「『マンガ 金正日入門』発禁」はウソ! エロか、親日表現か…韓国マンガのタブー事情

【サイゾーpremium】より ――今夏より、いささかの緊張状態を過ごしてきた日韓両国。韓国における反日感情は根強い。韓国内のマンガにおいて、日本はどのように描かれてきたのか?多様性を増す韓国マンガの現場で、日本がどう受け止められているのか探求した。
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(絵/師岡とおる)
 今夏、8月10日に李明博大統領が竹島に上陸したことを発端に、史上最悪とまでいわれる緊張状態に陥った日韓関係。かねてより韓国内では、もろもろの歴史的経緯を鑑み、反日感情が強いと言われてきた。だが、文化レベルになれば話は別。韓国内で日本のマンガの人気は高い。マンガ好きが高じて、日本に留学してきた韓国人女子はこう言う。 「韓国で人気があるのは『NARUTO』や『ONE PIECE』、『名探偵コナン』などの少年マンガや、一部の少女マンガです。マンガの人気ランキングサイトなどを見ても、上位20位をほとんど日本のマンガが占めていることもあります。韓国内で”マンガ好き”といわれる層は、だいたい日本のマンガを読んでいるのではないでしょうか」  マンガオタクだという韓国人男性も、これに同意する。 「ファンの間でアツく語られるような作品は、だいたい日本のマンガだと思います。そもそも韓国では、マンガはアイドルと同じく子どもの趣味と見なされている。数年前までは街中に貸本マンガ屋があって、マンガはそこで借りて読むものだったのですが、そこにいて違和感がないのは高校生くらいまで。最近はパソコンでダウンロードして読む人も増えているので、少し状況は変わってきていますが……」  韓国のマンガコラムニストで、出版企画社を経営する宣政佑氏は、「社会全体としてはいまだにその傾向が強いです」と首肯した上で、時代による変遷を語ってくれた。 「韓国内でも90年代、一時的にオタク文化に照準が当たって、『マンガ・アニメを見る大人がいる』ことに、大衆が”驚く”ということがありました。00年代に入るとマンガ・アニメ文化の流行が過ぎてしまって、そうした雰囲気は感じられなくなりましたが、個人主義の空気も社会に拡がっているので、大人がマンガやアニメを見ていても、かつてより珍しがられる雰囲気はないと思います」  とはいえ日本では、「マンガは子どもが読むもの」という認識は、今や雲散霧消している。日本と韓国では、マンガを取り巻く事情がかなり異なっているようだ。 「韓国では今、ネットで読むマンガが人気です。2大ポータルサイトであるDaumとNAVERに連載されるものがよく読まれ、話題になります」(前出・マンガ好き韓国人女子)  ネット大国・韓国では、マンガの主戦場もウェブに移行している。ウェブマンガはWEB+CARTOONの造語で、「ウェブトゥーン」と総称される。日本ではウェブ連載で好評を博した作品が単行本化されてヒットすることがあるが、韓国でのウェブトゥーンの扱われ方は、少し違っている。 「韓国でも当初は個人がブログ等で発表し、単行本にして売るという形も存在しました。しかし00年代中盤頃から徐々に、NAVERやDaumといった大手ポータルサイトが、ウェブトゥーンの連載場所になり、雰囲気が変わってきます。個人サイトなどで発表するのはアマチュア作家で、プロのウェブトゥーン作家になると、ポータルサイトからの依頼で原稿料をもらって週1~2回ペースで連載するようになった。韓国でもマンガ雑誌の縮小は激しく、SFにギャグ、スポーツ、恋愛と、幅広いジャンルを描くのはウェブトゥーンの役割になっている感じはあります。単行本化する場合は出版社から出しますが、サイトのほうは作品を下ろしませんから、さほど売り上げは期待できない。だから、日本では”ヒット”というと単行本の売り上げが基準になりますが、韓国では必ずしもそうではないわけです。ウェブトゥーンに関しては、売り上げという概念はあまり意味がありませんから」(前出・宣氏) ■エロには厳しいが政治的には厳しくない?
