テレビ朝日系で放送中の『豆腐プロレス』17話。今回は、久しぶりに主役のチェリー宮脇(HKT48宮脇咲良)の試合である。 この『豆腐プロレス』の主人公・チェリー宮脇だが、第二章の「OVER THE TOP」に入ってからは、大きな見せ場がない。限られた放送時間で他の登場人物にも活躍する場面をつくっていくと、どうしても主人公の宮脇にフォーカスする時間がなくなってきてしまうからか。「OVER THE TOP」一回戦では、第11話でブラックベリー向井地(AKB48向井地美音)との試合に勝利したが、どちらかというとこの試合の注目ポイントは、もともと錦糸町道場メンバーだった向井地が、なぜヒール側の工事現場同盟に加入したのかというところだったので、あまり宮脇の存在感が光った試合ではなかった。以降の「OVER THE TOP」編では、リングサイドにいるだけで、前回では、お茶の間から試合を見守るという主役らしからぬ役どころに留まってしまっている。 そんなチェリー宮脇の対戦相手は、道頓堀白間(NMB48白間美瑠)。前回終盤で、首を負傷したという情報が出てきた白間は、首にコルセットを巻いて登場。これは防具ではないかとざわつく場面もあったが、レフェリーに認められ、コルセットを着用した上での試合となる。 「伝説のレスラーの血を引くサラブレッド」「特技はエルボー」と紹介された宮脇。白間の首のコルセットが気になり、得意のエルボーに躊躇してしまう。なかなか思い切った攻撃に出られない宮脇は当然劣勢に追い込まれ、白間は相手を抱え上げ、そのまま後ろへ投げる形をとる大技、フィッシャーマンズスープレックスホールドでトドメを刺そうとする。これで勝負あったかと思われたが、スリーカウントの間に、宮脇は「首を負傷している状態でこんな大技を出せるわけがない」と気付き、ホールドをなんとか抜け出す。宮脇は、そのまま「シュートサイン」を出して叫ぶと、躊躇なくエルボーの連打攻撃。白間も掌底で対抗するが、最後にはコーナーの鉄柱から飛び降りてエルボードロップを食らわせる技「フライングさくら」でフィニッシュ。宮脇の勝利となった。試合終了後一人悔し泣きする白間。それを宮脇に見られると「ウソ泣きの練習も大変やわ」と答える白間の姿には、ある意味での“プロレスらしさ”を感じた。 いつもであれば、この『豆腐プロレス』のレビューでは一試合だけにフォーカスするのみだが、今回はもう一試合についても文章量を割いてみよう。もう一試合は、ハリウッドJURINA(SKE48松井珠理奈)を技の完全コピーという特異なスキルで倒したイケメン百花(NMB48木下百花)と、アクロバティックな技で観客を魅了するコマネチ湯本(AKB48湯本亜美)の対戦。イケメン百花は湯本のアクロバットもコピーできるのか? 湯本亜美は、ダンスが得意でバク転もできるその身体能力の高さから今回のドラマに抜擢。まだ選抜総選挙でもランクインしたこともなく、埋もれがちな彼女にとって、この試合は自身をアピールできる絶好の機会。それと被るように、劇中のコマネチ湯本もまた気合十分。自分のアクロバットをコピーされないために、「コピーされる前に倒す」ことを意識して試合に臨む。しかし、劇中の湯本の作戦は裏目に出てしまう。イケメン百花は体の動きを読み、湯本の華麗な技をすべてかわしていく。体力的にも消耗していく湯本。結局木下は、技のコピーを一切することなく、最後にはボマイェで湯本を倒し勝利。 今回の放送はAKB48グループが出演するドラマの「限界」が見えた回だったように思う。劇中で試合に出場したのは4名。宮脇咲良、白間美瑠といったAKB48グループの選抜組、木下百花のような個性派。そして身体能力が高く、プロレスをテーマにしたこのドラマにぴったりということで、なんとか出演を勝ち取った湯本亜美。どのメンバーも『豆腐プロレス』で“活躍すべき”人材である。 しかし1話20分程度の限られた放送時間ですべてのメンバーにフォーカスさせるには無理な展開にしなければならず、脚本が仕上がったとしても、今回のように劇中での「活躍」に差が出てきてしまう。特に今回「犠牲」となってしまったのが湯本亜美ではないだろうか。プロレスをするにふさわしい才能を持った人間が、噛ませ犬レベルにとどまってしまったのが非常に残念だ。 本ドラマにおける木下百花の強烈なキャラクターは非常に魅力的で面白いし、今回の試合に勝利するにふさわしい役どころであったことは間違いない。しかし、そのキャラクターの持ち味の「技のコピー」という点についてもあまり触れられない試合展開で、木下・湯本は双方ともに魅力を発揮しきれていなかった。 プロデューサーであり、同ドラマの企画・原作を手がける秋元康も、メンバーたちすべての魅力を引き出したドラマをつくろうとしているはず。そもそも、AKB48は(建前上ではあるものの)、選抜に選ばれないようなメンバーにもスポットライトを当てようと、選抜総選挙や、じゃんけん大会などの企画を立ててグループ全体の知名度を上げてきた。消費者たるファンたちの声は無視できないはずである。 しかし、その知名度・ファンからの人気度、あるいはメンバーの能力や、劇中でのそれまでのキャラクターなど、全方位を意識すると、今回のような展開になってしまうのではないだろうか。前回16話の敗者復活戦「CLIFF HANGER」も、8名が1つのリングにあがるという性質上活躍できないメンバーもいた。少し誇大な言い方になってしまうが、やはり規模が大きく複雑になったAKB48グループの問題点が大きく浮き彫りになった放送だったと言える。 一方で劇中の演技にしてもプロレスにしても、メンバーはみな真摯に取り組んでいる。制作スタッフもそんな演者たちの魅力を引き出そうと努力しているはずで、過去のさまざまなメンバーにフォーカスされた回は、そういったスタッフの力あって完成したのは間違いない。 ただ、それ故と言えばいいのか、このドラマは全般的に見どころが分散しすぎている。主人公の宮脇がメインで登場したものも久々だったし、特に今回は短い時間に見どころを詰め込みすぎていて、どれも飛び抜けて面白くはならなかった、という印象が残った。あとの限られた放送回数の間に、このドラマのさらなる爆発はあるのだろうか? 途中何度もとても面白い回があっただけに、今後に不安が残った。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
