芸能人が名を売るためにキャラクターをつくろうことは珍しくない。若い頃の小倉優子は「こりん星からやってきたお姫様」を自称していた。ピコ太郎は「友人・古坂大魔王にプロデュースされたシンガーソングライター」という設定を貫いている。 いや、そんな大それた話じゃなくとも、この手の例は枚挙に暇がない。ワイルドキャラでブレークしたスギちゃん、ハードゲイキャラでブームを巻き起こしたレイザーラモンHG、“バブリー”を前面に押し出して活躍中の平野ノラなど。「キャラ芸人」と呼ばれる面々は、文字通りキャラクターありきで世へ出ることに成功した者ばかりである。 しかし、キャラクターを発射台としてブレークを果たした芸能人たちは、必ずといっていいほど共通した悩みを抱えることになる。それは、「いつから“素”の自分に戻ればいいのか?」。例えば、デニムベストから私服への緩やかな移行を画策していたスギちゃんであったが、どうやらそれはうまくいかなかったらしい。というか、移行し終える前に露出自体が減少してしまった。 ■武井壮の存在意義は、いまだに“筋肉”しかない さて。ここで、武井壮にフォーカスしてみたい。西麻布の夜道をダッシュし、トレーニングに励み、バーで休憩しているところをピエール瀧に見いだされてブレークに至った武井。その頃の彼が”家なし生活”を送っていたことは有名。そして現在は、都内一等地でリビング70畳の高級マンションに住んでいることも多くの人が知る話だ。 別に、それはいい。単純にテレビ界で成功したことの証しだし、夢のある話ではないか。 ここで、振り返りたい。彼が世に出てきた時のギミックはなんだったのか? あの頃の武井の通り名は「百獣の王」であった。 グリズリーと相対したら「あぁーっ!」と6週間叫び続けて接近させず、相手が痩せた頃合いを見てレバー付近の毛を抜き、そこ目掛けて抜手をお見舞いして攻略。ゴリラと相対したら、細くて短い後ろ足でハンマーパンチを仕掛けてくるだろうからガッチリつかんで受け流し、ガラ空きになった後ろ足にローキックを20発くらいお見舞いして攻略。こうした脳内シミュレーションを各番組で披露し、「俺は百獣の王だ」と言い張るキャラクターがウケて武井はブレークを果たす。 いまだタンクトップでテレビに出続ける武井。正直言って、彼のニーズは今でも“筋肉バカ”の一点しかなく、ほかの存在意義は見当たらない。 ■なぜか、負け姿をさらすことに躊躇のない武井 8月17日放送『有吉ジャポン ゴールデン!芸能人のリアルお金事情大調査SP』(TBS系)に、武井が出演した。 個人事務所のため、ギャランティがそのまま自分の収入となる彼の現在は、紛れもなくリッチマン。都内一等地の高級マンションだけでは飽き足らなくなった武井は「インドで家を買いたい」と告白。早速、この告白から4日後には物件探しでインドへ旅立っている。 行き着いたのは、住民男性の大半が用心棒を職業に選ぶ謎の村であった。仕事に備え、上半身裸でトレーニングに励む男たちの体つきは、かなりヤバい。中でも、ある男は際立っていた。背中の筋肉は異常に発達しているし、太ももはまるで丸太ん棒のよう。武井が横に立つと、体つきの違いは一目瞭然だ。 そして、用心棒たちによるインド相撲が始まった。ここに、なんと武井も参加する。まずは、明らかに武井より体格が細い男を相手に一番を取り、圧勝。さすがだ。 だが、まだ終わらない。武井の次の相手は、前述のヤバい体格をした男である。この一番は、まさに大人vs子どもであった。武井が歯を食いしばってなんとか攻略しようとするも、相手のインド人男性は笑顔のまま。脚を軽くすくわれた武井は「うわぁ~!」と悲鳴を上げて転がされてしまうのだ。 潔く「いやぁ、参りました」と握手を求めにいった武井だが、油断させたところで不意打ちタックルを狙いにいく。……が、相手は笑顔のままそれを受け止め、腰投げを一閃! この勝負は、武井の完敗に終わった。 ここで問題なのは、「砂をつかんででも……」という勝利への意欲が武井からまるで見えなかったことだ。どうやら今の彼は、負け姿をさらすことになんの抵抗もないらしい。 武井の“先代”ともいえる寺門ジモンは、芸能人レスリング大会への出場をオファーされるや「相手を殺してしまうから」という理由で拒否。腕相撲番組への出場をオファーされたら「力を入れすぎると脱腸してしまう」という理由で、またしても拒否。実力測定可能な場へ出陣することをかたくなに拒んできたといわれている。 そんなジモンと取って代わるように、十種競技の元日本チャンピオンという経歴を持つ武井が出現。「こっちのほうがリアルだ!」とジモンが座っていた座席を奪取した武井であったが、そんな彼の存在意義は、今でも際立った身体能力を誇示することではないのか? なぜなら、彼はほかの“売り”を我々に見せてくれたわけではないのだから。 スタジオでインド相撲対決のVTRを見ていた堀江貴文は「アイツ(ヤバい体格をした男のこと)、俺が日本に連れてくるよ? アイツにタンクトップを着せて、ちょっと日本語覚えさせて」と、コメント。続けて、有吉弘行は「数年前のボブ・サップくらいの人気は出そうですよね」と感想を述べたが、それを耳にした武井は思わず苦笑いしていた。 何度も言うが、リッチになることは素晴らしい。しかし、今の居場所がいつまでも安泰だと思うなかれ。自分の“売り”がなんであるか、武井は再認識したほうがいい気がする。 (文=火の車)
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「家がない、金もない」はずが……月収3,500万円を明かした武井壮の“異様”なギャラ上昇ぶり
