昨年7月、元祖アニメの聖地で行われた『究極超人あ~る』OVA版再現イベントが、今年も開催されることが決まった。 昨年、JR飯田線伊那市駅開業100周年行事の一環として行われた「田切駅→伊那市駅1hour Bicycle Tour“轟天号を追いかけて”」。 『究極超人あ~る』OVA版のクライマックス、田切駅から1時間以内に伊那市駅にたどり着かなければならない主人公たちが、自転車8人乗りで疾走するシーンの再現を目指したイベントであった。 16時に自転車持参で田切駅に集合。17時にスタートし18時までにゴールしなければならないというハードルの高さにもかかわらず、60人以上が自転車を担いで(家から漕いで来た人や車に積んできた人も)結集した。 さらに、応援にやってきた人も含め、田切駅と伊那市駅には100名以上が集まる一大イベントとなった。 この盛況を受け、今年も7月27日(土)に「田切駅→伊那市駅・1hour Bicycle Tour Returns “轟天号を追いかけて、ふたたび。”」というタイトルで開催する運びとなったのだ。 昨年、主催者でありながら劇中に登場する自転車・轟天号を再現すべく、もう販売されていないブリヂストンロードマンをオークションで落札。真夏にもかかわらず、学生服に下駄履きのR・田中一郎コスで走り抜いた伊那市創造館の捧剛太館長によれば、今年も開催を決めた理由は、伊那市のふるさと大使が行った職員向けの講演がきっかけだという。 「講演の中で『あなたは伊那市のために何ができるか』という話があったんです。それを聞いた、昨年の主催団体である伊那市役所職員の自転車サークル・Cycle倶楽部R(伊那市役所自転車部)のメンバーが、“自分にできるのはこれだ”と、開催することになりました」 昨年は「伊那市駅開業百周年」を記念したが、今年は「R・田中一郎28周年」に決定。ゴールした後は、参加者一同で「R・田中一郎28周年ばんざーい」して終了する予定だ。 『究極超人あ~る』OVA版は、ファンが「聖地」を巡礼した元祖とされる作品。現在でも、毎年大勢のファンが名曲「飯田線のバラード」を歌いながら巡礼に訪れ、作品と飯田線のファンのサークル・田切ネットワークによる田切駅清掃活動も続けられている、いわば究極のアニメの聖地。 昨年は、頼んでもないのにR・田中一郎を筆頭にキャラコスでやってくる人もいるかと思えば、作品中の名物料理「おかゆライス」を作り出す人もいた。また、自転車の種類も多種多様で、ママチャリや折りたたみ自転車でやってくる猛者も。「田切駅集合」と聞いて、一見、ハードルは高そうに見えるが、実はヤル気と出たトコ勝負を楽しむ心の余裕があれば、誰もが参加できるイベントなのだ! ちょうど、青春18きっぷも真盛りの時期、自転車に乗らなくても、見送りだけでもよいので、なんとか都合をつけて参加してみるしかない! また、飯田線といえば秘境駅の宝庫としても知られるところ。参加のついでに駅寝への挑戦をお勧めする。飯田線で一度は駅寝してみたいオススメ駅は秘境駅で知られる小和田駅だが、扉がないので夏は蚊に食われて大変な目に遭うのは必然。無難なところで、唐笠駅あたりが駅寝初心者にはよいとだけ伝えておく(くれぐれもSTB憲章を守るように!)。もちろん、田切駅での駅寝に挑戦してみるのもオツなもの(昨年は、イベント終了後、田切駅に戻って駅寝→翌朝から清掃活動に参加という人もいた)。人生で、ほかには得がたい経験をさせてくれるはずだ。 また、作中で主人公たちが旅したルートを忠実に再現しようとすると、次のようになるので参考にしてほしい。 東京駅―(東海道線踊り子号)―伊豆急下田駅―(バス)―石廊崎―(バス)―伊豆急下田駅―(伊豆急)―河津駅―(バス)―修善寺駅―(伊豆箱根鉄道)―三島駅―(東海道線各駅停車)―豊橋駅 豊橋駅―(飯田線各駅停車)―田切駅 ※作中では、伊豆急下田駅~修善寺駅間は、山道で遭難しかけたわけだが、その再現は無理! なお、筆者は伊那名物・ローメン食べたさに、今年も駆けつける予定だ。 (取材・文=昼間 たかし) <参加案内> 日時:平成25年(2013)7月27日 土曜日(午後16時より受付開始) 場所:JR飯田線・田切駅前集合(おそらく昼過ぎくらいから、テキトーに人がいます) 主催:タウンステーション伊那まち(伊那まちの再生やるじゃん会)、Cycle倶楽部R(伊那市役所自転車部)と、その協力者 協力:田切ネットワーク 申し込み方法: <http://iisaya.lfchs.com/> <http://docs.com/SW9R> 上記から、企画書・申込書をダウンロードし記入の上、7月1日までに郵送必着。 ※見送りや見物の人は不要昨年のイベントの様子。
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「元旦から聖地巡礼したことも」20年も巡礼し続ける「田切ネットワーク」の軌跡