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“推され”も”干され”も関係ない!? 『豆腐プロレス』は、誰も幸せにしないドラマなのか
先週までに、トーナメント戦「OVER THE TOP」の一回戦の試合をすべて終えた『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)の16話。今回は、一回戦で負けた8人の女子高生レスラーが入り乱れるバトルロイヤル形式の敗者復活戦「CLIFF HANGER」が開催される。 一番手は、キューティーレナッチ(AKB48加藤玲奈)とクイウチ松村(SKE48松村香織)がリングに登壇。ここから1分ごとに1人ずつ追加されていく。第1ラウンドで8人から4人に絞られ、第2ラウンドで4人から1人に絞り込まれるというルールだ。フォール負け、ギブアップ、リングアウトで敗北となる。リングのまわりには誰もいない無観客試合だが、いくつものカメラが設置され、試合はテレビで放送。チェリー宮脇(HKT48宮脇咲良)は、自宅でこの試合を見守ることに。 クイウチ松村は、リングアウトで敗北となるルールを利用し、すぐにキューティーレナッチをリングアウトさせようと目論むが、抵抗されうまくいかない。1分が経過し、次にリングにあがったのはボイス山田(NGT48山田野絵)。この番組では既におなじみとなった工事現場同盟を相手に、キューティーレナッチが窮地に立たされるかと思いきや、ボイス山田はクイウチ松村を裏切るのだった。 これに怒りを露わにするクイウチ松村。次にリングインしてきたのは、またもや工事現場同盟のメンバーとなったブラックベリー向井地(AKB48向井地美音)。今度こそ多勢でキューティーレナッチを羽交い締めにするかと思いきや、クイウチ松村とブラックベリー向井地は、工事現場同盟を裏切ったボイス山田を騙し、リングアウトさせてしまう。さっきまで大喜びではしゃいでいたボイス山田が、デスボイスにもなりきれていない金切り声をあげ、あっさりリングから落ちていった。 次にリングに上がったのは、先週アリゲート流司(今野浩喜)に恋したサックス古畑(SKE48古畑奈和)。リング上には錦糸町道場メンバーが2人、工事現場同盟が2人という構図に。牽制しあう緊張したムードのなか、6人目のバトンかとみな(NGT48加藤美南)が登場。見事なバトントワリングを駆使したパフォーマンスからリングに飛び入り、アクロバットを披露した加藤だったが、残っていた4人に集中的に攻撃され、すぐにリングアウト。リングにいた時間よりもリングの下でパフォーマンスをしていた時間の方が長いという、なんとも悲しい扱いだった。 そして、満を持して7人目に登場したのが、元チャンピオンのハリウッドJURINA(SKE48松井珠理奈)である。先週の放送で、別のプロレス興行団体から移籍を打診されていた松井。現在のWIPチャンピオン、道頓堀白間(NMB48白間美瑠)には「やめるなら私に負けてからにしいや」と詰め寄られていた。 チャンピオンとして満員の観客の応援を一身に浴びて勝ち続けてきたスター選手が、敗者復活をかけた無観客試合にあがるというのは屈辱的な状況だ。しかし、矢崎英一郎(渡辺いっけい)に「もう失うものは何もありませんよ。今の私には最高のステージです」と言い残し、ハリウッドJURINAはリングに上がる。元チャンピオンの登場に、リング上はハリウッドJURINA対それ以外という構図に。 ハリウッドJURINAは、一時はスリーカウントをとられそうになるも、これを抜け出す。天井に向かって大きく叫ぶと、チャンピオンらしいスマートなバトルスタイルで、キューティーレナッチをフォールする。 4人を相手にし、既にボロボロのハリウッドJURINAを尻目に、最後の出場者のオクトパス須田(SKE48須田亜香里)がリングイン。須田は、ハリウッドJURINAを狙い撃ちにするのかと思いきや、サックス古畑にシャイニングウィザードを食らわせ、そのままフォールに。実況の「観客の祝福もなく静かに終わりました!」という最後のアナウンスとともに第1ラウンドは幕を閉じ、第2ラウンド進出者は、ブラックベリー向井地、クイウチ松村、ハリウッドJURINA、オクトパス須田の4人となった。 今回の見どころはやはりハリウッドJURINA。移籍に悩む姿は、実際にかつてSKE48とAKB48の兼任経験のある松井本人にも重なるところもある。一方で、『マジすか学園』(テレビ東京ほか)、『キャバすか学園』(日本テレビ系)などのように、あまりフォーカスされてこなかった出演者の活躍を楽しみにしていたファンにとっては、まったく楽しめない回だったのではないか。今回負けてしまったバトンかとみな、ボイス山田のNGT48メンバーの2人は脇役に追いやられてきていたので、すぐにリングアウトしてしまい出演時間もとても短かったし、出演者本人も悔しい思いもあったかもしれない。 また、錦糸町道場メンバーのなかでもあまりストーリー上でいい味を出せていないキューティーレナッチの敗北ももったいない。プロレスはやりたいが、読者モデルであることを隠したいがためにマスクをかぶったというキャラクター設定や、プロレスの話になると饒舌になるという設定は、もっと活かせたのではないかとも思う。ももう少しストーリー上活躍する展開を楽しみにしていたので、あまり見せ場のないまま敗北してしまったのは、残念だ。 どうしても限られた放送時間のなかでドラマを描くには、切り捨てられなければならないものもある。特に今回は、誰にも見せ場があってもおかしくなかったのだが、見せ場一つないまま、誰の歓声もないままメンバーたちが敗れていくのは、ある意味でシュールだった。 松井珠理奈のような“推され”は、ドラマ内でも現実のアイドル活動でも、厳しい状況に立たされ、逆に今回敗北していったメンバーたちのような“干され”は、ドラマ内でも現実のアイドル活動でも、なかなか見せ場が作れない。誰も幸せでないこの状況は、アイドルとしてベテランに入ったAKB48グループの内情ではないのかと、呆気にとられてしまった。 次回は、チェリー宮脇と道頓堀白間の試合。16話の終わりで、道頓堀白間が首を負傷したというニュースが流れる。果たして試合にはどんな影響があるのだろうか。次回も楽しみだ。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
