『メタルギア』シリーズラインナップ推し! TGS2012コナミ・コジプロステージまとめ

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 1987年12月の第一作『メタルギア』(MSX2)発売から25年目を迎え、8月30日には『メタルギア』生誕25周年記念イベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」を開催した小島プロダクション。    そこで発表された要素を引き継ぐように、東京ゲームショウ2012コナミブースの小島プロダクションステージでも、「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY STAGE at TGS 2012」と題するイベントで『メタルギア』シリーズの数々が紹介されていた。  ビジネスデイの20、21日から一般公開の22、23日まで連日のステージイベント開催。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』(Android OS、iOS)『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』(PlayStation®3)、そして現行機種であるPlayStation®3やXbox360相当のPC上で起動させたFOX ENGINEデモ作品『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のトレーラーを流してのトークが主な内容。未発表の情報は少なかったものの、トークの中で連日、少しずつ漏らされる制作の舞台裏には、メイキングこぼれ話的な要素があり、いくつか聞き逃せない内容があった。  特に盛り上がった最終日23日の「小島プロダクションラインナップステージ」と「『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージ」を中心に集めてみよう。  初日から最終日まで、基本的には同じ台本で進行するトークも、語りそのものはアドリブ。日毎にガードが緩くなる小島秀夫監督のリップサービスが狙いどころだが、まずは「小島プロダクションラインナップステージ」における、『メタルギアソリッド』ハリウッド映画化の報について。 「自分では台本は書きません。監修だけします」 「『METAL GEAR SOLID』の発売は1998年ですが、97年に米国でのショーに出展したときから、すでに映画化の引き合いがありました。とんでもないプロットもあった。宇宙に行くとか。一歩くらい進んだものもありましたが、二歩目が出なかった」 「プロデューサーのアヴィ・アラッド(『アイアンマン』など)さんはおもちゃのエアホッケーをデザインされた方で、アヴィさんのご自宅におじゃましてびっくりした。子どものときに遊んだおもちゃがたくさん置いてあった」
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「いろんな映画監督が勝手に『METAL GEAR SOLID』を映画化したいと発言してきた。勝手に作るな! しかし、リドリー・スコット監督が映画を撮りたいと言ったときは、作ってくれ、と思いましたけどね」 「誰が演じていようと、日本語版のスネークの吹き替えは大塚明夫さん」  そしてゲスト登壇の声優・大塚明夫氏が、実写と見紛うばかりの重厚な『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』デモを見たあと、そこで使用されている楽曲「Here's to you」(作曲:エンニオ・モリコーネ、歌:ジョーン・バエズ)に触れると、にわかに雰囲気が怪しくなってくる。  1970年代、安保闘争の最中にはやった、映画『死刑台のメロディ』(原題:Sacco e Vanzetti、1971年、日本公開は1972年)の主題歌「Here’s to you」は、それだけで大塚氏の鼻の奥を刺激するもののようで、歌詞の意味を考えると、『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のテーマにも関わってきそうだ。  『死刑台のメロディ』は米国で実際に起きた疑獄事件の映画化。サッコとバンゼッティという2人のイタリア移民が証拠不十分のまま強盗殺人の罪で処刑された実話を描いたもので、「Here's to you」は苦境で戦い続けた2人を賞賛する詞を歌っている。 『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』は『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』(PSP®)と年代、世界設定を同じくし、『PEACE WALKER』に登場した少年チコと少女パスがそれぞれ囚われの身になっている。2人を救うことが『GROUND ZEROES』のミッションだと既にあきらかにされているが、小島監督のポロリ発言は、この流れでのことだった。 「『GROUND ZEROES』と、複数形になっていますよね。