20年目のまさに手作り感あふれる同窓会だ

予想を遙かに超えて自転車で、電車で次々と訪問者がやってくる

店の向かいの日陰が休憩ポイントになり。訪れた人々との談笑の場となっていた

参加者ならではのやり方で、交流を深める

こちらが、今では秘蔵の品となっている「田切のたぬきである」

かつてのイベント列車の際につくられたTシャツ。一番右のは折しもオウム事件の頃で大変なことに……

メンバーらが制作した数々の同人誌も、並んだ

次々とやってくる見学者で店内は大混雑に

とりあえず、これを展示しておかなければ始まらないという品もちゃんと準備されていた

こちらには「元・下村酒店」さんの制作した、、あ~るが並んでいる

なんだかわからんが、やたらと女子の参加率が高く驚く。20代も多かったし……

この日ばかりは、押し放題のスタンプも大盛況だ
「元旦から聖地巡礼したことも」20年も巡礼し続ける「田切ネットワーク」の軌跡

20年目のまさに手作り感あふれる同窓会だ

予想を遙かに超えて自転車で、電車で次々と訪問者がやってくる

店の向かいの日陰が休憩ポイントになり。訪れた人々との談笑の場となっていた

参加者ならではのやり方で、交流を深める

こちらが、今では秘蔵の品となっている「田切のたぬきである」

かつてのイベント列車の際につくられたTシャツ。一番右のは折しもオウム事件の頃で大変なことに……

メンバーらが制作した数々の同人誌も、並んだ

次々とやってくる見学者で店内は大混雑に

とりあえず、これを展示しておかなければ始まらないという品もちゃんと準備されていた

こちらには「元・下村酒店」さんの制作した、、あ~るが並んでいる

なんだかわからんが、やたらと女子の参加率が高く驚く。20代も多かったし……

この日ばかりは、押し放題のスタンプも大盛況だ
本物の<聖地巡礼>を見せてやる! 『究極超人あ~る』の聖地で“轟天号”を追いかけてきた!!

早朝の東京駅から荷物を抱えてヨロヨロと乗車。
日頃の運動不足を実感する汽車旅だ
日頃の運動不足を実感する汽車旅だ

豊橋駅といえば「壺屋」のきしめんである。
壺屋の本業は駅弁屋で、いなり寿司がオススメだ
壺屋の本業は駅弁屋で、いなり寿司がオススメだ

「飯田線のバラード」が似合う風景が見えてきても、まだまだ先は長い……

伊那は馬肉の産地でもある。「いたや」の馬肉料理は、ご飯がいくらでもすすむね

余裕をかまして寄り道をしていたら、次第にジリジリと日に焼かれていくことに

穏やかな天竜川の河畔。こんな風景が見られるなら多少の苦労も仕方ないよね

交通量の少ない旧道は、ほぼ独り占め。思いの外、自販機もあるので熱中症の心配もなさそう

店ごとに工夫を凝らす、駒ヶ根市のソースカツ丼。全店を制覇するのは、いつの日になるだろうか

こんなノスタルジックな店もちらほらと

駒ヶ根市を抜けて、飯田線の跨線橋を越えて、田切駅は、もうちょい先だ

田切駅前に、こんなに大勢の人が集結するなんて誰が予測しただろうか

電車が到着するたびに続々と、あ~るファンが降りてくる。ん、ホームのハジに妙な人が

田切の集落も、大勢の人で混雑。なお、今は集落には自動販売機が一台あるだけ

作品世界を再現すべくリュックまで用意する完璧さ。これが本物の<聖地巡礼>だ

まさか、世界征服を企む博士が再び田切にやってくるなんて。この水鉄砲は危険すぎる!

