ソーシャル化で大炎上中! ウェザーニューズが“誤解”に弁明

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ぐっちーさん「今さら外資系証券マンと結婚したがる女性って…」 香川、マンU移籍で地元ユースに2千万円 弱小クラブの稼ぎ方 外資による買い叩き!? エルピーダ買収金額のウソがばれ迷走? ■特にオススメ記事はこちら! ソーシャル化で大炎上中! ウェザーニューズが“誤解”に弁明 - Business Journal(9月4日)
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民間随一の設備を誇るウェザーニューズ
 700万ダウンロードを記録した人気の気象情報アプリ『ウェザーニューズタッチ』が7月にバージョンアップしたことで、ユーザー間に波紋が広がっている。  会員が天気情報を写真で送ることができる「ウェザーリポート」を無料化したほか、スマートフォンをかざすだけでその方角の空の写真が確認できる機能、FacebookやTwitterへの共有機能を追加し、ソーシャル化をうたった今回のリニューアル。担当者は「気象情報の革命」と自信を見せたが、App StoreやAndroidマーケットのレビューでは「元に戻して」「改悪」などと星1つの評価が大量に付けられ、炎上状態となってしまった。  そのほかにも、今秋には民間企業では異例の人工衛星を打ち上げる計画を進めたかと思えば、「ブラック企業大賞2012」にノミネートなんてこともあり、何かと話題のウェザーニューズ社。創業27年、有料会員が約160万人いるという民間企業最大の気象情報会社である同社に伺い、石橋知博・取締役と、西祐一郎・開発リーダーを直撃した。 震災がきっかけでリニューアルを断行 ――「ウェザーニューズタッチ」をリニューアルしたことで、アプリマーケットのレビュー上で大不評となっています。その理由を聞く前に、まずは今回のリニューアルのコンセプトをお聞かせください。 石橋 我々は空の情報を扱っている気象会社ですが、空そのものをコンテンツ化したいと思い、今回のリニューアルを行いました。画面を立ち上げると位置情報を利用し、「ウェザーリポート」で投稿された周辺の空が六角形の窓から覗けるデザインになっています。現在の空の状態を見れば、次の天気が予想できます。8月21日は大阪で虹が出て、画面が虹の投稿で埋まり、大いに盛り上がりました。 ――「ウェザーリポート」の取り組みはいつから行っているのですか? 石橋 もともと、サービス自体は、05年11月から開始していましたが、当初は有料会員のみ投稿できる仕組みでした。誰でも投稿できるとサービスが“荒れる”心配があり、有力な気象情報として活用できないと思ったからです。しかし、東日本大震災の際、とにかく今の日本の状況を記録しなければいけないということで、「減災リポート」という形で無料開放したんです。すると、津波や液状化現象があった場所や帰宅困難地域の情報が大量に集まってきました。その圧倒的な量にも驚きましたが、もっと皆さんにリポートのサービスに触れてもらう機会を増やし、その情報を返していくという循環モデルに大きな可能性を感じました。 西 ほかにも、全国3万人のゲリラ雷雨防衛隊を組織し、会員から寄せられるリポートと気象観測機などのデータを解析して都内の事前捕捉率90%以上を達成した実績もあります。 会員には平均42.4分前にゲリラ雷雨の注意を呼び掛けるメールを送ることができました。そうしたこともあり、今回のアプリリニューアルでリポート制度を一般開放したんです。 ――そのような経緯がありながら、なぜ今回のアップデートは不評だったのでしょうか? 石橋 リポートで集まった空の画像をトップ画面に持ってきたことで、今まで天気情報に直でアクセスしていて利便性を感じていた会員が戸惑ったことが第一でしょう。また、名前の登録を求めたことで、「ついに有料化に舵を切った」と勘違いされてしまったことが挙げられます。確かに有料のサービスは何点かあるのですが、実は無料のものが有料になったということは一切なくて、むしろリポートが無料になった分、無料の範囲が広がったんです。我々が事前のコミュニケーションを怠った結果であると、深く反省しています。 西 空の画像をトップに持ってきたのは、先ほど説明した経緯によって「この仕組みは面白い」と、内部で勝手に盛り上がってしまってですね……。ぜひ、皆さんにも使って頂きたいということで、目立つところに配置してしまったんです。ただ、初期の頃から実装していた「My Ch.(マイチャンネル)」という機能を使えば、トップ画面の変更は可能なんです。今回わかったことは、我々が思っている以上に、そういった機能が浸透していなかったこと。現状では、ただ単に天気情報だけを見ている会員が多かったのでしょう。 ――事前の説明不足と、認識の誤りが混乱を招いてしまったと言うことですね。そこまでして、今回のリニューアルによる方向転換を推し進める理由はどこにあるのでしょうか? 石橋 リニューアル後に、1日に届くリポート数が5000通から3万通に伸び、リポーター数も30万人から180万人に急増しています。重要なのは、これらの情報を天気の解析に役立てることです。実際に、リポーターから送られてくる天気報告を分析した「10分天気予報サービス」と気象庁の予報を比較したところ、リポーターの報告を元にした方が平均で19%も精度が高いことがわかっています。今まで一方通行だった予報の仕組みを双方向にしたことで、これだけの効果が出るんです。FacebookやTwitterがコミュニケーションに革命を起こしたなら、『ウェザーニューズタッチ』は気象に革命を起こす可能性があります。スマートフォンやブロードバンドの普及がそれに拍車を掛けるでしょう。