9.11などもありましたけれども、広島、長崎など、世界中にいろいろな爆心地がある。そういう意味合いです。で、おそらく……(言ってしまった、とつぶやいたものの続けて)この事件、出来事が彼らの世界のなかでの……」(小島監督)  ここで舞台袖からNGが出たようで、情報提供はストップ。続報を待つしかないようだ。 『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージには是角有二プロデューサー(小島プロダクション)、玉利越リードライター(小島プロダクション)、稲葉敦志プロデューサー(プラチナゲームズ)が登壇した。 DSC_0546.jpg  周知のとおり、『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』は当初『METAL GEAR SOLID RISING』として制作が進んでいたが、中途で開発が頓挫。企画内容を大幅に変更し、プラチナゲームズとのコラボレーションで完成にこぎつけつつあるところだ。  やはり仕切り直しの際には激しいやりとりがあったようで、その辺りの事情が生々しく当事者の口から語られている。 「ウチで開発しましょうと始まったときに、シナリオを変えることも恐れずに、という話をしていました。これまでのものを捨てるということではなく、アクションゲームとしてステージを組んでいくうえで、変わるところもあるだろう、と。けれども、玉利さんが『おれが心血注いで書いたシナリオを一字一句変えるなど、なぜしないといけない』というところからスタートした。たぶんそこがいちばんのどん底で、真っ青になったのが是角プロデューサー」(稲葉プロデューサー) 「結局、全部新しくイチから書きましたからね。話し合っていくうちに、これは中途半端に変えたらクソゲーになると確信したので、やるんだったら全部書き直しましょう、と。前のシナリオはぼくのパソコンに眠っています」(玉利リードライター)  アフレコの際には玉利リードライターと齋藤健治ディレクター(プラチナゲームズ)のあいだで、収録された音声をめぐり、あっちのテイクがいい、こっちのテイクがいいと、何分間も口論(玉利リードライターによれば「建設的な議論」)になっていたという。あらゆるユーザーの厳しい視線に晒される『メタルギア』シリーズだけに、制作者にのしかかるプレッシャーも相当なものだろうが、激しいぶつかり合いを経ているからこそ、人前に出せるという自信が生まれたのかもしれない。  『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の体験版は10月25日発売の『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』にプロダクトコード同梱というかたちで付属。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』がサービスインし、来年2月21日に『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の発売が予定されている。  その先の『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』へ向け、進化する様子を見せ続けてもらいたいものだ。

『メタルギア』シリーズラインナップ推し! TGS2012コナミ・コジプロステージまとめ

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 1987年12月の第一作『メタルギア』(MSX2)発売から25年目を迎え、8月30日には『メタルギア』生誕25周年記念イベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」を開催した小島プロダクション。    そこで発表された要素を引き継ぐように、東京ゲームショウ2012コナミブースの小島プロダクションステージでも、「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY STAGE at TGS 2012」と題するイベントで『メタルギア』シリーズの数々が紹介されていた。  ビジネスデイの20、21日から一般公開の22、23日まで連日のステージイベント開催。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』(Android OS、iOS)『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』(PlayStation®3)、そして現行機種であるPlayStation®3やXbox360相当のPC上で起動させたFOX ENGINEデモ作品『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のトレーラーを流してのトークが主な内容。未発表の情報は少なかったものの、トークの中で連日、少しずつ漏らされる制作の舞台裏には、メイキングこぼれ話的な要素があり、いくつか聞き逃せない内容があった。  