やる気の参加者かと思いきやキャリアに積まれているのは、おひつ……

この自転車でも、ちゃんと完走できたんだから恐るべしファン魂だ!

まさかのママチャリ参加者。なお、筆者はこのママチャリの人にも追い抜かれました……

実は、伊那はこの作品の聖地でもあったんだね……。と、気づくまでちょっと時間がかかった

飯島町のゆるキャラ・いいちゃんは地元のお祭りが重なり多忙な中駆けつけてくれたぞ

ガラス戸をぶち破られる危険を回避すべく、西園寺ツーリスト伊那市支店は屋外に設置

閉会式会場は、コスプレ撮影会へ。やばい、あ~るのカメラは危険すぎるぞ!

無事にイベントを終えて捧剛太館長もほっと一息。
しかし、3000円の中古ロードマンはかなりキツかったとか
しかし、3000円の中古ロードマンはかなりキツかったとか

まずは「うしお」にてローメン分を補給。もちろん、超々大盛りで。名物のトーフ汁がサービスだった
無人駅に200名以上が集結!? 『究極超人あ~る』聖地の盛り上がりが、どうにもとまらない

筆者の自転車もアップを始めました。
各地で盛んに行われている、アニメ・マンガの舞台になった場所を訪れる<聖地巡礼>。先日、当サイトではその元祖である『究極超人あ~る』の聖地で行われる「伊那市駅開業100周年記念イベント 田切駅→伊那市駅・1Hour Bicycle Tour “轟天号を追いかけて”」を紹介したが(記事参照)、無事に参加者募集を終えて空前の盛り上がりを見せている。
7月28日(土)に行われるこのイベントは、伊那市駅開業100周年をお祝いするために、『究極超人あ~る』OVA版のクライマックスであるJR飯田線の田切駅から伊那市駅までを自転車で一時間かけて走り抜けるというもの。当初、募集は50名限定を予定していたが、総応募数は63人となった。そのため、イベントを主催するCycle 倶楽部R(伊那市役所自転車部)では、「13人の皆さんだけお断りすることは、あまりにも忍びない」「落選者を決めることが、あまりにも心苦しい」として、全員当選を決定。当選通知では<これもまた、あ~るファンの皆様ならば「良い加減=いいかげん」の精神を語らずもご理解いただけるものと信じての措置でございます>と綴っている。
さらに、応募枠とは別に、Cycle 倶楽部Rからも多数のメンバーが参加するため、自転車でやってくるメンバーだけでも80名あまり(一般参加者のほかに、伊那市役所自転車部13名、友好関係にある自治体自転車部から4名が参加予定)。さらに、田切駅で参加者を見送った後に電車などで伊那市駅に先回りして待ち構える予定の人々も多数いるという。
無人駅である田切駅は、普段は電車の時間に併せてちらほらと乗客がやってくる長閑な場所。失礼ながら、伊那市駅も普段はあまり人の姿はない(いつの間にか立ち食い蕎麦屋もなくなったし、今年、筆者が駅でコインロッカーの場所を聞いたら「数年前にキヨスクと一緒になくなっちゃったんだよね……」といった場所である)。そんな場所に、予想されるだけでも100人……いや、200人あまりが集結するわけだから、はからずもオタクと伊那市と飯田線を愛する人やらなにやらで、とにもかくにも祭典が催されることになる。
このイベント、なによりも主催者のノリが本気だ。Cycle 倶楽部Rの一員である伊那市創造館の捧剛太館長は、自身のTwitterで、『究極超人あ~る』の主人公であるR・田中一郎の正装たる学生服と下駄を準備。加えて、彼の愛車「轟天号」そのままの、ブリヂストンサイクルの名車・ロードマン(1980年代くらいまで、漫画雑誌によく広告が掲載されていたドロップハンドルの自転車で、多様なカスタムができることで知られた自転車である)も準備していることを告知している。しかも、伊那市駅前では、コスプレでゴールインを待ち構える予定の人もたくさんいるらしい(コスプレでの見送りは『究極超人あ~る』の原作でも登場したネタでもあり、期待が持てる)。