指原莉乃プロデュースの声優アイドル会見舞台裏はピリピリ! 代アニ側とのコミュニケーション不足露呈か
昨年6月のAKB48シングル選抜総選挙で史上初の2連覇、夏に誕生する新グループ・STU48の劇場支配人兼任など、グループ内で飛ぶ鳥を落とす勢いのHKT48・指原莉乃。 そんな指原は昨年、秋元康、つんく♂、小室哲哉と代々木アニメーション学院のプロデューサーを務めることでも話題に。4月29日、プロデュースすることになった声優アイドル最終審査合格者13人と指原が囲み取材を開いたというのだが、この舞台裏は仕切りの悪さで、ピリピリムードだったという。 「この日は、予定より20~30分遅れて囲み取材がスタートしました。オーディション後ということで、この程度の遅れはよくあることですが、その際に、撮影の準備を進めるマスコミから、最終審査に合格した人数や、記念撮影には何人出てくるのか、何度も質問が挙がったんです。しかし、代アニのスタッフは誰も把握しておらず、それが取材3分前になっても変わらない状態で、険悪な雰囲気になっていましたね。結局、会見直前に、裏にいた指原本人が『10人以上』と、自分でアナウンスするハメになってましたよ」(ワイドショー関係者) また、囲み取材中には、こんな光景も。 「なぜか代アニのスタッフが会見を早めに打ち切ろうと、取材中に語気を強めて止めようとしたんです。そこで再び指原が『うーん、じゃあ、あと5分追加で!』と、マスコミ側に気を使ってフォローする状態でした」(同) 指原が立ち去った後には、記者たちが代アニのスタッフに詳細な話を聞くために集まったというのだが、そこでも一悶着が。 「スタッフは、最終審査合格者たちは契約前なのでコメントは使用不可だと通達してきたり、オーディションの応募総数や最終審査に進んだ人数すら『指原さんの意向でお答えできない』と言いだしたりと、記者たちとスタッフの間で押し問答のようになっていました。結局、その場にいたスタッフとは別のスタッフが最終審査の人数をポロッと漏らしていたという話が出たため、審査人数は発表するという方針転換も。さらに、後になって応募者総数は『運営の判断で非公表』と変わったりと、情報公開が二転三転していました。指原と代アニ側のコミュニケーションがイマイチうまく取れていないんじゃ……という感じでした」(同) なんとも、先が思いやられる雲行きのよう。合格者たちのデビューまでに、この体制を立て直すことができるのだろうか……。
指原莉乃プロデュースの声優アイドル会見舞台裏はピリピリ! 代アニ側とのコミュニケーション不足露呈か
昨年6月のAKB48シングル選抜総選挙で史上初の2連覇、夏に誕生する新グループ・STU48の劇場支配人兼任など、グループ内で飛ぶ鳥を落とす勢いのHKT48・指原莉乃。 そんな指原は昨年、秋元康、つんく♂、小室哲哉と代々木アニメーション学院のプロデューサーを務めることでも話題に。4月29日、プロデュースすることになった声優アイドル最終審査合格者13人と指原が囲み取材を開いたというのだが、この舞台裏は仕切りの悪さで、ピリピリムードだったという。 「この日は、予定より20~30分遅れて囲み取材がスタートしました。オーディション後ということで、この程度の遅れはよくあることですが、その際に、撮影の準備を進めるマスコミから、最終審査に合格した人数や、記念撮影には何人出てくるのか、何度も質問が挙がったんです。しかし、代アニのスタッフは誰も把握しておらず、それが取材3分前になっても変わらない状態で、険悪な雰囲気になっていましたね。結局、会見直前に、裏にいた指原本人が『10人以上』と、自分でアナウンスするハメになってましたよ」(ワイドショー関係者) また、囲み取材中には、こんな光景も。 「なぜか代アニのスタッフが会見を早めに打ち切ろうと、取材中に語気を強めて止めようとしたんです。そこで再び指原が『うーん、じゃあ、あと5分追加で!』と、マスコミ側に気を使ってフォローする状態でした」(同) 指原が立ち去った後には、記者たちが代アニのスタッフに詳細な話を聞くために集まったというのだが、そこでも一悶着が。 「スタッフは、最終審査合格者たちは契約前なのでコメントは使用不可だと通達してきたり、オーディションの応募総数や最終審査に進んだ人数すら『指原さんの意向でお答えできない』と言いだしたりと、記者たちとスタッフの間で押し問答のようになっていました。結局、その場にいたスタッフとは別のスタッフが最終審査の人数をポロッと漏らしていたという話が出たため、審査人数は発表するという方針転換も。さらに、後になって応募者総数は『運営の判断で非公表』と変わったりと、情報公開が二転三転していました。指原と代アニ側のコミュニケーションがイマイチうまく取れていないんじゃ……という感じでした」(同) なんとも、先が思いやられる雲行きのよう。合格者たちのデビューまでに、この体制を立て直すことができるのだろうか……。
SKE48古畑奈和“熱愛”発覚か!? それぞれがリングに捧げた決意と覚悟『豆腐プロレス』
先月30日に放送のテレビ朝日系『豆腐プロレス』第15話。今回の対戦カードは、サックス古畑(SKE48古畑奈和)対バード高柳(SKE48高柳明音)、コマネチ湯本(AKB48湯本亜美)対バトンかとみな(NGT48加藤美南)。コマネチ湯本はダンスも得意で、バク転もできる。対する加藤はバトントワリングを長くやっており、両名によるアクロバティックな試合が期待されたが、合間にダイジェストシーンが差し込まれたくらいで、その身体能力の高さが披露されるのは、もう少し先のことになりそうだ。湯本は、選抜メンバーに選ばれることもほとんどなく、今回の出演は、注目が集まる貴重な機会だっただけに残念に思ってしまう。 加藤と湯本を差し置いて取り上げられたサックス古畑とバード高柳の試合は、エルボーでの殴り合いが繰り広げられる。互いの覚悟が描かれたシーンだといえるだろう。バード高柳は、両親に反対されながらもWIP(ワールド・アイドル・レスリング)を続けるために一度高校を留年している。その後、両親の反対はさらに強くなり、すでにWIP会長の矢崎英一郎(渡辺いっけい)にも、プロレスを辞めさせてほしいと両親に連絡がきているのだ。 