特に盛り上がった最終日23日の「小島プロダクションラインナップステージ」と「『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージ」を中心に集めてみよう。  初日から最終日まで、基本的には同じ台本で進行するトークも、語りそのものはアドリブ。日毎にガードが緩くなる小島秀夫監督のリップサービスが狙いどころだが、まずは「小島プロダクションラインナップステージ」における、『メタルギアソリッド』ハリウッド映画化の報について。 「自分では台本は書きません。監修だけします」 「『METAL GEAR SOLID』の発売は1998年ですが、97年に米国でのショーに出展したときから、すでに映画化の引き合いがありました。とんでもないプロットもあった。宇宙に行くとか。一歩くらい進んだものもありましたが、二歩目が出なかった」 「プロデューサーのアヴィ・アラッド(『アイアンマン』など)さんはおもちゃのエアホッケーをデザインされた方で、アヴィさんのご自宅におじゃましてびっくりした。子どものときに遊んだおもちゃがたくさん置いてあった」
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「いろんな映画監督が勝手に『METAL GEAR SOLID』を映画化したいと発言してきた。勝手に作るな! しかし、リドリー・スコット監督が映画を撮りたいと言ったときは、作ってくれ、と思いましたけどね」 「誰が演じていようと、日本語版のスネークの吹き替えは大塚明夫さん」  そしてゲスト登壇の声優・大塚明夫氏が、実写と見紛うばかりの重厚な『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』デモを見たあと、そこで使用されている楽曲「Here's to you」(作曲:エンニオ・モリコーネ、歌:ジョーン・バエズ)に触れると、にわかに雰囲気が怪しくなってくる。  1970年代、安保闘争の最中にはやった、映画『死刑台のメロディ』(原題:Sacco e Vanzetti、1971年、日本公開は1972年)の主題歌「Here’s to you」は、それだけで大塚氏の鼻の奥を刺激するもののようで、歌詞の意味を考えると、『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のテーマにも関わってきそうだ。  『死刑台のメロディ』は米国で実際に起きた疑獄事件の映画化。サッコとバンゼッティという2人のイタリア移民が証拠不十分のまま強盗殺人の罪で処刑された実話を描いたもので、「Here's to you」は苦境で戦い続けた2人を賞賛する詞を歌っている。 『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』は『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』(PSP®)と年代、世界設定を同じくし、『PEACE WALKER』に登場した少年チコと少女パスがそれぞれ囚われの身になっている。2人を救うことが『GROUND ZEROES』のミッションだと既にあきらかにされているが、小島監督のポロリ発言は、この流れでのことだった。 「『GROUND ZEROES』と、複数形になっていますよね。9.11などもありましたけれども、広島、長崎など、世界中にいろいろな爆心地がある。そういう意味合いです。で、おそらく……(言ってしまった、とつぶやいたものの続けて)この事件、出来事が彼らの世界のなかでの……」(小島監督)  ここで舞台袖からNGが出たようで、情報提供はストップ。続報を待つしかないようだ。 『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージには是角有二プロデューサー(小島プロダクション)、玉利越リードライター(小島プロダクション)、稲葉敦志プロデューサー(プラチナゲームズ)が登壇した。 DSC_0546.jpg  周知のとおり、『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』は当初『METAL GEAR SOLID RISING』として制作が進んでいたが、中途で開発が頓挫。企画内容を大幅に変更し、プラチナゲームズとのコラボレーションで完成にこぎつけつつあるところだ。  やはり仕切り直しの際には激しいやりとりがあったようで、その辺りの事情が生々しく当事者の口から語られている。 「ウチで開発しましょうと始まったときに、シナリオを変えることも恐れずに、という話をしていました。これまでのものを捨てるということではなく、アクションゲームとしてステージを組んでいくうえで、変わるところもあるだろう、と。けれども、玉利さんが『おれが心血注いで書いたシナリオを一字一句変えるなど、なぜしないといけない』というところからスタートした。たぶんそこがいちばんのどん底で、真っ青になったのが是角プロデューサー」(稲葉プロデューサー) 「結局、全部新しくイチから書きましたからね。話し合っていくうちに、これは中途半端に変えたらクソゲーになると確信したので、やるんだったら全部書き直しましょう、と。