当日は、この田切駅が200人あまりの
人で大混雑する(予定)。
加えて、当日には1993年3月の結成以来、聖地である田切駅の清掃活動など20年にわたって<聖地巡礼>を続けて来た飯田線を愛する不思議な団体「田切ネットワーク」が、創立20周年を記念し13時より田切駅前「元・下村酒店」(田切駅の駅スタンプを保管してくれている)にて展覧会「夏への扉~20年目の同窓会」を開催する予定だ。この展覧会では、20年間の活動を記録した写真や資料が公開される。近年、<聖地巡礼>が盛り上がる中で学術的な研究も行われているが、過去どのような形で<聖地巡礼>が行われてきたのか、あるいは今盛り上がっている地域の未来はどうなるのかは、あまり語られることがない。この展覧会が、そうしたアプローチのきっかけになることを願って止まない。いや、意義とか語らなくても、まず20年続けて来たことがスゴい!
なお、イベント翌日の29日には、田切駅の清掃活動も行われる予定だ。かつて『究極超人あ~る』がとくに盛り上がっていた時期には、田切駅で駅寝をする人もいたようなので、我こそはという人は、まず駅寝して合流をしてほしいモノだ(なお、田切駅のホームはものすごく狭い! 落ちたら怪我ですまないかも知れないので自分の身は自分で)。
イベントも近づき、伊那市だけでなく田切駅の地元自治体である飯島町も協力を表明し、祭りに向けた準備は盛り上がり、着々と進んでいる。『究極超人あ~る』の正規ルートだと、東京発→石廊崎→下田→三島→豊橋→田切とものすごく遠いが、バスなら伊那市駅まで3時間半で到着できる。また、幸運にも青春18きっぷの期間なので片道1800円で中央線経由で7時間程度で田切駅までやってくることもできる。
出たトコ勝負で、前夜祭や打ち上げも開催される様相の一大イベント。自転車に乗らなくてもいいいから、駆けつけるしかない!
それにしても、こんなに作品が愛され続けるなんて、原作者のゆうきまさみ先生は、なんて幸せなんだろうか。
(文=昼間たかし)
<自転車に乗らない人向け参加案内>
・「夏への扉~20年目の同窓会」
日時:7月28日(土)13:00頃~17:00頃
場所:田切駅前「元・下村酒店」
※田切駅の階段降りて右へ
・自転車参加者見送り
日時:7月28日(土)17:00頃
田切駅前あたり
・ゴールイン出迎え
日時:7月28日(土)18:00頃
伊那市駅前
(田切駅発17:12で悠々到着できます)
のち「伊那市駅100周年ばんざーい!」をして解散
伊那市駅開業100周年記念イベント
<http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms2/archives/16906>
田切ネットワーク
<http://tagiri.net/>
無人駅に200名以上が集結!? 『究極超人あ~る』聖地の盛り上がりが、どうにもとまらない

筆者の自転車もアップを始めました。
各地で盛んに行われている、アニメ・マンガの舞台になった場所を訪れる<聖地巡礼>。先日、当サイトではその元祖である『究極超人あ~る』の聖地で行われる「伊那市駅開業100周年記念イベント 田切駅→伊那市駅・1Hour Bicycle Tour “轟天号を追いかけて”」を紹介したが(記事参照)、無事に参加者募集を終えて空前の盛り上がりを見せている。
7月28日(土)に行われるこのイベントは、伊那市駅開業100周年をお祝いするために、『究極超人あ~る』OVA版のクライマックスであるJR飯田線の田切駅から伊那市駅までを自転車で一時間かけて走り抜けるというもの。当初、募集は50名限定を予定していたが、総応募数は63人となった。そのため、イベントを主催するCycle 倶楽部R(伊那市役所自転車部)では、「13人の皆さんだけお断りすることは、あまりにも忍びない」「落選者を決めることが、あまりにも心苦しい」として、全員当選を決定。当選通知では<これもまた、あ~るファンの皆様ならば「良い加減=いいかげん」の精神を語らずもご理解いただけるものと信じての措置でございます>と綴っている。
さらに、応募枠とは別に、Cycle 倶楽部Rからも多数のメンバーが参加するため、自転車でやってくるメンバーだけでも80名あまり(一般参加者のほかに、伊那市役所自転車部13名、友好関係にある自治体自転車部から4名が参加予定)。さらに、田切駅で参加者を見送った後に電車などで伊那市駅に先回りして待ち構える予定の人々も多数いるという。
無人駅である田切駅は、普段は電車の時間に併せてちらほらと乗客がやってくる長閑な場所。失礼ながら、伊那市駅も普段はあまり人の姿はない(いつの間にか立ち食い蕎麦屋もなくなったし、今年、筆者が駅でコインロッカーの場所を聞いたら「数年前にキヨスクと一緒になくなっちゃったんだよね……」といった場所である)。そんな場所に、予想されるだけでも100人……いや、200人あまりが集結するわけだから、はからずもオタクと伊那市と飯田線を愛する人やらなにやらで、とにもかくにも祭典が催されることになる。
このイベント、なによりも主催者のノリが本気だ。Cycle 倶楽部Rの一員である伊那市創造館の捧剛太館長は、自身のTwitterで、『究極超人あ~る』の主人公であるR・田中一郎の正装たる学生服と下駄を準備。加えて、彼の愛車「轟天号」そのままの、ブリヂストンサイクルの名車・ロードマン(1980年代くらいまで、漫画雑誌によく広告が掲載されていたドロップハンドルの自転車で、多様なカスタムができることで知られた自転車である)も準備していることを告知している。しかも、伊那市駅前では、コスプレでゴールインを待ち構える予定の人もたくさんいるらしい(コスプレでの見送りは『究極超人あ~る』の原作でも登場したネタでもあり、期待が持てる)。