そんなに稼いでいたのか! と視聴者もテレビに向かってツッコまずにはいられなかっただろう。 先月19日、タレントの武井壮が『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)で明かした最高月収が話題を呼んでいる。 「武井は『百獣の王』誕生までの生い立ちを紹介するコーナー『履歴ショー』に登場。2016年に最高月収3,500万円を稼いだことを発表しました。これにはMCの岡田結実からも思わず『1カ月でですか?』と驚きの声が上がりました。最高月収時は通常のギャラのほか、CM出演料なども含まれていたそうですが、武井は『それだけ夢のある仕事をしていますから』と胸を張っていましたね」(テレビ誌ライター) 確かに、動けてしゃべれて場の空気も読める武井がテレビ界で重宝がられているのはわかるが、それにしてもギャラの上がり幅がハンパじゃない。芸能記者もこう驚く。 「テレビに出始めの頃は、“家がない、金もない、年収は180万円”と苦労人であることを売りにしていましたが、13年頃から月収は2,000万、愛車はポルシェ、マクラーレンなどと羽振りの良さをアピールするようになっています。マクラーレンは6,000万円を一括購入したそうです」(同) 14年には番組で過去最高月収を「2,500万円」と公表しており、それからさらに記録を1,000万円更新したということになる。 「昨年末に放送された『ナカイの窓』(同)では、自宅の家賃が67万円、駐車場代が10万円であることを明かしています。共演していた茨城罪囚のタレント・鈴木奈々が『2LDK駐車場付きで6万円の家で生活をしている』と語ると『俺の駐車場代も払えねー』と高笑いしていたのを覚えています」(同) “見えない獣”と戦っているだけで、いつのまにか大金持ちに!? なんともうらやましい話だ。
6,000万円の高級車を一括購入! “百獣の王”武井壮は、なぜそこまで「稼げる」のか
“百獣の王”こと、アスリートタレント・武井壮の金満ぶりが明らかになった。 先月22日放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)で、6,000万円もの愛車のマクラーレンをローンなしで一括購入し、コンシェルジュが常駐する家賃76万円もの港区の高級マンションに住んでいることを明らかにして、共演者らを驚かせた。 武井の暮らしぶりからすると、年収は相当な額であることが推測されるが、週にレギュラーを6本抱える売れっ子とはいえ、まさかそこまでとは……。 「きっと億は下らないでしょうね。高所得の秘密は、武井が芸能事務所に属さず、個人で活動しているから。売り上げが同水準の芸能人よりも、事務所のマージンが引かれない分、実収入は彼のほうが多いのです。豪華な愛車も超高級マンションも、税金対策でしょう」(芸能記者) 芸能人は、売り上げが丸ごと自分の給料になるわけではない。一定のマネージメント料を所属事務所に抜かれているのだが、タレントと事務所の配分はまちまち。 「搾取がひどいと、バラエティ番組などで所属芸人のネタのようになっている吉本興業の場合、事務所の取り分が9割だといわれています。大勢の所属芸人を抱える吉本では、売れていない芸人も数多く、彼らを育成するコストがかかるために、売れている芸人から多くのマージンを取らざるを得ない事情があります。とはいえ、芸人にとっては、大手の吉本に所属していることでテレビの出演機会も増えるし、吉本は自前の劇場も営業力もあるので、各種イベントや地方営業など、稼ぐ場は多く与えられています」(同) 逆に、事務所の取り分が少ないのがプロダクション人力舎。 「お互いの取り分は半々で、業界でも高水準。所属するおぎやはぎの矢作兼が事務所と交渉して、ここまで引き上げたそうです。吉本に比べると良心的なようにも思えますが、人力舎は、あまり営業をしないことでも有名。営業経費をかけない分、マージンが低いのですが、所属芸人にとっては自分の取り分が多かろうが少なかろうが、そもそも仕事がなければ意味がないわけで、そのへんは痛しかゆしですよね」(同) そう考えると、テレビ出演をこなしながら、局への営業やギャラ交渉も自ら行う武井が豪勢な生活を送っているのは納得である。
“肉体派の人気芸人X”がシャブ逮捕秒読み情報!「武井壮ではない」と関係者
今ネット上で大きな話題となっているのが、「週刊実話」(日本ジャーナル出版)に掲載された人気芸人Xのシャブ逮捕情報だ。同誌では芸能プロ関係者の証言として、次のように記している。 「Xは肉体美を売りに、ここ数年で一気にブレークを果たしました。最近では、バラエティ番組に引っ張りだこですよ」 「仲のいいグラドルや芸人仲間を自宅に何人も呼んで、“シャブパーティー”をしているそうです」 シャブパーティーの中身についても、同誌では若手芸人の話として「覚せい剤を使ったあと、そのまま乱交をするのが、いつもの流れのようです。モデルや人気グラドル、もちろん芸人も参加したことがあるといいます。月に1回は、やっているみたいですね」としている。そんなXに対して当局も目を光らせており、パーティーのある日を特定して、現行犯のタイミングを見計らっているという。 Xは一体誰なのか? ネット上ではこの一点に議論が集中。同誌ではヒントとして、最近Xが出演する番組が突如打ち切りになったとしているが……。 「ネット上でも意見が割れていて、最も名前が出ているのは肉体派タレントの武井壮。彼を芸人と呼ぶかは置いといて、最近出演番組が確かに終了している。ネットでは、武井を本命視しています」(週刊誌記者) だが、舞台裏を知る人物は武井説にきっぱり「NO」と突きつけた上で、Xの“正体”について次のように明かす。 「30代の人気お笑いコンビの片割れですよ。確かにこの1~2年で一気にブレークした。話が面白いってワケではないんだけど、なかなかのイケメンだし、女性ファンも多い。半面、女性関係はだらしなく、あちこちでトラブルを起こしていると聞いた」 さらに、問題のシャブパーティーについても「常連なのは、巨乳がウリの某グラドル。最近テレビで見ないと思わない? 少し前まで“ぶっちゃけキャラ”でそれなりの人気もあったのに……。最近見ないのは、シャブの影響で精神的に不安定な状態だからと聞いているよ」と明かす。 これが本当ならXと芋づる式で逮捕ということもあるかもしれないが、しばらくは、事の推移を見守るしかない。
「ノマドの女王」安藤美冬×「百獣の王」武井壮 ノマドワーカー・サバイバル対談!
【サイゾーpremium】より
──今年『情熱大陸』への出演で注目を集めた安藤美冬氏。彼女が提唱するソーシャルメディアを駆使した「自由に生きるための働き方」というスタイルは、仕事に追われる世のリーマンたちの心を突き動かした。しかしその裏で、「いや、本物はこっちだろ!」と言われ、同時に注目を集めた人物がいる。家なしの本気ノマドライフを送るアスリート、武井壮氏。果たして真のノマドはどちらか? ついに直接対決の火ぶたが切って落とされる──!?