前のシナリオはぼくのパソコンに眠っています」(玉利リードライター)  アフレコの際には玉利リードライターと齋藤健治ディレクター(プラチナゲームズ)のあいだで、収録された音声をめぐり、あっちのテイクがいい、こっちのテイクがいいと、何分間も口論(玉利リードライターによれば「建設的な議論」)になっていたという。あらゆるユーザーの厳しい視線に晒される『メタルギア』シリーズだけに、制作者にのしかかるプレッシャーも相当なものだろうが、激しいぶつかり合いを経ているからこそ、人前に出せるという自信が生まれたのかもしれない。  『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の体験版は10月25日発売の『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』にプロダクトコード同梱というかたちで付属。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』がサービスインし、来年2月21日に『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の発売が予定されている。  その先の『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』へ向け、進化する様子を見せ続けてもらいたいものだ。

“バイオ祭り”の掉尾を飾る、CG映画『バイオハザード ダムネーション』発表会&披露試写会

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 東京ゲームショウ2日目となる21日、イベントステージでは映画『バイオハザード ダムネーション』の記者発表会が行われ、神谷誠監督と小林裕幸プロデューサー(カプコン)が登壇。ストーリーの概要やモーションキャプチャーの舞台裏、米国でのファンイベントなどについて語った。  この映画は『バイオハザード ディジェネレーション』に続く、原作ゲーム『バイオハザード』シリーズと世界観を共有するフルCG映画第2弾。ストーリーもゲーム本編とほぼ同一線上にある。  時間軸でいうと、ゲーム『バイオ4』→映画『ディジェネレーション』→ゲーム『バイオ5』→映画『ダムネーション』→ゲーム『バイオ6』の順になる。つまり『バイオ5』の後日譚(シークエル)であり、『バイオ6』の前日譚(プリクエル)にもあたる、『5』と『6』をつなぐミッシングリンク的な位置付けの作品であるともいえる。物語内の時間では『バイオ6』が2013年、『ダムネーション』はその2年前の2011年に起きた出来事を描いている。  舞台は旧ソ連圏にあるとされる架空の国家、東スラブ共和国。富裕層の支援を受ける政府軍と貧困層を核とした反政府ゲリラとの内戦が絶えないこの国に、怪物を目撃したというウワサが拡がる。  原作シリーズ2作目『バイオハザード2』の主人公であり、現在は大統領直属エージェントとなっているレオン・S・ケネディが、B.O.W.(バイオ・オーガニック・ウエポン=生体兵器)拡散の疑いについての捜査を始めようとしたところ、現地に着いた途端、米国政府と東スラブ政府の関係が決裂、作戦の中止を告げられる。しかし、B.O.W.被害が拡大することを看過できないレオンは、中止命令を無視して単独で事件の解決に乗り出していく。  同国では、B.O.W.の一種リッカーが導入され、B.O.W.を従属させることが可能になる寄生体がゲリラの切り札として蔓延、すでに首都はゾンビのようにうごめく感染者の群れに覆われ始めていた。レオンはこの事態を打開できるのか──という筋書きだ。  前作『ディジェネレーション』には登場しなかったエイダ・ウォンが、東スラブ共和国の深奥に迫りつつ暗躍し、レオンの前に度々現れるヒロイン格のキャラクターとして登場することが話題になっている。
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 エイダは『バイオ2』以来、敵か味方か分からぬ、妖しい魅力を振りまく女として存在感を放ち続けてきた。『バイオ6』にもメインキャラクターのひとりとして登場する。『ダムネーション』での、ほぼもう一方の主人公としての扱いにも納得はいく。  舞台設定を旧ソ連~東欧辺りに、とは神谷誠監督のアイデアだったという。ロケーションハンティングはウクライナ共和国で行われた。旧ソ連から東欧に到るスラブ語圏の風景がリアルに描かれ、『バイオハザード』の舞台としては珍しい香りがするが、これがかなりハマっている。  フルCG映画の性質上、演技の収録はモーションキャプチャーとアフレコに分かれる。キャストは、ボイスアクターのみならずモーションアクターも米国人だったが、言葉の壁はなかった。 「まったく英語をしゃべることができないのですが(苦笑)、役作りをしてきていただいているので、こんな感じでやってと(身振りを交えて)言うと、OK分かったと理解してくれる。非常にやりやすかった」(神谷監督)  監督自身のモーション演技もそのまま使用され、メイキング映像で確認することができるという。  身体の動きだけでなく「顔芸」も見どころだ。 「モーションキャプチャーは精度を高めるためにフェイシャル(表情)を別撮りした」と小林プロデューサーが語るように、アップのカットも密度と精度が保たれ、違和感なくスクリーンに没入できる。  特報映像は米国サン・ディエゴにて開催されたコミックコンベンションで初お披露目された。ユーザー500人を会議室に集めたパネルディスカッションでは、登場するキャラクターやクリーチャーについての質問が多かったという。  前作『ディジェネレーション』の公開後には「レオンがいるのに、なぜエイダが出ないのか」との反響があり、結果として『ダムネーション』におけるエイダ登場につながった経緯を考えると、その場でファンから吸い上げた意見は、再び今後に活かされるのかもしれない。