矢崎に呼び出された高柳は、今回のトーナメント戦「OVER THE TOP」で優勝できなければプロレスを辞めると宣言してこの試合に臨んでおり、“崖っぷち”というわけだ。入場シーンでは、リングサイドで「絶対勝つ絶対勝つ絶対勝つ」と、ほとんど病的に何度もつぶやく場面があった。 一方の古畑は、この試合の一カ月前、練習中にパッパラー木崎(AKB48木崎ゆりあ)のエルボーを顔面に喰らってしまう。アリゲート流司(今野浩喜)が、「ケガを甘く見るな」と古畑の顔面の骨が折れていないかと顔面を覗き込む。そのアリゲート流司の顔を見つめる古畑は、次第に心臓の音が大きくなり、アリゲート流司に恋してしまtta のだった。 また、錦糸町道場でストンピングの練習中の回想では、踏まれ役となったアリゲート流司を錦糸町道場メンバーたちが踏みつけていく。それを見ながらぼーっとしている古畑。他のメンバーも「今日の奈和、おかしくない?」と心配そう。ストンピングの順番が回ってくると、古畑は大声で叫びながらアリゲート流司を踏みつけるが、その大声とは対照的に、ほとんど足を背中に乗せるだけという弱々しさ。アリゲート流司に「なんだテメエ、やる気あんのか!?」と怒鳴られるほど浮ついた様子。それを見ていた人妻レスラーのロングスピーチ横山(AK48横山由依)に「好きな人ができたやろ?」と見抜かれ、「ちがう、ちがう!」と言い張ってみせるが、バレバレのようだ。 そんな古畑を呼び出した木崎。古畑がアリゲート流司を好きなことを確認すると、過去のプロレス雑誌のインタビューから、アリゲート流司の女性のタイプが「強い女」だという情報を教える。木崎の助けもあり、古畑は高柳との試合に勝って、自分が強い女であることをアリゲート流司に見せたうえで、告白することを決意したのである。 というわけで、今回の試合は高柳だけでなく、古畑にもまた、負けられない理由があったのだ。互いにこの試合にかける思いは違うものの、他のレスラーたちとは違った強い決意を持って臨んでいる。それだけに殴り合いもヒートアップ。古畑はなんとか追い上げを見せ、一時は古畑の勝ちかと思わせる場面もあったが、一瞬のスキをついて形勢逆転。結果は高柳の勝利となった。 試合後、何か言いたげな古畑に対し、アリゲート流司は「お前はよく頑張った。今日は帰ってゆっくり休め。オレも帰りを待っている人がいるから」と指の結婚指輪をチラつかせる。しかしこれは、もちろんウソ。アリゲート流司なりの古畑への気遣いだった。 前回、前々回は、スポットライトが当たった須田亜香里、島田晴香と松村香織の役柄が彼女ら自身の経歴やキャラクターと似通った内容であったこともあり、その展開はファンにとってはたまらない内容であった。しかし、今回は先の2回に比べると、少し物足りなかったという印象は否めない。高柳はまだしも、今回の古畑が背負った覚悟は、演じる本人たちのバックグラウンドとは直接的にはリンクしないからだ。 ただ、見どころがまったくないかというと、そうでもなかった。あえて言及するなら、アリゲート流司に恋した古畑の演技はとても上手かったと思う。古畑はどちらかというとかわいらしい顔立ちで、今回のサックス古畑の役柄も、真面目だがどこか天然なキャラクター。だが、恋した古畑の表情や挙動は、妙にうっとりしていて少し色っぽく、表情も豊かで、かわいくていいなと思った。 古畑は負けてしまったので、今後出演機会は相当少なくなるだろうなあと思っていたが、なんと次回は敗者復活をかけた試合が行われるようだ。向井地美音、加藤玲奈、そして今回負けてしまった加藤美南や古畑奈和などのメンバーが敗者復活の枠をかけて、ひとつのリング上でバトルロワイヤル形式で対戦するようだ。今までと違った試合形式だけに、どういった展開になるのか、次回も楽しみである。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
SKE48古畑奈和“熱愛”発覚か!? それぞれがリングに捧げた決意と覚悟『豆腐プロレス』
先月30日に放送のテレビ朝日系『豆腐プロレス』第15話。今回の対戦カードは、サックス古畑(SKE48古畑奈和)対バード高柳(SKE48高柳明音)、コマネチ湯本(AKB48湯本亜美)対バトンかとみな(NGT48加藤美南)。コマネチ湯本はダンスも得意で、バク転もできる。対する加藤はバトントワリングを長くやっており、両名によるアクロバティックな試合が期待されたが、合間にダイジェストシーンが差し込まれたくらいで、その身体能力の高さが披露されるのは、もう少し先のことになりそうだ。湯本は、選抜メンバーに選ばれることもほとんどなく、今回の出演は、注目が集まる貴重な機会だっただけに残念に思ってしまう。 加藤と湯本を差し置いて取り上げられたサックス古畑とバード高柳の試合は、エルボーでの殴り合いが繰り広げられる。互いの覚悟が描かれたシーンだといえるだろう。バード高柳は、両親に反対されながらもWIP(ワールド・アイドル・レスリング)を続けるために一度高校を留年している。その後、両親の反対はさらに強くなり、すでにWIP会長の矢崎英一郎(渡辺いっけい)にも、プロレスを辞めさせてほしいと両親に連絡がきているのだ。 矢崎に呼び出された高柳は、今回のトーナメント戦「OVER THE TOP」で優勝できなければプロレスを辞めると宣言してこの試合に臨んでおり、“崖っぷち”というわけだ。入場シーンでは、リングサイドで「絶対勝つ絶対勝つ絶対勝つ」と、ほとんど病的に何度もつぶやく場面があった。 一方の古畑は、この試合の一カ月前、練習中にパッパラー木崎(AKB48木崎ゆりあ)のエルボーを顔面に喰らってしまう。アリゲート流司(今野浩喜)が、「ケガを甘く見るな」と古畑の顔面の骨が折れていないかと顔面を覗き込む。そのアリゲート流司の顔を見つめる古畑は、次第に心臓の音が大きくなり、アリゲート流司に恋してしまtta のだった。 また、錦糸町道場でストンピングの練習中の回想では、踏まれ役となったアリゲート流司を錦糸町道場メンバーたちが踏みつけていく。それを見ながらぼーっとしている古畑。他のメンバーも「今日の奈和、おかしくない?」と心配そう。ストンピングの順番が回ってくると、古畑は大声で叫びながらアリゲート流司を踏みつけるが、その大声とは対照的に、ほとんど足を背中に乗せるだけという弱々しさ。