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
『ノマドワーキング』とは?……「ノマド」は「遊牧民」という意味。決まったオフィスなどではなく、カフェや公園、取引先のオフィスなどでノートパソコン、スマートフォンなどを駆使し、ネットを介して場所を問わずに仕事をするスタイルを、「ノマドワーキング」と呼ぶ。 武井 壮(以下、武井) 安藤さん、テレビに出演してましたよね。なんか『情熱大陸』(TBS系)みたいな番組だったような気が。 安藤美冬(以下、安藤) それ、『情熱大陸』ですね(笑)。 武井 あ、そうでしたか! 似たような番組いっぱいあるから。安藤さんがその番組に出演したときに、僕のツイッターにもすごい反響があったんですよ! 「武井壮のほうがノマドじゃねーか」みたいな(笑)。それで、安藤さんのことを知ったんですよね。 安藤 (笑)。私も武井さんのことはテレビで拝見しました。 ──では、お互いのことはご存じなんですね? 武井 申し訳ないんですけど、安藤さんがどんな活動やお仕事しているかはわからないですが……。 安藤 もともとは、集英社という出版社に勤務していました。 武井 「週刊少年ジャンプ」の!?(写真/奥山智明)
安藤 そう、その集英社です(笑)。7年間、広告部ではファッション誌の広告営業、宣伝部では書籍単行本のプロモーションに関わる仕事をさせていただきました。そして2年前に退社して、フリーランスとしての活動を始めたんです。でも実は、退社する最後の最後まで、「自分はこの仕事をやるんだ」ということを決められないままで。武井さんみたいにアスリートとして生きる、みたいな一生を捧げるだけの(仕事の)対象も覚悟もなかった。それがコンプレックスだったんですけど、じゃあやりたいことが見つからないなら、それを逆手にとって「仕事相手に領域を決めてもらおう」と発想を転換させました。ソーシャルメディアを通じて日々自分のことを発信していくについれて、学校の講座を企画したり、ウェブサイトのディレクションをしたり、コワーキングスペースに対して働く視点を提供するアドバイザリー業務をしたりと、「安藤さん、こんな仕事をしませんか?」とさまざまな依頼をいただくようになったんです。 武井 それで、安藤さんがノマドワーキングの急先鋒といわれているわけだ。 安藤 時々勘違いされますけど、別にスタバでMacBook Airをいじってかっこつけて仕事するのがノマドワーキングじゃないんですよ(笑)。自分で好きな仕事を作り出したり、組織に縛られずに自由でありたいという欲求をワークスタイルに合わせて生きていくことの、選択肢のひとつとしてノマドがあるんです。ノマドワーカー自体は昔から一定数いましたし、別に新しい働き方でもなんでもないですけどね。 ──武井さん、安藤さんと自分のスタイルを比べてみてどうですか? 武井 まず、僕と一番大きく違うのは、僕は会社勤めをしたことがないということ。そういうことからは、身体能力だけで逃げ切ってやろうと思ってますから! ──そこまで断言されると、なんか心強いですね。 武井 で、僕は今もいわゆるノマド的な生活をしていますけど、もともと小学生の頃からその気持ちがあったんです。体育の授業は大好きだけど、週に3~4時間しかないじゃないですか。それ以外の時間は、ずっと嫌いな勉強の時間だったわけですよ。1日1時間好きな授業があっても、毎日4時間、1日の6分の1は嫌いなこと。6年間通ったら1年分ですよ! その頃から、「なんで楽しいことだけで選んじゃだめなのかなぁ?」と疑問に思っていて。それが今の僕の活動の根源になってますね。だから今は、ウキウキすることしかしてません。 安藤 すごく共感します! 今すぐ立ち上がって拍手したいくらい! 私はよく、「”What”から”How”の時代が来た」と言っているんですね。これまではどの会社に入って、なんの仕事をするか(What)が重要視されてきました。もちろん、それらも働くうえでの重要なポイントなのですが、これからの時代において大事なのは、どんなふうに人生を生きたいのか、そしてどんなふうに働きたいのか(How)だと考えています。まずやりたくないことを決めたり、ウキウキすることに動かされていったりする上で、最後にピースが埋まるように仕事がハマればいいと思うんですよ。私の場合は、そのHowを徹底して突き詰めたら、ノマドというスタイルに行き着いたんです。 ──なんだか、すっかり”ウキウキ”がお2人の共通テーマになってるようですが……そのウキウキを求めるようになった原体験ってあるんですか? 武井 僕が子どもの頃は、褒めてくれる人が身近にいなかったから、先生に褒められたり、友達に「壮君すごい!」って言われるのを渇望してたんですよ。承認欲求が強かったというか。だから今でも「武井壮すごい!」って言ってくれることに喜びを感じますし。 安藤 私の場合は、子どもの頃から「自由に自分らしく生きること」への強烈な憧れがあった気がします。身体が強いほうではなかったですし、小学校ではイジメに遭っていたこともありました。毎日図書館に通っては、「少年探偵団」とか「ホームズ」が繰り広げる冒険譚に心躍らせていて。こんな風に、かっこよく生きられたらどんなに素晴らしいだろうって思っていたような気がします。 ■ノマドは『ドラクエ』のようなものソーシャルメディアにマイナスなし! ──なるほど。お互いに子どもの頃の思いが今に生きているわけですね。そして、おふたりは、「ウキウキ」「ノマド的な生き方」という共通項のほかに、ツイッターをはじめ、ソーシャルメディアを頻繁に利用されているという共通点もありますよね。安藤美冬氏。(写真/奥山智明)
安藤 武井さんのブログやツイッターを拝見してたら、「百獣の王を目指す男」ってキャッチコピーが真っ先に目に入ってきましたよ! このコピーを使い始めたきっかけってなんですか? 武井 昔、オレゴンの山の奥でものすごく大きな鹿に出くわしたことがあって、奴を見た瞬間、「殺される!」って思ったんです。「今まであんなにトレーニングをがんばったのに、観光に来て、鹿に遭っただけでそれが全部終わっちゃうんだ……。こりゃいかーん!」と。それで、「なにごとも、準備しとかなきゃ簡単に終わっちゃう」ってことを痛感して、動物のことを調べ始めたんですよ。で、それを何かに生かせないかと考えていたところに、自分がウキウキする肩書をつけようと思いついて、「百獣の王だ!」って。 安藤 個人が誰でもメディアになれる状況では、言葉を作る能力、具体的には発信を受け取る側に自分がどんな人間なのかを伝えるための”キーワード化”がすごく重要なんですよ。私の場合は「ノマド」「セルフブランディング」「ソーシャルメディア」「フリーランス」という4つのキーワードを1年以上前に定めて、「この人は新しいワーク&ライフスタイルを実践している人なんだ」っていうイメージがツイッター上で拡散していくのを狙ったんです。でも、それを自然にやってしまう武井さんはすごいと思います! 武井 お、おお……分析されている。実はね、「百獣の王」をグーグルで検索したら、上位4つ目まで武井壮なんですよ! ライオンが5位! ライオンの長期政権だった「百獣の王」が今、日本国内のネット上では「百獣の王=武井壮」なんです! 