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金正日死亡後の半島を描いた『STEEL RAIN』。今
は日本でも、ウェブ上で無料で読める。
 ことほどさように韓国マンガ界の成り立ちは、日本のそれとは大きく違う。では、内容の面はどうだろうか? 韓国のマンガにおいて、タブーとなるのはどういった表現なのか。  まず、法的に最も厳しくチェックされるのは性表現と暴力表現だ。先述の通り「マンガは子どもの読むもの」という認識が根強いため、子どもが目にすることを基準にした規制が行われる。 「97年に成立した青少年保護法の中には、『青少年への有害環境』の規制義務が規定されています。マンガを含む出版物、映画、放送番組などすべての分野に対して一定の審議が行われますが、これは日本に比べれば厳しいといえます。もっとも、世界的に見て日本が緩すぎるということもありますが」(前出・宣氏)  日本では少年マンガでもバトルものが主流なだけに、暴力表現が多い。『ドラゴンボール』は90年代に韓国でも人気を博したが、暴力描写の多さと、日本文化への反感も相まって販売反対運動が起こった、と当時日本国内で報じられている。  一方、モチーフ自体が社会背景に照らしてタブーとなりそうな事柄もある。例えば北朝鮮問題。両国は今も「休戦中」であり、10年の延坪島砲撃事件のようなことが起きれば、関係は緊張する。そうした”微妙”なネタをマンガにすることは、タブーではないのだろうか。事実、98年に発行された『マンガ 金正日入門』は、韓国内で発禁処分を受けたと話題になった。 「確かに同作の日本版は、『韓国で発売禁止』と大きくうたわれていました。しかし本全体を読むとわかるのですが、実際は、当時韓国に流れていた北朝鮮との和解ムードで出版社が及び腰になり、一度は書店に並んだものを自主回収した、という話なのです。当時も今も、北朝鮮を批判する書籍はほかにもたくさん流通している。むしろ今でも戦争が終っていない『敵国』である北朝鮮を、事実に反して擁護するような出版物のほうが危険です」(同)  実際、80年代当時においては、北朝鮮を賛美するような内容の本はタブーであった。 「当時は『韓国政府が隠しているだけで北朝鮮は素晴らしい国だし、皆豊かに暮らしている。だから北朝鮮に行こう』といった内容の作品は、国家保安法による取り締まりの対象になりました。その後90年代には、融和政策を進めていく中で、北朝鮮を批判する内容に対して気を使う雰囲気ができた時期がありました。『マンガ 金正日入門』の原著が出た頃は、ちょうどそのタイミングにぶつかったため、出版社のほうが過剰反応したのではないかと思います」(同)  現在、小学館のウェブサイト「クラブサンデー」に掲載されている韓国マンガ『STEEL RAIN』という作品がある。これは11年5月からDaumで連載されたウェブトゥーンだが、内容は、金正日総書記死亡後に北朝鮮内部でクーデターが発生し、朝鮮半島が混乱に陥る、というもの。実際に金正日が亡くなったのは11年12月なので、生前から連載されていたことになる。同総書記には長らく健康不安が囁かれていたこともあり、かなり不謹慎感があるが……。 「特に何も起きてないですね。近年、北朝鮮を描いたマンガが問題になったことはないと思います」(同)  そしてもうひとつ気になるのが、韓国マンガにおける日本の描かれ方だ。例えば、反日感情が高まる中では、親日的な作品が読者から非難を受けるようなことはあるのか? 「日本をマンガの中でどう描こうと、基本的にはタブーはそこにはないです。そもそも、あまり流行るネタではありません」(同)  本稿の取材にあたって調べてみたところ、商業作品においてはそうしたものは確かに少なかった。80年に出版された『弓』では、日本帝政時代の朝鮮半島を舞台に、母国を裏切って日本側に近づいた同胞へ復讐を遂げる主人公が義賊的に描かれている。舞台設定ゆえに反日的とも受け取れるかもしれないが、どちらかというと、強いものに加担してしまう人の弱さや愚かさを描いた作品だ。そして『弓』の作者・李賢世による『南伐』(94年/日本未発売)では、日本の侵略を受けた韓国が日本を降伏させ、竹島の領有権が韓国にあることを世界に知らしめる……という今まさに旬な話題を扱っている。同作は人気を呼び、08年には実写映画化の話まであったほどだ。ちなみに作者の李は05年、「名誉独島警備隊長」に任命され、サイバー空間で独島を守る任務を任されている。  とはいえ、これら以外に目立った人気作はなく、かつて『嫌韓流』へのアンサーとして『嫌日流』が出版されたが、韓国内でも全然売れなかったという。国家間の問題とマンガは別物とばかりに、日本との距離感も適切に構えるのが通常のようだ。そして創作者の側の動きも、かつてのように日本のマンガ界を目指す方向ではなくなってきている。 「例えば90年代からマンガを描いている作家たちは日本進出に積極的ですが、今の若い世代は、日本マンガもあくまで面白さのひとつとしてしか認識していない。今主流になっているウェブトゥーンは日本マンガの流れとは大きくかけ離れていますから、そこからマンガを描き始めた人たちは、日本進出を目指す感じでもないのです」(前出・宣氏)  政治の緊張が文化に与える影響は少なくないが、サブカルチャーが国のあり方に左右されるのも馬鹿馬鹿しい話ではある。韓国マンガが独自進化を遂げ、まったく異なるスタイルのマンガと影響を受けあうようになることが、日本にとっても良きことであるのは間違いないだろう。 (取材・文/七星 光) 【「サイゾーpremium」では他にも韓国をえぐる記事が満載です。】ナマモノタブーはなし!? K-POPアイドル同人も! 韓国腐女子事情慰安婦問題でも大統領の保身のためでもない! 竹島問題が加熱した本当の理由韓国”ネトウヨ・ネトサヨ”の真の脅威朴槿恵の大統領就任で反日運動が激化!?