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『バイオハザード ダムネーション』
10月27日(土)より2D&3D全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
(C)2012カプコン/バイオハザードCG2製作委員会 <http://www.biohazardcg2.com/>
 2008年中に、鍋をつつきながら小林プロデューサーが神谷監督にオファーし、翌年から制作に着手、『ダムネーション』は3年半をかけて完成した。 「映画(単体)としてだけ見ても、すごく面白いと思います。そこは自信があります。また、ゲームの世界観をちゃんと守ったつくりになっています。ゲームファンの方が『なんだよこれ、違うじゃねぇかよ』と不満を抱くこともなく、ストレスなく見られると思います。実はこの事件を経て、『6』の世界につながったのかと見ることもできる」(神谷監督) 「実写映画はポール・W・S・アンダーソン監督が描く『バイオハザード』で、この『ダムネーション』は、ゲームがお好きで、ミリタリーがお好きで、ホラーがお好きでゾンビがお好きな神谷監督が贈る、ゲームの世界観でつくるCG映画」(小林プロデューサー)  2人の言葉にある通り、『ダムネーション』にはバイオ感が満ちている。ゲームの通りの状況設定や間のつくり方。まるで、ゲーム用のシナリオを大災難ものハリウッド映画のフォーマットに叩き込んだかのような、息をもつかせぬ勢いの娯楽作品に仕上がった。ゲームに忠実で、エンタメ映画として楽しめる。その姿勢が全編を貫いている。  この日の夕方からは、幕張メッセからほど近い、海浜幕張駅前のシネプレックス幕張にて完成披露試写会が行われた。舞台挨拶に立った2人は、それぞれ「シリーズものはパート2がいちばん面白いという持論を証明したい」(神谷)、「とにかくレオンを痛めつけて苦労させ、どう乗り切るかというところを描きたい」(小林)と、それぞれエンタメ創作のツボのような一言を残している。観客へのサービスに徹した態度が心地よい。  前作の公開時には、今作でエンディングテーマ曲を歌う土屋アンナが、女性客に鑑賞を勧めようと「怖くないから見に来て」と言ってしまったというが、『ダムネーション』試写会の席では、思わず飛び上がった来場者が何人かいた。怖いかどうかはともかく、驚きがあることは間違いない。  9月14日から公開中の実写映画『バイオハザードV リトビリューション』、10月6日に発売されるゲーム『バイオハザード6』と続く“バイオ祭り”の掉尾を飾るにふさわしい快作の公開は10月27日だ。

今年はオッパイ推し!? 最新ゲームと美女に胸躍る「東京ゲームショウ2012」

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 9月20~23日、日本最大規模のコンピューターゲーム総合展示会「東京ゲームショウ2012」が、千葉・幕張メッセにて開催された。  8月6日付の日経産業新聞によると、2011年の国内家庭用ゲームソフト市場は販売本数が5, 130万本(前年比18.4%減)、金額ベースでは2,746億円(13.7%減)と大幅に縮小した一方、従来の家庭用ゲームメーカーも続々とソーシャルゲーム業界に参入。KONAMIの『ドラゴンコレクション』のヒットや、家庭用ゲームでのヒットが減少してしまったスクウェア・エニックスの2011年4~12月期連結決算が、ソーシャルゲームのヒットで純利益を倍増させたというニュースが流れるなど、ソーシャルゲームはいまやゲーム業界において見逃せない存在になったといっても過言ではない。  「東京ゲームショウ2012」においても、ソーシャルゲームの躍進ぶりは止まらず、各メーカーのブースでは家庭用ゲームとソーシャルゲームが同格に(時には家庭用ゲーム以上に)扱われている場面を目にすることも少なくはなかった。  片や、頑なまでに家庭用ゲームにこだわり、ぜひとも大画面で迫力の映像を堪能したいと思わせる大作や、『モンスターハンター4』『逆転裁判5』など、人気シリーズを数多く擁するカプコンなど、ゲーマー泣かせなメーカーも存在。ソーシャルゲームと家庭用ゲームが混在する会場は、ここ数年来感じられることのなかった熱気が充満していたことも事実だ。両メディアのゲームが切磋琢磨し、業界をさらに盛り上げていってほしいものだ。  そんな「東京ゲームショウ」の目玉といえば、なんといっても各メーカーのブースで来場者を出迎えてくれるコンパニオンのお姉さんたち! 例年通りサイゾーはばっちりとその美貌を押さえてきた。  なお、今年の傾向は豊満なバストだろうか。どのブースを覗いても、立派な谷間がボン! ボン! ボン! グラマー美女たちをその目に焼き付けてほしい。