アリゲート流司に「なんだテメエ、やる気あんのか!?」と怒鳴られるほど浮ついた様子。それを見ていた人妻レスラーのロングスピーチ横山(AK48横山由依)に「好きな人ができたやろ?」と見抜かれ、「ちがう、ちがう!」と言い張ってみせるが、バレバレのようだ。 そんな古畑を呼び出した木崎。古畑がアリゲート流司を好きなことを確認すると、過去のプロレス雑誌のインタビューから、アリゲート流司の女性のタイプが「強い女」だという情報を教える。木崎の助けもあり、古畑は高柳との試合に勝って、自分が強い女であることをアリゲート流司に見せたうえで、告白することを決意したのである。 というわけで、今回の試合は高柳だけでなく、古畑にもまた、負けられない理由があったのだ。互いにこの試合にかける思いは違うものの、他のレスラーたちとは違った強い決意を持って臨んでいる。それだけに殴り合いもヒートアップ。古畑はなんとか追い上げを見せ、一時は古畑の勝ちかと思わせる場面もあったが、一瞬のスキをついて形勢逆転。結果は高柳の勝利となった。 試合後、何か言いたげな古畑に対し、アリゲート流司は「お前はよく頑張った。今日は帰ってゆっくり休め。オレも帰りを待っている人がいるから」と指の結婚指輪をチラつかせる。しかしこれは、もちろんウソ。アリゲート流司なりの古畑への気遣いだった。 前回、前々回は、スポットライトが当たった須田亜香里、島田晴香と松村香織の役柄が彼女ら自身の経歴やキャラクターと似通った内容であったこともあり、その展開はファンにとってはたまらない内容であった。しかし、今回は先の2回に比べると、少し物足りなかったという印象は否めない。高柳はまだしも、今回の古畑が背負った覚悟は、演じる本人たちのバックグラウンドとは直接的にはリンクしないからだ。 ただ、見どころがまったくないかというと、そうでもなかった。あえて言及するなら、アリゲート流司に恋した古畑の演技はとても上手かったと思う。古畑はどちらかというとかわいらしい顔立ちで、今回のサックス古畑の役柄も、真面目だがどこか天然なキャラクター。だが、恋した古畑の表情や挙動は、妙にうっとりしていて少し色っぽく、表情も豊かで、かわいくていいなと思った。 古畑は負けてしまったので、今後出演機会は相当少なくなるだろうなあと思っていたが、なんと次回は敗者復活をかけた試合が行われるようだ。向井地美音、加藤玲奈、そして今回負けてしまった加藤美南や古畑奈和などのメンバーが敗者復活の枠をかけて、ひとつのリング上でバトルロワイヤル形式で対戦するようだ。今までと違った試合形式だけに、どういった展開になるのか、次回も楽しみである。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
SKE48須田亜香里の真骨頂! 『豆腐プロレス』かつての“釣り師”はどこへ向かうのか
AKB48グループのメンバーがプロレスに挑戦するということで話題のドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)。2クールあるということで、冗長になるのではないかと不安に思っていたが、あっという間に第14話に突入。14話は、ロングスピーチ横山(AKB48横山由依)とボイス山田(NGT48山田野絵)の試合と、パッパラー木﨑(SKE48木﨑ゆりあ)とオクトパス須田(SKE48須田亜香里)をフォーカス。と言いつつも、放送時間の大半はパッパラー木﨑とオクトパス須田の試合に使われた。今回は、この試合を中心にその内容を振り返ってみようと思う。 パッパラー木﨑とオクトパス須田。この2人は、第9話の「錦糸町道場マッチ」の一試合目ですでに対戦している(記事参照)ので、省略するが、結果はオクトパス須田の勝利。パッパラー木﨑はデビュー戦で敗北を喫していたのである。そのときの悔しさを晴らすべく、木﨑は今まで以上にハードなトレーニングを積んできた。試合開始直後、その悔しさを爆発させるように木﨑は早速奇襲を仕掛ける。ジャンピングニー、ダブルニーと、ひざ蹴りの攻撃を連続でオクトパス須田の顔面に直撃させる。そのままフェイスロックへ持ち込む。もともとケンカに明け暮れていたパッパラー木﨑らしい戦い方だ。 しかしオクトパス須田は一瞬のスキをついてフェイスロックを抜け出し、持ち前の手脚の柔軟性を活かした「オクトパスホールド」をかける。そのままホールドされている木﨑に向かって、「ねえ、今日もチューさせてくれるでしょ?」と語りかけ、木崎の唇に迫る。木﨑はこれに、怯えた表情。木﨑はデビュー戦で敗北した際に受けたオクトパス須田の「チュー」がトラウマになって手が震えるようになってしまっていたのだ。 木﨑は木﨑で、自分が須田の「チュー」にトラウマを持ってしまっていることを、サックス古畑(SKE48古畑奈和)に相談していた。古畑はこの木﨑のトラウマの克服のためのサポートを精一杯行い、ほとんど二人三脚のような形でトレーニングに励んできた。パンチやキックの合間に須田の顔の写真を見て、それに慣れるように訓練したり、とりあえずオクトパス対策ということで生きたタコを捕まえたりといった奇抜なものだが、木﨑も、サポートする古畑も、精一杯やっていたことは間違いない。ドラマを観ていれば、「チューに慣れよう」と、唇をすぼめて木﨑に「ちゅーーーー」と言いながら顔を近寄せてくる古畑に癒やされた方も多かったのではないかと思う。 何より木﨑をサポートし続ける古畑の献身的な姿は、愛の深さを感じ、というよりもはや「百合」のようなものも感じてしまうほど。次回予告で、そんな古畑が「恋をした!?」との煽りがあっただけに、余計にそう思えてしまった。 しかし、それでもトラウマが残る木﨑は、動きにもキレがない。ここでリングサイドでサポートに入っていた古畑が動く。倒れ込む木﨑の近くに駆け寄り、ガムテープの切れ端を渡したのである。これは、トラウマ克服のトレーニングの結果、唇を見なければ手は震えないでいられることがわかったので、ガムテープで唇を隠してしまえばいいという作戦だった。これで手の震えがなくなり動きにもキレが戻った木﨑は、須田にハイキック。須田はそのまま反り返りこれを交わすが、木﨑はその振り上げた脚をそのまま須田の腹に落とし直撃させる。最後には顔面にキックをお見舞い。木﨑の勝利となった。 