安藤 すごい! やっぱり継続して発信し続けることって大事なんですよね。 ──おふたりとも順調に活動しているようですが、これまでピンチはなかったんですか? 安藤 実は、独立してから5カ月間は収入が「0」だったんですよ。会社員時代は毎月の給料やボーナスもかなりいい額をいただいていたこともあって、それが0になった途端、社会から「お前いらねーよ」って言われてるような気がして。その頃は本当にノックアウトされてましたね……。 武井 唯一のピンチは、100メートルのタイムが11秒台に落ちてしまった時ですね。僕は陸上を始めて、最初の100メートル走が10秒9だったんです。それからずっと10秒台をキープしてたんですよ。それがアメリカに渡ってゴルフを始めたら、走らないもんだから体力もなくなって、2〜3年もたつと体重も増えて、すげー足が遅くなっちゃって。100メートルが11秒7にまで落ちたんですよ。 ──それでも十分立派なタイムだと思うんですが……。 武井 いや、11秒台になるとスコアも伸びなくなって。それで日本に帰ってきてからトレーニングを強化して、今年、10秒台が出たんですよ。そしたらテレビにも出られて調子が上がってきたんです。武井壮は10秒台で走ってると最高なんだけど、11秒台になるとピンチが訪れる「武井壮11秒台ピンチ説」という現象が起きているわけですよ! だから日本の男子たち、100メートルは11秒を切っておけよ! ──いやいや、無茶言わないでください(笑)。安藤さんは、ピンチをどうやって脱出したんですか? 安藤 当然ですが、仕事がなければ仕事のことは発信できませんよね。おまけにつまらない見栄をはりたい気持ちから、「仕事がない。仕事が欲しい」と周囲に頼むこともできなくて。外には出かけるのだけれども、周りに自分の内面をさらけだすことができない「外こもり」状態を経て、どんどん後ろ向きになって、なおさら仕事がない状態に陥ってしまったんです。そんな状態がもうすぐ半年、となった頃に「このままじゃいけない」と覚悟が決まりまして。「よし、自分を発信するぞ!」と意を決して積極的に自分のことを発信するようにしたんですよ。そうしたら、少しずつソーシャルメディア経由で依頼が来るようになりました。まずは発信すること、そしてあきらめずにずーっと続けることですね。 武井 続けることって、プラスにしかならないですよね。僕のことを知らないのが0で、「武井壮つまんねーな」は1だと思ってます。「武井壮おもしれーな」がプラス100くらいな感じで。そうやって武井壮がどんどん伸びていけばいいなぁ。 安藤 武井”草”が伸びていくわけですね(笑)。「つぶやきがつまんない」とか言われたりしても、結果マイナスだったことはないですよね。 ──自身の発信に対する批判もあるわけじゃないですか。それについてはどう考えてます? 安藤 ソーシャルメディアは世の中に対して開かれたツールですから、中にはそうした反応があるのはごく自然なことだと思います。『情熱大陸』放映中にツイッターのフォロワーさんが1万4000人ほど激増したんです。そしたら、人に好かれたいと思う気持ちが強くなりすぎて、つぶやきができなくなってしまって。「普通のカレーを食べていることをツイートしたらカッコ悪いんじゃないか」「いや、ここは庶民的なところを見せたほうが印象いいかな」とか考えちゃったり(笑)。人の視線を気にして、自分らしくなくなっていることに気がついたんです。それからはもっと自分に正直になろうと思って、発信をしていけばこういう日もあるさと前向きに考えるようになりました。 武井 僕は、毎日”エゴサーチ”してますけどね(笑)。ソーシャルメディアがなくてケータイが主な連絡手段だった時は、1時間誰からも連絡がないだけで「地球上の60数億人が、1時間=3600秒もの間に、誰も武井壮に連絡したいと思っていないのか……!」という不安があったもんで。 ──これまたスケールの大きな不安ですね。 武井 だからソーシャルメディアが成熟してきた最近は、毎日が楽しいですよ。ツイッター開いたら、いろんな人が「武井壮、武井壮」って言ってくれて。「ほほう、悪口まで言っちゃうか!」なんて思ってみたり。僕は「武井壮」を知ってほしいっていうのが大前提にありますからね! 今や、その希望が動物にまで及んでいるくらいです! 一同 (笑) 武井 動物たちにも「お! 武井壮じゃん」って言ってほしいんですよ! ヌーの群れが「武井が来たから行こうよ」とか言って囲んでくれたり、ゴリラがオレのことを見つけてバナナ持ってきてくれたり。そんなことになったら、地球で生活するのが楽しくてしょうがないじゃないですか! 安藤 そうそう、ノマドというスタイルを生きながら、その中でインフラのようにソーシャルメディアを使って仲間を増やしていくのが楽しいんですよね。私、これって『ドラゴンクエスト』に例えられると思っていて。「サイゾー」読者の皆さんも、『ドラクエ』やったことある世代ですよね? ──そりゃもう、「復活の呪文」を入力していた世代ですよ。 安藤 それです、「復活の呪文」(笑)。『ドラクエ』のように、ある日自分の使命に目覚めて、ソーシャルメディア上で自分を発信するようになる。「私はこんなことを考えていますよ」「一緒にこんなことをやりましょう」とか、さまざまなことを日々発信していき、受け手の反応を見ながらレベルアップしていく。そのフィールドには、どんなモンスターやボスが待ち構えているかわからないですけど、「この指止まれ」とフラグを立てれば、自然と仲間が集まってくるのが現代の素晴らしいところ。個人が世界に自分を発信していくことで、人や情報がどんどんつながっていって、仲間やチャンスや仕事をつかんでいけるようになる。そんな冒険が始まると思うと、ワクワしませんか!? (構成/高橋ダイスケ) 安藤美冬(あんどう・みふゆ) 1980年、東京都育ち。(株)スプリー代表。SNSでの発信を駆使した、独自のノマドワークスタイル実践者。さまざまな企業・業種からの依頼で活動しながら、連載、講演、広告出演なども行う。11月、初の著書をディスカヴァー・トゥエンティワンより発売予定。 武井壮(たけい・そう) 1973年、東京都生まれ。アスリート。中央学院大学在学中に陸上を始め、3年生の時、十種競技を開始、2年半後には日本タイトルを獲得する。その後、アメリカにゴルフ留学をしたり、台湾で野球チームのコーチを務めたりもした。8年以上家のない生活を送っており、日夜「百獣の王」を目指してトレーニングに励んでいる。 【「サイゾーpremium」ではIT業界の裏側を暴く記事が満載!】 ・【限定】お手本は”のび太”!? 実践してしまう前に読みたい! ノマドスタイル(笑)本3選 ・ITバブル終焉で、豪遊社長は絶滅寸前……ホープはグリー田中社長!? 夜もイケイケなIT社長名鑑 ・アップルの行動原理を探る――新CEOのもと超高学歴エリートたちが激烈な社内政治を展開!?武井壮氏。(写真/奥山智明)
■「サイゾーpremium」とは? 雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
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「ノマドの女王」安藤美冬×「百獣の王」武井壮 ノマドワーカー・サバイバル対談!