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韓国”ネトウヨ・ネトサヨ”の真の脅威朴槿恵の大統領就任で反日運動が激化!?

【サイゾーpremiumより】
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『「反日」の正体』(文芸社文庫)
「MB、独島(竹島)を電撃訪問」──。  終戦記念日を目前に控えた8月10日、MB【編註:明博(Myung-Bak)のイニシャルから韓国でこう呼ばれる】こと李明博大統領のとった行動は、韓国メディアにとっても大きなサプライズだった。実効支配している強みから、「日本との間に領土問題は存在しない」との立場を貫く韓国政府は、竹島問題を外交の俎上に載せるのを避けてきたからである。  日本から見ると、竹島の領有権や日本海(韓国では東海)の呼称問題で、韓国は自国の立場を世界に向けて無遠慮にアピールしている印象があるが、実は、そうした活動を担っているのはほとんど民間団体なのだ。  中でも図抜けた行動力を持っているのが、「VANK(Voluntary Agency Network of Korea)」というNGO組織である。  その名は日本のネトウヨなどの間でも知られており、ネットで検索すると、「韓国最大のネット右翼」「サイバーテロ集団」などの言葉にぶつかる。「日本海」「竹島」などと表記された海外の文献や地図を見つけるや、「独島」「東海」への修正を求めるメールを会員が一斉に送付し、それが受け入れられるまで続けるため、「サイバーストーカー集団」などと呼ぶ向きもある。2010年には、日本のネットユーザーが韓国フィギュアスケート界の妖精金姸兒に対する中傷を書き込んだことをきっかけに、「日韓サイバー戦争」が勃発。2ちゃんねるをアクセス不能にさせられた日本側のユーザーたちが、VANKのウェブサイトを主な報復対象にしたこともあった。  こんな説明を受けてしまうと、外国人排斥を掲げ、路上にも繰り出してヘイトクライムまがいのデモを行う日本のネトウヨとイメージがかぶってしまうかもしれないが、その実像は著しく異なる。  そもそも、韓国における右翼・左翼のあり方は、日本とはかなり異なっている。ごくごく大ざっぱに言うと、韓国には日本からの独立以来、「日本支配下の親日派=保守=右翼」、「日本支配下の独立運動勢力=革新=左翼」という流れがあるのだ。そして日本とは違い、破天荒な活動を展開するのは主にネトサヨであり、ネトウヨは”リアルな優等生エリート集団”が頭脳戦を展開させている。  実際、彼らと同様の主義主張を展開する韓国の民族派団体の関係者にVANK会員の評判を問うと、「とにかく礼儀正しく、知識が豊富」(独島博物館李元徽学芸研究士)、「純真でひたむき。彼らを見ていると癒やされる」(民族問題研究所の趙世烈事務総長)などと、まさに学校の優等生に向けられる評価そのものだった。  ただ、そんな礼儀正しく純真な彼らの活動が、きわめて大きな”破壊力”を持っているのも事実である。VANKはナショナル・ジオグラフィック、ヤフー、米国務省、ユニセフ、WHO、グリーンピース、コロンビア百科事典、米中央情報局などに粘り強くメール攻勢を続けており、これまで少なくとも300のウェブサイト、1000点の教科書の表記を「修正」させたという。  そのパワーの源泉としては、伸び続ける会員数が第一にある。竹島問題がヒートアップするさなか、VANKの朴基台団長に直撃した。 「現在の会員数は7万5000人で、ここ約5年間で5倍に増えました。このうち常時500~600人ほどが、オンライン上で独島などの表記修正を働きかける作業や、韓国に関する正しい知識を海外に普及させる広報活動に携わっています。また、学校の夏休み期間には1500人規模のオフライン会合が全国で頻繁に行われていますよ」  現在、VANKは大統領直々の指示により、政府から支援金を得ており、同団体への加入は、学歴社会である韓国の受験戦争にも有利に働くようになってきているという。