4月、「原因不明」の家宅捜索で注目を集めたコアマガジン(記事参照)だが、今週になって同社の編集者が逮捕・拘留されていることが明らかになった。当サイトに入った情報によれば、逮捕されたのは、休刊となった実写投稿雑誌「ニャン2倶楽部」の編集者。明日25日にも、検察に身柄を送致される予定だという。 4月に家宅捜索を受けたのは、コアマガジンが発行する「コミックメガストア」と「ニャン2倶楽部」の編集部。これを受け、両誌は休刊へ追い込まれている。また、「本命はエロマンガのほう」というウワサも根強く、6月に発行された人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』が「前代未聞の消し」を余儀なくされる事態(記事参照)にも追い込まれてきた。 そうした中「ニャン2倶楽部」の編集者が逮捕されたということは、もはや警察当局の目的は、特定の雑誌をターゲットにしたものではなく、業界全体に向けた“見せしめ”という可能性も考えられる。 「今回の逮捕は、本庁の主導で行われています。そのため、警察当局が“出版社による自主規制では生ぬるい”と考えているのではないかと見ることもできます」 と、警察事情に詳しい大手新聞の記者は語る。 やはり、警察当局の目的は出版社の自主規制への介入なのか? 謎は深まるばかりだ。続報が入り次第、順次お知らせしていく。 (取材・文=昼間たかし)警視庁
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月野定規『残念王子と毒舌メイド』から見えた、権力が生み出す「萎縮効果」の実態
4月、警察による家宅捜索を契機として成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」を休刊したコアマガジン。5月に入り、同社が発行した成年マーク付き単行本の消しがひどすぎるという風評がネットを通じて広まっている。 それが、人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』だ。購入した読者からは、性器の修正が「白いキノコと白いアワビのオンパレード」と、評されている。 家宅捜索を機に、難を避けるために、そこまでひどい修正を余儀なくされたのか? その修正の具合を確かめようと、筆者も購入してみることに。 この単行本は、帯のキャッチによれば「ヌキ特化型濃厚エロス最強短編集」だという。つまり「実用性」を重視した作品が収録されているハズなわけで、修正によって「実用性」が損なわれているのなら、大変なことである。 秋葉原の書店では平積みになっている本書だが、ネットの風評によって「今回はスルー」という読者も増えているのは間違いない。作者と出版社の不運に同情しながら、恐る恐るページを開いてみた。 「あれ……」 意外にもフツーである。てっきり、腰から下腹部のあたりが真っ白になっていて、“インク代が安く済んだ”みたいになっているのかと思いきや、あまり違和感がない。もともと作品に力があるせいなのだろうが、気にすることなく楽しめるのだ。さほど実用性が低下しているとも、思えない。 しかし、それはあくまで筆者の主観だ。確かに、昨今の性器の修正からすると、18禁の単行本にもかかわらず「ものすごい修正」だと感じる読者のほうが、多数派だろう。そうした人たちにとっては「ふざけんな」のレベルになっていることも、また真実である。 いやいや、この問題の本質は、消しがどーのという部分ではない。出版社が家宅捜索を受け、自主規制の強化を「余儀なく」されていることにある。出版社が、自主的に消しのレベルを調整するのであれば、なんの問題もない。だが、この消しの背景には、国家権力の圧力がある。そのことこそが、問題なのだ。 エロマンガが国家やらなにやらの圧力に屈する形で表現を萎縮させる例は、これまでにも数多く見られてきた。「有害」コミック騒動が苛烈を極めた1990年代半ばには、当時、多くの読者を獲得していた「ペンギンクラブ」で、エロマンガ雑誌のハズなのに、エロいページがないなんて椿事も起こった。 今回の単行本での事例を普遍的に扱うわけにはいかないが、国家権力の圧力、逮捕されるかもしれないという恐怖は、極めて過激な萎縮効果への道を作り出すことを明らかにしている。消しの強化の先にあるのは、表現手法やストーリーそのものへの規制だ。 いま、国会での議論が始まっている児童ポルノ法改定案でも、マンガやアニメに与える萎縮効果は最も危惧されている問題のひとつだ。この法律への危機感とリンクする形で、今後エロマンガ業界で消しが厳しくなるのみならず、表現手法やストーリーそのものの自粛が始まる可能性は大いにある。 もちろん、18禁とはいえ、世間に向けて作品を発表する以上、作者や出版社が自身の倫理観や信念を基準にして自主規制を行うことは、大いに結構である。だが、国家権力による規制、あるいは弾圧を恐れてというのであれば、大問題だということを忘れてはならない。 それにしても、消しの濃淡で売上が大きく変化するなんて、エロマンガは不可思議なジャンルである。 (文=昼間たかし)『残念王子と毒舌メイド』(コアマガジン)