今回、試合内容だけでなく、特に面白いのが数々の回想シーンで、オクトパス須田のエピソードを描いているところである。そのエピソードは、オクトパス須田を演じるSKE48の須田亜香里と重なるところがあまりに多い。細かく紹介していこう。 半年前の錦糸町道場マッチの頃まで、どちらかというとクールなキャラクターだった須田は、あるときふと、WIP(ワールド・アイドル・レスリング)のグッズの物販スタッフのお手伝いを始める。物販にあるグッズを眺めると、自分の写真がプリントされたものは他に比べてあまりに売れ残りが多い。実際に販売をしていても他のメンバーのグッズを売らなければならないという現実に直面し、悔しい思いをする。しかし須田はこれで腐らなかった。「WIPのことを今後もよろしくお願いします!」と誠実に対応。また、ビデオを見直してファンの人の顔と名前をノートにまとめて確認し続け覚えていく。出待ちのファンにも笑顔を絶やさない。次第にファンサービスが良いということで評判となり、この半年の間に人気レスラーに成長していたのであった。これまで演者の須田亜香里が、アイドルとしてやってきたこととほぼ同じエピソードである。AKB48グループが大切にしている劇場公演や握手会でのファンサービスが、そのまま彼女の人気を押し上げたのだ。 2015年の第7回選抜総選挙では、それまでずっと上がり続けていた順位・票数を、この年初めて落とし、選抜落ちを経験。壇上でのスピーチの際には、泣きながら「私の努力不足でした」と謝罪したことで波紋を呼んだ須田。敗北後のオクトパス須田は、目を真っ赤に腫らしながら「みんなに精一杯応援してもらったのに……期待に応えられず、ごめんなさい」と深くお辞儀をして謝罪。その悔しさをにじませた表情を含め、15年の総選挙のスピーチの須田そのもの。ドラマではこの深い謝罪の後、ファンたちが立ち上がり「須田は頑張った!」とエールを送り、試合は終了する。アイドルとしての須田亜香里も同じように、ファンからの声援に後押しされるように、16年には選抜に復帰した。 ファンサービスが特にしっかりとしている、あるいは過剰なメンバーのことを半ば嘲笑的に「釣り師」と呼ぶ。こういうメンバーはファンの気持ちを自分に向けて「釣る」ことが得意と言われ、須田亜香里は「釣り師」の代表格とされてきた。特にそのパフォーマンスの過剰さや、キャラクターは好き嫌いが分かれやすく、批判も多い。 だが、そういった批判に折れることなく、須田は自分の道を進んできたからこそ今の人気があるのだろう。こういった形で積み重ねてきた努力は高く評価され、彼女の新書『コンプレックス力 なぜ、逆境から這い上がれたのか?』(産経新聞出版)も発売されたほどである。今までその柔軟性だけが持ち味だったオクトパス須田が、ファンサービスを武器に人気者に成長し、負けてもファンの声援で立ち直っていくという姿は、これまでの須田亜香里のSKE48での活動を凝縮したような内容だった。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
SKE48須田亜香里の真骨頂! 『豆腐プロレス』かつての“釣り師”はどこへ向かうのか
AKB48グループのメンバーがプロレスに挑戦するということで話題のドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)。2クールあるということで、冗長になるのではないかと不安に思っていたが、あっという間に第14話に突入。14話は、ロングスピーチ横山(AKB48横山由依)とボイス山田(NGT48山田野絵)の試合と、パッパラー木﨑(SKE48木﨑ゆりあ)とオクトパス須田(SKE48須田亜香里)をフォーカス。と言いつつも、放送時間の大半はパッパラー木﨑とオクトパス須田の試合に使われた。今回は、この試合を中心にその内容を振り返ってみようと思う。 パッパラー木﨑とオクトパス須田。この2人は、第9話の「錦糸町道場マッチ」の一試合目ですでに対戦している(記事参照)ので、省略するが、結果はオクトパス須田の勝利。パッパラー木﨑はデビュー戦で敗北を喫していたのである。そのときの悔しさを晴らすべく、木﨑は今まで以上にハードなトレーニングを積んできた。試合開始直後、その悔しさを爆発させるように木﨑は早速奇襲を仕掛ける。ジャンピングニー、ダブルニーと、ひざ蹴りの攻撃を連続でオクトパス須田の顔面に直撃させる。そのままフェイスロックへ持ち込む。もともとケンカに明け暮れていたパッパラー木﨑らしい戦い方だ。 しかしオクトパス須田は一瞬のスキをついてフェイスロックを抜け出し、持ち前の手脚の柔軟性を活かした「オクトパスホールド」をかける。そのままホールドされている木﨑に向かって、「ねえ、今日もチューさせてくれるでしょ?」と語りかけ、木崎の唇に迫る。木﨑はこれに、怯えた表情。木﨑はデビュー戦で敗北した際に受けたオクトパス須田の「チュー」がトラウマになって手が震えるようになってしまっていたのだ。 木﨑は木﨑で、自分が須田の「チュー」にトラウマを持ってしまっていることを、サックス古畑(SKE48古畑奈和)に相談していた。古畑はこの木﨑のトラウマの克服のためのサポートを精一杯行い、ほとんど二人三脚のような形でトレーニングに励んできた。パンチやキックの合間に須田の顔の写真を見て、それに慣れるように訓練したり、とりあえずオクトパス対策ということで生きたタコを捕まえたりといった奇抜なものだが、木﨑も、サポートする古畑も、精一杯やっていたことは間違いない。ドラマを観ていれば、「チューに慣れよう」と、唇をすぼめて木﨑に「ちゅーーーー」と言いながら顔を近寄せてくる古畑に癒やされた方も多かったのではないかと思う。 何より木﨑をサポートし続ける古畑の献身的な姿は、愛の深さを感じ、というよりもはや「百合」のようなものも感じてしまうほど。次回予告で、そんな古畑が「恋をした!?」との煽りがあっただけに、余計にそう思えてしまった。 しかし、それでもトラウマが残る木﨑は、動きにもキレがない。ここでリングサイドでサポートに入っていた古畑が動く。倒れ込む木﨑の近くに駆け寄り、ガムテープの切れ端を渡したのである。これは、トラウマ克服のトレーニングの結果、唇を見なければ手は震えないでいられることがわかったので、ガムテープで唇を隠してしまえばいいという作戦だった。