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震災などでも活躍する機能が多い。
――革命とはまた壮大ですね。 石橋 はい。もしくは、壮大な社会実験だと言うことができるかもしれません。天気予報の精度は100メートル走の世界記録みたいなもので、1%上昇させるのに大変な労力と予算がかかるんです。19%も上回ることは、これまでの常識をくつがえす結果だと言えます。 西 先ほどの、ゲリラ雷雨の話で言えば、今の科学では予測が困難だということを気象庁も言っていて、そのために気象庁は新しいコンピューターを増強している状況です。科学が追いつかないならば人の力でどうにかできるんじゃないかと思う結果だと思います。 石橋 観測機を設置するのは莫大な予算がかかりますが、携帯電話だったらほとんどの国民が持っています。しかも、今後、かなりの確率でスマートフォンに変わっていきます。 西 観測網という意味では、我々が設置したレーダーが全国80か所くらいありますし、もちろん気象庁が整備しているものもあります。こうした、ハードのインフラを充実させることも効果はありますが、一方、発展途上国では必ずしもインフラが充実していない。そういった国に、これらの技術を持ち込むことで災害による被害を減らし、人々の命や生活を守ることができます。これから予算を付けて整備していくよりも現実的でしょう。 ――世界展開とは驚きましたが、アプリ会員数の目標はありますか? 石橋 国外も含めて1億人を達成したいですね。 ――それは、今期のテーマは「革新性」にも見合う目標ですね。 石橋 気象業界は、過去のデータをものすごく大切にする特殊な業界。それはそれで大事なことですが、あまりにも大切にし過ぎて、過去のやり方を変えない風潮になってしまっているんです。ですから、ほとんどイノベーションが起きないんですね。しかし、温暖化の影響や太陽光等の自然エネルギー、アレルギーや紫外線情報など、気象のニーズはここ10年で劇的に変わってきています。時には失敗することもあるかと思いますが、これからも既存のやり方にとらわれずに、果敢にチャレンジしていきたいと思っています。 ――最後に社内体制についてお聞きしますが、気象情報会社ということもあり、24時間365日体制の仕事で大変な部分もあると思います。従業員の労働環境はどのようになっていますか?
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西 社内には空間を遮る敷居がなく、社長室もガラス張りです。また、上司部下の隔たりもなく、実力に応じた職格が存在するだけ。新入社員であっても社長に相談を持ちかけることができます。ご指摘の通り、24時間365日体制を敷かなければいけない仕事なので、時間ごとに交代で勤務していますが、震災や台風など気象リスクが高まっている時には使命感に駆られて交代勤務も関係なく、社内を上げて業務に取り組むことがあることは事実です。我々の会社では気象予報士の“士”を“志”と書くことにしているくらいですから。  システム開発に関しては、開発に付随する設置工事や運営保守の人員を含めると80人くらいの体制で運営しています。そのうち、一般向けのコンテンツの制作に当たっているのが25人ほど。インターネットを中心としたシステム開発に関しては今後重要度が高まっていくという認識でいますので、今後5年から10年くらいのスパンで大幅に強化しようと計画を練っているところです。具体的には25人を、2倍から3倍にしていく計画です。 石橋 労働環境に関しては、これからの課題でもあります。使命感を持って、「これが天職だ」と思った人が集まったベンチャーだったので、立ち上げから25年くらいはそういう背景のもと強いリーダーシップで社員を引っ張ってきたところがあったのですが、特に、グローバルに展開していく際には、その国々で違った文化や風土があります。天気が国それぞれで違うように、高い次元で働き方の多様化を目指していかなければなりません。そういう部分も、ウェザーニューズが社会から期待されているところだと自覚しています。 (構成=宮崎智之) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ぐっちーさん「今さら外資系証券マンと結婚したがる女性って…」 香川、マンU移籍で地元ユースに2千万円 弱小クラブの稼ぎ方 外資による買い叩き!? エルピーダ買収金額のウソがばれ迷走? ひとつの駅に、いくつもスタバがあるタイ! にみる変革の法則 最高時価総額の裏で…アップルに切られ日本企業が経営破綻 イオンに対抗! セブンイレブンが大型モールを展開予定 いつでもどこでも、スマホをワイヤレス充電できる日も近い?