ロリ漫画がヤバすぎた? コアマガジン謎の家宅捜索の背景には、児ポ法改正問題が……
「いったい何が理由なのか?」 老舗アダルト系出版社・コアマガジンが原因不明の家宅捜索を受けた。背景にはやはり、今国会での審議が予定されている児童ポルノ法改正案が密接に絡んでいるのではないかとの説が浮上している。 今回、家宅捜索の目的が判然としない理由は、捜索の対象となったのが「ニャン2倶楽部」と「コミックメガストア」だったこと。前者は素人投稿系雑誌、後者はエロ漫画雑誌。当局は容疑をワイセツ図画頒布としているが、実写とエロ漫画の捜査が一度に行われたために、具体的にどの描写、あるいは消しが問題だったのかをわからなくしている。 結局コアマガジンは両誌の休刊を発表したが、そうした中で警察当局の“本命”は「コミックメガストア」であり、「ニャン2倶楽部」はオマケだったという話も浮上している。 出版業界の消息筋は語る。 「昨年、コアマガジンでは『PETA ぺたっ!』というタイトルのロリ漫画専門ムックを3号まで発行しています。このムックには、当局が気にするとされる“消す意思を感じられない”作品、あるいはほぼ修正がないような漫画も掲載されていたんです」 コアマガジンは昨年、関連会社が常習賭博容疑で捜索された件をはじめ、過去には暴走族の暴走行為を煽ったとして家宅捜索を受けたこともあったりと、警察当局からは厳しい目を向けられている側面がある。また、ロリ関連では2006年に、出版社とし初めて児童ポルノを製造した容疑で家宅捜索を受け、編集長が逮捕される事件も起こっている。 そうした「実績」もあるため、警察当局は同社に対して、見せしめ的な行動に出たのではないかと考えられている。 それでは、なぜ警察はこの時期に動きだしたのか。別の消息筋は、まもなく法案審議が始まる予定の児童ポルノ法改正問題が原因だと話す。 「与党の動きと連動しているかは分からないが、警察当局としては、ひどいロリ漫画が氾濫しているという状況をアピールすると共に、警察の権限を拡大することを狙っているフシもあります。コアマガジンは、その見せしめとして利用されたのでしょう。“この出版社には、何をやっても構わない”といったスタンスでね」 多くのアダルト系出版社では、今回の事件を対岸の火事とは見ていない。「次はウチも狙われるのではないか」と、戦々恐々としている出版社もある。これまで一部のアダルト系出版社では「18禁の枠内ならば、すべて架空の表現なので問題ない」という意識が蔓延してきた。今回の事件は、警察当局は刑法175条という伝家の宝刀を握っていて、たとえ18禁マークがついていても安穏とはしていられないことを、あらためて明らかにした。警察当局が逮捕まで含めた強硬な措置に出るかは分からないが、今後、さらなる締め付けが起こりうる可能性は十分にある。 (取材・文=昼間たかし)
「PETA (ぺたっ! ) Vol.3」
(コアマガジン)
「ほかの出版社もやる」? コアマガジンへのガサ入れ騒動は、警察当局による弾圧の序曲か
4月19日、老舗アダルト系出版社「コアマガジン」が、警察から家宅捜索を受ける騒動が起きた。パソコンが押収され数人の社員が任意同行させられたが、明確な容疑は判明しておらず、「警察当局による点数稼ぎの嫌がらせではないか」ともウワサされている。 今回、ガサ入れの対象になったのは、コアマガジンが発行する成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」と素人投稿雑誌「ニャン2倶楽部」の2つの編集部だ。家宅捜索をされながらも容疑は判然とせず、同社の社員も困惑気味だ。 「捜査員が社員に対して“(捜査理由は)コアマガジンは100人くらいいて大きい会社だから”と話していたのですが、ホントに何が原因なのか、まったくわかりません」(同社の社員) しかも、家宅捜索のやり方はいいかげんなもので「当初、間違えてビル内のまったく別の編集部が入っているフロアにやってきて作業を始めてから、ようやく気づいた」という社員の証言もある。 さらに家宅捜索の最中に「会社を潰す気なのか」と抗議する社員に対して、 「そこまでするつもりはないんだけどねえ……」 と、捜査員が発言したという。また捜査員から「ほかの(アダルト系出版社)にも行くかもしれない」という趣旨の発言があったという情報もある。 これまで本サイトでも報じているように、コアマガジンは昨年、成人向け漫画編集部員がワニマガジンへ大量移籍するなど、業績が伸び悩んでいるところ。そうした中での今回の騒動は、さらに同社を苦しめる可能性も高い。警察当局の目的は明らかではないが、今後、ほかの出版社に波及するようなことになれば、経営が危うくなるところも出てくるだろう。どうやら、アダルト系出版社が警戒心を強めなければならない事態を迎えつつあるようだ。 (取材・文=三途川昇天)「ニャン2倶楽部 2013年 06月号」