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【東京ゲームショウ2012】TGSフォーラム基調講演にみる、ソーシャルゲーム優位の不変

tgs0467.jpg  「日本ゲーム産業に今、必要なコト ~ゲームビジネス新時代の展望~」と題した第1部に登壇した鵜之澤会長は、確かに市場構造は変化してはいるが、ゲーム市場全体としては衰えていないと強調した。 「どうしてもメディアでは、わかりやすいストーリーとして、家庭用ゲームの本数が落ち、ソーシャルゲームやスマートデバイスに取られている、という書かれ方になる」(鵜之澤会長)  途中に示された2012年CESA白書が出典の棒グラフでは、家庭用ゲームの国内ソフトウェア、ハードウェア出荷規模は、ともに緩やかな右肩下がり。ソーシャルゲームへの移行が進み、そちらが優位に立ちつつあることは間違いない。  ただ、大手6社の業績に大きな変化はない、とするデータも映し出された。  そもそも現在は、ゲームビジネスの構造が変化している時期であり、以前から市場にいたゲームメーカー/パブリッシャーは、それによくついていっている──と鵜之澤会長は評価している。ソーシャルということより、フリートゥプレイ(基本プレイ無料)という入口の設定の仕方のほうが、ゲームに大きな影響を与えているのだと。  新しいアプローチの例として挙げたのは、任天堂の3DSソフト『ファイアーエムブレム 覚醒』(2012年4月発売)。  任天堂の岩田聡代表取締役社長に直接取材して聞き出したという数字は、 ・3DSの国内ネット接続経験率 75% ・有料追加コンテンツDL数 120万 ・有料追加コンテンツ売上 約3.8億円  スタンドアローンで「純ゲーム」を楽しむ傾向が強いと思われがちな任天堂ユーザーですら、オンラインを嗜むということは、受け手の準備もすっかり整い、ゲームそのものから離れているわけではない証だと言いたいのだろう。
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鵜之澤伸一氏。
 バンダイナムコゲームスで6月末からサービスを開始した『ガンダムバトルオペレーション』は、基本無料+アイテム課金ビジネスモデルで、その後2カ月間の累計売上が7億円。7月4日にサービスインしたセガの『ファンタシースターオンライン2』は、その後の2カ月間でユーザーIDが90万IDに達したという。  こうしたコンソールからネットワークへの移行を捉え、市場規模を的確に表した新しい指標がない、その指標を用いて正しい情報発信を行い、日本のゲーム産業は元気だというメッセージを伝え、グローバルな競争に打ち勝ちたいというのがCESAの意向のようだ。  ただ、世界市場における日本製ゲームの地位が低下したのは、技術開発力が相対的に劣化してきたからでもある。的確な情報発信をするだけでなく、質の高いゲームを送り出していかなくてはならないが、その準備はできているのだろうか?  8月30日に開催された『メタルギア』生誕25周年記念イベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」で発表されたデモ『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』は、海外製ゲームに対抗し、世界に打って出るための武器、FOX ENGINEによるものだった。品質の裏打ちなしに日本製ゲームの復興はない。
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田中良和氏。
 件の「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」で発表されたソーシャル版『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』に、ヒントがあるかもしれない。  第2部「スマートデバイスがもたらすソーシャルゲームの進化」に登壇したグリーの田中社長は、席上、グリーに供給される『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』のトレーラーを公開した。  これまで発表された『メタルギア』シリーズのストーリーを追体験できるというこのゲームは、少なくとも外見的には、従来のソーシャルゲームの枠を超えて家庭用ゲーム並みの品質を保っている。  それ以外にも「ストーリー性のあるゲームで、ソーシャル性を維持したもの」が構想されていると田中社長は言う。  状況としては家庭用ゲーム機が3DCGに移行したPlayStation、SEGASATURNの登場時に近いのだろうか? ドライブゲームなど、従来の家庭用ゲームにあったカテゴリーのソフトを、グリー上に揃えようとしているようにも見える。  ゲーム市場のソーシャル適合化と、ソーシャルゲームの内容の家庭用ゲーム化。この変化がゲーム業界に活気をもたらすことになるのかもしれない。 (取材・文=後藤勝)