というのも、彼らは、12段階のテストをクリアした、”エリート”たちのみを正会員として迎えているのだ。  1段階目の設問は「気に入った韓国広報サイトを見つける」「自分の故郷の文化や観光地を紹介した文章を作る」など比較的容易だが、2段階目以降は「英語で自己紹介する」「英語で(表記の)修正要請文を作る」などと、中学・高校生にはハードルが高いと思われるような項目が登場する。さらに段階を進めると「海外に知り合いを何人作ったか」「その時、どのように韓国を宣伝したか」など実践度が増していく。そして、サイバー外交官への最後の難関には「抗議すべきサイトとその発見方法」や「国際書簡(親書、協力要請書簡)を送る」など、本物の外交官顔負けの課題が用意されている。 「会員のうち約5万人が学生です。大学入試の勉強と並行してテストを受ける高校生も多いですよ。外国籍の会員も約1万5000人いて、50人ほどと少数ながら日本人もいます。ですから、韓国語と英語のみならず、世界のほとんどの主要言語に対応できる。今のペースでいくと、会員数は近い将来100万人規模になると思うのですが、そうなれば必然的に、VANKが育てあげた”サイバー外交官”の中から、本物の外交官が生まれる、ということになっていくでしょうね」(朴団長)  となれば、100万人のネトウヨが一斉に日本へ攻勢をかける、という事態も起こりうるのだろうか? 「そんなことはありませんよ。私たちは右翼とか民族主義者とかに誤解されがちですが、目的はあくまで韓国について”正しく”知ってもらうこと。東日本大震災のときも、会員たちが義援金を送っていますし。VANKが過激であるかのように言われるのは本意ではありません」(同) ■内閣総辞職させる脅威日本の敵はネトサヨ?  2ちゃんねるの騒動はあったものの、韓国メディアの関係者たちに意見を求めてみても、皆一様に「VANKは悪質なサイバーテロを行うような団体ではない」と答えた。  同国の情報当局者によれば、「何か大きな騒ぎを起こす勢力がいるとすれば、韓国では右翼よりもむしろ左翼のほうだ」という。韓国のネット左翼は、革新派の市民団体や世論と密接な連携を持っている。政界の保守勢力や旧体制派のメディアは、言論関係の法律解釈で彼らの活動を封じようとしたこともあったが、あまり功を奏していない。むしろ、ネット左翼の影響力は、ますます強まっているのだ。  実際、牛海綿状脳症(BSE)問題を受けて停止されていた米国産牛肉の輸入再開を韓国政府が決定(08年4月)した際には、ネトサヨらの呼びかけで大規模な抗議運動が発生。一時は首都機能がマヒ寸前となり、政権を内閣総辞職にまで追い込んだ。  また、03年の盧武鉉政権の誕生も象徴的といえる。前年の大統領選挙において、脱地縁、脱学閥などを訴え、既存の選挙システムに依存しないことを公言した盧陣営だったが、予想通り苦しい戦いを強いられた。ただ、盧武鉉の政策が韓国の構造的な転換につながると支持した勢力は、新しい選挙戦の形を模索する。そこで利用されたのが、インターネットだった。結果、中でも「ノモサ」という団体に所属する左派の若年層が中心となり、ネットをフルに活用してほかの有力候補者を蹴散らすこととなったのである。  そして、そんな勢いに乗る韓国の左翼が最も闘志を燃やすのは反米運動においてだが、それがいつ日本に向かってこないとも限らない。  たとえば、今年末の大統領選で最有力候補といわれている与党セヌリ党の朴槿恵元代表は、父である朴正熙元大統領が旧日本軍の将校出身であることなどから、左翼からは「親日派の末裔」と見られている。韓国人ジャーナリストが言う。 「現在の従軍慰安婦問題のこじれは、朴正熙元大統領の結んだ日韓基本条約に端を発している側面があるため、保守派からの政権奪還を目指す”ネトサヨ”は当然、朴槿恵元代表を親日派として指弾するでしょう。  