(コアマガジン)
「ほかの出版社もやる」? コアマガジンへのガサ入れ騒動は、警察当局による弾圧の序曲か
4月19日、老舗アダルト系出版社「コアマガジン」が、警察から家宅捜索を受ける騒動が起きた。パソコンが押収され数人の社員が任意同行させられたが、明確な容疑は判明しておらず、「警察当局による点数稼ぎの嫌がらせではないか」ともウワサされている。 今回、ガサ入れの対象になったのは、コアマガジンが発行する成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」と素人投稿雑誌「ニャン2倶楽部」の2つの編集部だ。家宅捜索をされながらも容疑は判然とせず、同社の社員も困惑気味だ。 「捜査員が社員に対して“(捜査理由は)コアマガジンは100人くらいいて大きい会社だから”と話していたのですが、ホントに何が原因なのか、まったくわかりません」(同社の社員) しかも、家宅捜索のやり方はいいかげんなもので「当初、間違えてビル内のまったく別の編集部が入っているフロアにやってきて作業を始めてから、ようやく気づいた」という社員の証言もある。 さらに家宅捜索の最中に「会社を潰す気なのか」と抗議する社員に対して、 「そこまでするつもりはないんだけどねえ……」 と、捜査員が発言したという。また捜査員から「ほかの(アダルト系出版社)にも行くかもしれない」という趣旨の発言があったという情報もある。 これまで本サイトでも報じているように、コアマガジンは昨年、成人向け漫画編集部員がワニマガジンへ大量移籍するなど、業績が伸び悩んでいるところ。そうした中での今回の騒動は、さらに同社を苦しめる可能性も高い。警察当局の目的は明らかではないが、今後、ほかの出版社に波及するようなことになれば、経営が危うくなるところも出てくるだろう。どうやら、アダルト系出版社が警戒心を強めなければならない事態を迎えつつあるようだ。 (取材・文=三途川昇天)「ニャン2倶楽部 2013年 06月号」
(コアマガジン)
「ほかの出版社もやる」? コアマガジンへのガサ入れ騒動は、警察当局による弾圧の序曲か
4月19日、老舗アダルト系出版社「コアマガジン」が、警察から家宅捜索を受ける騒動が起きた。パソコンが押収され数人の社員が任意同行させられたが、明確な容疑は判明しておらず、「警察当局による点数稼ぎの嫌がらせではないか」ともウワサされている。 今回、ガサ入れの対象になったのは、コアマガジンが発行する成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」と素人投稿雑誌「ニャン2倶楽部」の2つの編集部だ。家宅捜索をされながらも容疑は判然とせず、同社の社員も困惑気味だ。 「捜査員が社員に対して“(捜査理由は)コアマガジンは100人くらいいて大きい会社だから”と話していたのですが、ホントに何が原因なのか、まったくわかりません」(同社の社員) しかも、家宅捜索のやり方はいいかげんなもので「当初、間違えてビル内のまったく別の編集部が入っているフロアにやってきて作業を始めてから、ようやく気づいた」という社員の証言もある。 さらに家宅捜索の最中に「会社を潰す気なのか」と抗議する社員に対して、 「そこまでするつもりはないんだけどねえ……」 と、捜査員が発言したという。また捜査員から「ほかの(アダルト系出版社)にも行くかもしれない」という趣旨の発言があったという情報もある。 これまで本サイトでも報じているように、コアマガジンは昨年、成人向け漫画編集部員がワニマガジンへ大量移籍するなど、業績が伸び悩んでいるところ。そうした中での今回の騒動は、さらに同社を苦しめる可能性も高い。警察当局の目的は明らかではないが、今後、ほかの出版社に波及するようなことになれば、経営が危うくなるところも出てくるだろう。どうやら、アダルト系出版社が警戒心を強めなければならない事態を迎えつつあるようだ。 (取材・文=三途川昇天)「ニャン2倶楽部 2013年 06月号」
(コアマガジン)