これで手の震えがなくなり動きにもキレが戻った木﨑は、須田にハイキック。須田はそのまま反り返りこれを交わすが、木﨑はその振り上げた脚をそのまま須田の腹に落とし直撃させる。最後には顔面にキックをお見舞い。木﨑の勝利となった。 今回、試合内容だけでなく、特に面白いのが数々の回想シーンで、オクトパス須田のエピソードを描いているところである。そのエピソードは、オクトパス須田を演じるSKE48の須田亜香里と重なるところがあまりに多い。細かく紹介していこう。 半年前の錦糸町道場マッチの頃まで、どちらかというとクールなキャラクターだった須田は、あるときふと、WIP(ワールド・アイドル・レスリング)のグッズの物販スタッフのお手伝いを始める。物販にあるグッズを眺めると、自分の写真がプリントされたものは他に比べてあまりに売れ残りが多い。実際に販売をしていても他のメンバーのグッズを売らなければならないという現実に直面し、悔しい思いをする。しかし須田はこれで腐らなかった。「WIPのことを今後もよろしくお願いします!」と誠実に対応。また、ビデオを見直してファンの人の顔と名前をノートにまとめて確認し続け覚えていく。出待ちのファンにも笑顔を絶やさない。次第にファンサービスが良いということで評判となり、この半年の間に人気レスラーに成長していたのであった。これまで演者の須田亜香里が、アイドルとしてやってきたこととほぼ同じエピソードである。AKB48グループが大切にしている劇場公演や握手会でのファンサービスが、そのまま彼女の人気を押し上げたのだ。 2015年の第7回選抜総選挙では、それまでずっと上がり続けていた順位・票数を、この年初めて落とし、選抜落ちを経験。壇上でのスピーチの際には、泣きながら「私の努力不足でした」と謝罪したことで波紋を呼んだ須田。敗北後のオクトパス須田は、目を真っ赤に腫らしながら「みんなに精一杯応援してもらったのに……期待に応えられず、ごめんなさい」と深くお辞儀をして謝罪。その悔しさをにじませた表情を含め、15年の総選挙のスピーチの須田そのもの。ドラマではこの深い謝罪の後、ファンたちが立ち上がり「須田は頑張った!」とエールを送り、試合は終了する。アイドルとしての須田亜香里も同じように、ファンからの声援に後押しされるように、16年には選抜に復帰した。 ファンサービスが特にしっかりとしている、あるいは過剰なメンバーのことを半ば嘲笑的に「釣り師」と呼ぶ。こういうメンバーはファンの気持ちを自分に向けて「釣る」ことが得意と言われ、須田亜香里は「釣り師」の代表格とされてきた。特にそのパフォーマンスの過剰さや、キャラクターは好き嫌いが分かれやすく、批判も多い。 だが、そういった批判に折れることなく、須田は自分の道を進んできたからこそ今の人気があるのだろう。こういった形で積み重ねてきた努力は高く評価され、彼女の新書『コンプレックス力 なぜ、逆境から這い上がれたのか?』(産経新聞出版)も発売されたほどである。今までその柔軟性だけが持ち味だったオクトパス須田が、ファンサービスを武器に人気者に成長し、負けてもファンの声援で立ち直っていくという姿は、これまでの須田亜香里のSKE48での活動を凝縮したような内容だった。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
リリー・フランキーもデレッデレ! HKT48指原莉乃の“おじさん転がし”スキルは当代一?
今さら声を大にして言うことでもないと思うが、指原莉乃には形容し難いエロさがある。有吉弘行はかつて、指原の容姿を指し「寺島しのぶさんみたいな顔してる」と評していたが、いまや妖艶さに関しても寺島しのぶクラスに迫る勢いではないだろうか。 そんな彼女が、サブカル界のセクシー代表ともいうべきリリー・フランキーとコンビを組み、新番組『真夜中』(フジテレビ系)を4月17日よりスタートさせている。 このカップリングといえば、2013年に『AKB映像センター』(同)なる番組が放送されていたことを思い出す。あの頃、リリーは指原のことを「先生」と呼んでいたはずだ。一転して、今回のリリーは指原のことを「指原」と呼び捨てにしている。この距離の縮まり方からも、なんとも言えぬ淫靡さが漂うではないか。 ■アフターを“肉体接待”と勘違いする指原 『真夜中』には、明確なコンセプトがない。昨今、テレビ界では街をブラつく“おさんぽ番組”が流行中だが、その範疇に収まる番組だといえなくもないだろう。だが、第1回目にブラついた街は銀座である。しかも、真夜中。当然、辺りは酔客とアフターに励むホステスであふれている。 いくら妖艶な雰囲気を持ち始めたとはいえ、指原はまだ24歳。しかも“恋愛禁止”を掲げる48グループに所属している。だから、屈託もなくリリーに「アフターって、“いたす”んですか?」ととんでもない質問をし、「直で“する”とかじゃなくて、もうちょっと粋なものだから」と咎められてしまう。無知と好奇心を強みに、不用意にぶっ込んでしまう指原には、いい意味で隙がある。 とはいえ、不用意すぎてリリーをイラつかせる面も。その辺にいる男女に目をやりながら「アフターかアフターじゃないか当てるゲーム!」とハシャぐ指原に、リリーは「この街を歩いてる男女は、アフターか不倫なんだよ。ジロジロ見ないでくれ!」とピシャリ。好意的に取れば、おじさんが年下女子に“大人ヅラ”できる気持ちよさが、2人の関係性にはあるのではないだろうか。 例えば。銀座を闊歩する指原は、リリーの案内で、とあるバーへ向かった。だというのに「男にバーに誘われたら、気持ち悪くて本当に好きじゃなくなる」と、野暮なことを言い出す指原。しかし、大人のリリーは「バーで口説かれるような女にならないと、いつまでたっても道端で口説かれるぞ」と諭すのだ。おじさんからすると、年下女子を諭すシチュエーションに悪い気はしないはずだ。 ■「指原×おじさん」のケミストリーは異常 酒席に不慣れな指原は、バーテンから差し出されたカクテルグラスを両手で持ってみせた。彼女にとっては無意識の行動だろうが、あまり見ない持ち方である。この指原の姿を見たリリーは思わず口説きモードに突入し、「その持ち方がアイドルっぽくていい」「夜中に銀座で一緒に飲むと、すごくかわいく見える」と、指原を絶賛! 指原も悪い気はしなかったのか「私のいいところは、そういうところなのかなあ?」「私の良さが出ちゃうかもしれない」と不遜な発言を放ち始めた。 そして、スイングする2人。「ジントニックは口の中がきれいになるお酒だから、『この店を出た後にキスするかも』という時に頼むといい」とアドバイスするリリーの居心地はよさそうだし、ゲスいトークに完璧な受け身を取る指原の態度も、気持ちよさに拍車をかけている。 明確なコンセプトが設定されていないこの番組、ネットでの評判は上々だ。「さっしーのおじさんキラーぶりが出てる」「指原とオッサン相性の良さは異常」「“真夜中りのちゃん”良いわー」と、他番組より際立って映る彼女の艶っぽさがファンの琴線に触れた模様。 年下感を前面に押し出しながら、おじさんを気持ちよくさせてしまう指原。やはり、売れてる奴は違う。意外な角度から手だれの腕を見せつける彼女には、あらためて感心せざるを得なかった。 (文=寺西ジャジューカ)