仮に、朴槿恵元代表が竹島問題で『弱腰』と見られる態度を取れば、ネトサヨによる親日派攻撃はいっそう大きく燃え上がるでしょう。ハッキリ言って、右翼が中心になってきた従来の反日運動はまだまだ甘い。街頭の反米デモで火炎瓶を振りかざし、戦闘警察(機動隊)との流血沙汰を繰り返してきた左翼陣営が本気で反日に転じたら、今までとは次元の違う騒ぎが起きる可能性がある」  ネトウヨ・ネトサヨ、いずれにせよ、韓国社会に大きな影響力を持つ彼らの活動が激化すれば、現在の危うい日韓関係にまでその力が及ばないとも限らない。竹島問題をはじめ、これ以上、トラブルが大きくならないことを願うばかりだ。 (文/河 鐘基) ■ネトウヨ・ネトサヨ 韓国では、ネットの住人を指して「ネチズン=ヌリクン」という。これは、2000年頃、左派=革新派勢力が中心となって形成されたものであり、彼らがネット左翼(ネトサヨ)の源流と言われる。対して、ネット上で旧体制派の保守勢力的な発言をする人たちを、ネット右翼(ネトウヨ)と呼ぶ。 【「サイゾーpremium」ではこの他にも日韓領土問題に迫った記事が満載!】慰安婦問題でも大統領の保身のためでもない! 竹島問題が加熱した本当の理由なぜ国境の島のウェザーニュースを報じないのか?領土問題にはパフォーマンスで応じろ!ナショナリストな左翼が選ぶ安直な"右翼"に対処する 懐が深い"左翼"本のススメ
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反日感情高ぶる中国ネット民 竹島問題に関しては日本に同情的だった!?

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『竹島』(実業之日本社)
 香港活動家らによる尖閣諸島上陸事件に端を発する反日デモが全土で散発している中国。中国のネット上でも、日本製品不買の呼びかけや、「小日本」「日本鬼子」といったお決まりの罵詈雑言が飛び交っている。  一方、韓国との間には竹島問題も抱えている日本は、複数の隣国と同時に抱える領土問題に苦慮している。  そんな中、中韓両国は国交樹立20周年を迎え、両国首脳が祝電を交換。日本との領土問題などをめぐり、戦略的協力パートナーシップを深めていくことを確認したという。領土問題において、日本を共通の敵とする中韓両国が手を組めば、日本にとってはピンチこの上ない。  ところが中国ネット民たちの声を拾ってみると、竹島をめぐる日韓の領土問題に関しては、意外にも日本に同情的な人が多いようだ。 「尖閣諸島は中国のもの。竹島は日本のもの」  これは、中国版Twitter「微博」上に書き込まれたつぶやきである。ほかにも、竹島に軍隊を駐留させて実効支配を続ける韓国を揶揄した「日本はコソ泥だが韓国は強盗だな」という発言も。さらに、「尖閣諸島には海底資源があるから争う意味がある。資源もない岩にムキになってしがみつく韓国はマヌケ」といった、率直な意見も見られる。いずれも尖閣問題をめぐっては日本に譲らないものの、竹島の領有権については日本に組するもので、竹島の韓国領有を主張するような書き込みはごく少数だった。  その理由について、広東省ブロック紙社会部記者はこう話す。 「中国人が本当に嫌っているのは、日本人より韓国人。反日感情は、歴史教育などによるイメージを元にしたぼんやりとした憎悪なのに対し、反韓感情は、実体験を伴った憎悪でリアリティがある。中国に住む韓国人は ビジネスや生活上で、夜逃げや契約不履行といったトラブルが多い上、韓国の学者が風水や漢字の起源を自国のものとして発表したりしていることが理由です。今年4月には、排他的経済水域の境界があいまいな黄海で、操業中だった中国船船長が韓国の海洋警察隊員を刺殺。その後、韓国の法廷で懲役30年という重い刑に処されたことで、領土問題をめぐっても対立を深めており、中韓が手を取り合うことは難しいのでは」  どうやら日中韓は、このまましばらく負の三角関係を続けていくことになりそうだ……。 (文=牧野源)