【サイゾーpremium】より
──今年『情熱大陸』への出演で注目を集めた安藤美冬氏。彼女が提唱するソーシャルメディアを駆使した「自由に生きるための働き方」というスタイルは、仕事に追われる世のリーマンたちの心を突き動かした。しかしその裏で、「いや、本物はこっちだろ!」と言われ、同時に注目を集めた人物がいる。家なしの本気ノマドライフを送るアスリート、武井壮氏。果たして真のノマドはどちらか? ついに直接対決の火ぶたが切って落とされる──!?
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『ノマドワーキング』とは?……「ノマド」は「遊牧民」という意味。決まったオフィスなどではなく、カフェや公園、取引先のオフィスなどでノートパソコン、スマートフォンなどを駆使し、ネットを介して場所を問わずに仕事をするスタイルを、「ノマドワーキング」と呼ぶ。 武井 壮(以下、武井) 安藤さん、テレビに出演してましたよね。なんか『情熱大陸』(TBS系)みたいな番組だったような気が。 安藤美冬(以下、安藤) それ、『情熱大陸』ですね(笑)。 武井 あ、そうでしたか! 似たような番組いっぱいあるから。安藤さんがその番組に出演したときに、僕のツイッターにもすごい反響があったんですよ! 「武井壮のほうがノマドじゃねーか」みたいな(笑)。それで、安藤さんのことを知ったんですよね。 安藤 (笑)。私も武井さんのことはテレビで拝見しました。 ──では、お互いのことはご存じなんですね? 武井 申し訳ないんですけど、安藤さんがどんな活動やお仕事しているかはわからないですが……。 安藤 もともとは、集英社という出版社に勤務していました。 武井 「週刊少年ジャンプ」の!?(写真/奥山智明)
安藤 そう、その集英社です(笑)。7年間、広告部ではファッション誌の広告営業、宣伝部では書籍単行本のプロモーションに関わる仕事をさせていただきました。そして2年前に退社して、フリーランスとしての活動を始めたんです。でも実は、退社する最後の最後まで、「自分はこの仕事をやるんだ」ということを決められないままで。武井さんみたいにアスリートとして生きる、みたいな一生を捧げるだけの(仕事の)対象も覚悟もなかった。それがコンプレックスだったんですけど、じゃあやりたいことが見つからないなら、それを逆手にとって「仕事相手に領域を決めてもらおう」と発想を転換させました。ソーシャルメディアを通じて日々自分のことを発信していくについれて、学校の講座を企画したり、ウェブサイトのディレクションをしたり、コワーキングスペースに対して働く視点を提供するアドバイザリー業務をしたりと、「安藤さん、こんな仕事をしませんか?」とさまざまな依頼をいただくようになったんです。 武井 それで、安藤さんがノマドワーキングの急先鋒といわれているわけだ。 安藤 時々勘違いされますけど、別にスタバでMacBook Airをいじってかっこつけて仕事するのがノマドワーキングじゃないんですよ(笑)。自分で好きな仕事を作り出したり、組織に縛られずに自由でありたいという欲求をワークスタイルに合わせて生きていくことの、選択肢のひとつとしてノマドがあるんです。ノマドワーカー自体は昔から一定数いましたし、別に新しい働き方でもなんでもないですけどね。 ──武井さん、安藤さんと自分のスタイルを比べてみてどうですか? 武井 まず、僕と一番大きく違うのは、僕は会社勤めをしたことがないということ。そういうことからは、身体能力だけで逃げ切ってやろうと思ってますから! ──そこまで断言されると、なんか心強いですね。 武井 で、僕は今もいわゆるノマド的な生活をしていますけど、もともと小学生の頃からその気持ちがあったんです。体育の授業は大好きだけど、週に3~4時間しかないじゃないですか。それ以外の時間は、ずっと嫌いな勉強の時間だったわけですよ。1日1時間好きな授業があっても、毎日4時間、1日の6分の1は嫌いなこと。6年間通ったら1年分ですよ! その頃から、「なんで楽しいことだけで選んじゃだめなのかなぁ?」と疑問に思っていて。それが今の僕の活動の根源になってますね。だから今は、ウキウキすることしかしてません。 安藤 すごく共感します! 今すぐ立ち上がって拍手したいくらい! 私はよく、「”What”から”How”の時代が来た」と言っているんですね。これまではどの会社に入って、なんの仕事をするか(What)が重要視されてきました。もちろん、それらも働くうえでの重要なポイントなのですが、これからの時代において大事なのは、どんなふうに人生を生きたいのか、そしてどんなふうに働きたいのか(How)だと考えています。まずやりたくないことを決めたり、ウキウキすることに動かされていったりする上で、最後にピースが埋まるように仕事がハマればいいと思うんですよ。私の場合は、そのHowを徹底して突き詰めたら、ノマドというスタイルに行き着いたんです。 ──なんだか、すっかり”ウキウキ”がお2人の共通テーマになってるようですが……そのウキウキを求めるようになった原体験ってあるんですか? 武井 僕が子どもの頃は、褒めてくれる人が身近にいなかったから、先生に褒められたり、友達に「壮君すごい!」って言われるのを渇望してたんですよ。承認欲求が強かったというか。だから今でも「武井壮すごい!」って言ってくれることに喜びを感じますし。 安藤 私の場合は、子どもの頃から「自由に自分らしく生きること」への強烈な憧れがあった気がします。身体が強いほうではなかったですし、小学校ではイジメに遭っていたこともありました。毎日図書館に通っては、「少年探偵団」とか「ホームズ」が繰り広げる冒険譚に心躍らせていて。こんな風に、かっこよく生きられたらどんなに素晴らしいだろうって思っていたような気がします。 ■ノマドは『ドラクエ』のようなものソーシャルメディアにマイナスなし! ──なるほど。お互いに子どもの頃の思いが今に生きているわけですね。そして、おふたりは、「ウキウキ」「ノマド的な生き方」という共通項のほかに、ツイッターをはじめ、ソーシャルメディアを頻繁に利用されているという共通点もありますよね。安藤美冬氏。(写真/奥山智明)