当日は、この田切駅が200人あまりの
人で大混雑する(予定)。
加えて、当日には1993年3月の結成以来、聖地である田切駅の清掃活動など20年にわたって<聖地巡礼>を続けて来た飯田線を愛する不思議な団体「田切ネットワーク」が、創立20周年を記念し13時より田切駅前「元・下村酒店」(田切駅の駅スタンプを保管してくれている)にて展覧会「夏への扉~20年目の同窓会」を開催する予定だ。この展覧会では、20年間の活動を記録した写真や資料が公開される。近年、<聖地巡礼>が盛り上がる中で学術的な研究も行われているが、過去どのような形で<聖地巡礼>が行われてきたのか、あるいは今盛り上がっている地域の未来はどうなるのかは、あまり語られることがない。この展覧会が、そうしたアプローチのきっかけになることを願って止まない。いや、意義とか語らなくても、まず20年続けて来たことがスゴい!
なお、イベント翌日の29日には、田切駅の清掃活動も行われる予定だ。かつて『究極超人あ~る』がとくに盛り上がっていた時期には、田切駅で駅寝をする人もいたようなので、我こそはという人は、まず駅寝して合流をしてほしいモノだ(なお、田切駅のホームはものすごく狭い! 落ちたら怪我ですまないかも知れないので自分の身は自分で)。
イベントも近づき、伊那市だけでなく田切駅の地元自治体である飯島町も協力を表明し、祭りに向けた準備は盛り上がり、着々と進んでいる。『究極超人あ~る』の正規ルートだと、東京発→石廊崎→下田→三島→豊橋→田切とものすごく遠いが、バスなら伊那市駅まで3時間半で到着できる。また、幸運にも青春18きっぷの期間なので片道1800円で中央線経由で7時間程度で田切駅までやってくることもできる。
出たトコ勝負で、前夜祭や打ち上げも開催される様相の一大イベント。自転車に乗らなくてもいいいから、駆けつけるしかない!
それにしても、こんなに作品が愛され続けるなんて、原作者のゆうきまさみ先生は、なんて幸せなんだろうか。
(文=昼間たかし)
<自転車に乗らない人向け参加案内>
・「夏への扉~20年目の同窓会」
日時:7月28日(土)13:00頃~17:00頃
場所:田切駅前「元・下村酒店」
※田切駅の階段降りて右へ
・自転車参加者見送り
日時:7月28日(土)17:00頃
田切駅前あたり
・ゴールイン出迎え
日時:7月28日(土)18:00頃
伊那市駅前
(田切駅発17:12で悠々到着できます)
のち「伊那市駅100周年ばんざーい!」をして解散
伊那市駅開業100周年記念イベント
<http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms2/archives/16906>
田切ネットワーク
<http://tagiri.net/>
これが<聖地巡礼>の神髄──『究極超人あ~る』のクライマックス再現イベント