AKB48島田晴香に見る、あの“超人気キャラクター”!? 『豆腐プロレス』が示したアイドルドラマの価値
15日深夜放送の『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)は、ドラマ内で放送されている「ジャイアントカレー」のCMから始まる。起用されているのは、ユンボ島田(島田晴香)とクイウチ松村(松村香織)の「工事現場同盟」の2人。 コインランドリーで、そのCMが流れるテレビを消す島田。すこし表情も暗い。いつもコインランドリーで一緒になるおばさんが島田へと食べ物を置いて帰ると、島田は「週刊プロレスの道」を開く。表紙は、前回ハリウッドJURINA(松井珠理奈)を下したイケメン百花(木下百花)が大きく取り上げられていた。島田にとって、ハリウッドJURINAは倒すべき最大のライバル。それだけに、ハリウッドJURINAの敗北には思うところも多いはずだ。 しかし、島田を悩ませるのは、ハリウッドJURINAの敗北だけではない。島田は、この「週刊プロレスの道」の誌面上で、工事現場同盟の解散を宣言していたのだ。 前話で島田は、クイウチ松村が一緒にいる男とキスしているところを目撃してしまっていた。解散の理由がこれであることには疑いはないが、インタビューでその解散の理由について聞かれても、うまく答えられずにいる。なんとか「方向性の違いだよ」とぶっきらぼうに言い放ってみせるのだった。 という経緯を踏まえ、ユンボ島田とクイウチ松村の試合に。力のこもった殴り合いから始まり、松村がリングの隅に島田をおびき寄せると、その腕をとって「拝み渡り」へ。「私、カズくんのおかげで強くなれた」「うるせえ!」「私恋愛体質なの!」「知るかあ!」「うるせえ!」というやり取りののち、ダイビングチョップ。 これを決めた松村は、応援に来ていた観客席のカズくん(加藤仁志)と目を合わせる。島田は、「イチャイチャしてんじゃねえよ!」と松村の尻を蹴り上げ、背後から松村の鼻をブタのように押し上げ、その醜態を観客席にさらすと、「こんなブスのどこがいいんだよ!」と叫ぶ。観客席のカズくんが立ち上がり「ブスはあなたです!」と言い返すと、これに怒った島田は観客席に飛び降り、カズくんにつかみかかる。するとシャツのボタンが外れ、道頓堀白間のファンクラブTシャツが露わになった。 道頓堀白間に近づこうと松村との関係を深めていたカズくんの“ゲスな本性”が白日の下に。松村はカズくんにダイビングチョップを食らわし、島田にもチョップ。 再びリングに上がると、それまでの鬱憤を晴らすかのように、さらなるラリアットの応酬を繰り広げる。その間、工事現場同盟の結成、それぞれのリングネームの命名、子どもたちからのブーイング、CM降板……など、工事現場同盟の2人の歴史が走馬灯のようによぎる。 「工事現場同盟の消えゆく火を消したくない」「一撃一撃が、互いに向けられた、まるでエールのようです!」とアナウンサーの実況にも力が入り、BGMも相まって、かなりアツい。フラフラでうめき声をあげながら、互いの思いの丈をぶつけ合うさまは、まさに死闘だ。試合後、大の字になってリング上に寝転び天井を見上げる2人に、観客席から盛大な拍手と歓声が送られる。ユンボ島田の呆然とした表情が素晴らしい。 ユンボ島田は「白間みたいに美人でキャーキャー騒がれるだけのプロレスラーのさばらせていていいのか!」と松村に言い放ち、「解散なんてウソだよバーカ!」と解散を撤回するのだった。 また、今回、工事現場同盟は、思いもかけない仕事をしていった。練習リングの上に寝転び涙を流すハリウッドJURINAに、ユンボ島田が声をかけ「たかが一回負けただけだろう? こっちはお前に何回負けたと思ってんだよ」と告げたのだ。その言葉に何も返さず走り去ろうとするハリウッドJURINAを引き止め、「お前は、プロレスしかできないんだからな」とユンボ島田は言うが、これに対しても答えずハリウッドJURINAは走り去ってしまうというところで、本話は終了。 『豆腐プロレス』で、最も面白い回だったと個人的には思っている。小ネタを観察したり、少し配役やストーリーを深読みするのも、このドラマならではの楽しみだが、今回は純粋にドラマを楽しめた。 自分が倒すと思っていたライバルの敗北、悪役レスラーへの非難、タッグを組んでいた相棒とのすれ違い……。たくさんの苦悩をリング上の殴り合いで、昇華していくさまに思わず涙したという視聴者も少なくないはず。まさに、胸熱くなる要素だけの脚本だったといえるだろう。 また、今回フォーカスされたユンボ島田を演じる島田晴香が、あまりにはまり役である。ド派手な悪役メイクでもごまかせない表情の移ろいには思わず目を見張るものがある。悪役の女子プロレスラーというニッチな配役ではあるものの、このハマりっぷりには、『マジすか学園』(テレビ東京ほか)で、当時SKE48の松井玲奈が演じた、ゲキカラというキャラクターと重なる。 「しょせんアイドルのドラマ」と斜に構えて見ていると、それこそプロレスの必殺技のように炸裂する“神回”にノックアウトされてしまうことだろう。これこそ、グループのプロデューサー、秋元康の口にする“予定調和の破壊”なのだが、こういうのがあるから、AKBのドラマは面白いのだ。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』公式サイトより