安藤 武井さんのブログやツイッターを拝見してたら、「百獣の王を目指す男」ってキャッチコピーが真っ先に目に入ってきましたよ! このコピーを使い始めたきっかけってなんですか? 武井 昔、オレゴンの山の奥でものすごく大きな鹿に出くわしたことがあって、奴を見た瞬間、「殺される!」って思ったんです。「今まであんなにトレーニングをがんばったのに、観光に来て、鹿に遭っただけでそれが全部終わっちゃうんだ……。こりゃいかーん!」と。それで、「なにごとも、準備しとかなきゃ簡単に終わっちゃう」ってことを痛感して、動物のことを調べ始めたんですよ。で、それを何かに生かせないかと考えていたところに、自分がウキウキする肩書をつけようと思いついて、「百獣の王だ!」って。 安藤 個人が誰でもメディアになれる状況では、言葉を作る能力、具体的には発信を受け取る側に自分がどんな人間なのかを伝えるための”キーワード化”がすごく重要なんですよ。私の場合は「ノマド」「セルフブランディング」「ソーシャルメディア」「フリーランス」という4つのキーワードを1年以上前に定めて、「この人は新しいワーク&ライフスタイルを実践している人なんだ」っていうイメージがツイッター上で拡散していくのを狙ったんです。でも、それを自然にやってしまう武井さんはすごいと思います! 武井 お、おお……分析されている。実はね、「百獣の王」をグーグルで検索したら、上位4つ目まで武井壮なんですよ! ライオンが5位! ライオンの長期政権だった「百獣の王」が今、日本国内のネット上では「百獣の王=武井壮」なんです! 安藤 すごい! やっぱり継続して発信し続けることって大事なんですよね。 ──おふたりとも順調に活動しているようですが、これまでピンチはなかったんですか? 安藤 実は、独立してから5カ月間は収入が「0」だったんですよ。会社員時代は毎月の給料やボーナスもかなりいい額をいただいていたこともあって、それが0になった途端、社会から「お前いらねーよ」って言われてるような気がして。その頃は本当にノックアウトされてましたね……。 武井 唯一のピンチは、100メートルのタイムが11秒台に落ちてしまった時ですね。僕は陸上を始めて、最初の100メートル走が10秒9だったんです。それからずっと10秒台をキープしてたんですよ。それがアメリカに渡ってゴルフを始めたら、走らないもんだから体力もなくなって、2〜3年もたつと体重も増えて、すげー足が遅くなっちゃって。100メートルが11秒7にまで落ちたんですよ。 ──それでも十分立派なタイムだと思うんですが……。 武井 いや、11秒台になるとスコアも伸びなくなって。それで日本に帰ってきてからトレーニングを強化して、今年、10秒台が出たんですよ。そしたらテレビにも出られて調子が上がってきたんです。武井壮は10秒台で走ってると最高なんだけど、11秒台になるとピンチが訪れる「武井壮11秒台ピンチ説」という現象が起きているわけですよ! だから日本の男子たち、100メートルは11秒を切っておけよ! ──いやいや、無茶言わないでください(笑)。安藤さんは、ピンチをどうやって脱出したんですか? 安藤 当然ですが、仕事がなければ仕事のことは発信できませんよね。おまけにつまらない見栄をはりたい気持ちから、「仕事がない。仕事が欲しい」と周囲に頼むこともできなくて。外には出かけるのだけれども、周りに自分の内面をさらけだすことができない「外こもり」状態を経て、どんどん後ろ向きになって、なおさら仕事がない状態に陥ってしまったんです。そんな状態がもうすぐ半年、となった頃に「このままじゃいけない」と覚悟が決まりまして。「よし、自分を発信するぞ!」と意を決して積極的に自分のことを発信するようにしたんですよ。そうしたら、少しずつソーシャルメディア経由で依頼が来るようになりました。まずは発信すること、そしてあきらめずにずーっと続けることですね。 武井 続けることって、プラスにしかならないですよね。僕のことを知らないのが0で、「武井壮つまんねーな」は1だと思ってます。「武井壮おもしれーな」がプラス100くらいな感じで。そうやって武井壮がどんどん伸びていけばいいなぁ。 安藤 武井”草”が伸びていくわけですね(笑)。「つぶやきがつまんない」とか言われたりしても、結果マイナスだったことはないですよね。 ──自身の発信に対する批判もあるわけじゃないですか。それについてはどう考えてます? 安藤 ソーシャルメディアは世の中に対して開かれたツールですから、中にはそうした反応があるのはごく自然なことだと思います。『情熱大陸』放映中にツイッターのフォロワーさんが1万4000人ほど激増したんです。そしたら、人に好かれたいと思う気持ちが強くなりすぎて、つぶやきができなくなってしまって。「普通のカレーを食べていることをツイートしたらカッコ悪いんじゃないか」「いや、ここは庶民的なところを見せたほうが印象いいかな」とか考えちゃったり(笑)。人の視線を気にして、自分らしくなくなっていることに気がついたんです。それからはもっと自分に正直になろうと思って、発信をしていけばこういう日もあるさと前向きに考えるようになりました。 武井 僕は、毎日”エゴサーチ”してますけどね(笑)。ソーシャルメディアがなくてケータイが主な連絡手段だった時は、1時間誰からも連絡がないだけで「地球上の60数億人が、1時間=3600秒もの間に、誰も武井壮に連絡したいと思っていないのか……!」という不安があったもんで。 ──これまたスケールの大きな不安ですね。 武井 だからソーシャルメディアが成熟してきた最近は、毎日が楽しいですよ。ツイッター開いたら、いろんな人が「武井壮、武井壮」って言ってくれて。「ほほう、悪口まで言っちゃうか!」なんて思ってみたり。僕は「武井壮」を知ってほしいっていうのが大前提にありますからね! 今や、その希望が動物にまで及んでいるくらいです! 一同 (笑) 武井 動物たちにも「お! 武井壮じゃん」って言ってほしいんですよ! ヌーの群れが「武井が来たから行こうよ」とか言って囲んでくれたり、ゴリラがオレのことを見つけてバナナ持ってきてくれたり。そんなことになったら、地球で生活するのが楽しくてしょうがないじゃないですか! 