伊那市観光協会公式ホームページより
いまや全国各地で盛んに行われている、漫画やアニメ作品の舞台となった土地を訪問する「聖地巡礼」。訪れるファンの心を掴み、町おこしのきっかけにしようと、あちこちの市町村が作品にあやかった企画を展開している。祭りから婚活イベントまで、その内容は多種多様だ。そんな中、「聖地巡礼」の元祖といわれる土地で、作品のテイストを理解しまくったイベントが開催される。
7月28日(土)に開催予定の「田切駅→伊那市駅 1hour Bicycle Tour“轟天号を追いかけて”」だ。伊那市駅開業100周年記念行事の一環として行われるこのイベントは、飯田線の田切駅、伊那市駅をはじめ沿線が舞台となり、ファンが押し寄せる「聖地巡礼」の元祖となったアニメ『究極超人あ~る』(1991年OVAリリース)のクライマックスシーンを再現するというもの。
このイベントを主催するのは、Cycle 倶楽部R(伊那市役所自転車部)と伊那市の暮らし100年地域活性化推進委員会だ。伊那市駅開業100周年を記念すると共に、「聖地巡礼」の元祖でもある当地の町おこしを兼ねている。
ところが、このイベント、ほかの「聖地巡礼」イベントでは見たことのない強烈な個性を放っているのだ。
開催要項によれば、早くも92年夏に伊那市役所の自転車愛好者たちは、田切駅から伊那市駅を1時間で走れるのか実験を行ったという。その結果を開催要項では、次のように記す。
「参加車は36分から1時間10数分のうちに全員が完走。1台1人乗車であれば(普通に走れば)充分『田切駅→伊那市駅1時間』は走りきれることが証明されたのである(ちなみに1時間以上かかったヤツは普通に走っていない)」
田切駅から伊那市駅までは17.5キロ。36分なんて、よほど自転車に乗り慣れた強靱な肉体の持ち主でなければ不可能なんじゃなかろうか。さらに、開催要項の「開催主旨」の項目では「これを期に関係者・参加者全員が正気に戻ることを祈念します」と書いているし、開催日程の項目でもスタート後は「好きな角を曲がってください」と、元ネタを知らないと、まったくわからないギャグを挿入しているのだ。
さらに、「ゴールゲートやゴールラインはありません。が“西園寺ツーリスト”の辺りが、ゴールっちゃあゴールです。……そういえばスタートラインもないです」と投げっぱなし。おまけに、ゴールした後は「伊那市駅100周年ばんざーい! をして解散」とのこと。まるで、脳天気で出たこと勝負な『究極超人あ~る』の登場人物たちが作成したかのような開催要項である。
イベントを主催するCycle 倶楽部Rの一員である伊那市創造館の捧剛太館長は、「伊那市駅開業100周年記念でさまざまな行事が行われる中で、この資産を生かさない手はないと思ったんです」と話す。いまだに飯田線を旅する人々が『究極超人あ~る』のことを思い浮かべ、挿入歌「飯田線のバラード」を聞きながら列車に揺られているのは、よく見られる風景。さまざまな作品の舞台となる伊那市だが、これほど熱い作品はほかにない。
とはいえ、17.5キロを1時間以内に走破するのは、かなり苦しいような気がするのだが……。
「普通に走ると、ちょっとキツイかも知れません。ママチャリだと無理でしょうね」(捧館長)
とのこと。とはいえ、基本的なルートは国道沿いなので、それなりの自転車ならば無理のない距離らしい。それに、原作では自転車に10人乗りで走り抜いた(うち7人は途中で、振り落とされる展開)のだから、1台の自転車で1人なら、かなり楽勝なのではなかろうか。
さらに今回、参加者に配布されるスタンプカードは、原作者のゆうきまさみ氏、小学館、バンダイビジュアルの許可も得た公式のもの。しかも、無事にゴールすれば、このイベントのために制作された「西園寺ツーリスト伊那営業所17:59」のスタンプが押してもらえるのだとか。
参加者は50人限定、自分で自転車を持って田切駅まで集合と、かなりハードルの高いイベントだ。だとしても、この夏、これほど参加することに意義のあるイベントはないだろう。さっそく応募してトレーニングに励みたい。
なお、OVAを知っている人は「西園寺ツーリスト」のガラス戸を轟天号もろともぶち破ってゴールしたシーンを記憶していると思うが、現実には“西園寺ツーリスト”のあるあたりは無関係なお店なので注意を。
(取材・文=昼間たかし)
イベントの詳細:伊那市観光協会公式ホームページ伊那市駅開業100周年記念イベント
<http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms2/archives/16906>
