッ)」 ――人間に近いリアルなドールというよりは、アニメ顔のドールが多いようですけど、ドールに求めているのは、やはり「2次元の世界のキャラクターが3次元にやって来てくれた!」的なことなんでしょうか? 「まさしくその通りでゴザイマス。アニメのキャラクターが我が家にいるというだけで、楽しいじゃありませんか!」 ――普通サイズのフィギュアやドールでは満たされない、等身大ドールの魅力とは!? 「ズバリ言うと、存在感ゆえの癒やし効果です。これは、小さなフィギュアや普通サイズのドールなどでは味わえないものです」 ――ドールが13体となると、かなり場所を取ると思いますが、自宅での保管方法は? ローテーションで一緒に寝ていたりするんですか? それとも普段は箱の中に入れていたり……。 「それぞれベッドに寝てたり(1人)、ソファーや椅子に座ってたり(5人)、壁際に立ってたり(7人)です。一緒に寝るのは、一番最初にお迎えした子だけです!」 ――そのほか、ドールと一緒に暮らす上での苦労などがありましたら教えてください。 「部屋が狭く感じるのと、等身大っ子の衣装等にお金がかかることくらいですかねぇ」 ――正直、家族や恋人からはどう思われている(思う)んですか? 何か言われたことは? 「あきれていたとは思いますが、人様に迷惑をかけなければ基本的に放任主義みたいなところがありましたので、特に何かを言われたことはないですね」 ――ところで、「日本ドール公団」とはどんな団体なんですか? 発足のきっかけは? 「日本ドール公団とは、等身大ドールユーザーの集まりです。発足のきっかけは10年くらい前になりますが、等身大ドールユーザーのサイト間をリンクする、みたいなモノだったと記憶しています。最近では痛車イベントに等身大ドールとともに参加する際のチーム名に使用したり、ドール仲間のサークル的な意味合いになってます」
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――日本ドール公団には、ほかにどんなメンバーの方たちがいるんですか? 参加するための資格は? 「メンバーは2次元好きなごく普通の社会人です。ちょいとばかし年齢は高いですが……(苦笑)。参加資格は分別の付く大人であること、等身大っ子が大好きならオッケー!」 ――等身大のドールを外に連れ出して撮影会などをするのは重いし、異常に目立つしで、大変じゃないですか? 「外に連れ出すのは大変ですが、仕事ではなく趣味なので、苦労とは思いません。ただ、体力的に厳しいお年頃なので、連れ出す人数は減ってはいますねぇ(苦笑)。目立つことに関しては、まったく問題としていませんよ!」 ――撮影の際に起こった事件、エピソードなどがあったら教えてください。 「『何かの撮影ですか?』と聞かれたり、物珍しいため、一般人も撮影していくなんてことはよくありますねぇ。また、いざ撮影という段階で靴やヘッド(頭部)を持ってくるのを忘れてたことに気づいたり……。伊豆での撮影中、偶然PVの撮影で来てた某タレントさんからの要望で等身大っ子がそのPVに映ることになった、なんてこともありました」 ――撮影会以外に、している活動があれば教えてください。 「若干撮影が絡みますが、定期的に仲間内で伊豆へ温泉旅行等のオフ会。痛車イベント参戦などですね」 ――日本ドール公団が、今後やっていきたいことや目標ってありますか? 「目標はメジャーになること! ……といっても自分たちではなく、あくまでも等身大っ子たちという意味で……。今後のことは考えてませんが、いつまでも面白おかしくドール公団仲間と今の状態を続けていけたらいいなと思ってます」  デカイ、重い、目立つなどのデメリットなんてまったく意に介さずに、等身大ドールへ愛を注ぎまくっている「日本ドール公団」のみなさん。話を聞いていると、ボクもちょっと欲しくなってきた……けど、さすがに気軽に買える値段じゃないので、撮影会あたりに参加させてもらいたい……。等身大ドールを担ぐくらいの仕事はしますから! (取材・文=北村ヂン) 日本ドール公団 <http://www.purisuka.com/>