安藤 そうそう、ノマドというスタイルを生きながら、その中でインフラのようにソーシャルメディアを使って仲間を増やしていくのが楽しいんですよね。私、これって『ドラゴンクエスト』に例えられると思っていて。「サイゾー」読者の皆さんも、『ドラクエ』やったことある世代ですよね? ──そりゃもう、「復活の呪文」を入力していた世代ですよ。 安藤 それです、「復活の呪文」(笑)。『ドラクエ』のように、ある日自分の使命に目覚めて、ソーシャルメディア上で自分を発信するようになる。「私はこんなことを考えていますよ」「一緒にこんなことをやりましょう」とか、さまざまなことを日々発信していき、受け手の反応を見ながらレベルアップしていく。そのフィールドには、どんなモンスターやボスが待ち構えているかわからないですけど、「この指止まれ」とフラグを立てれば、自然と仲間が集まってくるのが現代の素晴らしいところ。個人が世界に自分を発信していくことで、人や情報がどんどんつながっていって、仲間やチャンスや仕事をつかんでいけるようになる。そんな冒険が始まると思うと、ワクワしませんか!? (構成/高橋ダイスケ) 安藤美冬(あんどう・みふゆ) 1980年、東京都育ち。(株)スプリー代表。SNSでの発信を駆使した、独自のノマドワークスタイル実践者。さまざまな企業・業種からの依頼で活動しながら、連載、講演、広告出演なども行う。11月、初の著書をディスカヴァー・トゥエンティワンより発売予定。 武井壮(たけい・そう) 1973年、東京都生まれ。アスリート。中央学院大学在学中に陸上を始め、3年生の時、十種競技を開始、2年半後には日本タイトルを獲得する。その後、アメリカにゴルフ留学をしたり、台湾で野球チームのコーチを務めたりもした。8年以上家のない生活を送っており、日夜「百獣の王」を目指してトレーニングに励んでいる。 【「サイゾーpremium」ではIT業界の裏側を暴く記事が満載!】 ・【限定】お手本は”のび太”!? 実践してしまう前に読みたい! ノマドスタイル(笑)本3選 ・ITバブル終焉で、豪遊社長は絶滅寸前……ホープはグリー田中社長!? 夜もイケイケなIT社長名鑑 ・アップルの行動原理を探る――新CEOのもと超高学歴エリートたちが激烈な社内政治を展開!?武井壮氏。(写真/奥山智明)
■「サイゾーpremium」とは? 雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
大ブレイク前夜!? “自然界のピラミッドを歪ませる男”武井壮を直撃!!

39歳にして100メートルを10秒台で疾走! 驚異の身体能力と、明るく特異なキャラクターが注目を浴び、近頃『うもれびと』や『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』(いずれもフジテレビ系)など、バラエティ番組への出演が続いている武井壮。
大学で始めた陸上では、たった2年半で最も過酷とされている十種競技の日本チャンピオンに。陸上界を離れてからも、独自の運動理論に基づくトレーニングを寝る間も惜しみ重ね続け、肉体を進化させてきたのだという。
それもこれも、彼が繰り返し叫ぶ「目指せ!百獣の王」という無謀なターゲットに向けられたもの。彼はなぜ人生を賭けてまで、その称号にこだわるのか? 自然界のピラミッドを歪ませる男・武井壮を直撃した。
――あのー、「百獣の王」を目指すとは、一体どういうことなのでしょうか?
武井壮(以下、武井) どういうことってなんすか!(笑) 「百獣の王」って、今はライオンでしょ? その社会的地位を武井壮がゲットしてやろうっていう、極めて純粋なプロジェクトです(真っすぐなまなざしで)。
――本気なんですね。
武井 本気っすよ! 「百獣の王」目指すために、日々猛烈にトレーニングに明け暮れてますからね。100パー本気っす! ……すいません、興奮しちゃって。
――いえ。ライオンって、実際に最強なんでしょうか?
武井 あいつ、まあ強いんすけど、イメージ先行っすね。たてがみが冠みたいだから王様っぽいね、っていう。だって、ライオンが牛とかバッファローにツノでパカーンて跳ね上げられてる映像がYouTubeに載ってますし、最強かどうかはね……。
――武井さんは、ライオンを超えられそうですか?
武井 もう超えましたね。ネット上では。
――どういうことですか?
武井 GoogleやYahoo!JAPANで「百獣の王」って検索してみてください。すると、武井壮がライオンの上に出てくるんですよ。日本における世間のイメージはそうなってるってことですから、これはデカイですよ。もう名刺の肩書に「百獣の王」を名乗ってもOKじゃないかと思うんすけど。ダメっすかね?
――ダメじゃないです。
武井 そもそも僕が「百獣の王」になりたいと思ったのは、世界を平和にしたいからなんですよ。ヤンキーのお兄ちゃんだって、絶対勝てなさそうな奴が歩いてきたら、ビビッて目そらすでしょ? そしたら争いは起きないんですよ。人間同士で殴り合うなんておかしいですから。俺が王になったら、平和になる。そういうことです。それに、昔から「王」にはこだわりがあるんですよ。大学の陸上部で十種競技を選んだのも、「キング・オブ・アスリート」と称されてるからなんです。その競技でキングになったわけですから、その後も王様になりたいなと思って。陸上の後に、ゴルフ留学でアメリカに行ってるんですけど、それもタイガー・ウッズに憧れたわけじゃなくて、「帝王」ジャック・ニクラスに憧れてですから。さらにゴルフの後は、台湾プロ野球のコーチをやってたんですけど、台湾といえば「世界のホームラン王」王貞治がいるでしょ!
――一貫して「王」なわけですね。
武井 人生「王」だらけですよ。30代になって「あとどんな王があるかな?」って考えた時に、「やっぱ『百獣の王』っしょ」と思って。「海賊王」とかもありましたけど、それは『ONE PIECE』(集英社)に寄せ過ぎだろうと思ってやめました。まあ、ゴム人間には負けたくないっすけど(笑)。
――「百獣の王」になるため、日々、あらゆる動物と戦うシミュレーションをしているそうですが、今、戦ってみたい動物は?
武井 もうねえ、自然界にいる動物たちとは、全部(脳内で)やってるんですよねえ。あとはもう、映画や漫画のキャラクターですよ。とんでもねえ奴がいっぱいいますから、そろそろ視野に入れていかないといけないんじゃないかって思ってます。
――例えば、どのキャラクターが強そうですか?
武井 まあ、悟空(『ドラゴンボール』)は強いっしょ。空飛ぶし、かめはめ波撃ってくるし、大猿になるし。あと『アベンジャーズ』のハルクはヤバイでしょ。建ってるビルをちょっとこするだけでビルが壊れちゃうし、ジャンプしたらビルの上まで跳ぶんですよ。まあ、シミュレーション上では僕が勝ちましたけどね。
――ハルクに勝てたんですか?
武井 『アベンジャーズ』って、ヒーローが4人いるんで、4対1でやってやったんですよ。マイティ・ソーのハンマーと、キャプテン・アメリカの盾さえ手に入れちゃえば、ハルクにも勝てますよ。
――なんか納得できないんですけど……。ちなみに、牛とは実際に戦ったことがあるそうですね。その際は、武井さんが倒されてしまったとか。
武井 あれは、牛と対峙してから、後輩にiPadを渡して「戦ってるとこを写真に撮ってくれ。そうじゃない、横向きで撮ってくれ」なんていうやり取りをしてたら、もう牛の顔面が目の前10センチのとこにあったんですよ。そんなの誰だって及び腰になるでしょ。で、そのまま倒されて、ツノでゴリゴリゴリーッて10メートルくらい押し込まれて。ぶっちゃけ死にかけましたよ。
――負けちゃったわけですね。
武井 いや! 牛の完全な不意打ちですから、ノーコンテストですよ。これをOKとするなら、俺だって木の上で待ち伏せして、のろのろ歩いてる牛の上に飛び降りて、頚椎(けいつい)にズドーンッて肘ぶち込んでやりますよ! だから、むしろ不意打ちを受け切ってから脱出した、オレの勝ちでしょ。
――実際に見てないので分からないです。ところで、武井さんが唱えている「パーフェクトボディーコントロール」理論とは、なんでしょうか?
武井 自分の身体を頭で思った通りに動かす技術と、いつでも100%の力を出せるコンディションにしておく技術。この2つを融合させたもので、最短で自分のパフォーマンスを高めていくことができる、僕の独自のトレーニング理論ですね。例えば、「目の前の水が飲みたい」と思ったら誰でも飲めるんですけど、「シュートを入れたい」と思っても外れるじゃないですか? それを全部成功させるためには、技術練習をするんじゃなくて、その「○○したい」を実現する能力を高めたほうが早いんですよ。つまり「自分を思い通り動かす能力」です。だから僕は十種競技でも、2年半という短い時間でチャンピオンになれたんです。
――最近は、どんなトレーニングをしているんですか?
武井 もっぱらダッシュが多いですね。100%の力を出すので、パワーもスピードもすべてが上がる、万能なトレーニングなんです。
――武井さんは、睡眠時間がとても少ないそうですね。
武井 例えば「眠いな~」って時に、自分が憧れてる芸能人が隣にやってきたら、一発で目覚めるでしょ? そんな眠気なんて、「べつに寝てもいいよ」くらいの軽いサインでしかないんです。そんなんでいちいち寝てたら、人生のほとんどを寝てることになっちゃいますよ。どんなに憧れの人が隣に来ても、「もう無理です!」バタンッて寝ちゃうのが睡眠ですよ! 僕はそういう時しか寝ないってことです。
――みんな簡単に寝過ぎってことですか?
武井 大して運動もしてないのに、「本当の眠りではない眠りをむさぼっている」ってことですね。食べ過ぎと一緒ですよ。僕は「眠いなあ」と思ったらダッシュか腹筋をして、さらに疲れるんです。それから寝て回復すると、昨日の眠気じゃもう眠くなくなる。それがもうずーっと続いてるんで、昔「眠いな」と思ってた地点は、今の僕にとっては、朝起きて歯磨きして「もう眠くてダメだ~」って言ってるのと同じなんですよ。しかも僕はトレーニングをし過ぎて、寝ないでいいボディーが仕上がってますし、「パーフェクトボディーコントロール」によっていつでも絶好調なんで、回復も早いし、ケガもすぐ治るんです。あ、昨日ね、椅子に手をかちあてて、血がドバーッて出て、紫色に腫れ上がったんですけど……(傷を見せながら)。
――あれ? ほとんど治ってるじゃないですか。
武井 この尋常じゃない回復力! ウルヴァリン(映画『X-メン』等に出てくるキャラクター)か俺か、みたいなとこありますよね。
――トレーニングで、人間はここまで変われるんですね。武井さんは何歳まで鍛え続けるんですか?
武井 そんなもん、一生ですよ! エンドレス!
――じゃあ、あと40~50年くらいですかね。
武井 いや! 俺、「絶対に死なない」って決めてんすよ! みんな「死ぬ」と思って生きてるから死ぬんですよ。最悪死ぬとしても、ミニマムで200歳までは絶対に生きてやろうと思ってます。ただ、マックスで不死。あるっしょ、不死。
――話がすごいところに……。
武井 地球上で65億人が暮らしてる中で、「俺は死なないだろう」とふんでるのは俺くらいでしょうね。ってことは、死なない可能性が残されてるのは、現存する人類で俺だけってことですよ。どんなことでも、信じた奴しか叶えられないんです。「十種競技で日本チャンピオンになれる」と信じてたら、実際になれましたから。
――今日は、貴重なお話ありがとうございました。「百獣の王」目指してこれからも頑張ってください。
武井 オレ地球が大好きなんです! だから世界が一つになって、みんなが仲良く平和に楽しく生きられるように、俺が「百獣の王」になりてえなあ、と思ってるんですよ。世界中の全員に「Oh! king of beast! So Takei~!」と言われる日が来るまで、「百獣の王」一本でいくんで、応援よろしくお願いします!
(取材・文=林タモツ)
●たけい・そう
1973年、東京都生まれ。元陸上・十種競技日本チャンピオン。独自の「パーフェクトボディーコントロール」理論をもって、ゴルフ、野球、ボクシング、柔道などさまざまなスポーツにチャレンジし続けている。また、あらゆる動物との戦いをシミュレーションしており、地上最強の“百獣の王”を目指して日々トレーニングに励んでいる。
twitterアカウント @sosotakei / 公式ブログ<http://ameblo.jp/zenkaiman/>







